JP4897691B2 - 複数の多孔質媒体コーティング層を有するインクジェット媒体 - Google Patents

複数の多孔質媒体コーティング層を有するインクジェット媒体 Download PDF

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Description

本発明は、概して、媒体基材用の複数の多孔質媒体コーティング層の調製及び適用に関する。本発明はまた、高い画質及び速い乾燥時間を実現するインクジェット媒体に関する。
インクジェットインクは、典型的に、インクビヒクル及び着色剤を含んで成り、後者には、染料又は顔料を用い得る。写真画像の印刷に用いられる染料系インクジェットインクは、たいていの場合、水溶性染料である。結果として、そのような染料系インクジェットインクは、通常、それほど耐水性であるとはいえず、湿潤条件に曝されると、画像は色相シフトを起し易く且つエッジ尖鋭度は低下する。さらに、これらの水溶性の染料系インクジェットインクから作り出された画像は、周囲の光及び/又は空気に曝される場合など、時間が経つと退色する傾向がある。他方、顔料系インクは、耐湿性及び画像退色耐性が広範囲に改善された画像を生成し得る。しかしながら、顔料からの画像は、要求されるカラー飽和特性に関しては、染料系インクジェットインクに劣る。
印刷媒体の表面は、インクジェット生成される印刷画像の全体的な品質に関して主要な役割を果たす。インクジェット印刷に用いられる用紙としては、典型的に、高いインク吸収性を有するように設計された、高品質紙、又は木材を含まない用紙が用いられてきた。これらの用紙は、インクジェットインクを容易に吸収し且つ急速に乾燥するため、インクジェット印刷には機能上十分である。しかしながら、そのような用紙は、多くの場合、明瞭な又はシャープな画像をもたらさない。写真におけるような高い印刷品質及び画質を得るために、水性インクと共に用いるための特殊な媒体が開発されており、それらは広義に2つのグループ、即ち、多孔質媒体と膨潤性媒体とに分けられる。
多孔質媒体に関しては、インク受容層は、互いに結合された多孔質の金属酸化物又は半金属酸化物の微粒子(通常、シリカ又はアルミナ)と、任意に、カチオン性高分子媒染剤などの媒染剤やイオン結合種(例えば、アニオン染料と共に使用するためのカチオン結合種又はカチオン染料と共に使用するためのアニオン結合種)とから構成することができる。用い得るカチオン性媒染剤の例としては、第1級アミン、第2級アミン、第3級アミン、第4級アミン、アミドアミノ、ピリジン、イミン、及びイミダゾールが挙げられる。
印刷時、インクは、多孔性である表面上に急速に吸着し、そして、イオン結合種が存在する場合には、着色剤は反対電荷を持つイオン種へと引き付けられる。この種の媒体は、比較的短い乾燥時間、優れた耐スミア性、並びに、多くの場合、許容し得る耐水性及び耐湿性という利点を有する。対照的に、膨潤性媒体に関しては、物理的に多孔性でない、膨潤性ポリマーの連続層から構成されたインク受容層を備える。印刷時、インクは、コーティング中のポリマーマトリックスが水と接触し膨潤する際に吸収される。着色剤(典型的に染料)は、ポリマー連続層内部に固定化され、外部環境への露出が著しく制限される。このアプローチの利点は、多孔質媒体が有するよりもはるかに良好な褪色耐性をもたらすことである(明暗の両条件下において)。しかしながら、膨潤性媒体は、比較的長い乾燥時間を要し、画質が典型的に明瞭ではなく、且つ耐スミア性も十分でない。
膨潤性媒体及び多孔性媒体はインクジェット印刷分野においてそれぞれ特異的な利点をもたらすとはいえ、多孔質媒体は明瞭な画像及び速い乾燥時間をもたらすため、幾分、多孔質媒体の使用に傾いている。しかしながら、多くの多孔質媒体コーティングにおいては、低い色域並びに低い光沢及び光沢均一性が欠点として残っている。これらの欠点を改善する努力がなされている。1つのアプローチは、多孔質コーティングの半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子をオルガノシラン反応剤で化学修飾することであった。このアプローチを用いることによって幾らかの成果はあったが、この手法では、コアレッセンス及びインク吸収の遅さに関連した問題が残ったり、あるいは生じたりした。
本願発明の実施形態によれば、印刷媒体は、媒体基材、該媒体基材上にコーティングされた多孔質インク吸収層、及び前記多孔質インク吸収層上にコーティングされた多孔質インク受容層から構成することができる。多孔質インク吸収層は、半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子を含むことができ、そして多孔質インク受容層は、オルガノシラン官能化された半金属酸化物又は金属酸化物微粒子を含むことができる。
他の実施形態では、印刷媒体を製造する方法は、多孔質インク吸収層を媒体基材に適用するステップと、前記多孔質インク吸収層に多孔質インク受容層を適用するステップとを包含する。多孔質インク吸収層は、半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子と第1の高分子バインダーとを含有することができ、そして多孔質インク受容層は、オルガノシラン官能化された半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子と第2の高分子バインダーとを含有することができる。
本発明の他の特徴並びに利点は、例示目的で本発明の特徴を記載する以下の詳細な説明から明らかとなろう。
本発明の具体的実施形態を開示、説明するにあたり、本発明が、本書に開示するプロセスや材料に限定されないことを理解されたい。何故なら、それらはある程度変更し得るからである。また、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲及びその等価物によってのみ定義される故、本書で用いる用語は、特定の実施形態を専ら記述するだけの目的で用いるものであって限定の意のないことを理解されたい。
本発明を説明し、範囲請求する際には、以下の用語を用いることとする。
単数形「a」、「an」、及び「the」は、その内容が別途明確に指示されない限り、複数形の意味を包含する。従って、例えば、「着色剤」には、1つ又は複数のかかる材料が包含される。
「媒体基材」又は「基材」は、コーティング組成物(多孔質インク吸収層及び多孔質インク受容層となる)にてコーティングし得る任意の基材を包含し、それは、紙、オーバーヘッド投影機プラスチック又はフィルム、写真ベースのようなコート紙、布地、水彩紙のようなアート紙等を含み得る。
一般に、「多孔質媒体」は、インクジェットインクを受け入れることのできる表面空隙及び/又は空洞を有する、任意の無機微粒子含有コート媒体を指す。典型的に、多孔質媒体は、基材及び多孔質インク受容層を備える。インクを多孔質媒体上に印刷すると、インクは空隙を満たし、そして最外表面は、従来の媒体又は膨潤性媒体に較べてより迅速に接触に対して乾いた状態となり得る。コーティング中に存在し得る一般的な無機微粒子としては、例えば、シリカやアルミナのような、半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子が挙げられる。さらに、本発明の実施形態によれば、当該コーティングは、高分子バインダーによって互いに結合させることができ、また任意に、所定の染料種に対し誘引性である媒染剤又はイオン結合種を含有することができる。本発明の実施形態によれば、インク受容層及びインク吸収層を備えた複層構造には、両方とも含有させ得る。
「多孔質インク吸収層」又は「インク吸収層」は、バインダーによって互いに結合されている半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子を含み、この場合、当該微粒子は、オルガノシラン反応剤で修飾されていない。調合剤(formulating agent)及び/又は媒染剤のような他の成分もまた、この層に存在させ得る。
「多孔質インク受容層」又は「インク受容層」は、バインダーによって互いに結合されている、オルガノシラン修飾された半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子を含む。この層は、典型的に、インク吸収層上のトップコートとして適用される。調合剤及び/又は媒染剤のような他の成分もまた、この層に存在させ得る。
「オルガノシラン反応剤」又は「反応剤」は、シラン基に共有結合している官能性成分(又は、無機微粒子表面に所望の修飾特性をもたらす反応剤の一部)を含む組成物を包含する。オルガノシラン反応剤は、半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子の表面に共有結合するか、あるいはまた、引き付けられる。オルガノシラン反応剤の官能性成分の部分は、シラン基に直に結合しているか、又は1〜10個の炭素原子若しくは他の既知のスペーサー基によるなどして、シラン基から適切に隔置されている。オルガノシラン反応剤のシラン基は、その反応剤に存在するヒドロキシ基、ハライド基、又はアルコキシ基を介して、多孔質媒体コーティング組成物の半金属酸化物又は金属酸化物微粒子に結合することができる。あるいはまた、幾つかの場合には、オルガノシラン反応剤を、無機微粒子表面に単に引き付けることができる。
用語「官能性成分」は、半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子表面に官能基を付与するオルガノシラン反応剤の活性部分を指す。本発明の実施形態によれば、当該官能性成分は、具体的用途において望まれる任意の成分とし得る。一実施形態では、当該官能基は、第1級、第2級、第3級、又は第4級のアミンである。一実施形態では、アミンは、多孔質インク受容層のpH及び/又は多孔質インク吸収層のpHが約6未満、好ましくは約3〜約5であるときは、官能性成分として特に有用である。そのようなpH値によって、アミンはプロトン化又はカチオン化され、インクジェットインクに存在し得るアニオン性着色剤を引き付けることができる。
数値又は範囲についていう用語「約」は、測定時に起こり得る実験誤差から生ずる値を包含する意がある。
「バインダー」又は「高分子バインダー」は、半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子を互いに結合させることのできる任意の物質を包含する。当該バインダーは、典型的に、微粒子を互いに結合させるが、インクを受容したり、インクを通過させたりできるように、微粒子間に未だ空隙を残す量にて用いられる。典型的に、用い得るバインダー材料としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールのコポリマー、ポリエチレンオキシド、ゼラチン、PVP、及び/又は低ガラス転移温度(Tg<20℃)の乳化重合体が挙げられる。当該バインダーは、多孔質インク吸収層及び/又は多孔質インク受容層中に約0.1wt%〜約40wt%にて存在させ得る。
本書で用いるとき、「液体ビヒクル」は、染料及び/又はその他の物質を基材へと輸送するのに用い得る液体組成物を包含する。液体ビヒクルは、当分野で周知であり、本発明の実施形態に従って広範のインクビヒクルを用いることができる。そのようなインクビヒクルとしては、限定はしないが、界面活性剤、溶媒、共溶媒、緩衝剤、殺生物剤、粘度修正剤、金属イオン封鎖剤、安定化剤、及び水をはじめとする、種々の薬剤から成る混合物を挙げることができる。
用語「インクジェットインク」は、液体ビヒクルと、染料及び/又は顔料のような着色剤とを含んで成る、インクジェット可能な組成物を指す。任意に、その他の成分、例えば、ラテックスポリマー、ポリマー分散剤、UV硬化剤、可塑剤、酸化防止剤、光安定剤、酸素スカベンジャー等を、液体ビヒクルに含有させ得る。
本書においては、比、濃度、量、及び他の数値データを範囲形式で提示する場合がある。そのような範囲形式は、単に、便利且つ簡潔なために用いるものであり、範囲の限界として明記した数値を含むだけでなく、各数値及び副範囲があたかも明記されているかのようにその範囲内に包含される個々の数値又は副範囲を全て包含するものと柔軟に解釈すべきことを理解されたい。例えば、約1wt%〜約20wt%という重量範囲は、1wt%〜約20wt%という明記した濃度限界を含むだけでなく、2wt%、3wt%、4wt%のような個別濃度、及び5wt%〜15wt%、10wt%〜20wt%のような副範囲も含むものと解釈されたい。
これらの定義を銘記して、本発明は、印刷媒体並びにその製造法に関する。当該印刷媒体は、媒体基材、該媒体基材上にコーティングされた多孔質インク吸収層、及び前記多孔質インク吸収層上にコーティングされた多孔質インク受容層から構成することができる。多孔質インク吸収層は半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子を含むことができ、そして多孔質インク受容層はオルガノシラン官能化された半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子を含むことができる。
他の実施形態では、印刷媒体を製造する方法は、多孔質インク吸収層を媒体基材に適用するステップ、及び前記多孔質インク吸収層に多孔質インク受容層を適用するステップを包含する。多孔質インク吸収層は、半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子と第1の高分子バインダーとを含むことができ、そして多孔質インク受容層は、オルガノシラン官能化された半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子と第2の高分子バインダーとを含むことができる。
多孔質媒体コーティング
多孔質媒体は、典型的に、基材と、基材上に付着した多孔質インク受容層とから構成される。しかしながら、本発明の実施形態によれば、少なくとも2つの多孔質媒体コーティング(即ち、i)多孔質インク吸収層、及びii)多孔質インク受容層を形成するのに用いられる多孔質コーティング)を基材に適用する。各層は類似の成分を用いて調製されるため、各層を構成する要素の多くを一緒に説明することとする。
インク吸収層及びインク受容層の両方を支持する基材は、紙、プラスチック、コート紙、布地、アート紙、又はインクジェット印刷技術において用いられる他の既知の基材とし得る。一実施形態では、基材として写真ベースを用い得る。写真ベースは、典型的に、単層の紙が、ポリエチレン層のような2つの高分子層で挟持されて成る3層系である。
多孔質インク吸収層及び多孔質インク受容層に関連して、半金属又は金属酸化物微粒子、及び任意に、高分子バインダー、媒染剤及び/又は他の多孔質コーティング組成剤を含有させ得る。インク吸収層とインク受容層の微粒子間の主な違いは、後に説明するように、インク受容層の微粒子は、オルガノシラン反応剤で修飾されるということである。オルガノシラン反応剤はさておき、両層には、同じ種類の半金属又は金属酸化物微粒子を利用することができる。例えば、各層において、無機半金属又は金属酸化物の微粒子は、シリカ、アルミナ、ベーマイト、ケイ酸塩(ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム等)、チタニア、ジルコニア、炭酸カルシウム、粘土、及びそれらの組合せから成る群から個々独立して選択することができる。より一般的には、当該微粒子は、要求されないとはいえ、アルミナ又はシリカである。これら無機微粒子の各々を多孔質コーティング組成物全体に分散させ、それを媒体基材に適用することで多孔質インク吸収層又は多孔質インク受容層のいずれかを形成することができる。
コーティング組成物中の無機微粒子を結合させるために、高分子バインダーを含有させ得る。用い得る例示的な高分子バインダーとしては、その水溶性コポリマーを含むポリビニルアルコール(例えば、ポリビニルアルコールとポリ(エチレンオキシド)のコポリマー又はポリビニルアルコールとポリビニルアミンのコポリマー);カチオン性ポリビニルアルコール;アセトアセチル化ポリビニルアルコール;ポリ酢酸ビニル;ポリビニルピロリドン(ポリビニルピロリドンとポリ酢酸ビニルのコポリマーを含む);変性デンプン(酸化及びエーテル化デンプンを含む);水溶性のセルロース誘導体(カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースを含む);ポリアクリルアミド(その誘導体及びコポリマーを含む);カゼイン;ゼラチン;大豆タンパク質;シリルで修飾されたポリビニルアルコール;共役ジエンコポリマーラテックス(無水マレイン酸樹脂及びスチレン−ブタジエンのコポリマーを含む);アクリル系ポリマーラテックス(アクリル酸及びメタクリル酸のポリマー及びコポリマーを含む);ビニル重合体ラテックス(エチレン−酢酸ビニルのコポリマーを含む);官能基(例えば、カルボキシル、アミノ、アミド、スルホ、等)を含むモノマーで上記ポリマーを修飾して得られたものを含む官能基修飾ラテックス;熱硬化性樹脂(メラミン樹脂、及び尿素樹脂を含む)の水性バインダー;合成樹脂バインダー(ポリメチルメタクリレート、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アミド樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルのコポリマー、ポリビニルブチラール、及びアルキル樹脂を含む)が挙げられる。
本発明の実施形態によれば、高分子バインダーは、インク吸収層又はインク受容層の中に、半金属又は金属酸化物の微粒子の全重量に関して0.01wt%〜40wt%にて存在させ得る。他の実施形態では、当該バインダーは、0.01wt%〜25wt%にて付加し得る。従って、当該バインダーは、任意の機能量で存在させ得るが、典型的には、シリカベースの微粒子よりも、アルミナベースの微粒子を使用する際に、バインダーは少なくし得る。例えば、一実施形態では、ポリビニルアルコールを用いるとき、シリカに対するバインダー含量は20wt%〜25wt%とし得るが、アルミナに対しては、5wt%〜10wt%がより適切である。
上述のように、当該バインダーは、乾燥後にひび割れを生じさせることなく、多孔質インク吸収層又は多孔質インク受容層を互いに適切に結合させるために存在させ得る。同時に、バインダーの量は、多孔質インク吸収層又は多孔質インク受容層の多孔性を十分維持できるほど少量にて含有させ得る。用いるバインダーの量は、媒体基材に適用された多孔質媒体コーティング層の全体の平均細孔径に寄与し得る。
本書に記載する各実施形態において、画像の明確さ(crispness)をもたらすのは、最も外側の表面、即ち、多孔質インク受容層であり、また、インクジェットインクのほとんどを吸収し得るのはアンダーコーティング、即ち、多孔質インク吸収層であるため、インク吸収層とインク受容層を所与の用途に向くよう適切に構成することが望ましい。例えば、一実施形態では、インク吸収層とインク受容層は、インク受容層におけるオルガノシラン反応剤の存在は別として、相対的に類似するように構成することができ、従って、全コーティング厚にわたって類似した吸収性をもたらす。あるいはまた、媒染剤を、両方の層に、又は一方の層に含有させることができる。例えば、幾つかの実施形態では、インク受容層に高分子アミン媒染剤を含有させることで、改善された色域、光学濃度、及びコアレッセンスをもたらすことができる。他の実施形態においては、所望の結果をもたらすために、両方の層又は一方の層にアルミニウムクロロハイドレート(ACH)を含有させることもできる。さらに他の実施形態においては、インク吸収層は、第1の平均細孔径を有するように構成され得、そして多孔質インク受容層は、第2の平均細孔径を有するように構成され得るが、この場合、第1の平均細孔径は第2の平均細孔径より大きい。この構成は、表面(比較的小さい細孔)における明確な画像をもたらすと共に、インク吸収層(比較的大きい孔)において、コーティング内のより深部により多量のインクを吸収する能力をもたらすという、2つの目標を実現する。
平均細孔径は、少なくとも2つの方法で調整し得る。第1に、比較的小さい又は大きい細孔径を有する半金属又は金属酸化物の微粒子自体を選択することができ、また第2に、バインダーの量を変化させて粒子間の空隙のサイズを調整できる。どれだけのバインダーを含有させるか決定する際、粒子間の空隙サイズ以外の事項も考慮される。例えば、用いるバインダーの量が少な過ぎると、乾燥後にコーティングの割れが生じ得る。
前述のように、本発明の実施形態によれば、2つの異なる多孔質媒体コーティング層、即ち、多孔質インク吸収層と多孔質インク受容層を用いる。多孔質インク吸収層は、典型的に媒体基材に直に適用され、そして多孔質インク受容層は、前記インク吸収層に直に適用される。より詳細には、本発明の実施形態によって製造される記録媒体は、複層構造を構成し得る。インク受容層は、バインダー、及びオルガノシラン反応剤で修飾された半金属又は金属酸化物の微粒子から構成することができる。バインダーは、インク受容層を結合させ且つインクを受容し及び/又はインクを通過させるために小さめの空隙を保持できる量にて存在させ得る。吸収層として作用するインク受容層の下層は、バインダー、及び未修飾の半金属又は金属酸化物の微粒子(例えば、アモルファスシリカ)から構成される。この層には、微粒子間に比較的大きい微粒子間空隙をもたらす量にてバインダーを含有させることができ、従って、インク受容層に較べてより多くのインクを蓄積することができる。
インク受容層の1つの機能は、色域、ブラック光学濃度(KOD)などの光学濃度、コアレッセンス、及び光沢のような、所望の画質を実現することである。これらの機能は、2つの特徴、即ち、オルガノシラン修飾された半金属又は金属酸化物の微粒子と、微粒子間の比較的小さい微粒子間スペースとによって実現し得る。インク受容層の典型的な厚さは約3g/m〜約15g/mであり、他の実施形態では、約3g/m〜約10g/m又は約3g/m〜約5g/mとし得る。一実施形態では、有機成分で修飾された半金属又は金属酸化物の微粒子は、オルガノシラン結合剤をシリカと反応させることによって調製することができる。この実施形態では、シリカは、ヒュームドシリカ、沈降シリカ、又はコロイドシリカとし得、そしてその反応は、水中、又はメタノール、エタノール、MEK、MIBK又はトルエンのような有機溶媒中で起こり得る。これらのコーティングは、最終的に、水性インクジェットインクに対して用いられることになるので、反応の溶媒として水を使用することが可能な場合は、処理ステップ、コスト、及び/又は環境問題の低減により望ましい。任意の有機成分を半金属又は金属酸化物の微粒子に結合させ得るが、一実施形態においては、オルガノシラン結合剤は、第1級、第2級、第3級、及び/又は第4級アミンを含み得る。
具体的な実施形態を例示するためには、通常のインク受容層における半金属又は金属酸化物の微粒子の組合せが幾つかの実施形態で望ましい。例えば、インク受容層は、半金属又は金属酸化物の微粒子に結合した複数の種類のオルガノシラン反応剤を含有したり、又は、アルミニウムクロロハイドレートとオルガノシラン反応剤との組合せを半金属又は金属酸化物の微粒子と共に含有することができる。ポリビニルアルコールなどのバインダーは、微粒子を互いに結合させるために付加し得るが、この具体的実施形態では、インク受容層の30wt%を超える量にて含まれるべきでなく、より好ましくは、インク受容層の所望の多孔性を維持できるように約25wt%未満にて含有されるべきである。一実施形態では、オルガノシラン反応剤で処理された半金属又は金属酸化物の微粒子のゼータ電位は、pH4.0にて少なくとも30mVであり得る。インク受容層としての使用に適する半金属又は金属酸化物の微粒子のブルナウアー−エメット−テラー(Brunauer−Emmett−Teller(BET))表面積は、約100m/gより大きい表面積好ましくは約150m/g〜約300m/gである。
一実施形態では、インク吸収層の機能は、多孔質媒体中へのインクの迅速な吸収を実現して、インクのフラッディング(flooding)及び/又はコアレッセンスを実質的に低減させることである。インク吸収層の典型的な厚さは、約15g/m〜約40g/mであり、他の実施形態では約20g/m〜約40g/m又は約25g/m〜約35g/mであり得る。インク吸収層は、約300m/g未満の、好ましくは約100m/g〜300m/gのBET表面積を有する、ヒュームドシリカ又はアルミニウムのような、半金属又は金属酸化物の微粒子を含み得る。さらに他の実施形態においては、多孔質インク吸収層の半金属又は金属酸化物の微粒子は、約250m/g未満のBET表面積を有し得る。さらに、インク受容層は、約400m/g未満の、好ましくは約200m/g〜約400m/gのBET表面積を有し得る。一実施形態では、インク受容層の半金属又は金属酸化物の微粒子は、インク吸収層に存在するものより低い表面積を有し得る。
用い得る例示的な半金属又は金属酸化物の微粒子としては、Cabotからの、Cab−O−Sil LM−150、Cab−O−Sil M−5、Cab−O−Sil MS−75D、Cab−O−Sil H−5、Cab−O−Sil MS−5、Cab−O−Sil PG002、Cab−O−Sil PG022;Degussaからの、Aerosil 160、Aerosil 200、Aerosil 300及びAerosil 400が挙げられる。カチオン性のシリカ又はアルミナも用いることができる。用い得る例示的なカチオン性シリカは、ヒュームドシリカ分散物をアルミニウムクロロハイドレート(ACH)で処理することによって調製することができる。あるいはまた、ベーマイトもインク受容層又はインク吸収層の何れにも用い得るが、一実施形態において、インク吸収層に特に有用であることが見出されている。
任意に、多孔質のインク受容層はまた、所定の種類の着色剤染料と相互作用し、それによって耐久性を高めることが知られているイオン結合種又は媒染剤によって修飾することができる。コーティング組成物中に含有させ(従って、多孔質のインク受容層に含有させ)得る典型的な媒染剤としては、カチオン基(第1級アミン、第2級アミン、第3級アミン、第4級アミン、アミドアミノ、ピリジン、イミン、イミダゾール等)を有する親水性、水分散性、又は水溶性のポリマーが挙げられる。これらのカチオン変性ポリマーは、水溶性又は水分散性バインダーと相溶性であり得、画像処理又は画像中に存在するカラーにほとんど又は全く悪影響を及ぼさない。そのようなポリマーの適切な例としては、限定はしないが、ポリ第4級アンモニウム塩、カチオン性ポリアミン、ポリアミジン、カチオン性アクリルコポリマー、グアニジン−ホルムアルデヒドポリマー、ポリジメチルジアリルアンモニウムクロリド、ジアセトンアクリルアミド−ジメチルジアリルアンモニウムクロリド、ポリエチレンイミン、及びエピクロロヒドリンとのポリエチレンイミン付加物、ポリアリルアミン;ポリビニルアミン;ジシアンジアミド−ポリアルキレンポリアミン縮合物;ポリアルキレンポリアミン−ジシアンジアミドアンモニウム縮合物;ジシアンジアミド−ホルマリン縮合物;エピクロロヒドリン−ジアルキルアミンの付加重合体;ジアリルジメチルアンモニウムクロリド(DADMAC)のポリマー;ジアリルジメチルアンモニウムクロリド−SO、ポリビニルイミダゾール、ポリビニルピロリドンのコポリマー;ビニルイミダゾールのコポリマー、ポリアミジン、キトサン、カチオン化デンプン、ビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロリドのポリマー、(2−メタクリロイルオキシエチル)トリメチル−アンモニウムクロリド、及びジメチルアミノエチルメタクリレートのポリマー、又はペンダント第4級アンモニウム塩を有するポリビニルアルコールが挙げられる。ラテックス形態にて利用でき且つ媒染剤として適する水溶性カチオンポリマーの例は、TruDot P−2604、P−2606、P−2608、P−2610、P−2630及びP−2850(コネチカット州スタンフォードのMeadWestvaco Corp.から入手可能)、並びにRhoplex Primal−26(ペンシルバニア州フィラデルフィアのRohm and Haas Co.から入手可能)である。
媒染剤の他に、多孔質のインク受容層に存在させ得る他の任意成分としては、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、殺生物剤、可塑剤、光沢剤、粘度修正剤、矯正(レベリング)剤、UV吸収剤、ヒンダードアミン安定剤、抗オゾン剤(anti−ozonants)、シランカップリング剤、及び/又はその他の既知の添加剤を挙げることができる。
本発明の多孔質コーティング組成物は、ブレードコーティング、エアナイフコーティング、ロッドコーティング、ワイヤロッドコーティング、ロールコーティング、スロットコーティング、スライドホッパーコーティング、グラビア、カーテン、又はカスケードコーティングをはじめとする、当業者に周知の任意の手段によって媒体基材に適用することができ、それによってインク吸収層又はインク受容層を形成することができる。さらに、インク吸収層及び/又はインク受容層は、媒体基材の片面又は両面上に印刷することができる。
半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子の表面修飾
本発明の実施形態によれば、オルガノシラン反応剤を用いて、半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子を修飾することができる。これらの修飾微粒子は、本発明の実施形態による多孔質インク受容層に使用される。そのような微粒子を修飾するのに用い得るオルガノシラン反応剤を例示するために、以下の式1を提示する。
Figure 0004897691
上の式1において、R基の0〜2個は、H、−CH、−CHCH、又は−CHCHCHであり;R基の1〜3個は、ヒドロキシ、ハロゲン化物、又はアルコキシであり;そしてR基の1〜3個は、アミン、第4級アンモニウム塩、エポキシ、チオール、ウレイド、イソシアナート、ポリ(エチレンオキシド)、アルデヒド、イミダゾール、イソチオウロニウム塩、EDTA、モルホリン、スルホン酸塩、カルボン酸、ポリ(エチレンイミン)のような所望の官能基、又はその他の官能基を含み得る。インクジェットインクに含まれる着色剤は、多くの場合、アニオン性であるため、媒体表面上でプロトン化されるアミンは、多くのインクジェット用途において好ましい。さらに、式1において、Rはまた、当分野で知られているように、シラン基と所望の官能基とを分離するスペーサー基を含み得る。もしハロゲン化物が存在するなら、式1は、オルガノハロシラン反応剤であると言うことができる。もしアルコキシが存在するなら、式1は、オルガノアルコキシシラン反応剤であると言うことができる。典型的に、当該アルコキシは、メトキシ又はエトキシ基である。
アミン官能基化オルガノシラン反応剤の例には、3−アミノプロピルトリメトキシシラン(式2参照)、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノエチルアミノプロピルトリメトキシシラン(式3参照)、3−アミノエチルアミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノエチルアミノエチルアミノプロピルトリメトキシシラン(式5参照)、3−アミノエチルアミノエチルアミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルシルセスキオキサン、ビス−(3−トリメトキシシリルプロピル)アミン、N−ベンジル−N−アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキシシランヒドロクロリド、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−(トリエトキシシリルプロピル)−ジエチレントリアミン、ポリ(エチレンイミン)トリメトキシシラン等が含まれる。用い得る第4級アンモニウム塩の例には、上述のアミン官能基化オルガノシラン反応剤の第4級アンモニウム塩が含まれる。そのようなオルガノシラン反応剤の第4級アンモニウム塩の具体例としては、トリメトキシシリルプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウム(式6参照)クロリドが挙げられる。
エポキシ官能基化オルガノシラン反応剤の例には、3−グリシドールオキシプロピルトリメトキシシラン(式8に類似)、ベータ−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、ベータ−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、5,6−エポキシヘキシルトリメトキシシラン、エポキシプロピルヘプタイソブチル−T8−シルセスキオキサン、3−(グリシドキシプロピル)ジメチルエトキシシラン、(3−グリシドキシプロピル)メチルジエトキシシラン、(3−グリシドキシプロピル)メチルジメトキシシラン等が含まれる。
インク受容層の半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子を官能基化するのに用い得る組成物の他の例としては、ヘテロ環式芳香族で修飾されたオルガノシラン(イミダゾール)が挙げられる。
以下の式2〜13は、式1及び本発明の実施形態に従って、半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子を修飾するのに用い得る7つの例示的なオルガノシラン反応剤を表しており、その幾つかは先述している。
Figure 0004897691
Figure 0004897691
Figure 0004897691
Figure 0004897691
式2−13において分かるように、示した組成物の幾つかはトリメトキシシランであり、そして他はメチルジメトキシシランである。さらに、上記例の全てはメトキシシランであるが、式1に一般的に記述したような、ハロシラン、エトキシシラン、アルキルハロシラン、アルキルアルコキシシラン、又はその他の反応性シランをはじめとする他の反応性シランもまた用いることができる。従って、ここに記述する各組成物は、単なる代表例である。本発明の実施形態に従って半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子を修飾するのに用い得る多くのオルガノシラン反応剤がある。
多くの各種タイプの官能性成分を、インク受容層及び/又はインク吸収層に用いられる半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子に結合させ得るが、一実施形態では、アミンが、インクジェット用途に特に有用である。説明すると、多孔質インク受容層のpH及び/又はインク吸収層のpHが約6未満、好ましくは約3〜約5である場合、アミンは、典型的にプロトン化され、即ち、50%を超える量がプロトン化される。このプロトン化の程度は、問題になっている物質のpKaを考察すれば当業者によって決定され得る。この点において、pKaは、組成物の半分がそのpHにおいてプロトン化されるところのpHとして定義される。そのようなpH値は、ほとんどのアミンをプロトン化させ、そしてそれがこの状態、即ち、カチオン性であり、この場合、アミンは、インクジェットインク中に含まれ得るアニオン性着色剤を引き付け得る。
オルガノシラン反応剤と半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子との間の反応は、有機溶媒中又は水性分散物中で行い得る。この後者の方法は、製造目的にとっては望ましいことがある。何故なら、親水性のインク受容層の調製は、各処理ステップが水性環境下で実行される場合はそのステップ数を減らして実行できるためである。
インクジェット印刷システム
本発明の印刷媒体上に印刷するのに用い得るインクジェットインクは、顔料系及び染料系インクジェットインクを含む。任意の有効量の着色剤を用いることができるが、インクジェットインクは、0.1wt%〜10wt%の着色剤を含有し得る。
染料系インクジェットインクを用いる実施形態に関しては、適切なアニオン染料の例には、多数の水溶性の酸性及び直接染料が含まれる。アニオン染料の具体例としては、Direct Yellow 86、Acid Red 249、Direct Blue 199、Direct Black 168、Reactive Black 31、Direct Yellow 157、Reactive Yellos 37、Acid Yellow 23、Reactive Red 180、Acid Red 52、Acid Blue 9、Direct Red 227、Acid Yellow 17、Direct Blue 86、Reactive Red 4、Reactive Red 56、Reactive Red 31、及びDirect Yellow 132と、Aminyl Brilliant Red F−B(Sumitomo Chemical Co.);Hoechstから入手可能な「塩フリー」染料のDuasynシリーズ;それらの混合物などが挙げられる。さらに他の例としては、Bernacid Red 2BMN、Pontamine Brilliant Bond Blue A、BASF X−34、Pontamine、Food Black 2、Levafix Brilliant Red E−4B(Mobay Chemical)、Levafix Brilliant Red E−6BA(Mobay Chemical)、Pylam Certified D&C Red#28(Acid Red 92、Pylam)、Direct Brill Pink B Ground Crude(Crompton & Knowles)、Cartasol Yellow GTF Presscake(Sandoz,Inc.)、Tartrazine Extra Conc.(FD&C Yellow#5,Acid Yellow 23,Sandoz,Inc.)、Cartasol Yellow GTF Liquid Special 110(Sandoz,Inc.)、D&C Yellow #10(Yellow 3,Tricon)、Yellow Shade 16948(Tricon)、Basacid Black X34(BASF)、Carta Black 2GT(Sandoz,Inc.)、Neozapon Red 492(BASF)、Orasol Red G(Ciba−Geigy)、Direct Brilliant Pink B(Crompton−Knolls)、Aizen Spilon Red C−BH(Hodagaya Chemical Company)、Kayanol Red 3BL(Nippon Kayaku Company)、Levanol Brilliant Red 3BW(Mobay Chemical Company)、Levaderm Lemon Yellow(Mobay Chemical Company)、Aizen Spilon Yellow C−GNH(Hodagaya Chemical Company)、Spirit Fast Yellow 3G,Sirius Supra Yellow GD 167,Cartasol Brilliant Yellow 4GF(Sandoz)、Pergasol Yellow CGP(Ciba−Geigy)、Orasol Black RL(Ciba−Geigy)、Orasol Black RLP(Ciba−Geigy)、Savinyl Black RLS(Sandoz)、Dermacarbon 2GT(Sandoz)、Pyrazol Black BG(ICI Americas)、Morfast Black Conc A(Morton−Thiokol)、Diazol Black RN Quad(ICI Americas)、Orasol Blue GN(Ciba−Geigy)、Savinyl Blue GLS(Sandoz,Inc.)、Luxol Blue MBSN(Morton−Thiokol)、Sevron Blue 5GMF(ICI Americas)、及びBasacid Blue 750(BASF);全てBayerから入手可能な、Levafix Brilliant Yellow E−GA、Levafix Yellow E2RA、Levafix Black EB、Levafix Black E−2G、Levafix Black P−36A、Levafix Black PN−L、Levafix Brilliant Red E6BA、及びLevafix Brilliant Blue EFFA;全てICI Americasから入手可能な、Procion Turquoise PA、Procion Turquoise HA、Procion Turquoise Ho5G、Procion Turquoise H−7G、Procion Red MX−5B、Procion Red MX 8B GNS、Procion Red G、Procion Yellow MX−8G、Procion Black H−EXL、Procion Black P−N、Procion Blue MX−R、Procion Blue MX−4GD、Procion Blue MX−G、及びProcion Blue MX−2GN;全てCiba−Geigyから入手可能な、Cibacron Red F−B、Cibacron Black BG、Lanasol Black B、Lanasol Red 5B、Lanasol Red B、及びLanasol Yellow 46;全てBASFから入手可能な、Baslien Black P−BR、Baslien Yellow EG、Baslien Brilliant Yellow P−3GN、Baslien Yellow M−6GD、Baslien Brilliant Red P−3B、Baslien Scarlet E−2G、Baslien Red E−B、Baslien Red E−7B、Baslien Red M−5B、Baslien Blue E−R、Baslien Brilliant Blue P−3R、Baslien Black P−BR、Baslien Turquoise Blue P−GR、Baslien Turquoise M−2G、Baslien Turquoise E−G、及びBaslien Green E−6B;全てSumitomo Chemical Companyから入手可能な、Sumifix Turquoise Blue G、Sumifix Turquoise Blue H−GF、Sumifix Black B、Sumifix Black H−BG、Sumifix Yellow 2GC、Sumifix Supra Scarlet 2GF、及びSumifix Brilliant Red 5BF;全てCrompton and Knowles,Dyes and Chemicals Divisionから入手可能な、Intracron Yellow C−8G、Intracron Red C−8B、Intracron Turquoise Blue GE、Intracron Turquoise HA、及びIntracron Black RLと、Pro−Jet 485(銅フタロシアニン);Magenta 377;それらの混合物などが挙げられる。このリストは、単なる例示であって、限定の意はない。
同様に、顔料系インクジェットインクに、ブラック顔料、シアン顔料、マゼンタ顔料、イエロー顔料等をはじめとする、広範な顔料を使用することができる。使用し得るブラック顔料の例にはカーボン顔料が含まれる。カーボン顔料としては、許容し得る光学濃度及び印刷特性をもたらす、たいていの市販のカーボン顔料を用い得る。本発明の使用に適するカーボン顔料としては、限定はしないが、カーボンブラック、黒鉛、ガラス質炭素、木炭、及びそれらの組合せが挙げられる。そのようなカーボン顔料は、チャネル方法、コンタクト方法、ファーネス方法、アセチレン方法、又はサーマル方法のような様々な既知方法で製造することができ、Cabot Corporation、Columbian Chemicals Company、Degussa AG、及びE.I.DuPont de Nemours and Companyのような発売元から市販されている。適切なカーボンブラック顔料としては、限定はしないが、MONARCH 1400、MONARCH 1300、MONARCH 1100、MONARCH 1000、MONARCH 900、MONARCH 880、MONARCH 800、MONARCH 700、CAB−O−JET 200、及びCAB−O−JET 300のようなCabotの顔料;RAVEN 7000、RAVEN 5750、RAVEN 5250、RAVEN 5000、及びRAVEN 3500のようなColumbianの顔料;Color Black FW200、RAVEN FW2、RAVEN FW2V、RAVEN FW1、RAVEN FW18、RAVEN S160、RAVEN FW S170、Special Black 6、Special Black 5、Special Black 4A、Special Black 4、PRINTEX U、PRINTEX 140U、PRINTEX V、及びPRINTEX 140VのようなDegussaの顔料;Dupontから入手できるTIPURE R−101が挙げられる。上記の顔料のリストは、非修飾顔料微粒子、小分子結合型顔料微粒子、及び高分子分散型顔料微粒子が含まれている。
本発明のコート媒体に対して、多様なカラー顔料も用いることができ、下記のリストに限定の意はない。次のカラー顔料は、Cabot Corp.から入手可能:CABO−JET 250C、CABO−JET 260M、及びCABO−JET 270Y。次のカラー顔料は、BASF Corp.から入手可能:PALIOGEN Orange、HELIOGEN Blue L6901F、HELIOGEN Blue NBD 7010、HELIOGEN Blue K 7090、HELIOGEN Blue L 7101F、PALIOGEN Blue L6470、HELIOGEN Green K 8683、及びHELIOGEN Green L9140。次の顔料は、Ciba−Geigyから入手可能:CHROMOPHTAL Yellow 3G、CHROMOPHTAL Yellow GR、CHROMOPHTAL Yellow 8G、IGRAZIN Yellow 5GT、IGRALITE Rubine 4BL、MONASTAL Magenta、MONASTAL Scarlet、MONASTAL Violet R、MONASTAL Red B、及びMONASTAL Violet Maroon B。次の顔料は、Heubach Groupから入手可能:DALAMAR Yellow YT−858−D及びHEUCOPHTHAL Blue G XBT−583D。次の顔料は、Hoechst Specialty Chemicalsから入手可能:Permanent Yellow GR、Permanent Yellow G、Permanent Yellow DHG、Permanent Yellow NOG−71、Permanent Yellow GG、Hansa Yellow RA、Hansa Brilliant Yellow 5GX−02、Hansa Yellow−X、NOVOPERM Yellow HR、NOVOPERM Yellow FGL、Hansa Brilliant Yellow 10GX、Permanent Yellow G3R−01、HOSTAPERM Yellow H4G、HOSTAPERM Yellow H3G、Hostaperme Orange GR、HOSTAPERM Scarlet GO、及びPermanent Rubine F6B。次の顔料は、Mobay Corp.から入手可能:QUINDO Magenta、INDOFAST Brilliant Scarlet、QUINDO Red R6700、QUINDO Red R6713、及びINDOFAST Violet。次の顔料は、Sun Chemical Corp.から入手可能:L74−1357 Yellow、L75−1331 Yellow、及びL75−2577 Yellow。
上述のように、本発明のインクジェットインク組成物は、典型的に、水、共溶媒、界面活性剤、緩衝剤、殺生物剤、金属イオン封鎖剤、粘度修正剤、湿潤剤、バインダー、及び/又はその他の既知の添加物から構成し得る水性調合物、即ち、液体ビヒクル中で調製することができる。さらに、着色剤以外に、液体ビヒクルは、高分子バインダー、ラテックス微粒子、及び/又は他の固形物も含有し得る。
上述のように、本発明のインクジェット組成物に共溶媒を含有させることができる。本発明に使用できる適切な共溶媒は、水溶性の有機共溶媒であり、限定はしないが、脂肪族アルコール、芳香族アルコール、ジオール、グリコールエーテル、ポリ(グリコール)エーテル、ラクタム、ホルムアミド、アセトアミド、長鎖アルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、グリセリン、ジプロピレングリコール、グリコールブチルエーテル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、アミド、エーテル、カルボン酸、エステル、オルガノスルフィド、オルガノスルホキシド、スルホン、アルコール誘導体、カルビトール、ブチルカルビトール、セロソルブ、エーテル誘導体、アミノアルコール、及びケトンがある。例えば、共溶媒は、炭素数30以下の第1脂肪族アルコール、炭素数30以下の第1芳香族アルコール、炭素数30以下の第2脂肪族アルコール、炭素数30以下の第2芳香族アルコール、炭素数30以下の1,2−ジオール、炭素数30以下の1,3−ジオール、炭素数30以下の1,5−ジオール、エチレングリコールアルキルエーテル、プロピレングリコールアルキルエーテル、ポリ(エチレングリコール)アルキルエーテル、ポリ(エチレングリコール)アルキルエーテルの高次の同族体、ポリ(プロピレングリコール)アルキルエーテル、ポリ(プロピレングリコール)アルキルエーテルの高次の同族体、ラクタム、置換ホルムアミド、未置換ホルムアミド、置換アセトアミド、及び未置換アセトアミドがある。本発明の実施において好ましく用い得る共溶媒の具体例としては、限定はしないが、1,5−ペンタンジオール、2−ピロリドン、2−エチル−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、ジエチレングリコール、3−メトキシブタノール、及び1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンなどが挙げられる。共溶媒を添加することによって、インクジェットにおける水の蒸発速度を低下させることで詰まりを最小限としたり、又は粘度、pH、表面張力、光学濃度、及び印刷品質のようなインクの他の特性を最適化することができる。共溶媒の濃度は、約1wt%〜約40wt%の範囲にあり、一実施形態では、約2wt%〜約30wt%の範囲にある。当分野で周知のように、複数の共溶媒を使用し得る。
任意に、種々の緩衝剤又はpH調節剤を、本発明のインクジェットインク組成物に用いることができる。典型的な緩衝剤としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのような、アルカリ金属とアミンの水酸化物のようなpH調節溶液;クエン酸;トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、及びジメチルエタノールアミンのようなアミン;塩酸;本発明のブリード抑止又は光学濃度特性に実質的に影響しない他の塩基性又は酸性成分が挙げられる。用いる場合、緩衝剤は、典型的に、インクジェットインク組成物の約10wt%未満を構成する。
本発明の他の態様では、種々の殺生物剤を用いて有害微生物の成長を阻害することができる。適切な殺生物剤の幾つかの非限定例としては、安息香酸塩、ソルビン酸塩、NUOSEPT(Nudex,Inc.a division of Huls America)、UCARCIDE(Union Carbide)、VANCIDE(RT Vanderbilt Co.)、及びPROXEL(ICI Americas)のような市販品、及びその他の既知殺生物剤がある。典型的に、前述の殺生物剤は、インクジェットインク組成物の約5wt%未満、多くの場合、約0.1wt%〜約0.25wt%を構成する。
本発明の他の態様では、基材上に着色剤を固定化する働きのあるバインダーをインクジェットインクの液体ビヒクルに含有させることができる。本発明における使用に適するバインダーは、典型的に、約1000Mw〜約3,000,000Mwの分子量を有するものである。非限定例としては、ポリエステル、ポリエステル−メラニン、スチレン−アクリル酸コポリマー、スチレン−アクリル酸−アルキルアクリレートコポリマー、スチレン−マレイン酸コポリマー、スチレン−マレイン酸−アルキルアクリレートコポリマー、スチレン−メタクリル酸コポリマー、スチレン−メタクリル酸−アルキルアクリレートコポリマー、スチレン−マレイン酸半エステルコポリマー、ビニルナフタレン−アクリル酸コポリマー、ビニルナフタレン−マレイン酸コポリマー、及びそれらの塩がある。
界面活性剤を含有させる場合、以下のような代表的な水溶性界面活性剤がある。TRITONS(登録商標)(エトキシル化オクチルフェノールを含む)、IGEPALS(登録商標)(アルキルフェノキシポリ(エチレンオキシ)エタノール)を含む)、SILWETS(登録商標)(ポリアルキレンオキシド−修飾ポリジメチルシロキサンを含むシリコーングリコールコポリマーを含む)、SURFYNOLS(登録商標)(エトキシル化テトラメチルデシンジオールを含む)、TERGITOLS(登録商標)(エトキシル化トリメチルノナノールを含む)、BRIJS(登録商標)(ポリオキシレンエーテルを含む)、PLURONICS(登録商標)(エチレンオキシド/プロピレンオキシドコポリマーを含む)、FLUORADS(登録商標)及びZONYLS(登録商標)(フルオロ界面活性を含む)、及びNEODOLS(登録商標)(非イオンエトキシル界面活性剤を含む)、等。使用し得るその他の界面活性剤又は湿潤剤は、Wetting Olin 10G、アルキルポリエチレンオキシド、アルキルフェニルポリエチレンオキシド、ポリエチレンオキシド(PEO)ブロックコポリマー、アセチレンPEO、PEOエステル、PEOアミン、PEOアミド、及びジメチコンコポリオールを含む。これらの界面活性剤の何れか、又はこれらの界面活性剤又はその他の界面活性剤の組合せは、インクジェットインク組成物の0.01wt%〜約10wt%にて含有させ得る。
以下の実施例は、現在最もよく知られている本発明の実施形態を説明するものである。以下は、本発明の原理の応用の単なる例示、説明にすぎないことを理解されたい。本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく、多数の修正及び変更組成物、方法、及びシステムを当業者は案出されよう。添付の特許請求の範囲は、前述の修正及び配置構成を網羅するものとする。従って、これまで特定のものに関して本発明を説明してきたが、以下の実施例は、本発明の最も実用的且つ好ましい実施形態であると現在思われていることに関しさらに詳述するものである。
単層のオルガノシラン修飾多孔質媒体の調製
5wt%の3−アミノプロピルトリメトキシシランが共有結合したCab−O−Sil PG022(表面積200m/g)100重量部及びポリビニルアルコールバインダー25重量部を含んで成るコーティング組成物を用いて、9milの写真ベース媒体を30g/mにてコーティングした。
単層のオルガノシラン修飾多孔質媒体の調製
5wt%のトリメトキシシリルプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムが共有結合したCab−O−Sil PG022(表面積200m/g)100重量部及びポリビニルアルコールバインダー25重量部を含んで成るコーティング組成物を用いて、9milの写真ベース媒体を30g/mにてコーティングした。
二層のオルガノシラン修飾多孔質媒体の調製
10wt%のACHで処理されたCab−O−Sil M−5(表面積200m/g)100重量部及びポリビニルアルコールバインダー25重量部を含んで成るコーティング組成物を用いて、9milの写真ベース媒体を27g/mにてコーティングした。これにより、無機修飾シリカを含む多孔質インク吸収層を形成した。そのインク吸収層を乾燥させた。多孔質インク受容層である第2の層を、先に適用された多孔質インク吸収層上に5g/mのコーティング厚にて直にコーティングした。第2の層のコーティング組成物は、5wt%の3−アミノプロピルトリメトキシシランが共有結合したCab−O−Sil PG022(表面積200m/g)100重量部及びポリビニルアルコールバインダー20重量部を含んで成る。
二層のオルガノシラン修飾多孔質媒体の調製
10wt%のACHで処理されたCab−O−Sil M−5(表面積200m/g)100重量部及びポリビニルアルコールバインダー25重量部を含んで成るコーティング組成物を用いて、9milの写真ベース媒体を27g/mにてコーティングした。これによって、無機修飾シリカを含む多孔質インク吸収層が形成された。この第1の層を乾燥させた。多孔質インク受容層として機能する第2の層を、先に適用された多孔質インク吸収層上に10g/mのコーティング厚にて直にコーティングした。第2の層のコーティング組成物は、5wt%の3−アミノプロピルトリメトキシシランが共有結合したCab−O−Sil PG022(表面積200m/g)100重量部及びポリビニルアルコールバインダー20重量部を含んで成る。
二層のオルガノシラン修飾多孔質媒体の調製
10wt%のACHで処理されたCab−O−Sil M−5(表面積200m/g)100重量部及びポリビニルアルコールバインダー25重量部を含んで成るコーティング組成物を用いて、9milの写真ベース媒体を27g/mにてコーティングした。これによって、無機修飾シリカを含む多孔質インク吸収層が形成された。この第1の層を乾燥させた。多孔質インク受容層として機能する第2の層を、先に適用された多孔質インク吸収層上に5g/mのコーティング厚にて直にコーティングした。第2の層のコーティング組成物は、5wt%のトリメトキシシリルプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムが共有結合したCab−O−Sil PG022(表面積200m/g)100重量部及びポリビニルアルコールバインダー20重量部を含んで成る。
二層のオルガノシラン修飾多孔質媒体の調製
10wt%のACHで処理されたCab−O−Sil M−5(表面積200m/g)100重量部及びポリビニルアルコールバインダー25重量部を含んで成るコーティング組成物を用いて、9milの写真ベース媒体を27g/mにてコーティングした。これによって、無機修飾シリカを含む多孔質インク吸収層が形成された。この第1の層を乾燥させた。多孔質インク受容層として機能する第2の層を、先に適用された多孔質インク吸収層上に5g/mのコーティング厚にて直にコーティングした。第2の層のコーティング組成物は、10wt%のトリメトキシシリルプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムが共有結合したCab−O−Sil PG022(表面積200m/g)100重量部及びポリビニルアルコールバインダー20重量部を含んで成る。
二層のオルガノシラン修飾多孔質媒体の調製
10wt%のACHで処理されたCab−O−Sil LM−150(表面積160m/g)100重量部及びポリビニルアルコールバインダー22重量部を含んで成るコーティング組成物を用いて、9milの写真ベース媒体を27g/mにてコーティングした。これによって、無機修飾シリカを含む多孔質インク吸収層が形成された。この第1の層を乾燥させた。多孔質インク受容層として機能する第2の層を、先に適用された多孔質インク吸収層上に5g/mのコーティング厚にて直にコーティングした。第2の層のコーティング組成物は、5wt%のトリメトキシシリルプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムが共有結合したCab−O−Sil MS−75D(表面積250m/g)100重量部及びポリビニルアルコールバインダー20重量部を含んで成る。
二層のオルガノシラン修飾多孔質媒体の調製
10wt%のACHで処理されたCab−O−Sil M−5(表面積200m/g)100重量部及びポリビニルアルコールのバインダー22重量部を含んで成るコーティング組成物を用いて、9milの写真ベース媒体を27g/mにてコーティングした。これによって、無機修飾シリカを含む多孔質インク吸収層が形成された。この第1の層を乾燥させた。多孔質インク受容層として機能する第2の層を、先に適用された多孔質インク吸収層上に5g/mのコーティング厚にて直にコーティングした。第2の層のコーティング組成物は、5wt%のトリメトキシシリルプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムが共有結合したCab−O−Sil H−7(表面積300m/g)100重量部及びポリビニルアルコールバインダー20重量部を含んで成る。
単層媒体と二層媒体との比較
実施例1〜6で調製した各媒体サンプルを、ブラックの最新インクジェットインクを用いて印刷し、色域(C)、ブラック光学濃度(KOD)、及びコアレッセンスの点で評価した。表1では、実施例1の3−アミノプロピルトリメトキシシランで修飾した単層媒体を、本発明の実施形態に従って調製した実施例3及び4の3−アミノプロピルトリメトキシシランで修飾した二層媒体と比較している。表2では、実施例2のトリメトキシシリルプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムで修飾した単層媒体を、本発明の実施形態に従って調製した実施例5及び6のトリメトキシシリルプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムで修飾した二層媒体と比較している。
Figure 0004897691
Figure 0004897691
表1及び2から分かるように、本発明の実施形態に従って調製した二層を有するインクジェット媒体は、ほとんど例外なく、単層のオルガノシラン反応剤修飾多孔質媒体より優れている。唯一の例外は実施例3のKODであり、これは、実施例1のKODより多少低かった。しかしながら、この差は許容範囲内であり、実質的に感知できないであろう。
重合体アミン媒染剤を含有する二層のオルガノシラン修飾多孔質媒体の調製
実施例3で調製した二層の多孔質媒体サンプルを、第2の層の調合に重合体アミン媒染剤(5重量部 BASFからのCatiofast CS)も付加したことを除き、同様に調製した。
媒染剤の有無に関する、二層媒体の比較
実施例3及び実施例10に従って調製した媒体サンプルを、ブラックの最新インクジェットインクを用いて印刷し、以下の表3に示すように、色域(C)、ブラック光学濃度(KOD)、及びコアレッセンスの点で評価した。
Figure 0004897691
表3から分かるように、色域、ブラック光学濃度、及びコアレッセンスは、多孔質インク受容層中への重合体アミン媒染剤の付加によってさらに改善された。
また、異なる重合体アミン媒染剤、異なる量の重合体アミン媒染剤、及び異なる多孔質インク受容層調合物を用いた同様のテストを、例えば、実施例4〜6の調合物と同様に実施した。これらの追加のテストにおいても、基材全体にわたって、色域、ブラック光学濃度、及びコアレッセンスが同様に改善された。
特定の好ましい実施形態を参照して本発明を説明してきたが、本発明の趣旨から逸脱することなく、様々な修正、変更、省略、及び置換を成し得ることは、当業者には明らかであろう。それ故、本発明は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるものとする。

Claims (18)

  1. a)媒体基材;
    b)前記媒体基材上にコーティングされた多孔質インク吸収層であって、半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子と第1のバインダーとを含有する、多孔質インク吸収層;及び
    c)前記多孔質インク吸収層上にコーティングされた多孔質インク受容層であって、オルガノシラン官能化された半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子と第2のバインダーとを含有する、多孔質インク受容層
    を含んで成り、
    前記第1の高分子バインダー及び前記第2の高分子バインダーが同じ材料から成り、ポリビニルアルコール;ポリビニルアルコールとポリ(エチレンオキシド)のコポリマー及びポリビニルアルコールとポリビニルアミンのコポリマーをはじめとするポリビニルアルコールの水溶性コポリマー;カチオン性ポリビニルアルコール;アセトアセチル化ポリビニルアルコール;ポリビニルアセテート;ポリビニルピロリドン;変性デンプン;水溶性セルロース誘導体;ポリアクリルアミド;カゼイン;ゼラチン;大豆タンパク質;シリルで修飾されたポリビニルアルコール;共役ジエンコポリマーラテックス;アクリル系ポリマーラテックス;ビニルポリマーラテックス;官能基修飾ラテックス;熱硬化性樹脂から成る水性バインダー;合成樹脂;及びそれらの組合せから成る群から選択され
    前記多孔質インク吸収層の前記半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子が、100m /g〜300m /gのBET表面積を有し、前記多孔質インク受容層の前記オルガノシラン官能化された半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子が、200m /g〜400m /gのBET表面積を有する、印刷媒体。
  2. 前記第1の高分子バインダー及び前記第2の高分子バインダーが、それぞれ前記多孔質インク吸収層及び前記多孔質インク受容層の中に.01wt%〜40wt%にて存在する、請求項1に記載の印刷媒体。
  3. i)前記半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子と、ii)前記オルガノシラン官能化された半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子とが、両方とも、シリカ、アルミナ、ベーマイト、ケイ酸塩、チタニア、ジルコニア、炭酸カルシウム、粘土、及びそれらの組合せから成る群から個々独立して選択された微粒子を含む、請求項1に記載の印刷媒体。
  4. 前記オルガノシラン官能化された半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子が、アミン官能化された微粒子を含む、請求項1に記載の印刷媒体。
  5. 前記アミン官能化された微粒子が、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノエチルアミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノエチルアミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノエチルアミノエチルアミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノエチルアミノエチルアミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルシルセスキオキサン、ビス−(3−トリメトキシシリルプロピル)アミン、N−ベンジル−N−アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキシシランヒドロクロリド、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−(トリエトキシシリルプロピル)−ジエチレントリアミン、ポリ(エチレンイミン)トリメトキシシラン、及び第四級アンモニウム塩から成る群から選択される、請求項6に記載の印刷媒体。
  6. 前記多孔質インク吸収層及び前記多孔質インク受容層の少なくとも一方が、カチオン性高分子媒染剤を含む、請求項1に記載の印刷媒体。
  7. 前記多孔質インク吸収層が第1の平均細孔径を有し、且つ前記多孔質インク受容層が第2の平均細孔径を有し、前記第1の平均細孔径が前記第2の平均細孔径と等しいか又はそれより大きい、請求項1に記載の印刷媒体。
  8. 前記多孔質インク吸収層の厚さが15g/m〜40g/mであり、且つ前記多孔質インク受容層の厚さが3g/m〜15g/mである、請求項1に記載の印刷媒体。
  9. 前記多孔質インク吸収層の前記半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子が、約250m/g未満のBET表面積を有し、前記多孔質インク受容層の前記オルガノシラン官能化された半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子が、約400m/g未満のBET表面積を有し、且つ前記半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子のBET表面積が、前記オルガノシラン官能化された半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子のBET表面積より小さい、請求項1に記載の印刷媒体。
  10. 前記インク受容層のpHが約6未満であり、前記オルガノシラン官能化された半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子がアミンを含み、且つ前記アミンの30%を上回る量が、前記インク受容層においてプロトン化されている、請求項1に記載の印刷媒体。
  11. 前記pHが、2〜5である、請求項10に記載の印刷媒体。
  12. 印刷媒体を製造する方法であって、
    a)半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子と第1の高分子バインダーとを含有する多孔質インク吸収層を媒体基材に適用すること、
    b)オルガノシラン官能化された半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子と第2の高分子バインダーとを含有する多孔質インク受容層を前記多孔質インク吸収層に適用すること、
    を包含し、
    前記第1の高分子バインダー及び前記第2の高分子バインダーが同じ材料から成り、ポリビニルアルコール;ポリビニルアルコールとポリ(エチレンオキシド)のコポリマー及びポリビニルアルコールとポリビニルアミンのコポリマーをはじめとするポリビニルアルコールの水溶性コポリマー;カチオン性ポリビニルアルコール;アセトアセチル化ポリビニルアルコール;ポリビニルアセテート;ポリビニルピロリドン;変性デンプン;水溶性セルロース誘導体;ポリアクリルアミド;カゼイン;ゼラチン;大豆タンパク質;シリルで修飾されたポリビニルアルコール;共役ジエンコポリマーラテックス;アクリル系ポリマーラテックス;ビニルポリマーラテックス;官能基修飾ラテックス;熱硬化性樹脂から成る水性バインダー;合成樹脂;及びそれらの組合せから成る群から選択され、
    前記多孔質インク吸収層の前記半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子が100m /g〜300m /gのBET表面積を有し、且つ前記多孔質インク受容層の前記半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子が200m /g〜400m /gのBET表面積を有する、方法。
  13. i)前記半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子と、ii)前記オルガノシラン官能化された半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子とが、両方とも、シリカ、アルミナ、ベーマイト、ケイ酸塩、チタニア、ジルコニア、炭酸カルシウム、粘土、及びそれらの組合せから成る群から個々独立して選択された微粒子を含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記オルガノシラン官能化された半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子が、アミン官能化された微粒子を含む、請求項12に記載の方法。
  15. 第1の平均細孔径を有する多孔質インク吸収層が適用され、且つ第2の平均細孔径を有する多孔質インク受容層が適用され、前記第1の平均細孔径が前記第2の平均細孔径より大きい、請求項12に記載の方法。
  16. 前記多孔質インク吸収層を適用することが、15g/m〜50g/mの厚さにて多孔質インク吸収層を適用することを含み、且つ前記多孔質インク受容層を適用することが、3g/m〜15g/mの厚さにて多孔質インク受容層を適用することを含む、請求項12に記載の方法。
  17. 前記インク受容層のpHが約6未満であり、前記オルガノシラン官能化された半金属酸化物又は金属酸化物の微粒子がアミンを含み、且つ前記アミンの30%を上回る量が、前記インク受容層においてプロトン化されている、請求項12に記載の方法。
  18. 前記pHが、2〜5である、請求項17に記載の方法。
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