JP2009001297A - パレット用icタグホルダの取り付け構造 - Google Patents

パレット用icタグホルダの取り付け構造 Download PDF

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Abstract

【課題】従来よりパレット用ICタグホルダを合成樹脂製パレットから外れ難くすることが可能なパレット用ICタグホルダの取り付け構造を提供する。
【解決手段】本発明に係るICタグホルダ40の取り付け構造では、パレット10におけるホルダ挿入開口23の奥部に全高壁26を備え、その全高壁26の上下両端部から互いに接近する方向に延びた1対の切欠溝27,27の間の中間壁部27Cに、ICタグホルダ40の壁部挟持アーム44,44が係止している。即ち、ICタグホルダ40が、従来のようにパレット10の上面を構成する桟壁に係止するのではなく、パレット10の上面と下面との中間に位置した中間壁部27Cに係止するので、パレット10の桟壁等の上面壁が部分的に破損しても、ICタグホルダ40の取り付け状態は変わらず、従来よりICタグホルダ40をパレット10から外れ難くすることができる。
【選択図】図10

Description

本発明は、合成樹脂製パレットにカード形のICタグを保持したパレット用ICタグホルダを取り付けるためのパレット用ICタグホルダの取り付け構造に関する。
図12に示した従来のパレット用ICタグホルダの取り付け構造は、合成樹脂製パレットの上面を構成する桟壁1,1同士の隙間にパレット用ICタグホルダ2を差し込み、それら桟壁1,1に、ICタグホルダ2の上端に設けた係止突片2Tを係止した構造になっていた(例えば、特許文献1参照)。また、図13に示した従来のパレット用ICタグホルダの取り付け構造は、合成樹脂製パレットにおける上面の桟壁3Uと下面の桟壁3Dとの間に、パレット用ICタグホルダ4を突っ張り状態にして取り付けた構造になっていた(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−254983号公報(第2図、第3図、第6図) 特開平11−1230号公報(第6図、第7図)
ところで、合成樹脂製パレットは荷物を載置する際やパレット同士を積み上げる際の衝撃によって上面又は下面を構成する桟壁が部分的に破損する場合がある。また、搬送現場を見ればわかるように、一部が破損したパレットも継続して使用されている。ところが、上記図12及び図13に示した従来のパレット用ICタグホルダの取り付け構造では、桟壁1,3U,3Dの破損によってパレット用ICタグホルダ2,4が外れる事態が生じ得た。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、従来よりパレット用ICタグホルダを合成樹脂製パレットから外れ難くすることが可能なパレット用ICタグホルダの取り付け構造の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係るパレット用ICタグホルダの取り付け構造は、合成樹脂製パレットにカード形のICタグを保持したパレット用ICタグホルダを取り付けるためのパレット用ICタグホルダの取り付け構造において、合成樹脂製パレットには、その上面又は下面に開放したホルダ挿入開口と、ホルダ挿入開口の開口縁に直交しかつ合成樹脂製パレット全体と略同一の高さの全高壁と、全高壁の上下方向の両端部から互いに接近する方向に延びた1対の切欠溝とが備えられ、パレット用ICタグホルダには、ホルダ挿入開口の奥側に全体が収容されると共に、全高壁に対向配置されたホルダベースと、ホルダベースから1対の切欠溝内に突出し、全高壁のうち1対の切欠溝の間の中間壁部を挟持しかつその中間壁部の両端部に係止した1対の壁部挟持アームと、ホルダベースから全高壁と反対側に対をなして突出し、ICタグを全高壁と平行に配置した状態で挟持可能であると共に、先端部がICタグの縁部に対してホルダベースとは反対側から係止する1対のタグ挟持アームとを備えたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のパレット用ICタグホルダの取り付け構造において、ホルダベースのうちICタグとの対向面から突出してICタグに突き当てられるタグ当接突部を備えたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のパレット用ICタグホルダの取り付け構造において、ホルダベースを、ICタグに比べて上下方向に長くかつ左右方向に短くして、そのホルダベースの上下の両端部に1対のタグ挟持アームを配置したところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載のパレット用ICタグホルダの取り付け構造において、全高壁の両横に1対の隣接壁を設け、上下方向からタグ挟持アームにより挟持されたICタグの左右方向への移動を隣接壁によって規制したところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載のパレット用ICタグホルダの取り付け構造において、全高壁が、合成樹脂製パレットの縦横の側面に対して45度の角度で傾斜したところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1のパレット用ICタグホルダの取り付け構造では、ICタグは、パレット用ICタグホルダのうちホルダベースから突出した1対のタグ挟持アームの間に挟持される。また、パレット用ICタグホルダは、合成樹脂製パレットの上面又は下面に開放したホルダ挿入開口の奥側に挿入されて、合成樹脂製パレットの全高壁に取り付けられる。そのために、全高壁には、その上下両端部から互いに接近する方向に延びた1対の切欠溝が形成されている。そして、パレット用ICタグホルダに備えた1対の壁部挟持アームが、全高壁のうち1対の切欠溝の間の中間壁部を挟持しかつその中間壁部の両端部に係止する。即ち、本発明では、パレット用ICタグホルダが、従来のように合成樹脂製パレットの上面又は下面を構成する桟壁等の上面壁又は下面壁に係止するのではなく、合成樹脂製パレットの上面と下面との中間に位置した中間壁部に係止するので、合成樹脂製パレットの上面壁又は下面壁が部分的に破損しても、パレット用ICタグホルダの中間壁部に対する取り付け状態が変わらず、従来よりパレット用ICタグホルダを合成樹脂製パレットから外れ難くすることができる。
[請求項2の発明]
請求項2のパレット用ICタグホルダの取り付け構造では、ホルダベースのうちICタグとの対向面からタグ当接突部が突出しており、そのタグ当接突部がICタグに突き当てられるので、ホルダベースとICタグとの接触面積が抑えられ、ICタグの無線通信状態が良好になる。
[請求項3の発明]
請求項3のパレット用ICタグホルダの取り付け構造によれば、ICタグとホルダベースとの接触部分が、ICタグにおける左右方向の全長の一部に限定されるので、ICタグの無線通信状態が良好になる。
[請求項4の発明]
請求項4のパレット用ICタグホルダの取り付け構造では、ICタグの上下方向の移動がタグ挟持アームにて規制され、ICタグの左右方向の移動が全高壁の両横に設けた1対の隣接壁によって規制される。このように、全高壁の両横に設けた1対の隣接壁をICタグの保持に利用したので、パレット用ICタグホルダの構造を簡素化することができる。
[請求項5の発明]
ICタグとの間で無線を送受するタグリーダーライターは、そのICタグが取り付けられた合成樹脂製パレットの側面に対峙した状態で取り扱われる場合が多く、その側面は合成樹脂製パレットの縦横の何れの側面の場合もあり得る。これに対し、請求項5のパレット用ICタグホルダの取り付け構造では、全高壁が、合成樹脂製パレットの縦横の側面に対して45度の角度で傾斜し、その全高壁と平行に配置されるICタグも合成樹脂製パレットの縦横の側面に対して45度の角度で傾斜した状態になる。これにより、タグリーダーライターが合成樹脂製パレットの縦横の何れの側面に対峙した状態で扱われても、そのタグリーダーライターに対してICタグが完全に横向きになることがなくなり、ICタグは無線を良好な状態で送受信することができる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図10に基づいて説明する。図1に示した本実施形態の合成樹脂製パレット10(以下、単に「パレット10」という)は、平面略正方形のデッキボード11の下面に複数の桁部20を備え、それら桁部20同士の間がフォーク挿入空間14になっている。
デッキボード11には、その外縁部と縦横の中心線とに沿った部位に、比較的強度が大きな上面強化梁12が備えられ、デッキボード11の全体で上面強化梁12が「田」の字形状になっている。そして、上面強化梁12に囲まれた四角形の4つの領域がそれぞれ荷受盤13にて塞がれている。また、それら上面強化梁12及び荷受盤13は共にメッシュ構造(桟構造)をなし、そのメッシュ構造の網目は上下に貫通している。
図2に示すように桁部20は、デッキボード11のうち上面強化梁12同士の交差位置に配置されている。即ち、桁部20は、デッキボード11の四隅と、デッキボード11の各外縁部における各中央部と、デッキボード11の平面形状における図心との計9箇所に配置されている。また、縦横の何れかの方向で隣合った桁部20,20同士の間には、下面強化梁15が差し渡され、その下面強化梁15も全体が「田」の字形状になっている。なお、下面強化梁15に囲まれた四角形の4つの領域には、荷受盤13に相当する構造体はなく、単なる空間になっている。
図3(A)には、デッキボード11の図心に配置された桁部20が拡大して示されている。以下、特記しない限り、「桁部20」とはデッキボード11の図心の桁部20を指すものとする。その桁部20は、外殻部分に断面略正方形の桁部外殻壁21を有している。桁部外殻壁21を構成する縦横4つの側部壁21Aは、パレット10の縦横4つの外側面と並行になっている。そして、桁部外殻壁21の各側部壁21Aの外面に前記した各上面強化梁12がそれぞれ直交した状態で接続されている。
桁部外殻壁21の上面開口は、複数の上部帯板壁22によって部分的に覆われている。各上部帯板壁22は、例えば、桁部外殻壁21の各側部壁21Aにおける幅方向中央から左隣の側部壁21Aに向けて斜め45度の方向に延びている。そして、各上部帯板壁22の先端部が左隣の上部帯板壁22の基端寄り位置に接続されている。また、各上部帯板壁22の上面は、デッキボード11全体の上面と面一になっている。
桁部外殻壁21の中心部には、上記複数の上部帯板壁22に囲まれて正方形になったホルダ挿入開口23が形成されている。そのホルダ挿入開口23の正方形は、パレット10全体の平面形状である正方形に対して45度旋回した配置になっている(図1参照)。
ホルダ挿入開口23の開口縁からは、断面形状がホルダ挿入開口23の開口形状と同じ正方形になった中央角筒壁24が垂下されている。図4に示すように中央角筒壁24は、デッキボード11全体と略同一の高さになっており、中央角筒壁24の下面は、デッキボード11全体の下面と面一になっている。また、中央角筒壁24の下面は底壁25によって閉塞され、その底壁25の中心部には、四角形の貫通孔25Aが形成されている。そして、中央角筒壁24の4つの側面がそれぞれ、本発明に係る全高壁26によって構成されている。換言すれば、ホルダ挿入開口23の4辺の開口縁に直交しかつパレット10全体と略同一の高さの4つの全高壁26(図4には、3つの全高壁26のみが示されている)が接合されて中央角筒壁24が構成されている。
各全高壁26には、1対ずつの切欠溝27,27がそれぞれ形成されている。それら1対の切欠溝27,27は、各全高壁26の上下方向の両端部から互いに接近する方向に延びている。また、全高壁26のうち1対の切欠溝27,27の間が本発明に係る中間壁部27Cに相当し、その中間壁部27Cの上下の両端部は、水平かつ平坦な係止部27A,27Aになっている。
なお、図5に示すように、桁部外殻壁21の下面開口には、各角部にコーナー補強壁28が形成され、桁部外殻壁21の隣り合った側部壁21A,21Aの間を連絡している。また、各コーナー補強壁28のうち中央角筒壁24側の縁部からは補強リブ30Bが起立している。さらに、桁部20には、全高壁26を水平方向の一方に延長して延長補強壁29が形成されている。各延長補強壁29は、桁部外殻壁21の内側面と上部帯板壁22(図4参照)の下面に接続されている。また、図4に示すように、各上部帯板壁22のうち全高壁26が直交した縁部と反対側の縁部からは補強リブ30Aが垂下されている。
図3(B)に示すように上記した中央角筒壁24の内部には、パレット用ICタグホルダ40(以下、単に「ICタグホルダ40」という)を介してICタグ90が取り付けられている。本実施形態のICタグ90は、図6(A)に全体が示されており、RFID(Radio Frequency Identification)とも呼ばれ、情報と共に電力を無線で受け、それに対して情報を無線返信する。その無線の周波数帯域は、例えば、860〜960[MHz]のUHF帯域が使用されている。また、ICタグ90は、可撓性に富んだ四角形のフィルム回路基盤91に、例えば、コイルアンテナ92とICチップ93と実装して樹脂フィルム94でラミネートしてなり、全体が縦長のカード形状になっている。
本実施形態のICタグホルダ40は、上下方向に延びた帯板状のホルダベース41に、1対のタグ挟持アーム43,43と1対の壁部挟持アーム44,44(図7参照)とを一体形成した構造になっている。ホルダベース41は、ICタグ90に比べて上下方向に長くかつ左右方向に短くなっている。より具体的には、ホルダベース41の左右方向の横幅は、ICタグ90の横幅の例えば1/2程度になっている。
ホルダベース41の前面には、本発明に係るタグ当接突部42が突出形成されている。タグ当接突部42は、ホルダベース41の外縁部全体に形成された外縁突条42Aと、ホルダベース41の上下方向の中央位置、上端寄り位置及び下端寄り位置で幅方向全体に延びた水平突条42Bと、それら水平突条42Bより更に端部寄り位置で、次述するタグ挟持アーム43の両側方に配置された上下1対ずつの端部突起42Cとからなる。なお、端部突起42Cは、外縁突条42Aからタグ挟持アーム43側に向けてそれぞれ水平方向に延び、タグ挟持アーム43側の先端部が、丸みを帯びてタグ挟持アーム43に近づくに従って徐々に低くなっている。
1対のタグ挟持アーム43,43は、ホルダベース41の上下の両端部から前方に突出し、それらタグ挟持アーム43,43の突出量はタグ当接突部42の突出量より大きくなっている。また、各タグ挟持アーム43は、ホルダベース41から突出した突片の先端を、ホルダベース41における上下方向の中央側に直角曲げして、先端にタグ係止突起43A,43Aを設けた構造になっている。そして、両タグ挟持アーム43,43は、図6(B)に示すように、ICタグ90を上下方向で挟持すると共に、各タグ挟持アーム43のタグ係止突起43Aとタグ当接突部42とによりICタグ90を厚さ方向で挟持するようになっている
図7に示すように、1対の壁部挟持アーム44,44は、ホルダベース41から後方、即ち、タグ挟持アーム43と反対側に向かって突出している。それら1対の壁部挟持アーム44,44は、タグ挟持アーム43,43よりホルダベース41の上下方向における中央寄りに配置されて、上下方向で対峙している。また、壁部挟持アーム44,44は、ホルダベース41から突出した突片の先端を、ホルダベース41における上下方向の中央側に直角曲げして先端に壁部係止突起44A,44Bを設けた構造になっている。さらに、下側の壁部挟持アーム44に備えた壁部係止突起44Bの先端面が水平な平坦面44Hになっているのに対し、上側の壁部挟持アーム44に備えた壁部係止突起44Aの先端面は、ホルダベース41側に近づくに従って下方に向かう傾斜面44Kになっている。
本実施形態の構成に関する説明は以上である。次に、本実施形態の作用効果について説明する。図6(A)に示したICタグ90をICタグホルダ40に保持させるには、ICタグホルダ40における両タグ挟持アーム43,43のタグ係止突起43A,43Aとホルダベース41との間に側方からICタグ90を挿入すればよい。そして、図6(B)に示すようにICタグホルダ40をICタグ90の左右方向における中央に配置する。
次いで、ICタグ90を保持したICタグホルダ40をパレット10に取り付けるには、ホルダ挿入開口23の奥側に備えた4つの全高壁26のうち任意の全高壁26を選び、その全高壁26とホルダベース41とを平行に配置した状態にして(図3(A)参照)、ICタグホルダ40をICタグ90と共にホルダ挿入開口23の奥側に挿入する。そして、ICタグホルダ40における下端側の壁部挟持アーム44の先端を、全高壁26の下側の切欠溝27内に突入させてからICタグホルダ40を引き上げる。これにより、図10に示すように下側の壁部挟持アーム44の壁部係止突起44Bが全高壁26における中間壁部27Cの下端に備えた係止部27Aに係止する。そして、その係止部27Aを支点にしてICタグホルダ40を回転させ、上側の壁部挟持アーム44の壁部係止突起44Aにおける傾斜面44K(図7参照)を、中間壁部27Cの上端側の係止部27Aに押しつける。すると、傾斜面44Kが係止部27Aに摺接して壁部挟持アーム44,44の間が弾性的に広がる。そして、タグ係止突起43Aが係止部27Aを乗り越えたところで、壁部挟持アーム44,44が弾性復元し、これにより、図9及び図10に示すように両壁部挟持アーム44,44が中間壁部27Cを上下方向で挟持し、かつ、両壁部挟持アーム44,44の壁部係止突起44A,44Bが中間壁部27Cの係止部27A,27Aに係止する。以上により、ICタグホルダ40のパレット10へと取り付けが完了する。
ICタグホルダ40がパレット10に取り付けられると、図8に示すようにICタグホルダ40は、パレット10の上面及び下面の中間に配置されて、ICタグホルダ40の上端部及び下端部が、パレット10の上面及び下面から離れた状態になる。また、ICタグ90も、パレット10の上面及び下面から離れた状態になる。そして、ICタグ90は、ICタグホルダ40が取り付けられた全高壁26の両隣の全高壁26,26(本発明の「1対の隣接壁」に相当する)により、左右方向への移動が規制される。即ち、ICタグ90は、ICタグホルダ40と本発明の「1対の隣接壁」に相当する1対の全高壁26,26との協働によりパレット10内に保持される。また、ICタグ90は、ICタグホルダ40が取り付けられた全高壁26と平行に配置され、その全高壁26と共にICタグ90は、パレット10の縦横の側面に対して45度の角度で傾斜した状態になる。
ここで、ICタグ90との間で無線を送受するタグリーダーライター(図示せず)は、そのICタグ90が取り付けられたパレット10の側面に対峙した状態で取り扱われる場合が多く、その側面はパレット10の縦横の何れの側面の場合もあり得る。これに対し、本実施形態では、上記したように、ICタグ90がパレット10の縦横の側面に対して45度の角度で傾斜しているので、タグリーダーライターがパレット10の縦横の何れの側面に対峙した状態で扱われても、そのタグリーダーライターに対してICタグ90が完全に横向きになることがない。即ち、ICタグ90のコイルアンテナ92の軸方向と、タグリーダーライターからの無線の送信方向とが直交することがなくなり、ICタグ90は無線を良好な状態で送受信することができる。
上記したように本実施形態によれば、ICタグホルダ40が、従来のようにパレットの上面又は下面を構成する桟壁等の上面壁又は下面壁に係止するのではなく、パレット10の上面と下面との中間に位置した中間壁部27Cに係止するので、パレット10の上面壁又は下面壁が部分的に破損しても、ICタグホルダ40の取り付け状態は変わらない。これにより、従来よりICタグホルダ40をパレット10から外れ難くすることができる。また、本実施形態では、ホルダベース41のうちICタグ90との対向面からタグ当接突部42が突出しているので、ホルダベース41とICタグ90との接触面積が抑えられ、ICタグ90の無線通信状態が良好になる。しかも、ホルダベース41の横幅をICタグ90より小さくしたので、ICタグ90とホルダベース41との接触部分が、ICタグ90における左右方向の全長の一部に限定され、この点においてもICタグ90の無線通信状態が良好になる。さらには、本発明の「1対の隣接壁」に相当する1対の全高壁26,26をICタグ90の保持に利用したので、ICタグホルダ40のみでICタグ90を保持する場合に比べて、ICタグホルダ40の構造を簡素化することができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態のパレット10は、上面及び下面がメッシュ構造になっていたが、上面及び下面を平板構造にしてもよい。この場合、その平板構造の上面壁及び下面壁にホルダ挿入開口を貫通形成して、その奥部に全高壁を設ければよい。
(2)前記実施形態では、ホルダ挿入開口23がパレット10の上面に形成されていたが、ホルダ挿入開口は、パレットの下面に形成してもよいし、上面と下面の両方に形成してもよい。
(3)前記実施形態のICタグホルダ40がICタグ90を保持した状態で、ICタグ90は左右方向に移動可能であるため、本発明の「1対の隣接壁」に相当する1対の全高壁26,26によりICタグ90の左右方向の移動を規制していたが、図11(A)及び図11(B)に示すように、タグ挟持アーム43,43同士の対向面に突起43T,43Tを形成すると共に、ICタグ90の上縁部及び下縁部の中央に係止凹部90Tを形成しておき、突起43T,43Tと係止凹部90Tとを凹凸係合させることで、ICタグ90の左右方向の移動を規制してもよい。
本発明の一実施形態に係る合成樹脂パレットの斜視図 合成樹脂パレットを下面から見た斜視図 合成樹脂パレットとパレット用ICタグホルダの斜視図 合成樹脂パレットの桁部の一部を破断した斜視図 合成樹脂パレットの桁部を下面から見た状態の斜視図 パレット用ICタグホルダとICタグの斜視図 パレット用ICタグホルダの斜視図 合成樹脂パレットにパレット用ICタグホルダを取り付けた状態の斜視図 合成樹脂パレットにパレット用ICタグホルダを取り付けた状態の斜視図 合成樹脂パレットにパレット用ICタグホルダを取り付けた状態の斜視図 変形例のパレット用ICタグホルダとICタグの斜視図 従来のパレット用ICタグホルダの取り付け構造の斜視図 従来のパレット用ICタグホルダの取り付け構造の斜視図
符号の説明
10 合成樹脂製パレット
20 桁部
21 桁部外殻壁
23 ホルダ挿入開口
26 全高壁
27 切欠溝
27C 中間壁部
40 タグホルダ
41 ホルダベース
42 タグ当接突部
43 タグ挟持アーム
43K タグ挟持アーム
44 壁部挟持アーム
90 ICタグ

Claims (5)

  1. 合成樹脂製パレットにカード形のICタグを保持したパレット用ICタグホルダを取り付けるためのパレット用ICタグホルダの取り付け構造において、
    前記合成樹脂製パレットには、
    その上面又は下面に開放したホルダ挿入開口と、
    前記ホルダ挿入開口の開口縁に直交しかつ前記合成樹脂製パレット全体と略同一の高さの全高壁と、
    前記全高壁の上下方向の両端部から互いに接近する方向に延びた1対の切欠溝とが備えられ、
    前記パレット用ICタグホルダには、
    前記ホルダ挿入開口の奥側に全体が収容されると共に、前記全高壁に対向配置されたホルダベースと、
    前記ホルダベースから前記1対の切欠溝内に突出し、前記全高壁のうち前記1対の切欠溝の間の中間壁部を挟持しかつその中間壁部の両端部に係止した1対の壁部挟持アームと、
    前記ホルダベースから前記全高壁と反対側に対をなして突出し、前記ICタグを前記全高壁と平行に配置した状態で挟持可能であると共に、先端部が前記ICタグの縁部に対して前記ホルダベースとは反対側から係止する1対のタグ挟持アームとを備えたことを特徴とするパレット用ICタグホルダの取り付け構造。
  2. 前記ホルダベースのうち前記ICタグとの対向面から突出して前記ICタグに突き当てられるタグ当接突部を備えたことを特徴とする請求項1に記載のパレット用ICタグホルダの取り付け構造。
  3. 前記ホルダベースを、前記ICタグに比べて上下方向に長くかつ左右方向に短くして、そのホルダベースの上下の両端部に前記1対のタグ挟持アームを配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載のパレット用ICタグホルダの取り付け構造。
  4. 前記全高壁の両横に1対の隣接壁を設け、上下方向から前記タグ挟持アームにより挟持された前記ICタグの左右方向への移動を前記隣接壁によって規制したことを特徴とする請求項3に記載のパレット用ICタグホルダの取り付け構造。
  5. 前記全高壁が、前記合成樹脂製パレットの縦横の側面に対して45度の角度で傾斜したことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のパレット用ICタグホルダの取り付け構造。
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