JP2015053612A - 半導体集積回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】立ち上がり時間の変動が少なくて集積化に適した高速な電源スイッチ回路を備えた半導体集積回路を提供すること。
【解決手段】入力電源電圧が印加される第1の電源線と、所定の負荷回路にバイアス電圧を供給する第2の電源線を有する。第1と第2の電源線との間にソース・ドレイン電流経路が接続され、そのゲート電極に制御信号を受ける第1のMOSトランジスタと、前記第1のMOSトランジスタのソース・ドレイン電流経路に直列に接続される抵抗を有する。第1と第2の電源線との間にソース・ドレイン電流経路が接続され、そのゲート電極に制御信号を受ける第2のMOSトランジスタを有する。第1のタイミングで前記第1のMOSトランジスタをオンさせる制御信号を生成し、所定時間経過後の第2のタイミングで第2のMOSトランジスタをオンさせる第2の制御信号を生成する制御回路を有する。
【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、電源スイッチ回路を備えた半導体集積回路に関する。
従来、入力電源電圧が印加される電源線と、負荷回路の電源線との間に電源スイッチ回路を設ける半導体集積回路の技術が開示されている。動作に必要な負荷回路以外は電源スイッチ回路をオフにして負荷回路の待機時電流を極力減らす事と、必要な時に負荷回路の電源を迅速に立ち上げる事や立ち上げで生じる突入電流で誤動作が生じない様に突入電流を制限することが求められている。
特開2008−72113号公報
本発明の一つの実施形態は、立ち上がり時間の変動が少なくて集積化に適した高速な電源スイッチ回路を備えた半導体集積回路を提供することを目的とする。
本発明の一つの実施形態によれば、入力電源電圧が印加される第1の電源線と、所定の負荷回路に電源電圧を供給する第2の電源線を有する。前記第1の電源線と前記第2の電源線との間にソース・ドレイン電流経路が接続され、そのゲートに第1の制御信号を受ける第1のMOSトランジスタを有する。前記第1の電源線と前記第2の電源線との間で、前記第1のMOSトランジスタのソース・ドレイン電流経路に直列に接続される抵抗を有する。前記第1の電源線と前記第2の電源線との間にソース・ドレイン電流経路が接続され、そのゲートに第2の制御信号を受ける第2のMOSトランジスタを有する。第1のタイミングで前記第1のMOSトランジスタをオンさせるための第1の制御信号を生成し、所定の時間を経過した第2のタイミングで前記第2のMOSトランジスタをオンさせるための第2の制御信号を生成する制御回路を備える半導体集積回路が提供される。
図1は、第1の実施形態の半導体集積回路を示す図である。 図2は、第1の実施形態の半導体集積回路の動作波形を概略的に示す図である。 図3は、第2の実施形態の半導体集積回路を示す図である。 図4は、第2の実施形態の半導体集積回路の第1の動作波形を概略的に示す図である。 図5は、第2の実施形態の半導体集積回路の第2の動作波形を概略的に示す図である。 図6は、第3の実施形態の半導体集積回路を示す図である。 図7は、第3の実施形態の半導体集積回路の動作波形を概略的に示す図である。 図8は、第4の実施形態の半導体集積回路を示す図である。 図9は、第4の実施形態の半導体集積回路の動作波形を概略的に示す図である。 図10は、第5の実施形態の半導体集積回路を示す図である。 図11は、第5の実施形態の半導体集積回路の動作波形を概略的に示す図である。 図12は、第5の実施形態の信号生成回路の一つの実施形態を示す図である。 図13は、第6の実施形態の半導体集積回路を示す図である。 図14は、第6の実施形態の半導体集積回路の動作波形を概略的に示す図である。
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかる半導体集積回路を詳細に説明する。なお、これら実施形態により本発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の半導体集積回路を示す図である。本実施形態の半導体集積回路は、第1の電源端子1と第2の電源端子2を有する。更に、第1の電源線3、第2の電源線4、及び、第3の電源線5を有する。第1の電源端子1には、入力電源電圧VDDCが印加される。第1の電源端子1は、第1の電源線3に接続される。第2の電源端子2には、接地電位VSSが印加される。第2の電源端子2は、第3の電源線5に接続される。ソース電極が第1の電源線3に接続され、ドレイン電極が第2の電源線4に接続される第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7を有する。第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7のバックゲート電極は、そのソース電極に接続されている。ソース電極が第2の電源線4に接続され、ドレイン電極が第1の電源線3に接続される主スイッチNMOSトランジスタ8を有する。主スイッチNMOSトランジスタ8のバックゲート電極は、そのソース電極に接続されている。第2の電源線4と第3の電源線5間には、負荷回路9が接続される。負荷回路9は、第2の電源線4の出力電圧VDDVによりバイアスされる。
主スイッチNMOSトランジスタ8と第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7の導通を制御する制御信号を生成する制御回路6を有する。第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7のゲート電極には、制御回路6から、プレイネーブル信号PreENが、インバータ10を介して供給される。主スイッチNMOSトランジスタ8のゲート電極には、制御回路6から、駆動信号ENHVが供給される。
第1の実施形態の動作を、図2に示す動作波形図を用いて説明する。制御回路6は、プレイネーブル信号PreENを生成する(図2(i))。プレイネーブル信号PreENから所定時間経過したタイミングで、主イネーブル信号MainENが生成される(図2(ii))。主イネーブル信号MainENに応答して、チャージポンプ回路(図示せず)が、駆動信号ENHVを生成する(図2(iii))。駆動信号ENHVが、主スイッチNMOSトランジスタ8のゲート電極に供給される。
駆動信号ENHVは、例えば、入力電源電圧VDDCを、制御回路6内のチャージポンプ回路(図示せず)により所定の電圧まで昇圧するなどして生成される。駆動信号ENHVの電圧は、主スイッチNMOSトランジスタ8の耐圧を超えないような手順で印加する。第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7がオンすることにより第2の電源線4の出力電圧VDDVが、ほぼ入力電源電圧VDDCまで上昇したところで、主スイッチNMOSトランジスタ8をオン状態にすることができる電圧を印加する。また、駆動信号ENHVの電圧は、主スイッチNMOSトランジスタ8の駆動能力を最大限生かすことのできる条件を考慮して選定する。例えば、主スイッチNMOSトランジスタ8のゲート・ソース間やゲート・ドレイン間やソース・ドレイン間の耐圧が入力電源電圧VDDCに等しい電圧VDDCで設計されている場合には、駆動信号ENHVは、入力電源電圧VDDCの2倍の電圧まで昇圧される。主スイッチNMOSトランジスタ8のバックゲート電極をソース電極に接続することによりバックゲート効果による閾値の上昇を回避してオン抵抗が増えることを防ぐことができる。
プレイネーブル信号PreENが、インバータ10で反転されて第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7のゲート電極に印加されることにより、同トランジスタ7がオンする。これにより、第2の電源線4の出力電圧VDDVが立ち上がる(図2(iv))。
本実施形態においては、主スイッチトランジスタとして、PMOSトランジスタよりも駆動能力の高いNMOSトランジスタ8を用いる。従って、主スイッチNMOSトランジスタ8の寸法を小さくしても、負荷回路9に十分な電流を供給できる。主スイッチNMOSトランジスタ8の寸法を小さくすることにより、オフ時の漏れ電流を小さくすることが出来る為、不要な電力消費を低減することが出来る。また、第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7により第2の電源線4の出力電圧VDDVを立ち上げた後に主スイッチNMOSトランジスタ8をオンさせる為、主スイッチNMOSトランジスタ8のソース・ドレイン電極間の電圧が小さくなった状態で主スイッチNMOSトランジスタ8がオンすることになるため、主スイッチNMOSトランジスタ8がオンすることによる突入電流を抑制することが出来る。更に、主スイッチNMOSトランジスタ8のオン抵抗は小さい為、主スイッチNMOSトランジスタ8をオンさせることにより、第2の電源線4の出力電圧VDDVは、ほぼ第1の電源線3の入力電源電圧VDDCまで上昇させることが出来る。
(第2の実施形態)
図3は、第2の実施形態の半導体集積回路を示す図である。第1の実施形態の半導体集積回路に対応する構成要素には同一符号を付し、説明を省略する。本実施形態は、第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7のドレイン電極と第2の電源線4の間に抵抗11が接続される。抵抗11は、抵抗値のばらつきの小さい、例えば、多結晶シリコンで構成される。抵抗11の一端にソース電極が接続され、抵抗11の他端にドレイン電極が接続される第2のプレスイッチPMOSトランジスタ12を有する。第2のプレスイッチPMOSトランジスタ12のバックゲート電極は、第1の電源線3に接続される。
第2の実施形態の動作を、図4に示す動作波形図を用いて説明する。制御回路6は、第1のプレイネーブル信号PreEN1を出力する(図4(i))。所定の時間経過したタイミングで第2のプレイネーブル信号PreEN2を出力する(図4(ii))。更に所定の時間経過したタイミングで主イネーブル信号MainENを生成する(図4(iii))。制御回路6内に構成されるチャージポンプ(図示せず)が主イネーブル信号MainENに応答して、駆動信号ENHVを生成する(図4(iv))。駆動信号ENHVは、例えば、入力電源電圧VDDCの2倍の値まで昇圧される。駆動信号ENHVが、主スイッチトランジスタ8のゲート電極に供給される。
第1のプレイネーブル信号PreEN1が、インバータ10で反転されて、第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7のゲート電極に印加されることにより、第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7がオンする。これにより、第2の電源線4の出力電圧VDDVが高精度な抵抗11によって概ね決まる時定数から変動の少ない時間で大きく上昇する。この時の第2の電源線4の出力電圧VDDVは、第1の電源線3の電圧から、第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7のオン抵抗と抵抗11と負荷電流による電圧降下分だけ低い電圧となる。
第2のプレイネーブル信号PreEN2が、インバータ13で反転されて、第2のプレスイッチPMOSトランジスタ12のゲート電極に印加されることにより、第2のプレスイッチPMOSトランジスタ12がオンする。これにより、抵抗11が第2のプレスイッチトランジスタ12のソース・ドレイン電流経路によりシャントされる。この為、抵抗11による電圧降下分がほぼ取り除かれ、第2の電源線4の出力電圧VDDVは、ほぼ入力電源電圧VDDCまで上昇する(図4(v))。第2のプレイネーブル信号PreEN2の立ち上がりから所定時間経過したタイミングで主イネーブル信号MainENが出力され、主スイッチNMOSトランジスタ8のゲート電極に供給される(図4(iv))。これにより、主スイッチNMOSトランジスタ8がオンする。
本実施形態においても、主スイッチトランジスタ8として、駆動能力の大きいNMOSトランジスタを用いる。この為、主スイッチトランジスタ8のサイズを小さくしても、十分な電流を負荷回路9に供給することが可能である。主スイッチトランジスタ8のサイズを小さくすることで、主スイッチトランジスタ8をオフした時の漏れ電流を低減することが出来る。これにより、不要な電力消費を低減することが出来る。また、第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7に接続された抵抗11により、第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7がオンした際の突入電流が抑制される。更に、第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7と第2のプレスイッチPMOSトランジスタ12をオンにして、第2の電源線4の出力電圧VDDVが立ち上がった後で主スイッチNMOSトランジスタ8をオンにする。従って、主スイッチNMOSトランジスタ8がオンするタイミングでは、主スイッチNMOSトランジスタ8のソース・ドレイン電極間の電圧は小さくなっているため、主スイッチNMOSトランジスタ8がオンすることにより生じる突入電流を抑制することが出来る。
図5は、第2の実施形態の半導体集積回路の第2の動作波形を概略的に示す図である。図5に示す動作においては、第1のプレイネーブル信号PreEN1と第2のプレイネーブル信号PreEN2が立ち下がった後においても、主イネーブル信号MainENがHighの状態の期間を有する(図5(i)(ii)(iii))。すなわち、第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7と第2のプレスイッチPMOSトランジスタ12がオフとなった後に、主スイッチNMOSトランジスタ8がオン状態を維持する期間を設けている。この期間においては、制御回路6内のチャージポンプ回路(図示せず)を降圧動作に移行させる制御信号Downが生成され(図5(iv))、制御回路6からの駆動信号ENHVの信号レベルが下がる(図5(v))。駆動信号ENHVのレベルを、主スイッチNMOSトランジスタ8がオン出来る電圧に維持することにより、駆動信号ENHVから主スイッチNMOSトランジスタ8のゲート・ソース間電圧分だけ低い電圧を、第2の電源線4に供給することが出来る(図5(vi))。すなわち、主スイッチNMOSトランジスタ8を、ソースフォロワ回路として用いることにより、駆動信号ENHVの電圧に応じて変化する任意の電圧を、第2の電源線4に供給することが出来る。
(第3の実施形態)
図6は、第3の実施形態の半導体集積回路を示す図である。既述の実施形態の半導体集積回路に対応する構成要素には、同一の符号を付し、説明を省略する。本実施形態は、主スイッチトランジスタとして、PMOSトランジスタ18を有する。主スイッチPMOSトランジスタ18のソース電極は第1の電源線3に接続され、ドレイン電極は第2の電源線4に接続される。主スイッチPMOSトランジスタ18のバックゲート電極は、第1の電源線3に接続される。
第3の実施形態の動作を、図7の動作波形図を用いて説明する。制御回路6は、所定のタイミングで第1のプレイネーブル信号PreEN1を出力する(図7(i))。第1のプレイネーブル信号PreEN1は、インバータ10で反転され、第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7のゲート電極に供給される。これにより、第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7がオンする。この時に流れる突入電流の最大値は、次の式(1)で示される。
Figure 2015053612
式(1)において、VDDCは入力電源電圧、Rは第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7のオン抵抗、Rpolyは抵抗11を示す。
第1の電源線3と第2の電源線4との間の電圧差は、電流Irush1を上限とした電流を流して、第1の電源線3と第2の電源線4との間の電圧差はVdorp1まで縮小して落ち着く。電圧差Vdrop1は、次の式(2)で示すことが出来る。
Figure 2015053612
式(2)において、負荷電流Iは停止状態の負荷回路の消費電流なので、Irush1よりも大幅に少ない電流である。この為、電圧差Vdrop1と入力電源電圧VDDCの関係は、次の式(3)で表すことが出来る。
Figure 2015053612
従って、第2の電源線4の電圧は大きく立ち上がる。言い換えると、第2の電源線4の電圧が大きく立ち上がる時間の大部分を決めるのは、RとRpolyを合わせた抵抗値である。高速立ち上げを行うために、いかにばらつき無くこの抵抗値を作り込むかに懸かっており、例えば多結晶シリコンで構成される高精度な抵抗をRpolyに用いて第2の電源線4の立ち上がり時間を精度良く決定することが高速立ち上げには重要となる。
第1のプレイネーブル信号PreEN1から所定の時間経過したタイミングで第2のプレイネーブル信号PreEN2が生成される(図7(ii))。第2のプレイネーブル信号PreEN2は、インバータ13で反転されて、第2のプレスイッチPMOSトランジスタ12のゲート電極に供給される。これにより、第2のプレスイッチPMOSトランジスタ12がオンする。この時に流れる突入電流の最大値は、次の式(4)で示される。
Figure 2015053612
式(4)において、R12は、第2のプレスイッチPMOSトランジスタ12のオン抵抗を示す。
第2のプレイネーブル信号PreEN2から所定の時間経過したタイミングで主イネーブル信号MainENが生成され(図7(iii))、インバータ19で反転されて、主スイッチPMOSトランジスタ18のゲート電極に印加される。これにより、主スイッチPMOSトランジスタ18がオンする。
第2の電源線4の出力電圧VDDVは、第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7がオンした段階で大きく立ち上がる。そして、入力電源電圧VDDCよりも、抵抗11による電圧降下と、第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7のオン抵抗による電圧降下分だけ低い電圧まで上昇する。
第2のプレスイッチPMOSトランジスタ12がオンすることにより、抵抗11が第2のプレスイッチトランジスタ12のソース・ドレイン電流経路によりシャントされる。この為、抵抗11による電圧降下が取り除かれ、第2の電源線4の出力電圧VDDVは、ほぼ入力電源電圧VDDCまで上昇する(図7(iv))。第2のプレイネーブル信号PreEN2の立ち上がりから所定時間経過したタイミングで主イネーブル信号MainENが出力され(図7(iii))、主スイッチPMOSトランジスタ18のゲート電極に供給される。これにより、主スイッチPMOSトランジスタ18がオンする。この時に流れる突入電流の最大値は、次の式(5)で示される。
Figure 2015053612
式(5)において、R18は、主スイッチPMOSトランジスタ18のオン抵抗を示す。図7(v)は、第1の電源線3を流れる電源電流を示す。
各素子の抵抗値は、突入電流の関係を式(6)の様に設定し、各突入電流が許容範囲を超えないような値となるように、Irush1やIrush2やIrush3へと割り振る中で決定される。すなわち、式(1)と式(4)と式(5)の右辺を、式(6)に代入して求めることが出来る。第1と第2のプレスイッチだけでは突入電流が許容範囲を超える様な場合には、新たにプレスイッチを追加して突入電流の割り振り先を増やして解決することは言うまでもない。
Figure 2015053612
(第4の実施形態)
図8は、第4の実施形態の半導体集積回路を示す図である。既述の実施形態に対応する構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。本実施形態は、ソース電極が第1の電源線3に接続され、ドレイン電極が第2の電源線4に接続される第3のプレスイッチPMOSトランジスタ22を有する。第3のプレスイッチPMOSトランジスタ22のバックゲート電極は、第1の電源線3に接続される。
第4の実施形態の動作を、図9の動作波形図を用いて説明する。制御回路6は、所定のタイミングで第1のプレイネーブル信号PreEN1を出力する(図9(i))。第1のプレイネーブル信号PreEN1は、インバータ10で反転され、第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7のゲート電極に供給される。これにより、第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7がオンする。この時に流れる突入電流の最大値は、次の式(7)で示される。
Figure 2015053612
式(7)において、VDDCは入力電源電圧、Rは第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7のオン抵抗、Rpolyは抵抗11を示す。
第1のプレイネーブル信号PreEN1から所定の時間経過したタイミングで第2のプレイネーブル信号PreEN2が生成される(図9(ii))。第2のプレイネーブル信号PreEN2は、インバータ13で反転され、第3のプレスイッチPMOSトランジスタ22のゲート電極に供給される。これにより、第3のプレスイッチPMOSトランジスタ22がオンする。この時に流れる突入電流の最大値は、次の式(8)で示される。
Figure 2015053612
式(8)において、R22は、第3のプレスイッチPMOSトランジスタ22のオン抵抗、Iは負荷電流を示す。
第2のプレイネーブル信号PreEN2の立ち上りから所定の時間経過したタイミングで主イネーブル信号MainENが生成される(図9(iii))。主イネーブル信号MainENが、インバータ19で反転され、主スイッチPMOSトランジスタ18のゲート電極に印加される。これにより、主スイッチPMOSトランジスタ18がオンする。
第2の電源線4の出力電圧VDDVは、第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7がオンした段階で立ち上がる。そして、入力電源電圧VDDCよりも、抵抗11による電圧降下と、第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7のオン抵抗による電圧降下分だけ低い電圧まで上昇する(図9(iv))。
第3のプレスイッチPMOSトランジスタ22がオンすることにより、第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7と抵抗11が、第3のプレスイッチトランジスタ22のソース・ドレイン電流経路によりシャントされる。この為、抵抗11による電圧降下が取り除かれ、第2の電源線4の出力電圧VDDVは、ほぼ入力電源電圧VDDCまで上昇する(図9(iv))。第2のプレイネーブル信号PreEN2の立ち上がりから所定時間経過したタイミングで主イネーブル信号MainENが出力され(図9(iii))、主スイッチPMOSトランジスタ18のゲート電極に供給される。これにより、主スイッチPMOSトランジスタ18がオンする。この時に流れる突入電流の最大値は、次の式(9)で示される。
Figure 2015053612
図9(v)は、第1の電源線3を流れる電源電流を示す。
各素子の抵抗値は、突入電流の関係を式(10)の様に設定し、各突入電流が許容範囲を超えないように、Irush1やIrush2やIrush3へと割り振る中で決定される。すなわち、式(7)と式(8)と式(9)の右辺を式(10)に代入して求めることが出来る。第1と第2のプレスイッチだけでは突入電流が許容範囲を超える様な場合には、新たにプレスイッチを追加して突入電流の割り振り先を増やして解決することは言うまでもない。
Figure 2015053612
(第5の実施形態)
図10は、第5の実施形態の半導体集積回路を示す図である。既述の実施形態に対応する構成要素には同一符号を付し、説明を省略する。本実施形態は、イネーブル信号PwENに応答して、第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7、第2のプレスイッチPMOSトランジスタ22、及び主スイッチPMOSトランジスタ18の導通を制御する制御信号を生成する信号生成回路100を有する。信号生成回路100は、既述の実施形態の制御回路6に相当する。信号生成回路100は、イネーブル信号PwENが供給される端子101を有する。信号生成回路100は、インバータ102を有する。イネーブル信号PwENが、インバータ102で反転され、第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7のゲート電極に供給される。
信号生成回路100は、NAND回路103を有する。NAND回路103の一方の入力端子には、イネーブル信号PwENが供給され、他方の入力端子は、第2の電源線4に接続される。NAND回路103の出力は、第2のプレスイッチPMOSトランジスタ22のゲート電極に接続される。更に、NAND回路103の出力は、2段のインバータ回路104と105を介して主スイッチPMOSトランジスタ18のゲート電極に供給される。
第5の実施形態の動作を、図11に示す動作波形図を用いて説明する。信号生成回路100に、イネーブル信号PwENが供給される(図11(i))。インバータ102は、イネーブル信号PwENを反転させ、第1のプレイネーブル信号PreEN1を生成する(図11(ii))。第1のプレイネーブル信号PreEN1は、第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7のゲート電極に供給される。これにより、第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7がオンする。第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7がオンすることにより、第2の電源線4の出力電圧VDDVが高精度な抵抗11によって概ね決まる時定数から変動の少ない時間で大きく上昇する。第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7がオンすることにより、第2の電源線4の出力電圧VDDVは、入力電源電圧VDDCから、第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7のオン抵抗、及び、抵抗11による電圧降下分だけ低い電圧まで上昇する。
NAND回路103は、2つの入力がHighレベルになった時に、第2のプレイネーブル信号PreEN2を生成する(図11(iii))。第2のプレイネーブル信号PreEN2は、第2のプレスイッチPMOSトランジスタ22のゲート電極に供給される。これにより、第2のプレスイッチトランジスタ22がオンする。第2のプレスイッチPMOSトランジスタ22がオンすることにより、第2の電源線4の出力電圧VDDVは、ほぼ入力電源電圧VDDCまで上昇する(図11(v))。
NAND回路103の回路閾値を高く設定することにより、第2の電源線4の出力電圧VDDVが入力電源電圧VDDCに近い電圧まで立ち上がった状態で、第2のプレイネーブル信号PreEN2が出力される設定とすることが出来る。かかる調整により、第2のプレスイッチPMOSトランジスタ22がオンした際、及び、主スイッチPMOSトランジスタ18がオンした際の突入電流を抑制することが出来る。
NAND回路103の出力信号PreEN2が、2段のインバータ104及び105で反転され、所定の遅延時間の後に主イネーブル信号MainENが生成される(図11(iv))。主イネーブル信号MainENが、主スイッチPMOSトランジスタ18のゲート電極に供給される。これにより、主スイッチPMOSトランジスタ18がオンする。
本実施形態によれば、イネーブル信号PwENに応答する信号生成回路100により、第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7、第2のプレスイッチPMOSトランジスタ22、及び、主スイッチPMOSトランジスタ18を順次オンさせる一連の制御信号を生成し、各トランジスタのゲート電極に供給することが出来る。ある程度第2の電源線4の出力電圧VDDVが上昇した後に第2のプレスイッチPMOSトランジスタ22をオンさせる構成とすることにより、第2のプレスイッチPMOSトランジスタ22がオンすることによる突入電流を抑制することが出来る。
図12は、第5の実施形態の信号生成回路100の一つの実施形態を示す図である。NAND回路103は、並列接続されるPMOSトランジスタ110と111を有する。PMOSトランジスタ110及び111のソース電極とバックゲート電極は、第1の電源線3に接続される。NAND回路103は、直列接続されるNMOSトランジスタ112と113を有する。PMOSトランジスタ110及び111のドレイン電極は、NMOSトランジスタ112のドレイン電極に接続される。PMOSトランジスタ110とNMOSトランジスタ112のゲート電極は、入力端101に接続される。入力端101には、イネーブル信号PwENが印加される。
NMOSトランジスタ113のソース電極は、NMOSトランジスタ106−1のドレイン電極に接続される。NMOSトランジスタ106−1にソース・ドレイン電流経路が直列接続されるN段目のNMOSトランジスタ106−Nのソース電極は、第3の電源線5に接続され、接地される。NMOSトランジスタ112と113、並びに、NMOSトランジスタ106−1から106−Nのバックゲート電極は、第3の電源線5に接続され、接地される。PMOSトランジスタ111とNMOSトランジスタ113、及び、NMOSトランジスタ106−1乃至106−Nのゲート電極は、端子200に接続される。端子200は、第2の電源線4に接続され、出力電圧VDDVが供給される。
ソース・ドレイン電流経路が直列接続されるNMOSトランジスタ106−1から106−Nは、NAND回路103の回路閾値を調整する調整回路106を構成する。NAND回路103の回路閾値を高くすることにより、入力端200に印加される第2の電源線4の出力電圧VDDVがある程度立ち上がった状態で、第2のプレイネーブル信号PreEN2を出力する様に調整することが出来る。
インバータ104は、PMOSトランジスタ114とNMOSトランジスタ115を有する。PMOSトランジスタ114のソース電極とバックゲート電極は、第1の電源線3に接続される。NMOSトランジスタ115のソース電極とバックゲート電極は、第3の電源線5に接続される。PMOSトランジスタ114とNMOSトランジスタ115のゲート電極には、NAND回路103の出力信号である第2のプレイネーブル信号PreEN2が供給される。
PMOSトランジスタ114のゲート電極は、PMOSトランジスタ107−1のドレイン電極に接続される。PMOSトランジスタ107−1乃至107―Nは、ソース・ドレイン電流経路が直列接続され、N段目のPMOSトランジスタ107−Nのソース電極は、第1の電源線3に接続され、入力電源電圧VDDCが印加される。PMOSトランジスタ107−1乃至107−Nのバックゲート電極は、第1の電源線3に接続される。PMOSトランジスタ107−1乃至107−Nのゲート電極は、PMOSトランジスタ114とNMOSトランジスタ115のドレイン電極に接続され、インバータ104の出力信号が供給される。
PMOSトランジスタ107−1乃至107−Nは、プルアップ回路107を構成する。プルアップ回路107は、NAND回路103の出力信号である第2のプレイネーブル信号PreEN2の電圧を高電位側の入力電源電圧VDDCに引き上げる機能を有する。このため第2のプレイネーブル信号PreEN2の立下りが緩和される。これにより、第2のプレスイッチPMOSトランジスタ22を緩やかにオンさせることが可能となり、第2のプレスイッチPMOSトランジスタ22がオンすることによる突入電流を抑制することが出来る。インバータ104の出力信号がHighレベルになると、プルアップ回路107を構成するPMOSトランジスタ107−1乃至107−Nがオフとなり、プルアップの機能は停止する。
インバータ105は、PMOSトランジスタ116とNMOSトランジスタ117を有する。PMOSトランジスタ116のソース電極とバックゲート電極は、入力電源電圧VDDCが印加される第1の電源線3に接続される。NMOSトランジスタ117のソース電極とバックゲート電極は、接地電位VSSが印加される第2の電源線5に接続される。PMOSトランジスタ116とNMOSトランジスタ117のゲート電極には、インバータ104の出力信号が供給される。
NMOSトランジスタ108−1乃至108−Nは、プルダウン回路108を構成する。プルダウン回路108は、インバータ104の出力信号の電圧を接地電位VSSに引き下げる機能を有する。このためインバータ105への入力の立ち上がりが緩和される。これにより、インバータ105の出力信号である主イネーブル信号MainENが緩やかに立下るため、主スイッチPMOSトランジスタ18を緩やかにオンさせることが可能となり、主スイッチPMOSトランジスタ18がオンすることによる突入電流を抑制することが出来る。インバータ105の出力信号がLowレベルになると、プルダウン回路108を構成するNMOSトランジスタ108−1乃至108−Nがオフとなり、プルダウンの機能は停止する。
(第6の実施形態)
図13は、第6の実施形態の半導体集積回路を示す図である。既述の実施形態に対応する構成要素には同一符号を付し、説明を省略する。本実施形態は、イネーブル信号PwENに加え、主スイッチイネーブル信号MainSWENが供給される。両方の信号が供給された状態で、スイッチ回路の動作が開始する構成となっている。主スイッチトランジスタのオンのタイミングを確実に制御する為である。
端子137に、イネーブル信号PwENが供給される。端子138に、主スイッチイネーブル信号MainSWENが供給される。イネーブル信号PwENは、インバータ130で反転され、第1のプレイネーブル信号PreEN1として第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7のゲート電極に供給される。NAND回路131の一方の入力端には、イネーブル信号PwENが供給される。NAND回路131の他の入力端は、第2の電源線4に接続される。NAND回路131の出力信号が、第2のプレイネーブル信号PreEN2として、第2のプレスイッチPMOSトランジスタ22のゲート電極に供給される。第2の電源線4の出力電圧VDDVをNAND回路131の一方の入力信号とすることにより、第2の電源線4の出力電圧VDDVが、ある程度立ち上がってから、第2のプレイネーブル信号PreEN2が出力される。これにより、第2のプレスイッチPMOSトランジスタ22がオンすることによる突入電流を抑制することが出来る。
NAND回路131の出力信号PreEN2が、NOR回路132の一方の入力端に供給される。NOR回路132の他方の入力端には、主スイッチイネーブル信号MainSWENがインバータ134で反転されて供給される。NAND回路131の出力信号が供給されるNOR回路132の入力端には、プルアップ回路135が接続される。プルアップ回路135は、ソース・ドレイン電流経路が直列接続されたPMOSトランジスタ135−1乃至135−Nを有する。NAND回路131の出力信号が供給されるNOR回路132の入力端は、PMOSトランジスタ135−1のドレイン電極に接続されると共に、インバータ139を介して、PMOSトランジスタ135−1乃至135−Nのゲート電極に接続される。PMOSトランジスタ135−Nのソース電極は、第1の電源線3に接続され、入力電源電圧VDDCが供給される。PMOSトランジスタ135−1乃至135−Nのバックゲート電極は、第1の電源線3に接続される。プルアップ回路135は、NAND回路131の出力信号PreEN2の電圧を第1の電源線3の入力電源電圧VDDC、すなわち高電位側に引き上げる機能を有する。このため第2のプレイネーブル信号PreEN2の立下りが緩和されため、第2のプレスイッチPMOSトランジスタ22を緩やかにオンさせることが可能となる。これにより、第2のプレスイッチPMOSトランジスタ22がオンすることによる突入電流を抑制することが出来る。
第2のプレイネーブル信号PreEN2は、NOR回路132にも供給される為、その立下りが緩和されることにより、NOR回路132の出力信号の立ち上がりが緩和する。また、インバータ133の入力端には、プルダウン回路136が接続される。プルダウン回路136は、ソース・ドレイン電流経路が直列接続されたNMOSトランジスタ136−1乃至136−Nを有する。NMOSトランジスタ136−1乃至136−Nのゲート電極は、インバータ133の出力端に接続される。NMOSトランジスタ136−1のドレイン電極は、インバータ133の入力端に接続される。NMOSトランジスタ136−Nのソース電極は、第3の電源線5に接続され、接地電位VSSが印加される。NMOSトランジスタ136−1乃至136−Nのバックゲート電極は、第3の電源線5に接続される。プルダウン回路136は、インバータ133の入力信号の電圧を接地電位VSS側に引き下げる機能を有する。このためインバータ133の入力信号の立ち上がりが緩和される。これにより、インバータ133の出力信号である主イネーブル信号MainENの立ち下がりが緩和されるため、主スイッチPMOSトランジスタ18を緩やかにオンさせることが可能となる。これにより、主スイッチPMOSトランジスタ18がオンすることによる突入電流を抑制することが出来る。
図14は、第6の実施形態の半導体集積回路の動作波形を概略的に示す図である。イネーブル信号PwENと、主スイッチイネーブル信号MainSWENが端子137と端子138に夫々供給される(図14(i)、図14(ii))。イネーブル信号PwENがインバータ130で反転され、第1のプレイネーブル信号PreEN1が生成され(図14(iii))、第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7のゲート電極に供給される。これにより、第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7がオンする。
イネーブル信号PwENと、第2の電源線4の出力電圧VDDVが入力されるNAND回路131が、第2のプレイネーブル信号PreEN2を出力する(図14(iv))。第2の電源線4の出力電圧VDDVがある程度立ち上がった状態になった時に、NAND回路131は、第2のプレイネーブル信号PreEN2を出力する。また、プルアップ回路135によるプルアップ動作により、第2のプレイネーブル信号PreEN2は、緩やかに立ち下がる。これにより、第2のプレスイッチPMOSトランジスタ22は、緩やかにオンとなり、突入電流が緩和される。
主スイッチイネーブル信号MainSWENの反転信号と、NAND回路131の出力信号である第2のプレイネーブル信号PreEN2が供給されるNOR回路132の出力信号がインバータ133により反転されて、主イネーブル信号MainENが生成される(図14(v))。プルダウン回路136のプルダウン機能により、主ネーブル信号MainENの立下りが緩和される。立下りが緩和された主イネーブル信号MainENが供給されることにより主スイッチPMOSトランジスタ18は緩やかにオンする。これにより、主スイッチPMOSトランジスタ18がオンすることによる突入電流が抑制される。第2の電源線4の出力電圧VDDVは、第1のプレスイッチPMOSトランジスタ7がオンすることにより立ち上がり、第2のプレスイッチPMOSトランジスタ22がオンすることにより、ほぼ入力電源電圧VDDCまで上昇する(図14(vi))。
本実施形態によれば、イネーブル信号PwENと主スイッチイネーブル信号MainSWENの両方の信号により主スイッチPMOSトランジスタ18の導通を制御する。このため、主スイッチPMOSトランジスタ18のオン動作のタイミングを主スイッチイネーブル信号MainSWENにより確実に制御することが出来る。また、第2のプレスイッチPMOSトランジスタ22、及び、主スイッチPMOSトランジスタ18を緩やかにオンさせる制御により、夫々のトランジスタがオンした際の突入電流を抑制することが出来る。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 第1の電源端子、2 第2の電源端子、3 第1の電源線、4 第2の電源線、5 第3の電源線、6 制御回路、7 第1のプレスイッチPMOSトランジスタ、8 主スイッチNMOSトランジスタ、9 負荷回路、11 抵抗、18 主スイッチPMOSトランジスタ、103及び131 NAND回路、107及び135 プルアップ回路。

Claims (10)

  1. 入力電源電圧が印加される第1の電源線と、
    所定の負荷回路にバイアス電圧を供給する第2の電源線と、
    前記第1の電源線と前記第2の電源線との間にソース・ドレイン電流経路が接続され、そのゲート電極に制御信号を受ける第1のPMOSトランジスタと、
    前記第1の電源線と前記第2の電源線との間にソース・ドレイン電流経路が接続され、そのゲート電極に制御信号を受けるNMOSトランジスタと、
    第1のタイミングで前記第1のPMOSトランジスタをオンさせるための第1の制御信号を生成し、所定の時間を経過した第2のタイミングで、前記入力電源電圧より所定の電圧分昇圧した、前記NMOSトランジスタをオンさせるための第2の制御信号を生成する制御回路と、
    を具備することを特徴とする半導体集積回路。
  2. 前記第2の制御信号は、前記入力電源電圧に対し、前記NMOSトランジスタのゲート・ソース間の耐圧として設定した電圧分だけ昇圧されることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
  3. 前記第1のPMOSトランジスタのドレイン電極と前記第2の電源線との間に接続される抵抗と、
    前記抵抗の一端にソース電極が接続され、前記抵抗の他端にドレイン電極が接続され、そのゲート電極に制御信号を受ける第2のPMOSトランジスタを備え、
    前記制御回路は、前記第1のタイミングと第2のタイミングの間の第3のタイミングで、前記第2のPMOSトランジスタをオンさせるための第3の制御信号を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の半導体集積回路。
  4. 前記NMOSトランジスタのバックゲート電極は、前記NMOSトランジスタのソース電極に接続されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体集積回路。
  5. 入力電源電圧が印加される第1の電源線と、
    所定の負荷回路にバイアス電圧を供給する第2の電源線と、
    前記第1の電源線と前記第2の電源線との間にソース・ドレイン電流経路が接続され、そのゲート電極に制御信号を受ける第1のMOSトランジスタと、
    前記第1の電源線と前記第2の電源線との間で、前記第1のMOSトランジスタのソース・ドレイン電流経路に直列に接続される抵抗と、
    前記第1の電源線と前記第2の電源線との間にソース・ドレイン電流経路が接続され、そのゲート電極に制御信号を受ける第2のMOSトランジスタと、
    第1のタイミングで前記第1のMOSトランジスタをオンさせるための第1の制御信号を生成し、所定の時間を経過した第2のタイミングで前記第2のMOSトランジスタをオンさせるための第2の制御信号を生成する制御回路と、
    を具備することを特徴とする半導体集積回路。
  6. 前記抵抗の一端にソース電極が接続され、前記抵抗の他端にドレイン電極が接続された第3のMOSトランジスタを備え、
    前記制御回路は、前記第1のタイミングと前記第2のタイミングの間の第3のタイミングで、前記第3のMOSトランジスタをオンさせるための第3の制御信号を生成することを特徴とする請求項5に記載の半導体集積回路。
  7. ソース・ドレイン電流経路が前記第1の電源線と前記第2の電源線との間に接続され、そのゲート電極に制御信号を受ける第4のMOSトランジスタを備え、前記制御回路は、前記第1のタイミングと前記第2のタイミングの間の第4のタイミングで前記第4のMOSトランジスタをオンさせるための第4の制御信号を生成することを特徴とする請求項5に記載の半導体集積回路。
  8. 前記制御回路)は、前記第2の電源ラインの電圧と所定のイネーブル信号を入力とする論理回路を有し、前記論理回路の出力信号から前記第3の制御信号、または、前記第4の制御信号を生成することを特徴とする請求項6または7に記載の半導体集積回路。
  9. 前記制御回路は、前記論理回路の出力信号の電圧を引き上げるプルアップ回路を有することを特徴とする請求項8に記載の半導体集積回路。
  10. 前記抵抗は、多結晶シリコンにより構成されることを特徴とする請求項5乃至9のいずれか一項に記載の半導体集積回路。
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