JP2014162346A - オットマン装置及び車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量安価で、且つ操作性を向上できるオットマン装置及び該オットマン装置を備えた車両用シートを得る。
【解決手段】オットマン装置10では、操作レバー44が下方のロック位置から上方のアンロック位置へ回動されると、ロック機構38のロックが解除され、第2リンク36が回動可能になる。このため、スパイラルスプリング56の付勢力によって、第2リンク36と第1リンク30とを介してオットマン本体16が格納位置側から使用位置側へ回動すると共に、スパイラルスプリング56の付勢力に抗して、オットマン本体16を使用位置側から格納位置側へ回動させることも可能となる。また、操作レバー44の回動を解除すると、ロック機構38がロック状態に復帰し、第2リンク36と第1リンク30とを介してオットマン本体16が使用位置または格納位置に固定される。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用シートに着座した乗員の下腿部を支持するためのオットマン装置及び該オットマン装置を備えた車両用シートに関する。
下記特許文献1に示されたオットマン装置では、オットマンを使用位置に固定するためのロック装置が設けられている。そして、オットマンの高さ(角度)調整を行う場合には、オットマンを使用範囲の最上方位置を超えた戻し範囲まで一旦、上方回動させ、ロック装置をアンロック状態とし、その後、オットマンを使用範囲の最下方位置にまで下方回動させるようになっている。また、下記特許文献2に示されたオットマン装置では、オットマンの上方回動を許容し、下方回動を阻止するラチェット機構が設けられている。このため、オットマンの高さ(角度)調整を行う場合には、オットマンを一旦、ロック解除位置以上に上方回動させ、その後、オットマンを下方回動させることで初期ロック位置へ戻すようになっている。
特許第4925175号公報 特開2004−338647号公報
しかしながら、上述の如きオットマン装置においては、メカ式に比べて重くて高価なモータ等の作動力原を使用しないため軽量安価にできるが、ロックを解除する際の操作性が良くない。
本発明は上記事実を考慮し、軽量安価で、且つ操作性を向上できるオットマン装置及び該オットマン装置を備えた車両用シートを得ることを目的としている。
請求項1に記載の発明に係るオットマン装置は、車両用シートのシートクッションの前端部に、前記前端部から垂下した格納位置と前記前端部の前方へ延びる角度調整可能な使用位置との間で回動可能に取り付けられ、前記シートクッションに着座した乗員の下腿部を支持するためのオットマン本体と、前記シートクッションと前記オットマン本体とに連結され、前記オットマン本体を回動するためのリンク機構と、前記シートクッションと前記リンク機構とに連結され、前記オットマン本体を前記格納位置側から前記使用位置側へ付勢する付勢手段と、前記シートクッションに設けられ、前記リンク機構の作動を阻止することで前記オットマン本体を前記使用位置または前記格納位置に固定するロック状態と、前記ロック状態を解除するアンロック状態へ切り替え可能なロック機構と、前記ロック機構に連結され、前記ロック機構を前記ロック状態と前記アンロック状態とへ切り替えるための操作手段と、を備えている。
請求項1に記載のオットマン装置では、シートクッションの前端部に回動可能に取り付けられオットマン本体が、シートクッションの前端部から垂下した格納位置と、シートクッションの前方へ延びる角度調整可能な使用位置との間で回動可能とされている。そして、オットマン本体が、シートクッションの前方へ延びる使用位置に配置された状態では、シートクッションに着座した乗員の下腿部を、オットマン本体によって支持することができる。
ここで、オットマン本体は、シートクッションとオットマン本体とに連結されたリンク機構によって回動するようになっている。また、シートクッションとリンク機構とに連結された付勢手段によって、リンク機構を介してオットマン本体が格納位置側から使用位置側へ付勢されている。さらに、シートクッションに設けられたロック機構によって、リンク機構の作動を阻止することで、オットマン本体を使用位置または格納位置に固定するロック状態と、ロック状態を解除するアンロック状態へ切り替え可能なっている。そして、ロック機構に連結された操作手段を操作することで、ロック機構をロック状態とアンロック状態とへ切り替えることができる。このため、オットマン本体の使用位置での角度調整を行う場合には、操作手段を操作し、ロック機構をアンロック状態とすることで、オットマン本体を付勢手段の付勢力によって格納位置側から使用位置側へ回動させることができると共に、付勢手段の付勢力に抗して、使用位置側から格納位置側へ回動させることもできる。その後、操作手段を操作し、ロック機構をロック状態とすることで、オットマン本体を使用位置または格納位置に固定できる。この結果、モータ等の重くて高価な作動力原を使用しない軽量安価な構成にでき、且つ操作性を向上できる。
請求項2に記載の発明に係るオットマン装置は、請求項1に記載のオットマン装置において、前記操作手段は、前記シートクッションの側面に回動可能に設けられており、回動することで前記ロック機構が前記ロック状態と前記アンロック状態とに切り替わる。
請求項2に記載のオットマン装置では、シートクッションの側面に回動可能に設けられた操作手段を回動することで、ロック機構をロック状態とアンロック状態とに切り替えることができる。このため、シートに着座した乗員は着座姿勢を崩すことなく、オットマン本体の使用位置での角度調整を行うことができる。
請求項3に記載の発明に係るオットマン装置は、請求項2に記載のオットマン装置において、前記オットマン本体の回動軸と前記操作手段の回動軸とが前記シートクッションの側面視において異なる位置にあり、前記ロック機構が前記操作手段の回動軸側に設けられている。
請求項3に記載のオットマン装置では、オットマン本体の回動軸と操作手段の回動軸とがシートクッションの側面視において異なる位置にあり、ロック機構が操作手段の回動軸側に設けられている。このため、オットマン本体の回動軸側にロック機構を設ける構成のように、オットマン本体の意匠がロック機構に影響されることがない。この結果、オットマン本体の意匠の自由度が向上する。
請求項4に記載の発明に係るオットマン装置は、請求項2または請求項3に記載のオットマン装置において、前記オットマン本体の回動軸と前記操作手段の回動軸とが前記シートクッションの側面視において異なる位置にあり、前記付勢手段が前記操作手段の回動軸側に設けられている。
請求項4に記載のオットマン装置では、オットマン本体の回動軸と操作手段の回動軸とがシートクッションの側面視において異なる位置にあり、付勢手段が操作手段の回動軸側に設けられている。このため、オットマン本体の回動軸側に付勢手段を設ける構成のように、オットマン本体の意匠が付勢手段に影響されることがない。この結果、オットマン本体の意匠の自由度が向上する。
請求項5に記載の発明に係る車両用シートは、シートクッションと、前記シートクッションの前端部に取り付けられた請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のオットマン装置と、を備えている。
請求項5に記載の車両用シートは、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のオットマン装置を備えているため、前述した如き作用効果を奏する。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明に係るオットマン装置では、軽量安価で、且つ操作性を向上できる。
請求項2に記載の本発明に係るオットマン装置では、シートに着座した乗員は着座姿勢を崩すことなく、オットマン本体の使用位置での角度調整を行うことができる。
請求項3に記載の本発明に係るオットマン装置では、オットマン本体の意匠の自由度が向上する。
請求項4に記載の本発明に係るオットマン装置では、オットマン本体の意匠の自由度が向上する。
請求項5に記載の本発明に係る車両用シートでは、オットマン装置が軽量安価で、且つオットマン装置の操作性を向上できる。
本発明の一実施形態に係るオットマン装置及び車両用シートをシート左方側から見た状態で示す概略的な側面図である。 同車両用シートが備えるオットマン装置の斜め右側前方から見た斜視図であり、オットマン本体が格納位置にある状態を示す図である。 同車両用シートが備えるオットマン装置の斜め右側前方から見た分解斜視図である。 同車両用シートが備えるオットマン装置のロック機構のロック状態を示す概略図である。 同車両用シートが備えるオットマン装置のロック機構のアンロック状態を示す概略図である。
以下、図1〜図5を使用して本発明の一実施形態に係るオットマン装置10及びオットマン装置10を備えた車両用シート12について説明する。なお、各図に適宜示される矢印FRはシート前方を示し、矢印UPはシート上方を示し、矢印RHはシート右方(シート幅方向一側)を示している。
図1に示すように、車両用シート12は、乗員Pが着座するシートクッション14を備えており、シートクッション14の前端部には、オットマン装置10が設けられている。このオットマン装置10は、乗員Pの下腿部Lを支持するためのオットマン本体16と、オットマン本体16をシートクッション14に対して移動させる機構(図1では図示省略)を備えている。
(オットマン本体の構成)
図2及び図3に示すように、オットマン本体16は、略直方体状に形成された金属製のフレーム22を備えている。なお、図示を省略するが、このフレーム22はウレタン等の発泡体からなるパッドと、布材、皮革又は合成皮革等からなる表皮材(トリム)とで覆われている。
フレーム22は、乗員の下腿部を支持するシート幅方向に長尺な矩形板状のプレート部22Aと、プレート部22Aの周囲から後方側へ屈曲された左右の側壁部22B、上壁部22C、下壁部22Dとを備えている。左右の側壁部22Bの上端部には、それぞれ取付部22Eが形成されており、これらの取付部22Eは上壁部22Cより上方へ延設されている。また、左右の取付部22Eは、左右のシートクッションパネル24の前端部24Aに形成された取付孔26にボルト等の取付部材28によって上方向(図1及び図2の矢印A方向)と下方向(図1及び図2の矢印B方向)とへ回動可能に取り付けられている。
図3に示す取付部材28の軸部28Aがフレーム22の回動軸、即ち、オットマン本体16の回動軸16A(図1参照)となっており、オットマン本体16の回動軸16Aは、シートクッション14の幅方向に沿っている。このため、オットマン本体16は、回動軸16Aを回動中心として、シートクッション14の前端部から垂下した図1に実線で示す格納位置と、シートクッション14の前端部の前方へ延びる角度調整可能な使用位置における最も上方の図1に2点鎖線で示す位置との間で回動可能に取り付けられている。
(オットマン本体を移動させる機構の構成)
図2及び図3に示すように、オットマン装置10はリンク機構18を備えており、このリンク機構18は、シートクッション14の幅方向右側に配置された第1リンク30と第2リンク36とを備えている。第1リンク30は板金によって長尺状に形成されており、シートクッション14の前後方向に沿って配置されている。第1リンク30の長手方向一端部(前端部)30Aはブラケット32の後部32Aに軸方向がシート幅方向に沿った連結ピン33によって回動可能に連結されている。なお、連結ピン33はかしめ等によってブラケット32の後部32Aに固定されている。また、ブラケット32の前部32Bは、シートクッション14の幅方向右側へ屈曲されており、ビス等の固定部材34によって、フレーム22のプレート部22Aの裏面に固定されている。
第2リンク36は板金によって長円状に形成されており、第1リンク30に対してシートクッション14の幅方向内側に配置されている。また、第1リンク30の長手方向他端部(後端部)30Bは、第2リンク36の長手方向一端部(下端部)36Aに軸方向がシート幅方向に沿った連結ピン37によって回動可能に連結されている。なお、連結ピン37はかしめ等によって第2リンク36の下端部36Aに固定されている。
シートクッション14の幅方向左側面には操作手段としての操作レバー44が設けられている。操作レバー44は長尺状となっており、長手方向一端部(後端部)44Aが、軸線方向をシート幅方向に沿った方向とする操作回動軸40の一方の端部40Aにビス等の取付部材43によって固定されている。また、左右のシートクッションパネル24の前後方向中間部24Bには左右一対のブラケット41がボルト等の取付部材25によって取付けられている。なお、シート左側のブラケット41は図示を省略している。そして、操作回動軸40は左右一対のブラケット41に形成された図3に示す取付孔42に回動可能に挿通されている。
第2リンク36の長手方向他端部(上端部)36Bは操作回動軸40の他方の端部40Bに回動可能に取付けられている。また、第2リンク36の上端部36Bのシートクッション14の幅方向外側面(右側面)には、スプリング係止部材46がボルト等の取付部材48によって固定されている。一方、ブラケット41の幅方向外側面(右側面)には、スプリング係止部材50がボルト等の取付部材52によって固定されている。
図3に示すように、操作回動軸40の他方の端部40B側の延長線上には、付勢手段としてのスパイラルスプリング56が配置されている。このスパイラルスプリング56の一端56Aはスプリング係止部材46に係止されており、スパイラルスプリング56の他端56Bはスプリング係止部材50に係止されている。そして、スパイラルスプリング56の付勢力によって、第2リンク36が反時計回動方向(図2の矢印C方向)へ回動するようになっている。また、第2リンク36が反時計回動方向へ回動すると、第1リンク30が前方(図2の矢印D方向)へ移動し、オットマン本体16が格納位置側から使用位置側(図2の矢印A方向)へ回動するようになっている。一方、スパイラルスプリング56の付勢力に抗してオットマン本体16を使用位置側から格納位置側(図2の矢印B方向)へ回動すると、第1リンク30が後方(図2の矢印E方向)へ移動し、第2リンク36が時計回動方向(図2の矢印F方向)へ回動するようになっている。
図1に示すように、オットマン本体16の回動軸16Aは操作レバー44の操作回動軸40より、シートクッション14の側面視において前方の位置に設けられており、オットマン本体16の回動軸16Aと操作レバー44の操作回動軸40とがシートクッション14の側面視において異なる位置にある。
図3に示すように、第2リンク36の長手方向他端部(上端部)36Bと、シート右側のブラケット41との間には、ロック機構38が設けられている。このロック機構38は、第2リンク36に溶接等により固定される回動部材70と、ブラケット41に溶接等により固定されるベース部材72と、回動部材70とベース部材72との間に介在するカム74及びカム74を挟むように配置される一対の摺動係止部材76とを備えている。また、操作回動軸40はベース部材72に対して回動自在に保持されており、回動部材70は操作回動軸40に対して回動自在に保持されている。
ベース部材72は円形板材であり、その中心部に操作回動軸40が挿通する挿通孔78が形成されており、ベース部材72には、挿通孔78の両側に一対の開口72A、72Bが形成されている。一対の開口72A、72Bの各々は、左右一対の案内側壁80と、これらの案内側壁80の上端及び下端に連接された円弧状側壁82とから構成されている。
一対の摺動係止部材76はそれぞれベース部材72の一対の開口72A、72Bの対応する開口内で左右一対の案内側壁80によって案内されながら半径方向に進退自在に配設されている。各々の摺動係止部材76は、その外周側に外歯76Aが形成されるとともに、その内周側には、カム面76Bが形成され、さらに両側面76C、76Dは、互いに平行で案内側壁80に対して摺動するようになっている。
カム面76Bは、内方に突出する76Eと、この突出係合部76Eに連接し外方に延びる係合凹部76Fとを有している。また、図4及び図5に示すように、突出係合部76E及び係合凹部76Fはともに、カム74と係合し、それにより、各々の摺動係止部材76の外歯76Aが、回動部材70に形成した内歯70Aと噛合する係止位置(ロック位置:図4参照)と、内歯70Aから離間する係止解除位置(アンロック位置:図5参照)との間で、半径方向に進退自在に移動するようになっている。
一対の摺動係止部材76は、ベース部材72と回動部材70とを重ね合わせた際、回動部材70の円形開口70Bと、ベース部材72の一対の開口72A、72Bとにより形成されるスペース内に配置されるようになっている。そして、一対の開口72A、72Bの案内側壁80により案内されつつ、一対の摺動係止部材76はそれぞれに設けた外歯76Aが円形開口70Bに設けた内歯70Aと噛み合うことが可能になっている。
図4及び図5に示すように、カム74は、一対の摺動係止部材76の間に介在し、中心部に操作回動軸40が挿通する貫通穴74Aを有し、操作レバー44の回動により、カム74が回動するようになっている。カム74の一対の摺動係止部材76の各々の対向する面にはそれぞれ、突出係合部76Eと係合する係合部74Bと、係合部74Bに連接し、外方に延びる突出係合部74Cとが設けられており、カム74の外形は、その中心位置に関して点対称に形成されている。また、カム74の板厚は、回動部材70の板厚より若干薄く設定され、一対の摺動係止部材76とは異なり、回動部材70の円形開口70B内に配置したとき、ベース部材72の一対の開口72A、72Bに及ばないようになっている。これにより、カム74は、円形開口70B内で自由に回動することが可能となっている。
回動部材70は環状リングからなり、円形開口70Bの径は、ベース部材72の円弧状側壁82の径と同一である。また、円形開口70Bを構成する環状リングの内周面には摺動係止部材76の外歯76Aと噛合する内歯70Aが設けられている。
回動部材70のベース部材72が位置する反対側には、第2リンク36の上端部36Bが円形開口70Bを塞ぐように溶接等により固定されている。なお、この第2リンク36の上端部36Bの中心部には、操作回動軸40の端部40Bが貫通する貫通孔36Cが設けられている。
操作レバー44は、カム74を介して円形開口70B内に配置された一対のコイルスプリング82により、下方(図1及び図2の矢印J方向)に回動するように付勢されている。
従って、オットマン本体16をシートクッション14に対してロック状態とした場合には、操作レバー44がコイルスプリング82によって下方へ付勢されている。この状態においては、図4に示すように、カム74の係合部74Bがそれぞれ、摺動係止部材76のカム面76Bの突出係合部76Eに係合する。これにより、摺動係止部材76はそれぞれ、ベース部材72の案内側壁80に沿って案内されながら外方に移動し、外歯76Aと回動部材70の内歯70Aとが噛み合い、回動部材70のベース部材72に対する回動が阻止されるようになっている。
一方、オットマン本体16のシートクッション14に対するロック状態を解除して、オットマン本体16を回動させる場合には、操作レバー44をコイルスプリング82の付勢力に抗して上方(図1の矢印K方向)へ回動させる。これにより、図5に示すように、カム74も同様に同方向(図5の矢印G方向)に回動することから、カム74の係合部74Bと摺動係止部材76の突出係合部76Eとの係合状態が解除され、摺動係止部材76の係合凹部76Fとカム74の突出係合部74Cとが係合する。このため、各摺動係止部材76はそれぞれ内方(図5の矢印H方向)に摺動し、内歯70Aと外歯76Aとの噛合状態が解除される。これにより、ロック状態が解除されアンロック状態となり、オットマン本体16をシートクッション14に対して上方または下方の所望の角度に傾動させることが可能となる。なお、オットマン本体16を所望の角度に傾動させた後、操作レバー44の上方への回動を解除することにより、カム74が図5の矢印G方向の逆方向に回動し、それにより摺動係止部材76が再び半径方向外方に摺動して、内歯70Aと外歯76Aとの噛合状態が復活して、ロック状態に復帰するようになっている。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
上記構成のオットマン装置10(車両用シート12)では、シートクッション14の前端部に回動可能に支持されたオットマン本体16が、シートクッション14の前端部から垂下した格納位置と、シートクッション14の前方へ延びる角度調整可能な使用位置との間で移動可能とされている。このため、オットマン本体16が使用位置に配置された状態では、シートクッション14に着座した乗員P(図1参照)の下腿部Lを支持することができる。
ここで、本実施形態では、操作レバー44が下方のロック位置から上方のアンロック位置へ回動されると、カム74が回動して、ロック機構38の回動部材70の内歯70Aと、摺動係止部材76の外歯76Aとの噛合状態が解除され、第2リンク36のロックが解除される。このため、第2リンク36が上方向と下方向との双方へ回動可能になる。この結果、乗員P(図1参照)が下腿部Lを上方へ移動すると、スパイラルスプリング56の付勢力によって、第2リンク36が反時計回動方向(図2の矢印C方向)へ回動し、第1リンク30が前方(図2の矢印D方向)へ移動し、オットマン本体16が下腿部Lに追従して格納位置側から使用位置側へ(図2の矢印A方向)回動する。即ち、乗員Pが着座姿勢のままで操作レバー44を操作するだけで、最適位置に下腿部Lを上方へ移動すれば、オットマン本体16が追従する。
一方、操作レバー44を下方のロック位置から上方のアンロック位置へ回動した状態で、スパイラルスプリング56の付勢力に抗して、乗員P(図1参照)が下腿部Lを下方へ移動すると、オットマン本体16が下腿部Lに追従して使用位置側から格納位置側(図2の矢印B方向)へ回動する。そして、第1リンク30が後方(図2の矢印E方向)へ移動し、第2リンク36が時計回動方向(図2の矢印F方向)へ回動する。即ち、乗員Pが着座姿勢のままで操作レバー44を操作するだけで、最適位置に下腿部Lを下方へ移動すれば、オットマン本体16が追従する。
そして、オットマン本体16が所望に使用位置に達した後、操作レバー44の回動を解除すると、操作レバー44が一対のコイルスプリング82により上方のアンロック位置から下方のロック位置へ回動される。これにより、カム74が図5の矢印G方向の逆方向に回動し、摺動係止部材76が再び半径方向外方に摺動して、内歯70Aと外歯76Aとの噛合状態が復活して、ロック状態に復帰する。このため、オットマン本体16が使用位置または格納位置に固定される。
この結果、本実施形態のオットマン装置10(車両用シート12)では、操作レバー44を操作することで、オットマン本体16を使用位置から上方向及び下方向へ任意に回動することができるため、従来技術に比べて操作性が向上する。さらに、本実施形態のオットマン装置10(車両用シート12)では、モータ等の重くて高価な作動力原を使用しない軽量安価な構成にできる。この結果、今迄オットマンを装備できなかった比較的安価な車種にもオットマンを装備できる。
また、本実施形態では、シートクッション14の側面に回動可能に設けられた操作レバー44を回動操作することで、ロック機構38をロック状態からアンロック状態に切り替えることができる。このため、シート12に着座した乗員Pは、オットマン本体16に直接触れることなく、且つ着座姿勢を崩すことなしに、オットマン本体16の角度調整を行うことができる。この結果、オットマン装置10の操作性がさらに向上する。
また、本実施形態では、ロック機構38の回動中心と操作レバー44の回動中心とを同軸上に配置した。このため、ロック機構38と操作レバー44とを連動するための部品を無くすことができ、部品点数を削減できる。
また、本実施形態では、オットマン本体16の回動軸16Aが操作回動軸40よりシートクッション14の側面における前方の位置に設けられており、オットマン本体16の回動軸16Aと操作レバー44の操作回動軸40とがシート側面視において異なる位置にある。また、ロック機構38が操作レバー44の操作回動軸40側に設けられている。このため、オットマン本体16の回動軸16A側にロック機構38を設ける構成のように、オットマン本体16の意匠がロック機構38に影響されることがない。この結果、オットマン本体16の意匠の自由度が向上する。
また、本実施形態では、オットマン本体16の回動軸16Aが操作回動軸40よりシートクッション14の側面における前方の位置に設けられており、スパイラルスプリング56が操作レバー44の操作回動軸40側に設けられている。このため、オットマン本体16の回動軸16A側にスパイラルスプリング56を設ける構成のように、オットマン本体16の意匠がスパイラルスプリング56に影響されることがない。この結果、オットマン本体16の意匠の自由度が向上する。
また、本実施形態では、オットマン本体16と、ロック機構38及びスパイラルスプリング56とがリンク機構18によって連結されている。このため、シート12のデザイン上の要件などにより、操作レバー44の取付け位置が異なる場合においても、リンク機構18の形状やリンクの数を変更することで対応可能である。この結果、小規模な変更のみで他車種への流用が可能である。
また、本実施形態では、ロック機構38により、オットマン本体16の上方向と下方向の回動がロックされるため誤作動が無い。また、操作レバー44の操作により、ロックが解除されるため、緊急脱出時に、オットマン本体16のロックを迅速に解除することができる。また、操作レバー44がオットマン本体16から離れているため、操作時に乗員の指がオットマン本体16と接触することもない。さらに、ラチェット機構のような操作音が発生しないため、安価な機構でありながら高級感のある作動が得られる。
(実施形態の補足説明)
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、リンク機構18を第1リンク30と第2リンク36とで構成したが、リンク機構18を3本以上のリンクで構成してもよい。
また、上記実施形態では、付勢手段としてのスパイラルスプリング56を使用したが、スパイラルスプリング56に代えて、他の付勢手段を使用してもよい。さらに、上記実施形態のロック機構38に代えて、他のロック機構を使用してもよい。
また、上記実施形態では、操作手段を操作レバー44としたが、操作レバー44に代えて操作ダイヤル等の他の回動式操作手段を使用してもよい。また、回動式操作手段に代えてボタン等の押圧式操作手段によって、ロック機構をロック状態とアンロック状態とへ切り替える構成としてもよい。また、ロック機構をロック状態とアンロック状態とへ切り替え可能な構成であれば、他の操作手段としてもよい。さらに、操作手段はシートクッション14の側面以外のアームレスト等の他の部位に設けてもよい。
また、上記実施形態では、オットマン本体16の回動軸16Aを操作回動軸40よりシートクッション14の側面における前方の位置に設けたが、これに代えて、オットマン本体16の回動軸16Aと操作レバー44の操作回動軸40とを同一軸上に設けた構成としてもよい。また、オットマン本体16の回動軸16Aを操作回動軸40の後方、上方又は下方に設けてもよい。
また、上記実施形態では、ロック機構38と、付勢手段としてのスパイラルスプリング56とを操作レバー44の操作回動軸40側に設けたが、これに代えて、ロック機構38と、付勢手段としてのスパイラルスプリング56との少なくとも一方をオットマン本体16の回動軸16A側に設けた構成としてもよい。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。
10 オットマン装置
12 車両用シート
14 シートクッション
16 オットマン本体
16A オットマン本体の回動軸
18 リンク機構
24 シートクッションパネル
30 第1リンク
36 第2リンク
38 ロック機構
40 操作回動軸
44 操作レバー(操作手段)
56 スパイラルスプリング(付勢手段)

Claims (5)

  1. 車両用シートのシートクッションの前端部に、前記前端部から垂下した格納位置と前記前端部の前方へ延びる角度調整可能な使用位置との間で回動可能に取り付けられ、前記シートクッションに着座した乗員の下腿部を支持するためのオットマン本体と、
    前記シートクッションと前記オットマン本体とに連結され、前記オットマン本体を回動するためのリンク機構と、
    前記シートクッションと前記リンク機構とに連結され、前記オットマン本体を前記格納位置側から前記使用位置側へ付勢する付勢手段と、
    前記シートクッションに設けられ、前記リンク機構の作動を阻止することで前記オットマン本体を前記使用位置または前記格納位置に固定するロック状態と、前記ロック状態を解除するアンロック状態へ切り替え可能なロック機構と、
    前記ロック機構に連結され、前記ロック機構を前記ロック状態と前記アンロック状態とへ切り替えるための操作手段と、
    を備えたオットマン装置。
  2. 前記操作手段は、前記シートクッションの側面に回動可能に設けられており、回動することで前記ロック機構が前記ロック状態と前記アンロック状態とに切り替わる請求項1に記載のオットマン装置。
  3. 前記オットマン本体の回動軸と前記操作手段の回動軸とが前記シートクッションの側面視において異なる位置にあり、前記ロック機構が前記操作手段の回動軸側に設けられている請求項2に記載のオットマン装置。
  4. 前記オットマン本体の回動軸と前記操作手段の回動軸とが前記シートクッションの側面視において異なる位置にあり、前記付勢手段が前記操作手段の回動軸側に設けられている請求項2または請求項3に記載のオットマン装置。
  5. シートクッションと、
    前記シートクッションの前端部に取り付けられた請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のオットマン装置と、
    を備えた車両用シート。
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