JP4468310B2 - 車両用シートのダブルフォールディング機構 - Google Patents
車両用シートのダブルフォールディング機構 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4468310B2 JP4468310B2 JP2006013683A JP2006013683A JP4468310B2 JP 4468310 B2 JP4468310 B2 JP 4468310B2 JP 2006013683 A JP2006013683 A JP 2006013683A JP 2006013683 A JP2006013683 A JP 2006013683A JP 4468310 B2 JP4468310 B2 JP 4468310B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seat
- seat cushion
- rotation
- seat back
- vehicle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Seats For Vehicles (AREA)
Description
更に、特許文献1の開示技術では、上記の構成に加え、シートバックの前倒し動作とシートクッションの起こし上げ動作とを連動させるリンク機構が設けられている。このリンク機構は、起こし上げられてくるシートクッションと前倒しされていくシートバックとが互いに干渉し合わないように組まれている。
また、特許文献2の開示技術では、シートクッションが所定の格納位置に向けて起こし上げられたときにのみ、シートバックの前倒し回動が許容されるように、これらの動作を関連付けるリンク機構が設けられている。
すなわち、これらの開示技術では、シートクッションとシートバックとの干渉を回避することのできる構成が採られている。したがって、これらの動作を附勢手段によって自動的に行えるようにし、かかる附勢動作を一の操作に関連付けて自動的に行えるように機構を構成することができる。
先ず、第1の発明は、着座使用可能な姿勢状態に保持されているシートが、この保持状態を解除する一の操作手段の操作によって、着座部であるシートクッションが車体フロアから起こし上げられると共に、この起こし上げられる前のシートクッションの設置スペースに背もたれ部であるシートバックが倒し込まれて格納姿勢状態となるように作動する車両用シートのダブルフォールディング機構であって、シートクッションと車体フロアとの連結構造を成す第1の連結構造と、シートバックと車体フロアとの連結構造を成す第2の連結構造と、を有する。第1の連結構造は、シートクッションを車体フロアに対して起倒回動可能に支持する第1の回動機構と、第1の回動機構により支持されたシートクッションを車体フロアから起こし上げる回動方向に附勢する第1の附勢手段と、第1の附勢手段により回動附勢されたシートクッションを車体フロアに倒伏させた回動位置にて保持する第1の保持機構と、を有する。第2の連結構造は、シートバックを車体フロアに対して起倒回動可能に支持する第2の回動機構と、第2の回動機構により支持されたシートバックをシートクッションの設置スペースに向けて倒し込む回動方向に附勢する第2の附勢手段と、第2の附勢手段により回動附勢されたシートバックを車体フロアから起立させた回動位置にて保持する第2の保持機構と、を有する。第1の保持機構及び第2の保持機構は、一の操作手段の操作によってそれぞれの保持状態が解除されるようになっている。第2の連結構造には、保持状態が解除されて倒し込まれていくシートバックの回動速度を抑制する速度抑制手段が設けられている。速度抑制手段は、シートクッションがシートバックの回動軌跡から外れる回動位置まで起こし上げられた後に、シートバックの回動端部がシートクッションの回動軌跡内に倒し込まれていくように、シートバックの回動速度を抑制するようになっている。第1の連結構造には、保持状態が解除されて起こし上げられていくシートクッションの回動速度を抑制するダンパーが設けられている。ダンパーは、シートクッションがシートバックの回動軌跡から外れる回動位置まで起こし上げられた後に、シートクッションの回動速度を抑制するようになっている。シートバックの回動端部が前記シートクッションの回動軌跡内に進入した後には、前記シートクッション及び前記シートバックはそれぞれ附勢回動速度が抑制されながら設定された終端位置まで回動していくようになっている。
ここで、速度抑制手段は、シートバックが倒し込まれていく附勢回動に対し、各種の抵抗を付与してこの附勢回動速度を抑制するものである。したがって、このような抵抗を付与することのできる機構は、比較的簡単に構成することができる。
この第1の発明によれば、一の操作手段を操作することにより、シートクッションが附勢によって車体フロアから起こし上げられると共に、シートバックが附勢によってシートクッションの設置スペースに向かって倒し込まれていく。このとき、シートバックは、シートクッションがシートバックの回動軌跡から外れる回動位置まで起こし上げられた後に、シートクッションの回動軌跡内に倒し込まれていくように、速度抑制手段によってその附勢による倒れ込みの回動速度が抑制される。一方、シートクッションは、シートバックの回動軌跡から外れる回動位置まで起こし上げられた後に、ダンパーによってその附勢による起こし上げの回動速度が抑制される。そして、上記したシートバックとシートクッションとは、シートバックの回動端部がシートクッションの回動軌跡内に進入した後には、それぞれ速度抑制手段或いはダンパーによって附勢回動速度が抑制されながら設定された終端位置まで回動していく。
この第2の発明によれば、ダンパーにより、シートバックの附勢回動速度を緩やかに減衰させることができる。
この第3の発明によれば、回転式の粘性ダンパーは、その粘性によって、第2の回動機構の回動を緩やかに抑制する。また、回転式の粘性ダンパーは、第2の回動機構の回動軸に連結されてコンパクトに配置される。
この第4の発明によれば、回転式の粘性ダンパーは、その粘性によって、第1の回動機構の回動を緩やかに抑制する。また、回転式の粘性ダンパーは、第1の回動機構の回動軸に連結されてコンパクトに配置される。
先ず、第1の発明によれば、一の操作によってシートが自動的に格納姿勢状態に切換えられるダブルフォールディング機構において、速度抑制手段及びダンパーを用いた比較的簡単な構成によって、シートクッションとシートバックとの干渉を回避し、かつ、シートを格納状態とするまでにかかる時間を短縮することができる。
更に、第2の発明によれば、シートバックの附勢回動速度を緩やかに減衰させることができるため、動きの変化を少なく抑えることができる。
更に、第3の発明によれば、速度抑制手段をコンパクトに構成することができ、荷室スペースへの影響を少なく抑えることができる。そして、粘性を利用して、シートバックの附勢回動速度の抑制を安定して行うことができる。
更に、第4の発明によれば、シートクッションの附勢回動速度を抑制する粘性ダンパーは伸張を伴わないコンパクトな構成であるため、荷室スペースへの影響を少なく抑えることができる。そして、粘性を利用して、シートクッションの附勢回動速度の抑制を安定して行うことができる。
このシート1を格納させる動作は、シートクッション2やシートバック3を車体フロアFに対して連結しているダブルフォールディング機構10の動作にしたがって行われる。このダブルフォールディング機構10は、図2に良く示されるように、シート1を着座姿勢状態として保持している保持機構(第1の連結構造20及び第2の連結構造30)が車内側壁部Dsに配設される操作レバーTと接続された構成となっている。そして、この操作レバーTの操作を行うことにより、上記一連の格納動作が自動的に連続して行われるようになっている。ここで、操作レバーTが本発明の操作手段に相当する。以下、ダブルフォールディング機構10の構成について詳細に説明する。
したがって、先ず、第1の連結構造20について、図5を参照しながら説明する。
すなわち、第1の連結構造20は、第1の回動機構21、捩りばね部材22、ロック機構23及び粘性ダンパー24を有する。ここで、捩りばね部材22が本発明の第1の附勢手段に相当し、ロック機構23が本発明の第1の保持機構に相当する。
ここで、スパイラルスプリングやコイルスプリングから成る捩りばね部材22や捩りばね部材21iは、回動軸21bや連結軸21dの取付位置に配設され、この取付位置において捩れ変形するコンパクトな構成とされている。
ここで、図5に良く示されるように、門形状のストライカ23aは、回動部材21cの回動方向の外形に収まる大きさに形成されている。そして、ストライカ23aは、その門形状の両脚フレームが回動部材21cの回動方向に並べて配置されてこれに固定されている。これにより、ストライカ23aは、回動部材21cとロック機構23との間にかかる負荷に対し、その支持強度が高められた配置構成となる。すなわち、ストライカ23aは、その門形状の下側に配置されている一方側の脚フレームがロック機構23と係合ロックするようになっている。そして、この係合ロックした状態では、回動部材21cとロック機構23との間にかかる負荷は、この負荷の作用方向に向けて配された両側の脚フレームによって支持される。
なお、このロック機構23の構成は、公知のものであり、より詳しい内容は特開2005−271903号公報等の文献に開示されている。この文献に開示されているロック機構やストライカは、本実施例のものとは異なる構成に対して適用されているが、実質的な技術内容は同じものである。
ところで、上記回動部24bと一体に形成された掛合爪24cは、回動部材21cが所定の角度位置まで起こし上げられてくることにより、掛合ピン21jと当接して押動されるようになっている。ここで、所定の角度位置とは、図4の実線状態で示されるように、車体フロアFから起こし上げられていくシートクッション2がシートバック3の回動軌跡3tから外れるときの角度位置である。ここで、上記回動部24bが掛合ピン21jに押動されて回動する回動方向(紙面内反時計回り)は、前述した流量調整機構によって粘性体の流量が絞りこまれる回動方向となっている。したがって、捩りばね部材22によってシートクッション2が起こし上げられる附勢回動速度は、この所定の角度位置から後の回動領域において、粘性ダンパー24によって緩やかに減衰させられる。なお、上記シートクッション2の起こし上げ回動によって回動変位した回動部24bは、回動部材21cを倒し込む操作を行うことにより、掛合爪24dが掛合ピン21jに押動されて元の位置に押し戻されるようになっている。これにより、掛合爪24cを元の位置に戻すことができる。
すなわち、図5に良く示されるように、第1の回動機構21は、回動部材21cを車体フロアFに対して回動させる回動軸21bと、シートクッション2(取付部材21f)を回動部材21cに対して回動させる連結軸21dと、の2つの節を有している。詳しくは、前述もしたように、回動部材21cは、捩りばね部材22によって、車体フロアFから車両前側Frに起こし上げられる回動方向に附勢されている。そして、シートクッション2は、捩りばね部材21iによって、回動部材21cから車両後側Reに起こし上げられる回動方向に附勢されている。ここで、捩りばね部材21iの回動附勢作用は、捩りばね部材22の回動附勢作用よりも強く働くように設定されている。したがって、シートクッション2は、常に、車両前側Frに起こし上げられる動作に先行して、車両後側Reに起こし上げられる動作が行われる。これにより、シートクッション2は、ロック機構23とストライカ23aとの係合ロック状態が解除されることにより、図3の実線状態で示される姿勢位置に変位する。すなわち、シートクッション2は、車体フロアFに対して車両前側Frに起こし上げる回動部材21cに対して車両後側Reに起こし上げられた姿勢状態をとる。このシートクッション2の車両後側Reへの回動は、第1の回動機構21の係止部21gとストッパ21hとが当接することにより規制される。そして、この規制により、シートクッション2を、その後端部分2bを沈み込ませた姿勢状態として保持することができる。これにより、回動中心となる回動軸21bから回動端部となる後端部分2bまでの離間寸法(回動半径)を狭めることができ、シートクッション2を車両前側Frに起こし上げる回動軌跡2tを、シートバック3の下端部分3dと干渉しないように回避させることができる。
なお、シートクッション2は、図3の仮想線で示される着座姿勢状態では、車体フロアFに倒伏した姿勢状態として保持される。すなわち、シートクッション2は、図1に示されるように、ロック機構23とストライカ23aとが係合ロックした状態では、その下面を車体フロアFと当接させた姿勢状態をとる。したがって、捩りばね部材21iや捩りばね部材22(図5参照)の附勢力が作用しても、シートクッション2は、車両前側Frや車両後側Reに起こし上げられることがない。
すなわち、第2の連結構造30は、第2の回動機構31、捩りばね部材32、リクライニング機構33及び粘性ダンパー34を有する。ここで、捩りばね部材32が本発明の第2の附勢手段に相当し、リクライニング機構33が本発明の第2の保持機構に相当する。
また、図6に良く示されるように、両リクライニング機構33は、これらの間に架け渡されるようにして設けられた連結軸33bによって互いに連結されている。この連結軸33bは、両リクライニング機構33の間で前述したロック機構の作動状態を同期させるべく、これらの間で回動力の伝達を行う。したがって、両リクライニング機構33は、操作レバーTの操作状態に応じて、常に、ロック作動状態の切換えが同期して行われる。
なお、このリクライニング機構33の構成は、公知のものであり、より詳しい内容は特開2003−9979号公報等の文献に開示されている。
この回動部34bは、シートバック3と一体に固定されており、常に、シートバック3と回動を共にする。また、回動部34bは、シートバック3を倒し込み回動させる回動方向が、流量調整機構によって粘性体の流量が絞りこまれる回動方向となっている。したがって、捩りばね部材32によってシートバック3を倒し込む附勢回動速度は、常に、粘性ダンパー34によって緩やかに減衰させられる。
すなわち、先ず、図2に示されるように、シート1は、着座使用可能な姿勢状態とされて保持されている。そこで、このシート1を格納姿勢状態に切換えるために、操作レバーTの操作を行う。この操作レバーTは、把持部となるレバー部分をいっぱいに引き込むように操作することにより、第1の連結構造20のロック機構23や第2の連結構造30のリクライニング機構33を一斉に解除状態に切換えることができる。これにより、図1に良く示されるように、シートクッション2が車体フロアFから車両前側Frに起こし上げられてくると共に、シートバック3が車両前側Frに倒し込まれていく。このとき、シートクッション2は、図3の実線状態で示されるように、車体フロアFから起こし上げられていく過程で、その後端部分2bを沈み込ませた姿勢状態となる。これにより、シートクッション2の回動軌跡2tをシートバック3の形状と干渉しないように回避させることができる。したがって、シートクッション2を、シートバック3の下端部分3dと干渉させることなく、車両前側Frに起こし上げていくことができる。
そして、図4の実線状態で示されるように、シートクッション2がシートバック3の回動軌跡3tから外れる回動位置まで起こし上げられると、その後に、シートバック3の回動端部がシートクッション2の回動軌跡2t内に倒し込まれていく。これを図1を用いて説明すれば、シートクッション2が両回動軌跡2t、3tの交点Aから後の回動領域に入ってから、シートバック3の回動端部が交点Aから後の回動領域に入る。そして、シートクッション2及びシートバック3は、そのまま、附勢回動速度を抑制されながら設定された終端位置まで回動していく。これにより、図1の実線で示されるように、シートクッション2とシートバック3とを干渉させることなく、シート1を格納姿勢状態とすることができる。すなわち、シート1は、シートクッション2が起立姿勢となる格納姿勢位置まで起こし上げられると共に、シートバック3がシートクッション2の起こし上げられる前の設置スペースP内に倒し込まれた姿勢状態となる。詳しくは、シートバック3は、その背裏面が、荷室スペースLのフロア面(図示省略)と面一の状態となる位置まで倒し込まれる。したがって、シートバック3が倒し込まれて空いたスペースを、フロア面と面一な荷室スペースLとして利用することができる。
例えば、シートクッションの附勢回動速度を抑制し始めるタイミングは、必ずしも上記実施例で示したタイミングに限定されるものではない。すなわち、シートクッションの回動速度とシートバックの回動速度との関係で、両者の干渉を回避することのできるタイミングであれば、どのようなタイミングであっても構わない。また、シートクッションの附勢回動速度の抑制が行われない設定であっても構わない。但し、この場合には、シートクッションが勢い余って起こし上げられるおそれがあることに留意が必要である。
また、シートクッションが車両前側に起こし上げられて格納姿勢となる構成を示したが、車両側方に起こし上げられるタイプのものであってもよい。
また、本発明の速度抑制手段として粘性ダンパーを示したが、例えばガススプリングのように長手方向の伸縮動を伴う支柱タイプのダンパーを用いても良い。但し、この場合には、ダンパーの伸張に伴って荷室スペースが阻害されるおそれがあることに留意が必要である。また、速度抑制手段としては、その他にも、シートクッションの起こし上げ回動やシートバックの倒し込み回動に抗した方向に抵抗力を作用させる摩擦部材やばね部材を用いることができる。但し、摩擦によって抵抗力を作用させる場合には、異音の発生に留意が必要である。
また、上記実施例で示した捩りばね部材や粘性ダンパーの作用力は、シートバックやシートクッションの重量等の使用条件によって適宜設定されるべきものである。したがって、捩りばね部材や粘性ダンパーの作用力の強さやその設置する個数の調整は、使用条件に合わせて適宜行えばよい。
また、第1の附勢手段や第2の附勢手段として、スパイラルスプリングやコイルスプリングより成る捩りばね部材を示したが、引張りばね等の他の附勢手段を用いてもよい。但し、引張ばねのような長手方向への伸張を伴う附勢手段を用いた場合には、その伸張に伴って荷室スペースが阻害されるおそれがあることに留意が必要である。
また、シートクッションが起立姿勢となる本実施形態のほかにも、シートクッションが更に前方へ回動して180度回動し、その裏面が上方を向くような格納姿勢状態となるものに採用してもよい。
2 シートクッション
2b 後端部分
2t 回動軌跡
3 シートバック
3a バックフレーム
3b 掛合部材
3d 下端部分
3r 補強部材
3t 回動軌跡
10 ダブルフォールディング機構
20 第1の連結構造
21 第1の回動機構
21a 固定部材
21b 回動軸
21c 回動部材
21d 連結軸
21e 補強部材
21f 取付部材
21g 係止部
21h ストッパ
21i 捩りばね部材
21j 掛合ピン
22 捩りばね部材(第1の附勢手段)
22a 支持部
22b 附勢部
23 ロック機構(第1の保持機構)
23a ストライカ
24 粘性ダンパー
24a 軸部
24b 回動部
24c 掛合爪
24d 掛合爪
30 第2の連結構造
31 第2の回動機構
31a 固定部材
31b 回動軸
31c 補強部材
32 捩りばね部材(第2の附勢手段)
32a 支持部
32b 附勢部
33 リクライニング機構(第2の保持機構)
33a 回動軸
33b 連結軸
34 粘性ダンパー
34a 軸部
34b 回動部
T 操作レバー(操作手段)
C1〜C3 ケーブル
F 車体フロア
A 交点
P 設置スペース
L 荷室スペース
Fr 車両前側
Re 車両後側
Ds 車内側壁部
Claims (4)
- 着座使用可能な姿勢状態に保持されているシートが、該保持状態を解除する一の操作手段の操作によって、着座部であるシートクッションが車体フロアから起こし上げられると共に、該起こし上げられる前のシートクッションの設置スペースに背もたれ部であるシートバックが倒し込まれて格納姿勢状態となるように作動する車両用シートのダブルフォールディング機構であって、
前記シートクッションと車体フロアとの連結構造を成す第1の連結構造と、前記シートバックと車体フロアとの連結構造を成す第2の連結構造と、を有し、
前記第1の連結構造は、
前記シートクッションを車体フロアに対して起倒回動可能に支持する第1の回動機構と、
該第1の回動機構により支持されたシートクッションを車体フロアから起こし上げる回動方向に附勢する第1の附勢手段と、
該第1の附勢手段により回動附勢されたシートクッションを車体フロアに倒伏させた回動位置にて保持する第1の保持機構と、を有し、
前記第2の連結構造は、
前記シートバックを車体フロアに対して起倒回動可能に支持する第2の回動機構と、
該第2の回動機構により支持されたシートバックを前記シートクッションの設置スペースに向けて倒し込む回動方向に附勢する第2の附勢手段と、
該第2の附勢手段により回動附勢されたシートバックを車体フロアから起立させた回動位置にて保持する第2の保持機構と、を有し、
前記第1の保持機構及び前記第2の保持機構は、前記一の操作手段の操作によってそれぞれの保持状態が解除されるようになっており、
前記第2の連結構造には、前記保持状態が解除されて倒し込まれていくシートバックの回動速度を抑制する速度抑制手段が設けられており、
該速度抑制手段は、前記シートクッションが前記シートバックの回動軌跡から外れる回動位置まで起こし上げられた後に前記シートバックの回動端部が前記シートクッションの回動軌跡内に倒し込まれていくように、前記シートバックの回動速度を抑制するようになっており、
前記第1の連結構造には、前記保持状態が解除されて起こし上げられていくシートクッションの回動速度を抑制するダンパーが設けられており、該ダンパーは、前記シートクッションが前記シートバックの回動軌跡から外れる回動位置まで起こし上げられた後に前記シートクッションの回動速度を抑制するようになっており、
前記シートバックの回動端部が前記シートクッションの回動軌跡内に進入した後には、前記シートクッション及び前記シートバックはそれぞれ附勢回動速度が抑制されながら設定された終端位置まで回動していくようになっていることを特徴とする車両用シートのダブルフォールディング機構。 - 請求項1に記載の車両用シートのダブルフォールディング機構であって、
前記速度抑制手段は、ダンパーであることを特徴とする車両用シートのダブルフォールディング機構。 - 請求項2に記載の車両用シートのダブルフォールディング機構であって、
前記ダンパーは、前記第2の回動機構の回動軸に連結される回転式の粘性ダンパーであることを特徴とする車両用シートのダブルフォールディング機構。 - 請求項1に記載の車両用シートのダブルフォールディング機構であって、
前記シートクッションの回動速度を抑制するダンパーは、前記第1の回動機構の回動軸に連結される回転式の粘性ダンパーであることを特徴とする車両用シートのダブルフォールディング機構。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006013683A JP4468310B2 (ja) | 2006-01-23 | 2006-01-23 | 車両用シートのダブルフォールディング機構 |
US11/625,148 US7597375B2 (en) | 2006-01-23 | 2007-01-19 | Vehicle seats |
DE602007000519T DE602007000519D1 (de) | 2006-01-23 | 2007-01-22 | Fahrzeugsitze |
EP07250255A EP1810874B1 (en) | 2006-01-23 | 2007-01-22 | Vehicle seats |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006013683A JP4468310B2 (ja) | 2006-01-23 | 2006-01-23 | 車両用シートのダブルフォールディング機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007191120A JP2007191120A (ja) | 2007-08-02 |
JP4468310B2 true JP4468310B2 (ja) | 2010-05-26 |
Family
ID=38447140
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006013683A Expired - Fee Related JP4468310B2 (ja) | 2006-01-23 | 2006-01-23 | 車両用シートのダブルフォールディング機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4468310B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2692577A1 (en) * | 2011-03-31 | 2014-02-05 | TS Tech Co., Ltd. | Mechanism for raising vehicle seat, and vehicle seat |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011002027A1 (ja) | 2009-07-03 | 2011-01-06 | テイ・エス テック株式会社 | 乗物用シート |
JP5394835B2 (ja) * | 2009-07-03 | 2014-01-22 | テイ・エス テック株式会社 | 乗物用シート |
JP5779381B2 (ja) * | 2011-03-31 | 2015-09-16 | テイ・エス テック株式会社 | 乗物用シート |
JP5683357B2 (ja) * | 2011-03-31 | 2015-03-11 | 本田技研工業株式会社 | 車両用シート |
JP5873862B2 (ja) * | 2011-03-31 | 2016-03-01 | 本田技研工業株式会社 | 車両用シート装置 |
JP5782632B2 (ja) | 2012-03-26 | 2015-09-24 | 株式会社タチエス | シートクッション跳ね上げ式の車両用シート |
JP5701361B2 (ja) * | 2013-10-17 | 2015-04-15 | テイ・エス テック株式会社 | 乗物用シート |
-
2006
- 2006-01-23 JP JP2006013683A patent/JP4468310B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2692577A1 (en) * | 2011-03-31 | 2014-02-05 | TS Tech Co., Ltd. | Mechanism for raising vehicle seat, and vehicle seat |
EP2692577A4 (en) * | 2011-03-31 | 2014-09-10 | Ts Tech Co Ltd | MECHANISM FOR RAISING A VEHICLE SEAT AND VEHICLE SEAT |
US9216671B2 (en) | 2011-03-31 | 2015-12-22 | Ts Tech Co., Ltd. | Vehicle seat flip-up mechanism and vehicle seat |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007191120A (ja) | 2007-08-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4468310B2 (ja) | 車両用シートのダブルフォールディング機構 | |
US8047610B2 (en) | Vehicle seats | |
US8038198B2 (en) | Vehicle seats | |
JP4105534B2 (ja) | 車両用シート | |
JP5252265B2 (ja) | 折畳みシートのレッグ被覆構造 | |
US8282150B2 (en) | Vehicle seat stow release system and method | |
JP4775266B2 (ja) | 回動機構 | |
JP2009173067A (ja) | 車両用格納シート | |
JP4480679B2 (ja) | 車両用シート | |
KR102112109B1 (ko) | 차량용 시트의 폴딩 어셈블리 | |
JP4468315B2 (ja) | 車両用シート | |
JP5272724B2 (ja) | 車両用シート | |
JP4857068B2 (ja) | 車両用シートの回動機構 | |
JP4403953B2 (ja) | 車両用格納式シート | |
JP5272722B2 (ja) | 車両用シートの操作構造 | |
JP2008201235A (ja) | 車両用シートのロック解除操作機構 | |
KR101723101B1 (ko) | 세미 록킹 구조를 갖는 차량용 시트의 폴딩 리클라이닝 장치 | |
KR101654374B1 (ko) | 광역 시트백 폴딩타입 리클라이너 | |
JP5169101B2 (ja) | 車両用シートの操作構造 | |
KR101784152B1 (ko) | 시트의 폴딩 장치 | |
JP5029936B2 (ja) | 折り畳み式シートの脚部構造 | |
GB2567425A (en) | A positioning system | |
JP5223104B2 (ja) | 天井格納式シート | |
JPS6245955Y2 (ja) | ||
JP7447518B2 (ja) | 乗物用シート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071030 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20091106 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091110 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091209 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20091216 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20091216 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100126 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100224 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4468310 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140305 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |