JP2006321978A - カチオン性コロイダルシリカおよびその製造方法、並びに、当該カチオン性コロイダルシリカを用いたインクジェット記録媒体用表面塗工剤およびインクジェット用紙 - Google Patents
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Abstract
【課題】分散安定性が良好なカチオン性コロイダルシリカおよびその製造方法を提供することである。また本発明は、好ましくは、高光沢で、かつ高解像度の記録画像が得られ、顔料インクに対するインク吸収性と耐擦過性に優れるインクジェット記録媒体用表面塗工剤およびインクジェット用紙の提供を可能とする、カチオン性コロイダルシリカおよびその製造方法を提供することである。
【解決手段】本発明は、pHを7未満に調整した水溶液中のアミノ基または4級カチオン基を含有するシランカップリング剤と、コロイダルシリカとの反応により製造されることを特徴とするカチオン性コロイダルシリカおよびその製造方法である。また本発明は、前記カチオン性コロイダルシリカを含むインクジェット記録媒体用表面塗工剤であり、前記インクジェット記録媒体用表面塗工剤が塗布されてなるインクジェット用紙である。
【選択図】なし
【解決手段】本発明は、pHを7未満に調整した水溶液中のアミノ基または4級カチオン基を含有するシランカップリング剤と、コロイダルシリカとの反応により製造されることを特徴とするカチオン性コロイダルシリカおよびその製造方法である。また本発明は、前記カチオン性コロイダルシリカを含むインクジェット記録媒体用表面塗工剤であり、前記インクジェット記録媒体用表面塗工剤が塗布されてなるインクジェット用紙である。
【選択図】なし
Description
本発明は、カチオン性コロイダルシリカおよびその製造方法、並びに、当該カチオン性コロイダルシリカを用いたインクジェット記録媒体用表面塗工剤およびインクジェット用紙に関する。
インクジェット記録方式は、騒音が抑えられ、記録の高速化、多色化、記録装置のコンパクト化等が可能であることから、急速に普及している。
その中、近年では、インクジェット記録の更なる高速化、記録画像の高精細化、フルカラー化等に伴い、高光沢で、かつカラー写真に匹敵する高解像度の記録画像が得られるインクジェット用紙が切望されている。
一方、インクに関して、記録画像の耐光性を向上させるために、耐候性に優れる顔料インクを用いたプリンターが普及してきている。
その中、染料インクとともに、顔料インクに対する適正な品質、例えばインク吸収性と耐擦過性、についてもインクジェット用紙に要求されるようになってきている。
なお、耐擦過性とは、印字後に画像部分を擦ったときの画像のにじみにくさ、もしくは剥がれにくさ等をいう。
その中、染料インクとともに、顔料インクに対する適正な品質、例えばインク吸収性と耐擦過性、についてもインクジェット用紙に要求されるようになってきている。
なお、耐擦過性とは、印字後に画像部分を擦ったときの画像のにじみにくさ、もしくは剥がれにくさ等をいう。
従来、上記のインクジェット用紙に要求される品質を達成する方法として、例えば、インクジェット記録媒体に設けられる塗工層の最上層にコロイダルシリカを用いる提案などがされている(特許文献1参照)。
また、顔料インクに対する耐擦過性の問題を解決する方法として、コロイダルシリカの表面をアルミニウム化合物で処理することにより、シリカ粒子の表面電荷をプラスチャージにしたカチオン性コロイダルシリカを用いる方法などが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
一般的に、顔料インク中の着色顔料はアニオン性である。着色顔料は、印字後、インクジェット記録媒体の最表面に堆積する。ここで、印字部の耐擦過性を向上させるためには、堆積した着色顔料とインクジェット記録媒体間の結着力を強化させることが重要となる。
そこで、シリカ粒子の表面をアルミニウム化合物でカチオン化したコロイダルシリカを用いることにより、結着力を強化し、印字部の耐擦過性を向上させる方法等が提案されている。
一般的に、顔料インク中の着色顔料はアニオン性である。着色顔料は、印字後、インクジェット記録媒体の最表面に堆積する。ここで、印字部の耐擦過性を向上させるためには、堆積した着色顔料とインクジェット記録媒体間の結着力を強化させることが重要となる。
そこで、シリカ粒子の表面をアルミニウム化合物でカチオン化したコロイダルシリカを用いることにより、結着力を強化し、印字部の耐擦過性を向上させる方法等が提案されている。
一方、カチオン性のシランカップリング剤を用いることにより、カチオン性シリカを得る提案も多くされている。
例えば、合成珪酸塩等の表面をカチオン性シランカップリング剤で被覆し、その表面をカチオン性とする方法などが提案されている(特許文献3参照)。
同様に、アミノ基を含有するシランカップリング剤により処理されたシリカ粉末およびそのスラリーの提案等もされている(例えば、特許文献4参照。)。
特開2000−343810号公報
特開2004−114459号公報
特開平1−241486号公報
特開2001−97710号公報
例えば、合成珪酸塩等の表面をカチオン性シランカップリング剤で被覆し、その表面をカチオン性とする方法などが提案されている(特許文献3参照)。
同様に、アミノ基を含有するシランカップリング剤により処理されたシリカ粉末およびそのスラリーの提案等もされている(例えば、特許文献4参照。)。
しかしながら、特許文献1の方法では、染料インクに対しては光沢感を有し、高解像度の記録画像が得られるものの、顔料インクに対しては耐擦過性が不充分であった。
また、特許文献2の方法では、顔料インクに対する耐擦過性は向上するものの、顔料インクに対するインク吸収性は不充分であった。
また、特許文献2の方法では、顔料インクに対する耐擦過性は向上するものの、顔料インクに対するインク吸収性は不充分であった。
特許文献3では、乾式法などにより粉体のカチオン性シリカを得る方法等が挙げられているが、カチオン性シリカ分散液についての記述はなく、また、コロイダルシリカについては言及されていない。
また、特許文献4について、得られるシリカスラリーは低粘性であるものの、該シリカスラリーの表面電荷および分散安定性に関してまでは言及されていない。
また、特許文献4について、得られるシリカスラリーは低粘性であるものの、該シリカスラリーの表面電荷および分散安定性に関してまでは言及されていない。
ところで、本発明者らは、コロイダルシリカの分散安定性と、該コロイダルシリカを用いたインクジェット用紙の性能との間に、次の傾向があることを見出した。
すなわち、分散安定性が不良のコロイダルシリカを用いたインクジェット用紙は、高光沢で、かつカラー写真に匹敵する高解像度の記録画像が得られにくく、顔料インクに対するインク吸収性と耐擦過性に劣るものである。
ここで、特許文献1、2で用いられているコロイダルシリカの分散安定性は、調製方法によりゲル化したり、沈降物が生じたり等、良好なものではない。
すなわち、分散安定性が不良のコロイダルシリカを用いたインクジェット用紙は、高光沢で、かつカラー写真に匹敵する高解像度の記録画像が得られにくく、顔料インクに対するインク吸収性と耐擦過性に劣るものである。
ここで、特許文献1、2で用いられているコロイダルシリカの分散安定性は、調製方法によりゲル化したり、沈降物が生じたり等、良好なものではない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、分散安定性が良好なカチオン性コロイダルシリカおよびその製造方法を提供することを課題とする。
また本発明は、好ましくは、高光沢で、かつ高解像度の記録画像が得られ、顔料インクに対するインク吸収性と耐擦過性に優れるインクジェット記録媒体用表面塗工剤およびインクジェット用紙の提供を可能とする、カチオン性コロイダルシリカおよびその製造方法を提供することを課題とする。
また本発明は、好ましくは、高光沢で、かつ高解像度の記録画像が得られ、顔料インクに対するインク吸収性と耐擦過性に優れるインクジェット記録媒体用表面塗工剤およびインクジェット用紙の提供を可能とする、カチオン性コロイダルシリカおよびその製造方法を提供することを課題とする。
本発明者らは鋭意検討した結果、上記課題を解決するために、以下の手段を提供する。
すなわち、本発明のカチオン性コロイダルシリカは、pHを7未満に調整した水溶液中のアミノ基または4級カチオン基を含有するシランカップリング剤と、コロイダルシリカとの反応により製造されることを特徴とするものである。
また、本発明のカチオン性コロイダルシリカにおいては、前記コロイダルシリカが、pH7未満のコロイダルシリカであることが好ましい。
また、本発明のカチオン性コロイダルシリカにおいては、前記コロイダルシリカが、pH7未満の酸性コロイダルシリカであることが好ましい。
本発明のカチオン性コロイダルシリカは、ゼータ電位が+5mV以上であることが好ましい。
また本発明は、前記カチオン性コロイダルシリカを含むインクジェット記録媒体用表面塗工剤である。
さらに本発明は、前記インクジェット記録媒体用表面塗工剤が塗布されてなるインクジェット用紙である。
本発明のカチオン性コロイダルシリカの製造方法は、pHを7未満に調整した水溶液中のアミノ基または4級カチオン基を含有するシランカップリング剤と、コロイダルシリカとの反応によりカチオン性コロイダルシリカを製造することを特徴とする方法である。
すなわち、本発明のカチオン性コロイダルシリカは、pHを7未満に調整した水溶液中のアミノ基または4級カチオン基を含有するシランカップリング剤と、コロイダルシリカとの反応により製造されることを特徴とするものである。
また、本発明のカチオン性コロイダルシリカにおいては、前記コロイダルシリカが、pH7未満のコロイダルシリカであることが好ましい。
また、本発明のカチオン性コロイダルシリカにおいては、前記コロイダルシリカが、pH7未満の酸性コロイダルシリカであることが好ましい。
本発明のカチオン性コロイダルシリカは、ゼータ電位が+5mV以上であることが好ましい。
また本発明は、前記カチオン性コロイダルシリカを含むインクジェット記録媒体用表面塗工剤である。
さらに本発明は、前記インクジェット記録媒体用表面塗工剤が塗布されてなるインクジェット用紙である。
本発明のカチオン性コロイダルシリカの製造方法は、pHを7未満に調整した水溶液中のアミノ基または4級カチオン基を含有するシランカップリング剤と、コロイダルシリカとの反応によりカチオン性コロイダルシリカを製造することを特徴とする方法である。
なお、本発明において「pH」は、試料原液を25℃で測定したときのpHをいう。
また、「ゼータ電位」は、試料原液をESA法、具体的には、AcoustoSizer IIs(Colloidal Dynamics社製)測定装置により測定したときのゼータ電位をいう。
また、「ゼータ電位」は、試料原液をESA法、具体的には、AcoustoSizer IIs(Colloidal Dynamics社製)測定装置により測定したときのゼータ電位をいう。
本発明によれば、分散安定性が良好なカチオン性コロイダルシリカおよびその製造方法を提供することができる。
また本発明により、好ましくは、高光沢で、かつ高解像度の記録画像が得られ、顔料インクに対するインク吸収性と耐擦過性に優れるインクジェット記録媒体用表面塗工剤およびインクジェット用紙の提供を可能とする、カチオン性コロイダルシリカおよびその製造方法を提供することができる。
また本発明により、好ましくは、高光沢で、かつ高解像度の記録画像が得られ、顔料インクに対するインク吸収性と耐擦過性に優れるインクジェット記録媒体用表面塗工剤およびインクジェット用紙の提供を可能とする、カチオン性コロイダルシリカおよびその製造方法を提供することができる。
<カチオン性コロイダルシリカおよびその製造方法>
本発明のカチオン性コロイダルシリカは、pHを7未満に調整した水溶液中のアミノ基または4級カチオン基を含有するシランカップリング剤と、コロイダルシリカとの反応により製造されるものである。
また、本発明のカチオン性コロイダルシリカの製造方法は、pHを7未満に調整した水溶液中のアミノ基または4級カチオン基を含有するシランカップリング剤と、コロイダルシリカとの反応によりカチオン性コロイダルシリカを製造する方法である。
以下、本発明のカチオン性コロイダルシリカと、カチオン性コロイダルシリカの製造方法について、合わせて詳細に説明する。
本発明のカチオン性コロイダルシリカは、pHを7未満に調整した水溶液中のアミノ基または4級カチオン基を含有するシランカップリング剤と、コロイダルシリカとの反応により製造されるものである。
また、本発明のカチオン性コロイダルシリカの製造方法は、pHを7未満に調整した水溶液中のアミノ基または4級カチオン基を含有するシランカップリング剤と、コロイダルシリカとの反応によりカチオン性コロイダルシリカを製造する方法である。
以下、本発明のカチオン性コロイダルシリカと、カチオン性コロイダルシリカの製造方法について、合わせて詳細に説明する。
(シランカップリング剤)
本発明で用いるシランカップリング剤は、アミノ基または4級カチオン基を含有する。これにより、コロイダルシリカとの反応性に優れたものとなる。
シランカップリング剤としては、例えば、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−トリエトキシシリル−N−(α,γ−ジメチル−ブチリデン)プロピルアミン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(ビニルベンジル)−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリエトキシシランの塩酸塩、オクタデシルジメチル−(γ−トリメトキシシリルプロピル)−アンモニウムクロライド等が挙げられる。
中でも、コロイダルシリカとの反応性が良好であることから、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシランが好ましく用いられる。
これらシランカップリング剤は、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
本発明で用いるシランカップリング剤は、アミノ基または4級カチオン基を含有する。これにより、コロイダルシリカとの反応性に優れたものとなる。
シランカップリング剤としては、例えば、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−トリエトキシシリル−N−(α,γ−ジメチル−ブチリデン)プロピルアミン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(ビニルベンジル)−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリエトキシシランの塩酸塩、オクタデシルジメチル−(γ−トリメトキシシリルプロピル)−アンモニウムクロライド等が挙げられる。
中でも、コロイダルシリカとの反応性が良好であることから、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシランが好ましく用いられる。
これらシランカップリング剤は、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
シランカップリング剤を含む水溶液のpHについて、pHを7未満に調整し、好ましくはpHを5以下に調整し、より好ましくはpHを3以下に調整し、さらに好ましくはpHを1以下に調整する。なお、pHの下限値は、実質的に0以上とされる。
pHを7未満に調整することにより、アミノ基または4級カチオン基を含有するシランカップリング剤のカチオン性が強まり、コロイダルシリカとの反応性が向上する。
水溶液中のシランカップリング剤の濃度は、5〜50質量%が好ましく、10〜30質量%がより好ましい。前記範囲とすることにより、シランカップリング剤の加水分解が進行し、コロイダルシリカとの反応性が向上する。
pHを調整する薬剤は、特に限定されるものではないが、コスト面で有利なことから、無機酸が好ましく用いられ、中でも塩酸、硝酸、硫酸(通常、0.01〜10Nの水溶液を用いる。)がより好ましく用いられる。また、pHを調整する薬剤は、製造設備の腐食防止の観点から、有機酸を用いてもよく、中でも酢酸が好ましく用いられる。
pHを7未満に調整することにより、アミノ基または4級カチオン基を含有するシランカップリング剤のカチオン性が強まり、コロイダルシリカとの反応性が向上する。
水溶液中のシランカップリング剤の濃度は、5〜50質量%が好ましく、10〜30質量%がより好ましい。前記範囲とすることにより、シランカップリング剤の加水分解が進行し、コロイダルシリカとの反応性が向上する。
pHを調整する薬剤は、特に限定されるものではないが、コスト面で有利なことから、無機酸が好ましく用いられ、中でも塩酸、硝酸、硫酸(通常、0.01〜10Nの水溶液を用いる。)がより好ましく用いられる。また、pHを調整する薬剤は、製造設備の腐食防止の観点から、有機酸を用いてもよく、中でも酢酸が好ましく用いられる。
(コロイダルシリカ)
コロイダルシリカは、無水ケイ酸の超微粒子を安定に分散したコロイド溶液等を用いることができる。
中でも、シランカップリング剤との反応性が良好なことから、好ましくはpHが7未満、より好ましくはpH5以下、さらに好ましくはpH3以下のゾル状の水分散液が用いられる。pHの下限値は、実質的に0以上とされる。
係るコロイダルシリカとしては、pHを調整する前のコロイド溶液(水分散液)のpHが7以上のコロイダルシリカを用いてもよく、当該pHが7未満の酸性コロイダルシリカを用いてもよい。
その中でも、生産性に適していることから、酸性コロイダルシリカがより好ましく用いられる。
なお、pHが7以上の場合は、塩酸等の酸薬剤(通常、0.01〜10Nの水溶液を用いる。)により、予めpHを7未満に調整した後に用いることが好ましい。
係る酸薬剤としては、無機酸が好ましく用いられ、中でも塩酸、硝酸、硫酸がより好ましく用いられる。また、係る酸薬剤としては、上記と同様に有機酸を用いてもよく、中でも酢酸が好ましく用いられる。
これらコロイダルシリカは、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
コロイダルシリカは、無水ケイ酸の超微粒子を安定に分散したコロイド溶液等を用いることができる。
中でも、シランカップリング剤との反応性が良好なことから、好ましくはpHが7未満、より好ましくはpH5以下、さらに好ましくはpH3以下のゾル状の水分散液が用いられる。pHの下限値は、実質的に0以上とされる。
係るコロイダルシリカとしては、pHを調整する前のコロイド溶液(水分散液)のpHが7以上のコロイダルシリカを用いてもよく、当該pHが7未満の酸性コロイダルシリカを用いてもよい。
その中でも、生産性に適していることから、酸性コロイダルシリカがより好ましく用いられる。
なお、pHが7以上の場合は、塩酸等の酸薬剤(通常、0.01〜10Nの水溶液を用いる。)により、予めpHを7未満に調整した後に用いることが好ましい。
係る酸薬剤としては、無機酸が好ましく用いられ、中でも塩酸、硝酸、硫酸がより好ましく用いられる。また、係る酸薬剤としては、上記と同様に有機酸を用いてもよく、中でも酢酸が好ましく用いられる。
これらコロイダルシリカは、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
コロイダルシリカ中のSiO2(固形分)濃度については、5〜60質量%が好ましく、5〜50質量%がより好ましく、10〜50質量%がさらに好ましく、10〜30質量%が最も好ましい。前記範囲とすることにより、シランカップリング剤との反応性が良好なものとなる。
また、コロイダルシリカの平均粒子径は、特に限定されるものではないが、0.15μm以下が好ましく、0.05μm以下がより好ましい。
平均粒子径を0.15μm以下とすることにより、インクジェット用紙における記録画像の光沢性が向上する。また、解像度も向上し、鮮明な記録画像が得られる。
なお、ここで平均粒子径とは、光散乱法により測定した平均粒子径であり、全部の分散粒子の粒子径の平均をいう。
また、コロイダルシリカの平均粒子径は、特に限定されるものではないが、0.15μm以下が好ましく、0.05μm以下がより好ましい。
平均粒子径を0.15μm以下とすることにより、インクジェット用紙における記録画像の光沢性が向上する。また、解像度も向上し、鮮明な記録画像が得られる。
なお、ここで平均粒子径とは、光散乱法により測定した平均粒子径であり、全部の分散粒子の粒子径の平均をいう。
コロイダルシリカの具体例としては、一般に市販されているものが使用可能であり、例えば、シリカドール(日本化学工業(株)製)、アデライトAT(旭電化工業(株)製)、カタロイド(触媒化成工業(株)製)、スノーテックス(日産化学工業(株)製)(以上、製品名)等が挙げられる。
(その他の成分)
本発明のカチオン性コロイダルシリカには、上記のシランカップリング剤とコロイダルシリカ以外に、必要に応じて有機カチオン性ポリマー、カチオン性界面活性剤等を添加することができる。
中でも、記録後のインクジェット用紙の耐水性が向上し、また、インクにじみが小さく、解像度が向上することから、有機カチオン性ポリマーが好ましく併用される。
有機カチオン性ポリマーとしては、従来インクジェット記録媒体用表面塗工剤で公知のものの中から、任意に選択して用いることができる。
本発明のカチオン性コロイダルシリカには、上記のシランカップリング剤とコロイダルシリカ以外に、必要に応じて有機カチオン性ポリマー、カチオン性界面活性剤等を添加することができる。
中でも、記録後のインクジェット用紙の耐水性が向上し、また、インクにじみが小さく、解像度が向上することから、有機カチオン性ポリマーが好ましく併用される。
有機カチオン性ポリマーとしては、従来インクジェット記録媒体用表面塗工剤で公知のものの中から、任意に選択して用いることができる。
(カチオン性コロイダルシリカの製造方法)
上記のシランカップリング剤とコロイダルシリカとの反応は、反応液系をpH7未満の酸性の条件下とすることが好ましく、pH1〜5の条件下とすることがより好ましい。
反応液系をpH7未満とすることにより、コロイダルシリカの凝集を防ぎ、反応を充分に進行させることができる。
pHの調整方法は、無機酸が好ましく用いられ、中でも塩酸、硝酸、硫酸(通常、0.01〜10Nの水溶液を用いる。)がより好ましく用いられる。また、上記と同様に有機酸を用いてもよく、中でも酢酸が好ましく用いられる。
上記のシランカップリング剤とコロイダルシリカとの反応は、反応液系をpH7未満の酸性の条件下とすることが好ましく、pH1〜5の条件下とすることがより好ましい。
反応液系をpH7未満とすることにより、コロイダルシリカの凝集を防ぎ、反応を充分に進行させることができる。
pHの調整方法は、無機酸が好ましく用いられ、中でも塩酸、硝酸、硫酸(通常、0.01〜10Nの水溶液を用いる。)がより好ましく用いられる。また、上記と同様に有機酸を用いてもよく、中でも酢酸が好ましく用いられる。
両者の混合方法は、例えば、上記シランカップリング剤を含む水溶液を上記コロイダルシリカに滴下しながら混合してもよく、上記コロイダルシリカを上記シランカップリング剤を含む水溶液に添加して混合してもよい。
反応温度は、特に限定されるものではないが、上記のシランカップリング剤とコロイダルシリカとを充分に反応させるため、両者を混合後、40〜95℃に加熱することが好ましい。
反応温度は、特に限定されるものではないが、上記のシランカップリング剤とコロイダルシリカとを充分に反応させるため、両者を混合後、40〜95℃に加熱することが好ましい。
反応液中のシランカップリング剤とコロイダルシリカ中のSiO2との合計の濃度(固形分濃度)は、5〜60質量%が好ましく、5〜50質量%がより好ましく、10〜50質量%がさらに好ましく、10〜30質量%が最も好ましい。
上記シランカップリング剤の使用量は、用いるシランカップリング剤とコロイダルシリカの種類により任意であり、好ましくは、反応により製造されるカチオン性コロイダルシリカのゼータ(以下、「ζ」と表すことがある。)電位がプラスの値となる量が用いられる。
ゼータ電位は、+5mV以上となることが好ましく、+10mV以上となることがより好ましい。
ゼータ電位が+5mV以上となることにより、得られるカチオン性コロイダルシリカの分散安定性が良好なものとなる。
また、ゼータ電位がプラスの値を示す場合は、得られるカチオン性コロイダルシリカを用いたインクジェット用紙における印刷後の記録画像の解像度が良好なものになり、鮮明な記録画像が得られる。
上記ゼータ電位範囲を得るためには、通常、例えばコロイダルシリカ中のSiO2(固形分)100質量%に対して、シランカップリング剤0.01〜30質量%が好ましく用いられる。
ゼータ電位は、+5mV以上となることが好ましく、+10mV以上となることがより好ましい。
ゼータ電位が+5mV以上となることにより、得られるカチオン性コロイダルシリカの分散安定性が良好なものとなる。
また、ゼータ電位がプラスの値を示す場合は、得られるカチオン性コロイダルシリカを用いたインクジェット用紙における印刷後の記録画像の解像度が良好なものになり、鮮明な記録画像が得られる。
上記ゼータ電位範囲を得るためには、通常、例えばコロイダルシリカ中のSiO2(固形分)100質量%に対して、シランカップリング剤0.01〜30質量%が好ましく用いられる。
なお、本発明において「ゼータ電位」は、試料原液をESA法、具体的には、AcoustoSizer IIs(Colloidal Dynamics社製)測定装置により測定したときのゼータ電位をいう。
本発明のカチオン性コロイダルシリカは、従来の、例えばpH7以上の水溶液中のシランカップリング剤と、コロイダルシリカとの反応により製造されたものと比して、反応中にゲル化を生じることがなく、分散安定性が良好なものである。
しかしながら、その特性を発現する構造を確認することは困難である。
そのため、製造方法により特定している。
しかしながら、その特性を発現する構造を確認することは困難である。
そのため、製造方法により特定している。
<インクジェット記録媒体用表面塗工剤>
本発明のインクジェット記録媒体用表面塗工剤は、本発明である上述のカチオン性コロイダルシリカを含むものである。
カチオン性コロイダルシリカの配合量は、インクジェット記録媒体用表面塗工剤中に、SiO2(固形分)濃度では10〜100質量%であることが好ましく、30〜100質量%であることがより好ましい。前記範囲とすることにより、高光沢で、かつ高解像度の記録画像が得られる。
本発明のインクジェット記録媒体用表面塗工剤は、本発明である上述のカチオン性コロイダルシリカを含むものである。
カチオン性コロイダルシリカの配合量は、インクジェット記録媒体用表面塗工剤中に、SiO2(固形分)濃度では10〜100質量%であることが好ましく、30〜100質量%であることがより好ましい。前記範囲とすることにより、高光沢で、かつ高解像度の記録画像が得られる。
インクジェット記録媒体用表面塗工剤には、本発明のカチオン性コロイダルシリカ以外に、必要に応じて紙加工などで一般に用いられている顔料、バインダー、紙力増強剤、表面サイズ剤、帯電防止剤、粘度調節剤、染料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、消泡剤、防黴剤、防滑剤、造膜助剤等の添加剤を適宜添加することができる。
これらの添加剤の配合割合は、カチオン性コロイダルシリカによる効果を阻害しない範囲で、通常、インクジェット記録媒体用表面塗工剤中に、0.1〜50質量%配合されることが好ましく、1〜30質量%配合されることがより好ましい。残部については、水等の溶剤が配合される。
これらの添加剤の配合割合は、カチオン性コロイダルシリカによる効果を阻害しない範囲で、通常、インクジェット記録媒体用表面塗工剤中に、0.1〜50質量%配合されることが好ましく、1〜30質量%配合されることがより好ましい。残部については、水等の溶剤が配合される。
<インクジェット用紙>
本発明のインクジェット用紙は、インクジェット記録媒体(基体)の表面に、本発明である上述のインクジェット記録媒体用表面塗工剤が塗布されてなるものである。
本発明のインクジェット用紙は、インクジェット記録媒体(基体)の表面に、本発明である上述のインクジェット記録媒体用表面塗工剤が塗布されてなるものである。
インクジェット記録媒体(基体)としては、例えば、天然パルプ紙、顔料塗工紙、合成紙、布、ポリエチレンテレフタレートなどのプラスチックフィルムシート等が用いられる。
なお、基体として紙(原紙)を使用する場合、インクジェット記録媒体用表面塗工剤の塗布前に、シリカ、アルミナ;これらと高分子ラテックスバインダーとの混合物等をインク定着剤として原紙に塗工してもよい。
なお、基体として紙(原紙)を使用する場合、インクジェット記録媒体用表面塗工剤の塗布前に、シリカ、アルミナ;これらと高分子ラテックスバインダーとの混合物等をインク定着剤として原紙に塗工してもよい。
本発明のインクジェット記録媒体用表面塗工剤を基体に塗布する場合、塗工量は、特に限定されないが、0.1〜40g/m2であることが好ましく、1〜30g/m2であることがより好ましい。塗工量を0.1g/m2以上とすることにより、充分な厚みの塗工膜が得られ、インクジェット用紙の光沢性がより向上する。他方、40g/m2以下とすることにより、本発明の効果が充分に得られ、コスト面でも上限量である。
また、塗工方法としては、特に限定はなく、従来用いられている方法、例えば、エアードクターコーター、エアーナイフコーター、ブレードコーター、ロールコーター、カーテンコーター、グラビアコーター、スプレー等が用いられる。
また、塗工方法としては、特に限定はなく、従来用いられている方法、例えば、エアードクターコーター、エアーナイフコーター、ブレードコーター、ロールコーター、カーテンコーター、グラビアコーター、スプレー等が用いられる。
本発明によれば、分散安定性が良好なカチオン性コロイダルシリカおよびその製造方法を提供することができる。
また本発明により、好ましくは、高光沢で、かつ高解像度、好適にはカラー写真に匹敵する高解像度、の記録画像が得られ、顔料インクに対するインク吸収性と耐擦過性に優れるインクジェット記録媒体用表面塗工剤およびインクジェット用紙の提供を可能とする、カチオン性コロイダルシリカおよびその製造方法を提供することができる。
また本発明により、好ましくは、高光沢で、かつ高解像度、好適にはカラー写真に匹敵する高解像度、の記録画像が得られ、顔料インクに対するインク吸収性と耐擦過性に優れるインクジェット記録媒体用表面塗工剤およびインクジェット用紙の提供を可能とする、カチオン性コロイダルシリカおよびその製造方法を提供することができる。
また本発明のカチオン性コロイダルシリカを用いることにより、該カチオン性コロイダルシリカを含むインクジェット記録媒体用表面塗工剤は、染料インク、顔料インクの両方の適性に優れたものとなる。これにより、インクジェットプリンター種を問わない、汎用のインクジェット用紙の生産に寄与することができる。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。また、例中の部および%は特に断らない限り、水を除いた固形分であり、それぞれ質量部および質量%を示す。
≪カチオン性コロイダルシリカの評価(1)≫
<カチオン性コロイダルシリカの製造>
以下に示す方法にて、実施例1〜7、比較例1〜4のカチオン性コロイダルシリカをそれぞれ製造した。
<カチオン性コロイダルシリカの製造>
以下に示す方法にて、実施例1〜7、比較例1〜4のカチオン性コロイダルシリカをそれぞれ製造した。
(実施例1)
撹拌機、温度計、還流冷却器、および滴下ロートを備えた100mLのセパラブルフラスコに、イオン交換水24.8gと、6N−塩酸溶液15.6gを加えた。
ここに、シランカップリング剤として、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製:KBM−603)9.2gを滴下し、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランの酸性水溶液(滴下混合液)を調製した。この溶液のpHは、pH0.7であった。
次いで、1.5Lのセパラブルフラスコに、平均粒子径15nmのコロイダルシリカ(触媒化成工業(株)製:カタロイドSN;固形分20%の水分散液、pH2.3)900gを仕込んだ。
その後、撹拌下で、先に調製した滴下混合液を滴下し、75℃まで加熱した。
次いで、撹拌下、同温度で30分間保温して反応を完結させた。
なお、この反応液のpHは1〜3であった。
反応終了後、常温まで冷却し、カチオン性コロイダルシリカ(S−1)を得た。
撹拌機、温度計、還流冷却器、および滴下ロートを備えた100mLのセパラブルフラスコに、イオン交換水24.8gと、6N−塩酸溶液15.6gを加えた。
ここに、シランカップリング剤として、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製:KBM−603)9.2gを滴下し、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランの酸性水溶液(滴下混合液)を調製した。この溶液のpHは、pH0.7であった。
次いで、1.5Lのセパラブルフラスコに、平均粒子径15nmのコロイダルシリカ(触媒化成工業(株)製:カタロイドSN;固形分20%の水分散液、pH2.3)900gを仕込んだ。
その後、撹拌下で、先に調製した滴下混合液を滴下し、75℃まで加熱した。
次いで、撹拌下、同温度で30分間保温して反応を完結させた。
なお、この反応液のpHは1〜3であった。
反応終了後、常温まで冷却し、カチオン性コロイダルシリカ(S−1)を得た。
(実施例2)
実施例1において、イオン交換水11.6g、6N−塩酸溶液6.1g、シランカップリング剤としてγ−アミノプロピルトリエトキシシラン(信越化学工業(株)製:KBE−903)5.5gからなる滴下混合液に変えた以外は、実施例1と同様にしてカチオン性コロイダルシリカ(S−2)を得た。
実施例1において、イオン交換水11.6g、6N−塩酸溶液6.1g、シランカップリング剤としてγ−アミノプロピルトリエトキシシラン(信越化学工業(株)製:KBE−903)5.5gからなる滴下混合液に変えた以外は、実施例1と同様にしてカチオン性コロイダルシリカ(S−2)を得た。
(実施例3)
実施例1において、イオン交換水75.1g、6N−塩酸溶液47.1g、シランカップリング剤としてN−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製:KBM−603)27.7gからなる滴下混合液に変えた以外は、実施例1と同様にしてカチオン性コロイダルシリカ(S−3)を得た。
実施例1において、イオン交換水75.1g、6N−塩酸溶液47.1g、シランカップリング剤としてN−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製:KBM−603)27.7gからなる滴下混合液に変えた以外は、実施例1と同様にしてカチオン性コロイダルシリカ(S−3)を得た。
(実施例4)
実施例1において、シランカップリング剤としてオクタデシルジメチル−γ−トリメトキシシリルプロピルアンモニウムクロライド(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製:AY43−021;有効濃度50%)18.0gのみからなる滴下混合液に変えた以外は、実施例1と同様にしてカチオン性コロイダルシリカ(S−4)を得た。
実施例1において、シランカップリング剤としてオクタデシルジメチル−γ−トリメトキシシリルプロピルアンモニウムクロライド(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製:AY43−021;有効濃度50%)18.0gのみからなる滴下混合液に変えた以外は、実施例1と同様にしてカチオン性コロイダルシリカ(S−4)を得た。
(実施例5)
実施例1において、実施例1と同じシランカップリング剤を用い、平均粒子径25nmのコロイダルシリカ(日産化学工業(株)製:スノーテックスO−40;固形分40%の水分散液、pH3.0)450部に、イオン交換水450部を撹拌混合したものを仕込んだ以外は、実施例1と同様にしてカチオン性コロイダルシリカ(S−5)を得た。
実施例1において、実施例1と同じシランカップリング剤を用い、平均粒子径25nmのコロイダルシリカ(日産化学工業(株)製:スノーテックスO−40;固形分40%の水分散液、pH3.0)450部に、イオン交換水450部を撹拌混合したものを仕込んだ以外は、実施例1と同様にしてカチオン性コロイダルシリカ(S−5)を得た。
(実施例6)
実施例1において、イオン交換水14.6g、6N−塩酸溶液9.2g、シランカップリング剤としてγ−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製:KBM−903)5.4gからなる滴下混合液に変えた以外は、実施例1と同様にしてカチオン性コロイダルシリカ(S−6)を得た。
実施例1において、イオン交換水14.6g、6N−塩酸溶液9.2g、シランカップリング剤としてγ−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製:KBM−903)5.4gからなる滴下混合液に変えた以外は、実施例1と同様にしてカチオン性コロイダルシリカ(S−6)を得た。
(実施例7)
実施例1において、イオン交換水9.5g、6N−塩酸溶液5.0g、シランカップリング剤としてγ−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製:KBM−903)4.5gからなる滴下混合液、および平均粒子径5nmのコロイダルシリカ(日産化学工業(株)製:スノーテックスOXS;固形分10%の水分散液、pH2.4)900gに変えた以外は、実施例1と同様にしてカチオン性コロイダルシリカ(S−7)を得た。
実施例1において、イオン交換水9.5g、6N−塩酸溶液5.0g、シランカップリング剤としてγ−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製:KBM−903)4.5gからなる滴下混合液、および平均粒子径5nmのコロイダルシリカ(日産化学工業(株)製:スノーテックスOXS;固形分10%の水分散液、pH2.4)900gに変えた以外は、実施例1と同様にしてカチオン性コロイダルシリカ(S−7)を得た。
(比較例1)
実施例1において、イオン交換水24.8g、シランカップリング剤としてN−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製:KBM−603)9.2gからなる酸性処理(酸薬剤の配合)を行っていない滴下混合液を用いた以外は、実施例1と同様にしてコロイダルシリカの製造を行った。
しかしながら、滴下混合液を滴下中にゲル化を生じ、安定なコロイダルシリカは得られなかった。
実施例1において、イオン交換水24.8g、シランカップリング剤としてN−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製:KBM−603)9.2gからなる酸性処理(酸薬剤の配合)を行っていない滴下混合液を用いた以外は、実施例1と同様にしてコロイダルシリカの製造を行った。
しかしながら、滴下混合液を滴下中にゲル化を生じ、安定なコロイダルシリカは得られなかった。
(比較例2)
実施例1において、実施例1と同じシランカップリング剤を用い、平均粒子径2.5μmの無定形シリカ(ファインシールX−40;トクヤマ(株)製)180部に、イオン交換水720部を撹拌混合したものを仕込んだ以外は、実施例1と同様にしてシリカ分散液(C−1)を得た。
実施例1において、実施例1と同じシランカップリング剤を用い、平均粒子径2.5μmの無定形シリカ(ファインシールX−40;トクヤマ(株)製)180部に、イオン交換水720部を撹拌混合したものを仕込んだ以外は、実施例1と同様にしてシリカ分散液(C−1)を得た。
(比較例3)
実施例1において、シランカップリング剤としてN−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製:KBM−603)9.2gのみからなる酸性処理(酸薬剤の配合)を行っていない滴下混合液、および平均粒子径45nmのコロイダルシリカ(触媒化成工業(株)製:カタロイドSI−45P;固形分40%の水分散液、pH9.0)450gに、イオン交換水450部を撹拌混合したものを仕込んだ以外は、実施例1と同様にしてコロイダルシリカ(C−2)を得た。
実施例1において、シランカップリング剤としてN−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業(株)製:KBM−603)9.2gのみからなる酸性処理(酸薬剤の配合)を行っていない滴下混合液、および平均粒子径45nmのコロイダルシリカ(触媒化成工業(株)製:カタロイドSI−45P;固形分40%の水分散液、pH9.0)450gに、イオン交換水450部を撹拌混合したものを仕込んだ以外は、実施例1と同様にしてコロイダルシリカ(C−2)を得た。
(比較例4)
比較例3で得られたコロイダルシリカ(C−2)500gを、1.0Lセパラブルフラスコに入れて撹拌混合しながら、6N−塩酸溶液を8.5g滴下した。
しかしながら、塩酸溶液滴下中にゲル化を生じ、安定なコロイダルシリカは得られなかった。
比較例3で得られたコロイダルシリカ(C−2)500gを、1.0Lセパラブルフラスコに入れて撹拌混合しながら、6N−塩酸溶液を8.5g滴下した。
しかしながら、塩酸溶液滴下中にゲル化を生じ、安定なコロイダルシリカは得られなかった。
<分散安定性評価>
実施例1〜7、比較例1〜4で得られたコロイダルシリカに対して、分散安定性評価を実施した。評価結果を表1に示す。
評価方法は、得られたコロイダルシリカを40℃の恒温槽に入れ、1ヶ月後の分散状態を目視により、下記基準にて判定した。
(評価基準)
○:安定分散。
×:沈降物有り。
−:ゲル化を生じたため、測定不可。
実施例1〜7、比較例1〜4で得られたコロイダルシリカに対して、分散安定性評価を実施した。評価結果を表1に示す。
評価方法は、得られたコロイダルシリカを40℃の恒温槽に入れ、1ヶ月後の分散状態を目視により、下記基準にて判定した。
(評価基準)
○:安定分散。
×:沈降物有り。
−:ゲル化を生じたため、測定不可。
pHは、ガラス電極式水素イオン濃度計 M−12(堀場製作所(株)製)を用いて、試料原液の25℃でのpHを測定した。
また、ゼータ電位は、AcoustoSizer IIs(Colloidal Dynamics社製)測定装置を用いて、試料原液を測定した。測定に当たり、シリカ粒子の密度を2.0g/cm3、誘電率4.1とした。
なお、表中の「−」はゲル化を生じたため、測定不可であったことを表す。
また、ゼータ電位は、AcoustoSizer IIs(Colloidal Dynamics社製)測定装置を用いて、試料原液を測定した。測定に当たり、シリカ粒子の密度を2.0g/cm3、誘電率4.1とした。
なお、表中の「−」はゲル化を生じたため、測定不可であったことを表す。
≪インクジェット用紙の評価(1)≫
<インクジェット用紙の製造>
実施例8〜14、比較例5〜8のインクジェット用紙をそれぞれ以下に示す方法にて製造した。
<インクジェット用紙の製造>
実施例8〜14、比較例5〜8のインクジェット用紙をそれぞれ以下に示す方法にて製造した。
(実施例8〜13)
実施例1〜6で製造したコロイダルシリカ(S−1)〜(S−6)をイオン交換水で希釈し、固形分20%の表面塗工剤(SA−1〜SA−6)を得た。
次いで、各表面塗工剤を、坪量85g/m2、ステキヒトサイズ度6秒の上質紙に、アプリケーターバー#4を用いて、塗工量が乾燥固形分で5g/m2になるように塗工した。その後、100℃、40秒の条件で乾燥し、インクジェット用紙を得た。
実施例1〜6で製造したコロイダルシリカ(S−1)〜(S−6)をイオン交換水で希釈し、固形分20%の表面塗工剤(SA−1〜SA−6)を得た。
次いで、各表面塗工剤を、坪量85g/m2、ステキヒトサイズ度6秒の上質紙に、アプリケーターバー#4を用いて、塗工量が乾燥固形分で5g/m2になるように塗工した。その後、100℃、40秒の条件で乾燥し、インクジェット用紙を得た。
(実施例14)
実施例7で製造したコロイダルシリカ(S−7)をそのまま表面塗工剤として用い、実施例8〜13と同様にしてインクジェット用紙を得た。
実施例7で製造したコロイダルシリカ(S−7)をそのまま表面塗工剤として用い、実施例8〜13と同様にしてインクジェット用紙を得た。
(比較例5)
アルミナで処理された粒子径が50nmのカチオン性コロイダルシリカ(日産化学工業(株)製;スノーテックス−AK−L)をイオン交換水で希釈し、固形分20%の表面塗工剤(CA−1)を得た。
次いで、この表面塗工剤を用い、実施例8〜13と同様にしてインクジェット用紙を得た。
アルミナで処理された粒子径が50nmのカチオン性コロイダルシリカ(日産化学工業(株)製;スノーテックス−AK−L)をイオン交換水で希釈し、固形分20%の表面塗工剤(CA−1)を得た。
次いで、この表面塗工剤を用い、実施例8〜13と同様にしてインクジェット用紙を得た。
(比較例6)
粒子径が30nmのコロイダルシリカ(日産化学(株)製:スノーテックス30)をイオン交換水で希釈し、固形分20%の表面塗工剤(CA−2)を得た。
次いで、この表面塗工剤を用い、実施例8〜13と同様にしてインクジェット用紙を得た。
粒子径が30nmのコロイダルシリカ(日産化学(株)製:スノーテックス30)をイオン交換水で希釈し、固形分20%の表面塗工剤(CA−2)を得た。
次いで、この表面塗工剤を用い、実施例8〜13と同様にしてインクジェット用紙を得た。
(比較例7〜8)
比較例2で製造したシリカ分散液(C−1)および比較例3で製造したコロイダルシリカ(C−2)をイオン交換水で希釈し、固形分20%の表面塗工剤(CA−3)〜(CA−4)を得た。
次いで、この表面塗工剤を用い、実施例8〜13と同様にしてインクジェット用紙を得た。
比較例2で製造したシリカ分散液(C−1)および比較例3で製造したコロイダルシリカ(C−2)をイオン交換水で希釈し、固形分20%の表面塗工剤(CA−3)〜(CA−4)を得た。
次いで、この表面塗工剤を用い、実施例8〜13と同様にしてインクジェット用紙を得た。
<インクジェット用紙の印字性能評価>
実施例8〜14、比較例5〜8で得られたインクジェット用紙に対して、白紙部の光沢感、印字濃度、記録画像の解像度、顔料インクに対するインク吸収性と耐擦過性をそれぞれ評価した。評価結果を表2に示す。
実施例8〜14、比較例5〜8で得られたインクジェット用紙に対して、白紙部の光沢感、印字濃度、記録画像の解像度、顔料インクに対するインク吸収性と耐擦過性をそれぞれ評価した。評価結果を表2に示す。
(評価方法)
得られたインクジェット用紙に対して、染料インク対応のインクジェットプリンター(PM−950C、セイコーエプソン(株)製)にて、染料系インク(ICC21,ICM21,ICY21,ICLC21,ICLM21,ICDY21,ICBK21、セイコーエプソン(株)製)を用いてフルカラー印刷し、(1)白紙部の光沢感、(2)印字濃度、(3)記録画像の解像度について以下のように評価した。
得られたインクジェット用紙に対して、染料インク対応のインクジェットプリンター(PM−950C、セイコーエプソン(株)製)にて、染料系インク(ICC21,ICM21,ICY21,ICLC21,ICLM21,ICDY21,ICBK21、セイコーエプソン(株)製)を用いてフルカラー印刷し、(1)白紙部の光沢感、(2)印字濃度、(3)記録画像の解像度について以下のように評価した。
また、染料インク対応に替えて、顔料インク対応のインクジェットプリンター(PX−V700、セイコーエプソン(株)製)にて、顔料系インク(ICBK22,ICC22,ICM22,ICY22、セイコーエプソン(株)製)を用いてフルカラー印刷し、上記と同様にして(2)印字濃度、(3)解像度について評価した。
さらに、顔料インク対応のインクジェットプリンターで印刷したものに関しては、(4)インク吸収性、(5)耐擦過性について以下のように評価した。
さらに、顔料インク対応のインクジェットプリンターで印刷したものに関しては、(4)インク吸収性、(5)耐擦過性について以下のように評価した。
(1)白紙部の光沢感
印刷したインクジェット用紙の光沢感について、JIS−P8142に準じて、白紙部の75゜光沢を測定した。
印刷したインクジェット用紙の光沢感について、JIS−P8142に準じて、白紙部の75゜光沢を測定した。
(2)印字濃度
インクジェット用紙の黒ベタ印字部分について、その印字濃度をマクベスRD−918(サカタインクス(株)製)で測定した。
インクジェット用紙の黒ベタ印字部分について、その印字濃度をマクベスRD−918(サカタインクス(株)製)で測定した。
(3)記録画像の解像度
インクジェット用紙の記録画像のにじみについて、目視により、下記基準にて判定した。
◎:にじみがない。
○:微かににじみがあるが、実用上問題ない。
△:にじみが若干認められる。
×:にじみが大きい。
インクジェット用紙の記録画像のにじみについて、目視により、下記基準にて判定した。
◎:にじみがない。
○:微かににじみがあるが、実用上問題ない。
△:にじみが若干認められる。
×:にじみが大きい。
(4)インク吸収性
印刷したインクジェット用紙のインク吸収性について、目視により、下記基準にて判定した。
◎:インクが全て吸収されている。
○:インクが若干残っており、吸収性がやや劣っている。
△:インクが残っており、吸収性が劣っている。
×:インクを全く吸収していない。
印刷したインクジェット用紙のインク吸収性について、目視により、下記基準にて判定した。
◎:インクが全て吸収されている。
○:インクが若干残っており、吸収性がやや劣っている。
△:インクが残っており、吸収性が劣っている。
×:インクを全く吸収していない。
(5)耐擦過性
ティッシュペーパーでインクジェット用紙の印刷面を3回軽く擦り、記録画像がどれだけ保持されているか、について目視により、下記基準にて判定した。
◎:記録画像がほぼ完全に保持されている。
○:記録画像がやや保持されており、元の画像を充分読みとることができる。
△:記録画像が鮮明さを失っており、元の画像が何であるか判別困難である。
×:顔料インクの大部分が消失している。
ティッシュペーパーでインクジェット用紙の印刷面を3回軽く擦り、記録画像がどれだけ保持されているか、について目視により、下記基準にて判定した。
◎:記録画像がほぼ完全に保持されている。
○:記録画像がやや保持されており、元の画像を充分読みとることができる。
△:記録画像が鮮明さを失っており、元の画像が何であるか判別困難である。
×:顔料インクの大部分が消失している。
≪カチオン性コロイダルシリカの評価(2)≫
<カチオン性コロイダルシリカの製造>
以下に示す方法にて、実施例15〜23のカチオン性コロイダルシリカをそれぞれ製造した。
<カチオン性コロイダルシリカの製造>
以下に示す方法にて、実施例15〜23のカチオン性コロイダルシリカをそれぞれ製造した。
(実施例15)
撹拌機、温度計、還流冷却器、および滴下ロートを備えた500mLのセパラブルフラスコに、イオン交換水116.4gと、6N−塩酸溶液73.3gを加えた。
ここに、実施例1と同じシランカップリング剤43.2gを滴下し、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランの酸性水溶液(滴下混合液)を調製した。この溶液のpHは、pH0.7であった。
次いで、1.5Lのセパラブルフラスコに、平均粒子径25nmのアルカリ性のコロイダルシリカ(日産化学工業(株)製:スノーテックス50;固形分48%の水分散液、pH9.0)900gに、6N−塩酸溶液10.6gを予め添加してpHを2.4に調整したコロイダルシリカ溶液を仕込んだ。
その後、実施例1と同様にしてカチオン性コロイダルシリカ(S−8)を得た。
撹拌機、温度計、還流冷却器、および滴下ロートを備えた500mLのセパラブルフラスコに、イオン交換水116.4gと、6N−塩酸溶液73.3gを加えた。
ここに、実施例1と同じシランカップリング剤43.2gを滴下し、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランの酸性水溶液(滴下混合液)を調製した。この溶液のpHは、pH0.7であった。
次いで、1.5Lのセパラブルフラスコに、平均粒子径25nmのアルカリ性のコロイダルシリカ(日産化学工業(株)製:スノーテックス50;固形分48%の水分散液、pH9.0)900gに、6N−塩酸溶液10.6gを予め添加してpHを2.4に調整したコロイダルシリカ溶液を仕込んだ。
その後、実施例1と同様にしてカチオン性コロイダルシリカ(S−8)を得た。
(実施例16)
実施例1において、イオン交換水48.5g、6N−塩酸溶液30.5g、実施例1と同じシランカップリング剤18.0gを用いて、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランの酸性水溶液(滴下混合液)を調製した。この溶液のpHは、pH0.7であった。
次いで、1.5Lのセパラブルフラスコに、平均粒子径17nmのアルカリ性のコロイダルシリカ(触媒化成工業(株)製:カタロイドSI−40;固形分40%の水分散液、pH9.0)900gに、6N−塩酸溶液10.6gを予め添加してpHを2.3に調整したコロイダルシリカ溶液を仕込んだ。
その後、実施例1と同様にしてカチオン性コロイダルシリカ(S−9)を得た。
実施例1において、イオン交換水48.5g、6N−塩酸溶液30.5g、実施例1と同じシランカップリング剤18.0gを用いて、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランの酸性水溶液(滴下混合液)を調製した。この溶液のpHは、pH0.7であった。
次いで、1.5Lのセパラブルフラスコに、平均粒子径17nmのアルカリ性のコロイダルシリカ(触媒化成工業(株)製:カタロイドSI−40;固形分40%の水分散液、pH9.0)900gに、6N−塩酸溶液10.6gを予め添加してpHを2.3に調整したコロイダルシリカ溶液を仕込んだ。
その後、実施例1と同様にしてカチオン性コロイダルシリカ(S−9)を得た。
(実施例17)
撹拌機、温度計、還流冷却器、および滴下ロートを備えた500mLのセパラブルフラスコに、イオン交換水44.3g、35%酢酸水溶液57.2gを加えた。
ここに、実施例1と同じシランカップリング剤36.0gを滴下し、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランの酸性水溶液(滴下混合液)を調製した。この溶液のpHは、pH6.0であった。
次いで、1.5Lのセパラブルフラスコに、平均粒子径25nmのコロイダルシリカ(日産化学工業(株)製:スノーテックスO−40;固形分40%の水分散液、pH3.0)900gを仕込んだ。
その後、実施例1と同様にしてカチオン性コロイダルシリカ(S−10)を得た。
撹拌機、温度計、還流冷却器、および滴下ロートを備えた500mLのセパラブルフラスコに、イオン交換水44.3g、35%酢酸水溶液57.2gを加えた。
ここに、実施例1と同じシランカップリング剤36.0gを滴下し、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランの酸性水溶液(滴下混合液)を調製した。この溶液のpHは、pH6.0であった。
次いで、1.5Lのセパラブルフラスコに、平均粒子径25nmのコロイダルシリカ(日産化学工業(株)製:スノーテックスO−40;固形分40%の水分散液、pH3.0)900gを仕込んだ。
その後、実施例1と同様にしてカチオン性コロイダルシリカ(S−10)を得た。
(実施例18)
実施例1において、イオン交換水11.1g、6N−塩酸溶液15.6gの代わりに35%酢酸水溶液28.6g、実施例1と同じシランカップリング剤9.0gを用いて、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランの酸性水溶液(滴下混合液)を調製した。この溶液のpHは、pH4.7であった。
次いで、1.5Lのセパラブルフラスコに、平均粒子径45nmのコロイダルシリカ(日産化学工業(株)製:スノーテックスOL;固形分20%の水分散液、pH3.0)900gを仕込んだ。
その後、実施例1と同様にしてカチオン性コロイダルシリカ(S−11)を得た。
実施例1において、イオン交換水11.1g、6N−塩酸溶液15.6gの代わりに35%酢酸水溶液28.6g、実施例1と同じシランカップリング剤9.0gを用いて、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランの酸性水溶液(滴下混合液)を調製した。この溶液のpHは、pH4.7であった。
次いで、1.5Lのセパラブルフラスコに、平均粒子径45nmのコロイダルシリカ(日産化学工業(株)製:スノーテックスOL;固形分20%の水分散液、pH3.0)900gを仕込んだ。
その後、実施例1と同様にしてカチオン性コロイダルシリカ(S−11)を得た。
(実施例19)
実施例1において、イオン交換水11.1g、6N−塩酸溶液15.6gの代わりに35%硫酸水溶液11.7g、実施例1と同じシランカップリング剤9.0gを用いて、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランの酸性水溶液(滴下混合液)を調製した。この溶液のpHは、pH2.2であった。
次いで、1.5Lのセパラブルフラスコに、平均粒子径15nmのコロイダルシリカ(触媒化成工業(株)製:カタロイドSN;固形分20%の水分散液、pH2.3)900gを仕込んだ。
その後、実施例1と同様にしてカチオン性コロイダルシリカ(S−12)を得た。
実施例1において、イオン交換水11.1g、6N−塩酸溶液15.6gの代わりに35%硫酸水溶液11.7g、実施例1と同じシランカップリング剤9.0gを用いて、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランの酸性水溶液(滴下混合液)を調製した。この溶液のpHは、pH2.2であった。
次いで、1.5Lのセパラブルフラスコに、平均粒子径15nmのコロイダルシリカ(触媒化成工業(株)製:カタロイドSN;固形分20%の水分散液、pH2.3)900gを仕込んだ。
その後、実施例1と同様にしてカチオン性コロイダルシリカ(S−12)を得た。
(実施例20)
実施例19において、35%硫酸水溶液11.7gの代わりに、35%硝酸水溶液14.8gを用いた以外は、実施例19と同様にしてカチオン性コロイダルシリカ(S−13)を得た。
実施例19において、35%硫酸水溶液11.7gの代わりに、35%硝酸水溶液14.8gを用いた以外は、実施例19と同様にしてカチオン性コロイダルシリカ(S−13)を得た。
(実施例21)
実施例15において、コロイダルシリカに予め添加する6N−塩酸溶液10.6gを、35%酢酸水溶液10.1gに変更し、滴下混合液として実施例17と同様のものを使用した以外は、実施例15と同様にしてカチオン性コロイダルシリカ(S−14)を得た。
実施例15において、コロイダルシリカに予め添加する6N−塩酸溶液10.6gを、35%酢酸水溶液10.1gに変更し、滴下混合液として実施例17と同様のものを使用した以外は、実施例15と同様にしてカチオン性コロイダルシリカ(S−14)を得た。
(実施例22)
実施例21において、コロイダルシリカに予め添加する35%酢酸水溶液10.1gを、6N−塩酸水溶液10.8gに変更した以外は、実施例21と同様にしてカチオン性コロイダルシリカ(S−15)を得た。
実施例21において、コロイダルシリカに予め添加する35%酢酸水溶液10.1gを、6N−塩酸水溶液10.8gに変更した以外は、実施例21と同様にしてカチオン性コロイダルシリカ(S−15)を得た。
(実施例23)
実施例19において、平均粒子径15nmのコロイダルシリカ(触媒化成工業(株)製:カタロイドSN;固形分20%の水分散液、pH2.3)の代わりに、平均粒子径25nmのコロイダルシリカ(触媒化成工業(株)製:カタロイドSI−50;固形分48%の水分散液、pH9.0)900gに、35%硫酸水溶液4.1gを予め添加してpHを2.2に調整したコロイダルシリカ溶液を用いた以外は、実施例19と同様にしてカチオン性コロイダルシリカ(S−16)を得た。
実施例19において、平均粒子径15nmのコロイダルシリカ(触媒化成工業(株)製:カタロイドSN;固形分20%の水分散液、pH2.3)の代わりに、平均粒子径25nmのコロイダルシリカ(触媒化成工業(株)製:カタロイドSI−50;固形分48%の水分散液、pH9.0)900gに、35%硫酸水溶液4.1gを予め添加してpHを2.2に調整したコロイダルシリカ溶液を用いた以外は、実施例19と同様にしてカチオン性コロイダルシリカ(S−16)を得た。
<分散安定性評価>
実施例15〜23で得られたコロイダルシリカに対して、上記と同様にして分散安定性評価を実施した。評価結果を表3に示す。
実施例15〜23で得られたコロイダルシリカに対して、上記と同様にして分散安定性評価を実施した。評価結果を表3に示す。
≪インクジェット用紙の評価(2)≫
<インクジェット用紙の製造>
実施例24〜32のインクジェット用紙をそれぞれ以下に示す方法にて製造した。
<インクジェット用紙の製造>
実施例24〜32のインクジェット用紙をそれぞれ以下に示す方法にて製造した。
(実施例24〜32)
実施例15〜23で製造したコロイダルシリカ(S−8)〜(S−16)をイオン交換水で希釈し、固形分20%の表面塗工剤(SA−8)〜(SA−16)を得た。
次いで、各表面塗工剤を、実施例8〜13と同様にして塗工、乾燥することによりインクジェット用紙を得た。
実施例15〜23で製造したコロイダルシリカ(S−8)〜(S−16)をイオン交換水で希釈し、固形分20%の表面塗工剤(SA−8)〜(SA−16)を得た。
次いで、各表面塗工剤を、実施例8〜13と同様にして塗工、乾燥することによりインクジェット用紙を得た。
<インクジェット用紙の印字性能評価>
実施例24〜32で得られたインクジェット用紙に対して、上記と同様にして、白紙部の光沢感、印字濃度、記録画像の解像度、顔料インクに対するインク吸収性と耐擦過性をそれぞれ評価した。評価結果を表4に示す。
実施例24〜32で得られたインクジェット用紙に対して、上記と同様にして、白紙部の光沢感、印字濃度、記録画像の解像度、顔料インクに対するインク吸収性と耐擦過性をそれぞれ評価した。評価結果を表4に示す。
表1と表3の結果から明らかなように、酸性処理を行いpHを7未満に調整した水溶液中のアミノ基または4級カチオン基を含有するシランカップリング剤と、コロイダルシリカとの反応により得られた実施例1〜7及び実施例15〜23のカチオン性コロイダルシリカは、分散安定性が良好であった。
また、実施例1〜7及び実施例15〜23のカチオン性コロイダルシリカを用いたインクジェット記録媒体用表面塗工剤が塗布されてなる実施例8〜14及び実施例24〜32のインクジェット用紙は、高光沢で、かつ高解像度が得られ、顔料インクに対するインク吸収性と耐擦過性に優れていた。
また、実施例1〜7及び実施例15〜23のカチオン性コロイダルシリカを用いたインクジェット記録媒体用表面塗工剤が塗布されてなる実施例8〜14及び実施例24〜32のインクジェット用紙は、高光沢で、かつ高解像度が得られ、顔料インクに対するインク吸収性と耐擦過性に優れていた。
一方、酸性処理を行わず、pH7以上のシランカップリング剤を含む水溶液を用いた比較例1は、シランカップリング剤水溶液を滴下中にゲル化を生じ、安定なカチオン性コロイダルシリカが得られなかった。
pHが共に7以上の、水溶液中のシランカップリング剤とコロイダルシリカとの反応によりカチオン性コロイダルシリカを得た後で、酸性処理を行った比較例4は、酸性処理中にゲル化を生じ、安定なカチオン性コロイダルシリカが得られなかった。
pHが共に7以上の、水溶液中のシランカップリング剤とコロイダルシリカとの反応によりカチオン性コロイダルシリカを得た後で、酸性処理を行った比較例4は、酸性処理中にゲル化を生じ、安定なカチオン性コロイダルシリカが得られなかった。
コロイダルシリカの代わりに無定形シリカを用いた比較例2のシリカ分散液の分散安定性は、沈降物が有り、分散不良であった。
また、比較例2のシリカ分散液を用いたインクジェット記録媒体用表面塗工剤が塗布されてなる比較例7のインクジェット用紙は、光沢が低く、他のいずれの評価項目についても劣っていた。
また、比較例2のシリカ分散液を用いたインクジェット記録媒体用表面塗工剤が塗布されてなる比較例7のインクジェット用紙は、光沢が低く、他のいずれの評価項目についても劣っていた。
pHが共に7以上の、水溶液中のシランカップリング剤とコロイダルシリカとの反応により得られた比較例3のカチオン性コロイダルシリカは、分散安定性が良好であった。
しかしながら、比較例3のカチオン性コロイダルシリカを用いたインクジェット記録媒体用表面塗工剤が塗布されてなる比較例8のインクジェット用紙は、光沢に劣り、解像度が悪く、顔料インクに対するインク吸収性と耐擦過性についても劣っていた。
しかしながら、比較例3のカチオン性コロイダルシリカを用いたインクジェット記録媒体用表面塗工剤が塗布されてなる比較例8のインクジェット用紙は、光沢に劣り、解像度が悪く、顔料インクに対するインク吸収性と耐擦過性についても劣っていた。
また、アルミナで処理された、酸性処理を行っていないカチオン性コロイダルシリカを用いた比較例5のインクジェット用紙は、光沢に劣り、顔料インク吸収性が劣っていた。
シランカップリング剤と反応させず、コロイダルシリカのみを用いた比較例6のインクジェット用紙は、解像度が悪く、顔料インクに対する耐擦過性が悪かった。
シランカップリング剤と反応させず、コロイダルシリカのみを用いた比較例6のインクジェット用紙は、解像度が悪く、顔料インクに対する耐擦過性が悪かった。
以上より、本発明によれば、分散安定性が良好なカチオン性コロイダルシリカおよびその製造方法を提供できることが確認された。
また本発明により、好ましくは、高光沢で、かつ高解像度の記録画像が得られ、顔料インクに対するインク吸収性と耐擦過性に優れるインクジェット記録媒体用表面塗工剤およびインクジェット用紙の提供を可能とする、カチオン性コロイダルシリカおよびその製造方法を提供できることが確認された。
また本発明により、好ましくは、高光沢で、かつ高解像度の記録画像が得られ、顔料インクに対するインク吸収性と耐擦過性に優れるインクジェット記録媒体用表面塗工剤およびインクジェット用紙の提供を可能とする、カチオン性コロイダルシリカおよびその製造方法を提供できることが確認された。
Claims (7)
- pHを7未満に調整した水溶液中のアミノ基または4級カチオン基を含有するシランカップリング剤と、コロイダルシリカとの反応により製造されることを特徴とするカチオン性コロイダルシリカ。
- 前記コロイダルシリカが、pH7未満のコロイダルシリカである請求項1記載のカチオン性コロイダルシリカ。
- 前記コロイダルシリカが、pH7未満の酸性コロイダルシリカである請求項1または請求項2に記載のカチオン性コロイダルシリカ。
- ゼータ電位が+5mV以上である請求項1〜3のいずれかに記載のカチオン性コロイダルシリカ。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のカチオン性コロイダルシリカを含むインクジェット記録媒体用表面塗工剤。
- 請求項5に記載のインクジェット記録媒体用表面塗工剤が塗布されてなるインクジェット用紙。
- pHを7未満に調整した水溶液中のアミノ基または4級カチオン基を含有するシランカップリング剤と、コロイダルシリカとの反応によりカチオン性コロイダルシリカを製造することを特徴とするカチオン性コロイダルシリカの製造方法。
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2006
- 2006-03-27 JP JP2006084873A patent/JP2006321978A/ja not_active Withdrawn
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