JP2014148216A - シート装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高さ調整用のバネ部材が異物や乗員に干渉してしまうことを抑制する。
【解決手段】 シート装置は、シートバックフレームと、前記シートバックフレームの下部の左右にそれぞれ配置された左右のクッションサイドフレームと、左右のクッションサイドフレームをそれぞれ支持する左右の支持フレームと、左右のクッションサイドフレームを左右の支持フレームに対して昇降させて座面位置を調整する前後のリンク部材と、リンク部材に対して付勢力を付与するバネ部材と、バネ部材を覆うカバー部材とを備えている。
【選択図】図17
【解決手段】 シート装置は、シートバックフレームと、前記シートバックフレームの下部の左右にそれぞれ配置された左右のクッションサイドフレームと、左右のクッションサイドフレームをそれぞれ支持する左右の支持フレームと、左右のクッションサイドフレームを左右の支持フレームに対して昇降させて座面位置を調整する前後のリンク部材と、リンク部材に対して付勢力を付与するバネ部材と、バネ部材を覆うカバー部材とを備えている。
【選択図】図17
Description
本発明は、シート装置に係り、特に車両に搭載されるシート装置に関する。
従来、車両等のシート装置においては、座面の高さ位置調整用の調整装置を備えたシート装置が知られている(例えば特許文献1参照)。調整装置においては、座面を昇降させるためのリンク部材と、リンク部材に対して付勢力を付与するバネ部材とが備えられている。
しかしながら、一般的にバネ部材は露出しているため、例えば傘などの異物や乗員などに干渉してしまうおそれがあった。
そこで、本発明の課題は、高さ調整用のバネ部材が異物や乗員に干渉してしまうことを抑制することである。
そこで、本発明の課題は、高さ調整用のバネ部材が異物や乗員に干渉してしまうことを抑制することである。
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明に係るシート装置は、
シートバックフレームと、
前記シートバックフレームの下部の左右にそれぞれ配置された左右のクッションサイドフレームと、
前記左右のクッションサイドフレームをそれぞれ支持する左右の支持フレームと、
前記左右のクッションサイドフレームを前記左右の支持フレームに対して昇降させて座面位置を調整する前後のリンク部材と、
前記リンク部材に対して付勢力を付与するバネ部材と、
前記バネ部材を覆うカバー部材とを備えることを特徴としている。
シートバックフレームと、
前記シートバックフレームの下部の左右にそれぞれ配置された左右のクッションサイドフレームと、
前記左右のクッションサイドフレームをそれぞれ支持する左右の支持フレームと、
前記左右のクッションサイドフレームを前記左右の支持フレームに対して昇降させて座面位置を調整する前後のリンク部材と、
前記リンク部材に対して付勢力を付与するバネ部材と、
前記バネ部材を覆うカバー部材とを備えることを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のシート装置において、
前記バネ部材は、前記左右のクッションサイドフレームと左右方向で対向配置されていて、
前記カバー部材は、前記バネ部材の前記クッションサイドフレームが配置された側とは逆側を覆う第一側壁部と、前記バネ部材の下側を覆う底部とを備えていることを特徴としている。
前記バネ部材は、前記左右のクッションサイドフレームと左右方向で対向配置されていて、
前記カバー部材は、前記バネ部材の前記クッションサイドフレームが配置された側とは逆側を覆う第一側壁部と、前記バネ部材の下側を覆う底部とを備えていることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項2記載のシート装置において、
前記カバー部材は、前記底部から立設して前記バネ部材の前記クッションサイドフレームが配置された側を覆う第二側壁部を備えることを特徴としている。
前記カバー部材は、前記底部から立設して前記バネ部材の前記クッションサイドフレームが配置された側を覆う第二側壁部を備えることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項3記載のシート装置において、
前記カバー部材は、前記第一側壁部及び前記第二側壁部を水平方向における一方の端部で連結する連結部を備えることを特徴としている。
前記カバー部材は、前記第一側壁部及び前記第二側壁部を水平方向における一方の端部で連結する連結部を備えることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項4記載のシート装置において、
前記バネ部材は、前記左右のクッションサイドフレームのそれぞれの前記前後のリンク部材のうち、後方のリンク部材に対して係合するように、前記左右のクッションサイドフレームの左右方向の内側に配置されていて、
前記連結部は、前記バネ部材よりも後方に配置され、なおかつ前記第一側壁部から後方に向かうに従って前記第二側壁部に近づく傾斜面を有することを特徴としている。
前記バネ部材は、前記左右のクッションサイドフレームのそれぞれの前記前後のリンク部材のうち、後方のリンク部材に対して係合するように、前記左右のクッションサイドフレームの左右方向の内側に配置されていて、
前記連結部は、前記バネ部材よりも後方に配置され、なおかつ前記第一側壁部から後方に向かうに従って前記第二側壁部に近づく傾斜面を有することを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のシート装置において、
前記左右のクッションサイドフレームを前後方向に案内するための左右のスライド部をさらに備え、
前記カバー部材は、前記バネ部材とともに前記スライド部の一部を覆うことを特徴としている。
前記左右のクッションサイドフレームを前後方向に案内するための左右のスライド部をさらに備え、
前記カバー部材は、前記バネ部材とともに前記スライド部の一部を覆うことを特徴としている。
請求項7記載の発明は、請求項6記載のシート装置において、
前記カバー部材は、前記スライド部の端部を覆い、
前記カバー部材における前記バネ部材を覆う部分と、前記スライド部の端部を覆う部分との中間部が前記支持フレームに取り付けられていることを特徴としている。
前記カバー部材は、前記スライド部の端部を覆い、
前記カバー部材における前記バネ部材を覆う部分と、前記スライド部の端部を覆う部分との中間部が前記支持フレームに取り付けられていることを特徴としている。
請求項8記載の発明は、請求項6又は7記載のシート装置において、
前記バネ部材は渦巻バネであり、
前記渦巻バネの中心部には、前記支持フレームに取り付けられたピン部材が係合していて、
前記カバー部材における端部には、前記スライド部の端部を覆う部分とは逆側が開放されたスリットが形成されていて、当該スリット内に、前記ピン部材が収容されることを特徴としている。
前記バネ部材は渦巻バネであり、
前記渦巻バネの中心部には、前記支持フレームに取り付けられたピン部材が係合していて、
前記カバー部材における端部には、前記スライド部の端部を覆う部分とは逆側が開放されたスリットが形成されていて、当該スリット内に、前記ピン部材が収容されることを特徴としている。
請求項9記載の発明は、請求項8記載のシート装置において、
前記カバー部材における、前記バネ部材の前記クッションサイドフレームが配置された側とは逆側を覆う第一側壁部と、前記バネ部材の前記クッションサイドフレームが配置された側を覆う第二側壁部とは、互いに対向していて、
前記第一側壁部及び前記第二側壁部の少なくとも一方の内壁面には、前記渦巻バネに向けて突出する凸部が設けられていることを特徴としている。
前記カバー部材における、前記バネ部材の前記クッションサイドフレームが配置された側とは逆側を覆う第一側壁部と、前記バネ部材の前記クッションサイドフレームが配置された側を覆う第二側壁部とは、互いに対向していて、
前記第一側壁部及び前記第二側壁部の少なくとも一方の内壁面には、前記渦巻バネに向けて突出する凸部が設けられていることを特徴としている。
請求項10記載の発明は、請求項9記載のシート装置において、
前記第一側壁部及び前記第二側壁部のそれぞれの内壁面には、前記渦巻バネに向けて突出する凸部が設けられていて、
前記内壁部及び前記外壁部のそれぞれに設けられた前記凸部は、前後方向で異なる位置に配置されていることを特徴としている。
前記第一側壁部及び前記第二側壁部のそれぞれの内壁面には、前記渦巻バネに向けて突出する凸部が設けられていて、
前記内壁部及び前記外壁部のそれぞれに設けられた前記凸部は、前後方向で異なる位置に配置されていることを特徴としている。
請求項1記載の発明によれば、バネ部材がカバー部材によって覆われているので、カバー部材が異物や乗員を遮ることになり、バネ部材に異物や乗員が干渉してしまうことを抑制することができる。
請求項2記載の発明によれば、カバー部材にはバネ部材のクッションサイドフレームが配置された側とは逆側を覆う第一側壁部と、バネ部材の下側を覆う底部とが備えられているので、バネ部材の内側と下側はカバー部材によって覆われることになる。また、バネ部材における第一側壁部とは逆側は、クッションサイドフレームによって覆われることになる。このため、カバー部材単体でバネ部材の全体を覆う場合と比しても、カバー部材自体を小型化することが可能となる。
請求項3記載の発明によれば、底部から立設してバネ部材のクッションサイドフレームが配置された側を覆う第二側壁部がカバー部材に設けられているので、第二側壁部がない場合と比してもカバー部材自体の剛性を高めることができる。
請求項4記載の発明によれば、第一側壁部及び第二側壁部の水平方向における一方の端部が連結部によって連結されているので、第一側壁部及び第二側壁部の剛性を連結部によって高めることができる。
請求項5記載の発明によれば、連結部がバネ部材よりも後方に配置され、なおかつ内壁部から後方に向かうに従って第二側壁部に近づく傾斜面を有しているので、例えば後部座席に乗車した乗員の足の足入れスペースを確保しやすくすることができる。
請求項6記載の発明によれば、カバー部材がバネ部材とともにスライド部の一部を覆っているので、バネ部材専用のカバー部材とスライド部専用のカバー部材を別個用いなくとも1つのカバー部材でスライド部の一部及びバネ部材を覆うことができる。したがって部品点数の増加を抑制することができる。
請求項7記載の発明によれば、カバー部材におけるバネ部材を覆う部分と、スライド部の端部を覆う部分との中間部が支持フレームに取り付けられているので、支持フレームに対する取付箇所が少なくともカバー部材を安定して支持フレームに取り付けることができる。
請求項8記載の発明によれば、カバー部材における端部に形成されたスリット内に、ピン部材が収容されているので、組み立て時にスリット内にピン部材が収容されるようにカバー部材を組み付ければ、カバー部材の位置合わせをしつつカバー部材の組付けが可能となる。これにより、カバー部材の取付作業性を向上させることができる。
請求項9記載の発明によれば、カバー部材の第一側壁部及び第二側壁部の少なくとも一方の内壁面に、渦巻バネに向けて突出する凸部が設けられているので、凸部によって渦巻バネが側方から位置決めされることになる。これにより、カバー部材の取付作業性を向上させることができる。
請求項10記載の発明によれば、第一側壁部及び第二側壁部のそれぞれに設けられた凸部が、前後方向で異なる位置に配置されているので、凸部によって渦巻バネを両側方からバランスよく位置決めすることができる。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は本実施形態に係るシート装置の要部構成を示す斜視図である。図2は図1のシート装置の一部を斜め上方から見た斜視図である。図3は図1のシート装置の下部を後方から見た背面図である。
図1〜図3に示すようにシート装置1には、シートバックフレーム2と、シートバックフレーム2の下部の左右にそれぞれ配置された左右一対のクッションサイドフレーム3と、クッションサイドフレーム3に対してシートバックフレーム2を傾動させるリクライニング機構4と、一対のクッションサイドフレーム3をそれぞれ支持する左右一対の支持フレーム5と、支持フレーム5を前後方向に案内する左右一対のスライド部6と、一対のクッションサイドフレーム3を一対の支持フレーム5に対して昇降させて座面位置を調整する昇降機構7(図6参照)と、昇降機構7を駆動するための作動伝達部材8(ハイトブレーキ)と、左右のクッションサイドフレーム3間に配置された座部フレーム150と、が備えられている。
以下の説明において、特に断りのない限り、「内側」とは一対のクッションサイドフレーム3の間に挟まれた空間側を示し、「外側」とは一対のクッションサイドフレーム3よりも外の空間側を示す。
図1〜図3に示すようにシート装置1には、シートバックフレーム2と、シートバックフレーム2の下部の左右にそれぞれ配置された左右一対のクッションサイドフレーム3と、クッションサイドフレーム3に対してシートバックフレーム2を傾動させるリクライニング機構4と、一対のクッションサイドフレーム3をそれぞれ支持する左右一対の支持フレーム5と、支持フレーム5を前後方向に案内する左右一対のスライド部6と、一対のクッションサイドフレーム3を一対の支持フレーム5に対して昇降させて座面位置を調整する昇降機構7(図6参照)と、昇降機構7を駆動するための作動伝達部材8(ハイトブレーキ)と、左右のクッションサイドフレーム3間に配置された座部フレーム150と、が備えられている。
以下の説明において、特に断りのない限り、「内側」とは一対のクッションサイドフレーム3の間に挟まれた空間側を示し、「外側」とは一対のクッションサイドフレーム3よりも外の空間側を示す。
シートバックフレーム2は、正面視略凸型形状となるようにパイプ材を形成したシートバック本体部21と、シートバック本体部21の右側部に取り付けられ上下方向に延在するサイドフレーム22と、シートバック本体部21の左下端部に取り付けられたヒンジ部23と、シートバック本体部21の左側部及びヒンジ部23に架け渡されたサイドワイヤ24とを備えている。
サイドフレーム22は、金属板から形成されていて、その前縁部及び後縁部には上下方向に沿うフランジ221が形成されている。サイドフレーム22の下端部は、リクライニング機構4を介して右のクッションサイドフレーム3に連結されている。
ヒンジ部23は、左のクッションサイドフレーム3の後端部に回転自在に支持されている。
サイドワイヤ24は、金属製の棒部材から形成されていて、サイドフレーム22の前側の外形に沿うようにシートバック本体部21の左側部及びヒンジ部23に架け渡されている。
ここで、サイドフレーム22に対してサイドワイヤ24は剛性が弱いために、シートバックフレーム2自体の剛性も左右で異なることになる。
サイドフレーム22は、金属板から形成されていて、その前縁部及び後縁部には上下方向に沿うフランジ221が形成されている。サイドフレーム22の下端部は、リクライニング機構4を介して右のクッションサイドフレーム3に連結されている。
ヒンジ部23は、左のクッションサイドフレーム3の後端部に回転自在に支持されている。
サイドワイヤ24は、金属製の棒部材から形成されていて、サイドフレーム22の前側の外形に沿うようにシートバック本体部21の左側部及びヒンジ部23に架け渡されている。
ここで、サイドフレーム22に対してサイドワイヤ24は剛性が弱いために、シートバックフレーム2自体の剛性も左右で異なることになる。
一対のクッションサイドフレーム3の内側には、当該一対のクッションサイドフレーム3間に架け渡されて、これらを連結する3本の連結部材9が設けられている。三本の連結部材9のうち、一本目の連結部材9は一対のクッションサイドフレーム3の前端部に固定されており、二本目の連結部材9は一対のクッションサイドフレーム3の後端部に固定されており、三本目の連結部材9は一対のクッションサイドフレーム3の中央付近に固定されている。
そして、二本目の連結部材9の後部には、後述するクッションパッド18(図8参照)の表面を覆う表皮181を保持する表皮保持ワイヤ182が取り付けられている。表皮保持ワイヤ182は、二本目の連結部材9から後側下方に張り出すように当該連結部材9に沿うように配置されている。そして表皮保持ワイヤ182の両端部は、二本目の連結部材9における座部フレーム150と左右のクッションサイドフレーム3との間に溶接によって固定されている。
そして、二本目の連結部材9の後部には、後述するクッションパッド18(図8参照)の表面を覆う表皮181を保持する表皮保持ワイヤ182が取り付けられている。表皮保持ワイヤ182は、二本目の連結部材9から後側下方に張り出すように当該連結部材9に沿うように配置されている。そして表皮保持ワイヤ182の両端部は、二本目の連結部材9における座部フレーム150と左右のクッションサイドフレーム3との間に溶接によって固定されている。
座部フレーム150は、三本の連結部材9の両端部を露出させるように当該三本の連結部材9に係合して取り付けられている。座部フレーム150の前端部には、一本目の連結部材9に係合するため左右方向に延在する溝部151が上方に凸となるように形成されている。また、座部フレーム150の後端部は、二本目の連結部材9の後部に係合するように当該連結部材9の周面に沿って形成されている。そして、座部フレームの前端部及び後端部の間には、三本目の連結部材9に係合するため左右方向に延在する溝部152が上方に凸となるように形成されている。
座部フレーム150における溝部152の後方には、下方に向けて凹んだ凹部153が形成されている。この凹部153の後端部は、下方及び後方に向けて滑らかに湾曲した形状となっている。そしてこの座部フレーム150上には、凹部153内に収容されるようにクッションパッド18が載置されている(図8参照)。
座部フレーム150における溝部152の後方には、下方に向けて凹んだ凹部153が形成されている。この凹部153の後端部は、下方及び後方に向けて滑らかに湾曲した形状となっている。そしてこの座部フレーム150上には、凹部153内に収容されるようにクッションパッド18が載置されている(図8参照)。
図4は、右側の支持フレーム5の概略構成を示す斜視図である。なお、左右の支持フレーム5は、基本的な構成は同じであるため、以下においては右側の支持フレーム5の構成について説明し、左側の支持フレーム5の説明は省略する。
図4に示すように支持フレーム5は、前後方向に延在する底部510と、底部510の内側の縁部から立設する支持部520とを備えている。
底部510の前端部は、前方に向けて上に向かうように傾斜している。また、底部510には、前後方向に所定の間隔を空けて孔511が複数設けられている。これらの孔511を介してスライド部6にネジを螺合させれば、支持フレーム5がスライド部6に固定されることとなる。
支持部520の前側には、後述する前部リンク部材72を軸支するための前側軸孔521が設けられている。支持部520の前後方向における中央部には、後述する後部リンク部材71を軸支するための中央軸孔522が設けられている。ここで前側軸孔521は、複数の孔511のうち最も前側に位置する孔511よりも前方に配置されている。つまり、支持フレーム5とスライド部6との最も前にある固定位置よりも前方に前側軸孔521が配置されている。これにより、前側軸孔521に軸支される前部リンク部材72と、中央軸孔522に軸支される後部リンク部材71との配置間隔を長くすることができるので、前部リンク部材72及び後部リンク部材71を介して支持フレーム5が支持する各部(クッションサイドフレーム3、シートバックフレーム2等)を安定して支持することが可能となる。
また、支持部520の後部には、後述するカバー部材75を係止するための後部軸孔523が設けられている。
図4に示すように支持フレーム5は、前後方向に延在する底部510と、底部510の内側の縁部から立設する支持部520とを備えている。
底部510の前端部は、前方に向けて上に向かうように傾斜している。また、底部510には、前後方向に所定の間隔を空けて孔511が複数設けられている。これらの孔511を介してスライド部6にネジを螺合させれば、支持フレーム5がスライド部6に固定されることとなる。
支持部520の前側には、後述する前部リンク部材72を軸支するための前側軸孔521が設けられている。支持部520の前後方向における中央部には、後述する後部リンク部材71を軸支するための中央軸孔522が設けられている。ここで前側軸孔521は、複数の孔511のうち最も前側に位置する孔511よりも前方に配置されている。つまり、支持フレーム5とスライド部6との最も前にある固定位置よりも前方に前側軸孔521が配置されている。これにより、前側軸孔521に軸支される前部リンク部材72と、中央軸孔522に軸支される後部リンク部材71との配置間隔を長くすることができるので、前部リンク部材72及び後部リンク部材71を介して支持フレーム5が支持する各部(クッションサイドフレーム3、シートバックフレーム2等)を安定して支持することが可能となる。
また、支持部520の後部には、後述するカバー部材75を係止するための後部軸孔523が設けられている。
そして、支持フレーム5には、支持部520に連続して底部510の周縁から立設するリブ530が設けられている。このリブ530及び支持部520は底部510の全周にわたって設けられるために、支持フレーム5自体の剛性が高められることになる。
スライド部6には、左右の支持フレーム5をそれぞれ支持するアッパーレール62と、アッパーレール62をスライド自在に支持するロアレール63とが備えられている。アッパーレール62に対して支持フレーム5の底部510が重ね合わされて、ネジ止めされている。なお、本実施形態では、互いに別体であるアッパーレール62と支持フレーム5とを組み付けて一体化した場合を例示しているが、アッパーレール62と支持フレーム5とが一体成形された部材であってもよい。
図5は、スライド部6の前端部の概略構成を側方から示す拡大図である。図5に示すようにロアレール63内におけるアッパーレール62の前端部からは、アッパーレール62の前後方向の移動を規制するためのレバー64が前方に向けて張り出している。このレバー64は左右のアッパーレール62に係合している。レバー64は、斜め上方に向けて前方に張り出している。このレバー64は、上下方向に回動するようになっている。レバー64に対しては下降する方向に付勢力を与える板バネ65が当接している。レバー64が最も下降した位置にある場合(図5では実線で示している。)、アッパーレール62の移動が規制されている。他方、乗員の操作によってレバー64が最も上昇した位置に移動すると(図5では二点鎖線で示している。)、アッパーレール62に対する規制が解除されて、前後方向への移動が可能な状態となる。乗員が所望の位置にアッパーレール62を移動させてからレバー64から手を離すと、板バネ65の付勢力によってレバー64が下降し、アッパーレール62の移動が規制されることになる。
なお、図5では、アッパーレール62が最も前方に位置している状態を示している。支持フレーム5の底部510の前端部が前方に向けて上に向かうように傾斜しているために、レバー64が上方へ移動したとしても、レバー64と底部510とが干渉してしまうことが抑制されている。
図5は、スライド部6の前端部の概略構成を側方から示す拡大図である。図5に示すようにロアレール63内におけるアッパーレール62の前端部からは、アッパーレール62の前後方向の移動を規制するためのレバー64が前方に向けて張り出している。このレバー64は左右のアッパーレール62に係合している。レバー64は、斜め上方に向けて前方に張り出している。このレバー64は、上下方向に回動するようになっている。レバー64に対しては下降する方向に付勢力を与える板バネ65が当接している。レバー64が最も下降した位置にある場合(図5では実線で示している。)、アッパーレール62の移動が規制されている。他方、乗員の操作によってレバー64が最も上昇した位置に移動すると(図5では二点鎖線で示している。)、アッパーレール62に対する規制が解除されて、前後方向への移動が可能な状態となる。乗員が所望の位置にアッパーレール62を移動させてからレバー64から手を離すと、板バネ65の付勢力によってレバー64が下降し、アッパーレール62の移動が規制されることになる。
なお、図5では、アッパーレール62が最も前方に位置している状態を示している。支持フレーム5の底部510の前端部が前方に向けて上に向かうように傾斜しているために、レバー64が上方へ移動したとしても、レバー64と底部510とが干渉してしまうことが抑制されている。
図1〜図3に示すように、一対のクッションサイドフレーム3の内側には、昇降機構7が設けられており、右のクッションサイドフレーム3の外側には作動伝達部材8が設けられている。作動伝達部材8は右のクッションサイドフレーム3を介して昇降機構7に係合している。
図6は最下降状態の右のクッションサイドフレーム3側の昇降機構7を内側から示す側面図である。
昇降機構7は、左右一対の後部リンク部材71と、左右一対の前部リンク部材72とを備えている。左の後部リンク部材71及び前部リンク部材72は左のクッションサイドフレーム3の内側に連結されていて、右の後部リンク部材71及び前部リンク部材72は右のクッションサイドフレーム3の内側に連結されている。
昇降機構7は、左右一対の後部リンク部材71と、左右一対の前部リンク部材72とを備えている。左の後部リンク部材71及び前部リンク部材72は左のクッションサイドフレーム3の内側に連結されていて、右の後部リンク部材71及び前部リンク部材72は右のクッションサイドフレーム3の内側に連結されている。
ここで、一対のクッションサイドフレーム3のそれぞれには、ほぼ同じように後部リンク部材71及び前部リンク部材72が取り付けられているので、以下の説明においては右のクッションサイドフレーム3と、後部リンク部材71及び前部リンク部材72との関係を例示して左のクッションサイドフレーム3の説明は省略する。
後部リンク部材71の前端部は、第一後部回転軸711を介して支持フレーム5の中央軸孔522に回転自在に軸支されている。第一後部回転軸711には、中央軸孔522を貫通して内側に延在するピン部材741が一体的に設けられている。このピン部材741には、本発明に係るバネ部材としての渦巻バネ742が取り付けられている(図2参照)。これにより渦巻バネ742は、左右のクッションサイドフレーム3の内側に隣接するように対向配置される。そして、渦巻バネ742の中心部にピン部材741が係合している。また、後部リンク部材71における第一後部回転軸711の後方には、渦巻バネ742の外端部に係合する係合ピン743が設けられている。渦巻バネ742は、係合ピン743に対して上昇するように付勢力を付与している。
なお、本実施形態では、バネ部材として渦巻バネ742を例示しているが、他の種類のバネを本発明のバネ部材として適用してもよい。
なお、本実施形態では、バネ部材として渦巻バネ742を例示しているが、他の種類のバネを本発明のバネ部材として適用してもよい。
後部リンク部材71における第一後部回転軸711よりも先端には、後部リンク部材71が起立した際に支持フレーム5に当接してそれ以上の回転を規制する規制部712が形成されている。後部リンク部材71の後端部は、第二後部回転軸713を介してクッションサイドフレーム3に回転自在に軸支されている。この第二後部回転軸713は回転軸部材としてのパイプ部材であり、右のクッションサイドフレーム3の後部リンク部材71に連結されている。図2及び図3に示すように第二後部回転軸713は、座部フレーム150の凹部153の後部における下方に配置されている。そして第二後部回転軸713は、下方に向けて凹んだ湾曲部713aを有している。この湾曲部713aは、凹部153の下面形状に沿うように湾曲していて、この湾曲部713a内に座部フレーム150の凹部153が収容されている。図6に示すように、最下降状態時においては湾曲部713aがほぼ垂下した位置に第二後部回転軸713は配置されている。また最下降状態の時は、第二後部回転軸713がスライド部6の下端部(図3に示す一点鎖線T)よりも上方に配置されている。なお、スライド部6の最後端まで支持フレーム5及びクッションサイドフレーム3が移動している場合における最下降状態の時に、第二後部回転軸713がスライド部6の下端部よりも上方に配置されていることが好ましい。
後部リンク部材71の回転軸711,713の間には、最下降状態時に支持フレーム5に当接する直線状の当接縁714が形成されている。また、後部リンク部材71の第二後部回転軸713の前方斜め上方には、作動伝達部材8に係合するギア部715が形成されている。
後部リンク部材71の回転軸711,713の間には、最下降状態時に支持フレーム5に当接する直線状の当接縁714が形成されている。また、後部リンク部材71の第二後部回転軸713の前方斜め上方には、作動伝達部材8に係合するギア部715が形成されている。
また、前部リンク部材72の前端部は、第一前部回転軸721を介して支持フレーム5の前側軸孔521に回転自在に軸支されている。また、前部リンク部材72の後端部は、第二前部回転軸722を介してクッションサイドフレーム3に回転自在に軸支されている。また、前部リンク部材72の第二前部回転軸722の下方には、最下降状態時に支持フレーム5に当接する直線状の当接縁723が形成されている。また、前部リンク部材72の第一前部回転軸721の後ろ斜め上方には、右のクッションサイドフレーム3の前部リンク部材72に連結されたパイプ部材73が取り付けられている。ここで、最下降状態においては、支持フレーム5とスライド部6との最も前にある固定位置(最も前側に位置する孔511地点。図6ではA1地点と示す。)と、パイプ部材73とを結ぶ仮想線A2よりも、第一前部回転軸721は前方に位置することになる。
そして、後部リンク部材71、前部リンク部材72、支持フレーム5及びクッションサイドフレーム3によって1つのリンク機構が形成されている。また、右のクッションサイドフレーム3と左のクッションサイドフレーム3とは、三本の連結部材9によって一体化されていて、なおかつ左右の後部リンク部材71は第二後部回転軸713によって連結され、左右の前部リンク部材72はパイプ部材73で連結されているため、左右のリンク機構は同じ動作をすることになる。
そして、後部リンク部材71、前部リンク部材72、支持フレーム5及びクッションサイドフレーム3によって1つのリンク機構が形成されている。また、右のクッションサイドフレーム3と左のクッションサイドフレーム3とは、三本の連結部材9によって一体化されていて、なおかつ左右の後部リンク部材71は第二後部回転軸713によって連結され、左右の前部リンク部材72はパイプ部材73で連結されているため、左右のリンク機構は同じ動作をすることになる。
図6に示すようにクッションサイドフレーム3が最下降状態である場合に、後部リンク部材71が起立するように作動伝達部材8が操作されると、後部リンク部材71が第一後部回転軸711を中心に回転して起立するとともに、前部リンク部材72も第一前部回転軸721を中心に回転して起立する。このとき、渦巻バネ742からの付勢力が係合ピン743を介して後部リンク部材71に作用している。この渦巻バネ742からの付勢力は起立動作に対して正の付勢力であるので、後部リンク部材71の起立動作が補助されることになる。そして、この回転によって、後部リンク部材71の規制部712が支持フレーム5に当接するとそれ以上の上昇が規制される(図7参照)。
図7は最上昇状態の右のクッションサイドフレーム3側の昇降機構7を内側から示す側面図である。図7に示すように、クッションサイドフレーム3が最上昇状態である場合に、後部リンク部材71が傾倒するように作動伝達部材8が操作されると、後部リンク部材71が第一後部回転軸711を中心に回転して傾倒するとともに、前部リンク部材72も第一前部回転軸721を中心に回転して傾倒する。このとき、渦巻バネ742からの付勢力は傾倒動作に対して負の付勢力であるので起立時よりも力が必要となる。しかしシート装置1自体の自重や、乗員の体重などが作用しているために負の付勢力が作用していたとしても操作にはさして影響を及ぼさないこととなる。そして、この回転によって、後部リンク部材71の当接縁714及び前部リンク部材72の当接縁723が支持フレーム5に当接するとそれ以上の下降が規制される(図6参照)。
ここで、上昇時或いは下降時においてクッションサイドフレーム3は、第二後部回転軸713及び第二前部回転軸722を中心に回転していて常に水平状態を維持している。またクッションサイドフレーム3とともに座部フレーム150も昇降している。
そして、上昇時或いは下降時においては、第二後部回転軸713及びパイプ部材73も回転している。上昇時においては、第二後部回転軸713の湾曲部713aは図6に示す状態から反時計回りに回転し図7に示す状態へと遷移する。他方、下降時においては、第二後部回転軸713の湾曲部713aは図7に示す状態から時計回りに回転し図6に示す状態へと遷移する。このように、第二後部回転軸713は、クッションサイドフレーム3が昇降する際の後部リンク部材71の動作に連動して回転する。この回転時には、第二後部回転軸713の湾曲部713aは、座部フレーム150の凹部153に沿って移動することになる。
ここで、上昇時或いは下降時においてクッションサイドフレーム3は、第二後部回転軸713及び第二前部回転軸722を中心に回転していて常に水平状態を維持している。またクッションサイドフレーム3とともに座部フレーム150も昇降している。
そして、上昇時或いは下降時においては、第二後部回転軸713及びパイプ部材73も回転している。上昇時においては、第二後部回転軸713の湾曲部713aは図6に示す状態から反時計回りに回転し図7に示す状態へと遷移する。他方、下降時においては、第二後部回転軸713の湾曲部713aは図7に示す状態から時計回りに回転し図6に示す状態へと遷移する。このように、第二後部回転軸713は、クッションサイドフレーム3が昇降する際の後部リンク部材71の動作に連動して回転する。この回転時には、第二後部回転軸713の湾曲部713aは、座部フレーム150の凹部153に沿って移動することになる。
次に、昇降時における第二後部回転軸713と、表皮181との位置関係について説明する。図8は、第二後部回転軸713と表皮181との位置関係を示す断面図である。図8に示すように座部フレーム150上にはクッションパッド18が載置されている。クッションパッド18は表皮181によって覆われている。ここで表皮181には、クッションパッド18の上面を覆う第一被覆部181aと、座部フレーム150の凹部153の下方を覆う第二被覆部181bとが設けられている。
第一被覆部181aの後端部には、フック181cが取り付けられていて、このフック181cが表皮保持ワイヤ182に係合している。そして、第一被覆部181aの後端上部には、第二被覆部181bの後端部が取り付けられている。他方、第二被覆部181bの先端部には、弾性部材183が取り付けられている。弾性部材183は、座部フレーム150の中央に設けられた係合穴155(図2参照)に係止されている。そして、第二被覆部181bは、第一被覆部181aの後端上部から、座部フレーム150の凹部153、二本目の連結部材9及び第二後部回転軸713の下方を通過して、係合穴155まで引き回されている。
弾性部材183による張力は、最下降状態時における第二後部回転軸713に対して第二被覆部181b(図8における実線部)が接触し、なおかつ最上昇状態時における第二後部回転軸713に対して第二被覆部181b(図8における二点鎖線部)が接触するように調整されている。このため、第二後部回転軸713が回転すると第二被覆部181bを介して弾性部材183が伸縮し、第二被覆部181bにおける第二後部回転軸713に対向する部分も昇降して、第二後部回転軸713に常に接触することになる。
弾性部材183による張力は、最下降状態時における第二後部回転軸713に対して第二被覆部181b(図8における実線部)が接触し、なおかつ最上昇状態時における第二後部回転軸713に対して第二被覆部181b(図8における二点鎖線部)が接触するように調整されている。このため、第二後部回転軸713が回転すると第二被覆部181bを介して弾性部材183が伸縮し、第二被覆部181bにおける第二後部回転軸713に対向する部分も昇降して、第二後部回転軸713に常に接触することになる。
次に、クッションサイドフレーム3について詳細に説明する。なお、一対のクッションサイドフレーム3は、両者共にほぼ同じ形状であるが、右のクッションサイドフレーム3は作動伝達部材8が取り付けられるのでその部分のみが左のクッションサイドフレーム3とは異なる。このため、以下の説明においては右のクッションサイドフレーム3を例示して左のクッションサイドフレーム3の説明は、後述する特有の部分を除いて省略する。
図9は右のクッションサイドフレーム3を外側から示す側面図である。クッションサイドフレーム3の後端部には、リクライニング機構4のブラケット41が取り付けられている。ブラケット41には、シートバックフレーム2のサイドフレーム22が回転自在に支持されている。
図10はクッションサイドフレーム3の後端部付近を外側から拡大して示す側面図であり、図11は図10に対してブラケットを想像線で追加した側面図であり、図12はクッションサイドフレーム3の後端部付近を後方から拡大して示す背面図である。図10〜図12に示すように、クッションサイドフレーム3の後端部には、ブラケット41を前後の二箇所で固定する一対のブラケット用固定部31,32が取り付けられている。ブラケット用固定部31,32は例えばボルトなどの固定具である。クッションサイドフレーム3のブラケット用固定部31,32の取付位置は、それぞれ外側に凸となる突出部33,34となっている。前方の突出部33は、後方の突出部34よりも上方に配置されている。突出部33,34にはネジ孔が形成されている。また、突出部33,34との間も外側に向けて凸となる突出部35となっており、これにより、ブラケット用固定部31,32の取付位置が連続した突出部33,34,35となっている。
一方、ブラケット41の下部には、前後それぞれに貫通孔42(図9参照)が形成されている。この貫通孔42がそれぞれ突出部33,34に対向配置された状態で、当該貫通孔42内にブラケット用固定部31,32を挿入し突出部33,34のネジ孔に螺合させることで、ブラケット41がクッションサイドフレーム3に固定される。また、図12に示すようにブラケット41の中段付近から上部には、内側に向けて凸となる段差部44が形成されている。また、ブラケット41の下端部43は、上方に向けて凸となる湾曲した形状に形成されている。
ここで、図10及び図11に示すように、クッションサイドフレーム3の後側上端部36は、一対のブラケット用固定部31,32のうち、前方のブラケット用固定部31の下端部(図10に示す水平線S1)よりも上方に突出している。また、クッションサイドフレーム3の後側上端部36は、図12に示すようにブラケット41の段差部44に沿うように内側に向けて傾倒している。
図9に示すように、クッションサイドフレーム3の下部中央には上方に向かって凸となるくびれ部37が形成されている。
クッションサイドフレーム3には、前方の連結部材9の後方から、後方の連結部材9の前方に掛けて内側に凹んだ補強凹部38が形成されている。この補強凹部38によってクッションサイドフレーム3の剛性が確保されている。補強凹部38内には、中央の連結部材9が配置されている。また、補強凹部38内であって連結部材9の後方斜め下には、第二前部回転軸722が取り付けられている。
クッションサイドフレーム3の後部である補強凹部38の後部内であって、リクライニング機構4よりも前方には作動伝達部材8が配置されている。具体的に説明すると、補強凹部38の後部には、作動伝達部材8を収容する凹部10が設けられている。この凹部10をなす段差部11は、作動伝達部材8の全周を囲っている。図10及び図11に示すように凹部10の外側に、ブラケット用固定部31,32が配置されているが、これらブラケット用固定部31,32のうち、前方のブラケット用固定部31は、上下方向で凹部10に重なる位置に配置されている。また、凹部10をなす段差部11のうち、前側部分11aは、第二前部回転軸722よりも後方に配置され、なおかつくびれ部37に対向配置されている。
クッションサイドフレーム3には、前方の連結部材9の後方から、後方の連結部材9の前方に掛けて内側に凹んだ補強凹部38が形成されている。この補強凹部38によってクッションサイドフレーム3の剛性が確保されている。補強凹部38内には、中央の連結部材9が配置されている。また、補強凹部38内であって連結部材9の後方斜め下には、第二前部回転軸722が取り付けられている。
クッションサイドフレーム3の後部である補強凹部38の後部内であって、リクライニング機構4よりも前方には作動伝達部材8が配置されている。具体的に説明すると、補強凹部38の後部には、作動伝達部材8を収容する凹部10が設けられている。この凹部10をなす段差部11は、作動伝達部材8の全周を囲っている。図10及び図11に示すように凹部10の外側に、ブラケット用固定部31,32が配置されているが、これらブラケット用固定部31,32のうち、前方のブラケット用固定部31は、上下方向で凹部10に重なる位置に配置されている。また、凹部10をなす段差部11のうち、前側部分11aは、第二前部回転軸722よりも後方に配置され、なおかつくびれ部37に対向配置されている。
作動伝達部材8は、後部リンク部材71のギア部715に係合するピニオンギア(図示省略)と、ピニオンギアに一体的に連結された回転軸81と、回転軸81を回転させるための操作レバー(図示省略)と、操作レバーから手が離されたときに回転軸81の回転位置を保持するブレーキ機構(図示省略)とを備えている。操作レバーは常時は付勢によってその操作前の初期位置となる中立位置に保持されており、これを上下に動かす操作によって、回転軸81をその操作した方向に回転操作して、操作から手を離すことによって、ブレーキ機構によって回転軸81の回転位置を保持したまま、操作レバーのみが付勢によって中立位置に戻される構成となっている。
また、作動伝達部材8には周方向に所定の間隔を空けて設けられたブレーキ用固定部82,83が前後に一対ずつ備えられている。このブレーキ用固定部82,83がクッションサイドフレーム3に固定されている。
また、作動伝達部材8には周方向に所定の間隔を空けて設けられたブレーキ用固定部82,83が前後に一対ずつ備えられている。このブレーキ用固定部82,83がクッションサイドフレーム3に固定されている。
凹部10内には、後部リンク部材71に対して側方から当接するように、内側に向けて凸となるビード13が形成されている。
また、凹部10内には、作動伝達部材8の後方に形成され、当該作動伝達部材8の取付位置とは段差が異なる第二段差部12が設けられている。第二段差部12の方が作動伝達部材8の取付位置よりも外側となっている。この第二段差部12に第二後部回転軸713が取り付けられている。そして、凹部10の後方には、クッションサイドフレーム3の後端部に配置される連結部材9が取り付けられている。つまり、内側から順に、作動伝達部材8、第二後部回転軸713、後方の連結部材9、ブラケット用固定部31,32が配置されている。これらが異なる垂直面上に配置されるように段差(段差11,12、突出部33,34,35)が形成されている。
また、ブラケット41の下端部43は後方の連結部材9に対向することになるが、当該下端部43が上方に向けて凸となる湾曲した形状となっているために、後方の連結部材9を避けることとなる。
また、凹部10内には、作動伝達部材8の後方に形成され、当該作動伝達部材8の取付位置とは段差が異なる第二段差部12が設けられている。第二段差部12の方が作動伝達部材8の取付位置よりも外側となっている。この第二段差部12に第二後部回転軸713が取り付けられている。そして、凹部10の後方には、クッションサイドフレーム3の後端部に配置される連結部材9が取り付けられている。つまり、内側から順に、作動伝達部材8、第二後部回転軸713、後方の連結部材9、ブラケット用固定部31,32が配置されている。これらが異なる垂直面上に配置されるように段差(段差11,12、突出部33,34,35)が形成されている。
また、ブラケット41の下端部43は後方の連結部材9に対向することになるが、当該下端部43が上方に向けて凸となる湾曲した形状となっているために、後方の連結部材9を避けることとなる。
そして作動伝達部材8は、凹部10内であって、後方の一対のブレーキ用固定部83が前方のブラケット用固定部31よりも前方となるように配置されている。さらに図9に示すように、作動伝達部材8は、後方の一対のブレーキ用固定部83の間に、作動伝達部材8の軸心と、後方の連結部材9の軸心とを結んだ線Lが存在するように配置されている。
図13は凹部10を内側から見た斜視図であり、図14は凹部10を外側から見た斜視図である。
図13に示すように、凹部10には、作動伝達部材8のピニオンギアをより一層内側に配置するためのピニオンギア用凹部14が形成されている。ピニオンギア用凹部14は、凹部10よりもより内側に凹んでいる。そしてピニオンギア用凹部14における後部には、ピニオンギアと、後部リンク部材71のギア部715とを係合させるためのスリット15が上下方向に沿って形成されている。
また、図13及び図14に示すように、凹部10には、クッションサイドフレーム3が下降して第一後部回転軸711が近接した際に、当該第一後部回転軸711との接触を避けるように形成された回転軸用凹部16が設けられている。この回転軸用凹部16は、図13に示すように内側から見ると凹部10をなす段差部11が当該凹部10の中心に向けて窪んでいる。他方、図14に示すように外側から見ると凹部10をなす段差部11が当該凹部10の中心に向けて突出している。
図13に示すように、凹部10には、作動伝達部材8のピニオンギアをより一層内側に配置するためのピニオンギア用凹部14が形成されている。ピニオンギア用凹部14は、凹部10よりもより内側に凹んでいる。そしてピニオンギア用凹部14における後部には、ピニオンギアと、後部リンク部材71のギア部715とを係合させるためのスリット15が上下方向に沿って形成されている。
また、図13及び図14に示すように、凹部10には、クッションサイドフレーム3が下降して第一後部回転軸711が近接した際に、当該第一後部回転軸711との接触を避けるように形成された回転軸用凹部16が設けられている。この回転軸用凹部16は、図13に示すように内側から見ると凹部10をなす段差部11が当該凹部10の中心に向けて窪んでいる。他方、図14に示すように外側から見ると凹部10をなす段差部11が当該凹部10の中心に向けて突出している。
図15は、後部リンク部材71を覆うリンク用カバー部材が取り付けられた状態を示す斜視図である。また図16は右のクッションサイドフレーム3の外側からカバー部材を透過して示す側面図である。図15及び図16に示すようにリンク用カバー部材50は、後端部がパイプ部材である第二後部回転軸713に係合し、前端部が作動伝達部材8よりも前方に配置されている。なお、右のクッションサイドフレーム3における凹部10とは逆側、つまり内側部分は、内側に向けて突出する突出部90となっている。この突出部90に対して対向するようにリンク用カバー部材50が取り付けられている。
そして、図16に示すように、右のクッションサイドフレーム3における前方のブレーキ用固定部82を避けた位置、具体的には前側二箇所のブレーキ用固定部82の間に、カバー用固定部61が設けられている。カバー用固定部61は貫通孔であり、このカバー用固定部61とリンク用カバー部材50のネジ穴56とを対峙させて、ネジ止めすることでリンク用カバー部材50が右のクッションサイドフレーム3に固定されることになる。
固定後においては、リンク用カバー部材50の前端部は作動伝達部材8よりも前方に位置し、リンク用カバー部材50の後端部は後方の連結部材9の前方に配置される。そして、リンク用カバー部材50の外装部51と外壁部52とによって、後部リンク部材71のギア部715が覆われることとなる。
固定後においては、リンク用カバー部材50の前端部は作動伝達部材8よりも前方に位置し、リンク用カバー部材50の後端部は後方の連結部材9の前方に配置される。そして、リンク用カバー部材50の外装部51と外壁部52とによって、後部リンク部材71のギア部715が覆われることとなる。
また、図9に示すように、クッションサイドフレーム3には、例えばシートベルトなどの被支持部材(図示省略)を支持するための支持ワイヤ17が取り付けられている。支持ワイヤ17には前後方向に沿う長辺部171と、上下方向に沿う短辺部172と、長辺部171及び短辺部172を連結する折り曲げ部173とを備えている。短辺部172は、補強凹部38内に溶接により固定されている。また、長辺部171の後端部はクッションサイドフレーム3の上縁部であってブラケット41の直前部分に溶接により固定されている。他方、長辺部171の前端部はクッションサイドフレーム3の上縁部であって作動伝達部材8よりも前方に溶接により固定されている。この長辺部171の溶接部分を前後二箇所の取付部174,175とする。前後二箇所の取付部174,175間は、凹部10に対向している。
また、図13に示すように、クッションサイドフレーム3の上縁部には、内側に折り曲げ形成されたフランジ39が設けられている。このフランジ39はクッションサイドフレーム3の前端部から、前後二箇所の取付部174,175のうち後方の取付部174まで延在している。そして、フランジ39の後端部は後方の取付部174近傍で切り欠かれている(図13に示す円S2内参照)。この切欠の近傍ではシートバックフレーム2がリクライニングされる際に、当該シートバックフレーム2を覆うクッションパッドが近接することになるが、この切欠によってクッションパッドとの接触が抑制されている。
また、図3に示すように、左右一対のクッションサイドフレーム3には、それぞれ渦巻バネ742を覆うカバー部材75が設けられている。以下、カバー部材75について詳細に説明する。なお、左右のカバー部材75は、どちらも基本的な構成は同じであるため、以下の説明においては右側のカバー部材75について詳述し、左側のカバー部材75についての説明は省略する。
図17はカバー部材75近傍の概略構成を左側前方から見た斜視図である。図18はカバー部材75近傍の概略構成を左側後方から見た斜視図である。図19はカバー部材75近傍の概略構成を右側前方から見た斜視図である。図20はカバー部材75近傍の概略構成を上方から見た上面図である。図21はカバー部材75近傍の概略構成を左側から見た側面図である。
これら図17〜図21に示すようにカバー部材75には、渦巻バネ742を覆うバネ用カバー部76と、バネ用カバー部76の後方に配置され、スライド部6の後端部を覆うスライド用カバー部77とが設けられていて、これらが樹脂により一体的に形成されている。
スライド用カバー部77は、スライド部6のアッパーレール62の後端部とともに支持フレーム5の後端部に係合している。詳細に説明すると、スライド用カバー部77は、スライド部6の左右方向の内側に配されて、バネ用カバー部76の後端部から後方に延在する主壁部771と、アッパーレール62及び支持フレーム5の後端に沿うように、主壁部771の後端部から外側に向けて延在する後壁部772と、アッパーレール62及び支持フレーム5の後端部の外側部に沿うように、後壁部772の外側端部から前方に向けて延在する副壁部773とを備えている。主壁部771、後壁部772及び副壁部773の上部には、アッパーレール62及び支持フレーム5の後端部上方を覆う天面部774が設けられている。この天面部774に対応する主壁部771、後壁部772及び副壁部773の部分が、スライド部6を覆う部分となる。また、後壁部772の下方には、アッパーレール62に係合する爪部775が設けられている。
また、天面部774と主壁部771との内面には、支持フレーム5のリブ530に係合する第一係合片778が設けられている。他方、天面部774と副壁部773との内面には、支持フレーム5のリブ530に係合する第二係合片779が設けられている。これら第一係合片778及び第二係合片779により、スライド用カバー部77の剛性が高められているとともに、支持フレーム5に対してスライド用カバー部77が位置決めされている。
そして、主壁部771における天面部774よりも前方の部分、つまりスライド部6を覆う部分と、バネ用カバー部76との中間部には、取付用凹部776が形成されている。この取付用凹部776には、支持フレーム5の後部軸孔523に連通する取付用軸孔777が形成されている。この取付用軸孔777と、後部軸孔523とに図示しないピンを挿入することで、支持フレーム5とカバー部材75とがピン止めされ固定されることになる。
また、天面部774と主壁部771との内面には、支持フレーム5のリブ530に係合する第一係合片778が設けられている。他方、天面部774と副壁部773との内面には、支持フレーム5のリブ530に係合する第二係合片779が設けられている。これら第一係合片778及び第二係合片779により、スライド用カバー部77の剛性が高められているとともに、支持フレーム5に対してスライド用カバー部77が位置決めされている。
そして、主壁部771における天面部774よりも前方の部分、つまりスライド部6を覆う部分と、バネ用カバー部76との中間部には、取付用凹部776が形成されている。この取付用凹部776には、支持フレーム5の後部軸孔523に連通する取付用軸孔777が形成されている。この取付用軸孔777と、後部軸孔523とに図示しないピンを挿入することで、支持フレーム5とカバー部材75とがピン止めされ固定されることになる。
次に、バネ用カバー部76について説明する。図22はバネ用カバー部76の概略構成を示す斜視図であり、図23は図21におけるV−V切断線から見た断面図である。
図22及び図23に示すように、バネ用カバー部76は、渦巻バネ742の左右方向の内側(図では左側)を覆う内壁部761と、渦巻バネ742の下側を覆う底部762と、底部762から立設して渦巻バネ742の左右方向の外側(図では右側)を覆う外壁部763とを備えている。このように渦巻バネ742におけるクッションサイドフレーム3が配置された側とは逆側を覆う本発明に係る第一側壁部が内壁部761であり、渦巻バネ742におけるクッションサイドフレーム3が配置された側を覆う本発明に係る第二側壁部が外壁部763である。
図22及び図23に示すように、バネ用カバー部76は、渦巻バネ742の左右方向の内側(図では左側)を覆う内壁部761と、渦巻バネ742の下側を覆う底部762と、底部762から立設して渦巻バネ742の左右方向の外側(図では右側)を覆う外壁部763とを備えている。このように渦巻バネ742におけるクッションサイドフレーム3が配置された側とは逆側を覆う本発明に係る第一側壁部が内壁部761であり、渦巻バネ742におけるクッションサイドフレーム3が配置された側を覆う本発明に係る第二側壁部が外壁部763である。
外壁部763の前端部には、前方が開放されたスリット764が形成されている。このスリット764内には、渦巻バネ742の中心部に係合したピン部材741が収容されている。また、外壁部763の内壁面には、内側に向かって突出する第一凸部765が設けられている。この第一凸部765の前端部は、後方に行くに連れて内側(左側)へと張り出す傾斜面766となっている。また、第一凸部765の下方には、上下方向に延在するスリット767が形成されている。
内壁部761の内壁面には、内側(右側)に向かって突出する一対の第二凸部768が上下方向に延在している。これら第一凸部765及び第二凸部768は、前後方向で異なる位置に配置されている。
ここで、カバー部材74の組み立てに際して、スリット764内にピン部材741を収容するとき、渦巻バネ742の後方からカバー部材75を前進させることになる。このとき、渦巻バネ742の後側の右角部742aが傾斜面766に接して案内されながら内壁部761及び外壁部763の間に進入している。そして、傾斜面766を通過すると渦巻バネ742は、第一凸部765及び第二凸部768の間に案内されて、スムーズに位置合わせされることになる。
内壁部761の内壁面には、内側(右側)に向かって突出する一対の第二凸部768が上下方向に延在している。これら第一凸部765及び第二凸部768は、前後方向で異なる位置に配置されている。
ここで、カバー部材74の組み立てに際して、スリット764内にピン部材741を収容するとき、渦巻バネ742の後方からカバー部材75を前進させることになる。このとき、渦巻バネ742の後側の右角部742aが傾斜面766に接して案内されながら内壁部761及び外壁部763の間に進入している。そして、傾斜面766を通過すると渦巻バネ742は、第一凸部765及び第二凸部768の間に案内されて、スムーズに位置合わせされることになる。
また、バネ用カバー部76には、内壁部761及び外壁部763のそれぞれの後端部を連結する連結部78が設けられている。連結部78は、渦巻バネ742よりも後方に配置されており、おかつ内壁部761から後方に向かうに従って外壁部763に近づく傾斜面781を有している。
次に、左のクッションサイドフレーム3の特有の部分について説明する。
図24は、左のクッションサイドフレーム3の概略構成を示す側面図である。左のクッションサイドフレーム3の後端部には、当該クッションサイドフレーム3の後端部を覆うフレーム用カバー部材85が装着されている。
図24は、左のクッションサイドフレーム3の概略構成を示す側面図である。左のクッションサイドフレーム3の後端部には、当該クッションサイドフレーム3の後端部を覆うフレーム用カバー部材85が装着されている。
図25はフレーム用カバー部材85と左のクッションサイドフレーム3の係合状態を示す斜視図である。図26はフレーム用カバー部材85の概略構成を示す斜視図である。
図25に示すように、左のクッションサイドフレーム3の後端上部には、シートバック本体部21の左下端部に取り付けられたヒンジ部23を回転自在に軸支するための軸孔30が形成されている。また、左のクッションサイドフレーム3の後端部には、内側に突出するフランジ301が当該後端部の上縁から後端縁及び下縁にわたって形成されている。
図25に示すように、左のクッションサイドフレーム3の後端上部には、シートバック本体部21の左下端部に取り付けられたヒンジ部23を回転自在に軸支するための軸孔30が形成されている。また、左のクッションサイドフレーム3の後端部には、内側に突出するフランジ301が当該後端部の上縁から後端縁及び下縁にわたって形成されている。
図25及び図26に示すようにフレーム用カバー部材85は、左のクッションサイドフレーム3の後端部における左側、後側、右側を覆っている。このフレーム用カバー部材85の上端部には、クッションサイドフレーム3の上側のフランジ301に係合する係合溝851が前後方向に沿って設けられている。フレーム用カバー部材85の内面には、水平方向に延在する複数のリブ852が上下方向に所定の間隔を空けて配置されている。この複数のリブ852のうち、クッションサイドフレーム3の後端部に対応する部分には凹部853a或いは隙間853bが形成されている。この凹部853a及び853b内にフランジ301を収めることで、クッションサイドフレーム3に対してフレーム用カバー部材85を位置合わせできるようになっている。また、複数のリブ852のうち、少なくとも1つのリブ852には、クッションサイドフレーム3の後端部のフランジ301に係合するカバー用爪部854が設けられている。カバー用爪部854の先端面は、後方に行くに連れて外側(左側)へと張り出す傾斜面855となっている
ここで、フレーム用カバー部材85は、樹脂により一体成形されているために、リブ852及びカバー用爪部854をある程度の可撓性を有している。フレーム用カバー部材85をクッションサイドフレーム3に取り付ける際には、当該クッションサイドフレーム3の後方から、上側のフランジ301を係合溝851に進入させて、フレーム用カバー部材85を前進させる。そして、クッションサイドフレーム3の後端のフランジ301がカバー用爪部854の傾斜面855に当接させながら、さらにフレーム用カバー部材85を前進させると、カバー用爪部854は徐々に内側へ撓むので、フレーム用カバー部材85の前進は阻害されない。そして、フランジ301が傾斜面855を通過すればカバー用爪部854は元の形状に復帰してフランジ301に係合するため、クッションサイドフレーム3とフレーム用カバー部材85との係合力を高めることが可能となっている。
さらに、フレーム用カバー部材85においては、カバー用爪部854及び複数のリブ852によって剛性が高められている。
さらに、フレーム用カバー部材85においては、カバー用爪部854及び複数のリブ852によって剛性が高められている。
以上のように、本実施形態によれば、渦巻バネ742がカバー部材75によって覆われているので、カバー部材75が異物や乗員を遮ることになり、渦巻バネ742に異物や乗員が干渉してしまうことを抑制することができる。
また、カバー部材75には渦巻バネ742の左右方向の内側を覆う内壁部761と、渦巻バネ742の下側を覆う底部762とが備えられているので、渦巻バネ742の内側と下側はカバー部材75によって覆われることになる。また、渦巻バネ742は左右のクッションサイドフレーム3における左右方向の内側に配置されているので、渦巻バネ742の外側はクッションサイドフレーム3によって覆われることになる。
ここで、傘などの異物や乗員の足は、車両のフロア上に載置されることが一般的であるため、渦巻バネ742に対しては下側或いは左右から干渉する場合が多い。このため、渦巻バネ742の上方は開放していてもよく、上述したような構成のカバー部材75でも十分な干渉抑制機能を発揮することができる。このため、カバー部材75単体で渦巻バネ742の全体を覆う場合と比しても、カバー部材75自体を小型化することが可能となる。
ここで、傘などの異物や乗員の足は、車両のフロア上に載置されることが一般的であるため、渦巻バネ742に対しては下側或いは左右から干渉する場合が多い。このため、渦巻バネ742の上方は開放していてもよく、上述したような構成のカバー部材75でも十分な干渉抑制機能を発揮することができる。このため、カバー部材75単体で渦巻バネ742の全体を覆う場合と比しても、カバー部材75自体を小型化することが可能となる。
また、底部762から立設して渦巻バネ742の左右方向の外側を覆う外壁部763がカバー部材75に設けられているので、外壁部763がない場合と比してもカバー部材75自体の剛性を高めることができる。
また、内壁部761及び外壁部763の水平方向における一方の端部が連結部78によって連結されているので、内壁部761及び外壁部763の剛性を連結部78によって高めることができる。
また、後部リンク部材71に渦巻バネ742が設けられている場合、後部座席に乗車した乗員と干渉しやすくなってしまうが、連結部78が渦巻バネ742の後方を覆っているので、後方の乗員との干渉も抑制することが可能である。
また、後部リンク部材71に渦巻バネ742が設けられている場合、後部座席に乗車した乗員と干渉しやすくなってしまうが、連結部78が渦巻バネ742の後方を覆っているので、後方の乗員との干渉も抑制することが可能である。
また、連結部78が渦巻バネ742よりも後方に配置され、なおかつ内壁部761から後方に向かうに従って外壁部763に近づく傾斜面781を有しているので、例えば後部座席に乗車した乗員の足の足入れスペースを確保しやすくすることができる。
また、カバー部材75が渦巻バネ742とともにスライド部6の一部を覆っているので、バネ部材専用のカバー部材とスライド部専用のカバー部材を別個用いなくとも1つのカバー部材75でスライド部6の一部及び渦巻バネ742を覆うことができる。したがって部品点数の増加を抑制することができる。
また、カバー部材75における渦巻バネ742を覆う部分(バネ用カバー部76)と、スライド部6の後端部を覆う部分(天面部774に対応する主壁部771、後壁部772及び副壁部773の部分)との中間部が支持フレーム5に取り付けられているので、支持フレーム5に対する取付箇所が少なくともカバー部材75を安定して支持フレーム5に取り付けることができる。
また、カバー部材75における前端部に形成されたスリット764内に、ピン部材741が収容されているので、組み立て時にスリット764内にピン部材741が収容されるようにカバー部材75を組み付ければ、カバー部材75の位置合わせをしつつカバー部材75の組付けが可能となる。これにより、カバー部材75の取付作業性を向上させることができる。
また、カバー部材75の内壁部761及び外壁部763の内壁面に、渦巻バネ742に向けて突出する凸部(第一凸部765、第二凸部768)が設けられているので、凸部によって渦巻バネ742が側方から位置決めされることになる。これにより、カバー部材75の取付作業性を向上させることができる。
また、内壁部761に設けられた第一凸部765及び外壁部763に設けられた第二凸部768が、前後方向で異なる位置に配置されているので、第一凸部765及び第二凸部768によって渦巻バネ742を両側方からバランスよく位置決めすることができる。
また、渦巻バネ742の中心部が係合するピン部材741は、後部リンク部材71における第一後部回転軸711に一体的に設けられている。第一後部回転軸711は、支持フレーム5と、後部リンク部材71との回転軸であるので、後部リンク部材71が支持フレーム5に対して回転したとしてもその位置は一定である。この第一後部回転軸711に対してピン部材741が一体的に設けられているので、渦巻バネ742自体も後部リンク部材71が回転したとしても移動することはない。一方、第二後部回転軸713は、後部リンク部材71の支持フレーム5に対する回転に追従して移動する。したがって、例えば後部リンク部材71の第二後部回転軸713にピン部材741を設けた場合、当該ピン部材741が第二後部回転軸713の移動に伴って移動してしまうので、渦巻バネ742の移動を考慮してスペースを確保しなければならない。すわなち、本実施形態のようにピン部材741が第一後部回転軸711に一体的に設けられていれば、ピン部材741が第二後部回転軸713に設けられている場合と比しても設置スペースを抑制することができる。
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、カバー部材75のバネ用カバー部76が渦巻バネ742の一部を覆う場合を例示して説明したが、バネ用カバー部76が渦巻バネ742の全体を覆うようにしてもよい。
また、上記実施形態では、後部リンク部材71に渦巻バネ742が設けられている場合を例示して説明したが、前部リンク部材72に渦巻バネ742を設けてもよい。
また、渦巻バネ742を左右のクッションサイドフレーム3の左右方向の外側に配置した場合においても、カバー部材75をクッションサイドフレーム3の外側に配置することで渦巻バネ742を覆うことも可能である。
例えば、上記実施形態では、カバー部材75のバネ用カバー部76が渦巻バネ742の一部を覆う場合を例示して説明したが、バネ用カバー部76が渦巻バネ742の全体を覆うようにしてもよい。
また、上記実施形態では、後部リンク部材71に渦巻バネ742が設けられている場合を例示して説明したが、前部リンク部材72に渦巻バネ742を設けてもよい。
また、渦巻バネ742を左右のクッションサイドフレーム3の左右方向の外側に配置した場合においても、カバー部材75をクッションサイドフレーム3の外側に配置することで渦巻バネ742を覆うことも可能である。
1 シート装置
2 シートバックフレーム
3 クッションサイドフレーム
4 リクライニング機構
5 支持フレーム
6 スライド部
7 昇降機構
8 作動伝達部材
9 連結部材
10 凹部
11 段差部
11a 前側部分
12 第二段差部
13 ビード
16 回転軸用凹部
17 支持ワイヤ
18 クッションパッド
31,32 ブラケット用固定部
33,34,35 突出部
36 後側上端部
37 くびれ部
38 補強凹部
39 フランジ
41 ブラケット
43 下端部
44 段差部
50 リンク用カバー部材
71 後部リンク部材(後方のリンク部材)
72 前部リンク部材
73 パイプ部材
75 カバー部材
76 バネ用カバー部
77 スライド用カバー部
78 連結部
81 回転軸
82,83 ブレーキ用固定部
90 突出部
150 座部フレーム
181 表皮
181a 第一被覆部
181b 第二被覆部
181c フック
182 表皮保持ワイヤ
183 弾性部材
174,175 取付部
711 第一後部回転軸
713 第二後部回転軸(回転軸部材)
721 第一前部回転軸
722 第二前部回転軸
741 ピン部材
742 渦巻バネ(バネ部材)
743 係合ピン
761 内壁部(第一側壁部)
762 底部
763 外壁部(第二側壁部)
764 スリット
765 第一凸部(凸部)
768 第二凸部(凸部)
781 傾斜面
2 シートバックフレーム
3 クッションサイドフレーム
4 リクライニング機構
5 支持フレーム
6 スライド部
7 昇降機構
8 作動伝達部材
9 連結部材
10 凹部
11 段差部
11a 前側部分
12 第二段差部
13 ビード
16 回転軸用凹部
17 支持ワイヤ
18 クッションパッド
31,32 ブラケット用固定部
33,34,35 突出部
36 後側上端部
37 くびれ部
38 補強凹部
39 フランジ
41 ブラケット
43 下端部
44 段差部
50 リンク用カバー部材
71 後部リンク部材(後方のリンク部材)
72 前部リンク部材
73 パイプ部材
75 カバー部材
76 バネ用カバー部
77 スライド用カバー部
78 連結部
81 回転軸
82,83 ブレーキ用固定部
90 突出部
150 座部フレーム
181 表皮
181a 第一被覆部
181b 第二被覆部
181c フック
182 表皮保持ワイヤ
183 弾性部材
174,175 取付部
711 第一後部回転軸
713 第二後部回転軸(回転軸部材)
721 第一前部回転軸
722 第二前部回転軸
741 ピン部材
742 渦巻バネ(バネ部材)
743 係合ピン
761 内壁部(第一側壁部)
762 底部
763 外壁部(第二側壁部)
764 スリット
765 第一凸部(凸部)
768 第二凸部(凸部)
781 傾斜面
Claims (10)
- シートバックフレームと、
前記シートバックフレームの下部の左右にそれぞれ配置された左右のクッションサイドフレームと、
前記左右のクッションサイドフレームをそれぞれ支持する左右の支持フレームと、
前記左右のクッションサイドフレームを前記左右の支持フレームに対して昇降させて座面位置を調整する前後のリンク部材と、
前記リンク部材に対して付勢力を付与するバネ部材と、
前記バネ部材を覆うカバー部材とを備えることを特徴とするシート装置。 - 請求項1記載のシート装置において、
前記バネ部材は、前記左右のクッションサイドフレームと左右方向で対向配置されていて、
前記カバー部材は、前記バネ部材の前記クッションサイドフレームが配置された側とは逆側を覆う第一側壁部と、前記バネ部材の下側を覆う底部とを備えていることを特徴とするシート装置。 - 請求項2記載のシート装置において、
前記カバー部材は、前記底部から立設して前記バネ部材の前記クッションサイドフレームが配置された側を覆う第二側壁部を備えることを特徴とするシート装置。 - 請求項3記載のシート装置において、
前記カバー部材は、前記第一側壁部及び前記第二側壁部を水平方向における一方の端部で連結する連結部を備えることを特徴とするシート装置。 - 請求項4記載のシート装置において、
前記バネ部材は、前記左右のクッションサイドフレームのそれぞれの前記前後のリンク部材のうち、後方のリンク部材に対して係合するように、前記左右のクッションサイドフレームの左右方向の内側に配置されていて、
前記連結部は、前記バネ部材よりも後方に配置され、なおかつ前記第一側壁部から後方に向かうに従って前記第二側壁部に近づく傾斜面を有することを特徴とするシート装置。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載のシート装置において、
前記左右のクッションサイドフレームを前後方向に案内するための左右のスライド部をさらに備え、
前記カバー部材は、前記バネ部材とともに前記スライド部の一部を覆うことを特徴とするシート装置。 - 請求項6記載のシート装置において、
前記カバー部材は、前記スライド部の端部を覆い、
前記カバー部材における前記バネ部材を覆う部分と、前記スライド部の端部を覆う部分との中間部が前記支持フレームに取り付けられていることを特徴とするシート装置。 - 請求項6又は7記載のシート装置において、
前記バネ部材は渦巻バネであり、
前記渦巻バネの中心部には、前記支持フレームに取り付けられたピン部材が係合していて、
前記カバー部材における端部には、前記スライド部の端部を覆う部分とは逆側が開放されたスリットが形成されていて、当該スリット内に、前記ピン部材が収容されることを特徴とするシート装置。 - 請求項8記載のシート装置において、
前記カバー部材における、前記バネ部材の前記クッションサイドフレームが配置された側とは逆側を覆う第一側壁部と、前記バネ部材の前記クッションサイドフレームが配置された側を覆う第二側壁部とは、互いに対向していて、
前記第一側壁部及び前記第二側壁部の少なくとも一方の内壁面には、前記渦巻バネに向けて突出する凸部が設けられていることを特徴とするシート装置。 - 請求項9記載のシート装置において、
前記第一側壁部及び前記第二側壁部のそれぞれの内壁面には、前記渦巻バネに向けて突出する凸部が設けられていて、
前記内壁部及び前記外壁部のそれぞれに設けられた前記凸部は、前後方向で異なる位置に配置されていることを特徴とするシート装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013017111A JP2014148216A (ja) | 2013-01-31 | 2013-01-31 | シート装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013017111A JP2014148216A (ja) | 2013-01-31 | 2013-01-31 | シート装置 |
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---|---|---|---|
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JP (1) | JP2014148216A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016068587A (ja) * | 2014-09-26 | 2016-05-09 | 株式会社タチエス | 車両用シート |
JP2016159819A (ja) * | 2015-03-03 | 2016-09-05 | テイ・エス テック株式会社 | 車両用シート |
JP2019069784A (ja) * | 2019-02-18 | 2019-05-09 | テイ・エス テック株式会社 | 車両用シート |
JP2020203569A (ja) * | 2019-06-17 | 2020-12-24 | トヨタ紡織株式会社 | 乗物用シート |
JP2021119079A (ja) * | 2020-05-14 | 2021-08-12 | テイ・エス テック株式会社 | 車両用シート |
-
2013
- 2013-01-31 JP JP2013017111A patent/JP2014148216A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016068587A (ja) * | 2014-09-26 | 2016-05-09 | 株式会社タチエス | 車両用シート |
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JP7196782B2 (ja) | 2019-06-17 | 2022-12-27 | トヨタ紡織株式会社 | 乗物用シート |
JP2021119079A (ja) * | 2020-05-14 | 2021-08-12 | テイ・エス テック株式会社 | 車両用シート |
JP7168887B2 (ja) | 2020-05-14 | 2022-11-10 | テイ・エス テック株式会社 | 車両用シート |
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