JP2015141287A - 透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ディスプレイ素子で発散する映像光の損失を最小化することにより、映像光と外部映像光を同時に鮮明に視聴できる透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システムを提供する。
【解決手段】ディスプレイ素子20、前記ディスプレイ素子から発散する映像光を平行にするコリメーションレンズ21、前記コリメーションレンズを通過して平行に整列した映像光が入射して水平方向に映像を拡大できるように第1拡大手段を備える第1ウェッジプリズム22、前記第1ウェッジプリズムを通過して水平方向に拡大した映像光が入射して垂直方向に映像を拡大できるように第2拡大手段を備える第2ウェッジプリズム23、及び前記第2ウェッジプリズムで反射して垂直方向に拡大した映像光と、前記第2ウェッジプリズムを透過して使用者に提供される外部映像が歪曲しないように前記第2ウェッジプリズムと逆の形状を有する第3ウェッジプリズム24を含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、透過型のヘッドマウントディスプレイ(HEAD MOUNTED DISPLAY、HMD)光学システムに関する。より詳しくは、外部活動中でも情報獲得を容易にすることができ、大きさと重さを顕著に減らすことができながらも大画面視聴が可能で、製造費用を節減して製品価格を顕著に下げることができる透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システムに関する。
一般的に、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)装置は、目と非常に近接した位置で発生する映像光を、精密な光学装置を利用して、遠くに仮想の大型画面が構成されるように焦点を形成することにより、使用者が拡大された虚像を見ることができるようにする画像表示装置であり、周囲の環境は見ることができずディスプレイ素子で発散した映像光のみを見ることができる閉鎖型HMD(See−close HMD)方式と、ウィンドウを介して周囲環境を見ることができながらディスプレイ素子で発散する映像光も見ることができる透過型HMD(See−through HMD)方式に分けられる。図1は、従来技術による透過型HMDの光学システムの例を示している。
まず、図1に示された透過型HMDは、韓国特許登録番号第10−0928226号で掲示されており、映像光を発散するディスプレイ素子10と、前記マイクロディスプレイパネルから出る光のうち特定の偏光のみを反射させる偏光分離器11と、前記偏光分離器で反射した線偏光を円偏光に変換させたり入射した円偏光を線偏光に変化させる位相遅延板12と、前記位相遅延板12を通過した円偏光した光を拡大して再び前記位相遅延板12に送る半透過凹反射鏡13と、周辺光を開閉できるように前記半透過凹反射鏡の外側面に付着した光開閉スィッチパネル14を含むHMD装置の光学システムからなる。
上記のような構成によって前記ディスプレイ素子10で生成された映像光は、前記ディスプレイ素子10に45度傾いて配置された前記偏光分離器11によって90度方向に、全体の映像光のうちP波あるいはS波の性質の50%ビームのみが透過又は反射して前記位相遅延板12に到達し、前記位相遅延板12で線偏光した映像光が円偏光に変わって前記半透過凹反射鏡13に到達した後に反射し、回転方向が反対の円偏光状態になって前記位相遅延板12と前記偏光分離器11を再び通過して使用者の目に到達することにより、前記半透過凹反射鏡13で拡大された映像を使用者は視聴することができるようになる。
しかし前述の従来の技術は、ディスプレイ素子10から生成された映像光が前記偏光分離器11と前記半透過凹反射鏡13を通過し、各々50%の光量を損失して最初の光量の25%のみが両眼に伝達され、75%は反射過程で失うことになるため、元映像光の自然色を具現することが大変になり、これにより使用者の眼球に適正な明るさの画像を提供するためには、失われる光量の大きさを勘案して高輝度の光源を別途に使用しなければならない問題点がある。
また、前記半透過凹反射鏡13で拡大された映像が両眼に到達するまでの空間に前記偏光分離器11が対角に位置しているため、通常のヘッドマウントディスプレイの目的である視野角(FOV)又はアイボックス(Eye Box)を大きくするのに構造的な問題点を有しており、これらを拡大するためには器具全体の大きさと重さが増えるほかなく、使用者が着用した場合、顔全体への圧迫要因となって疲労感を感じやすくなる問題点がある。
したがって、上記のような従来の問題点を解決するための本発明の目的は、ディスプレイ素子で発散する映像光の損失を最小化することにより、映像光と外部映像光を同時に鮮明に視聴できるようにして、歩行中でも電子メール及び情報収集等の活動をすることができて、より効率的な業務推進ができる透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システムを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、重さと大きさを顕著に減らすことができながらも、仮想画面の大きさを極大化して大画面視聴が可能な透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システムを提供することにある。
また、本発明のまた他の目的は、ウェッジプリズム使用による拡大方式を適用してレンズ加工を最少化することにより、製造費用を節減することができる透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システムを提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明による透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システムは、ディスプレイ素子、前記ディスプレイ素子から発散する映像光を平行にするコリメーションレンズ、前記コリメーションレンズを通過して平行に整列した映像光が入射して水平方向に映像を拡大できるように第1拡大手段を備える第1ウェッジプリズム、前記第1ウェッジプリズムを通過して水平方向に拡大した映像光が入射して垂直方向に映像を拡大できるように第2拡大手段を備える第2ウェッジプリズム、及び前記第2ウェッジプリズムで反射して垂直方向に拡大した映像光と、前記第2ウェッジプリズムを透過して使用者に提供される外部映像が歪曲しないように前記第2ウェッジプリズムと逆の形状を有する第3ウェッジプリズム、を含むことを特徴とする。
また、本発明による透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システムの前記第1ウェッジプリズムに備えられる水平方向映像を拡大する第1拡大手段は、内部に格子構造を形成して反射角の方向を望む方向に変えることができるホログラフィック光学素子(HOE)であることを特徴とする。
また、本発明による透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システムの前記第1ウェッジプリズムに備えられる水平方向映像を拡大する前記第1拡大手段は、反射面が反射角の方向を望む方向に変えることができるように傾斜角を有する鋸歯構造の回折光学素子(DOE)であることを特徴とする。
また、本発明による透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システムの前記第2ウェッジプリズムの垂直方向映像を拡大する前記第2拡大手段は、内部に格子構造を形成して反射角の方向を望む方向に変えることができるホログラフィック光学素子(HOE)であることを特徴とする。
また、本発明による透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システムの前記第2ウェッジプリズムの垂直方向映像を拡大する前記第2拡大手段は、反射面が反射角の方向を望む方向に変えることができるように傾斜角を有する鋸歯構造の回折光学素子(DOE)であることを特徴とする。
また、本発明による透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システムの前記第3ウェッジプリズムは、前記第2ウェッジプリズムの傾斜面が回折光学素子(DOE)の場合、第2ウェッジプリズムと逆の鋸歯形状を有する傾斜面を保有して使用者が外部映像を歪曲なしに見ることができるように補償された光学系を提供することを特徴とする。
また、本発明による透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システムは、視野角(FOV)を拡大するために前記第1ウェッジプリズムと前記第2ウェッジプリズムの間に凸レンズをさらに備えることを特徴とする。
また、本発明による透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システムは、前記第1ウェッジプリズムと前記第2ウェッジプリズムの傾斜角を同一にして、映像光の水平拡大と垂直拡大の比率を同一にすることにより映像歪曲を最小化することを特徴とする。
また、本発明による透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システムの前記第1拡大手段は、前記反射面が100%反射コーティング面であることを特徴とする。
また、本発明による透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システムの前記第2拡大手段は、前記反射面が50%ハーフ・ミラーコーティング面であることを特徴とする。
また、本発明による透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システムの前記第1拡大手段は、反射型ホログラフィック光学素子(HOE)であることを特徴とする。
また、本発明による透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システムの前記第2拡大手段は、反射型ホログラフィック光学素子(HOE)であることを特徴とする。
上述したように、本発明による透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システムは、ディスプレイ素子で発散する映像光の損失を最小化することにより、映像光と外部映像光を同時に鮮明に視聴できるようにして、歩行中でも電子メール及び情報収集等の活動をすることができて、より効率的な業務推進ができる効果がある。
本発明による透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システムは重さと大きさを顕著に減らすことができながらも、仮想画面の大きさを極大化して大画面視聴が可能であるという長所がある。
また、本発明による透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システムは、ウェッジプリズム使用による拡大方式を適用してレンズ加工を最少化することにより、製造費用を節減することができる長所を追加で有する。
従来の透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システムを概略的に示した断面図である。 本発明による透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システムを簡略に示した斜視図である。 本発明による透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システムでの光の経路を3次元で図式した概路図である。 一般的なプリズム内での光の経路を示した断面図である。 本発明によるウェッジプリズムの傾斜面に設置された映像水平拡大手段の一実施例を示した断面図である。 本発明によるウェッジプリズムの傾斜面に設置された映像水平拡大手段の一つである反射型ホログラフィック光学素子の作動原理を紹介した概念図である。 本発明によるウェッジプリズムの傾斜面に設置された映像水平拡大手段の他の一実施例である回折光学素子(DOE)を示した断面図である。 一般的なプリズム内での光の経路を説明するための断面図である。 本発明によるウェッジプリズムの傾斜面に設置された映像垂直拡大手段の一実施例を示した断面図である。 本発明によるウェッジプリズムの傾斜面に設置された映像垂直拡大手段の他の一実施例を示した断面図である。 本発明による透過型ヘッドマウントディスプレイの光学システムの光経路で反射板を追加した構造の一実施例を示した図面である。 本発明による第1ウェッジプリズムと第2ウェッジプリズムの間の光経路に拡大レンズを追加した構造の他の一実施例を示した図面である。
以下、本発明の好ましい実施例の詳細な説明が添付された図面を参照して説明する。図面のうち、同一の構成は可能な限りどこでも同一の符号を示していることに留意しなければならない。下記の説明で具体的な特定事項が示されているが、これは本発明のより全般的な理解を助けるために提供されたものである。また、本発明を説明するにおいて、関連した公知技術あるいは構成についての具体的な説明が本発明の要旨を不要に曖昧にし得ると判断される場合は、その詳細な説明を省略する。
まず、図2は本発明によるウェッジプリズムを使用した透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システムの構成及び配置についての実施例を概略的に示した図面で、図3は映像光の移動経路を3次元的に表示した概路図である。
本発明による透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システムは、図2と3に示されたように、ディスプレイ素子20と、コリメーションレンズ21と、第1ウェッジプリズム22と、第2ウェッジプリズム23及び第3ウェッジプリズム24を含んでなる。
前記のような構成により、本発明による透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システムは、ディスプレイ素子20で発散する映像光が前記ディスプレイ素子20と平行に光軸が一致するように位置したコリメーションレンズ21を介して平行光に変わった後、第1ウェッジプリズム22内部に入射して水平方向に平行に進行し、第1ウェッジプリズム22の傾斜面221に設置された水平方向拡大手段によって水平方向に映像の大きさが拡大された後、垂直下方に反射して前記第1ウェッジプリズム22から出射される。また第1ウェッジプリズム22の垂直下方に反射した映像光は、第1ウェッジプリズム22の下方に位置した前記第2ウェッジプリズム23に入射し、第2ウェッジプリズム23の傾斜面231に位置した垂直方向拡大手段によって垂直方向に映像の大きさが拡大された後、垂直前方に反射して、第2ウェッジプリズム23から出射されることにより、使用者は最初のディスプレイ素子の大きさより水平及び垂直方向に大きく拡大された映像を視聴することができるようになる。
この際、水平方向への映像拡大と垂直方向への映像拡大の比率を同一にして映像の歪曲を最小化するためには、前記第1ウェッジプリズム22と前記第2ウェッジプリズム23の傾斜角を同一にしなければならない。
また、前記第2ウェッジプリズム23の後面に配置された前記第3ウェッジプリズム24は、前記第2ウェッジプリズム23の垂直方向拡大手段がホログラフィック光学素子(HOE)である場合は傾斜面を平面にし、前記第2ウェッジプリズム23の垂直方向拡大手段が回折光学素子(DOE)である場合は前記第2ウェッジプリズム23の回折光学素子と逆の鋸歯形状を保有して、使用者が外部映像を歪曲なしに見ることができるように補償された光学系を提供する。
図4aは、前記第1ウェッジプリズム22の傾斜面に水平方向拡大手段を保有していない場合の一般的な映像光の進路を図式化した図面であり、図4aによれば、傾斜面の入射角θと反射角θ′は同一でなければならないため、入射映像光の幅dと反射映像光の幅d′は同一であるため拡大効果がない。
図4bは、前記第1ウェッジプリズム22の傾斜面221に水平方向拡大手段としてホログラフィック光学素子223を保有している場合の映像光の進路を図式化した図面であり、図4bによれば、水平方向で傾斜面に入射した映像光は、前記ホログラフィック光学素子223の内部に、イメージ信号の波長に応じて回折する角度が決定されるようにあらかじめ入力されたパターン模様が含まれていて、すでに入力された垂直下方に映像光を反射させる。
前記ホログラフィック光学素子223に回折角度をあらかじめ入力するためには、図4cに示されたように、前記ホログラフィック光学素子の反対方向にレーザー入射ビーム(Object Beam)が水平に入射して、また他のレーザービーム(Reference Beam)は傾斜角を有して照射されれば、前記ホログラフィック光学素子の内部に回折角度があらかじめ入力されたパターン模様で刻まれる。このように入力を終えた後、入力に使用されたレーザービーム(Object Beam)と同一の波長帯域の映像光を、入力時に使用したレーザービーム(Reference Beam)と同一の角度で照射すれば、あらかじめ入力されたパターン模様によって、映像光は、前記レーザー入射ビーム(Object Beam)の反対方向に映像光を反射し、この時の映像光の光幅dは、d′に拡大されて反射する。このような理論及び試験は、学術的に検証されて多くの分野で応用されている。
また、前記ホログラフィック光学素子は、色の3原色であるR、G、Bについて、各々のレーザーを利用してパターン模様を入力することができるため、色彩(Color)具現のためには、同一のホログラフィック光学素子にRGBレーザーを同時に照射することによりパターン模様を入力するか、RGB各々のパターン模様が入力されたホログラフィック光学素子を作った後に積層方式で傾斜面に付着することもできる。一般的に、前記ホログラフィック光学素子にはフォトポリマーが使用される。
図4dは、前記第1ウェッジプリズムで22の傾斜面221に水平方向拡大手段として回折光学素子225を保有している場合の映像光の進路を図式化した図面であり、図4dによれば、水平方向で傾斜面に入射した映像光dは、前記回折光学素子225の表面に突出した鋸歯模様の反射面によって垂直下方に映像光d′となって拡大した状態で反射する。この時、各鋸歯構造の間隔は可視光線の波長より大きくなければならないため、少なくとも10μmでなければならず、人の目の瞳の大きさを勘案すれば200μm以下である。最も理想的な鋸歯の間隔は、回折格子線を人間の目で認識が可能な限界が50μmであることを勘案すれば10〜50μmの間であり、深さは回折格子の間隔と傾斜面の角度、そして回折格子面の角度の関数によって決定する。前記回折光学素子225の外部面は、前記第2ウェッジプリズム23内部で反射する映像光が全て反射できるように100%反射ミラーコーティング処理する。
図5aは、前記第2ウェッジプリズム23の傾斜面231に垂直方向拡大手段を保有していない場合の一般的な映像光の進路を図式化した図面であり、図5aによれば、傾斜面の入射角θと反射角θ’は同一でなければならないため、入射映像光の幅dと反射映像光の幅d′は同一で拡大効果がない。
図5bは、前記第2ウェッジプリズム23の傾斜面231に垂直方向拡大手段としてホログラフィック光学素子233を保有している場合映像光の進路を図式化した図面であり、図5bによれば、図4bで提示されたと同じ同一の原理によって、垂直方向で傾斜面に入射した映像光は、前記ホログラフィック光学素子233内部に、イメージ信号の波長に応じて回折する角度が決定されるようにあらかじめ入力されたパターン模様が含まれていて、すでに入力された水平前方に映像光を反射させる。
図5cは、前記第2ウェッジプリズム23の傾斜面231に水平方向拡大手段として回折光学素子235を保有している場合の映像光の進路を図式化した図面であり、図5cによれば、図4dで提示されたと同じ同一の原理によって、垂直方向で傾斜面に入射した映像光dは、前記回折光学素子235の表面に突出した鋸歯模様の反射面によって水平前方に映像光d′となって拡大した状態で反射する。前記回折光学素子235の外部面は、前記第2ウェッジプリズム23内部で反射する映像光と外部から透過する映像光がどちらも同時に見えるようにハーフ・ミラーコーティング処理する。
図6は、図2に提示された本発明の透過型ヘッドマウントディスプレイシステムのうち、前記コリメーションレンズ21と前記第1ウェッジプリズム22の間に45度の反射板211を追加することにより、前記ディスプレイ素子20と前記コリメーションレンズ211を眼鏡フレーム内に入れることができる構造で配列が可能なようにした一実施例を示したものである。
前記のような構成により、前記ディスプレイ素子20で発散する映像光は、前記ディスプレイ素子と平行に光軸が一致するように位置した前記コリメーションレンズ21を介して平行光に変わった後、前記45度の反射板で90度回転して前記第1ウェッジプリズム22内部に入射し、図2によって前述したように、水平及び垂直方向の拡大手段によって使用者に拡大された映像が提供される。
図7は、図2に提示された本発明の透過型ヘッドマウントディスプレイシステムのうち、前記第1ウェッジプリズム22と前記第2ウェッジプリズム23の間に水平方向と垂直方向の映像を追加で拡大することができる手段であるパワーを有するレンズ25を追加することにより、視野角(FOV)をさらに大きくできるようにする一実施例を示したものである。
上記のような構成からなる本発明による透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システムは、第1ウェッジプリズム22で提供する水平方向拡大手段と、第2ウェッジプリズム23で提供する垂直方向拡大手段を利用して映像を拡大することができるため、像の拡大のためのレンズ使用を最小化することができるだけでなく、薄い厚さにもかかわらず大画面を視聴することができるように映像を拡大することができる。またハーフミラーのように光の損失を強制する手段の使用を最大限抑制することにより、原画像とほとんど同等な水準の非常に明るくて鮮明な画像を提供することができる。
一方、本発明の詳細な説明では具体的な実施例に関して説明したが、本発明の範囲から逸脱しない限度内で様々な変形が可能であることは勿論である。それゆえ、本発明の範囲は、説明された実施例に限って定められてはならず、特許請求の範囲だけでなくこの特許請求の範囲と均等なもの等によって定められるべきものである。
20:ディスプレイ素子
21:コリメーションレンズ
22:第1ウェッジプリズム
221: 第1ウェッジプリズムの傾斜面
23:第2ウェッジプリズム
231: 第2ウェッジプリズムの傾斜面
24:第3ウェッジプリズム

Claims (12)

  1. ディスプレイ素子、
    前記ディスプレイ素子から発散する映像光を平行にするコリメーションレンズ、
    前記コリメーションレンズを通過して平行に整列した映像光が入射して水平方向に映像を拡大できるように第1拡大手段を備える第1ウェッジプリズム、
    前記第1ウェッジプリズムを通過して水平方向に拡大した映像光が入射して垂直方向に映像を拡大できるように第2拡大手段を備える第2ウェッジプリズム、及び
    前記第2ウェッジプリズムで反射して垂直方向に拡大した映像光と、前記第2ウェッジプリズムを透過して使用者に提供される外部映像が歪曲しないように前記第2ウェッジプリズムと逆の形状を有する第3ウェッジプリズム、を含む透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システム。
  2. 前記第1ウェッジプリズムに備えられる水平方向映像を拡大する第1拡大手段は、
    内部に格子構造を形成して反射角の方向を望む方向に変えることができるホログラフィック光学素子(HOE)であることを特徴とする、請求項1に記載の透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システム。
  3. 前記第1ウェッジプリズムに備えられる水平方向映像を拡大する前記第1拡大手段は、
    反射面が反射角の方向を望む方向に変えることができるように傾斜角を有する鋸歯構造の回折光学素子(DOE)であることを特徴とする、請求項1に記載の透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システム。
  4. 前記第2ウェッジプリズムの垂直方向映像を拡大する前記第2拡大手段は、
    内部に格子構造を形成して反射角の方向を望む方向に変えることができるホログラフィック光学素子(HOE)であることを特徴とする、請求項1に記載の透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システム。
  5. 前記第2ウェッジプリズムの垂直方向映像を拡大する前記第2拡大手段は、
    反射面が反射角の方向を望む方向に変えることができるように傾斜角を有する鋸歯構造の回折光学素子(DOE)であることを特徴とする、請求項1に記載の透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システム。
  6. 前記第3ウェッジプリズムは、
    前記第2ウェッジプリズムの傾斜面が回折光学素子(DOE)の場合、第2ウェッジプリズムと逆の鋸歯形状を有する傾斜面を保有して使用者が外部映像を歪曲なしに見ることができるように補償された光学系を提供することを特徴とする、請求項1に記載の透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システム。
  7. 視野角(FOV)を拡大するために前記第1ウェッジプリズムと前記第2ウェッジプリズムの間に凸レンズをさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システム。
  8. 前記第1ウェッジプリズムと前記第2ウェッジプリズムの傾斜角を同一にして、
    映像光の水平拡大と垂直拡大の比率を同一にすることにより映像歪曲を最小化することを特徴とする、請求項1に記載の透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システム。
  9. 前記第1拡大手段は、
    前記反射面が100%反射コーティング面であることを特徴とする、請求項3に記載の透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システム。
  10. 前記第2拡大手段は、
    前記反射面が50%ハーフ・ミラーコーティング面であることを特徴とする、請求項5に記載の透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システム。
  11. 前記第1拡大手段は、
    反射型ホログラフィック光学素子(HOE)であることを特徴とする、請求項2に記載の透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システム。
  12. 前記第2拡大手段は、
    反射型ホログラフィック光学素子(HOE)であることを特徴とする、請求項4に記載の透過型ヘッドマウントディスプレイ光学システム。
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