JP3517125B2 - 自動車用シートの位置、姿勢可変装置 - Google Patents

自動車用シートの位置、姿勢可変装置

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JP3517125B2
JP3517125B2 JP28573498A JP28573498A JP3517125B2 JP 3517125 B2 JP3517125 B2 JP 3517125B2 JP 28573498 A JP28573498 A JP 28573498A JP 28573498 A JP28573498 A JP 28573498A JP 3517125 B2 JP3517125 B2 JP 3517125B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体のフロアパネ
ル上に設けられるシートへの着座位置を前後に可変とさ
せ、かつ、シートを着座可能な姿勢から回動させてコン
パクトな収納姿勢に可変とさせるようにする自動車用シ
ートの位置、姿勢可変装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用シートは、通常、車体のフロア
パネルの上方に位置するシート本体と、このシート本体
を上記フロアパネルに支持させる支持手段とを備えてい
る。また、上記シート本体は、ほぼ水平に延びるシート
クッションと、このシートクッションの後端部側から上
方に向って突出しその下端部が上記シートクッションの
後端部に枢支されこの枢支部を中心として前下方に向っ
て往復回動自在とされるシートクッションとを備えてい
る。
【0003】上記の場合、シートは着座可能な姿勢とさ
れており、つまり、上記シート本体のシートクッション
は着座者が腰掛け可能な姿勢とされ、上記シートバック
は、シートクッションへ腰掛けた状態で、背もたれ可能
な姿勢とされている。
【0004】また、上記した着座可能な姿勢からシート
バックを往回動させれば、このシートバックをシートク
ッションに重ね合わせることが可能とされ、このように
重ね合わせれば、上記シート本体がコンパクトとなる。
【0005】上記構成において、従来、支持手段が、フ
ロアパネルに対しシート本体を前後に摺動可能に支持す
るスライドレール手段を備えたものがあり、上記摺動に
よって、着座者の体格や好みに合うようシートへの着座
位置が変更可能とされている。
【0006】また、上記支持手段が、シートバックをシ
ートクッションに重ね合わせた状態でシートを前上方に
向って往復回動自在とさせる枢支手段を備えたものがあ
り(例えば、特開平9‐142188号公報)、上記往
回動によって、上記シートを縦向きの姿勢にさせれば、
上記シートが前後方向でコンパクトとなって収納姿勢に
されることとなり、このようにシートをコンパクトにさ
せた分、車室の居住や作業空間が広げられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術によれば、シートへの着座位置を前後に可変とさ
せ、かつ、シートを着座可能な姿勢から回動させてコン
パクトな収納姿勢に可変とさせるように上記支持手段
構成したことにより、この支持手段がスライドレール手
段と枢支手段とを備えることとなって、その構成が複雑
となりがちである。
【0008】また、上記したシートに対する着座位置を
可変とさせ、かつ、シートを収納姿勢に可変とさせよう
とする場合には、上記したスライドレール手段と枢支手
段とに対しそれぞれ所定の作業をする必要があるが、こ
のように複数の作業をすることは煩雑である。
【0009】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、自動車用シートの位置、姿勢可変装置に
より、シートへの着座位置を前後に可変とさせ、かつ、
シートを着座可能な姿勢から回動させてコンパクトな収
納姿勢に可変とさせるようにする場合に、上記可変装置
の構成が簡単になるようにし、かつ、上記各変更をさせ
る場合における上記可変装置への作業が容易にできるよ
うにすることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の自動車用シートの位置、姿勢可変装置は、次
の如くである。
【0011】請求項1の発明は、シート4が車体1のフ
ロアパネル2の上方に位置するシート本体6と、このシ
ート本体6を上記フロアパネル2に支持させる支持手段
7とを備え、上記シート本体6が、ほぼ水平に延びるシ
ートクッション8と、このシートクッション8の後端部
側から上方に向って突出しその下端部が上記シートクッ
ション8の後端部に枢支されこの枢支部を中心として前
下方に向って往復回動自在とされるシートクッション8
とを備えた自動車用シートにおいて、
【0012】上記支持手段7が、上記シートクッション
8の下面側から下方に向って延出する前、後脚13,1
4と、これら前、後脚13,14を前後に回動自在とさ
せるようその各上端部を上記シートクッション8に枢支
させる前、後上枢支具15,16と、上記前脚13を前
後に回動自在とさせるようその下端部を上記フロアパネ
ル2に枢支させる前下枢支具17と、上記後脚14の下
端部を上記フロアパネル2に係脱自在に係止させかつ回
動自在に枢支させる係止具18とを備え、上記シートク
ッション8に対する上記前、後脚13,14の少なくと
もいずれかの回動を任意回動位置で阻止可能とする回動
阻止手段38を設け、
【0013】上記フロアパネル2から上記後脚14を離
脱させた状態で、上記前下枢支具17を中心として上記
シート4を前上方に向って往復回動自在とさせ
【0014】記前下枢支具17を中心として上記シー
ト4を往回動させたとき、この往回動に連動して、上記
回動阻止手段38による上記前、後脚13,14の回動
阻止状態を解除させる回動阻止解除機構58を設けたも
のである。
【0015】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、上記前上枢支具15の枢支軸23の回りで、上記前
脚13に対し上記シート本体6を前方に回動させるよう
付勢する第1ばね32 と、上記前下枢支具17の枢支軸
27の回りで、上記フロアパネル2に対し上記前脚13
を前方に回動させるよう付勢する第2ばね33とを設け
たものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0017】図1,2において、図中符号1は自動車の
車体で、矢印Frはこの自動車の車体1の前方を示して
いる。
【0018】上記車体1は板金製のフロアパネル2を有
し、このフロアパネル2の上方における車体1の内部が
車室3とされ、この車室3に乗員など着座者用のシート
4が設けられている。このシート4は、上記フロアパネ
ル2の上方に位置するシート本体6と、このシート本体
6を上記フロアパネル2に支持させる支持手段7とを備
えている。
【0019】上記シート本体6は、上記フロアパネル2
の上方でほぼ水平に延びるシートクッション8と、この
シートクッション8の後端部側から上方に向って突出す
るシートバック9と、このシートバック9の下端部を上
記シートクッション8の後端部に枢支させる枢支手段1
0とを備え、この枢支手段10を中心として、上記シー
トバック9が前下方に向って往復回動(A,B)自在と
されている。また、図示しないが、上記シートバック9
を任意回動位置でその回動を阻止可能とさせるリクライ
ニング手段が設けられている。
【0020】上記したシート4は、着座者が「着座可能
な姿勢」とされており、つまり、上記シート本体6のシ
ートクッション8は着座者が腰掛け可能な姿勢とされ、
上記シートバック9は、上記シートクッション8へ腰掛
けた状態で、背もたれ可能な姿勢とされている。
【0021】上記支持手段7は、上記シートクッション
8の前部の下面側から下方に向って延出する左右一対の
板金製前脚13と、上記シートクッション8の後部の下
面側から下方に向って延出する左右一対の板金製後脚1
4と、これら前、後脚13,14を前後に回動自在とさ
せるようその各上端部を上記シートクッション8に枢支
させる前、後上枢支具15,16と、上記前脚13を前
後に回動自在とさせるようその下端部を上記フロアパネ
ル2に枢支させる前下枢支具17と、上記後脚14の下
端部を上記フロアパネル2に係脱自在に係止させる係止
具18とを備えている。
【0022】上記前、後上枢支具15,16は、それぞ
れ上記シートクッション8の下面から突出するようこの
シートクッション8に固着されたブラケット21,22
と、これら各ブラケット21,22に上記前、後脚1
3,14の各上端部を枢支させる枢支軸23,24とを
備えている。また、上記前下枢支具17は、上記フロア
パネル2に固着されたブラケット26と、このブラケッ
ト26に上記前脚13の下端部を枢支させる枢支軸27
とを備えている。
【0023】上記係止具18は、上記フロアパネル2に
固着されて係止軸かつ枢支軸を兼用する係止部29と、
上記後脚14の下端部の上下動により上記係止部29に
係脱自在に係止される下方に向って開く切り欠き形状の
被係止部30とを備え、上記係止部29に対し被係止部
30が係止したままの状態に保持可能とする不図示の保
持手段が設けられている。また、上記係止部29に対す
る被係止部30の係止状態で、上記係止部29の回りに
上記後脚14が前後に回動自在とされ、つまり、上記係
止具18の係止部29は上記後脚14を上記フロアパネ
ル2に前後に回動自在に枢支させている。
【0024】上記前上枢支具15の枢支軸23に第1ば
ね32が外嵌させられ、この第1ばね32は、上記枢支
軸23の回りで、上記前脚13に対し上記シート本体6
を前方に回動させるよう付勢している。上記前下枢支具
17の枢支軸27に第2ばね33が外嵌させられ、この
第2ばね33は上記枢支軸27の回りで、上記フロアパ
ネル2に対し上記前脚13を前方に回動させるよう付勢
している。
【0025】上記第2ばね33に抗して前下枢支具17
の枢支軸27の回りで上記前脚13が所定の後方回動位
置まで回動したとき、この前脚13の一部を当接させて
それ以上の後方回動を阻止する後回動ストッパ34が設
けられ、この後回動ストッパ34は上記フロアパネル2
に固着されている。また、上記前下枢支具17の枢支軸
27の回りで上記前脚13が所定の前方回動位置まで回
動したとき、この前脚13の一部を当接させてそれ以上
の前方回動を阻止する前回動ストッパ35が設けられ、
この前回動ストッパ35は上記前下枢支具17のブラケ
ット26に形成されている。
【0026】上記シートクッション8に対する上記前、
後脚13,14の少なくともいずれかの回動を任意回動
位置で阻止可能とする回動阻止手段38が設けられてい
る。具体的には、この回動阻止手段38は、上記前脚1
3に対し設けられており、上記前脚13の上端部に形成
された複数の切り欠きである被係止部39と、上記前上
枢支具15のブラケット21に枢支軸40により往復回
動(C,D)自在に枢支され、この往回動(C)で上記被
係止部39のいずれかの切り欠きに選択的に係脱自在に
係合するアーム形状の係止部41と、この係止部41に
突設された操作部42とを備えている。この場合、係止
部41は往回動(C)するよう不図示のばねで付勢され
ており、つまり、被係止部39に係合する方向に付勢さ
れている。
【0027】上記シートクッション8に対する上記後脚
14の所定以上の前方回動を阻止可能とする他の回動阻
止手段45が設けられている。この回動阻止手段45は
上記後脚14の上端部に形成された被係止凹部46と、
上記後上枢支具16のブラケット22に枢支軸47によ
り往復回動(E,F)自在に枢支され、この往回動
(E)で上記被係止凹部46に係脱自在に係合する係止
アーム部48とを備えている。この場合、上記係止アー
ム部48は往回動(E)するよう不図示のばねで付勢さ
れており、つまり、被係止凹部46に係合する方向に付
勢されている。
【0028】上記前下枢支具17のブラケット26と上
記係止アーム部48とを互いに連動連結させる連動ケー
ブル49が設けられ、この連動ケーブル49の長手方向
の中途部は上記シートクッション8と前脚13とに固着
されたガイドチューブ50にその長手方向にのみ摺動自
在となるよう嵌入されている。
【0029】上記前脚13と後脚14の各下端部を互い
に連動連結させるほぼへの字形状の連結具53が設けら
れている。この連結具53は、弾性的に屈曲可能であ
り、その前端部が上記前脚13の下端部に上記枢支軸2
7により枢支され、後端部が上記後脚14の下端部に他
の枢支軸55により枢支されている。なお、上記連結具
53はケーブルなどの可撓性の索条体であってもよい。
【0030】図1,2では、シート本体6は、前記した
シート4の「着座可能な姿勢」での前後可動範囲のう
ち、最後部位に位置させられて支持手段7により支持さ
れている。この場合、前脚13が後回動ストッパ34に
当接してフロアパネル2に対しそれ以上の後方回動が阻
止されている。また、回動阻止手段38における被係止
部39の最下端の切り欠きに係止部41が係合して、前
上枢支具15の枢支軸23回りでのシートクッション8
と前脚13との相対回動が阻止されている。更に、上記
他の回動阻止手段45における被係止凹部46に係止ア
ーム部48が係合して、後上枢支具16の枢支軸24回
りでのシートクッション8と後脚14の相対回動が阻止
されている。
【0031】よって、上記シート本体6は、シート4の
「着座可能な姿勢」での最後部位で、上記支持手段7に
おける上記後回動ストッパ34と両回動阻止手段38,
45とにより、上記フロアパネル2に強固に支持されて
いる。なお、上記回動阻止手段38によりシートクッシ
ョン8と前脚13との相対回動が阻止されたときには、
上記シートクッション8と枢支手段10との相対回動も
間接的に阻止されるため、上記他の回動阻止手段45は
無くてもよい。
【0032】図1,2と、図3中二点鎖線とで示す上記
シート4の「着座可能な姿勢」でのシート本体6の最後
部位から、上記回動阻止手段38の係止部41を復回動
(D)させ、上記被係止部39に対する係止部41の係
合を解除させると、上記フロアパネル2に対する前、後
脚13,14の前方回動による上記シート本体6の前方
移動が許容される。
【0033】そこで、上記前下枢支具17の枢支軸27
と、係止具18の係止部29とを中心として前、後脚1
3,14を前方回動させて、上記シート本体6をシート
4の「着座可能な姿勢」のうち、最前部位に位置させる
よう前方移動させると、図3中実線で示すように、前脚
13のそれ以上の前方回動が上記前回動ストッパ35に
より阻止される。そこで、上記回動阻止手段38の係止
部41を往回動(C)させれば、上記被係止部39の最
上端の切り欠きに上記係止部41が係合して、前上枢支
具15の枢支軸23回りでのシートクッション8と前脚
13との相対回動が阻止される。
【0034】よって、上記シート本体6は、上記支持手
段7における上記前回動ストッパ35と回動阻止手段3
8とにより、上記フロアパネル2に強固に支持され、こ
れにより、上記シート4に対する着座位置が、「着座可
能な姿勢」での最後部位から最前部位に変更させられ
る。なお、上記シート本体6が最後部位に位置している
ときには、上記連結具53の形状は自由状態であるが、
上記シート本体6が最前部位に移動させられるとき、上
記枢支軸27と他の枢支軸55との離間寸法が変化し、
この際、上記連結具53は弾性変形して屈曲し、もっ
て、上記寸法の変化分が吸収される。
【0035】上記した図1,2と、図3中二点鎖線とで
示す上記シート4の「着座可能な姿勢」でのシート本体
6の最後部位の状態(もしくは、図3中実線で示す上記
シート4の「着座可能な姿勢」でのシート本体6の最前
部位の状態)から、上記回動阻止手段38の係止部41
を復回動(D)させ、上記被係止部39に対する係止部
41の係合を解除させると、上記フロアパネル2に対す
る前、後脚13,14の前方回動(もしくは、後方回
動)による上記シート本体6の前方移動(もしくは後方
移動)が許容される。
【0036】そこで、上記前下枢支具17の枢支軸27
と、係止具18の係止部29とを中心として前、後脚1
3,14を前方(もしくは、後方)に回動させて、シー
ト4の「着座可能な姿勢」でシート本体6を前後方向の
中途部位に位置させるよう前方移動(もしくは、後方移
動)させ、ここで、上記回動阻止手段38の係止部41
を往回動(C)させて、上記被係止部39の中途部の切
り欠きに上記係止部41を係合させれば、前上枢支具1
5の枢支軸23回りでのシートクッション8と前脚13
との相対回動が阻止され、図3中一点鎖線で示すところ
で、シート本体6の位置変更が阻止される。これによ
り、上記シート4に対する着座位置が、「着座可能な姿
勢」での前後方向の中途部位に変更させられる。
【0037】上記の場合、シート本体6を最後部位から
前方に移動させると、連動ケーブル49がガイドチュー
ブ50を前方に摺動し、このガイドチューブ50が係止
アーム部48を復回動(F)させ、この係止アーム部4
8が被係止凹部46から離反することとされている。一
方、上記シート本体6がその後方移動で、最後部位に戻
るとき、不図示のばねの付勢力で、上記係止アーム部4
8が往回動(E)して再び上記被係止凹部46に係合す
る。
【0038】上記の場合、フロアパネル2に対する前、
後脚13,14の前方回動により、シート本体6をその
最後部位から前方移動させようとするときには、上記
前、後脚13,14の回動は上記第1、第2ばね32,
33により付勢されており、このため、上記シート本体
6の最後部位からの前方移動は軽快にできることとな
る。
【0039】一方、上記フロアパネル2に対する前、後
脚13,14の後方回動により、シート本体6を中途部
位から後方移動させようとするときには、上記第1、第
2ばね32,33の付勢力に抗する必要があるが、シー
ト本体6の後方移動は、通常、着座者の体重を利用して
なされるため、このシート本体6の後方移動は軽快にな
される。
【0040】また、上記シート本体6が中途部位から最
後部位に向って後方移動して、この後方移動が後下がり
になるとき、上記した第1、第2ばね32,33の付勢
力は上記シート本体6の後下方への急速な移動を抑制さ
せるため、シート本体6の後方移動時に、これに着座し
ている着座者に落下するようなフィーリングが与えられ
ることが抑制される。
【0041】また、シート本体6が中途部位側から前方
移動して最前部位に接近するとき、上記第1、第2ばね
32,33の全体的な付勢力が、フロアパネル2に対し
前脚13を後方に回動させるよう付勢するよう設定され
ている。
【0042】このため、上記シート本体6が中途部位か
ら最前部位に向って前方移動して、この前方移動が前下
りになるとき、上記した第1、第2ばね32,33の付
勢力は上記シート本体6の前下方への急速な移動を抑制
させるため、シート本体6の前方移動時に、これに着座
している着座者に落下するようなフィーリングが与えら
れることが抑制される。
【0043】図1中実線で示すように、上記シート4の
「着座可能な姿勢」でシート本体6が最後部位に位置し
た状態から、上記シートバック9を往回動(A)させる
と、このシートバック9はシートクッション8の上面側
に重ね合わせ可能とされている(図1中二点鎖線)。
【0044】図4において、上記係止具18における係
止部29から被係止部30を離脱させた状態、つまり、
上記フロアパネル2から上記後脚14を離脱させた状態
では、上記シートクッション8にシートバック9を重ね
合わせた状態でのシート4が上記前下枢支具17の枢支
軸27を中心として、前上方に向って往復回動自在とさ
れている。
【0045】図4において、上記シート4の不使用時な
どにこれを収納させようとする場合には、上記したよう
にシートクッション8にシートバック9を重ね合わせた
状態で、上記係止具18の係止部29に対する被係止部
30の係止を解除させ、上記シート4を上記前下枢支具
17の枢支軸27回りに往回動させ、縦向き姿勢とさせ
る(図4中実線)。
【0046】また、上記状態で、上記回動阻止手段38
における被係止部39から係止部41を離脱させると、
上記第1ばね32は、上記シート本体6、前脚13、後
脚14、および連結具53を菱形にさせるよう付勢する
ため、このシート4の前後方向の幅寸法が小さくなり、
コンパクトとなる。
【0047】上記状態から更に往回動させて、図4中一
点鎖線で示すようにシート4を「収納姿勢」とさせたと
き、それ以上にシート4が往回動を阻止する収納用スト
ッパ56が設けられており、この収納用ストッパ56
は、上記回動阻止手段38の係止部41と、上記前脚1
3に形成されて上記係止部41を当接させるストッパ面
57とで構成されている。
【0048】そして、上記シート4を「収納姿勢」にさ
せた状態で、このシート4が収納されることとなる(図
4中一点鎖線)。
【0049】上記の場合、シート4を往回動させると
き、第2ばね33の付勢により、上記シート4の往回動
が助長され、よって、シート4の収納作業が軽快かつ容
易にできる。
【0050】上記構成によれば、要するに、シート4の
「着座可能な姿勢」において、上記回動阻止手段38へ
の操作で、シートクッション8に対する前、後脚13,
14の回動を許容させ、次に、これら前、後脚13,1
4を回動させて上記シート本体6を前後方向での所望位
置に変更させ、この位置においての上記シートクッショ
ン8に対する前、後脚13,14の回動位置で、その回
動を上記回動阻止手段38により阻止させれば、上記シ
ート本体6をフロアパネル2の前後方向における所望位
置に支持させることができ、即ち、シート4への着座位
置を着座者の体格や好みに合わせて前後に可変とでき
る。
【0051】また、上記したように、前下枢支具17の
枢支軸27を中心としてシート4を往回動させれば、こ
のシート4を「収納姿勢」としてこれをコンパクトに収
納させることができる。
【0052】上記したように、シート4への着座位置を
前後に可変とさせ、かつ、シート4を「着座可能な姿
勢」から回動させてコンパクトな「収納姿勢」に可変と
させることは、フロアパネル2とシートクッション8と
に枢支させた前、後脚13,14により達成されるので
あって、従来のようなスライドレール手段は不要であ
り、このため、上記説明した自動車用シートの位置、姿
勢可変装置の構成が簡単となる。
【0053】また、上記したように、スライドレール手
段が存在しないため、これに対する作業も不要であるこ
とから、上記したように着座位置を可変とさせたり、
「収納姿勢」にさせる場合の作業が容易となる。
【0054】図4において、上記前下枢支具17を中心
として上記シート4を往回動させたとき、この往回動に
連動して、上記回動阻止手段38による上記前、後脚1
3,14の回動阻止状態を自動的に解除させる回動阻止
解除機構58が設けられている。
【0055】上記回動阻止解除機構58は、前脚13に
枢支軸59により回動自在に枢支された解除アーム60
と、この解除アーム60を前下枢支具17のブラケット
26に連結させるリンク61とを備えている。
【0056】そして、上記シート本体6が、シート4の
「着座可能な姿勢」における最後部位に位置する状態か
ら、シート4が上記前下枢支具17を中心として往回動
させられるとき、上記解除アーム60を前下枢支具17
のブラケット26に連結させているリンク61により、
上記解除アーム60の回動が制御されて、この解除アー
ム60が、上記被係止部39に係合している係止部41
を強制的に復回動(D)させて上記係合が解除されるよう
になっており、つまり、上記回動阻止手段38による上
記前、後脚13,14の回動阻止状態が自動的に解除さ
れる。すると、前記したように、第1ばね32の付勢力
により、上記シート4が菱形とされてコンパクトにされ
る。
【0057】上記構成によれば、シート4の「着座可能
な姿勢」からこのシート4を収納させようとして、上記
前下枢支具17の枢支軸27を中心として往回動させた
とき、上記回動阻止手段38による上記前、後脚13,
14の回動阻止状態が自動的に解除されるため、その後
は、「着座可能な姿勢」にされていたシート4を、第
1、第2ばね32,33の付勢力の助けをかりて、菱形
などのコンパクトな形状にできて、その収納スペースを
小さくさせることができる。
【0058】そして、上記したように、シート4をコン
パクトな「収納姿勢」にさせる場合に、上記回動阻止手
段38への操作が不要である分、シート4を「収納姿
勢」にさせるための作業が更に容易となる。
【0059】また、上記シート4の「収納姿勢」から、
「着座可能な姿勢」に戻す場合は、上記シート4を復回
動させればよい。このようにすれば、その復回動の途中
で、上記解除アーム60は、被係止部39に対する係止
部41の係合を許容し、この係合と、上記シート4の更
なる復回動により、「着座可能な姿勢」にさせることが
できる。
【0060】また、このシート4の復回動の終期では、
上記後脚14の下端部は連結具53によって前脚13に
対し位置決めされているため、上記係止具18の被係止
部30は係止部29に確実に係脱自在に係合させられ、
シート4は「着座可能な姿勢」に戻される。
【0061】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0062】請求項1の発明は、シートが車体のフロア
パネルの上方に位置するシート本体と、このシート本体
を上記フロアパネルに支持させる支持手段とを備え、上
記シート本体が、ほぼ水平に延びるシートクッション
と、このシートクッションの後端部側から上方に向って
突出しその下端部が上記シートクッションの後端部に枢
支されこの枢支部を中心として前下方に向って往復回動
自在とされるシートクッションとを備えた自動車用シー
トにおいて、
【0063】上記支持手段が、上記シートクッションの
下面側から下方に向って延出する前、後脚と、これら
前、後脚を前後に回動自在とさせるようその各上端部を
上記シートクッションに枢支させる前、後上枢支具と、
上記前脚を前後に回動自在とさせるようその下端部を上
記フロアパネルに枢支させる前下枢支具と、上記後脚の
下端部を上記フロアパネルに係脱自在に係止させかつ回
動自在に枢支させる係止具とを備え、上記シートクッシ
ョンに対する上記前、後脚の少なくともいずれかの回動
を任意回動位置で阻止可能とする回動阻止手段を設けて
ある。
【0064】このため、シートの「着座可能な姿勢」に
おいて、上記回動阻止手段への操作で、シートクッショ
ンに対する前、後脚の回動を許容させ、次に、これら
前、後脚を回動させて上記シート本体を前後方向での所
望位置に変更させ、この位置においての上記シートクッ
ションに対する前、後脚の回動位置で、その回動を上記
回動阻止手段により阻止させれば、上記シート本体をフ
ロアパネルの前後方向における所望位置に支持させるこ
とができ、即ち、シートへの着座位置を着座者の体格や
好みに合わせて前後に可変とできる。
【0065】また、上記フロアパネルから上記後脚を離
脱させた状態で、上記前下枢支具を中心として上記シー
トを前上方に向って往復回動自在とさせてある。
【0066】このため、上記前下枢支具を中心としてシ
ートを往回動させれば、このシートを「収納姿勢」とし
てこれをコンパクトに収納させることができる。
【0067】そして、上記したように、シートの「着座
可能な姿勢」において、このシートへの着座位置を前後
に可変とさせ、かつ、シートを「着座可能な姿勢」から
回動させてコンパクトな「収納姿勢」に可変とさせるこ
とは、フロアパネルとシートクッションとに枢支させた
前、後脚により達成されるのであって、従来のようなス
ライドレール手段は不要であり、このため、本発明に係
る自動車用シートの位置、姿勢可変装置の構成は、従来
に比べて簡単となる。
【0068】また、上記したようにスライドレール手段
が存在しないため、これに対する作業も不要であること
から、上記したように着座位置を可変とさせたり、「収
納姿勢」にさせる場合の作業が容易となる。
【0069】また、上記前下枢支具を中心として上記シ
ートを往回動させたとき、この往回動に連動して、上記
回動阻止手段による上記前、後脚の回動阻止状態を解除
させる回動阻止解除機構を設けてある。
【0070】このため、上記シートの「着座可能な姿
勢」からこのシートを収納させようとして、上記前下枢
支具を中心として往回動させたとき、上記回動阻止手段
による上記前、後脚の回動阻止状態が自動的に解除され
るため、その後は、「着座可能な姿勢」にされていたシ
ートを菱形などのコンパクトな形状にできて、その収納
スペースを小さくさせることができる。
【0071】そして、上記したように、シートをコンパ
クトな「収納姿勢」にさせる場合に、上記回動阻止手段
への操作が不要である分、シートを「収納姿勢」にさせ
るための作業が更に容易となる。
【0072】請求項2の発明は、上記前上枢支具の枢支
軸の回りで、上記前脚に対し上記シート本体を前方に回
動させるよう付勢する第1ばねと、上記前下枢支具の枢
支軸の回りで、上記フロアパネルに対し上記前脚を前方
に回動させるよう付勢する第2ばねとを設けている。
【0073】このため、上記フロアパネルに対する前、
後脚の前方回動により、シート本体をその最後部位から
前方移動させようとするときには、上記前、後脚の回動
は上記第1、第2ばねにより付勢されており、このた
め、上記シート本体の最後部位からの前方移動は軽快に
できることとなる。
【0074】一方、上記フロアパネルに対する前、後脚
の後方回動により、シート本体を中途部位から後方移動
させようとするときには、上記第1、第2ばねの付勢力
に抗する必要があるが、シート本体の後方移動は、通
常、着座者の体重を利用してなされるため、このシート
本体の後方移動は軽快になされる。
【0075】また、上記の場合、シートを往回動させる
とき、第2ばねの付勢により、上記シートの往回動が助
長され、よって、シートの収納作業が軽快かつ容易にで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シートの「着座可能な姿勢」でシート本体が最
後部位にあるときのシートの全体側面図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】シートの「着座可能な姿勢」における作用を説
明する図1に相当する作用説明図である。
【図4】シートを収納させるときの作用を説明する図1
に相当する作用説明図である。
【符号の説明】
1 車体 2 フロアパネル 3 車室 4 シート 6 シート本体 7 支持手段 8 シートクッション 9 シートバック 10 枢支手段 13 前脚 14 後脚 15 前上枢支具 16 後上枢支具 17 前下枢支具 18 係止具23 枢支軸 27 枢支軸32 第1ばね 33 第2ばね 38 回動阻止手段 39 被係止部 41 係止部 58 回動阻止解除機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−56637(JP,A) 特開 平8−282352(JP,A) 特開 平9−14288(JP,A) 実開 平4−113233(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 2/00 - 2/54

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートが車体のフロアパネルの上方に位
    置するシート本体と、このシート本体を上記フロアパネ
    ルに支持させる支持手段とを備え、上記シート本体が、
    ほぼ水平に延びるシートクッションと、このシートクッ
    ションの後端部側から上方に向って突出しその下端部が
    上記シートクッションの後端部に枢支されこの枢支部を
    中心として前下方に向って往復回動自在とされるシート
    クッションとを備えた自動車用シートにおいて、 上記支持手段が、上記シートクッションの下面側から下
    方に向って延出する前、後脚と、これら前、後脚を前後
    に回動自在とさせるようその各上端部を上記シートクッ
    ションに枢支させる前、後上枢支具と、上記前脚を前後
    に回動自在とさせるようその下端部を上記フロアパネル
    に枢支させる前下枢支具と、上記後脚の下端部を上記フ
    ロアパネルに係脱自在に係止させかつ回動自在に枢支さ
    せる係止具とを備え、上記シートクッションに対する上
    記前、後脚の少なくともいずれかの回動を任意回動位置
    で阻止可能とする回動阻止手段を設け、 上記フロアパネルから上記後脚を離脱させた状態で、上
    記前下枢支具を中心として上記シートを前上方に向って
    往復回動自在とさせ 記前下枢支具を中心として上記シートを往回動させた
    とき、この往回動に連動して、上記回動阻止手段による
    上記前、後脚の回動阻止状態を解除させる回動阻止解除
    機構を設けた自動車用シートの位置、姿勢可変装置。
  2. 【請求項2】 上記前上枢支具の枢支軸の回りで、上記
    前脚に対し上記シート本体を前方に回動させるよう付勢
    する第1ばねと、上記前下枢支具の枢支軸の回りで、上
    記フロアパネルに対し上記前脚を前方に回動させるよう
    付勢する第2ばねとを設けた請求項1に記載の自動車用
    シートの位置、姿勢可変装置。
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