JP2009124465A - ノイズフィルタ回路、およびその方法、ならびに、サーマルヘッドドライバ、サーマルヘッド、電子機器、および印刷システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ノイズフィルタ回路(10;60)は、入力信号(IN)を入力するラッチ回路(14;64)を備える。ラッチ回路(14;64)は、第1および第2の論理演算回路(たとえば、NAND回路)を含む。第1および第2のNAND回路のそれぞれにおいて、セット信号(S)またはリセット(R)信号を入力するP型トランジスタ(P1)の能力は、セット信号(S)またはリセット(R)信号を入力するN型トランジスタ(N1)の能力、および、このN型トランジスタ(N1)と直列に接続されるN型トランジスタ(N2)の能力(トータルな能力)より低い。ノイズフィルタ回路(10;60)は、ラッチ回路(14;64)からの出力信号(OUT(XQ;Q))を入力する波形整形回路(16)を、備えてもよい。
【選択図】 図7
Description
本発明に従う複数の形態のうち少なくとも1つの形態において、簡易な構造を有する回路が提供される。当業者は、(必要に応じて、本明細書およびそれに添付される図面(および、場合によって技術常識)を参照することによって、)本発明に従う各形態によって提供される少なくとも1つのさらなる利点を容易に理解することができるであろう。
第1および第2の論理演算回路の一方における第1および第2の導電型の第1のトランジスタ(P1、N1)は、セット信号(S)を入力し、第1の出力レベル(XQ)を出力する。第1および第2の論理演算回路の他方における第1および第2の導電型の第1のトランジスタ(P1、N1)は、リセット信号(R)を入力し、第2の出力レベル(Q)を出力する。第1および第2の論理演算回路の一方における第1および第2の導電型の第2のトランジスタ(P2、N2)は、第2の出力レベル(Q)を入力する。第1および第2の論理演算回路の他方における第1および第2の導電型の第2のトランジスタ(P2、N2)は、第1の出力レベル(XQ)を入力する。
第1および第2の論理演算回路のそれぞれにおいて、第1のトランジスタに属する第1および第2の導電型の一方の型のトランジスタ(N1;P1)は、第2のトランジスタに属する第1および第2の導電型の一方の型のトランジスタ(N2;P2)と並列に接続される。また、第1のトランジスタに属する第1および第2の導電型の他方の型のトランジスタ(P1;N1)は、第2のトランジスタに属する第1および第2の導電型の他方の型のトランジスタ(P2;N2)と直列に接続される。さらに、第1のトランジスタに属する第1および第2の導電型の一方の型のトランジスタ(N1;P1)の能力は、第1のトランジスタに属する第1および第2の導電型の他方の型のトランジスタ(P1;N1)の能力、および、第2のトランジスタに属する第1および第2の導電型の他方の型のトランジスタ(P2;N2)の能力(トータルな能力)より低い。
ラッチ回路(14;64)は、第1または第2の出力レベル(XQ、Q)を出力信号(OUT)として出力する。
本発明に従う第1の形態において、ラッチ回路(14;64)は、セット信号(S)およびリセット(R)信号を遅延させることが可能であり、入力信号(IN)に含まれるノイズ(42、52;92、102)を軽減することができる。また、ノイズフィルタ回路(10;60)は、簡易な構造を有する。
第1の論理和回路において、N型の第1トランジスタ(N11)は、N型の第2トランジスタ(N21)と並列に接続される。また、P型の第1トランジスタ(P11)は、P型の第2トランジスタ(P21)と直列に接続される。さらに、N型の第1トランジスタ(N11)の能力は、P型の第1トランジスタ(P11)の能力およびP型の第2トランジスタ(P21)の能力(トータルな能力)より低い。
第2の論理和回路において、N型の第1トランジスタ(N12)は、N型の第2トランジスタ(N22)と並列に接続される。また、P型の第1トランジスタ(P12)は、P型の第2トランジスタ(P22)と直列に接続される。さらに、N型の第1トランジスタ(N12)の能力は、P型の第1トランジスタ(P11)の能力およびP型の第2トランジスタ(P22)の能力より低い。
第1の論理積回路において、P型の第1トランジスタ(P11)は、P型の第2トランジスタ(P21)と並列に接続される。また、N型の第1トランジスタ(N11)は、N型の第2トランジスタ(N21)と直列に接続される。さらに、P型の第1トランジスタ(P11)の能力は、N型の第1トランジスタ(N11)の能力およびN型の第2トランジスタ(N21)の能力(トータルな能力)より低い。
第2の論理積回路において、P型の第1トランジスタ(P12)は、P型の第2トランジスタ(P22)と並列に接続される。また、N型の第1トランジスタ(N12)は、N型の第2トランジスタ(N22)と直列に接続される。さらに、P型の第1トランジスタ(P12)の能力は、N型の第1トランジスタ(N11)の能力およびN型の第2トランジスタ(N22)の能力より低い。
ノイズフィルタ回路(10;60)は、ノイズ軽減特性のばらつきを小さくすることが可能となる。
ノイズフィルタ回路(10;60)は、HIGH側のノイズ(52;92)およびLOW側のノイズ(42;102)に対して、等しいノイズ軽減特性を有することが可能となる。
ノイズフィルタ回路(10;60)の出力信号(OUT)は、入力信号(IN)に対してより多くの遅延量(d1、d2)を有することが可能となる。
ノイズフィルタ回路(10;60)は、それ自身で、入力信号(IN)に含まれるノイズ(42、52;92、102)を除去することができる。
ノイズフィルタ回路(10;60)は、遅延量(d1、d2)のばらつきを小さくすることが可能となる。
したがって、サーマルヘッドドライバ(290)、サーマルヘッド(110)、電子機器(130、144、145、146、147、148)、および、印刷システム(140)を低コストで提供することができる。
ノイズフィルタ方法を実施するノイズフィルタ回路(10;60)は、簡易な構造を有する。
ノイズフィルタ方法を実施するノイズフィルタ回路(10;60)は、ノイズ軽減特性のばらつきを小さくすることが可能となる。
ノイズフィルタ方法を実施するノイズフィルタ回路(10;60)は、それ自身で、入力信号(IN)に含まれるノイズ(42、52;92、102)を除去することができる。
1.1 第1の実施形態
図1は、本発明に従うノイズフィルタ回路の概略ブロック図を示す。
図1に示されるノイズフィルタ回路10は、入力信号(IN)を入力するインバータ回路12と、入力信号(IN)およびインバータ回路12からの信号を、セット信号(S)及びリセット信号(R)として入力するラッチ回路14と、ラッチ回路14からの信号を波形整形する波形整形回路16と、を備える。なお、たとえば、小チップ化を優先させる場合、ノイズフィルタ回路10は、波形整形回路16を省略してもよい。言い換えれば、図示しない次段の回路が、ラッチ回路14からの信号の波形を整形してもよい。
なお、XQは、Qを反転させたものである。
図1および図2に示されるように、ラッチ回路14は、1組のNOR回路で構成され、1組のNOR回路は、2つのNOR回路で構成される。2つのNOR回路の一方は、入力信号(IN)(セット信号(S))と、2つのNOR回路の他方からの信号(Q)と、を入力する。2つのNOR回路の他方は、インバータ回路12からの信号(リセット信号(R)、入力信号が反転された信号)と、2つのNOR回路の一方からの信号(XQ)と、を入力する。
図2に示されるように、ラッチ回路14を構成する2つのNOR回路のそれぞれは、互いに直列接続された2つのP型(第1の伝導型)のトランジスタP1、P2と、互いに並列接続された2つのN型(第2の伝導型)のトランジスタN1、N2と、を含む。
P型のトランジスタのチャネル長およびチャネル幅がそれぞれLpおよびWpであり、N型のトランジスタのチャネル長およびチャネル幅がそれぞれLnおよびWnであると想定する。たとえば、2つのトランジスタP1、P2のWp/Lpが同じである場合、Wn/Lnを1/2〜1/3倍したものが、2つのWp/Lpの等価な値(Wp/Lpを1/2倍したもの(トータルな能力))より小さい場合、N型のトランジスタN1のON抵抗は、2つのP型のトランジスタP1、P2の等価なトランジスタのON抵抗より高い。このように、2つのNOR回路のそれぞれにおいて、N型のトランジスタN1の能力は、2つのP型のトランジスタP1、P2の等価なトランジスタの能力(トータルな能力)より低い。なお、電子の移動度は、正孔の移動度よりも大きいため、Wp/Lp=Wn/Lnの場合、一般に、P型のトランジスタの能力は、N型のトランジスタの能力の1/2〜1/3倍である。
図3において、記号S(IN)は、ラッチ回路14に入力されるセット信号(S)、すなわち、入力信号(IN)を表す。記号Rは、ラッチ回路14に入力されるリセット信号(入力信号(IN)がインバータ回路12によって反転された信号)を表す。記号Q、XQは、ラッチ回路14の2つの出力のレベルを表す。記号16(OUT)は、ラッチ回路14からの信号(XQ)の信号の波形を整形する波形整形回路16からの信号、すなわち、出力信号(OUT)を表す。なお、ノイズフィルタ回路10が、波形整形回路16を備えない場合、ラッチ回路14の2つの出力のレベルの一方(たとえば、Q)を出力信号(OUT)とすることができる。なお、図3に例として示される入力信号(IN)(セット信号(S))は、ノイズを含まない周期性の矩形波を用いて表されている。
図4に例として示される入力信号(IN)(セット信号(S))は、LOW側のノイズ42を有する。ノイズ42のパルス幅が、第1の遅延量d1を超えない限り、ノイズ42は、入力閾値39を超えない。したがって、ノイズフィルタ回路10は、第1の遅延量d1より小さいパルス幅を有するノイズ、すなわち第1の遅延量d1より小さいパルス幅を有するLOW側のノイズ42を除去できる。
図5に例として示される入力信号(IN)(セット信号(S))は、HIGH側のノイズ52を有する。ノイズ52のパルス幅が、第2の遅延量d2を超えない限り、ノイズ52は、入力閾値39を超えない。したがって、ノイズフィルタ回路10は、第2の遅延量d2より小さいパルス幅を有するHIGH側のノイズ52を除去できる。
図6は、本発明に従うもう1つのノイズフィルタ回路の概略ブロック図を示す。
図6に示されるノイズフィルタ回路60は、入力信号(IN)を入力するインバータ回路62と、インバータ回路62からの信号および入力信号(IN)を、セット信号(S)及びリセット信号(R)として入力するラッチ回路64と、を備える。なお、ノイズフィルタ回路60は、ラッチ回路64からの信号の波形を整形する波形整形回路(たとえば、非反転型の波形整形回路)を備えてもよい。
図6および図7に示されるように、ラッチ回路64は、1組のNAND回路で構成され、1組のNAND回路は、2つのNAND回路で構成される。2つのNAND回路の一方は、インバータ回路62からの信号(セット信号(S)、入力信号が反転された信号)と、2つのNAND回路の他方からの信号(Q)と、を入力する。2つのNAND回路の他方は、入力信号(IN)(リセット信号(R))と、2つのNAND回路の一方からの信号(XQ)と、を入力する。
図7に示されるように、ラッチ回路64を構成する2つのNAND回路のそれぞれは、互いに並列接続された2つのP型(第1の伝導型)のトランジスタP1、P2と、互いに直列接続された2つのN型(第2の伝導型)のトランジスタN1、N2と、を含む。
図2に示されるトランジスタの具体的な例と比べて、P型のトランジスタの能力を低くする図7に示されるトランジスタの具体的な例は、ゲート面積を小さくすることが可能である。したがって、ノイズフィルタ回路60は、ノイズフィルタ回路10よりも小さいチップサイズを有することが可能となる。
図8において、記号Sは、ラッチ回路64に入力されるセット信号(S)(入力信号(IN)がインバータ回路62によって反転された信号)を表す。記号R(IN)は、ラッチ回路14に入力されるリセット信号、すなわち、入力信号(IN)を表す。記号Q、XQは、ラッチ回路64の2つの出力のレベルを表す。なお、図8に例として示される入力信号(IN)(リセット信号(R))は、ノイズを含まない周期性の矩形波を用いて表されている。
図9に例として示される入力信号(IN)(リセット信号(R))は、HIGH側のノイズ92を有する。ラッチ回路64からの出力信号(XQ、OUT)は、緩やかに立ち上がるので、ノイズフィルタ回路60は、ノイズ92を軽減することができる。
図10に例として示される入力信号(IN)(リセット信号(R))は、LOW側のノイズ102を有する。ラッチ回路64からの出力信号(XQ、OUT)は、緩やかに立ち下がるので、ノイズフィルタ回路60は、ノイズ102を軽減することができる。
2.1 サーマルヘッド
図11は、本発明に従うサーマルヘッドの概略ブロック図を示す。
図11に示されるサーマルヘッド110は、セラミック板112の上に、複数のサーマル抵抗素子(広義には発熱素子、発熱抵抗体)が形成されている。図11において、セラミック板112の長辺の1つの縁部に、画素の間隔に合わせて複数のサーマル抵抗素子が配列されている。複数のサーマル抵抗素子の一端には、電源電圧VHが供給されている。この電源電圧は、サーマルヘッド110(セラミック板112)の外部から供給される、例えば24Vや18Vといった高電圧である。また、サーマルヘッド110は、第1〜第M(Mは2以上の整数)のサーマルヘッドドライバ120−1、120−2、…、120−Mを含む。複数のサーマル抵抗素子の他端には、第1〜第Mのサーマルヘッドドライバ120−1、120−2、…、120−Mの出力が電気的に接続される。
図12は、図11に示される各サーマルヘッドドライバ120の具体例を示す。
図12に示されるサーマルヘッドドライバ120は、入力部に、ノイズフィルタ回路122−1、122−2、122−3、122−4を備える。ノイズフィルタ回路122−1、122−2、122−3、122−4は、上述のノイズフィルタ回路(たとえば、図1または図6に示されるノイズフィルタ回路10,60)で、構成される。
ノイズフィルタ回路122−1、122−2、122−3、122−4は、小さいチップサイズを有することが可能であり、したがって、小型なサーマルヘッドドライバを低コストで提供することができる。
サーマルヘッドドライバ120以外の集積回路(たとえば、表示用ドライバ(たとえば、液晶ドライバ、プラズマパネルドライバ、LED表示ドライバ、有機EL表示ドライバ)、プリンタ用のドライバ(たとえば、LEDプリントヘッドドライバ、有機ELプリントヘッドドライバ)などのドライバ)も、入力部に、または集積回路の内部(たとえば、集積回路内のノイズの発生しやすい回路の近くの回路、集積回路内のノイズの発生しやすい回路の近くに配置される信号配線を入力する回路)に、上述のノイズフィルタ回路を備えることができる。また、ディスクリート素子を使用する回路も、上述のノイズフィルタ回路を備えることができる。
図13は、図11に示されるサーマルヘッド110を備えるサーマルプリンタの具体例の主要部分のみの縦断面図を示す。
プリンタ装置130内には、感熱紙がロール紙132としてセットされる用に構成されている。ロール紙132の印刷対象部分は、所与の紙送り機構(紙送り手段)により1ラインずつ紙送り方向133の方向に送り出される。そして、この印刷対象部分は、ハウジング134内で印刷ヘッド135の方に導かれる。印刷ヘッド135は、図11のサーマルヘッド110を搭載する。ロール紙132の印刷対象部分が、印刷ヘッド135およびプラテン136の間を通過する際に、印刷ヘッド135により該印刷対象部分に所定の印刷が行われる。
サーマルプリンタ130以外の電子機器(たとえば、液晶装置)も、上述のノイズフィルタ回路を含む制御回路を備えることができる。
図14は、図11に示されるサーマルヘッド110を含む印刷システムの具体例を示す。
図14に示される印刷システム140は、ホストコンピュータ142(広義には制御部)と、レシート138等を発行するプリンタ装置144とを含む。ホストコンピュータ142は、本体145と、表示装置146と、キーボード147と、ポインティングデバイスとしてのマウス148とを含む。
プリンタ装置144は、たとえば、図13に示されるプリンタ装置130で構成される。
ホストコンピュータ142では、CPU(Central Processing Unit)151に、バスライン152を介して、プログラムデータ等が格納されたROM(Read Only Memory)153、データ処理の作業エリアや印刷データがバッファリングされるRAM(Random Access Memory)154、プリンタ装置144に印刷データや印刷コマンド等を送信する通信インタフェース155、表示装置146を駆動制御して表示データに対応する文字等を表示させるディスプレイコントローラ156、キーボード147から入力キーに対応するキー信号を取り込むキーボードコントローラ157、マウス148とのデータ等のやり取りを制御するマウスコントローラ158が接続されている。また、プリンタ装置144は、通信インタフェース155からの印刷データ等を受信する通信インタフェース159を含む。
印刷システム140以外のシステムも、上述のノイズフィルタ回路を含む電子機器を備えることができる。
14、64 ラッチ回路、 16 波形整形回路、 110 サーマルヘッド、
112 セラミック板、 120、120−1〜120−M サーマルヘッドドライバ、
130 プリンタ装置、 132 ロール紙、 133 紙送り方向、
134 ハウジング、 135 印刷ヘッド、 136 プラテン、
137 カッター、 138 レシート、 140 印刷システム、
142 ホストコンピュータ、 145 本体、 146 表示装置、
147 キーボード、 148 マウス、 CLK クロック信号、
DB1〜DBN ドライバブロック、 DFF1〜DFFN フリップフロップ、
DO1〜DON ドライバ出力、 d1、d2 遅延量、 IN 入力信号、
LT1〜LTN ラッチ、 LAT ラッチ信号、 OC1〜OCN 出力制御回路、
OD1〜ODN 出力ドライバ、 OUT 出力信号、 Q、XQ 出力レベル、
R リセット信号、 S セット信号、 SI シリアルデータ、
STB ストローブ信号、 VDD、VH 電源電圧
Claims (16)
- 入力信号を入力するラッチ回路を備えるノイズフィルタ回路であって、
前記ラッチ回路は、第1および第2の論理演算回路を含み、
前記第1および第2の論理演算回路のそれぞれは、第1および第2の導電型の第1のトランジスタと、第1および第2の導電型の第2のトランジスタと、を含み、
前記第1および第2の論理演算回路の一方における第1および第2の導電型の第1のトランジスタは、セット信号を入力し、第1の出力レベルを出力し、
前記第1および第2の論理演算回路の他方における第1および第2の導電型の第1のトランジスタは、リセット信号を入力し、第2の出力レベルを出力し、
前記第1および第2の論理演算回路の一方における第1および第2の導電型の第2のトランジスタは、前記第2の出力レベルを入力し、
前記第1および第2の論理演算回路の他方における第1および第2の導電型の第2のトランジスタは、前記第1の出力レベルを入力し、
前記第1および第2の論理演算回路のそれぞれにおいて、
前記第1のトランジスタに属する第1および第2の導電型の一方の型のトランジスタは、前記第2のトランジスタに属する第1および第2の導電型の一方の型のトランジスタと並列に接続され、
前記第1のトランジスタに属する第1および第2の導電型の他方の型のトランジスタは、前記第2のトランジスタに属する第1および第2の導電型の他方の型のトランジスタと直列に接続され、
前記第1のトランジスタに属する第1および第2の導電型の一方の型の前記トランジスタの能力は、前記第1のトランジスタに属する第1および第2の導電型の他方の型の前記トランジスタの能力、および、前記第2のトランジスタに属する第1および第2の導電型の他方の型の前記トランジスタの能力より低く、
前記ラッチ回路は、前記第1または第2の出力レベルを出力信号として出力する、ノイズフィルタ回路。 - 請求項1において、
前記第1および第2の論理演算回路のそれぞれは、論理和回路であり、
前記第1の論理和回路は、P型およびN型の第1のトランジスタと、P型およびN型の第2のトランジスタと、を含み、
前記第2の論理和回路は、P型およびN型の第1のトランジスタと、P型およびN型の第2のトランジスタと、を含み、
前記第1の論理和回路における前記第1および第2の導電型の第1のトランジスタは、セット信号を入力し、第1の出力レベルを出力し、
前記第2の論理和回路における前記第1および第2の導電型の第1のトランジスタは、リセット信号を入力し、第2の出力レベルを出力し、
前記第1の論理和回路における前記第1および第2の導電型の第2のトランジスタは、前記第2の出力レベルを入力し、
前記第2の論理和回路における前記第1および第2の導電型の第2のトランジスタは、前記第1の出力レベルを入力し、
前記第1の論理和回路において、前記N型の第1トランジスタは、前記N型の第2トランジスタと並列に接続され、前記P型の第1トランジスタは、前記P型の第2トランジスタと直列に接続され、前記N型の第1トランジスタの能力は、前記P型の第1トランジスタの能力および前記P型の第2トランジスタの能力より低く、
前記第2の論理和回路において、前記N型の第1トランジスタは、前記N型の第2トランジスタと並列に接続され、前記P型の第1トランジスタは、前記P型の第2トランジスタと直列に接続され、前記N型の第1トランジスタの能力は、前記P型の第1トランジスタの能力および前記P型の第2トランジスタの能力より低い、ノイズフィルタ回路。 - 請求項1において、
前記第1および第2の論理演算回路のそれぞれは、論理積回路であり、
前記第1の論理積回路は、P型およびN型の第1のトランジスタと、P型およびN型の第2のトランジスタと、を含み、
前記第2の論理積回路は、P型およびN型の第1のトランジスタと、P型およびN型の第2のトランジスタと、を含み、
前記第1の論理積回路における前記第1および第2の導電型の第1のトランジスタは、セット信号を入力し、第1の出力レベルを出力し、
前記第2の論理積回路における前記第1および第2の導電型の第1のトランジスタは、リセット信号を入力し、第2の出力レベルを出力し、
前記第1の論理積回路における前記第1および第2の導電型の第2のトランジスタは、前記第2の出力レベルを入力し、
前記第2の論理積回路における前記第1および第2の導電型の第2のトランジスタは、前記第1の出力レベルを入力し、
前記第1の論理積回路において、前記P型の第1トランジスタは、前記P型の第2トランジスタと並列に接続され、前記N型の第1トランジスタは、前記N型の第2トランジスタと直列に接続され、前記P型の第1トランジスタの能力は、前記N型の第1トランジスタの能力および前記N型の第2トランジスタの能力より低く、
前記第2の論理積回路において、前記P型の第1トランジスタは、前記P型の第2トランジスタと並列に接続され、前記N型の第1トランジスタは、前記N型の第2トランジスタと直列に接続され、前記P型の第1トランジスタの能力は、前記N型の第1トランジスタの能力および前記N型の第2トランジスタの能力より低い、ノイズフィルタ回路。 - 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
前記入力信号を入力するインバータ回路を、
さらに備え、
前記ラッチは、前記入力信号および前記インバータ回路からの信号を、前記セット信号および前記リセット信号として入力する、ノイズフィルタ回路。 - 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
前記第1および第2の論理演算回路のそれぞれにおいて、前記第1のトランジスタに属する第1および第2の導電型の一方の型の前記トランジスタの能力は、前記第2のトランジスタに属する第1および第2の導電型の一方の型の前記トランジスタの能力より低い、ノイズフィルタ回路。 - 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
前記ラッチ回路における対称的な2つトランジスタの少なくとも1組において、前記対称的な2つのトランジスタの能力は、等しい、ノイズフィルタ回路。 - 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
前記第1および第2の出力レベルの一方の立ち上がりは、変化点を介して、緩やかな部分およびそれに続く急激な部分を有し、前記変化点は、前記ラッチ回路の電源電圧の1/2よりも高く、
前記第1および第2の出力レベルの他方の立ち下がりは、変化点を介して、緩やかな部分およびそれに続く急激な部分を有し、前記変化点は、前記電源電圧の1/2よりも低い、ノイズフィルタ回路。 - 請求項1乃至7のいずれかにおいて、
前記ラッチ回路からの前記出力信号を入力する波形整形回路を、
さらに備え、
前記波形整形回路からの信号を出力信号として出力するノイズフィルタ回路。 - 請求項8において、
前記ラッチ回路からの前記出力信号の立ち上がりは、変化点を介して、緩やかな部分およびそれに続く急激な部分を有し、前記波形整形回路の第1の入力閾値は、前記変化点よりも急激な部分に設定され、
前記ラッチ回路からの前記出力信号の立ち下がりは、変化点を介して、緩やかな部分およびそれに続く急激な部分を有し、前記波形整形回路の第2の入力閾値は、前記変化点よりも急激な部分に設定される、ノイズフィルタ回路。 - 請求項1乃至9のいずれかのノイズフィルタ回路を備えるサーマルヘッドドライバ。
- 請求項10のサーマルヘッドドライバを備えるサーマルヘッド。
- 請求項1乃至9のいずれかのノイズフィルタ回路を備える電子機器。
- 請求項1乃至9のいずれかのノイズフィルタ回路を含むプリンタ装置を備える印刷システム。
- ノイズフィルタ方法であって、
入力信号を準備すること、
前記入力信号を反転させること、
前記入力信号および前記反転させた信号を、セット信号及びリセット信号としてラッチ回路に入力すること、
2つの出力レベルの一方の立ち上がりが緩やかな部分を有して、前記2つの出力レベルの前記一方が遅延するように、ラッチ回路を動作させること、
前記2つの出力レベルの他方の立ち下がりが緩やかな部分を有して、前記2つの出力レベルの前記他方が遅延するように、前記ラッチ回路を動作させること、
前記2つの出力レベルの前記一方または他方を出力信号として出力すること、
を含むノイズフィルタ方法。 - 請求項14において、
前記2つの出力レベルの前記一方の前記立ち上がりが、前記緩やかな部分およびそれに続く急激な部分を有するように、前記ラッチ回路を動作させること、および
前記2つの出力レベルの前記他方の前記立ち下がりが、前記緩やかな部分およびそれに続く急激な部分を有するように、前記ラッチ回路を動作させること、
をさらに含むノイズフィルタ方法。 - 請求項15において、
前記2つの出力レベルの前記一方または他方の前記急激な部分に閾値を設定すること、
前記閾値によって、前記2つの出力レベルの前記一方または他方の波形を整形すること、および
前記波形整形された信号を出力信号として出力すること、
をさらに含むノイズフィルタ方法。
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