JP5564869B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

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Description

この発明は、半導体集積回路、及び信号調整方法に関する。
従来、局所的な特性変動の問題に対して対応することを目的とした半導体装置が知られている。例えば、半導体装置は、内部に満遍なく配置され、配置された場所の局所的な特性変動を遅延情報として検出する複数のセンサ回路と、複数のセンサ回路により検出された遅延情報をとりまとめて外部に送出する出力インターフェース回路とを備え、その外側に、検出された遅延情報を統計的に処理し、プロセスばらつき等の状態を判断して制御コードを生成する演算部と、不揮発性メモリに記録された制御コードから出力すべき電圧を決定する出力電圧制御部と、半導体装置に電源電圧と接地電位を供給する電源電圧発生部とを備える(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−141013号公報
しかしながら、従来の技術では、回路の電圧や温度などの動作状態の変化を検出し、その検出結果に基づいてスルーレートや信号の遅延などを制御することができない、という問題点がある。また、大量のセンサ回路や、複数のセンサ回路に位相の異なるクロック信号を供給する回路や、テスト信号を発生する回路が必要であるため、回路の構成が複雑であり、回路の規模が大きくなる、という問題点がある。
この半導体集積回路は、第1信号生成部、第2信号生成部および検出部を備える。第1信号生成部と第2信号生成部とでは、動作状態の変化に対する遅延の変化量が異なる。第1信号生成部は、第1信号に対して遅延を有し、互いに異なるタイミングで状態が遷移する複数の第2信号を生成する。第2信号生成部は、第1信号に対して遅延を有する第3信号を生成する。検出部は、第3信号の状態が遷移する場合の、複数の第2信号の状態に基づいて、信号の遅延状態を検出する。また、信号調整方法は、信号の遅延状態に基づいて、信号を制御する回路を調整する。
この半導体集積回路、及び信号調整方法によれば、回路の電圧や温度などの動作状態の変化を検出することができるという効果を奏する。また、この半導体集積回路によれば、構成が簡素になるという効果を奏する。
実施の形態1の半導体集積回路を示すブロック図である。 実施の形態1の半導体集積回路の動作を示すタイミング図である。 実施の形態1の半導体集積回路の動作を示すタイミング図である。 実施の形態1の半導体集積回路の動作を示すタイミング図である。 実施の形態2の遅延差検出回路の第1の例を示す回路図である。 実施の形態2の被制御回路の第1の例を示す回路図である。 実施の形態2の半導体集積回路の動作を示すタイミング図である。 実施の形態2の半導体集積回路の動作を示すタイミング図である。 実施の形態2の半導体集積回路の動作を示すタイミング図である。 実施の形態2の遅延差検出回路の第2の例を示す回路図である。 実施の形態2の遅延差検出回路の第3の例を示す回路図である。 実施の形態2の遅延差検出回路の第4の例を示す回路図である。 実施の形態2の遅延差検出回路の第5の例を示す回路図である。 実施の形態2の遅延差検出回路の第6の例を示す回路図である。 実施の形態2の遅延差検出回路の第7の例を示す回路図である。 実施の形態2の遅延差検出回路の第8の例を示す回路図である。 実施の形態2の遅延差検出回路の第9の例を示す回路図である。 実施の形態2の遅延差検出回路の第9の例を用いたときの動作を示すタイミング図である。 実施の形態2の被制御回路の第2の例を示す回路図である。 実施の形態2の被制御回路の第3の例を示す回路図である。 実施の形態2の被制御回路の第4の例を示す回路図である。 実施の形態2の被制御回路の第5の例を示す回路図である。 実施の形態2の遅延差検出回路の第10の例と被制御回路の第6の例を示す回路図である。 実施の形態2の遅延差検出回路の第10の例と被制御回路の第6の例を用いたときの動作を示すタイミング図である。 実施の形態2の単一の遅延差検出回路で複数の被制御回路を制御する例を示す回路図である。 実施の形態2の単一の遅延差検出回路で複数の被制御回路を制御する例の動作を示すタイミング図である。 実施の形態2の単一の遅延差検出回路で複数の被制御回路を制御する例の動作を示すタイミング図である。 実施の形態2の単一の遅延差検出回路で複数の被制御回路を制御する例の動作を示すタイミング図である。 実施の形態3の遅延差検出回路の一例を示す回路図である。 実施の形態3の第2インバータ列の一例を示す回路図である。 実施の形態3の半導体集積回路の動作を示すタイミング図である。 実施の形態3の半導体集積回路の動作を示すタイミング図である。
以下に添付図面を参照して、この半導体集積回路、及び信号調整方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
(構成)
図1は、実施の形態1の半導体集積回路を示すブロック図である。図1に示すように、半導体集積回路は、第1信号生成部1、第2信号生成部2および検出部3を備える。第1信号生成部1と第2信号生成部2とでは、動作状態の変化に対する遅延の変化量が異なる。例えば、第1信号生成部1は、第2信号生成部2よりも、動作状態の変化に対する遅延の変化量が小さい。動作状態として、例えば回路の電圧や温度が挙げられる。また、半導体集積回路を製造したときのプロセス条件がばらつくと、トランジスタのオン抵抗や閾値がばらつく。オン抵抗や閾値がばらつくと、遅延の程度もばらつく。従って、プロセス条件のばらつきも、動作状態の変化に含まれる。
第1信号生成部1は、第1信号S1を遅延させて、複数の第2信号S2を生成する。複数の第2信号S2は、互いに異なるタイミングで、相対的に高いハイ(H)から相対的に低いロー(L)に遷移し、またロー(L)からハイ(H)に遷移する。第2信号生成部2は、第3信号S3を遅延させて、第4信号S4を生成する。第3信号S3は、第1信号S1と同じタイミングで状態が遷移する信号であってもよいし、第1信号S1と同じ信号であってもよい。検出部3は、第4信号S4がハイ(H)からロー(L)に遷移するタイミング、またはロー(L)からハイ(H)に遷移するタイミングで、複数の第2信号S2の状態を検出する。そして、検出部3は、複数の第2信号S2の状態に基づいて、信号の遅延状態を検出し、検出信号S5を出力する。
(動作)
図2〜図4は、実施の形態1の半導体集積回路の動作を示すタイミング図である。特に限定しないが、図2〜図4には、第4信号S4がロー(L)からハイ(H)に遷移するタイミングで、例えば二つの第2信号S2(S2(1)およびS2(2)とする)の状態を検出する例が示されている。図2に示すように、遅延の程度が標準であるときには、例えば第4信号S4の立ち上がりで第2信号S2(1)およびS2(2)は、それぞれロー(L)およびハイ(H)である。図3に示すように、遅延の程度が標準よりも速いときには、第4信号S4の立ち上がりのタイミングが速くなる。そして、例えば第4信号S4の立ち上がりで第2信号S2(1)およびS2(2)は、ともにハイ(H)である。図4に示すように、遅延の程度が標準よりも遅いときには、第4信号S4の立ち上がりのタイミングが遅くなる。そして、例えば第4信号S4の立ち上がりで第2信号S2(1)およびS2(2)は、ともにロー(L)である。
このように、遅延の程度によって、複数の第2信号S2の状態が異なる。つまり、検出部3により複数の第2信号S2の状態を検出することにより、遅延の程度を検出することができる。そして、遅延の程度を検出することにより、動作状態の変化を検出することができる。従って、実施の形態1によれば、プロセス条件のばらつきや、回路の電圧や温度の変化を検出することができる。また、プロセス条件のばらつきや、回路の電圧や温度の変化を検出する回路の構成を簡素にすることができる。なお、第2信号生成部2の方が、第1信号生成部1よりも、動作状態の変化に対する遅延の変化量が小さくなるような構成としてもよい。
(実施の形態2)
(遅延差検出回路の第1の例)
実施の形態2の半導体集積回路は、遅延の程度を検出する遅延差検出回路を備えている。図5は、実施の形態2の遅延差検出回路の第1の例を示す回路図である。図5に示すように、遅延差検出回路100は、第1インバータ列11を備えている。説明の便宜上、第1インバータ列11の中間のノードをN12とし、第1インバータ列11の終点のノードをN13とする。第1インバータ列11の始点とノードN12との間、およびノードN12とノードN13との間に、それぞれ、複数(図示例では、2個)のインバータ12が直列に接続されている。インバータ12は、遅延素子として動作する。ノードN12およびノードN13の直前には、バッファ16,17が挿入されている。第1インバータ列11の始点は、遅延差検出回路100の入力端子INに接続されている。
第1インバータ列11の各インバータ12は、例えばスイッチング素子として動作するCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)インバータ13の電源電位側および接地電位側にそれぞれ第1抵抗素子14および第2抵抗素子15が接続された構成を有する。第1抵抗素子14の抵抗値および第2抵抗素子15の抵抗値は、CMOSインバータ13の各トランジスタのオン抵抗のばらつきを無視し得る程度に十分に大きい。また、第1抵抗素子14および第2抵抗素子15の抵抗値のばらつきはCMOSインバータ13のトランジスタのオン抵抗のばらつきに比べて小さい。第1抵抗素子14および第2抵抗素子15は、特に限定しないが、例えばポリシリコンでできている。CMOSインバータ13への入力信号がロー(L)であるとき、第1抵抗素子14が信号経路に接続されるので、CMOSインバータ13の出力信号がハイ(H)となる。CMOSインバータ13への入力信号がハイ(H)であるときには、第2抵抗素子15が信号経路に接続されるので、CMOSインバータ13の出力信号はロー(L)となる。
また、遅延差検出回路100は、第2インバータ列21を備えている。説明の便宜上、第2インバータ列21の中間のノードをN01とし、第2インバータ列21の終点のノードをN02とする。第2インバータ列21の始点とノードN01との間には、第1インバータ22が接続されている。ノードN01とノードN02との間には、複数のCMOSインバータ23が直列に接続されている。CMOSインバータ23は、遅延素子として動作する。第2インバータ列21の始点は、遅延差検出回路100の入力端子INに接続されている。前記第1インバータ列11の第1抵抗素子14の抵抗値および第2抵抗素子15の抵抗値は、第2インバータ列21のCMOSインバータ23の各トランジスタのオン抵抗のばらつきを無視し得る程度に十分に大きい。従って、第1インバータ列11は、第2インバータ列21よりも、動作状態の変化に対する遅延の変化量が小さい。動作状態として、例えば回路の電圧や温度が挙げられる。また、動作状態の変化には、プロセス条件のばらつきも含まれる。
また、遅延差検出回路100は、第2インバータ31および例えば4個の順序回路32,33,34,35を備えている。第2インバータ31は、第2インバータ列21の出力信号、すなわちノードN02の信号を反転する。説明の便宜上、第2インバータ31の出力ノードをN03とする。順序回路32,33,34,35は、例えばDフリップフロップを備えている。第1フリップフロップ回路(第1順序回路)32および第2フリップフロップ回路(第2順序回路)33のクロック端子は、ノードN02に接続されている。第1フリップフロップ回路32および第4フリップフロップ回路(第4順序回路)35のD端子は、ノードN12に接続されている。第3フリップフロップ回路(第3順序回路)34および第4フリップフロップ回路35のクロック端子は、ノードN03に接続されている。第2フリップフロップ回路33および第3フリップフロップ回路34のD端子は、ノードN13に接続されている。第1フリップフロップ回路32のQ端子、第2フリップフロップ回路33のQ端子、第3フリップフロップ回路34のQ端子および第4フリップフロップ回路35のQ端子は、それぞれ端子A、端子B、端子Cおよび端子Dに接続されている。また、ノードN01は、端子Eに接続されている。
(被制御回路の第1の例)
実施の形態2の半導体集積回路は、上述した遅延差検出回路100により制御される被制御回路を備えている。図6は、実施の形態2の被制御回路の第1の例を示す回路図である。図6に示すように、被制御回路200は、例えば3個のオア回路41,42,43、例えば3個のアンド回路44,45,46、例えば3個のPMOS(Positive channel Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ51,52,53および例えば3個のNMOS(Negative channel Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ54,55,56を備えている。
第1オア回路41、第2オア回路42、第3オア回路43、第1アンド回路44、第2アンド回路45および第3アンド回路46のそれぞれの一方の入力端子は、前記遅延差検出回路100の端子Eに接続されている。第1オア回路41のもう一方の入力端子は、接地されている。第2オア回路42、第3オア回路43、第1アンド回路44および第2アンド回路45のそれぞれのもう一方の入力端子は、それぞれ前記遅延差検出回路100の端子A、端子B、端子Cおよび端子Dに接続されている。第3アンド回路46のもう一方の入力端子は、電源に接続されている。
第1オア回路41、第2オア回路42および第3オア回路43のそれぞれの出力端子は、それぞれ第1PMOSトランジスタ51、第2PMOSトランジスタ52および第3PMOSトランジスタ53のそれぞれのゲート端子に接続されている。第1PMOSトランジスタ51、第2PMOSトランジスタ52および第3PMOSトランジスタ53のそれぞれのドレイン端子は、被制御回路200の出力端子OUTに接続されている。第1アンド回路44、第2アンド回路45および第3アンド回路46のそれぞれの出力端子は、それぞれ第1NMOSトランジスタ54、第2NMOSトランジスタ55および第3NMOSトランジスタ56のそれぞれのゲート端子に接続されている。第1NMOSトランジスタ54、第2NMOSトランジスタ55および第3NMOSトランジスタ56のそれぞれのドレイン端子は、被制御回路200の出力端子OUTに接続されている。第1の例の被制御回路200は、スルーレートを制御する回路として動作する。説明の便宜上、第1オア回路41、第2オア回路42、第3オア回路43、第1アンド回路44、第2アンド回路45および第3アンド回路46のそれぞれの出力ノードを、それぞれN21、N22、N23、N33、N32およびN31とする。
(動作)
図7は、実施の形態2の半導体集積回路の動作を示すタイミング図であり、遅延の程度が標準であるときの図である。図7に示すように、入力端子INへの入力信号がハイ(H)からロー(L)に遷移すると、ノードN12はd1だけ遅延してハイ(H)からロー(L)に遷移し、ノードN13はd2(ただし、d1<d2)だけ遅延してハイ(H)からロー(L)に遷移する。ノードN01は、第1インバータ22による遅延分だけ遅延してロー(L)からハイ(H)に遷移する。ノードN02は、ノードN01の遷移から遅延してロー(L)からハイ(H)に遷移する。遅延の程度が標準であるときには、ノードN02がロー(L)からハイ(H)に遷移するタイミングが、丁度、ノードN12がハイ(H)からロー(L)に遷移するタイミングと、ノードN13がハイ(H)からロー(L)に遷移するタイミングとの間になる。このようなタイミングの関係になるように、遅延差検出回路100の第1インバータ列11において、第1インバータ列11の始点とノードN12との間のインバータ12の数、およびノードN12とノードN13との間のインバータ12の数が調節されている。また、第2インバータ列21のCMOSインバータ23の数が調節されている。
また、入力端子INへの入力信号がロー(L)からハイ(H)に遷移すると、ノードN12およびノードN13は、それぞれd3およびd4(ただし、d3<d4)だけ遅延してロー(L)からハイ(H)に遷移する。通常、d3およびd4は、それぞれd1およびd2にほぼ等しい。ノードN01は、第1インバータ22による遅延分だけ遅延してハイ(H)からロー(L)に遷移する。ノードN03は、ノードN01の遷移から遅延してロー(L)からハイ(H)に遷移する。遅延の程度が標準であるときには、ノードN03がロー(L)からハイ(H)に遷移するタイミングが、丁度、ノードN12がロー(L)からハイ(H)に遷移するタイミングと、ノードN13がロー(L)からハイ(H)に遷移するタイミングとの間になる。このようなタイミングの関係になるように、遅延差検出回路100の第1インバータ列11において、第1インバータ列11の始点とノードN12との間のインバータ12の数、およびノードN12とノードN13との間のインバータ12の数が調節されている。また、第2インバータ列21のCMOSインバータ23の数が調節されている。
ノードN02がロー(L)からハイ(H)に遷移するときには、次のようになる。ノードN21は、端子E(ノードN01)と同じになる。第1フリップフロップ回路32は、ノードN12のロー(L)を出力するので、次にノードN02がロー(L)からハイ(H)に遷移するまで、端子Aがロー(L)となり、ノードN22は、端子E(ノードN01)と同じになる。第2フリップフロップ回路33は、ノードN13のハイ(H)を出力するので、次にノードN02がロー(L)からハイ(H)に遷移するまで、端子Bがハイ(H)となり、ノードN23は、ハイ(H)となる。これを繰り返すので、第1PMOSトランジスタ51および第2PMOSトランジスタ52は、入力端子INへの入力信号がハイ(H)およびロー(L)のときにそれぞれオン状態およびオフ状態となる。第3PMOSトランジスタ53は、動作しない。
ノードN03がロー(L)からハイ(H)に遷移するときには、次のようになる。ノードN31は、端子E(ノードN01)と同じになる。第4フリップフロップ回路35は、ノードN12のハイ(H)を出力するので、次にノードN03がロー(L)からハイ(H)に遷移するまで、端子Dがハイ(H)となり、ノードN32は、端子E(ノードN01)と同じになる。第3フリップフロップ回路34は、ノードN13のロー(L)を出力するので、次にノードN03がロー(L)からハイ(H)に遷移するまで、端子Cがロー(L)となり、ノードN33は、ロー(L)となる。これを繰り返すので、第3NMOSトランジスタ56および第2NMOSトランジスタ55は、入力端子INへの入力信号がロー(L)およびハイ(H)のときにそれぞれオン状態およびオフ状態となる。第1NMOSトランジスタ54は、動作しない。
つまり、被制御回路200は、遅延差検出回路100への入力信号を、2個のPMOSトランジスタ51,52と2個のNMOSトランジスタ55,56を駆動して、出力端子OUTから、入力端子INと同じレベルの信号を出力する。上述したように、PMOSトランジスタ51,52は、PMOSトランジスタの駆動数を制御するために入力端子INへの入力信号が立ち下がってから半周期遅れて制御される。同様に、NMOSトランジスタ55,56は、NMOSトランジスタの駆動数を制御するために入力信号が立ち上がってから半周期遅れて制御される。つまり、入力端子INへの入力信号の立ち下がりでPMOSトランジスタの駆動数が制御され、入力端子INへの入力信号の立ち上がりでNMOSトランジスタの駆動数が制御されている。このように、出力のトランジスタを制御するタイミングを入力信号に対して半周期遅らせることによって、遅延差検出回路100において入力信号を遅延させることによる影響がなくなる。
図8は、実施の形態2の半導体集積回路の動作を示すタイミング図であり、遅延の程度が標準よりも速いときの図である。図8に示すように、遅延の程度が標準よりも速いときには、標準の場合と比べて、ノードN02がロー(L)からハイ(H)に遷移するタイミングが速くなる。ノードN12およびノードN13がハイ(H)からロー(L)に遷移するタイミングは、ほとんど変化しない。ノードN02がロー(L)からハイ(H)に遷移するタイミングは、ノードN12およびノードN13がともにハイ(H)のときである。また、ノードN03がロー(L)からハイ(H)に遷移するタイミングは、ノードN12およびノードN13がともにロー(L)のときである。このようなタイミングの関係になるように、遅延差検出回路100の第1インバータ列11において、第1インバータ列11の始点とノードN12との間のインバータ12の数、およびノードN12とノードN13との間のインバータ12の数が調節されている。また、第2インバータ列21のCMOSインバータ23の数が調節されている。
ノードN02がロー(L)からハイ(H)に遷移するときには、次のようになる。ノードN21は、端子E(ノードN01)と同じになる。第1フリップフロップ回路32は、ノードN12のハイ(H)を出力するので、次にノードN02がロー(L)からハイ(H)に遷移するまで、端子Aがハイ(H)となり、ノードN22は、ハイ(H)となる。第2フリップフロップ回路33は、ノードN13のハイ(H)を出力するので、次にノードN02がロー(L)からハイ(H)に遷移するまで、端子Bがハイ(H)となり、ノードN23は、ハイ(H)となる。これを繰り返すので、第1PMOSトランジスタ51は、入力端子INへの入力信号がハイ(H)およびロー(L)のときにそれぞれオン状態およびオフ状態となる。第2PMOSトランジスタ52および第3PMOSトランジスタ53は、動作しない。
ノードN03がロー(L)からハイ(H)に遷移するときには、次のようになる。ノードN31は、端子E(ノードN01)と同じになる。第4フリップフロップ回路35は、ノードN12のロー(L)を出力するので、次にノードN03がロー(L)からハイ(H)に遷移するまで、端子Dがロー(L)となり、ノードN32は、ロー(L)となる。第3フリップフロップ回路34は、ノードN13のロー(L)を出力するので、次にノードN03がロー(L)からハイ(H)に遷移するまで、端子Cがロー(L)となり、ノードN33は、ロー(L)となる。これを繰り返すので、第3NMOSトランジスタ56は、入力端子INへの入力信号がロー(L)およびハイ(H)のときにそれぞれオン状態およびオフ状態となる。第1NMOSトランジスタ54および第2NMOSトランジスタ55は、動作しない。従って、被制御回路200は、遅延差検出回路100への入力信号を、1個のPMOSトランジスタ51と1個のNMOSトランジスタ56を駆動して、出力端子OUTから、入力端子INと同じレベルの信号を出力する。
図9は、実施の形態2の半導体集積回路の動作を示すタイミング図であり、遅延の程度が標準よりも遅いときの図である。図9に示すように、遅延の程度が標準よりも遅いときには、標準の場合と比べて、ノードN02がロー(L)からハイ(H)に遷移するタイミングが遅くなる。ノードN12およびノードN13がハイ(H)からロー(L)に遷移するタイミングは、ほとんど変化しない。ノードN02がロー(L)からハイ(H)に遷移するタイミングは、ノードN12およびノードN13がともにロー(L)のときである。また、ノードN03がロー(L)からハイ(H)に遷移するタイミングは、ノードN12およびノードN13がともにハイ(H)のときである。このようなタイミングの関係になるように、遅延差検出回路100の第1インバータ列11において、第1インバータ列11の始点とノードN12との間のインバータ12の数、およびノードN12とノードN13との間のインバータ12の数が調節されている。また、第2インバータ列21のCMOSインバータ23の数が調節されている。
ノードN02がロー(L)からハイ(H)に遷移するときには、次のようになる。ノードN21は、端子E(ノードN01)と同じになる。第1フリップフロップ回路32は、ノードN12のロー(L)を出力するので、次にノードN02がロー(L)からハイ(H)に遷移するまで、端子Aがロー(L)となり、ノードN22は、端子E(ノードN01)と同じになる。第2フリップフロップ回路33は、ノードN13のロー(L)を出力するので、次にノードN02がロー(L)からハイ(H)に遷移するまで、端子Bがロー(L)となり、ノードN23は、端子E(ノードN01)と同じになる。これを繰り返すので、第1PMOSトランジスタ51、第2PMOSトランジスタ52および第3PMOSトランジスタ53は、入力端子INへの入力信号がハイ(H)およびロー(L)のときにそれぞれオン状態およびオフ状態となる。
ノードN03がロー(L)からハイ(H)に遷移するときには、次のようになる。ノードN31は、端子E(ノードN01)と同じになる。第4フリップフロップ回路35は、ノードN12のハイ(H)を出力するので、次にノードN03がロー(L)からハイ(H)に遷移するまで、端子Dがハイ(H)となり、ノードN32は、端子E(ノードN01)と同じになる。第3フリップフロップ回路34は、ノードN13のハイ(H)を出力するので、次にノードN03がロー(L)からハイ(H)に遷移するまで、端子Cがハイ(H)となり、ノードN33は、端子E(ノードN01)と同じになる。これを繰り返すので、第1NMOSトランジスタ54、第2NMOSトランジスタ55および第3NMOSトランジスタ56は、入力端子INへの入力信号がロー(L)およびハイ(H)のときにそれぞれオン状態およびオフ状態となる。従って、被制御回路200は、遅延差検出回路100への入力信号を、3個のPMOSトランジスタ51,52,53と3個のNMOSトランジスタ54,55,56を駆動して、出力端子OUTから、入力端子INと同じレベルの信号を出力する。
(遅延差検出回路の第2の例)
図10は、実施の形態2の遅延差検出回路の第2の例を示す回路図である。図10に示す第2の例の遅延差検出回路101のように、第1インバータ列11の各インバータ12において、CMOSインバータ13の各トランジスタのバックゲートがそれぞれのソース端子に接続されていてもよい。図5に示す第1の例では、CMOSインバータ13のPMOSトランジスタのバックゲートは、電源に接続されている。また、第1の例では、CMOSインバータ13のNMOSトランジスタのバックゲートは、接地されている。その他の構成および動作は、第1の例と同様である。
(遅延差検出回路の第3の例)
図11は、実施の形態2の遅延差検出回路の第3の例を示す回路図である。図11に示す第3の例の遅延差検出回路102のように、第1インバータ列11の各インバータ12において、CMOSインバータ13のPMOSトランジスタとNMOSトランジスタとの間に第1抵抗素子14および第2抵抗素子15が接続されていてもよい。その他の構成および動作は、第1の例と同様である。
(遅延差検出回路の第4の例)
図12は、実施の形態2の遅延差検出回路の第4の例を示す回路図である。図12に示す第4の例の遅延差検出回路103のように、第1インバータ列11の各インバータ12のCMOSインバータ13および第2インバータ列21の各CMOSインバータ23において、トランジスタの配線がポリシリコンで形成されていてもよい。そして、第1インバータ列11のCMOSインバータ13の配線幅が、第2インバータ列21のCMOSインバータ23の配線幅よりも太くなっていてもよい。このような構成にすれば、第1インバータ列11における動作状態の変化に対する遅延の変化量は、第2インバータ列21における変化量よりも小さくなる。この場合、第1インバータ列11のインバータ12に第1抵抗素子や第2抵抗素子が接続されていてもよいし、接続されていなくてもよい。その他の構成および動作は、第1の例と同様である。
(遅延差検出回路の第5〜第8の例)
図13〜図16は、それぞれ実施の形態2の遅延差検出回路の第5〜第8の例を示す回路図である。図13に示すように、第5の遅延差検出回路104では、図5に示す第1の例において、第1順序回路32および第4順序回路35の2個のDフリップフロップの代わりに、順序回路としてRSフリップフロップ61が用いられている。また、第2順序回路33および第3順序回路34の2個のDフリップフロップの代わりに、RSフリップフロップ62が用いられている。第1インバータ列11の始点および第2インバータ列21の始点は、パワーオンリセット端子/POR(Power On Reset)に接続されている。ここで、/PORの「/」は、ローアクティブであることを表す。なお、特に断らない限り、端子および信号は、ハイアクティブである。第5の例では、パワーオンリセット信号の立ち上がりエッジを利用して、第1インバータ列11で遅延した信号と、第2インバータ列21で遅延した信号が得られる。第2インバータ列21には、偶数段のCMOSインバータ23が直列に接続されている。第2インバータ列21の先頭の第1インバータ、および第2インバータ列21の出力信号を反転させる第2インバータは、不要である。入力端子INと端子Eとの間には、第3インバータ24が接続されている。入力端子INへの入力信号を、第1インバータ列11や第2インバータ列21へ入力させずに、第3インバータ24を介して端子Eへ送信する構成の場合には、第3インバータ24の出力ノードがノードN01となる。
図14に示す第6の遅延差検出回路105は、図10に示す第2の例において、前記第5の例と同様に、順序回路としてRSフリップフロップ61,62を用いたものである。図15に示す第7の遅延差検出回路106および図16に示す第8の遅延差検出回路107は、それぞれ、図11に示す第3の例および図12に示す第4の例において、前記第5の例と同様にRSフリップフロップ61,62を用いたものである。遅延差検出回路の第5〜第8の例によれば、遅延差検出回路がリセット直後に動作した後、停止するので、遅延差検出回路で消費する電力が抑えられる。
(遅延差検出回路の第9の例)
図17は、実施の形態2の遅延差検出回路の第9の例を示す回路図である。図17に示すように、第9の遅延差検出回路108では、図5に示す第1の例において、第1インバータ列11の始点および第2インバータ列21の始点が、初期信号の入力端子INITに接続されている。入力端子INと端子Eとの間には、第3インバータ24が接続されている。ノードN01は、第3インバータ24の出力ノードである。図18は、実施の形態2の遅延差検出回路の第9の例を用いたときの動作を示すタイミング図であり、遅延の程度が標準であるときの図である。初期信号は、ハイ(H)からロー(L)に遷移した後、ロー(L)からハイ(H)に遷移し、ハイ(H)で固定される。第9の例では、初期信号の1回の立ち下がりと1回の立ち上がりの各エッジを利用して、第1インバータ列11で遅延した信号と、第2インバータ列21で遅延した信号が得られる。遅延差検出回路の第9の例によれば、遅延差検出回路が1回動作した後、動作が停止するので、遅延差検出回路で消費する電力が抑えられる。なお、初期信号として、ハイ(H)からロー(L)に遷移する信号と、ロー(L)からハイ(H)に遷移する信号を、遷移のタイミングをずらして用いてもよい。また、上述した遅延差検出回路の第2〜第4の例において、第9の例と同様の構成としてもよい。
(被制御回路の第2の例)
図19は、実施の形態2の被制御回路の第2の例を示す回路図である。図19に示すように、第2の例の被制御回路201は、例えば6個のアンド回路71,72,73,74,75,76、例えば2個の遅延回路77,78およびオア回路79を備えている。前記遅延差検出回路の端子Aおよび端子Bがともにハイ(H)である場合には、端子Eから入力した信号は、2個の遅延回路77,78を経由して出力端子OUTから出力される。端子Aがロー(L)であり、かつ端子Bがハイ(H)である場合には、端子Eから入力した信号は、1個の遅延回路77を経由して出力端子OUTから出力される。端子Aおよび端子Bがともにロー(L)である場合には、端子Eから入力した信号は、遅延回路77,78を経由せずに、出力端子OUTから出力される。第2の例の被制御回路201は、遅延のばらつきを小さくするように制御する回路として動作する。
(被制御回路の第3の例)
図20は、実施の形態2の被制御回路の第3の例を示す回路図である。図20に示すように、第3の例の被制御回路202は、例えば2個のインバータ81,82、例えば5個のトランジスタ83,84,85,86,87および例えば入力バッファとして動作するバッファ88を備えている。3個のトランジスタ83,84,85は、直列に接続されており、バッファ88の入力に対するプルダウン抵抗として動作する。前記遅延差検出回路の端子Aおよび端子Bがともにハイ(H)である場合には、3個のトランジスタ83,84,85がプルダウン抵抗として動作する。端子Aがロー(L)であり、かつ端子Bがハイ(H)である場合には、2個のトランジスタ83,85がプルダウン抵抗として動作する。端子Aおよび端子Bがともにロー(L)である場合には、1個のトランジスタ83がプルダウン抵抗として動作する。第3の例の被制御回路202は、プルダウン抵抗の大きさを制御する回路として動作する。なお、プルダウン抵抗は、トランジスタでなくてもよい。
(被制御回路の第4の例)
図21は、実施の形態2の被制御回路の第4の例を示す回路図である。図21に示すように、第4の例の被制御回路203は、例えば5個のトランジスタ91,92,93,94,95および例えば入力バッファとして動作するバッファ96を備えている。3個のトランジスタ91,92,93は、直列に接続されており、バッファ96の入力に対するプルアップ抵抗として動作する。前記遅延差検出回路の端子Aおよび端子Bがともにハイ(H)である場合には、3個のトランジスタ91,92,93がプルアップ抵抗として動作する。端子Aがロー(L)であり、かつ端子Bがハイ(H)である場合には、2個のトランジスタ91,93がプルアップ抵抗として動作する。端子Aおよび端子Bがともにロー(L)である場合には、1個のトランジスタ91がプルアップ抵抗として動作する。第4の例の被制御回路203は、プルアップ抵抗の大きさを制御する回路として動作する。なお、プルアップ抵抗は、トランジスタでなくてもよい。
(被制御回路の第5の例)
図22は、実施の形態2の被制御回路の第5の例を示す回路図である。図22に示すように、第5の例の被制御回路204は、例えば2個のインバータ301,302、例えば3個のVBB電位発生回路303,304,305、6個のトランジスタ306,307,308,309,310,311および3個のコンデンサ312,313,314を備えている。前記遅延差検出回路の端子Aおよび端子Bがともにハイ(H)である場合には、1個のVBB電位発生回路303が動作する。端子Aがロー(L)であり、かつ端子Bがハイ(H)である場合には、2個のVBB電位発生回路303,304が動作する。端子Aおよび端子Bがともにロー(L)である場合には、3個のVBB電位発生回路303,304,305が動作する。第5の例の被制御回路204は、VBB電位のばらつきを小さくするように制御する回路として動作する。
(遅延差検出回路の第10の例および被制御回路の第6の例)
図23は、実施の形態2の遅延差検出回路の第10の例および被制御回路の第6の例を示す回路図である。図23に示すように、第10の遅延差検出回路109は、図5に示す遅延差検出回路の第1の例において、第1インバータ列11を、3個以上、図示例では例えば5個の遅延素子321,322,323,324,325を備えた構成としたものである。各遅延素子321,322,323,324,325は、図5に示す遅延差検出回路の第1の例において、ノードN12とノードN13との間に直列に接続された複数のインバータ12およびバッファ17に相当する。便宜上、1番目の遅延素子321と2番目の遅延素子322との間のノード、2番目の遅延素子322と3番目の遅延素子323との間のノード、3番目の遅延素子323と4番目の遅延素子324との間のノードおよび4番目の遅延素子324と5番目の遅延素子325との間のノードをそれぞれN12、N13、N14およびN15とする。第1インバータ列11の終点のノードをN16とする。
第1インバータ列11における遅延素子の段数が増えた分、順序回路も増えている。図示例では、図5に示す第1の例に、ノードN02の立ち上がりタイミングでノードN14、ノードN15およびノードN16をそれぞれ出力する第5フリップフロップ回路331、第6フリップフロップ回路332および第7フリップフロップ回路333が追加されている。また、ノードN03の立ち上がりタイミングでノードN14、ノードN15およびノードN16をそれぞれ出力する第8フリップフロップ回路334、第9フリップフロップ回路335および第10フリップフロップ回路336が追加されている。
図23に示すように、第6の例の被制御回路205は、図6に示す被制御回路の第1の例に、第5フリップフロップ回路331、第6フリップフロップ回路332および第7フリップフロップ回路333にそれぞれ対応する第4オア回路341、第5オア回路342および第6オア回路343が追加されている。また、第8フリップフロップ回路334、第9フリップフロップ回路335および第10フリップフロップ回路336にそれぞれ対応する第4アンド回路344、第5アンド回路345および第6アンド回路346が追加されている。便宜上、第4オア回路341、第5オア回路342、第6オア回路343、第4アンド回路344、第5アンド回路345および第6アンド回路346のそれぞれの出力ノードを、それぞれN24、N25、N26、N34、N35およびN36とする。
図24は、実施の形態2の遅延差検出回路の第10の例と被制御回路の第6の例を用いたときの動作を示すタイミング図である。図24に示すように、遅延の程度が標準であるときには、例えばノードN02の立ち上がりタイミングのときにノードN12およびノードN13がロー(L)であり、ノードN14、ノードN15およびノードN16がハイ(H)となる。また、例えばノードN03の立ち上がりタイミングのときにノードN12およびノードN13がハイ(H)であり、ノードN14、ノードN15およびノードN16がロー(L)となる。遅延の程度が標準よりも速くなるのに伴って、ノードN02の立ち上がりタイミングのときにロー(L)であるノードが減り、ハイ(H)であるノードが増える。また、遅延の程度が標準よりも速くなるのに伴って、ノードN03の立ち上がりタイミングのときにハイ(H)であるノードが減り、ロー(L)であるノードが増える。反対に、遅延の程度が標準よりも遅くなるのに伴って、ノードN02の立ち上がりタイミングのときにロー(L)であるノードが増え、ハイ(H)であるノードが減る。また、遅延の程度が標準よりも遅くなるのに伴って、ノードN03の立ち上がりタイミングのときにハイ(H)であるノードが増え、ロー(L)であるノードが減る。
このように、第1インバータ列11の遅延素子の段数を増やすことによって、被制御回路をより高精度に制御することができる。なお、第1インバータ列11の遅延素子の段数は3段、4段または6段以上でもよい。その際、順序回路の数、オア回路やアンド回路の数は、第1インバータ列11の遅延素子の段数に応じた数となる。なお、遅延差検出回路の第1〜第9のいずれかの例と被制御回路の第1〜第5のいずれかの例とを組み合わせた構成において、第1インバータ列11の遅延素子の段数を3段、4段または6段以上にしてもよい。
(単一の遅延差検出回路で複数の被制御回路を制御する例)
図25は、実施の形態2の単一の遅延差検出回路で複数の被制御回路を制御する例を示す回路図である。図25に示すように、単一の遅延差検出回路110が複数の被制御回路206,207,208,209を制御する構成としてもよい。この場合、遅延差検出回路110は、例えば図17に示す第9の例の遅延差検出回路108であってもよい。また、第9の例の遅延差検出回路108における初期信号の代わりに、遅延差検出回路110をクロック信号の入力端子CLKに接続し、クロック信号の立ち下がりと立ち上がりの各エッジを利用して、遅延差検出回路110で遅延した信号を得る構成としてもよい。クロック信号は、遅延差検出回路110で遅延状態を検出したいときに、ハイ(H)からロー(L)へ遷移し、ロー(L)からハイ(H)へ遷移する。また、各被制御回路206,207,208,209は、上述した各被制御回路のうち、同じ構成の回路であってもよいし、異なる構成の回路であってもよい。入力端子IN1、入力端子IN2、入力端子IN3および入力端子INnからそれぞれ第1被制御回路206、第2被制御回路207、第3被制御回路208および第n被制御回路209への入力信号を反転させる各インバータ25,26,27,28は、第9の例の遅延差検出回路108の第3インバータに相当する。
図26〜図28は、実施の形態2の単一の遅延差検出回路で複数の被制御回路を制御する例の動作を示すタイミング図である。図27は、図26の続きであり、図28は、図27の続きである。これらの図において、INkは、複数の被制御回路のうちの第k被制御回路に対応する入力端子の挙動を表す。従って、N01は、入力端子INkから第k被制御回路への入力信号を反転させる第3インバータの出力ノードの挙動を表す。ただし、kは、1〜nの整数である。ここでは、例えば、遅延差検出回路110は、図17に示す遅延差検出回路の第9の例であるとし、第k被制御回路は、図6に示す被制御回路の第1の例であるとする。図26には、遅延の程度が標準であるときの挙動が示されている。図27には、遅延の程度が標準である状態からそれよりも速い状態へ変化したときの挙動が示されている。図28には、遅延の程度が標準よりも速い状態から遅延の程度が標準よりも遅い状態へ変化したときの挙動が示されている。
実施の形態2によれば、遅延差検出回路により遅延の程度を検出することができるので、プロセス条件のばらつきや、回路の電圧や温度の変化を検出することができる。また、プロセス条件のばらつきや、回路の電圧や温度の変化を検出する回路の構成を簡素にすることができる。また、遅延差検出回路がインバータで構成されているので、定常電流が流れない。従って、消費電力を削減することができる。また、被制御回路を第1の例の構成とすれば、スルーレートを制御することができるので、スルーレートの最小値と最大値が決められているような装置に適用することができる。スルーレートの最小値と最大値が決められている規格として、例えば「Additional AC characteristics for Ultra DMA modes greater than mode 4」というATAの規格がある。なお、第1インバータ列11のインバータ12の代わりに、ナンド(NAND)回路やノア(NOR)回路などの論理回路を用いてもよい。また、第2インバータ列21のCMOSインバータ23の代わりに、ナンド回路やノア回路などの論理回路を用いてもよい。
(実施の形態3)
(遅延差検出回路)
実施の形態2の遅延差検出回路において、プロセス条件がばらついた場合に、PチャネルトランジスタとNチャネルトランジスタとで一方のオンする速さが標準よりも速くなり、かつ他方のオンする速さが標準よりも遅くなることがある。実施の形態3の半導体集積回路は、そのような場合に、遅延の程度を検出する遅延差検出回路である。例えばプロセス条件が設計通りであるときにトランジスタのオンする速さが標準となる。以下の説明において、上記実施の形態2と同様の構成については、実施の形態2と同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図29は、実施の形態3の遅延差検出回路の一例を示す回路図である。図29に示すように、遅延差検出回路111は、実施の形態2と同様の構成の第1インバータ列11を備えている。遅延差検出回路111は、後述する第2インバータ列121を備えている。第2インバータ列121の端子Fは、遅延差検出回路111の入力端子INに接続されている。第2インバータ列121の端子Gは、端子Eに接続されている。第2インバータ列121の端子Hは、第1フリップフロップ回路32のクロック端子および第2フリップフロップ回路33のクロック端子に接続されている。第2インバータ列121の端子Iは、第2インバータ31の入力ノードに接続されている。第2インバータ31の出力ノードは、第3フリップフロップ回路34のクロック端子および第4フリップフロップ回路35のクロック端子に接続されている。実施の形態3においては、ノードN01は端子G(すなわち端子E)であり、ノードN02は端子Hであり、ノードN03は第2インバータ31の出力ノードである。
図30は、実施の形態3の第2インバータ列の一例を示す回路図である。図30に示すように、第2インバータ列121は、第1インバータ22、第2インバータ列(P)122および第2インバータ列(N)123を備えている。第2インバータ列(P)122は、Pチャネルトランジスタのプロセス条件のばらつきを検出する回路である。第2インバータ列(N)123は、Nチャネルトランジスタのプロセス条件のばらつきを検出する回路である。第1インバータ22の入力ノードは、端子Fに接続されている。第1インバータ22の出力ノードは、端子G、第2インバータ列(P)122の始点および第2インバータ列(N)123の始点に接続されている。第2インバータ列(P)122の終点は、端子Hに接続されている。第2インバータ列(N)123の終点は、端子Iに接続されている。
第2インバータ列(P)122の始点と終点との間には、偶数個のCMOSインバータ124,125が直列に接続されている。CMOSインバータ124,125は、遅延素子として動作する。第2インバータ列(P)122の始点側から奇数番目のインバータ124の接地電位側には抵抗素子126が接続されている。抵抗素子126の抵抗値は、Pチャネルトランジスタのオン抵抗のばらつきを無視し得る程度に十分に大きい。抵抗素子126の抵抗値のばらつきは、Pチャネルトランジスタのオン抵抗のばらつきに比べて小さい。抵抗素子126は、特に限定しないが、例えばポリシリコンでできている。奇数番目のインバータ124への入力信号がハイ(H)であるとき、抵抗素子126が信号経路に接続されるので、奇数番目のインバータ124の出力信号はロー(L)となる。奇数番目のインバータ124の出力信号がロー(L)になると、偶数番目のインバータ125への入力信号がロー(L)になるので、偶数番目のインバータ125の出力信号はハイ(H)になる。これが第2インバータ列(P)122の最終段の偶数番目のインバータ125まで繰り返されるので、端子H、すなわちノードN02がハイ(H)となる。
奇数番目のインバータ124のNチャネルトランジスタに抵抗素子126が接続されているので、奇数番目のインバータ124のNチャネルトランジスタがオンするときの速さは、ほぼ標準の速さである。一方、偶数番目のインバータ125のPチャネルトランジスタには抵抗素子が接続されていないので、偶数番目のインバータ125のPチャネルトランジスタがオンするときの速さは、例えばPチャネルトランジスタのプロセス条件のばらつきの影響を受ける。つまり、偶数番目のインバータ125のPチャネルトランジスタがオンするときの速さは、標準よりも速くなったり遅くなったりする。
第2インバータ列(N)123の始点と終点との間には、偶数個のCMOSインバータ127,128が直列に接続されている。CMOSインバータ127,128は、遅延素子として動作する。第2インバータ列(N)123の始点側から奇数番目のインバータ127の電源電位側には抵抗素子129が接続されている。抵抗素子129の抵抗値は、Nチャネルトランジスタのオン抵抗のばらつきを無視し得る程度に十分に大きい。抵抗素子129の抵抗値のばらつきは、Nチャネルトランジスタのオン抵抗のばらつきに比べて小さい。抵抗素子129は、特に限定しないが、例えばポリシリコンでできている。奇数番目のインバータ127への入力信号がロー(L)であるとき、抵抗素子129が信号経路に接続されるので、奇数番目のインバータ127の出力信号はハイ(H)となる。奇数番目のインバータ127の出力信号がハイ(H)になると、偶数番目のインバータ128への入力信号がハイ(H)になるので、偶数番目のインバータ128の出力信号はロー(L)になる。これが第2インバータ列(N)123の最終段の偶数番目のインバータ128まで繰り返されるので、端子Iがロー(L)となる。
奇数番目のインバータ127のPチャネルトランジスタに抵抗素子129が接続されているので、奇数番目のインバータ127のPチャネルトランジスタがオンするときの速さは、ほぼ標準の速さである。一方、偶数番目のインバータ128のNチャネルトランジスタには抵抗素子が接続されていないので、偶数番目のインバータ128のNチャネルトランジスタがオンするときの速さは、例えばNチャネルトランジスタのプロセス条件のばらつきの影響を受ける。つまり、偶数番目のインバータ128のNチャネルトランジスタがオンするときの速さは、標準よりも速くなったり遅くなったりする。
なお、第2インバータ列(P)122において、奇数番目のインバータ124のNチャネルトランジスタに接続されている抵抗素子126は、該トランジスタのソース端子に接続されていてもよいし、ドレイン端子に接続されていてもよい。また、第2インバータ列(P)122において、奇数番目のインバータ124のNチャネルトランジスタのソース配線がポリシリコンで形成されており、該ソース配線の抵抗値が偶数番目のインバータ125のPチャネルトランジスタのドレイン配線の抵抗値よりも大きくなっていてもよい。第2インバータ列(N)123において、奇数番目のインバータ127のPチャネルトランジスタに接続されている抵抗素子129は、該トランジスタのソース端子に接続されていてもよいし、ドレイン端子に接続されていてもよい。また、第2インバータ列(N)123において、奇数番目のインバータ127のPチャネルトランジスタのソース配線がポリシリコンで形成されており、該ソース配線の抵抗値が偶数番目のインバータ128のNチャネルトランジスタのドレイン配線の抵抗値よりも大きくなっていてもよい。
(動作)
実施の形態3の遅延差検出回路を実施の形態2の被制御回路の第1の例(図6参照)と組み合わせた例を用いて、実施の形態3の遅延差検出回路の動作について説明する。Pチャネルトランジスタの遅延の程度およびNチャネルトランジスタの遅延の程度がともに標準であるときの動作は、図7に示すように、ノードN02がロー(L)からハイ(H)に遷移するときに、ノードN12がロー(L)であり、ノードN13がハイ(H)である。このような関係になるように、遅延差検出回路111の第1インバータ列11においてインバータ12の数が調節されている。また、第2インバータ列121において、第2インバータ列(P)122のインバータ124,125の数が調節されている。ノードN03がロー(L)からハイ(H)に遷移するときに、ノードN12がハイ(H)であり、ノードN13がロー(L)である。このような関係になるように、遅延差検出回路111の第1インバータ列11においてインバータ12の数が調節されている。また、第2インバータ列121において、第2インバータ列(N)123のインバータ127,128の数が調節されている。
Pチャネルトランジスタの遅延の程度およびNチャネルトランジスタの遅延の程度がともに標準であるときには、例えば被制御回路の第1の例200において、第1PMOSトランジスタ51および第2PMOSトランジスタ52が動作する。第3PMOSトランジスタ53は動作しない。また、第2NMOSトランジスタ55および第3NMOSトランジスタ56が動作する。第1NMOSトランジスタ54は動作しない。つまり、被制御回路200は、PMOSトランジスタおよびNMOSトランジスタが2個ずつ駆動されて、遅延差検出回路111の入力端子INへの入力信号と同じレベルの信号を出力端子OUTから出力する。
図31は、実施の形態3の半導体集積回路の動作を示すタイミング図であり、Pチャネルトランジスタのオンする速さが標準よりも速く、Nチャネルトランジスタのオンする速さが標準よりも遅いときの図である。図31に示すように、ノードN01がロー(L)からハイ(H)に遷移するとき、第2インバータ列(P)122において奇数番目のインバータ124のNチャネルトランジスタは、抵抗素子126に接続されているので、標準の速さでオンする。それに伴って、第2インバータ列(P)122において偶数番目のインバータ125のPチャネルトランジスタが標準よりも速くオンする。従って、端子H、すなわちノードN02は、図7に比べて速くロー(L)からハイ(H)に遷移し、ノードN12およびノードN13はともにハイ(H)となる。このような関係になるように、遅延差検出回路111の第1インバータ列11においてインバータ12の数が調節されている。また、第2インバータ列121において、第2インバータ列(P)122のインバータ124,125の数が調節されている。
一方、ノードN01がハイ(H)からロー(L)に遷移するとき、第2インバータ列(N)123において奇数番目のインバータ127のPチャネルトランジスタは、抵抗素子129に接続されているので、標準の速さでオンする。それに伴って、第2インバータ列(N)123において偶数番目のインバータ128のNチャネルトランジスタが標準よりも遅くオンする。ノードN03のレベルは、端子Iのレベルを第2インバータ31により反転させたレベルである。従って、ノードN03は、図7に比べて遅くロー(L)からハイ(H)に遷移し、ノードN12およびノードN13はともにハイ(H)となる。このような関係になるように、遅延差検出回路111の第1インバータ列11においてインバータ12の数が調節されている。また、第2インバータ列121において、第2インバータ列(N)123のインバータ127,128の数が調節されている。
ノードN02がロー(L)からハイ(H)に遷移するときにノードN12およびノードN13がともにハイ(H)である場合のノードN21、ノードN22およびノードN23の状態については、図8に示す動作と同様である。従って、第1PMOSトランジスタ51が動作し、第2PMOSトランジスタ52および第3PMOSトランジスタ53は動作しない。ノードN03がロー(L)からハイ(H)に遷移するときにノードN12およびノードN13がともにハイ(H)である場合のノードN31、ノードN32およびノードN33の状態については、図9に示す動作と同様である。従って、第1NMOSトランジスタ54、第2NMOSトランジスタ55および第3NMOSトランジスタ56が動作する。それによって、被制御回路200において、動作するPMOSトランジスタの数が減るので、PMOSトランジスタによる駆動能力が下がる。一方、動作するNMOSトランジスタの数が増えることによって、NMOSトランジスタによる駆動能力が上がる。このようにして、例えばプロセス条件のばらつきによる被制御回路200のスルーレートのアンバランスを解消することができる。
図32は、実施の形態3の半導体集積回路の動作を示すタイミング図であり、Pチャネルトランジスタのオンする速さが標準よりも遅く、Nチャネルトランジスタのオンする速さが標準よりも速いときの図である。図32に示すように、ノードN01がロー(L)からハイ(H)に遷移するとき、第2インバータ列(P)122において奇数番目のインバータ124のNチャネルトランジスタは、標準の速さでオンする。それに伴って、第2インバータ列(P)122において偶数番目のインバータ125のPチャネルトランジスタが標準よりも遅くオンする。従って、ノードN02は、図7に比べて遅くロー(L)からハイ(H)に遷移し、ノードN12およびノードN13はともにロー(L)となる。このような関係になるように、遅延差検出回路111の第1インバータ列11においてインバータ12の数が調節されている。また、第2インバータ列121において、第2インバータ列(P)122のインバータ124,125の数が調節されている。
一方、ノードN01がハイ(H)からロー(L)に遷移するとき、第2インバータ列(N)123において奇数番目のインバータ127のPチャネルトランジスタは、標準の速さでオンする。それに伴って、第2インバータ列(N)123において偶数番目のインバータ128のNチャネルトランジスタが標準よりも速くオンする。従って、ノードN03は、図7に比べて速くロー(L)からハイ(H)に遷移し、ノードN12およびノードN13はともにロー(L)となる。このような関係になるように、遅延差検出回路111の第1インバータ列11においてインバータ12の数が調節されている。また、第2インバータ列121において、第2インバータ列(N)123のインバータ127,128の数が調節されている。
ノードN02がロー(L)からハイ(H)に遷移するときにノードN12およびノードN13がともにロー(L)である場合のノードN21、ノードN22およびノードN23の状態については、図9に示す動作と同様である。従って、第1PMOSトランジスタ51、第2PMOSトランジスタ52および第3PMOSトランジスタ53が動作する。ノードN03がロー(L)からハイ(H)に遷移するときにノードN12およびノードN13がともにロー(L)である場合のノードN31、ノードN32およびノードN33の状態については、図8に示す動作と同様である。従って、第3NMOSトランジスタ56が動作し、第1NMOSトランジスタ54および第2NMOSトランジスタ55は動作しない。それによって、被制御回路200において、動作するPMOSトランジスタの数が増えるので、PMOSトランジスタによる駆動能力が上がる。一方、動作するNMOSトランジスタの数が減ることによって、NMOSトランジスタによる駆動能力が下がる。このようにして、例えばプロセス条件のばらつきによる被制御回路200のスルーレートのアンバランスを解消することができる。
実施の形態3によれば、実施の形態2にと同様の効果が得られる。また、プロセス条件のばらつきなどによって、PチャネルトランジスタとNチャネルトランジスタとで特性が逆の方向に振れた場合でも、遅延差検出回路により遅延の程度を検出することができる。なお、第2インバータ列121のインバータ124,125,127,128の代わりに、ナンド回路やノア回路などの論理回路を用いてもよい。また、実施の形態3の遅延差検出回路111を、例えば図23に示すように、第1インバータ列11が3個以上の遅延素子321,322,323,324,325を備えた構成に適用することができる。また、実施の形態3の遅延差検出回路111を、例えば図25に示すように、複数の被制御回路206,207,208,209を制御する構成に適用することができる。
上述した実施の形態1、2、3に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)第1信号に対して遅延を有し、互いに異なるタイミングで状態が遷移する複数の第2信号を生成する第1信号生成部と、前記第1信号に対して遅延を有する第3信号を生成する第2信号生成部と、前記第3信号の状態が遷移する場合の、前記複数の前記第2信号の状態に基づいて、信号の遅延状態を検出する検出部と、を備え、前記第1信号生成部と前記第2信号生成部とでは、動作状態の変化に対する遅延の変化量が異なることを特徴とする半導体集積回路。
(付記2)前記第1信号生成部は、前記第2信号生成部よりも、動作状態の変化に対する遅延の変化量が小さいことを特徴とする付記1に記載の半導体集積回路。
(付記3)前記第1信号生成部は、複数のインバータ部が直列に接続された第1インバータ列を備え、前記第1インバータ列の各インバータ部は、高電位側に接続された第1抵抗素子、低電位側に接続された第2抵抗素子、並びに前記第1信号の状態に応じて前記第1抵抗素子および前記第2抵抗素子のいずれか一方を前記第1信号生成部の回路から切り離すスイッチング素子を備えることを特徴とする付記2に記載の半導体集積回路。
(付記4)前記スイッチング素子は、トランジスタを含むスイッチング素子であり、前記第1抵抗素子および前記第2抵抗素子の各抵抗値は、前記スイッチング素子のトランジスタのオン抵抗の値よりも大きく、抵抗値のばらつきはトランジスタのオン抵抗のばらつきに比べて小さいことを特徴とする付記3に記載の半導体集積回路。
(付記5)前記第1抵抗素子および前記第2抵抗素子は、ポリシリコンでできていることを特徴とする付記4に記載の半導体集積回路。
(付記6)前記第2信号生成部は、複数のCMOSインバータ部が直列に接続された第2インバータ列を備えることを特徴とする付記2〜5のいずれか一つに記載の半導体集積回路。
(付記7)前記第1信号生成部は、複数のCMOSインバータ部が直列に接続された第1インバータ列を備え、前記第2信号生成部は、複数のCMOSインバータ部が直列に接続された第2インバータ列を備え、前記第1インバータ列のトランジスタおよび前記第2インバータ列のトランジスタは、ポリシリコンでできた配線を備え、前記第1インバータ列のトランジスタの配線幅は、前記第2インバータ列のトランジスタの配線幅よりも太いことを特徴とする付記2に記載の半導体集積回路。
(付記8)前記検出部は、前記第2信号生成部で生成された前記第3信号が第1の状態から第2の状態に遷移するときに、前記第1信号生成部で生成された複数の前記第2信号を出力する第1順序回路部を備えることを特徴とする付記1〜7のいずれか一つに記載の半導体集積回路。
(付記9)前記検出部は、前記第2信号生成部で生成された前記第3信号が前記第2の状態から前記第1の状態に遷移するときに、前記第1信号生成部で生成された複数の前記第2信号を出力する第2順序回路部を備えることを特徴とする付記8に記載の半導体集積回路。
(付記10)前記第2信号生成部は、Pチャネルトランジスタの遅延の変化量がNチャネルトランジスタの遅延の変化量よりも大きいインバータ列を含む第1の回路部と、Nチャネルトランジスタの遅延の変化量がPチャネルトランジスタの遅延の変化量よりも大きいインバータ列を含む第2の回路部と、を備え、前記第1順序回路部に前記第3信号として前記第1の回路部の出力信号を出力し、前記第2順序回路部に前記第3信号として前記第2の回路部の出力信号を出力することを特徴とする付記9に記載の半導体集積回路。
(付記11)前記第1順序回路部および前記第2順序回路部からそれぞれ出力された信号に基づいて制御される被制御回路を備えることを特徴とする付記10に記載の半導体集積回路。
(付記12)前記被制御回路は、信号経路に接続された複数のPチャネルトランジスタおよび前記信号経路に接続された複数のNチャネルトランジスタを備え、前記第1順序回路部から出力された信号に基づいて、オン状態となる前記Pチャネルトランジスタの数が制御され、前記第2順序回路部から出力された信号に基づいて、オン状態となる前記Nチャネルトランジスタの数が制御されることを特徴とする付記11に記載の半導体集積回路。
(付記13)入力信号を反転させた反転信号、前記第1順序回路部から出力された信号、および前記第2順序回路部から出力された信号に基づいて、前記入力信号の状態の遷移に対して半周期遅れて前記Pチャネルトランジスタおよび前記Nチャネルトランジスタのオン状態とオフ状態が切り替わることを特徴とする付記12に記載の半導体集積回路。
(付記14)前記第1順序回路部から出力された信号に基づいて制御される被制御回路を備えることを特徴とする付記8に記載の半導体集積回路。
(付記15)前記被制御回路は、一つ以上の遅延回路を備え、前記第1順序回路部から出力された信号に基づいて、信号経路内の前記遅延回路の数が制御されることを特徴とする付記14に記載の半導体集積回路。
(付記16)前記被制御回路は、直列に接続された複数の第3抵抗素子、およびそれぞれの前記第3抵抗素子の両端を短絡可能な素子を備え、前記第1順序回路部から出力された信号に基づいて、両端が短絡された前記第3抵抗素子の数が制御されることを特徴とする付記14に記載の半導体集積回路。
(付記17)前記被制御回路は、並列に接続された複数の電位発生回路を備え、前記第1順序回路部から出力された信号に基づいて、動作する前記電位発生回路の数が制御されることを特徴とする付記14に記載の半導体集積回路。
(付記18)複数の前記被制御回路を備えることを特徴とする付記11〜17のいずれか一つに記載の半導体集積回路。
(付記19)前記第1信号は、所定回数状態を遷移した後、固定されることを特徴とする付記1〜18のいずれか一つに記載の半導体集積回路。
(付記20)第1信号に対して第1の変化量で変化する動作状態に応じて、互いに異なるタイミングで状態が遷移する複数の第2信号を生成し、前記第1信号に対して第2の変化量で変化する動作状態に応じて、第3信号を生成し、前記第3信号の状態が遷移する場合の、前記複数の前記第2信号の状態に基づいて、信号の遅延状態を検出し、前記遅延状態に基づいて、前記信号を制御する回路を調整することを特徴とする信号調整方法。
S1 第1信号
S2 第2信号
S3 第3信号
S4 第4信号
1 第1信号生成部
2 第2信号生成部
3 検出部
11 第1インバータ列
12 インバータ部
13 スイッチング素子
14 第1抵抗素子
15 第2抵抗素子
21,121 第2インバータ列
23 CMOSインバータ部
32,33,331〜333 第1順序回路部
34,35,334〜336 第2順序回路部
51〜53 Pチャネルトランジスタ
54〜56 Nチャネルトランジスタ
77,78 遅延回路
83〜85,91〜93 第3抵抗素子
86,87,94,95 第3抵抗素子の両端を短絡可能な素子
100〜111 半導体集積回路
200〜209 被制御回路
303〜305 電位発生回路

Claims (8)

  1. 第1信号に対して遅延を有し、互いに異なるタイミングで状態が遷移する複数の第2信号を生成する第1信号生成部と、前記第1信号に対して遅延を有する第3信号を生成する第2信号生成部と、前記第3信号の状態が遷移する場合の、前記複数の前記第2信号の状態に基づいて、信号の遅延状態を検出する検出部と、を備え、
    前記第1信号生成部は、複数のインバータ部が直列に接続された第1インバータ列を備え、
    前記第1インバータ列の各インバータ部は、高電位側に接続された第1抵抗素子、低電位側に接続された第2抵抗素子、並びに前記第1信号の状態に応じて前記第1抵抗素子および前記第2抵抗素子のいずれか一方を前記第1信号生成部の回路から切り離すスイッチング素子を備え、
    前記第1信号生成部と前記第2信号生成部とでは、動作状態の変化に対する遅延の変化量が異なることを特徴とする半導体集積回路。
  2. 前記第1信号生成部は、前記第2信号生成部よりも、動作状態の変化に対する遅延の変化量が小さいことを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
  3. 前記スイッチング素子は、トランジスタを含むスイッチング素子であり、
    前記第1抵抗素子および前記第2抵抗素子の各抵抗値は、前記スイッチング素子のトランジスタのオン抵抗の値よりも大きく、抵抗値のばらつきはトランジスタのオン抵抗のばらつきに比べて小さいことを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
  4. 前記第2信号生成部は、複数のCMOSインバータ部が直列に接続された第2インバータ列を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の半導体集積回路。
  5. 前記検出部は、前記第2信号生成部で生成された前記第3信号が第1の状態から第2の状態に遷移するときに、前記第1信号生成部で生成された複数の前記第2信号を出力する第1順序回路部を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の半導体集積回路。
  6. 前記検出部は、前記第2信号生成部で生成された前記第3信号が前記第2の状態から前記第1の状態に遷移するときに、前記第1信号生成部で生成された複数の前記第2信号を出力する第2順序回路部を備えることを特徴とする請求項5に記載の半導体集積回路。
  7. 前記第1順序回路部および前記第2順序回路部からそれぞれ出力された信号に基づいて制御される被制御回路を備えることを特徴とする請求項6に記載の半導体集積回路。
  8. 前記被制御回路は、信号経路に接続された複数のPチャネルトランジスタおよび前記信号経路に接続された複数のNチャネルトランジスタを備え、
    前記第1順序回路部から出力された信号に基づいて、オン状態となる前記Pチャネルトランジスタの数が制御され、前記第2順序回路部から出力された信号に基づいて、オン状態となる前記Nチャネルトランジスタの数が制御されることを特徴とする請求項7に記載の半導体集積回路。
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