JP2009083236A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

【課題】ユーザーが損害を被ることなく、テストプリント（試し画像の形成）によって実際の印画結果を確実に確認できるようにし、ユーザーの期待通りの印画結果が得られるようにする。
【解決手段】ユーザー画像読出しデバイス（画像データ読出し手段）によって読み出された画像データに対し、テストプリントであることを示す試し表示データを付加するための試し表示付加手段と、試し表示付加手段によって試し表示データが付加された画像データに基づいて、プリンタデバイス（画像形成手段）によってテストプリントが行われるように指示するためのユーザー操作入力デバイス（試し形成指示手段）とを備え、プリンタデバイスによる印画枚数に応じた料金を課すための課金情報生成手段は、ユーザー操作入力デバイスの指示によってテストプリントを実行するときは、料金を課さないようにする。
【選択図】図２

Description

本発明は、記憶媒体に記憶されている画像データを読み出すための画像データ読出し手段と、画像データ読出し手段によって読み出された画像データに基づいて、記録媒体上に画像を形成可能な画像形成手段と、画像形成手段による画像の形成数に応じた料金を課すための課金情報生成手段とを備える画像形成装置に係るものである。そして、詳しくは、画像形成装置のユーザーが画像の形成結果を確実に確認できるようにした技術に関するものである。

近年になって各種の画像形成装置の普及が著しくなっている。例えば、画像形成装置の１つであるプリンタは、小型化及び高性能化が進行し、どこにでも設置できるようになっている。特に、昇華方式のカラープリンタにおいては、高品質の印画結果が期待できるため、パーティーやイベント等でのプリントサービス、テーマパークや観光施設、プリントショップ等の業務用としても数多く利用されている。そして、これらの業務用のカラープリンタによって各種のサービスを展開するため、受付端末と接続したＫＩＯＳＫ型のプリントシステム（プリントＫＩＯＳＫ装置）が利用されている。

このプリントＫＩＯＳＫ装置は、ユーザーが自らの操作で手持ちの画像データから画像を形成（印画）するセルフサービス型の画像形成装置であり、メモリカードスロットや、メモリカードに記憶されている画像データを表示するカラー液晶ディスプレイ等を備えている。そして、ユーザーが自ら持参したメモリカードをメモリカードスロットに差し込むと、メモリカード内の各画像データが読み出され、画像データのプレビュー画像がカラー液晶ディスプレイに表示される。そのため、ユーザーは、プレビュー画像の中から印画したい画像を任意に選択できるようになる。

この状態でユーザーが印画したい画像を適宜選択し、その印画枚数を指定した後、印画総数に応じた所定の料金を入金すると、プリントＫＩＯＳＫ装置に備えられたカラープリンタにより、選択画像が印画紙上に１枚ずつカラー印画され、写真として出力される。すなわち、ユーザーは、カラー液晶ディスプレイに表示されたプレビュー画像を見て印画結果を予想し、印画したい画像のみを選択してカラー印画を実行することにより、選択画像の印画結果（写真）を入手できる。

ここで、ユーザーが選択画像の色調等を補正したり、その画像にテキストの追加等を行って印画したいと考える場合がある。この場合、ユーザーは、カラー液晶ディスプレイに表示されたプレビュー画像を見た上で、画質の調整や編集を行うことができる。そして、その結果は、プレビュー画像に反映される。そのため、ユーザーは、画質の調整や編集後の画像をカラー液晶ディスプレイで確認した後、所定の料金を入金することで、好みの画像の写真を入手できる。

ところが、カラー液晶ディスプレイに表示された画像に対し、実際にカラー印画された画像（写真）がユーザーの想定と異なる場合がある。すなわち、プレビュー画像の表示処理、カラー液晶ディスプレイとカラープリンタとの色特性の相違、カラープリンタのその他の特性等により、カラー液晶ディスプレイに表示された画像とカラー印画された画像との色調等が異なっていたり、カラー液晶ディスプレイに表示されていた画像の一部が切り捨てられてカラー印画されることがある。

このように、ユーザーの見込み通りの印画結果が得られないこともある状況で、カラー液晶ディスプレイのプレビュー画像のみを当てにして印画総数に応じた所定の料金を入金し、その印画結果がユーザーの期待通りでない場合は、ユーザーに多大な損害を与えることとなる。そして、このようなプリントＫＩＯＳＫ装置は、デジタルカメラの普及に伴って利用が急増していることから、ユーザーの想定と一致した印画結果が得られないことが大きな問題となっている。

そこで、テストプリントを行えるようにした技術が知られている。すなわち、読み出された画像を適正化することができる画像処理の条件を迅速、確実に見極めることができ、しかも、プリントコストを抑えることができるようにしたテストプリント方法である（例えば、特許文献１参照）。
特開２００４−１５９０５９号公報

また、テストプリントのための印画紙の量を削減し、最適な画像処理条件を決定することができ、品質の高い印画結果を得るための処理効率を向上させることができるテストプリント作成方法も知られている（例えば、特許文献２参照）。
特開２００２−２０９０９０号公報

しかし、上記の特許文献１及び特許文献２の技術では、プリントコストを抑えたり、テストプリントのための印画紙の量を削減することができるものの、テストプリントを含む印画枚数に応じた料金が課されることに変わりはない。そのため、少ない印画枚数でユーザーの期待通りの印画結果が得られるとしても、テストプリントに対する料金分は、ユーザーの損害になるとも言える。

したがって、本発明が解決しようとする課題は、ユーザーが損害を被ることなく、テストプリント（試し画像の形成）によって実際の印画結果を確実に確認できるようにし、ユーザーの期待通りの印画結果が得られるようにすることである。

本発明は、以下の解決手段によって、上述の課題を解決する。
本発明の請求項１に記載の発明は、記憶媒体に記憶されている画像データを読み出すための画像データ読出し手段と、前記画像データ読出し手段によって読み出された画像データに基づいて、記録媒体上に画像を形成可能な画像形成手段と、前記画像形成手段による画像の形成数に応じた料金を課すための課金情報生成手段とを備える画像形成装置であって、前記画像データ読出し手段によって読み出された画像データに対し、試し画像であることを示す試し表示データを付加するための試し表示付加手段と、前記試し表示付加手段によって試し表示データが付加された画像データに基づいて、前記画像形成手段によって試し画像が形成されるように指示するための試し形成指示手段とを備え、前記課金情報生成手段は、前記試し形成指示手段の指示によって試し画像を形成するときは、料金を課さないようにすることを特徴とする。

（作用）
上記の請求項１に記載の発明は、画像形成手段による画像の形成数（印画枚数）に応じた料金を課すための課金情報生成手段を備えている。また、画像データ読出し手段によって読み出された画像データに対し、テストプリント（試し画像）であることを示す試し表示データを付加するための試し表示付加手段と、試し表示付加手段によって試し表示データが付加された画像データに基づいて、画像形成手段によって試し画像が形成されるように指示するための試し形成指示手段とを備えている。そして、課金情報生成手段は、試し形成指示手段の指示によってテストプリントを実行（試し画像を形成）するときは、料金を課さないようにする。そのため、ユーザーがテストプリントを行うと、画像にテストプリントであることの表示（試し表示）が付加されるが、そのテストプリントの実行に対して料金が課されることはない。

上記の発明によれば、ユーザーは、テストプリント（試し画像の形成）をすることができる。そして、そのテストプリントに対しては、料金が課されない。そのため、事前にテストプリントを行うことにより、ユーザーは、損害を被ることなく、印画結果を確実に確認できる。その結果、ユーザーは、自分の期待通りの印画結果を得ることができるようになる。

以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
なお、以下の実施形態では、本発明の画像形成装置として、ユーザーが持参したメモリカード（本発明における記憶媒体に相当するもの）から画像データを読み出し、ユーザーの指示によって選択された画像をプリンタ４０（本発明における画像形成手段に相当するもの）によって印画紙（本発明における記録媒体に相当するもの）上に印画するデジタルフォトプリントシステムのプリントＫＩＯＳＫ装置１０を例に挙げて説明する。

図１は、本実施形態のプリントＫＩＯＳＫ装置１０の外観を示す斜視図である。
図１に示すように、本実施形態のプリントＫＩＯＳＫ装置１０は、ユーザーが操作等を行う操作端末２０と、この操作端末２０にケーブル３０で接続されたプリンタ４０とで構成されたものである。

ここで、操作端末２０は、箱形の筐体２１の正面上部にカラー液晶ディスプレイ２２（本発明における画像表示手段に相当するもの）を取り付けたものであり、カラー液晶ディスプレイ２２は、必要に応じて各種のメッセージや画像を表示するだけでなく、ユーザーの操作を受付け可能なタッチパネル機能を有している。

また、筐体２１の正面中央部には、メモリカードの規格やサイズに応じた３つのメモリカードスロット２３（本発明における画像データ読出し手段に相当するもの）が配置されている。そのため、ユーザーは、持参したメモリカードの規格等に合ったメモリカードスロット２３に、各種のメモリカードをアダプタを介さずに直接挿入できる。そして、メモリカードスロット２３にメモリカードが挿入されると、そのメモリカードに記憶されている画像データが読み出される。

さらにまた、筐体２１の正面中央部には、カード状の半導体記憶媒体であるメモリカードだけでなく、ディスク状の光学読取り式記憶媒体であるＣＤ−Ｒ（本発明における記憶媒体に相当するもの）等を利用可能とするために、ＣＤドライブ２４（本発明における画像データ読出し手段に相当するもの）が配置されている。そのため、ユーザーが持参したＣＤ−ＲをＣＤドライブ２４に挿入すれば、そのＣＤ−Ｒに記録されている各画像データが読み出される。なお、ＣＤドライブ２４ではなく、ＤＶＤドライブやＢＤドライブ等であっても良い。

一方、プリンタ４０は、昇華方式のカラー対応のものであり、プリンタ４０の内部に配置されたサーマルヘッドによる熱エネルギーでインクリボンに塗布された昇華性染料を昇華させ、ロール状に巻かれた印画紙上に転写させて印画を行う。そして、画像が形成された印画紙は、印画サイズ（Ｌサイズ、ＫＧサイズ、２Ｌサイズ、パノラマサイズ等）に応じてカットされ、１枚ずつの写真となって排紙口４１から排出される。

また、プリンタ４０には、精算装置４２（本発明における課金情報生成手段に相当するもの）が取り付けられている。この精算装置４２は、印画紙に対する画像の形成数（カットされ、写真として排出される印画紙の枚数）に応じた料金を課すためのものであり、入金口４２ａと、おつり等の返却口４２ｂとを有している。

図２は、本実施形態のプリントＫＩＯＳＫ装置１０の構成を示すブロック図である。
図２に示すように、プリントＫＩＯＳＫ装置１０は、各種の入出力に対して演算を実行し、コントロールする制御部を中心としたものであり、制御部には、ユーザー画像読出しデバイス（本発明における画像データ読出し手段に相当するもの）、ユーザー操作入力デバイス（本発明における試し形成指示手段、試し形成設定手段、試し表示位置設定手段に相当するもの）、ユーザー表示／通知デバイス（本発明における画像表示手段に相当するもの）、プリンタデバイス（本発明における画像形成手段に相当するもの）、画像データ記憶デバイスが接続されている。

ここで、制御部は、プリントアプリケーションソフトウェアにしたがってプリントＫＩＯＳＫ装置１０の全体を制御するものであり、例えば、演算等を行うＣＰＵ、プリントアプリケーションソフトウェアを記憶したＲＯＭ、画像データ等を一時的に記憶するＲＡＭ等によって構成されている。そして、制御部は、入出力機能、管理機能、印画機能等に関連した各種の制御動作を実行するため、後述する画像情報取得手段、画像処理手段、プリント設定記憶手段、課金情報生成手段、試し表示付加手段、試し数記憶手段として機能する。

また、ユーザー画像読出しデバイスは、ユーザーが有する画像データを制御部に入力するために、制御部の入力側に接続されたものであり、具体的には、図１に示すメモリカードスロット２３及びＣＤドライブ２４で構成される。そのため、例えば、ユーザーが持参したメモリカードをメモリカードスロット２３に挿入すると、そのメモリカードに記憶されている画像データがユーザー画像読出しデバイス（この場合には、メモリカードスロット２３）によって読み出される。そして、読み出された画像データは、ユーザー画像読出しデバイスと制御部との間に介在しているユーザー画像メモリに記憶され、制御部の画像情報取得手段は、ユーザー画像メモリに記憶された画像データを解析し、その画像データに含まれる各種の画像情報（例えば、ＥＸＩＦ情報、ファイル情報、取り込む各画像データの番号等）を取得する。

さらにまた、画像データ記憶デバイスは、ユーザーが複数枚のメモリカードを持参したことにより、ユーザー画像メモリの記憶容量を越えてしまった場合等に備えて制御部に接続されたもので、具体的には、プリントＫＩＯＳＫ装置１０の内部又は外部に接続された記憶容量の多いハードディスクドライブ（図示せず）等で構成される。すなわち、メモリカードから読み出された多くの画像データは、ハードディスクドライブにまとめて保存されることとなる。そして、ユーザー画像メモリや画像データ記憶デバイスに記憶された画像データは、制御部による表示画像処理を介することにより、ユーザー表示／通知デバイス（具体的には、図１に示すカラー液晶ディスプレイ２２）にプレビュー画像として表示される。なお、ユーザー表示／通知デバイスは、カラー液晶ディスプレイ２２に限らず、他のフラットパネルディスプレイやＣＲＴディスプレイ等で構成しても良い。

さらに、ユーザー操作入力デバイスは、ユーザーの操作（画像の選択指示、プリント指示、テストプリント指示、編集指示等）に応じた各種の指示内容を制御部に入力するために、制御部の入力側に接続されたものであり、具体的には、図１に示すカラー液晶ディスプレイ２２のタッチパネル機能がユーザー操作入力デバイスに相当する。すなわち、ユーザーは、後述するように、カラー液晶ディスプレイ２２上に表示された選択ボタンを操作（タッチ）することにより、印画する画像の選択指示を行うことができ、ＯＫボタン（プリントボタン）、テストプリントボタン、カラー調整ボタン等を操作（タッチ）することによってプリント指示、テストプリント指示（試し画像の形成指示）、編集指示等を行える。なお、このユーザー操作入力デバイスは、カラー液晶ディスプレイ２２とは別に設けた押しボタンスイッチ、キーボード、ポインティングデバイス等で構成しても良い。

一方、プリンタデバイスは、制御部の出力側に接続されたものであり、具体的には、図１に示すプリンタ４０で構成される。そして、ユーザーによって画像が選択され、その画像のプリント指示がなされた場合には、制御部による印刷画像処理を介して、選択された画像がプリンタ４０によって印画される。すなわち、印画に必要な印画データ（編集データや画像データ）は、制御部のプリント設定記憶手段に記憶されており、ユーザーが上記したユーザー操作入力デバイスの操作画面及び案内表示にしたがってプリント指示（印画枚数、印画サイズ等の指示を含む）を行うと、プリント設定記憶手段に記憶されている選択画像が印画用に画像処理され、プリンタ４０で印画される。また、制御部の課金情報生成手段は、印画枚数に応じた料金を課すための課金情報を生成する。

同様に、その画像のテストプリント指示がなされた場合には、制御部のプリント設定記憶手段に記憶されているその画像が印刷画像処理を介して、プリンタ４０によって印画される。そのため、ユーザーは、テストプリント指示により、プリント指示で得られる印画結果と同一のものを入手できる。

ただし、このテストプリント指示は、無制限に可能なものではなく、後述する試し形成設定手段によって設定されたテストプリント回数の上限に達したときは、その後のテストプリント指示が無効とされる。なお、設定されたテストプリント回数の上限は、制御部の試し数記憶手段に記憶されており、ユーザー表示／通知デバイス（カラー液晶ディスプレイ２２）には、テストプリント回数（試し画像の形成数）や、テストプリントの残数（テストプリントの指示回数からテストプリント回数を減じた数）が表示される。

また、テストプリント指示による印画の場合には、テストプリントであることを示すため、後述する試し表示位置設定手段によって設定された試し表示データ（例えば、「ＳＡＭＰＬＥ」というテキストデータ）の付加位置に基づいて、制御部の試し表示付加手段により、画像データに対して試し表示データが付加される。そして、この場合には、制御部の課金情報生成手段は、料金を課すための課金情報を生成しないので、ユーザーに料金が課されることはない。なお、課金情報を生成しないのではなく、課金情報生成手段が無料の課金情報を生成するようにしても良い。

さらにまた、ユーザーによって画像の色調補正等の編集指示がなされた場合には、制御部の画像処理手段によって画像処理が施され、編集後の画像が制御部のプリント設定記憶手段に記憶される。そして、編集後の画像は、表示画像処理を介して、ユーザー表示／通知デバイス（カラー液晶ディスプレイ２２）に表示される。そのため、ユーザーは、編集結果が反映されたプレビュー画像を確認できることとなる。そして、プリント指示又はテストプリント指示により、編集後の画像を印画することができる。

したがって、ユーザーは、最初にテストプリントを行っておくことにより、編集後を含む画像の形成結果を確実に確認でき、自分の期待通りの印画結果を得ることができるようになる。また、テストプリントの場合には、テストプリントであることが明示されるが、料金が課されないので、ユーザーが損害を被ることもない。
そこで次に、このようなテストプリントの詳細について説明する。

図３は、本実施形態のプリントＫＩＯＳＫ装置１０におけるテストプリント設定画面を示す図である。
図３に示すテストプリントの設定項目は、図２に示す制御部のプリントアプリケーションソフトウェアに基づいて、カラー液晶ディスプレイ２２（図１参照）に表示されるものである。そして、図３に示すように、設定項目として、「テストプリントの上限回数」、「１回のテストプリントにおける印画枚数」があり、ここで設定された「テストプリントの上限回数」や「１回のテストプリントにおける印画枚数」は、図２に示す試し数記憶手段に記憶される。

また、他の設定項目として、「テストプリントの印画結果にインサートデータ（テストプリントであることを示すための画像データ又はテキストデータによる試し表示データ）を付加するか否か（ＯＮ／ＯＦＦ）」、「テストプリントの印画結果にインサートされる画像データの選択とそのインポート」、「テストプリントの印画結果にインサートされるテキストデータの設定（テキスト、フォント、フォントサイズ、フォントカラー、及び透過率）」がある。なお、テストプリントの印画結果にインサートされる画像データ及びテキストデータは、「位置Ｘ，Ｙ」（Ｘ座標及びＹ座標）を指定することにより、表示位置を設定できる。

このように、カラー液晶ディスプレイ２２（図１参照）には、テストプリントの設定項目が表示され、カラー液晶ディスプレイ２２は、タッチパネル機能を有しているので、図３に示すテストプリント設定画面は、本発明における試し形成設定手段、試し表示位置設定手段となっている。すなわち、図３に示す設定項目の中で、「テストプリントの上限回数」の設定は、試し形成設定手段に該当し、テストプリントの印画結果にインサートされる画像データ及びテキストデータの「位置Ｘ，Ｙ」（Ｘ座標及びＹ座標）の設定は、試し表示位置設定手段に該当する。なお、これらの設定は、ユーザーではなく、主に、プリントＫＩＯＳＫ装置１０のオーナーが行う。

図４は、本実施形態のプリントＫＩＯＳＫ装置１０におけるユーザー操作画面を示す図である。
図４に示すユーザー操作画面は、カラー液晶ディスプレイ２２（図１参照）に表示されるものである。そして、ユーザー操作画面には、比較的大きなプレビュー画像の表示領域があり、この表示領域には、図２に示す制御部のプリントアプリケーションソフトウェアに基づいて、ユーザーが持参した画像が表示される。そのため、ユーザーは、図４に示すユーザー操作画面により、ユーザーが手にする印画結果のイメージを確認できる。

また、プレビュー画像の表示領域の外側には、画像の「選択ボタン」、プレビュー画像を１つ前に表示された画像に戻す「前へボタン」、次の画像を表示する「次へボタン」、画像の色調等を編集するための「カラー調整ボタン」、画像にテキストを追加するための「テキスト追加ボタン」、テストプリントの指示を出す「テストプリントボタン」、テストプリントでない通常プリントの指示を出す「ＯＫボタン」が表示される。なお、これらの各ボタンは、図２に示す制御部のプリントアプリケーションソフトウェアに基づいて表示されるものであり、上記の種類に限られず、各種のボタンを追加できる。

ここで、カラー液晶ディスプレイ２２は、タッチパネル機能を有しているので、上記した各ボタンをユーザーがタッチすれば、そのボタンに応じた操作が行われる。そのため、「前へボタン」や「次へボタン」をタッチし、所望のプレビュー画像が表示されたところで「選択ボタン」をタッチすれば、その画像が印画対象として選択される。

また、ユーザーが「カラー調整ボタン」にタッチすれば、プレビュー画像（印画対象）に対する編集指示が可能となるので、ユーザーは、プレビュー画像を見ながら、その画像に対する色調等の調整を行える。また、「テキスト追加ボタン」にタッチすれば、その画像に所望のテキストを追加できる。そして、この編集内容は、プレビュー画像にリアルタイムで反映され、ユーザーは、編集指示によって自分の好みの画像を得ることができる。なお、図４に示すプレビュー画像は、ユーザーが「テキスト追加ボタン」にタッチし、着物姿の女性の画像に「Ｈａｐｐｙ Ｎｅｗ Ｙｅａｒ！」のテキストを追加した例を示すものである。

このようにしてユーザーが編集指示を行った後、「テストプリントボタン」にタッチすれば、現在表示中のプレビュー画像（「Ｈａｐｐｙ Ｎｅｗ Ｙｅａｒ！」のテキストが追加された着物姿の女性の画像）がそのまま印画（テストプリント）される。すなわち、この「テストプリントボタン」は、本発明における試し形成指示手段となっており、ユーザーは、「テストプリントボタン」にタッチすることで、プレビュー画像の実際の印画結果を確認できる。

図５は、本実施形態のプリントＫＩＯＳＫ装置１０によるテストプリントの印画フローを示すフローチャートである。
図５に示すように、スタート後、最初のステップＳ１でユーザーが「テストプリントボタン」にタッチすると、プレビュー画像（例えば、図４に示す「Ｈａｐｐｙ Ｎｅｗ Ｙｅａｒ！」のテキストが追加された着物姿の女性の画像）のテストプリントが開始され、ステップＳ２において、テストプリントの回数（実際には、これまでにテストプリントボタンがタッチされた回数）がカウントされる。なお、テストプリントの上限回数は、図３に示すテストプリントの設定画面によって予め設定されている。

続くステップＳ３では、テストプリントに必要な編集データや画像データに基づいて、テストプリント用の印画データが作成される。そして、続くステップＳ４において、テストプリントであることを明示するためのインサートデータ（画像データ又はテキストデータによる試し表示データ）を付加するか否かが判断され、付加する場合には、ステップＳ５に移行し、付加しない場合には、ステップＳ６に移行する。なお、インサートデータを付加するか否か（インサートデータのＯＮ／ＯＦＦ）は、図３に示すテストプリントの設定画面によって予め設定されている。

ここで、ステップＳ４でインサートデータを付加する場合には、次のステップＳ５において、ステップＳ３で作成された印画データにインサートデータ（図３に示すテストプリントの設定画面によって予め設定された「ＳＡＭＰＬＥ」というテキストデータ）が付加される。そして、ステップＳ５でインサートデータが付加された後は、ステップＳ４でインサートデータを付加しない場合と同様に、その次のステップＳ６において、プリンタ４０（図１参照）に印画データが送られるとともに、ステップＳ７において、テストプリントの印画枚数が送信される。なお、１回のテストプリントの印画枚数は、図３に示すテストプリントの設定画面によって予め設定されている。

このようにしてプリンタ４０（図１参照）に印画データ及び印画枚数が送信されると、ステップＳ８でテストプリントが印画枚数分だけ実行される。そして、次のステップＳ９において、テストプリントの回数が上限に達したか否かが判断され、上限に達した場合には、ステップＳ１０に移行してテストプリントボタンを無効化し、それ以上のテストプリントが実行されないようにしてエンドとなる。一方、未だ上限に達していない場合には、ステップＳ１０をスキップする（テストプリントボタンを無効化しない）。なお、ステップＳ９における判断は、ステップＳ２でカウントされている回数と、図３に示すテストプリントの設定画面で予め設定されている上限回数との比較によって行われる。

図６は、本実施形態のプリントＫＩＯＳＫ装置１０による印画結果を示す図であり、図６（ａ）は、テストプリントの場合を示し、図６（ｂ）は、通常プリントの場合を示している。
図６に示す印画結果は、図４に示したプレビュー画像（「Ｈａｐｐｙ Ｎｅｗ Ｙｅａｒ！」のテキストが追加された着物姿の女性の画像）が実際に印画されたものである。

ただし、図６（ａ）に示すテストプリントの場合には、図６（ｂ）に示す通常プリントの場合と比較して、着物姿の女性の画像に、「Ｈａｐｐｙ Ｎｅｗ Ｙｅａｒ！」のテキストだけでなく、「ＳＡＭＰＬＥ」というテキストが付加されている。この「ＳＡＭＰＬＥ」というテキストは、図４に示す「テストプリントボタン」にタッチすると、図２に示す制御部の試し表示付加手段によって自動的に（強制的に）付加されるものであり、図６（ａ）は、図５に示す印画フローに沿って実行されたテストプリントの印画結果である。そして、この「ＳＡＭＰＬＥ」というテキストの付加により、テストプリントであることが明示されることとなる。なお、「ＳＡＭＰＬＥ」のテキストは、ユーザーが実際の印画結果を確認する際に、邪魔にならない程度の色や大きさとなっており、図３に示すテストプリント設定画面で、プリントＫＩＯＳＫ装置１０のオーナーによって設定されたものである。

このようなテストプリントは、図３に示すテストプリントの設定画面で予め設定された上限回数分だけ実行できるので、ユーザーは、その上限回数まで（「テストプリントボタン」が機能しなくなるまで）テストプリントを利用することにより、納得する印画結果が得られるかどうかを確認できる。そして、テストプリントの印画結果に満足したら、今度は通常プリントを行うことにより、「ＳＡＭＰＬＥ」のテキストが付加されていない、図６（ｂ）に示す印画結果を得ることができる。

したがって、ユーザーは、テストプリントの実行により、通常プリントを行う前に実際の印画結果を確認できる。そして、実際の印画結果を確認することにより、プレビュー画像とは別に、自分で納得できる印画結果が得られるようになる。すなわち、例えば、１０枚のパッケージプリントをオーダーするような場合に、テストプリントを実行できなければ、その１０枚すべてが意図しない印画結果となる可能性があるが、テストプリントで印画結果が事前に確認できれば、オーダー後に無駄な印画結果だけが得られるという心配がなくなる。

また、ユーザーにとって意図しない印画結果になる事態は、場合によっては、そのような印画結果によってユーザーが負担した費用をプリントＫＩＯＳＫ装置１０のオーナーが賠償しなければならなくなる可能性につながる。そして、その場合には、ユーザーのオーダー料金に加えて、通常プリント分の印画コストも損失に計上されてしまう。しかしながら、テストプリントが実行可能であれば、オーナーは、テストプリントで発生する予想範囲内の最低限の投資（テストプリント分の印画コスト）だけを負担すれば良いので、自己の損失を最小限に抑えることができる。

本実施形態のプリントＫＩＯＳＫ装置の外観を示す斜視図である。 本実施形態のプリントＫＩＯＳＫ装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態のプリントＫＩＯＳＫ装置におけるテストプリント設定画面を示す図である。 本実施形態のプリントＫＩＯＳＫ装置におけるユーザー操作画面を示す図である。 本実施形態のプリントＫＩＯＳＫ装置によるテストプリントの印画フローを示すフローチャートである。 本実施形態のプリントＫＩＯＳＫ装置による印画結果を示す図であり、図６（ａ）は、テストプリントの場合を示し、図６（ｂ）は、通常プリントの場合を示している。

符号の説明

１０ プリントＫＩＯＳＫ装置（画像形成装置）
２２ カラー液晶ディスプレイ（画像表示手段、試し形成指示手段）
２３ メモリカードスロット（画像データ読出し手段）
２４ ＣＤドライブ（画像データ読出し手段）
４０ プリンタ（画像形成手段）
４２ 精算装置（課金情報生成手段）

Claims (9)

1. 記憶媒体に記憶されている画像データを読み出すための画像データ読出し手段と、
   前記画像データ読出し手段によって読み出された画像データに基づいて、記録媒体上に画像を形成可能な画像形成手段と、
   前記画像形成手段による画像の形成数に応じた料金を課すための課金情報生成手段と
   を備える画像形成装置であって、
   前記画像データ読出し手段によって読み出された画像データに対し、試し画像であることを示す試し表示データを付加するための試し表示付加手段と、
   前記試し表示付加手段によって試し表示データが付加された画像データに基づいて、前記画像形成手段によって試し画像が形成されるように指示するための試し形成指示手段と
   を備え、
   前記課金情報生成手段は、前記試し形成指示手段の指示によって試し画像を形成するときは、料金を課さないようにする
   ことを特徴とする画像形成装置。
2. 請求項１に記載の画像形成装置において、
   前記課金情報生成手段は、前記試し形成指示手段の指示によって試し画像を形成するときは、料金を課すための課金情報を生成しない
   ことを特徴とする画像形成装置。
3. 請求項１に記載の画像形成装置において、
   前記課金情報生成手段は、前記試し形成指示手段の指示によって試し画像を形成するときは、無料の課金情報を生成する
   ことを特徴とする画像形成装置。
4. 請求項１に記載の画像形成装置において、
   前記課金情報生成手段は、前記試し表示付加手段による試し表示データの付加がない画像データに基づく画像を形成するときは、料金を課すための課金情報を生成する
   ことを特徴とする画像形成装置。
5. 請求項１に記載の画像形成装置において、
   前記画像データ読出し手段によって読み出された画像データを表示可能な画像表示手段を備え、
   前記画像表示手段は、前記画像形成手段による試し画像の形成数を表示する
   ことを特徴とする画像形成装置。
6. 請求項１に記載の画像形成装置において、
   前記画像データ読出し手段によって読み出された画像データを表示可能な画像表示手段と、
   前記試し形成指示手段によって指示された試し画像の形成指示数を記憶する試し数記憶手段と
   を備え、
   前記画像表示手段は、前記試し数記憶手段に記憶された試し画像の形成指示数から前記画像形成手段による試し画像の形成数を減じた残数を表示する
   ことを特徴とする画像形成装置。
7. 請求項１に記載の画像形成装置において、
   前記画像形成手段による試し画像の形成数の上限を設定するための試し形成設定手段を備え、
   前記画像形成手段による試し画像の形成数が前記試し形成設定手段によって設定された試し画像の形成数の上限に達したときは、前記試し形成指示手段による試し画像の形成指示を無効とする
   ことを特徴とする画像形成装置。
8. 請求項１に記載の画像形成装置において、
   前記画像データ読出し手段によって読み出された画像データに対し、画像処理を施すための画像処理手段を備える
   ことを特徴とする画像形成装置。
9. 請求項１に記載の画像形成装置において、
   前記画像データ読出し手段によって読み出された画像データに対し、前記試し表示付加手段による試し表示データの付加位置を設定するための試し表示位置設定手段を備える
   ことを特徴とする画像形成装置。

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