JP5374879B2 - 出力回路及び電子機器 - Google Patents
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Description
本発明に従う複数の形態のうち少なくとも1つの形態において、簡易な構造を有する回路が提供される。当業者は、(必要に応じて、本明細書およびそれに添付される図面(および、場合によって技術常識)を参照することによって、)本発明に従う各形態によって提供される少なくとも1つのさらなる利点を容易に理解することができるであろう。
従来の出力回路(14)は、スイッチング素子(42)の代わりに、NAND回路およびインバータ回路を備える。したがって、本発明に従う出力回路(14)は、簡易な構造を有する。
第3のストローブ信号STB(STB;STB’)の立ち上がりおよび/または立ち下がりが、緩やかであるので、出力トランジスタ(OD)は、緩やかにONまたはOFFされる。したがって、本発明に従う出力回路(14)は、ノイズを発生させ難い。
このように、出力回路(14)は、第3のストローブ信号(STB;STB’)を内部で生成してもよい。スイッチング素子(42)は、出力回路(14)の内部で生成されたストローブ信号(STB;STB’)の波形をゲートに伝える。
第1のストローブ信号(STB)が、たとえば、出力回路(14)の外部で生成される場合、スイッチング素子(42)は、出力回路(14)の外部で生成された第1のストローブ信号(STB)、または、出力回路(14)の内部で生成された第3のストローブ信号(STB;STB’)を選択して出力することができる。
出力トランジスタ(OD)は、第3のストローブ信号(STB;STB’)で駆動される。
信号生成回路(44、第1の第1導電型トランジスタ(P21)および/または第1の第2導電型トランジスタ(N21))の能力だけを絞ればよいので、本発明に従う出力回路(14)は、従来の出力回路(14)と比較して、小さいチップサイズを有することが可能となる。
第3の第2導電型トランジスタ(N13)は、出力トランジスタ(OD)の誤動作を防止することができる。また、第3の第2導電型トランジスタ(N13)は、消費電流を削減できる。
ボルテージフォロワ回路(64)は、信号生成回路(44)に繋がる出力トランジスタ(OD)の個数が変わることによる負荷変動に対して、第3のストローブ信号(STB;STB’)の特性変動を抑制することができる。
出力トランジスタ(OD)は、D/Aコンバータ回路(84)からの第3のストローブ信号(STB;STB’)で駆動される。
クロック信号(STB_CLK)の周期を調節することにより、第3のストローブ信号(STB;STB’)の立ち上がり時間および/または立ち下り時間を調節することができる。このような調節は、ノイズの調節を可能にする。
本発明に従う第2の形態において、たとえば、出力回路(14)は、第1の第1導電型トランジスタ(P31)を、さらに備える。スイッチング素子(42)は、第2の第1導電型トランジスタ(P41)を含み、第2の第1導電型トランジスタ(P41)は、画素データ(LT)に応じて、ストローブ信号(STB)の波形を前記ゲートに伝える。第2の第1導電型トランジスタ(P41)の能力は、第1の第1導電型トランジスタ(P31)の能力より低い。
簡易な構造を有するスイッチング素子(42)の能力が絞られるので、本発明に従う出力回路(14)は、従来の出力回路(14)と比較して、小さいチップサイズを有することが可能となる。
簡易な構造を有するスイッチング素子(42)の能力が絞られるので、本発明に従う出力回路(14)は、従来の出力回路(14)と比較して、小さいチップサイズを有することが可能となる。
したがって、サーマルヘッドドライバ(14)、サーマルヘッド(10)、電子機器(120、144)、および、印刷システムを、低コストで提供することができる。
本発明に従う出力方法を実行する出力回路(14)は、簡易な構造を有することが可能となる。
出力回路は、出力トランジスタを含む。出力回路(出力トランジスタ)の出力は、たとえば、サーマル抵抗素子(広義には発熱素子、発熱抵抗体)、有機LED(広義には発光素子)等に接続される。出力回路の目的に応じて、出力トランジスタは、N型のトランジスタまたはP型のトランジスタで構成することができる。また、出力トランジスタは、CMOSトランジスタで構成することもできる。
以下に、出力回路をサーマルヘッドドライバに適用した例を述べるが、出力回路は、サーマルヘッドドライバ以外の集積回路(たとえば、表示用ドライバ(たとえば、液晶ドライバ、プラズマパネルドライバ、LED表示ドライバ、有機EL表示ドライバ、蛍光表示管ドライバ)、プリンタ用のドライバ(たとえば、LEDプリントヘッドドライバ、有機ELプリントヘッドドライバ)などのドライバ)にも、適用することができる。また、出力回路は、ディスクリート素子を使用する回路にも適用することができる。
また、出力トランジスタをP型のトランジスタまたはCMOSトランジスタで構成する場合、当業者は、以下に説明される出力回路の一部の構成が必要に応じて変形されることを容易に理解できるであろう。
2.1 サーマルヘッド
図1は、本発明に従うサーマルヘッドの概略ブロック図を示す。
図1に示されるサーマルヘッド10は、セラミック板12の上に、複数のサーマル抵抗素子(広義には発熱素子、発熱抵抗体)が形成されている。図1において、セラミック板12の長辺の1つの縁部に、画素の間隔に合わせて複数のサーマル抵抗素子が配列されている。複数のサーマル抵抗素子の一端には、電源電圧VHが供給されている。この電源電圧は、サーマルヘッド10(セラミック板12)の外部から供給される、例えば24Vや18Vといった高電圧である。また、サーマルヘッド10は、第1〜第M(Mは2以上の整数)のサーマルヘッドドライバ14−1、14−2、…、14−Mを含む。複数のサーマル抵抗素子の他端には、第1〜第Mのサーマルヘッドドライバ14−1、14−2、…、14−Mの出力が電気的に接続される。
図2は、図1に示される各サーマルヘッドドライバ14の具体例(従来技術)を示す。
サーマルヘッドドライバ14は、複数のドライバブロックDB1〜DBN(Nは2以上の整数)を含む。ドライバブロックDBj(1≦j≦N、jは整数)は、出力ドライバ(出力トランジスタ)ODjと、ラッチLTjと、フリップフロップDFFjとを含むことができる。
図2において、出力制御回路OCjは、AND回路で表されているが、たとえば、図3に示されるNAND回路およびインバータ回路で、構成することができる。
図3に示される論理演算回路は、たとえば、4つのトランジスタP1、P2、N1、N2からなるNAND回路と、2つのトランジスタP3、N3からなるインバータ回路とで、構成される。インバータ回路は、図2の出力ドライバ(出力トランジスタ)ODjに接続される。
N型のトランジスタN3のチャネル長およびチャネル幅がそれぞれLn3およびWn3であり、ラッチLTjまたはフリップフロップDFFj内のN型の1つのトランジスタのチャネル長およびチャネル幅がそれぞれLn1およびWn1であると想定する。たとえば、Wn3/Ln3が、Wn1/Ln1より小さい場合、N型のトランジスタN3のON抵抗は、N型のトランジスタN1のON抵抗より高い。このように、N型のトランジスタN3の能力は、ラッチLTjまたはフリップフロップDFFj内のN型の1つのトランジスタの能力より低い。好ましくは、Wn3/Ln3:Wn1/Ln1=1:10〜1:100である。
図4は、図1に示される各サーマルヘッドドライバ14の具体例(本発明)を示す。
図4において、出力制御回路OCjは、画素データ(ラッチLTjにラッチされた画素データ、広義にはシリアルデータSI)に応じて、ストローブ信号STBの波形を出力ドライバ(出力トランジスタ)ODjのゲートに伝えるスイッチング素子42である。このように、出力制御回路OCjは、スイッチング素子42で構成されるので、本発明に従うサーマルヘッドドライバ14は、簡易な構造を有する。なお、サーマルヘッドドライバ14は、出力ドライバ(出力トランジスタ)ODjを含むので、サーマルヘッドドライバ14は、出力回路である。
また、図4において、サーマルヘッドドライバ14は、反転ストローブ信号XSTBを入力し、反転ストローブ信号XSTBに基づくストローブ信号STBを生成する信号生成回路44を、さらに備える。
出力制御回路OCjは、出力ドライバ(出力トランジスタ)ODjのゲートに接続されるスイッチング素子42およびN型のトランジスタN13を含む。なお、N型のトランジスタN13は、プルダウン抵抗素子に変更してもよい。
スイッチング素子42は、画素データ(ラッチLTjにラッチされた画素データ)に応じて、ストローブ信号STBの波形を出力ドライバ(出力トランジスタ)ODjのゲートに伝えるトランスファーゲート回路52、54で構成される。図5において、トランスファーゲート回路52、54は、P型のトランジスタP11と、N型のトランジスタN11と、インバータ回路54と、で構成される。
なお、ラッチLTjは、負論理で出力することが可能であり、その場合、負論理のラッチLTjからの信号(XLTj、反転画像データ)は、P型のトランジスタP11のゲートとN型のトランジスタN13のゲートとに入力され、N型のトランジスタN11のゲートにインバータ回路54を介して入力されてもよい。さらに、ラッチLTjは、正論理および負論理で出力することが可能であり、その場合、インバータ回路54を省略し、正論理のラッチLTjからの信号(LTj、画素データ)は、N型のトランジスタN11のゲートに入力され、負論理のラッチLTjからの信号(XLTj、反転画像データ)は、P型のトランジスタP11のゲートとN型のトランジスタN13のゲートとに入力されてもよい。
また、ラッチLTjが正論理で出力する場合、トランスファーゲート回路52、54を、P型のトランジスタP11およびインバータ回路54に置き換えてもよい。ラッチLTjが負論理で出力する場合、トランスファーゲート回路52、54を、P型のトランジスタP11に置き換えてもよい。
ラッチLTjからの信号がHレベルのとき、N型のトランジスタN11およびP型のトランジスタP11は、ONされる。言い換えれば、ラッチLTjからの信号がHレベルのとき、スイッチング素子42(トランスファーゲート回路52、54)は、ONされる。この場合、ストローブ信号STBの波形(またはストローブ信号STBの電位レベル)は、出力ドライバ(出力トランジスタ)ODjのゲートに伝わる。
ラッチLTjからの信号がLレベルのとき、N型のトランジスタN11およびP型のトランジスタP11は、OFFされ、ストローブ信号STBの波形(またはストローブ信号STBの電位レベル)は、出力ドライバ(出力トランジスタ)ODjのゲートに伝わらない。
なお、ラッチLTjが負論理で出力する場合、ラッチLTjからの信号(画素データ)は、N型のトランジスタN13のゲートに直接入力されてもよい。
図6において、信号生成回路44は、P型のトランジスタP21およびN型のトランジスタN21を含むインバータ回路(CMOSトランジスタ)で、構成される。好ましくは、信号生成回路44は、ボルテージフォロワ回路64をさらに含む。信号生成回路44は、キャパシタ62を含んでもよい。
たとえば、P型トランジスタP21の能力は、図5に示されるP型トランジスタP11の能力より低い。また、N型トランジスタN21の能力は、図5に示されるN型トランジスタN11の能力より低い。
P型トランジスタP21のチャネル長およびチャネル幅がそれぞれLp21およびWp21であり、P型トランジスタP11のチャネル長およびチャネル幅がそれぞれLp11およびWp11であると想定する。たとえば、Wp21/Lp21が、Wp11/Lp11より小さい場合、P型のトランジスタP21のON抵抗は、P型のトランジスタP11のON抵抗より高い。このように、P型のトランジスタP21の能力は、絞られている。
N型トランジスタN21のチャネル長およびチャネル幅がそれぞれLn21およびWn21であり、N型トランジスタN11のチャネル長およびチャネル幅がそれぞれLn11およびWn11であると想定する。Wn21/Ln21が、Wn11/Ln11より小さい場合、N型のトランジスタN21の能力は、絞られている。
図6に示されるN型のトランジスタN21の能力は、サーマルヘッドドライバ14内の他の1つのN型のトランジスタの能力に対して、絞られていてもよい。
図7において、符号XSTBは、信号生成回路44に入力される反転ストローブ信号XSTBを表す。符号STBは、信号生成回路44から出力されるストローブ信号STBである。
反転ストローブ信号XSTBは、図4の出力ドライバ(出力トランジスタ)ODjをONまたはOFFさせるためのトリガー信号(図7において矩形信号)である。信号生成回路44は、反転ストローブ信号XSTBを反転してストローブ信号STBを生成する。前述の通り、図6のP型のトランジスタP21およびN型のトランジスタN21の双方の能力は、絞られている。したがって、図7に示されるように、ストローブ信号STBの立ち上がり時間(矢印72)は、反転ストローブ信号XSTBの立ち上がり時間より長い。また、ストローブ信号STBの立ち下がり時間(矢印74)は、反転ストローブ信号XSTBの立ち下がり時間より長い。言い換えれば、ストローブ信号STBの立ち上がりは、反転ストローブ信号XSTBの立ち上がりと比べて、緩やかであり、ストローブ信号STBの立ち下がりは、反転ストローブ信号XSTBの立ち下がりと比べて、緩やかである。
なお、図6のP型のトランジスタP21およびN型のトランジスタN21の一方のみの能力が、絞られてもよい。言い換えれば、ストローブ信号STBの立ち上がりまたは立ち下がりの一方のみが、緩やかでもよい。ストローブ信号STBの立ち上がり時間は、P型のトランジスタP21の能力と負荷容量とで決定される。ストローブ信号STBの立ち下がり時間は、N型のトランジスタN21の能力と負荷容量とで決定される。負荷容量は、ドレイン容量、配線容量、キャパシタ62の容量、ボルテージフォロワ回路64の入力容量を含む。
言い換えれば、従来の出力制御回路OC1〜OCNのそれぞれが、ノイズ対策のために大きくなる。本発明のサーマルヘッドドライバ14に従えば、図6の信号生成回路44だけが、ノイズ対策のために大きくなる。したがって、本発明に従うサーマルヘッドドライバ14は、従来のサーマルヘッドドライバ14と比較して、小さいチップサイズを有することが可能となる。
図8において、図4の信号生成回路44は、カウンタ回路82とD/Aコンバータ回路84で構成される。図8の信号生成回路44(カウンタ回路82)は、図2のように、ストローブ信号STBを入力する。
D/Aコンバータ回路84は、カウンタ回路82のカウンタ値に応じて、ストローブ信号STB’の波形を生成する。
クロック信号STB_CLKの周期を調節することにより、信号生成回路44からのストローブ信号STB’の波形(立ち上がり時間および/または立ち下り時間)を調節することが可能となる。
図9おいて、符号STBは、信号生成回路44(カウンタ回路82)に入力されるストローブ信号STBを表す。符号STB’は、信号生成回路44(D/Aコンバータ回路84)から出力されるストローブ信号STB’を表す。ストローブ信号STBは、図4の出力ドライバ(出力トランジスタ)ODjをONまたはOFFさせるためのトリガー信号(図9において矩形信号)である。
図8の信号生成回路44は、ストローブ信号STB(トリガー信号)に応じて、ストローブ信号STB’の立ち上がり時間および/または立ち下がり時間(矢印72、74)が長くなるように、プログラムされる。たとえば、カウンタ回路82は、クロック信号STB_CLKがLOWからHIGHに変化したとき、クロック信号STB_CLKのパルスをカウントアップすることを開始する。また、カウンタ回路82は、クロック信号STB_CLKがHIGHからLOWに変化したとき、クロック信号STB_CLKのパルスをカウントダウンすることを開始する。カウンタ回路82は、カウント値を保持し、カウント信号をD/Aコンバータ回路84に送る。D/Aコンバータ回路84は、カウント値に応じた電圧を出力する。
なお、ストローブ信号STB’の立ち上がり時間または立ち下がり時間(矢印72、74)の一方のみが長くなるように、信号生成回路44は、プログラムされてもよい。
代替的に、サーマルヘッドドライバ14は、信号生成回路44を内部に備え、このような信号生成回路をさらに外部に備えてもよい。この場合、サーマルヘッドドライバ14は、外部の信号生成回路のストローブ信号をさらに入力し、スイッチング素子42は、内部の信号生成回路44からのストローブ信号、または、外部の信号生成回路からのストローブ信号を選択して出力することができる。図5において、スイッチング素子42(トランスファーゲート回路52、54)は、たとえば、図示されないスイッチ回路を介して、内部の信号生成回路44からのストローブ信号、または、外部の信号生成回路からのストローブ信号を選択して入力することができる。
図7(または図9)において、ストローブ信号STB(または反転ストローブ信号XSTB)は、矩形信号である。第2の実施形態において、ストローブ信号STBは、Hレベルに固定される。言い換えれば、ストローブ信号STBは、一定である。
図10において、信号生成回路44は、P型のトランジスタP31およびN型のトランジスタN31を含むインバータ回路(CMOSトランジスタ)で、構成される。図10において、P型のトランジスタP31およびN型のトランジスタN31の双方の能力は、絞られていない。
出力制御回路OCj(42)は、出力ドライバ(出力トランジスタ)ODjのゲートに接続されるスイッチング素子112およびN型のトランジスタN43(116)を含む。なお、N型のトランジスタN43は、プルダウン抵抗素子に変更してもよい。
スイッチング素子112は、画素データ(負論理のラッチLTjからの反転画素データ)に応じて、ストローブ信号STBの波形を出力ドライバ(出力トランジスタ)ODjのゲートに伝えるP型のトランジスタP41で構成される。
なお、ラッチLTjは、正論理で出力することが可能であり、その場合、正論理のラッチLTjからの信号(LTj、画像データ)は、たとえば、出力制御回路OCjを構成するインバータ回路(図示されていない)を介してP型のトランジスタP41のゲートに入力される。
負論理のラッチLTjからの信号がLレベルのとき、P型のトランジスタP41は、ONされる。(正論理のラッチLTjからの信号がHレベルのとき、出力制御回路OCjを構成するインバータ回路(図示されていない)を介して、P型のトランジスタP41は、ONされる。)言い換えれば、負論理のラッチLTjからの信号がLレベルのとき、スイッチング素子42(P型のトランジスタP41(112))は、ONされる。この場合、ストローブ信号STBの波形(またはストローブ信号STBの電位レベル)は、出力ドライバ(出力トランジスタ)ODjのゲートに伝わる。
負論理のラッチLTjからの信号がHレベルのとき、P型のトランジスタP41は、OFFされ、ストローブ信号STBの波形(またはストローブ信号STBの電位レベル)は、出力ドライバ(出力トランジスタ)ODjのゲートに伝わらない。
なお、ラッチLTjが正論理で出力する場合、正論理のラッチLTjからの信号(画素データ)は、インバータ回路(図示されていない)を介して、N型のトランジスタN43のゲートに入力されてもよい。
たとえば、P型トランジスタP41の能力は、図10に示されるP型トランジスタP31の能力より低い。また、N型トランジスタN43の能力は、図10に示されるN型トランジスタN11の能力より低い。
P型トランジスタP41のチャネル長およびチャネル幅がそれぞれLp41およびWp41であり、P型トランジスタP31のチャネル長およびチャネル幅がそれぞれLp31およびWp31であると想定する。たとえば、Wp41/Lp41が、Wp31/Lp31より小さい場合、P型のトランジスタP41のON抵抗は、P型のトランジスタP11のON抵抗より高い。このように、P型のトランジスタP41の能力は、絞られている。
N型トランジスタN43のチャネル長およびチャネル幅がそれぞれLn43およびWn43であり、N型トランジスタN31のチャネル長およびチャネル幅がそれぞれLn31およびWn31であると想定する。Wn43/Ln43が、Wn31/Ln31より小さい場合、N型のトランジスタN43の能力は、絞られている。
図11に示されるN型のトランジスタN21の能力は、サーマルヘッドドライバ14内の他の1つのN型のトランジスタの能力に対して、絞られていてもよい。
なお、出力制御回路OC1〜OCNのそれぞれが、図5に示されるような5個のトランジスタP11、P12、N11、N12、N13で構成されてもよい。この場合、トランジスタP11およびトランジスタN11の能力が絞られ、かつ/または、トランジスタN13の能力が絞られる。
図12は、図1に示されるサーマルヘッド10を備えるサーマルプリンタの具体例の主要部分のみの縦断面図を示す。
プリンタ装置120内には、感熱紙がロール紙122としてセットされる用に構成されている。ロール紙122の印刷対象部分は、所与の紙送り機構(紙送り手段)により1ラインずつ紙送り方向123の方向に送り出される。そして、この印刷対象部分は、ハウジング124内で印刷ヘッド125の方に導かれる。印刷ヘッド125は、図1のサーマルヘッド10を搭載する。ロール紙122の印刷対象部分が、印刷ヘッド125およびプラテン126の間を通過する際に、印刷ヘッド125により該印刷対象部分に所定の印刷が行われる。
図13は、図1に示されるサーマルヘッド10を含む印刷システムの具体例を示す。
図13に示される印刷システム130は、ホストコンピュータ132(広義には制御部)と、レシート138等を発行するプリンタ装置134とを含む。ホストコンピュータ132は、本体135と、表示装置136と、キーボード137と、ポインティングデバイスとしてのマウス138とを含む。
プリンタ装置134は、たとえば、図12に示されるプリンタ装置120で構成される。
ホストコンピュータ132では、CPU(Central Processing Unit)141に、バスライン142を介して、プログラムデータ等が格納されたROM(Read Only Memory)143、データ処理の作業エリアや印刷データがバッファリングされるRAM(Random Access Memory)144、プリンタ装置134に印刷データや印刷コマンド等を送信する通信インタフェース145、表示装置136を駆動制御して表示データに対応する文字等を表示させるディスプレイコントローラ146、キーボード137から入力キーに対応するキー信号を取り込むキーボードコントローラ147、マウス138とのデータ等のやり取りを制御するマウスコントローラ148が接続されている。また、プリンタ装置134は、通信インタフェース145からの印刷データ等を受信する通信インタフェース149を含む。
14、14−1〜14−M サーマルヘッドドライバ、 42 出力制御回路、
44 インバータ回路、 62 キャパシタ、 64 ボルテージフォロワ回路、
82 カウンタ回路、 84 D/Aコンバータ回路、 120 プリンタ装置、
122 ロール紙、123 紙送り方向、 124 ハウジング、
125 印刷ヘッド、 126 プラテン、 127 カッター、 128 レシート、
130 印刷システム、 132 ホストコンピュータ、 135 本体、
136 表示装置、 137 キーボード、 138 マウス、
CLK クロック信号、 D ドレイン、 DB1〜DBN ドライバブロック、
DFF1〜DFFN フリップフロップ、 DO1〜DON ドライバ出力、
LT1〜LTN ラッチ、 LAT ラッチ信号、
N1〜N3、N11〜N13、N21、N31、N43 N型トランジスタ、
OC1〜OCN 出力制御回路、
OD1〜ODN 出力ドライバ(出力トランジスタ)、
P1、P2、P3、P11、P12、P21、P31、P41 P型トランジスタ、
S ソース、 SI シリアルデータ、 STB、STB’ ストローブ信号、
STB_CLK クロック信号、 VDD、VH 電源電圧、
XTSB 反転ストローブ信号
Claims (7)
- 出力回路であって、
ゲートを有する出力トランジスタと、
画素データに応じて、第1のストローブ信号の波形を前記ゲートに伝えるトランスファーゲート回路と、
第2のストローブ信号を入力し、前記第2のストローブ信号に基づいて前記第1のストローブ信号を生成する信号生成回路と、
を備え、
前記第1のストローブ信号の立ち上がり時間は、前記第2のストローブ信号の立ち上がり時間より長く、かつ/または、前記第1のストローブ信号の立ち下がり時間は、前記第2のストローブ信号の立ち下がり時間より長い、出力回路。 - 請求項1において、
前記信号生成回路は、第1のインバータ回路を含み、前記第1のインバータ回路は、第1の第1導電型トランジスタと、第1の第2導電型トランジスタと、を含み、
前記トランスファーゲート回路は、第2の第1導電型トランジスタと、第2の第2導電型トランジスタと、第2のインバータ回路と、を含み、
前記第1の第1導電型トランジスタの能力は、前記第2の第1導電型トランジスタの能力より低く、かつ/または、前記第1の第2導電型トランジスタの能力は、前記第2の第2導電型トランジスタの能力より低い、出力回路。 - 請求項2において、
前記ゲートに接続される第3の第2導電型トランジスタを、
さらに備え、
前記第2の第1導電型トランジスタ及び前記第2の第2導電型トランジスタがONされるとき、前記第3の第2導電型トランジスタは、OFFされ、
前記第2の第1導電型トランジスタ及び前記第2の第2導電型トランジスタがOFFされるとき、前記第3の第2導電型トランジスタは、ONされ、前記ゲートを駆動する、出力回路。 - 請求項2または3において、
前記信号生成回路は、ボルテージフォロワ回路をさらに含む、出力回路。 - 請求項1において、
前記信号生成回路は、カウンタ回路とD/Aコンバータ回路とを含み、
前記カウンタ回路は、クロック信号と前記第2のストローブ信号とを入力し、前記クロック信号は、前記第1のストローブ信号の波形を生成するための信号であり、
前記D/Aコンバータ回路は、前記カウンタ回路のカウンタ値に応じて、前記第1のストローブ信号の波形を生成する、出力回路。 - 請求項5において、
前記カウンタ回路は、前記クロック信号を出力回路の外部から入力する、出力回路。 - 請求項1乃至6のいずれかの出力回路を備える電子機器。
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