JP3902598B2 - 半導体回路装置 - Google Patents

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Description

本発明は、信号線駆動回路を備えた半導体回路装置に関し、各回路ブロック間の信号転送を低電圧、小振幅、低消費電流、かつ高速に行う信号線駆動回路を備えた半導体回路装置に係わる。
近年の半導体回路装置の高集積化、大規模化、高速化などにより動作電流の増大、及びそれに伴う半導体回路装置の発熱が大きな問題になってきており、動作電流削減が大きな課題となっている。この課題の対策の一つとして、半導体回路装置に供給する外部電源電圧、または内部降圧電源電圧を低く下げて動作電流を削減しようとする動きもあるが、単純に電源電圧を下げると回路の動作速度が遅れるという大きな問題が発生する。
一般的な半導体回路装置は、回路ブロック、及び回路ブロック間に信号を伝達する信号線を含んで構成される。CMOSプロセスで構成された一般的な半導体回路装置の例(第1従来例)を図10に示す。回路ブロックは論理回路20と信号線駆動回路25とから構成される。論理回路20は入力信号線1から入力された信号を論理演算し、出力信号をノード2に出力する。信号線駆動回路25は、NMOSトランジスタQN10及びPMOSトランジスタQP10から成るインバータでノード2から入力された信号をバッファリングして出力信号線10に出力する。
論理回路20及び信号線駆動回路25には正の電源としてVCCが供給され、負の電源として接地レベル(GND)が供給されている。VCCは、外部電源または内部降圧電源である。また出力信号線10には配線容量CLが付いている。なお本願の説明では単純化のために、回路ブロックへの入力信号は入力信号線1の1本、出力は出力信号線10の1本の例として説明するが、回路ブロックに複数本の信号が入力され、また複数本の信号が出力される場合もある。また通常、論理回路の論理閾値レベルはVCCとGNDの中間点、すなわち1/2×VCCに設定される。
図10の第1従来例の回路構成における動作電流は、主に回路ブロック内の各接続点(ノード)における容量の充放電、及び配線容量CLの充放電で消費される。各節点及び出力信号線10はVCCとGNDとで振幅するため、VCCを低い電圧にすることで各節点及び信号線の振幅電圧が小さくなり動作電流を削減できる。しかし単にVCCを低い電圧にすると回路ブロックの動作速度が遅くなるという問題がある。この問題を対策する一つの方法として回路ブロックのNMOS及びPMOSトランジスタのVT値(閾値)を下げることで動作速度の遅れを抑えることができる。しかし各トランジスタのVT値(閾値)を下げるとオフリーク電流が増大するので待機電流が増大するという新たな問題が生じる。
半導体回路装置の微細化により回路ブロックのサイズは小さくなっていく傾向にあり、その一方で大規模化により回路ブロック間を配線する信号線の長さは長くなる傾向にある。その結果図10の回路構成での動作電流は、回路ブロック内の各ノード容量の充放電で消費する電流の割合が小さくなり、出力信号線10の配線容量CLの充放電での消費電流が動作電流の大きな割合を占めるようになっている。その様な理由から、特開平2−7466、特開平7−307661の先行文献で開示されているような、出力信号線のみを小さな電圧振幅で駆動して動作電流を削減し、回路ブロックは高い電圧で駆動して回路ブロックの動作速度は高速性を保つ、といういわゆる小振幅信号線駆動方式が提案されている。
図11に第2従来例として、特開平7−307661の図13にて開示されている小振幅信号線駆動回路を示す。図10の信号線駆動回路25に対し、信号線駆動回路26のPMOSトランジスタQP11のソース節点が内部電源VLに接続されている。内部電源VLのレベルはVCCよりも低いレベルである。出力信号線11のHigh論理のレベルはVLとなるため信号線の振幅する電圧幅はVLと小さくなり、配線容量CLの充放電による動作電流を小さくすることができる。また論理回路20には図10と同じくVCCが供給されているので論理回路での演算の速度遅れは発生しない。
なお、このような出力信号線のみを小振幅で駆動する技術では、図12に示す第3従来例のように回路ブロックの入力部にレベル変換回路が追加され、Low論理レベルがGND及びHigh論理レベルがVLの入力信号線1のレベルをGNDとVCCレベルの論理振幅に広げてから論理回路20に取り込む構成となる。通常、レベル変換回路の論理閾値レベルは信号線振幅電圧の中間点、すなわち1/2×VLに設定される。
図11の小振幅信号線駆動方式の第2従来例においては、出力信号線11をLowからHighレベルに駆動するときの駆動速度が大きく遅れるという問題点がある。図13は図10及び図11の動作を示すタイミングチャート図で、出力信号線10、11は図10、図11の出力信号線の動作をそれぞれ示している。時刻T1のタイミングでノード2がHighからLowに変化すると出力信号線10及び11はGNDからHigh論理であるVCC及びVLレベルにそれぞれ変化する。時刻TAは出力信号線10がそれを受ける回路の論理閾値、すなわち1/2×VCCに達するタイミングであり、また時刻TBは出力信号線11がそれを受ける回路の論理閾値、すなわち1/2×VLに達するタイミングである。よって(TA―T1)、(TB―T1)はそれぞれ信号転送遅れであるが、TBはTAよりも大きく遅れており、それは半導体回路装置の動作速度が遅れることを示している。
その理由は、図10の回路図においてPMOSトランジスタQP10のソース節点がVCCに接続されているためPMOSトランジスタQP10がオンするときに、PMOSトランジスタQP10のゲートはGNDレベルでありゲートとソースの電位差VGSがVCCであるのに対し、図11の回路ではPMOSトランジスタQP11のVGSがVLと小さくなるためPMOSトランジスタQP11のオン電流が小さく、出力信号線の配線容量CLを充電するのに時間がかかるためである。
一方、時刻T2のタイミングでノード2がLowからHighに変化すると出力信号線10及び出力信号線11はそれぞれVCC及びVLからGNDに変化するが、この時は図10、図11の回路構成ともにNMOSトランジスタQN10、QN11のVGSはVCCレベルとなりNMOSトランジスタQN10とQN11のオン電流は同等であり、信号転送速度は時刻TCで示したように図10、図11でほぼ同等になる。
図14は、図11における出力信号線11がLow論理からHigh論理に変化するときにPMOSトランジスタQP11のVGSを大きくすることで信号転送速度の遅れを小さくする第4従来例の回路であり、また図15は図14の動作を示すタイミングチャート図である。
図14の回路構成について説明する。論理回路20は図11と同じである。信号線駆動回路28は、ノード2がゲートに入力されGNDがソースに接続され出力信号線13がドレインに接続されたNMOSトランジスタQN12と、ノード2がゲートに入力されノード15がソースに接続され出力信号線13がドレインに接続されたPMOSトランジスタQP12と、ノード2を入力としノード2Dに出力するディレー回路DELAY1と、ノード2Dがゲートに接続され内部電源VLがソースに接続されノード15がドレインに接続されたPMOSトランジスタQP13と、ノード2Dを入力としノード14に出力するインバータ回路INV2と、ノード14がゲートに接続され電源VCCがソースに接続されノード15がドレインに接続されたPMOSトランジスタQP14と、で構成されている。なお、DELAY1及びINV2の電源にはVCCが供給され(図示せず)、従ってノード2D及びノード14のHigh論理のレベルはVCCである。
この回路の動作を、図15を使って説明する。時刻T1より前の期間ノード2がHighになっており、この期間においてノード2DはHigh、ノード14はLowになっているのでPMOSトランジスタQP13はオフ、PMOSトランジスタQP14はオンしておりノード15はVCCレベルになっている。
時刻T1のタイミングでノード2がHighからLowの論理に変化しているが、ノード2D、及びノード14はT1よりもDELAY1の遅延時間遅れた時刻T1DのタイミングでHighからLow、及びLowからHighへそれぞれ変化する。従ってT1からT1Dの期間ではPMOSトランジスタQP13はオフ、PMOSトランジスタQP14はオンしているのでノード15にはVCCが供給され、またNMOSトランジスタQN12はオフしPMOSトランジスタQP12がオンするが、PMOSトランジスタQP12のVGSはほぼVCCとなってPMOSトランジスタQP12は大きなオン電流となる。このため出力信号線13はGNDからHigh論理側へ高速に変化する。
T1D以後の期間ではPMOSトランジスタQP13がオン、PMOSトランジスタQP14がオフするため、ノード15にはVLレベルが供給されて、出力信号線13はVLレベルとなる。なおT1Dのタイミング、すなわちDELAY1の遅延時間は出力信号線13がVLレベルまで達する時間に設定される。
時刻T2のタイミングでノード2がLowからHighの論理に変化している。このときNMOSトランジスタQN12はオン、PMOSトランジスタQP12はオフするが、NMOSトランジスタQN12のVGSはVCCとなるため大きなオン電流が得られ信号線は高速にVLからGNDに変化する。
時刻T2よりもDELAY1の遅延時間だけ遅れたT2Dのタイミングでノード2DはLowからHighにノード14はHighからLowに変化して、PMOSトランジスタQP13がオフ、PMOSトランジスタQP14がオンするのでノード15はVCCレベルになる。
特開平02−007466号公報 特開平07−307661号公報
このように図14の回路構成にすることで図11の回路構成に対して出力信号線を高速にGNDからVLに駆動することができる。しかし、以下の問題点がある。
第1の問題点は、時刻T1からT1Dの期間に信号線をGNDからHigh論理側に高速に変化させるためにはPMOSトランジスタQP12のVGSを大きくとる必要があるので、ノード15をVCC近くの高いレベルに保つ必要がある。そのためにはPMOSトランジスタQP14のオン電流の能力をPMOSトランジスタQP12よりも十分大きくする必要がある。これはPMOSトランジスタQP14のトランジスタサイズをPMOSトランジスタQP12に比べ十分大きくすることになり、PMOSトランジスタQP14のゲート容量の充放電に大きな動作電流が生じることになる。もともと動作電流を減らすために信号線の小振幅を行っているが、その効果が小さくなる。
第2の問題点は、DELAY1の遅延時間の設定が困難であることが上げられる。特にトランジスタのプロセス変動や温度変動で、DELAY1の遅延時間やPMOSトランジスタQP12のオン電流などが変化するため、全ての変動条件で信号線がGNDからHigh論理側に変化するときにVLレベルまで丁度達したタイミングにDELAY1の遅延時間を設定するのは不可能であり、トランジスタのプロセス変動や温度変動によっては信号線レベルにVLから誤差が生じる。
第3の問題点は、時刻T1Dのタイミングでの信号線レベルはVLから誤差が生じた場合にT1D以後なるべく早く出力信号線13をVLレベルにするためには、PMOSトランジスタQP13のトランジスタサイズを十分大きくする必要があり、PMOSトランジスタQP13のゲート容量が大きくなって、その充放電のために動作電流が大きい。
本発明の目的は信号線駆動回路を備えた半導体回路装置において、従来の回路の問題点を解決し、各回路ブロック間のデータ転送を、高速かつ低待機電流で、さらに小さな動作電流で行う信号線駆動回路を備えた半導体回路装置を提供することにある。
本願発明の半導体回路装置は、正の電源に第1の電位が供給され負の電源に接地電位が供給され、前記第1の電位あるいは接地電位を出力する論理回路と、正の電源に前記第1の電位よりも低い第2の電位が供給され、負の電源に前記接地電位が供給され、前記論理回路で使われるPMOSトランジスタよりも低い閾値(絶対値)を有し、そのソースには前記第2の電位、ゲートには前記論理回路の出力が入力されるPMOSトランジスタと、前記論理回路で使われるNMOSトランジスタと同等である通常閾値のNMOSトランジスタとを含んで構成され、前記論理回路の出力をバッファリングして信号線を出力する信号線駆動回路と、を含んで構成されることを特徴とする。
本願発明の半導体回路装置は、正の電源に第1の電位が供給され負の電源に接地電位が供給され、前記第1の電位あるいは接地電位を出力する論理回路と、正の電源に前記第1の電位が供給され、負の電源に前記接地電位よりも高い第3の電位が供給され、前記論理回路で使われるNMOSトランジスタよりも低い閾値を有し、そのソースには前記第3の電位、ゲートには前記論理回路の出力が入力されるNMOSトランジスタと、前記論理回路で使われるPMOSトランジスタと同等の閾値のPMOSトランジスタとを含んで構成され、前記論理回路の出力をバッファリングして信号線を出力する信号線駆動回路と、を含んで構成されることを特徴とする。
本願発明の半導体回路装置は、正の電源に第1の電位が供給され負の電源に接地電位が供給され、前記第1の電位あるいは接地電位を出力する論理回路と、正の電源に前記第1の電位よりも低い第4の電位が供給され、負の電源に前記接地電位よりも高い第5の電位が供給され、前記論理回路で使われるPMOSトランジスタよりも低い閾値(絶対値)を有し、そのソースには前記第4の電位、ゲートには前記論理回路の出力が入力されるPMOSトランジスタ及び、前記論理回路で使われるNMOSトランジスタよりも低い閾値を有し、そのソースには前記第5の電位、ゲートには前記論理回路の出力が入力されるNMOSトランジスタで構成され、前記論理回路の出力をバッファリングして信号線を出力する信号線駆動回路と、を含んで構成されることを特徴とする。
本願発明の半導体回路装置は、前記第1の電位と前記第2または第4の電位との電位差は、前記通常閾値と低閾値との電位差の1倍から10倍の範囲であることが好ましい。また、前記接地電位と前記第3または第5の電位との電位差は、前記通常閾値と低閾値との電位差の1倍から10倍の範囲であることが好ましい。
本願発明の半導体回路装置は、正の電源に第1の電位が供給され負の電源に接地電位が供給された論理回路と、正の電源に前記第1の電位と前記第1の電位よりも低い第2の電位とが供給され、前記第1の電位と第1の節点との間に第1のスイッチ素子が配置され、前記第2の電位と前記第1の節点との間に第2のスイッチ素子が配置され、前記第1のスイッチ素子と前記第2のスイッチ素子のオン−オフは相補の関係で制御され、前記第1の節点に容量素子が接続され、前記第1の節点と信号線との間にPMOSトランジスタが配置され、前記信号線と接地電位との間にNMOSトランジスタが配置され、前記PMOSトランジスタがオンし前記NMOSトランジスタがオフする期間に前記第1のスイッチ素子はオフ前記第2のスイッチ素子はオンし、前記PMOSトランジスタがオフし前記NMOSトランジスタがオンする期間に前記第1のスイッチ素子はオン前記第2のスイッチ素子はオフするように制御され、前記論理回路の出力をバッファリングして前記信号線に出力する信号線駆動回路と、を含んで構成されることを特徴とする。
本願発明の半導体回路装置は、前記容量素子の容量値は、前記第2の電位を、前記第1電位と第2の電位の電位差で割った値を前記信号線の配線容量値に掛け合わせた値に設定されることがこのましい。
本願発明の第1の効果は、半導体回路装置の信号線駆動線回路において、小振幅、高速に信号線を駆動できる点にある。その理由は、信号線駆動回路に低VTのトランジスタを用いることで、オフ電流が十分小さく、かつオン電流を大きく取れるためである。
第2の効果は、信号線駆動線回路において、待機電流を小さくできる点にある。その理由は、信号線駆動回路に用いた低VTのトランジスタのVGSを負の電位にすることでオフリーク電流を低減できるためである。
第3の効果は、信号線駆動回路において、小さな動作電流で信号線を駆動できる点にある。その理由は信号線を駆動するトランジスタのソース節点制御のトランジスタサイズを十分小さくでき、その制御電流を小さく抑えることができるためである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は発明の第1実施例を示す回路図で、論理回路20と信号線駆動回路21とを含むCMOS回路で構成される。論理回路20は電源電圧VCCと接地電圧GND間に設けられ、通常閾値(VT)を有するトランジスタで構成されたCMOS論理回路であり、入力信号線1から入力された信号を論理演算し、出力信号としてHighレベルVCC、LowレベルGNDをノード2に出力する。
信号線駆動回路21は、ソースを負の電源である接地電位に、ゲートをノード2に、ドレインを出力信号線3に接続されたNMOSトランジスタQN1と、ソースを正の電源である内部電源VLに、ゲートをノード2に、ドレインを出力信号線3に接続されたPMOSトランジスタQP1と、を備えたCMOSインバータであり、ノード2から入力された信号をバッファリングして出力信号線3に出力する。内部電源VLは電源VCCより低く、接地電源よりも高い電圧である。NMOSトランジスタQN1は出力Lowレベルを規定するトランジスタであり、PMOSトランジスタQP1は出力Highレベルを規定するトランジスタであり、それぞれのソース電位を出力とする。
図11のPMOSトランジスタQP11に対し、絶対値として低いVTのPMOSトランジスタQP1に置き換えた回路構成になっている。出力信号線3のHigh論理のレベルはVLであり、またLow論理のレベルはGNDであって、信号線の振幅はVLの小振幅となる。以下、CMOS回路の電源に関して高い電源電圧を有する場合を正の電源、低い電源電圧を負の電源と呼ぶことがある。信号線駆動回路21においては正の電源VL、負の電源電圧GNDであり、論理回路20では正の電源VCC,負の電源GNDである。
図5にそのタイミングチャートを示す。時刻T1のタイミングよりも前の期間でノード2はHigh論理でありPMOSトランジスタQP1はオフ、NMOSトランジスタQN1はオンしている。論理回路20の正の電源はVCCにつながっているためこの期間ノード2はVCCレベルである。また、内部電源VLはVCCよりも低いレベルであるため、低VTのPMOSトランジスタQP1のゲートレベルはVCC、ソースレベルはVLであるため、PMOSトランジスタQP1に低VTトランジスタを使っているにも関わらず、オフリーク電流を極めて小さくすることができるという特徴がある。
図5で時刻T1のタイミングでノード2がHighからLowの論理に変化すると図1のNMOSトランジスタQN1がオフしPMOSトランジスタQP1がオンするが、低VTのPMOSトランジスタQP1のオン電流は図9のIB2と大きな電流を流し、出力信号線3は高速にGNDからVLレベルに変化するので、信号転送速度は高速である。一方、図11の従来回路ではPMOSトランジスタQP1に通常VTを使った場合のオン電流はIA1であり、小さな電流しか流せないので信号線のGNDからVLレベルへの信号転送速度は遅くなる(図13の出力信号線11)。
図5の時刻T2のタイミングでノード2がLowからHighの論理に変化すると図1のNMOSトランジスタQN1がオンしPMOSトランジスタQP1がオフするが、NMOSトランジスタQN1のVGSはVCCであるので十分大きなオン電流の能力が得られており信号転送速度は高速である。本実施例ではPMOSトランジスタQP1を低VTトランジスタとすることで、高速で、小振幅(VL)の駆動回路が得られる。
以下これらの回路のオフリーク電流につき説明する。図9はMOSトランジスタの特性を示したグラフである。横軸VGSはゲートレベルとソースレベルの差電位である。PMOSトランジスタの場合はソースレベルがゲートレベルよりも低い場合がグラフ横軸の負のVGSを示している。また、NMOSトランジスタの場合はゲートレベルがソースレベルよりも低い場合が負のVGSである。縦軸Log(IDS)はドレイン、ソース間に流れる電流の絶対値を対数軸で表示している。曲線Aは通常VTのMOSトランジスタ特性である。また、曲線Bは低VTのMOSトランジスタの特性であって、例として通常VTよりも0.5V、VT値を下げた低VTのMOSトランジスタを示している。その場合図示したように低VTの特性Bは、通常VTの特性Aを左側に0.5V平行移動した特性になる。通常VTと低VTとは絶対値としての関係を示すものであり、たとえばPMOSトランジスタのVTの場合、−1.0VのVTを通常VT、−0.5Vを低VTとする。
ここで、図10の従来回路において電源電圧とMOSトランジスタのVTとそのリーク電流との関係を考えてみる。一般的には電源電圧とMOSトランジスタの大小関係は相関があり、電源電圧が高いとき通常VTとすれば電源電圧が低いときは低VTが採用されている。今、ケース1(電源電圧2.0V、通常VT)及びケース2(電源電圧1.0V,低VT)とし、低VTは通常VTより0.5V低いVTとする。
ケース1において、ノード2がHighレベルであるとき、PMOSトランジスタQP10のゲートとソース電圧はともに電源電圧2.0VでVGS=0Vであり、図9においてオフリーク電流は通常VTの曲線Aの0Vとの交点であるIA0となる。ノード2がLowレベルであるときは、NMOSトランジスタQN10のゲートとソース電圧はともに電源電圧0VでVGS=0Vであり、図9においてオフリーク電流は通常VTの曲線Aの0Vとの交点であるIA0であり、オフリーク電流はともにIA0となる。
ケース2においては、ノード2がHighレベルであるとき、PMOSトランジスタQP10のゲートとソース電圧はともに電源電圧1.0VでVGS=0Vであり、図9においてオフリーク電流は低VTの曲線Bの0Vとの交点であるIB1となる。ノード2がLowレベルであるときは、NMOSトランジスタQN10のゲートとソース電圧はともに電源電圧0VでVGS=0Vであり、図9においてオフリーク電流は低VTの曲線Bの0Vとの交点であるIB1であり、従ってケース2の場合のオフリーク電流はともにIB1となり、大きなオフリーク電流が流れ、これは回路が動作していないときに流れる待機電流として、大きな待機電流となり、消費電力の無駄が発生してしまう。
これに対して、図1の本実施例においては、電源電圧VCC=2.0V、VL=1,0Vで、ノード2がHighレベルの場合、低VTのPMOSトランジスタQP1のゲート電圧は2,0V、ソース電圧は1.0Vであり、VGS=―1.0Vであり、オフリーク電流は低VTの曲線Bのー1.0Vとの交点であるIB0となる。したがってオフリーク電流を比較するとケース2(IB1)>>ケース1(IA0)>>第1実施例(IB0)となり、低VTのトランジスタを使用して本実施例において極めて小さいオフリーク電流が得られる。ノード2がLowレベルの場合は、通常VTのNMOSトランジスタQN1のゲート電圧、ソース電圧とも0Vであり、VGS=0Vであり、オフリーク電流は通常曲線Aの0Vとの交点であるIA0となる。したがってオフリーク電流はケース1と同じレベルとなる。
本実施例1においては、PMOSトランジスタQP1のオフリーク電流は通常VTを使用した場合よりも小さく、NMOSトランジスタQN1のオフリーク電流は通常VTを使用した場合同等の電流となる。低VTのPMOSトランジスタを使用しながら、通常VTを使用した場合と同等以上のリーク電流が得られる。
本実施例では、電源電圧VCC=2.0V、VL=1,0V、低VTとして0.5V低いPMOSトランジスタQP1を実施例とした。ここで電源電圧の低下量ΔVCC=(VCC−VL)と、トランジスタの低下量ΔVT=(通常VT−低VT)との関係を考えると、リーク電流を通常VT使用時と同等以上のレベルとするためには、図9からΔVCC≧ΔVTであればよい。上限は生産プロセスの関係から10倍程度が好ましい。従って、10ΔVT≧ΔVCC≧ΔVTの相関関係を有することが好ましい。
このように論理回路には通常電源電圧のCMOS論理回路を使用し、信号線駆動回路の電源電圧を低く、PMOSトランジスタに低VTとすることで、信号振幅を小振幅とし、動作電流削減の効果を得ながら、小さな待機電流及び高速な信号転送速度を実現できる信号線駆動回路を備えた半導体回路装置が得られる。
図2は発明の第2の実施形態を示す回路図の例であり、図6はその動作を示すタイミングチャート図である。第2の実施形態の信号線駆動回路22は、ソースを内部電源VL1に、ゲートをノード2に、ドレインを出力信号線4に接続されたNMOSトランジスタQN2と、ソースを電源VCCに、ゲートをノード2に、ドレインを出力信号線4に接続されたPMOSトランジスタQP2と、から構成されたインバータであり、ノード2から入力された信号をバッファリングして出力信号線4に出力する。NMOSトランジスタQN2は出力Lowレベルを規定するトランジスタであり、PMOSトランジスタQP2は出力Highレベルを規定するトランジスタである。論理回路20は図1等と同じである。内部電源VL1レベルはGNDよりも高い電圧、電源電圧VCCよりも低い電圧である。またNMOSトランジスタQN2は低VTトランジスタとなっている。信号線のHigh論理のレベルはVCCであり、またLow論理のレベルはVL1であって、信号線の振幅は(VCC−VL1)の小振幅となる。
時刻T1のタイミングでノード2がHighからLowの論理に変化するとNMOSトランジスタQN2がオフしPMOSトランジスタQP2がオンするが、このときPMOSトランジスタQP2のVGSはVCCであるので十分大きなオン電流の能力が得られており信号転送速度は高速である。また、ノード2がLow論理の期間NMOSトランジスタQN2のVGSは(GND−VL1)で負の電圧となりオフリーク電流は非常に小さく、小さな待機電流となる。
時刻T2のタイミングでノード2がLowからHighの論理に変化するとNMOSトランジスタQN2がオンし、PMOSトランジスタQP2がオフする。このときNMOSトランジスタQN1のゲートレベルはVCC、ソースレベルはVL1とVGSは小さな電圧であるがNMOSトランジスタQN2が低VTであるため十分大きなオン電流が得られ、信号線は高速にVCCからVLに変化する。
本実施例において、負の電源電圧の変化分ΔGND=(VL1―GND)と、トランジスタの変化分ΔVT=(通常VT−低VT)との関係を考えると、リーク電流を通常VT使用時と同等以上のレベルとするためには、図9からΔGND≧ΔVTであればよい。上限は生産プロセスの関係から10倍程度が好ましい。従って、10ΔVT≧ΔGND≧ΔVTの相関関係を有することが好ましい。
このように論理回路には通常電源電圧のCMOS論理回路を使用し、信号線駆動回路の負の電源電圧を高く、NMOSトランジスタに低VTとすることで、信号振幅を小振幅とし、動作電流削減の効果を得ながら、小さな待機電流及び高速な信号転送速度を実現できる信号線駆動回路を備えた半導体回路装置が得られる。
図3は発明の第3の実施例を示す回路図の例であり、図7はその動作を示すタイミングチャート図である。第3の実施例は論理回路20と、信号線駆動回路23から構成される。信号線駆動回路23は、ソースを内部電源VL2に、ゲートをノード2に、ドレインを出力信号線5に接続されたNMOSトランジスタQN3と、ソースを内部電源VL3に、ゲートをノード2に、ドレインを出力信号線5に接続されたPMOSトランジスタQP3と、から構成されたインバータであり、ノード2から入力された信号をバッファリングして出力信号線5に出力する。NMOSトランジスタQN3は出力Lowレベルを規定するトランジスタであり、PMOSトランジスタQP3は出力Highレベルを規定するトランジスタである。論理回路20は図1等と同じである。
信号線駆動回路23の正の電源にはVL3が、負の電源にはVL2が供給されている(以下、回路に供給される電源において、高い電圧値を有する電源を正の電源、低い電圧値を有する電源を負の電源と記す)。ここでVL3レベルはVCCよりも低い電圧であり、VL2レベルはGNDよりも高い電圧であって、また、VL3はVL2よりも高い電圧である。NMOSトランジスタQN3、及びPMOSトランジスタQP3はともに低VTとなっている。出力信号線5のHigh論理のレベルはVL3に、またLow論理のレベルはVL2になり、出力信号線は(VL3−VL2)の小振幅となる。
時刻T1のタイミングでノード2がHighからLowの論理に変化するとNMOSトランジスタQN3がオフしPMOSトランジスタQP3がオンするが、このときPMOSトランジスタQP3のVGSはVL3であり小さな電圧であるがPMOSトランジスタQP3が低VTであるため十分大きなオン電流が得られ、出力信号線5は高速にVL2からVL3に変化する。また、ノード2がLow論理の期間NMOSトランジスタQN3はVGSが(GND−VL2)で負の電圧となりオフリーク電流は非常に小さく、小さな待機電流となる。
時刻T2のタイミングでノード2がLowからHighの論理に変化するとPMOSトランジスタQP3がオフしNMOSトランジスタQN3がオンするが、このときNMOSトランジスタQN3のゲートレベルはVCC、ソースレベルはVL2でVGSは(VCC−VL2)であり小さな電圧であるがNMOSトランジスタQN3が低VTであるため十分大きなオン電流が得られ、出力信号線5は高速にVL3からVL2に変化する。また、ノード2がHigh論理の期間PMOSトランジスタQP3のVGSは(VL3−VCC)で負の電圧となりオフリーク電流は非常に小さく、小さな待機電流となる。
本実施例において、電源電圧の変化量はΔVCC+ΔGND=(VCC−VL3)+|(GND−VL2)|となり、トランジスタの低下量ΔVT=(通常VT−低VT)との関係を考えると、リーク電流を通常VT使用時と同じレベルとするためには、それぞれの電源電圧の変化量が、ΔVCC及びΔGND≧ΔVTであればよい。それぞれの関係を第1、第2実施例の関係を同様とすればよい。
このように論理回路には通常電源電圧のCMOS論理回路を使用し、信号線駆動回路の正の電源を低く、かつ負の電源電圧を高く、PMOS及びNMOSトランジスタを低VTとすることで、信号振幅を小振幅とし、動作電流削減の効果を得ながら、小さな待機電流及び高速な信号転送速度を実現できる信号線駆動回路を備えた半導体回路装置が得られる。
また、図1、図2、図3の実施例で示した本発明の信号線駆動回路では、入力信号がノード2の1本で、NMOSトランジスタ及びPMOSトランジスタがそれぞれ1つずつのインバータに類似した回路構成を例に説明を行ったが、本発明は入力信号が複数本でNMOSトランジスタ及びPMOSトランジスタがそれぞれ複数の回路構成からなる、例えばNAND構成のような信号線駆動回路においても応用できる。すなわち図1のように信号線駆動回路の正の電源をVCCよりも低いVLを使った例の場合は、信号線駆動回路の複数のPMOSトランジスタを低VTとする構成である。この場合も同じ効果が得られる。
図4は発明の第4の実施形態を示す回路図の例であり、図8はその動作を示すタイミングチャート図である。
図4の回路構成について説明する。論理回路20は図1と同じである。信号線駆動回路24は、ノード2がゲートに入力されGNDがソースに接続され出力信号線6がドレインに接続されたNMOSトランジスタQN4と、ノード2がゲートに入力されノード8がソースに接続され出力信号線6がドレインに接続されたPMOSトランジスタQP4と、ノード2がゲートに接続され内部電源VLがソースに接続されノード8がドレインに接続されたPMOSトランジスタQP5と、ノード2が入力されノード7を出力するインバータ回路INV1と、ノード7がゲートに接続されVCCがソースに接続されノード8がドレインに接続されたPMOSトランジスタQP6と、ノード8とGNDとの間に配置された容量素子C1とで構成されている。内部電源VLは電源VCCよりも低く、接地電圧より高い電圧である。
なお、INV1の電源にはVCCが供給され(図示せず)、従ってノード7のHighの論理レベルはVCCである。出力信号線6のHigh論理のレベルはVLであり、またLow論理のレベルはGNDであって、信号線の振幅はVLの小振幅となる。NMOSトランジスタQN4は出力Lowレベルを規定するトランジスタであり、PMOSトランジスタQP4は出力Highレベルを規定するトランジスタである。また、PMOSトランジスタQP5及びQP6のトランジスタサイズは十分小さなサイズとし、またC1の容量値は配線容量値CL及び電圧VCC、VLのレベルに従って、
C1=CL×VL/(VCC−VL) ・・・(式1)の値に設定する。
この回路の動作を、図8を使って説明する。時刻T1より前の期間ノード2がHighになっており、従ってこの期間のノード7はLowになっている。PMOSトランジスタQP5はオフ、PMOSトランジスタQP6はオンしており容量素子C1の一方の電極であるノード8はVCCレベルに充電されている。
時刻T1のタイミングでノード2がHighからLowの論理に変化しており、従ってこのタイミングでPMOSトランジスタQP5はオン、PMOSトランジスタQP6はオフしてノード8にVLを供給しようとするがPMOSトランジスタQP5のトランジスタサイズが十分小さいのでC1に蓄えられたVCCレベルの電荷を高速にVLレベルに変化させることはない。一方NMOSトランジスタQN4はオフしPMOSトランジスタQP4がオンして信号線はGNDからHigh側に変化するが、このときノード8に接続されたC1に蓄えられていたVCCレベルの電荷がPMOSトランジスタQP4を通って出力信号線6に供給される。
従ってT1直後ではノード8はVCC付近の高いレベルになっているためPMOSトランジスタQP1のVGSはVCC近くの大きな電圧がかかる。特に信号線が、それを受ける回路の論理閾値レベルである1/2×VLに達する時刻TAまでの期間では、ノード8のレベルすなわちPMOSトランジスタQP4のソースレベルはVLよりも十分高いレベルになっているので、PMOSトランジスタQP4のVGSは大きく、大きな電流の能力で出力信号線6を高速にGNDからHigh論理側に変化させることができ、信号転送速度を高速にできる。
TAよりも後の期間はC1に蓄えられていた電荷の多くが信号線に出力され、ノード8のレベルはVL近くの低いレベルまで下がってくるのでPMOSトランジスタQP4のVGSが小さくなって信号線のHigh側への変化速度が低下するが、既に信号線を受ける回路の論理閾値レベルを超えており信号転送速度の低下にはあまりつながらない。この後暫くすると、C1の容量値が式1となっているためC1とCLの電荷再配分で信号線及びノード8のレベルはほぼVLとなる。そのとき信号線レベルがVLから少しずれていたとしてもトランジスタサイズの小さいPMOSトランジスタQP5がオンしており小さい電流の能力でノード8をVLレベルに駆動するため、最終的にはノード8及び出力信号線6は正確にVLレベルになる。
時刻T2のタイミングでノード2がLowからHighの論理に変化している。このときNMOSトランジスタQN4はオン、PMOSトランジスタQP4はオフするが、NMOSトランジスタQN4のVGSはVCCとなるため大きなオン電流が得られ信号線は高速にVLからGNDに変化する。また、PMOSトランジスタQP5がオフし、PMOSトランジスタQP6がオンするためノード8のレベルはVCCレベルに変化する。このとき、次にノード2がLowになるまでにノード8レベルをVCCに充電しておけばいいので、信号線の動作周期等に合わせPMOSトランジスタQP6のトランジスタサイズは小さくできる。
なお、容量素子C1は、例えば半導体基板上のPウェルとゲートを電極とし、ゲート酸化膜を誘電膜として形成するようにすれば、その容量値はトランジスタのプロセス変動や温度変動の影響をほとんど受けなくなる。
図4の特徴を図14の一般的な回路構成と比較すると、図14ではPMOSトランジスタQP14及びQP13のトランジスタサイズを大きくする必要がありそのゲート容量充放電のために大きな動作電流が生じていたが、図4ではPMOSトランジスタQP6及びQP5のトランジスタサイズを十分小さくでき、そのゲート容量充放電は小さな動作電流で済む。また、図14では信号線がHigh論理に変化した直後の信号線レベルがトランジスタのプロセス変動や温度変動によってVLから変動してしまうが、図4では信号線のHigh論理に変化した直後のレベルはトランジスタのプロセス変動や温度変動の影響をほとんど受けない、という効果がある。
このように図4の回路構成とすることでも、信号振幅を小振幅とし、動作電流削減の効果を得ながら、小さな待機電流及び高速な信号転送速度を実現できる信号線駆動回路備えた半導体回路装置が得られる。
以上本願発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本願発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明の第1実施例を示す回路図である。 本発明の第2実施例を示す回路図である。 本発明の第3実施例を示す回路図である。 本発明の第4実施例を示す回路図である。 第1実施例の動作を示すタイミングチャート図である。 第2実施例の動作を示すタイミングチャート図である。 第3実施例の動作を示すタイミングチャート図である。 第4実施例の動作を示すタイミングチャート図である。 MOSトランジスタの特性を示すグラフである。 第1の従来例の回路図である。 第2の従来例の回路図である。 第3の従来例の回路図である。 第1、第2従来例の動作を示すタイミングチャート図である。 第4の従来例の回路図である。 第4の従来例の動作を示すタイミングチャート図である。
符号の説明
1・・・入力信号線
3〜6、10〜13・・・出力信号線
2,2D,7,8,14,15・・・ノード
20・・・論理回路
21〜28・・・信号線駆動回路
QN1〜QN4、QN10〜QN12・・・NMOSトランジスタ
QP1〜QP6、QP10〜QP14・・・PMOSトランジスタ
C1・・・容量素子
CL・・・配線容量
INV1、INV2・・・インバータ回路
DELAY1・・・ディレー回路

Claims (7)

  1. 正の電源に第1の電位が供給され負の電源に接地電位が供給され、前記第1の電位あるいは接地電位を出力する論理回路と、正の電源に前記第1の電位よりも低い第2の電位が供給され、負の電源に前記接地電位が供給され、前記論理回路で使われるPMOSトランジスタよりも低い閾値(絶対値)を有し、そのソースには前記第2の電位、ゲートには前記論理回路の出力が入力されるPMOSトランジスタと、前記論理回路で使われるNMOSトランジスタと同等である通常閾値のNMOSトランジスタとを含んで構成され、前記論理回路の出力をバッファリングして信号線を出力する信号線駆動回路と、を含んで構成されることを特徴とする半導体回路装置。
  2. 正の電源に第1の電位が供給され負の電源に接地電位が供給され、前記第1の電位あるいは接地電位を出力する論理回路と、正の電源に前記第1の電位が供給され、負の電源に前記接地電位よりも高い第3の電位が供給され、前記論理回路で使われるNMOSトランジスタよりも低い閾値を有し、そのソースには前記第3の電位、ゲートには前記論理回路の出力が入力されるNMOSトランジスタと、前記論理回路で使われるPMOSトランジスタと同等の閾値のPMOSトランジスタとを含んで構成され、前記論理回路の出力をバッファリングして信号線を出力する信号線駆動回路と、を含んで構成されることを特徴とする半導体回路装置。
  3. 正の電源に第1の電位が供給され負の電源に接地電位が供給され、前記第1の電位あるいは接地電位を出力する論理回路と、正の電源に前記第1の電位よりも低い第4の電位が供給され、負の電源に前記接地電位よりも高い第5の電位が供給され、前記論理回路で使われるPMOSトランジスタよりも低い閾値(絶対値)を有し、そのソースには前記第4の電位、ゲートには前記論理回路の出力が入力されるPMOSトランジスタ及び、前記論理回路で使われるNMOSトランジスタよりも低い閾値を有し、そのソースには前記第5の電位、ゲートには前記論理回路の出力が入力されるNMOSトランジスタで構成され、前記論理回路の出力をバッファリングして信号線を出力する信号線駆動回路と、を含んで構成されることを特徴とする半導体回路装置。
  4. 前記第1の電位と前記第2または第4の電位との電位差は、前記通常閾値と低閾値との電位差の1倍から10倍の範囲であることを特徴とする請求項1または3記載の半導体回路装置。
  5. 前記接地電位と前記第3または第5の電位との電位差は、前記通常閾値と低閾値との電位差の1倍から10倍の範囲であることを特徴とする請求項2または3記載の半導体回路装置。
  6. 正の電源に第1の電位が供給され負の電源に接地電位が供給された論理回路と、正の電源に前記第1の電位と前記第1の電位よりも低い第2の電位とが供給され、前記第1の電位と第1の節点との間に第1のスイッチ素子が配置され、前記第2の電位と前記第1の節点との間に第2のスイッチ素子が配置され、前記第1のスイッチ素子と前記第2のスイッチ素子のオン−オフは相補の関係で制御され、前記第1の節点に容量素子が接続され、前記第1の節点と信号線との間にPMOSトランジスタが配置され、前記信号線と接地電位との間にNMOSトランジスタが配置され、前記PMOSトランジスタがオンし前記NMOSトランジスタがオフする期間に前記第1のスイッチ素子はオフ前記第2のスイッチ素子はオンし、前記PMOSトランジスタがオフし前記NMOSトランジスタがオンする期間に前記第1のスイッチ素子はオン前記第2のスイッチ素子はオフするように制御され、前記論理回路の出力をバッファリングして前記信号線に出力する信号線駆動回路と、を含んで構成されることを特徴とする半導体回路装置。
  7. 前記容量素子の容量値は、前記第2の電位を、前記第1電位と第2の電位の電位差で割った値を前記信号線の配線容量値に掛け合わせた値に設定されることを特徴とする請求項6記載の半導体回路装置。
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