JP2010234938A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】小さなロック部でもシートクッションを十分に固定できるようにすることを目的とする。
【解決手段】着座して使用されるときの着座位置と前方に跳ね上げられた収納位置との間で移動可能なシートクッション10と、着座して使用されるときの着座位置と前方に倒された収納位置との間で移動可能なシートバック20とを有する乗物用シート(車両用シート1)である。シートクッション10を乗物の機体に対しリンクし、着座位置の姿勢における後方においてシートクッション10に対し回動可能であるとともに前方において機体に対し回動可能な支持アーム12と、シートクッション10を機体のフロアFに対してロックするロック部(ロックピン15、ロックアーム120)とを備え、ロック部は、支持アーム12とシートクッション10の回動軸12Bよりも後方に設けられてなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用シートなどの乗物用シートに関し、特に、シートクッションを跳ね上げてシートレイアウトを変更可能な乗物用シートに関する。
乗用車の後部座席などにおいて、シートクッションを前方に跳ね上げた後、シートバックを前方に倒すことで、車両後部の収納空間を広げるシートレイアウトの変更構造が知られている。このような車両用シートにおいては、シートクッションを車体フロアに回動可能に支持させるため、車体フロアとシートクッションとをリンクする支持アーム(回動部材)を設け、回動部材の一端を車体フロアに対し回動可能に連結し、他端をシートクッションに連結している。そして、着座位置においてシートクッションを車体フロアに固定するため、支持アームの前後方向中央付近を車体フロアにロックするロック部材を設けた構成が知られている(特許文献1参照)。
特開2007−191121号公報
しかし、特許文献1に記載の発明では、支持アームの車体フロアに対する回動中心とロック部材とが非常に近いので、十分な固定力を得るには、ロック部材が大きく、重くなりすぎるという問題がある。
本発明は、以上のような背景に鑑みてなされたものであり、シートクッションを跳ね上げてシートレイアウトの変更が可能な乗物用シートにおいて、小さなロック部でもシートクッションを十分に固定できるようにすることを目的とする。
前記した課題を解決する本発明の乗物用シートは、着座して使用されるときの着座位置と前方に跳ね上げられた収納位置との間で移動可能なシートクッションと、着座して使用されるときの着座位置と前方に倒された収納位置との間で移動可能なシートバックとを有する乗物用シートであって、前記シートクッションを乗物の機体に対しリンクし、着座位置の姿勢における後方において前記シートクッションに対し回動可能であるとともに前方において前記機体に対し回動可能な支持アームと、前記シートクッションを前記機体のフロアに対してロックするロック部とを備え、前記ロック部は、前記支持アームと前記シートクッションの回動軸よりも後方に設けられたことを特徴とする。
このような乗物用シートによれば、ロック部は、支持アームとシートクッションの回動軸よりも後方に設けられ、支持アームと機体との回動軸から十分離れるので、ロック部に掛かる力は小さく、ロック部をコンパクトに構成しても、シートクッションを機体に固定する固定力を十分得ることができると共にロック部の配置の自由度を広げることができる。
このような乗物用シートにおいては、前記ロック部は、左右方向における中央に設けられ、前記シートバックに設けられたヘッドレストは、前記ロック部のうち前記シートクッションに設けられた部材との干渉を避けるための凹部が設けられた構成とすることができる。
このような構成によれば、ロック部が左右方向の中央に設けられるため、シートに不要なねじり力が掛かることがなく、ロックの開閉がスムーズにできるとともに、ヘッドレストに凹部が設けられることで、ヘッドレストとロック部の干渉を抑制することができる。
また、前記した乗物用シートにおいては、前記ロック部のうち、前記シートクッションに設けられる部材は、前記シートクッションの底面に設けられるとともに、前記シートバックに設けられたヘッドレストに対し、左右方向にずれた位置に設けられた構成とすることもできる。
このような構成によれば、ヘッドレストとロック部の干渉を抑制しつつ、可能な限り後方へロック部を設けてロック部のコンパクト化を図ることができる。
前記ロック部は、前記シートクッションに設けられたロックピンと、前記機体のフロアに回動可能に設けられ前記ロックピンと係合可能なフックと、前記フックを前記ロックピンと係合する方向に付勢する付勢部材とを備え、前記フックの回動中心と前記ロックピンと前記フックが係合する位置とを通る平面が上下方向よりも前方に傾斜した構成とすることが望ましい。
このような構成とすることで、シートクッションに前後方向の振動が加わっても、ロック部のロックの解除が抑制される。
また、前記ロック部は、前記シートクッションに設けられたロックピンと、前記機体のフロアに回動可能に設けられ前記ロックピンと係合可能なフックと、前記フックを前記ロックピンと係合する方向に付勢する付勢部材と、前記ロックピンと前記フックとの係合位置から前記ロックピンを前後方向に案内する溝を有するガイド部材とを備えた構成とすることができる。
このような構成により、ロックピンは、フックとの係合位置において、ガイド部材の溝により前後方向に案内されているため、上下への移動がガイド部材により抑制され、上下方向の振動によるシートクッションのがたつきが発生しにくい。そして、シートクッションをロックさせるときには、ロックピンはフックに向けてガイド部材により移動方向が案内されるため、スムーズにロックをすることができる。なお、本発明にいう前後方向に案内する溝は、上下方向よりも前後に向けて案内する水平または斜めに延びる溝である。
請求項1に記載の構成によれば、ロック部が支持アームと機体との回動軸から十分離れるので、ロック部に掛かる力は小さく、ロック部をコンパクトに構成しても、シートクッションを機体に固定する固定力を十分得ることができると共にロック部の配置の自由度を広げることができる。
請求項2に記載の構成によれば、ロック部が左右方向の中央に設けられるため、シートに不要なねじり力が掛かることがなく、ロックの開閉がスムーズにできるとともに、ヘッドレストに凹部が設けられることで、ヘッドレストとロック部の干渉を抑制することができる。
請求項3に記載の構成によれば、ヘッドレストとロック部の干渉を抑制しつつ、可能な限り後方へロック部を設けてロック部のコンパクト化を図ることができる。
請求項4に記載の構成によれば、シートクッションに前後方向の振動が加わっても、ロック部のロックの解除が抑制される。
請求項5に記載の構成によれば、ロックピンの上下への移動がガイド部材により抑制され、上下方向の振動によるシートクッションのがたつきが発生しにくい。また、シートクッションをロックさせるときには、スムーズにロックをすることができる。
第1実施形態に係る車両用シートの側面図である。 シートクッションを後方から見た図である。 シートクッションの支持アームおよびロックピンを示す平面図である。 ロック部の斜視図(a)と側面図(b)である。 シートの収納過程を説明する図であり、(a)はシートクッションとヘッドレストが移動している状態、(b)はシートクッションが収納位置まで移動完了した時点の車両用シートの状態を示す。 シートの収納過程を説明する図であり、(a)はシートバックとヘッドレストが移動してしばらくしたときの状態、(b)はシートクッション、シートバックおよびヘッドレストの収納が完了した状態を示す。 第2実施形態に係る車両用シートの側面図である。 第2実施形態に係る車両用シートのロックピンの位置を示す平面図である。 第2実施形態に係る車両用シートの収納過程を説明する図であり、(a)はシートバックとヘッドレストが移動してしばらくしたときの状態、(b)はシートバックおよびヘッドレストの収納が完了した状態を示す。
[第1実施形態]
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
図1に示すように、本発明の乗物用シートの一例としての車両用シート1は、シートクッション10と、シートバック20と、ヘッドレスト30とを備える。車両用シート1は、図1に実線で示した着座して使用されるときの着座位置と、シートクッション10を前方(シートバック20と離れる方向、すなわち、荷室を広げる方向)に跳ね上げて空けたスペースにシートバック20を倒して実現される、二点鎖線で示した非着座時の収納位置の間で可動である。車両用シート1は、例えば、乗用車の後部座席であり、収納位置に移動させると車体のフロアFの荷室の床面F1とシートバック20の後面(本明細書において、前後左右上下は車両用シート1を着座位置にした姿勢を基準とする)がほぼ同一面となって荷室の床面F1を実質的に広げることができるようになっている。
シートクッション10は、クッション本体11と、図示しないクッション本体11内のシートフレームとを有してなる。シートクッション10には、クッション本体11を車体のフロアFに対し回動可能に支持する支持アーム12と、トーションバネ13と、ロック部の一部としてのロックピン15とが設けられている。
クッション本体11は、底面11Aにロックピン15が設けられている。
支持アーム12は、シートクッション10を乗物の機体、ここでは車体に対してリンクする部材である。支持アーム12は、図1および図3に示すように、収納位置においておよそ前後方向に延びて配置され、前端が回動軸12AにおいてフロアFに回動可能に支持され、後端が回動軸12Bにより図示しないシートフレームと回動可能にリンクされている。支持アーム12は、図3に示すように、クッション本体11における左右両側に設けられ、これらが回動軸12Bにより一体に結合されている。このため、支持アーム12は、シートクッション10に捩るような力を与えることなくシートクッション10を回動させることができる。
トーションバネ13は、左右の回動軸12Aに設けられ、支持アーム12を常時前方へ、つまり、収納位置へ向けて付勢している。
図1および図2に示すように、ロックピン15は、クッション本体11の底面11Aから下方に突出して設けられたU字状の部材であり、フロアFに設けられたロックアセンブリ100の鉤状のロックアーム120が係合されることでシートクッション10をフロアFに固定するものである。ロックピン15は、図3に示すように、シートクッション10における左右方向中央の1箇所に設けられている。
図1に示すように、シートバック20は、シートバック本体21を有し、シートバック本体21は、下方に設けられた回動軸22を中心に回動可能なようにフロアFに支持されている。回動軸22には、トーションバネ23が設けられ、トーションバネ23によりシートバック20は常時前方へ、つまり、収納位置へ向けて付勢されている。
車両の側壁Sには、ロックピン15と同様のロックピン25が固定されており、シートバック本体21の内部には、ロックピン25に係合してシートバック20を着座位置にロックするロックアーム42が設けられている。なお、ロックアーム42は、図示しないバネにより常時ロック方向へ付勢されている。
ヘッドレスト30は、ヘッドレスト本体31と当該ヘッドレスト本体31をシートバック20に支持させる支持ピラー32とを備えている。支持ピラー32は、回動軸部材33によりシートバック本体21に支持されている。回動軸部材33は、図示しないバネを内蔵しており、常時ヘッドレスト30を前方へ、つまり、収納位置へ向けて付勢している。
ヘッドレスト本体31には、車両用シート1の収納過程において、シートクッション10の底面11Aのロックピン15との干渉を避けるべく、後側面に上下に延びる凹部31Aが形成されている。
シートバック本体21内には、支持ピラー32に隣接してロックアーム43が設けられ、ロックアーム43が支持ピラー32と係合することで、ヘッドレスト30は着座位置にロックされる。なお、ロックアーム43は、図示しないバネにより常時ロック方向へ付勢されている。
次に、ロックアセンブリ100について説明する。ロックアセンブリ100は車両のフロアFにおける、車両用シート1の左右方向中央に対応して、図示しないボルトや溶接により固定されている。図4(a),(b)に示すように、ロックアセンブリ100は、ベース110と、ロック部の一部であり、また、フックの一例であるロックアーム120と、ケーブル固定プレート130とを有する。
ベース110は、ロックアーム120を支持するものであり、取付プレート111と、ロック部の一部であり、また、ガイド部材の一例としてのガイドプレート112とが一体になって構成されている。
取付プレート111は、フロアFに沿った板状の部材であり、フロアFに固定されている。
ガイドプレート112は、取付プレート111から垂直に立ち上がって前後方向に延びた板状の部材である。ガイドプレート112には、図4(b)に示すように、ロックピン15のロック位置(ロックアーム120とロックピン15について、これらが互いに係合した位置をいう)から前方の斜め上方に延び、前方で開口する溝113が形成されている。この溝113は、ロックピン15の移動方向を案内するものであり、ロックピン15の移動方向を上下方向にある程度規制して前後方向へ向けるため、水平ないし水平からの角度が0〜45°となる向きに延びている。
ロックアーム120は、アーム部121と、フック部122と、ワイヤ係合部124を有する。ロックアーム120は、ロック部の一部であり、また、付勢部材の一例であるトーションバネ128により常時、図4(b)における反時計回りに付勢力が与えられている。
アーム部121は、回動軸123においてガイドプレート112に支持されており、これにより、ロックアーム120は図4(b)における上下に回動可能となっている。
フック部122は、アーム部121の先端から下方に突出するように設けられている。ロックアーム120のロック位置において、フック部122がロックピン15と係合することで、ロックピン15が前方へ移動するのが規制されている。なお、フック部122のロック位置における前面は、前方にいくほど上方へ向かう傾斜面122Aとなっており、ロックピン15が溝113に沿って後方に移動してきたときに、ロックピン15が傾斜面122Aと当接してロックアーム120を押し上げることでロック動作がスムーズに行われるようになっている。
ワイヤ係合部124は、後述するケーブル41の末端のタイコ41Bが係合する部分であり、ケーブル41の引っ張り力が与えられるようになっている。なお、ケーブル41は、公知の通り、ワイヤ41Aと、ワイヤ41Aの先端に設けられたタイコ41Bなどのいわゆるケーブルエンドと、ワイヤ41Aの外側を覆うシース41Cとを有する。
ケーブル固定プレート130は、ケーブル41のシース41Cの末端部を押さえるプレートであり、金属板をL字型に折り曲げることで底部131と末端支持部132とを有して構成されている。底部131は、ベース110の取付プレート111に溶接などにより固定され、末端支持部132は底部131から上方に立ち上がっている。末端支持部132には図示しない貫通孔が形成され、ワイヤ41Aがこの貫通孔を通り、シース41Cの末端部がこの貫通孔の縁部に固定されている。
ロックピン15およびロックアセンブリ100のロックアーム120からなるロック部は、図1に示すように支持アーム12とクッション本体11の回動軸12Bよりも後方に設けられている。
上述の各シート部は、車両の適宜な位置に設けられた操作レバー40の操作によって着座位置から収納位置に移動するように構成されている。具体的には、操作レバー40は、ケーブル41によりロックアーム120に接続されているとともに、ケーブル43Aによりロックアーム43に接続されている。これにより、操作レバー40の操作によりケーブル41のワイヤ41Aが引かれてロックアーム120が回動し、同時にケーブル43Aがロック解除に向けて作動するようになっている。
また、ロックアーム42はケーブル42Aの一端と接続され、ケーブル42Aの他端は、支持アーム12に接続され、これにより、支持アーム12の所定量の回動によりロックアーム42がロック解除に向けて作動するようになっている。
ロックアーム42のロック解除のタイミングは、支持アーム12におけるケーブル42Aの末端の接続位置や、収納位置におけるケーブル42Aのロック解除までの位置(遊び量やたるみ量)などで調整することができる。本実施形態においては、シートクッション10が収納位置まで移動完了した後にロックアーム42がシートバック20のロックを解除するように設定されている。
以上のように構成された車両用シート1の動作について説明する。
図1に示す着座状態から操作レバー40を操作すると、ケーブル41のワイヤ41Aが引かれてロックアーム120がトーションバネ128の付勢力に抗して上方に回動し、ロックアーム120とロックピン15の係合が外れる。また、ケーブル43Aがロックアーム43を作動させる。こうしてシートクッション10とヘッドレスト30のロックが解除されると、トーションバネ13および回動軸部材33に内蔵されたバネの付勢力により、図5(a)に示すようにシートクッション10およびヘッドレスト30が前方へ回動し始める。
図5(b)に示すように、ヘッドレスト30の移動が完了し、さらに、シートクッション10が収納位置まで回動すると、支持アーム12に末端が結合されたケーブル42Aが支持アーム12により引かれる。そして、ケーブル42Aの引き込みがロックアーム42を回動させ、ロックアーム42とロックピン25の係合が解除される。すなわち、シートバック20を収納位置に固定していたロックが解除される。
本実施形態において、このロック解除のタイミングは、シートクッション10が収納位置へ移動完了した直後である。このとき、シートクッション10の底面11Aのロックピン15は、ヘッドレスト30に設けられた凹部31Aの移動軌跡の外側にある。
シートバック20のロックが解除されると、トーションバネ23の付勢力により、シートバック20が図6(a)に示すように前方に回動し始める。
そして、シートバック20がさらに回動して、図6(b)に示すようにシートクッション10、シートバック20およびヘッドレスト30のすべてが収納位置へ移動する。
以上のような車両用シート1は、ロック部が支持アーム12のシートクッション10との回動軸12Bよりも後方に配置されているため、支持アーム12のフロアFとの回動軸12Aから離れた位置にロック部を設けることができる。そのため、トーションバネ13などによるシートクッション10の収納位置へ向けての回動力をロック部において比較的小さな力で止めることができる。したがって、ロック部をコンパクトに構成することができる。また、ロックアーム120を付勢するトーションバネ128は、比較的弱いものを用いることができるので、操作レバー40の操作荷重を軽くすることができる。しかも、ロック部とトーションバネ13との干渉も抑制できるので、ロック部を配置する上での設計自由度が広がる。
また、ロック部は、車両用シート1の左右方向中央に設けられていることから、ロックによるシートクッション10の拘束によりシートクッション10をねじるような力が働くことが無く、ロックの開閉をスムーズに行うことができる。さらに、ヘッドレスト30には凹部31Aが設けられていることから、収納過程においてヘッドレスト30とロックピン15とが干渉するのを抑制することができる。
本実施形態の車両用シート1においては、ロックアセンブリ100のロックアーム(フック)120の回動中心と、ロックピン15とロックアーム120が係合する位置とを通る平面PL(図4(b)参照)は、上下方向よりも前方に傾斜しているため、シートクッション10が振動などにより前後方向に動こうとしても、ロックアーム120のフック部122によりこの動きが規制される。また、ロックピン15のロック位置付近での移動方向は、ガイドプレート112に設けられた溝113によりほぼ前後方向のみに規制されているため、シートクッション10の上下方向へのがたつきも抑制される。言い換えると、ロックアーム120により溝113に沿った方向の動きを規制し、溝113により側面視において溝113に直交する方向への動きが規制されるため、シートクッション10のがたつきが良好に抑制される。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態においては、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明し、同じ部分は図面に同じ符号を付して説明を省略する。
図7に示すように、第2実施形態に係る車両用シート2は、シートバック本体21の下端に、部分的に突出する突出部26が設けられている。このようにすることで、シートクッション10との隙間を小さくし、または無くし、また、シートバック本体21の下端のへたりによるシートクッション10とシートバック20の隙間の拡大を減少させることができる。また、収納位置において、シートバック20の後方のフロアFとの隙間を小さくすることも可能となる。
そして、車両用シート2は、ロックピン15が、図8に示すように左右方向の両端寄りに2つ設けられている。そして、ロックピン15がヘッドレスト30に対し左右方向にずれた位置に設けられ、ヘッドレスト30には、第1実施形態で示した凹部31Aが形成されていない。このようにすることで、図9(a),(b)に示したようにヘッドレスト30がロックピン15のそばを左右方向に逃げて通過できるため、ヘッドレスト30とロックピン15とが干渉することなくシートレイアウトを変更することができる。
なお、この形態において、ロックアセンブリ100は、左右いずれかのロックピン15に対応させて1つ設ければよい。また、ロックピン15は、左右方向の一端寄りに1つのみ設けられていてもよい。
以上に本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されることなく適宜変形して実施することが可能である。
前記実施形態においては、ケーブル固定プレート130をベース110と別部品にしてベース110に固定するように構成したが、ケーブル固定プレート130とベース110とを一体の板金部品として構成すれば、部品点数を減らすことができる。
前記実施形態においては、シートにロックピンを設け、機体にフック(ロックアーム)を設けたが、これとは逆に、機体にロックピンを設け、シートにフック(ロックアーム)を設ける構成としてもよい。
前記実施形態においては、ケーブル類の配線を見易くするためケーブル類を車両用シート1やフロアFから離して図示したが、ケーブル41や、ケーブル41とケーブル43Aとの分岐部をフロアFに沿わせるようにして、フロアマットとフロアFの間に配置すれば、ケーブル類をコンパクトに収納することが可能となる。同様に、ケーブル42Aやケーブル43Aも、フロアF、シートクッション10、シートバック20に沿わせて配置し、フロアマット内やフロアマットの下、シートカバー内に配置することで、ケーブル類をコンパクトに収納することが可能となる。
前記実施形態においては、乗物用シートの適用例として車両用シート1を示したが、本発明の乗物用シートは、その他の乗物用シート、例えば、船舶用や航空機用のシートに適用することもできる。
1 車両用シート
10 シートクッション
11 クッション本体
11A 底面
12 支持アーム
12A 回動軸
12B 回動軸
15 ロックピン
20 シートバック
21 シートバック本体
30 ヘッドレスト
31A 凹部
41 ケーブル
41A ワイヤ
41B タイコ
41C シース
100 ロックアセンブリ
110 ベース
111 取付プレート
112 ガイドプレート
113 溝
120 ロックアーム
121 アーム部
122 フック部
122A 傾斜面
123 回動軸
128 トーションバネ
130 ワイヤ固定プレート
131 底部
132 末端支持部
F フロア
F1 床面

Claims (5)

  1. 着座して使用されるときの着座位置と前方に跳ね上げられた収納位置との間で移動可能なシートクッションと、着座して使用されるときの着座位置と前方に倒された収納位置との間で移動可能なシートバックとを有する乗物用シートであって、
    前記シートクッションを乗物の機体に対しリンクし、着座位置の姿勢における後方において前記シートクッションに対し回動可能であるとともに前方において前記機体に対し回動可能な支持アームと、
    前記シートクッションを前記機体のフロアに対してロックするロック部とを備え、
    前記ロック部は、前記支持アームと前記シートクッションの回動軸よりも後方に設けられたことを特徴とする乗物用シート。
  2. 前記ロック部は、左右方向において中央に設けられ、
    前記シートバックに設けられたヘッドレストは、前記ロック部のうち前記シートクッションに設けられた部材との干渉を避けるための凹部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記ロック部のうち、前記シートクッションに設けられる部材は、前記シートクッションの底面に設けられるとともに、前記シートバックに設けられたヘッドレストに対し、左右方向にずれた位置に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  4. 前記ロック部は、前記シートクッションに設けられたロックピンと、前記機体のフロアに回動可能に設けられ前記ロックピンと係合可能なフックと、前記フックを前記ロックピンと係合する方向に付勢する付勢部材とを備え、前記フックの回動中心と前記ロックピンと前記フックが係合する位置とを通る平面が上下方向よりも前方に傾斜していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の乗物用シート。
  5. 前記ロック部は、前記シートクッションに設けられたロックピンと、前記機体のフロアに回動可能に設けられ前記ロックピンと係合可能なフックと、前記フックを前記ロックピンと係合する方向に付勢する付勢部材と、前記ロックピンと前記フックとの係合位置から前記ロックピンを前後方向に案内する溝を有するガイド部材とを備えたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の乗物用シート。
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