JP4774867B2 - パワーシートスライド装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等のシートに適用されるパワーシートスライド装置に関する。
公知のパワーシートスライド装置が後述の特許文献1に記載されている。この装置は、車両のフロアに固定されるロアレールと、ロアレールに摺動自在に支持され、車両のシートを保持するアッパレールと、アッパレールとロアレールとの間にてアッパレールの摺動方向に延在するスクリュ部材と、ロアレールに固定され、スクリュ部材に螺合されるナット部材と、アッパレールに保持され、スクリュ部材の一端に連結されるギヤボックスと、ギヤボックスを介してスクリュ部材に駆動力を伝達するモータと、を備えている。この装置は、駆動力によりスクリュ部材をナット部材に対して回転させることで、アッパレールを前記ロアレールに対して摺動させる。
特開2004−345541号公報
上述した装置において、スクリュ部材は、ギヤボックスを介してアッパレールに保持されている。スクリュ部材のギヤボックスに対する移動は、アッパレールの摺動方向(以下、スライド方向)に関して規制されている。この構造においては、例えば、車両が急停止することでアッパレールに荷重がスライド方向に作用した場合に、この荷重は、アッパレール、ギヤボックス、スクリュ部材、及びナット部材を順に経由してロアレールに伝達される。つまり、アッパレールに作用した荷重がギヤボックスに入力されることとなる。
このため、ギヤボックスにおいては、荷重の入力に耐え得る構造が必要となり、そのサイズや、アッパレールに対する保持構造など、ギヤボックスに係る構造を簡素化することが困難であった。
よって、本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、ギヤボックスに係る構造を簡素化できるパワーシートスライド装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明にて講じた技術的手段は、請求項1に記載の様に、上方に開口する開口部を有し、車両のフロアに固定されるロアレールと、前記開口部を介して前記ロアレールに摺動自在に支持され、車両のシートを保持するアッパレールと、前記アッパレールと前記ロアレールとの間にて前記アッパレールの摺動方向に延在するスクリュ部材と、前記ロアレールに固定され、前記スクリュ部材に螺合されるナット部材と、前記スクリュ部材の一端に連結されるギヤボックスと、該ギヤボックスを介して前記スクリュ部材に駆動力を伝達するモータと、前記アッパレールに固定される固定部と該固定部と一体に設けられ、前記スクリュ部材が挿通されて前記ギヤボックスと前記ナット部材の間にて前記スクリュ部材を回転自在に支持する支持部とを有し前記スクリュ部材に取着されたワッシャにより挟まれて前記アッパレールの摺動方向に関して前記スクリュ部材の前記アッパレールに対する位置を保持する保持部材と、を備え、前記駆動力により前記スクリュ部材を前記ナット部材に対して回転させることで、前記アッパレールを前記ロアレールに対して摺動させるとともに、前記ギヤボックスには、前記固定部の前記アッパレールへの固定により前記支持部と前記アッパレールとの間に挟持される連結部が設けられている構成としたことである。
好ましくは、請求項2に記載の様に、前記ギヤボックスには、前記保持部材に連結され、前記アッパレール内に位置する連結部が設けられると良い。
好ましくは、請求項3に記載の様に、前記アッパレールは、前記保持部材が固定される上壁と、該上壁から下方に延在し、前記スクリュ部材を挟んで対向する側壁とから形成され、前記連結部は、前記側壁間にて挟持されると良い。
好ましくは、請求項4に記載の様に、前記連結部には、前記アッパレールの前記上壁に嵌合する凸部が設けられると良い。
好ましくは、請求項5に記載の様に、前記保持部材は、前記アッパレールの摺動方向に関して前記ナット部材に当接することで、前記アッパレールの前記ロアレールに対する摺動を規制すると良い。
本発明に係るパワーシートスライド装置は、アッパレールに固定され、ギヤボックスとナット部材との間にてスクリュ部材を回転自在に保持し、かつアッパレールの摺動方向(以下、スライド方向)に関してスクリュ部材のアッパレールに対する位置を保持する保持部材を備えている。この構造においては、例えば、車両が急停止することでアッパレールに荷重がスライド方向に作用した場合、この荷重は、アッパレール、保持部材、スクリュ部材、及びナット部材を順に経由してロアレールに伝達される。つまり、アッパレールに作用した荷重がギヤボックスには入力されない。
したがって、ギヤボックスにおいては、最低限確保すべき強度が下がることとなり、そのサイズや、アッパレールに対する保持構造など、ギヤボックスに係る構造の簡素化が可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を基に説明する。
図1は、本発明に係るパワーシートスライド装置1を備えたシート2の斜視図である。パワーシートスライド装置1は、例えば、自動車のシートに適用される。シート2は、自動車のボデー(車体)の一部を形成するフロア3に設置されている。シート2は、乗員が着座する着座部21と、着座部21の後部に取り付けられ、着座した乗員を支える背もたれ部22と、から形成されている。パワーシートスライド装置1は、シート2とフロア3との間に設けられている。パワーシートスライド装置1は、シート2をフロア3に対して摺動(スライド)させるためのものである。パワーシートスライド装置1は、シート2の下部に取り付けられている。
図2は、パワーシートスライド装置1の側面図(図1におけるII方向矢視図)、図3は、図2におけるIII−III線に沿う断面図(ロアレール11、アッパレール12の断面図)である。
パワーシートスライド装置1は、ロアレール11と、アッパレール12と、駆動ユニット20と、スクリュ部材13と、ナット部材14と、軸受部材30とを備えている。
ロアレール11は、前後方向に延びる長尺状のもので、底壁111と、底壁111の左右方向の端部からそれぞれ上方に延びる一対の側壁112とから形成されている。ロアレール11の断面は、略U字形状を成している。側壁112の上端には、内方に屈曲するフランジ壁113が設けられている。ロアレール11は、上方に開口する開口部114を、フランジ壁113の間に有している。ロアレール11における前後方向の端部には、溶接・かしめ等の手段を用いてブラケット4が固定されている。ロアレール11は、ブラケット4を介してフロア3に固定されている。なお、ブラケット4を用いずに、ロアレール11の前後の端部をボルト等の締結部材を用いてフロア3に直接固定する構造でも良い。
アッパレール12は、前後方向に延びる長尺状のもので、上壁121と、上壁121の左右方向の端部からそれぞれ下方に延びる一対の側壁122とから形成されている。アッパレール12の断面は、略逆U字形状を成している。アッパレール12とロアレール11との間には、スクリュ部材13が設けられる。スクリュ部材13は、前後方向に延在している。アッパレール12の側壁122は、スクリュ部材13を挟んで対向している。側壁122の下端には、外方に屈曲するフランジ壁123が設けられている。アッパレール12は、保持ブラケット5を介してシート2の着座部21に固定され、シート2を保持している。
ロアレール11は、上方に開口する開口部114を介して、アッパレール12を前後方向(アッパレール12の摺動方向)に摺動自在に支持している。アッパレール12のフランジ壁123は、開口部114を介して、ロアレール11のフランジ壁113と係合する。アッパレール12に保持されたシート2は、ロアレール11に固定されたフロア3に対して前後方向にスライドする。
図4は、パワーシートスライド装置1の上面図(図2におけるIV方向矢視図)である。ロアレール11及びアッパレール12は、シート2(着座部21)の下部における左右方向の側縁にそれぞれ設けられている。一方のアッパレール12は、他方のアッパレール12に連結ブラケット6を介して連結されている。連結ブラケット6は、左右方向に延在している。アッパレール12の前部は、ギヤボックス21を支持している。ギヤボックス21は、駆動ケーブル22に連結されている。駆動ケーブル22は、左右方向に延在し、連結ブラケット6に取り付けられたモータ23に連結されている。モータ23は、図示しない給電ユニットにより給電され、駆動力を発生する。モータ23にて発生した駆動力は、駆動ケーブル22を介して、ギヤボックス21に伝達される。ギヤボックス21、駆動ケーブル22、及びモータ23は、パワーシートスライド装置1の駆動ユニット20を形成している。
以下、ギヤボックス21に係る構造について、図5乃至図7を参照して説明する。図5は、ギヤボックス21に係る構造の分解斜視図、図6は、図4におけるVI−VI線に沿う断面図、図7は、図4におけるVII−VII線に沿う断面図、図8は、図5におけるギヤボックス21周辺の拡大図である。なお、図5乃至図8においては、シート2の両側縁に設けられたアッパレール12のうち一方の側(図4における上側)のみを示す。
ギヤボックス21は、ハウジング211と、入力ギヤ212と、出力ギヤ213とを備えている。ハウジング211は、箱形に形成され、入力ギヤ212と出力ギヤ213を回転自在に支持している。ハウジング211には、凸部211aと、切欠き部211bが設けられている。凸部211aは、ハウジング211の上面から上方に突出している。凸部211aは、アッパレール12の上壁121に形成された孔121aに嵌合される。切欠き部211bは、ハウジング211の上面における後部に形成され、円形を成している。切欠き部211bが設けられたハウジング211の後部は、軸受部材30に連結する連結部211cを形成している。入力ギヤ212、出力ギヤ213には、ネジ歯車が採用されている。これらのネジ歯車は、入力ギヤ212、出力ギヤ213ともねじれ角をもって形成され、入力ギヤ212、出力ギヤ213は、軸角が約90°となるようにハウジング211に組み付けられている。入力ギヤ212は、上述した駆動ケーブル22に連結される。出力ギヤ213は、スクリュ部材13に連結される。ギヤボックス21は、左右方向に延びる回転軸を中心とする回転運動(駆動ケーブル22及び入力ギヤ212の回転運動)を、前後方向に延びる回転軸を中心とする回転運動(出力ギヤ213の回転運動)に変換する。
スクリュ部材13は、金属材料を用いて丸棒状に形成されている。スクリュ部材13は、ロアレール11とアッパレール12の間に設けられ、前後方向に延在している。スクリュ部材13には、連結部131と、軸部132(図6参照)と、ネジ部133とが、前方から順に一体に設けられている。連結部131は、スクリュ部材13の前端13a(一端)に形成されている。連結部131の外面には、公知のセレーションが形成されている。スクリュ部材13の連結部131は、ギヤボックス21の出力ギヤ213の連結孔213aに嵌合される。出力ギヤ213の連結孔213aの内面には、スクリュ部材13の連結部131のセレーションに噛み合うセレーションが形成されている。これにより、スクリュ部材13の出力ギヤ213に対する相対的な回転が規制され、スクリュ部材13は、出力ギヤ213と一体に回転する。ネジ部133は、軸部132を介して連結部131に同軸に配置され、雄ネジが形成された外面を有する丸棒である。スクリュ部材13において、ネジ部133の後方には、リング状のストッパ134(図5参照)が固定されている。ストッパ134の外径は、ネジ部133の外径よりも大きい。ネジ部133は、ナット部材14に形成されたネジ部141に螺合される。ナット部材14は、金属材料等を用いて箱形に形成されている。ナット部材14のネジ部141(図6参照)は、前後方向に延在し、雌ネジが形成された内面を有する孔である。ナット部材14は、ボルト7を用いて、ロアレール11の底壁111に固定されている。軸部132は、連結部131に同軸に配置されている。軸部132の外面は、平滑に形成されている。軸部132は、軸受部材30によって回転自在に支持される。
駆動ユニット20の駆動力によりスクリュ部材13がナット部材14に対して回転すると、スクリュ部材13は、ナット部材14に対し、前後方向に相対移動する。スクリュ部材13に固定されたストッパ134は、ナット部材14に前方に当接することで、スクリュ部材13のナット部材14に対する前方への移動を規制する。
軸受部材30(保持部材、伝達部材)は、アッパレール12に固定され、ギヤボックス21とナット部材14との間にて、スクリュ部材13のアッパレール12に対する位置を前後方向に関して保持(規制)する。軸受部材30には、支持部31と、嵌合部32と、固定部33とが一体に設けられている。支持部31は、ブロック状に形成されている。支持部31には、前後方向に延在する支持孔31a(図6参照)が設けられている。支持孔31aには、スクリュ部材13の軸部132が挿通される。支持孔31aは、スクリュ部材13の軸部132を回転自在に支持する。スクリュ部材13において、支持孔31aに挿通された軸部132の前方・後方には、リング状のワッシャ135、136がそれぞれ固定されている。ワッシャ135、136の外径は、軸部132の外径(支持孔31aの内径)よりも大きい。支持部31は、スクリュ部材13に固定された2枚のワッシャ135、136によって前後方向に挟まれている。これにより、スクリュ部材13の支持部31に対する位置、すなわち、スクリュ部材13のアッパレール12に対する位置は、前後方向に関して保持(規制)されている。この構造においては、スクリュ部材13がナット部材14に対して回転する場合、スクリュ部材13がナット部材14から受ける力(前後方向に作用する力)は、ワッシャ135(136)、支持部31を順に介して、アッパレール12に伝達される。つまり、軸受部材30は、スクリュ部材13とアッパレール12との間で前後方向に作用する力を伝達するものであり、スクリュ部材13とアッパレール12との間で前後方向に作用する力は、軸受部材30を介して伝達される。さらに、軸受部材30の支持部31は、図6に示す様に、スクリュ部材13がナット部材14に対して後方に移動する場合に、ナット部材14に後方に当接することで、スクリュ部材13のナット部材14に対する後方への移動を規制する。つまり、軸受部材30の支持部31は、スクリュ部材13のナット部材14に対する後方への移動量(ストローク)を規制するストッパとしても機能する。
嵌合部32は、支持部31の上部から上方に突出し、支持部31上に段差を形成している。嵌合部31は、円形を成している。嵌合部31は、ギヤボックス21のハウジング211に形成された切欠き部211bに嵌合する。これにより、ギヤボックス21が軸受部材30によって保持され、ギヤボックス21のアッパレール12に対する位置が規制される。固定部33は、嵌合部32から上方に延在し、雄ネジが形成された外面を有する丸棒である。固定部33は、アッパレール12の上壁121に形成された孔121bに挿通される。挿通された固定部33には、ナット8が螺合される。これにより、軸受部材30が、アッパレール12の上壁121に固定される。
図6に示す様に、ギヤボックス21は、ハウジング211の連結部211cにて、軸受部材30に連結される。連結部211cの切欠き部211bは、軸受部材30の嵌合部32に嵌合される。この構造においては、ギヤボックス21が、ハウジング211の連結部211cにて、軸受部材30と前後方向に重なり(ラップし)、且つ、この重なり部分(連結部211c)が、アッパレール12内に位置している。これにより、ギヤボックス21がアッパレール12によって確実に保持される。
また、ハウジング211の凸部211aがアッパレール12の上壁121の孔121aに嵌合するので、前後方向及び左右方向に関して、ギヤボックス21がアッパレール12によってさらに確実に保持される。
また、ギヤボックス21とスクリュ部材13との間の連結構造においては、スクリュ部材13の連結部131がギヤボックス21の出力ギヤ213の連結孔213aに差し込まれるのみで、ギヤボックス21は、スクリュ部材13にリジットに固定されない。これにより、スクリュ部材13における振動・たわみ等の影響をギヤボックス21が受け難い。
また、アッパレール12に固定された軸受部材30(支持部31)は、ロアレール11に固定されたナット部材14に後方に当接することで、アッパレール12のロアレール11に対する後方への摺動を規制する。この構造においては、軸受部材30及びナット部材14が何れも回転物ではないので、軸受部材30がナット部材14に当接する場合に、これらの部材間にて噛み合い(ロック、食付き)が生じない。これにより、後方への摺動が規制されたアッパレール12が再度前方に摺動する場合に、スクリュ部材13を保持した軸受部材30がナット部材14からスムーズに離脱し、アッパレール12がロアレール11に対して前方によりスムーズに摺動する。
また、図7に示す様に、ギヤボックス21のハウジング211の連結部211cは、アッパレール12の側壁122間にて挟持される。これにより、左右方向に関して、ギヤボックス21がアッパレール12によって確実に保持される。
また、図9に示す様に、パワーシートスライド装置1の組み立て作業においては、スクリュ部材13、ナット部材14、ギヤボックス21、及び軸受部材30が一体化された組み立て体40(サブアッシー)がアッパレール12内に前方から挿入され、その後、組み立て体40における軸受部材30がナット8を用いてアッパレール12に固定される。これにより、パワーシートスライド装置1の組み立て作業が容易に完了し、組み立て作業が大幅に簡略化される。
以下、シートスライド装置1の作動について簡単に説明する。図示しない給電ユニットによりモータ23が給電されると、モータ23にて駆動力が発生する。モータ23にて発生した駆動力は、駆動ケーブル22、ギヤボックス21を介してスクリュ部材13に伝達され、スクリュ部材13が回転する。スクリュ部材13は、ロアレール11に固定されたナット部材14に螺合されており、スクリュ部材13がナット部材14に対して回転すると、スクリュ部材13がナット部材14に対して前後方向に移動する。これにより、軸受部材30を介してスクリュ部材13を保持したアッパレール12がロアレール11に対して前後方向に摺動(スライド)し、シート2のフロア3に対する位置が前後方向に関して調整される。
以上説明した様に、本実施形態のパワーシートスライド装置1は、アッパレール12の上壁121に固定され、ギヤボックス21とナット部材14との間にてスクリュ部材13を回転自在に支持し、かつスクリュ部材13のアッパレール12に対する位置を前後方向に関して保持する軸受部材30を備えている。つまり、軸受部材30は、前後方向に関して、スクリュ部材13とアッパレール12との間で力を伝達する。この構造においては、例えば、車両が急停止することでアッパレール12に荷重が前方に作用した場合、この荷重は、アッパレール12、軸受部材30、スクリュ部材13、及びナット部材14を順に経由してロアレール11に伝達される。つまり、アッパレール12に作用した荷重は、軸受部材30に連結されるギヤボックス21には入力されない。
したがって、ギヤボックス21が堅牢に保持される必要がなく、ギヤボックス21の保持構造の簡素化が可能となる。また、ギヤボックス21においては、モータ23(駆動ケーブル22)から入力される駆動力に耐え得る強度が確保されればよく、その構成要素(ハウジング211、入力ギヤ212、出力ギヤ213)における強度ダウンが可能となり、例えば、ハウジング211の小型化や、ギヤボックス21が挿入されるアッパレール12の断面の小型化が可能となる。
なお、本実施形態においては、アッパレール12に固定される軸受部材30が、ギヤボックス21とナット部材14の間(ナット部材14の前方)にてスクリュ部材13を保持しているが、これに限定されない。例えば、軸受部材30と同様な構造を有し、ナット部材14の後方にてスクリュ部材13を保持する軸受部材をさらに追加する構造も可能である。この構造においては、スクリュ部材13のアッパレール12に対する支持強度が高まるので、アッパレール12がロアレール11に対して前後方向に摺動する動作(スライド動作)がより安定する。さらには、アッパレール12に荷重が前後方向に作用した場合には、この荷重が、2つの軸受部材、スクリュ部材13、及びナット部材14を順に経由してロアレール11に効率よく伝達されるので、スクリュ部材13の強度ダウンが可能となり、スクリュ部材13における構造の簡素化(材料変更、小径化等)が可能となる。
本発明に係るパワーシートスライド装置1を備えたシート2の斜視図。 パワーシートスライド装置1の側面図(図1におけるII方向矢視図)。 図2におけるIII−III線に沿う断面図(ロアレール11、アッパレール12の断面図)。 パワーシートスライド装置1の上面図(図2におけるIV方向矢視図)。 ギヤボックス21に係る構造の分解斜視図。 図4におけるVI−VI線に沿う断面図。 図2におけるVII−VII線に沿う断面図。 図5におけるギヤボックス21周辺の拡大図。 パワーシートスライド装置1の組み立て作業を模式的に示す図。
符号の説明
1 パワーシートスライド装置
2 シート
3 フロア
11 ロアレール
12 アッパレール
13 スクリュ部材
13a 前端(一端)
14 ナット部材
21 ギヤボックス
23 モータ
30 軸受部材(保持部材、伝達部材)
114 開口部
121 上壁
122 側壁
211c 連結部
211a 凸部

Claims (4)

  1. 上方に開口する開口部を有し、車両のフロアに固定されるロアレールと、
    前記開口部を介して前記ロアレールに摺動自在に支持され、車両のシートを保持するアッパレールと、
    前記アッパレールと前記ロアレールとの間にて前記アッパレールの摺動方向に延在するスクリュ部材と、
    前記ロアレールに固定され、前記スクリュ部材に螺合されるナット部材と、
    前記スクリュ部材の一端に連結されるギヤボックスと、
    該ギヤボックスを介して前記スクリュ部材に駆動力を伝達するモータと、
    前記アッパレールに固定される固定部と該固定部と一体に設けられ、前記スクリュ部材が挿通されて前記ギヤボックスと前記ナット部材の間にて前記スクリュ部材を回転自在に支持する支持部とを有し前記スクリュ部材に取着されたワッシャにより挟まれて前記アッパレールの摺動方向に関して前記スクリュ部材の前記アッパレールに対する位置を保持する保持部材と、
    を備え、
    前記駆動力により前記スクリュ部材を前記ナット部材に対して回転させることで、前記アッパレールを前記ロアレールに対して摺動させるとともに、
    前記ギヤボックスには、前記固定部の前記アッパレールへの固定により前記支持部と前記アッパレールとの間に挟持される連結部が設けられていることを特徴とするパワーシートスライド装置。
  2. 前記アッパレールは、前記保持部材の前記固定部が固定される上壁と、該上壁から下方に延在し、前記スクリュ部材を挟んで対向する側壁とから形成され、前記連結部は、前記側壁間によっても挟持されることを特徴とする請求項1に記載のパワーシートスライド装置。
  3. 前記連結部には、前記アッパレールの前記上壁に嵌合する凸部が設けられることを特徴とする請求項2に記載のパワーシートスライド装置。
  4. 前記保持部材は、前記アッパレールの摺動方向に関して前記ナット部材に当接することで、前記アッパレールの前記ロアレールに対する摺動を規制することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のパワーシートスライド装置。
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