JP3520496B2 - 自動車用シートの位置、姿勢可変装置 - Google Patents

自動車用シートの位置、姿勢可変装置

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JP3520496B2
JP3520496B2 JP35363398A JP35363398A JP3520496B2 JP 3520496 B2 JP3520496 B2 JP 3520496B2 JP 35363398 A JP35363398 A JP 35363398A JP 35363398 A JP35363398 A JP 35363398A JP 3520496 B2 JP3520496 B2 JP 3520496B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体のフロアパネ
ル上に設けられるシートへの着座位置を前後に可変とさ
せ、かつ、このシートを着座可能な姿勢から前上方に回
動させてコンパクトな収納姿勢に変更可能とさせるよう
にする自動車用シートの位置、姿勢可変装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】自動車用シートには、従来、特開平8‐
67186号公報で示されるものがある。
【0003】上記公報のものによれば、シートは、車体
のフロアパネルの上方に位置するシート本体と、このシ
ート本体を上記フロアパネルに支持させる支持手段とを
備え、上記シートは着座可能な姿勢とされている。
【0004】上記構成において、近時、支持手段が、上
記シート本体の下面側から下方に向って延出する前、後
脚と、これら前、後脚を前後に回動自在とさせるようそ
の各上端部を上記シート本体に枢支させる前、後上枢支
具と、上記前、後脚を前後に回動自在とさせるようその
各下端部を上記フロアパネルに枢支させる前、後下枢支
具と、上記前、後脚の回動を任意に阻止可能とさせる回
動阻止手段とを備えたものが提案されている。
【0005】そして、上記構成のシートによれば、前、
後脚を前、後下枢支具を中心として前後方向に回動させ
ると共に、上記シート本体と前、後脚とを前、後上枢支
具を中心として相対的に回動させれば、シート本体を前
後移動させることができ、また、上記回動阻止手段によ
り回動を阻止させれば、上記シート本体を所望位置に保
持させることができ、これにより、着座者の体格や好み
に合うようにシートへの着座位置が前後に変更できるよ
うになっている。
【0006】また、上記構成において、支持手段が、上
記後脚の下端部を上記フロアパネルに対し係脱自在に係
止させる係止具と、上記前脚の下端部に上記後脚の下端
部を連結させる連結具とを備え、上記係止具による後脚
の係止の解除と上記前下枢支具を中心とした上記シート
の前上方への回動とで上記シートを収納姿勢に変更可能
とさせるようにすることも提案されている。
【0007】そして、上記シートを収納姿勢にさせる
と、このシートは前後方向でコンパクトな縦長の形状と
なって、このシートの後方における車室の乗車空間や作
業空間が広げられることとされている。
【0008】一方、上記収納姿勢にしたシートを上記前
下枢支具を中心として、上記とは逆に後下方に回動させ
れば、上記後脚の下端部が上記係止具によりフロアパネ
ルに自動的に係止させられて、シートは前記した元の着
座可能な姿勢に戻される。
【0009】上記の場合、シートの後下方への回動で、
これに伴い回動する後脚の下端部が上記係止具によりフ
ロアパネルに係止させられようとする際、上記後脚の下
端部は、これを上記前脚の下端部に連結させている上記
連結具によって、上記係止具に対する所定位置に位置決
めされ、このため、この係止具による上記係止が円滑に
なされるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術においては、次のような問題点がある。
【0011】第1に、上記前、後脚が前、後下枢支具を
中心として前後に回動することによりシート本体が前後
移動させられるとき、このシート本体の側面視での移動
軌跡は上方に突出する凸状円弧を描くこととなり、上記
前、後脚がほぼ鉛直方向に延びる姿勢となるとき、上記
凸状円弧の頂部に位置することとなる。
【0012】上記の場合、シートへの着座位置を変更さ
せようとして、例えば、上記シート本体が、その前後可
動範囲で最後部位(もしくは最前部位)に位置した状態か
ら、上記シート本体を前後方向の中途部位に向うよう前
方移動(もしくは後方移動)させようとすると、上記した
ようにシート本体の移動軌跡が凸状円弧であるため、こ
のシート本体を一旦前上方(もしくは後上方)に持ち上げ
る操作が必要となる。
【0013】しかし、上記のような操作は煩雑であり、
つまり、シートへの着座位置を変更させるための操作が
煩雑になるおそれがある。
【0014】第2に、前記したようにシートを収納姿勢
にさせようとして、このシートを前下枢支具を中心とし
て前上方に回動させようとする場合、上記シートは重い
ため、上記回動の操作も煩雑となり、つまり、上記シー
トを収納姿勢にさせるための操作も煩雑になるおそれが
ある。
【0015】また、上記第1、第2の問題点に鑑みて、
上記シート本体を前後移動させる場合に、この移動を助
長すると共に、上記シートを収納姿勢にさせる場合に、
その前上方への回動を助長する付勢手段を設けることが
考えられる。
【0016】しかし、上記のように、付勢手段を設ける
場合、この付勢手段により、シート本体の前後移動を助
長する付勢力を、ある程度大きい好ましい値にさせたと
すると、これの影響により、シートの前上方への回動を
助長する付勢力が大きくなり過ぎて、上記シートの前上
方への回動が速くなり過ぎるおそれがある。
【0017】また、上記したのとは逆に、上記シートの
前上方への回動を助長する付勢力の値を好ましい適正な
大きさにさせて、この回動の速さを抑制させるようにし
たとすると、これの影響により、シート本体の前後移動
を助長する付勢力が不十分になるおそれがある。
【0018】よって、シートへの着座位置を変更させる
ための操作と、シートを収納姿勢にさせるための操作が
共に容易にできるようにさせることをは容易ではない。
【0019】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、シートへの着座位置を変更させるための
操作が容易にできるようにすることを課題とする。
【0020】また、シートを収納姿勢にさせるための操
作が容易にできるようにし、かつ、このようにした場合
でも、上記したシートへの着座位置を変更させるための
操作も容易にできるようにすることを課題とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の自動車用シートの位置、姿勢可変装置は、次
の如くである。
【0022】請求項1の発明は、シート4が車体1のフ
ロアパネル2の上方に位置するシート本体6と、このシ
ート本体6を上記フロアパネル2に支持させる支持手段
7とを備え、上記支持手段7が、上記シート本体6の下
面側から下方に向って延出する前、後脚13,14と、
これら前、後脚13,14を前後に回動自在とさせるよ
うその各上端部を上記シート本体6に枢支させる前、後
上枢支具15,16と、上記前、後脚13,14を前後
に回動自在とさせるようその各下端部を上記フロアパネ
ル2に枢支させる前、後下枢支具17,19とを備えた
自動車用シートの位置、姿勢可変装置において、
【0023】上記前、後脚13,14の前後回動に伴い
前後移動する上記シート本体6の前後可動範囲で、この
シート本体6が前後方向の中途部位から最前、最後部位
に近づくとき、このシート本体6を上記中途部位に向う
よう付勢する付勢手段31を設け、この付勢手段31
が、上記シート本体6と前脚13との間に介設される第
1ばね32と、上記フロアパネル2と前脚13との間に
介設される第2ばね33と、上記シート本体6と後脚1
4との間に介設される第3ばね36とを備えたものであ
る。
【0024】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、上記支持手段7が、上記後脚14の下端部を上記フ
ロアパネル2に対し係脱自在に係止させる係止具18
と、上記前脚13の下端部に上記後脚14の下端部を連
結させる連結具53とを備え、上記係止具18による後
脚14の係止の解除と上記前下枢支具17を中心とした
上記シート4の前上方への回動とで上記シート4を収納
姿勢に変更可能とした自動車用シートの位置、姿勢可変
装置において、
【0025】上記第1ばね32、上記前上枢支具15
を中心として前脚13に対しシート本体6の後部側を上
方回動させようとする第1トルクT1を生じさせるよう
にし、上記第2ばね33が、上記前下枢支具17を中心
としてフロアパネル2に対し前脚13を前方回動させよ
うとする第2トルクT2を生じさせるようにし、上記
3ばね36が、上記後上枢支具16を中心として後脚1
4に対しシート本体6の前部側を上方回動させようとす
る第3トルクT3を生じさせるようにしたものである。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0027】図1,2において、図中符号1は自動車の
車体で、矢印Frはこの自動車の車体1の前方を示して
いる。
【0028】上記車体1はほぼ水平に延びる板金製のフ
ロアパネル2を有し、このフロアパネル2の上方におけ
る車体1の内部が車室3とされ、この車室3に乗員など
着座者用のシート4が設けられている。このシート4
は、上記フロアパネル2の上方に位置するシート本体6
と、このシート本体6を上記フロアパネル2に支持させ
る支持手段7とを備えている。
【0029】上記シート本体6は、上記フロアパネル2
の上方でほぼ水平に延びるシートクッション8と、この
シートクッション8の後端部側から上方に向って突出す
るシートバック9と、このシートバック9の下端部を上
記シートクッション8の後端部に枢支させる枢支手段1
0とを備え、この枢支手段10を中心として、上記シー
トバック9が前下方に向って往復回動(A,B)自在と
されている。また、図示しないが、上記シートバック9
を任意回動位置でその回動を阻止可能とさせるリクライ
ニング手段が設けられている。
【0030】上記したシート4は、着座者が「着座可能
な姿勢」とされており、つまり、上記シート本体6のシ
ートクッション8は着座者が腰掛け可能な姿勢とされ、
上記シートバック9は、上記シートクッション8へ腰掛
けた状態で、背もたれ可能な姿勢とされている。
【0031】上記支持手段7は、上記シートクッション
8の前部の下面側から下方に向って延出する左右一対の
板金製前脚13と、上記シートクッション8の後部の下
面側から下方に向って延出する左右一対の板金製後脚1
4と、これら前、後脚13,14を前後に回動自在とさ
せるようその各上端部を上記シートクッション8に枢支
させる前、後上枢支具15,16と、上記前脚13を前
後に回動自在とさせるようその下端部を上記フロアパネ
ル2に枢支させる前下枢支具17と、上記後脚14の下
端部を上記フロアパネル2に係脱自在に係止させる係止
具18と、この係止具18による係止状態でその係止部
を中心として上記後脚14が前後に回動自在となるよう
その下端部を上記フロアパネル2に枢支させる後下枢支
具19とを備え、上記係止具18と後下枢支具19は構
成が互いに兼用されている。
【0032】上記前、後上枢支具15,16は、それぞ
れ上記シートクッション8の下面から突出するようこの
シートクッション8に固着されたブラケット21,22
と、これら各ブラケット21,22に上記前、後脚1
3,14の各上端部を枢支させる枢支軸23,24とを
備えている。一方、上記前下枢支具17は、上記フロア
パネル2に固着されたブラケット26と、このブラケッ
ト26に上記前脚13の下端部を枢支させる枢支軸27
とを備えている。
【0033】上記係止具18と後下枢支具19とは上記
したように構成が互いに兼用されていて、これは、上記
フロアパネル2に固着されて係止軸かつ枢支軸を兼用す
る係止部29と、上記後脚14の下端部に取り付けられ
てこの後脚14の上下動により上記係止部29に係脱自
在に係止される下方に向って開く切り欠き形状の被係止
部30とを備え、上記係止部29に対し被係止部30が
係止したままの状態に保持可能とする不図示の保持手段
が設けられている。また、上記係止部29に対する被係
止部30の係止状態で、上記係止部29を中心として上
記後脚14が前後に回動自在とされ、つまり、上記係止
具18の係止部29は上記後脚14を前後に回動自在と
させるよう上記フロアパネル2に枢支させている。以
下、係止具18と後下枢支具19については、これらを
単に係止具18として表現する。
【0034】図1,2で示すように、上記前下枢支具1
7の枢支軸27を中心として上記前脚13が、また、係
止具18の係止部29を中心として上記後脚14がそれ
ぞれそのほぼ鉛直方向に延びる姿勢よりも後方回動して
所定の後方回動位置まで回動したとき、上記前脚13の
一部を当接させてそれ以上の後方回動を阻止する後回動
ストッパ34が設けられ、この後回動ストッパ34は上
記フロアパネル2に固着されている。上記したように前
脚13がそれ以上の後方回動を阻止されたとき、これに
伴い後脚14のそれ以上の後方回動も、シート本体6の
それ以上の後方移動も阻止され、これがシート本体6の
最後部位とされる。
【0035】また、図3中実線で示すように、上記前下
枢支具17の枢支軸27を中心として上記前脚13が、
また、係止具18の後下枢支具19を中心として上記後
脚14がそれぞれのほぼ鉛直方向に延びる姿勢よりも前
方回動して所定の前方回動位置まで回動したとき、この
前脚13の一部を当接させてそれ以上の前方回動を阻止
する前回動ストッパ35が設けられ、この前回動ストッ
パ35は上記前下枢支具17のブラケット26に形成さ
れている。上記したように前脚13がそれ以上の前方回
動を阻止されたとき、これに伴い後脚14のそれ以上の
前方回動も、シート本体6のそれ以上の前方移動も阻止
され、これがシート本体6の最前部位とされる。
【0036】即ち、上記シート本体6は、図1,2図示
の最後部位から、図3中実線図示の最前部位に至る範囲
が前後可動範囲とされ、この範囲でシート4が「着座可
能な姿勢」とされている。
【0037】上記の場合、前脚13の鉛直方向に延びる
姿勢とは、車体1の側面視で上記前上枢支具15の枢支
軸23と前下枢支具17の枢支軸27を結ぶ線が鉛直線
になることをいい、後脚14の鉛直方向に延びる姿勢と
は、車体1の側面視で上記後上枢支具16の枢支軸24
と係止具18の係止部29とを結ぶ線が鉛直線になるこ
とをいう。
【0038】図1〜3において、上記したシート本体6
の前後可動範囲で、上記シート本体6が前後方向の中途
部位(図3中一点鎖線)から最前、最後部位に近づくと
き、このシート本体6を上記中途部位に向うよう弾性的
に付勢する付勢手段31が設けられている。より詳しく
は、シート本体6が最前、最後部位に近づくに従い、上
記付勢手段31による付勢力はより強くなることとされ
ている。
【0039】図1,2において、上記付勢手段31は上
記シート本体6と前脚13との間に介設されて上記前上
枢支具15を中心として前脚13に対しシート本体6の
後部側を上方回動させようとする第1トルクT1を生じ
させる第1ばね32と、上記フロアパネル2と前脚13
との間に介設されて上記前下枢支具17を中心としてフ
ロアパネル2に対し前脚13を前方回動させようとする
第2トルクT2を生じさせる第2ばね33と、上記シー
ト本体6と後脚14との間に介設されて上記後上枢支具
16を中心として後脚14に対しシート本体6の前部側
を上方回動させようとする第3トルクT3を生じさせる
第3ばね36とを備えている。上記第1〜第3ばね3
2,33,36は、図例では、いずれも、枢支軸23,
24,27に巻回されるつる巻きばねとされているが、
コイルばねであってもよい。
【0040】そして、図1,2で示すように、シート本
体6が最後部位にあるときには、第1トルクT1<第2
トルクT2+第3トルクT3の関係にあり、つまり、上
記シート本体6は中途部位に向うよう上記付勢手段31
により、前方に向って付勢される。
【0041】また、図3中実線で示すように、シート本
体6が最前部位にあるときには、第1トルクT1>第2
トルクT2+第3トルクT3の関係にあり、つまり、上
記シート本体6は中途部位に向うよう上記付勢手段31
により、後方に向って付勢される。
【0042】また、図3中一点鎖線で示すように、シー
ト本体6が中途部位においていずれの付勢力も受けない
中立部位にあるときには、第1トルクT1=第2トルク
T2+第3トルクT3の関係にあり、シート本体6は前
後いずれにも付勢されないまま、その位置に保持され
る。
【0043】なお、上記シート本体6上に着座者の平均
的な体重に相当するウェイトを載置したとき、上記シー
ト本体6の中立部位は、前、後脚13,14がほぼ鉛直
方向に延びる姿勢となる状態、つまり、シート本体6の
移動軌跡の凸状円弧の頂部よりも前方で、最前部位より
も後方に位置することとされている。
【0044】上記シートクッション8に対する上記前、
後脚13,14の少なくともいずれかの回動を任意回動
位置で阻止可能とする回動阻止手段38が設けられてい
る。具体的には、この回動阻止手段38は、上記前脚1
3に対し設けられており、上記前脚13の上端部に形成
された複数の切り欠きである被係止部39と、上記前上
枢支具15のブラケット21に枢支軸40により往復回
動(C,D)自在に枢支されこの往回動(C)で上記被係
止部39のいずれかの切り欠きに選択的に係脱自在に係
合するアーム形状の係止部41と、この係止部41に突
設された操作部42とを備えている。この場合、上記係
止部41は往回動(C)するよう不図示のばねで付勢さ
れており、つまり、被係止部39に係合する方向に付勢
されている。
【0045】上記シートクッション8に対する上記後脚
14の所定以上の前方回動を阻止可能とする他の回動阻
止手段45が設けられている。この回動阻止手段45は
上記後脚14の上端部に形成された被係止凹部46と、
上記後上枢支具16のブラケット22に枢支軸47によ
り往復回動(E,F)自在に枢支され、この往回動
(E)で上記被係止凹部46に係脱自在に係合する係止
アーム部48とを備えている。この場合、上記係止アー
ム部48は往回動(E)するよう不図示のばねで付勢さ
れており、つまり、被係止凹部46に係合する方向に付
勢されている。
【0046】上記前下枢支具17のブラケット26と上
記係止アーム部48とを互いに連動連結させる連動ケー
ブル49が設けられ、この連動ケーブル49の長手方向
の中途部は上記シートクッション8と前脚13とに固着
されたガイドチューブ50にその長手方向にのみ摺動自
在となるよう嵌入されている。
【0047】上記前脚13の下端部に後脚14の下端部
を連動連結させる断面円形の金属弾性棒材の連動リンク
である連結具53が設けられている。この連結具53
は、弾性的に屈曲可能であり、その一端部である前端部
が上記前脚13の下端部に上記枢支軸27により枢支さ
れ、他端部である後端部が上記後脚14の下端部に他の
枢支軸55により枢支されている。なお、上記連結具5
3の前端部は前脚13の下端部の近傍でフロアパネル2
や前下枢支具17のブラケット26に枢支させてもよ
く、つまり、フロアパネル2やブラケット26を介して
上記前脚13の下端部に連結させてもよい。
【0048】図1,2で示すように、シート本体6が最
後部位に位置させられたとき、前脚13が後回動ストッ
パ34に当接してそれ以上の後方回動が阻止されるが、
これに加えて、前記回動阻止手段38における被係止部
39の最下端の切り欠きに係止部41が係合して、前上
枢支具15の枢支軸23を中心としたシートクッション
8と前脚13との相対回動が阻止される。更に、上記他
の回動阻止手段45における被係止凹部46に係止アー
ム部48が係合して、後上枢支具16の枢支軸24を中
心としたシートクッション8と後脚14の相対回動が阻
止される。
【0049】よって、上記シート本体6は、シート4の
「着座可能な姿勢」での最後部位で、上記支持手段7にお
ける上記後回動ストッパ34と両回動阻止手段38,4
5とにより、上記フロアパネル2に強固に支持される。
なお、上記回動阻止手段38によりシートクッション8
と前脚13との相対回動が阻止されたときには、上記シ
ートクッション8と後脚14との相対回動も間接的に阻
止されるため、上記他の回動阻止手段45は無くてもよ
い。
【0050】図1,2と、図3中二点鎖線とで示す上記
シート4の「着座可能な姿勢」でのシート本体6の最後
部位から、上記回動阻止手段38の係止部41を復回動
(D)させ、上記被係止部39に対する係止部41の係
合を解除させると、上記フロアパネル2に対する前、後
脚13,14の前方回動による上記シート本体6の前方
移動が許容される。
【0051】そこで、上記前下枢支具17の枢支軸27
と、係止具18の係止部29とを中心として前、後脚1
3,14を前方回動させて、上記シート本体6をシート
4の「着座可能な姿勢」のうち、最前部位に位置させる
よう前方移動させると、前記したように図3中実線で示
すように、前脚13のそれ以上の前方回動が上記前回動
ストッパ35により阻止される。そこで、上記回動阻止
手段38の係止部41を往回動(C)させれば、上記被
係止部39の最上端の切り欠きに上記係止部41が係合
して、前上枢支具15の枢支軸23を中心としたシート
クッション8と前脚13との相対回動が阻止される。
【0052】よって、上記シート本体6は、上記シート
4に対する着座位置が「着座可能な姿勢」での最後部位
から最前部位に変更させられ、ここで、上記支持手段7
における上記前回動ストッパ35と回動阻止手段38と
により、上記フロアパネル2に強固に支持される。な
お、上記シート本体6が最後部位に位置しているときに
は、上記連結具53の形状は自由状態であるが、上記シ
ート本体6が最前部位に移動させられるとき、上記枢支
軸27と他の枢支軸55との離間寸法が変化し、この
際、上記連結具53はわずかながら弾性変形して屈曲
し、もって、上記寸法の変化分が吸収される。
【0053】上記した図1,2と、図3中二点鎖線とで
示す上記シート4の「着座可能な姿勢」でのシート本体
6の最後部位の状態(もしくは、図3中実線で示す上記
シート4の「着座可能な姿勢」でのシート本体6の最前
部位の状態)から、上記回動阻止手段38の係止部41
を復回動(D)させ、上記被係止部39に対する係止部
41の係合を解除させると、上記フロアパネル2に対す
る前、後脚13,14の前方回動(もしくは、後方回
動)による上記シート本体6の前方移動(もしくは後方
移動)が許容される。
【0054】そこで、上記前下枢支具17の枢支軸27
と、係止具18の係止部29とを中心として前、後脚1
3,14を前方(もしくは、後方)に回動させて、シー
ト4の「着座可能な姿勢」でシート本体6を前後方向の
中途部位に位置させるよう前方移動(もしくは、後方移
動)させ、ここで、上記回動阻止手段38の係止部41
を往回動(C)させて、上記被係止部39の中途部の切
り欠きに上記係止部41を係合させれば、前上枢支具1
5の枢支軸23を中心としたシートクッション8と前脚
13との相対回動が阻止され、例えば、図3中一点鎖線
で示すところで、シート本体6の位置変更が阻止され
る。これにより、上記シート4に対する着座位置が、
「着座可能な姿勢」での前後方向の中途部位に変更させ
られる。
【0055】上記の場合、シート本体6を最後部位から
前方に移動させると、連動ケーブル49がガイドチュー
ブ50内を前方に摺動し、このガイドチューブ50が係
止アーム部48を復回動(F)させ、この係止アーム部
48が被係止凹部46から離反し、もって、前記した他
の回動阻止手段45による回動阻止が自動的に解除され
る。一方、上記シート本体6がその後方移動で、最後部
位に戻るとき、不図示のばねの付勢力で、上記係止アー
ム部48が往回動(E)して再び上記被係止凹部46に
係合し、もって、上記した他の回動阻止手段45による
回動阻止が自動的に得られる。
【0056】上記構成によれば、要するに、シート4の
「着座可能な姿勢」において、上記回動阻止手段38への
操作で、シートクッション8に対する前、後脚13,1
4の回動を許容させ、次に、これら前、後脚13,14
を上記フロアパネル2とシートクッション8とに対しそ
れぞれ回動させて上記シート本体6を前後方向での所望
位置に変更させ、この位置においての上記シートクッシ
ョン8に対する前、後脚13,14の回動位置で、その
回動を上記回動阻止手段38により阻止させれば、上記
シート本体6をフロアパネル2の前後方向における所望
位置に支持させることができ、即ち、シート4への着座
位置を着座者の体格や好みに合わせて前後に変更でき
る。
【0057】しかも、前記したように、前、後脚13,
14の前後回動に伴い前後移動する上記シート本体6の
前後可動範囲で、このシート本体6が前後方向の中途部
位から最前、最後部位に近づくとき、このシート本体6
を上記中途部位に向うよう付勢する付勢手段31が設け
られている。
【0058】このため、上記シート本体6をその最後部
位から、フロアパネル2に対する前、後脚13,14の
前方回動により前方移動させようとするときには、この
シート本体6は特に第2ばね33の第2トルクT2と第
3ばね36の第3トルクT3により前方移動するよう付
勢され、このため、上記シート本体6の最後部位からの
前方移動の操作は軽快にできる。
【0059】また、上記とは逆に、シート本体6を中途
部位から、フロアパネル2に対する前、後脚13,14
の後方回動により後方移動させようとするとき、この移
動は、特に、上記第2ばね33の第2トルクT2と第3
ばね36第3トルクT3の付勢力に抗する必要があり、
また、シート本体6が中途部位における特に中立部位に
位置しているときには、上記シート本体6はその移動軌
跡の凸状円弧の頂部よりも前方に位置することになる
が、このシート本体6の後方移動は、通常、着座者がそ
の脚をフロアパネル2に対して突っ張ることと、その体
重を利用してなされるため、このシート本体6の後方移
動の操作も軽快にできる。
【0060】また、上記したように、シート本体6が中
途部位から後方移動して最後部位に接近し、この後方移
動が後下がりになるとき、上記した第2ばね33の第2
トルクT2と第3ばね36の第3トルクT3による付勢
力は上記シート本体6の後下方への急速な移動を抑制さ
せるため、シート本体6の後方移動時に、これに着座し
ている着座者に後下方に落下するような不快なフィーリ
ングが与えられることは抑制される。
【0061】一方、上記シート本体6をその最前部位か
ら、フロアパネル2に対する前、後脚13,14の後方
回動により後方移動させようとするときには、このシー
ト本体6は特に第1ばね32の第1トルクT1により後
方移動するよう付勢されており、このため、上記シート
本体6の最前部位からの後方移動の操作は軽快にでき
る。
【0062】また、上記とは逆に、シート本体6が中途
部位から前方移動して最前部位に接近し、この前方移動
が前下りになるとき、上記した第1ばね32の第1トル
クT1による付勢力は上記シート本体6の前下方への急
速な移動を抑制させるため、シート本体6の前方移動時
に、これに着座している着座者に前下方に落下するよう
な不快なフィーリングが与えられることは抑制される。
【0063】よって、上記したシート4への着座位置を
前後に変更させるための操作は容易に、しかも、軽快に
できることとなる。
【0064】図1中実線で示すように、上記シート4の
「着座可能な姿勢」でシート本体6が最後部位に位置し
た状態から、上記シートバック9を往回動(A)させる
と、このシートバック9はシートクッション8の上面側
に重ね合わせ可能とされている(図1中二点鎖線)。
【0065】図4,5において、上記係止具18におけ
る係止部29から被係止部30を離脱させた状態、つま
り、上記フロアパネル2から上記後脚14を離脱させた
状態では、上記シートクッション8にシートバック9を
重ね合わせた状態でのシート4が上記前下枢支具17の
枢支軸27を中心として、前上方に向って往復回動自在
とされている。
【0066】上記シート4の不使用時などにこれを収納
させようとする場合には、上記したように、シートクッ
ション8にシートバック9を重ね合わせ、上記前下枢支
具17の枢支軸27を中心として上記シート4を前上方
に向って回動させるが、これをより具体的に説明する。
【0067】上記シート4が「着座可能な姿勢」である状
態からこれを収納させようとするときには、まず、上記
シートクッション8にシートバック9を重ね合わせた状
態で、上記係止具18の係止部29に対する被係止部3
0の係止を解除させる一方、上記前脚13を上記前下枢
支具17の枢支軸27を中心として所定回動位置にまで
前方に回動させて上記後回動ストッパ34によりそれ以
上の前方回動を阻止させ(図4,5中実線)、かつ、上
記シート本体6を上記前上枢支具15の枢支軸23回り
に前上方に回動させる(図4中実線)。
【0068】上記の場合、前下枢支具17を中心とした
前脚13の前方回動は前記第2ばね33の第2トルクT
2により付勢されており、このため、上記したように係
止具18の係止を解除させると、上記第2ばね33の第
2トルクT2により、上記シート4は前上方に向って回
動させられようとする。ここで、上記シート4はその自
重により上記前下枢支具17を中心として下方に向うト
ルクを有しており、このトルクと上記第2ばね33の第
2トルクT2とが互いにほぼ一致させられている。この
ため、上記シート4に対し、前上方に回動させるための
わずかの正の操作力を加えるか、もしくは、前上方への
回動を抑制させるためのわずかの負の操作力を加えるだ
けで、上記シート4を前上方に向って軽快に回動させる
ことができる。
【0069】また、上記状態で、上記回動阻止手段38
における被係止部39から係止部41を離脱させてその
係止を解除させ、上記シート本体6、前脚13、後脚1
4、および連結具53による組み合せ体(6,13,1
4,53)を、車体1の側面視で上下方向に長くて前後
方向の幅寸法が小さい菱形にさせれば、このシート4の
前後方向の幅寸法が小さくなり、コンパクトとなる。
【0070】上記状態から更に、上記シート本体6を上
記前上枢支具15の枢支軸23を中心として前上方に回
動させ、上記フロアパネル2から上方に離れた所定回動
位置にまで回動させれば(図4,5中一点鎖線)、上記
シート4は更に幅寸法の小さい菱形の「収納姿勢」とさ
れる。そして、このように、シート4を「収納姿勢」と
させたとき、それ以上のシート本体6の前上方への回動
を阻止する収納用ストッパ56が設けられており、この
収納用ストッパ56は、上記回動阻止手段38の係止部
41と、上記前脚13に形成されて上記係止部41を当
接させるストッパ面57とで構成されている。そして、
上記シート4は「収納姿勢」で、収納されることとなる
(図4,5中一点鎖線)。
【0071】上記の場合、回動阻止手段38による係止
を解除させたとき、上記第1ばね32の第1トルクT1
は、上記組み合せ体(6,13,14,53)を上記し
た幅寸法がより小さい菱形となるよう付勢し、一方、上
記第3ばね36の第3トルクT3は、上記とは逆に上記
組み合せ体(6,13,14,53)を上記幅寸法がよ
り大きくなるよう付勢する。この場合、上記第1ばね3
2の第1トルクT1の方がわずかに第3ばね36の第3
トルクT3よりも大きくされており、よって、上記回動
阻止手段38の係止が解除されたとき、上記組み合せ体
(6,13,14,53)が急な速度で菱形にされると
いうことが防止され、つまり、適度な速さで、かつ、自
動的に上記菱形とされる。
【0072】よって、上記シート4を「着座可能な姿勢」
からコンパクトな「収納姿勢」にさせるための操作は軽作
業で、かつ、円滑にできることとなる。
【0073】ところで、前記したように第1〜第3ばね
32,33,36の付勢力により、シート4への前後方
向での着座位置の変更の操作を容易化する場合に、仮
に、上記第3ばね36(もしくは第2ばね33)を用いな
いとしても、その分、第2ばね33(もしくは第3ばね
36)がこれらの合計トルク(T2+T3)を有するな
らば、前記と同様の作用が生じて、上記着座位置の変更
の操作については、前記と同様に容易にできることとな
る。
【0074】しかし、仮に、第2ばね33が上記した合
計トルクを有したとすると、シート4を「収納姿勢」にさ
せる場合には、前下枢支具17を中心としてシート4の
前上方への回動が急激になって、好ましくなく、一方、
第3ばね36が上記合計トルクを有したとすると、シー
ト4を「収納姿勢」にさせる場合に、シート4の前上方へ
の回動は付勢されなくなって、この「収納姿勢」にするた
めの操作が煩雑になる。
【0075】そこで、前記したように、第1ばね32、
第2ばね33、および第3ばね36を設けて、それぞれ
に所望方向に向うトルクが生じるようにしたのであり、
よって、上記したように、シート4を「収納姿勢」にさせ
るための操作が容易にできるようにした場合でも、上記
したシート4への着座位置を変更させるための操作も容
易にできることとなる。
【0076】図4,5において、上記前下枢支具17を
中心として上記シート4を前上方へ回動させたとき、こ
の前上方への回動に連動して、上記回動阻止手段38に
よる上記前脚13の回動阻止状態を自動的に解除させる
回動阻止解除機構58が設けられている。
【0077】上記回動阻止解除機構58は、前脚13に
枢支軸59により回動自在に枢支された解除アーム60
と、この解除アーム60を前下枢支具17のブラケット
26に連結させるリンク61とを備えている。
【0078】そして、上記シート本体6が、シート4の
「着座可能な姿勢」における最後部位に位置する状態か
ら、シート4が上記前下枢支具17を中心として前上方
に回動させられるとき、上記解除アーム60を前下枢支
具17のブラケット26に連結させているリンク61に
より、上記解除アーム60の回動が制御されて、この解
除アーム60が、上記被係止部39に係合している係止
部41を強制的に復回動(D)させて上記係合を解除させ
るようになっており、つまり、上記回動阻止手段38に
よる上記前脚13の回動阻止状態が自動的に解除され
る。また、この際、前記したように、他の回動阻止手段
45による後脚14の回動阻止状態も連動ケーブル49
とガイドチューブ50により解除されている。
【0079】上記構成によれば、シート4の「着座可能
な姿勢」からこのシート4を収納させるための「収納姿
勢」にさせようとして、上記前下枢支具17の枢支軸2
7を中心として前上方へ回動させたとき、上記回動阻止
手段38による上記前脚13の回動阻止状態が自動的に
解除されるため、シート4をコンパクトな「収納姿勢」
にさせる場合に、上記回動阻止手段38への操作が不要
である分、シート4を「収納姿勢」にさせるための作業
が更に容易となる。
【0080】上記したように、前脚13を上記前下枢支
具17の枢支軸27を中心として所定回動位置にまで回
動させ(図4,5中実線)、かつ、上記シート本体6を
上記前上枢支具15の枢支軸23を中心として所定回動
位置にまで前上方に回動させてシート4を「収納姿勢」
とさせたとき(図4,5中一点鎖線)、それ以上に上記
前脚13とシート本体6とが前方回動することを阻止す
ると共に、ここから後方回動することをも阻止して上記
シート4の「収納姿勢」を保持するように、上記フロア
パネル2に上記シートクッション8を係脱自在に係止さ
せる係止手段65が設けられている。
【0081】上記係止手段65は、上記前脚13が前下
枢支具17の枢支軸27を中心として所定回動位置にま
で回動したとき、それ以上の前方回動を阻止する前記前
回動ストッパ35と、上記シート本体6が上記前上枢支
具15の枢支軸23を中心として所定回動位置にまで前
上方に回動したとき、それ以上の前上方への回動を阻止
する前記収納用ストッパ56とを備えている。
【0082】また、上記係止手段65は、上記前脚13
の前方近傍で上記フロアパネル2側から上方に向って突
出しその上部が前後方向に回動自在となるようその下端
部が枢支軸66によりブラケット26を介しフロアパネ
ル2に枢支される回動アーム67と、この回動アーム6
7を前方回動させるよう付勢するばね68と、上記回動
アーム67が所定回動位置にまで前方回動したときそれ
以上の前方回動を阻止するストッパ手段69と、上記回
動アーム67の回動端に一体的に設けられる切り欠き形
状の係止部72と、上記シートクッション8に固設され
て上記シート4が「収納姿勢」となったとき上記係止部
72に係脱自在に係止される軸形状の被係止部73とを
備えている。
【0083】上記の場合、前上枢支具15の枢支軸23
を中心としたシート本体6の前上方への回動に伴って回
動する被係止部73が上記係止部72に係止されようと
する直前には、上記被係止部73が係止部72の上端面
に圧接しながら摺動して、この係止部72と共に上記回
動アーム67を上記ばね68の付勢力に抗しながら、一
旦、後方回動させ(図5中一点鎖線)、その後、上記ば
ね68の付勢力で上記回動アーム67と共に前方回動す
る係止部72が上記被係止部73を自動的に係止させる
ようになっている。
【0084】上記係止部72は切り欠き形状とされてい
て、この係止部72に被係止部73が係止されたとき、
上記シート本体6が前上枢支具15の枢支軸23を中心
として前後回動することは、がたつきなく、かつ、強固
に阻止される。これにより上記シート4は「収納姿勢」
に保持される。
【0085】図2,5,6において、上記係止部72に
被係止部73が係止させられた係止手段65の係止状態
を、外部からの操作力Gを入力して解除可能とさせる係
止解除操作手段75が設けられ、この係止の解除によっ
て上記「収納姿勢」の保持が解除される。
【0086】上記係止解除操作手段75は、一端部77
が上記回動アーム67の長手方向の中途部に連結され、
他端部78が上記回動アーム67から後方に向って突出
し上記他端部78が操作者の把持部であって操作力Gの
入力部とされる可撓性の引張体79を備えている。この
引張体79の他端部78を把持して操作力Gを入力し後
方に引張して後方移動させれば、これに連動して上記回
動アーム67が後方に回動し、上記係止部72と被係止
部73との係止が解除可能とされている。
【0087】上記引張体79は、可撓性ベルト材で成形
され平面視で前後方向に長細い環形状とされて、車幅方
向で互いに接近して対面する左右側片79a,79aを
備えている。上記回動アーム67の後方、かつ、この回
動アーム67と車幅方向でほぼ同じ位置に上記連結具5
3の長手方向の中途部である一部が配設され、上記引張
体79の長手方向の中途部における左右側片79a,7
9aの間に上記連結具53の一部が貫通させられ、この
貫通により、上記引張体79の長手方向の中途部が上記
連結具53の一部に対し上記長手方向に摺動自在に係合
させられている。また、上記引張体79がそのほぼ長手
方向に沿って後方移動するとき、上記引張体79の中途
部の少なくともいずれか一方の側片79a,79aが上
記連結具53の一部に案内されて上記一端部77が「所
定方向」に移動することとされている。
【0088】図5,6において、上記係止部72による
被係止部73の係止を解除させようとして、上記引張体
79の他端部78を把持して後方に引張して後方移動さ
せ、これに連動するよう上記枢支軸66を中心として回
動アーム67を後方回動させるとき、上記枢支軸66の
周りに無理な力が生じないようにして上記引張が円滑に
できるようにするためには、車体1の平面視で、上記引
張体79の他端部78の移動方向を上記枢支軸66を中
心とした回動アーム67の回動方向(上記枢支軸66の
径方向)と一致させることが好ましく、このため、上記
した「所定方向」は上記回動アームの回動方向とほぼ一
致している(図6中実線)。
【0089】また、上記引張体79の他端部78の左右
側片79a,79aは互いに縫着させられて縫着部80
が設けられ、この縫着部80と、この縫着部80よりも
他端部78側の端部の把持がし易くされ、かつ、上記引
張体79がより撓まないよう剛性が与えられている。な
お、上記縫着部80はなくてもよい。
【0090】上記係止解除操作手段75に対する操作に
より、「収納姿勢」の保持を解除させると、この「収納
姿勢」から上記シート4の後下方への回動が許容され
る。そこで、上記シート4を後下方に回動させると、そ
の途中で、上記解除アーム60は、被係止部39に対す
る係止部41の係合を許容し、この係合と、上記シート
4の更なる後下方への回動により、「着座可能な姿勢」
にさせることができる。
【0091】上記の場合、シート4の後下方への回動
で、これに伴い回動する後脚14の下端部が上記係止具
18によりフロアパネル2に係止させられようとする
際、上記後脚14の下端部は、これを上記前脚13の下
端部に連結させている上記連結具53によって、上記係
止具18に対する所定位置に位置決めされ、このため、
上記係止具18の被係止部30は係止部29に確実に係
脱自在に係合させられ、シート4は「着座可能な姿勢」に
戻される。
【0092】図2,5,6において、上記前脚13に上
記回動アーム67を連動連結させる連動体84が設けら
れている。この連動体84は前後方向に長く延びるリン
ク85を備えている。このリンク85の一端部(前端
部)にはその長手方向に延びる長孔86が形成され、こ
の長孔86と上記回動アーム67の上部に取り付けられ
た係合ピン87とが前後に摺動自在となるよう係合させ
られている。また、上記リンク85の他端部(後端部)
は上記前脚13の上部に枢支軸88により枢支されてい
る。
【0093】上記シート4の「収納姿勢」では、上記ば
ね68の付勢により回動アーム67と共に前方回動した
上記係合ピン87が上記長孔86の前縁に当接して、上
記回動アーム67のそれ以上の前方回動が阻止される
(図5中実線)。
【0094】一方、前記したように、係止部72による
被係止部73の係止を解除させようとして、上記引張体
79を引張し回動アーム67を後方回動させると、この
回動アーム67と共に後方回動する係合ピン87が上記
長孔86を後方に摺動して上記係止の解除が許容される
(図5中二点鎖線)。
【0095】上記構成によれば、係止手段65が、上記
前脚13の前方近傍で上記フロアパネル2側から上方に
向って突出しその上部が前後方向に回動自在となるよう
その下端部が上記フロアパネル2に枢支される回動アー
ム67と、この回動アーム67の回動端に設けられる係
止部72と、上記シートクッション8に設けられて上記
係止部72に係脱自在に係止される被係止部73と、上
記前脚13に上記回動アーム67を連動連結させる連動
体84とを備えている。
【0096】このため、上記シート本体6への着座位置
を変更させようとするときなど、上記前脚13を前後方
向に回動させるとき、上記回動アーム67は上記連動体
84によって上記前脚13の近傍でこの前脚13と共に
回動する。
【0097】よって、上記係止手段65の構成部品の一
部である回動アーム67は、上記シート4が「着座可能
な姿勢」や「収納姿勢」のいずれであっても、上記シー
ト4のシート本体6や支持手段7からその外方に大きく
突出するということが抑制されて、このシート4はいず
れの姿勢においても全体としてコンパクトに保たれる。
【0098】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0099】請求項1の発明によれば、シートが車体の
フロアパネルの上方に位置するシート本体と、このシー
ト本体を上記フロアパネルに支持させる支持手段とを備
え、上記支持手段が、上記シート本体の下面側から下方
に向って延出する前、後脚と、これら前、後脚を前後に
回動自在とさせるようその各上端部を上記シート本体に
枢支させる前、後上枢支具と、上記前、後脚を前後に回
動自在とさせるようその各下端部を上記フロアパネルに
枢支させる前、後下枢支具とを備えた自動車用シートの
位置、姿勢可変装置において、
【0100】上記前、後脚の前後回動に伴い前後移動す
る上記シート本体の前後可動範囲で、このシート本体が
前後方向の中途部位から最前、最後部位に近づくとき、
このシート本体を上記中途部位に向うよう付勢する付勢
手段を設け、この付勢手段が、上記シート本体と前脚と
の間に介設される第1ばねと、上記フロアパネルと前脚
との間に介設される第2ばねと、上記シート本体と後脚
との間に介設される第3ばねとを備えてある。
【0101】このため、上記シート本体をその最後部位
から、フロアパネルに対する前、後脚の前方回動により
前方移動させようとするときには、このシート本体は、
これに対する上記した中途部位に向う前方への付勢によ
り、その最後部位からの前方移動の操作は軽快にでき
る。
【0102】一方、上記シート本体をその最前部位か
ら、フロアパネルに対する前、後脚の後方回動により後
方移動させようとするときには、このシート本体は、こ
れに対する上記した中途部位に向う前方への付勢によ
り、その最前部位からの後方移動の操作は軽快にでき
る。
【0103】よって、上記したシートへの着座位置を前
後に変更させるための操作は容易に、しかも、軽快にで
きることとなる。
【0104】請求項2の発明は、上記支持手段が、上記
後脚の下端部を上記フロアパネルに対し係脱自在に係止
させる係止具と、上記前脚の下端部に上記後脚の下端部
を連結させる連結具とを備え、上記係止具による後脚の
係止の解除と上記前下枢支具を中心とした上記シートの
前上方への回動とで上記シートを収納姿勢に変更可能と
した自動車用シートの位置、姿勢可変装置において、
【0105】上記第1ばね、上記前上枢支具を中心と
して前脚に対しシート本体の後部側を上方回動させよう
とする第1トルクを生じさせるようにし、上記第2ばね
が、上記前下枢支具を中心としてフロアパネルに対し前
脚を前方回動させようとする第2トルクを生じさせる
うにし、上記第3ばねが、上記後上枢支具を中心として
後脚に対しシート本体の前部側を上方回動させようとす
る第3トルクを生じさせるようにしてある。
【0106】このため、上記後脚の下端部が後下枢支具
によりフロアパネルに枢支されている場合で、シート本
体をその最後部位から、フロアパネルに対する前、後脚
の前方回動により前方移動させようとするときには、こ
のシート本体は特に第2ばねの第2トルクと第3ばねの
第3トルクにより前方移動するよう付勢され、このた
め、上記シート本体の最後部位からの前方移動の操作は
軽快にできる。
【0107】一方、上記シート本体をその最前部位か
ら、フロアパネルに対する前、後脚の後方回動により後
方移動させようとするときには、このシート本体は特に
第1ばねの第1トルクにより後方移動するよう付勢され
ており、このため、上記シート本体の最前部位からの後
方移動の操作は軽快にできる。
【0108】上記の場合、前下枢支具を中心とした前脚
の前方回動は、上記したように第2ばねの第2トルクに
より付勢されており、このため、上記したように係止具
の係止を解除させると、上記第2ばねの第2トルクによ
り、上記シートは前上方に向って回動させられようとす
る。このため、上記シートを前上方に向って軽快に回動
させることができる。
【0109】よって、上記シートの「収納姿勢」にさせる
ための操作が容易にできることとなる。
【0110】なお、上記したように、シートを「収納姿
勢」にさせようとして、このシートを前上方に回動させ
るとき、上記第1ばねの第1トルクは上記シート本体、
前脚、後脚、および連結具による組み合せ体を前後の幅
寸法がより小さい菱形となるよう付勢し、一方、上記第
3ばねの第3トルクは上記とは逆に上記組み合せ体を上
記幅寸法がより大きくなるよう付勢するため、上記組み
合せ体が、例えば、急な速度で菱形にされるということ
が防止される。
【0111】よって、上記シートを「着座可能な姿勢」か
ら「収納姿勢」にさせるための操作は軽作業で、かつ、円
滑にできることとなる。
【0112】ところで、前記したように第1〜第3ばね
の付勢力により、シートへの前後方向での着座位置の変
更の操作を容易化する場合に、仮に、上記第3ばね(も
しくは第2ばね)を用いないとしても、その分、第2ば
ね(もしくは第3ばね)がこれらの合計トルクを有するな
らば、前記と同様の作用が生じて、上記着座位置の変更
の操作については、前記と同様に容易にできることとな
る。
【0113】しかし、仮に、第2ばねが上記した合計ト
ルクを有したとすると、シートを「収納姿勢」にさせる場
合には、前下枢支具を中心としてシートの前上方への回
動が急激になって、好ましくなく、一方、第3ばねが上
記合計トルクを有したとすると、シートを「収納姿勢」に
させる場合に、シートの前上方への回動は付勢されなく
なって、この「収納姿勢」にするための操作が煩雑になBR
>る。
【0114】そこで、前記したように、第1ばね、第2
ばね、および第3ばねを設けて、それぞれに所望方向に
向うトルクが生じるようにしたのであり、よって、上記
したように、シートを「収納姿勢」にさせるための操作が
容易にできるようにした場合でも、上記したシートへの
着座位置を変更させるための操作も容易にできることと
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シートの「着座可能な姿勢」でシート本体が最
後部位にあるときのシートの全体側面図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】シートの「着座可能な姿勢」における作用を説
明する図1に相当する作用説明図である。
【図4】シートを収納させるときの作用を説明する図1
に相当する作用説明図である。
【図5】図4の部分拡大図である。
【図6】図5の6‐6線矢視断面図である。
【符号の説明】
1 車体 2 フロアパネル 3 車室 4 シート 6 シート本体 7 支持手段 8 シートクッション 9 シートバック 10 枢支手段 13 前脚 14 後脚 15 前上枢支具 16 後上枢支具 17 前下枢支具 18 係止具 19 後下枢支具 31 付勢手段 32 第1ばね 33 第2ばね 34 後回動ストッパ 35 前回動ストッパ 36 第3ばね 53 連結具 T1 第1トルク T2 第2トルク T3 第3トルク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 2/30 A47C 3/02 B60N 2/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートが車体のフロアパネルの上方に位
    置するシート本体と、このシート本体を上記フロアパネ
    ルに支持させる支持手段とを備え、上記支持手段が、上
    記シート本体の下面側から下方に向って延出する前、後
    脚と、これら前、後脚を前後に回動自在とさせるようそ
    の各上端部を上記シート本体に枢支させる前、後上枢支
    具と、上記前、後脚を前後に回動自在とさせるようその
    各下端部を上記フロアパネルに枢支させる前、後下枢支
    具とを備えた自動車用シートの位置、姿勢可変装置にお
    いて、 上記前、後脚の前後回動に伴い前後移動する上記シート
    本体の前後可動範囲で、このシート本体が前後方向の中
    途部位から最前、最後部位に近づくとき、このシート本
    体を上記中途部位に向うよう付勢する付勢手段を設け
    この付勢手段が、上記シート本体と前脚との間に介設さ
    れる第1ばねと、上記フロアパネルと前脚との間に介設
    される第2ばねと、上記シート本体と後脚との間に介設
    される第3ばねとを備えた自動車用シートの位置、姿勢
    可変装置。
  2. 【請求項2】 上記支持手段が、上記後脚の下端部を上
    記フロアパネルに対し係脱自在に係止させる係止具と、
    上記前脚の下端部に上記後脚の下端部を連結させる連結
    具とを備え、上記係止具による後脚の係止の解除と上記
    前下枢支具を中心とした上記シートの前上方への回動と
    で上記シートを収納姿勢に変更可能とした自動車用シー
    トの位置、姿勢可変装置において、 上記第1ばね、上記前上枢支具を中心として前脚に対
    しシート本体の後部側を上方回動させようとする第1ト
    ルクを生じさせるようにし、上記第2ばねが、上記前下
    枢支具を中心としてフロアパネルに対し前脚を前方回動
    させようとする第2トルクを生じさせるようにし、上記
    第3ばねが、上記後上枢支具を中心として後脚に対しシ
    ート本体の前部側を上方回動させようとする第3トルク
    を生じさせるようにした請求項1に記載の自動車用シー
    トの位置、姿勢可変装置。
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