以下、添付した図面を参照しながら本発明に係る合成写真作成システム及び装置の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は、本発明に係る合成写真作成システムの一実施形態の構成を示すシステム構成図である。
同図に示すように、本実施の形態の合成写真作成システム1は、主として遊園地やテーマパークなどの一定の施設において、ユーザが所有するカメラ付き携帯電話機2で撮影した画像を所定のテンプレートに合成して合成写真を作成するサービス(名称:ケータイスナップラリー)のシステムとして運用される。ユーザは、一定のテーマに従って自己が所有するカメラ付き携帯電話機2で施設内の展示物などを撮影し、撮影した画像を電子メールに添付して所定のメールアドレスに送信する。システムサーバ3は、そのメールアドレスに送信された電子メールを受信し、受信した電子メールに添付された画像(ユーザ画像)を所定のテンプレートに貼り付けて合成写真を作成する。作成された合成写真は、施設内に設置された画像表示端末4のディスプレイに表示され、ユーザからのプリント注文に応じて印画紙にプリントされる。
ユーザは、この合成写真用の画像の撮影からプリント注文までの一連の処理をシステムサーバ3から逐次送信されてくる電子メールの指示に従って行う。すなわち、このシステムのサービスを開始すると、ユーザのカメラ付き携帯電話機2には、逐次システムサーバ3からユーザが行うべき処理の内容が記載された電子メールが送信され、ユーザは、このシステムサーバ3から送信された電子メール本文に記載された指示に従って行動することにより、所定の合成写真の作成処理を行うことができる。
この際、システムサーバ3から送信される電子メール本文に記載される内容は、ユーザの採った行動に応じて逐次変化し、ユーザとシステムサーバ3との間でインタラクティブなやり取りが行われる。
ユーザが使用するカメラ付き携帯電話機2は、カメラ機能と電子メール機能とWWWブラウズ機能とを備えた一般的な携帯電話機で構成されており、携帯通信網5を介してインターネット6に接続される。
システムサーバ3は、図1に示すように、WWW(World Wide Web)サーバ10、メールサーバ12、データベース(DB)サーバ14、画像処理サーバ16、プリントサーバ18等で構成されている。各サーバは、LANによって相互に通信可能に接続されており、ルータ22を介してインターネット6に接続されている。
WWWサーバ10は、WWWサービスを提供するソフトウェアが動作する一般的なコンピュータで構成されており、本システムのユーザに対して後述するWWWサービスを提供する。
メールサーバ12は、メールサービスを提供するソフトウェアが動作する一般的なコンピュータで構成されており、本システムのユーザに対して電子メールの送信及び受信サービスを提供する。
データベースサーバ14は、データベース(DB)の保持、管理を行うソフトウェアが動作する一般的なコンピュータで構成されており、後述する所定のデータベース(ユーザDB、メールDB、返信メールDB、宛先DB、テンプレートDB、コンテンツDB)を保持、管理する。
画像処理サーバ16は、所定の画像処理を行うソフトウェアが動作する一般的なコンピュータで構成されており、後述する画像の合成処理を行い、合成写真を作成する。
プリントサーバ18は、接続された各プリンタ20を制御し、画像処理サーバ16で作成された合成写真画像のプリント制御を行う。
システムサーバ3を構成する各サーバは互いに連携して動作し、ユーザに対して合成写真の作成サービスを提供する。
画像表示端末4は、所定の画像表示プログラムが動作する一般的なコンピュータで構成されており、モニタ、マウス、キーボードを備えている。この画像表示端末4は、LANによってシステムサーバ3と接続されており、システムサーバ3は、この画像表示端末4からの要求に応じて所定の合成写真画像をモニタに表示する。
次に上記のごとく構成された本実施の形態の合成写真作成システム1のシステムサーバ3によって提供される合成写真の作成サービスについて、サービス開始からプリント作成までの処理を順を追って説明する。
なお、以下においては、本実施の形態の合成写真作成システム1を所定の博覧会の会場で運用する場合を例に説明する。この博覧会では、固有のID番号が記載された入場券が発行され、ユーザは、この入場券を購入して、博覧会の会場に入場する。
図2は、サービス開始までに行うユーザの処理とそれに伴うシステムサーバ3の動作処理の手順を示すフローチャートである。
まず、サービス開始に先立って、ユーザは所定の手順に従ったユーザ登録を行う。まず、ユーザは、自己が所有するカメラ付き携帯電話機2のブラウジング機能を利用して、WWWサーバ10が提供するホームページにアクセスする(ステップS10)。
図3(a)は、WWWサーバ10が提供するホームページにアクセスした際のカメラ付き携帯電話機2のモニタ表示例を示している。同図に示すように、モニタには、本システムが提供するサービスについての概要が記載される。サービスを利用する場合、ユーザはカメラ付き携帯電話機2を操作して、ホームページに表示された「■はじめる方はこちら」のボタンをクリックする。このボタンがクリックされると、ユーザのカメラ付き携帯電話機2のモニタには、リンク先のWebページであるユーザ登録の手順が記載されたWebページが表示される。
図3(b)は、ユーザ登録の登録手順が記載されたWebページにアクセスした際のカメラ付き携帯電話機2のモニタ表示例を示している。同図に示すように、モニタにはユーザ登録の手順についての説明が表示される。この表示に従ってユーザは、カメラ付き携帯電話機2を操作する。すなわち、まず、モニタに表示された「■メールを送る」のボタンをクリックする。このボタンがクリックされると、カメラ付き携帯電話機2は、メールソフトが起動され、宛先が規定のメールアドレスに設定された電子メールがモニタに表示される。ユーザは、このモニタに表示された電子メールを本文に何も記載せず、また、宛先を変えずにそのまま送信する(ステップS11)。すなわち、空メールを送信する。
送信された電子メール(空メール)は、メールサーバ12で受信され(ステップS12)、メールサーバ12で受信された電子メールに基づいてDBサーバ14でユーザDBのユーザのメールアドレスの登録が行われる(ステップS13)。
ここで、ユーザDBは、図4に示すように、ユーザのメールアドレスにユーザの入場券ID、性別、年代、コース、ユーザ画像(撮影No.1〜撮影No.3、顔画像)、合成写真画像を関連付けて登録することにより作成され、DBサーバ14の所定の記憶領域に保管される。このうち「メールアドレス」の欄には、上記のようにユーザのカメラ付き携帯電話機2から送信された電子メール(空メール)のメールアドレスが登録され、「入場券ID」の欄には、後述するようにユーザが所有する入場券に付されたID番号が登録される。また、「性別」、「年代」の欄には、後述するユーザ登録画面で入力されたユーザの性別、年代が登録され、「コース」の欄には、後述するコース選択画面で選択されたコースに付されている番号が登録される。また、「ユーザ画像(撮影No.1〜撮影No3、顔画像)」の各欄には、後述するように、ユーザのカメラ付き携帯電話機2から送信されてくる電子メールに添付された画像データ(ユーザ画像)が宛先(合成位置)に応じて登録され、「合成写真画像」の欄には、作成された合成写真の画像データが登録される。
DBサーバ14は、メールサーバ12で空メールが受信されると、その空メールの送信元メールアドレス(すなわち、ユーザのメールアドレス)に基づいてユーザDBのメールアドレスの登録を行う(ステップS13)。
ユーザのメールアドレスの登録が完了すると、メールサーバ12は、送信元のメールアドレス、すなわち、空メールを送信したユーザのメールアドレスにユーザ登録用の電子メール(ユーザ登録を案内する電子メール)を送信する(ステップS14)。ユーザは、このメールサーバ12から送信された電子メールを自己が所有するカメラ付き携帯電話機2で受信する(ステップS15)。
図3(c)は、ユーザ登録用の電子メールを開いたときのユーザのカメラ付き携帯電話機2のモニタの表示例を示している。同図に示すように、このユーザ登録用の電子メールには、本文にユーザ登録を行うためのWebページのURL(Uniform Resource Locator)が記載されており、このURLをクリックすると、ブラウザが起動し、当該URLのWebページ(ユーザ登録用のWebページ)にカメラ付き携帯電話機2がアクセスして(ステップS16)、モニタに該当するWebページが表示される。
なお、このユーザ登録用の電子メールに記載されるURLは、ユーザごとに設定され、アクセスしたユーザが特定できるようにされている。
図5(a)は、ユーザ登録用のWebページにアクセスした際のカメラ付き携帯電話機2のモニタ表示例を示している。同図に示すように、ユーザ登録用のWebページには、入場券IDと性別と年代の入力欄が表示される。ユーザは、モニタの表示に従ってカメラ付き携帯電話機2を操作することにより、入力欄に所要の情報を入力する(ステップS17)。入力後、「次へ」のボタンをクリックすると、入力された情報がWWWサーバ10に送信される。
一方、ユーザのカメラ付き携帯電話機2は、「次へ」のボタンがクリックされると、そのリンク先であるコース選択のWebページにアクセスする。図5(b)は、コース選択のWebページのモニタ表示例を示している。同図に示すように、本実施の形態の合成写真作成システム1では、3つのコース、すなわち、(1)会場内で撮影したロボットの画像3枚とユーザの顔画像を電子メールで送って合成写真を作成するコース(「ロボットを撮影しよう!」)と、(2)会場内で撮影したお気に入りの画像3枚とユーザの顔画像を電子メールで送って合成写真を作成するコース(「お気に入りベストスリー」)と、(3)会場内で撮影した面白画像を3枚とユーザの顔画像を電子メールで送って合成写真を作成するコース(「爆笑No.1で笑い飛ばせ!」)を選択できるようにされている。ユーザは、モニタの表示に従ってカメラ付き携帯電話機2を操作することにより、利用するコースを選択する(ステップS18)。すなわち、利用するコースのボタンをクリックする。利用するコースのボタンがクリックされると、選択されたコースの情報がWWWサーバ10に送信される。
利用するコースのボタンがクリックされると、ユーザのカメラ付き携帯電話機2は、そのリンク先であるコース説明のWebページにアクセスする。図5(c)は、コース説明のWebページのモニタ表示例を示している。同図に示すように、このWebページには、選択したコース(ここでは、「ロボットを撮影しよう!」のコース)の説明が表示される。ユーザは、モニタの表示を確認し、サービスを開始する場合は、当該Webページに表示された「参加する」のボタンをクリックする。「参加する」のボタンがクリックされると、サービス開始の指示がWWWサーバ10に送信される(ステップS19)。
このサービス開始の指示がWWWサーバ10に送信されると、DBサーバ14は、WWWサーバ10に送信された情報(入場券ID、性別、年代、コース)を対応するメールアドレスのユーザDBに登録し(ステップS20)、合成写真の作成サービスの提供を開始する(ステップS21)。
また、「参加する」のボタンをクリックすると、ユーザのカメラ付き携帯電話機2は、そのリンク先であるサービス開始のWebページにアクセスする。図5(d)は、サービス開始のWebページのモニタ表示例を示している。同図に示すように、このWebページには、サービスが開始された旨のメッセージと、そのサービスに関する簡単な説明が表示される。ユーザは、このWebページを確認して、サービスが開始されたことを認識する。
以上一連の工程でユーザ登録の処理が完了し、選択したコースの合成写真作成サービスが開始される。
次に、サービスが開始されてから合成写真が作成されるまでの処理を図6に示すフローチャートに従って説明する。なお、以下においては、利用コースとして、「ロボットを撮影しよう!」のコースが選択された場合を例に説明する。
図6は、サービス開始から合成写真作成までに行うユーザの処理とそれに伴うシステムサーバ3の動作処理の手順を示すフローチャートである。
サービスが開始されると、メールサーバ12は、最初の指令を電子メールで送信する(ステップS30)。ユーザは、このメールサーバ12から送信された電子メールを自己が所有するカメラ付き携帯電話機2で受信する(ステップS31)。
図7(a)は、このメールサーバ12から送信された最初の指令の電子メールを開いたときのユーザのカメラ付き携帯電話機2のモニタの表示例を示している。同図に示すように、この電子メールの本文には、ユーザが選択したコースについての利用方法の案内が記載されるとともに、画像(写真)を送るためWebページのURLが記載される。本例の場合、「ロボットを撮影しよう!」のコースが選択されているので、3体のロボットとユーザの顔写真を撮影して、送信する旨の案内が記載される。このとき、ユーザに対して親近感を与えるため、仮想の送り主(たとえば、博覧会にマスコットキャラクターが存在する場合には、そのマスコットキャラクター)から語りかけるような表現を持って本文の内容が記載される。
なお、利用方法はコースごとに変わるため、本文の記載内容もユーザが選択したコースに応じて変えられる。このメール本文の記載内容はメールDBとして、DBサーバ14に記録されており、メールサーバ12は、ユーザが選択しているコースに対応する内容の本文をメールDBから読み出して、ユーザに送信する。
ユーザは、この最初の電子メールに従って1枚目のロボットの画像を撮影する(ステップS32)。撮影後、最初の電子メールの本文に記載されたURLのWebページをクリックし、当該Webページにアクセスする(ステップS33)。
図7(b)は、画像を送るためのWebページのモニタ表示例を示している。同図に示すように、このWebページには、挨拶文や注意事項などとともに、画像を送るためのボタン(「■写真を送る」)が表示される。この画像を送るためのボタンは、合成位置ごとに用意されており、ユーザは所望の合成位置のボタンをクリックする。
ここで、この合成位置とは、テンプレート画像上に設定されたユーザの撮影画像(ユーザ画像)を貼り付ける位置であり、使用するテンプレート画像ごとにあらかじめ設定されている。そして、使用するテンプレート画像は、ユーザが選択したコースごとに個別に設定されている。すなわち、図8〜図10に示すように、各コースには、それぞれ対応するテンプレート画像が用意されており、ユーザがコースを選択すると、自動的に使用するテンプレート画像が決定される。このテンプレート画像は、テンプレートDBとしてコースに関連付けられてDBサーバ14に格納されている。
たとえば、図8は「ロボットを撮影しよう!」用のテンプレート画像を示しており、斜線部が合成位置に設定されている。このうち撮影No.1の合成位置には、撮影No.1として送信された画像が合成され、撮影No.2の合成位置には、撮影No.2として送信された画像が合成される。また、撮影No.3の合成位置には、撮影No.3として送信された画像が合成され、カメラマンの顔の合成位置には、カメラマンの顔として送信された画像が合成される。また、撮影No.1〜3の合成位置の近傍に設定された撮影時間の合成位置には、撮影No.1〜3の合成位置に合成される画像の撮影時間の情報が合成され、カメラマンの顔の合成位置の近傍に設定された撮影日の合成位置には、撮影日の情報が合成される。
また、図9は「お気に入りベストスリー」用のテンプレート画像を示しており、斜線部が合成位置に設定されている。このうち撮影No.1の合成位置には、撮影No.1として送信された画像が合成され、撮影No.2の合成位置には、撮影No.2として送信された画像が合成される。また、撮影No.3の合成位置には、撮影No.3として送信された画像が合成され、カメラマンの顔の合成位置には、カメラマンの顔として送信された画像が合成される。また、撮影No.1〜3の合成位置の近傍に設定された撮影時間の合成位置には、撮影No.1〜3の合成位置に合成される画像の撮影時間が合成され、画面中央に設定された撮影日の合成位置には、撮影日が合成される。
また、図10は「爆笑No.1で笑い飛ばせ!」用のテンプレート画像を示しており、斜線部が合成位置に設定されている。このうち撮影No.1の合成位置には、撮影No.1として送信された画像が合成され、撮影No.2の合成位置には、撮影No.2として送信された画像が合成される。また、撮影No.3の合成位置には、撮影No.3として送信された画像が合成され、コンテンツの合成位置には、所定のコンテンツ情報が合成される。また、撮影No.1〜3の合成位置の近傍に設定された撮影時間の合成位置には、撮影No.1〜3の合成位置に合成される画像の撮影時間が合成され、画面右上に設定された撮影日の合成位置には、撮影日が合成される。
さて、画像を送信する場合、ユーザは、メールサーバ12から受信した電子メール本文に記載されたURLのWebページをクリックし、画像を送るためのWebページにアクセスする。そして、そのWebページに表示された画像を送るための4つボタン(「■写真を送る」)の中から所望の合成位置のボタンをクリックする。
なお、この画像を送るためのWebページにユーザのカメラ付き携帯電話機2がアクセスすると、そのアクセスの情報がユーザのカメラ付き携帯電話機2に記録される。この情報は、ユーザが再度当該Webページにアクセスした際、WWWサーバ10に送信される。WWWサーバ10は、このユーザのカメラ付き携帯電話機2から送信される情報を参照してユーザを特定する。
ユーザが、所望の合成位置のボタンを選択してクリックすると、カメラ付き携帯電話機2のメールソフトが起動され、宛先が規定のメールアドレスに設定された電子メールがモニタに表示される。ユーザは、このモニタに表示された電子メールに撮影した画像を添付し、宛先を変えずに送信する(ステップS34)。
ここで、この電子メールの宛先に設定されるメールアドレスは、図11に示すように、各テンプレート画像の合成位置ごとに設定されており、宛先DBとしてDBサーバ14に格納されている。たとえば、「ロボットを撮影しよう!」用のテンプレート画像の撮影No.1の合成位置には、「template1 _gousei1@event1.***.co.jp」というメールアドレスが設定されており、撮影No.2の合成位置には「template1 _gousei2@event1.***.co.jp」というメールアドレスが設定されている。また、撮影No.3の合成位置には「template1 _gousei3@event1.***.co.jp」というメールアドレスが設定されており、カメラマンの顔の合成位置には「template1 _gousei4@event1.***.co.jp」というメールアドレスが設定されている。
ここではユーザが撮影No.1の合成位置を選択したものとする。この場合、図11に示すように、「template1 _gousei1@event1.***.co.jp」というメールアドレスが宛先に設定される。上記のように、ユーザは、設定された宛先を変えずに、撮影した画像(ユーザ画像)を電子メールに添付して送信する(ステップS34)。
メールサーバ12は、このユーザから送信された所定の宛先の電子メールを受信する(ステップS35)。そして、DBサーバ14は、このメールサーバ12に受信された電子メールの送信元のメールアドレスに基づいてユーザDBを特定し、当該電子メールに添付されているユーザ画像を該当する合成位置に登録する(ステップS36)。すなわち、図4に示すように、ユーザDBは、ユーザのメールアドレスに関連付けられて各種情報が記録されているので、送信元のメールアドレスを取得することにより、当該ユーザのユーザDBを特定することができる。また、電子メールの宛先は、使用するテンプレート画像の合成位置ごとに設定されているので、受信したメールアドレス(宛先のメールアドレス)を取得することにより、当該電子メールに添付されたユーザ画像の登録すべき合成位置を特定することができる。
このように、ユーザのカメラ付き携帯電話機2から電子メールに添付されて送信された1枚目のユーザ画像の登録が完了すると、メールサーバ12は、当該電子メールを送信したユーザのカメラ付き携帯電話機2に次の指令の電子メールを送信(返信)する(ステップS37)。ユーザは、このメールサーバ12から送信された電子メールを自己が所有するカメラ付き携帯電話機2で受信する(ステップS38)。
図12(a) は、このメールサーバ12から送信された次の指令の電子メール(返信メール)を開いたときのユーザのカメラ付き携帯電話機2のモニタの表示例を示している。同図に示すように、この返信メールの本文には、所定のメッセージと画像を送るためWebページのURLが記載される。
ここで、この返信メールの記載内容は、ユーザから送信されてきたメールの順、及び、ユーザが送信してきた宛先メールアドレス(合成位置)に応じて変化する。DBサーバには、返信メールDBとして、この返信メールに記載される内容がコースごと(テンプレート画像ごと)に格納されている。
図13は、「ロボットを撮影しよう!」のコースに設定された返信メールDBの一例を示している。同図に示すように、返信メールDBは、A、B、C、Dの4つの項目からなり、各項目の記載内容は、ユーザから送信されてきた電子メールの順番、及び、合成位置(宛先メールアドレス)に応じて登録されている。
ここで、項目Aには、図14に示すように、返信メールの題名(Sub:Subject )の欄に記載される内容が登録されており、項目B〜Dには、本文に記載される内容が登録されている。
この返信メールDBに従うと、たとえば、合成位置に撮影No.1を選択して、1枚目の画像(1通目の電子メール)を送信すると、項目Aの欄(題名)に「1枚目受け取ったぞ!」とう内容が、項目Bの欄(本文第1センテンス)に「ロボゾーじゃ。写真受け取ったぞ!ふむ良い写真じゃの〜。」という内容が、項目Cの欄(本文第2センテンス)に「これはかっこいいロボットじゃ!」という内容が、項目Dの欄(本文第3センテンス)に「さーあと3つ、まだまだ始まったばかりじゃぞ!ここからも「写真を送るヘ゜ーシ゛ 」に行かれるぞ!http://****** 」という内容が設定された電子メールが作成される。
また、たとえば、合成位置に撮影No.3を選択して、2枚目の画像を電子メールに添付して送信すると、項目Aの欄(題名)に「2枚目受け取ったぞ!」という内容が、項目Bの欄(本文第1センテンス)に「ロボゾーじゃ。今度のも良い写真じゃの〜。」という内容が、項目Cの欄(本文第2センテンス)に「ほれぼれしてしまうかっこよさじゃの〜。」という内容が、項目Dの欄(本文第3センテンス)に「さーあと2つじゃ期待しておるぞ!ここからも「写真を送るヘ゜ーシ゛ 」に行かれるぞ!http://*******」という内容が設定された電子メールが作成される。
このように、メールサーバ12は、返信メールDBを参照し、ユーザから送信されてきたメールの順、及び、ユーザが送信してきた宛先メールアドレス(合成位置)に応じて返信メールを作成する。そして、作成した返信メールをユーザのカメラ付き携帯電話機2に送信する(ステップS37)。
図12(a) は、合成位置に撮影No.1を選択し、1枚目の画像(1通目の電子メール)を送信した時の返信メールの記載内容を示している。ユーザは、この返信メールの記載内容に従って次の画像(2枚目の画像)を撮影する(ステップS39)。そして、この返信メールに記載されたWebページにアクセスし(ステップS40)、1枚目の画像の送信時と同じ手順で2枚目の画像を送信する(ステップS41)。
すなわち、まず、返信メールの本文に記載されたURLのWebページをクリックし、画像を送るためのWebページにアクセスする。なお、画像を送るためのWebページのURLを直接指定してアクセスするようにしてもよいし、当該URLをお気に入り等に登録している場合には、その登録した情報を利用してアクセスするようにしてもよい。
図12(b)は、このWebページのモニタ表示例を示している。同図に示すように、このWebページには、挨拶文や注意事項などとともに、画像を送るためのボタンが表示される。この画像を送るためのボタンは、1枚目の画像送信時と同様に合成位置ごとに用意されており、既に送信済みの合成位置については、「■写真を確認・変更する」というボタンが表示される(未送信の合成位置については、「■写真を送る」というボタンが表示される。)。本例の場合、1枚目の画像を撮影No.1の合成位置に送信しているので、撮影No.1の合成位置に「■写真を確認・変更する」というボタンが表示される。
なお、WWWサーバ10は、ユーザのカメラ付き携帯電話機2から送信される先のアクセスの情報に基づいてユーザを特定し、そのユーザのユーザDBに基づいて当該Webページを生成する。
さて、この画像を送るためのWebページに表示された「■写真を確認・変更する」のボタンをクリックすると、ユーザのカメラ付き携帯電話機2は、そのリンク先である写真確認・変更のWebページにアクセスする。
図15(a)は、写真確認・変更のWebページのモニタ表示例を示している。同図に示すように、写真確認・変更のWebページには、当該合成位置(この場合、撮影No.1)に合成する画像としてユーザが送信した画像が表示されるとともに、写真の変更を指示するボタン(「■写真を変える」)と画像を送るためのWebページに戻ることを指示するボタン(「■戻る」)が表示される。この写真の変更を指示するボタン(「■写真を変える」)をクリックすると、ユーザのカメラ付き携帯電話機2は、そのリンク先である写真変更確認のWebページにアクセスする。
図15(b)は、この写真変更確認のWebページのモニタ表示例を示している。同図に示すように、写真確認・変更のWebページには、当該合成位置(この場合、撮影No.1)に合成する画像としてユーザが送信した画像の変更を確認するメッセージが表示されるとともに、写真の変更を指示するボタン(「■はい」)と写真確認・変更のWebページに戻ることを指示するボタン(「■戻る」)が表示される。この際、WWWサーバ10は、当該WebページにアクセスしたユーザのユーザDBから該当する合成位置の登録済み画像を読み出して、Webページに生成する。
このWebページの表示に従い、ユーザは写真を変更する場合は、写真の変更を指示するボタン(「■はい」)をクリックする。そして、写真の変更を指示するボタン(「■はい」)をクリックすると、ユーザのカメラ付き携帯電話機2のメールソフトが起動され、宛先が規定のメールアドレス(この場合、撮影No.1のメールアドレス)に設定された電子メールがモニタに表示される。ユーザは、このモニタに表示された電子メールに変更する画像を添付し、宛先を変えずに送信する。
メールサーバ12は、このユーザから送信された電子メールを受信する。そして、DBサーバ14は、このメールサーバ12に受信された電子メールの送信元のメールアドレスに基づいてユーザDBを特定するとともに、宛先のメールアドレスに基づいて登録先(この場合、撮影No.1の合成位置)を特定し、当該電子メールに添付されているユーザ画像を登録する。この場合、新たに送られた画像を上書きして登録する。
このように、既に送信した合成位置の画像についても、再度画像を送信することにより、変更することができる。
さて、未送信の合成位置に2枚目の画像を送信する場合には、画像を送るためのWebページにアクセスし(ステップS40)、そのWebページに表示された画像を送るための残り3つのボタンの中から所望の合成位置のボタンをクリックする。
このボタンがクリックされると、カメラ付き携帯電話機2のメールソフトが起動され、宛先が規定のメールアドレスに設定された電子メールがモニタに表示される。ユーザは、このモニタに表示された電子メールに撮影した画像を添付し、宛先を変えずに送信する(ステップS41)。ここでは、ユーザが撮影No.2の合成位置を選択したものとする。この場合、図11に示すように、「template1 _gousei2@event1.***.co.jp」というメールアドレスが宛先に設定される。
メールサーバ12は、このユーザから送信された所定の宛先の電子メールを受信する(ステップS42)。そして、DBサーバ14は、このメールサーバ12に受信された電子メールの送信元のメールアドレスに基づいてユーザDBを特定するとともに、宛先のメールアドレスに基づいて画像を登録する合成位置(ここでは、撮影No.2の合成位置)を特定する。そして、特定されたユーザDBの合成位置に電子メールに添付されているユーザ画像を登録する(ステップS43)。
ユーザから送信された2枚目のユーザ画像の登録が完了すると、メールサーバ12は、当該電子メールを送信したユーザのカメラ付き携帯電話機2に次の指令の電子メールを送信(返信)する(ステップS44)。
この際、メールサーバ12は、上述した1通目の返信メールと同様に、DBサーバ14に格納された返信メールDBを参照し、ユーザから送信されてきたメールの順、及び、ユーザが送信してきた宛先メールアドレス(合成位置)に応じて返信メールを作成する。
ユーザは、このメールサーバ12から送信された2通目の返信メールを自己が所有するカメラ付き携帯電話機2で受信する(ステップS45)。
図16(a) は、このメールサーバ12から送信された返信メールを開いたときのユーザのカメラ付き携帯電話機2のモニタの表示例を示している。同図に示すように、この返信メールの本文には、所定のメッセージと画像を送るためWebページのURLが記載される。ユーザは、この返信メールの記載内容に従って次の画像(3枚目の画像)を撮影する(ステップS46)。そして、この返信メールに記載されたWebページにアクセスし(ステップS47)、1、2枚目の画像の送信時と同じ手順で3枚目の画像を送信する(ステップS48)。
すなわち、まず、返信メールの本文に記載されたURLのWebページをクリックし、画像を送るためのWebページにアクセスする。図16(b)は、このWebページのモニタ表示例を示している。同図に示すように、このWebページには、挨拶文や注意事項などとともに、画像を送るためのボタンが表示される。この画像を送るためのボタンは、1、2枚目の画像送信時と同様に合成位置ごとに用意されており、既に送信済みの合成位置については、「■写真を確認・変更する」というボタンが表示される(未送信の合成位置については、「■写真を送る」というボタンが表示される。)。本例の場合、1枚目の画像を撮影No.1の合成位置に送信し、2枚目の画像を撮影No.2の合成位置に送信しているので、撮影No.1と撮影No.2の合成位置に「■写真を確認・変更する」というボタンが表示される。
なお、WWWサーバ10は、ユーザのカメラ付き携帯電話機2から送信される先のアクセスの情報に基づいてユーザを特定し、そのユーザのユーザDBに基づいて当該Webページを生成する。
また、上述したように、この画像を送るためのWebページに表示された「■写真を確認・変更する」のボタンをクリックすると、ユーザのカメラ付き携帯電話機2は、そのリンク先である写真確認・変更のWebページにアクセスし、該当する合成位置に送信済みの画像の確認及び変更ができるようになっている。
未送信の合成位置に3枚目の画像を送信する場合には、画像を送るためのWebページにアクセスし(ステップS47)、そのWebページに表示された画像を送るための残り2つのボタンの中から所望の合成位置のボタンをクリックする。
このボタンがクリックされると、カメラ付き携帯電話機2のメールソフトが起動され、宛先が規定のメールアドレスに設定された電子メールがモニタに表示される。ユーザは、このモニタに表示された電子メールに撮影した画像を添付し、宛先を変えずに送信する(ステップS48)。ここでは、ユーザが撮影No.3の合成位置を選択したものとする。この場合、図11に示すように、「template1 _gousei3@event1.***.co.jp」というメールアドレスが宛先に設定される。
メールサーバ12は、このユーザから送信された所定の宛先の電子メールを受信する(ステップS49)。そして、DBサーバ14は、このメールサーバ12に受信された電子メールの送信元のメールアドレスに基づいてユーザDBを特定するとともに、宛先のメールアドレスに基づいて合成位置(ここでは、撮影No.3の合成位置)を特定する。そして、特定されたユーザDBの合成位置に当該電子メールに添付されているユーザ画像を登録する(ステップS50)。
ユーザから送信された3枚目のユーザ画像の登録が完了すると、メールサーバ12は、当該電子メールを送信したユーザのカメラ付き携帯電話機2に次の指令の電子メールを送信(返信)する(ステップS51)。
この際、メールサーバ12は、上述した1、2通目の返信メールと同様に、DBサーバ14に格納された返信メールDBを参照し、ユーザから送信されてきたメールの順、及び、ユーザが送信してきた宛先メールアドレス(合成位置)に応じて返信メールを作成する。
ユーザは、このメールサーバ12から送信された3通目の返信メールを自己が所有するカメラ付き携帯電話機2で受信する(ステップS52)。
図17(a) は、このメールサーバ12から送信された返信メールを開いたときのユーザのカメラ付き携帯電話機2のモニタの表示例を示している。同図に示すように、この返信メールの本文には、所定のメッセージと画像を送るためWebページのURLが記載される。ユーザは、この返信メールの記載内容に従って次の画像(4枚目の画像)を撮影する(ステップS53)。そして、この返信メールに記載されたWebページにアクセスし(ステップS54)、1〜3枚目の画像の送信時と同じ手順で4枚目の画像を送信する(ステップS55)。
すなわち、まず、返信メールの本文に記載されたURLのWebページをクリックし、画像を送るためのWebページにアクセスする。図17(b)は、このWebページのモニタ表示例を示している。同図に示すように、このWebページには、挨拶文や注意事項などとともに、画像を送るためのボタンが表示される。この画像を送るためのボタンは、1〜3枚目の画像送信時と同様に合成位置ごとに用意されており、既に送信済みの合成位置については、「■写真を確認・変更する」というボタンが表示される(未送信の合成位置については、「■写真を送る」というボタンが表示される。)。本例の場合、撮影No.1〜3の合成位置が既に送信済みであるので、撮影No.1〜3の合成位置に「■写真を確認・変更する」というボタンが表示される。
なお、WWWサーバ10は、ユーザのカメラ付き携帯電話機2から送信される先のアクセスの情報に基づいてユーザを特定し、そのユーザのユーザDBに基づいて当該Webページを生成する。
また、上述したように、この画像を送るためのWebページに表示された「■写真を確認・変更する」のボタンをクリックすると、ユーザのカメラ付き携帯電話機2は、そのリンク先である写真確認・変更のWebページにアクセスし、該当する合成位置に送信済みの画像の確認及び変更ができるようになっている。
未送信の合成位置、すなわち、カメラマンの顔の位置に4枚目の画像を送信する場合には、画像を送るためのWebページにアクセスし(ステップS54)、そのWebページに表示された画像を送るための残り1つのボタン、すなわち、カメラマンの顔の合成位置のボタンをクリックする。
このボタンがクリックされると、カメラ付き携帯電話機2のメールソフトが起動され、宛先が規定のメールアドレスに設定された電子メールがモニタに表示される。ユーザは、このモニタに表示された電子メールに撮影した画像を添付し、宛先を変えずに送信する(ステップS55)。この場合、合成位置としてカメラマンの顔が選択されているので、図11に示すように、「template1 _gousei4@event1.***.co.jp」というメールアドレスが宛先に設定される。
メールサーバ12は、このユーザから送信された所定の宛先の電子メールを受信する(ステップS56)。そして、DBサーバ14は、このメールサーバ12に受信された電子メールの送信元のメールアドレスに基づいてユーザDBを特定するとともに、宛先のメールアドレスに基づいて合成位置(ここでは、カメラマンの顔)を特定する。そして、特定されたユーザDBの合成位置に当該電子メールに添付されているユーザ画像を登録する(ステップS57)。
以上一連の工程で合成写真の作成に必要なユーザ画像が全て揃い、ユーザが行うべき画像の送信操作は完了する。
この4枚目のユーザ画像の登録が完了すると、メールサーバ12は、当該電子メールを送信したユーザのカメラ付き携帯電話機2に合成写真の作成準備完了の電子メールを送信(返信)する(ステップS58)。
この際、メールサーバ12は、上述した1〜3通目の返信メールと同様に、DBサーバ14に格納された返信メールDBを参照し、ユーザから送信されてきたメールの順、及び、ユーザが送信してきた宛先メールアドレス(合成位置)に応じて返信メールを作成する。
ユーザは、このメールサーバ12から送信された4通目の返信メールを自己が所有するカメラ付き携帯電話機2で受信する(ステップS59)。
図18(a) は、このメールサーバ12から送信された返信メールを開いたときのユーザのカメラ付き携帯電話機2のモニタの表示例を示している。同図に示すように、この返信メールの本文には、合成写真作成に必要な画像がすべて揃ったことを通知するメッセージとともに、合成写真(写真プリント)の作成を依頼するためWebページのURLが記載される。
ユーザは、この返信メールを読み、合成写真(写真プリント)の作成を依頼する場合は、当該返信メールに記載されたWebページにアクセスする(ステップS60)。なお、この返信メールに記載されるURLは、ユーザごとに設定され、アクセスしたユーザが特定できるようにされている。
図18(b)は、このWebページのモニタ表示例を示している。同図に示すように、このWebページには、合成写真(写真プリント)の作成を確認するメッセージとともに、合成写真の作成を指示するためのボタン(「■いいよ」)と、画像(写真)の確認を支持するボタン(「■写真を確認」)とが表示される。
ここで、ユーザが「■写真を確認」のボタンをクリックすると、ユーザのカメラ付き携帯電話機2は、そのリンク先である写真確認のWebページにアクセスし、各合成位置に送信されている画像の確認及び変更ができるようになっている。
一方、ユーザが「■いいよ」のボタンをクリックすると、作成指示情報がユーザのカメラ付き携帯電話機2からWWWサーバ10に送信される(ステップS61)。
画像処理サーバ16は、このWWWサーバ10で作成指示が受信されると、該当するユーザの合成写真の作成処理を行う(ステップS62)。
また、ユーザが「■いいよ」のボタンをクリックすると、ユーザのカメラ付き携帯電話機2は、そのリンク先であるWebページにアクセスする。図18(c)は、このWebページのモニタ表示例を示している。同図に示すように、合成写真の完成を告げるメッセージとともに、作成された合成写真の閲覧方法の案内等が表示される。
以上一連の工程で合成写真の作成依頼までの処理が完了する。なお、上記の例は、ユーザが「ロボットを撮影しよう!」のコースを選択した場合を例に説明したが、他のコースを選択した場合も同様の手順で行われる。ただし、「爆笑No.1で笑い飛ばせ!」のコースについては、「カメラマンの顔」が合成位置として用意されていないので、ユーザは撮影No.1〜3の合成位置の画像を撮影して、送信することとなる。
次に、ユーザから送信された画像に基づいて合成写真を作成する手順を図19に示すフローチャートに従って説明する。
図19は、合成写真の作成処理の手順を示すフローチャートである。WWWサーバ10で合成写真の作成指示が受信されると、まず、画像処理サーバ16は、該当するユーザのユーザDBを特定する(ステップS70)。そして、そのユーザDBに基づいてDBサーバ14からユーザが選択したコースのテンプレート画像を読み出す(ステップS71)。ここでは、「ロボットを撮影しよう!」のコースが選択されているので、「ロボットを撮影しよう!」用のテンプレート画像が読み出される(図8参照)。
次に、画像処理サーバ16は、ユーザDBの各合成位置に登録されているユーザ画像を読み出す(ステップS72)。そして、読み出した各合成位置のユーザ画像をテンプレート画像上の対応する合成位置に貼り付け、画像を合成する(ステップS73)。すなわち、撮影No.1の合成位置に登録されているユーザ画像は、撮影No.1の合成位置に貼り付けて合成し、撮影No.2の合成位置に登録されているユーザ画像は、撮影No.2の合成位置に貼り付けて合成する。また、撮影No.3の合成位置に登録されているユーザ画像は、撮影No.3の合成位置に貼り付けて合成し、カメラマンの顔の合成位置に登録されているユーザ画像は、カメラマンの顔の合成位置に貼り付けて合成する。
次に、画像処理サーバ16は、ユーザDBの撮影No.1〜3の各合成位置に登録されているユーザ画像のタグ情報を読み出し、各ユーザ画像の撮影時間の情報を取得する(ステップS74)。そして、取得した各ユーザ画像の撮影時間の情報から撮影時間の画像を生成し、対応する合成位置に貼り付けて合成する(ステップS75)。すなわち、撮影No.1の合成位置近傍に設定されている撮影時間用の合成位置には、撮影No.1に登録されているユーザ画像の撮影時間の画像を合成し、撮影No.2の合成位置近傍に設定されている撮影時間用の合成位置には、撮影No.2に登録されているユーザ画像の撮影時間の画像を合成する。また、撮影No.3の合成位置近傍に設定されている撮影時間用の合成位置には、撮影No.3に登録されているユーザ画像の撮影時間の画像を合成する。
なお、撮影時間の画像は、画像処理サーバ16が、取得した撮影時間の情報に応じて所定のフォントで自動生成するものとする。
次に、画像処理サーバ16は、ユーザDBの撮影No.1〜3の各合成位置に登録されているユーザ画像のタグ情報を読み出し、各ユーザ画像の撮影日の情報を取得する(ステップS76)。
なお、ユーザDBにサービスの利用日の情報を登録しておき、その情報を利用して撮影日の情報を取得するようにしてもよい。また、当日中に作成する場合は、その日の日付情報を取得して、撮影日の情報を取得するようにしてもよい。
画像処理サーバ16は、取得した撮影日の情報から撮影日の画像を生成し、対応する合成位置に貼り付けて合成する(ステップS77)。
なお、撮影日の画像も取得した撮影時日の情報に応じて画像処理サーバ16が所定のフォントで自動生成するものとする。
以上一連の工程で合成写真が生成される。DBサーバ14は、画像処理サーバ16で生成された合成写真を該当するユーザのユーザDBに登録する(ステップS78)。
図20は、「ロボットを撮影しよう!」のコースを選択した場合に作成される合成写真の一例を示す図である。同図に示すように、
同図に示すように、撮影No.1の合成位置には撮影No.1として送信された画像が、撮影No.2の合成位置には撮影No.2として送信された画像が、撮影No.3の合成位置には撮影No.3として送信された画像が、カメラマンの顔の合成位置にはカメラマンの顔として送信された画像が、それぞれ合成される。また、撮影No.1〜3の合成位置近傍に設定された撮影時間の合成位置には、撮影No.1〜3の合成位置に合成される画像の撮影時間の情報が合成され、カメラマンの顔の合成位置の近傍に設定された撮影日の合成位置には、撮影日の情報が合成される。
他のコースの合成写真も同様の手順で作成される。ただし、「爆笑No.1で笑い飛ばせ!」のコースに関しては、図10に示すように、テンプレート画像にコンテンツの合成位置が用意されているので、この場合、画像処理サーバ16は、DBサーバ14のコンテンツDBから該当するコンテンツ画像を読み出し、コンテンツの合成位置に貼り付けて合成する。
なお、このコンテンツDBに登録するコンテンツとしては、たとえば、占いや天気、ニュース、広告、キャラクター画像などを登録しておくものとし、ランダムに選択して合成するようにしてもよい。また、ユーザDBに記録された性別、年代に応じて使用するものを決定するようにしてもよい。
以上のようにして作成された合成写真をユーザは、博覧会の会場内に設置された画像表示端末4(ここでは、サービスセンターに設置するものとする)で閲覧する。
図21は、画像表示端末4による合成写真画像の表示処理の手順を示すフローチャートである。
まず、ユーザは、画像表示端末4が設置された会場内のサービスセンターに赴き、画像表示端末4のキーボードから入場券IDを入力する(ステップS80)。
画像表示端末4は、DBサーバ4のユーザDBにアクセスし、入力された入場券IDの合成写真画像を検索する(ステップS81)。そして、検索された合成写真画像を読み出し(ステップS82)、読み出した合成写真画像をモニタに表示する(ステップS83)。
図22は、合成写真画像のモニタの表示の一例を示している。ユーザは、このモニタに表示された合成写真画像を閲覧する。なお、同図に示すように、このモニタの表示画面には、「プリント注文」ボタンと「終了」ボタンが用意されており、「プリント注文」ボタンをクリックすると、表示された合成写真画像のプリント注文を行うことができるようにされている。また、「終了」ボタンをクリックすると、画像表示を終了できるようにされている。
画像表示端末4は、このプリント注文の有無を判定し(ステップS84)、プリント注文アリと判定すると、プリントサーバ18にプリント指示を送信する(ステップS85)。プリントサーバ18は、このプリント指示に応じて該当する合成写真画像をDBサーバ14のユーザDBから読み出し、プリンタ20で印画紙に印画する。ユーザは、このプリンタ20で印画紙に印画された写真プリントを受け取る。
また、画像表示端末4は、モニタ画面に表示された「終了」ボタンのクリックを検出して、終了指示の有無を判定し(ステップS85)、終了指示アリと判断すると、合成写真画像の表示を終了する(ステップS86)。
以上説明したように、本実施の形態の合成写真作成システムによれば、ユーザは、自己が所有するカメラ付き携帯電話機2に送信されてくる電子メールの記載内容に従って行動することにより、所定のテーマに沿った合成写真を簡単に作成することができる。
ユーザのカメラ付き携帯電話機2から電子メールに添付されて送信されてくるユーザ画像は、合成位置ごとに設定された宛先(メールアドレス)に送信されてくるため、ユーザの意図どおりの配置でユーザ画像をテンプレート画像に合成することができる。
また、ユーザが画像を添付した電子メールを送信すると、それに対する返信メールがユーザのカメラ付き携帯電話機2に送られてくるため、ユーザはメールのやり取りをしながら作業を進めることができ、楽しみながら合成写真の作成作業を行うことができる。
また、本実施の形態では、Webページ上で画像送信先の合成位置を選択すると、その合成位置に対応した宛先の電子メールが自動起動されるようになっているため、ユーザは煩わしい宛先の入力操作を行うことなく、簡単に所定の宛先に画像を添付した電子メールを送信することができる。
なお、画像送信に際しては、ユーザが所定の合成位置に対応した宛先を手動で入力して、画像を添付した電子メールを送信するようにしてもよい。
また、メールサーバ12からユーザのカメラ付き携帯電話機2に送信されてくる電子メールに返信して、ユーザ画像を送信するようにしてもよい。
この場合、送信元のメールアドレスを各合成位置に設定されたメールアドレスに設定して、メールサーバ12からユーザのカメラ付き携帯電話機2に送信する。ユーザは、このメールサーバ12から送信されてくる各合成位置ごとの電子メールにユーザ画像を添付して返信する。これにより、各合成位置ごとにユーザ画像を送信することができる。
なお、この場合において、メールサーバ12から送信する各合成位置ごとの電子メールの本文には、どの合成位置に貼り付けられるものであるかを記載するとともに、当該電子メールに返信してユーザ画像を送信する旨を記載する。
また、この電子メールは一度に全ての合成位置の電子メールを送ってもよいし、画像が一枚送られるごとに、一通ずつ送るようにしてもよい。画像が一枚送られるごとに、一通ずつ送る場合には、あたかもメールのやり取りをしているかのようにして、画像の送信処理を行うことができるため、エンターテイメント性を高めることができる。
なお、本実施の形態では、カメラ付き携帯電話機を用いてユーザ画像の撮影、Webページの閲覧、電子メールの送受信を行うようにしているが、ユーザ画像の撮影手段、Webページの閲覧手段、及び、電子メールの送受信手段は、これに限定されるものではない。たとえば、デジタルカメラでユーザ画像を撮影し、その画像データをノートパソコンやPDA等に取り込み、これらの機器を使用してWebページの閲覧及び電子メールの送受信を行うようにしてもよい。
また、本実施の形態では、作成した合成写真画像を印画紙に印画してユーザに提供するようにしているが、電子データとしてユーザに提供するようにしてもよい。たとえば、作成した合成写真の画像データをCD−ROM等に格納して提供したり、電子メールに添付して提供したり、所定のWebページからダウンロードさせて提供させたりするようにしてもよい。
また、本実施の形態では、画像の閲覧を会場内に設置された画像表示端末4で行うようにしているが、画像の閲覧方法は、これに限定されるものではない。たとえば、所定のWebページ上で公開し、当該Webページにアクセスして閲覧するようにしてもよい。この場合、当該ユーザのみが閲覧できるようにすることが好ましい。たとえば、入場券IDをパスワードに設定して、第三者の閲覧を制限するようにしてもよい。
さらに、本実施の形態では、ユーザから送信されてきたユーザ画像をそのまま所定の宛先の合成位置に合成するようにしているが、画像の天地(上下)を画像処理サーバで判断し、天地が反転している場合には、その旨をユーザに電子メールで通知し、画像の変更を促すようにしてもよい。同様に、ユーザから送信されてきたユーザ画像の回転を判断し、画像が回転している場合は、その旨をユーザに電子メールで通知し、画像の変更を促すようにしてもよい。
なお、ユーザ画像の天地、回転を自動で修正するようにしてもよい。たとえば、被写体候補が限られている場合は、被写体用のDBを用意しておき、このDBを参照して画像の天地、回転を判断し、自動で修正する。あるいは、被写体に天地が判断できるような共通のマーカを用意し、そのマーカを認識して画像の天地、回転を修正する。
また、人物の顔画像に関しては、画像中の顔領域を自動認識し、顔が所定の大きさになるように、自動でトリミングするようにしてもよい。
また、ユーザから送信されてきた画像のピント状態を検出し、ピンボケの場合は、その旨をユーザに電子メールで通知し、画像の変更を促す、又は、自動修正することが好ましい。なお、ピント状態の検出は、たとえば、ユーザから送信されてきた画像の周波数成分を検出し、高周波成分が一定未満の画像をピンボケ画像として検出する。
また、上記の実施の形態では、WWWサービスをWWWサーバ10で行い、電子メールの送受信サービスをメールサーバ12で行い、DBの保持、管理をDBサーバ14で行い、画像の合成処理を画像処理サーバ16で行い、画像のプリント処理をプリントサーバ18で行うようにしているが、これらの処理を一つのサーバコンピュータで行うようにしてもよいし、また、一つの装置で構成するようにしてもよい。
さらに、システムサーバの設置場所は、特に限定されるものではなく、本システムを運用する施設内に設置してもよいし、遠隔地に設置するようにしてもよい。また、システムサーバを構成する各サーバを各々別の場所に設置するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、ユーザから送信されてくる電子メールに対する返信メールの記載内容は、返信メールDBに基づきユーザから送信されてきたメールの順、及び、ユーザが送信してきた宛先メールアドレス(合成位置)に応じて変化させるようにしているが、返信メールの作成ルールは、これに限定されるものではない。
たとえば、ユーザから送信されてきた電子メールの送信時間(又は受信時間)に応じて返信メールの記載内容を変えるようにしてもよい。
図23は、電子メールの送信時間に応じて内容を変える場合の返信メールDBの一例を示している。同図に示すように、返信メールDBは、A、T(T1、T2、T3)、B、C、Dの5つの項目からなり、各項目の記載内容は、ユーザから送信されてきた電子メールの順番、送信時間、合成位置(宛先メールアドレス)に応じて設定されている。
ここで、項目Aには、図24に示すように、返信メールの題名(Sub:Subject )の欄に記載される内容が登録されており、項目B、T、C、Dは、本文に記載される内容が登録されている。項目Tについては、さらに項目T1、T2、T3の3つの項目に分割されており、電子メールの送信時間に応じて設定されている。すなわち、項目T1には、6:00〜10:00までに送信された電子メールの記載内容が、項目T2には、10:01〜17:00までに送信された電子メールの記載内容が、項目T3には、17:01〜22:00までに送信された電子メールの記載内容が登録されている。
この返信メールDBに従うと、たとえば、合成位置に撮影No.1を選択して、午前11時に1枚目の画像(1通目の電子メール)を送信すると、項目Aの欄(題名)に「1枚目受け取ったぞ!」とう内容が、項目Tの欄(本文第1センテンス)に「こんにちは!」という内容が、項目Bの欄(本文第2センテンス)に「ロボゾーじゃ。写真受け取ったぞ!ふむ良い写真じゃの〜。」という内容が、項目Cの欄(本文第3センテンス)に「これはかっこいいロボットじゃ!」という内容が、項目Dの欄(本文第4センテンス)に「さーあと3つ、まだまだ始まったばかりじゃぞ!ここからも「写真を送るヘ゜ーシ゛ 」に行かれるぞ!http://****** 」という内容が設定された電子メールが作成される。
また、一般に電子メールに添付されて送信される画像には、Exif形式の画像ファイルのように、撮影日時や撮影時の露出条件(シャッター速度、絞り値、感度)、GPS情報、機種名等の所定の撮影情報がタグ形式で付加されている場合があるので、この種の画像ファイルを扱う場合には、画像ファイルに付加された撮影情報に応じて返信メールの記載内容を変えるようにしてもよい。たとえば、送信された画像の撮影日時に応じて返信メールの記載内容を変えるようにする。また、たとえば、送信された画像のGPS情報に応じて返信メールの記載内容を変えるようにする。この場合、撮影日時、GPS情報等の特定の撮影情報に応じた返信メールDBを用意する。
このように、ユーザに返信する返信メールの内容は、ユーザから送信されてくる電子メールの何らかの情報に基づいて変えるようにすればよい。
なお、本実施の形態のように、ユーザの性別や年代等の情報が取得できている場合には、ユーザの性別、年代等に応じて返信メールの本文及び題名の表現方法を変えるようにすることが好ましい。
また、各合成位置に設定するメールアドレスについては、テンプレート情報と組み合わせたメールアドレスを設定することが好ましい。たとえば、各テンプレート画像に固有のテンプレートIDを付与し(例:「ロボットを撮影しよう!」用のテンプレートIDは「template1 」、「お気に入りベストスリー」用のテンプレートIDは「template2 」、「爆笑No.1で笑い飛ばせ!」用のテンプレートIDは「template3 」)、このテンプレートIDを含むメールアドレスを設定する。
また、定期的に各ユーザごとの画像の送信状態をチェックし、未送信の合成位置がある場合には、その合成位置の画像を送信する旨の電子メールをユーザのカメラ付き携帯電話機2に送信するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、ユーザ画像を電子メールに添付して送信しているが、ユーザ画像を送信する手段は、これに限定されるものではない。たとえば、FTP(File Transfer Protocol)やHTTP(HyperText Transfer Protocol )などを利用して、ユーザ画像を所定の送信先に送信するようにしてもよい。たとえば、FTPを利用してユーザ画像を送信する場合、各テンプレート画像の合成位置ごとに、そのユーザ固有のユーザ画像の送信先(URL)を設定する。ユーザは、合成位置ごと設定された送信先にユーザ画像をFTPで送信する。システムサーバは、受信したユーザ画像の送信先(URL)を参照して、受信したユーザ画像の合成位置を決定する。
また、本実施の形態では、複数あるテンプレート画像の各合成位置ごとにメールアドレス(ユーザ画像の送信先)を設定するようにしているが、テンプレート画像ごとにメールアドレス(ユーザ画像の送信先)を設定するようにしてもよい。この場合、各テンプレート画像に複数の合成位置が設定されている場合には、あらかじめ設定された規則(合成規則)に従ってユーザから送信されてくるユーザ画像を各合成位置に貼り付けて、合成写真を作成する。
たとえば、受信順にユーザ画像を所定の合成位置に合成する。この場合、図8に示すテンプレート画像の例では、一番最初に受信したユーザ画像を「撮影No.1」の合成位置に、二番目に受信したユーザ画像を「撮影No.2」の合成位置に、三番目に受信したユーザ画像を「撮影No.3」の合成位置に、それぞれ合成する。
また、たとえば、ユーザ画像が撮影された順(撮影時間順)に所定の合成位置に合成するようにしてもよい。この場合、図8に示すテンプレート画像の例では、一番最初に撮影されたユーザ画像を「撮影No.1」の合成位置に、二番目に撮影されたユーザ画像を「撮影No.2」の合成位置に、三番目に撮影されたユーザ画像を「撮影No.3」の合成位置に、それぞれ合成する。
また、上記の実施の形態では、本発明に係る合成写真作成システムを博覧会場で実施する場合を例に説明したが、この他に遊園地や動物園、水族館等のテーマパーク、観光地などで実施することもできる。
1…合成写真作成システム、2…カメラ付き携帯電話機、3…システムサーバ、4…画像表示端末、5…携帯通信網、6…インターネット、10…WWWサーバ、12…メールサーバ、14…データベースサーバ、16…画像処理サーバ、18…プリントサーバ、20…プリンタ、22…ルータ