JP2009056615A - インクジェット記録方法 - Google Patents
インクジェット記録方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009056615A JP2009056615A JP2007223567A JP2007223567A JP2009056615A JP 2009056615 A JP2009056615 A JP 2009056615A JP 2007223567 A JP2007223567 A JP 2007223567A JP 2007223567 A JP2007223567 A JP 2007223567A JP 2009056615 A JP2009056615 A JP 2009056615A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- paper
- pigment
- water
- printing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/50—Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
- B41M5/52—Macromolecular coatings
- B41M5/5218—Macromolecular coatings characterised by inorganic additives, e.g. pigments, clays
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/50—Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
- B41M5/52—Macromolecular coatings
- B41M5/5236—Macromolecular coatings characterised by the use of natural gums, of proteins, e.g. gelatins, or of macromolecular carbohydrates, e.g. cellulose
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/50—Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
- B41M5/52—Macromolecular coatings
- B41M5/5254—Macromolecular coatings characterised by the use of polymers obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. vinyl polymers
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Ink Jet (AREA)
Abstract
【解決手段】セルロースパルプを主成分とした支持体上の少なくとも一方の面に、顔料と接着剤を含有する塗工層を一層、もしくは多層塗布した水系顔料インクジェット用メディアにおいて、最表層の塗工層を形成する顔料として少なくとも軽質炭酸カルシウム、カオリン、ゲル法シリカを含み、これら顔料の吸油度の平均が70ml/100g以上120ml/100g以下であることを特徴とするインクジェットメディア。
【選択図】図1
Description
例えば特許文献4(特開2006−240017号公報)ではインク受理層が顔料、バインダー、カチオン樹脂からなり、吸油量が210〜330ml/100gであり、バインダーとしてポリビニルアルコールを顔料に対して30〜70%使用したインクジェット記録用キャストコート紙が開示されている。この中では、吸油量が210ml/100gに満たないとインク吸収性が悪化し、一方、330ml/100gを超えると顔料がバインダーを吸収してしまい塗膜強度が低下することが示されている。またこのメディアの場合は受容層の上に光沢層を設け、キャストドラムを用いた高コストな処理を行なうことで白紙光沢を出している。このようにインク吸収・白紙光沢・塗膜強度のバランスを取ることは技術的に非常に難しく、特に低価格でこれらのバランスが取れているインクジェットメディアはこれまで実現されていない。
我々はこれらの問題を解決するための方法として、特許文献12(特願2006−43240号明細書)のように浸透性の高い顔料インクと、従来とは逆の、インク吸収性の低いメディアとを組み合せて、商業印刷用紙等に低コストな画像形成方法を実現した例を示している。即ち、インク中の色材顔料が極力染み込まないようインク吸収性(浸透性)を抑制するためのコート層が設けられた記録メディアに対し、少量の超高浸透性顔料インクを使用して印字することにより、インクを形成する溶媒(水や有機溶剤)のみを選択的に支持体に染み込ませ、カチオン定着剤のような特殊な材料を使用せずともインク中の色材(顔料)だけを効率よくメディア表面に留まらせることができる。このため少量のインクでも十分な濃度と乾燥性を両立することができるのみならず、インク中の色材をメディアの表面に極力留めおくことで従来のインクジェットメディアの必要機能であった層の透明性が必ずしも必要でなくなることから、塗工層の材料構成に関する自由度を飛躍的に広げることが可能となったのである。この方法の応用によりこれまで困難とされてきた商業印刷用紙や出版印刷用紙のようなインク吸収性の低い紙でもインクジェット印字を行なうことが可能となってきた。しかしこの方法を用いても、商業印刷用紙に直接、従来のオフセット印刷なみの画質で、商業的に実用的な速度で印字することは難しかった。これら用紙は乾燥性が悪いため、高速に印字してプリンタ排紙後にすぐに積み重ねると裏移りが発生してしまい、印刷業のようなビジネス応用に対して利用上の制約が非常に多い状況である。
すなわち、本発明で示されたインクジェットメディア、インク、および記録方法により、安価で、印字品位が良好であって、かつ通常のインクジェット用紙のようなハンドリング性を兼ね備え、商業印刷物に近い質感の印字物が簡便に高速に印字でき、特にオフセット印刷方式の場合のように、マット地合のメディア上でも高い画像光沢を実現できる、理想的なインクジェット記録方法を提供することにある。また、インクジェットメディアでは通常行なわれないキャレンダー処理が可能で、その強弱を調整することにより、メディアの地肌光沢をマット風にもグロス風にも調整できるインクジェットメディアであり、キャレンダー条件を変えてもインクジェット適性が大きく変わらないメディアを提供することにある。さらに、オフセット印刷適性も有することで商業用印刷用紙としても使用可能な、理想的な水系顔料インク用インクジェットメディア、ならびにそのメディアに最適化された水系顔料インク、並びにインクジェット記録方式を提供することである。
(1)「セルロースパルプを主成分とした支持体上の少なくとも一方の面に、顔料と接着剤を含有する塗工層を一層、もしくは多層塗布した水系顔料インクジェット用メディアにおいて、最表層の塗工層を形成する顔料として少なくとも軽質炭酸カルシウム、カオリン、ゲル法シリカを含み、これら顔料の吸油度の平均が70ml/100g以上120ml/100g以下であることを特徴とするインクジェットメディア」、
(2)「前記最表層の塗工層に含まれるゲル法シリカの全顔料に占める割合が15重量%以下であり、塗工層の接着剤として少なくとも澱粉あるいはカチオン化澱粉とSBRラテックスを含むことを特徴とする前記第(1)項に記載のインクジェットメディア」、
(3)「前記最上層の塗工層におけるカチオン性樹脂の含有量が2%以下であることを特徴とする前記第(1)項又は第(2)項に記載のインクジェットメディア」、
(4)「塗布後にカレンダー処理を行ないJIS P 8142による75°光沢が地肌光沢が5%〜75%に調整されていることを特徴とする前記第(1)項に記載のインクジェットメディア」、
(5)「前記第(1)項に記載されるインクジェットメディアに用いられるインクであり、少なくとも粒子状の色材、グリセリン、水溶性有機溶剤、水、界面活性剤、および樹脂エマルジョンから構成され、表面張力が15〜30mN/mであることを特徴とするインク」、
(6)「前記インクが、着色剤として分散性着色剤を含有し、該分散性着色剤の平均粒径が0.01〜0.16μmであることを特徴とする前記第(5)項に記載のインク」、
(7)「前記第(1)項乃至第(4)項のいずれかに記載のメディアを使用し、少なくとも粒子状の色材、グリセリン、水溶性有機溶剤、水、界面活性剤、および樹脂エマルジョンから構成され、表面張力が15〜30mN/mであるインクを使用し、インクの最大付着量を20g/m2以下として印字することを特徴とするインクジェット記録方法」、
(8)「前記インクに刺激を印加し、該インクを飛翔させて前記記録メディアに画像を形成するインク飛翔工程を少なくとも含むことを特徴とする前記第(7)項に記載のインクジェット記録方法」、
(9)「前記刺激が、熱、圧力、振動及び光から選択される少なくとも1種であることを特徴とする前記第(8)項に記載のインクジェット記録方法」。
我々はより低コストで高速かつ画像信頼性、後加工性の高いインクジェット記録方法を実現するにあたり、特に従来のインクジェット専用コート紙のコート層の処方構成の延長ではなく、水系顔料インクに特化した新たな処方構成のメディアと超浸透性の水系顔料インクで商業印刷画質を実現すべく、メディア、インクの処方構成とそのマッチング特性について検討を行なった。また、メディアコート層処方はそのままで、コート層塗布後のキャレンダー処理条件を変えることにより、一般の商業印刷用紙の様に様々な地肌光沢に対応できるメディアを実現することも目標とした。
すなわち、塗布工程後のキャレンダー処理だけで地肌光沢の品ぞろえを増やすことができるメディア処方の開発を目標のひとつとした。
より詳細に説明すると、我々の検討に拠れば、メディアのコート層を構成する顔料の種類を詳細に限定し、かつ塗工層全体の吸油量特性を一定の範囲にすることで、低コストかつ高画質かつ高速に印字可能で、さらにキャレンダー加工条件だけで様々な地肌光沢を調節可能で、かつキャレンダー処理で地肌光沢を変えてもマッチング特性が大きく変わらず、マット地合のメディアに印字した際の画像光沢も高く、商業印刷の風合いに非常に近いメディアを実現することが可能となった。
本発明によれば、前記コート層は、顔料及びバインダー(結着剤)を含有してなり、更に界面活性剤、その他の成分を含有してなる。前記顔料としては、少なくとも軽質炭酸カルシウム、カオリン、ゲル法シリカを同時に含むことにより、風合いを印刷用紙に似せたまま一定のインク吸収を確保でき、かつキャレンダー加工条件の強弱によって地肌光沢を調整することができると同時にキャレンダーの強弱や有無でインク吸収特性が大きく変わらないメディアが実現できる。
まず必須顔料の一つであるカオリンはキャレンダーを掛けた際に地肌光沢を上げるために必要な成分であり、この成分が無いと、キャレンダー工程で地肌光沢を調整することが困難となる。前記カオリンには、デラミネーテッドカオリン、焼成カオリン、含水カオリン等があるが、光沢発現性を考慮すると、平均粒子径が2μm以下であることが望ましい。
前記カオリンの添加量は、前記塗工層の全顔料100質量部に対し60質量部以上が好ましい。前記添加量が60質量部未満であると、光沢度において十分な効果が得られないことがある。前記添加量の上限は特に制限はないが、カオリンの流動性、特に高せん断力下での増粘性を考慮すると、塗工適性の点から、80重量%以下がより好ましい。
このゲル法シリカの配合比が多いほどインクの吸収性は向上するが、逆にキャレンダー加工時の地肌光沢が低下することに加え、ドット径が小さくなる傾向がある。ドット径が小さくなってしまうと高速印字を行なった際にバンディングが目立つようになる。またこれらシリカは酸性度が強く、紙の表面pHを下げてしまう傾向がある。表面pHが7より下がるとオフセット印刷適性が大きく低下する傾向があることに加え、これらシリカゲルはオフセットインキが乾燥過程で紙中に染み込み画像濃度が低下するドライダウンの原因となりやすい。そのため全顔料の15%以下であることが望ましく、更に望ましくは10%以下であることが望ましい。またシリカを多く入れることにより、キャレンダー処理の有無によるマッチング特性の変化が非常に大きくなる傾向があり、その点からも15%以下であることが望ましい。また、少なすぎると、インク吸収性が不十分となりやすいため、全顔料の5重量%以上は含まれていることが望ましい。
各顔料の給油量はJIS K5101に基づき測定された値を用いた。
トータル吸油量は成分となる各顔料の吸油量に各顔料の配合比を掛けたものの和とした。即ち、顔料Aの吸油量がA(ml/100g)、顔料Bの吸油量がB(ml/100g)、顔料Cの吸油量がC(ml/100g)で、各々の配合比がa:b:cの場合、(A×a+B×b+C×c)/(a+b+c)となる。
キャレンダー処理を行わず、マット状の地肌光沢のメディアでも、印字後の画像光沢を十分に発現させるためには、これら顔料の吸油量の平均が120ml/100g以下である必要がある。これより多いと画像光沢が出にくくなり、オフセット印刷様の質感が得られない。
逆に吸油量の平均がこれ以下であると、本発明のインクを用いても、高速に印字した際に画像濃度の高い部分でビーディングやブリードが顕著となってくる。これを防ぐためには平均吸油量が70ml/100g以上である必要がある。
前記無機顔料としては、例えば、タルク、亜硫酸カルシウム、チタンホワイト、炭酸マグネシウム、二酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛、クローライトなどが挙げられる。
前記有機顔料としては、例えば、スチレン−アクリル共重合体粒子、スチレン−ブタジエン共重合体粒子、ポリスチレン粒子、ポリエチレン粒子等の水溶性ディスパージョンがある。これら有機顔料は2種以上が混合されてもよい。
前記有機顔料には、その形態において、密実型、中空型、ドーナツ型等があるが、光沢発現性、表面被覆性及び塗工液の流動性のバランスを鑑み、平均粒子径は0.2〜3.0μmが好ましく、より好ましくは空隙率40%以上の中空型が採用される。
本発明で使用されるコート層のバインダーは、コート層を構成する顔料及び基紙との接着力が強いと共に、ブロッキングを起こさない特定水性樹脂、エマルジョンであることがが極めて好ましく、さらに商業印刷用紙で用いるインクとのマッチング性も兼ね備えたものであることが極めて好ましい。特に印刷のトラブルとなりやすいパイリングや浮き汚れの発生を防ぐためには、一般的な印刷用紙に使用されている澱粉、もしくは変性澱粉に加え、インクジェット用紙ではあまり用いられない、スチレン−ブタジエン(SBR)ラテックスを含有させることが極めて好ましい。通常このSBRラテックスをインクジェットメディアに入れるとメディア表面が疎水性になり、インクジェットインクの濡れ性が悪化すること、またインクジェットインクの定着剤として用いられるカチオン剤との相性が悪いため、従来はインクジェット用紙には殆んど用いられないが、オフセット印刷適性を高めるために極めて好ましい。
前記澱粉としては、酸化デンプン、エステル化デンプン、酵素変性デンプン、カチオン化デンプンなどのデンプン類が挙げられる。
前記水性結着剤としては、カゼイン、大豆タンパク質類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等の繊維素誘導体、スチレン−アクリル樹脂、イソブチレン−無水マレイン酸樹脂、アクリルエマルジョン、酢ビエマルジョン、塩化ビニリデンエマルジョン、ポリエステルエマルジョン、アクリルニトリルブタジエンラテックス等を挙げることができる。
本発明のインクは、インク吸収の少ないメディアへの適性を鑑みて発明されたものであり、通常のインクジェットインクに比べて表面張力が小さいために濡れ性に優れ、空隙の少ないメディアに対してもキャリアの浸透性が強く、かつ微量のキャリアが浸透しただけでインク粘度が大きく上昇する特性を示す。このため従来は隣接ドットが簡単に融合してしまうような浸透性が劣るメディアに対しても着弾後隣接ドットと融合し難く、安定的にドット形成が可能である。さらに、色材はメディア内部にほとんど浸透せずに表面に残るため、同じアドレスに重ねて滴を置く必要が少なく、トータルで非常に少量のインクでも十分な発色、画像濃度が得られる。
本発明では、インク中の色材の染み込み過ぎを防ぎ、効率的にメディア表面近傍に偏在させると同時に、インクの乾燥性を確保するために、インク総量が厳しく制限される必要がある。インク総量とは、画像を形成する際の重要なパラメーターであり、最高濃度のベタ画像を形成する際の単位面積当たりのインク量のことを指す。本発明では、このインク総量を規定することで、インク吸収の悪いメディアに対しても、ビーディングやブリードの少ない均一な画像を形成することが可能となる。逆にこの上限を超えて、従来のインクジェット記録のように多量のインクを使用すると、コート層の色材分離能力が追いつかず、インク溶媒と一緒にインクの色材顔料が浸透してしまい裏抜けしたり、インクの溶媒成分の浸透が間に合わず、作像に大きく支障をきたすため、品質の良い画像が得られない。
これは、従来の染料インクとインクジェット専用メディアの組み合わせと異なり、本発明の顔料インクとメディアの場合、色材はメディア表面に堆積した形で存在しており、メディアの表面を覆うのに必要な量の色材があれば、それ以上の色材は無駄となるばかりか、本発明の高浸透インクを用いてさえも、余ったインク溶剤が隣接ドットと干渉し、ビーディングやブリードを発生させてしまうためである。
特に本発明のインクを使用しても、従来のインクジェット記録のようにインクの総量規制値を高く設定してしまうと、ベタ部やシャドー部で多くのインク量が使用され、メディアの色材分離能を超え、画像が滲んだり、乾燥性が大きく低下したりする。
また、キャリアの浸透量は、浸透剤(EHD)の量並びに、フッ素系界面活性剤のFS300の添加量で、容易に調整することができる。
基本的にこのインク総量は少なければ少ないほどコート層の顔料分離能力が発揮されるが、あまりに少なくすると印字後の画像ドット径が小さくなりすぎてしまうという副作用もあるため、目的とする画像に応じてこの範囲内でインク総量を設定するのが望ましい。
次に「総量規制」処理について説明する。
総量規制処理は図19のような処理となる。ここで示す総量規制値とはインクが過多に付着することにより発生する現象、例えばインク溢れ(ビーディング)や耐コックリング性低下により発生するコスレや転写、用紙詰まりが発生しないよう評価した結果から求まるインク滴量のことである。
総量規制値の規定の仕方としては、例えば600×600dpi 100×100のマスクサイズにおける滴量(単位はpl)で表わすことができる。
本発明にて実施される、前記記録メディア上に印写を行なう場合の総量規制値としては、発明者らが実験を行なったところ普通紙の総量規制値と同程度、絹目光沢紙における総量規制値の約55%の滴量が妥当である。また、実際に総量規制処理が掛かる事象としては入力値から得られた滴量が総量規制値よりも多い場合であり、その場合、Bkインクの滴量は保存し、CMY各色のインク滴量を減らすことによって、総量規制値以下の滴量に抑える処理を行なう。総量規制処理部とγテーブルは順序を逆にすることもできる。なお本発明においては、インク総量は、重量法を用いて測定した。具体的にはインクジェット専用紙であるスーパーファイン専用紙(エプソン社製)に5cm×20cmの矩形ベタ画像を最高濃度で印字し、印字直後に重量を測定し、印字前の重量を差し引き、その値を100倍してインク総量とした。
また、さらに本発明の顔料インクの条件としては、インク中に色材顔料の定着を促進する樹脂成分を含むことが極めて好ましい。定着を促進する樹脂成分とは、色材顔料とメディア表面、もしくは色材顔料間の接着力を一定以上に保つものであり、この樹脂成分が無いと印字した後に色材顔料が剥がれてしまう。定着成分は単独でインクに含まれていても、色材粒子の表面に吸着・化学結合されていても良い。この定着剤としては低分子や水溶性樹脂でも良いが、インクの粘度調整の観点から樹脂エマルジョンであることが望ましい。
また、本発明に必須の顔料インクの条件としては、非常に浸透性が高いものでなくてはならず、その条件とは表面張力が30mN/m以下であることが判明した。表面張力が30mN/mより大きいとインクの浸透が遅く画像が滲んでしまう現象が発生するため、高品位な画像が得られない。表面張力は低ければ低いほど顔料と溶剤の分離能が向上するため、より低いほうが望ましい。インクの表面張力は、浸透剤(EHD)の量並びに、フッ素系界面活性剤のFS300の添加量により、容易に調整することができる。
本発明の超高浸透インクは、従来の空隙型インクジェット専用メディアにも印字可能である。但し、本発明の記録メディアに印字した場合と比べてインク吸収速度が速すぎるため、インク滴がメディア表面に着弾した後ドットが濡れ広がる前に溶媒が浸透してしまい、ドット径が小さくなってしまう。その結果濃度の低下や粒状感の増大等が発生し易くなる。そのため高品位な画像を作成するためには本発明の記録メディアよりも解像度を上げて印字する必要が生じてしまうため、印字速度の低下やインク消費量の増大を招く。したがって本発明の記録メディアを使用するほうが望ましい。
ここで、前記表面張力は、例えば、表面張力測定装置(協和界面科学株式会社製、CBVP−Z)を用い、白金プレートを使用して25℃で測定することができる。
本発明のインクの固形分は、3wt%以上であることが望ましい。この濃度より低いと、乾燥時の粘度上昇が緩やかで、画像が滲みやすい傾向がある。高ければ高いほど良いが、あまりに高いとノズル詰まりが激しくなり、画像に抜け等が生じやすくなる、従って5〜15wt%であることが望ましい。
本発明の支持体に使用するパルプは、バージンのケミカルパルプ(CP)、例えば、広葉樹晒クラフトパルプ、針葉樹晒クラフトパルプ、広葉樹未晒クラフトパルプ、針葉樹未晒クラフトパルプ、広葉樹晒亜硫酸パルプ、針葉樹晒亜硫酸パルプ、広葉樹未晒亜硫酸パルプ、針葉樹未晒亜硫酸パルプなどの木材及びその他の繊維原料を化学的に処理して作成されたバージンのケミカルパルプ、及び、バージンの機械パルプ(MP)、例えば、グランドパルプ、ケミグランドパルプ、ケミメカニカルパルプ、セミケミカルパルプなどの木材及びその他の繊維原料を主に機械的に処理して作成されたバージンの機械パルプを含有させてもよい。
(1)離解は、古紙をパルパーにて機械力と薬品で処理して繊維状にほぐし、印刷インキを繊維より剥離する。
(2)除塵は、古紙に含まれる異物(プラスチックなど)及びゴミをスクリーン、クリーナー等により除去する。
(3)脱墨は、繊維より界面活性剤を用いて剥離された印刷インキをフローテーション法、又は洗浄法で系外に除去する。
(4)漂白は、酸化作用や還元作用を用いて、繊維の白色度を高める。
前記古紙パルプを混合する場合、全パルプ中の古紙パルプの混合比率は、記録後のカール対策から40%以下が好ましい。
内添サイズ剤の使用量は、絶乾パルプ100重量部に対して0.1〜0.7重量部であるが、これに限定されるものではない。
本発明の支持体にコート層を塗布により付与する方法としては特に規定しないが、直接塗布する方法、他の基材上に一度塗布したものを原紙に転写する方法、スプレー等によって噴霧する方法等が利用できる。直接塗布する方法としては、例えば、ロールコーター法、エアナイフコーター法、ゲートロールコーター法、サイズプレス法、シムサイザー法、ロッドメタリングサイズプレスコータ等フィルムトランスファー方式あるいはファウンテンあるいはロールアプリケーション等によるブレードコーター方式等を挙げることができる。
これらの中でも、エアナイフコーターで仕上げる方法が好ましい。
前記塗工層液の付着量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、固形分で、5〜20g/m2が好ましい。5g/m2未満であるとインク色材成分を十分分離することができないため色材が紙中に浸透し濃度低下や文字滲みが生じてしまう。
前記含浸又は塗布の後、必要に応じて乾燥させてもよく、この場合の乾燥の温度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、100〜250℃程度が好ましい。
コート層の乾燥処理は、例えば、熱風乾燥炉、熱ドラム等を用いて行なうことができる。
カレンダーの方法としては、スーパーカレンダー、ソフトカレンダー、グロスカレンダー等があり、特に限定されない。
光沢を調整する方法としては、カレンダーの段数の増減、ニップ圧の増減等、線速の増減、カレンダー温度の高低等が挙げられる。
本発明に必須な顔料インクは、少なくとも水、粒子状の色材、色剤の定着剤、及び水溶性有機溶剤、グリセリン、界面活性剤を含有してなり、表面張力が15〜30mN/mに調整されたものであり、湿潤剤、更に必要に応じて、等のその他の成分を含有してなる。
本発明に用いられるシアン色材としては、C.I.ピグメントブルー1、2、3、15(銅フタロシアニンブルーR)、15:1、15:2、15:3(フタロシアニンブルーG)、15:4、15:6(フタロシアニンブルーE)、15:34、16、17:1、22、56、60、63、C.I.バットブルー4、同60等が挙げられる。特にフタロシアニンブルー15:3がコストや安全性当の点からも望ましい。
その他のカラー用の色材としては、粒子状の色材であれば特に限定されない。
前記着色剤としては、顔料、染料、及び着色微粒子の少なくともいずれかを用いることが好ましい。
前記着色微粒子としては、顔料及び染料の少なくともいずれかの色材を含有させたポリマー微粒子の水分散物が好適に用いられる。
ここで、前記「色材を含有させた」とは、ポリマー微粒子中に色材を封入した状態及びポリマー微粒子の表面に色材を吸着させた状態の何れか又は双方を意味する。この場合、本発明のインクに配合される色材はすべてポリマー微粒子に封入又は吸着されている必要はなく、本発明の効果が損なわれない範囲において、該色材がエマルジョン中に分散していてもよい。前記色材としては、水不溶性又は水難溶性であって、前記ポリマーによって吸着され得る色材であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
ここで、前記「水不溶性又は水難溶性」とは、20℃で水100質量部に対し色材が10質量部以上溶解しないことを意味する。また、「溶解する」とは、目視で水溶液表層又は下層に色材の分離や沈降が認められないことを意味する。
なお、前記各染料は、ポリマー微粒子に効率的に含浸される観点から、有機溶剤、例えば、ケトン系溶剤に2g/リットル以上溶解することが好ましく、20〜600g/リットル溶解することがより好ましい。
前記水溶性染料としては、カラーインデックスにおいて酸性染料、直接性染料、塩基性染料、反応性染料、食用染料に分類される染料であり、好ましくは耐水性、及び耐光性に優れたものが用いられる。
前記自己分散型顔料の体積平均粒径は、インク中において0.01〜0.16μmが好ましい。
前記顔料分散剤としては、前記親水性高分子化合物として、天然系では、アラビアガム、トラガンガム、グーアガム、カラヤガム、ローカストビーンガム、アラビノガラクトン、ペクチン、クインスシードデンプン等の植物性高分子、アルギン酸、カラギーナン、寒天等の海藻系高分子、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン等の動物系高分子、キサンテンガム、デキストラン等の微生物系高分子などが挙げられる。半合成系では、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の繊維素系高分子、デンプングリコール酸ナトリウム、デンプンリン酸エステルナトリウム等のデンプン系高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等の海藻系高分子などが挙げられる。純合成系では、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル等のビニル系高分子、非架橋ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸又はそのアルカリ金属塩、水溶性スチレンアクリル樹脂等のアクリル系樹脂、水溶性スチレンマレイン酸樹脂、水溶性ビニルナフタレンアクリル樹脂、水溶性ビニルナフタレンマレイン酸樹脂、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のアルカリ金属塩、四級アンモニウムやアミノ基等のカチオン性官能基の塩を側鎖に有する高分子化合物、セラック等の天然高分子化合物等が挙げられる。これらの中でも、アクリル酸、メタクリル酸、スチレンアクリル酸のホモポリマーや他の親水基を有するモノマーの共重合体からなるようなカルボキシル基を導入したものが高分子分散剤として特に好ましい。
前記浸透剤としては、ポリオール化合物やグリコールエーテル化合物等の水溶性有機溶剤が用いられ、特に、炭素数8以上のポリオール化合物、及びグリコールエーテル化合物の少なくともいずれかが好適に用いられる。
前記ポリオール化合物の炭素数が8未満であると、十分な浸透性が得られず、両面印刷時に記録用メディアを汚したり、記録用メディア上でのインクの広がりが不十分で画素の埋まりが悪くなるため、文字品位や画像濃度の低下が生じることがある。
前記炭素数8以上のポリオール化合物としては、例えば、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール(溶解度:4.2%(25℃))、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール(溶解度:2.0%(25℃))、などが好適である。
前記水溶性有機溶剤の添加量は0.1〜20質量%が好ましく、0.5〜10質量%がより好ましい。
前記湿潤剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリオール化合物、ラクタム化合物、尿素化合物及び糖類から選択される少なくとも1種が好適である。
前記多糖類とは、広義の糖を意味し、α−シクロデキストリン、セルロースなど自然界に広く存在する物質を含む意味に用いることができる。
前記界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、アセチレングリコール系界面活性剤、又はフッ素系界面活性剤などが挙げられ、 前記アニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、ラウリル酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートの塩、などが挙げられる。
(I−1):CH3(CH2)12O(CH2CH2O)3CH2COOH
(I−2):CH3(CH2)12O(CH2CH2O)4CH2COOH
(I−3):CH3(CH2)12O(CH2CH2O)5CH2COOH
(I−4):CH3(CH2)12O(CH2CH2O)6CH2COOH
前記パーフルオロアルキルカルボン化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルカルボン酸、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、などが挙げられる。
前記パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルキルリン酸エステルの塩、などが挙げられる。
前記パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物としては、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの硫酸エステル塩、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの塩、などが挙げられる。
これらフッ素系界面活性剤における塩の対イオンとしては、Li、Na、K、NH4、NH3CH2CH2OH、NH2(CH2CH2OH)2、NH(CH2CH2OH)3などが挙げられる。
該市販品としては、例えば、サーフロンS−111、S−112、S−113、S−121、S−131、S−132、S−141、S−145(いずれも旭硝子社製)、フルラードFC−93、FC−95、FC−98、FC−129、FC−135、FC−170C、FC−430、FC−431(いずれも住友スリーエム社製)、メガファックF−470、F1405、F−474(いずれも大日本インキ化学工業社製)、ゾニールTBS、FSP、FSA、FSN−100、FSN、FSO−100、FSO、FS−300、UR(いずれもデュポン社製)、FT−110、FT−250、FT−251、FT−400S、FT−150、FT−400SW(いずれも株式会社ネオス社製)、PF−151N(オムノバ社製)などが挙げられる。これらの中でも、信頼性と発色向上に関して良好な点から、ゾニールFS−300、FSN、FSN−100、FSO(デュポン社製)が特に好ましい。
前記表面張力としては、25℃で、30mN/m以下であることが好ましく、さらに望ましくは25mN/m以下であることが望ましい。
−樹脂エマルジョン−
前記樹脂エマルジョンは、樹脂微粒子を連続相としての水中に分散したものであり、必要に応じて界面活性剤のような分散剤を含有しても構わない。
前記分散相成分としての樹脂微粒子の含有量(樹脂エマルジョン中の樹脂微粒子の含有量)は一般的には10〜70質量%が好ましい。また、前記樹脂微粒子の粒径は、特にインクジェット記録装置に使用することを考慮すると、平均粒径10〜1000nmが好ましく、20〜300nmがより好ましい。
該市販の樹脂エマルジョンとしては、例えば、マイクロジェルE−1002、E−5002(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、日本ペイント株式会社製)、ボンコート4001(アクリル系樹脂エマルジョン、大日本インキ化学工業株式会社製)、ボンコート5454(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、大日本インキ化学工業株式会社製)、SAE−1014(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、日本ゼオン株式会社製)、サイビノールSK−200(アクリル系樹脂エマルジョン、サイデン化学株式会社製)、プライマルAC−22、AC−61(アクリル系樹脂エマルジョン、ローム・アンド・ハース製)、ナノクリルSBCX−2821、3689(アクリルシリコーン系樹脂エマルジョン、東洋インキ製造株式会社製)、#3070(メタクリル酸メチル重合体樹脂エマルジョン、御国色素社製)などが挙げられる。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、必要に応じて適宜選択することができ、例えば、pH調整剤、防腐防黴剤、防錆剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、酸素吸収剤、光安定化剤、などが挙げられる。
該pH調製剤としては、例えば、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミン、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属元素の水酸化物;水酸化アンモニウム、第4級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホニウム水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩、などが挙げられる。
前記インクの粘度は、25℃で、1cps以上30cps以下が好ましく、2〜20cpsがより好ましい。前記粘度が20cpsを超えると、吐出安定性の確保が困難になることがある。
前記pHとしては、例えば、7〜10が好ましい。
本発明の記録液を所望の物性にするため、あるいは乾燥による記録ヘッドのノズルの詰まりを防止するためなどの目的で、色材の他に、水溶性有機溶媒を使用することが好ましい。水溶性有機溶媒には湿潤剤、浸透剤が含まれる。湿潤剤は乾燥による記録ヘッドのノズルの詰まりを防止することを目的に添加される。湿潤剤の具体例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−へキサンジオール、グリセリン、1,2,6−へキサントリオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、ペトリオール等の多価アルコール類、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエ−テル額;N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、ε−カプローラクタム等の含窒素複素環化合物;ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等のアミン類、ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノ−ル等の含硫黄化合物類、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン、γ−ブチローラクトン等である。これらの溶媒は、水とともに単独もしくは複数混合して用いられる。
本発明の記録液の粘度は、1.0〜20.0cPであることが好ましく、吐出安定性の観点からは3.0〜10.0cPであることがさらに好ましい。
本発明の記録液のpHは3〜11であることが好ましく、接液する金属部材の腐食防止の観点からは6〜10であることがさらに好ましい。
防腐防黴剤としてはベンゾトリアゾール、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、イソチアゾリン系化合物、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム等が使用できる。
本発明のインクメディアセットにおけるインクは、インクジェットヘッドとして、インク流路内のインクを加圧する圧力発生手段として圧電素子を用いてインク流路の壁面を形成する振動板を変形させてインク流路内容積を変化させてインク滴を吐出させるいわゆるピエゾ型のもの(特開平2−51734号公報参照)、あるいは、発熱抵抗体を用いてインク流路内でインクを加熱して気泡を発生させるいわゆるサーマル型のもの(特開昭61−59911号公報参照)、インク流路の壁面を形成する振動板と電極とを対向配置し、振動板と電極との間に発生させる静電力によって振動板を変形させることで、インク流路内容積を変化させてインク滴を吐出させる静電型のもの(特開平6−71882号公報参照)などいずれのインクジェットヘッドを搭載するプリンタにも良好に使用できる。
本発明のインクカートリッジは、本発明の前記インクメディアセットにおけるインクを容器中に収容してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の部材等を有してなる。前記容器としては、特に制限はなく、目的に応じてその形状、構造、大きさ、材質等を適宜選択することができ、例えば、アルミニウムラミネートフィルム、樹脂フィルム等で形成されたインク袋などを少なくとも有するもの、などが好適に挙げられる。
インクカートリッジ(200)は、図1に示すように、インク注入口(242)からインク袋(241)内に充填され、排気した後、該インク注入口(242)は融着により閉じられる。使用時には、ゴム部材からなるインク排出口(243)に装置本体の針を刺して装置に供給される。
インク袋(241)は、透気性のないアルミニウムラミネートフィルム等の包装部材により形成されている。このインク袋(241)は、図2に示すように、通常、プラスチック製のカートリッジケース(244)内に収容され、各種インクジェット記録装置に着脱可能に装着して用いられるようになっている。
本発明のインクカートリッジは、本発明の前記インクメディアセットにおけるインクを収容し、各種インクジェット記録装置に着脱可能に装着して用いることができ、また、後述する本発明のインクジェット記録装置に着脱可能に装着して用いるのが特に好ましい。
本発明のインクジェット記録装置は、インク飛翔手段を少なくとも有してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の手段、例えば、刺激発生手段、制御手段等を有してなる。
本発明のインクジェット記録方法は、インク飛翔工程を少なくとも含み、更に必要に応じて適宜選択したその他の工程、例えば、刺激発生工程、制御工程等を含む。
本発明のインクジェット記録方法は、本発明のインクジェット記録装置により好適に実施することができ、前記インク飛翔工程は前記インク飛翔手段により好適に行なうことができる。また、前記その他の工程は、前記その他の手段により好適に行なうことができる。
前記インク飛翔工程は、本発明の前記インクメディアセットにおけるインクに、刺激を印加し、該インクを飛翔させて前記インクメディアセットにおける記録用メディアに画像を記録する工程である。
前記インク飛翔手段は、本発明の前記インクメディアセットにおけるインクに、刺激を印加し、該インクを飛翔させて前記インクメディアセットにおける記録用メディアに画像を記録する手段である。該インク飛翔手段としては、特に制限はなく、例えば、インク吐出用の各種のノズル、などが挙げられる。
本発明においては、該インクジェットヘッドの液室部、流体抵抗部、振動板、及びノズル部材の少なくとも一部がシリコン及びニッケルの少なくともいずれかを含む材料から形成されることが好ましい。
また、インクジェットノズルのノズル径は、30μm以下が好ましく、1〜20μmが好ましい。
また、インクジェットヘッド上にインクを供給するためのサブタンクを有し、該サブタンクにインクカートリッジから供給チューブを介してインクが補充されるように構成することが好ましい。
また、本発明のインクジェット記録方法では、300dpi以上の解像度において、最大インク付着量が8〜20g/m2であることが好ましい。
なお、前記刺激発生手段としては、例えば、加熱装置、加圧装置、圧電素子、振動発生装置、超音波発振器、ライト、などが挙げられ、具体的には、例えば、圧電素子等の圧電アクチュエータ、発熱抵抗体等の電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータ等、などが挙げられる。
なお、前記制御手段としては、前記各手段の動きを制御することができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シークエンサー、コンピュータ等の機器が挙げられる。
の態様について、図面を参照しながら説明する。図3に示すインクジェット記録装置は、装置本体(101)と、装置本体(101)に装着した用紙を装填するための給紙トレイ(102)と、装置本体(101)に装着され画像が記録(形成)された用紙をストックするための排紙トレイ(103)と、インクカートリッジ装填部(104)とを有する。
インクカートリッジ装填部(104)の上面には、操作キーや表示器などの操作部(105)が配置されている。インクカートリッジ装填部(104)は、インクカートリッジ(201)の脱着を行なうための開閉可能な前カバー(115)を有している。
記録ヘッド(134)を構成するインクジェット記録用ヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどをインクを吐出するためのエネルギー発生手段として備えたものなどを使用できる。
また、キャリッジ(133)には、記録ヘッド(134)に各色のインクを供給するための各色のサブタンク(135)を搭載している。サブタンク(135)には、図示しないインク供給チューブを介して、インクカートリッジ装填部(104)に装填された本発明のインクカートリッジ(200)から本発明の前記インクメディアセットにおけるインクが供給されて補充される。
このとき、帯電ローラ(156)によって搬送ベルト(151)が帯電されており、用紙(142)は、搬送ベルト(151)に静電吸着されて搬送される。そこで、キャリッジ(133)を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド(134)を駆動することにより、停止している用紙(142)にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙(142)を所定量搬送後、次行の記録を行なう。記録終了信号又は用紙(142)の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙(142)を排紙トレイ(103)に排紙する。
そして、サブタンク(135)内のインクの残量ニアーエンドが検知されると、インクカートリッジ(200)から所要量のインクがサブタンク(135)に補給される。
図6は本発明を適用したインクジェットヘッドの要素拡大図、図7は同ヘッドのチャンネル間方向の要部拡大断面図である。
このインクジェットヘッドは、図示してないインク供給口(図6の表面方向から奥方向(紙の裏面方向)に向かってインクを供給する)と共通液室(12)となる彫り込みを形成したフレーム(10)と、流体抵抗部(21)、加圧液室(22)となる彫り込みとノズル(31)に連通する連通口(23)を形成した流路板(20)と、ノズル(31)を形成するノズル板(30)と、凸部(61)、ダイヤフラム部(62)およびインク流入口(63)を有する振動板(60)と、振動板(60)に接着層(70)を介して接合された積層圧電素子(50)と、積層圧電素子(50)を固定しているベース(40)を備えている。ベース(40)はチタン酸バリウム系セラミックからなり、積層圧電素子(50)を2列配置して接合している。
積層圧電素子(50)は、厚さ10〜50μm/1層のチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)の圧電層(51)と、厚さ数μm/1層の銀・パラジューム(AgPd)からなる内部電極層(52)とを交互に積層している。内部電極層(52)は両端で外部電極(53)に接続する。
積層圧電素子(50)はハーフカットのダイシング加工により櫛歯上に分割され、1つ毎に駆動部(56)と支持部(57)(非駆動部)として使用(図7)する。
2つの外部電極(53)のうち一方(図の表面方向又は奥方向(紙の裏面方向)で内部電極層(52)の一端に連なる)の外側端はハーフカットのダイシング加工で分割されるように、切り欠き等の加工により長さを制限しており、これらは複数の個別電極(54)となる。他方はダイシングでは分割されずに導通しており、共通電極(55)となる。
駆動部の個別電極(54)にはFPC(80)が半田接合されている。また、共通電極(55)は積層圧電素子の端部に電極層を設けて回し込んでFPC(80)のGnd電極に接合している。FPC(80)には図示しないドライバICが実装されており、これにより駆動部(56)への駆動電圧印加を制御している。
この振動板(60)の島状凸部(61)と積層圧電素子(50)の可動部(56)、振動板(60)とフレーム(10)の結合は、ギャップ材を含んだ接着層(70)をパターニングして接着している。
エッチングで残された部分が加圧液室(22)の隔壁(24)となる。また、このヘッドではエッチング幅を狭くする部分を設けて、これを流体抵抗部(21)とした。
インク供給口と共通液室(12)となる彫り込みを形成するフレーム(10)は樹脂成形で作製している。
その後、インク滴吐出の終了に伴い、加圧液室(22)内のインク圧力が低減し、インクの流れの慣性と駆動パルスの放電過程によって加圧液室(22)内に負圧が発生してインク充填行程へ移行する。このとき、インクタンクから供給されたインクは共通液室(12)に流入し、共通液室(12)からインク流入口(63)を経て流体抵抗部(21)を通り、加圧液室(22)内に充填される。
流体抵抗部(21)は、吐出後の残留圧力振動の減衰に効果がある反面、表面張力による最充填(リフィル)に対して抵抗になる。流体抵抗部を適宜に選択することで、残留圧力の減衰とリフィル時間のバランスが取れ、次のインク滴吐出動作に移行するまでの時間(駆動周期)を短くできる。
本発明の画像形成方法に用いられるインクのように、比較的低い表面張力を有するインクを用いる場合、ノズルプレートは撥水性、撥インク性に優れていることが望ましい。これは、撥水性、撥インク性に優れるノズルプレートを用いることで、低い表面張力のインクでもインクのメニスカスが正常に形成でき、その結果、インク滴の形成(粒子化)が良好にできるためである。メニスカスが正常に形成されると、インクが噴射する際に一方方向にインクが引っ張られることがなくなり、その結果、インクの噴射曲がりが少なく、ドット位置精度が高い画像を得ることができる。
また、本発明のインクメディアセットに用いられるメディア(用紙)のように、吸収性が低いメディアに印刷する際にはドット位置精度の善し悪しが画像品質に顕著に現れる。つまり、吸収性が低いメディアの上ではインクが広がりづらいため、ドット位置精度が少しでも低くなるとメディアをインクが埋めきらない箇所、つまり、白抜け部が生じてしまう。この埋めきれない箇所は画像濃度ムラ、画像濃度低下につながり、画像品質の低下に現れる。
ところが、本発明で用いるインクジェットヘッドは低表面張力のインクを用いてもドット位置精度が高いため、吸収性が低いメディアを用いてもインクがメディアを埋めることができるため、画像濃度ムラや画像濃度低下にならず、高い画像品質の印刷物を得ることができる。
(表面粗さ)
本発明で用いられる撥インク層の表面粗さRaは、0.2μm以下にすることが好ましい。表面粗さRaを0.2μm以下にすることで、ワイピング時の拭き残しを低減することができる。
図8、図9、図10は、本発明により作成したインクジェットヘッドノズル板の断面図である。
本実施形態では、インクジェットヘッドの基材であるノズル板(2)がNiの電鋳により作製され、その表面に膜厚0.1μm以上のシリコーン樹脂皮膜である撥インク膜(1)が形成されており、その表面粗さはRa=0.2以下にすることが好ましい。また、撥インク膜(1)の膜厚は0.5μm以上であることがより好ましい。
インク(3)の充填時には、図9(c)に示すように、シリコーン樹脂皮膜による撥インク膜(1)とノズル板(2)の境界部分にメニスカス(液面)Pが形成される。
インクジェットヘッドのインク吐出用の開口部が開設された面に形成された撥インク膜の該開口部近傍における当該開口部の中心線に垂直な平面での断面積が、基材表面から離れるにつれて順次大きくなっていくよう形成される。
上記した開口部の中心線を含む平面での断面における撥インク膜の当該開口部近傍の曲線の曲率半径が、該撥インク膜の厚み以上であることが好ましい。
上記した開口部の中心線を含む平面での断面における撥インク膜の当該開口部縁端から当該開口部近傍の曲線が略円弧曲線をなし、該円弧の曲率半径が、該撥インク膜の厚み以上であることが好ましい。
上記した開口部の中心線を含む平面での断面における撥インク膜の当該開口部縁端を通る接線が、当該端部を含むノズル部材表面からの角度が90度未満であることが好ましい。
この厚み(d)は、撥インク膜(1)の開口部分であるラウンド部分以外の部分における厚みであり、好ましくは撥インク膜の最大厚みであってよい。
このことにより、メニスカスの形成面を安定させることができるため、本ノズル板(2)を含むインクジェットヘッドを用いた画像形成装置で画像形成を行なう際のインクの噴射安定性を良好なものとすることができる。
下記の表1は、本実施形態でのインクジェットヘッドでの撥インク膜(1)における、ノズル板(2)の開口部縁端から開口部縁端近傍の形状と、ノズル周囲のインク溜まり、エッジ剥離、噴射安定性に関して評価した結果である。
ラウンド形状のものでは、何れもインク溜まりは発生しなかったが、比較例として図10(a)に例示するようなr<dのもので一部エッジの剥離が発生し、図10(b)に例示するようなθ>90度のものでは液滴の噴射が不安定な結果であった。
図11は、本実施形態に係るディスペンサ(4)を用いた塗布により、シリコーン樹脂を塗布して撥インク膜(1)を形成する構成を示す図である。
Ni電鋳によるノズル(2)のインク吐出面側にシリコーン溶液を塗布するためのディスペンサ(4)が配置され、ノズル板(2)とニードル(5)先端とが予め定められた一定の距離間隔を保ったままとなるように、ニードル(5)先端からシリコーンを吐出しながらディスペンサ(4)を走査することにより、上述した図9、図10に示したようにノズル板(2)のインク吐出面に選択的にシリコーン樹脂皮膜を形成することができた。
すなわち、塗布動作のための走査方向を1方向のみとすることができ、図12(b)のように方向を変えたり、反対方向に走査したりといった必要をなくすることができる。
このように気体(6)をノズル孔から噴射しながら塗布を行なうことにより、ノズル板(2)のノズル孔を除くノズル表面だけにシリコーン樹脂皮膜を形成することができる。
すなわち、上述したインク吐出面の撥インク膜(1)に加えて、ノズル板(2)の開口部縁端から予め定められた深さまでごく薄い撥インク膜(1a)(開口部内壁の撥インク膜)を形成することができる。
図15は、本発明のインクジェットヘッドの一実施例を示した図で、エキシマレーザ加工でノズル孔が形成された状態を示している。ノズル板(43)は樹脂部材(121)と高剛性部材(125)とを熱可塑性接着剤(126)で接合したもので、樹脂部材(121)の表面はSiO2薄膜層(122)とフッ素系撥水層(123)を順次積層形成したものであり、樹脂部材(121)に所要径のノズル孔(44)を形成し、高剛性部材(125)にはノズル孔(44)に連通するノズル連通口(127)を形成している。SiO2薄膜層(122)の形成には、比較的熱のかからない、すなわち、樹脂部材に熱的影響の発生しない範囲の温度で成膜可能な方法で形成する。具体的にはスパッタリング、イオンビーム蒸着、イオンプレーティング、CVD(化学蒸着法)、P−CVD(プラズマ蒸着法)などが適しているといえる。
撥インク層の材料はインクをはじく材料であればいずれも用いることができるが、具体的には、フッ素系撥水材料、シリコーン系撥水材料を挙げることができる。
フッ素系撥水材料については、いろいろな材料が知られているが、ここでは、パーフルオロポリオキセタン及び変性パーフルオロポリオキセタンの混合物(ダイキン工業製、商品名:オプツールDSX)を1A〜30Aの厚さに蒸着することで必要な撥水性を得ている。実験結果では、オプツールDSXの厚さは、10Aでも20A,30Aでも撥水性,ワイピング耐久性能に差は見られなかった。よって、コストなどを考慮するとより好適には、1A〜20Aが良い。また、フッ素系撥水層(123)の表面には樹脂製のフィルムに粘着材を塗布した粘着テープ(124)が貼り付けられていて、エキシマレーザ加工時の補助機能をはたしている。
また、シリコーン系撥水材料を用いることもできる。
シリコーン系撥水材料としては、室温硬化型の液状シリコーンレジンもしくはエラストマーがあり、基材表面に塗布され、室温で大気中に放置することにより重合硬化して撥インク性の皮膜が形成されることが好ましい。
上記したシリコーン系撥水材料は加熱硬化型の液状シリコーンレジンもしくはエラストマーであり、基材表面に塗布され、加熱処理することにより硬化し撥インク性の皮膜を形成することであってもよい。
シリコーン系撥水材料は紫外線硬化型の液状シリコーンレジンもしくはエラストマーであり、基材表面に塗布され、紫外線を照射することにより硬化し撥インク性の皮膜を形成することであってもよい。
図16は、ノズル孔を加工する際に使用するエキシマレーザ加工機の構成を示した図で、レーザ発振器(81)から射出されたエキシマレーザビーム(82)はミラー(83)、(85)、(88)によって反射され、加工テーブル(90)に導かれている。レーザビーム(82)が加工テーブル(90)に至るまでの光路には、加工物に対して最適なビームが届くように、ビームエキスパンダ(84)、マスク(86)、フィールドレンズ(87)、結像光学系(89)が所定の位置に設けられている。加工物(ノズルプレート)(91)は加工テーブル(90)の上に載置され、レーザビームを受けることになる。加工テーブル(90)は、周知のXYZテーブル等で構成されていて、必要に応じて加工物(91)を移動し所望の位置にレーザビームを照射することができるようになっている。
ここでレーザは、エキシマレーザを利用して説明したが、アブレーション加工が可能である短波長な紫外光レーザであれば、種々なレーザが利用可能である。
撥インク層の臨界表面張力は5〜40mN/mであることが好ましい。さらに、5〜30mN/mであることがより好ましい。30mN/mを超えると、長期の使用においてインクがノズルプレートに対して濡れすぎる現象が生じるため、繰り返し印刷をしているとインクの吐出曲がりや粒子化異常が生じてしまう。また、40mN/mを超えると、初期からノズルプレートに対して濡れすぎる現象が生じるため、初期からインクの吐出曲がりや粒子化異常が生じてしまう。
表2に記載する撥インク材料をアルミニウム基盤上に塗布し、加熱乾燥することで撥インク層つきノズルプレートを作成した。撥インク層の臨界表面張力を測定したところ表2のようになった。
この直線がY=1(θ=0)となるときの表面張力を臨界表面張力γcとして算出することができる。その他の方法として、Fowkes法、Owens and Wendt法、Van Oss法を用いて臨界表面張力を求めることもできる。
前述のヘッド作成方法と同様に撥インク層つきノズルプレートを用いてインクジェットヘッドを作製した。これに後述の製造例5のシアンインクを用いてインクを噴射させた。インクの飛翔課程をビデオ撮影して観察したところ、いずれのノズルプレートを用いた場合にも正常に粒子化していることを確認し、吐出安定性が良好であることを確認した。
本発明のインクジェット記録方法により記録されたインク記録物は、本発明のインク記録物である。本発明のインク記録物は、本発明の前記インクメディアセットにおける記録用メディア上に前記インクメディアセットにおけるインクを用いて形成された画像を有してなる。
前記記録物は、高画質で滲みがなく、経時安定性に優れ、各種の印字乃至画像の記録された資料等として各種用途に好適に使用することができる。
前述のヘッド作成方法と同様に撥インク層つきノズルプレートを用いてインクジェットヘッドを作製した。これに製造例1のシアンインクを用いてインクを噴射させた。インクの飛翔課程をビデオ撮影して観察したところ、いずれのノズルプレートを用いた場合にも正常に粒子化していることを確認し、吐出安定性が良好であることを確認した。
<顔料インクの調整>
(製造例1 シアン)
−銅フタロシアニン顔料含有ポリマー微粒子分散体の調製−
機械式攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、還流管、及び滴下ロートを備えた1Lフラスコ内を十分に窒素ガスで置換した後、スチレン11.2g、アクリル酸2.8g、ラウリルメタクリレート12.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート4.0g、スチレンマクロマー(東亜合成株式会社製、商品名:AS−6)4.0g、及びメルカプトエタノール0.4gを仕込み、65℃に昇温した。次に、スチレン100.8g、アクリル酸25.2g、ラウリルメタクリレート108.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート36.0g、ヒドロキシエチルメタクリレート60.0g、スチレンマクロマー(東亜合成株式会社製、商品名:AS−6)36.0g、メルカプトエタノール3.6g、アゾビスジメチルバレロニトリル2.4g、及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を2.5時間かけてフラスコ内に滴下した。
滴下終了後、アゾビスジメチルバレロニトリル0.8g、及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を0.5時間かけてフラスコ内に滴下した。65℃にて1時間熟成した後、アゾビスジメチルバレロニトリル0.8gを添加し、更に1時間熟成した。反応終了後、フラスコ内に、メチルエチルケトン364gを添加し、濃度が50質量%のポリマー溶液800gを得た。次に、ポリマー溶液の一部を乾燥し、ゲルパーミエイションクロマトグラフィー(標準:ポリスチレン、溶媒:テトラヒドロフラン)で測定したところ、重量平均分子量(Mw)は15000であった。
次に、得られたポリマー溶液28g、銅フタロシアニン顔料26g、1mol/L水酸化カリウム水溶液13.6g、メチルエチルケトン20g、及びイオン交換水30gを十分に攪拌した。その後、3本ロールミル(株式会社ノリタケカンパニー製、商品名:NR−84A)を用いて20回混練した。得られたペーストをイオン交換水200gに投入し、十分に攪拌した後、エバポレーターを用いてメチルエチルケトン及び水を留去し、固形分量が20.0質量%の青色のポリマー微粒子分散体160gを得た。
得られたポリマー微粒子について、粒度分布測定装置(マイクロトラックUPA、日機装株式会社製)で測定した平均粒子径(D50%)は93nmであった。
−ジメチルキナクリドン顔料含有ポリマー微粒子分散体の調製−
製造例1において、銅フタロシアニン顔料を顔料ピグメントレッド122に変更した以外は、製造例1と同様にして、赤紫色のポリマー微粒子分散体を調製した。
得られたポリマー微粒子について、粒度分布測定装置(マイクロトラックUPA、日機装株式会社製)で測定した平均粒子径(D50%)は127nmであった。
−モノアゾ黄色顔料含有ポリマー微粒子分散体の調製−
製造例1において、銅フタロシアニン顔料を顔料ピグメントイエロー74に変更した以外は、製造例1と同様にして、黄色のポリマー微粒子分散体を調製した。
得られたポリマー微粒子について、粒度分布測定装置(マイクロトラックUPA、日機装株式会社製)で測定した平均粒子径(D50%)は76nmであった。
−カーボンブラック分散液の調製−
市販のpH2.5の酸性カーボンブラック(キャボット社製、商品名:モナーク1300)300gを水1000ミリリットルに良く混合した。その後、次亜塩素酸ソーダ(有効塩素濃度12%)450gを滴下して、100〜105℃にて8時間撹拌した。この液に更に次亜塩素酸ソーダ(有効塩素濃度12%)100gを加え、横型分散機で3時間分散した。得られたスラリーを水で10倍に希釈し、水酸化リチウムにてpHを調整し、電導度0.2mS/cmまで限外濾過膜にて脱塩濃縮し顔料濃度15%のカーボンブラック分散液とした。遠心処理により粗大粒子を除き、さらに1μmのナイロンフィルターで濾過しカーボンブラック分散液とした。
得られたポリマー微粒子について、粒度分布測定装置(マイクロトラックUPA、日機装株式会社製)で測定した平均粒子径(D50%)は95nmであった。
(製造例5)
−シアンインク組成物1の調製−
製造例1の銅フタロシアニン顔料含有ポリマー微粒子分散体20.0質量%、3−メチル−1,3−ブタンジオール23.0質量%、グリセリン8.0質量%、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール2.0質量%、FS−300(DuPont社製)2.5質量%、プロキセルLV(アベシア社製)0.2質量%、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール0.5質量%、及びイオン交換水を適量加えて100質量%とし、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行なった。その後イオン交換水を使用し固形分を、12wt%に調整した。以上によりインク組成物を調製した。得られたインク組成物の25℃に於ける粘度は9mPa・s、表面張力は25mN/mであった。粘度の測定は、粘度測定装置(東機産業社製、R500回転粘度計)を用いて、25℃で行なった。
−マゼンタインク組成物1の調製−
製造例2のジメチルキナクリドン顔料含有ポリマー微粒子分散体20.0質量%、3−メチル−1,3−ブタンジオール22.5質量%、グリセリン9.0質量%、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール2.0質量%、FS−300(DuPont社製)2.5質量%、プロキセルLV(アベシア社製)0.2質量%、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール0.5質量%、及びイオン交換水を適量加えて100質量%とし、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行なった。その後イオン交換水を使用し固形分を、12wt%に調整した。以上によりインク組成物を調製した。得られたインク組成物の25℃に於ける粘度は9mPa・s、表面張力は25mN/mであった。
−イエローインク組成物1の調製−
製造例3のモノアゾ黄色顔料含有ポリマー微粒子分散体20.0質量%、3−メチル−1,3−ブタンジオール24.5質量%、グリセリン8.0質量%、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール2.0質量%、FS−300(DuPont社製)2.5質量%、プロキセルLV(アベシア社製)0.2質量%、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール0.5質量%、及びイオン交換水を適量加えて100質量%とし、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行なった。その後イオン交換水を使用し固形分を、12wt%に調整した。以上によりインク組成物を調製した。得られたインク組成物の25℃に於ける粘度は9mPa・s、表面張力は25mN/mであった。
−ブラックインク組成物1の調製−
製造例4のカーボンブラック分散液20.0質量%、3−メチル−1,3−ブタンジオール22.5質量%、グリセリン7.5質量%、2−ピロリドン2.0質量%、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール2.0質量%、R−(OCH2CH2)nOH(ただし、式中、Rは炭素数12のアルキル基、n=9)2.0質量%、プロキセルLV(アベシア社製)0.2質量%、及び2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール0.5質量%、及びイオン交換水を適量加えて100質量%とし、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行なった。その後イオン交換水を使用し固形分を、12wt%に調整した。以上によりインク組成物を調製した。得られたインク組成物の25℃に於ける粘度は9mPa・s、表面張力は25mN/mであった。
(製造例9)
下記に示す各成分を混合し、十分攪拌して溶解後、ポアサイズが0.45μmのフロロポアフィルター(商品名:住友電工(株)製)を用いて加圧濾過し染料インクセットを調整した。
染料インク組成:
染料種
イエロー C.I.ダイレクトイエロー86
シアン C.I.ダイレクトブルー199
マゼンタC.I. Acid Red 285
ブラック C.I.ダイレクトブラック154
処方
染料 4部
グリセリン 7部
チオジグリコール 7部
尿素 7部
アセチレングリコール 1.5部
水 73.5部
得られたインク組成物の25℃に於ける粘度は4mPa・s、表面張力は約35dyne/cmであった。
(製造例10)
−支持体1の作製−
・LBKP 80質量部
・NBKP 20質量部
・軽質炭酸カルシウム 10質量部
(商品名:TP−121、奥多摩工業株式会社製)
・硫酸アルミニウム 1.0質量部
・両性澱粉 1.0質量部
(商品名:Cato3210、日本NSC株式会社製)
・中性ロジンサイズ剤 0.3質量部
(商品名:NeuSize M−10、ハリマ化成株式会社製)
・歩留まり向上剤 0.02質量部
(商品名:NR−11LS、ハイモ社製)
上記配合の0.3質量%スラリーを長網抄紙機で抄造し、マシンカレンダー仕上げをして坪量79g/m2の支持体1を作製した。なお、抄紙工程のサイズプレス工程で、酸化澱粉水溶液を固形分付着量が片面当り、1.0g/m2になるように塗布した。
前処理液の作成
下記に示す各成分を混合し、十分攪拌して溶解後、ポアサイズが0.45μmのフロロポアフィルター(商品名:住友電工(株)製)を用いて加圧濾過し前処理液を調整した。
処方
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル 1部
高純水 79部
1,3−ブチレングリコール 20部
作製した支持体1に、下記の処方で、水を加えて固形分濃度60%の塗工液を調整した。
カオリン 60質量部
軽質炭酸カルシウム 30質量部
ゲル法 シリカ 10質量部
ポリアクリル酸系分散剤 0.2質量部
澱粉 5質量部
SBRラテックス(旭化成ケミカルズ製 L−2082) 13質量部
耐水化剤(ケムテックス社製 SPI−203) 0.5質量部
なお、この例で用いた各材料は、つぎのとおりである(別段の注釈ないときは、他の例でも同様)。
カオリン;1級カオリン、HG−90:Huber社、平均粒子径0.9μm以下。
焼成カオリン;アンシレックス90、エンゲルハード社製。
軽質炭酸カルシウム;体積平均粒径0.8μmの軽質炭酸カルシウム(奥多摩工業(株)製、タマパールTP−222H)。
重質炭酸カルシウム;平均粒子径1.2μmの重質炭酸カルシウム(三共製粉、エスカロン#2000。
ゲル法シリカ;ニップジェルAZ−200(日本シリカ工業(株)社製、平均粒子径2.7μm)。
ポリアクリル酸系分散剤;商品名:アロンT−50、東亜合成化学社製。
この塗工液を上記の原紙に片面当り塗工層厚みが10μmになるように、エアナイフコーターを用いて両面塗工し、熱風乾燥後、線圧150〜250kg/cmのスーパーカレンダー処理を行ない、本発明の記録用紙1を得た。
光沢、ビーディングの評価画像は、Word2000の図形描画ツールを使って5cm四方の矩形を7つ(7色分)隣接させて描画し、線と塗りつぶしをユーザー設定でYMCKRGB各色に設定することで作成した。
Yellow(赤0 緑255 青255)
Cyan (赤255 緑255 青0)
Magenta (赤255 緑0 青255)
Red (赤255 緑0 青0)
Green (赤0 緑255 青0)
Blue (赤0 緑0 青255)
Black(赤0 緑0 青0)
とした。
ブリードの評価画像としては、同じくWord2000を使用して、光沢評価用と同様に各色2cm四方の矩形を作成し、それらを背景とした15pointの黒文字「A」を描画したパターンを作成した。
得られた画像について、画像信頼性を評価した。結果は表3に示した。
バンディングの評価画像としては、同じくWord2000を使用して、18×26cmのグレーの矩形を印字し、目視にてスジを確認した。塗りつぶしの条件は(赤128 緑128 青128)とした。
評価結果に×が示してあるものは、メディアとして不適切である。
ドット径の測定は、Cyanインクの21plの滴を吐出し、DA5000ドットアナライザー(王子計測器製)を使用してその面積直径を測定した。
塗工液処方を以下のとおりに変更した以外は実施例1と同様にして印字を行なった。
カオリン 40質量部
焼成カオリン 20質量部
軽質炭酸カルシウム 30質量部
ゲル法 シリカ 10質量部
ポリアクリル酸系分散剤 0.2質量部
澱粉 5質量部
SBRラテックス(旭化成ケミカルズ製 L−2082) 13質量部
耐水化剤(ケムテックス社製 SPI−203) 0.5質量部
実施例1で、塗布乾燥後、スーパーカレンダー処理を行わない以外は実施例1と同様にして印字を行なった。
実施例1で、塗布乾燥後、スーパーカレンダー処理の線圧を50〜150kg/cmにした以外は実施例1と同様にして印字を行なった。
実施例1で、インクを製造例9の染料インクに変えた以外は実施例1と同様にして印字を行なった。
塗工液処方を以下のとおりに変更した以外は実施例1と同様にして印字を行なった
カオリン 40質量部
焼成カオリン 20質量部
軽質炭酸カルシウム 30質量部
ゲル法 シリカ 10質量部
ポリアクリル酸系分散剤 0.2質量部
澱粉 5質量部
SBRラテックス(旭化成ケミカルズ製 L−2082) 13質量部
耐水化剤(ケムテックス社製 SPI−203) 0.5質量部
カチオンポリマー ジアリルジメチル4級アンモニウム塩酸塩
(センカ社製、商品名:ユニセンスCP−103) 2.5質量部
塗工液処方を以下のとおりに変更した以外は実施例1と同様にして印字を行なった
カオリン 80質量部
軽質炭酸カルシウム 20質量部
ポリアクリル酸系分散剤 0.2質量部
澱粉 5質量部
SBRラテックス(旭化成ケミカルズ製 L−2082) 13質量部
耐水化剤(ケムテックス社製 SPI−203) 0.5質量部
塗工液処方を以下のとおりに変更した以外は実施例1と同様にして印字を行なった。
カオリン 20質量部
軽質炭酸カルシウム 70質量部
重質炭酸カルシウム 10質量部
ポリアクリル酸系分散剤 0.2質量部
澱粉 5質量部
SBRラテックス(旭化成ケミカルズ製 L−2082) 13質量部
耐水化剤(ケムテックス社製 SPI−203) 0.5質量部
塗工液処方を以下のとおりに変更した以外は実施例1と同様にして印字を行なった。
カオリン 60質量部
軽質炭酸カルシウム 30質量部
シリカ 10質量部
ポリアクリル酸系分散剤 0.2質量部
澱粉 5質量部
SBRラテックス(旭化成ケミカルズ製 L−2082) 13質量部
耐水化剤(ケムテックス社製 SPI−203) 0.5質量部
なお、この比較例3で使用したシリカは、ゲル法シリカであるが、吸油量が小さく、粒径が大きいグレードのもので、具体的には「NIPGEL BY−6A1」(東ソー・シリカ社製、平均粒子径6μm、比表面積450m2/g)である。
塗工液処方を以下のとおりに変更した以外は実施例1と同様にして印字を行なった。
カオリン 85質量部
ゲル法 シリカ 5質量部
ポリアクリル酸系分散剤 0.2質量部
澱粉 5質量部
SBRラテックス(旭化成ケミカルズ製 L−2082) 13質量部
耐水化剤(ケムテックス社製 SPI−203) 0.5質量部
塗工液処方を以下のとおりに変更した以外は実施例1と同様にして印字を行なった。
カオリン 25質量部
軽質炭酸カルシウム 30質量部
湿式法 シリカ(トクシールNR) 45質量部
ポリアクリル酸系分散剤 0.2質量部
澱粉 5質量部
SBRラテックス(旭化成ケミカルズ製 L−2082) 13質量部
耐水化剤(ケムテックス社製 SPI−203) 0.5質量部
塗工液処方を以下のとおりに変更した以外は実施例1と同様にして印字を行なった。
カオリン 40質量部
軽質炭酸カルシウム 30質量部
ゲル法シリカ 25質量部
ポリアクリル酸系分散剤 0.2質量部
澱粉 5質量部
SBRラテックス(旭化成ケミカルズ製 L−2082) 13質量部
耐水化剤(ケムテックス社製 SPI−203) 0.5質量部
<ビーディング・ブリード>
ベタ部の濃度ムラの程度、ならびに文字のにじみを目視で評価した。段階見本より劣るものを×として不適等と判断した。
<乾燥性>
1.5×1.5cmのブルーベタ矩形を印字し、画像に濾紙を重ね、インクの転写が無くなった秒数を乾燥完了時間とした。
<光沢>
マイクロ−グロス光沢計(BYK−Gardner社)を使用し地肌、並びにベタチャートの60°光沢を測定した。
<画像濃度>
反射型カラー分光測色濃度計(X−Rite社製)で測定した。
<印刷適性>
RI印刷適性試験機(石川島播磨重工業社製)を使用して、塗工紙にシアンインク(東洋インキ社製:ハイユニティネオSOY)0.8ccをベタ刷りする。これを23℃、相対湿度65%の雰囲気下に8時間放置した後、印刷部分の5cm×5cmの範囲について指触で判定する。インク転写が無いか少ない時は〇、若干多いときは△、極めて多い時は×とする。
本発明のインクジェット記録方法は、インクジェット記録方式による各種記録に適用することができ、例えば、インクジェット記録用プリンタ、ファクシミリ装置、複写装置、プリンタ/ファックス/コピア複合機、印刷機などに特に好適に適用することができる。
200 インクカートリッジ
241 インク袋
242 インク注入口
243 インク排出口
244 カートリッジ外装
(図3、図4、図5)
101 装置本体
102 給紙トレイ
103 排紙トレイ
104 インクカートリッジ装填部
105 操作部
111 上カバー
112 前面
115 前カバー
131 ガイドロッド
132 ステー
133 キャリッジ
134 記録ヘッド
135 サブタンク
141 用紙載置部
142 用紙
143 給紙コロ
144 分離パッド
145 ガイド
151 搬送ベルト
152 カウンタローラ
153 搬送ガイド
154 押さえ部材
155 先端加圧コロ
156 帯電ローラ
157 搬送ローラ
158 デンションローラ
161 ガイド部材
171 分離爪
172 排紙ローラ
173 排紙コロ
181 両面給紙ユニット
182 手差し給紙部
200 インクカートリッジ
(図6、図7)
10 フレーム
12 共通液室
20 流路板
21 流体抵抗部
22 加圧液室
23 連通口
24 隔壁
30 ノズル板
31 ノズル
40 ベース
50 積層圧電素子
51 圧電層
52 内部電極層
53 外部電極
54 個別電極
55 共通電極
56 駆動部(可動部)
57 支持部
60 振動板
61 島状凸部
62 ダイヤフラム部
63 インク流入口
70 接着層
80 FPC
90 撥インク層
(図8〜図14)
1 撥インク膜
1’ 撥インク膜
1a 撥インク膜
2 ノズル板
3 インク
4 ディスペンサ
5 ニードル
6 気体
d 開口部分近傍以外における厚み
r 曲率半径
θ ノズル板平面からの角度
P メニスカス
Q メニスカス
(図16)
81 レーザ発振器
82 エキシマレーザビーム
83、85、88 ミラー
84 ビームエキスパンダ
86 マスク
87 フィールドレンズ
89 結像光学系
90 加工テーブル
91 加工物(ノズルプレート)
(図15、図17)
43 ノズル板
44 ノズル孔
121 樹脂部材
122 薄膜層
123 フッ素系撥水層
123a フッ素系撥水剤
124 粘着テープ
125 高剛性部材
126 熱可塑性接着剤
127 ノズル連通口
(図18)
201 ドラム
202 Siスパッタ
203 O2イオンガン
204 Nbスパッタ
205 オプツール蒸着
Claims (9)
- セルロースパルプを主成分とした支持体上の少なくとも一方の面に、顔料と接着剤を含有する塗工層を一層、もしくは多層塗布した水系顔料インクジェット用メディアにおいて、最表層の塗工層を形成する顔料として少なくとも軽質炭酸カルシウム、カオリン、ゲル法シリカを含み、これら顔料の吸油度の平均が70ml/100g以上120ml/100g以下であることを特徴とするインクジェットメディア。
- 前記最表層の塗工層に含まれるゲル法シリカの全顔料に占める割合が15重量%以下であり、塗工層の接着剤として少なくとも澱粉あるいはカチオン化澱粉とSBRラテックスを含むことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットメディア。
- 前記最上層の塗工層におけるカチオン性樹脂の含有量が2%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェットメディア。
- 塗布後にカレンダー処理を行ないJIS P8142による75°光沢が地肌光沢が5%〜75%に調整されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットメディア。
- 請求項1に記載されるインクジェットメディアに用いられるインクであり、少なくとも粒子状の色材、グリセリン、水溶性有機溶剤、水、界面活性剤、および樹脂エマルジョンから構成され、表面張力が15〜30mN/mであることを特徴とするインク。
- 前記インクが、着色剤として分散性着色剤を含有し、該分散性着色剤の平均粒径が0.01〜0.16μmであることを特徴とする請求項5に記載のインク。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載のメディアを使用し、少なくとも粒子状の色材、グリセリン、水溶性有機溶剤、水、界面活性剤、および樹脂エマルジョンから構成され、表面張力が15〜30mN/mであるインクを使用し、インクの最大付着量を20g/m2以下として印字することを特徴とするインクジェット記録方法。
- 前記インクに刺激を印加し、該インクを飛翔させて前記記録メディアに画像を形成するインク飛翔工程を少なくとも含むことを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録方法。
- 前記刺激が、熱、圧力、振動及び光から選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項8に記載のインクジェット記録方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007223567A JP2009056615A (ja) | 2007-08-30 | 2007-08-30 | インクジェット記録方法 |
US12/671,484 US8425031B2 (en) | 2007-08-30 | 2008-08-29 | Inkjet medium, ink and inkjet recording method |
CN2008801014235A CN101772423B (zh) | 2007-08-30 | 2008-08-29 | 喷墨介质、油墨和喷墨记录方法 |
EP08828761.0A EP2183117B1 (en) | 2007-08-30 | 2008-08-29 | Inkjet medium and inkjet recording method |
PCT/JP2008/066020 WO2009028733A1 (en) | 2007-08-30 | 2008-08-29 | Inkjet medium, ink and inkjet recording method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007223567A JP2009056615A (ja) | 2007-08-30 | 2007-08-30 | インクジェット記録方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009056615A true JP2009056615A (ja) | 2009-03-19 |
Family
ID=40387428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007223567A Pending JP2009056615A (ja) | 2007-08-30 | 2007-08-30 | インクジェット記録方法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US8425031B2 (ja) |
EP (1) | EP2183117B1 (ja) |
JP (1) | JP2009056615A (ja) |
CN (1) | CN101772423B (ja) |
WO (1) | WO2009028733A1 (ja) |
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009116678A1 (en) * | 2008-03-18 | 2009-09-24 | Ricoh Company, Ltd. | Inkjet recording method, inkjet recording medium, and aqueous ink |
JP2010228304A (ja) * | 2009-03-27 | 2010-10-14 | Nippon Paper Industries Co Ltd | インクジェット記録媒体 |
JP2010228301A (ja) * | 2009-03-27 | 2010-10-14 | Nippon Paper Industries Co Ltd | インクジェット記録媒体 |
JP2010240950A (ja) * | 2009-04-03 | 2010-10-28 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | インクジェット用記録紙 |
EP2306382A1 (en) | 2009-09-11 | 2011-04-06 | Fujitsu Limited | Outgoing email check-system, check data providing apparatus, check data inspecting apparatus, and outgoing email check method |
JP2011073265A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Nippon Paper Industries Co Ltd | インクジェット記録媒体 |
JP2011212954A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Nippon Paper Industries Co Ltd | インクジェット記録媒体 |
JP2013039791A (ja) * | 2011-08-19 | 2013-02-28 | Fujifilm Corp | 転写フィルムおよび転写方法 |
JP2013158932A (ja) * | 2012-02-01 | 2013-08-19 | Ricoh Co Ltd | インクジェット記録方法 |
JP2013158931A (ja) * | 2012-02-01 | 2013-08-19 | Ricoh Co Ltd | インクジェット記録方法 |
WO2014021263A1 (ja) * | 2012-07-31 | 2014-02-06 | 日本製紙株式会社 | インクジェット記録媒体 |
JP2016064534A (ja) * | 2014-09-24 | 2016-04-28 | 北越紀州製紙株式会社 | インクジェット印刷用紙 |
JP2016101679A (ja) * | 2014-11-27 | 2016-06-02 | 北越紀州製紙株式会社 | インクジェット記録用紙 |
JP2017013261A (ja) * | 2015-06-29 | 2017-01-19 | 北越紀州製紙株式会社 | オンデマンドインクジェット印刷用紙 |
CN108908639A (zh) * | 2018-08-07 | 2018-11-30 | 阜阳大可新材料股份有限公司 | 一种pcb专用纤维板垫板的制作方法 |
JP7178476B1 (ja) * | 2021-12-28 | 2022-11-25 | 日本ペイント・インダストリアルコーティングス株式会社 | 水性塗料組成物及び建築材料 |
Families Citing this family (24)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102005017052A1 (de) * | 2005-04-12 | 2006-10-19 | Basf Ag | Verfahren zum Aufbringen von gelösten oder dispergierten Substanzen |
JP5672065B2 (ja) * | 2010-03-02 | 2015-02-18 | 株式会社リコー | インクジェット記録用インク、並びに、インクジェット記録用インクセット、インクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及びインク記録物 |
JP5282747B2 (ja) | 2010-03-05 | 2013-09-04 | 株式会社リコー | インクジェット記録用インクセット、インクジェット記録方法及び記録物 |
JP5601075B2 (ja) | 2010-08-04 | 2014-10-08 | 株式会社リコー | インクジェット用インク、並びにインクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置及びインク記録物 |
US9308761B2 (en) * | 2010-08-11 | 2016-04-12 | Seiko Epson Corporation | Ink jet printing method, ink set, and printed matter |
JP5793840B2 (ja) | 2010-08-19 | 2015-10-14 | 株式会社リコー | 液体組成物、記録方法、及び記録物 |
JP5861815B2 (ja) * | 2011-08-10 | 2016-02-16 | セイコーエプソン株式会社 | インク組成物、これを用いる記録ユニットおよびインクジェット記録装置、ならびに記録物 |
US9265366B2 (en) | 2012-02-10 | 2016-02-23 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Composite boards and art frames including the same |
US8555536B2 (en) | 2012-02-10 | 2013-10-15 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Art frames |
US8863420B2 (en) | 2012-02-24 | 2014-10-21 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Three-dimensional supporting frame |
US8925228B2 (en) | 2012-03-01 | 2015-01-06 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Art frames |
US9101953B2 (en) * | 2012-07-23 | 2015-08-11 | Hewlett-Packard Indigo B.V. | Coating apparatus |
JP6107141B2 (ja) | 2013-01-07 | 2017-04-05 | 株式会社リコー | 画像形成方法及び画像形成装置 |
EP3096953B1 (en) | 2014-01-21 | 2019-03-13 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Inkjet printing |
CN104328708A (zh) * | 2014-09-15 | 2015-02-04 | 岳阳林纸股份有限公司 | 一种数码涂布纸及其制造工艺 |
CN105274897B (zh) * | 2015-10-27 | 2017-12-12 | 广西大学 | 一种喷墨数码印刷纸涂料的制备方法 |
EP3211048B1 (en) | 2016-02-25 | 2020-07-08 | Ricoh Company, Ltd. | Surface treatment liquid composition, ink set, recording method, and recording device |
JP6732021B2 (ja) * | 2016-07-11 | 2020-07-29 | 富士フイルム株式会社 | 画像処理装置及び方法、プログラム、並びにインクジェット印刷システム |
WO2018080485A1 (en) | 2016-10-26 | 2018-05-03 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Printable recording medium |
WO2018080484A1 (en) | 2016-10-26 | 2018-05-03 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Printable recording medium |
CN106585154B (zh) * | 2016-11-15 | 2018-10-16 | 苏州吉谷新材料有限公司 | 高光泽度热升华转印纸 |
EP3376293A1 (en) | 2017-03-13 | 2018-09-19 | TIGER Coatings GmbH & Co. KG | Curable coating material for non-impact printing |
EP3693180B1 (en) * | 2019-02-05 | 2023-09-13 | Flooring Industries Limited, SARL | Method for manufacturing a decorative foil and a panel comprising such foil |
US11407226B2 (en) * | 2020-01-30 | 2022-08-09 | Ricoh Company, Ltd. | Image recording method and ink set |
Citations (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09143900A (ja) * | 1995-11-22 | 1997-06-03 | Yuuseidaijin | はがき用紙または画用紙またはインクジェット用紙 |
JP2000280602A (ja) * | 1999-03-29 | 2000-10-10 | Oji Paper Co Ltd | インクジェット記録体の製造方法 |
JP2001225422A (ja) * | 1999-12-03 | 2001-08-21 | Yupo Corp | コーテッドフィルム |
JP2003253595A (ja) * | 2002-02-27 | 2003-09-10 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | オフセット印刷用塗工紙 |
JP2003335987A (ja) * | 2002-05-21 | 2003-11-28 | Ricoh Co Ltd | インクジェット記録用インク、インクセット、インクカートリッジ、記録装置、及び記録方法 |
JP2004010626A (ja) * | 2002-06-03 | 2004-01-15 | Konica Minolta Holdings Inc | 活性光線硬化型インク及びそれを用いたインクジェット記録方法 |
JP2005187774A (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-14 | Fuji Photo Film Co Ltd | インクジェット記録用インク組成物、その製造方法およびインクジェット記録方法 |
JP2005186359A (ja) * | 2003-12-25 | 2005-07-14 | Nippon Paper Industries Co Ltd | 顔料インク用インクジェット記録媒体 |
JP2005256237A (ja) * | 2004-03-12 | 2005-09-22 | Mishima Paper Co Ltd | 印刷用塗工紙 |
JP2005290579A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Nippon Paper Industries Co Ltd | 塗工紙の製造方法 |
JP2006347023A (ja) * | 2005-06-16 | 2006-12-28 | Fujifilm Holdings Corp | 画像形成方法および画像形成装置 |
JP2007062024A (ja) * | 2005-08-29 | 2007-03-15 | Seiko Epson Corp | インクジェット記録方法 |
Family Cites Families (38)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3074743B2 (ja) | 1991-01-30 | 2000-08-07 | 王子製紙株式会社 | インクジェット記録用紙 |
JP3349803B2 (ja) | 1993-12-24 | 2002-11-25 | 三菱製紙株式会社 | インクジェット記録シート |
DE69517765T2 (de) * | 1994-04-12 | 2000-11-09 | Seiko Epson Corp., Tokio/Tokyo | Tintenstrahlaufzeichnungsverfahren und apparat dafür |
JP3953648B2 (ja) | 1997-07-17 | 2007-08-08 | 三菱製紙株式会社 | 顔料インク用インクジェット記録媒体 |
JP2000141879A (ja) | 1998-11-10 | 2000-05-23 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | インクジェット記録シート |
JP3770745B2 (ja) | 1999-02-24 | 2006-04-26 | 三菱製紙株式会社 | インクジェット記録シートの製造方法 |
EP1104703A1 (en) * | 1999-12-03 | 2001-06-06 | Yupo Corporation | Coated film |
JP3986258B2 (ja) * | 2000-01-31 | 2007-10-03 | 日本製紙株式会社 | 顔料インクに好適なインクジェット記録媒体 |
JP2001277705A (ja) * | 2000-03-30 | 2001-10-10 | Nippon Paper Industries Co Ltd | 顔料インク用インクジェット記録媒体 |
JP2003080837A (ja) | 2001-09-14 | 2003-03-19 | Fuji Photo Film Co Ltd | インクジェット記録用シート |
JP2003285543A (ja) | 2002-03-28 | 2003-10-07 | Nippon Paper Industries Co Ltd | インクジェット記録用キャストコート紙用支持体及びそれを用いたインクジェット記録用キャストコート紙 |
JP2003251926A (ja) | 2002-03-04 | 2003-09-09 | Nisshinbo Ind Inc | インクジェット記録用シート |
JP2005288696A (ja) | 2002-03-29 | 2005-10-20 | Nippon Paper Industries Co Ltd | インクジェット記録媒体 |
JP3925316B2 (ja) * | 2002-06-11 | 2007-06-06 | 富士ゼロックス株式会社 | インクジェット記録方法 |
JP2004291520A (ja) | 2003-03-28 | 2004-10-21 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | インクジェット記録材料 |
JP3699103B2 (ja) | 2004-01-30 | 2005-09-28 | 日本製紙株式会社 | インクジェット記録媒体 |
EP1658993B1 (en) * | 2003-08-26 | 2008-05-21 | Nippon Paper Industries Co., Ltd. | Process for producing inkjet recording medium |
JP2005096167A (ja) | 2003-09-24 | 2005-04-14 | Daio Paper Corp | 油性インク用インクジェット記録用紙 |
US7314656B2 (en) * | 2003-11-17 | 2008-01-01 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Recording paper and method for recording images using the same |
CN1906041A (zh) * | 2004-02-03 | 2007-01-31 | 三菱制纸株式会社 | 喷墨记录材料的制造方法 |
US20060100338A1 (en) * | 2004-11-08 | 2006-05-11 | Akzo Nobel N.V. | Pigment composition |
JP4404055B2 (ja) | 2005-01-28 | 2010-01-27 | 王子製紙株式会社 | インクジェット記録体 |
JP2006218697A (ja) | 2005-02-09 | 2006-08-24 | Nippon Paper Industries Co Ltd | インクジェット記録媒体 |
JP2006240017A (ja) | 2005-03-02 | 2006-09-14 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | インクジェット記録材料 |
JP2006240270A (ja) | 2005-03-07 | 2006-09-14 | Nippon Paper Industries Co Ltd | インクジェット記録用紙 |
JP4305404B2 (ja) | 2005-03-16 | 2009-07-29 | 日本製紙株式会社 | インクジェット記録用紙 |
JP2006321978A (ja) | 2005-04-21 | 2006-11-30 | Lion Corp | カチオン性コロイダルシリカおよびその製造方法、並びに、当該カチオン性コロイダルシリカを用いたインクジェット記録媒体用表面塗工剤およびインクジェット用紙 |
JP2007045044A (ja) | 2005-08-11 | 2007-02-22 | Nippon Paper Industries Co Ltd | インクジェット記録用キャストコート紙 |
JP2007045112A (ja) | 2005-08-12 | 2007-02-22 | Ricoh Co Ltd | インクジェット・電子写真共用被記録材及びその製造方法、並びにインクジェット・電子写真共用被記録材用インク受理材 |
JP2007216664A (ja) | 2005-10-20 | 2007-08-30 | Ricoh Co Ltd | 記録用インク、記録用メディア、インクメディアセット、及びインク記録物、並びにインクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置 |
JP2007144975A (ja) | 2005-10-26 | 2007-06-14 | Ricoh Co Ltd | インクジェット記録メディア及び記録方法 |
JP2007130906A (ja) | 2005-11-11 | 2007-05-31 | Tosoh Silica Corp | インクジェット記録紙用シリカ |
CN1800491A (zh) * | 2005-12-14 | 2006-07-12 | 四川新泰克控股有限责任公司 | 一种喷墨打印介质的新型涂布材料及其制备方法 |
US20070197685A1 (en) * | 2006-01-18 | 2007-08-23 | Tamotsu Aruga | Recording ink as well as ink media set, ink cartridge, ink recorded matter, inkjet recording apparatus and inkjet recording method |
EP2007587B1 (en) | 2006-04-18 | 2013-07-24 | Ricoh Company, Ltd. | Inkjet recording method |
JP5042574B2 (ja) | 2006-09-15 | 2012-10-03 | 株式会社リコー | インクジェット記録用インク、インクジェット記録用インクセット、インクジェット記録用インクメディアセット、インクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置。 |
JP5453708B2 (ja) | 2006-09-15 | 2014-03-26 | 株式会社リコー | インクジェット記録用インク、インクジェット記録用インクセット、インクジェット記録用インクメディアセット、インクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置。 |
JP5299748B2 (ja) * | 2008-03-18 | 2013-09-25 | 株式会社リコー | インクジェット記録方法、そのための記録メディア及び水系インク |
-
2007
- 2007-08-30 JP JP2007223567A patent/JP2009056615A/ja active Pending
-
2008
- 2008-08-29 WO PCT/JP2008/066020 patent/WO2009028733A1/en active Application Filing
- 2008-08-29 US US12/671,484 patent/US8425031B2/en active Active
- 2008-08-29 CN CN2008801014235A patent/CN101772423B/zh not_active Expired - Fee Related
- 2008-08-29 EP EP08828761.0A patent/EP2183117B1/en not_active Not-in-force
Patent Citations (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09143900A (ja) * | 1995-11-22 | 1997-06-03 | Yuuseidaijin | はがき用紙または画用紙またはインクジェット用紙 |
JP2000280602A (ja) * | 1999-03-29 | 2000-10-10 | Oji Paper Co Ltd | インクジェット記録体の製造方法 |
JP2001225422A (ja) * | 1999-12-03 | 2001-08-21 | Yupo Corp | コーテッドフィルム |
JP2003253595A (ja) * | 2002-02-27 | 2003-09-10 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | オフセット印刷用塗工紙 |
JP2003335987A (ja) * | 2002-05-21 | 2003-11-28 | Ricoh Co Ltd | インクジェット記録用インク、インクセット、インクカートリッジ、記録装置、及び記録方法 |
JP2004010626A (ja) * | 2002-06-03 | 2004-01-15 | Konica Minolta Holdings Inc | 活性光線硬化型インク及びそれを用いたインクジェット記録方法 |
JP2005186359A (ja) * | 2003-12-25 | 2005-07-14 | Nippon Paper Industries Co Ltd | 顔料インク用インクジェット記録媒体 |
JP2005187774A (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-14 | Fuji Photo Film Co Ltd | インクジェット記録用インク組成物、その製造方法およびインクジェット記録方法 |
JP2005256237A (ja) * | 2004-03-12 | 2005-09-22 | Mishima Paper Co Ltd | 印刷用塗工紙 |
JP2005290579A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Nippon Paper Industries Co Ltd | 塗工紙の製造方法 |
JP2006347023A (ja) * | 2005-06-16 | 2006-12-28 | Fujifilm Holdings Corp | 画像形成方法および画像形成装置 |
JP2007062024A (ja) * | 2005-08-29 | 2007-03-15 | Seiko Epson Corp | インクジェット記録方法 |
Cited By (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009116678A1 (en) * | 2008-03-18 | 2009-09-24 | Ricoh Company, Ltd. | Inkjet recording method, inkjet recording medium, and aqueous ink |
US8322839B2 (en) | 2008-03-18 | 2012-12-04 | Ricoh Company, Ltd. | Inkjet recording method, inkjet recording medium, and aqueous ink |
JP2010228304A (ja) * | 2009-03-27 | 2010-10-14 | Nippon Paper Industries Co Ltd | インクジェット記録媒体 |
JP2010228301A (ja) * | 2009-03-27 | 2010-10-14 | Nippon Paper Industries Co Ltd | インクジェット記録媒体 |
JP2010240950A (ja) * | 2009-04-03 | 2010-10-28 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | インクジェット用記録紙 |
EP2306382A1 (en) | 2009-09-11 | 2011-04-06 | Fujitsu Limited | Outgoing email check-system, check data providing apparatus, check data inspecting apparatus, and outgoing email check method |
US8997183B2 (en) | 2009-09-11 | 2015-03-31 | Fujitsu Limited | Outgoing email check system, check data providing apparatus, check data inspecting apparatus, and outgoing email check method |
JP2011073265A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Nippon Paper Industries Co Ltd | インクジェット記録媒体 |
JP2011212954A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Nippon Paper Industries Co Ltd | インクジェット記録媒体 |
JP2013039791A (ja) * | 2011-08-19 | 2013-02-28 | Fujifilm Corp | 転写フィルムおよび転写方法 |
JP2013158931A (ja) * | 2012-02-01 | 2013-08-19 | Ricoh Co Ltd | インクジェット記録方法 |
JP2013158932A (ja) * | 2012-02-01 | 2013-08-19 | Ricoh Co Ltd | インクジェット記録方法 |
WO2014021263A1 (ja) * | 2012-07-31 | 2014-02-06 | 日本製紙株式会社 | インクジェット記録媒体 |
JP5455280B1 (ja) * | 2012-07-31 | 2014-03-26 | 日本製紙株式会社 | インクジェット記録媒体 |
US9242497B2 (en) | 2012-07-31 | 2016-01-26 | Nippon Paper Industries Co., Ltd. | Inkjet recording medium |
JP2016064534A (ja) * | 2014-09-24 | 2016-04-28 | 北越紀州製紙株式会社 | インクジェット印刷用紙 |
JP2016101679A (ja) * | 2014-11-27 | 2016-06-02 | 北越紀州製紙株式会社 | インクジェット記録用紙 |
JP2017013261A (ja) * | 2015-06-29 | 2017-01-19 | 北越紀州製紙株式会社 | オンデマンドインクジェット印刷用紙 |
CN108908639A (zh) * | 2018-08-07 | 2018-11-30 | 阜阳大可新材料股份有限公司 | 一种pcb专用纤维板垫板的制作方法 |
JP7178476B1 (ja) * | 2021-12-28 | 2022-11-25 | 日本ペイント・インダストリアルコーティングス株式会社 | 水性塗料組成物及び建築材料 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP2183117A4 (en) | 2012-03-21 |
CN101772423B (zh) | 2011-12-21 |
WO2009028733A1 (en) | 2009-03-05 |
US20100196603A1 (en) | 2010-08-05 |
US8425031B2 (en) | 2013-04-23 |
EP2183117B1 (en) | 2014-10-01 |
EP2183117A1 (en) | 2010-05-12 |
CN101772423A (zh) | 2010-07-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5299748B2 (ja) | インクジェット記録方法、そのための記録メディア及び水系インク | |
US8425031B2 (en) | Inkjet medium, ink and inkjet recording method | |
KR101003816B1 (ko) | 기록용 잉크, 기록용 매체, 잉크 매체 세트, 잉크 기록물,잉크젯 기록 방법 및 잉크젯 기록 장치 | |
EP2064067B1 (en) | Ink jet recording method | |
KR101174539B1 (ko) | 잉크젯 매체, 기록 방법, 기록 장치, 잉크-매체 세트 및 잉크 기록물 | |
JP5293990B2 (ja) | 記録用インク、記録方法及び記録用装置 | |
US8096651B2 (en) | Ink-jet recording method, ink, ink cartridge, recording apparatus, and recorded matter | |
JP5305217B2 (ja) | インクジェット記録方法 | |
JP2007216664A (ja) | 記録用インク、記録用メディア、インクメディアセット、及びインク記録物、並びにインクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置 | |
JP2007307885A (ja) | 画像処理方法、記録物、プログラム、画像処理装置、画像形成装置及び画像形成システム、画像形成方法及びインク | |
JP2008100485A (ja) | 画像形成装置、液体吐出ヘッド、画像形成方法、記録物、記録液 | |
JP4878247B2 (ja) | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 | |
JP2007230214A (ja) | 液体吐出ヘッド及び画像形成装置、液滴を吐出する装置、記録方法 | |
JP4936738B2 (ja) | 液体吐出ヘッド及び画像形成装置 | |
JP2008101192A (ja) | 記録用インク、並びにインクメディアセット、インクカートリッジ、インク記録物、インクジェット記録装置、及びインクジェット記録方法 | |
JP2008284874A (ja) | インクメディアセット、並びにインクカートリッジ、インク記録物、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置 | |
JP2008213427A (ja) | 画像形成方法、プログラム、記憶媒体、画像形成装置、画像形成システム、記録物、インク | |
JP2008229965A (ja) | インクジェット装置、これを用いた印刷方法、実行させるプログラム、及びインク | |
JP4785709B2 (ja) | 液体吐出ヘッド及びその製造方法並びに画像形成装置、液滴を吐出する装置、記録方法 | |
JP2006137072A (ja) | インクメディアセット、並びに、インクカートリッジ、インク記録物、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100423 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120906 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121105 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121206 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20130404 |