JP2010184667A - 車両用シート - Google Patents

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JP2010184667A JP2009031456A JP2009031456A JP2010184667A JP 2010184667 A JP2010184667 A JP 2010184667A JP 2009031456 A JP2009031456 A JP 2009031456A JP 2009031456 A JP2009031456 A JP 2009031456A JP 2010184667 A JP2010184667 A JP 2010184667A
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Abstract

【課題】車両が衝撃を受けたときに、シートクッションの下方への沈み込みを防止することができる簡易な構造の車両用シートを提供する。
【解決手段】車両用シートは、シートクッションと、前記シートクッションの後端部に連結され、前記シートクッションに対して前後方向に傾動可能なシートバックと、下端が車体側に取り付けられ上端が前記シートクッションの前部及び後部に取り付けられ下端を基点として前後方向に揺動することによりシートクッションの高さを変化させる前リンク部材及び後リンク部材と、シートクッションを所望の高さに位置決めする位置決め機構と、を備えたリフタ機構と、このリフタ機構を操作するためのリフタ操作部と、を有し、前記リフタ機構の位置決め機構は、前記後リンク部材の上端側に取り付けられ、後リンク部材に下向きの外力が作用したとき後リンク部材の下向きの変化を規制するように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用シートに係わり、特に、リフタ機構を備えた車両用シートに関する。
従来、リフタ機構とリクライニング機構とを有する車両用シートでは、リフタ機構及びリクライニング機構は、それぞれリフタ操作部及びリクライニング操作部によって操作することができるようになっている。特許文献1及び特許文献2には、このような従来の車両用シートが記載されており、これらの従来の車両用シートを図7により、以下説明する。
図7に示すように、従来の車両用シート100は、シートクッション102とシートバック104と、シートクッション102を上下方向に移動可能に支持するリフタ機構106と、シートバック104を回動させるためのリクライニング機構108とを備えている。
シートクッション102の内部には、シートクッション102の両側の側面にサイドフレーム110が設けられている。このサイドフレーム110は、リフタ機構106の一部となる前リンク部材112及び後リンク部材114が取り付けられている。また、リフタ機構106は、回動軸116を備え、この回動軸116には操作レバー118が取り付けられ、操作レバー118により回動軸116を回動させて、回動軸116の内側端に取り付けられた伝達ギヤ120、サイドフレーム110に回動可能に支持されたセクターギヤ122に伝え、更にこのセクターギヤ122に連結された前後連結部材124により前後動に変換して、後リンク部材114に伝達し、これにより、シートクッション102の高さ方向を調節できるようになっている。
特開2007−196896号公報 特開2008−024282号公報
上述した従来の車両用シート100においては、車両が後方から追突などによる衝撃を受けると、その衝撃力が下向きに作用し、サイドフレーム110を介して、リフタ機構106に伝達される。このとき、リフタ機構106の前後連結部材124が衝撃力により変形し、それにより、伝達ギヤ120とセクターギヤ122のギアの噛み合いが外れ、下向きの衝撃力が後リンク部材114に直接的に作用し、シートクッション102が下方に変位して沈みこむと言う問題がある。更に、シートクッションの下方への沈みこみにより、シートに着座している乗員が衝撃を受け、鞭打ちになると言う問題がある。
本発明は、このような従来技術の持つ問題を解決するためになされたものであり、車両が衝撃を受けたときに、シートクッションの下方への沈み込みを防止することができる簡易な構造の車両用シートを提供することを目的としている。
上述した目的を達成するために、本発明の車両用シートは、シートクッションと、シートクッションの後端部に連結され、シートクッションに対して前後方向に傾動可能なシートバックと、下端が車体側に取り付けられ上端がシートクッションの前部及び後部に取り付けられ下端を基点として前後方向に揺動することによりシートクッションの高さを変化させる前リンク部材及び後リンク部材と、シートクッションを所望の高さに位置決めする位置決め機構と、を備えたリフタ機構と、このリフタ機構を操作するためのリフタ操作部と、を有し、リフタ機構の位置決め機構は、後リンク部材の上端側に取り付けられ、後リンク部材に下向きの外力が作用したとき後リンク部材の下向きの変化を規制するように構成されていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、リフタ機構の位置決め機構が、後リンク部材の上端側に取り付けられ、後リンク部材に下向きの外力が作用したとき後リンク部材の下向きの変化を規制するので、車両が後方等から衝撃を受けたときに、シートクッションの下方への沈み込みを防止することができる。更に、シートクッションの下方への沈み込みを防止することができるので、シートに着座している乗員が衝撃を受けて鞭打ちになることを防止することができる。
本発明において、好ましくは、後リンク部材は、その上端とシートクッションとの連結位置が、その下端と車体との連結位置よりも後方になるように配置されている。
このように構成された本発明においては、後リンク部材が後方へ傾斜して設けられているので、リフタ操作部の操作によりシートクッションを上方に変位させる際、乗員のアイポイント位置を前方且つ上方に移動できるという利点がある。
本発明において、好ましくは、リフタ機構の位置決め機構は、外側端にリフタ操作部が取り付けられ車幅方向に延びる回動軸と、回動軸の内側端に取付けられ外周に外歯部を備えた伝達ギヤ部材、下向きの外力が作用したとき回動軸の後リンク部材が下方に変位する方向の回転を規制するブレーキ手段とを有し、後リンク部材は、上端に設けられた外歯部を備えた連結部を有し、リフタ機構は、伝達ギヤ部材の外歯部と後リンク部材の外歯部とが噛合うことにより、リフタ操作部の操作力を後リンク部材に伝達するように構成されている。
このように構成された本発明においては、リフト機構の回転軸の伝達ギヤ部材と伝達ギヤ部材の外歯部と後リンク部材の外歯部とが噛合い、且つ、ブレーキ手段により下向きの外力が作用したとき回動軸の後リンク部材が下方に変位する方向の回転を規制するので、車両が後方等から衝撃を受けたときに、シートクッションの下方への沈み込みを防止することができ、更に、従来必要であった前後連結部材等が不要となり、リフタ機構を簡素化することができる。
本発明は、好ましくは、更に、シートバックをシートクッションに対して傾動可能に支持するリクライニング機構と、このリクライニング機構を操作するためのリクライニング操作部とを有し、リフタ操作部及びリクライニング操作部の両方が、シート後方部に設けられている。
このように構成された本発明においては、リフタ操作部及びリクライニング操作部の両方がシート後方部に設けられているので、乗員の操作性が向上する。更に、リフタ操作部がシート後方部に設けられているので、例えば操作部がレバー形状であるときに、レバーの長さを長くすることができるため、操作性が向上する。
本発明においては、好ましくは、リクライニング操作部とリフタ操作部とが、シート幅方向にオフセットして配置されている。
このように構成された本発明では、リクライニング操作部とリフタ操作部とがシート幅方向にオフセット配置されているので、両操作部が干渉せず、操作性が向上する。
本発明は、好ましくは、更に、ウェビングを備えたシートベルト装置を有し、リフタ操作部及びリクライニング操作部はサイドサイドカバーを介してシートバックに取り付けられ、シートベルト装置は、乗員がウェビングを装着したとき、ウェビングがリフタ操作部及びリクライニング操作部の両方又は一方の領域に位置するように設けられている。
このように構成された本発明においては、ウェビングがリフタ操作部及びリクライニング操作部の両方又は一方の領域に位置するように設けられているので、衝突時に作用するウェビングからの荷重をリフタ操作部及び/又はリクライニング操作部で受けることができる。この結果、サイドサイドカバーで荷重を受ける必要がなくなるため、サイドカバーの材質を強度の低い安価なものにすることができる。
本発明においては、好ましくは、リフタ操作部はリフタレバーを備え、リクライニング操作部はリクライニングレバーを備え、リフタレバー及びリクライニングレバーは、非操作状態の基準位置において、シートの上下方向にオフセットして配置されるとともに、リクライニングレバーがリフタレバーよりもシート幅方向内方に配置され、リフタレバー及びリクラインイングレバーは、基準位置に戻るように付勢されており、リフタレバーは、上方向と下方向に操作され、リクライニングレバーは上方向のみに操作されるように構成されている。
このように構成された本発明においては、リフタレバー及びリクライニングレバーが上下左右にオフセットして配置されているので、一方のレバーを操作するときに、他方のレバーに干渉することがなく、操作性が向上する。
本発明において、好ましくは、リフタ操作部はリフタレバーを備え、リクライニング操作部はリクライニングレバーを備え、リフタレバーの前端がリクライニングレバーの前端よりも車両前方に位置している。
このように構成された本発明では、リフタレバーの前端が、リクライニングレバーの前端よりも車両前方に位置しているため、乗員がリフタレバーを把持しやすく、操作性が向上する。
本発明の車両用シートによれば、車両が衝撃を受けたときに、シートクッションの下方への沈み込みを防止することができる。更に、シートクッションの下方への沈み込みを防止することができるので、シートに着座している乗員が衝撃を受けて鞭打ちになることを防止することができる。また、リフタ機構と後リンク部材とを連結するための連結部材が不要となるので、シートが軽量化され、コストダウンすることができる。
本発明の実施形態による車両用シートを示す側面図である。 本発明の実施形態による車両用シートのリフタレバー及びリクライニングレバーの配置を示す部分斜視図である。 本発明の実施形態による車両用シートの内部構造を示す側面図である。 本発明の実施形態による車両用シートのリフタ機構の構成部品の一部を取り外した状態を示す側面図である。 本発明の実施形態による車両用シートのリフタ機構を示す斜視図である。 本発明の実施形態による車両用シートのドラムブレーキの部品を展開して示す斜視図である。 従来の車両用シートの内部構造を示す側面図である。
次に、図1乃至図6を参照して、本発明の実施形態による車両用シートを説明する。図1は本発明の実施形態による車両用シートを示す側面図であり、図2は本発明の実施形態による車両用シートのリフタレバー及びリクライニングレバーの配置を示す部分斜視図であり、図3は本発明の実施形態による車両用シートの内部構造を示す側面図であり、図4は本発明の実施形態による車両用シートのリフタ機構の構成部品の一部を取り外した状態を示す側面図であり、図5は本発明の実施形態による車両用シートのリフタ機構を示す斜視図であり、図6は本発明の実施形態による車両用シートのドラムブレーキの部品を展開して示す斜視図である。
先ず、図1に示すように、符号1は、車両の前列左側のシート(ドライバシート)を示している。このシート1は、シートクッション2とシートクッション2の後部に回動可能に支持されるシートバック4とを備えている。シートクッション2の下方側部にはシートサイドカバー6が配置され、このシートサイドカバー6の側部の後部下方には、後述するリフタ機構8を操作するためのリフタレバー10が設けられ、更に、リフタレバー10よりも後方の上方には、後述するリクライニング機構12を操作するためのリクライニングレバー14が設けられている。
また、シート1には、シートベルト装置16が設けられており、このシートベルト装置16はベルト状のウェビング18を備えている。乗員がこのウェビング18が引き出して装着したとき、このウェビング18が、リフタレバー10とリクライニングレバー14の側部に接触して、リフタレバー10とリクライニングレバー14の側部の領域を通過するようになっている。
図2に示すように、リフタレバー10とリクライニングレバー14は、シートサイドカバー6に設けられた凹部6a内に配置されている。リフタレバー10とリクライニングレバー14は、それぞれ、後端部の内方側部に、それぞれシートサイドカバー6の内部に設けられたリフタ機構8及びリクライニング機構12に連結されている。
リフタレバー10は、リクライニングレバー14よりもシートサイドカバー6の側部外方に位置するように配置され、且つ、その前端部及び後端部が、それぞれリクライニングレバー14前端部及び後端部よりも前方下方に位置するように配置されている。このように、リフタレバー10とリクライニングレバー14がオフセットされて配置されているので、乗員がリフタレバー10又はリクライニングレバー14を操作するときに、2つのレバーが互いに干渉することなく、操作性が向上する。また、リフタレバー10及びリクライニングレバー14がこのように配置されることにより、乗員がシート1に着座したままで2つのレバーを容易に操作することができ、操作性が向上する。
図3に示すように、シートクッション2は、骨格材として、このクッション2の内部左右で前後に延び、シートクッション2の側面に略平行な板状のサイドフレーム20を備えている。
シートバック4は、骨格材として、このシートバック4の内部左右で上下に延びる左右のシートバックフレーム22を有し、このシートバックフレーム22の下部とシートクッション2のサイドフレーム20の後部とが支軸ピン24を介して連結され、この支軸ピン24を中心にして、シートバック4が前後に回動可能になっている。
この支軸ピン24に、リクライニング状態のシートバック4を回動させると共にロックする上述したリクライニング機構12が取り付けられている。このリクライニング機構12は、公知のもの、例えば、特開2003−310374号公報に記載された構造のものが使用可能である。
シート1は、更に、シート1を車両の前後方向に移動させるためのスライド機構26を備えている。このスライド機構26は、車体のフロア28上に固定配置された前後方向に延びる一対のロアーレール26aと、このロアーレール26a上を摺動可能なアッパーレール26bとを備えている。ここで、フロア28は、前方が後方に対して高くなるように水平面に対して角度θだけ傾斜しており、その結果、スライド機構26(ロアーレール26aとアッパーレール26b)も前方が後方に対して高くなるように配置されることになっている。
次に、サイドフレーム20は、その前部が連結ピン30aを介してリンク機構8の一部である前リンク部材32の上端に連結され、前リンク部材32の下端が連結ピン30bを介して前スライダー34及びスライド機構26に連結されている。サイドフレーム20は、更に、その後部が連結ピン30cを介してリンク機構8の一部である後リンク部材36の上端に連結され、後リンク部材36の下端が連結ピン30dを介して後スライダー38に連結されている。
これらの前リンク部材32と後リンク部材36が、それぞれ、連結ピン30b、30dを支点として前後に揺動することにより、シートクッション2のフロア28からの高さ及び前後位置が調整できるようになっている。
ここで、前スライダー34と後スライダー38は、スライド機構26のアッパーレール26bに取り付けられている。更に、前スライダー34はその前方に斜め上方に延びるスライドロック解除レバー40を有している。乗員が、このスライドロック解除レバー40を操作することにより、アッパーレール26bと一体的にシート1が移動し、車両の前後方向の所望の位置にシート1を固定することができるようになっている。
ここで、図4(a)は前リンク部材32を取り外した状態を示し、図4(b)は更にリフタレバー10を取り外した状態を示し、図4(c)は更にドラム式ブレーキ42を取り外した状態を示している。
図4は、シートクッション2が最下方位置のときを示しており、このとき、前リンク部材32及び後リンク部材36は後傾状態となっている。一方、最上方位置のときには、シートクッション2は、これらの図に示す位置よりも上方かつ前方へ移動するようになっている。
図4に示すように、サイドフレーム20の側部には、上述したシート1を上下に移動させるためのリフタ機構8が、リフタレバー10の後端部の位置に設けられている。このリフタ機構8は、サイドドア(図示せず)に近い方のサイドフレーム20の外側面にのみ設けられている。
このリフタ機構8は、詳細は後述する、リフタレバー10に接続されるドラム式ブレーキ42を備えており、このドラム式ブレーキ42が後リンク部材36と直接噛み合うようになっている。
後リンク部材36は、連結ピン30cを介してサイドフレーム20と連結されている上端側に、連結部44を備えている。この連結部44は、連結ピン30cを介して後リンク部材36に連結されており、後リンク部材36と一体的に連結ピン30dを支点として前後に揺動することができるようになっている。この連結部44は、その前端部に外歯部46が設けられているセクターギヤである。
図5に示すように、リフタレバー10は、ドラム式ブレーキ42の回転軸48により回転自在に支持されている。ドラム式ブレーキ42は、回転軸48の内側端に取り付けられたピニオンギヤ50を備え、このピニオンギヤ50が連結部44の外歯部(セクターギヤ)46と噛み合い、これにより、リフタレバー10の操作が、後リンク部材36に伝達され、シートバック2が上昇又は下降するようになっている。
次に、図6により、ドラム式ブレーキ42の構造を詳細に説明する。ドラム式ブレーキ42は、リフタレバー10が位置するサイドフレーム20の外面に固定されており、外筒61と、内筒62とを有しており、外筒61のフランジ部61bがサイドフレーム20の外面にリベット等で固定され、外筒61と内筒62との間に介装された一対のブレーキスプリング63A、63Bとを有し、回転軸48の外軸部48aが外筒61の中心穴61aで支持されるとともに、内軸部48bがサイドフレーム20に設けられた挿通穴で支持されるようになっている。この回転軸48の中間部にはピニオン50が回動可能に嵌合されている。回転軸48の外軸部48aは、内筒62の中心穴62aに挿通された状態で、内筒62が回転軸48に固定されている。
一方のブレーキスプリング63Aは、一方の端部63aが内筒62の切り込み62cに係止され、他方の端部63dがピニオン50のスリット50aに係止されるとともに、他方のブレーキスプリング63Bは、一方の端部63cがピニオン50のスリット50aに係止され、他方の端部63bが内筒62の切り込み62cに係止されている。
ドラム式ブレーキ42は、回転軸48をリフタレバー10側から回動させるときは、各ブレーキスプリング63A、63Bの端部63b、63d(又は63c、63a)が、縮径方向に作用して内筒62が回動可能となるとともに、ピニオン50側から回動させるときは、各ブレーキスプリング63A、63Bの端部63c、63a(又は63d、63b)が拡径方向に作用して外筒61の内周面に接触することで回動不可能になる構成である。すなわち、シートクッション2側の荷重(後方から衝突された際に発生する下向き外力等)によって回転軸48が回動しないようにブレーキをかけるものである。
ここで、リフタレバー10及びリクライニングレバー14のそれぞれの回転軸上には、巻きバネ(図示せず)が設けられている。この巻きバネの内端はそれぞれの回転軸の一部に固定され、外端は、サイドフレーム20の外方側部に回転軸の近くに設けられた係止部(図示せず)に係止されている。これにより、リフタレバー10及びリクライニングレバー14は、それぞれ車両前方方向に時計左回り方向に付勢されて、リフタレバー10及びリクライニングレバー14の位置が、これらのレバーを操作しない状態の基準位置に付勢され保持されるようになっている。リフタレバー10を操作するときには、巻きバネの付勢力に抗してレバーを上方又は下方に回動させ、リクライニングレバー14を操作するときには、巻きバネの付勢力に抗してレバーを上方に回動させる。
次に、上述した本実施形態による車両用シートの作用効果を説明する。リフタ機構8のドラム式ブレーキ42が、後リンク部材36の上端側に取り付けられ、後リンク部材36に下向きの外力が作用したとき後リンク部材36の下向きの変化を規制するので、車両が後方等から衝撃を受けたときに、シートクッション2の下方への沈み込みを防止することができる。更に、シートクッション2の下方への沈み込みを防止することができるので、シートに着座している乗員が衝撃を受けて鞭打ちになることを防止することができる。
より具体的に言えば、本実施形態においては、リフト機構8の回転軸48のピニオンギヤ50と、後リンク部材36の連結部44の外歯部(セクタギヤ)46とが噛み合うので、下向きの外力が作用したとき、ドラム式ブレーキ42のブレーキスプリング63A、63Bが、回動軸48の後リンク部材36が下方に変位する方向の回転を規制するので、車両が後方等から衝撃を受けたときに、シートクッション2の下方への沈み込みを防止することができ、更に、従来必要であった前後連結部材等が不要となり、リフタ機構を簡素化することができる。
また、本実施形態において、後リンク部材36は、その上端とシートクッション2との連結位置(連結ピン30cの位置)が、その下端と車体との連結位置(連結ピン30dの位置)よりも後方になるように配置され、その結果、後リンク部材36が後方へ傾斜するので、リフタレバー10の操作によりシートクッション2を上方に変位させる際、乗員のアイポイント位置を前方且つ上方に移動できるという利点がある。
また、本実施形態において、シート1は、更に、シートバック4をシートクッション2に対して傾動可能に支持するリクライニング機構12と、このリクライニング機構12を操作するためのリクライニングレバー14とを有し、リフタレバー10及びリクライニングレバー14の両方が、シートクッション2の後部に設けられている。このようにリフタレバー10及びリクライニングレバー14の両方がシートクッション2の後部に設けられているので、乗員の操作性が向上する。更に、リフタレバー10がシートクッション2の後方に設けられたので、リフタレバー10の長さを長くすることができるため、操作性が向上する。なお、リクライニングレバー14は、シートバック4の下部(シート後方部)に設けるようにしても良い。
また、本実施形態において、リクライニングレバー14とリフタレバー10とがシート幅方向にオフセット配置されているので、両レバーが干渉せず、操作性が向上する。
また、本実施形態において、シートベルト装置16のウェビング18がリフタレバー10及びリクライニングレバー14の両方又は一方の領域に位置するように設けられているので、衝突時に作用するウェビング18からの荷重をリフタレバー10及び/又はリクライニングレバー14で受けることができる。この結果、シートサイドカバー6で荷重を受ける必要がなくなるため、シートサイドカバー6の材質を強度の低い安価なものにすることができる。
また、本実施形態においては、リフタレバー10及びリクライニングレバー14は、非操作状態の基準位置において、シート1の上下方向にオフセットして配置されるとともに、リクライニングレバー14がリフタレバー10よりもシート幅方向内方に配置されているので、一方のレバーを操作するときに、他方のレバーに干渉することがなく、操作性が向上する。
更に、本実施形態において、リフタレバー10の前端が、リクライニングレバー14の前端よりも車両前方に位置しているため、乗員がリフタレバー10を把持しやすく、操作性が向上する。
1 シート
2 シートクッション
4 シートバック
6 シートサイドカバー
8 リフタ機構
10 リフタレバー
12 リクライニング機構
14 リクライニングレバー
16 シートベルト装置
18 ウェビング
20 サイドフレーム
22 シートバックフレーム
24 支軸ピン
26 スライド機構
26a ロアーレール
26b アッパーレール
28 フロア
30a、b、c、d 連結ピン
32 前リンク部材
34 前スライダー
36 後リンク部材
38 後スライダー
40 スライドロック解除レバー
42 ドラム式ブレーキ
44 連結部
46 外歯部
48 回転軸
50 ピニオンギヤ
61 外筒
62 内筒
63A、B ブレーキスプリング
100 車両用シート
102 シートクッション
104 シートバック
106 リフタ機構
108 リクライニング機構
110 サイドフレーム
112 前リンク部材
114 後リンク部材
116 回動軸
118 操作レバー
120 伝達ギヤ
122 セクターギヤ
124 前後連結部材

Claims (8)

  1. シートクッションと、
    前記シートクッションの後端部に連結され、前記シートクッションに対して前後方向に傾動可能なシートバックと、
    下端が車体側に取り付けられ上端が前記シートクッションの前部及び後部に取り付けられ下端を基点として前後方向に揺動することによりシートクッションの高さを変化させる前リンク部材及び後リンク部材と、シートクッションを所望の高さに位置決めする位置決め機構と、を備えたリフタ機構と、
    このリフタ機構を操作するためのリフタ操作部と、を有し、
    前記リフタ機構の位置決め機構は、前記後リンク部材の上端側に取り付けられ、後リンク部材に下向きの外力が作用したとき後リンク部材の下向きの変化を規制するように構成されていることを特徴とする車両用シート。
  2. 前記後リンク部材は、その上端と前記シートクッションとの連結位置が、その下端と前記車体との連結位置よりも後方になるように配置されている請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記リフタ機構の位置決め機構は、外側端に前記リフタ操作部が取り付けられ車幅方向に延びる回動軸と、前記回動軸の内側端に取付けられ外周に外歯部を備えた伝達ギヤ部材、下向きの外力が作用したとき前記回動軸の後リンク部材が下方に変位する方向の回転を規制するブレーキ手段とを有し、
    前記後リンク部材は、上端に設けられた外歯部を備えた連結部を有し、
    前記リフタ機構は、前記伝達ギヤ部材の外歯部と前記後リンク部材の外歯部とが噛合うことにより、前記リフタ操作部の操作力を後リンク部材に伝達するように構成されている請求項1又は請求項2に記載の車両用シート。
  4. 更に、前記シートバックを前記シートクッションに対して傾動可能に支持するリクライニング機構と、このリクライニング機構を操作するためのリクライニング操作部とを有し、
    前記リフタ操作部及び前記リクライニング操作部の両方が、シート後方部に設けられている請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両用シート。
  5. 前記リクライニング操作部と前記リフタ操作部とが、シート幅方向にオフセットして配置されている請求項4に記載の車両用シート。
  6. 更に、ウェビングを備えたシートベルト装置を有し、
    前記リフタ操作部及び前記リクライニング操作部はシートサイドカバーを介して前記シートバックに取り付けられ、
    前記シートベルト装置は、乗員が前記ウェビングを装着したとき、前記ウェビングが前記リフタ操作部及び前記リクライニング操作部の両方又は一方の領域に位置するように設けられている請求項4又は5に記載の車両用シート。
  7. 前記リフタ操作部はリフタレバーを備え、前記リクライニング操作部はリクライニングレバーを備え、
    前記リフタレバー及びリクライニングレバーは、非操作状態の基準位置において、シートの上下方向にオフセットして配置されるとともに、前記リクライニングレバーが前記リフタレバーよりもシート幅方向内方に配置され、
    前記リフタレバー及びリクラインイングレバーは、基準位置に戻るように付勢されており、
    前記リフタレバーは、上方向と下方向に操作され、前記リクライニングレバーは上方向のみに操作されるように構成されている請求項5又は請求項6に記載の車両用シート。
  8. 前記リフタ操作部はリフタレバーを備え、前記リクライニング操作部はリクライニングレバーを備え、前記リフタレバーの前端が前記リクライニングレバーの前端よりも車両前方に位置している請求項4乃至7の何れか1項に記載の車両用シート。
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