JP5701361B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートなどの乗物用シートに関し、特に、シートレイアウトの変更の早さを向上した乗物用シートに関する。
乗用車の後部座席などにおいて、シートクッションを前方に跳ね上げた後、シートバックを前方に倒すことで、車両後部の収納空間を広げるシートレイアウトの変更構造が知られている。このような車両用シートにおいては、簡単な操作によりシートクッション、シートバックおよびヘッドレストを収納位置に移動させることができるように、シートクッションの跳ね上げ動作に連動する第1の連動機構によってシートバックのリクライニング機構のロックが解除され、さらに、シートバックの前倒れに連動する第2の連動機構によってヘッドレストのロック状態が解除され、ヘッドレストが収納位置に倒れる構成が知られている(特許文献1参照)。
特開平10−297332号公報
しかし、特許文献1に記載の発明では、シートクッションとシートバックを収納位置に移動させる際に、シートクッションの移動が完了してからシートバックの移動が開始されるため、シートクッションとシートバックの移動が完了するまでに時間が掛かるという問題がある。
本発明は、以上のような背景に鑑みてなされたものであり、シートクッションを跳ね上げて空けたスペースにシートバックを倒すシートレイアウトの変更ができる乗物用シートにおいて、迅速にシートレイアウトの変更が完了できるようにすることを目的とする。
前記した課題を解決する本発明の乗物用シートは、着座して使用されるときの着座位置と前方に跳ね上げられた収納位置との間で移動可能なシートクッションと、着座して使用されるときの着座位置と前方に倒された収納位置との間で移動可能なシートバックとを有する乗物用シートであって、前記シートクッションおよび前記シートバックのそれぞれを着座位置から収納位置に向けて付勢する少なくとも1つの付勢部材と、前記シートバックを着座位置にロックする第1ロック部材と、前記シートバックに設けられたヘッドレストと、前記シートクッションが着座位置から収納位置に向かって途中の位置まで所定量移動したときに、前記第1ロック部材によるロックを解除し、前記シートバックを収納位置に向けて移動させ始めるロック解除手段とを備え、前記シートクッションは、底面に前記ヘッドレストに当たらないようにするための凹部を有し、前記シートクッションは、当該シートクッションを着座位置にロックするための第2ロック部材が係合する第3ロック部材を前記凹部の左右方向の少なくとも一方側に有することを特徴とする。この構成において、前記第3ロック部材は、ストライカである構成とすることができる。また、前記第3ロック部材は、前記凹部の左右方向両側に配置されている構成とすることができる。
このような乗物用シートによれば、シートクッションを着座位置から収納位置へ移動させると、シートクッションが収納位置へ向かって所定量移動した途中の位置でロック解除手段が作動してロック部材のロックを解除する。このため、シートクッションの移動完了を待つことなくシートバックの移動が開始されるので、シートレイアウトの変更が迅速になされる。また、シートクッションが所定量移動しなければ、シートバックが移動し始めることは無いので、シートクッションの上に物が置いてあるなどシートクッションの移動を阻害するようなことがあった場合には、シートバックは移動せず、シートクッションが移動しないままシートバックが作動することによるシートクッションやシートバックの不要なシワの発生などが防止できる。
そして、この構成によれば、乗物用シートの収納時に凹部にヘッドレストが入り込むことで、シートバックを押し倒し始めるタイミングを早くすることができる。
前記した構成において、前記凹部は、前記シートバックが前記着座位置から前記収納位置に移動するときに、前記ヘッドレストが入り込むような構成とすることができる。
前記した構成において、前記凹部は、左右方向の幅が前記ヘッドレストよりも大きい構成とすることができる。
このような構成によれば、シートバックが着座位置から収納位置に移動するときに、ヘッドレストが凹部をすり抜けるので、ヘッドレストをシートクッションに当てることなく収納位置に移動させることができる。
前記した構成において、前記ヘッドレストは、前記収納位置において、前方に回動した状態となり、前記凹部は、前記収納位置において、前記ヘッドレストの背面と対向している構成とすることができる。
このような構成によれば、ヘッドレストをコンパクトに収納することができる。
請求項1に記載の構成によれば、シートクッションの移動完了を待つことなくシートバックの移動が開始されるので、シートレイアウトの変更が迅速になされる。また、シートクッションが所定量移動しなければ、シートバックが移動し始めることは無いので、シートクッションが移動しないままシートバックが作動することによるシートクッションやシートバックの不要なシワの発生などが防止できる。さらに、乗物用シートの収納時に凹部にヘッドレストが入り込むことで、シートバックを押し倒し始めるタイミングを早くすることができる。
本発明によれば、シートバックが着座位置から収納位置に移動するときに、ヘッドレストが凹部をすり抜けるので、ヘッドレストをシートクッションに当てることなく収納位置に移動させることができる。
本発明によれば、ヘッドレストをコンパクトに収納することができる。
実施形態に係る車両用シートの側面図である。 シートクッションの支持アームを示す平面図である。 (a)は、シートクッションを後方から見た図であり、(b)は、図2のX−X断面図である。 実施形態に係る車両用シートの収納過程を説明する図であり、(a)はシートクッションとヘッドレストが移動を始めた状態、(b)はシートクッションがシートクッションの底面に当たった状態を示す。 実施形態に係る車両用シートの収納過程を説明する図であり、(a)はシートバックがシートクッションを押し出した状態、(b)はシートバックおよびヘッドレストの収納が完了した状態を示す。 実施形態に係る車両用シートにおいて、ヘッドレストを最も低くした状態でシートを収納する過程を説明する図であり、(a)はシートクッションとヘッドレストが移動を始めた状態、(b)はシートクッションがシートクッションの底面に当たらずにシートクッションの底面の傍を通過する状態を示す。 連結部材の移動抑制部材としての作用を説明する図である。 連結部材の変形例を示す図である。 支持アームの断面形状の変形例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
図1に示すように、本発明の乗物用シートの一例としての車両用シート1は、シートクッション10と、シートバック20と、ヘッドレスト30とを備える。車両用シート1は、図1に実線で示した着座して使用されるときの着座位置と、シートクッション10を前方(シートバック20と離れる方向、すなわち、荷室を広げる方向)に跳ね上げて空けたスペースにシートバック20を倒して実現される、二点鎖線で示した非着座時の収納位置の間で可動である。車両用シート1は、例えば、乗用車の後部座席であり、収納位置に移動させると車体のフロアFの荷室の床面F1とシートバック20の後面21A(本明細書において、前後左右上下は車両用シート1を着座位置にした姿勢を基準とする)がほぼ同一面となって荷室の床面F1を実質的に広げることができるようになっている。特に、本実施形態の車両用シート1では、図5(b)を参照してよく分かるように、収納位置においてシートクッション10の後端(図5(b)の姿勢では上端に位置する)がシートバック20の後面21Aおよび荷室の床面F1と同一高さとなっていることで、荷室のスペースが非常に広くなっている。
図1に示すように、シートクッション10は、図示しないシートフレームを内部に有したクッション本体11と、クッション本体11を車体のフロアFに対し回動可能に支持する支持アーム12と、トーションバネ13と、ストライカの一例としてのロックピン15とを有する。
支持アーム12は、図1および図2に示すように、着座位置においておよそ前後方向に延びて配置され、前端部が回動軸12AにおいてフロアFに回動可能に支持され、後端部が回動軸12Bにより図示しないシートフレームと回動可能にリンクされている。支持アーム12は左右に互いに離れて2つ設けられ、これらが回動軸12Bにより一体に結合されている。また、左右の支持アーム12は、前後方向中央よりも前寄りの位置で、移動抑制部材としても機能する連結部材12Dにより互いに一体に連結されている。連結部材12Dは、図3(b)に示すように、左右方向中央が上方に凸となった湾曲した部材である。図1に示すように、連結部材12Dは、側面視において略上方に突出している。支持アーム12は、回動軸12Bと連結部材12Dにより一体に連結されているので、剛性が高く、シートクッション10が捩られるような動きをすることなくシートクッション10を回動させることができる。特に、連結部材12Dは、回動軸12Aの近くで左右の支持アーム12を連結しているので、支持アーム12の剛性は特に高くなっており、シートクッション10にシートバック20やヘッドレスト30が当たっても、シートクッション10が安定して動作する。
また、連結部材12Dは、後述するようにシートクッション10に座った乗員が前方へずれるのを抑制する機能を有する。
支持アーム12は、図2に示すように、平面視において、前後方向の中央付近が左右方向外側に屈曲して張り出した屈曲部12Cとなっている。この屈曲部12Cは、シートバック20の上部とヘッドレスト30が着座位置から収納位置へ移動するときに通過する領域と側面視において重なっており、シートバック20およびヘッドレスト30が支持アーム12と干渉するのを防止するのに寄与する。
さらに、図3(b)に示すように、支持アーム12は、鉛直方向に延びる板状部12Xと板状部12Xの下縁から内側に突出した第1補強部12Yを有したL字断面をなしている。このため、支持アーム12は、上下方向の曲げ剛性が高くなっている。
クッション本体11は、図3(a)に示すように左右方向中央の着座部11Bと、この着座部11Bの左右方向両側において上方に突出し、乗員にサポート感を与える土手部11Cとを有する。支持アーム12は、このクッション本体11の土手部11Cの真下に位置するので、着座時に乗員に違和感を与えない。つまり、支持アーム12は着座部11Bの下には無いため、支持アーム12が着座部11Bのクッション性能を損なうことがない。特に、本実施形態では、支持アーム12が屈曲部12Cを有するため、着座部11Bが撓む領域から支持アーム12が逃げており、着座部11Bのクッション性能を良好に維持することができる。
また、クッション本体11は、底面11Aの後部に、ヘッドレスト30よりも若干広い幅で前後に延びる凹部11Dを有している。凹部11Dは、車両用シート1の収納時にヘッドレスト30が入り込むことで、シートバック20を前方へ倒し始めるタイミングを早くするのに寄与している。
図1および図2に示すように、トーションバネ13は、持アーム12を常時前方へ、つまり、シートクッション10の収納位置へ向けて付勢している。トーションバネ13は、右の独立した回動軸12Aにそれぞれ設けられているため、シートクッション10の安定した移動が可能になるとともに、トーションバネ13の小型化も可能となる。
ロックピン15は、クッション本体11の底面11Aから下方に突出して設けられたU字状の部材(図3参照)であり、フロアFに設けられた鉤状の第2ロック部材の一例としてのロックアーム41が係合されることでシートクッション10をフロアFに固定するものである。ロックピン15は、左右方向両側に分けて2つ設けられている。なお、ロックアーム41は、2つのロックピン15のうちの一方に対応して設けられ、図示しないバネにより常時ロック方向へ付勢されている。
シートバック20は、シートバック本体21を有し、シートバック本体21は、下方に設けられた回動軸22を中心に回動可能なようにフロアFに支持されている。回動軸22には、トーションバネ23が設けられ、トーションバネ23によりシートバック20は常時前方へ、つまり、収納位置へ向けて付勢されている。
車両(機体)の側壁Sには、ロックピン15と同様のロックピン25が固定されており、シートバック本体21の内部には、ロックピン25に係合してシートバック20を着座位置にロックする第1ロック部材の一例としてのロックアーム42が設けられている。なお、ロックアーム42は、図示しないバネにより常時ロック方向へ付勢されている。
ヘッドレスト30は、ヘッドレスト本体31と当該ヘッドレスト本体31をシートバック20に支持させる支持ピラー32とを備えている。支持ピラー32は、回動軸部材33によりシートバック本体21に支持されている。回動軸部材33は、図示しないバネを内蔵しており、常時ヘッドレスト30を前方へ、つまり、収納位置へ向けて付勢している。
図示は省略するが、ヘッドレスト30は、公知の構造により高さ位置を調整する高さ調整機構を有しており、図1、図4および図5においては、調整範囲のうち、最も高い位置に調整してある。
シートバック本体21内には、支持ピラー32に隣接してロックアーム43が設けられ、ロックアーム43が支持ピラー32と係合することで、ヘッドレスト30は着座位置にロックされる。なお、ロックアーム43は、図示しないバネにより常時ロック方向へ付勢されている。
なお、上述の各部材において、トーションバネ13およびトーションバネ23は、付勢部材の一例である。
上述の各シート部は、車両の適宜な位置に設けられた操作レバー40の操作によって収納位置に移動するように構成されている。具体的には、ロックアーム41は、ケーブル41Aに接続されており、ロックアーム43はケーブル43Aに接続されている。ケーブル41Aとケーブル43Aは一つのケーブル40Aにまとめられてケーブル40Aが操作レバー40に接続されている。これにより操作レバー40の操作によりケーブル40Aが引かれてロックアーム41とロックアーム43が回動するようになっている。
また、ロックアーム42はケーブル42Aを介して支持アーム12の前後方向中央付近に接続されている。これにより、シートクッション10が前方に回動したときに支持アーム12が前方へ回動すると、ケーブル42Aが引かれてロックアーム42がロック解除するようになっている。すなわち、ケーブル42Aはロック解除手段の一例である。
ロックアーム42のロック解除のタイミングは、支持アーム12におけるケーブル42Aの末端の接続位置や、収納位置におけるケーブル42Aのロック解除までの位置(遊び量やたるみ量)などで調整することができる。本実施形態においては、シートクッション10がシートバック20およびヘッドレスト30の着座位置から収納位置までの可動範囲(最も外側のラインを図4(a)のラインL1に示す)を外れる前にロックアーム42がシートバック20のロックを解除するように設定されている。さらに詳しく言うと、ヘッドレスト30が最も高い位置に調整されているときには、シートクッション10の底面11Aに当たり、ヘッドレスト30が最も低い位置に調整されているときにはシートクッション10の底面11Aに当たらないようなタイミングでシートバック20のロックを解除するように設定されている。
以上のように構成された車両用シート1の作用について説明する。
図1に示す着座状態から操作レバー40を操作すると、ケーブル40A,41Aが引かれてロックアーム41が回動し、ロックアーム41とロックピン15の係合が外れる。また、操作レバー40を操作すると、ケーブル40A,43Aが引かれてロックアーム43が回動し、ロックアーム43と支持ピラー32の係合が外れる。こうしてシートクッション10とヘッドレスト30のロックが同時に解除されると、トーションバネ13と回動軸部材33に内蔵されたバネの付勢力により、図4(a)に示すようにシートクッション10とヘッドレスト30が前方へ回動する。
シートクッション10が所定量回動すると、支持アーム12に末端が結合されたケーブル42Aが支持アーム12により引かれる。そして、ケーブル42Aの引き込みがロックアーム42を回動させ、ロックアーム42とロックピン25の係合が解除される。すなわち、シートバック20を着座位置に固定していたロックが解除される。
本実施形態において、このロック解除のタイミングは、ヘッドレスト30がシートクッション10の底面11Aに当たることができるようなタイミングである。詳しくは、ヘッドレスト30は、図4(b)に示すように、シートクッション10の底面11Aのうち、凹部11Dに当たる。
ヘッドレスト30がシートクッション10の底面11Aに当たると、図5(a)に示すように、シートクッション10は加速されて収納位置へ向かって移動する。
そして、図5(b)に示すように、シートクッション10、シートバック20およびヘッドレスト30のすべてが収納位置へ移動完了する。このとき、ヘッドレスト30は、左右の2つの支持アーム12の間であって、回動軸12Bおよび連結部材12Dの間を下方に通り抜けて収納位置へと移動する。収納位置において、ヘッドレスト30は、前方に回動した状態で、収納位置にあるシートクッション10とフロアFの前面壁F2との間の隙間に入り込んでコンパクトに収納される。
以上は、ヘッドレスト30が最も高い位置にある場合の動作を説明したが、ヘッドレスト30が最も低い位置にある場合、図6(a)に示すように操作レバー40を操作してシートクッション10とヘッドレスト30が動き始めた後、前記した図4(a)と同じタイミングでシートバック20のロックが解除される。そして、シートバック20が前方へ倒れると、図6(b)に示すように、ヘッドレスト30は、シートクッション10の底面11Aに設けられた凹部11Dの中をすり抜けて、シートクッション10に当たることなく収納位置へと移動する。なお、シートバック20もシートクッション10に当たらない。
以上のように、本実施形態の車両用シート1によれば、シートクッション10を着座位置から所定量動かしたときに、シートバック20が収納位置へと動き始める。したがって、従来のように、シートクッションが移動完了してからシートバックが移動し始める形態に比較すると、迅速にシートレイアウトの変更が完了できる。そして、シートクッション10が所定量移動しなければ、シートバック20が移動し始めることは無いので、シートバック20の不要なシワの発生などが防止できる。
また、本実施形態の車両用シート1は、収納時にヘッドレスト30がシートクッション10の底面11Aに当たるので、シートクッション10が加速されて迅速にシートレイアウトを変更できる。また、底面11Aに凹部11Dがあり、ヘッドレスト30は底面11Aのうち凹部11Dに当たるようになっているので、シートバック20を動かし始めるタイミングをより早くすることができる。
そして、本実施形態の車両用シート1は、ヘッドレスト30を最も高い位置にした状態ではヘッドレスト30がシートクッション10に当たるが、ヘッドレスト30を最も低い位置にした状態では、ヘッドレスト30はシートクッション10の底面11Aに当たらないので、ヘッドレスト30やシートクッション10の擦れを避けたい場合には、ヘッドレスト30を最も低い位置にすることで、ヘッドレスト30をシートクッション10に当てないように選択できる。すなわち、ユーザの好みで、ヘッドレスト30をシートクッション10に当てるか否かの選択をすることができる。
車両用シート1は、連結部材12Dにより左右の支持アーム12を回動軸12Aの近くで連結しているので、ヘッドレスト30がシートクッション10に当たっても、支持アーム12がシートクッション10を安定して支持することができる。
また、連結部材12Dは、図7に示すように、シートクッション10の底面11Aに入り込むような状態で配置されているため、車両が前面衝突した場合など、乗員Pが車両に対して前方にずれようとするときに、乗員Pの臀部P1が前方へ動こうとしても、連結部材12Dおよびその周りのクッションが抵抗となって、乗員Pが前方へずれにくいという効果を奏する。
また、本実施形態の車両用シート1では、支持アーム12が屈曲部12Cを有するため、支持アーム12とシートバック20およびヘッドレスト30との干渉を防止でき、シートバック20やヘッドレスト30の損傷を防止できるだけでなく、シートクッション10の着座部11Bの下の空間を確保して、クッション性能を維持することができる。また、支持アーム12の屈曲部12Cは、側面視においてヘッドレスト30の通過領域と重なっているので、仮にヘッドレスト30を大型化しても、支持アーム12とヘッドレスト30の干渉を避けることができる。
以上に本発明の実施形態について説明したが、本発明は、以下の他の形態に示すように、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、図8に示すように、連結部材112Dを側面視においてより前方に傾けた形状にすることもできる。このように、連結部材112Dを、上方にいくほど前方にいくように傾けることで、乗員Pが座ったときの連結部材112Dの異物感を減らすことができる。
また、図9に示すように、支持アーム212の断面において、板状部12Xの下縁だけでなく、上縁をも内側に張り出させて第2補強部12Zを形成し、コ字型の断面とすれば、支持アーム212の剛性をさらに高めてシートクッション10のより安定した移動が可能になる。そして、支持アーム12は、一つのシートに2本で有る必要はなく、1本でも3本以上でもよい。3本以上の場合、それらを互いに連結部材により連結するのが望ましい。
前記実施形態においては、車両用シート1の収納時にヘッドレスト30がシートクッション10の底面11Aに当たる形態について説明したが、シートバック20がシートクッション10の底面11Aに当たるように構成しても、同様の効果を得ることができる。
前記実施形態においては、ヘッドレスト30の高さを調整することで、ヘッドレスト30がシートクッション10に当たるか否かを選択できるように構成したが、ヘッドレスト30の高さに拘わらず、ヘッドレスト30がシートクッション10に当たるように構成することもできる。また、ヘッドレスト30やシートバック20が、シートクッション10の底面11Aに当たるのではなく、後端に当たって、シートクッション10の移動を加速するような構成としてもよい。
前記実施形態においては、シートクッション10の底面11Aに凹部11Dを設けてシートバック20の移動開始タイミングを可能な限り早くしていたが、凹部11Dは設けなくてもよい。
前記実施形態においては、ケーブル類の配置およびロック解除までの位置の設定によりロックアーム42のロック解除のタイミングを決めていたが、シートクッション10の姿勢をセンサで検知して、アナログ制御またはデジタル制御によりシートクッション10の姿勢に応じてシートバック20の回動を開始させてもよい。
前記実施形態においては、シートクッション10、シートバック20およびヘッドレスト30を付勢する部材をそれぞれ個別に設けたが、レイアウト上可能で有れば、これらの部材の一部または全部を共通のバネで構成してもよい。
前記実施形態においては、ヘッドレスト30がシートバック20と別体に構成された形態のみを示したが、ヘッドレストがシートバックに一体に構成された形態のシートでも本発明を適用することができる。
また、前記実施形態においては、乗物用シートの適用例として車両用シート1を示したが、本発明の乗物用シートは、その他の乗物用シート、例えば、船舶用や航空機用のシートに適用することもできる。
1 車両用シート
10 シートクッション
11 クッション本体
11A 底面
11D 凹部
12 支持アーム
12A 回動軸
12B 回動軸
12C 屈曲部
12D 連結部材
13 トーションバネ
20 シートバック
25 ロックピン
30 ヘッドレスト
32 支持ピラー
40 操作レバー
40A ケーブル
42 ロックアーム
42A ケーブル
P 乗員

Claims (6)

  1. 着座して使用されるときの着座位置と前方に跳ね上げられた収納位置との間で移動可能なシートクッションと、着座して使用されるときの着座位置と前方に倒された収納位置との間で移動可能なシートバックとを有する乗物用シートであって、
    前記シートクッションおよび前記シートバックのそれぞれを着座位置から収納位置に向けて付勢する少なくとも1つの付勢部材と、
    前記シートバックを着座位置にロックする第1ロック部材と、
    前記シートバックに設けられたヘッドレストと、
    前記シートクッションが着座位置から収納位置に向かって途中の位置まで所定量移動したときに、前記第1ロック部材によるロックを解除し、前記シートバックを収納位置に向けて移動させ始めるロック解除手段とを備え、
    前記シートクッションは、底面に前記ヘッドレストに当たらないようにするための凹部を有し、
    前記シートクッションは、当該シートクッションを着座位置にロックするための第2ロック部材が係合する第3ロック部材を前記凹部の左右方向の少なくとも一方側に有することを特徴とする乗物用シート。
  2. 前記第3ロック部材は、ストライカであることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記第3ロック部材は、前記凹部の左右方向両側に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の乗物用シート。
  4. 前記凹部は、前記シートバックが前記着座位置から前記収納位置に移動するときに、前記ヘッドレストが入り込むように構成されたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の乗物用シート。
  5. 前記凹部は、左右方向の幅が前記ヘッドレストよりも大きいことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の乗物用シート。
  6. 前記ヘッドレストは、前記収納位置において、前方に回動した状態となり、
    前記凹部は、前記収納位置において、前記ヘッドレストの背面と対向していることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の乗物用シート。
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