JP2001037577A - ヘッドレストの頭部衝撃吸収装置 - Google Patents

ヘッドレストの頭部衝撃吸収装置

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JP2001037577A
JP2001037577A JP11217287A JP21728799A JP2001037577A JP 2001037577 A JP2001037577 A JP 2001037577A JP 11217287 A JP11217287 A JP 11217287A JP 21728799 A JP21728799 A JP 21728799A JP 2001037577 A JP2001037577 A JP 2001037577A
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    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/80Head-rests
    • B60N2/888Head-rests with arrangements for protecting against abnormal g-forces, e.g. by displacement of the head-rest

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  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 着座者の頭部とヘッドレストとの間の隙間に
起因するむち打ち事故を有効に抑制できるようにする。 【解決手段】 シート1のシートバック3のポール5で
支持されるヘッドレスト6(A,B)であって、ヘッド
レスト6(A,B)はポール5で前後方向に回動操作可
能に支持されて、このヘッドレスト6(A,B)を所定
の回動操作位置に保持する保持部材15,16が設けら
れる一方、後突を検出するセンサー部材20が設けら
れ、このセンサー部材20による後突の検出時にヘッド
レスト6(A,B)を強制的に前回作動させる前回作動
部材22が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘッドレストの頭
部衝撃吸収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シート、例えば図13に示すよう
な自動車用シート1は、シートクッション2とシートバ
ック3とヘッドレスト4とで構成されていて、ヘッドレ
スト4は、シートバック3のポール5で支持されて、着
座者Hが頭部hをもたれ掛けるためのものである。
【0003】しかしながら、自動車の運転中は着座者H
が頭部hを移動しやすくするために、ヘッドレスト4か
ら頭部hを僅かに浮かしていることが多く、このため
に、頭部hとヘッドレスト4との間に隙間Tが生ずる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような状態で後突
(追突)されたような場合、上記隙間Tが有るがため
に、着座者Hの頭部hがヘッドレスト4に当たるまで急
激に後移動し、頭部hに衝撃を受けてむち打ち事故にな
りやすいという問題があった。
【0005】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、着座者の頭部とヘッドレストとの間
の隙間に起因するむち打ち事故を有効に抑制できるヘッ
ドレストの頭部衝撃吸収装置を提供することを目的とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1は、シートのシートバックのポー
ルで支持されるヘッドレストであって、上記ヘッドレス
トは上記ポールで前後方向に回動操作可能に支持され
て、このヘッドレストを所定の回動操作位置に保持する
保持部材が設けられる一方、後突を検出するセンサー部
材がヘッドレストに設けられ、このセンサー部材による
後突の検出時に上記ヘッドレストを強制的に前回作動さ
せる前回作動部材が設けられていることを特徴とするヘ
ッドレストの頭部衝撃吸収装置を提供するものである。
【0007】請求項1によれば、ヘッドレストは、常時
は所定の回動操作位置に保持部材で保持されている一
方、後突時に、センサー部材で後突が検出されると、ヘ
ッドレストは前回作動部材で強制的に前回作動(前倒
し)されるようになり、ヘッドレストの上部が前方に突
出して、着座者の頭部との間の隙間を埋めるようにな
る。
【0008】本発明の請求項2は、シートのシートバッ
クのポールで支持されるヘッドレストであって、上記ヘ
ッドレストは通常操作では上記ポールで前後方向に回動
操作可能に支持されて、このポールにフリクションスリ
ーブが外嵌され、このフリクションスリーブにスプリン
グが外嵌されて、スプリングの締め付け力が保持された
ときにヘッドレストが所定の前後回動操作位置にフリク
ション保持され、スプリングの締め付け力が緩んだ時に
ヘッドレストのフリクション保持が解除される一方、後
突時に後方移動可能な慣性ウェイトが設けられると共
に、この慣性ウェイトが下部に取付けられ、上部で上記
スプリングの締め付け力が保持された位置にロックする
ロック部材が設けられ、このロック部材は、慣性ウェイ
トの後方移動時に、スプリングの締め付け力が保持され
た位置のロックを解除しながらスプリングの付勢力で前
倒しされて上部がポールに当り係合し、その力によって
ヘッドレストを強制的に前回作動させるようになってい
ることを特徴とするヘッドレストの頭部衝撃吸収装置を
提供するものである。
【0009】請求項2によれば、ヘッドレストは、常時
はフリクションスリーブとスプリングとにより所定の回
動操作位置にフリクション保持されている一方、後突時
に、慣性ウェイトが後方に移動されると、ロック部材に
よるスプリングの締め付け力が保持された位置のロック
が解除されながら、ロック部材はスプリングの付勢力で
前倒しされて上部がポールに当り係合し、その力によっ
てヘッドレストは強制的に前回作動(前倒し)されるよ
うになり、ヘッドレストの上部が前方に突出して、着座
者の頭部との間の隙間を埋めるようになる。
【0010】本発明の請求項3は、シートのシートバッ
クのポールで支持されるヘッドレストであって、上記ヘ
ッドレストは上記ポールで前後方向に回動操作可能かつ
上下動操作可能に支持されて、回動方向の節度溝が形成
され、上記ポールの係合部が節度溝の1つが係合されて
ヘッドレストが所定の前後回動操作位置に節度保持され
ると共に、上記ポールの係合部を節度溝の係合方向に付
勢するスプリングが設けられる一方、後突時に後方移動
可能な慣性ウェイトが設けられると共に、この慣性ウェ
イトが下部に取付けられ、上部で上記スプリングを係合
付勢位置にロックするロック部材が設けられ、このロッ
ク部材は、慣性ウェイトの後方移動時に、スプリングの
係合付勢位置のロックを解除しながらスプリングの付勢
力で前倒しされて上部がポールに当り係合し、その力に
よってヘッドレストを強制的に前回作動させ前倒位置を
保持するようになっていることを特徴とするヘッドレス
トの頭部衝撃吸収装置を提供するものである。
【0011】請求項3によれば、ヘッドレストは、常時
はポールの係合部が係合する節度溝とスプリングとによ
り所定の前後回動操作位置に節度保持されている一方、
後突時に、慣性ウェイトが後方に移動されると、ロック
部材によるスプリングの係合付勢位置のロックが解除さ
れながら、ロック部材はスプリングの付勢力で前倒しさ
れて上部がポールに当り係合し、その力によってヘッド
レストは強制的に前回作動(前倒し)されるようにな
り、ヘッドレストの上部が前方に突出して、着座者の頭
部との間の隙間を埋めるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。なお、従来技術と同一構成
・作用の箇所は同一番号を付して詳細な説明は省略す
る。
【0013】図1〜図8は第1実施形態の自動車用シー
ト1のヘッドレスト6Aであり、このヘッドレスト6A
は、図7に示すように、箱状カバー7の外面がパットを
介してトリム8で覆われて基本構成されている。
【0014】上記ヘッドレスト6Aは、ポール5で支持
され、このポール5は、上記シートバック3で上下位置
調整可能に支持される一対の脚部5aと、この各脚部5
aの上端同士を連結する連結部5bとで逆U字形状に形
成されて、一対の脚部5aは、側面視(図7参照)で前
方へ逆く字形状に折曲されている。
【0015】上記カバー7の下部には開口が形成され、
この下部開口からフレーム9がカバー7内に収納され
て、このフレーム9の前部9aと後部9bのねじ穴9c
に、カバー7の前部と後部のねじ用穴7aからねじ10
をそれぞれ螺合することにより、フレーム9にカバー7
が固定されるようになる。
【0016】上記ポール5の連結部5bの両側部分に
は、前後に半割り状の軸受けブロック11(図4参照)
がそれぞれ挟み込まれると共に、この各ブロック11
は、ねじ用穴11aから上記フレーム9の前部9aのね
じ用穴9dにねじ12を挿通させてナット13を螺合す
ることにより、フレーム9の前部9aに固定されて、ポ
ール5の連結部5bは各軸受けブロック11に嵌合支持
されるようになる。これにより、ヘッドレスト6Aは、
ポール5の連結部5bを回動中心として前後方向に回動
可能に支持されることになる。
【0017】上記ポール5の連結部5bの中央部分には
図5に示すようなフリクションスリーブ15がスリット
15aを利用して軸直交方向から外嵌され、このフリク
ションスリーブ15にはスプリング16が外嵌され、こ
のスプリング16の一端部16aは、上方に立ち上げら
れてフレーム9の前部9aの内面に掛け止めされると共
に、他端部16bは後方に延在されている。
【0018】このスプリング16の他端部16bはロッ
ク部材の支持角θ1が90度よりやや小さくなる支持状
態(図7参照)においては、スプリング16が締められ
てフリクションスリーブ15を締め付けることにより、
ポール5の連結部5bがフリクションで保持されるよう
になる。これにより、ヘッドレスト6Aは、ポール5の
連結部5bを回動中心として、フリクションに抗して前
後操作方向に回動操作でき、所定の前後回動操作位置に
おいてフリクション保持されるようになる。
【0019】また、他端部16bの保持が外された状態
(図8(b)参照)においては、スプリング16が緩め
られてフリクションスリーブ9の締め付けがなくなるこ
とにより、ポール5の連結部5bのフリクション保持が
解除されるようになる。これにより、ヘッドレスト6A
は、ポール5の連結部5bを回動中心として、フリーに
前後方向に回動させることができるようになる。
【0020】上記フレーム9の前部9aと後部9bと底
部9eとの間の両側部には、図3に示すような側板部材
17がそれぞれ配置され、この各側板部材17は、前部
9aと後部9bの各ねじ用穴9fからねじ穴17aにね
じ18を螺合することによりフレーム9の固定されるよ
うになる。
【0021】上記各側板部材17には、側面視で略三角
形状の三角穴17bがそれぞれあけられ、この三角穴1
7bの上部と前部と後部の各角部には半円形状の凹部1
7c,17d,17eがそれぞれ形成されると共に、前
凹部17dと後凹部17eとの間の後向き傾斜辺17g
には凸部17fが形成されている。
【0022】図6に示すように、上部のパイプシャフト
19と下部の慣性ウェイト(段付き中実のシャフト)2
0とがプレート21で溶接されて一体化されてなるロッ
ク部材22が設けられ、このロック部材22は、図7に
示すように、慣性ウェイト20を側板部材17の三角穴
17bの傾斜辺17gに当接させてやや後向きに立ち上
がり、パイプシャフト19が三角穴17bの上凹部17
cに嵌まり合った状態で、パイプシャフト19が上記ス
プリング16の他端部16bをほぼ水平位置で保持する
ように掛け止める高さに設定され、又ロック部材22と
の支持角θ1が90度よりもやや小さくなるように設定
されている。
【0023】上記三角穴17bの凸部17fは、傾斜辺
17gに当接した慣性ウェイト20が前方に滑り動くの
を阻止すると共に、上記後凹部17eは、慣性ウェイト
20が後方に滑り動いたときに落ち込むように設定され
て、この後凹部17eに慣性ウェイト20が落ち込んだ
ときには、パイプシャフト19が上凹部17cから下方
に抜けはずれて、スプリングの他端部16bとロック部
材の支持角θ2が110度以上に傾くようになる(図8
(a)参照)。
【0024】第1実施形態の構成によるヘッドレスト6
Aでは、常時は、ロック部材22の慣性ウェイト20が
三角穴17bの傾斜辺17gに当接されてやや後向きに
立ち上がり、パイプシャフト19が上凹部17cに嵌ま
り合った状態で、スプリング16の他端部16bがロッ
ク部材22との支持角θ1が90度よりやや小さい位置
で保持するように掛け止めされている(図7の状態)。
【0025】これにより、ヘッドレスト6Aは、ポール
5の連結部5bを回動中心として、フリクションに抗し
て無段階で前後方向に回動させてヘッドレスト6Aの回
動操作位置を調整することができ、所定の前後回動位置
においてフリクション保持されるようになる。
【0026】一方、図8(a)に示すように、後突時に
一定値以上の後突Gがシート1に加わると、ロック部材
22のパイプシャフト19はスプリング16の他端部1
6bで押さえ付けられていることから、慣性ウェイト2
0が傾斜辺17gを後方に滑り動いて後凹部17eに落
ち込み、パイプシャフト19がやや前向きに傾くように
なり、ロック部材22とスプリング16の他端部16b
の支持角θ2が110度以上になる。
【0027】これにより、図8(b)に示すように、ス
プリング16の他端部16bの押さえ付け力(付勢力)
でロック部材22が前倒しされてパイプシャフト19が
前凹部17dに嵌まり込むようになり、これに伴って、
スプリング16の他端部16bの保持が外されるように
なるから、スプリング16が緩められてフリクションス
リーブ15を締め付けなくなるので、ポール5の連結部
5bのフリクション保持が解除されるようになって、ヘ
ッドレスト6Aは、ポール5の連結部5bを回動中心と
して、フリーに前後方向に回動させることができる状態
となる。
【0028】上記ロック部材22は、さらに前倒しされ
てパイプシャフト19がポール5の脚部5aに当り係合
すると、その力によって、ヘッドレスト6Aは強制的に
前回作動(前倒し)されるようになり、ヘッドレスト6
Aの上部6aが前方に突出して、着座者Hの頭部hとの
間の隙間Tを埋めるようになる。
【0029】したがって、後突時には、着座者Hの頭部
hがヘッドレスト6Aに当たるまでの移動量が少なくな
り、頭部hに衝撃を受けにくくなり、むち打ち事故を有
効に抑制できるようになる。
【0030】また、着座者Hの頭部hがヘッドレスト6
Aに強く当たっても、ロック部材22の慣性ウェイト2
0は後凹部17eに落ち込み、パイプシャフト19は前
凹部17dに落ち込み、かつプレート21はポール5の
脚部5aとほぼ直角状態となるから、ヘッドレスト6A
の不用意な後回動が阻止されるので安全である。
【0031】図9〜図12は第2実施形態のヘッドレス
ト6Bであり、このヘッドレスト6Bは、図11に示す
ように、箱状カバー7の外面がパットを介してトリム8
で覆われて基本構成されている。
【0032】上記ヘッドレスト6Bは、ポール5で支持
され、このポール5は、上記シートバック3で上下位置
調整可能に支持される一対の脚部5aと、この各脚部5
aの上端同士を連結する連結部5とで逆U字形状に形成
されて、この連結部5b側は、側面視(図11(a)参
照)で前方へく字形状に折曲されていると共に、この連
結部5bに近い各脚部5aからは側方に端部5dがそれ
ぞれ突出されて、各端部5dにはスリーブ26がそれぞ
れ外嵌されている。
【0033】上記カバー7の下部には開口が形成され、
この下部開口からフレーム9がカバー7内に収納され
て、このフレーム9の前部9aと後部9bのねじ穴9c
に、カバー7の前部と後部のねじ用穴7aからねじ10
をそれぞれ螺合することにより、フレーム9にカバー7
が固定されるようになる。
【0034】上記フレーム9の前部9aと後部9bと底
部9cとの間の両側部には、側板部材17がそれぞれ配
置され、この各側板部材17は、前部9aと後部9bの
各ねじ用穴9fからねじ穴17aにねじ18を螺合する
ことによりフレーム9に固定されるようになる。
【0035】上記ポール5の両端部5dの各スリーブ2
6は、側板部材17の両側面にそれぞれ形成された上下
方向の長穴17jによって嵌合支持されている。これに
より、ヘッドレスト6Bは、ポール5の連結部5bの両
端部5dを回動中心として前後方向に回動操作可能に支
持されることになる。また、ヘッドレスト6Bは、側板
部材17の長穴17jによって上下移動可能に支持され
ることになる。
【0036】上記カバー7内の上部には、前後方向に複
数個の節度溝7bが形成されて、この節度溝7bの1つ
が上記ポール5の連結部(係合部)5bに上方から係合
することにより、ヘッドレスト6Bは所定の前後回動操
作位置において節度保持されるようになる。
【0037】上記側板部材17の前面側の内面には、上
記ポール5の端部5dのスリーブ26と平行に対向して
L字状のバー27が溶接固定され、このバー27にスプ
リング16が挿入されて、スプリング16の一端部16
aは、上方に立ち上げられて側板部材17の内面に掛け
止めされると共に、他端部16bは上記スリーブ26の
下部に接触するよう後方に延在されている。
【0038】このスプリング16は、他端部16bの支
持角θ1が90度よりやや小さく保持されている状態
(図11(a)参照)においては、ヘッドレストを前後
に操作するとスプリング16の他端部16bがスリーブ
26に接触してカバー7が上下方に作動し、節度溝7b
の1つがポール5の連結部(係合部)5bに上方から係
脱することにより、ヘッドレスト6Bは所定の前後回動
操作位置において節度保持されるようになる。
【0039】また、他端部16bの保持が外された状態
(図12(b)参照)においては、カバー7の節度溝7
bの節度保持が解除されるようになる。これにより、ヘ
ッドレスト6Bは、ポール5の両端部5dを回動中心と
して、フリーに前後方向に回作動させることができるよ
うになる。
【0040】上記各側板部材17には、側面視で略三角
形状の三角穴17bがそれぞれあけられ、この三角穴1
7bの上部と前部と後部の各角部には半円形状の凹部1
7c,17d,17eがそれぞれ形成されると共に、前
凹部17dと後凹部17eとの間の後向き傾斜辺17g
には凸部17fが形成されている。
【0041】上部のシャフト19と下部の慣性ウェイト
(段付き中実のシャフト)20とがプレート21で溶接
されて一体化されてなるロック部材22が設けられ、こ
のロック部材22は、図11(a)に示すように、慣性
ウェイト20を側板部材17の三角穴17bの傾斜辺1
7gに当接させてやや後向きに立ち上がり、シャフト1
9が三角穴17bの上凹部17cに嵌まり合った状態
で、シャフト19が上記スプリング16の他端部16b
の支持角θ1が90度よりやや小さい位置で保持するよ
うに掛け止める高さに設定されている。
【0042】上記三角穴17bの凸部17fは、傾斜辺
17gに当接した慣性ウェイト20が前方に滑り動くの
を阻止すると共に、上記後凹部17eは、慣性ウェイト
20が後方に滑り動いたときに落ち込むように設定され
て、この後凹部17eに慣性ウェイト20が落ち込んだ
ときには、シャフト19が上凹部17cから下方に抜け
はずれてスプリング16の他端部16bの支持角が11
0度以上に傾くようになる(図12(a)参照)。
【0043】第2実施形態の構成によるヘッドレスト6
Bでは、常時は、ロック部材22の慣性ウェイト20が
三角穴17bの傾斜辺17gに当接されてやや後向きに
立ち上がり、シャフト19が上凹部17cに嵌まり合っ
た状態で、シャフト19がスプリング16の他端部16
bの支持角θ1が90度よりやや小さい位置で保持する
ように掛け止めている(図11(a)の状態)。
【0044】これにより、ヘッドレスト6Bは、ポール
5の両端部5dのスリーブ26を回動中心として、スプ
リング16の他端部16bの付勢力に抗して、節度溝7
bを連結部5bを乗り越えさせながら前後方向に回動操
作させてヘッドレスト6Bの回動操作位置を調整するこ
とができ(図11(b)参照)、所定の前後回動操作位
置においてカバー7の節度溝7bの1つがスプリング1
6の他端部16bの付勢力でポール5の連結部5bに上
方から係合することにより、ヘッドレスト6Bは所定の
前後回動操作位置において節度保持されるようになる。
【0045】一方、図12(a)に示すように、後突時
に一定値以上の後突Gがシート1に加わると、ロック部
材22のシャフト19はスプリング16の他端部16b
で押さえ付けられていることから、慣性ウェイト20が
傾斜辺17gを後方に滑り動いて後凹部17eに落ち込
み、スプリング16の他端部16bの支持角θ2が11
0度以上に傾くようになる。
【0046】これにより、図12(b)に示すように、
スプリング16の他端部16bの押さえ付け力(付勢
力)でロック部材22が前倒しされてシャフト19が前
凹部17dに嵌まり込むようになり、これに伴って、ス
プリング16の他端部16bの保持が外されて、カバー
7の節度溝7bの節度保持が解除されるようになって、
ヘッドレスト6Bは、ポール5の両端部5dを回動中心
として、フリーに前後方向に回作動させることができる
状態となる。
【0047】上記ロック部材22は、さらに前倒しされ
てシャフト19がポール5の脚部5aに当り係合し、そ
の力によって、ヘッドレスト6Bは強制的に前回作動
(前倒し)されるようになり、ヘッドレスト6Bの上部
6aが前方に突出して、着座者Hの頭部hとの間の隙間
Tを埋めるようになる。
【0048】したがって、後突時には、着座者Hの頭部
hがヘッドレスト6Bに当たるまでの移動量が少なくな
り、頭部hに衝撃を受けにくくなり、むち打ち事故を有
効に抑制できるようになる。
【0049】また、着座者Hの頭部hがヘッドレスト6
Bに強く当たっても、ロック部材22の慣性ウェイト2
0は後凹部17eに落ち込み、シャフト19は前凹部1
7dに落ち込み、かつプレート21はポール5の脚部5
aとほぼ直角状態となるから、ヘッドレスト6Bの不用
意な後回動が阻止されるので安全である。
【0050】上記各実施形態は、慣性ウェイト20を用
いた機械式の後突検出センサーであるから、電源や制御
用電子部品が不要であり、作動も確実に行えるが、電気
式の後突センサーを用いたものであっても良い。
【0051】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、請求
項1では、ヘッドレストは、常時は所定の回動操作位置
に保持部材で保持されている一方、後突時に、センサー
部材で後突が検出されると、ヘッドレストは前回作動部
材で強制的に前回作動(前倒し)されるようになり、ヘ
ッドレストの上部が前方に突出して、着座者の頭部との
間の隙間を埋めるようになるから、後突時に着座者の頭
部がヘッドレストに当たるまでの移動量が少なくなり、
頭部に衝撃を受けにくくなり、むち打ち事故を有効に抑
制できるようになる。
【0052】また、請求項2では、ヘッドレストは、常
時はフリクションスリーブとスプリングとにより所定の
回動操作位置にフリクション保持されている一方、後突
時に、慣性ウェイトが後方に移動されると、ロック部材
によるスプリングの締め付け力が保持された位置のロッ
クが解除されながら、ロック部材はスプリングの付勢力
で前倒しされて上部がポールに当り係合し、その力によ
ってヘッドレストは強制的に前回作動(前倒し)される
ようになり、ヘッドレストの上部が前方に突出して、着
座者の頭部との間の隙間を埋めるようになるから、後突
時に着座者の頭部がヘッドレストに当たるまでの移動量
が少なくなり、頭部に衝撃を受けにくくなり、むち打ち
事故を有効に抑制できるようになる。また、慣性ウェイ
トを用いた機械式の後突検出センサーであるから、電源
や制御用電子部品が不要であり、作動も確実に行える。
【0053】さらに、請求項3では、ヘッドレストは、
常時はポールの係合部が係合する節度溝とスプリングと
により所定の前後回動操作位置に節度保持されている一
方、後突時に、慣性ウェイトが後方に移動されると、ロ
ック部材によるスプリングの係合付勢位置のロックが解
除されながら、ロック部材はスプリングの付勢力で前倒
しされて上部がポールに当り係合し、その力によってヘ
ッドレストは強制的に前回作動(前倒し)されるように
なり、ヘッドレストの上部が前方に突出して、着座者の
頭部との間の隙間を埋めるようになるから、後突時に着
座者の頭部がヘッドレストに当たるまでの移動量が少な
くなり、頭部に衝撃を受けにくくなり、むち打ち事故を
有効に抑制できるようになる。また、慣性ウェイトを用
いた機械式の後突検出センサーであるから、電源や制御
用電子部品が不要であり、作動も確実に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態のヘッドレストの分解斜視図
である。
【図2】 カバーの斜視図である。
【図3】 側板部材の斜視図である。
【図4】 軸受けブロックの分解斜視図である。
【図5】 フリクションスリーブの斜視図である。
【図6】 ロック部材の斜視図である。
【図7】 ヘッドレストの通常時の側面図である。
【図8】 ヘッドレストであり、(a)は後突直後の
側面図、(b)は前倒れ時の側面図である。
【図9】 第2実施形態のヘッドレストの分解斜視図
である。
【図10】 側板部材の斜視図である。
【図11】 ヘッドレストであり、(a)は通常時の側
面図、(b)は前回動時の側面図である。
【図12】 ヘッドレストであり、(a)は後突直後の
側面図、(b)は前倒れ時の側面図である。
【図13】 従来の自動車用シートの側面図である。
【符号の説明】
1 自動車用シート 3 シートバック 5 ポール 6A,6B ヘッドレスト 9 フレーム 11 軸受けブロック 15 フリクションスリーブ 16 スプリング 17 側板部材 19 シャフト 20 慣性ウェイト(センサー部材) 22 ロック部材(前回作動部材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートのシートバックのポールで支持さ
    れるヘッドレストであって、 上記ヘッドレストは上記ポールで前後方向に回動操作可
    能に支持されて、このヘッドレストを所定の回動操作位
    置に保持する保持部材が設けられる一方、後突を検出す
    るセンサー部材がヘッドレストに設けられ、このセンサ
    ー部材による後突の検出時に上記ヘッドレストを強制的
    に前回作動させる前回作動部材が設けられていることを
    特徴とするヘッドレストの頭部衝撃吸収装置。
  2. 【請求項2】 シートのシートバックのポールで支持さ
    れるヘッドレストであって、 上記ヘッドレストは通常操作では上記ポールで前後方向
    に回動操作可能に支持されて、このポールにフリクショ
    ンスリーブが外嵌され、このフリクションスリーブにス
    プリングが外嵌されて、スプリングの締め付け力が保持
    されたときにヘッドレストが所定の前後回動操作位置に
    フリクション保持され、スプリングの締め付け力が緩ん
    だ時にヘッドレストのフリクション保持が解除される一
    方、後突時に後方移動可能な慣性ウェイトが設けられる
    と共に、この慣性ウェイトが下部に取付けられ、上部で
    上記スプリングの締め付け力が保持された位置にロック
    するロック部材が設けられ、このロック部材は、慣性ウ
    ェイトの後方移動時に、スプリングの締め付け力が保持
    された位置のロックを解除しながらスプリングの付勢力
    で前倒しされて上部がポールに当り係合し、その力によ
    ってヘッドレストを強制的に前回作動させるようになっ
    ていることを特徴とするヘッドレストの頭部衝撃吸収装
    置。
  3. 【請求項3】 シートのシートバックのポールで支持さ
    れるヘッドレストであって、 上記ヘッドレストは上記ポールで前後方向に回動操作可
    能かつ上下動操作可能に支持されて、回動方向の節度溝
    が形成され、上記ポールの係合部が節度溝の1つが係合
    されてヘッドレストが所定の前後回動操作位置に節度保
    持されると共に、上記ポールの係合部を節度溝の係合方
    向に付勢するスプリングが設けられる一方、後突時に後
    方移動可能な慣性ウェイトが設けられると共に、この慣
    性ウェイトが下部に取付けられ、上部で上記スプリング
    を係合付勢位置にロックするロック部材が設けられ、こ
    のロック部材は、慣性ウェイトの後方移動時に、スプリ
    ングの係合付勢位置のロックを解除しながらスプリング
    の付勢力で前倒しされて上部がポールに当り係合し、そ
    の力によってヘッドレストを強制的に前回作動させ前倒
    位置を保持するようになっていることを特徴とするヘッ
    ドレストの頭部衝撃吸収装置。
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