JP5335190B2 - 有機elパネル - Google Patents

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Description

本発明は、EL(ElectoLuminescence)素子を備えたELパネルに関する。
有機EL素子等のEL素子は、水分の影響により発光特性が低下し易い性質を有する。より具体的には、環境中の水分の影響を受けて部分的に又は全体的に輝度が低下したり、いわゆるダークスポットが発生したりする場合がある。そのため、例えば、有機EL素子が形成された素子基板と、これと対向配置された対向基板とを封止用シール(接着剤)によって貼り合わせて中空の封止空間を形成し、封止用シールの外表面を覆うバリア膜を設けた構造を有する有機ELパネルが提案されている。
特開2006−185679号公報
しかし、EL素子を備えたELパネルにおいて、長期にわたって使用したときのダークスポットの発生、発光輝度の低下等の発光特性の低下を、従来よりも更に抑制することが強く求められている。
そこで、本発明は、長期に使用したときの発光特性の低下が十分に抑制されたELパネルを提供することを目的とする。
本発明に係るELパネルは、基板と、該基板上に設けられたEL素子と、該EL素子を間に挟んで基板と対向配置された封止板と、EL素子と封止板との間に介在する中間層と、該中間層及びEL素子が外部に露出しないように中間層及びEL素子からなる部分の外周面を覆って形成された封止層と、を備える。中間層は接着層を有しており、封止層は中間層よりも低い透湿率を有する。
上記本発明に係るELパネルにおいては、中間層及びEL素子からなる部分の外周面が、中間層よりも低い透湿率を有する封止層によって覆われている。これにより、水分の中間層への浸入が抑制され、中間層が高い透湿率を有していたとしても水分がEL素子まで到達し難くなる。ここで、封止層は塗布法によって形成することも可能であるが、中間層が基板と封止板との間に介在しているため、透湿率が極めて低い封止層を真空成膜によって形成することも可能になる。一方、基板と封止板を接着層を介して接着し、基板と封止板との間に中空空間が形成された構造を有する従来のELパネルの場合、真空圧下では封止板又は基板が撓んで接着層が著しく変形してしまうため、接着層の外周に真空成膜によって封止層を形成することは実質的に不可能である。
また、低い透湿率を有する封止層でEL素子全体を直接覆い、基板と封止板とを接着層を介して接着した構造を採用した場合も、理論上はEL素子への水分の到達が防止され得ると考えられる。しかしこの場合、封止層のうちEL素子の主面を覆う部分と封止板との間に比較的透湿率が高い接着層が存在するため、EL素子の主面全体にわたって水分の透過を封止層によって確実に防止する必要がある。ところが、そのような広い面積を有する封止層は欠陥を含んでいる可能性が高く、また、封止層表面からEL素子までの距離が短いため、その欠陥部分から水分が浸入してしまうという問題がある。特に、ELパネルの小型化や薄型化の観点から封止層の厚みをできるだけ薄くすることが望まれるが、薄い膜を広い面積にわたって欠陥なく形成することは極めて困難である。これに対して本発明の場合、中間層及びEL素子からなる部分の外周面を覆う部分の封止層において欠陥が存在しなければ、中間層への水分の侵入を十分に抑制することができる。中間層及びEL素子からなる部分の外周面のような微小な面積であれば、欠陥を実質的に含まない封止層を容易に形成することができる。また、例え封止層に欠陥が存在した場合であってもその面積は微小であり、中間層又はEL素子の外周面にまで到達する水分の総量は非常に微量である。
以上のように、上記本発明に係るELパネルによれば、環境中の水分がEL素子に到達することが防止され、長期に使用したときの発光特性の低下が十分に抑制される。
本発明に係るELパネルにおいて、中間層が、EL素子と封止板との間に介在するとともにEL素子の外周面を覆って一体に形成され、封止層が、中間層の外周面を覆って形成されていてもよい。この場合、例えば封止層に欠陥が存在し、その欠陥部分を通って微量の水分が内部に浸入したときであっても、欠陥部分とEL素子との間に中間層が存在しているので、内部に侵入した微量な水分は中間層内部に拡散されて、EL素子の発光に影響する程度にまで水分濃度が上昇するのには長時間を要する。そのため、封止層の欠陥の影響を受け難くなり、発光特性低下抑制の効果がより一層顕著なものとなる。
水分の侵入をより効果的に防止するため、封止層の透湿率は中間層の透湿率の1/5以下であることが好ましい。また、同様の観点から、封止層の透湿率は0.1g/m・day以下であることが好ましい。
封止層は、無機材料からなることが好ましい。無機材料としてはAlが特に好ましい。これにより、封止層の透湿率を中間層よりも低くすることが容易になる。
同様の観点から、封止層は、真空成膜により形成された膜であることが好ましい。より具体的には、封止層がALD法(原子層吸着堆積法)によって成膜されたAl膜であることが好ましい。この場合、成膜の際の熱が有機EL素子に与える悪影響を少なくするために、基板を20℃〜140℃に加熱しながら成膜することが好ましい。一般に塗布法によって形成された膜の場合、形成された膜自体が水分や溶剤を多く含んでおり、この水分や溶剤に起因してELパネルの発光特性の低下を招く場合がある。これに対して、真空成膜により形成された膜は水分や溶剤をほとんど含まないため、より一層良好な発光特性が得られる。
本発明によれば、長期に使用したときの発光特性の低下が十分に抑制されたELパネルが提供される。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
図1は、ELパネルの一実施形態を模式的に示す断面図である。図1に示すELパネル1は、基板3と、基板3上に設けられたEL素子5と、EL素子5側で基板3と対向配置された封止板10と、EL素子5を覆うように基板3と封止板10との間に介在するとともにEL素子5の外周面を覆って一体に形成された中間層7と、封止層20とから構成される。中間層7全体が接着層から構成されており、封止層20は中間層7(接着層)よりも低い透湿率を有する。
封止層20は、中間層7が外部に露出しないようにその外周面Sを覆うとともに、封止板10の表面のうち中間層7と接していない部分全体も覆っている。言い換えると、中間層7は封止板10及び封止層20によって封止されている。なお、「中間層7が外部に露出しない」とは、中間層7が外観上実質的に外部に露出しないこと意味し、中間層7に生じた微小な欠陥部分等において発光特性低下抑制の効果が著しく損なわれない程度に外周面Sが僅かに露出している場合も含まれる。封止層20は中間層7が外部に露出しないように外周面Sを覆っていればよく、封止板10表面の一部又は全体が封止層20に覆われることなく外部に露出していてもよい。封止層20の厚さは特に制限はないが、例えば封止層20が真空成膜により形成されたAl膜である場合、通常は5〜10000nm程度である。封止層20の厚さが5nm未満であると欠陥が生じ易くなる傾向がある。封止層20は単層でもよいし、複数の層から構成された積層構造を有していてもよい。
ELパネル1は、例えば、基板3上にEL素子5を形成する工程と、EL素子5側で基板3と対向配置された封止板10を中間層7を間に挟んで接着する工程と、中間層7の外周面Sを覆う封止層20を真空成膜により形成する工程と、を備える製造方法により製造することができる。
基板3は、EL素子用の基板として一般に用いられているものから適宜選択されるが、透湿率が低く光の透過性が高いガラス基板が好ましく用いられる。あるいは、樹脂フィルムを他の吸湿性の低い層と組合わせた積層体を基板3として用いてもよい。
EL素子5としては有機EL素子が用いられる。特に有機EL素子は水分の影響を受け易いため、本発明は有機EL素子を用いる場合に特に有用である。基板3上へのEL素子5の形成は、EL素子の分野で通常採用されている方法により行うことができる。
EL素子5の形成の後、例えば、未硬化の接着剤を間に挟んで基板3と封止基板10とを貼り合わせ、接着剤を硬化させて中間層7としての接着層を形成させる。これにより、基板3と封止板10が接着層を介して接着される。
中間層7を構成する接着層を形成するために用いられる接着剤としては、熱硬化性樹脂組成物及び光硬化性樹脂組成物等の硬化性樹脂が用いられる。すなわち、接着層は硬化性樹脂が硬化して形成された硬化物からなる。特に、良好な接着性を有し、また、接着層の透湿率を低くできる点で、エポキシ樹脂を含む硬化性樹脂からなる接着剤が好ましく、エポキシ樹脂を含む光カチオン硬化型の硬化性樹脂からなる接着剤が、硬化にともなう温度上昇が小さい点からより好ましい。この場合、硬化性樹脂はエポキシ樹脂及びフィラーを含むことがより好ましい。フィラーを含有させることにより、基板と封止板間の距離の制御を行い易くなる。
図1に示す実施形態の場合、中間層7を構成する接着層は単一の層から構成されているが、本発明はこれに限られるものではなく、接着層が互いに異なる組成を有する複数の部分から構成されていてもよい。この場合、封止層20は、中間層7の外周部分を構成している部分の接着層よりも低い透湿率を有する。例えば、中間層7の外周部分が比較的透湿性が低い第1の接着層によって形成され、第1の接着層の内側の部分が第1の接着層よりも透湿性が高い第2の接着層によって形成されている場合、封止層20は第1の接着層よりも低い透湿率を有する。この場合、第2の接着層は第1の接着層の熱膨張を吸収できるような材料から形成されるとより好ましい。また、接着層に乾燥機能を付与してもよい。
封止板10は、EL素子用の封止板として一般に用いられているものから適宜選択されるが、透湿率が低いガラス基板又は金属板が好ましく用いられる。あるいは、樹脂フィルムを他の吸湿性の低い層と組合わせて構成された積層体を封止板10として用いてもよい。
接着剤の硬化の後、真空成膜により封止層20を形成して、ELパネル1が得られる。基板3と封止板10との間に中間層7が介在する構造であることから真空圧下でも変形が生じ難く、真空成膜により安定して封止層20を形成することが可能である。一方、上述のように、基板と封止板とを接着層を介して接着し、基板と封止板との間に中空空間が形成された構造を有する従来のELパネル(以下「中空封止型ELパネル」という。)の場合、以下に検討するように真空圧下で封止層を形成することは実質的に不可能である。
中空封止型ELパネルのモデルとして、45mm×30mmのサイズを有するSUS304平板(板厚0.2mm)を封止板として用いた場合を想定し、接着層の厚さ及びその幅を無視して下記計算式に基づいて応力計算を行った。下記式中、qは等分布荷重(Pa)、bは長辺の長さ(m)、Eは縦弾性係数である。
最大たわみ量ωmax=α・(q・b)/(E・t
応力σmax=β・(q・b)/t
上記モデルについて、真空圧下での応力計算を行ったところ、封止板の最大たわみ量は0.451mmであり、封止板端部により接着層に加えられる最大応力は2.03GPaであった。エポキシ樹脂等を含む接着剤により形成された接着層のヤング率は1〜2GPa程度であるから、このような応力がかかったときに接着層は完全に伸張してしまうこととなる。この結果から、中空封止型ELパネルにおいて真空成膜により封止層を形成することは実質的に不可能であると言うことができる。
実際、本発明者らが中空封止型ELパネルにおいて封止層20に相当する層を真空成膜により形成することを試みたところ、チャンバー内で接着層が延びてしまい、ELパネルを正常に得ることができなかった。このとき、基板及び封止板としてガラス板を用い、接着剤として光カチオン硬化型エポキシ樹脂を用いて、封止板面積が40×15mm、シールエリアが外周から1.2mmの条件で真空成膜の実験を行った。投入した真空チャンバの圧力は8.0×10−5Paであった。
封止層20は、中間層7よりも低い透湿率を有する。好ましくは、封止層20の透湿率が中間層7の透湿率の1/5以下である。封止層20の透湿率は、例えば、封止層20を構成する封止材料を、封止層20と同様の方法で同様の厚さに成膜した膜について膜厚方向の透湿率を測定することにより求められる。中間層7の透湿率は、例えば、中間層7としての接着層を形成するために用いた接着剤を用いて接着層(中間層7)と同様の厚さを有する膜を形成し、その膜について膜厚方向の透湿率を測定することにより求められる。そして、同様の条件で測定された封止層20及び中間層7の透湿率を比較したときに、封止層20の透湿率のほうが相対的に低くなるように封止材料が選択される。もっとも、封止層20が無機材料から構成される場合、一般に、封止層20の透湿率は有機系の接着剤を用いて形成された接着層の透湿率よりも低いことは、実際に測定するまでもなく明らかである。
封止層20は、中間層7より明らかに低い透湿率を有することが好ましい。具体的には、封止層20は、好ましくは0.1g/m・day未満、より好ましくは0.001g/m・day未満の透湿率を有する。封止層20が実質的に無機材料から構成される場合、通常その透湿率は0.001g/m・day未満である。ただし、これら透湿率は、60℃、90%RHの空気を用いて測定される値により定義される。
下記表1に、封止層20又は中間層7(接着層)に用いられ得る材料とその透湿率の例を示す。表1には異なる2種類の条件で測定された透湿率が示されているが、この程度の差異であれば、封止層と中間層での透湿率の大小関係に対してほとんど影響しないとみなすことができる。
Figure 0005335190
封止層20を構成する封止材料は、金属及び金属酸化物のうち少なくとも一方を含む無機材料であることが好ましい。金属酸化物としては、Al及びSiOが挙げられる。封止層20は、AlをALD法により成膜して形成されたALD膜であることが特に好ましい。ALD法によれば、基板温度を有機EL素子がダメージを受けにくい温度に設定しながら、欠陥の少ない膜を成膜することが可能である。具体的には、基板温度が20℃〜140℃となるように加熱しながらALD法によって成膜することが可能である。Alを成膜したALD膜の透過率は表1に示すように極めて低く、実質的に水分を透過しないと考えられる。これにより、本発明による発光特性低下抑制の効果がより一層顕著に奏される。
図1の実施形態のように中間層7がEL素子5の外周面を覆って形成されている場合、中間層7の外周面SとEL素子5との間の最短距離は、2mm以下であってもよい。この距離が2mm以下であっても、封止層20が存在することによりEL素子5に対する環境中の水分の影響が十分に抑制される。また、この距離を短くすることにより、表示領域を囲む額縁部分の面積が小さくなり、ELパネルの小型化が容易になる。中空空間が形成された従来のELパネルの場合、本実施形態と比較して額縁部分の面積を小さくすることは困難であり、本実施形態はこの点でも有利である。最短距離の下限は特に制限はないが、通常0.1mm程度である。この最短距離が0mmである場合、すなわち中間層7がEL素子5の外周面の部分には形成されていない場合、微量の水分が封止層20を通過したときに水分がEL素子5に直接拡散するため、中間層7がEL素子5の外周面を覆って形成される場合と比較して、水分の影響による発光特性の低下を抑制する効果が相対的に小さくなる。
図2は、ELパネルの他の実施形態を模式的に示す断面図である。図2に示すELパネル1においては、中間層7の外周部分が接着層15から構成されており、接着層15の内側に位置する中心部分が充填層16から構成されている。言い換えると、中間層7が、EL素子5と封止板10との間に介在する充填層16と、充填層16の外周を囲んで形成された接着層15とを有する。このように、中間層が接着層と充填層とから構成されている場合、封止層は、中間層の外周部分を構成している層(図2の実施形態の場合は接着層15)よりも、膜厚方向において低い透湿率を有する。
充填層16は接着剤以外の材料から形成された層であり、基板3と封止板10とを接着する機能を実質的に有しない点で接着層15と異なる。充填層16を形成する材料としては、例えば、フッ素系不活性液体が用いられる。フッ素系不活性液体の市販品としては、フロリナート(登録商標)が入手可能である。
図2に示す実施形態の場合、充填層16はEL素子5と封止板10との間に介在するとともにEL素子5の外周面を覆って一体に形成されているが、本発明はこれに限られず、充填層がEL素子5と封止板10との間にのみ設けられ、接着層が充填層の外周を囲みながらEL素子5と封止板10との間に介在するとともにEL素子5の外周面を覆って形成されていてもよい。
本発明者らは、図1に示す実施形態と同様の構造を有するELパネルを作製し、その発光特性の経時変化を評価した。具体的には、接着層(中間層)をエポキシ樹脂及びフィラーを含有する接着剤を用いて形成し、基板温度20〜140℃となるように加熱しながらALD法によりAlを成膜して膜厚500Åの封止層を形成して、設計値で一画素が0.2×0.2mmの発光面積でドットピッチを有するパッシブマトリックスパネルを作製した。接着層(中間層)の外周面とEL素子との間の最短距離は2.0mmであった。これを60℃、90%RHの環境下で貯蔵したときの発光面積の変化を測定した(実施例)。また、比較のため、封止層を形成しなかったこと以外は実施例と同様にしてELパネルを作製した(比較例)。
図3は、ELパネルの発光面積の経時変化を示すグラフである。図3では初期の発光面積を100%として示した。図3に示されるように、比較例のELパネルの発光面積が貯蔵時間の経過とももに急激に低下した。これに対して、実施例のELパネルは比較例と比較して発光面積の低下が顕著に抑制された。この実験結果からも、本発明によれば、長期に使用したときの発光特性の低下が十分に抑制されたELパネルを提供できることが確認された。
本発明は以上説明したような実施形態に限定されないことは言うまでもない。例えば、本実施形態のように基板上にEL素子が直接設けられた構成に代えて、基板とEL素子との間にカラーフィルタ、蛍光変換層、TFT素子等の他の層が設けられていてもよい。また、中間層がEL素子の外周面を覆うことなく、又は一部を覆うように形成されていてもよい。この場合、EL素子外周面のうち中間層によって覆われていない部分は封止層によって覆われる。
ELパネルの一実施形態を示す断面図である。 ELパネルの他の実施形態を示す断面図である。 ELパネルの発光面積の経時変化を示すグラフである。
符号の説明
1…ELパネル、3…基板、5…EL素子、7…中間層(接着層)、10…封止板、15…接着層、15…充填層、20…封止層。

Claims (10)

  1. 基板と、
    該基板上に設けられた有機EL素子と、
    該有機EL素子を間に挟んで前記基板と対向配置された封止板と、
    前記有機EL素子を覆うように前記有機EL素子と前記封止板との間に介在するとともに前記有機EL素子の外周面を覆って形成され、前記基板及び前記封止板と接する中間層と、
    該中間層及び前記有機EL素子が外部に露出しないように前記中間層の外周面を覆って形成された封止層と、
    を備え、
    前記中間層が前記基板と前記封止板とを接着する接着層を有し、
    前記封止層が、無機材料からなり、真空成膜により形成された膜であり、前記封止板、前記基板及び前記中間層と接し、前記封止板の外周面よりも前記有機EL素子側において前記中間層の外周面と接し、前記封止板の表面のうち前記中間層と接していない部分全体を覆っており、前記中間層よりも低い透湿率を有する、有機ELパネル。
  2. 前記封止層の厚さが5〜10000nmである、請求項1記載の有機ELパネル。
  3. 前記中間層の外周面と前記EL素子の外周面との間の最短距離が2mm以下である、請求項1又は2記載の有機ELパネル。
  4. 前記封止板が、樹脂フィルムと該樹脂フィルム以外の層とから構成される積層体である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の有機ELパネル。
  5. 前記中間層全体が前記接着層から構成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の有機ELパネル。
  6. 前記封止層の透湿率が前記中間層の透湿率の1/5以下である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の有機ELパネル。
  7. 前記封止層の透湿率が0.1g/m・day以下である、請求項1〜のいずれか一項に記載の有機ELパネル。
  8. 前記無機材料がAlを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の有機ELパネル。
  9. 前記封止層がALD法により成膜された膜である、請求項1〜のいずれか一項に記載の有機ELパネル。
  10. 前記封止層が前記基板を20℃〜140℃に加熱しながら成膜された膜である、請求項記載の有機ELパネル。
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