JP4401350B2 - シート装置 - Google Patents
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Description
前記補助シート装置にあっては、座るための座部が不使用時において邪魔物とならないように、該座部を座部取付面に上下揺動自在に枢支して使用姿勢から下方側に揺動させることにより不使用姿勢に姿勢変更可能とすると共に、この座部を使用姿勢で支えるシートサポートを備えたものがある。
ロック部材はシートサポートの前記係合部を設けた他端側に設けられ、座部の下面側にガイド板が設けられ、該ガイド板に、前記ガイド溝と係止部とが設けられ、ガイド溝は座部を使用姿勢にすべく係合部を係合する溝部をガイド板の座部枢支側端部に有し、前記係止部は前記溝部の近傍に位置するように前記ガイド板の座部枢支側端部に設けられていることを特徴とする。
図8〜図10において、1はトラクタ等の車輌に搭載されるキャビンの骨格となるキャビンフレームであり、該キャビンフレーム1は以下のように構成されている。
このキャビンフレーム1は、左右一対の前支柱2と、左右一対の後支柱3と、これら左右の前支柱2と左右の後支柱3の前後中間に位置する左右一対の中間支柱4とを備えており、左右の後支柱3及び左右の中間支柱4の上部は左右の前支柱2の上部と略同じ高さに位置し下端部は前支柱2の上下方向中間部位置に位置している。
また、左右各中間支柱4の下端から前下方に向けて下中間支柱14が前支柱2の下端位置まで延出され、左右同側にある下中間支柱14の下端と前支柱2の下端とは下連結枠材によって連結されている。
このタイヤハウス形成部材16は板材からなり、側下枠材12から上方に延出された立壁部17と、この立壁部17の上端で屈曲されて該上端から中間側枠材8にかけて設けられた上傾斜壁部18と、立壁部17の前端で屈曲されて該前端から下中間支柱14にかけて設けられた前傾斜壁部19とから構成されている。
なお、このタイヤハウス形成部材16のキャビン室内側には内装材が張られる。
また、キャビンフレーム1の下面側には、キャビンの床面を構成するフロアーシート20が設けられ、このフロアーシート20の後部側は、前部側のステップ部分21(足置き部分)に比べて一段高く形成された運転席配置部22とされ、この運転席配置部22に運転者が着座する運転席が設けられる。
なお、フロアーシート20の後端側は連結枠材13にまで延設され、この連結枠材13と後中間横枠材9との間には窓ガラスが嵌め込まれ、左右前支柱2間にはフロントガラスが嵌め込まれ、前支柱2と中間支柱4及び下中間支柱14との間にはドアが開閉自在に嵌め込まれ、中間支柱4と後支柱3との間にはサイドガラスが嵌め込まれ、左右後支柱3間にはリヤガラスが嵌め込まれ、キャビンフレーム1の上面側にはルーフが設けられる。
この補助シート装置23は、キャビン室内側の左側の、タイヤハウス形成部材16の(前傾斜壁部19の)前方側に配置されていて前傾斜壁部19に取り付けられており、この左側の前傾斜壁部19が補助シート装置23を取り付けるシート取付壁部19とされている。
シートブラケット24は、厚板材によって形成されており、シート取付壁部19に取り付けられる被取付壁28と、背もたれ26が取り付けられる背もたれ取付壁29と、シートベルト装置が取り付けられるシートベルト取付部30とを備えている。
スペーサ部材31は、被取付壁28の上部側と下部側とに設けられ、上下のスペーサ部材31はさらに左右一対設けられており、各スペーサ部材31には、被取付壁28を上方側から貫通する取付ボルト32が螺合されており、これによってシートサポート27がシート取付壁部19に取り付けられている。
座部取付面33の上部側には座部25を取り付ける座部取付ブラケット34が取り付けられ、この座部取付ブラケット34はシートブラケット24を取付固定するための上側の取付ボルト32によって共締めされてシートブラケット24に取り付けられている。
一方、座部25は、基板37と、座部本体38とから構成され、座部本体38は、クッション39内の下面側に板材からなる芯材40を埋設してなり、芯材40を基板37の上面側にボルト固定することにより座部本体38が基板37に取り付けられている。
このガイド板43について座部25が使用姿勢とされた状態で説明すると、該ガイド板43は板厚方向がシート取付壁部19の前面に沿う方向となるように配置されていると共に、前後方向に関して長い帯板状に形成されており、このガイド板43にはガイド溝44が板厚方向に貫通状に形成されている。
また、ガイド板43の後端側の傾斜溝部46の後側には、係止孔47(係止部)が左右方向貫通状に形成され、この係止孔47の左側は左方側に向けて拡径するテーパ状に形成されている。
サポート取付ブラケット48は、座部取付面33に取り付けられる被取付壁49と、この被取付壁49の左右両側から座部取付面33に直交する方向に延出された支持壁50とから構成され、左右の支持壁50にわたって前記枢軸42の軸心と平行な軸心を有する支軸51が設けられている。
ロック部材56は丸棒材によって形成され、左端側に把持するためのグリップ58が取り付けられ、該ロック部材56の、右端側と支持筒55との間に固定状に設けられたバネ受部材82と支持筒55との間には、ロック部材56に套嵌された圧縮コイルバネからなるバネ部材60が介装され、このバネ部材60によってロック部材56が右方側に向けて付勢され、ロック部材56の、グリップ58と支持筒55との間に設けられた止め輪からなるストッパ61が支持筒55に接当することで、バネ部材59の付勢力によるロック部材56の右方側への移動が規制されている。
また、ロック部材56の軸心は係合部53の軸心と平行状とされ、第2アーム部54は棒材によって形成され、この第2アーム部54の軸心の延長線はロック部材56の軸心及び係合部53の軸心と直交する。
すなわち、使用姿勢であるときには、図2に示すように、座部25は略水平状態(座面が上を向く状態)とされていると共にサポート本体57の係合部53はガイド溝44の傾斜溝部46に位置しており、この状態において、サポート本体57が支軸51回りに下方に揺動しようとしても、係合部53が傾斜溝部46の前側に接当するのでサポート本体57が下方側に揺動することはなく、したがって、シートサポート27によって座部25が支えられて使用姿勢に保持される。
この使用姿勢から座部25を不使用姿勢へと折り畳むときには、ロック部材56を係止孔47から抜脱し、この状態で座部25の前端側を少し上げると、ガイド溝44の傾斜溝部46の前側と係合部53との間に隙間ができるので、シートサポート27が支軸51回りに下方に揺動可能となる。
また、不使用姿勢から使用姿勢へと姿勢変更する場合は、ロック部材56をガイド溝44から抜脱して座部25を上方に揺動させることにより、使用姿勢へと姿勢変更させることができる。
シートブラケット24の上端側にはシート取付壁部19に沿って上方側に延出された延出壁62が設けられ、この延出壁62の上端側に背もたれ取付壁29が設けられている。
なお、背もたれ取付壁29はシート取付壁部19に沿う上方に行く従って該シート取付壁部19に略沿うように形成されていてもよい。
また、この背もたれ取付壁29は、左右方向に関しては、シート取付壁部19に略沿うように形成されている。
背もたれ26は、背もたれ本体63と、この背もたれ本体63をシート取付壁部19に取り付けるための取付ブラケット64とから主構成されている。
取付ブラケット64は、背もたれ本体63を支持する支持プレート67と、シート取付壁部19に取り付けられる取付プレート68とを備えてなる。
支持プレート67は板材からなり、背もたれ26の背面に重合されており、該支持プレート67に背もたれ本体63の芯材66がボルト固定されることにより背もたれ本体63が取付ブラケット64に取付支持されている。
右側の延出部70Rの前端側は支持プレート67の左右方向中間部に固着されかつ左側の延出部70Lは支持プレート67の左端側に固着されていると共に、右側の延出部70は左側の延出部70に対して前方側に長く延出されており、図5に示すように、前記取付ブラケット64は、背もたれ本体63が前方側を向き且つ背もたれ取付壁29から左右方向内方側に突出する使用姿勢において、左右方向内方に行くに従って背もたれ本体63と背もたれ取付壁29の取付面71(前面)との間隔が拡開するように背もたれ本体63を支持している。
前記回動支軸72は、背もたれ取付壁29の左右方向外方寄りで且つ上部側に(使用姿勢における背もたれ本体63の左右方向外方寄りで且つ上下方向中途部に)設けられており、不使用時にあっては背もたれ26を前述した使用姿勢から回動支軸72回りに背もたれ26の右側(左右方向内方側)が下方移動するように90°回動させることにより、背もたれ26が図6に示す不使用姿勢へと姿勢変更可能とされている。
このロック機構73は、背もたれ取付壁29の右側上部に設けられた保持筒74と、この保持筒74に挿通されたロック部材75と、使用姿勢と不使用姿勢とにおいてロック部材75が係合する一対の係止部材76と、ロック部材75を係止部材76に対して係合する方向に付勢するバネ77と、ロック部材75を把持するためのグリップ78とを備えている。
ロック部材75は棒材から形成され、保持筒74に軸心方向移動自在に挿通されていて保持筒74から前方側に突出可能とされている。
また、取付プレート68の被取付部69には、ロック部材75の前端側を、該被取付部69の前方側に突出させるための挿通部80が板厚方向に貫通状に形成され、この挿通部80は回動支軸72の軸心を中心とする円弧状の溝によって構成されている。
係止部材76は、筒体から構成されていて前記挿通部80の一端側と他端側とに配置され、取付プレート68の被取付部69の前面側にその軸心が該被取付部69の前面側に直交するように固着されている。
不使用姿勢から使用姿勢にするときは、この動作の逆の動作を行う。
27 シートサポート
33 座部取付面
44 ガイド溝
47 係止部
52 第1アーム部
53 係合部
54 第2アーム部
55 支持筒
56 ロック部材
57 サポート本体
Claims (2)
- 座部取付面(33)に上下揺動自在に枢支されていて使用姿勢から下方側に揺動させることにより不使用姿勢に姿勢変更可能とされた座部(25)と、この座部(25)を使用姿勢で支えるシートサポート(27)とを備え、前記シートサポート(27)は、一端側が座部取付面(33)に枢支され他端側に設けた係合部(53)が座部(25)の下面側に設けたガイド溝(44)に係合することにより使用姿勢にある座部(25)を支持するサポート本体(57)と、座部(25)の下面側に設けた係止部(47)に係合して使用姿勢における座部(25)を姿勢変更不能にロックするロック部材(56)とを備え、前記サポート本体(57)は、座部(25)を使用姿勢から不使用姿勢へ姿勢変更する際において該姿勢変更にともなって揺動すると共に係合部(53)がガイド溝(44)内を移動して座部(25)の不使用姿勢への姿勢変更を許容するように構成され、前記ロック部材(56)は座部(25)が不使用姿勢であるときに前記ガイド溝(44)に係合することで座部(25)の使用姿勢への姿勢変更を規制するように構成され、
ロック部材(56)はシートサポート(27)の前記係合部(53)を設けた他端側に設けられ、座部(25)の下面側にガイド板(43)が設けられ、該ガイド板(53)に、前記ガイド溝(44)と係止部(47)とが設けられ、ガイド溝(44)は座部(25)を使用姿勢にすべく係合部(53)を係合する溝部(46)をガイド板(43)の座部(25)枢支側端部に有し、前記係止部(47)は前記溝部(46)の近傍に位置するように前記ガイド板(43)の座部(25)枢支側端部に設けられていることを特徴とするシート装置。 - シートサポート(27)は、一端側が座部取付面(33)に枢支連結された第1、2アーム部(52,54)と、第1アーム部(52)の他端側から延出されていて前記ガイド溝(44)を挿通する係合部(53)と、この係合部(53)の延出側端部及び前記第2アーム部(54)の他端側に固着され且つロック部材(56)を支持する支持筒(55)とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載のシート装置。
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JP2005370505A JP4401350B2 (ja) | 2005-12-22 | 2005-12-22 | シート装置 |
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JP2005370505A Active JP4401350B2 (ja) | 2005-12-22 | 2005-12-22 | シート装置 |
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Cited By (1)
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2005
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CN106394358A (zh) * | 2015-07-31 | 2017-02-15 | 丰田纺织株式会社 | 交通工具用座椅 |
CN106394358B (zh) * | 2015-07-31 | 2018-11-30 | 丰田纺织株式会社 | 交通工具用座椅 |
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JP2007168658A (ja) | 2007-07-05 |
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