JP2024013134A - ヘッドレスト及び車両用シート - Google Patents

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Kosuke Suzuki
勝利 今成
Katsutoshi Imanari
東鉉 金
Dong-Hyun Kim
健一 勝部
Kenichi Katsube
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Abstract

【課題】体格や姿勢に合わせて着座乗員の頭部を支持可能とし当該着座乗員の乗り物酔いを抑制することが可能なヘッドレスト及び車両用シートを得る。【解決手段】ヘッドレスト14の下部14A側には後頭部支持部24が形成され、後頭部支持部24におけるシート幅方向の中央部には略台形状の凹部26が形成され、凹部26には上底面28及び一対の対向面30、32が設けられている。また、ヘッドレスト14の上端部かつ後端部には軸部が設けられ回動機構により軸部を中心にヘッドレスト14が回動可能とされている。凹部26及び回動機構の組み合わせにより、シート前後方向及びシート上下方向で後頭部支持部24の位置を調整することができ、体格や姿勢に合わせて着座乗員の頭部を支持可能とし当該着座乗員の乗り物酔いを抑制することが可能となる。【選択図】図4

Description

本発明は、ヘッドレスト及び車両用シートに関する。
下記特許文献1には、乗員の乗り物酔いを抑制することができる車両用シートに関する技術が開示されている。この先行技術では、別部材としてヘッドレストに頭部支持部が設けられている。この頭部支持部は、着座乗員の後頭部をシート幅方向の左右方向から支持可能とし、シート後方側から前方向に向けてシート斜め上方向側へ向かって支持可能としている。
一方、上記特許文献2には、ヘッドレストにおいて、下端部を中心にシート前後方向に沿って回動可能な機構を有する技術が開示されている。
特願2020-206120号公報 特許6546299号公報
上記先行技術1では、頭部の支持面が一定であるため、着座乗員の体格や姿勢に合わせた調整が困難である。このため、上記先行技術1に対して上記先行技術2を適用させることが考えられる。
しかしながら、上記先行技術1では、頭部の支持面が一定であるため、上記先行技術2を適用させた場合、着座乗員の体格差により頭部の大きさが変わると頭部の支持位置が変わってしまい、頭部を十分に支持することは困難である。
本発明は上記事実を考慮し、体格や姿勢に合わせて着座乗員の頭部を支持可能とし当該着座乗員の乗り物酔いを抑制することが可能なヘッドレスト及び車両用シートを得ることが目的である。
請求項1に記載のヘッドレストは、着座乗員の頭部をシート後方側から支持するヘッドレスト本体部と、前記ヘッドレスト本体部におけるシート上下方向の上端部側に設けられた軸部を中心に当該ヘッドレスト本体部を回動又は回動停止可能に支持する回動機構と、前記ヘッドレスト本体部におけるシート上下方向の下部側に設けられ、シート幅方向の中央部においてシート上方側へ向かって凹みシート幅方向の左右に配置され互いに対向する一対の対向面が設けられた凹部が形成され、前記着座乗員の後頭部をシート幅方向の左右方向及びシート後方側から支持可能な後頭部支持部と、を備えている。
請求項1に記載のヘッドレストでは、ヘッドレスト本体部、回動機構及び後頭部支持部を備えている。着座乗員の頭部をシート後方側から支持するヘッドレスト本体部におけるシート上下方向の上端部側には、軸部が設けられており、ヘッドレスト本体部は、回動機構により、当該軸部を中心に回動又は回動停止可能に支持されている。
一方、ヘッドレスト本体部におけるシート上下方向の下部側には後頭部支持部が形成されている。この後頭部支持部におけるシート幅方向の中央部には、シート上方側へ向かって凹む凹部が形成されており、凹部には、シート幅方向の左右に配置され互いに対向する一対の対向面が設けられている。
本発明では、当該後頭部支持部によって、着座乗員の後頭部をシート幅方向の左右方向及びシート後方側から支持可能としている。このように、着座乗員の後頭部をシート幅方向及びシート後方側から支持することによって、着座乗員の頭部の揺動が抑制され、着座乗員の乗り物酔いを抑制することが可能となる。
ここで、本発明では、後頭部支持部に凹部が形成されている。凹部にはシート幅方向の左右に配置され互いに対向する一対の対向面が形成されている。この一対の対向面により、シート上下方向の高さ方向で後頭部を支持する部位を変えることが可能となる。
一方、本発明では、回動機構により、ヘッドレスト本体部におけるシート上下方向の上端部側を中心に当該ヘッドレスト本体部が回動可能とされている。このため、シート前後方向及びシート上下方向で頭部支持部の位置を調整することが可能となっている。
したがって、当該回動機構により、着座乗員の体格や姿勢に合わせて頭部支持部の位置を調整した上でさらに後頭部支持部における一対の対向面によって頭部の支持位置を調整することが可能となる。
また、本発明では、回動機構の軸部は、ヘッドレスト本体部におけるシート上下方向の上端部側に設けられているため、当該ヘッドレスト本体部は、当該軸部を中心にシート前後方向の前方側へ回動させようとすると、シート下方側から上方側へ向かってせり出すようにして回動する。
つまり、本発明では、後頭部支持部において、着座乗員の後頭部をシート後方側から支持する際、着座乗員の後頭部に対してシート下方側からの支持力も作用することになる。このように、本発明では、後頭部支持部に支持させた状態で当該後頭部支持部によって着座乗員の後頭部にはシート下方側からの支持力が作用するため、シート後方側からのみ後頭部を支持する場合と比較して、着座乗員は快適な乗り心地を得られる。
請求項2に記載のヘッドレストは、請求項1に記載のヘッドレストにおいて、前記一対の対向面は、シート上方側へ向かうにつれて互いに近接する方向へ向かって傾斜している。
請求項2に記載のヘッドレストでは、一対の対向面は、シート上方側へ向かうにつれて互いに近接する方向へ向かって傾斜しており、凹部の上部側は下部側よりも開口幅が狭くなっている。このため、本発明では、着座乗員の頭部の大きさに合わせて頭部の支持位置を調整することが可能となる。つまり、頭部が大きい着座乗員は、凹部の下部側に後頭部を当接させ、頭部が小さい着座乗員は、凹部の上部側に後頭部を当接させる。これにより、本発明では、着座乗員の頭部の大きさに合わせて後頭部を凹部に当接(支持)させることが可能となる。
請求項3に記載のヘッドレストは、請求項1に記載のヘッドレストにおいて、前記凹部は、正面視で略台形状を成し、前記一対の対向面におけるシート上下方向の上端同士はシート幅方向に沿って形成された上底面によって繋がれている。
請求項3に記載のヘッドレストでは、凹部が正面視で略台形状を成しており、凹部に形成された一対の対向面におけるシート上下方向の上端同士は、シート幅方向に沿って形成された上底面によって繋がれている。つまり、本発明では、着座乗員は、一対の対向面及び上底面によって少なくとも3点で支持可能とされる。なお、ここでの「繋がれている」について、一対の対向面の上端と上底面におけるシート幅方向の側端がそれぞれ直接繋がれる場合に限らず、R面、C面等を介してそれぞれ繋がれる場合も含まれる。
請求項4に記載のヘッドレストは、請求項1に記載のヘッドレストにおいて、前記凹部は、シート後方側へ向かうにつれて当該凹部の内縁が小さくなるように形成されている。
請求項4に記載のヘッドレストでは、凹部は、シート後方側へ向かうにつれて当該凹部の内縁が小さくなるように形成されており、凹部の手前側(シート前方側)よりも奥側(シート後方側)の方が小さくなるように形成されている。
このため、本発明では、凹部における奥行き方向の位置によって、着座乗員の頭部を支持する支持位置に対して着座乗員の頭部の大きさに合わせて頭部の支持位置をさらに細かく調整することが可能となる。つまり、頭部が大きい着座乗員は、凹部の手前側に後頭部を当接させ、頭部が小さい着座乗員は、凹部の奥側に後頭部を当接させる。これにより、本発明では、着座乗員の頭部の大きさに合わせて後頭部を凹部に当接(支持)させることが可能となる。
請求項5に記載のヘッドレストは、請求項4に記載のヘッドレストにおいて、前記一対の対向面は、シート後方側へ向かうにつれて互いに近接する方向へ向かって傾斜する略テーパ面とされている。
請求項5に記載のヘッドレストでは、一対の対向面は、シート後方側へ向かうにつれて互いに近接する方向へ向かって傾斜する略テーパ面とされ、凹部の手前側から奥側の方へ向かうにつれて一対の対向面の離間距離が徐々に狭くなるように形成されている。
これにより、本発明では、回動機構でシート前後方向及びシート上下方向で頭部支持部の位置を調整すると共に、凹部における奥行き方向の位置によって、着座乗員の頭部を支持する支持位置に対して着座乗員の頭部の大きさに合わせて頭部の側部の支持位置をさらに細かく調整することが可能となる。なお、ここでの「略テーパ面」は、必ずしもそれぞれの対向面が完全な平面である必要はなく、小さい曲率を成す曲面で形成されてもよい旨を意味する。
請求項6に記載のヘッドレストは、請求項3に記載のヘッドレストにおいて、前記上底面は、シート後方側へ向かうにつれてシート下方側へ向かって傾斜する傾斜面とされている。
請求項6に記載のヘッドレストでは、上底面は、シート後方側へ向かうにつれてシート下方側へ向かって傾斜する傾斜面とされ、凹部の手前側から奥側の方へ向かうにつれて徐々に上端が低くなるように形成されている。
これにより、本発明では、回動機構でシート前後方向及びシート上下方向で頭部支持部の位置を調整すると共に、凹部における奥行き方向の位置によって、着座乗員の頭部を支持する支持位置に対して着座乗員の体格(身長)や姿勢に合わせて頭部の後部の支持位置を細かく調整することが可能となる。なお、ここでの「略傾斜面」は、必ずしも上底面が完全な平面である必要はなく、小さい曲率を成す曲面で形成されてもよい旨を意味する。
請求項7に記載のヘッドレストは、請求項1に記載のヘッドレストにおいて、前記回動機構は、前記軸部を中心に前記ヘッドレスト本体部と共に回動する歯部と、前記歯部に対して噛合可能な爪部と、前記爪部を前記歯部側へ付勢する第1付勢部材と、を含んで構成されたラチェットが用いられている。
請求項7に記載のヘッドレストでは、回動機構は、ラチェットが用いられ、歯部、爪部及び第1付勢部材を含んで構成されている。歯部は、ヘッドレスト本体部におけるシート上下方向の上端部側に設けられ当該ヘッドレスト本体部を回動可能に支持する軸部を中心にヘッドレスト本体部と共に回動する。この歯部に対して爪部が噛合可能とされており、当該爪部は第1付勢部材によって歯部側へ付勢されている。
つまり、本発明では、歯部に対して爪部が噛合された状態でヘッドレスト本体部は回動停止され、歯部に対して爪部が噛合された状態が解除されるとヘッドレスト本体部が回動可能とされる。
請求項8に記載のヘッドレストは、請求項7に記載のヘッドレストにおいて、前記回動機構を介して前記ヘッドレスト本体部において予め設定された初期位置から当該ヘッドレスト本体部を回動させたとき前記ヘッドレスト本体部を前記初期位置へ戻す方向へ付勢する第2付勢部材をさらに備えている。
請求項8に記載のヘッドレストでは、さらに第2付勢部材が設けられており、当該第2付勢部材によって、初期位置から回動したヘッドレスト本体部を当該初期位置へ戻す方向へ付勢している。前述のように、歯部に対して爪部が噛合された状態が解除されるとヘッドレスト本体部が回動可能とされるが、当該第2付勢部材によってヘッドレスト本体部を初期位置に戻すことができる。
請求項9に記載の車両用シートは、着座乗員の臀部をシート下方側から支持するシートクッションと、前記着座乗員の背部をシート後方側から支持するシートバックと、前記シートバックの上端に取り付けられ前記着座乗員の頭部を支持する請求項1に記載のヘッドレストと、を備えている。
請求項9に記載の車両用シートでは、シートクッション及びシートバックによって臀部及び背部が支持された着座乗員において、請求項1に記載のヘッドレストを用いたことによって得られる効果を享受することが可能となる。
請求項10に記載の車両用シートは、着座乗員の臀部をシート下方側から支持するシートクッションと、前記着座乗員の背部をシート後方側から支持するシートバックと、前記シートバックの上端に取り付けられ前記着座乗員の頭部を支持する請求項8に記載のヘッドレストと、前記シートバックにおけるシート上下方向の下端部に設けられ、前記シートクッションに対して当該シートバックを傾動可能とするリクライニングレバーと、前記リクライニングレバーの操作により前記シートバックが前倒する際に張力が作用して前記爪部を前記第1付勢部材の付勢力に抗する方向へ当該爪部を移動させ、前記シートバックが前倒された状態から起立する際に前記張力が解除される張力伝達部材と、を備えている。
請求項10に記載の車両用シートでは、シートクッション及びシートバックによって、臀部及び背部が支持された着座乗員の頭部において、請求項8に記載のヘッドレストを備えると共に、リクライニングレバー及び張力伝達部材をさらに備えている。
リクライニングレバーは、シートバックにおけるシート上下方向の下端部に設けられており、シートクッションに対して当該シートバックを傾動可能としている。一方、張力伝達部材には、リクライニングレバーの操作によりシートバックが前倒する際に張力が作用する。
これにより、爪部は第1付勢部材の付勢力に抗する方向へ移動する。つまり、歯部に対して爪部が噛合された状態が解除される。このため、初期位置から回動したヘッドレスト本体部の場合、第2付勢部材によって当該ヘッドレスト本体部は初期位置に戻ることになる。
比較例として、例えば、ヘッドレスト本体部が回動し当該ヘッドレスト本体部の下部側がシート前後方向の前方側へ突出した状態のままシートバックを前倒させると、ヘッドレスト本体部の下部側がシートクッションの座面と干渉してしまう。
これに対して、本発明では、リクライニングレバーの操作によりシートバックが前倒すると張力伝達部材に張力が作用し、第1付勢部材の付勢力に抗する方向へ爪部を移動させる。これにより、歯部に対して爪部が噛合された状態が解除され、第2付勢部材によってヘッドレスト本体部は初期位置に戻るようになっている。
このため、本発明では、ヘッドレスト本体部の下部側がシート前後方向の前方側へ突出した状態のままシートバックが前倒してヘッドレスト本体部の下部側がシートクッションの座面と干渉(当接を除く)するということはない。
また、本発明では、シートバックが前倒された状態から起立する際は、張力伝達部材の張力は解除される。このため、本発明では、シートバックが前倒された状態から起立する際は、爪部は、第1付勢部材の付勢力によって歯部側へ付勢され、歯部と噛合する。
つまり、本発明では、シートバックが前倒された状態から起立した後は、回動機構により、ヘッドレスト本体部におけるシート上下方向の上端部側を中心に当該ヘッドレスト本体部が回動可能とされる。
本発明は上記事実を考慮し、体格や姿勢に合わせて着座乗員の頭部を支持可能とし当該着座乗員の乗り物酔いを抑制することが可能なヘッドレスト及び車両用シートを得ることが目的である。
本実施の形態に係る車両用シートに用いられたヘッドレストを示す斜視図である。 本実施の形態に係るヘッドレストを示す斜視図である。 本実施の形態に係るヘッドレストの回動動作を示す側面図である。 本実施の形態に係るヘッドレストを示す正面図である。 本実施の形態に係るヘッドレストの作用を説明するための側面図である。 本実施の形態に係るヘッドレストの作用を説明するための側面図である。 図4で示すA-A’線に沿って切断したときの断面図である。 図4で示すB-B’線に沿って切断したときの断面図である。 (A)~(C)は、変形例に係る車両用シートに設けられたワイヤと連動するラチェットの関係を説明するための動作図である。 変形例に係る車両用シート及びヘッドレストの作用を説明するための動作図である。 (A)は、比較例であり、シートバックを前倒させた状態を示す側面図、(B)は、変形例に係る車両用シートにおいてシートバックを前倒させた状態を示す側面図である。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係る車両用シートについて説明する。なお、以下の説明において前後左右上下の方向を示して説明するときは、車両用シートに着座した乗員から見た前後左右上下の方向を示すものとし、また各図に適宜示す矢印FRは前方向、矢印UPは上方向、矢印RHは右方向をそれぞれ示すものとする。また、左右の方向は、シート幅方向と一致している。
(車両用シートの構成)
まず、本実施形態に係る車両用シートの構成について説明する。
図1に示されるように、本実施形態に係る車両用シート10は、例えば、リヤシートに用いられ、着座した乗員の臀部をシート下方側から支持するシートクッション11(図10参照)と、シートクッション11の後端部から立設されシートクッション11に着座した乗員の背部をシート後方側から支持するシートバック12と、シートバック12の上端12Aに取り付けられシートクッション11に着座した乗員の頭部を支持するヘッドレスト(ヘッドレスト本体部)14と、を備えている。
ヘッドレスト14は、骨格部材とされたヘッドレストステー16と、ウレタンフォーム等の発泡剤によって形成され弾性変形可能なヘッドレストパッド18と、ヘッドレストパッド18の表面を被覆し意匠面を構成しファブリック、レザー等によって形成されたヘッドレスト表皮20と、を含んで構成されている。
ヘッドレストステー16は、例えば、一対の金属製のパイプ材によって脚部16R、16Lが形成されており、脚部16R、16Lの上端には、図示はしないが、ブラケットが固定され、当該ブラケットを介してシート幅方向に沿って軸部が架け渡されている。
脚部16R、16Lの上端部はヘッドレストパッド18によって覆われており、脚部16R、16Lの下部側がヘッドレストパッド18から露出している。シートバック12の上端12Aにはシート幅方向の左右に取付孔(図示省略)がそれぞれ形成されており、これらの取付孔内に脚部16R、16Lがそれぞれ装着される。
一方、図4に示されるように、脚部16R、16Lには、当該脚部16R、16Lの軸線方向と略直交する方向へ向かって凹む係止部16R1、16L1がそれぞれ形成されている。図1に示すシートバック12の上端12Aには、取付孔の周辺部にそれぞれサポートブラケット17R、17Lが設けられている。
当該サポートブラケット17R、17Lには、図示はしないが、それぞれロック部が設けられており、このロック部が当該係止部16R1、16L1にそれぞれ係止されることによって、ヘッドレスト14は所定の位置でその高さが維持される。なお、ヘッドレストステー16は、一本のパイプ材による曲げ加工によって形成されてもよいのは勿論のことである。
図3に示されるように、ヘッドレスト14は、シート左側面視で逆L字状を成しており、ヘッドレスト14の上端部かつ後端部には軸部22が設けられている。この軸部22には、図示はしないが、ラチェット、トルクヒンジ等を用いた周知の回動機構が設けられており、当該軸部22を中心にヘッドレスト14は、予め設定された初期位置Rを基準として、シート前後方向かつシート上下方向に沿って回動又は回動停止可能とされている。
ここで、ヘッドレスト14は、図4に示されるように、正面視で略矩形状を成している。ヘッドレスト14の下部14A側には後頭部支持部24が形成されており、後頭部支持部24は、例えば、図5、図6に示されるように、着座乗員P、Qの後頭部P2、Q2をシート幅方向の左右方向及びシート後方側から支持している。
図4に示されるように、この後頭部支持部24におけるシート幅方向の中央部には、シート上方側へ向かって凹む凹部26が形成されている。凹部26は正面視で略台形状を成しており、シート幅方向に沿って形成された上底面28と、シート幅方向の左右に配置され互いに対向する一対の対向面30、32と、を含んで構成されている。なお、上底面28及び対向面30、32については、分かりやすくするためハッチングで示している。
当該凹部26は、シート後方側へ向かうにつれて当該凹部26の内縁が小さくなるように形成されている。具体的に説明すると、図7に示されるように、上底面28は、シート後方側へ向かうにつれてシート下方側へ向かって傾斜する傾斜面とされている。また、図8に示されるように、一対の対向面30、32は、シート後方側へ向かうにつれて互いに近接する方向へ向かって傾斜するテーパ面とされている。なお、上底面28、一対の対向面30、32は、それぞれ完全な平面である必要はなく、小さい曲率を成す曲面で形成されてもよい。
また、図4に示されるように、上底面28と一対の対向面30、32との間は、R部33によってそれぞれ繋がっており、R部33は、シート後方側へ向かうにつれてシート下方側へ向かって傾斜して形成されている。なお、上底面28と一対の対向面30、32の間は必ずしもR面によって繋がれる必要はなく、上底面28と一対の対向面30、32が直接繋がれてもよい。さらに、後頭部支持部24の表面24Aと上底面28、一対の対向面30、32の間は、それぞれ面取り(C面、R面)されている。
以上のように形成された凹部26において、図4~図6に示されるように、上底面28及び一対の対向面30、32がそれぞれ着座乗員P、Qの後頭部P2、Q2に当接可能とされている。
(車両用シートの作用及び効果)
次に、本実施形態に係る車両用シートの作用及び効果について説明する。
本実施形態では、図3、図4に示されるように、ヘッドレスト14が、回動機構(図示省略)及び後頭部支持部24を備えている。具体的に説明すると、例えば、回動機構はラチェットを用いており、軸部22を中心に当該ヘッドレスト14を回動又は回動停止可能に支持している。
一方、ヘッドレスト14の下部14A側には後頭部支持部24が形成されており、図5に示されるように、後頭部支持部24は、着座乗員Pの後頭部P2をシート幅方向の左右方向及びシート後方側から支持する。
図4に示されるように、後頭部支持部24におけるシート幅方向の中央部には、シート上方側へ向かって凹み正面視で略台形状を成す凹部26が形成されており、当該凹部26には、シート幅方向に沿って形成された上底面28と、シート幅方向の左右に配置され互いに対向する一対の対向面30、32と、が設けられている。
以上のように、本実施形態では、当該後頭部支持部24によって、図5に示す着座乗員Pの後頭部P2をシート幅方向の左右方向及びシート後方側から支持可能としている。
つまり、図4に示す上底面28及び一対の対向面30、32は、図5に示す着座乗員Pの後頭部P2が上底面28に当接した状態で、当該着座乗員Pの後頭部P2はシート後方側から支持される。また、着座乗員Pの後頭部P2が一対の対向面30、32に当接した状態で、当該着座乗員Pの後頭部P2はシート幅方向の左右方向から支持される。
このように、着座乗員Pの後頭部P2をシート幅方向及びシート後方側から支持することによって、着座乗員Pの頭部P1の揺動が抑制され、着座乗員Pの乗り物酔いを抑制することが可能となる。なお、本実施形態では、一対の対向面30、32は、シート上下方向に沿って形成されているため、後頭部支持部24の高さ方向で後頭部P2を支持する部位を変えることが可能となる。
以上のように、本実施形態では、図4に示されるように、後頭部支持部24には正面視で略台形状を成す凹部26が形成され、凹部26に形成された上底面28及び一対の対向面30、32に対して、図5に示す着座乗員Pの後頭部P2が当接するようになっている。
これにより、図示はしないが、着座乗員Pの後頭部P2を左右(一対の対向面30、32)及び中央(上底面28)の少なくとも3点で下方側から支持することが可能となる。なお、コーナリングやレーンチェンジ等、車両の旋回による遠心力(慣性力)が発生した際でも中央(上底面28)と左(対向面32)又は右(対向面30)側の少なくとも2点で着座乗員Pの頭部P1が支持される。
このように、本実施形態では、後頭部支持部24に形成された台形状の凹部26によって、着座乗員Pの後頭部P2に対して高い支持効果を得ることができる。これにより、本実施形態では、着座乗員Pの頭部P1の傾きによって発生する車酔いを防止することができる。
また、当該凹部26は、ヘッドレスト14の下部14A側に形成された後頭部支持部24に形成されている。このため、図示はしないが、比較例として、後頭部支持部、凹部を別部材としてヘッドレストに取り付ける場合と比較して、本実施形態では、組付け作業の工数が削減され、一度にカバーリングすることができ、コストの削減を図ることができる。
一方、本実施形態では、図3に示されるように、ヘッドレスト14の上端部かつ後端部に設けられた軸部22を中心に回動機構(図示省略)によって当該ヘッドレスト14が回動可能とされている。この回動機構により、シート前後方向及びシート上下方向で図4に示す後頭部支持部24の位置を調整することが可能となっている。
例えば、図5に示されるように、女性等、座高の低い着座乗員Pの場合、ヘッドレスト14の後頭部支持部24の位置を低くすることができ、図6に示されるように、男性等、座高の高い着座乗員Qの場合は、ヘッドレスト14の後頭部支持部24の位置を高くすることができる。
このように、本実施形態では、当該回動機構により、図4~図6に示されるように、着座乗員P、Qの体格や姿勢に合わせて後頭部支持部24の位置を調整した上で後頭部支持部24における一対の対向面30、32によって後頭部P2、Q2の支持位置を調整することが可能となる。
さらに、回動機構によるヘッドレスト14の回転角度の調整及びヘッドレスト14の脚部16R、16Lによる上下方向の位置調整との組合せにより、より幅広い体格に対応でき、小柄な女性や、乗り物酔いの感度が高い子供でも支持効果が得られる。
ここで、本実施形態では、前述のように、回動機構の軸部22は、ヘッドレスト14の上端部かつ後端部に設けられている。このため、当該ヘッドレスト14は、当該軸部22を中心にシート前後方向の前方側へ回動させようとすると、シート下方側から上方側へ向かってせり出すようにして回動する。
つまり、本実施形態では、後頭部支持部24において、図5に示す着座乗員Pの後頭部P2をシート後方側から支持する際、着座乗員Pの後頭部P2に対してシート下方側からの支持力も作用することになる。
このように、本実施形態では、着座乗員Pが後頭部P2を後頭部支持部24に支持させた状態で当該後頭部支持部24によって着座乗員Pが後頭部P2にはシート下方側からの支持力が作用するため、比較例として、図示はしないが、シート後方側からのみ後頭部を支持する場合と比較して、着座乗員Pは快適な乗り心地を得られる。
また、本実施形態では、図4、図8に示されるように、一対の対向面30、32は、シート上方側へ向かうにつれて互いに近接する方向へ傾斜するテーパ面とされており、凹部26の上部側の開口幅(W1)は、下部側の開口幅(W2)よりも狭くなっている(W1<W2)。このため、本実施形態では、図5に示す着座乗員Pの頭部P1の大きさに合わせて、後頭部支持部24の凹部26に対して頭部P1の支持位置を調整することが可能となる。
なお、本実施形態では、一対の対向面30、32はテーパ面とされているが、必ずしもテーパ面である必要はなく、互いに略平行となるように形成されてもよい。本実施形態では、回動機構により、図4~図6に示されるように、着座乗員P、Qの体格や姿勢に合わせて後頭部支持部24の位置を調整することができる。このため、一対の対向面30、32が略平行となるように形成されたとしても、当該回動機構が設けられていないヘッドレストよりも頭部P1、Q1の支持位置を調整することが可能となる。
さらに、本実施形態では、図4に示されるように、凹部26は、シート後方側へ向かうにつれて当該凹部26の内縁が小さくなるように形成されており、凹部26の手前側(シート前方側)よりも奥側(シート後方側)の方が小さくなるように形成されている。このため、本実施形態では、凹部26における奥行き方向の位置によって、図5に示す着座乗員Pの頭部P1の大きさに合わせて、後頭部支持部24の凹部26に対して頭部P1の支持位置をさらに細かく調整することが可能となる。
つまり、図示はしないが、頭部が大きい着座乗員は、凹部26の手前側に後頭部を当接させ、頭部が小さい着座乗員は、凹部26の奥側に後頭部を当接させる。これにより、本実施形態では、着座乗員の頭部の大きさに合わせて後頭部を凹部26に当接(支持)させることが可能となる。
ここで、本実施形態では、図4、図8に示されるように、一対の対向面30、32は、シート後方側へ向かうにつれて互いに近接する方向へ向かって傾斜するテーパ面とされている。つまり、凹部26の手前側から奥側の方へ向かうにつれて一対の対向面30、32の離間距離が徐々に狭くなるように形成されている。
これにより、本実施形態では、回動機構でシート前後方向及びシート上下方向で後頭部支持部24の位置を調整すると共に、凹部26における奥行き方向の位置によって、図5に示す着座乗員Pの頭部P1を支持する支持位置に対して着座乗員Pの頭部P1の大きさに合わせて頭部P1の側部の支持位置をさらに細かく調整することが可能となる。
また、本実施形態では、図4、図7に示されるように、上底面28は、シート後方側へ向かうにつれてシート下方側へ向かって傾斜する傾斜面とされ、凹部26の手前側から奥側の方へ向かうにつれて徐々に上端が低くなるように形成されている。
これにより、本実施形態では、回動機構でシート前後方向及びシート上下方向で後頭部支持部24の位置を調整すると共に、凹部26における奥行き方向の位置によって、図5に示す着座乗員Pの頭部P1を支持する支持位置に対して着座乗員Pの体格(身長)や姿勢に合わせて頭部P1の後部の支持位置をさらに細かく調整することが可能となる。
ところで、本実施形態では、回動機構として、例えば、ラチェットが用いられている。一例として、図9(A)に示されるように、ラチェット34は、噛合部材36、爪部材38及びトーションバネ(第1付勢部材)40を含んで構成されている。この場合、噛合部材36は、図10に示すヘッドレスト14の上端部側に設けられ当該ヘッドレスト14を回動可能に支持する軸部22を中心にヘッドレスト14と共に回動する。
図9(A)に示されるように、噛合部材36には、軸部22の周方向に沿って複数の歯部36Aが形成されている。この歯部36Aに対して爪部材38に形成された爪部38Aが噛合可能とされている。また、爪部材38にはトーションバネ40の一端部が装着されており、爪部材38は、当該トーションバネ40によって爪部38Aが歯部36Aと噛合する方向(矢印A方向)へ付勢されている。
つまり、本実施形態では、噛合部材36(の歯部36A)に対して爪部材38(の爪部38A)が噛合された状態でヘッドレスト14は回動停止され、噛合部材36に対して爪部材38が噛合された状態が解除されるとヘッドレスト14が回動可能とされる。
ここで、図10には、車両用シート10の左側面図が示されており、車両用シート10Aは、シートバック12が起立した状態が示されている。また、車両用シート10Bは、シートバック12が前倒される途中の状態が示されている。さらに、車両用シート10Cは、シートバック12が前倒された状態が示されている。
変形例として、図10に示すヘッドレスト14には、例えば、軸部22において、第2付勢部材としての復帰用トーションバネ(図示省略)が設けられている。この復帰用トーションバネによって、予め設定された初期位置R(実線で示す)から回動したヘッドレスト14(二点鎖線で示す)を当該初期位置Rへ戻す方向(矢印B方向)へ付勢している。
図9(A)、(B)に示されるように、噛合部材36に対して爪部材38が噛合された状態が解除されると、ヘッドレスト14は回動可能とされるが、当該復帰用トーションバネによって、図10に示されるように、ヘッドレスト14を初期位置Rに戻すことができる。
具体的に説明すると、図10に示されるように、シートバック12の下端部には、リクライニングレバー42が設けられている。このリクライニングレバー42を操作することによって、シートクッション11に対してシートバック12は、傾動可能とされる。このため、本実施形態では、リクライニングレバー42の操作により張力が作用するワイヤ(張力伝達部材)44(図9(A)、(B)参照)が設けられている。
例えば、ワイヤ44は、一端部がリクライニングレバー42側に接続されており、他端部が爪部材38に接続されている。本実施形態では、リクライニングレバー42を操作し、シートバック12が前倒する際に予め設定された所定の角度を超えると(シートクッション11とシートバック12の間で成す角度が所定の角度未満になると)、ワイヤ44には張力が作用するように設定されている。
これにより、図9(A)、(B)に示されるように、爪部材38はトーションバネ40の付勢力(矢印A方向)に抗する方向へ移動する。つまり、噛合部材36に対して爪部材38が噛合された状態が解除される。このため、図10に示されるように、初期位置Rから回動したヘッドレスト14の場合、復帰用トーションバネによって当該ヘッドレスト14は初期位置Rに戻ることになる。
比較例として、例えば、図11(A)に示されるように、ヘッドレスト100の下部100A側がシート前後方向の前方側へ突出した状態のままシートバック102を前倒させると、ヘッドレスト100の下部100A側がシートクッション104の座面と干渉してしまう。
これに対して、本実施形態では、図10、図11(B)に示されるように、リクライニングレバー42の操作によりシートバック12が前倒する際、図9(B)に示されるワイヤ44に張力が作用し、トーションバネ40の付勢力に抗する方向へ爪部材38を移動させる。これにより、噛合部材36に対して爪部材38が噛合された状態が解除され、復帰用トーションバネによってヘッドレスト14は初期位置Rに戻るようになっている。
このため、本実施形態では、ヘッドレスト14の下部14A側がシート前後方向の前方側へ突出した状態のままシートバック12が前倒してヘッドレスト14の下部14A側がシートクッション11の座面と干渉(当接を除く)するということはない。
このように、本実施形態では、シートバック12の前倒動作に連動してヘッドレスト14が初期位置Rに戻るため、2列目、3列目シートの格納時(フォールディング)にヘッドレスト14がシートクッション11又は前席のシートバック12と干渉して格納の妨げになることを防止することができる。
なお、張力伝達部材としてワイヤ44を例に挙げて説明したが、張力を伝達可能な部材であればよいため、ワイヤに限るものではない。ワイヤ以外にケーブルが用いられてもよい。
また、本実施形態では、本実施形態では、シートバック12が前倒された状態から起立する際は、図9(C)に示されるワイヤ44の張力は解除される。このため、シートバック12が前倒された状態から起立する際は、爪部材38は、トーションバネ40の付勢力(図9(A)で示す矢印A方向)によって噛合部材36側へ付勢され、図9(A)に示されるように、噛合部材36と噛合する。つまり、ラチェット34により、ヘッドレスト14の上端部側を中心に当該ヘッドレスト14(図10参照)が回動可能とされる。
以上の実施形態では、図1に示されるように、リヤシートに用いられるヘッドレスト14について説明したが、図示はしないが、フロントシート側に適用されてもよいのは勿論のことである。
また、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
<付記>
なお、下記の構成を適宜組み合わせて本発明に係る車両用シートとしてもよい。
(構成1)
ヘッドレストは、着座乗員の頭部をシート後方側から支持するヘッドレスト本体部と、前記ヘッドレスト本体部におけるシート上下方向の上端部側に設けられた軸部を中心に当該ヘッドレスト本体部を回動又は回動停止可能に支持する回動機構と、前記ヘッドレスト本体部におけるシート上下方向の下部側に設けられ、シート幅方向の中央部においてシート上方側へ向かって凹みシート幅方向の左右に配置され互いに対向する一対の対向面が設けられた凹部が形成され、前記着座乗員の後頭部をシート幅方向の左右方向及びシート後方側から支持可能な後頭部支持部と、を備えている。
(構成2)
前記一対の対向面は、シート上方側へ向かうにつれて互いに近接する方向へ向かって傾斜している。
(構成3)
前記凹部は、正面視で略台形状を成し、前記一対の対向面の上端同士は、シート幅方向に沿って形成された上底面によって繋がれている。
(構成4)
前記凹部は、シート後方側へ向かうにつれて当該凹部の内縁が小さくなるように形成されている。
(構成5)
前記一対の対向面は、シート後方側へ向かうにつれて互いに近接する方向へ向かって傾斜するテーパ面とされている。
(構成6)
前記上底面は、シート後方側へ向かうにつれてシート下方側へ向かって傾斜する傾斜面とされている。
(構成7)
前記回動機構は、前記軸部を中心に前記ヘッドレスト本体部と共に回動する歯部と、前記歯部に対して噛合可能な爪部と、前記爪部を前記歯部側へ付勢する第1付勢部材と、を含んで構成されたラチェットが用いられている。
(構成8)
前記回動機構を介して前記ヘッドレスト本体部において予め設定された初期位置から当該ヘッドレスト本体部を回動させると前記ヘッドレスト本体部を前記初期位置へ戻す方向へ付勢する第2付勢部材をさらに備えている。
(構成9)
車両用シートは、着座乗員の臀部をシート下方側から支持するシートクッションと、前記着座乗員の背部をシート後方側から支持するシートバックと、前記シートバックの上端に取り付けられ前記着座乗員の頭部を支持する請求項1~請求項7の何れか1項に記載のヘッドレストと、を備えている。
(構成10)
着座乗員の臀部をシート下方側から支持するシートクッションと、前記着座乗員の背部をシート後方側から支持するシートバックと、前記シートバックの上端に取り付けられ前記着座乗員の頭部を支持する請求項8に記載のヘッドレストと、前記シートバックにおけるシート上下方向の下端部に設けられ、前記シートクッションに対して当該シートバックを傾動可能とするリクライニングレバーと、前記リクライニングレバーの操作により前記シートバックが前倒する際に張力が作用して前記爪部を前記第1付勢部材の付勢力に抗する方向へ当該爪部を移動させ、前記シートバックが前倒された状態から起立する際に前記張力が解除される張力伝達部材と、を備えている。
10 車両用シート
10A 車両用シート
10B 車両用シート
10C 車両用シート
11 シートクッション
12 シートバック
14 ヘッドレスト(ヘッドレスト本体部)
14A 下部(ヘッドレスト本体部の下部)
22 軸部
24 後頭部支持部
26 凹部
28 上底面
30 対向面
32 対向面
34 ラチェット(回動機構)
36 噛合部材(歯部、回動機構)
36A 歯部(回動機構)
38 爪部材(爪部、回動機構)
38A 爪部(回動機構)
40 トーションバネ(第1付勢部材、回動機構)
42 リクライニングレバー
44 ワイヤ(張力伝達部材)
P 着座乗員
P1 頭部
P2 後頭部
Q 着座乗員
Q1 頭部
Q2 後頭部
R 初期位置

Claims (10)

  1. 着座乗員の頭部をシート後方側から支持するヘッドレスト本体部と、
    前記ヘッドレスト本体部におけるシート上下方向の上端部側に設けられた軸部を中心に当該ヘッドレスト本体部を回動又は回動停止可能に支持する回動機構と、
    前記ヘッドレスト本体部におけるシート上下方向の下部側に設けられ、シート幅方向の中央部においてシート上方側へ向かって凹みシート幅方向の左右に配置され互いに対向する一対の対向面が設けられた凹部が形成され、前記着座乗員の後頭部をシート幅方向の左右方向及びシート後方側から支持可能な後頭部支持部と、
    を備えているヘッドレスト。
  2. 前記一対の対向面は、シート上方側へ向かうにつれて互いに近接する方向へ向かって傾斜している請求項1に記載のヘッドレスト。
  3. 前記凹部は、正面視で略台形状を成し、
    前記一対の対向面の上端同士は、シート幅方向に沿って形成された上底面によって繋がれている請求項1に記載のヘッドレスト。
  4. 前記凹部は、シート後方側へ向かうにつれて当該凹部の内縁が小さくなるように形成されている請求項1に記載のヘッドレスト。
  5. 前記一対の対向面は、シート後方側へ向かうにつれて互いに近接する方向へ向かって傾斜する略テーパ面とされている請求項4に記載のヘッドレスト。
  6. 前記上底面は、シート後方側へ向かうにつれてシート下方側へ向かって傾斜する略傾斜面とされている請求項3に記載のヘッドレスト。
  7. 前記回動機構は、
    前記軸部を中心に前記ヘッドレスト本体部と共に回動する歯部と、
    前記歯部に対して噛合可能な爪部と、
    前記爪部を前記歯部側へ付勢する第1付勢部材と、
    を含んで構成されたラチェットが用いられている請求項1に記載のヘッドレスト。
  8. 前記回動機構を介して前記ヘッドレスト本体部において予め設定された初期位置から当該ヘッドレスト本体部を回動させたとき前記ヘッドレスト本体部を前記初期位置へ戻す方向へ付勢する第2付勢部材をさらに備えている請求項7に記載のヘッドレスト。
  9. 着座乗員の臀部をシート下方側から支持するシートクッションと、
    前記着座乗員の背部をシート後方側から支持するシートバックと、
    前記シートバックの上端に取り付けられ前記着座乗員の頭部を支持する請求項1に記載のヘッドレストと、
    を備えている車両用シート。
  10. 着座乗員の臀部をシート下方側から支持するシートクッションと、
    前記着座乗員の背部をシート後方側から支持するシートバックと、
    前記シートバックの上端に取り付けられ前記着座乗員の頭部を支持する請求項8に記載のヘッドレストと、
    前記シートバックにおけるシート上下方向の下端部に設けられ、前記シートクッションに対して当該シートバックを傾動可能とするリクライニングレバーと、
    前記リクライニングレバーの操作により前記シートバックが前倒する際に張力が作用して前記爪部を前記第1付勢部材の付勢力に抗する方向へ当該爪部を移動させ、前記シートバックが前倒された状態から起立する際に前記張力が解除される張力伝達部材と、
    を備えている車両用シート。
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