JP5314559B2 - ヘッドレスト - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、ヘッドレストに慣性質量体が2腕揺振部材を介して組み付けられており、追突時に慣性質量体が慣性力によって車両に対して後方に相対移動(換言すれば、その場に残ろうと)すると、2腕揺振部材によってヘッドレストが前方にスライド移動するものが記載されている。
これにより、乗員の頭部とヘッドレストとの間隔が小さくなるとともに、乗員の頭部がヘッドレストに接触したときにヘッドレストが逆移動することがないので、乗員の頭部が後方に移動する距離を短くすることができ、頚椎への負担や頭部への衝撃を緩和することができる。
図2、図3、図4に示すように、ヘッドレスト1は、ヘッドレスト本体2と、ヘッドレスト本体2を支持するヘッドレストフレーム3と、ヘッドレストフレーム3を前後スライド可能にシートバック12に支持する支持フレーム4と、前進したヘッドレストフレーム3に係合してロックするロック部材5と、を主に備えている。
収容部21の底面には、前後方向に長い一対の長孔21a,21aが、互いに左右に間隔を隔てて形成されている。長孔21aは、収容部21の底面とヘッドレスト本体2の下面とを連通している。長孔21aには、支持フレーム4の後記する取付ロッド41が挿通されている。また、収容部21の上面の前側には凹部21bが形成されている。
クッション材22は、乗員Mの頭部M2(図5参照)への衝撃を吸収する機能を有しており、例えば発泡ウレタンなどの弾力性のある材料で形成されている。
表皮部23は、例えば合成繊維や本皮などからなる布材を袋状に縫製して形成されている。
ヘッドレストフレーム3は、平面視でコ字状の第1部材31と、正面視で逆U字状の第2部材32と、を互いに溶接接合して構成されている。
各延設部32aの下端部は、第1部材31の連結部31bにそれぞれ溶接固定されている。連結部32bは、収容部21の上面に形成された凹部21bに嵌め込まれて固定されている。
支持フレーム4は、互いに左右に離間して上下に延設された一対の取付ロッド41,41と、この取付ロッド41の上端にそれぞれ溶接固定された筒状部42,42と、筒状部42,42の間に溶接固定された軸部43と、を備えている。
取付ロッド41の側面には、支持孔12aの内部に設けられた係合片(図示せず)に係合する凹部41aが軸方向に複数形成されている。取付ロッド41は、係合片に係合する凹部41aを選択的に変更することで、シートバック12に対する高さを調節できるようになっている。
軸部43には、ロック部材5の回動範囲を規制する側面視でJ字状の規制部材44が溶接固定されている。規制部材44の前側の端部44aは、ロック部材5が前方に向かって倒れてロック位置になったときに、ロック部52に当接する。また、規制部材44の後側の端部44bは、ロック部材5が起立して非ロック位置になったときに、ロック部52に当接する。
また、ヘッドレストフレーム3の連結部31bと軸部43との間には、第1の付勢手段たるリターンばね45が設置されている。リターンばね45は、いわゆる引張コイルばねからなり、ヘッドレストフレーム3を軸部43に向かって付勢している(引き付けている)。
ロック部52の先端部52aは、ロック部材5が前方に向かって倒れたときに、ヘッドレストフレーム3の連結部31bに当接するようになっている。
また、軸部43には、ストッパ55と、クリップ56とが溶接固定又は嵌合固定されており、ロック部材5が軸部43の軸方向に移動することを規制している。
また、捩りばね54のばね係数は、ロック部材5の質量や重心位置、及び、衝突荷重などを考慮して、例えば実験などを行うことにより、好適に設定するのが好ましい。
図5は、ヘッドレストと乗員の頭部の関係を説明するための概略断面図であり、(a)は追突前、(b)は追突後、の状態をそれぞれ示す。図6は、ヘッドレストの動作を説明するための詳細断面図であり、(a)は追突前、(b)は追突後、(c)は復帰時、の状態をそれぞれ示す。
このとき、図6(a)に示すように、ヘッドレストフレーム3は、リターンばね45(図4参照)によって、支持フレーム4の軸部43に引き付けられており、スライド部31aに取り付けた前側のストッパ31cが、筒状部42の前端に当接している。この状態が、特許請求の範囲にいう「第1の位置」の一例である。
このとき、乗員Mの頭部M2も後方に移動するが、図5(a)に示すように、乗員Mの背中M1とシートバック12との間隔D1よりも、乗員Mの頭部M2とヘッドレスト1との間隔D2の方が大きいので、ヘッドレスト1にまだ当接していない。
このとき、ヘッドレストフレーム3のスライド部31aの後側に設けられたストッパ31cと、支持フレーム4の筒状部42の後端部との間には、微小な隙間Sが残存している。
そうすると、ロック部材5は、捩りばね54の付勢力によって、起立する方向に回動し、非ロック位置に移動する。また、手hを離せば、リターンばね45(図4参照)によってヘッドレストフレーム3が支持フレーム4に引き付けられ、図6(a)に示す初期状態に復帰する。
これにより、乗員Mの頭部M2とヘッドレスト1との間隔(D2)が小さくなるとともに、乗員Mの頭部M2がヘッドレスト1に接触したときにヘッドレスト1が逆移動(後退)することがないので、乗員Mの頭部M2が後方に移動する距離D3を短くすることができ、頚椎への負担や頭部M2への衝撃を緩和することができる。
11 シートクッション
12 シートバック
1 ヘッドレスト
2 ヘッドレスト本体
21 収容部
3 ヘッドレストフレーム
31b 連結部
4 支持フレーム
41 取付ロッド
42 筒状部
43 軸部
45 リターンばね(第1の付勢手段)
5 ロック部材
51 軸支部
52 ロック部
52a 先端部
54 捩りばね(第2の付勢手段)
Claims (2)
- シートバックの上部に支持され、慣性力によって前記シートバックに対して前進するヘッドレストであって、
ヘッドレスト本体と、
前記ヘッドレスト本体を支持するヘッドレストフレームと、
該ヘッドレストフレームを第1の位置と、該第1の位置よりも前方の第2の位置との間で前後スライド可能に前記シートバックに支持する支持フレームと、
前記第2の位置にある前記ヘッドレストフレームと係合するロック位置と、前記ヘッドレストフレームと係合しない非ロック位置との間で回動可能に前記支持フレームに支持するロック部材と、
前記ヘッドレストフレームを前記第1の位置に向けて付勢する第1の付勢手段と、
前記ロック部材を前記非ロック位置に向けて付勢する第2の付勢手段と、を備え、
前記ヘッドレストフレームは、慣性力によって前記第1の付勢手段に抗して前記第2の位置に移動するように構成され、前記ロック部材は、前記慣性力によって前記第2の付勢手段に抗して前記ロック位置に移動するように構成されていることを特徴とするヘッドレスト。 - 前記ヘッドレストフレームは、前記第2の位置よりも前側に移動可能であり、前記ヘッドレストフレームを前記第2の位置よりも前側に移動させたときに、前記ヘッドレストフレームと前記ロック部材の係合が解除されることを特徴とする請求項1記載のヘッドレスト。
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JP2009237937A JP5314559B2 (ja) | 2009-10-15 | 2009-10-15 | ヘッドレスト |
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2009
- 2009-10-15 JP JP2009237937A patent/JP5314559B2/ja not_active Expired - Fee Related
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