JP2009115906A - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の表示素子を用いて、広画角、高解像度及び高品位の画像を提示できる小型の画像表示装置を提供する。
【解決手段】画像表示装置は、単一画像のうち互いに異なる画角領域に対応する部分画像を表示する第1の表示素子1A及び第2の表示素子1Bと、それぞれ第1面3a、第2面3b及び第3面3cを有し、第1及び第2の表示素子からの光をそれぞれ第1面から入射させた後、第2面及び第3面で反射し、第2面から射出瞳5に向けて射出させる第1の光学素子3A及び第2の光学素子3Bとを有する。第2の光学素子の第2面は、第1の光学素子の第3面に対向又は密着したオーバーラップ領域3b1を有する。第2の光学素子において、第2の表示素子からの光は、第2面のうちオーバーラップ領域以外の領域3b2から射出瞳に向けて射出される。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の表示素子を用いて広画角の画像を提示できるヘッドマウントディスプレイ(HMD)等の画像表示装置に関する。
HMDのように表示素子に表示された原画を拡大して観察者の眼に提示する画像表示装置では、臨場感を高めるためにできるだけ表示画角が大きく、かつ表示解像度も高いことが求められる。その一方、頭部に装着しても違和感や疲労感が少ないように小型で軽量であることも求められる。ただし、画角が大きくなると光学系のサイズが増大する。また、画素数が多く、かつ光学設計上無理のない拡大倍率を選択できる適当なサイズの表示素子は非常に少ない。
これに対し、画素数は少ないがサイズが小さな表示素子を複数用い、単一画像のうち互いに異なる画角領域に対応する部分画像をそれぞれ表示させることで、単一画像全体の画素数を増加させ、かつ大きな表示画角も実現可能な画像表示装置が従来提案されている。
例えば、特許文献1には、複数の表示素子からの画像光をそれぞれの表示素子に対応する複数のミラーによって反射して合成し、拡大光学系を介して複数の画角に対応する複数の画像部分を繋げたかたちで提示する画像表示装置が開示されている。
また、特許文献2には、2つの表示素子と2つの折り返しミラーとをそれぞれ視軸に対して対称に配置し、2つの画像部分を繋げたかたちで提示する画像表示装置が開示されている。
さらに、特許文献3には、画角が狭い複数の共軸光学系を、各共軸光学系の光軸が観察者の眼(瞳孔)を通るように単純に並べた画像表示装置が提示されている。



また、複数の光学面を有するプリズム状の光学素子を用いて、光路を光学素子内で折り畳むことにより、光学系の小型化を図った画像表示装置もある。例えば、特許文献4及び特許文献5には、5面又は3面の光学面を有する光学素子を用いた装置が開示されている。特許文献4の装置では、3面を有する2つのプリズムを視軸に関して対称になるように接合したような形状によって5面を形成した光学素子によって、2つの表示素子からの半画角分ずつの画像光を該光学素子の2つのプリズム領域で内部反射しながら眼に導く。また、特許文献5の装置では、2つの表示素子からの半画角分ずつの画像光を、光学素子上の3つの透過/反射兼用面を介して眼に導く。

特許第3363647号公報 特許第3524569号公報 特開2001−042250号公報 特開平11−326820号公報 特開平10−246865号公報
特許文献1〜3にて開示された装置では、拡大光学系の外部で光路を折り畳んだり、複数の同じような光学系を並べて配置したりするので、光学系全体のサイズが大きくなる傾向がある。
また、特許文献4及び5にて開示された装置では、スペース効率が高く、光学系の小型化が図られているようにも考えられる。しかし、特許文献4にて開示された装置では、視軸方向において光学素子の厚みが薄くされている反面、視軸方向に直交する幅方向についての小型化が難しい。さらに、特許文献4及び5にて開示された装置では、表示素子から本来の画角方向に沿って射出瞳に向かう方向とは異なる方向に射出した光が、内部反射面で全反射条件を満たさずにここを透過し、そのまま眼に到達してしまう可能性がある。このような光は不要光として視認され、提示される画像の品位を低下させる。
本発明は、複数の表示素子を用いて、広画角、高解像度及び高品位の画像を提示できる小型の画像表示装置を提供する。
本発明の一側面としての画像表示装置は、単一画像のうち互いに異なる画角領域に対応する部分画像を表示する第1の表示素子及び第2の表示素子と、それぞれ第1面、第2面及び第3面を有し、第1及び第2の表示素子からの光をそれぞれ第1面から入射させた後、第2面及び第3面で反射し、第2面から射出瞳に向けて射出させる第1の光学素子及び第2の光学素子とを有する。第2の光学素子の第2面は、第1の光学素子の第3面に対向又は密着したオーバーラップ領域を有する。そして、第2の光学素子において、第2の表示素子からの光は、第2面のうちオーバーラップ領域以外の領域から射出瞳に向けて射出されることを特徴とする。
本発明によれば、複数の表示素子とこれに対応する複数の光学素子を用い、該複数の光学素子の一部をオーバーラップさせることで、広画角、高解像度及び高品位の画像を提示できる小型の画像表示装置を実現することができる。
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1であるHMD(画像表示装置)の基本構成を示す。図1は、該HMDを頭部に装着した観察者(使用者)の眼と耳を結ぶ方向を含む第1の断面を示している。
このHMDは、図2に示す、表示素子1と該表示素子1に対応する光学素子3とにより構成される表示ユニットを複数(本実施例では2つ)用いて構成される。
まず、図2を用いて、個々の表示ユニットの構成について説明する。表示素子1は、LCDや、有機EL等の自発光素子により構成される。表示素子1は、パーソナルコンピュータ、DVDプレーヤ、テレビチューナ等の画像供給装置(図示せず)からの画像情報(入力画像)を受けた駆動回路(図示せず)によって駆動される。
ここで、複数の表示ユニットに含まれる複数の表示素子はそれぞれ、入力画像に応じた原画(単一画像)のうち互いに異なる画角領域に対応する部分画像を表示する。図1に示すように、2つの表示ユニットに含まれる2つの表示素子1A,1Bは、互いに異なる半画角領域に対応する1/2画像を表示する。
光学素子3は、第1面3a、第2面3b及び第3面3cを有し、これら3つの面で囲まれた領域が屈折率1以上の媒質で満たされたプリズム素子である。光学素子3は、表示素子1上に表示された部分画像を拡大して観察者の眼(図示せず)に提示する。具体的には、光学素子3は、表示素子1からの光(以下、画像光ともいう)を第1面3aから入射させた後、第2面3b及び第3面3cで反射し、第2面3bから射出瞳5に向けて射出させる。射出瞳5の位置には、観察者の眼球が配置される。
より詳しく説明すると、表示素子1からの画像光は、第1面3aを透過して光学素子3内に入射し、射出瞳5(眼球)に対向した位置にある第2面3bに到達してここで全反射する。第2面3bで全反射した画像光は、第2面3bに関して射出瞳側とは反対側に設けられた第3面3cでさらに反射される。この第3面3cの外面には反射膜(金属蒸着膜)が形成されており、画像光は該反射膜で反射される(言い換えれば、第3面3cで裏面反射される)。
第3面3cで反射された画像光は、第2面3bに向かい、ここを透過して射出瞳5(眼球)に向けて射出される。
図1に示すHMDは、このような表示ユニットが2つ用いられている。第1の表示ユニットの光学素子(第1の光学素子)3Aでは、表示素子(第1の表示素子)1Aから第1面3a及び第2面3bを介して第3面3cで反射された画像光は、第2面3bの一部を透過して射出瞳5に向けて射出される。
一方、第2の表示ユニットの光学素子(第2の光学素子)3Bの第2面3bは、第1の表示ユニットにおける光学素子3Aの第3面3cの一部に近接して対向したオーバーラップ領域3b1と、オーバーラップ領域以外の領域3b2とを有する。「対向する」とは、間に隙間が設けられることを意味する。領域3b2は、言い換えれば、第3面3cに近接対向しない非オーバーラップ領域である。オーバーラップ領域3b1と非オーバーラップ領域3b2は、第1面3aから入射した画像光を全反射して第3面3cに向かわせる。
そして、表示素子(第2の表示素子)1Bから第1面3a及び第2面3bを介して第3面3cで反射された画像光は、第2面3bのうち非オーバーラップ領域3b2を透過して、光学素子3Aと共通の射出瞳5に向けて射出される。
なお、本実施例では、2つの表示素子と2つの光学素子を用いたHMDについて説明するが、表示素子及び光学素子の数は、後述する実施例のように3つ以上であってもよい。
本実施例のHMDの構成は、以下のように表現することもできる。すなわち、HMDは、N個(N≧2)の表示素子と、該N個の表示素子に対応するN個の光学素子とを有する。N個の表示素子は、単一画像のうち互いに異なる画角領域に対応するN個の部分画像を表示する。N個の光学素子は、N個の表示素子からの画像光をそれぞれ射出瞳(眼球)に導く。
N個の光学素子はそれぞれ、表示素子側から順に、透過面(入射面)としての第1面と、全反射/透過兼用面である第2面と、反射面としての第3面とを有する。(N−1)個の光学素子の第2面の一部領域(オーバーラップ領域)が、この光学素子に対応する画角領域に隣接する画角領域に対応する光学素子(以下、隣接画角用光学素子という)の第3面に対向する。そして、該(N−1)個の光学素子は、その第2面のうち隣接画角用光学素子の第3面に対向していない領域(非オーバーラップ領域)から画像光を射出する。
このように、本実施例では、複数の表示素子とこれに対応する複数の光学素子を用い、各画角領域の画像光を遮らないように該複数の光学素子の一部をオーバーラップさせている。そして、これら複数の光学素子から射出した画像光によって形成される部分画像(拡大画像)を互いに繋ぎ合わせた単一画像として観察者に観察させることができる。これにより、広画角かつ高解像度で画像を提示できる小型のHMDを実現することができる。
ここで、複数の表示ユニット(つまりは表示素子と光学素子)が並べられている第1の断面において、光学系全体の画角をΘとする。各表示ユニットに対応する画角領域の大きさθ(k)は、図3Aに示すように、互いに均等に分割されたθ(k)=Θ/Nとしてもよいし、図3Bに示すように、各表示ユニットの位置に依存するよう、θ(k)=α(k)・Θ/Nとしてもよい。α(k)はkに依存する係数であり、Σθ(k)=Θである。
図4Aでは、全体の画角Θを1つの表示素子1′と1つの光学素子3′とで表示する従来の場合(点線)と、本実施例のように全体の画角Θを2つの表示ユニット(N=2)によってΘ/2ずつ表示する場合(実線)でのHMDの大きさを示している。厳密には表示素子の大きさにも依存するが、本実施例における2つの表示ユニット(1A,1B,3A,3B)の全体の厚み(図中の左右方向の寸法)や幅(図中の上下方向の寸法)は、従来の場合に比べてかなり小さくなる。
また、図4Bには、特許文献4にて開示された構成を示している。この構成に比べて、図4Aに示した本実施例の構成では、2つの表示ユニットにオーバーラップ領域を設けたことで、幅方向の大きさを抑えることができる。特許文献4の構成では、光学素子3″の幅方向両側に表示素子1″が突き出しているため、この構成を両眼用に2つ幅方向に並べると両眼の間にスペースが取れない可能性が高い。これに対し、本実施例の構成では、表示素子が幅方向片側(耳側)にまとまって配置されているため、両眼の間のスペースを有効利用して画角を広げることが可能となる。
また、本実施例で用いる各光学素子は3面を有し、その断面は楔形状を有する。このため、隣接する光学素子同士を一部オーバーラップさせたとしても、視軸方向の厚みの増加が少なく、広画角でありながら全体としてコンパクトな構成を実現できる。
さらに、図5には、特許文献5にて開示された構成のうち1つの表示素子21からの画像光の光路を示している。表示素子21からの画像光は、光学素子23の第1面23aから入射し、光学素子23の内部で該第1面23aと射出面を兼ねる第2面23bとでの反射を繰り返す。そして、最終的に第2面23bから射出瞳25に向かって射出する。しかし、特許文献5にて開示された構成では、図5に示すように、表示素子21から光学素子23内の所定の光路(実線で示す)を介さずに射出瞳(眼球)25に到達してしまう不要光27の発生が懸念される。
具体的には、表示素子21から所定の光路を辿る方向以外の方向に射出された光線が第2面23bに入射する入射角が、全反射を満たす臨界角よりも大幅に小さくなるので、第2面23bを透過して射出瞳25に到達する。このことは、特許文献4にて開示された構成でも同様である。このため、表示素子21からの画像光の射出角度を制限するフィルタ等の余計な部品が必要となる。
これに対し、本実施例の構成では、図6に示すように、光学素子3B内で所定の光路を辿って射出瞳5に到達する画像光以外の不要光(図に点線で示す)は、隣接する光学素子3Aの第3面3cでの反射によって射出瞳5への到達が遮られる。すなわち、光学素子3Aの第3面3cは、光学素子3Bを通る画像光に対して絞りの役割を有する。さらに、光学素子3Aの第3面3cで反射した不要光は、光学素子3Bの第3面3cで反射されて射出瞳5とは異なる方向に第2面3bから射出する。このため、表示素子1Bからの画像光の射出角度を制限するフィルタ等の余分な部品を設けなくても不要光が視認されることはない。
なお、本実施例において、各表示ユニットに対応する画角領域を、θ(k)=Θ/N(等分)としたときは、各表示ユニットの光学素子として同じ形状のものを用いることが可能である。特に、光学素子が型を用いて成形される場合には、型が1種類で済むことになり、コストダウンに大きく寄与できる。
前述した(N−1)個の光学素子の第2面のオーバーラップ領域に、隣接画角用光学素子の第3面を密着させて接合してもよい。この場合も、該(N−1)個の光学素子は、その第2面のうち隣接画角用光学素子の第3面に対向していない非オーバーラップ領域から画像光を射出する。これにより、HMDのさらなる小型化が可能になる。
図7には、上記「密着」タイプの構成例を示す。光学素子3Aでは、第3面3cで反射された画像光は、第2面3bの一部を透過して射出瞳5に向けて射出される。
一方、光学素子3Bの第2面3bは、光学素子3Aの第3面3cの一部に、反射膜(金属蒸着膜)3dを介して密着したオーバーラップ領域3b1と、オーバーラップ領域3b1以外の領域である非オーバーラップ領域3b2とを有する。非オーバーラップ領域3b2は、光学素子3Aの第3面3cの一部に密着していない領域である。
本実施例では、反射膜3dは、光学素子3Aの第3面3cと同様に、光学素子3Aの第3面3cの外面に形成されている。非オーバーラップ領域3b2では、第1面3aから入射した画像光を内部全反射して第3面3cに向かわせる。また、オーバーラップ領域3b1では、第1面3aから入射した画像光を反射膜3dで反射させて第3面3cに向かわせる。反射膜3dでの反射は、実際には光学素子3Aの第3面3cでの反射であるが、オーバーラップ領域3b1での裏面反射とも言えるので、本実施例では、光学素子3Bの第2面3bでの反射とみなす。そして、第3面3cで反射された画像光は、第2面3bのうち非オーバーラップ領域3b2を透過して射出瞳5に向けて射出される。
なお、この「密着」タイプにおいても、表示素子及び光学素子の数は、後述する実施例のように3つ以上であってもよい。
このような「密着」タイプでも、複数の表示素子とこれに対応する複数の光学素子を用い、各画角領域の画像光を遮らないように該複数の光学素子の一部をオーバーラップさせている。そして、これら複数の光学素子から射出した画像光によって形成される部分画像(拡大画像)を互いに繋ぎ合わせた単一画像として観察者に観察させることができる。これにより、広画角かつ高解像度で画像を提示できる小型のHMDを実現することができる。
しかも、各表示ユニット間の隙間がなくなるため、図1に示した「対向」タイプに比べてさらに全体の厚みを薄くすることができる。また、「対向」タイプのように、光学素子間の間隔、つまりは相対位置関係を高い精度で設定したり、経時変化や衝撃に抗して相対位置関係を維持したりするための構成が不要となる。このため、各光学素子を保持する筐体を含めたHMDの構成をシンプルにすることができる。
さらに、オーバーラップ領域としての密着接合領域を含む各面(光学素子3Aの第3面3cと光学素子3Bの第2面3b)を連続性を持った曲面として形成できる。したがって、各画角領域の境界部の光学特性に連続性を持たせることが可能となり、画質のさらなる向上が期待できる。
前述したように、本実施例のHMDでは、複数の光学素子が、観察者の頭部に装着された場合に眼と耳を結ぶ方向(水平方向)に並んでいる。そして、第2面3bに隣接する光学素子がない光学素子(図1及び図7における光学素子3A)が、他の光学素子よりも耳側に配置されている。
HMDでは、垂直方向に比べて水平方向においてより広画角が求められる。このため、頭部に装着された状態で複数の光学素子が水平方向に複数並ぶ構成とすることで、水平方向の広画角化に対応することができる。
また、図8には、3つの表示素子1A〜1Cと、3つの光学素子3A〜3Cを用いたHMDの構成(平面図:第1断面の図)を示している。なお、この場合、互いに隣り合う光学素子3Aと光学素子3Bとが第1の光学素子と第2の光学素子の関係を有するとともに、互いに隣り合う光学素子3Bと光学素子3Cとが第1の光学素子と第2の光学素子の関係を有する。このような関係は、4つ以上の光学素子を用いた場合でも同様である。
図8からも分かるように、光学素子3A〜3Cが3面を有する楔形状の素子である場合、第2面3bに隣接する光学素子がない光学素子3Aから離れた光学素子ほど、その光学素子(例えば、光学素子3C)の第2面3bが顔面に近づくに構成になりやすい。したがって、本実施例では、第2面3bに隣接する光学素子がない光学素子3Aから最も離れた光学素子3Cを顔面の中心側(鼻側)に配置し、光学素子3Aを耳側に配置することで、光学素子3A〜3Cの全体を顔面に沿った形状とすることができる。また、このような配置は、表示素子1A〜1Cや該表示素子1A〜1Cを照明するための光源に接続されるハーネスを外側に向けられる点でも適している。
ここで、図1に示した「対向」タイプ及び図7に示した「密着」タイプにおいて、光学素子3Bの第2面3bが第1面3aから入射する画像光に対して満たすべき全反射条件について説明する。
まず「対向」タイプについて説明する。光学素子3Aの第3面3cに対向配置された光学素子3Bの第2面3bにおいて、反射膜を設けずに高い反射率を得るためには、図9Aに示すように、第1面3aから第2面3bに向かう全画角の光線が第2面3bの全体に対して全反射条件を満たす必要がある。全反射条件は、
sinθ>n/n …(1)
で表される。ただし、θ(k=1,2,3)は全画角光線の第2面3bに対する入射角であり、nは空気の屈折率、nは光学素子3Bの材料の屈折率である。この全反射条件を満たしていない光線は第2面3bを透過して光学素子3B外に射出する。
次に「密着」タイプについて説明する。光学素子3Bの第2面3bのうちオーバーラップ領域(密着接合領域)3b1での反射を反射膜3dによる反射とすることで、第1面3aからの全画角の光線のうち該領域3b1に入射する光線は第2面3bに対して全反射条件を満たす必要はない。したがって、第2面3bのうち非オーパラップ領域3b2に入射する光線が第2面3bに対する全反射条件を満たしていればよい。図9Bにおいて、3つの画角光線を例とすると、入射角θ,θの画角光線は、式(1)を満たす必要があるが、入射角θの画角光線は、
sinθ<n/n
を満たしてもよい。
このように反射膜3dを利用することで、オーバーラップ領域(密着接合領域)3b1における第1面3aから第2面3bへの光線入射角の制約が緩和される。これにより、第2面3bの曲面形状を含めて、設計上の自由度が向上する。具体的には、光学素子3Bにおける第2面3bと第3面3cとがなす角度を小さくすることができ、光学素子3BひいてはHMDのより薄型化を図ることができる。
ただし、前述したように、「密着」タイプにおいても、非オーバーラップ領域3b2に入射する光線は全反射条件を満たさなければならない。したがって、入射角が臨界角θ=n/nより大きくなる光線のヒットポイントは全て非オーバーラップ領域3b2になければならない。
なお、「密着」タイプにおいて、第1面3aからの全画角光線が、第2面3bに対して全反射条件を満たすような(仮に「対向」タイプのように第2面3bが空気に面していたとして全反射条件を満たす)入射角で入射してもよい。
また、第2面3bが他の光学素子とオーバーラップしていない光学素子3Aの該第2面3bに対しては、その全域に入射する全画角光線が全反射条件を満たす必要がある。
但し、光学素子3Aの該第2面3bの一部に反射膜3dを形成すれば、光学素子3Aについても、第1面3aからの全画角の光線のうち該反射膜3dに入射する光線は第2面3bに対して全反射条件を満たす必要はなく、設計上の自由度を向上させることができる。
さらに、本実施例では、光学素子3Aのうち光学素子3Bに対してオーバーラップする部分の先端を以下のように形成している。
通常のプリズムでは、第2面と第3面とが交差する先端部分は鋭角的な尖った形状となるが、このような先端部分までを光学的に有効な領域として用いることはあまり好ましくない。先端部分では屈折率の分布が一様でない場合が多く、形状的な精度を確保することも困難だからである。また、光学素子3Aの第2面3bと、光学素子3Bの第2面3bとが滑らかな連続関数曲面にならないため、部分画像の境界を形成する光線が乱れ、画質が劣化する可能性もある。
本実施例では、図10に点線で囲んだ部分に示すように、光学素子3Aのうち光学素子3Bに対してオーバーラップする部分の先端3eを、光学素子3A,3Bに対応する、互いに隣接する部分画像の境界を形成する主光線面に沿った形状としている。ここで主光線面とは、観察者の眼球の瞳(射出瞳5)の中心もしくは眼球の回転中心を通り、互いに隣接する部分画像の境界を形成する光線群が通る面である。これにより、光学素子3Aの先端が、光学素子3Bから射出する光線に影響を与えることがなくなり、互いに隣接する部分画像が円滑に繋がった画像を表示することができる。
また、本実施例では、表示素子1A,1Bが並ぶ方向を含む断面(図1及び図7に示す断面)を第1の断面とするとき、光学素子3A,3Bはそれぞれ、第1の断面での拡大倍率と該第1の断面に直交する第2の断面での拡大倍率とが以下の関係を有する。光学素子3A,3Bにおいて、第1の断面は、母線断面(表示素子の中心と光学素子の射出瞳の中心を通る基準光線を含む平面に平行な断面)ともいう。また、第2の断面は、子線断面ともいう。
ある1つの特定方向にのみ複数の表示素子及び複数の光学素子を並べてその特定方向において部分画像を繋ぐ方式では、該特定方向でのみ画角が広くなり、特定方向に直交する方向では画角が広がらない。このため、縦横のバランスが好ましくないアスペクト比で画像が表示される結果となる。例えば、4:3(1.33:1)のアスペクト比を有する表示素子を特定方向に2つ並べた場合には、表示画像のアスペクト比は1.5:1となり、3つ並べた場合には2.25:1となる。また、表示素子を4つ並べた場合には、表示画像(観察画像)のアスペクト比は3:1となる。
このため、本実施例では、個々の光学素子3A,3Bにおいて、表示素子1A,1Bを複数並べる方向に平行な第1の断面での拡大倍率を、該第1の断面に直交する第2の断面での拡大倍率よりも小さくしている。これにより、母線断面方向の画角を小さくし、同方向における光学素子の寸法を小さくすることができる。また、画角全体での像性能を確保するために、子線断面方向の画角を広げることもできる。このような拡大倍率設定により、母線断面と子線断面とで同じ拡大倍率が設定される場合に比べて母線断面方向での画角は小さくなるが、子線断面方向での画角を広くすることができる。このため、複数の部分画像が繋げられた表示画像(観察画像)に良好なアスペクト比を与えることができる。
このとき、両断面で拡大倍率が異なるため、表示素子上に表示させる部分画像は、図11に示すように、母線断面方向(図の水平方向)において、元の画像(幅P)に、
β/β…(2)
の値を乗じて引き伸ばした画像(幅Q)とすることが求められる。ここで、βは母線断面での拡大倍率であり、βは子線断面での拡大倍率である。
例えば、4:3のアスペクト比を有する対角1インチの表示素子を用いる場合に、4:3のアスペクト比を保つように光学素子を設計した場合、適切な像性能を画角全域で得られる拡大倍率が最大で10倍であるとする。これに対し、表示素子の短辺方向(母線断面方向)の拡大倍率を8倍とし、長辺方向(子線断面方向)の拡大倍率を12倍とすると、1つの部分画像に対応する観察画像のアスペクト比は2:1となる。そして、部分画像が2つ母線断面方向に並べられた場合の最終的な観察画像全体のアスペクト比は1:1となり、また3つ並べられた場合には1.5:1となる。さらに、4つ並べられた場合には、2:1となる。このように、良好なアスペクト比の観察画像を得ることができる。
また、上記のような拡大倍率の設定に代えて、図12に示すように、各表示素子の母線断面方向における少なくとも一端(一端又は両端)に、部分画像11を表示しない非表示領域10を設けてもよい。これによれば、母線断面方向と子線断面方向とで光学素子の拡大倍率を同じとしつつ、良好なアスペクト比の観察画像を得ることができる。
例えば、4:3のアスペクト比を有する対角1インチの表示素子を用いる場合に、4:3のアスペクト比を保つように光学素子を設計した場合、適切な像性能を画角全域で得られる最大の画角が子線断面方向にて52度、母線断面方向にて39度であるとする。これに対し、表示素子における母線断面方向での実際の部分画像11の表示領域を、該表示素子の有効表示領域の90%までとすると、母線断面方向での画角は35度で十分となり、この結果、子線断面方向での画角を57度まで確保できる。
この場合、1つの部分画像(及びこれに対応する観察画像)のアスペクト比は1.63:1となる。そして、これが母線断面方向に2つ並べられた場合の最終的な観察画像全体のアスペクト比は1.23:1となり、3つ並べられた場合には1.84:1となる。また、4つ並べられた場合には、2.46:1となる。このように、良好なアスペクト比の観察画像を得ることができる。
ただし、この方式を採用する場合には、複数の表示ユニットを、各表示素子上で実際に表示された部分画像が互いに隣接して観察できるように配置する必要がある。
上記説明では、複数の表示素子及び光学素子が第1の断面の方向に配列された場合について説明したが、さらに第2の断面の方向にも複数配列してもよい。
具体的には、図13の左側の図に示すように、第1の断面方向に配列された3つの表示素子1A〜1Cと3つの光学素子3A〜3C(ただし、表示素子1B,1Cは図示せず)からなるアセンブリを製作する。また、同じく第1の断面方向に配列された3つの表示素子1D〜1Fと3つの光学素子3D〜3Fからなるアセンブリを製作する。そして、これら2つのアセンブリを第2の断面方向にて接合する。これにより、第1及び第2の方向に二次元的に組み合わされた6つの部分画像を用いて両方向に画角を広げることができる。
なお、両アセンブリの接合面12は、図13の右側の図に示すように平面とするとよい。そして、接合面12の延長線が射出瞳5の中心又は観察者の眼球の回転中心を通るように設定するとよい。これにより、上記6つの部分画像を、それらの境界が目立たないように滑らかに繋げて表示することができる。
また、各光学素子に歪曲収差が存在する場合には、各表示素子に表示される部分画像に対して該歪曲収差をキャンセルするような電気的補正を行うとよい。この結果、各表示素子には歪んだ部分画像が表示されるが、光学素子を通して観察したときには歪みの少ない良好な画像を観察することができる。また、このような補正により、隣接する部分画像間の境界をより円滑に繋げることができる。
この場合において、各光学素子が同形状を有する場合には、いずれの表示素子にも同じ特性で歪ませた部分画像を表示させればよい。また、各光学素子が互いに異なる形状を有する場合には、各表示素子には、それに対応する光学素子の歪曲特性に対応するよう歪ませた部分画像を表示させればよい。
また、各光学素子に画角に応じた光利用効率分布が存在する場合には、各表示素子に表示される部分画像に対して、隣接する部分画像間の境界の明るさや色の変化が少なくなるように電気的補正を施すとよい。
以下、より具体的な実施例(数値例)について説明する。
図14には、第1の数値例を示す。この例では、図の紙面方向(第1の断面方向:母線断面方向)の画角30度を2つの光学素子3A,3Bに15度ずつ割り当てている。表示素子1A,1Bのサイズは、対角1/2インチである。各表示素子は、図の紙面に垂直な方向(第2の断面方向:子線断面方向)に長辺(6.4mm)が延びし、図の紙面と平行な方向に短辺(4.8mm)が延びるように配置されている。光学素子3A,3Bは、表示素子1A,1Bが表示する部分画像がそれらの短辺方向において隣接するように配置されている。
射出瞳5はφ4mm、射出瞳5から光学素子3Aの第2面3bまでの距離は27.5mmである。この例では、射出瞳5から1.4m先にて、表示素子1A,1Bに表示された部分画像の拡大虚像を観察することができる。
光学素子3Aの第3面3cの一部は、光学素子3Bの第2面3bの一部に近接して対向している。各光学素子の第3面3cのうち光学有効領域には、反射膜としての金属蒸着膜が形成されている。
光学素子3Aにおいて、表示素子1Aから第1面3aを透過して該光学素子3A内に入射した画像光は、第2面3bで全反射されて第3面3cに向かい、第3面3c(反射膜)で裏面反射され、第2面3bの一部を透過して射出瞳5に向かって射出する。
また、光学素子3Bにおいて、表示素子1Bから第1面3aを透過して該光学素子3B内に入射した画像光は、第2面3bで全反射されて第3面3cに向かう。そして、第3面3c(反射膜)で裏面反射され、第2面3bのうちオーバーラップ領域3b1以外の非オーバーラップ領域3b2を透過して射出瞳5に向かって射出する。
図15には、第2の数値例を示す。この例でも、図の紙面方向の画角30度を2つの光学素子3A,3Bに15度ずつ割り当てている。表示素子1A,1Bのサイズは、対角1/2インチである。各表示素子は、図の紙面に垂直な方向に長辺(6.4mm)が延びし、図の紙面と平行な方向に短辺(4.8mm)が延びるように配置されている。光学素子3A,3Bは、表示素子1A,1Bが表示する部分画像がそれらの短辺方向において隣接するように配置されている。
射出瞳5はφ4mm、射出瞳5から光学素子3Aの第2面3bまでの距離は27.5mmである。この例でも、射出瞳5から1.4m先にて、表示素子1A,1Bに表示された部分画像の拡大虚像を観察することができる。
各光学素子の第3面3cのうち光学有効領域には、反射膜としての金属蒸着膜が形成されており、光学素子3Aの第3面3cの一部と光学素子3Bの第2面3bの一部とは、光学素子3Aの第3面3cに形成された反射膜を介して密着接合されている。密着接合された光学素子3Aの第3面3cと光学素子3Bの第2面3bとは連続した曲面形状を有する。
光学素子3Aにおいて、表示素子1Aから第1面3aを透過して該光学素子3A内に入射した画像光は、第2面3bで全反射されて第3面3cに向かい、第3面3c(反射膜)で裏面反射され、第2面3bの一部を透過して射出瞳5に向かって射出する。
また、光学素子3Bにおいて、表示素子1Bから第1面3aを透過して該光学素子3B内に入射した画像光のうち、第2面3bにおけるオーバーラップ領域3b1に入射した光はここで(反射膜で)裏面反射されて第3面3cに向かう。また、第2面3bにおける非オーバーラップ領域3b2に入射した光はここで全反射されて第3面3cに向かう。第3面3c(反射膜)で裏面反射された画像光は、第2面3bのうち非オーバーラップ領域3b2を透過して射出瞳5に向かって射出する。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
本発明の実施例であるHMD(対向タイプ)の基本構成を示す断面図。 実施例のHMDの一部を構成する表示ユニットの断面図。 実施例のHMDにおける画角分割の例を示す図。 実施例のHMDにおける画角分割の他の例を示す図。 実施例のHMDと従来のHMDとの比較を示す図。 従来のHMDの構成を示す断面図。 従来のHMDにおける不要光の例を示す断面図。 実施例のHMDにおける不要光の例を示す断面図。 本発明の他の実施例であるHMD(密着タイプ)の基本構成を示す断面図。 本発明のさらに別の実施例であるHMD(密着タイプ)の基本構成を示す断面図。 実施例のHMD(対向タイプ)における全反射の説明図。 実施例のHMD(密着タイプ)における裏面反射と全反射の説明図。 実施例のHMDにおける光学素子の部分拡大図。 実施例のHMDにおける部分画像と表示画像(観察画像)との関係を示す図。 実施例のHMDにおける部分画像と表示画像(観察画像)との別の関係を示す図。 本発明のさらに別の実施例であるHMDの構成を示す斜視図。 本発明の第1の数値例を示す断面図。 本発明の第2の数値例を示す断面図。
符号の説明
1,1A,1B 表示素子
3,3A,3B 光学素子
3a 第1面
3b 第2面
3b1 オーバーラップ領域
3b2 非オーバーラップ領域
5 射出瞳

Claims (7)

  1. 単一画像のうち互いに異なる画角領域に対応する部分画像を表示する第1の表示素子及び第2の表示素子と、
    それぞれ第1面、第2面及び第3面を有し、前記第1及び第2の表示素子からの光をそれぞれ前記第1面から入射させた後、前記第2面及び前記第3面で反射し、前記第2面から射出瞳に向けて射出させる第1の光学素子及び第2の光学素子とを有し、
    前記第2の光学素子の前記第2面は、前記第1の光学素子の前記第3面に対向又は密着したオーバーラップ領域を有し、
    前記第2の光学素子において、前記第2の表示素子からの光は、前記第2面のうち前記オーバーラップ領域以外の領域から前記射出瞳に向けて射出されることを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記オーバーラップ領域は、前記第1の光学素子の前記第3面に対向しており、
    前記第2の光学素子において、前記第2の表示素子からの光のうち前記オーバーラップ領域に入射した光は、前記オーバーラップ領域で全反射して前記第3面に向かうことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記オーバーラップ領域は、反射膜を介して前記第1の光学素子の前記第3面に密着しており、
    前記第2の光学素子において、前記第2の表示素子からの光のうち前記オーバーラップ領域に入射した光は、前記反射膜で反射して前記第3面に向かうことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 前記第2の光学素子において、前記第2の表示素子からの光のうち前記オーバーラップ領域以外の領域に入射した光は、該領域で全反射して前記第3面に向かうことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像表示装置。
  5. 前記第1及び第2の表示素子が並ぶ方向を含む断面を第1の断面とするとき、
    前記第1及び第2の光学素子は、前記第1の断面での拡大倍率が、該第1の断面に直交する第2の断面での拡大倍率よりも小さいことを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の画像表示装置。
  6. 前記第1及び第2の表示素子が並ぶ方向を含む断面を第1の断面とするとき、
    前記各表示素子は、前記第1の断面の方向における少なくとも一端の領域に、前記部分画像を表示しない非表示領域を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の画像表示装置。
  7. 前記画像表示装置は使用者の頭部に装着され、
    前記第1及び第2の光学素子は、使用者の眼と耳を結ぶ方向に並んでいることを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の画像表示装置。
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