JP5414061B2 - パストランジスタを用いた論理回路、セレクター回路及び集積回路 - Google Patents

パストランジスタを用いた論理回路、セレクター回路及び集積回路 Download PDF

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Description

本発明は、絶縁ゲート電界効果トランジスタをパストランジスタとして用いた論理回路またはメモリセル回路において、パストランジスタのゲート駆動法を改良し、低電源電圧の論理回路から出力される低論理信号振幅の論理信号を転送可能としたパストランジスタを用いた論理回路、具体的には、パストランジスタを用いた論理回路、セレクター回路、多入力ルックアップテーブル回路または多入力マルチプレクサー回路、および集積回路に関する。
特には、論理信号振幅の小さな、低い電源電圧回路の場合にハイレベル、ローレベルとも論理レベルの転送効率の高いパストランジスタ(Path Transistor→PTと略記)、およびこのPTを用い、低電源電圧の論理回路から出力される低論理信号振幅の論理信号を入力に印加しても動作可能なセレクター(Selector)、マルチプレクサー(Multiplexer、MUXと略記)およびルックアップテーブル(Lookup Table→LUTと略記)回路等のパストランジスタを用いた論理回路に関する。
まず、本願明細書の説明で必要な用語、記号の定義をする。
図5はCMOSインバータの回路図とそれを表す記号を示している。MPはP形の絶縁ゲート電界効果トランジスタ(PMOST)であり、NPはN形の絶縁ゲート電界効果トランジスタ(NMOST)である。INはその入力ノード、OUTはその出力ノードを示す。VDDは高電位側電源線の電位であり、VSSは低電位側電源線の電位である。VDDーVSSを電源電圧と称することがある。なお、VSS<VDDである。また電源線については、その電位を表す記号と同じ記号で示す。例えば、電源線VDDと述べるときは、電位がVDDである電源線を表す。
さらに、VDDとVSSとの差、すなわち電源電圧の値が大きい回路を高電源電圧回路、小さい場合を低電源電圧回路と称する。
図6はCMOSインバータの入出力特性曲線を模式的に示している。横軸は入力電圧VIN(ノードINに印加される電圧)、縦軸は出力電圧VOUT(出力ノードOUTで観測される電圧)である。
遷移領域(TR)とは出力電圧がVDDからVSSに、あるいはこの逆の場合に変化する途中の段階にある入力電圧範囲を言い、通常次のように定義される。すなわち、この入出力特性曲線には接線の傾きが−1となる入力電圧値が通常2カ所あるが、電圧の低い方を遷移領域下限(TRL)とし、電圧の高い方を遷移領域上限(TRH)とし、これらの電圧で挟まれた入力電圧範囲を遷移領域(TR)とする。
また、出力電圧が(VDD+VSS)/2に等しくなる入力電圧をそのインバータの論理しきい値電圧(VTL)と称する。VTLはTR内に位置する。VTLはVDDとVSSの平均値であることが望ましい。さらに、VDDとVSSの差を論理振幅(LS)と言う。これは通常電源電圧に等しい。
一般に、CMOSインバータが確実に動作するためにはその遷移領域を渡りきるように入力電圧を変化させねばならない。
また、パストランジスタ(PT)とは、図7のように絶縁ゲート電界効果トランジスタ(MOST)を、ノードNGのゲートに印加された論理信号でノードNDのドレインからノードNSのソース(またはその逆)への論理信号の転送、非転送を制御するのに用いたものである。普通はNMOSTが用いられる。
さて、絶縁ゲート電界効果トランジスタ(MOST)を用いた論理集積回路ではパストランジスタが用いられることが多い。例えば図8に示すパストランジスタを2個用いたセレクター回路がある。すなわち、N形の絶縁ゲート電界効果トランジスタ(NMOST)、MN11とMN12をパストランジスタとして用い、MN11およびMN12のドレイン(ソースでも良い)をそれぞれ外部入力ノードBおよびCに接続し、ソース(ドレインでも良い)を共通接続してノードN14とする。MN11のゲートはノードN15に接続し、これは他の外部入力ノードAに接続し、MN12のゲートはCMOSインバータ、INV4の出力ノードN16に接続する。INV4の入力ノードはノードN15に接続される。MN12のゲートには入力ノードAの論理的反転ABが入力されることになる。ノードN14には出力バッファとして通常CMOSインバータ、INV5が接続され、セレクターの負荷駆動能力を高めている。負荷が同様なセレクター回路であれば最初セレクター回路のバッファCMOSインバータは省略される。なお、図8のVDDおよびVSSそれぞれ高電位側の電源線および低電位側の電源線を示すが、同時にその電位がそれぞれVDDおよびVSSであることを示す。
この回路は、入力ノードに種々の論理信号を印加することによって様々な論理機能を実現でき、汎用性が高いことが知られている。例えば、外部ノードBおよびCに論理値1または0を与えておけば、その組み合わせによって出力OUTには外部入力ノードAの論理信号A(ノードの名前で論理信号も表す)のすべての論理関数が得られる。これはルックアップテーブル(LUT)として動作することを示す。また、外部入力ノードAの論理値を1または0と固定すると、出力には外部入力ノードBの論理信号の反転または外部入力ノードCの論理信号の反転が得られる。すなわち、二入力のマルチプレクサー(MUX)として動作する。上記セレクター回路を複数個用いるともっと高度な機能を実現できる。
例えば、図9に示すようにセレクター回路を応用して、6個のパストランジスタMN13ないしMN18を用いて、一段目に2個のセレクター回路を配置し、2段目に配置した1個のセレクター回路で、一段目のセレクター回路からの出力を選択する構成とする、複数のセレクター回路をいわゆるツリー状に接続すると、外部入力ノードAとBに与えられる二つの論理信号のすべての論理関数を外部入力ノードC、D、EおよびFに適切な論理値を与えることで実現できるところの、いわゆる、四入力のLUTが実現できたり、外部入力ノードAとBに固定的に論理値を与えておけば四入力のMUXが実現できたりする。なお、INV6およびINV7はそれぞれ外部入力ノードAおよびBの論理反転を生成するために用いられており、また、バッファインバータ(INV8)は最終段のセレクター回路のみに付ければ良い。
しかし、図8のセレクター回路はPTの動作上の欠点に起因する次のような欠点がある。外部入力ノードA、B、およびCはハイレベルがVDDで、ローレベルがVSS、すなわちインバータINV4およびINV5の高電位側の電源電圧、低電位側の電源電圧、の論理信号で駆動されるとする。
ここで、例えば外部入力ノードAおよびノードBがハイレベル(VDD)および外部入力ノードCがローレベル(VSS)とすると、ノードN14にはハイレベルである外部入力ノードBの電位、VDDが転送されねばならない。しかし、パストランジスタMN11のしきい値電圧をVthnとすると、ノードN14の電位はVDD−Vthnまでしか上昇しない、すなわちハイレベルがパストランジスタのしきい値電圧分だけ低下する。
そうすると、インバータINV5は中途半端なハイレベルで駆動され、インバータINV5のNMOSTはオンで、PMOSTは完全にはオフにならず、定常状態においてインバータに許容されている漏れ電流より大きな漏れ電流が流れる。上記Vthnはいわゆる基板バイアス効果により変動する。すなわち、PTのソースがハイレベルのときとローレベルのときは一般に値が異なり前者の方が大きくなる。上記Vthnにはこの効果も考慮した値が用いられている。
そこで、ハイレベルがしきい値分だけ低下して転送されてもバッファインバータの動作に支障がないように、PMOST(MP1)(キーパー)による正帰還をかけて、定常状態ではノードN14の電位がきちんとしたハイレベル、VDDとなるようにしている。しかし、今度はPMOST(MP1)の電流駆動力とパストランジスタMN12の電流駆動力とが競合するので素子の寸法調整の問題が生じる。
すなわち、ノードN14がVDDとなっている時、外部入力ノードAをローレベル、すなわちMN11はオフ、MN12はオンにして外部入力ノードCのローレベルをノードン14に転送したいとき、すなわちノードN14の電位を外部入力ノードCのローレベルにしたいとき、MP1とMN12が同時にオンとなる状況があるのでMP1の電流駆動力が大きいとN14の電位をインバータINV5が反転するに十分な電位に下げることができず、動作に支障が出ることである。
上記のようなセレクター回路のPTの動作上の欠点を解決するために、図10のように、NMOSTのパストランジスタMN20およびMN21にそれぞれPMOSTのMP20およびMP21をそれぞれ並列接続した、いわゆるトランスミッションゲート(TG)を用いる方法が、下記特許文献1(米国特許第6,809,552号明細書「“FPGA
LOOKUP TABLE WITH TRANSMISSION GATE STRUCTURE FOR RELIABLE LOW−VOLTAGE OPERATION”」)に開示されている。
一般に、NMOSTはローレベルの転送効率がよく、またPMOSTはハイレベルの転送効率が良いので、外部入力ノードBまたはCがハイレベル、VDDでもローレベル、VSSでもノードN24には電位VDDまたはVSSが転送され、インバータ、INV10の動作に支障は起らない。したがって、キーパーPMOSTは必要としない。ただし、入力数の増加に従い、付加したPMOSTによる余分な素子数増加、したがって余分な素子面積増加の欠点は残る。また、インバータINV9や外部入力ノードAを駆動するインバータなどは駆動するゲート数が図8に比べて2倍となるので動作速度が遅くなる欠点もある。
さらに、図8でも図10でもそうであるが、論理信号のハイレベルVDDがNMOSTのPTのしきい値電圧VthnとローレベルVSSの差より小さくなると、NM11とかNM12、あるいはMN20とかMN21はサブしきい値で動作せざるを得ないので電流駆動力が桁違いに小さくなり、ローレベルの転送速度の著しい低下を招く。VthnをVDDの低下に合わせて小さくし、Vthn−VSS<VDDが成り立つようにすれば良いが、Vthnが小さくなるにつれオフ時のリーク電流が指数関数的に増加することが知られており、図8あるいは図10の回路のままでは消費電力が増加する欠点が残る。
上記パストランジスタのハイレベルの転送時に転送先のハイレベルがそのしきい値電圧だけ低下する欠点を解決する方法として、簡単にはパストランジスタのゲートの駆動信号のハイレベルをVDDより高くする方法が考えられる。そのためには図11のように本来の論理信号(ハイレベルがVDDでローレベルがVSS)で前述のパストランジスタのゲートの駆動信号を生成するいわゆるレベルコンバータ(Level Converter、LC)回路が必要である。この回路は高電位側の電源線の電位がVDDH(>VDD)で動作し、ハイレベルがVDD、ローレベルがVSSの入力論理信号をハイレベルがVDDHで、ローレベルがVSSなるハイレベルが高く変換された論理信号として出力する。低電位側の電源線の電位VSSは各インバータと共通、例えば接地(GND、電位は0V)としている。CMOSインバータINV11の高電位側電源線VDDHの電位もVDDHとするのは無論である。
従来のレベルコンバータ回路は、例えば下記参考文献2に開示されている図12に示すような回路が知られている。しかし、用いるトランジスタが多く、図8のような小さい部分回路に用いることは素子面積を極めて増大させる欠点を有する。また、従来のLCは低論理信号振幅で駆動すると動作しなかったり、極めて低速になったりする欠点も有する。さらに、ローレベルがVSSと共通なので、PTのしきい値電圧を低くしたとき、漏洩電流の増加する欠点は解決できない。
米国特許第6,809,552号明細書 特許第3,543,117号公報 米国特許第7,061,055号明細書
Modern VLSI Design(A Systems Approach)」、著者Wayne (Hendrix) Wolf,PTR Prentice Hall Englewood Cliffs,New Jersey 07632発行、P.101、fig3-15参照 K. Usami and M. Horowitz:"Clustered Voltage Scaling Technique for Low-Power Design", Proc. of the 1995 International symposium on Low Power Design, pp.3-7.
本発明の目的は、上記パストランジスタの動作上の欠点を除去した、低電源電圧の低論理信号振幅の論理信号でも、ハイレベル、ローレベルとも効率よく転送可能なパストランジスタを用いた論理回路であって、キーパーPMOSTを除去でき、パストランジスタを流れる漏洩電流を削減し、また入力数の増加に対するトランジスタ数の増加の割合が小さいパストランジスタを用いた論理回路、セレクター回路及び集積回路を提供することにある。
本発明では以下の構成で課題を解決する。
構成1:パストランジスタを用いた論理回路は、低電源電圧回路の低論理信号振幅の第一の論理信号がドレインに印加され、その論理信号のソースへの転送を行うかまたは非転送とするかのどちらかをゲートに印加される第二の論理信号で制御するパストランジスタを用いた論理回路であって、前記低電源電圧回路の低論理信号振幅の第三の論理信号を入力ノードに印加して高電源電圧で動作する第一のCMOSインバータを有し、前記第三の論理信号の電圧変化範囲が前記高電源電圧の高電位側の電源電位と低電位側の電源電位に挟まれ、かつ前記第一のCMOSインバータの遷移領域を含むように前記高電源電圧の高電位側の電源電位と低電位側の電源電位が設定され、かつ前記高電源電圧の高電位側の電源電位と前記低電源電圧回路の高電位側の電源電位との差が前記パストランジスタのしきい値電圧よりも大きく設定された前記第一のCMOSインバータの出力信号を前記第二の論理信号とする。
構成2:構成1において、前記第一のCMOSインバータのNMOSTのしきい値電圧を前記低電源電圧回路の低電位側電源電位と前記高電源電圧の低電位側の電源電位の差よりも大きくし、PMOSTのしきい値電圧の絶対値を前記高電源電圧回路の高電位側電源電位と前記低電源電圧の高電位側の電源電位の差よりも大きく設定する。
構成3:構成1または構成2において、前記第一のCMOSインバータのNMOSTのしきい値電圧を前記低電源電圧回路の高電位側電源電位と前記高電源電圧の低電位側の電源電位の差よりも小さく、前記第一のCMOSインバータのPMOSTのしきい値電圧の絶対値を前記高電源電圧の高電位側電源電位と前記低電源電圧回路の低電位側の電源電位の差よりも小さく設定する。
構成4:構成1ないし3のいずれか1つにおいて、前記第一のCMOSインバータの出力を高電源電圧で動作する第二のCMOSインバータの入力ノードに接続し、前記第二のCMOSインバータの出力信号を前記第二の論理信号とする。
構成5:セレクター回路は、低電源電圧回路の低論理信号振幅の第一及び第二の論理信号がドレインに印加され、その論理信号のソースへの転送を行うかまたは非転送とするかのどちらかをゲートに印加される第三及び第四の論理信号で制御される第一及び第二のパストランジスタと、入力ノードに前記低電源電圧回路の前記低論理信号振幅の第五の論理信号が印加され、高電源電圧回路の電源電圧で動作する第一のCMOSインバータと、前記第一のCMOSインバータの出力ノードから出力された信号が入力ノードに印加され前記高電源電圧回路の電源電圧で動作する第二のCMOSインバータと、を有し、前記第五の論理信号の電圧変化範囲が前記高電源電圧回路の高電位側の電源電位と低電位側の電源電位とに挟まれ、かつ、前記第一のCMOSインバータの遷移領域を含むように前記高電源電圧回路の前記高電位側の電源電位と前記低電位側の電源電位とが設定されるとともに、前記高電源電圧回路の前記高電位側の電源電位と前記低電源電圧回路の高電位側の電源電位との差が、前記第一及び第二のパストランジスタのしきい値電圧以上に設定された前記第一及び第二のCMOSインバータのうち前記第一のCMOSインバータの出力信号を前記第三の論理信号とし、前記第二のCMOSインバータの出力信号を前記第四の論理信号とする。
構成6:構成5において、前記第一及び第二のパストランジスタの各ソースに入力ノードが接続され前記低電源電圧回路の電源電圧で動作して外部出力ノードに出力信号を出力する第三のCMOSインバータを更に有する。
構成7:構成5又は6のセレクター回路において、前記第一のCMOSインバータのNMOSTのしきい値電圧を前記低電源電圧回路の低電位側電源電位と前記高電源電圧回路の低電位側の電源電位との差よりも大きくし、前記第一のCMOSインバータのPMOSTのしきい値電圧の絶対値を前記高電源電圧回路の高電位側電源電位と前記低電源電圧回路の高電位側の電源電位との差よりも大きく設定する。
構成8:構成5乃至7のセレクター回路において、前記第一のCMOSインバータのNMOSTのしきい値電圧を前記低電源電圧回路の高電位側電源電位と前記高電源電圧回路の低電位側の電源電位との差よりも小さく、前記第一のCMOSインバータのPMOSTのしきい値電圧の絶対値を前記高電源電圧回路の高電位側電源電位と前記低電源電圧回路の低電位側の電源電位との差よりも小さく設定する。
構成9:集積回路は、低電源電圧回路の低論理信号振幅の第一乃至第四の論理信号が各ドレインに印加され、その論理信号のソースへの転送を行うかまたは非転送とするかのどちらかを各ゲートに印加される論理信号で制御される第一乃至第六のパストランジスタと、入力ノードに前記低電源電圧回路の前記低論理信号振幅の第五及び第六の論理信号がそれぞれ印加され、高電源電圧回路の電源電圧でそれぞれ動作する第一及び第二のCMOSインバータと、前記第一のCMOSインバータの出力ノードから出力された信号が入力ノードに印加され前記高電源電圧回路の電源電圧で動作する第三のCMOSインバータと、前記第二のCMOSインバータの出力ノードから出力された信号が入力ノードに印加され前記高電源電圧回路の電源電圧で動作する第四のCMOSインバータと、前記第五及び第六のパストランジスタの各ソースに入力ノードが共通に接続されており、その出力ノードが外部出力ノードに接続された前記低電源電圧回路の電源電圧で動作する第五のCMOSインバータとを有し、
前記第一及び第二のパストランジスタの各ソースはそれぞれ前記第五のパストランジスタのドレインに接続され、前記第三及び第四のパストランジスタの各ソースはそれぞれ前記第六のパストランジスタのドレインに接続され、前記第一及び第三のパストランジスタの各ゲートはそれぞれ前記第一のCMOSインバータの出力ノードに接続され、前記第二及び第四のパストランジスタの各ゲートはそれぞれ前記第三のCMOSインバータの出力ノードに接続され、前記第五のパストランジスタのゲートは前記第二のCMOSインバータの出力ノードに接続され、前記第六のパストランジスタのゲートは前記第四のCMOSインバータの出力ノードに接続されており、
前記第一及び第二のCMOSインバータは、入力ノードに入力される前記第五及び第六の論理信号の電圧変化範囲がそれぞれ前記高電源電圧回路の高電位側の電源電位と低電位側の電源電位とに挟まれ、かつ、前記第一及び第二のCMOSインバータの遷移領域を含むように前記高電源電圧回路の高電位側の電源電位と低電位側の電源電位とが設定されるとともに、前記高電源電圧回路の高電位側の電源電位と前記低電源電圧回路の高電位側の電源電位との差が、前記第一乃至第六のパストランジスタのしきい値電圧以上に設定されている。
本発明のパストランジスタを用いた論理回路は、低電源電圧で動作する各論理回路の低論理信号振幅の論理信号を入力および出力とし、高電源電圧で動作し高論信号振幅の論理信号を出力するCMOSインバータの出力を、その構成要素の各パストランジスタのゲート駆動に用いて、動作速度の低下を防止してその低論理信号振幅の論理信号のハイレベルおよびローレベルの転送効率を高めることができ、かつパストランジスタを流れる漏洩電流を削減でき、また入力数の増加に対するトランジスタ数の増加の割合が小さいので従来例と比較して素子面積の低減や消費電力の低減が可能である。さらに、出力バッファのCMOSインバータに付加するキーパーPMOSTを除去できる。
また、本発明のセレクター回路、4入力ルックアップテーブル回路または4入力マルチプレクサー回路、集積回路は、上記パストランジスタを用いた論理回路に基づいて構成するので、上記論理回路が奏する効果を奏する。
本発明のパストランジスタを用いた論理回路の実施例1である。 本発明のパストランジスタを用いた論理回路の動作原理の説明図である。 本発明のパストランジスタを用いた論理回路の他の実施例2である。 本発明のパストランジスタを用いた論理回路の他の実施例3である。 CMOSインバータの回路図と回路記号である。 CMOSインバータの入出力特性曲線と遷移領域を説明する図である。 パストランジスタの説明図である。 従来のセレクター回路図である。 従来の入力LUTまたは4入力MUXの回路図である。 従来のトランスミッションゲートを用いたセレクター回路である。 従来のレベル変換回路を用いてパストランジスタのゲートへの駆動電圧を大きくしたセレクター回路である。 従来のレベル変換回路の一例である。
本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、二個のパストランジスタMN1およびMN2を用いたセレクター回路で、本発明の実施例を示したものである。MN1およびMN2のソースを接続して内部ノードN0とし、各ドレインはそれぞれ外部入力ノードBおよびCに接続されている。MN1のゲートは高電位側電源線の電位がVDDHで、低電位側電源線の電位がVSSHの高電源電圧(HPS)で動作するCMOSインバータ(HPS_INVERTER)のINVH1の出力ノードN1に接続され、MN2のゲートはCMOSインバータ(HPS_INVERTER)のINVH2の出力ノードN2に接続される。INVH3の入力ノードはINVH1の出力ノードN1に接続されている。さらにINVH1の入力ノードはこの回路の外部入力ノードAに接続されている。外部入力ノードA、BおよびCには、高電位側電源線の電位がVDDLで、低電位側電源線の電位がVSSLの低電源電圧(LPS)で動作する回路からのハイレベルがVDDLでローレベルがVSSLの論理信号が入力される。
例えば、外部入力ノードA、BおよびCのそれぞれにはLPSで動作するインバータ(LPS_INVERTER)の出力が接続されているものとする。同じ記号A、BおよびCでそれぞれのノードでの論理値を表すことにすると、ノードN1にはAの反転AB(「Aバー」を意味する)が、ノードN2にはAなる論理値が割り与えられる。これによって、内部ノードN0には論理値BかCが選択されて現れる。この回路の負荷駆動力を高めるために、内部ノードN0はさらにLPSで動作するCMOSインバータ(LPS_INVERTER)のINV1の入力ノードが接続され、その出力ノードをこの回路の外部出力ノードOUTとするのが普通である。
すなわち、出力の論理信号レベルは入力と同じである。
VDDLおよびVSSLが既に設定されているものとする時、まず、INVH1とINVH3の電源電圧VDDHおよびVSSHは、パストランジスタMN1およびMN2のしきい値電圧をVthnpt(基板バイアス効果を考慮したときの最大値)とするとき、次の二つの条件式を満たすように設定する。
条件式(1):
条件式(2):
で、パストランジスタのオフ時漏洩電流が十分低くなるようにVSSHを設定する。
条件式(1)はハイレベルVDDLの転送が効率よく行われるようにする条件で、条件式(2)はパストランジスタのオフ時漏洩電流を低くする条件である。
しかし、INVH1はLPSで動作する論理回路、例えばLPS_INVERTERで駆動されるので、INVH1が正しく動作するためにはさらに条件が必要である。
図2はその条件を説明するための図である。図2はHPS_INVERTERの入出力特性曲線(実線)とLPS_INVERTERの入出力特性曲線(点線)を模式的に示している。横軸はHPS_INVERTERの入力電圧(VIN)、縦軸は出力電圧(VOUT)である。LPS_INVERTERについてはその出力電圧がHPS_INVERTERの入力電圧になるように入力電圧軸と出力電圧軸とを逆転して描いている。
また、
VDDL−VSSL=LSL(低電源電圧回路側、LPS_INVERTERの論理振幅)、
VDDH−VSSH=LSH(高電源電圧回路側、HPS_INVERTERの論理振幅)
である。
さて、HPS_INVERTERであるINVH1の高電位側の電源線電位、VDDHおよび低電位側の電源線電位VSSHと、それに用いられているNMOSTおよびPMOSTの素子寸法やしきい値電圧を設定すれば、INVH1の論理しきい値電圧VTLHやINVH1の遷移領域下限値(TRHL)および遷移領域上限値(TRHH)を定めることができる。普通には素子寸法はLPS_INVERTERのものと同じで良い。そこで、VDDHとVSSHが条件式(1)および(2)を満たし、さらに下記条件式(3)および(4)を満たすように設定する。
条件式(3):
条件式(4):
すなわち、LPS回路側からの、ハイレベルがVDDLでローレベルがVSSLの論理信号の電圧変化範囲内にHPS_INVERTERであるINVH1の遷移領域が含まれるように、VSSH、VDDHを設定する。なお、Vthpt≦0でもよく、このときはVDDH≦VDDLでも条件式(1)は成立するが、ハイレベル側の雑音余裕を高めるためと、ハイレベルの転送速度を高めるために条件式(3)が成り立つことが望ましい。
また、TRH=TRHH−TRHL>LSLであると条件式(4)を満足する解はないが、INVH1のNMOSTのしきい値電圧VthnとPMOSTの負のしきい値電圧Vthpの絶対値|Vthp|をそれぞれ大きくすることによって、TRH<LSLとすることができる。なお、低電源電圧回路側のCMOSインバータ(LPS_INVERTER)においても遷移領域があるが、これは定常状態での漏洩電流が過剰に大きくならないようにするなど、動作に支障が起らないようにLSLより十分に小さく設計されているものとする。必要であればTRHをLPS_INVERTERの遷移領域幅より小さくすることも可能である。
そうすると、図2において、INVH1の入力電圧VINがLPS_INVERTERの出力論理信号電圧の変化範囲で変化する、すなわち、VSSL≦VIN≦VDDLとするとき、上記条件(4)を満たすと、LPS_INVERTERの出力論理信号電圧の変化範囲は、INVH1の遷移領域TRHを含む。さて、VIN=VSSLのとき、VINはTRHL以下になっているので、INVH1の出力電圧VOUTはハイレベルVDDHに厳密には等しくはないが、論理信号としてみたときにハイレベルとみなしてよいVDDHに近い値となり、VIN=VDDLのときVOUTはローレベルVDDLに厳密には等しくはないが、論理信号としてみたときローレベルとみなしてよいVDDLに近い値となり低論理信号振幅LSLの入力で高論理信号振幅LSHとみなしてよい出力を得ることができる。上記は下記の場合を想定されるからである。
図2において、Vthn<VSSLであったり、|Vthp|<VDDH−VDDLであったりすると、例えばVIN=VSSLのときINVH1のPMOSTは十分にオン状態になるがNMOSTはまだ十分なオフ状態にならず定常状態での漏洩電流が大きくなるし、またVIN=VDDLのときNMOSTは十分にオン状態になるがPMOSTはまだ十分なオフ状態にならずやはり定常状態での漏洩電流が大きくなる懸念がある。この場合でも、十分にハイレベルと見なせる電位としたり、十分にローレベルと見なせる電位としたりすることはできるが、確実にこれを解決し、INVH1の漏洩電流を、LPS_INVERTERに許されている漏洩電流程度とするにはVthnと|Vthp|を以下の条件式(5)を満たすように設定する。
条件式(5):
このようにするとLPS_INVERTERからの論理信号で確実にNMOSTとPMOSTのどちらか一方がオン状態のときた方はオフ状態にすることができ、漏洩電流の低減が図れる。特に、LPS_INVERTERのNMOSTのしきい値電圧をVthnl(>0)、PMOSTのしきい値電圧をVthpl(<0)とするとき、下記条件式(6)
条件式(6):
を満たすようにすれば、INVH1の漏洩電流はLPS_INVERTERのそれと同程度にすることができる。
さらに、
条件式(7):
なる条件式(7)を付け加えれば、NMOSTもPMOSTもオン状態ではスーパーしきい値(NMOSTであればそのゲート電圧がそのしきい値電圧以上になっていること)で動作するので動作速度の低下を抑制することができる。
すなわち、条件式(1)ないし(5)を満たすようにVDDH、VSSH、VthnおよびVthpが設定されたHPS_INVERTER、INVH1でパストランジスタMN1のゲートを駆動すれば、MN1は入力論理信号のハイレベル、VDDLおよびローレベルVSSLを高効率で転送でき、かつ低論理信号振幅で駆動してもINVH1の漏洩電流を小さくすることが可能である。さらに、条件式(6)も満たすように設定すればその漏洩電流を低電源電圧で動作しているLPS_INVERTERと同程度に小さくできる。さらに、条件式(7)を満足するように設定すると、INVH1のNMOSTもPMOSTもオン状態でスーパーしきい値で動作するので動作速度の低下を抑制できる。
動作速度を重視し、あえてVthn<VSSL−VSSHかつ|Vthp|<VDDH−VDDLとすることもあり得る。なお、INVH1の次段のINVH2については入力信号レベルが高いレベルに変換されているので上記の限りではなく漏洩電流や負荷駆動能力を適切に設定することができる。
特別な場合としてLPS_INVERTERの論理しきい値をVTLL、INVH1の論理しきい値をVTLHとするとき、上記条件式(1)ないし(4)を満たし、かつVTLH=VTLLとすることができる。例えば雑音余裕をハイレベル側およびローレベル側に均等に配分するためにVTLH=(VDDH+VSSH)/2、VTLL=(VDDL+VSSL)/2に設定するのが望ましい。VTLLとVTLHは素子の製造工程おけるバラツキなどで必ずしも正確に一致しない場合があるが、動作原理を逸脱しない範囲内であれば一致していると見なして差し支えない。そこで、VSSHについては条件式(2)を満たすように設定すると、
条件式(8):
が得られる。さらにVSSHについて、
条件式(9):
も満たすように設定すると、上記条件式(8)と(9)から条件式(1)を満たすVDDHが得られる。
なお、Vthnptの値が大きいとVDDHの値を大きくせねばならず、動的な消費電力が増加し、不利なのでできるだけ小さい方が良い。場合によっては負であってもVSSHを十分低くとれば漏洩電流を小さくできるので可能である。サブしきい値領域では漏洩電流はゲート電圧の指数関数で変化するので、VDDHの増加よりもVSSHの変化の方が小さくできる点が利点である。
また、ハイレベルもローレベルも効率よく転送できるので、図2でキーパーPMOSTが省略されているのも利点である。
さらに、INVH2についてはINVH1と同じ条件でしきい値電圧などを設定しても良いが、INVH1の出力が既に高電源電圧、VDDHとVSSHに対応しているので、同じ電源電圧で動作する通常のCMOSインバータでの設定を用いても動作に差し支えない。
図3は他の実施例を示す。図1の実施例で、INVH1 の漏洩電流を小さくするためにNMOSTおよびPMOSTのしきい値電圧の絶対値を大きくとる必要があった。そうすると、その負荷駆動能力は一般に低下し、特に多くのパストランジスタのゲートを駆動するような場合に動作速度が低下する場合がある。
これを回避するために、通常のしきい値電圧で設計され、同じ電源電圧で動作する負荷駆動能力の高いHPS_INVERTERを2個(図3中のINVH2とINVH3)用意し、INVH1の入力ノードを外部ノードAに接続し、その出力ノードN4にINVH2の入力ノードを接続し、INVH2の出力ノードN5にパストランジスタMN3のゲートを接続する。さらにノードN5にINVH3の入力ノードを接続し、その出力ノードN6にパストランジスタMN4のゲートを接続する。このようにすればゲートが共通接続されるパストランジスタが多い場合でも速度低下を防止できる。
図4は他の実施例を示す。NMOSTのパストランジスタ6個、MN5ないしMN10を用いセレクター回路(バッファインバータを除去したもの)を3個構成し、これらをいわゆるツリー状に接続した入力LUTあるいは4入力のMUXを示している。
INVH4とINVH6は図1の実施例のINVH1と同じ条件を満たすHPS_INVERTERである。INVH5とINVH7は図1の実施例のINVH1と同じ条件を満たすHPSインバータであっても、または通常のHPS_INVERTERであっても良い。
INVH4の入力ノードはこの回路の外部入力ノードAに接続され、INVH4の出力ノードはノードN12に接続され、さらにノードN12にINVH5の入力ノードが接続され、その出力ノードはノードN13に接続され、さらにノードN13にはパストランジスタMN10のゲートが接続される。
また、ノードN12にはパストランジスタMN9のゲートが接続される。INVH6の入力ノードはこの回路の外部入力ノードBに接続され、INVH6の出力ノードはノードN10に接続され、さらにノードN10にINVH7の入力ノードが接続され、その出力ノードはノードN11に接続され、さらにノードN11にはパストランジスタMN6とMN8の各ゲートが接続される。
また、ノードN10にはパストランジスタMN5とMN7の各ゲートが接続される。パストランジスタMN5とMN7のソースはノードN7に接続され、ドレインはそれぞれこの回路の外部入力ノードCおよびFに接続される。
同様に、パストランジスタMN6とMN8のソースはノードN8に接続され、ドレインはそれぞれこの回路の外部入力ノードDおよびGに接続される。このようにパストランジスタのドレインが接続される外部入力ノード(C、D、F、G)の数をもって、4入力LUTあるいは4入力のMUXと称する。
パストランジスタMN9とMN10のソースはノードN9に接続され、各ドレインはそれぞれノードN7およびN8に接続される。
さらに、ノードN9にはバッファとしてのLPS_INVERTER、INV3の入力ノードが接続され、その出力ノードがこの回路の外部出力ノードOUTに接続されている。
本発明の方法を用いて、4より多い外部入力ノードを有するLUTあるいはMUXを構成することは容易である。また入力ノード数が多くなっても、本発明の方法を用いれば、ハイレベル、ローレベルの転送効率がよく、パスタトランジスタを経由する漏洩電流を少なくできるパストランジスタを用いた低電源電圧の論理回路が構成できる。
上で説明したパストランジスタを用いた回路はバルク形MOSTだけでなく、例えば、特許文献1、2に開示されているような基板上の絶縁層上の結晶シリコンに構成され、電流が基板に平行に流れるいわゆるフィン型の二重絶縁ゲートゲート電界効果トランジスタ(二つのゲート電極がチャネルを挟んで一体となって形成されているものと、それぞれ電気的に分離されているものとがある)においても適用できる。
MP、MP1、MP2、MP3、MP4、MP20、MP21、MP22、MP23、MP24、MP25:P形MOSトランジスタ
MN、MN1、MN2、MN3、MN4、MN5、MN6、MN7、MN8、MN9、MN10、MN11、MN12、MN13、MN14、MN15、MN16、MN17、MN18:N形MOSトランジスタ
MOST:MOSトランジスタ
VDD、VDDL、VDDH:高電位側の電源電圧
VSS、VSSL、VSSH:低電位側の電源電圧
GND:接地
VTL、VTLL、VTLH:CMOSインバータの論理しきい値電圧
LS、LSL、LSH:CMOSインバータの論理信号振幅
TR、TRH:CMOSインバータの遷移領域
TRHL、TRHH:遷移領域の境界値
A、B、C、D、E、F、G、IN、LC_IN、LC_INB:外部入力ノード
Q、QB、OUT:外部出力ノード
N0、N1、N2、N3、N4、N5、N6、N7、N8、N9、N10、N11、N12、N13、N14、N15、N16、N17、N18、N19、N20:内部ノード
ND:パストランジスタのドレインノード
NS:パストランジスタのソースノード
NG:パストランジスタのゲートノード
VIN:CMOSインバータの入力電圧
VOUT:CMOSインバータの出力電圧
LPS_INVERTER:低電源電圧側回路のCMOSインバータ
HPS_INVERTER:高電源電圧側回路のCMOSインバータ
LC:レベル変換回路
INV1、INV2、INV3、INV4、INV5、INV6、INV7、INV8、INV9、INV10、INV11、INV12:低電源電圧のCMOSインバータ
INVH1、INVH2、INVH3、INVH4、INVH5、INVH6、INVH7:高電源電圧のCMOSインバータ

Claims (9)

  1. 低電源電圧回路の低論理信号振幅の第一の論理信号がドレインに印加され、その論理信号のソースへの転送を行うかまたは非転送とするかのどちらかをゲートに印加される第二の論理信号で制御するパストランジスタを用いた論理回路であって、
    前記低電源電圧回路の低論理信号振幅の第三の論理信号を入力ノードに印加して高電源電圧回路の電源電圧で動作する第一のCMOSインバータを有し、前記第三の論理信号の電圧変化範囲が前記高電源電圧回路の高電位側の電源電位と低電位側の電源電位に挟まれ、かつ前記第一のCMOSインバータの遷移領域を含むように前記高電源電圧回路の高電位側の電源電位と低電位側の電源電位が設定され、かつ前記高電源電圧回路の高電位側の電源電位と前記低電源電圧回路の高電位側の電源電位との差が前記パストランジスタのしきい値電圧以上に設定された前記第一のCMOSインバータの出力信号を前記第二の論理信号とすることを特徴とするパストランジスタを用いた論理回路。
  2. 前記第一のCMOSインバータのNMOSTのしきい値電圧を前記低電源電圧回路の低電位側電源電位と前記高電源電圧回路の低電位側の電源電位の差よりも大きくし、前記第一のCMOSインバータのPMOSTのしきい値電圧の絶対値を前記高電源電圧回路の高電位側電源電位と前記低電源電圧回路の高電位側の電源電位の差よりも大きく設定したことを特徴とする請求項1記載のパストランジスタを用いた論理回路。
  3. 前記第一のCMOSインバータのNMOSTのしきい値電圧を前記低電源電圧回路の高電位側電源電位と前記高電源電圧回路の低電位側の電源電位の差よりも小さく、前記第一のCMOSインバータのPMOSTのしきい値電圧の絶対値を前記高電源電圧回路の高電位側電源電位と前記低電源電圧回路の低電位側の電源電位の差よりも小さく設定したことを特徴とする請求項1又は2記載のパストランジスタを用いた論理回路。
  4. 前記第一のCMOSインバータの出力ノード前記高電源電圧回路の電源電圧で動作する第二のCMOSインバータの入力ノードに接続し、前記第二のCMOSインバータの出力信号を前記第二の論理信号とすることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか項記載のパストランジスタを用いた論理回路。
  5. 低電源電圧回路の低論理信号振幅の第一及び第二の論理信号がドレインに印加され、その論理信号のソースへの転送を行うかまたは非転送とするかのどちらかをゲートに印加される第三及び第四の論理信号で制御される第一及び第二のパストランジスタと、
    入力ノードに前記低電源電圧回路の前記低論理信号振幅の第五の論理信号が印加され、高電源電圧回路の電源電圧で動作する第一のCMOSインバータと、
    前記第一のCMOSインバータの出力ノードから出力された信号が入力ノードに印加され前記高電源電圧回路の電源電圧で動作する第二のCMOSインバータと、
    を有し、前記第五の論理信号の電圧変化範囲が前記高電源電圧回路の高電位側の電源電位と低電位側の電源電位とに挟まれ、かつ、前記第一のCMOSインバータの遷移領域を含むように前記高電源電圧回路の高電位側の電源電位と低電位側の電源電位とが設定されるとともに、前記高電源電圧回路の高電位側の電源電位と前記低電源電圧回路の高電位側の電源電位との差が、前記第一及び第二のパストランジスタのしきい値電圧以上に設定された前記第一及び第二のCMOSインバータのうち前記第一のCMOSインバータの出力信号を前記第三の論理信号とし、前記第二のCMOSインバータの出力信号を前記第四の論理信号とすることを特徴とするセレクター回路。
  6. 前記第一及び第二のパストランジスタの各ソースに入力ノードが接続され前記低電源電圧回路の電源電圧で動作して出力信号を外部出力ノードに出力する第三のCMOSインバータを更に有することを特徴とする請求項5に記載のセレクター回路。
  7. 前記第一のCMOSインバータのNMOSTのしきい値電圧を前記低電源電圧回路の低電位側電源電位と前記高電源電圧回路の低電位側の電源電位との差よりも大きくし、前記第一のCMOSインバータのPMOSTのしきい値電圧の絶対値を前記高電源電圧回路の高電位側電源電位と前記低電源電圧回路の高電位側の電源電位との差よりも大きく設定したことを特徴とする請求項5又は6記載のセレクター回路。
  8. 前記第一のCMOSインバータのNMOSTのしきい値電圧を前記低電源電圧回路の高電位側電源電位と前記高電源電圧回路の低電位側の電源電位との差よりも小さく、前記第一のCMOSインバータのPMOSTのしきい値電圧の絶対値を前記高電源電圧回路の高電位側電源電位と前記低電源電圧回路の低電位側の電源電位との差よりも小さく設定したことを特徴とする請求項5乃至7のうちいずれか一項記載のセレクター回路。
  9. 低電源電圧回路の低論理信号振幅の第一乃至第四の論理信号が各ドレインに印加され、その論理信号のソースへの転送を行うかまたは非転送とするかのどちらかを各ゲートに印加される論理信号で制御される第一乃至第六のパストランジスタと、
    入力ノードに前記低電源電圧回路の前記低論理信号振幅の第五及び第六の論理信号がそれぞれ印加され、高電源電圧回路の電源電圧でそれぞれ動作する第一及び第二のCMOSインバータと、
    前記第一のCMOSインバータの出力ノードから出力された信号が入力ノードに印加され前記高電源電圧回路の電源電圧で動作する第三のCMOSインバータと、
    前記第二のCMOSインバータの出力ノードから出力された信号が入力ノードに印加され前記高電源電圧回路の電源電圧で動作する第四のCMOSインバータと、
    前記第五及び第六のパストランジスタの各ソースに入力ノードが共通に接続されており、その出力ノードが外部出力ノードに接続された前記低電源電圧回路の電源電圧で動作する第五のCMOSインバータと
    を有し、前記第一及び第二のパストランジスタの各ソースはそれぞれ前記第五のパストランジスタのドレインに接続され、前記第三及び第四のパストランジスタの各ソースはそれぞれ前記第六のパストランジスタのドレインに接続され、前記第一及び第三のパストランジスタの各ゲートはそれぞれ前記第一のCMOSインバータの出力ノードに接続され、前記第二及び第四のパストランジスタの各ゲートはそれぞれ前記第三のCMOSインバータの出力ノードに接続され、前記第五のパストランジスタのゲートは前記第二のCMOSインバータの出力ノードに接続され、前記第六のパストランジスタのゲートは前記第四のCMOSインバータの出力ノードに接続されており、
    前記第一及び第二のCMOSインバータは、入力ノードに入力される前記第五及び第六の論理信号の電圧変化範囲がそれぞれ前記高電源電圧回路の高電位側の電源電位と低電位側の電源電位とに挟まれ、かつ、前記第一及び第二のCMOSインバータの遷移領域を含むように前記高電源電圧回路の高電位側の電源電位と低電位側の電源電位とが設定されるとともに、前記高電源電圧回路の高電位側の電源電位と前記低電源電圧回路の高電位側の電源電位との差が、前記第一乃至第六のパストランジスタのしきい値電圧以上に設定されていることを特徴とする集積回路。
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