JP2015003592A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シート本体に及ぼされる衝撃荷重によるリンクの強制的な回動が行われる際に、かかる衝撃荷重を吸収し得る乗物用シートを提供する。
【解決手段】シート本体1を支持するスライド機構10(基部)と、スライド機構10の上方に配設されシート本体1を支持するためのブラケット24Lと、ブラケット24Lに回動可能に取付けられるリンク44Lと、リンク44Lに回動可能に取り付けられるシート本体1と、を有する乗物用シートであって、ブラケット24Lは、シート本体1に及ぼされる衝撃荷重によるリンク44Lの強制的な回動によって、リンク44Lと当接するとともに変形することで衝撃荷重を吸収する衝撃吸収部27を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、乗物用シートに関する。
従来、シート本体を支持する基部と、基部の上方に配設されシート本体を支持するためのブラケットと、ブラケットに回動可能に取付けられるリンクと、リンクに回動可能に取り付けられるシート本体と、を有する乗物用シートが知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1における乗物用シートは、シートクッションとシートバックとを有するシート本体を有する。シート本体と乗物の床面等の乗物構成部材との間には、シート本体をスライド移動可能に乗物構成部材に設置するスライド機構が基部として設けられている。シート本体は、シートクッションのフレームと、基部としてのスライド機構と、を前後に配設されるリンクで連結されている。前後のリンクは、ブラケットを介してスライド機構に取り付けられており、ブラケットに対して回動可能とされている。シート本体は、リフター機構の作動によって前後のリンクが回動することで基部としてのスライド機構に対し昇降可能な構成とされている。ここで、シートクッションのフレームは、リンクが倒伏して最下方に移動する際に上記ブラケットと当接する配置位置関係とされている。これにより、上記ブラケットは、シート本体に及ぼされる衝撃荷重によってリンクが強制的に回動された際のストッパとして機能する。
特許5026478号公報
しかしながら、上記ブラケットは、シート本体に及ぼされる衝撃荷重を受け止めるストッパーとしての機能は果たすものの、かかる衝撃荷重を吸収するような構造となっていない。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、シート本体に及ぼされる衝撃荷重によるリンクの強制的な回動が行われる際に、かかる衝撃荷重を吸収し得る乗物用シートを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
先ず、第1の発明に係る乗物用シートは、シート本体を支持する基部と、該基部の上方に配設され前記シート本体を支持するためのブラケットと、該ブラケットに回動可能に取付けられるリンクと、該リンクに回動可能に取り付けられるシート本体と、を有する乗物用シートであって、前記ブラケットは、前記シート本体に及ぼされる衝撃荷重による前記リンクの強制的な回動によって、前記リンクと当接するとともに変形することで前記衝撃荷重を吸収する衝撃吸収部を有することを特徴とする。
この第1の発明によれば、ブラケットは、シート本体に及ぼされる衝撃荷重によるリンクの強制的な回動に伴って、当接、変形をする。すなわち、ブラケットはシート本体に衝撃荷重が及ぼされる際に変形することで衝撃荷重の吸収をする構造を有する。これにより、乗物用シートは、シート本体に及ぼされる衝撃荷重を吸収し得る構造となり得る。
次に、第2の発明に係る乗物用シートは、第1の発明において、前記ブラケットと前記リンクは板状部材で構成されており、前記ブラケットと前記リンクの少なくともいずれか一方は、前記ブラケットと前記リンクが回動可能に取付けられるリンク回動軸の近傍が厚み方向に屈曲する屈曲部を有しており、該屈曲部は、前記リンクが前記ブラケットに対して回動する際に干渉するようにリンクの回動軌跡上に配置されており、前記リンクと前記ブラケットは、前記リンクの強制的な回動に伴い前記屈曲部において当接する構成とされており、前記ブラケットの衝撃吸収部は、前記屈曲部を支点としてブラケットにおけるリンク回動軸が移動するように変形する構成であることを特徴とする。
この第2の発明によれば、ブラケットの衝撃吸収の構造は、ブラケットとリンクの少なくともいずれか一方をリンク回動軸の近傍が厚み方向に屈曲する屈曲部を構成し、この屈曲部を支点としてブラケットにおけるリンク回動軸が移動するように変形することで衝撃吸収を図る。すなわち、ブラケットとリンクの形状に工夫を加えることで屈曲部を構成しており、この屈曲部によってブラケットの衝撃吸収部の機能を発揮させる構成である。そのため、他の部材を要することがないため材料コスト、重量増加の懸念を抑制しつつ衝撃吸収部を構成できる。
次に、第3の発明に係る乗物用シートは、第1の発明又は第2の発明において、前記ブラケットは、前記基部と固定される固定部を少なくとも2つ有しており、該固定部は、前記リンク回動軸を挟んだ位置に配設されていることを特徴とする。
この第3の発明によれば、ブラケットは、基部と固定される固定部を少なくとも2つ有しており、固定部は、リンク回動軸を挟んだ位置に配設されている。これにより、固定部は、衝撃吸収部による変形を考慮した配置位置関係となる。
次に、第4の発明に係る乗物用シートは、第2の発明又は第3の発明において、前記ブラケットは、前記リンク回動軸の下方に板厚方向に貫通する切欠部が形成されていることを特徴とする。
この第4の発明によれば、リンク回動軸の下方に板厚方向に貫通する切欠部が形成されていることで、より一層衝撃吸収部による変形を考慮したブラケットとなり得る。
本発明は上記各発明の手段をとることにより、シート本体に及ぼされる衝撃荷重によるリンクの強制的な回動が行われる際に、かかる衝撃荷重を吸収し得る乗物用シートを提供することができる。
実施形態に係る車両用シートの斜視図である。 実施形態に係る車両用シートを概略的に示した側面図である。 図2のIII部を拡大して概略的に示した斜視図である。 図2のIV部の部分拡大図である。 図2のV部を部分的に拡大してリンクが後傾してブラケットを当接した状態を概略的に示した部分拡大図である。 図2のVI部を部分的に拡大してリンクが後傾してブラケットの衝撃吸収部が変形する状態を概略的に示した拡大図である。
以下に、本発明の実施形態について、図1〜6を用いて説明する。なお、本実施形態では、乗物用シートのうち車両用シートの前部座席を例示して説明する。各図に適宜矢印で示す方向は、車両用シートを適用する車両の前方、後方、上方、下方、外方、内方とそれぞれ一致する方向である。なお、各図は、実施形態の構成を分かり易く説明するために、シート本体の内部構造を主体として図示している。そのため、シートバック2やシートクッション3については、骨格を成すバックフレーム2fやクッションフレーム3fなどの内部の骨組み構造を主体として図示しており外部に装着される表皮やシートパッド等の装備品を省略している。また、図2〜6は、本実施形態の説明を容易とするために各部材の詳細な形状は省略して簡略化した図示としている。
車両用シートS(乗物用シート)は、図1に示されるように背凭れ部となるシートバック2と、着座部となるシートクッション3とを主体とするシート本体1を有する。シートバック2は、骨格を成すバックフレーム2fを有する。バックフレーム2fは、鉄鋼材よりなるパイプ部材、板部材を適宜折り曲げ加工、絞り加工などを施すことで略矩形の枠状に形成されている。シートクッション3は、骨格を成すクッションフレーム3fを有する。クッションフレーム3fは、鉄鋼材よりなるパイプ部材、板部材を適宜折り曲げ加工、絞り加工などを施すことで略矩形の枠状に形成されている。シート本体1は、バックフレーム2fの幅方向の下部に設けられたリクライニング装置6によって、クッションフレーム3fと連結されている。これにより、シートバック2は、シートクッション3に対する背凭れ角度の調整を行ったり、シートクッション3に前傾可能な構成である。
クッションフレーム3fは、図1に示されるように前方フレーム4と、ロアアーム5、5と、前方ロッド41、後方ロッド42とを主体として略矩形の枠状に形成されている。ロアアーム5、5は、帯長状の板部材を適宜折り曲げ加工して形成される。ロアアーム5、5は、後述するスライド機構10の上方において、長手方向が車両前後方向に沿ってクッションフレーム3fの幅方向両側に配設される。ロアアーム5、5の前端には、これらを架け渡すように前方フレーム4が配設されてクッションフレーム3fの前端を構成する。ロアアーム5、5の前方側には、鉄鋼材のパイプ部材からなる前方ロッド41が、ロアアーム5、5を幅方向に貫通して架け渡されている。同様にロアアーム5、5の後方には、鉄鋼材のパイプ部材からなる後方ロッド42が、ロアアーム5、5を幅方向に貫通して架け渡されている。なお、前方ロッド41、後方ロッド42は、ロアアーム5、5に対して回動可能とされている。
図1に示されるようにシート本体1と車両のフロア面F(乗物構成部材)との間には、シート本体1をスライド移動可能に車両のフロア面Fに設置するスライド機構10が設けられている。ここで、スライド機構10はシート本体1を支持するものであり、本発明の「基部」に相当する。スライド機構10は、シート本体1の両側においてシートクッション3とフロア面Fとの間に車両前後方向に左右一対で平行に設けられている。
スライド機構10は、図1に示されるようにロアレール14と、アッパレール12と、を有する。ロアレール14は、車両前後方向に延びる形状に形成されており、フロア面Fの上に配設されている。アッパレール12は、シート本体1側に配設されており、ロアレール14に対してそれらのレール長手方向にスライド移動可能となるようにそれぞれ嵌め込まれている。これにより、アッパレール12は、そのスライド移動に伴ってシート本体1の着座位置を車両前後方向に移動させるようになっている。また、スライド機構10は、アッパレール12のスライド移動を規制したり解除したりすることができるスライドロック装置16が構成されており、適宜の車両前後方向の位置でシート本体1を固定できるようになっている。
図1に示されるように車両用シートSにおけるシート本体1のクッションフレーム3fとスライド機構10(基部)の間は、リンク機構40が構成されている。リンク機構40は、前方ロッド41、後方ロッド42、前方リンク43R、43L、後方リンク44R、44Lで構成される。前方ロッド41は、その両端に鉄鋼材の板部材よりなる前方リンク43R、43Lが一体的に固定されている。同様に後方ロッド42は、その両端に鉄鋼材よりなる板部材の後方リンク44R、44Lが一体的に固定されている。前方ロッド41の両端の前方リンク43R、43Lは、それぞれブラケット23R、23Lを介して回動可能に取り付けられている。同様に、後方ロッド42の両端の後方リンク44R、44Lは、それぞれブラケット24R、24Lを介して回動可能に取り付けられている。リンク機構40における各リンクの回動は、リフト機構50の作動によって行われる。
リフト機構50は、図1に示されるようにシートクッション3の外方側に配設される。リフト機構50は、ピニオンギア(不図示)、作動回動部材52、リフターレバー54、セクターギヤ(不図示)を主体に構成される。リフト機構50は、ロアアーム5の外方側に作動回動部材52とリフターレバー54が配設され、ロアアーム5の内方側に不図示のピニオンギアとセクターギヤが構成されている。セクターギヤは、後方ロッド42と一体的に固定されているとともにピニオンギヤが噛み合わされている。ピニオンギヤはロアアーム5に設けられた孔部(不図示)を介して作動回動部材52と連結しており、その作動回動部材52がリフターレバー54と連結されている。
リフターレバー54に回転作動力が及ぼされるとピニオンギヤが回転して、セクターギヤに回転作動力が伝達されて後方ロッド42が回動する。後方リンク44Rと後方リンク44Lは、後方ロッド42の一方向の回動に伴ってブラケット24R、24Lのリンク回動軸28R、28Lを中心に図1の図示上、前方側(図2の図示、反時計回り方向)に回動する。これにより、シート本体1は前方且つ上方の上移動位置に移動する。リフターレバー54に回転作動力が及ぼされてピニオンギヤが逆回転すると、後方ロッド42が逆方向に回動する。後方リンク44Rと後方リンク44Lは、後方ロッド42の他方向の回動に伴ってブラケット24R、24Lのリンク回動軸28R、28Lを中心に図1の図示上、後方側(図2の図示、時計回り方向)に回動する。これにより、シート本体1は後方且つ下方の下移動位置に移動する。前方ロッド41及びリンク43R、43Lは、上記シート本体1の移動に連動して同方向に回動する。なお、リフト機構50は、リフターレバー54に回転作動力を及ぼさないときは、作動回動部材52のブレーキ力が働いてピニオンギヤの回転を拘束するため後方ロッド42の回動も拘束されてシート本体1の上下の位置を保持する。
次に、車両用シートSの衝撃吸収の具体的構造について説明する。図1〜4に示すように車両用シートSの衝撃吸収の構造は、スライド機構10(基部)とシート本体1と、の間における後方リンク44Lとブラケット24Lに構成されている。ブラケット24Lは、シート本体1に及ぼされる衝撃荷重による後方リンク44Lの強制的な回動によって、後方リンク44Lと当接するとともに変形することで衝撃荷重を吸収する衝撃吸収部27を有している。ブラケット24Lは、鉄鋼材よりなる1枚の平板状部材を折り曲げ加工することで断面が略L字状に形成されている。ブラケット24Lは、後方リンク44Lを回動可能に取付ける第1面部位25と、スライド機構10のアッパレール12の上面部12uに面する第2面部位26を有する。第1面部位25の略中央には、後方リンク44Lを回動自在に取り付けるためのリンク回動軸28Lが構成されている。また、第1面部位25のリンク回動軸28Lが構成される近傍の部位は、厚み方向に屈曲して段付けされた衝撃吸収部27が構成される。これにより衝撃吸収部27と他の第1面部位25の部位の境界は、屈曲部29が構成される。ブラケット24Lの屈曲部29は、後方リンク44Lが回動する際に干渉するように後方リンク44Lの回動軌跡上に重なって配置されている。なお、屈曲部29は、ブラケット24Lと後方リンク44Lがシート本体1に取付けられた通常の状態においてリフト機構50の操作によりシート本体1を後方且つ下方の下移動位置に移動させた状態でも干渉しないような位置関係に設定されている。第2面部位26は、スライド機構10のアッパレール12の上面部12uに固定する複数のリベット31(固定部)を有する。リベット31は、少なくとも2つ構成される。リベット31は、スライド機構10の長手方向に対し複数個が配置されている。本実施形態ではリベット31は、予めアッパレール12の上面部12uにかしめ固定された態様である。リベット31は、スライド機構10の長手方向に対しリンク回動軸28Lを挟んだ位置に配設されている。また、ブラケット24Lは、第1面部位25と第2面部位26の折曲部位のうちリンク回動軸28Lの下方の位置に板厚方向に貫通する切欠部30が形成されている。
図5に示すようにシート本体1に及ぼされる衝撃荷重による後方リンク44Lの強制的な回動(図5の図示上時計回り方向)が行われると、後方リンク44Lとブラケット24Lの屈曲部29が当接する。これにより、ブラケット24Lの屈曲部29の部位は、シート本体1に及ぼされる衝撃荷重を受け止めるストッパーとして機能する。図6に示すように、更に後方リンク44Lの強制的な回動(図6の図示上時計回り方向)が行われると、後方リンク44Lがブラケット24Lの屈曲部29を支点として更に回動して衝撃吸収部27におけるリンク回動軸28Lが上方に移動するように変形することで車両用シートSに及ぼされる衝撃荷重を吸収する。このとき、リベット31は、スライド機構10の長手方向に対しリンク回動軸28Lを挟んだ位置に配設されているため、衝撃吸収部27が上方に変形する衝撃吸収の構造に影響がおよび難い。また、ブラケット24Lには、切欠部30が構成によって衝撃吸収部27の変形しやすい形状であるため衝撃吸収が促進される。
このように、実施形態の車両用シートSによれば、ブラケット24Lは、シート本体1に及ぼされる衝撃荷重によるリンクの強制的な回動に伴って、当接、変形をする。すなわち、ブラケット24Lはシート本体1に衝撃荷重が及ぼされる際に変形することで衝撃荷重の吸収をする構造を有する。これにより、車両用シートS(乗物用シート)は、シート本体1に及ぼされる衝撃荷重を吸収し得る構造となり得る。また、ブラケット24Lの衝撃吸収の構造は、ブラケット24Lとリンクの少なくともいずれか一方をリンク回動軸28Lの近傍が厚み方向に屈曲する屈曲部29を構成し、この屈曲部29を支点としてブラケット24Lにおけるリンク回動軸28Lが移動するように変形することで衝撃吸収を図る。すなわち、ブラケット24Lとリンクの形状に工夫を加えることで屈曲部29を構成しており、この屈曲部29によってブラケット24Lの衝撃吸収部27の機能を発揮させる構成である。そのため、他の部材を要することがないため材料コスト、重量増加の懸念を抑制しつつ衝撃吸収部27を構成できる。また、ブラケット24Lは、スライド機構10(基部)と固定されるリベット31(固定部)を少なくとも2つ有しており、リベット31は、リンク回動軸28Lを挟んだ位置に配設されている。これにより、リベット31は、衝撃吸収部27による変形を考慮した配置位置関係となる。また、リンク回動軸28Lの下方に板厚方向に貫通する切欠部30が形成されていることで、より一層衝撃吸収部27による変形を考慮したブラケット24Lとなり得る。
また、後方リンク44Lとブラケット24Lに衝撃吸収の構造を設けているのは、シート本体1を昇降可能とするリフト機構50が配設される位置に最も近いリンクとブラケットであるためである。すなわち、後方リンク44Lとブラケット24Lは、回動自在な構成であるところリフト機構50の作動回動部材52のブレーキ力が及ぶため後方リンク44Lとブラケット24Lの回動に拘束力が働いている。これに対し、その他の各リンク43R、43L、44Rとブラケット23R、23L、24Rは、リフト機構50が配設される位置から離れて位置しているため両部材の回動の拘束が少ない部位である。車両用シートSは、シート本体1に衝撃荷重が及ぼされるとリフト機構50の作動回動部材52の近傍に衝撃荷重にともなう応力が集中する傾向にあり、かかる部位においてシート本体1の各フレームの変形が著しくなり得る。そのため、リフト機構50の作動回動部材52のブレーキ力の影響をうける後方リンク44Lとブラケット24Lの部位に衝撃吸収構造を有することが有効となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の乗物用シートは、実施形態に限定されず、その他各種の形態で実施することができるものである。例えば、屈曲部29は、ブラケット24Lに構成される態様について示したがこれに限られない。屈曲部は、ブラケットとリンクの少なくともいずれか一方をリンク回動軸の近傍が厚み方向に屈曲することで構成される。そのため、リンク側に屈曲部を設けてもよい。また、固定部は、リベット31に限られず、ボルトとナットによる締結固定する態様や、溶接固定など種々適用可能である。また、本実施形態の切欠部30は、第1面部位25から第2面部位26に跨って形成されているものについて図示しているが、第1面部位25にのみ形成されるものであってもよい。本実施形態では、車両用シートSの衝撃吸収の構造をスライド機構10(基部)とシート本体1との間のリンク機構40の後方リンク44Lとブラケット24Lに構成するものを例示した。しかしながら車両用シートSの衝撃吸収の構造は、リンク機構40の4つのリンク43R、43L、44R、44L、これら各リンクと連結される4つのブラケット23R、23L、24R、24Lのいずれの箇所において適用できるし、全ての箇所に適用も可能である。また、シート本体を支持する基部としてスライド機構を示したがこれに限定されない。基部はシート本体を支持するものであればよく例えば、乗物の床面等の乗物構成部材であってもよい。
S 車両用シート(乗物用シート)
1 シート本体
2 シートバック
2f バックフレーム
3 シートクッション
3f クッションフレーム
4 前方フレーム
5、5 ロアアーム
10 スライド機構(基部)
12 アッパレール
12u 上面部
14 ロアレール
16 スライドロック装置
23R、23L ブラケット
24R、24L ブラケット
25 第1面部位
26 第2面部位
27 衝撃吸収部
28R、28L リンク回動軸
29 屈曲部
30 切欠部
31、31 リベット(固定部)
40 リンク機構
41 前方ロッド
42 後方ロッド
43R、43L 前方リンク
44R、44L 後方リンク
50 リフト機構
52 作動回動部材
54 リフターレバー
F 車両のフロア面(乗物構成部材)

Claims (4)

  1. シート本体を支持する基部と、該基部の上方に配設され前記シート本体を支持するためのブラケットと、該ブラケットに回動可能に取付けられるリンクと、該リンクに回動可能に取り付けられるシート本体と、を有する乗物用シートであって、
    前記ブラケットは、前記シート本体に及ぼされる衝撃荷重による前記リンクの強制的な回動によって、前記リンクと当接するとともに変形することで前記衝撃荷重を吸収する衝撃吸収部を有することを特徴とする乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記ブラケットと前記リンクは板状部材で構成されており、
    前記ブラケットと前記リンクの少なくともいずれか一方は、前記ブラケットと前記リンクが回動可能に取付けられるリンク回動軸の近傍が厚み方向に屈曲する屈曲部を有しており、
    該屈曲部は、前記リンクが前記ブラケットに対して回動する際に干渉するようにリンクの回動軌跡上に配置されており、
    前記リンクと前記ブラケットは、前記リンクの強制的な回動に伴い前記屈曲部において当接する構成とされており、
    前記ブラケットの衝撃吸収部は、前記屈曲部を支点としてブラケットにおけるリンク回動軸が移動するように変形する構成であることを特徴とするとする乗物用シート。
  3. 請求項1または請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記ブラケットは、前記基部と固定される固定部を少なくとも2つ有しており、
    該固定部は、前記リンク回動軸を挟んだ位置に配設されていることを特徴とする乗物用シート。
  4. 請求項2または請求項3に記載の乗物用シートであって、
    前記ブラケットは、前記リンク回動軸の下方に板厚方向に貫通する切欠部が形成されていることを特徴とする乗物用シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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