JP2001130294A - 車両用シート - Google Patents

車両用シート

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JP2001130294A
JP2001130294A JP31766699A JP31766699A JP2001130294A JP 2001130294 A JP2001130294 A JP 2001130294A JP 31766699 A JP31766699 A JP 31766699A JP 31766699 A JP31766699 A JP 31766699A JP 2001130294 A JP2001130294 A JP 2001130294A
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interlocking rod
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Isao Ikegaya
勲 池ヶ谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートクッションの後部昇降調節機能を簡略
化したシートリフター装置を提供する。 【解決手段】 車体床面上に載置された左右一対のシ
ートスライド装置２の後端部にそれぞれベースプレート
３を配置し、シートバックに固定したアームプレート７
をユニット化されたリクライニングロック機構４を介し
てベースプレート３の上部に回動可能に支持した車両用
シートである。ベースプレート３にはリクライニングロ
ック機構４に近接した位置に設けた孔に連動棒９の両端
部付近にそれぞれベースプレート３にストッパー１０４
を固定するとともに、シートクッションの後部を支持す
るリンクレバー１００を固定し、連動棒１０４の一端部
にセクターギヤ１０３を固定し、セクターギヤ１０３と
噛合するドライブギヤ２０９を備えた駆動装置をベース
プレート３に固定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は車両用シートに関
するもので、特にシートリフター装置の駆動機構を簡略
化するとともに、車両側面衝突時における着座者の保護
を企図したものに関する。
【０００２】
【従来の技術】車両用シートに用いられるシートリフタ
ー装置は車体に対してシートクッションの全体又はその
前部若しくは後部を上下方向へ移動可能に保持する装置
であって、主として車両の運転席に設けられる。シート
の全体又はその前部若しくは後部を上下方向へ移動させ
ることにより、運転者の姿勢とアイポイントを個々的に
設定でき、安楽な乗車及び安全な運転を確保できるよう
にしている。
【０００３】従来のシートリフター装置は、車両用シー
ト全体を昇降させる方式のものもあるが、現状にあって
は、車体に適宜の固定用脚を前後端部に装着して固定さ
れるロアーレールにアッパーレールがスライド可能に係
合し、アッパーレールにシートを固定するためのシート
リクライニング装置が固定され、そのシートリクライニ
ング装置のベースプレートやアッパーレールを大型化
し、又は、別に支持ブラケットを介して装着される。
【０００４】シートリクライニング装置は着座者の安楽
で最適な姿勢を確保するため、着座者の背が当たるシー
トバックの位置を前後方向へ回動調節可能にしたもので
ある。すなわち、シートリクライニング装置はアッパー
レールに固定するベースプレートを有し、そのベースプ
レートはロック機構を介在したアームプレートをヒンジ
結合して回動可能に支持し、そのアームプレートにシー
トバックを取り付けるものである。
【０００５】シートリフター装置は、左右一対のベース
プレート間に中空パイプなどの連動棒を回動可能に軸支
し、その連動棒にリンクレバーとリンクアームなどを左
右一対で取付け、リンクアームにシート固定用金具を回
動可能に軸着し、そのシート固定用金具にシートクッシ
ョンの機枠、又は、シートクッションを固定するシート
パンを連結する一方、連動棒の一端部にベースプレート
付近でセクターギヤを回動可能に軸支し、そのセクター
ギヤと係合する駆動装置としてドライブギヤを備えたス
プリングブレーキ装置をベースプレートに固定してい
る。したがって、シートパンの前部を昇降させるための
前部連動棒、及び、後部を昇降させるための後部連動棒
が設けられていた。
【０００６】シートクッションの後部を昇降させるスプ
リングブレーキ装置は着座者の手が届く範囲内でシート
クッションの側部前側寄りに設けられるのが通例であ
り、セクターギヤもスプリングブレーキ装置の付近に設
けられる。したがって、シートクッションの後部を昇降
させるには、スプリングブレーキ装置のセクターギヤと
後部連動棒のリンクレバーをリンクで連結することで連
動して回動可能に構成されている。なお、前部連動棒に
はセクターギヤが軸着される。
【０００７】なお、スプリングブレーキ装置は、外側に
ノブを有するシャフトがカップ状に形成されたドラムに
回動可能に支持され、そのシャフトに略扇形のコアが一
体形成されてそのコアがドラム内に収納され、かつ、ド
ラム内にはスプリングが内壁に摺動可能に圧接して収納
されてその両端部が前記コアの切欠に当接することによ
り、スプリングの拡径弾力でブレーキ機能を生じ、ま
た、前記ノブを正逆回転することでスプリングを縮径さ
せて回動し、シャフトと同軸で支持されるとともに、コ
アの切欠に係合する係合部を有するドライブギヤを回転
可能にする機構である。
【０００８】また、助手席シートは、一般的にシートリ
フター装置は設けられないが、部品共用化とコスト低減
のために運転席シートからシートリフター装置を外した
構造を左右反対にして採用する場合が多く、また、輸出
向けに左ハンドル車の設定もあるため、車両用シートの
多くの部品は左右対称でシートリフター装置のあるなし
にかかわらず同じ部品が採用されている。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た車両用シートでは、シートリフター装置の設定によ
り、シートリクライニング装置のベースプレートやシー
トスライド装置のアッパーレール等が大型化してしまう
ため、シートリフター装置の設定がない助手席シート等
においても重量増となっている。特に近時では車両軽量
化の要請のもとに車体各部品の軽量化が促進される現状
において、車両用シートも例外ではない。そこで、シー
トリフター装置のあるなしによりベースプレート等の形
状を変更して軽量化したものでは、部品種類が多くな
り、コスト高になってしまう。
【００１０】また、シートクッションの後部の昇降調節
は、シートクッションの前側寄りに設けられたスプリン
グブレーキ装置のドライブギヤと係合するセクターギヤ
にリンクアームの一端部を回動可能に軸着してその他端
部を後部連動棒のリンクレバーに軸着して構成されるか
ら、部品点数が多く、コスト高であり、また、ガタツキ
を生じやすい。さらに近時、車両の安全性についても見
直されてきており、特に車両側面からの衝突時において
車両用シートが容易に変形することなく、着座者を保持
できるようにした車両用シートが要請されている。
【００１１】そこで、この発明は、シートリフター装置
の後部昇降機能の簡略化を図るとともに、左右方向の剛
性を高めた車両用シートを提供する。
【００１２】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるシート
リフター装置は、請求項１記載のように、車体床面上に
載置された左右一対のシートスライド装置の後端部にそ
れぞれベースプレートを配置し、シートバックに固定し
たアームプレートをユニット化されたリクライニングロ
ック機構を介して前記ベースプレートの上部に回動可能
に支持した車両用シートにおいて、ベースプレートには
リクライニングロック機構に近接した位置に設けた孔に
連動棒の一端部を回転可能に支承し、該連動棒の両端部
付近にそれぞれ前記ベースプレートの内側面に当接する
ストッパーを固定するとともに、シートクッションの後
部を支持するリンクレバーを固定し、該連動棒の一端部
にセクターギヤを固定し、該セクターギヤと噛合するド
ライブギヤを備えた駆動装置をベースプレートに固定し
てなることを特徴とする。
【００１３】また、請求項２記載のように、前記ストッ
パーとリンクレバー及びセクターギヤの少なくとも２つ
が一部材で形成されていることを特徴とする。
【００１４】さらに、請求項３記載のように、前記リン
クレバーはシートクッションの後部にリンクアームを介
して連結されるとともに、前記連動棒は一直線状に形成
されていることを特徴とする。
【００１５】したがって、セクターギヤを固定した連動
棒と、ドライブギヤを備えた駆動装置とをリクライニン
グロック機構に近接して配置したので、部品点数が少な
くできてガタツキの少ない、しかも小型化及び軽量化さ
れ、コスト安価なシートリフター装置を得ることができ
る。しかも、取付スペースが小さくできるため、ベース
プレートを小型、軽量化にできる。さらに、連動棒の両
端部にベースプレートと当接するストッパーを設けてい
るのでリクライニングロック装置近傍の左右方向の剛性
を向上させることができ、車両側面衝突事故においてベ
ースプレート間隔を所定に維持して着座者を保護するこ
とができる。
【００１６】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施形態を図に基
づき説明する。図１において、シートリクライニング装
置１は車体床面上に載置された左右一対のシートスライ
ド装置２の後端部に左右一対のベースプレート３，３が
垂直に立設され、ベースプレート３，３にはユニット化
されたリクライニングロック機構としてそれぞれラウン
ドリクライナーからなるロック機構４，４が固定され、
一方のロック機構４の操作軸３０に操作レバー５を設
け、連動用シャフト６で左右のロック機構４，４の操作
軸３０，３０を連動させるように配置されている。ロッ
ク機構４の一側面にはベースプレート３が固定されると
ともに、他側面にはアームプレート７が連結され、この
アームプレート７にシートバック（図示略）が固定され
る。アームプレート７の回動中心は操作軸３０であり、
したがってシートバックは操作軸３０を中心として前後
方向へ傾動させてリクライニング調節ができる。
【００１７】ベースプレート３にはロック機構４の固定
部に近接した位置に周縁部がバーリング状に形成された
孔３ａが形成され、この孔３ａに一端部を挿通してベー
スプレート３，３間にはパイプからなる連動棒９が回動
可能に軸支され、この連動棒９の両端部付近にはリンク
レバー１００，１００が溶接等で直交して固定され、リ
ンクレバー１００にはリンクアーム１０１が回動可能に
軸着され、リンクアーム１０１にはシート固定金具１０
２が回動可能に軸着されている。また、連動棒９の一端
側には前記リンクレバー１００の外側でセクターギヤ１
０３が直交して固定されている。
【００１８】このセクターギヤ１０３と噛合するドライ
ブギヤ２０９を備えた駆動装置としてスプリングブレー
キ装置８が一方のベースプレート３に固定されている。
連動棒９のベースプレート３，３付近の内側最端部には
ストッパー１０４，１０４が溶接等にて固定されてい
る。ここで、一方のストッパー１０４はセクターギヤ１
０３が兼ねている。このストッパー１０４はベースプレ
ート３の内側面に当接するように配置されている。そし
て、連動棒９は一直線状に形成されており、その直径又
は肉厚を大きくして断面係数を高くしている。連動棒９
の外端部には図示しないプッシュナット又はスナップリ
ング等が装着されて抜け止めされている。
【００１９】なお、図４に示すように、セクターギヤ１
０３と一方のリンクレバー１００を一体形成し、また他
方のリンクレバー１００とストッパー１０４を一体形成
して、セクターギヤ１０３の外側面とリンクレバー１０
０の外側面とがベースプレート３，３の内側面にそれぞ
れ当接する配置とする。そして、他方のリンクレバー１
００を取り除いてリンクアーム１０１をセクターギヤ１
０３に回動可能に軸着する。これにより、ストッパー１
０４、１０４と同じ作用をセクターギヤ１０３とリンク
レバー１００が果たすことができる。このストッパー１
０４，１０４を設けた連動棒９は、車両側面衝突事故に
おいてベースプレート３，３の間隔を所定に維持して着
座者を保護する。
【００２０】前記ロック機構４は、図５及び図６に示す
ように、円板状の機枠１０と、機枠１０に形成した円形
凹部１４に嵌合すると共に、機枠１０の内周面に沿って
回動可能な外周面を有し、円形凹部１４の内周面に内歯
ギヤ６１を設けた蓋体６０と、この機枠１０の内面側に
半径方向に摺動可能に配置され蓋体６０の内歯ギヤ６１
に噛合可能なロックギヤ２０と、機枠１０と蓋体６０の
中心部にそれぞれ形成した貫通孔１２，６２を貫通して
回転可能に設けられた操作軸３０と、この操作軸３０に
一体的に設けられ操作軸３０を回転させることによりロ
ックギヤ２０を外周側に作動させるカム状板４０と、こ
のカム状板４０の一側面側に配置され操作軸３０の回転
に起因するカム状板４０の回動と同期して回動しロック
ギヤ２０を内周側に作動させるプレート５０と、カム状
板４０を常時ロック方向に付勢するロックスプリング７
０とからなり、このロックスプリング７０の付勢力によ
りロックギヤ２０と内歯ギヤ６１とを噛合させ、機枠１
０と蓋体６０との相互回動を阻止し、また、操作軸３０
を回転（図５中時計方向）させることでロックギヤ２０
をプレート５０により中心方向に引き寄せてロックを解
除し、機枠１０と蓋体６０との相互回動を自由化させる
ように構成されている。
【００２１】さらに、ロックギヤ２０は機枠１０の内面
側に複数、例えば３個が等間隔に配設されており、機枠
１０内面に放射状に形成されたガイド１１の一対の平行
なガイド面間に半径方向に摺動可能に嵌挿されている。
ロックギヤ２０の外周面には、蓋体６０の内歯ギヤ６１
と同じ半径を有する円弧状の外歯ギヤ２１が形成されて
おり、一側面にプレート５０のカム溝５１に係合する凸
部２２が突設されている。操作軸３０は機枠１０及び蓋
体６０の中心部にそれぞれ形成された貫通孔１２，６２
に遊嵌されており、ベースプレート３及びアームプレー
ト７に形成された透孔３３に遊嵌して挿入されている。
また、操作軸３０のベースプレート３側の外方に突出し
た部分に操作レバー５が取り付けられており、アームプ
レート７側の外方に突出した部分には、連動用シャフト
６を連結するためのスプライン３２が形成されている。
【００２２】カム状板４０は、操作軸３０の中間部に圧
入固定されており、外周部にロックギヤ２０の反ギヤ側
端面に形成された係合部２３と係合してロックギヤ２０
を外方に抑圧するカム面４１が形成されている。また、
カム状板４０には、機枠１０内面に形成された３個の凸
部１３に基部を取り付けた３個のロックスプリング７０
の外側端を係上する係上部が形成されており、ロックギ
ヤ２０を常時外方に押圧するように付勢されている。
【００２３】プレート５０は、カム状板４０の一側面に
操作軸３０の軸心を中心とする円周上に１２０度の間隔
をもって突設された取付凸部４２に嵌合する取付孔を有
して操作軸３０と一体で回動可能であり、ロックギヤ２
０の凸部２２に係合するカム溝５１が形成されている。
蓋体６０は、機枠１０内面に形成された円形凹部１４に
嵌合され、この円形凹部１４の内周面と蓋体６０の外周
面の間で機枠１０に対して回動可能に配設されており、
この蓋体６０に形成した円形凹部の内周面にロックギヤ
２０の外歯ギヤ２１と噛合可能なストッパー状の内歯ギ
ヤ６１が形成されている。
【００２４】なお、ロックギヤ２０には、凸部２２と隣
接して半径方向外方に凸部２４が形成されており、この
凸部２４は、蓋体６０の内側面と当接してロックギヤ２
０が蓋体６０と機枠１０の間でガタ付かないように規制
している。また、機枠１０と蓋体６０は、ストッパー状
のカバ一体８０によってその外周部を挟持するように覆
われており、これにより相互に回動可能に支持されてい
る。
【００２５】蓋体６０とアームプレート７は、蓋体６０
の外側面に複数個、例えば６個の凸部６３を形成すると
共に、この凸部６３に係合する取付孔を少なくとも同数
だけアームプレート７に形成し、取付孔と凸部６３を溶
接して固定している。また、機枠１０の凸部１９とベー
スプレート３の取付孔３ｅについても同様にして固定さ
れる。
【００２６】以上のように構成されたロック機構４によ
れば、ロックギヤ２０はロックスプリング７０とカム状
板４０との協働作用によって外方に押圧され、その外歯
ギヤ２１が蓋体６０の内歯ギヤ６１に噛合し、蓋体６０
の回動がロックされている。このロック状態において、
操作レバー５を操作して操作軸３０を図５中時計方向に
回転させると、カム状板４０がロックギヤ２０の係合部
２３から外れ、プレート５０のカム溝５１とロックギヤ
２０の凸部２２との協働作用によりロックギヤ２０が中
心方向に移動し、ロックギヤ２０の外歯ギヤ２１と蓋体
６０の内歯ギヤ６１との噛合が解かれ、蓋体６０のロッ
クが解除され、蓋体６０に取り付けられたアームプレー
ト１２がリターンばね９７の付勢力によりフロント
（Ｆ）方向に回動するように構成されている。リターン
ばね９７は渦巻き状のもので、その内端部はベースプレ
ート３に固定した係止部９１に、外端部はアームプレー
ト７に固定した係止部９２に、それぞれ係止してある
（図３参照）。
【００２７】また、駆動装置としての前記スプリングブ
レーキ装置８は公知のものであり、図７及び図８に示す
ように、中間部にコア２００を有する操作ハンドル軸２
０１を、前記コア２００が内側となるようにブレーキド
ラム部２０２に装着し、また、このブレーキドラム部２
０２とコア２００との間にトーションスプリング２０４
を、その外周で前記ブレーキドラム部２０２の内壁に圧
接するように配置すると共に、このトーションスプリン
グ２０４の両端に形成したフック部２０５，２０６を前
記コア２００の外周面に形成した切欠凹部２０７内に臨
ましめ、さらに、前記操作ハンドル軸２０１の一側にノ
ブ２０８を固定し、他側にドライブギヤ２０９を回転自
在に軸支し、このドライプギヤ２０９と一体的に形成さ
れた爪部材２１０を前記トーションスプリング２０４の
両フック２０５，２０６間に挿入してなり、前記ノブ２
０８を回転させることにより前記トーションスプリング
２０４を縮径させて前記ドライブギヤ２０９を回転でき
るようにしたものである。
【００２８】したがって、スプリングブレーキ装置８の
ノブ２０８を正逆回転操作すれば、ドライブギヤ２０９
を介してセクターギヤ１０３が上又は下方向へ回動して
連動棒９が正逆に回動することにより、リンクレバー１
００，１００が上又は下方向へ回動するため、リンクア
ーム１０１，１０１を介してシート固定金具１０２，１
０２が昇降し、これによってシートクッションの後部が
昇降するため、着座者のアイポイント位置を調節するこ
とができる。
【００２９】また、連動棒９は車両の側面衝突事故時に
おいてベースプレート３に荷重が負荷された場合には、
ベースプレート３がストッパー１０４に当接して連動棒
９に荷重を伝達し、連動棒９が他方のストッパー１０４
を他方のベースプレート３に荷重を負荷させることによ
ってベースプレート３，３間の間隔を所定に維持するこ
とができるため着座者の腰部を保護する機能がある。
【００３０】以上説明したこの発明の実施例では、ユニ
ット化されたリクライニングロック機構としてラウンド
リクライナーからなる有段式のロック機構４を説明した
が、遊星歯車機構等の無段式のロック機構を用いてもよ
く、また、ロック機構の側面にベースプレート及びアー
ムプレートを固定しているが、ロック機構の機枠及び蓋
体の外周部を延長してベースプレート及びアームプレー
トとの固定部を形成した場合でも同様である。さらに、
ロック機構とベースプレート又はアームプレートを溶接
により固定しているが、カシメピン等により固定しても
よい。また、駆動装置としてスプリングブレーキ装置を
説明したが、クラッチ等を用いたブレーキ装置を用いて
もよい。
【００３１】なお、上記実施例ではシートリフター装置
を備えた運転席シートを説明したが、助手席シートでは
連動棒９のリンクレバー１００，１００にリンクアーム
１０１，１０１を介することなく、直接シート固定用金
具を設けると共に、ストッパー１０４をボルト等により
ベースプレート３に回動可能に取り付けるだけでよい。
これにより、シートリクライニング装置とシートリフタ
ー装置及びシートスライド装置をより効果的に配置する
ことができるとともに、部品の共用化を図ることができ
る。
【００３２】すなわち、運転席、助手席及び左ハンドル
用、右ハンドル用の各シートについて、連動棒及び連動
棒に取り付けられる部品を除いてすべて共用できるた
め、部品種類を少なくしてコストを安価にできる。
【００３３】しかも、ベースプレートはリクライニング
ロック機構に近接して連動棒で駆動装置が取り付けられ
るため、ベースプレートはシートバックをリクライニン
グ調整可能に支持するのに必要な略三角形状に形成で
き、ベースプレートの小型化、軽量化を図ることができ
る。
【００３４】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、シート
リフター装置をベースプレートに支持する連動棒と駆動
装置で構成できるため、構造の簡略化が図れ、部品点数
を少なくでき、ガタツキを少なくできる。また、連動棒
と駆動装置をリクライニングロック機構に近接して配置
できるため、ベースプレートの小型化、軽量化を図るこ
とができる。しかも、連動棒は車両側面衝突時におい
て、ベースプレート間の間隔を所定に維持する機能を有
しているため、機能を集約できる。これにより、軽量
化、コスト低減を図ることができるとともに、部品の共
用化を進めることが容易なシートリフター機構を備えた
車両用シートを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の実施の形態を示す要部斜視図。
【図２】図１のＹ矢視図。
【図３】図１のＺ矢視図。
【図４】この発明の他の実施の形態を示す要部斜視図。
【図５】ロック機構の一部除去した正面図。
【図６】ロック機構の分解斜視図。
【図７】駆動装置としてのスプリングブレーキ装置の分
解斜視図。
【図８】スプリングブレーキ装置の縦断側面図。
【符号の説明】
１…シートリクライニング装置 ２…シートスライド装置 ３…ベースプレート ４…ロック機構 ５…操作レバー ６…連動用シャフト ７…アームプレート ８…スプリングブレーキ装置（駆動装置） ９…連動棒 ９７…リターンばね １００…リンクレバー １０１…リンクアーム １０２…シート固定用金具 １０３…セクターギヤ １０４…ストッパー ２０９…ドライブギヤ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 車体床面上に載置された左右一対のシー
    トスライド装置の後端部にそれぞれベースプレートを配
    置し、シートバックに固定したアームプレートをユニッ
    ト化されたリクライニングロック機構を介して前記ベー
    スプレートの上部に回動可能に支持した車両用シートに
    おいて、ベースプレートにはリクライニングロック機構
    に近接した位置に設けた孔に連動棒の一端部を回転可能
    に支承し、該連動棒の両端部付近にそれぞれ前記ベース
    プレートの内側面に当接するストッパーを固定するとと
    もに、シートクッションの後部を支持するリンクレバー
    を固定し、該連動棒の一端部にセクターギヤを固定し、
    該セクターギヤと噛合するドライブギヤを備えた駆動装
    置をベースプレートに固定してなることを特徴とする車
    両用シート。
  2. 【請求項２】 前記ストッパーとリンクレバー及びセク
    ターギヤの少なくとも２つが一部材で形成されているこ
    とを特徴とする請求項１記載の車両用シート。
  3. 【請求項３】 前記リンクレバーはシートクッションの
    後部にリンクアームを介して連結されるとともに、前記
    連動棒は一直線状に形成されていることを特徴とする請
    求項１又は２記載の車両用シート。
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