JP3936166B2 - 車両用シート構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、後突時等の衝撃から着座者頭部を保護可能とするヘッドレストを、シートバック上部に備えた車両用シート構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、自動車後退時の衝突、あるいは自動車後部への追突等の、いわゆる後突衝撃が発生すると、着座者の頭部は、その慣性力のもとで急激に後傾しようとする。このような頭部の急激な後傾はむち打ち運動と称され、このむち打ち運動は着座者の頚部を損傷させる虞れを持つため、このむち打ち運動を抑制することによって頚部の損傷等を未然に防止可能とする構成が、自動車等のシートにおいて種々提供されている。
【0003】
このような、むち打ち運動を抑制可能とするシートとしては、たとえば、ヘッドレストを、通常の支持位置からその前方に強制的に回動、あるいはスライドさせる、いわゆる可動式ヘッドレストを有した構成が知られている。
【0004】
この種の、可動式ヘッドレストを有するシート構造として、たとえば、特開平09-315196号公報等に開示の構成が例示できる。
【0005】
この公知の構成においては、ヘッドレストが、ステーの上端に対して前後回動可能、あるいは前後スライド可能に設けられている。そして、この公知の構成は、後突衝撃が入力されたとき、ヘッドレストに内蔵された慣性質量体(おもり体)の慣性移動に伴うヘッドレストの前方移動(回動、スライド)のもとで、ヘッドレストと頭部との間の隙間、つまりは頭部の後傾範囲を瞬時に狭め、これにより高められた支持能力によるむち打ち運動の抑制により、着座者の頭部、および頚部の保護強化をはかろうとするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前出の特開平09-315196号公報に開示された公知の構成おいては、ヘッドレストが、ステーの上端に対する回動を可能に、あるいはそれに対するスライドを可能に、それぞれ設けられている。
【0007】
しかしながら、ステーの上端はヘッドレスト内部に位置するものであるため、この前者の場合においては、ヘッドレストの内部に、その回動支点が位置することになる。このように、ヘッドレストの回動支点がその内部に位置すると、ヘッドレストの回動半径は小さいものとなりやすく、後方に位置する、その通常の支持位置においては特に影響のないものの、後突衝撃の発生時、ヘッドレストがその通常支持位置から前方に回動、つまりは前傾すると、着座者頭部の当接を前提としたヘッドレストのクッション面は、その前傾のもとで下方に大きく傾斜されることになる。
【0008】
このような、クッション面を下方に大きく傾斜させたヘッドレストの姿勢においては、着座者の頭部が自ずとヘッドレストの上端部に当接されることになるため、たとえ後突時等にヘッドレストがその前方位置に傾動(回動)しても、そのヘッドレストによる支持能力が僅かながらも低下することは避けられない。
【0009】
たとえば、ヘッドレストの形状を、前傾姿勢に適応可能な形状とすれば、後突発生時等におけるこのような支持能力の低下は十分に防止可能となる。しかし、ヘッドレストの形状としては違和感のあるものとなりやすいため、シートの外観品質の低下を伴うことは避けられない。また、通常の支持位置における支持能力にも悪影響を及ぼす可能性も否定できないことから、このようなヘッドレストの形状変更は、あらゆる意味から有効とはいい難い。
【0010】
これに対し、後者のように、ヘッドレストを前方にスライドさせれば、前傾時のようなクッション面の傾斜は生じないため、その支持能力は十分に高いまま維持できる。しかし、この公知の構成においては、ヘッドレストを、ヘッドレスト内部に位置するステーの上端に対してスライドさせているため、そのスライド機構は、当然、ヘッドレストに内蔵されるものとなる。
【0011】
つまり、この後者のような、ヘッドレストを前方にスライドさせる構成においては、ヘッドレスト内部におけるその機構部等の大型化を伴いやすく、ヘッドレスト自体の大型化や、そのクッション面の幅狭化等を招く虞れが否定できない。
【0012】
更に、この公知の構成では、ヘッドレストの前方回動、あるいは前方スライドのいずれの場合においても、後突等の衝撃を検出する慣性質量体(おもり体)がヘッドレストに内蔵されている。つまり、この公知の構成においては、ヘッドレスト自体の重量化が避けられず、ヘッドレストを支持するステーの剛性強化や、シートバックに対するこのステーの保持力強化等が必要となることから、その全体的な構成の複雑化を招くことも多分に考えられる。
【0013】
この発明は、構成の複雑化、あるいはヘッドレストの重量増加等を招くことなく、後突時等における着座者の頭部、および頚部の保護強化を可能とした車両用シート構造の提供を目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、この請求項1に示す発明によれば、下方に延出するステーを有して、シートバック上部に上下調整可能に設けられたヘッドレストが、後方に位置する通常支持位置と;この通常支持位置より前方に規定された、緊急時の支持位置となる緊急支持位置と;の間を前後回動可能に、シートバック内に配された回動支点を介してシートバックに組み付けられるとともに、後突衝撃に起因する慣性荷重をその係合力の基準とした係合手段の係合によって、このヘッドレストをその通常支持位置に保持している。
【0015】
そして、所定の重量を持つおもり体が、回動支点を挟んだその下方かつ前記ステーの後方位置で、ヘッドレストと一体的に後方へ回動可能に配置、連結され、係合手段の係合力を越える慣性荷重が後突衝撃のもとでこのおもり体に発生したとき、係合手段の強制解除を伴うこのおもり体の慣性移動のもとで、ヘッドレストを通常支持位置前方の緊急支持位置方向に前転回動させ、ヘッドレストが緊急支持位置に到達したとき、自動的なロック動作の可能なロック手段のロックのもとで、このヘッドレストを緊急支持位置に強制的に保持している。
【0016】
更に、ロック解除手段が、このロック手段に連動可能、かつシートバック外部からの操作を可能に設けられ、ヘッドレストの緊急支持位置での、このロック解除手段によるロック手段に対するロック解除操作により、緊急支持位置から通常支持位置への、ヘッドレストの復帰を任意に可能に、この車両用シート構造は構成されている。
【0017】
また、この発明の請求項2においては、左右一対のヒンジブラケットを介して、シートバックの骨格をなすシートバックフレーム上端に回動自在に連結、支持された、シート左右方向に延びたヒンジシャフトとして、請求項1における回動支点を具体化している。そして、おもり体を、ヒンジシャフトの下方かつ前記ステーの後方位置でヘッドレストと一体的に後方へ回動可能に、このヒンジシャフトに、垂下軸を介して一体的に連結、固定することで、ヘッドレストとの、おもり体の一体的な回動を確保している。
【0018】
更に、この発明の請求項3においては、その円弧周面をガイド面とする略扇状のロックプレートが、ヒンジシャフトとの一体回動を可能に、このヒンジシャフトの一端に固定配置されるとともに、ロック爪が、ロックばねの偏倚力のもとでロックプレートのガイド面に摺接可能に、ヒンジブラケットに可動に配設されている。そして、ロック爪との組み合わせのもとで係合手段となり得る、ロック爪の噛合、係合可能な切欠き状凹部としてなる係合凹部、およびロック爪との組み合わせのもとでロック手段となり得る、同構成のロック凹部を、このロックプレートの離間位置にそれぞれ形成し、ロックばねの偏倚力による、各凹部へのロック爪の選択的な噛合、係合に伴った、ロックプレートの回動規制により、ヘッドレストを初期支持位置、および緊急支持位置の対応箇所にそれぞれ保持可能としている。
【0019】
また、この発明の請求項4においては、ロック解除手段が、シートバック外部からの操作を可能に、ヒンジブラケットでの支持のもとでシートバック上端に露出配置されたプッシュボタンと、ロック爪の配設されたヒンジブラケットの内面側に対する外面側に、回動自在に軸着され、ヒンジブラケットに形成された長孔状のガイド孔を貫通した連動ピンにより、ロック爪と連動可能に連結されたサポートプレートと、このサポートプレートとプッシュボタンとの間を連動可能に連結する連結ロッドとを具備するものとして形成されている。
【0020】
更に、この発明の請求項5によれば、ヒンジシャフトに、ステーの挿着可能なステーホルダーを一体的に支持させ、このステーホルダーをステーの脱着可能な構成とすることにより、シートバックに対するヘッドレストの脱着を可能としている。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0022】
図1、図2に示すように、この発明に係る車両用シート構造10においては、ヘッドレスト12が、シートバック14の上部にステー16を介して装着されるものとして形成されている。そして、この発明においては、ヘッドレスト12が、シートバック14の内部に配された回動支点18によって、その前後方向に回動可能に支持されている。
【0023】
ヘッドレスト12は、たとえば、ステー16の上端部回りに配設されたフレーム体(図示しない)を骨格とし、このフレーム回りに弾性体(パッド体)20を配置するとともに、これをトリムカバー等の被覆体22で被覆することによって、着座者の頭部を弾性支持可能に形成されている。そして、この、下方に延出されたステー16を、たとえばステーホルダー24に挿着することによって、ヘッドレスト12は、シートバック14の上部に対して取り付け可能となっている。
【0024】
なお、このようなヘッドレスト12の基本構成は、ステーをその下方に延出させて有する一般的なものと何等変わりなく、また、このヘッドレスト自体の構成はこの発明の趣旨でないため、ここでの詳細な説明は省略する。
【0025】
ここで、図1に加えて図3を見るとわかるように、この実施の形態においては、ヘッドレスト12の、シートバック内に配された回動支点18として、たとえば、シート左右方向に延びたヒンジシャフトが例示されている。このヒンジシャフト(回動支点)18は、シートバック14の骨格をなすシートバックフレームの上端26に固着された左右一対のヒンジブラケット28-L,28-Rによって、回動自在に軸支されている。
【0026】
図3に示すように、たとえば、ヒンジブラケット28-L側において、ヒンジシャフト18は、ワッシャ32付きのピン34を介してこのヒンジブラケット28-Lに連結、軸支され、また、ヒンジブラケット28-R側においては、後述するロックプレート36のピン38、およびワッシャ40を介してこのヒンジブラケット28-Rに連結、軸支されている。そして、この実施の形態においては、このヒンジシャフト18をヘッドレスト12の回動支点とすべく、このヒンジシャフトに、ヘッドレストのステー16の挿着されるステーホルダー24が連結されている。
【0027】
たとえば、左右一対のベースブラケット42が、ヒンジシャフト18の左右離間位置にそれぞれ固着されるとともに、この各ベースブラケットに、パイプ状のガイドブラケット44が更に固着されている。そして、このガイドブラケット44に、ステーホルダー24をその挿着のもとで固定的に連結、保持させることにより、ヒンジシャフト18に対するステーホルダーの連結が可能となっている。
【0028】
ここで、このステーホルダー24は、たとえば、ロック手段、およびロック解除手段(いずれも図示しない)を有した構成であることが好ましい。このような構成のステーホルダー24を使用することにより、シートバック14に対するヘッドレスト12の高さ調整、およびその脱着が可能となる。
【0029】
なお、ロック手段、およびロック解除手段を有したステーホルダーの構成自体は公知であり、また、その構成自体はこの発明の趣旨でないため、ここでの詳細な説明は省略する、
上述したように、ヒンジシャフト18は、左右のヒンジブラケット28-L,28-R間に回動自在に軸支されたものにすぎないため、このヒンジシャフトに連結、支持されたヘッドレスト12は、このヒンジシャフトを中心としてシートバック14の前後方向に回動されることになる(図1参照)。
【0030】
なお、図2に示すように、たとえば、シートバック14の上端に、ステーホルダー24に通ずる適当長のスリット45を設けることにより、ステー16、ひいてはステーホルダーを伴った、シートバック内のヒンジシャフトを中心としたヘッドレスト12の前後回動が、容易、かつ円滑に保障されることは改めていうまでもない。
【0031】
ここで、この発明におけるヘッドレスト12の回動範囲は、後方に位置する、図1に示す通常支持位置と、緊急時、つまりは後突衝撃の発生時での支持位置となる、この通常支持位置より前方に規定された図4の緊急支持位置との間として規定されている。そして、この発明においては、所定の重量を持つおもり体46が、ヒンジシャフト18を挟んだその下方位置で、ヘッドレスト12と一体的に回動可能に連結され、後突衝撃の発生時におけるこのおもり体の慣性移動により、ヘッドレストを図1の通常支持位置から図4の緊急支持位置まで前転回動させるものとなっている。
【0032】
自動車後退時の衝突、あるいは自動車後部への追突等の、いわゆる後突衝撃の発生時においては、図1(A)に矢印で示す、自動車の後方からの衝撃荷重Fがシート、つまりはシートバック14に作用する。そして、この衝撃荷重Fに抗してその初期位置に残ろうとする力がおもり体46に発生するため、この衝撃荷重Fの作用方向に反する力が慣性力となり、これによるシート後方(図中右方)へのおもり体の移動が、ここでいうおもり体の慣性移動ということになる。
【0033】
図1(A)、および図3に示すように、おもり体46は、たとえばシート左右方向に延出された棒状体として形成され、ヒンジシャフト18へのその一部の固着によりこのヒンジシャフトから下方に垂下された垂下軸48を介して、ヒンジシャフトに一体的に連結、固定されている。
【0034】
ここで、この発明においては、後突衝撃に起因する慣性荷重をその係合力の基準とした係合手段50の係合によって、ヘッドレスト12をその通常支持位置に保持可能とするとともに、自動的なロック動作の可能なロック手段52のロックのもとで、このヘッドレストをその緊急支持位置に強制的に保持可能としている。
【0035】
図1、および図3を見るとわかるように、この実施の形態においては、たとえば、その円弧周面をガイド面36aとする略扇状のロックプレート36が、ヒンジシャフト18との一体回動を可能に、たとえば回り止めボス54を介して、このヒンジシャフトの一端に固定配置されるとともに、ロック爪56が、ロックばね58の偏倚力のもとでロックプレートのガイド面に摺接可能に、対応側のヒンジブラケット、つまりヒンジブラケット28-Rに可動に配設されている。
【0036】
このロック爪56は、たとえば、ヒンジピン60による軸着により、ヒンジブラケット28-Rの内面側に回動自在に配設される。そして、このロック爪56に突設された係止ピン62と、ヒンジブラケット28-Rの外端片との間に架設、張設された、たとえば引張コイルばねからなるロックばね58の偏倚力のもとで、このロック爪は、ロックプレートガイド面に対する摺接方向に偏倚されている。
【0037】
なお、ロック爪の係止ピン62は、後述するように、ヒンジブラケット28-Rに形成された長孔状のガイド孔64を介して、このヒンジブラケット28-Rの内面側から外面側に貫通、突出されるため、図1(B)、および図3に示すように、このヒンジブラケット28-Rの外面側に、ロックばね58は配設される。
【0038】
そして、ロック爪56との組み合わせのもとで係合手段50となり得る、ロック爪の噛合、係合可能な切欠き状凹部としてなる係合凹部、およびロック爪との組み合わせのもとでロック手段52となり得る、同構成のロック凹部が、このロックプレート36の離間位置にそれぞれ形成されている。
【0039】
このロックプレートの係合凹部(係合手段)50に対するロック爪56の係合力は、上述したように、後突衝撃に起因する慣性荷重をその係合力の基準として設定され、この係合力は、たとえば、ロックばね58の持つ偏倚力、あるいは係合凹部となる切欠き状凹部の形状等により調整される。たとえば、この係合状態からのヘッドレスト12の前転回動のみを保障可能とする、いわゆるラチェットギヤ状に、この係合凹部は形成される。
【0040】
また、ロック凹部(ロック手段)52としては、その自動ロック、つまりロック凹部へのロック爪56の自動的な噛合、係合が要求される。しかしながら、ヘッドレスト12の通常支持位置における係合凹部50との係合の強制解除されたロック爪56は、ヒンジシャフト18に伴ったロックプレート36の回動により、そのガイド面36aに強制的に移動、摺接される。そして、ロックプレート36の更なる回動に伴ったロック凹部52へのロック爪56の整列により、このロック爪は、ロックばね58の偏倚力のもとで自動的に噛合、係合されるため、この構成によれば、ロック凹部の自動的なロックも確保可能となる。
【0041】
たとえば、図1に示す、ヘッドレスト12の通常支持位置において、自動車の後突が発生すると、その後突衝撃に起因する衝撃荷重Fがシート、ひいてはシートバック14に入力される。すると、この衝撃荷重Fに反する慣性荷重により、おもり体46が、ヒンジシャフト18を中心として、このヒンジシャフトと共に図中反時計方向(後方)に回動しようとする。そして、この慣性荷重が係合凹部50に対するロック爪56の係合力を越えると、係合凹部、ロック爪間の係合の強制解除を伴う、ヒンジシャフト18を回動中心としたおもり体46の慣性移動により、ヘッドレスト12は、図1のその通常支持位置から、その前方(図中左方)の緊急支持位置方向に、ヒンジシャフトを回動支点として前転回動される。
【0042】
この、後方へのおもり体46の慣性移動に伴って前転回動したヘッドレスト12が、その緊急支持位置に到達すると、図4に示すように、ロックばね58の偏倚力のもとでの、ロック凹部52に対するロック爪56の自動的な噛合、係合により、ヘッドレストは、その緊急支持位置に固定的に保持される。
【0043】
このように、後突衝撃の発生に伴って、ヘッドレスト12を緊急支持位置に移動させ、更にはその緊急支持位置に固定的に保持すれば、このヘッドレストによって頭部後方の隙間が埋められるため、後突時等における、着座者上体の後方移動に続く頭部の急激、かつ過激な後方傾斜が確実に抑止される。そのため、頭部の急激な後傾に起因するむち打ち運動が確実に抑制でき、後突時等における頭部および頚部の保護効果の十分な向上により、着座者のダメージが一層低減される。
【0044】
ところで、このように、通常支持位置より前方の緊急支持位置にヘッドレスト12が保持された場合、後突時等においてはその支持が有効、かつ適切である反面、それ以後は、この緊急支持位置にあるヘッドレストによって、そのシートへの通常の着座が妨げられる。
【0045】
そこで、この発明においては、ロック解除手段66をロック手段、つまりはロック凹部52との組み合わせのもとでこのロック手段となり得るロック爪56に連動可能に設けることにより、このロック凹部、ロック爪間の噛合、係合、つまりはロックを、任意に解除可能としている。
【0046】
図1、および図4に示すように、ロック解除手段66は、たとえば、その内面側にロック爪56の配されたヒンジブラケット28-Rの外面側において形成されている。
【0047】
このロック解除手段66は、まず、押圧操作の可能なプッシュボタン68を備えている。このプッシュボタン68は、ヒンジブラケット28-Rの上端に固定されたガーニッシュ70に、昇降可能に配設され、シートバック外部からの操作を可能に、シートバック14の上端に露出配置されている(図2参照)。
【0048】
また、このロック解除手段66は、ヒンジブラケット28-Rの外面側にヒンジピン72により軸着されたサポートプレート74を備えている。このサポートプレート74は、ヒンジブラケット28-Rの内面側に配設されたロック爪56と、ロック爪の係止ピン62を介して連動可能に連結されている。そして、このサポートプレート74とプッシュボタン68とを、連結ロッド76を介して連動可能に連結することによって、プッシュボタンの押圧操作による、ロックばね58の偏倚力に抗したロック爪56の回動を可能に、このロック解除手段66は構成されている。
【0049】
なお、このプッシュボタン68を上方の初期位置に偏倚、保持させるリターンばねとしては、ロック爪のロックばね58が兼用できる。
【0050】
ロック凹部52へのロック爪56の噛合、係合により保持されたヘッドレスト12の緊急支持位置において、プッシュボタン68を押圧操作すれば、図5に示すように、ロック凹部からのロック爪の強制離反により、このロック凹部、ロック爪間のロックは解除される。つまり、ヒンジシャフト18に対する回動規制がなくなるため、ヘッドレスト12をその後方の通常支持位置方向に回動させ、緊急支持位置からのヘッドレストの退去は容易に可能となる。そして、ヘッドレスト12を通常支持位置まで移動させれば、ロックばね58の偏倚力による係合凹部50、ロック爪56間の係合により、ヘッドレストは初期の通常支持位置に戻される。
【0051】
上記のように、この発明の車両用シート構造10においては、後突衝撃の発生のもとで、ヘッドレスト12を通常支持位置から緊急支持位置に回動可能とするとともに、緊急支持位置に、ヘッドレストを固定的に保持可能としている。このように、ヘッドレスト12を緊急支持位置に固定的に保持すれば、このヘッドレストによって頭部後方の隙間が埋められるため、着座者上体の後方移動に続く頭部の急激、かつ過激な後方傾斜が確実に抑止される。
【0052】
そのため、頭部の急激な後傾に起因するむち打ち運動が確実に抑制でき、後突時等における頭部および頚部の保護効果の十分な向上により、着座者のダメージが一層低減される。
【0053】
また、この発明においては、ヘッドレスト12の回動支点をシートバック14の内部に配設しているため、ヘッドレストの回動半径は十分に長く確保できる。つまり、その前転回動のもとでヘッドレスト12を緊急支持位置に移動させても、ヘッドレストのクッション面12aの大きな前傾は確実に抑制できるため、十分なクッション性のもとでの緊急支持が、これによれば容易に確保できる。
【0054】
従って、緊急支持位置におけるヘッドレスト12でのクッション性が、これによれば十分に高く確保可能となり、その安全性が、一層向上される。
【0055】
そして、通常支持位置でのヘッドレストのクッション面12aが、緊急支持位置での頭部当接位置となり得るため、ヘッドレストの形状をそれに応じた形状に変更することなく、後突衝撃の発生時における頭部支持が適切に可能となる。
【0056】
従って、ヘッドレスト12、ひいてはシート自体の外観品質を損ねることなく、頭部に対する保護効果を確実に高めることが可能となる。
【0057】
また、この発明においては、おもり体46が、シートバック14の内部に配設されている。つまり、ヘッドレスト12の重量化、および大型化が確実に防止できるため、ヘッドレストの安全性が一層高く確保可能となる。そして、ヘッドレスト12の重量化が防止できるため、ステー16の剛性強化や、シートバック14に対するこのステーの保持力強化等の必要がなくなることから、その全体的な構成の簡素化が確実にはかられる。
【0058】
更に、この発明においては、ヘッドレスト12の前後回動により、このヘッドレストを通常支持位置から緊急支持位置に移動させる構成であるため、通常支持位置から緊急支持位置へのヘッドレストの移動が迅速、容易となる。そして、シートバック14の内部に配した回動中心によるヘッドレスト12の前後回動であるため、ヘッドレストの内部に、その回動のための機構等を配設する必要も全くない。
【0059】
つまり、ヘッドレスト12に何等手を加えることなく、緊急支持位置への移動、および保持の可能な構成が得られるため、ヘッドレストの大型化、あるいは機構部等の存在に起因するクッション面12aの幅狭化等の、ヘッドレストへの悪影響は確実に排除可能となる。従って、この点からも、その安全性をより一層高めることが可能となる。
【0060】
また、この発明においては、ロック解除手段66が設けれられているため、ヘッドレスト12の緊急支持位置におけるロック解除操作により、ヘッドレストを通常支持位置に任意に復帰させることが容易となる。従って、後突衝撃の発生以後の着座姿勢が、ヘッドレスト12に妨げられることなく容易に確保できることから、その使用性能も確実に向上される。
【0061】
ここで、この発明の実施の形態においては、ロック爪56と、ロックプレート38に設けた係合凹部50、およびロック凹部52との組み合わせを、それぞれ係合手段、およびロック手段として具体化しているが、係合手段はヘッドレスト12を通常支持位置で保持し、またロック手段は、その自動的なロックのもとでヘッドレストを緊急支持位置に固定的に保持可能とすれば足りるため、これに限定されず、他の構成として、係合手段、およびロック手段をそれぞれ形成してもよい。
【0062】
しかし、このような構成によれば、係合手段、およびロック手段の共用化、兼用化が可能となり、これによって部品点数の削減が可能となるため、構成の簡素化が確実にはかられる。
【0063】
また、係合手段は、ヘッドレスト12を通常支持位置に保持すれば足りるため、係合凹部50とロック爪56との組み合わせに限定されず、たとえば、ばね部材等による付勢のもとで、ヘッドレストをその通常支持位置に保持可能とする構成としてもよい。
【0064】
なお、この場合においては、ヘッドレスト12を通常支持位置に付勢、保持するばね部材の偏倚力が、後突衝撃に起因する慣性荷重を基準として設定される。
【0065】
また、この発明の実施の形態においては、ヒンジシャフト18をヘッドレスト12の回動支点として具体化しているが、ヘッドレストを回動可能に支持し、更にシートバック14の内部に配設されれば足りるため、ヒンジシャフトに限定されず、たとえばヒンジピン等を回動支点として、ヘッドレストをシートバックに連結、支持する構成としてもよい。
【0066】
更に、この発明の実施の形態においては、ロック解除手段66をプッシュボタン68、サポートプレート74、および連結ロッド76の組み合わせとして具体化しているが、ロック手段となるロック凹部52とロック爪56との間の係合解除を可能とすれば足りるため、この構成に限定されず、他の構成等から、ロック解除手段を形成してもよい。
【0067】
しかしながら、この実施の形態に示す構成として、ロック解除手段66を形成すれば、全体の構成の複雑化等を伴うことなく、ロック手段に対する適切なロック解除を行うことが可能となる。
【0068】
そして、この実施の形態においては、ヘッドレストのステー16をステーホルダー24に対して脱着可能としているが、ヘッドレスト12がシートバック内のヒンジシャフト18、つまりは回動支点に連結されれば足りるため、これに限定されず、たとえば、ヒンジシャフト、つまりはシートバック14に対するステーの脱着を不能に、ヒンジシャフト等に直接的に固定する構成としてもよい。
【0069】
このように、ステー16をヒンジシャフト18等に固定すれば、ヒンジシャフトから下方に延びたステーの延出端を、ヒンジシャフトと一体的な垂下軸として利用することが可能となるため、おもり体46をステーの延出端に一体的に固着することにより、部品点数の削減が十分に可能となる。
【0070】
しかしながら、この実施の形態のように、ヘッドレストのステー16を、ステーホルダー24に対して脱着可能に挿着する構成とすれば、ヘッドレスト12の高さ調整が可能となることに加えて、ヘッドレストが脱着できることによる利点、たとえばシートカバーの取替えが可能になる等も、容易に確保可能となる。
【0071】
従って、緊急支持位置への移動の可能なヘッドレストを備えたシートであっても、通常のシートと同様の扱いが可能となることから、その汎用性の向上も、この発明によれば十分に期待できる。
【0072】
上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【0073】
【発明の効果】
上記のように、この発明に係る車両用シート構造によれば、緊急支持位置へのヘッドレストの前転回動により、頭部後方の隙間が埋められるため、頭部の急激な後傾に起因するむち打ち運動が確実に抑制される。従って、後突時等における頭部および頚部の保護効果の十分な向上により、着座者のダメージが一層低減される。
【0074】
そして、ヘッドレストの回動支点をシートバック内に配設しているため、ヘッドレストの回動半径は十分に長く確保できる。つまり、その前転回動のもとでヘッドレストを緊急支持位置に移動させても、ヘッドレストのクッション面の大きな前傾は確実に抑制でき、十分なクッション性のもとでの緊急支持がこれによって確保できることから、緊急支持位置におけるヘッドレストでのクッション性が、これによれば十分に高く確保可能となり、その安全性が、一層向上される。
【0075】
更に、通常支持位置でのヘッドレストのクッション面が、緊急支持位置での頭部当接位置となり得るため、ヘッドレストの形状をそれに応じた形状に変更することなく、後突衝撃の発生時における頭部支持が適切に可能となる。
【0076】
従って、ヘッドレスト、ひいてはシート自体の外観品質を損ねることなく、頭部に対する保護効果を確実に高めることが可能となる。
【0077】
また、おもり体がシートバックの内部に配設されていることから、ヘッドレストの重量化、および大型化が確実に防止できる。つまり、ヘッドレストの安全性が一層高く確保可能となるとともに、ステーの剛性強化や、シートバックに対するこのステーの保持力強化等の必要がなくなることから、その全体的な構成の簡素化が確実にはかられる。
【0078】
更に、この発明においては、ヘッドレストの前後回動により、このヘッドレストを通常支持位置から緊急支持位置に移動させる構成であるため、通常支持位置から緊急支持位置へのヘッドレストの移動が迅速、容易となる。そして、シートバックの内部に配した回動中心によるヘッドレストの前後回動であるため、ヘッドレストの内部に、その回動のための機構等を配設する必要も全くない。
【0079】
つまり、ヘッドレストに何等手を加えることなく、緊急支持位置への移動、および保持の可能な構成が得られるため、ヘッドレストの大型化、あるいは機構部等の存在に起因するクッション面の幅狭化等の、ヘッドレストへの悪影響は確実に排除可能となる。従って、この点からも、その安全性をより一層高めることが可能となる。
【0080】
また、ロック解除手段を設けているため、ヘッドレストの緊急支持位置におけるロック解除操作により、ヘッドレストを通常支持位置に任意に復帰させることが容易となる。従って、後突衝撃の発生以後の着座姿勢が、ヘッドレストに妨げられることなく容易に確保できることから、その使用性能も確実に向上される。
【0081】
そして、ロック爪と、ロックプレートに設けた係合凹部、およびロック凹部との組み合わせを、それぞれ係合手段、およびロック手段とすれば、係合手段、およびロック手段の共用化、兼用化が可能となり、これによって部品点数の削減が可能となるため、構成の簡素化が確実にはかられる。
【0082】
また、ロック解除手段をプッシュボタン、サポートプレート、および連結ロッドの組み合わせとすれば、全体の構成の複雑化等を伴うことなく、ロック手段に対する適切なロック解除を行うことが可能となる。
【0083】
更に、ヘッドレストのステーをステーホルダーに対して脱着可能とすれば、ヘッドレストの高さ調整が可能となることに加えて、ヘッドレストが脱着できることによる利点、たとえばシートカバーの取替えが可能になる等も、容易に確保可能となる。従って、緊急支持位置への移動の可能なヘッドレストを備えたシートであっても、通常のシートと同様の扱いが可能となることから、その汎用性の向上も、この発明によれば十分に期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヘッドレストの通常支持位置におけるこの発明の車両用シート構造を示す、ヒンジブラケットの内側での概略側面図、およびその外側での概略側面図である。
【図2】ヘッドレストを有する、車両用シートの概略斜視図である。
【図3】車両用シート構造の、概略部分分解斜視図である。
【図4】ヘッドレストの緊急支持位置における車両用シート構造を示す、ヒンジブラケットの内側での概略側面図、およびその外側での概略側面図である。
【図5】ヘッドレストの緊急支持位置でのロック解除操作時における、車両用シート構造を示す、ヒンジブラケットの内側での概略側面図、およびその外側での概略側面図である。
【符号の説明】
10 車両用シート構造
12 ヘッドレスト
14 シートバック
18 ヒンジシャフト(回動支点)
36 ロックプレート
46 おもり体
50 係合手段(係合凹部)
52 ロック手段(ロック凹部)
56 ロック爪
58 ロックばね
66 ロック解除手段
68 プッシュボタン
74 サポートプレート
76 連結ロッド
Claims (5)
- 下方に延出するステーを有するヘッドレストをシートバック上部に上下調整可能に備えた車両用シートであり、
ヘッドレストが、後方に位置する通常支持位置と;この通常支持位置より前方に規定された、緊急時の支持位置となる緊急支持位置と;の間を前後回動可能に、シートバック内に配された回動支点を介してシートバックに組み付けられるとともに、後突衝撃に起因する慣性荷重をその係合力の基準とした係合手段の係合によって、このヘッドレストをその通常支持位置に保持し、
所定の重量を持つおもり体が、回動支点を挟んだその下方かつ前記ステーの後方位置で、ヘッドレストと一体的に後方へ回動可能にシートバック内に配置、連結され、係合手段の係合力を越える慣性荷重が後突衝撃のもとでこのおもり体に発生したとき、係合手段の強制解除を伴うこのおもり体の慣性移動のもとで、ヘッドレストを通常支持位置前方の緊急支持位置方向に前転回動させ、ヘッドレストが緊急支持位置に到達したとき、自動的なロック動作の可能なロック手段のロックのもとで、このヘッドレストを緊急支持位置に強制的に保持するとともに、
ロック解除手段が、このロック手段に連動可能、かつシートバック外部からの操作を可能に設けられ、ヘッドレストの緊急支持位置での、このロック解除手段によるロック手段に対するロック解除操作により、緊急支持位置から通常支持位置への、ヘッドレストの復帰を任意に可能とした車両用シート構造。 - 下方に延出するステーを有するヘッドレストをシートバック上部に上下調整可能に備えた車両用シートであり、
シート左右方向に延びたヒンジシャフトが、左右一対のヒンジブラケットを介して、シートバックの骨格をなすシートバックフレーム上端に回動自在に連結、支持され、回動支点となるこのヒンジシャフトへのステーの連結により、ヘッドレストが、後方に位置する通常支持位置と;この通常支持位置より前方に規定された、緊急時の支持位置となる緊急支持位置と;の間を前後回動可能にシートバックに組み付けられるとともに、後突衝撃に起因する慣性荷重をその係合力の基準とした係合手段の係合によって、このヘッドレストをその通常支持位置に保持し、
所定の重量を持つおもり体が、ヒンジシャフトの下方かつ前記ステーの後方位置で、ヘッドレストと一体的に後方へ回動可能にシートバック内でヒンジシャフトに垂下軸を介して一体的に連結、固定され、係合手段の係合力を越える慣性荷重が後突衝撃のもとでこのおもり体に発生したとき、係合手段の強制解除を伴うこのおもり体の慣性移動のもとで、ヘッドレストを通常支持位置前方の緊急支持位置方向に前転回動させ、ヘッドレストが緊急支持位置に到達したとき、自動的なロック動作の可能なロック手段のロックのもとで、このヘッドレストを緊急支持位置に強制的に保持するとともに、ロック解除手段が、このロック手段に連動可能、かつシートバック外部からの操作を可能に設けられ、ヘッドレストの緊急支持位置での、このロック解除手段によるロック手段に対するロック解除操作により、緊急支持位置から通常支持位置への、ヘッドレストの復帰を任意に可能とした車両用シート構造。 - その円弧周面をガイド面とする略扇状のロックプレートが、ヒンジシャフトとの一体回動を可能に、このヒンジシャフトの一端に固定配置されるとともに、ロック爪が、ロックばねの偏倚力のもとでロックプレートのガイド面に摺接可能に、ヒンジブラケットに可動に配設され、ロック爪との組み合わせのもとで係合手段となり得る、ロック爪の噛合、係合可能な切欠き状凹部としてなる係合凹部、およびロック爪との組み合わせのもとでロック手段となり得る、同構成のロック凹部を、このロックプレートの離間位置にそれぞれ形成し、ロックばねの偏倚力による、各凹部へのロック爪の選択的な噛合、係合に伴った、ロックプレートの回動規制により、ヘッドレストを初期支持位置、および緊急支持位置の対応箇所にそれぞれ保持可能とした請求項2記載の車両用シート構造。
- ロック解除手段が、シートバック外部からの操作を可能に、ヒンジブラケットでの支持のもとでシートバック上端に露出配置されたプッシュボタンと;ロック爪の配設されたヒンジブラケットの内面側に対する外面側に、回動自在に軸着され、ヒンジブラケットに形成された長孔状のガイド孔を貫通した連動ピンにより、ロック爪と連動可能に連結されたサポートプレートと;このサポートプレートとプッシュボタンとの間を連動可能に連結する連結ロッドと;を具備して形成された請求項3記載の車両用シート構造。
- ヒンジシャフトに、ステーの挿着可能なステーホルダーを一体的に支持させ、このステーホルダーをステーの脱着可能な構成とすることにより、シートバックに対するヘッドレストの脱着を可能とした請求項2ないし4のいずれか記載の車両用シート構造。
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