JP2009124465A - ノイズフィルタ回路、およびその方法、ならびに、サーマルヘッドドライバ、サーマルヘッド、電子機器、および印刷システム - Google Patents

ノイズフィルタ回路、およびその方法、ならびに、サーマルヘッドドライバ、サーマルヘッド、電子機器、および印刷システム Download PDF

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Abstract

【課題】 簡易な構造を有するノイズフィルタ回路等を提供する。
【解決手段】 ノイズフィルタ回路(10;60)は、入力信号(IN)を入力するラッチ回路(14;64)を備える。ラッチ回路(14;64)は、第1および第2の論理演算回路(たとえば、NAND回路)を含む。第1および第2のNAND回路のそれぞれにおいて、セット信号(S)またはリセット(R)信号を入力するP型トランジスタ(P1)の能力は、セット信号(S)またはリセット(R)信号を入力するN型トランジスタ(N1)の能力、および、このN型トランジスタ(N1)と直列に接続されるN型トランジスタ(N2)の能力(トータルな能力)より低い。ノイズフィルタ回路(10;60)は、ラッチ回路(14;64)からの出力信号(OUT(XQ;Q))を入力する波形整形回路(16)を、備えてもよい。
【選択図】 図7

Description

本発明は、ノイズフィルタ回路、およびその方法、ならびに、サーマルヘッドドライバ、サーマルヘッド、電子機器、および印刷システムに関する。
幾つかの電子機器は、信号に含まれるノイズを除去するために、ノイズフィルタ回路を備えることができる(たとえば、特許文献1)。
特開2003−163583号公報(図1)
一般に、電子機器又はそれに含まれる回路(たとえば、ノイズフィルタ回路)は、簡易な構造を有することが望ましい。しかしながら、簡易な構造を有する回路を設計することは、当業者にとって困難である。
本発明に従う複数の形態のうち少なくとも1つの形態において、簡易な構造を有する回路が提供される。当業者は、(必要に応じて、本明細書およびそれに添付される図面(および、場合によって技術常識)を参照することによって、)本発明に従う各形態によって提供される少なくとも1つのさらなる利点を容易に理解することができるであろう。
以下に、本発明に従う複数の形態を例示する。以下に例示される複数の形態において、添付の図面で示される参照符号は、本発明を容易に理解するために用いられている。したがって、当業者は、本発明が、参照符号によって不当に限定されないことを留意すべきである。
本発明に従う第1の形態は、ノイズフィルタ回路(10;60)に関係する。たとえば、ノイズフィルタ回路(10;60)は、入力信号(IN)を入力するラッチ回路(14;64)を備えるノイズフィルタ回路(10;60)である。ラッチ回路(14;64)は、第1および第2の論理演算回路を含む。第1および第2の論理演算回路のそれぞれは、第1および第2の導電型の第1のトランジスタ(P1、N1)と、第1および第2の導電型の第2のトランジスタ(P2、N2)と、を含む。
第1および第2の論理演算回路の一方における第1および第2の導電型の第1のトランジスタ(P1、N1)は、セット信号(S)を入力し、第1の出力レベル(XQ)を出力する。第1および第2の論理演算回路の他方における第1および第2の導電型の第1のトランジスタ(P1、N1)は、リセット信号(R)を入力し、第2の出力レベル(Q)を出力する。第1および第2の論理演算回路の一方における第1および第2の導電型の第2のトランジスタ(P2、N2)は、第2の出力レベル(Q)を入力する。第1および第2の論理演算回路の他方における第1および第2の導電型の第2のトランジスタ(P2、N2)は、第1の出力レベル(XQ)を入力する。
第1および第2の論理演算回路のそれぞれにおいて、第1のトランジスタに属する第1および第2の導電型の一方の型のトランジスタ(N1;P1)は、第2のトランジスタに属する第1および第2の導電型の一方の型のトランジスタ(N2;P2)と並列に接続される。また、第1のトランジスタに属する第1および第2の導電型の他方の型のトランジスタ(P1;N1)は、第2のトランジスタに属する第1および第2の導電型の他方の型のトランジスタ(P2;N2)と直列に接続される。さらに、第1のトランジスタに属する第1および第2の導電型の一方の型のトランジスタ(N1;P1)の能力は、第1のトランジスタに属する第1および第2の導電型の他方の型のトランジスタ(P1;N1)の能力、および、第2のトランジスタに属する第1および第2の導電型の他方の型のトランジスタ(P2;N2)の能力(トータルな能力)より低い。
ラッチ回路(14;64)は、第1または第2の出力レベル(XQ、Q)を出力信号(OUT)として出力する。
本発明に従う第1の形態において、ラッチ回路(14;64)は、セット信号(S)およびリセット(R)信号を遅延させることが可能であり、入力信号(IN)に含まれるノイズ(42、52;92、102)を軽減することができる。また、ノイズフィルタ回路(10;60)は、簡易な構造を有する。
本発明に従う第1形態において、たとえば、第1および第2の論理演算回路のそれぞれは、論理和回路である(たとえば、図2)。第1の論理和回路は、P型およびN型の第1のトランジスタ(P11、N11)と、P型およびN型の第2のトランジスタ(P21、N21)と、を含む。第2の論理和回路は、P型およびN型の第1のトランジスタ(P12、N12)と、P型およびN型の第2のトランジスタ(P22、N22)と、を含む。第1の論理和回路における第1および第2の導電型の第1のトランジスタ(P11、N11)は、セット信号(S)を入力し、第1の出力レベル(XQ)を出力する。第2の論理和回路における第1および第2の導電型の第1のトランジスタ(P12、N12)は、リセット信号(R)を入力し、第2の出力レベル(Q)を出力する。第1の論理和回路における第1および第2の導電型の第2のトランジスタ(P21、N21)は、第2の出力レベル(Q)を入力する。第2の論理和回路における第1および第2の導電型の第2のトランジスタ(P22、N22)は、第1の出力レベル(XQ)を入力する。
第1の論理和回路において、N型の第1トランジスタ(N11)は、N型の第2トランジスタ(N21)と並列に接続される。また、P型の第1トランジスタ(P11)は、P型の第2トランジスタ(P21)と直列に接続される。さらに、N型の第1トランジスタ(N11)の能力は、P型の第1トランジスタ(P11)の能力およびP型の第2トランジスタ(P21)の能力(トータルな能力)より低い。
第2の論理和回路において、N型の第1トランジスタ(N12)は、N型の第2トランジスタ(N22)と並列に接続される。また、P型の第1トランジスタ(P12)は、P型の第2トランジスタ(P22)と直列に接続される。さらに、N型の第1トランジスタ(N12)の能力は、P型の第1トランジスタ(P11)の能力およびP型の第2トランジスタ(P22)の能力より低い。
本発明に従う第1形態において、たとえば、第1および第2の論理演算回路のそれぞれは、論理積回路である(たとえば、図7)。第1の論理積回路は、P型およびN型の第1のトランジスタ(P11、N11)と、P型およびN型の第2のトランジスタ(P21、N21)と、を含む。第2の論理積回路は、P型およびN型の第1のトランジスタ(P12、N12)と、P型およびN型の第2のトランジスタ(P22、N22)と、を含む。第1の論理積回路における第1および第2の導電型の第1のトランジスタ(P11、N11)は、セット信号(S)を入力し、第1の出力レベル(XQ)を出力する。第2の論理積回路における第1および第2の導電型の第1のトランジスタ(P12、N12)は、リセット信号(R)を入力し、第2の出力レベル(Q)を出力する。第1の論理積回路における第1および第2の導電型の第2のトランジスタ(P21、N21)は、第2の出力レベル(Q)を入力する。第2の論理積回路における第1および第2の導電型の第2のトランジスタ(P22、N22)は、第1の出力レベル(XQ)を入力する。
第1の論理積回路において、P型の第1トランジスタ(P11)は、P型の第2トランジスタ(P21)と並列に接続される。また、N型の第1トランジスタ(N11)は、N型の第2トランジスタ(N21)と直列に接続される。さらに、P型の第1トランジスタ(P11)の能力は、N型の第1トランジスタ(N11)の能力およびN型の第2トランジスタ(N21)の能力(トータルな能力)より低い。
第2の論理積回路において、P型の第1トランジスタ(P12)は、P型の第2トランジスタ(P22)と並列に接続される。また、N型の第1トランジスタ(N12)は、N型の第2トランジスタ(N22)と直列に接続される。さらに、P型の第1トランジスタ(P12)の能力は、N型の第1トランジスタ(N11)の能力およびN型の第2トランジスタ(N22)の能力より低い。
本発明に従う第1形態において、たとえば、ノイズフィルタ回路(10;60)は、入力信号(IN)を入力するインバータ回路(12;62)を、さらに備える。ラッチ(14;64)は、入力信号(IN)およびインバータ回路(12;62)からの信号を、セット信号(S)およびリセット信号(R)として入力する。
本発明に従う第1の形態において、たとえば、第1および第2の論理演算回路のそれぞれにおいて、第1のトランジスタに属する第1および第2の導電型の一方の型のトランジスタ(N1;P1)の能力は、第2のトランジスタに属する第1および第2の導電型の一方の型のトランジスタ(N2;P2)の能力より低い。
ノイズフィルタ回路(10;60)は、ノイズ軽減特性のばらつきを小さくすることが可能となる。
本発明に従う第1の形態において、たとえば、ラッチ回路(14;64)における対称的な2つトランジスタの少なくとも1組(P1−P1、P2−P2、N1−N1、N2−N2)において、対称的な2つトランジスタの能力は、等しい。
ノイズフィルタ回路(10;60)は、HIGH側のノイズ(52;92)およびLOW側のノイズ(42;102)に対して、等しいノイズ軽減特性を有することが可能となる。
本発明に従う第1の形態において、たとえば、第1および第2の出力レベル(XQ、Q)の一方(XQ)の立ち上がりは、変化点を介して、緩やかな部分(36;82)およびそれに続く急激な部分(38;84)を有し、変化点は、ラッチ回路(14;64)の電源電圧(VDD)の1/2よりも高い。第1および第2の出力レベル(XQ、Q)の他方(Q)の立ち下がりは、変化点(33)を介して、緩やかな部分(32;86)およびそれに続く急激な部分(34;88)を有し、変化点(33)は、電源電圧の1/2よりも低い。
ノイズフィルタ回路(10;60)の出力信号(OUT)は、入力信号(IN)に対してより多くの遅延量(d1、d2)を有することが可能となる。
本発明に従う第1の形態において、たとえば、ノイズフィルタ回路(10;60)は、ラッチ回路(14;64)からの出力信号(OUT(XQ、Q))を入力する波形整形回路(16)を、さらに備える。ノイズフィルタ回路(10;60)は、波形整形回路(16)からの信号を出力信号(OUT)として出力する。
ノイズフィルタ回路(10;60)は、それ自身で、入力信号(IN)に含まれるノイズ(42、52;92、102)を除去することができる。
本発明に従う第1の形態において、たとえば、ラッチ回路(14;64)からの出力信号(OUT(XQ、Q))の立ち上がりは、変化点を介して、緩やかな部分およびそれに続く急激な部分を有し、波形整形回路(16)の第1の入力閾値(39)は、変化点よりも急激な部分に設定される。ラッチ回路(14;64)からの出力信号(OUT(XQ、Q))の立ち下がりは、変化点を介して、緩やかな部分およびそれに続く急激な部分を有し、波形整形回路(16)の第2の入力閾値は、変化点よりも急激な部分に設定される。
ノイズフィルタ回路(10;60)は、遅延量(d1、d2)のばらつきを小さくすることが可能となる。
本発明に従う第1の形態において、ノイズフィルタ回路(10;60)は、たとえば、サーマルヘッドドライバ(290)、サーマルヘッド(110)、電子機器(130、144、145、146、147、148)、および、印刷システム(140)に適用することができる。
したがって、サーマルヘッドドライバ(290)、サーマルヘッド(110)、電子機器(130、144、145、146、147、148)、および、印刷システム(140)を低コストで提供することができる。
本発明に従う第2の形態は、ノイズフィルタ方法に関係すえる。たとえば、ノイズフィルタ方法は、入力信号(IN)を準備すること、入力信号(IN)を反転させること、入力信号(IN)および反転させた信号を、セット信号(S)及びリセット信号(R)としてラッチ回路(14;64)に入力すること、2つの出力レベル(Q、XQ)の一方(XQ)の立ち上がりが緩やかな部分(36;82)を有して、2つの出力レベル(Q、XQ)の一方(XQ)が遅延するように、ラッチ回路(14;64)を動作させること、2つの出力レベル(Q、XQ)の他方(Q)の立ち下がりが緩やかな部分(32;86)を有して、2つの出力レベル(Q、XQ)の他方(Q)が遅延するように、ラッチ回路(14;64)を動作させること、および、2つの出力レベル(Q、XQ)の一方(XQ)または他方(Q)を出力信号(OUT)として出力すること、を含む。
ノイズフィルタ方法を実施するノイズフィルタ回路(10;60)は、簡易な構造を有する。
本発明に従う第2の形態において、たとえば、ノイズフィルタ方法は、2つの出力レベル(Q、XQ)の一方(XQ)の立ち上がりが、緩やかな部分(36;82)およびそれに続く急激な部分(38;84)を有するように、ラッチ回路(14;64)を動作させること、および、2つの出力レベル(Q、XQ)の他方(Q)の立ち下がりが、緩やかな部分(32;86)およびそれに続く急激な部分(34;88)を有するように、ラッチ回路(14;64)を動作させること、をさらに含む。
ノイズフィルタ方法を実施するノイズフィルタ回路(10;60)は、ノイズ軽減特性のばらつきを小さくすることが可能となる。
本発明に従う第2の形態において、たとえば、ノイズフィルタ方法は、2つの出力レベル(Q、XQ)の一方(XQ)または他方(Q)の急激な部分(38、84、34、88)に閾値(39)を設定すること、閾値(39)によって、2つの出力レベル(Q、XQ)の一方(XQ)または他方(Q)の波形を整形すること、および、波形整形された信号を出力信号(OUT)として出力すること、をさらに含む。
ノイズフィルタ方法を実施するノイズフィルタ回路(10;60)は、それ自身で、入力信号(IN)に含まれるノイズ(42、52;92、102)を除去することができる。
当業者は、上述した本発明に従う各形態が、本発明の精神を逸脱することなく、変形され得ることを容易に理解できるであろう。たとえば、本発明に従うある形態を構成する少なくとも1つの要素は、本発明に従う他の形態に加えることができる。代替的に、本発明に従うある形態を構成する少なくとも1つの要素は、本発明に従う他の形態を構成する少なくとも1つの要素に組み替えることができる。
以下に、添付の図面を参照しながら、本発明に従う複数の実施形態を説明する。以下に説明する各実施形態は、本発明を容易に理解するために用いられている。したがって、当業者は、本発明が、以下に説明される各実施形態によって不当に限定されないことを留意すべきである。
1. ノイズフィルタ回路
1.1 第1の実施形態
図1は、本発明に従うノイズフィルタ回路の概略ブロック図を示す。
図1に示されるノイズフィルタ回路10は、入力信号(IN)を入力するインバータ回路12と、入力信号(IN)およびインバータ回路12からの信号を、セット信号(S)及びリセット信号(R)として入力するラッチ回路14と、ラッチ回路14からの信号を波形整形する波形整形回路16と、を備える。なお、たとえば、小チップ化を優先させる場合、ノイズフィルタ回路10は、波形整形回路16を省略してもよい。言い換えれば、図示しない次段の回路が、ラッチ回路14からの信号の波形を整形してもよい。
インバータ回路12は、入力信号(IN)を反転し、それを出力する。第1のインバータ回路12は、たとえば、CMOSトランジスタで構成され、第1および第2の導電型のトランジスタを含む。第1および第2の導電型のトランジスタの一方の能力(電流駆動能力)は、第1および第2の導電型のトランジスタの他方の能力と等しい。
ラッチ回路14は、入力信号(IN)をセット信号(S)として、入力する。ラッチ回路14はさらに、インバータ回路12からの信号をリセット信号(R)として、入力する。ラッチ回路14は、セット信号(S)およびリセット信号(R)のタイミングに応じて、2つの出力のレベル(Q、XQ)を記憶する。ラッチ回路14は、2つの出力のレベル(Q、XQ)のいずれか1つ(たとえば、XQ)を出力することができる。ラッチ回路14は、論理和型ラッチ回路(具体的には、NOR型ラッチ回路)で構成される。
なお、XQは、Qを反転させたものである。
波形整形回路16は、ラッチ回路14からの信号(XQ)の波形を整形し、それを出力信号(OUT)として出力する。なお、ノイズフィルタ回路10が、波形整形回路16を備えない場合、ラッチ回路14からの信号(XQ)が、出力信号(OUT)となる。
波形整形回路16は、たとえば、インバータ回路である。インバータ回路16は、たとえば、CMOSトランジスタで構成され、第1および第2の導電型のトランジスタを含む。第1および第2の導電型のトランジスタの一方の能力(電流駆動能力)は、第1および第2の導電型のトランジスタの他方の能力と等しい。なお、波形整形回路16は、複数の直列接続されたインバータ回路で構成することもでき、非反転型の波形整形回路(偶数個のインバータ回路)と、反転型の波形整形回路(奇数個のインバータ回路)と、を含む。
図2は、図1に示されるラッチ回路14の具体例を示す。
図1および図2に示されるように、ラッチ回路14は、1組のNOR回路で構成され、1組のNOR回路は、2つのNOR回路で構成される。2つのNOR回路の一方は、入力信号(IN)(セット信号(S))と、2つのNOR回路の他方からの信号(Q)と、を入力する。2つのNOR回路の他方は、インバータ回路12からの信号(リセット信号(R)、入力信号が反転された信号)と、2つのNOR回路の一方からの信号(XQ)と、を入力する。
図2に示されるように、ラッチ回路14を構成する2つのNOR回路のそれぞれは、互いに直列接続された2つのP型(第1の伝導型)のトランジスタP1、P2と、互いに並列接続された2つのN型(第2の伝導型)のトランジスタN1、N2と、を含む。
2つのNOR回路の一方は、入力信号(IN)(セット信号(S))を、2つのP型のトランジスタの一方P1のゲートと、2つのN型のトランジスタの一方N1のゲートと、で入力する。2つのNOR回路の一方はさらに、2つのNOR回路の他方からの信号(Q)を、2つのP型のトランジスタの他方P2のゲートと、2つのN型のトランジスタの他方N2のゲートと、で入力する。2つのNOR回路の一方はさらに、2つのP型のトランジスタの一方P1のドレインと、2つのN型のトランジスタの一方N1のドレインと、で信号(XQ)を出力する。
2つのNOR回路の他方は、インバータ回路12からの信号(リセット信号(R))を、2つのP型のトランジスタの一方P1のゲートと、2つのN型のトランジスタの一方N1のゲートと、で入力する。2つのNOR回路の他方はさらに、2つのNOR回路の一方からの信号(XQ)を、2つのP型のトランジスタの他方P2のゲートと、2つのN型のトランジスタの他方N2のゲートと、で入力する。2つのNOR回路の他方はさらに、2つのP型のトランジスタの一方P1のドレインと、2つのN型のトランジスタの一方N1のドレインと、で信号(Q)を出力する。
ラッチ回路14を構成する2つのNOR回路のそれぞれにおいて、トランジスタP1のドレインは、2つのトランジスタN1、N2のドレインに接続される。トランジスタP1のソースは、トランジスタP2のドレインに接続される。トランジスタP2のソースは、第1の電位(VDD)に接続される。2つのトランジスタN1、N2のソースは、第2の電位(GND)に接続される。なお、2つのトランジスタP1、P2のサブストレートは、第1の電位(VDD)に接続され、2つのトランジスタN1、N2のサブストレートは、第2の電位(GND)に接続される。
図2に示されるラッチ回路14は、以下の点で、一般のラッチ回路と異なる。2つのNOR回路のそれぞれにおいて、トランジスタN1の能力は、互いに直列接続された2つトランジスタP1、P2と等価なトランジスタの能力より低い。
P型のトランジスタのチャネル長およびチャネル幅がそれぞれLpおよびWpであり、N型のトランジスタのチャネル長およびチャネル幅がそれぞれLnおよびWnであると想定する。たとえば、2つのトランジスタP1、P2のWp/Lpが同じである場合、Wn/Lnを1/2〜1/3倍したものが、2つのWp/Lpの等価な値(Wp/Lpを1/2倍したもの(トータルな能力))より小さい場合、N型のトランジスタN1のON抵抗は、2つのP型のトランジスタP1、P2の等価なトランジスタのON抵抗より高い。このように、2つのNOR回路のそれぞれにおいて、N型のトランジスタN1の能力は、2つのP型のトランジスタP1、P2の等価なトランジスタの能力(トータルな能力)より低い。なお、電子の移動度は、正孔の移動度よりも大きいため、Wp/Lp=Wn/Lnの場合、一般に、P型のトランジスタの能力は、N型のトランジスタの能力の1/2〜1/3倍である。
好ましくは、2つのNOR回路のそれぞれにおいて、トランジスタN1の能力は、トランジスタN2の能力より低い。また、好ましくは、ラッチ回路14において、2つの対称的なトランジスタのすべての組(2つのトランジスタP1(P11)、P1(P12);2つのトランジスタP2(P21)、P2(P22);2つのトランジスタN1(N11)、N1(N12);2つのトランジスタN2(N21)、N2(N22))の能力は、等しい。言い換えれば、ラッチ回路14において、2つの対称的なトランジスタP11およびP12の能力は、等しく、2つの対称的なトランジスタP21およびP22の能力は、等しく、2つの対称的なトランジスタN11およびN12の能力は、等しく、2つの対称的なトランジスタN21およびN22の能力は、等しい。なお、2つの対称的なトランジスタの少なくとも1組において、2つの対称的なトランジスタの能力が、等しくてもよい。
たとえば、2つのNOR回路のそれぞれにおいて、2つのトランジスタP1、P2のそれぞれの能力は、図1のインバータ回路12を構成するP型のトランジスタの能力、および/または、図1の波形整形回路16を構成するP型のトランジスタの能力と等しい。
図2に示されるトランジスタの具体的な例は、以下の通りである。トランジスタP1のWp/Lpは、10[μm]/1[μm]であり、トランジスタP2のWp/Lpは、10[μm]/1[μm]であり、トランジスタN1のWn/Lnは、1.8[μm]/10[μm]であり、トランジスタN2のWn/Lnは、2[μm]/1[μm]である。
図3は、図1に示されるノイズフィルタ回路10の動作を理解するためのタイミング図を示す。
図3において、記号S(IN)は、ラッチ回路14に入力されるセット信号(S)、すなわち、入力信号(IN)を表す。記号Rは、ラッチ回路14に入力されるリセット信号(入力信号(IN)がインバータ回路12によって反転された信号)を表す。記号Q、XQは、ラッチ回路14の2つの出力のレベルを表す。記号16(OUT)は、ラッチ回路14からの信号(XQ)の信号の波形を整形する波形整形回路16からの信号、すなわち、出力信号(OUT)を表す。なお、ノイズフィルタ回路10が、波形整形回路16を備えない場合、ラッチ回路14の2つの出力のレベルの一方(たとえば、Q)を出力信号(OUT)とすることができる。なお、図3に例として示される入力信号(IN)(セット信号(S))は、ノイズを含まない周期性の矩形波を用いて表されている。
上述の通り、ラッチ回路14を構成する2つのNOR回路のそれぞれにおいて、トランジスタN1の能力は、互いに直列接続された2つトランジスタP1、P2と等価なトランジスタの能力より低い。したがって、リセット信号(R)を入力するトランジスタN1がONするとき、すなわち、ラッチ回路14の1つの出力(Q)の立ち下がりにおいて、緩やかな立ち下がり(矢印32参照)が生じる。また、上述の通り、トランジスタN2の能力は、トランジスタN1の能力より高い。したがって、ラッチ回路14の出力信号(XQ)を入力するトランジスタN2がONするとき、トランジスタN2による帰還が発生し、ラッチ回路14の1つの出力(Q)の立ち下がりにおいて、急激な立ち下がり(矢印34参照)が生じる。このように、ラッチ回路14の1つの出力(Q)は、緩やかな立ち下がりとそれに続く急激な立ち下がりを有する。言い換えれば、ラッチ回路14の1つの出力(Q)の立ち下がりは、変化点(矢印33)を有する。ラッチ回路14のもう1つの出力(XQ)は、ラッチ回路14の1つの出力(Q)の立ち下がりに応じて、緩やかな立ち上がり(矢印36)とそれに続く急激な立ち上がり(矢印38)を有する。
ラッチ回路14を構成する2つのNOR回路が、互いに対称的であれば、ラッチ回路14のもう1つの出力(XQ)の立ち下がり(32、34)は、ラッチ回路14の1つの出力(Q)の立ち下がりと同じ振る舞いをする。同様に、ラッチ回路14のもう1つの出力(XQ)の立ち上がり(36、38)は、ラッチ回路14の1つの出力(Q)の立ち上がりと同じ振る舞いをする。
図3において、波線39は、波形整形回路16の入力閾値39(たとえば、ラッチ回路14の電源電圧VDDの1/2)を表す。したがって、図3に示すように、ノイズフィルタ回路10(波形整形回路16)の出力信号(OUT)は、入力信号(IN)に対して遅延量(d1、d2)を有する。言い換えれば、ラッチ回路14は、セット信号(S)およびリセット(R)信号を遅延させることが可能である。この点が、一般のラッチ回路と大きく異なる。
図4は、図1に示されるノイズフィルタ回路10の動作を理解するためのもう1つのタイミング図を示す。
図4に例として示される入力信号(IN)(セット信号(S))は、LOW側のノイズ42を有する。ノイズ42のパルス幅が、第1の遅延量d1を超えない限り、ノイズ42は、入力閾値39を超えない。したがって、ノイズフィルタ回路10は、第1の遅延量d1より小さいパルス幅を有するノイズ、すなわち第1の遅延量d1より小さいパルス幅を有するLOW側のノイズ42を除去できる。
トランジスタN2の能力が、トランジスタN1の能力より高い場合、ラッチ回路14の1つの出力(Q)は、急激な立ち下がり(34)を有し、ラッチ回路14のもう1つの出力(XQ)は、急激な立ち上がり(38)を有する。この急激な立ち上がり(38)が、入力閾値39を横切るので、第1の遅延量d1のばらつきを小さくすることができる。言い換えれば、ノイズフィルタ回路10の特性のばらつきを小さくすることができる。なお、トランジスタN2の能力と、互いに直列接続された2つトランジスタP1、P2と等価なトランジスタの能力との関係により、変化点(33)を上下させることも可能である。また、入力閾値39は、ラッチ回路14の電源電圧VDDの1/2に設定されるが、入力閾値39(たとえば、シュミット回路の2つの入力閾値)を調整して、変化点(33)よりも急激な領域(34、38)に設定することも可能である。
ノイズフィルタ回路10が、波形整形回路16を備えない場合、ノイズフィルタ回路10は、ラッチ回路14の2つの出力の何れか一方(たとえば、Q)を出力信号(OUT)として出力することもできる。あるいは、図1において、ノイズフィルタ回路10は、インバータ回路12をリセット(R)側からセット(S)信号側に配置し、ラッチ回路14の2つの出力の何れか一方(たとえば、XQ)を出力信号(OUT)として出力することもできる。
図5は、図1に示されるノイズフィルタ回路10の動作を理解するための更なるタイミング図を示す。
図5に例として示される入力信号(IN)(セット信号(S))は、HIGH側のノイズ52を有する。ノイズ52のパルス幅が、第2の遅延量d2を超えない限り、ノイズ52は、入力閾値39を超えない。したがって、ノイズフィルタ回路10は、第2の遅延量d2より小さいパルス幅を有するHIGH側のノイズ52を除去できる。
ラッチ回路14において、2つの対称的なトランジスタ(2つのトランジスタP1、P1;2つのトランジスタP2、P2;2つのトランジスタN1、N1;2つのトランジスタN2、N2)の能力が、等しい場合、第2の遅延量d2は、第1の遅延量d1と等しい。言い換えれば、ノイズフィルタ回路10は、HIGH側のノイズ52およびLOW側のノイズ42に対して、等しいノイズ特性を有することが可能となる。
ところで、従来のノイズフィルタ回路は、たとえば、特許文献1(特開2003−163583号公報)の図1に開示され、入力信号とラッチ回路との間に、遅延回路、NAND回路およびOR回路が配置される。一方、図1に示すように、本発明に従うノイズフィルタ回路10は、遅延回路、NAND回路およびOR回路の代わりに、簡易な構造を有するインバータ回路12を備えることができる。このように、図1に示されるノイズフィルタ回路10は、簡易な構造を有する。したがって、ノイズフィルタ回路10は、従来のノイズフィルタ回路と比較して、小さいチップサイズを有することが可能となる。
さらに、入力信号(IN)が、連続ノイズ(たとえば、図5のHIGH側ノイズ52が間隔Diを経て2つ存在する)を有することを想定する場合、従来のノイズフィルタ回路において、HIGH側の連続ノイズの間隔Diが、遅延回路の遅延量D1と連続ノイズの各ノイズのパルス幅Dpとの和より小さい場合(Di<D1+Dp)、NAND回路は、HIGH側の連続ノイズに対応するノイズを有する。このような場合、従来のノイズフィルタ回路において、NAND回路122からの信号そのものが、ラッチ回路のセット信号を構成していた。したがって、従来のノイズフィルタ回路の出力信号は、HIGH側の連続ノイズに起因するノイズを有する。同様に、従来のノイズフィルタ回路の出力信号は、LOW側の連続ノイズに起因するノイズを有する。
これに対し、図1に示されるノイズフィルタ回路10において、HIGH側のノイズ52が連続した場合であっても、連続ノイズは、入力閾値39を超えない。したがって、ノイズフィルタ回路10は、第2の遅延量d2より小さいパルス幅を有するHIGH側の連続ノイズを除去できる。同様に、ノイズフィルタ回路10は、LOW側の連続ノイズも除去できる。
1.2 第2の実施形態
図6は、本発明に従うもう1つのノイズフィルタ回路の概略ブロック図を示す。
図6に示されるノイズフィルタ回路60は、入力信号(IN)を入力するインバータ回路62と、インバータ回路62からの信号および入力信号(IN)を、セット信号(S)及びリセット信号(R)として入力するラッチ回路64と、を備える。なお、ノイズフィルタ回路60は、ラッチ回路64からの信号の波形を整形する波形整形回路(たとえば、非反転型の波形整形回路)を備えてもよい。
インバータ回路62は、入力信号(IN)を反転し、それを出力する。第1のインバータ回路62は、たとえば、CMOSトランジスタで構成される。
ラッチ回路64は、インバータ回路62からの信号をセット信号(S)として、入力する。ラッチ回路64はさらに、入力信号(IN)をリセット信号(R)として、入力する。ラッチ回路64は、セット信号(S)およびリセット信号(R)のタイミングに応じて、2つの出力のレベル(Q、XQ)を記憶する。ラッチ回路64は、2つの出力のレベル(Q、XQ)のいずれか1つ(たとえば、XQ)を出力することができる。ラッチ回路64は、論理積型ラッチ回路(具体的には、NAND型ラッチ回路)で構成される。
なお、ラッチ回路64は、2つの出力のレベルの一方(たとえば、Q)を出力信号(OUT)とすることができ、ノイズフィルタ回路60は、反転型の波形整形回路を備えてもよい。
図7は、図6に示されるラッチ回路64の具体例を示す。
図6および図7に示されるように、ラッチ回路64は、1組のNAND回路で構成され、1組のNAND回路は、2つのNAND回路で構成される。2つのNAND回路の一方は、インバータ回路62からの信号(セット信号(S)、入力信号が反転された信号)と、2つのNAND回路の他方からの信号(Q)と、を入力する。2つのNAND回路の他方は、入力信号(IN)(リセット信号(R))と、2つのNAND回路の一方からの信号(XQ)と、を入力する。
図7に示されるように、ラッチ回路64を構成する2つのNAND回路のそれぞれは、互いに並列接続された2つのP型(第1の伝導型)のトランジスタP1、P2と、互いに直列接続された2つのN型(第2の伝導型)のトランジスタN1、N2と、を含む。
2つのNAND回路の一方は、セット信号(S)を、2つのP型のトランジスタの一方P1のゲートと、2つのN型のトランジスタの一方N1のゲートと、で入力する。2つのNAND回路の一方はさらに、2つのNAND回路の他方からの信号(Q)を、2つのP型のトランジスタの他方P2のゲートと、2つのN型のトランジスタの他方N2のゲートと、で入力する。2つのNAND回路の一方はさらに、2つのP型のトランジスタの一方P1のドレインと、2つのN型のトランジスタの一方N1のドレインと、で信号(XQ)を出力する。
2つのNAND回路の他方は、リセット信号(R)を、2つのP型のトランジスタの一方P1のゲートと、2つのN型のトランジスタの一方N1のゲートと、で入力する。2つのNAND回路の他方はさらに、2つのNAND回路の一方からの信号(XQ)を、2つのP型のトランジスタの他方P2のゲートと、2つのN型のトランジスタの他方N2のゲートと、で入力する。2つのNAND回路の他方はさらに、2つのP型のトランジスタの一方P1のドレインと、2つのN型のトランジスタの一方N1のドレインと、で信号(Q)を出力する。
ラッチ回路64を構成する2つのNAND回路のそれぞれにおいて、トランジスタN1のドレインは、2つのトランジスタP1、P2のドレインに接続される。トランジスタN1のソースは、トランジスタN2のドレインに接続される。トランジスタN2のソースは、第2の電位(GND)に接続される。2つのトランジスタP1、P2のソースは、第1の電位(VDD)に接続される。なお、2つのトランジスタN1、N2のサブストレートは、第2の電位(GND)に接続され、2つのトランジスタP1、P2のサブストレートは、第1の電位(VDD)に接続される。
図7に示されるラッチ回路64は、以下の点で、一般のラッチ回路と異なる。2つのNAND回路のそれぞれにおいて、トランジスタP1の能力は、互いに直列接続された2つトランジスタN1、N2と等価なトランジスタの能力より低い。
好ましくは、2つのNAND回路のそれぞれにおいて、トランジスタP1の能力は、トランジスタP2の能力より低い。また、好ましくは、ラッチ回路64において、2つの対称的なトランジスタ(2つのトランジスタP1、P1;2つのトランジスタP2、P2;2つのトランジスタN1、N1;2つのトランジスタN2、N2)の能力は、等しい。
たとえば、2つのNAND回路のそれぞれにおいて、2つのトランジスタN1、N2のそれぞれの能力は、図6のインバータ回路62を構成するN型のトランジスタの能力と等しい。
図7に示されるトランジスタの具体的な例は、以下の通りである。トランジスタP1のWp/Lpは、1.8[μm]/6[μm]であり、トランジスタP2のWp/Lpは、5[μm]/1[μm]であり、トランジスタN1のWn/Lnは、5[μm]/1[μm]であり、トランジスタN2のWn/Lnは、5[μm]/1[μm]である。
図2に示されるトランジスタの具体的な例と比べて、P型のトランジスタの能力を低くする図7に示されるトランジスタの具体的な例は、ゲート面積を小さくすることが可能である。したがって、ノイズフィルタ回路60は、ノイズフィルタ回路10よりも小さいチップサイズを有することが可能となる。
図8は、図6に示されるノイズフィルタ回路60の動作を理解するためのタイミング図を示す。
図8において、記号Sは、ラッチ回路64に入力されるセット信号(S)(入力信号(IN)がインバータ回路62によって反転された信号)を表す。記号R(IN)は、ラッチ回路14に入力されるリセット信号、すなわち、入力信号(IN)を表す。記号Q、XQは、ラッチ回路64の2つの出力のレベルを表す。なお、図8に例として示される入力信号(IN)(リセット信号(R))は、ノイズを含まない周期性の矩形波を用いて表されている。
上述の通り、ラッチ回路64を構成する2つのNAND回路のそれぞれにおいて、トランジスタP1の能力は、互いに直列接続された2つトランジスタN1、N2と等価なトランジスタの能力より低い。したがって、セット信号(S)を入力するトランジスタP1がONするとき、すなわち、ラッチ回路64の1つの出力(XQ)の立ち上がりにおいて、緩やかな立ち上がり(矢印82参照)が生じる。また、上述の通り、トランジスタP2の能力は、トランジスタP1の能力より高い。したがって、ラッチ回路64の出力信号(Q)を入力するトランジスタP2がONするとき、トランジスタP2による帰還が発生し、ラッチ回路64の1つの出力(XQ)の立ち上がりにおいて、急激な立ち上がり(矢印84参照)が生じる。このように、ラッチ回路64の1つの出力(XQ)は、緩やかな立ち上がりとそれに続く急激な立ち上がりを有する。言い換えれば、ラッチ回路64の1つの出力(XQ)の立ち上がりは、変化点を有する。ラッチ回路64のもう1つの出力(Q)は、ラッチ回路64の1つの出力(XQ)の立ち上がりに応じて、緩やかな立ち下がり(矢印86)とそれに続く急激な立ち下がり(矢印88)を有する。ラッチ回路64は、セット信号(S)およびリセット(R)信号を遅延させることが可能である。
図9は、図6に示されるノイズフィルタ回路60の動作を理解するためのもう1つのタイミング図を示す。
図9に例として示される入力信号(IN)(リセット信号(R))は、HIGH側のノイズ92を有する。ラッチ回路64からの出力信号(XQ、OUT)は、緩やかに立ち上がるので、ノイズフィルタ回路60は、ノイズ92を軽減することができる。
図10は、図6に示されるノイズフィルタ回路60の動作を理解するための更なるタイミング図を示す。
図10に例として示される入力信号(IN)(リセット信号(R))は、LOW側のノイズ102を有する。ラッチ回路64からの出力信号(XQ、OUT)は、緩やかに立ち下がるので、ノイズフィルタ回路60は、ノイズ102を軽減することができる。
なお、図示しない次段の回路が、ラッチ回路64からの信号の波形を整形することで、ノイズ92、102は、除去される。言い換えれば、ノイズフィルタ回路60によって軽減されたノイズ92、102は、次段の回路に影響を与えない。
2. サーマルヘッドドライバ、サーマルヘッド、電子機器、および印刷システム
2.1 サーマルヘッド
図11は、本発明に従うサーマルヘッドの概略ブロック図を示す。
図11に示されるサーマルヘッド110は、セラミック板112の上に、複数のサーマル抵抗素子(広義には発熱素子、発熱抵抗体)が形成されている。図11において、セラミック板112の長辺の1つの縁部に、画素の間隔に合わせて複数のサーマル抵抗素子が配列されている。複数のサーマル抵抗素子の一端には、電源電圧VHが供給されている。この電源電圧は、サーマルヘッド110(セラミック板112)の外部から供給される、例えば24Vや18Vといった高電圧である。また、サーマルヘッド110は、第1〜第M(Mは2以上の整数)のサーマルヘッドドライバ120−1、120−2、…、120−Mを含む。複数のサーマル抵抗素子の他端には、第1〜第Mのサーマルヘッドドライバ120−1、120−2、…、120−Mの出力が電気的に接続される。
第1〜第Mのサーマルヘッドドライバ120−1、120−2、…、120−Mの各サーマルヘッドドライバは、サーマル抵抗素子に接続される出力ドライバの出力を例えば接地電源電圧に設定することで、該サーマル抵抗素子に電流を流す(駆動する)ことができる。
2.2 サーマルヘッドドライバ
図12は、図11に示される各サーマルヘッドドライバ120の具体例を示す。
図12に示されるサーマルヘッドドライバ120は、入力部に、ノイズフィルタ回路122−1、122−2、122−3、122−4を備える。ノイズフィルタ回路122−1、122−2、122−3、122−4は、上述のノイズフィルタ回路(たとえば、図1または図6に示されるノイズフィルタ回路10,60)で、構成される。
ノイズフィルタ回路122−1、122−2、122−3、122−4は、小さいチップサイズを有することが可能であり、したがって、小型なサーマルヘッドドライバを低コストで提供することができる。
サーマルヘッドドライバ120は、複数のドライバブロックDB〜DB(Nは2以上の整数)を含む。ドライバブロックDB(1≦j≦N、jは整数)は、出力ドライバODと、ラッチLTと、フリップフロップDFFとを含むことができる。
サーマルヘッドドライバ120には、クロック信号CLK、シリアルデータSI、ラッチ信号LATおよびストローブ信号STBが、ノイズフィルタ回路122−1、122−2、122−3、122−3を介して、入力される。画素データは、シリアルデータSIとして、クロック信号CLKに同期してシリアルに入力される。ラッチ信号LATは、ラッチLT〜LTに1ライン分の画素データを取り込むための信号である。ストローブ信号STBは、ドライバブロックDB〜DBに供給される。
ドライバブロックDB〜DBのフリップフロップDFF〜DFFは、シリアルデータSIとして入力される画素データがシフト方向SDRにシフトされるシフトレジスタを構成する。シフトレジスタを構成する各フリップフロップは、クロック信号CLKの変化タイミングに同期して、前段のフリップフロップの出力を取り込むと共に、フリップフロップに取り込んだデータを出力する。
ラッチLTは、ラッチ信号LATが例えばHレベルのとき、フリップフロップDFFに取り込んだデータをラッチ(保持)する。ラッチLTにラッチされたデータは、出力制御回路OCに入力される。出力制御回路OCは、出力ドライバODの出力制御を行う出力制御信号cntを生成する。
出力ドライバODは、N型金属酸化膜半導体(Metal Oxide Semiconductor:MOS)トランジスタ(以下、単にMOSトランジスタと略す)により構成される。このMOSトランジスタのドレインが、ドライバ出力DOjとなる。ドライバブロックDB〜DBの出力ドライバOD〜ODを構成するMOSトランジスタのソースには、接地電源電圧GNDが供給される。出力ドライバODを構成するMOSトランジスタのゲートには、出力制御回路OCからの出力制御信号cntが供給される。図12では、出力制御信号cntにより、出力ドライバODを構成するMOSトランジスタのソース・ドレイン間が電気的に導通することで、ドライバ出力DOjが接地電源電圧GNDに設定される。
出力制御回路OCは、ストローブ信号STBと、ドライバブロックDBに対応した画素データ(ラッチLTにラッチされた画素データ)とに基づいて、出力制御信号cntを生成する。
2.2.1 変形例
サーマルヘッドドライバ120以外の集積回路(たとえば、表示用ドライバ(たとえば、液晶ドライバ、プラズマパネルドライバ、LED表示ドライバ、有機EL表示ドライバ)、プリンタ用のドライバ(たとえば、LEDプリントヘッドドライバ、有機ELプリントヘッドドライバ)などのドライバ)も、入力部に、または集積回路の内部(たとえば、集積回路内のノイズの発生しやすい回路の近くの回路、集積回路内のノイズの発生しやすい回路の近くに配置される信号配線を入力する回路)に、上述のノイズフィルタ回路を備えることができる。また、ディスクリート素子を使用する回路も、上述のノイズフィルタ回路を備えることができる。
2.3 電子機器
図13は、図11に示されるサーマルヘッド110を備えるサーマルプリンタの具体例の主要部分のみの縦断面図を示す。
プリンタ装置130内には、感熱紙がロール紙132としてセットされる用に構成されている。ロール紙132の印刷対象部分は、所与の紙送り機構(紙送り手段)により1ラインずつ紙送り方向133の方向に送り出される。そして、この印刷対象部分は、ハウジング134内で印刷ヘッド135の方に導かれる。印刷ヘッド135は、図11のサーマルヘッド110を搭載する。ロール紙132の印刷対象部分が、印刷ヘッド135およびプラテン136の間を通過する際に、印刷ヘッド135により該印刷対象部分に所定の印刷が行われる。
紙送り機構は、印刷対象部分を更に紙送り方向133に送り出し、カッター137によりロール紙132が切断されて、切断後の用紙がレシート138として取り出し可能となる。
またハウジング134内には、印刷ヘッド135の前段に、用紙エンドセンサ139が設けられており、ロール紙132が紙送り方向133に送られる際にロール紙132の端を検知できる。
2.3.1 変形例
サーマルプリンタ130以外の電子機器(たとえば、液晶装置)も、上述のノイズフィルタ回路を含む制御回路を備えることができる。
2.4 印刷システム
図14は、図11に示されるサーマルヘッド110を含む印刷システムの具体例を示す。
図14に示される印刷システム140は、ホストコンピュータ142(広義には制御部)と、レシート138等を発行するプリンタ装置144とを含む。ホストコンピュータ142は、本体145と、表示装置146と、キーボード147と、ポインティングデバイスとしてのマウス148とを含む。
プリンタ装置144は、たとえば、図13に示されるプリンタ装置130で構成される。
図15は、図14に示されるホストコンピュータ142の概略ブロック図を示す。
ホストコンピュータ142では、CPU(Central Processing Unit)151に、バスライン152を介して、プログラムデータ等が格納されたROM(Read Only Memory)153、データ処理の作業エリアや印刷データがバッファリングされるRAM(Random Access Memory)154、プリンタ装置144に印刷データや印刷コマンド等を送信する通信インタフェース155、表示装置146を駆動制御して表示データに対応する文字等を表示させるディスプレイコントローラ156、キーボード147から入力キーに対応するキー信号を取り込むキーボードコントローラ157、マウス148とのデータ等のやり取りを制御するマウスコントローラ158が接続されている。また、プリンタ装置144は、通信インタフェース155からの印刷データ等を受信する通信インタフェース159を含む。
CPU151は、ROM153又はRAM154に格納されたプログラムに従って所定の印刷処理を実行し、印刷データをRAM154に展開したり、RAM154の印刷データを、通信インタフェース155を介してプリンタ装置144に転送したりすることができる。
2.4.1 変形例
印刷システム140以外のシステムも、上述のノイズフィルタ回路を含む電子機器を備えることができる。
当業者は、上述した本発明に従う各実施形態が、本発明の精神を逸脱することなく、(場合によって技術常識を参照することによって、)変形され得ることを容易に理解できるであろう。
本発明に従うノイズフィルタ回路(第1実施形態)の概略ブロック図。 図1に示されるラッチ回路14の具体例。 図1に示されるノイズフィルタ回路10の動作を理解するためのタイミング図。 図1に示されるノイズフィルタ回路10の動作を理解するためのもう1つのタイミング図。 図1に示されるノイズフィルタ回路10の動作を理解するための更なるタイミング図。 本発明に従うもう1つのノイズフィルタ回路(第2実施形態)の概略ブロック図。 図6に示されるラッチ回路64の具体例。 図6に示されるノイズフィルタ回路60の動作を理解するためのタイミング図。 図6に示されるノイズフィルタ回路60の動作を理解するためのもう1つのタイミング図。 図6に示されるノイズフィルタ回路60の動作を理解するための更なるタイミング図。 本発明に従うサーマルヘッドの概略ブロック図。 図11に示される各サーマルヘッドドライバ120の具体例。 図11に示されるサーマルヘッド110を備えるサーマルプリンタの具体例の主要部分のみの縦断面図。 図11に示されるサーマルヘッド110を含む印刷システムの具体例。 図14に示されるホストコンピュータ142の概略ブロック図。
符号の説明
10、60 ノイズフィルタ回路、 12、62 インバータ回路、
14、64 ラッチ回路、 16 波形整形回路、 110 サーマルヘッド、
112 セラミック板、 120、120−1〜120−M サーマルヘッドドライバ、
130 プリンタ装置、 132 ロール紙、 133 紙送り方向、
134 ハウジング、 135 印刷ヘッド、 136 プラテン、
137 カッター、 138 レシート、 140 印刷システム、
142 ホストコンピュータ、 145 本体、 146 表示装置、
147 キーボード、 148 マウス、 CLK クロック信号、
DB〜DB ドライバブロック、 DFF〜DFF フリップフロップ、
DO1〜DON ドライバ出力、 d1、d2 遅延量、 IN 入力信号、
LT〜LT ラッチ、 LAT ラッチ信号、 OC〜OC 出力制御回路、
OD〜OD 出力ドライバ、 OUT 出力信号、 Q、XQ 出力レベル、
R リセット信号、 S セット信号、 SI シリアルデータ、
STB ストローブ信号、 VDD、VH 電源電圧

Claims (16)

  1. 入力信号を入力するラッチ回路を備えるノイズフィルタ回路であって、
    前記ラッチ回路は、第1および第2の論理演算回路を含み、
    前記第1および第2の論理演算回路のそれぞれは、第1および第2の導電型の第1のトランジスタと、第1および第2の導電型の第2のトランジスタと、を含み、
    前記第1および第2の論理演算回路の一方における第1および第2の導電型の第1のトランジスタは、セット信号を入力し、第1の出力レベルを出力し、
    前記第1および第2の論理演算回路の他方における第1および第2の導電型の第1のトランジスタは、リセット信号を入力し、第2の出力レベルを出力し、
    前記第1および第2の論理演算回路の一方における第1および第2の導電型の第2のトランジスタは、前記第2の出力レベルを入力し、
    前記第1および第2の論理演算回路の他方における第1および第2の導電型の第2のトランジスタは、前記第1の出力レベルを入力し、
    前記第1および第2の論理演算回路のそれぞれにおいて、
    前記第1のトランジスタに属する第1および第2の導電型の一方の型のトランジスタは、前記第2のトランジスタに属する第1および第2の導電型の一方の型のトランジスタと並列に接続され、
    前記第1のトランジスタに属する第1および第2の導電型の他方の型のトランジスタは、前記第2のトランジスタに属する第1および第2の導電型の他方の型のトランジスタと直列に接続され、
    前記第1のトランジスタに属する第1および第2の導電型の一方の型の前記トランジスタの能力は、前記第1のトランジスタに属する第1および第2の導電型の他方の型の前記トランジスタの能力、および、前記第2のトランジスタに属する第1および第2の導電型の他方の型の前記トランジスタの能力より低く、
    前記ラッチ回路は、前記第1または第2の出力レベルを出力信号として出力する、ノイズフィルタ回路。
  2. 請求項1において、
    前記第1および第2の論理演算回路のそれぞれは、論理和回路であり、
    前記第1の論理和回路は、P型およびN型の第1のトランジスタと、P型およびN型の第2のトランジスタと、を含み、
    前記第2の論理和回路は、P型およびN型の第1のトランジスタと、P型およびN型の第2のトランジスタと、を含み、
    前記第1の論理和回路における前記第1および第2の導電型の第1のトランジスタは、セット信号を入力し、第1の出力レベルを出力し、
    前記第2の論理和回路における前記第1および第2の導電型の第1のトランジスタは、リセット信号を入力し、第2の出力レベルを出力し、
    前記第1の論理和回路における前記第1および第2の導電型の第2のトランジスタは、前記第2の出力レベルを入力し、
    前記第2の論理和回路における前記第1および第2の導電型の第2のトランジスタは、前記第1の出力レベルを入力し、
    前記第1の論理和回路において、前記N型の第1トランジスタは、前記N型の第2トランジスタと並列に接続され、前記P型の第1トランジスタは、前記P型の第2トランジスタと直列に接続され、前記N型の第1トランジスタの能力は、前記P型の第1トランジスタの能力および前記P型の第2トランジスタの能力より低く、
    前記第2の論理和回路において、前記N型の第1トランジスタは、前記N型の第2トランジスタと並列に接続され、前記P型の第1トランジスタは、前記P型の第2トランジスタと直列に接続され、前記N型の第1トランジスタの能力は、前記P型の第1トランジスタの能力および前記P型の第2トランジスタの能力より低い、ノイズフィルタ回路。
  3. 請求項1において、
    前記第1および第2の論理演算回路のそれぞれは、論理積回路であり、
    前記第1の論理積回路は、P型およびN型の第1のトランジスタと、P型およびN型の第2のトランジスタと、を含み、
    前記第2の論理積回路は、P型およびN型の第1のトランジスタと、P型およびN型の第2のトランジスタと、を含み、
    前記第1の論理積回路における前記第1および第2の導電型の第1のトランジスタは、セット信号を入力し、第1の出力レベルを出力し、
    前記第2の論理積回路における前記第1および第2の導電型の第1のトランジスタは、リセット信号を入力し、第2の出力レベルを出力し、
    前記第1の論理積回路における前記第1および第2の導電型の第2のトランジスタは、前記第2の出力レベルを入力し、
    前記第2の論理積回路における前記第1および第2の導電型の第2のトランジスタは、前記第1の出力レベルを入力し、
    前記第1の論理積回路において、前記P型の第1トランジスタは、前記P型の第2トランジスタと並列に接続され、前記N型の第1トランジスタは、前記N型の第2トランジスタと直列に接続され、前記P型の第1トランジスタの能力は、前記N型の第1トランジスタの能力および前記N型の第2トランジスタの能力より低く、
    前記第2の論理積回路において、前記P型の第1トランジスタは、前記P型の第2トランジスタと並列に接続され、前記N型の第1トランジスタは、前記N型の第2トランジスタと直列に接続され、前記P型の第1トランジスタの能力は、前記N型の第1トランジスタの能力および前記N型の第2トランジスタの能力より低い、ノイズフィルタ回路。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記入力信号を入力するインバータ回路を、
    さらに備え、
    前記ラッチは、前記入力信号および前記インバータ回路からの信号を、前記セット信号および前記リセット信号として入力する、ノイズフィルタ回路。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記第1および第2の論理演算回路のそれぞれにおいて、前記第1のトランジスタに属する第1および第2の導電型の一方の型の前記トランジスタの能力は、前記第2のトランジスタに属する第1および第2の導電型の一方の型の前記トランジスタの能力より低い、ノイズフィルタ回路。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    前記ラッチ回路における対称的な2つトランジスタの少なくとも1組において、前記対称的な2つのトランジスタの能力は、等しい、ノイズフィルタ回路。
  7. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
    前記第1および第2の出力レベルの一方の立ち上がりは、変化点を介して、緩やかな部分およびそれに続く急激な部分を有し、前記変化点は、前記ラッチ回路の電源電圧の1/2よりも高く、
    前記第1および第2の出力レベルの他方の立ち下がりは、変化点を介して、緩やかな部分およびそれに続く急激な部分を有し、前記変化点は、前記電源電圧の1/2よりも低い、ノイズフィルタ回路。
  8. 請求項1乃至7のいずれかにおいて、
    前記ラッチ回路からの前記出力信号を入力する波形整形回路を、
    さらに備え、
    前記波形整形回路からの信号を出力信号として出力するノイズフィルタ回路。
  9. 請求項8において、
    前記ラッチ回路からの前記出力信号の立ち上がりは、変化点を介して、緩やかな部分およびそれに続く急激な部分を有し、前記波形整形回路の第1の入力閾値は、前記変化点よりも急激な部分に設定され、
    前記ラッチ回路からの前記出力信号の立ち下がりは、変化点を介して、緩やかな部分およびそれに続く急激な部分を有し、前記波形整形回路の第2の入力閾値は、前記変化点よりも急激な部分に設定される、ノイズフィルタ回路。
  10. 請求項1乃至9のいずれかのノイズフィルタ回路を備えるサーマルヘッドドライバ。
  11. 請求項10のサーマルヘッドドライバを備えるサーマルヘッド。
  12. 請求項1乃至9のいずれかのノイズフィルタ回路を備える電子機器。
  13. 請求項1乃至9のいずれかのノイズフィルタ回路を含むプリンタ装置を備える印刷システム。
  14. ノイズフィルタ方法であって、
    入力信号を準備すること、
    前記入力信号を反転させること、
    前記入力信号および前記反転させた信号を、セット信号及びリセット信号としてラッチ回路に入力すること、
    2つの出力レベルの一方の立ち上がりが緩やかな部分を有して、前記2つの出力レベルの前記一方が遅延するように、ラッチ回路を動作させること、
    前記2つの出力レベルの他方の立ち下がりが緩やかな部分を有して、前記2つの出力レベルの前記他方が遅延するように、前記ラッチ回路を動作させること、
    前記2つの出力レベルの前記一方または他方を出力信号として出力すること、
    を含むノイズフィルタ方法。
  15. 請求項14において、
    前記2つの出力レベルの前記一方の前記立ち上がりが、前記緩やかな部分およびそれに続く急激な部分を有するように、前記ラッチ回路を動作させること、および
    前記2つの出力レベルの前記他方の前記立ち下がりが、前記緩やかな部分およびそれに続く急激な部分を有するように、前記ラッチ回路を動作させること、
    をさらに含むノイズフィルタ方法。
  16. 請求項15において、
    前記2つの出力レベルの前記一方または他方の前記急激な部分に閾値を設定すること、
    前記閾値によって、前記2つの出力レベルの前記一方または他方の波形を整形すること、および
    前記波形整形された信号を出力信号として出力すること、
    をさらに含むノイズフィルタ方法。
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