JP5464839B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)等の画像表示装置に関し、特に表示画角のうち互いに異なる画角領域に複数の画像を形成することにより該複数の画像を繋ぎ合わせた合成画像を提示する画像表示装置に関する。
HMDに用いる観察光学系としては、小型で軽量であることが望まれている。また、画像観察時の臨場感を増すために、広画角で画像を提示できることも望まれている。
HMD用観察光学系のうち、いわゆる接眼光学系タイプの観察光学系は、比較的、小型化と広画角化の両立を図り易い。ただし、接眼光学系タイプでは、1つの画像形成素子によって広画角での画像提示を可能とするためには、大きな原画形成エリアを有する大型の画像形成素子が必要となる。
これに対して、小さい原画形成エリアを有する小型の画像形成素子を複数用いることで広画角での画像提示を可能とするいわゆるタイリング技術がある。タイリング技術では、複数の画像形成素子に形成された複数の原画からの光束によって形成した複数の拡大画像を互いに繋ぎ合わせて1つの拡大合成画像を提示可能とする。タイリング技術によって広画角での画像提示を行う観察光学系(HMD)は、特許文献1,2に開示されている。
特許文献1には、画像形成素子と入射面、内部全反射兼射出面及び反射面を有する3面プリズムとを含む光学ユニットを片眼に対して2つ設け、これらを左右方向で重ならないように上下に配置した観察光学系が開示されている。この観察光学系では、2つの光学ユニットにより形成される2つの拡大画像が左右に並び、水平方向に広角化した1つの拡大合成画像が得られる。ここで、3面プリズム等の光学素子での2回以上の反射によって光束(光路)が折り畳まれる断面をローカル母線断面とするとき、特許文献1での左右又は水平方向は、このローカル母線断面に直交するローカル子線断面に沿った方向である。
また、特許文献1には、上述した上下に配置した2つの光学ユニットを、観察者の視軸方向において重なるように相対移動させる例も開示されている。光学ユニットが重なった部分では、外界像の観察(いわゆる光学シースルー観察)が可能になる。この場合、2つの光学ユニットのそれぞれにより形成される拡大画像を、左右方向の中心領域でオーバーラップさせて1つの拡大合成画像を形成する。
また、特許文献2には、2つの拡大画像を形成する2つの分割光学系が、ローカル母線断面上で対称形状を有するプリズムを用いた観察光学系が開示されている。一方の画像形成素子に形成された原画からの光束は、プリズムにその入射面から入射し、内部全反射兼透過射出面で全反射し、さらに凹面鏡で反射し、最後に内部全反射兼透過射出面を透過して射出瞳に向かう。また、他方の画像形成素子に形成された原画からの光束も、同様にして同じ射出瞳に向かう。一方の原画からの光束と他方の原画からの光束とを同じ射出瞳に向かわせる2つの凹面鏡の反射面は、互いに近接して配置されている。
特開平09−166759号公報 特開平11−326820号公報
しかしながら、特許文献1における後者の観察光学系では、水平方向(ローカル子線方向)に画角が分割されて広角化されているものの、光学系が偏心しているローカル母線断面上では画角が分割されていないため、観察光学系(つまりはHMD)の小型化には寄与していない。特許文献1にて開示された観察光学系は、2つの光学ユニットの重なり部分を通して光学シースルー観察を可能とすることが目的である。このため、ローカル母線断面上での2つの光学ユニットの画角は全く同じで、その一部をオーバーラップさせている。したがって、ローカル母線断面上では画像分割が行えないため、薄型化や上下方向での小型化は図られていない。
また、特許文献1における前者の観察光学系及び特許文献2にて開示された観察光学系では、1つの拡大合成画像内に複数の原画からの光束によって形成された複数の画像の繋ぎ合わせ部分(2つの凹面鏡の繋ぎ目に相当する)が存在する。そして、該繋ぎ合わせ部分で光の散乱やフレアが発生し、該繋ぎ合わせ部分が目立つ。
本発明は、タイリング技術を用いて広画角での画像提示が可能であるとともに、薄型又は小型で、かつ画像の繋ぎ合わせ部分での光の散乱やフレアの発生を抑えることができる画像表示装置を提供する。
本発明の一側面としての画像表示装置は、表示画角のうち互いに異なる画角領域に第1の画像及び第2の画像を形成することにより該第1及び第2の画像を繋ぎ合わせた合成画像を提示する画像表示装置であって、第1の原画及び第2の原画をそれぞれ形成する第1の画像形成素子及び第2の画像形成素子と、前記第1の画像形成素子からの第1の光束を2回以上反射して射出瞳に導く第1の光学系と、前記第2の画像形成素子からの第2の光束を2回以上反射して前記第1の光学系に導く第2の光学系とを有し、前記第1の光学系は、前記第2の光学系よりも前記射出瞳に近い側に、前記第2の光学系に対向する位置に配置されており、前記第2の光学系は、前記第2の光束を透過することにより前記第1の光学系に導いており、前記第1の光学系は、前記第1の光束を反射することにより前記射出瞳に導く第1の有効領域と、前記第2の光学系からの前記第2の光束を透過することにより前記射出瞳に導く第2の有効領域とを含む第1の光学面を有しており、前記第1及び第2の光学系において、前記2回以上の反射によって前記第1及び第2の光束が折り畳まれる断面を第1の断面とするとき、前記第1の断面内において、前記第1の有効領域の位置と前記第2の有効領域の位置が、前記第1の画像形成素子の位置と前記第2の画像形成素子の位置がずれている方向と同じ方向においてずれており、前記第1の光学系は、前記第1の光束と前記第2の光学系からの前記第2の光束によって前記第1の断面における互いに異なる画角領域に前記第1及び第2の原画のそれぞれに対応する前記第1及び第2の画像が形成されるように前記第1及び第2の光束を前記射出瞳に導くことを特徴とする
本発明によれば、広画角での画像提示が可能な薄型又は小型の画像表示装置であって、画像の繋ぎ合わせ部分での光の散乱やフレアの発生を抑え、該繋ぎ合わせ部分が目立たない画像表示装置を実現することができる。
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。
まず、具体的な実施例の説明に先立って、各実施例に共通する事項及び特徴について説明する。
1.各実施例の画像表示装置はHMDとして用いられ、該HMDの観察光学系の1つの射出瞳の位置には観察者の片眼が配置される。そして、各実施例のHMDは、片眼(射出瞳)から見た表示画角のうち互いに異なる画角領域に2つの画像を形成することで、片眼に対してこれら2つの画像が繋ぎ合わされた(合成された)1つの拡大合成画像を提示する。
なお、各実施例では、片眼に対して設けられる観察光学系について説明するが、実際のHMDでは、この観察光学系が左右の眼のそれぞれに対して設けられる。
2.各実施例のHMDは、第1の原画及び第2の原画をそれぞれ形成する第1の画像形成素子及び第2の画像形成素子を含む。各画像形成素子は、液晶パネルや有機EL等の光変調素子により構成され、画像供給装置(パーソナルコンピュータ、DVDプレーヤ、テレビチューナ等)からの入力画像信号に応じた1つの画像における半分の領域の原画を形成する。例えば、第1の画像形成素子は、入力画像信号に応じた1つの画像のうち上半分の領域を第1の原画として形成し、第2の画像形成素子は下半分の領域を第2の原画として形成する。
3.HMDは、第1の画像形成素子からの第1の光束を2回以上反射して射出瞳に導く第1の光学系と、第2の画像形成素子からの第2の光束を2回以上反射して第1の光学系に導く第2の光学系とを有する。第1及び第2の光学系内で、原画(画像形成素子)からの光束を2回以上反射して該光束(の光路)を折り畳むことにより、各光学系を薄くすることができる。
第1及び第2の光学系をそれぞれ、1より大きい屈折率を有する媒質で満たされたプリズム素子により構成してもよい。この場合、各光学系の光学的パワーを強くすることができ、広角化し易い。なお、第1及び第2の光学系をそれぞれ、反射面や透過面によって囲まれた中空の素子として形成してもよい。
さらに各実施例では、第1及び第2の光学系において、2回以上の反射によって第1及び第2の光束が折り畳まれる断面をローカル母線断面(第1の断面)とする。この場合、第1の光学系は、第1の光束と第2の光学系からの第2の光束によってローカル母線断面における互いに異なる画角領域に第1及び第2の原画のそれぞれに対応する第1及び第2の画像が形成されるように第1及び第2の光束を射出瞳に導く。
言い換えれば、第2の原画(第2の画像形成素子)からの第2の光束を、第2の光学系から射出した後に第1の光学系を介して射出瞳に導く。このように、第1の光学系内に第1の光束と第2の光束とにより共用される部分を設けることにより、互いに繋ぎ合わされる第1及び第2の画像の繋ぎ合わせ部分(繋ぎ目)での光の散乱やフレアの発生を抑える。この結果、第1及び第2の画像の繋ぎ目を目立たなくすることができる。
そして、第1及び第2の光学系によって別々の画角領域に形成した第1及び第2の画像をローカル母線断面にて繋ぎ合わせて合成画像として提示する。これにより、1つの画像表示素子と1つの光学系を用いて同等の広画角を実現する従来のHMDに比べて、観察光学系、つまりはHMDを小型化することができる。
4.各実施例において、第1の光学系において第1の光束を反射し、かつ第2の光学系からの第2の光束を入射させる有効領域を有する光学面を第1の光学面とする。また、第2の光学系において第2の光束を反射し、かつ第1の光学面に向けて射出させる有効領域を有する光学面を第2の光学面とする。このとき、第1及び第2の光学系を、第1の光学面の有効領域と第2の光学面の有効領域とがローカル母線断面において該第1及び第2の光学面に沿った方向に互いにずれるように配置するとよい。
このように第1の光学面の有効領域と第2の光学面の有効領域とをずらすことにより、第1及び第2の光学系により構成される観察光学系全体を薄型化又は小型化することができる。
例えば、第1及び第2の光学系を、ローカル母線断面において、第1の光学面の有効領域が第2の画像形成素子から遠ざかり、かつ第2の光学面の有効領域が第1の画像形成素子から遠ざかる方向にずれるように配置する(実施例1,2,4,5)。この場合、第1の光学系又は第2の光学系のいずれかの厚さ(視軸方向の寸法)が観察光学系全体の厚さに相当するようにすることもできるため、観察光学系を薄型化することができる。
また、第1及び第2の光学系を、ローカル母線断面において、第1の光学面の有効領域が第2の画像形成素子に近づき、かつ第2の光学面の有効領域が第1の画像形成素子に近づく方向にずれるように配置する(実施例3)。この場合、観察光学系の厚みは増加するものの、ずれ方向での観察光学系全体の寸法(各実施例では上下方向の高さ)を小さくすることができる。
なお、上記のように定義された第1及び第2の光学面は、有効領域がずれた状態で互いに近接(対向)配置される。これにより、第1及び第2の光学系をコンパクトにまとめて組み合わせることができ、観察光学系(HMD)をより一層、薄型化又は小型化することができる。
5.各実施例において、第1及び第2の光学系がプリズム素子によって形成されている場合は、第1及び第2の光学面の間に空気層を介在させることが好ましい。第1及び第2の光学系により構成される観察光学系をできるだけ薄型化又は小型化するためには、第1及び第2の光学面を接合することが好ましく、これにより、観察光学系の組み立ても容易となる。しかし、第1及び第2の光学系がプリズム素子によって形成され、第2の光学面が内部全反射面及び射出透過面として用いられる場合に、該第2の光学面を第1の光学面と接合すると、必要な全反射作用が得られなくなる。全反射面をハーフミラー面に置き換えると、第2の光学系での光の利用効率が大幅(約1/4)に低下してしまう。このため、第1及び第2の光学面は、接合するよりも、それらの間に空気層を介在させることが望ましい。
6.各実施例の第1及び第2の光学系をそれぞれ、2つの反射面を含む3つの光学面を有するように形成することが好ましい。例えば、各光学系に、原画(画像形成素子)からの光束を入射させる第1の面としての入射面と、該入射光束を反射させる第2の面としての反射面又は内部全反射面と、該反射光束を再度反射する第3の面としての反射面とを設ける。第2の面は、第3の面で反射した光束を射出する射出面としても機能させる。これにより、第1及び第2の光学系のそれぞれを小型化し、観察光学系全体としても薄型化又は小型化することができる。
7.各実施例では、ローカル母線断面に直交する断面をローカル子線断面(第2の断面)とする。そして、第1及び第2の光学系により構成される観察光学系全体のローカル子線断面での焦点距離を、ローカル母線断面での焦点距離よりも短くするとよい。
第1及び第2の原画に対応する第1及び第2の画像はローカル母線断面上に配置される。このため、各画像のアスペクト比と拡大合成画像のアスペクト比が近い場合は、ローカル子線断面での観察光学系全体の光学的パワーを強く(焦点距離を短く)して、ローカル子線断面での倍率を上げるとよい。
反対に、第1及び第2の光学系により構成される観察光学系全体のローカル母線断面での焦点距離を、ローカル子線断面での焦点距離よりも短くしてもよい。第1及び第2の画像のアスペクト比が16:9のような横長であり、拡大合成画像のアスペクト比が4:3であるような場合は、ローカル母線断面での観察光学系全体の光学的パワーを強く(焦点距離を短く)して、ローカル母線断面での倍率を上げるとよい。
なお、第1及び第2の原画からの第1及び第2の光束のそれぞれを、リレー光学系を用いて1回結像させた後、第1及び第2の光学系によって射出瞳に導いて再度結像させるようにしてもよい。
8.次に、各実施例において使用される母線断面、子線断面、ローカル母線断面及びローカル子線断面の定義について説明する。
偏心系に対応していない光学系(共軸系)では、各光学面の面頂点座標系でz軸を光軸とすると、yz断面が従来の母線断面(メリジオナル断面)となり、xz断面が子線断面(サジタル断面)となる。
一方、各実施例は偏心系であるため、該偏心系に対応したローカル母線断面及びローカル子線断面を新たに定義する。なお、各実施例では、観察光学系を構成する各面を、射出瞳側から順に第i面(i=1,2,3…)と称する。図1には、第1面である射出瞳面(s1,t1)での面頂点座標系を示している。
まず、拡大合成画像の中心と観察光学系の射出瞳の中心とを通る光線を中心画角主光線(基準光線)と定義する。そして、この中心画角主光線の各面におけるヒットポイント上で中心画角主光線の入射光線部分と射出光線部分を含む面をローカル母線断面と定義する。さらに、各ヒットポイントを含み、ローカル母線断面に直交し、各面の面頂点座標系の従来の子線断面と平行な面を、ローカル子線断面と定義する。
簡単に言い換えれば、前述したように、第1及び第2の光学系において、2回以上の反射によって第1及び第2の光束が折り畳まれる断面がローカル母線断面に相当し、これに直交する断面がローカル子線断面に相当する。
図1には、本発明の実施例1であるHMDの観察光学系の光路断面図を示している。1は第1の原画を形成する第1の画像形成素子であり、2は該第1の画像形成素子1からの第1の光束を観察光学系の射出瞳s1に導く第1のプリズム(第1の光学系)である。
3は第2の原画を形成する第2の画像形成素子であり、4は該第2の画像形成素子3からの第2の光束を第1のプリズム2に導く第2のプリズム(第2の光学系)である。
第1の画像形成素子1(s6)からの第1の光束は、第1のプリズム2の面s5から第1のプリズム2内に入射する。第1のプリズム2内に入射した第1の光束は、面s4で内部全反射して、凹面(第1の光学面)s3に形成されたハーフミラーで反射し、面s2に向かう。面s2と面s4は同じ面である。
面s2を射出した第1の光束は、射出瞳s1に向かい、該射出瞳s1の位置に配置された観察者の眼球(片眼)に導かれる。こうして、第1の光束は、射出瞳s1の位置で観察可能な第1の原画の拡大虚像(第1の原画に対応する第1の画像)を、表示画角のうち第1の画角領域に形成する。
一方、第2の画像形成素子3(t8)からの第2の光束は、第2のプリズム4の面t7から第2のプリズム4内に入射する。第2のプリズム4内に入射した第2の光束は、面t6で内部全反射して面t5に形成された金属反射膜(反射率80%以上)で反射し、面t4に向かう。面t4と面t6は同じ面(第2の光学面)である。
面t4から第2のプリズム4を射出した第2の光束は、第1のプリズム2のハーフミラー面t3(s3と同一面)から第1のプリズム2内に入射し、該第1のプリズム2の面t2(s2と同一面)を透過して射出瞳t1(眼球)に向かう。こうして、第2の光束は、射出瞳t1(s1と同一面)の位置で観察可能な第2の原画の拡大虚像(第2の原画に対応する第2の画像)を、表示画角のうち第2の画角領域に形成する。第2の画角領域は、第1の画角領域にローカル母線断面において隣接する領域である。
第1及び第2のプリズム2,4上の全ての面は、自由曲面(回転非対称面)により形成されている。
第1及び第2のプリズム2,4は、ローカル母線断面において、第1の光学面s3(t3)の有効領域が第2の画像形成素子3から遠ざかり、かつ第2の光学面t4(t6)の有効領域が第1の画像形成素子1から遠ざかる方向にずれるように配置されている。
以下の説明において、第1の画像形成素子1及び第1のプリズム2により構成される系を第1のプリズム系という。また、第2の画像形成素子3、第2のプリズム4及び第1のプリズム2により構成される系を第2のプリズム系という。
表1、表2及び表3には、本実施例の数値例を示している。なお、各表の読み方については後述する。
表1に示す第1のプリズム系では、0.58インチのWVGA(800×480画素)の画像形成素子を用い、水平画角±25°、上下画角(ローカル母線断面上の第1の画角領域)0〜19.28°において第1の画像を形成する。
また、表2及び表3に示す第2のプリズム系では、0.58インチのWVGA(800×480画素)の画像形成素子を用い、水平画角±25°、上下画角(ローカル母線断面上の第2の画角領域)−19.28〜0°において第2の画像を形成する。
さらに、観察光学系全体において、水平画角は50°、垂直画角は38.56°、アイレリーフは15mm、射出瞳径はφ12mm(上下10mm)である。観察光学系全体の厚さは14.4mmであり、高さは48.5mmである。
第1及び第2の原画からの光束のうち水平画角0°の全光束は、第1のプリズム系と第2のプリズム系によって射出瞳に導かれる。このため、第1及び第2の原画における水平画角0°の部分の明るさを他の部分の半分にして、合成画像全体の明るさを均一にするのが好ましい。
図2には、本発明の実施例2であるHMDの観察光学系の光路断面図を示している。実施例1と共通する構成要素には、実施例1と同一符号を付している。
第1の画像形成素子1(s6)からの第1の光束は、第1のプリズム2の面s5から第1のプリズム2内に入射する。第1のプリズム2内に入射した第1の光束は、面s4で内部全反射して凹面(第1の光学面)s3に形成されたハーフミラーで反射し、面s2に向かう。面s2と面s4は同じ面である。
面s2を射出した第1の光束は、射出瞳s1に向かい、該射出瞳s1の位置に配置された観察者の眼球(片眼)に導かれる。こうして、第1の光束は、射出瞳s1の位置で観察可能な第1の原画の拡大虚像(第1の原画に対応する第1の画像)を、表示画角のうち第1の画角領域に形成する。
一方、第2の画像形成素子3(t8)からの第2の光束は、第2のプリズム4の面t7から第2のプリズム4内に入射する。第2のプリズム4内に入射した第2の光束は、面t6で内部全反射して面t5に形成された金属反射膜(反射率80%以上)で反射し、面t4に向かう。面t4と面t6は同じ面(第2の光学面)である。
面t4から第2のプリズム4を射出した第2の光束は、第1のプリズム2のハーフミラー面t3(s3と同一面)から第1のプリズム2内に入射し、該第1のプリズム2の面t2(s2と同一面)を透過して射出瞳t1(眼球)に向かう。こうして、第2の光束は、射出瞳t1(s1と同一面)の位置で観察可能な第2の原画の拡大虚像(第2の原画に対応する第2の画像)を、表示画角のうち第2の画角領域に形成する。第2の画角領域は、第1の画角領域にローカル母線断面において隣接する領域である。
本実施例でも、第1及び第2のプリズム2,4上の全ての面は、自由曲面(回転非対称面)により形成されている。
また、第1及び第2のプリズム2,4は、ローカル母線断面において、第1の光学面s3(t3)の有効領域が第2の画像形成素子3から遠ざかり、第2の光学面t4(t6)の有効領域が第1の画像形成素子1から遠ざかる方向にずれるように配置されている。
表4、表5及び表6には、本実施例の数値例を示している。表4に示す第1のプリズム系では、0.58インチのWVGA(800×480画素)の画像形成素子を用い、水平画角±25°、上下画角(ローカル母線断面上の第1の画角領域)0〜19.28°において第1の画像を形成する。
また、表5及び表6に示す第2のプリズム系では、0.58インチのWVGA(800×480画素)の画像形成素子を用い、水平画角±25°、上下画角(ローカル母線断面上の第2の画角領域)−19.28〜0°において第2の画像を形成する。
さらに、観察光学系全体において、水平画角は50°、垂直画角は38.56°、アイレリーフは15mm、射出瞳径はφ12mm(上下10mm)である。
前述した実施例1では、第1及び第2の原画からの光束のうち水平画角0°の全光束が第1のプリズム系と第2のプリズム系によって射出瞳に導かれていた。
しかし、水平画角0°の光束(以下、中心画角光束という)は、ローカル母線断面での射出瞳面において、基準光線の近傍で重なっても、射出瞳面の最周辺部では重ならなくてもよい。このため、本実施例では、第2のプリズム系の中心画角光束を全て射出瞳面に導かず、図2にaで示す光線まで(76%:基準光線から射出瞳の上下周辺部までの5mmを100%とする)を射出瞳面に導く。
一方、第1のプリズム系の中心画角光束も同様に、図2にbで示す光線まで(93%)を射出瞳面に導く。
第1のプリズム系ではあまり中心画角光束がけられていないため、光学データは実施例1と同じである。つまり、表1と表4は同じである。一方、第2のプリズム系では中心画角光束が大きくけられているため、実施例1とは異なり、厚さが12.3mm(高さは49.5mm)とかなり薄型化されている。なお、第1及び第2の原画における水平画角0°の部分の明るさも、第1の原画では他の部分の約半分、第2の原画では約40%というように、けられ量に応じて調節することが好ましい。
図3には、本発明の実施例3であるHMDの観察光学系の光路断面図を示している。実施例1と同一の作用を有する構成要素には、実施例1と同一符号を付している。
本実施例では、実施例1,2とは異なり、ローカル母線断面において、第1の光学面の有効領域が第2の画像形成素子3に近づき、かつ第2の光学面の有効領域が第1の画像形成素子1に近づく方向にずれるように配置されている
第1の画像形成素子1(s6)からの第1の光束は、第1のプリズム2の面s5から第1のプリズム2内に入射する。第1のプリズム2内に入射した第1の光束は、面s4で内部全反射して凹面(第1の光学面)s3に形成されたハーフミラーで反射し、面s2に向かう。面s2と面s4は同じ面である。
面s2を射出した第1の光束は、射出瞳s1に向かい、該射出瞳s1の位置に配置された観察者の眼球(片眼)に導かれる。こうして、第1の光束は、射出瞳s1の位置で観察可能な第1の原画の拡大虚像(第1の原画に対応する第1の画像)を、表示画角のうち第1の画角領域に形成する。
一方、第2の画像形成素子3(t8)からの第2の光束は、第2のプリズム4の面t7から第2のプリズム4内に入射する。第2のプリズム4内に入射した第2の光束は、面t6で内部全反射して面t5に形成された金属反射膜(反射率80%以上)で反射し、面t4に向かう。面t4と面t6は同じ面(第2の光学面)である。
面t4から第2のプリズム4を射出した第2の光束は、第1のプリズム2のハーフミラー面t3(s3と同一面)から第1のプリズム2内に入射し、該第1のプリズム2の面t2(s2と同一面)を透過して射出瞳t1(眼球)に向かう。こうして、第2の光束は、射出瞳t1(s1と同一面)の位置で観察可能な第2の原画の拡大虚像(第2の原画に対応する第2の画像)を、表示画角のうち第2の画角領域に形成する。第2の画角領域は、第1の画角領域にローカル母線断面において隣接する領域である。
本実施例でも、第1及び第2のプリズム2,4上の全ての面は、自由曲面(回転非対称面)により形成されている。
表7、表8及び表9には、本実施例の数値例を示している。表7に示す第1のプリズム系では、0.58インチのWVGA(800×480画素)の画像形成素子を用い、水平画角±25°、上下画角(ローカル母線断面上の第1の画角領域)−19.28〜0°において第1の画像を形成する。
また、表8及び表9に示す第2のプリズム系では、0.58インチのWVGA(800×480画素)の画像形成素子を用い、水平画角±25°、上下画角(ローカル母線断面上の第2の画角領域)0〜19.28°において第2の画像を形成する。第1及び第2の画角領域が、実施例1,2とは逆になっている。
さらに、観察光学系全体において、水平画角は50°、垂直画角は38.56°、アイレリーフは15mm、射出瞳径はφ12mm(上下10mm)である。観察光学系全体の厚さは実施例1,2よりも厚い22.4mmであるが、高さは実施例1,2よりも低い34.8mmである。
実施例1と同様に、第1及び第2の原画からの光束のうち水平画角0°の全光束は、第1のプリズム系と第2のプリズム系によって射出瞳に導かれる。このため、第1及び第2の原画における水平画角0°の部分の明るさを他の部分の半分にして、合成画像全体の明るさを均一にするのが好ましい。
図4には、本発明の実施例4であるHMDの観察光学系の光路断面図を示している。本実施例は、実施例1,2の変形例であり、実施例1と同一の作用を有する構成要素には、実施例1と同一符号を付している。
実施例1,2では、第1のプリズム2と第2のプリズム4のみで観察光学系を構成していたが、本実施例では、もう1つプリズム(第3のプリズム)5を追加してさらに薄型化を図っている。第3のプリズム5は、第1のプリズム2のハーフミラー面s3の一部に接合されている。
なお、第1のプリズム2に接合された第3のプリズム5を、第1のプリズム2とともに第1の光学系を構成するものとみなしてもよい。
第1の画像形成素子1(s6)からの第1の光束は、第1のプリズム2の面s5から第1のプリズム2内に入射する。第1のプリズム2内に入射した第1の光束は、面s4で内部全反射して凹面(第1の光学面)s3に形成されたハーフミラーで反射し、面s2に向かう。面s2と面s4は同じ面である。
面s2を射出した第1の光束は、射出瞳s1に向かい、該射出瞳s1の位置に配置された観察者の眼球(片眼)に導かれる。こうして、第1の光束は、射出瞳s1の位置で観察可能な第1の原画の拡大虚像(第1の原画に対応する第1の画像)を、表示画角のうち第1の画角領域に形成する。
一方、第2の画像形成素子3(t10)からの第2の光束は、第2のプリズム4の面t9から第2のプリズム4内に入射する。第2のプリズム4内に入射した第2の光束は、面t8で内部全反射して面t7に形成された金属反射膜(反射率80%以上)で反射し、面t6に向かう。面t8と面t6は同じ面(第2の光学面)である。
面t6から第2のプリズム4を射出した第2の光束は、第3のプリズム5の面t5及び面t4を透過して、該面t4に接合された第1のプリズム2のハーフミラー面t3(s3と同一面)から第1のプリズム2内に入射する。さらに、該第1のプリズム2の面t2(s2と同一面)を透過して射出瞳t1(眼球)に向かう。こうして、第2の光束は、射出瞳t1(s1と同一面)の位置で観察可能な第2の原画の拡大虚像(第2の原画に対応する第2の画像)を、表示画角のうち第2の画角領域に形成する。第2の画角領域は、第1の画角領域にローカル母線断面において隣接する領域である。
なお、本実施例では、第2のプリズム4から射出した第2の光束の一部(以下、第3の光束という)は、第1のプリズム2を通過せず、第3のプリズム5を通過して射出瞳に向かう。図4では、面t2のうち該第3の光束が通過する領域についても面t2と同一面としたが、該領域を面t2とは別の面としてもよい。
本実施例では、第1、第2及び第3のプリズム2,4,5上の全ての面は、自由曲面(回転非対称面)により形成されている。
表10、表11及び表12には、本実施例の数値例を示している。表10に示す第1のプリズム系では、0.8インチの画像形成素子を用い、水平画角±25°、上下画角(ローカル母線断面上の第1の画角領域)0〜19.28°において第1の画像を形成する。
また、表11及び表12に示す第2のプリズム系では、0.67インチの画像形成素子を用い、水平画角±25°、上下画角(ローカル母線断面上の第2の画角領域)−19.28〜0°において第2の画像を形成する。
さらに、観察光学系全体において、水平画角は50°、垂直画角は38.56°、アイレリーフは15mm、射出瞳径はφ12mm(上下10mm)である。観察光学系全体の厚さは実施例1,2よりも薄い12.1mmであり、高さは48.8mmである。
実施例1と同様に、第1及び第2の原画からの光束のうち水平画角0°の全光束は、第1のプリズム系と第2のプリズム系によって射出瞳に導かれる。このため、第1及び第2の原画における水平画角0°の部分の明るさを他の部分の半分にして、合成画像全体の明るさを均一にするのが好ましい。
図5には、本発明の実施例5であるHMDの観察光学系の光路断面図を示している。本実施例は、実施例1,2の変形例であり、実施例1と同一の作用を有する構成要素には、実施例1と同一符号を付している。
本実施例では、第1及び第2のプリズム2,4がそれぞれ、反射面を3つ有する。すなわち、第1及び第2の画像形成素子1,3からの第1及び第2の光束はそれぞれ、第1及び第2のプリズム2,4内で3回反射して射出瞳s1,t1に導かれる。第2のプリズム4から射出した第2の光束が第1のプリズム2を介して射出瞳t1に導かれる点は、実施例1,2と同じである。
このような構成を採用することにより、第1及び第2の画像形成素子1,3をそれぞれ、第1及び第2のプリズム2,4の射出瞳側に配置することができるので、第1及び第2のプリズム系のさらなる薄型化を図ることができる。
以下、図1〜図5に示したローカル母線断面図と、実施例1〜4の数値例を示す表の読み方について説明する。
各数値例では、ローカル近軸を用いている。まずこれについて説明する。
図1〜図5は、上記各実施例のローカル母線断面図であり、第1面(射出瞳s1,t1)の面頂点座標系を示している。各実施例では、各面の頂点をy軸方向でシフト偏心させ、x軸回りでチルト偏心のみさせているため、従来の母線断面とローカル母線断面は同一断面である。しかし、各面の従来の子線断面とローカル子線断面は異なる。なお、前述した従来の母線断面及び子線断面は従来近軸(general-paraxial axis)での定義であり、ローカル母線断面及びローカル子線断面は以下に述べるローカル近軸(local-paraxial axis)での定義である。さらに、ローカル近軸における偏心系に対応したローカル曲率半径、ローカル面間隔、ローカル焦点距離及びローカル屈折力の定義も以下に説明する。
各実施例では、拡大合成画像の中心と観察光学系の射出瞳の中心を通る光線を中心画角主光線(基準光線)としている。そして、従来の各面の頂点基準の曲率半径、面間隔、焦点距離及び屈折力ではなく、基準光線の各面でのヒットポイント(入射点)を基準としたローカル曲率半径、ローカル面間隔、ローカル焦点距離及びローカル屈折力を用いている。
ここで、ローカル曲率半径は、光学面のヒットポイント上でのローカルな曲率半径(ローカル母線断面上での曲率半径やローカル子線断面上での曲率半径)をいう。また、ローカル面間隔は、現在の面と次の面での2つのヒットポイント間の距離(基準光線上の距離で空気換算なしの値)をいう。
また、ローカル焦点距離は、ローカル曲率半径、面の前後の屈折率及びローカル面間隔より、従来の焦点距離計算方法(近軸追跡)で計算した値である。ローカル屈折力(光学パワー)は、ローカル焦点距離の逆数である。
なお、各数値例の表における(general-paraxial axis)の欄には、従来の曲率半径ry,rx、面間隔d、偏心量shift,tilt、面を構成する媒質のd線に対する屈折率nd及びアッべ数υdを示している。ここで、曲率半径ry,rxはそれぞれ、母線断面での曲率半径及び子線断面での曲率半径である。また、面間隔dは、第1面の面頂点座標系と平行な距離を示す。さらに偏心量については、母線断面上において第1面の面頂点座標系に対する各面の頂点の平行偏心量をshiftとし、傾き偏心量(度)をtiltとする。
一方、(local-paraxial axis)の欄には、ローカル曲率半径local-ry,local-ry、面を構成する媒質の屈折率(反射面は逆符号)nd、ローカル面間隔(反射面は逆符号)local-d及びローカル焦点距離local-fx,local-fyを示している。
また、表中のFFSとFFSTは自由曲面(回転非対称面)を表す。さらに、各表の左端に「M」が付された面は反射面であり、屈折率ndには逆符号を付している。
なお、各表は、射出瞳s1(t1)から画像形成素子(図1〜図3では面s6,t8、図4ではs6、t10)に向かって光路を逆トレースした場合の数値データである。
FFSとFFSTの定義式を以下に示す。以下の式は、各面の面頂点座標系での定義式である。
FFS:
z=(1/R)*(x2+y2)/(1+(1-(1+c1)*(1/R)2*(x2+y2))(1/2))+c5*(x2-y2)+c6*(-1+2*x2+2*y2)
+c10*(-2*y+3*x2*y+3*y3)+c11*(3*x2*y-y3)+c12*(x4-6*x2*y2+y4)
+c13*(-3*x2+4*x4+3*y2-4*y4)+c14*(1-6*x2+6*x4-6*y2+12*x2*y2+6*y4)
+c20*(3*y-12*x2*y+10*x4*y-12*y3+20*x2*y3+10*y5)
+c21*(-12*x2*y+15*x4*y+4*y3+10*x2*y3-5*y5)+c22*(5*x4*y-10*x2*y3+y5)
+c23*(x6-15*x4*y2+15*x2*y4-y6)
+c24*(-5*x4+6*x6+30*x2*y2-30*x4*y2-5*y4-30*x2*y4+6*y6)
+c25*(6*x2-20*x4+15*x6-6*y2+15*x4*y2+20*y4-15*x2*y4-15*y6)
+c26*(-1+12*x2-30*x4+20*x6+12*y2-60*x2*y2+60*x4*y2-30*y4+60*x2*y4+20*y6) +…
FFST:
z=((1/Rx)*x2+(1/Ry)*y2)/(1+(1-(1+cx1)*(1/Rx)2*x2-(1+cy1)*(1/Ry)2*y2)(1/2))+c2+c4*y
+c5*(x2-y2)+c6*(-1+2*x2+2*y2)+c10*(-2*y+3*x2*y+3*y3)+c11*(3*x2*y-y3)
+c12*(x4-6*x2*y2+y4)+c13*(-3*x2+4*x4+3*y2-4*y4)
+c14*(1-6*x2+6*x4-6*y2+12*x2*y2+6*y4)
+c20*(3*y-12*x2*y+10*x4*y-12*y3+20*x2*y3+10*y5)
+c21*(-12*x2*y+15*x4*y+4*y3+10*x2*y3-5*y5)+c22*(5*x4*y-10*x2*y3+y5)
+c23*(x6-15*x4*y2+15*x2*y4-y6)
+c24*(-5*x4+6*x6+30*x2*y2-30*x4*y2-5*y4-30*x2*y4+6*y6)
+c25*(6*x2-20*x4+15*x6-6*y2+15*x4*y2+20*y4-15*x2*y4-15*y6)
+c26*(-1+12*x2-30*x4+20*x6+12*y2-60*x2*y2+60*x4*y2-30*y4+60*x2*y4+20*y6)+…
上記定義式において、cx,cy,c1,c5,…は自由曲面係数である。「e−M」は、「×10−M」を意味する。
自由曲面の場合、自由曲面係数の中に近軸に関与する係数があるため、従来近軸での母線断面曲率半径ry及び子線断面曲率半径rxの値が面頂点上での実際の母線断面曲率半径ry及び子線断面曲率半径rxと一致しない。そこで、表には、ポイント(0,0)、つまりは面頂点上での実際の母線断面曲率半径ry及び子線断面曲率半径rxも示している。
また、ローカル近軸では、各面でのヒットポイントの座標(面頂点を(0,0)とする)及び射出瞳での画角ωy,ωxも示している。
以上説明したように、上記各実施例では、ローカル母線断面上で表示画角を2つに分割し、該2つの分割画角領域に画像を形成する第1及び第2のプリズム系をそれぞれ3面構成の自由曲面プリズムで構成した。これにより、厚みが薄い(実施例1,2,4,5)又は高さが低い(実施例3)観察光学系を実現することができる。
しかも、第1のプリズム内に、第1のプリズム系と第2のプリズム系とで共用される部分を設けることにより、合成画像を構成する第1及び第2の画像の繋ぎ目での光散乱やフレアの発生を抑えることができ、繋ぎ目を目立たなくすることができる。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。上記各実施例では、観察者の頭部に装着されるHMDについて説明したが、本発明はHMD以外の画像表示装置にも適用することができる。
本発明の実施例1であるHMDの観察光学系のローカル母線断面図。 本発明の実施例2であるHMDの観察光学系のローカル母線断面図。 本発明の実施例3であるHMDの観察光学系のローカル母線断面図。 本発明の実施例4であるHMDの観察光学系のローカル母線断面図。 本発明の実施例5であるHMDの観察光学系のローカル母線断面図。
符号の説明
1 第1の画像形成素子
2 第1のプリズム
3 第2の画像形成素子
4 第2のプリズム
5 第3のプリズム
s1,t1 射出瞳

Claims (8)

  1. 表示画角のうち互いに異なる画角領域に第1の画像及び第2の画像を形成することにより該第1及び第2の画像を繋ぎ合わせた合成画像を提示する画像表示装置であって、
    第1の原画及び第2の原画をそれぞれ形成する第1の画像形成素子及び第2の画像形成素子と、
    前記第1の画像形成素子からの第1の光束を2回以上反射して射出瞳に導く第1の光学系と、
    前記第2の画像形成素子からの第2の光束を2回以上反射して前記第1の光学系に導く第2の光学系とを有し、
    前記第1の光学系は、前記第2の光学系よりも前記射出瞳に近い側に、前記第2の光学系に対向する位置に配置されており、
    前記第2の光学系は、前記第2の光束を透過することにより前記第1の光学系に導いており、
    前記第1の光学系は、前記第1の光束を反射することにより前記射出瞳に導く第1の有効領域と、前記第2の光学系からの前記第2の光束を透過することにより前記射出瞳に導く第2の有効領域とを含む第1の光学面を有しており、
    前記第1及び第2の光学系において、前記2回以上の反射によって前記第1及び第2の光束が折り畳まれる断面を第1の断面とするとき、
    前記第1の断面内において、前記第1の有効領域の位置と前記第2の有効領域の位置が、前記第1の画像形成素子の位置と前記第2の画像形成素子の位置がずれている方向と同じ方向においてずれており、
    前記第1の光学系は、前記第1の光束と前記第2の光学系からの前記第2の光束によって前記第1の断面における互いに異なる画角領域に前記第1及び第2の原画のそれぞれに対応する前記第1及び第2の画像が形成されるように前記第1及び第2の光束を前記射出瞳に導くことを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記第2の光学系は、前記第2の光束を反射することにより前記第2の有効領域に導く第3の有効領域を含む第2の光学面を有しており、
    前記第1及び第2の光学系は、前記第1の光学面の前記第1の有効領域と前記第2の光学面の前記第3の有効領域とが前記第1の断面において該第1及び第2の光学面に沿った方向に互いにずれるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 記第1の有効領域は、前記第2の有効領域よりも前記第の画像形成素子に近い位置に配置されており、
    前記第2の有効領域は、前記第1の有効領域よりも前記第の画像形成素子に近い位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 記第1の有効領域は、前記第2の有効領域よりも前記第2の画像形成素子に近い位置に配置されており、
    前記第2の有効領域は、前記第1の有効領域よりも前記第1の画像形成素子に近い位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  5. 前記第1及び第2の光学系はそれぞれ、1より大きい屈折率を有する媒質で満たされたプリズム素子であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の画像表示装置。
  6. 前記第1の光学面と前記第2の光学面との間に空気層が介在していることを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
  7. 前記第1及び第2の光学系はそれぞれ、2つの反射面を含む3つの光学面を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の画像表示装置。
  8. 前記第1の断面に直交する断面を第2の断面とするとき、
    前記第1及び第2の光学系により構成される光学系全体の前記第2の断面での焦点距離が、前記第1の断面での焦点距離よりも短いことを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の画像表示装置。
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