JP5489151B2 - 車両のシート構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のシート構造に関する。詳しくは、シートバックの両側部にシートバックの骨格を成すサイドフレームが配設された車両のシート構造に関する。
従来、車両のシート構造において、シートバックの骨格を成す両サイドフレーム同士が、パイプ等の補強部材によって互いに連結されて補強された構造が知られている。ここで、下記特許文献1には、上述したサイドフレーム同士が複数の補強部材によって互いに連結されて補強された構造が開示されている。
特開2006−290222号公報
しかし、上記開示の従来技術のように、サイドフレーム同士が複数の補強部材によって連結される構成では、補強部材の設置に広いスペースが必要となる。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートバックのサイドフレーム同士を連結する補強部材を増設しても、かかる設置スペースの増大を小さく抑えられるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両のシート構造は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、シートバックの両側部に、シートバックの骨格を成すサイドフレームが配設された車両のシート構造である。シートバックは、各サイドフレームが回転留め可能な回転軸装置として機能するリクライニング装置を介してシートクッション等のベース部材の骨格とそれぞれ連結されることにより、各リクライニング装置の作動によってベース部材に対する起立角度が変動操作されるようになっている。各リクライニング装置には、これらを軸回転動作によってシートバックの起立角度を変動させるように作動させる回転軸が挿通されている。各回転軸は、各サイドフレームに軸方向に貫通して挿通されたロッドによって互いに回転方向に一体的に連結されて、互いが一体的となって軸回転するようになっている。各サイドフレームのうち、車体側部から遠いインナー側の骨格を成すサイドフレームの内側部には、このサイドフレームと近接した位置に、ロッドを軸回転駆動させる駆動ユニットが設けられている。インナー側のサイドフレームには、駆動ユニットを間に挟み込んだ状態となるように延び出す延長部材が一体的に形成されている。延長部材とアウター側のサイドフレームとの間には、ロッドを内部に挿通させた状態とする管状の補強部材が、延長部材とアウター側のサイドフレームとに各端部が一体的に結合されて設けられている。
この第1の発明によれば、補強部材の管内にロッドが挿通されて配置されることにより、ロッドの配置スペースが補強部材の配置スペースによって吸収される。そして、この管状の補強部材が、インナー側のサイドフレームから駆動ユニットを避けるようにして延び出した延長部材とアウター側のサイドフレームとに各側の端部が結合されて設けられていることにより、両サイドフレームの間に駆動ユニットが配置される構成においても、補強部材によって両サイドフレーム同士を互いに強固に一体的に連結することができる。このように、両サイドフレーム同士を連結する補強部材を増設しても、かかる設置スペースの増大を小さく抑えることができる。
また、補強部材は、アウター側のサイドフレームからインナー側のサイドフレームに近い延長部材との連結部まで、軸方向に長く延び出して形成されている。これにより、車両の側突時に、アウター側のサイドフレームが車体側部側からの押圧力を受けて回転変形しても、この押圧力によってロッドの軸が押し曲げられて折曲する折曲点は、補強部材による保護から外れた位置、すなわちアウター側のサイドフレームから遠い位置に設定されることとなる。これにより、ロッドが折れ曲がる折曲点からの回転半径が大きくなるため、ロッドにかかる負荷を小さく抑えることができる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、ロッドは、回転軸に軸方向に挿通されることにより、回転軸に回転方向に一体的に組み付けられるようになっている。補強部材は、円管形状に形成されており、その軸心が回転軸と同軸となるように配置設定されている。補強部材の管内には、ロッドの挿通移動が補強部材の軸心に沿って行われるように案内するガイド構造が設けられている。
この第2の発明によれば、ロッドは、補強部材の管内に設けられたガイド構造により、補強部材の管内に挿通されることで、回転軸に対して軸心が合わされた状態で挿通されるように案内される。したがって、ロッドを回転軸に対して簡便に組み付けることができる。
次に、第3の発明は、上述した第2の発明において、補強部材の管内に設けられたガイド構造は、ロッドの挿通移動を補強部材の軸心に向かうように案内する傾斜面を有したガイド部材が、補強部材の開口端部に組み付けられた構造となっている。
この第3の発明によれば、ロッドの挿通移動を案内するガイド構造が、補強部材の開口端部に組み付けられるガイド部材として構成されていることにより、補強部材の管内にガイド構造を簡単に設定することができる。
次に、第4の発明は、上述した第1から第3のいずれかの発明において、延長部材と駆動ユニットとの間に、これらの軸方向の隙間に介在する樹脂部品が設けられている。
この第4の発明によれば、延長部材と駆動ユニットとの間の軸方向の隙間に樹脂部品が設けられていることにより、車両の側突時に、アウター側のサイドフレームに車体側部側からの押圧力が入力されても、延長部材の軸方向の変形移動が抑えられる。また、延長部材と駆動ユニットとの間に介在する部品が樹脂製であるため、鉄部品が介在する構成と比べると、駆動ユニットとの接触による当たりが緩和されるため、駆動ユニットから他部品に振動が伝達されるのを抑えることができる。
実施例1の車両のシート構造を表した斜視図である。 同シート構造の分解斜視図である。 同シート構造の側面図である。 図3のIV-IV線断面図である。 図3のV-V線断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両のシート構造について、図1〜図5を用いて説明する。ここで、図1には、本実施例の車両のシート構造を構成する車両用シートのシートバック1の骨格構造が斜視図によって示されている。同図に示されるように、シートバック1は、その骨格を成すバックフレーム10が、シートバック1の左右両側部の骨格を成す縦長状の鋼板より成るサイドフレーム11,12と、これら両サイドフレーム11,12の上端部同士を繋ぐように架け渡された逆U字状の円鋼管より成るアッパフレーム13とが、互いに剛結合されて一体化されて構成されている。
詳しくは、上記した各サイドフレーム11,12は、互いの板面を対向させた状態となって配設されており、それらの上端部が、上述したアッパフレーム13の各端部の外周部に当てがわれるように半パイプ状に曲げられて溶接により一体的に接合されている。そして、上記したアッパフレーム13には、その両脚部間に、横長状の鋼板よりなる上部補強板14が架け渡されて溶接により一体的に接合されている。
そして、上記した各サイドフレーム11,12の下端部間には、横長状の鋼板よりなる下部補強板15が架け渡されて溶接により一体的に接合されている。これにより、バックフレーム10は、上述したアッパフレーム13と両サイドフレーム11,12と上部補強板14及び下部補強板15とによって、枠状に組まれて形成されている。上記したシートバック1は、各側のサイドフレーム11,12の下端部が、それぞれ、回転留め可能な回転軸装置として機能する電動式のリクライニング装置20,20を介して、着座部となるシートクッション2の両側部の骨格を成す各側のサイドフレーム2F,2Fと連結されている。
ここで、上記したシートクッション2の各サイドフレーム2F,2Fが本発明のベース部材の骨格に相当する。これらサイドフレーム2F,2Fは、シートバック1の各側のサイドフレーム11,12の外側の位置に配置されており、それぞれ、各側のサイドフレーム11,12と板面を対向させた状態となって配設されている。
上述した各リクライニング装置20,20は、常時は、回転留めされた状態として、シートバック1の背凭れ角度を固定した状態となって保持されている。そして、各リクライニング装置20,20は、それらの内部に挿通された回転軸24,24同士を連結しているロッド26が、駆動源となる電気モータ25Aを備えた駆動ユニット25によって回転駆動操作されることにより、シートバック1の背凭れ角度を変動させるよう作動操作されるようになっている。
ここで、上記した駆動ユニット25は、バックフレーム10の枠内部に固定されて設けられている。詳しくは、駆動ユニット25は、車両用シートの着座乗員から見て右側、図示では向かって左側となるインナー側のサイドフレーム12の内側部に近接した位置に固定されて設けられている。この駆動ユニット25は、図2に良く示されるように、電気モータ25Aを回転駆動させることにより、この回転出力を内部の貫通した円筒型形状の回転出力軸25Bに伝達し、この回転出力軸25Bに軸連結されたロッド26を軸回転駆動させる構成となっている。
ここで、上記した各リクライニング装置20,20の構成は、特開2005−270298号公報等の文献に開示された公知のものとなっており、互いに左右対称となる同一の形状に組まれて構成されている。そして、各リクライニング装置20,20は、それぞれ、シートバック1の各側のサイドフレーム11,12と、シートクッション2の各側のサイドフレーム2F,2Fとの間に挟まれて配置されており、これらを互いに回転可能に軸支連結している。
したがって、以下では、上記した各リクライニング装置20,20の構成を代表して、図1の紙面向かって右側に示されている一方側のリクライニング装置20の概略構成について、簡潔に説明することとする。このリクライニング装置20は、図3〜図4に示されるように、円盤形状の内歯部材21及び外歯部材22と、段付き円筒型形状の外周リング23と、内部の貫通した円筒型形状の回転軸24とがひとつに組み付けられて構成されている。
詳しくは、内歯部材21は、内周面に内歯が形成された円筒型に突出した内歯車を有して形成されており、シートバック1のサイドフレーム12(サイドフレーム11)と一体的に連結されている。そして、外歯部材22は、外周面に外歯が形成された円筒型に突出した外歯車を有して形成されており、シートクッション2のサイドフレーム2F(サイドフレーム2F)と一体的に連結されている。そして、外周リング23は、上記した内歯部材21と外歯部材22の外周部に跨るように嵌め込まれて装着されており、内歯部材21と外歯部材22とを互いに軸方向に外れ止めする構成となっている。
そして、回転軸24は、上記した内歯部材21の中心部に形成された貫通孔の内部に挿通されて設けられている。この回転軸24には、前述したロッド26がその筒内に挿通されることでロッド26と回転方向に一体的に連結されて構成されている。これにより、回転軸24は、ロッド26の軸回転操作に伴って回転操作され、内歯部材21を回転操作して、同内歯部材21の内歯車を外歯部材22の外歯車の外周面に沿って噛合位置を変化させながら公転運動させるようになっている。
そして、この公転運動により、外歯部材22と内歯部材21とが互いの歯数差によって徐々にその相対的な回転位置をずらしていくため、このずれの変位によって、シートバック1の背凭れ角度が変えられるようになっている。ここで、同側のリクライニング装置20の回転軸24は、上記したロッド26によって他方側のリクライニング装置20の回転軸24とも互いに回転方向に一体的に連結されている。
これにより、両回転軸24,24は、ロッド26の軸回転操作される動きに伴って、互いに一体的となって一斉に軸回転操作されるようになっている。ここで、上記したシートバック1の各側のサイドフレーム11,12と、シートクッション2の各側のサイドフレーム2F,2Fには、上記した各回転軸24,24と同軸線上の位置に、ロッド26を軸方向に貫通させて挿通することのできる貫通孔が形成されている。
これにより、上記したロッド26を、シートクッション2のどちらか一方側のサイドフレーム2Fの外側から、他方側のサイドフレーム2Fを貫通する位置まで、軸方向に貫通して挿通させることができるようになっている。そして、このロッド26の挿通操作によって、ロッド26を両回転軸24,24と前述した駆動ユニット25の円筒形の回転出力軸25Bの各筒内に挿通して、これらの断面六角形状の断面形状同士を嵌合させることにより、ロッド26と両回転軸24,24及び駆動ユニット25の回転出力軸25Bとが互いに回転方向に一体的となって軸連結されるようになっている。
そして、ロッド26は、両サイドフレーム2F,2Fに貫通して挿通された後に、その両端部に抜け止め用の係止リング26R,26Rが装着されることにより、上記した挿通された位置から軸方向に抜けないように係止されて保持されるようになっている。ここで、図1〜図2に示されるように、上記した駆動ユニット25は、車体側部から遠い図示左方側となるインナー側のサイドフレーム12の内側部に配設されている。
詳しくは、駆動ユニット25は、上記したインナー側のサイドフレーム12と近接した位置に配設されており、同側のサイドフレーム12に固定されて設けられている。ここで、上記したインナー側のサイドフレーム12からは、鋼板製L字板状のブラケット12Aが一体的に延び出して形成されている。このブラケット12Aは、その前方側に折り曲げられた板部分によって、駆動ユニット25をサイドフレーム12との間に挟み込んだ配置状態とされて設けられている。ここで、ブラケット12Aが本発明の延長部材に相当する。
一方、図2に示されるように、車体側部に近いアウター側となる図示右方側のサイドフレーム11の内側部にも、鋼板製の段付き板形状のブラケット11Aが一体的に固定設置されている。そして、このブラケット11Aと前述したL字板状のブラケット12Aとの間には、前述したロッド26を内部に挿通させることのできる円鋼管製の補強パイプ16が、それぞれ両端部がブラケット11A,12Aの板面部と溶接されて一体的に接合された状態として設けられている。ここで、補強パイプ16が本発明の補強部材に相当する。
詳しくは、図4〜図5に示されるように、インナー側のサイドフレーム12に接合されたL字板状のブラケット12Aには、その前方側に折り曲げられた板面部に、同板面部に接合される補強パイプ16の端部の開口形状を連通させることのできる貫通孔が形成されている。そして、上記ブラケット12Aの貫通孔の形成部位には、補強パイプ16の開口端部を外周部に嵌め込んで装着することのできる円筒形状に突出したブッシュ12Bが溶接されて設けられている。
そして、上記したブッシュ12Bには、補強パイプ16の開口端部が嵌め込まれて溶接により一体的に接合されることにより、同補強パイプ16の開口端部が強固に一体的に連結されている。一方、アウター側のサイドフレーム11に接合されたブラケット11Aの板面部にも、同板面部に接合される補強パイプ16の端部の開口形状を連通させることのできる貫通孔が形成されている。そして、このブラケット11Aの貫通孔の形成部位にも、補強パイプ16の開口端部を外周部に嵌め込んで装着することのできる円筒形状に突出したブッシュ11Bが溶接されて設けられている。
そして、上記したブッシュ11Bには、補強パイプ16の開口端部が嵌め込まれて溶接により一体的に接合されることにより、同補強パイプ16の開口端部が強固に一体的に連結されている。これにより、補強パイプ16は、その各側の開口端部が、各側のリクライニング装置20,20の回転軸24,24と同軸線上の位置に位置合わせされた状態として設けられている。ここで、各ブッシュ11B,12Bが本発明のガイド部材に相当する。
ここで、上述した各ブッシュ11B,12Bの円筒形状に突出する先端側の内周面形状は、それぞれ、先端側に向かって開口を広げるように緩やかに傾斜する傾斜面形状に形成されている。これにより、前述したロッド26をどちらか一方側のサイドフレーム2Fの外側から軸方向に挿通していく際には、その挿通されていく先端部の挿通方向がブッシュ11B(12B)の内周面の傾斜面形状によって軸心に向かうように案内されるようになっており、かかる挿通操作を容易に行えるようになっている。
そして、上記のようにシートバック1の各側のサイドフレーム11,12(ブラケット11A,12A)に補強パイプ16が強固に一体的に連結されていることにより、バックフレーム10は、その軸強度や曲げ強度や捩れ強度といった各フレーム強度が更に高められて構成されている。ここで、上記した補強パイプ16は、アウター側のサイドフレーム11と軸方向の配置がほぼ同じ位置に配されているブラケット11Aとの連結点から、インナー側のサイドフレーム12から若干離れた位置にあるブラケット12Aの板面部との連結部まで、軸方向に長く延び出して配設されている。
これにより、車両の側突時に、アウター側のサイドフレーム11が車体側部側からの押圧力を受けて、その板面を内傾或いは外傾させる方向に回転変形する際に、この押圧力によってロッド26の軸が押し曲げられて折曲する折曲点26Pは、補強パイプ16による保護から外れた位置、すなわちアウター側のサイドフレーム11から離れた遠い位置に設定されることとなる。これにより、アウター側のサイドフレーム11から、ロッド26が折れ曲がる折曲点26Pまでの回転半径が大きくなるため、ロッド26にかかる負荷を小さく抑えることができる。
また、図1〜図2に示されるように、前述した補強パイプ16の図示向かって左側の端部には、前述したL字状のブラケット12Aの前方側に折り曲げられた板面部と駆動ユニット25との間に形状を介在させる樹脂部品17が組み付けられている。この樹脂部品17は、補強パイプ16の外周部に下方側から嵌め込まれて装着されることにより、図4〜図5に示されるように、上述したブラケット12Aの板面部と駆動ユニット25との間に形成される軸方向の隙間を埋めるかたちで両者の間に介在して設けられるようになっている。
これにより、上記した車両の側突時に、アウター側のサイドフレーム11に車体側部側からの押圧力が入力されても、補強パイプ16の端部と連結されたブラケット12Aの板面部の軸方向の変形移動が抑えられるようになっている。また、ブラケット12Aの板面部と駆動ユニット25との間に樹脂部品17が介在することにより、鉄部品が介在する構成と比べると、駆動ユニット25との接触による当たりが緩和されるため、駆動ユニット25から他部品に振動が伝達されるのを抑えることができる。
このように、本実施例の車両のシート構造によれば、補強パイプ16の管内にロッド26が挿通されて配置されることにより、ロッド26の配置スペースを補強パイプ16の配置スペースによって吸収することができる。そして、この管状の補強パイプ16が、インナー側のサイドフレーム12から駆動ユニット25を避けるようにしてL字状に延び出したブラケット12Aとアウター側のサイドフレーム11(ブラケット11A)とに各側の端部が結合されて設けられていることにより、両サイドフレーム11,12の間に駆動ユニット25が配置される構成においても、補強パイプ16によって両サイドフレーム11,12同士を互いに強固に一体的に連結することができる。このように、両サイドフレーム11,12同士を連結する補強パイプ16を増設しても、かかる設置スペースの増大を小さく抑えることができる。
また、ロッド26は、補強パイプ16の管内に設けられたガイド構造(各ブッシュ11B,12Bの内周面の傾斜面形状)により、補強パイプ16の管内に挿通されることで、各回転軸24,24に対して軸心が合わされる方向に案内されるため、かかる挿通操作(各回転軸24,24への軸連結操作)を簡便に行うことができる。
以上、本発明の実施形態を一つの実施例について説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。例えば、シートバックの各側のサイドフレームがリクライニング装置を介してシートクッションの各側のサイドフレーム(骨格)と連結された構成を例示したが、フロアの骨格パネルと連結される構成であってもよい。また、補強部材として、円鋼管部材を適用したものを例示したが、角管等の多角形の管部材を適用してもよい。
また、補強部材は、各側の端部がブッシュを介することなく、直接、ブラケットやサイドフレームに連結される構成であってもよい。また、補強部材に設定されるガイド構造として、ブッシュの内周面に形成された傾斜面を例示したが、補強部材の管内に軸心方向に向かわせる案内をする傾斜面や湾曲面を有した別部品を組み付けることによって構成してもよい。
また、インナー側のサイドフレームから駆動ユニットを間に挟み込んだ状態となるように延び出す延長部材として、軸方向に延び出して前方側にL字状に折れ曲がった形状のブラケットを例示したが、この延長部材の形状は特に限定されず、例えばインナー側のサイドフレームから斜めに真っ直ぐに延び出す形状とされたものや、同サイドフレームから湾曲状に延び出す形状とされたものであってもよい。
1 シートバック
2 シートクッション
2F サイドフレーム(ベース部材の骨格)
10 バックフレーム
11 サイドフレーム(アウター側のサイドフレーム)
11A ブラケット
11B ブッシュ(ガイド部材)
12 サイドフレーム(インナー側のサイドフレーム)
12A ブラケット(延長部材)
12B ブッシュ(ガイド部材)
13 アッパフレーム
14 上部補強板
15 下部補強板
16 補強パイプ(補強部材)
17 樹脂部品
20 リクライニング装置
21 内歯部材
22 外歯部材
23 外周リング
24 回転軸
25 駆動ユニット
25A 電気モータ
25B 回転出力軸
26 ロッド
26R 係止リング
26P 折曲点

Claims (4)

  1. シートバックの両側部に該シートバックの骨格を成すサイドフレームが配設された車両のシート構造であって、
    前記シートバックは、前記各サイドフレームが回転留め可能な回転軸装置として機能するリクライニング装置を介してシートクッション等のベース部材の骨格とそれぞれ連結されることにより、当該各リクライニング装置の作動によって前記ベース部材に対する起立角度が変動操作されるようになっており、
    前記各リクライニング装置には、これらを軸回転動作によって前記シートバックの起立角度を変動させるように作動させる回転軸が挿通されており、当該各回転軸は、前記各サイドフレームに軸方向に貫通して挿通されたロッドを介して互い一体的となって軸回転することができるように連結された状態とされており、
    前記シートバックの、車体壁部から遠い車両内側の側部に配設されたサイドフレームの内側部には、該サイドフレームと近接した位置に前記ロッドを軸回転駆動させるための駆動ユニットが動力伝達可能な状態に連結されて設けられており、前記車両内側のサイドフレームには前記駆動ユニットを間に挟み込んだ状態となるように延び出す延長部材が一体的に設けられており、該延長部材と車体壁部に近い車両外側のサイドフレームとの間には更に前記ロッドを内部に挿通させて該ロッドを外周側から保護する管状の補強部材が前記延長部材と前記車両外側のサイドフレームとに各端部が一体的に結合された状態として設けられており、該補強部材の配設により前記ロッドが前記車体壁部に近い車両外側のサイドフレームから、前記車体壁部から遠い車両内側のサイドフレームの近傍箇所まで広く前記補強部材によって保護された構成となっていることを特徴とする車両のシート構造。
  2. 請求項1に記載の車両のシート構造であって、
    前記ロッドは、前記回転軸に軸方向に挿通されることにより該回転軸に回転方向に一体的に組み付けられるようになっており、前記補強部材は、円管形状に形成されており、その軸心が前記回転軸と同軸となるように配設されており、該補強部材の管内には、前記ロッドの挿通移動が該補強部材の軸心に沿って行われるように案内するガイド構造が設けられていることを特徴とする車両のシート構造。
  3. 請求項2に記載の車両のシート構造であって、
    前記補強部材の管内に設けられたガイド構造は、前記ロッドの挿通移動を前記補強部材の軸心に向かうように案内する傾斜面を有したガイド部材が前記補強部材の開口端部に組み付けられた構造となっていることを特徴とする車両のシート構造。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両のシート構造であって、
    前記延長部材と前記駆動ユニットとの間にこれらの軸方向の隙間を詰める樹脂部品が前記補強部材の外周部に嵌め込まれて装着された状態として設けられていることを特徴とする車両のシート構造。
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