JP6724656B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用シートに関する。
従来、シート本体におけるシートバックがシートクッションに対して背凭れ角度を変化させる傾動動作に伴って、シート本体が乗物本体に対しロックされた状態を解除するロック解除機構を作動させる乗物用シートとして、例えば特許文献1が知られている。
ここで、特許文献1における乗物用シートは、シート本体におけるシートバックがシートクッションに対して背凭れ角度を変化させる傾動動作に伴って、シート本体を乗物本体に対しスライド移動可能に支持するスライド機構のスライドロック状態を解除するウォークイン機構が作動される乗物用シートである。乗物用シートは、シートバックとシートクッションの骨格間にシートバックの背凭れ角度を調整するリクライナが配設されている。このリクライナの中心部には、リクライナを操作するための操作軸が挿通されている。この操作軸には、ウォークイン機構を操作可能とする操作リンクの回動中心が挿通されている。一方シートバックの骨格には、幅方向外方に向かってブラケットが突出しており、操作リンクの一端と係合している。これにより、シートバックがシートクッションに対して背凭れ角度を変化させる傾動動作に伴ってブラケットが回動し、操作リンクが押し動かされてウォークイン機構を作動させる。ここで、ブラケットと操作リンクは、分離した構造であることから互いのガタなどに伴う異音防止のため、両部材間に引張バネが介装されている。
特開2014−91391号公報
しかしながら、上記技術における乗物用シートは、異音対策が必要な上に、操作リンク、ブラケット、引張ばね、と3つの構成であることから部品点数が多いという点でコスト、質量面において改善点を有する。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、シート本体におけるシートバックがシートクッションに対して背凭れ角度を変化させる傾動動作に伴って、シート本体が乗物本体に対しロックされた状態を解除するロック解除機構を作動させる乗物用シートを構成する上で、部品点数の抑制と、異音の抑制との両立を図ることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。先ず、第1の発明に係る乗物用シートは、シート本体におけるシートバックがシートクッションに対して背凭れ角度を変化させる傾動動作に伴って、前記シート本体が乗物本体に対しロックされた状態を解除するロック解除機構を作動させる乗物用シートであって、前記シートバックと前記シートクッションの骨格間に前記シートバックの背凭れ角度を調整するリクライナが配設されており、前記リクライナの中心部には前記リクライナを操作するための操作軸が挿通されており、前記シートバックの骨格に固定されるアーム部と、前記シートバックの前倒し動作に伴って前記ロック解除機構を操作する押動部と、前記シートバックの傾動中心と同軸上に軸孔とを備え、前記シートバックと一体的に回動する回動操作部材と、前記シートクッションの骨格に固定されるアーム部と、前記回動操作部材の前記軸孔に挿通可能な円筒部とを備えるヒンジブラケットと、を有し、前記ヒンジブラケットの円筒部の外周面は、前記回動操作部材を軸支する構成であり、前記ヒンジブラケットの円筒部の内周面は、前記操作軸の軸受けとして構成されており、前記回動操作部材は、前記シートバックが傾動する中心と同軸上で一体的に回動するように構成されることで前記ロック解除機構を操作可能とする構成とされ、前記リクライナと前記ヒンジブラケットの円筒部の間には、前記操作軸を軸周りに回転させて前記リクライナを作動させるレバーが固定されている。
この第1の発明によれば、回動操作部材は、シートバックの骨格に固定されると共に、シートバックが傾動する中心と同軸上で一体的に回動するように構成されることでロック解除機構を操作可能とする構成である。即ち、回動操作部材は、シートバックの骨格に固定された構成であることからガタなどの異音を抑制し得る。また、従来構造の操作リンクとブラケットのように、分離した構成ではなく一体の構成であるため部品点数を抑制し得る。また、ヒンジブラケットは、シートクッションの骨格に固定されると共に、回動操作部材の回動中心に挿通可能な円筒部によって回動操作部材を軸支する。そのため、回動操作部材の支持は、シートバックの骨格に加えて、シートクッションの骨格に担わせる構造となり、安定して支持が可能となる。
またヒンジブラケットは、部品点数を増やすことなく、リクライナにおける操作軸の軸受けとしても機能することができる。ここで、従来のように操作軸を回動操作部材の回転軸として支持する構成では、両部材のガタを抑制するためのガタ詰めが必要となる。そうすると、操作軸と回動操作部材のガタ詰めの影響で操作軸に径方向の無理な規制が生じることがあり、リクライナ本来のロック機能としての品質面の低下の懸念が生じてしまう。しかしながら、上記構成におけるヒンジブラケットは、シートクッションの骨格側に固定されている。そのため、回動操作部材の荷重は、シートクッションの骨格側で支持されることとなり、リクライナの操作軸には入力されない構成とすることができる。そのため、リクライナのロック機能が損なわれない。また、ヒンジブラケットの円筒部の内周面が操作軸の軸受けとして構成されることで、より一層操作軸を安定して支持し得る。
次に、第2の発明は、第1の発明に係る乗物用シートであって、前記回動操作部材は、前記ヒンジブラケットの円筒部に挿通するワッシャと、該ワッシャと前記円筒部の間における溶接部によって軸方向への動きが規制される。
この第2の発明によれば、回動操作部材は、ヒンジブラケットの円筒部に挿通するワッシャと、ワッシャと前記円筒部の間における溶接部によって軸方向への動きが規制される。これにより、安定して回動操作部材の軸方向の抜けの抑制が図られ得る。
本発明は上記各発明の手段をとることにより、シート本体におけるシートバックがシートクッションに対して背凭れ角度を変化させる傾動動作に伴って、シート本体が乗物本体に対しロックされた状態を解除するロック解除機構を作動させる乗物用シートを構成する上で、部品点数の抑制と、異音の抑制との両立を図ることができる。
実施形態1に係る車両用シートの概要を示した全体斜視図である。 車両用シートにおける回動操作部材の取付け構成を示した分解斜視図である。 車両用シートにおける回動操作部材の取付け構成を示した断面図である。
以下に、本発明の実施形態について、図1〜3を用いて説明する。本実施形態においては、乗物用シートとして車両における車両用シートを例示して説明する。なお、各図に適宜矢印で示す方向は、車両用シートに着座乗員が着座した状態において、着座乗員から見た前後、左右、上下の方向である。なお、各図は、実施形態の構成を分かり易く説明するために、シート本体1の内部構造を主体として図示している。そのため、シートバック2やシートクッション3については、骨格を成すバックフレーム2fやクッションフレーム3fなどの内部の骨組み構造を主体とする図示とし、外部に装着される表皮やシートパッド等の装備品を省略している。
本実施形態における車両用シートは、車両の2列目座席として配設されるものを例示する。車両用シートは、図1に図示されるように、シート本体1を構成する背凭れ部となるシートバック2と、着座部となるシートクッション3を有する。シート本体1は、シートバック2の幅方向の両サイド下部に設けられたリクライナ4によって、シートクッション3と連結されている。これにより、シートバック2は、シートクッション3に対する背凭れ角度の調整を行ったり、シートクッション3の上側に前倒し可能な構成である。
リクライナ4は、常時はシートバック2の背凭れ角度を固定したロック状態とされて保持されている。図2、3に図示されるように、リクライナ4は、その中心に操作軸4aが挿通されておりこの操作軸4aが軸周りに回転することで作動する。操作軸4aは、その中間部にレバー4Lが固定されており、シートクッション3のサイドに配設されたリクライニングレバー(図示省略)の回動操作によってケーブルが牽引操作されてレバー4Lが回動することで、軸周りに回転する。リクライナ4が作動すると上記のロック状態が解除されてシートバック2の背凭れ角度の調整移動が行えるようになっている。更に、リクライナ4は、リクライニングレバーとは異なるウォーキングレバーを操作することにより、上記のロック状態が一斉に解除操作されるようになっている。例えば、ウォーキングレバーは、シートバック2の背面側に配され、後方の座席の乗員が操作可能とされている。なお、ここではリクライニングレバー及びウォーキングレバーを総称して操作レバーと呼ぶ。リクライナ4は、ケーブルの牽引操作によって互いのロック機構の操作部品が連結されており、そのロック及びロック解除の切換えが左右で同期して行われる。したがって、シートバック2は、操作レバーを操作することでリクライナ4のロック状態が一斉に解除されてシートバック2の背凭れ角度の固定状態が解かれシートクッション3に向かって前倒れする。
ここで、シートバック2の骨格であるバックフレーム2fは、シートクッション3の骨格であるクッションフレーム3fとの間に巻きバネ2sが掛け着けられている。巻きバネ2sの内径側端部は、バックフレーム2fから幅方向内方に突出し状に固定された内径側ブラケット2faに掛けられている。巻きバネ2sの外径側端部は、クッションフレーム3fから幅方向内方に突出し状に固定された外径側ブラケット3faに掛けられている。内径側ブラケット2faには、巻きバネ2sに隣接してダンパ2dが係合してる。このダンパ2dは、巻きバネ2sの付勢力を減衰させながらシートバック2の前倒れをさせる。この巻きバネ2sは、常時は前倒しの回動方向に付勢されている。したがって、シートバック2は、シート本体1に乗員が着座していない状態で操作レバーを操作することで、巻きバネ2sの付勢によって自動的に前倒しされてシートクッション3側に倒れこむようになっている。前述したリクライナ4は、常時はロック状態となる作動方向に付勢がかけられており、操作レバーの回動操作をやめることによって自動的にロック状態に戻されるようになっている。しかし、リクライナ4には、更に、操作レバーの回動操作をやめることでロック状態に戻されるロックゾーンと、操作レバーの回動操作をやめてもロック状態に戻されないフリーゾーンが設定されている。
前者のロックゾーンは、通常、シート本体1に着座した乗員が背凭れとして使用する角度領域に設定されている。すなわち、ロックゾーンは、シートバック2がシートクッション3に対して起立した起立状態の姿勢となる回動位置とシートバック2が目一杯後方側に倒し込まれた回動位置との間の領域に設定されている。そして、後者のフリーゾーンは、乗員が着座使用することのない角度領域に設定されている。すなわち、フリーゾーンは、シートバック2が起立状態の姿勢となる回動位置とシートバック2が目一杯前方側に倒し込まれた前倒れ状態の姿勢となる回動位置との間の領域に設定されている。したがって、シートバック2は、前倒しするに際して、操作レバーを操作することで、シートバック2が起立状態の姿勢から前方に傾けば、あとは操作レバーの操作をやめても、シートバック2は自動的に倒し込まれて前倒れ状態の姿勢となる。ここで、シートバック2は、前倒れ状態においてシートクッション3側に設けられたストッパピン(不図示)に当接した状態で保持される。一方、シート本体1に設けられた倒伏レバー(不図示)の操作を及ぼすと、ストッパピンが退避する。これにより、シートバック2は、前倒れ状態の位置から更にシートクッション3の座面上に倒伏した倒伏状態となる。
図1に図示されるように、シート本体1とフロア面F等の車体構成部材(乗物構成部材)との間には、シート本体1のフロア面Fに対する車両前後方向の着座位置を調整可能にするスライドレール6(スライド機構)が配設されている。スライドレール6は、シートクッション3とフロア面Fとの間に左右一対で設けられている。スライドレール6は、シート本体1の両側に位置して車両前後方向に平行に配設されている。スライドレール6は、ロアレール10と、アッパレール20と、スライドロック機構30、ウォークイン機構40が主体的に構成される。なお、本実施形態における左右のスライドレール6は、左右それぞれ同期して同様の作動がなされる構成であることから、右側のスライドレール6を代表して説明する。
ロアレール10は、車両前後方向に延びる長尺状の部材でありフロア面F等の車体構成部材の上に脚部Lを介して固定されている。ロアレール10は、鉄鋼材より成る1枚の平板状部材を所々に折り曲げることによって、次の横断面形状に一体的に形成される。アッパレール20は、シート本体1側に配設されており、ロアレール10に対してそれらのレール長手方向にスライド移動可能となるようにそれぞれ嵌め込まれている。これにより、アッパレール20は、シート本体1を支持すると共に、そのスライド移動に伴ってシート本体1の着座位置を車両前後方向に移動させるようになっている。
スライドロック機構30は、アッパレール20をロアレール10に対する相対移動(スライド移動)を所定相対位置で規制したり解除したりすることができる機構である。スライドロック機構30は、長手方向の略中央にロック爪(図示省略)が弾性付勢されている。このロック爪の爪がアッパレール20とロアレール10に設けられた貫通孔を貫くことで相対移動(スライド移動)を所定相対位置で規制したスライドロック状態とする。一方、ロック爪の爪がアッパレール20とロアレール10に設けられた貫通孔から退避した(外れる)状態では、アッパレール20がロアレール10に対し相対移動(スライド移動)可能なスライドロック解除状態となる。ロック爪は、ループハンドル33と係り合うことで操作可能とされている。ループハンドル33は、金属性の棒状部材に適宜折り曲げ加工及び絞り加工等を施してU字状に形成されている。ループハンドル33の先端部は、左右のスライドレール6のロアレール10とアッパレール20の間に差し込まれる。ループハンドル33の先端部は、ロック爪に係り合う位置まで差し込まれている。
ウォークイン機構40は、ロアレール10側及びアッパレール20側に設定され、シートバック2の前倒し動作に伴ってスライドロック機構30によるスライドロック状態をスライドロック解除状態にすると共に、このスライドロック解除状態を維持させる機構である。なお、ウォークイン機構40は、スライドロック機構30におけるループハンドル33を操作することなく、シートバック2の前倒し動作に伴って作動する機構である。詳細構造は省略するがウォークイン機構40は、後述する回動操作部材50に操作される切替レバー70を有しており、係る切替レバー70の回動に伴ってケーブルが牽引されることでスライドロック機構30のロック爪を作動させ、ロック爪の爪がアッパレール20とロアレール10に設けられた貫通孔から退避させてスライドロック解除状態とする。また、本実施形態のウォークイン機構は、スライドロック解除状態を維持させるためにロック解除維持機構を有している。
シートバック2側には、回動操作部材50が設けられている。シートクッション3側には、回動操作部材50と係り合う位置において回動可能に軸支されることでウォークイン機構40を作動させる切替レバー70が設けられている。なお、ウォークイン機構40及び切替レバー70は、シート本体1がフロア面(乗物本体)にロックされた状態を解除するものとして、スライドレール6のスライドロック状態を解除する機構であり、本発明の「ロック解除機構」に相当する。
回動操作部材50は、図2、3に図示されるようにシートバック2の骨格であるバックフレーム2fに固定されると共に、シートバック2が傾動する中心と同軸上で一体的に回動するように構成されることでウォークイン機構40を作動させる切替レバー70(ロック解除機構)を操作可能とする部材である。回動操作部材50は、平面視が帯板状の平板部材からなり、略中央には後述するヒンジブラケット60の円筒部62が挿通される軸孔52が設けられている。また、回動操作部材50の上側の一部端縁は、円弧状にアーム部54がバックフレーム2fまで延出することでバックフレーム2fと連結固定されている。回動操作部材50の下方側には、回動中心から径方向に突出する角形状に構成された押動部56を有する。押動部56は、シートバック2が起立状態から前倒れ状態に向かう前倒し動作に伴って回動する際に切替レバー70を初期位置から一方向に回動させてウォークイン機構40により、スライドロック機構30をスライドロック状態からスライドロック解除状態へ移行させる部位である。また、押動部56は、シートバック2が前倒れ状態、倒伏状態から起立状態に向かう起立動作に伴って回動する際に切替レバー70を初期位置から他方向に回動させて、ウォークイン機構40によりスライドロック機構30をスライドロック解除状態からスライドロック状態へ移行させる部位である。回動操作部材50は、ヒンジブラケット60の円筒部62に挿通するワッシャと、ワッシャと円筒部62の間における溶接部によって軸方向への動きが規制される。回動操作部材50は、ヒンジブラケット60に軸支される。
ヒンジブラケット60は、シートクッション3の骨格であるクッションフレーム3fに固定されると共に、回動操作部材50の回動中心に挿通可能な円筒部62を有し、回動操作部材50を軸支する。詳しくは、ヒンジブラケット60は、ハット状部材61と、支持ブラケット64の2部材が溶接によって一体的に構成されている。ハット状部材61は、円筒部62と、この円筒部62の外周において平板状の円環部63が一体となった部材である。また、支持ブラケット64は、ハット状部材61の円筒部62を挿通可能な孔部65を有すると共に、一部端縁からクッションフレーム3fまで延出する円弧状のアーム部66を有する。ヒンジブラケット60は、ハット状部材61の円筒部62が支持ブラケット64の孔部65に挿通された状態で溶接され、アーム部66によってクッションフレーム3fと連結されている。これにより、ヒンジブラケット60は、幅方向外方に向かって円筒部62が突き出た状態でクッションフレーム3fに固定される。円筒部62は、外周側に回動操作部材50の軸孔52が挿通される。また、円筒部62は、内周面側に操作軸4aの先端部が挿通されることで操作軸4aの軸受けとして構成される。
これにより、回動操作部材50は、シート本体1におけるシートバック2がシートクッション3に対して背凭れ角度を変化させる傾動動作に伴いシートバック2が傾動する中心である操作軸4aと同軸上で一体的に回動する構成となる。
このように、実施形態の車両用シートによれば、回動操作部材50は、シートバック2の骨格であるバックフレーム2fに固定されると共に、シートバック2が傾動する中心と同軸上で一体的に回動するように構成されることでウォークイン機構40及び切替レバー70(ロック解除機構)を操作可能とする構成である。即ち、回動操作部材50は、シートバック2のバックフレーム2fに固定された構成であることからガタなどの異音を抑制し得る。また、従来構造の操作リンクとブラケットのように、分離した構成ではなく一体の構成であるため部品点数を抑制し得る。また、ヒンジブラケット60は、シートクッション3の骨格であるクッションフレーム3fに固定されると共に、回動操作部材50の回動中心に挿通可能な円筒部62によって回動操作部材50を軸支する。そのため、回動操作部材50の支持は、バックフレーム2fに加えて、シートクッション3のクッションフレーム3fに担わせる構造となり、安定して支持が可能となる。
また、ヒンジブラケット60は、部品点数を増やすことなく、リクライナ4における操作軸4aの軸受けとしても機能することができる。ここで、従来のように操作軸4aを回動操作部材50の回転軸として支持する構成では、両部材のガタを抑制するためのガタ詰めが必要となる。そうすると、操作軸4aと回動操作部材50のガタ詰めの影響で操作軸4aに径方向の無理な規制が生じることがあり、リクライナ4本来のロック機能としての品質面の低下の懸念が生じてしまう。しかしながら、上記構成におけるヒンジブラケット60は、シートクッション3のクッションフレーム3f側に固定されている。そのため、回動操作部材50の荷重は、シートクッション3のクッションフレーム3f側で支持されることとなり、リクライナ4の操作軸4aには入力されない構成とすることができる。そのため、リクライナ4のロック機能が損なわれない。また、ヒンジブラケット60の円筒部62の内周面が操作軸4aの軸受けとして構成されることで、より一層操作軸4aを安定して支持し得る。
また、回動操作部材50は、ヒンジブラケット60の円筒部62に挿通するワッシャ68と、ワッシャ68と前記円筒部62の間における溶接部によって軸方向への動きが規制される。これにより、安定して回動操作部材50の軸方向の抜けの抑制が図られ得る。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の車両用シートは、実施形態に限定されず、その他各種の形態で実施することができるものである。
例えば、乗物は、車両に限定されず、船舶、航空機等の各種の乗物に適用し得る。
本実施形態では、シート本体1をフロア面F(乗物本体)に対しスライド移動可能に支持するスライドレール(スライド機構)のスライドロック状態を解除するウォークイン機構(ロック解除機構)が作動される構成について示したがこれに限定されない。即ち、シート本体におけるシートバックがシートクッションに対して背凭れ角度を変化させる傾動動作に伴って、シート本体が乗物本体に対しロックされた状態を解除するロック解除機構を作動させる態様であればよく、例えば、いわゆるタンブル機構のロック解除機構、いわゆるスペースアップ機構のロック解除機構に適用するものであってもよい。
回動操作部材50は、ヒンジブラケット60の円筒部62に挿通するワッシャ68と、ワッシャ68と前記円筒部62の間における溶接部によって軸方向への動きが規制される構成について示したがこれに限られない。例えば、ヒンジブラケット60の円筒部62と螺合するナットによって回動操作部材の軸方向への動きが規制する構成であってもよい。
ヒンジブラケット60は、ハット状部材61と、支持ブラケット64の2部材の構成を示したが一体の構成であってもよい。
ヒンジブラケット60の円筒部62は、内周面において操作軸4aの先端部が挿通されることで操作軸4aの軸受けとして構成されるものを示したがこれに限られない。例えば、操作軸4aを軸受けとして支持しない構成の場合、円筒部62ではなく中実の円柱形状として回動操作部材を軸支する構成であってもよい。
回動操作部材50の回動によるウォークイン機構の作動構成は、種々適用できる。ここで、本実施形態では、ウォークイン機構にロック解除維持機構を有する態様を示したがこれに限定されない。例えば、ウォークイン機構にロック解除維持機構を有していない態様とし、回動操作部材50が切替レバー70を回動させてケーブルが牽引した状態では、スライドロック機構30をスライドロック解除状態とさせ、回動操作部材50と切替レバー70の係合が解除されてケーブルの牽引がされない状態となるとスライドロック機構30をスライドロック状態とする態様であってもよい。
1 シート本体
2 シートバック
2f バックフレーム
2fa 内径側ブラケット
2d ダンパ
2s 巻きバネ
3 シートクッション
3f クッションフレーム
3fa 外径側ブラケット
4 リクライナ
4a 操作軸
4L レバー
6 スライドレール(スライド機構)
10 ロアレール
20 アッパレール
30 スライドロック機構
33 ループハンドル
40 ウォークイン機構(ロック解除機構)
50 回動操作部材
52 軸孔
54 アーム部
56 押動部
60 ヒンジブラケット
61 ハット状部材
62 円筒部
63 円環部
64 支持ブラケット
65 孔部
66 アーム部
68 ワッシャ
70 切替レバー(ロック解除機構)
F フロア面
L 脚部

Claims (2)

  1. シート本体におけるシートバックがシートクッションに対して背凭れ角度を変化させる傾動動作に伴って、前記シート本体が乗物本体に対しロックされた状態を解除するロック解除機構を作動させる乗物用シートであって、
    前記シートバックと前記シートクッションの骨格間に前記シートバックの背凭れ角度を調整するリクライナが配設されており、
    前記リクライナの中心部には前記リクライナを操作するための操作軸が挿通されており、
    前記シートバックの骨格に固定されるアーム部と、前記シートバックの前倒し動作に伴って前記ロック解除機構を操作する押動部と、前記シートバックの傾動中心と同軸上に軸孔とを備え、前記シートバックと一体的に回動する回動操作部材と、
    前記シートクッションの骨格に固定されるアーム部と、前記回動操作部材の前記軸孔に挿通可能な円筒部とを備えるヒンジブラケットと、を有し、
    前記ヒンジブラケットの円筒部の外周面は、前記回動操作部材を軸支する構成であり、
    前記ヒンジブラケットの円筒部の内周面は、前記操作軸の軸受けとして構成されており、
    前記回動操作部材は、前記シートバックが傾動する中心と同軸上で一体的に回動するように構成されることで前記ロック解除機構を操作可能とする構成とされ、
    前記リクライナと前記ヒンジブラケットの円筒部の間には、前記操作軸を軸周りに回転させて前記リクライナを作動させるレバーが固定されている乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記回動操作部材は、前記ヒンジブラケットの円筒部に挿通するワッシャと、該ワッシャと前記円筒部の間における溶接部によって軸方向への動きが規制される乗物用シート。
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