JP4901615B2 - Icタグホルダー付きパレット - Google Patents

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Description

本発明は、物品の運搬、移送、保管等に使用されるICタグホルダー付きパレットに関するものであり、ICタグホルダーには、ICタグが収容されており、ICタグは、パレットのサイズや材質や所有者等のパレット自体に関する情報及びパレットに載置される物品の種類や個数や行き先等の物品自体に関する情報等の種々の情報が蓄積されるICチップや電池やアンテナ等が収容されている。
従来、ICタグホルダーを、パレットの側面部やデッキを構成する相対する桟間等に吊り下げるように構成されたICタグホルダー付きパレットが、一例として、特許文献1に開示されている。
特開平9−254983号公報
上述した従来のICタグホルダー付きパレットにおいては、ICタグホルダーを固定的にしっかりと取り付けることができないために、ICタグホルダー自体がふらつき、そのために、ICタグに読み込まれた情報の読み取りやICタグへの新たな情報の書き込み等に誤動作が生じるという問題があった。
また、上述した従来のICタグホルダー付きパレットにおいては、ICタグホルダーを固定的にしっかりと取り付けることができないために、ICタグホルダー自体がふらつき、そのために、ICタグホルダー付きパレットとICタグホルダーとの取り付け部分が損傷し、ひいては、ICタグホルダーが、ICタグホルダー付きパレットから離脱するという問題があった。
本発明の目的は、上述した従来のICタグホルダー付きパレットが有する課題を解決することにある。
本発明は、上述した目的を達成するために、パレットのデッキに形成されたICタグホルダー挿入開口に、ICタグホルダーを挿入することにより、ICタグホルダーが取り付けられるように構成されたICタグホルダー付きパレットにおいて、ICタグホルダーが、長方形状の水平嵌合板部材と、該水平嵌合板部材の下面に垂設された、縦長の板状部と該板状部の周縁に沿って形成された周状リブとからなるICタグ保持部材とを有しているとともに、ICタグ保持部材の板状部の一方の側面側に位置する周状リブの相対する垂直部には、所定の間隔を置いて、且つ、板状部と平行に、ICタグ保持板が、該IC保持板と板状部との間に、ICタグが挿入可能な間隙を有するように形成されており、また、ICタグ保持部材の板状部の一方の側面及びもう一方の側面には、周状リブの相対する垂直部の上部を連結する水平連結リブが形成されているとともに、ICタグ保持部材には、水平嵌合板部材と水平連結リブとを連結する当接垂直リブが形成されており、更に、水平嵌合板部材と水平連結リブとの間に位置する周状リブの相対する垂直部の外面には、係止突部が突設されており、更にまた、ICタグホルダーの板状部の下端部には、自由端部付近に水平状突条が突設された弾性舌片が形成されており、ICタグを、ICタグホルダーに取り付ける際には、水平状突条が突設されている側から弾性舌片を押して、弾性舌片を湾曲変形させた後、ICタグホルダーの下方から、ICタグの両側部を、ICタグホルダーのIC保持板と板状部との間に形成された間隙に挿入し、ICタグの下端が、弾性舌片の水平状突条を越えて上方に位置した時点で、弾性舌片が、その弾性復元力により、ICタグの下端が、弾性舌片の水平状突条により支持されるように構成されており、ICタグが取り付けられたICタグホルダーが、パレットのデッキに形成されたICタグホルダー挿入開口に挿入され取り付けられた際には、ICタグホルダー挿入開口を構成する周状内周面に形成された環状突条が、ICタグホルダーの水平嵌合板部材とICタグホルダーの周状リブの相対する垂直部に突設された係止突部とにより挟持されるように構成されているとともに、ICタグ保持部材の板状部の一方の側面及びもう一方の側面に形成された当接垂直リブが、ICタグホルダー挿入開口を構成する周状内周面に形成された環状突条の垂直側面に当接、或いは、近接するように構成したものである。
デッキに形成されたICタグホルダー挿入開口を構成する周状内周面に環状突条を形成し、該環状突条を、ICタグホルダーの水平嵌合板部材とICタグホルダーの周状リブの相対する垂直部に突設された係止突部とにより挟持するようにしたので、ICタグホルダーのふらつきを防止することができ、ひいては、ICタグに読み込まれた情報の読み取りやICタグへの新たな情報の書き込み等に誤動作を防止することができる。
また、デッキに形成されたICタグホルダー挿入開口を構成する周状内周面に環状突条を形成し、該環状突条を、ICタグホルダーの水平嵌合板部材とICタグホルダーの周状リブの相対する垂直部に突設された係止突部とにより挟持するようにしたので、ICタグホルダーのふらつきを防止することができ、従って、ICタグホルダーのパレットへの取り付け部分の損傷を防止することができるとともに、ICタグホルダーのパレットからの離脱を防止することができる。
ICタグホルダーの両側面に形成された当接垂直リブが、前記環状突条の相対する垂直側面に当接或いは近接するように構成したので、ICタグホルダーのふらつきを、より確実に防止することができる。
以下に、本発明の実施例について説明するが、本発明の趣旨を越えない限り、何ら、本実施例に限定されるものではない。
先ず最初に、図1〜図5を用いて、パレットPについて説明する。
図1には、一例としての本発明のICタグホルダー付きパレット(以下、単に、パレットと称する。)Pが示されており、パレットPは、上部デッキ1と、下部デッキ2と、上部デッキ1と下部デッキ2を連結する桁3と、桁3間に形成されているフォーク挿入口4とから構成されている。
5は、上部デッキ1の裏面に垂下された内側角筒部材であり、内側角筒部材5の下端は、パレットPの三分の一程度に位置しているとともに、内側角筒部材5の側壁5aで囲まれた上部デッキ1には、ICタグ視認用及び/又はバーコード読取部材挿入用の開口6が形成されている。本実施例のように、パレットPが、両面使用可能なパレットP(上部デッキ1と下部デッキ2の両方に、物品を載置することができるパレット)である場合には、内側角筒部材5は、下部デッキ2にも形成されているとともに、下部デッキ2にも、開口6が形成されている。なお、パレットPが、片面使用のパレットP(上部デッキ1にのみ、物品を載置することができるパレット)である場合には、内側角筒部材5や開口6は、上部デッキ1のみに形成れている。
7は、内側角筒部材5の外側に、内側角筒部材5と所定に間隙を置いて配設されているとともに、上部デッキ1と下部デッキ2とを連結する外側角筒部材である。
内側角筒部材5と外側角筒部材7との間に位置する上部デッキ1領域には、内側角筒部材5の壁部5aと外側角筒部材7の壁部7aに沿って、ICタグホルダー挿入開口8が形成されている。本実施例においては、ICタグホルダー挿入開口8は、内側角筒部材5の各壁部5aと外側角筒部材7の各壁部7aに沿って、上部デッキ1領域の4箇所に形成されているとともに、内側角筒部材5の壁部5a及び外側角筒部材7の壁部7aの中央部に位置する上部デッキ1領域ではなく、内側角筒部材5の一方の角部寄り及び外側角筒部材7の一方の角部寄りに位置する上部デッキ1領域に形成されている。また、本実施例においては、ICタグホルダー挿入開口8は、その平面形状が、長方形状に形成されており、ICタグホルダー挿入開口8の相対する長辺側壁8aが、内側角筒部材5の1つの壁部5aに沿って配置され、また、ICタグホルダー挿入開口8の相対する短辺側壁8bが、上記1つの壁部5aに対して垂直になるように配置されている。相対する長辺側壁8aと相対する短辺側壁8bとにより、ICタグホルダー挿入開口8の内周面8’が形成されている。
9は、ICタグホルダー挿入開口8に隣接して、且つ、内側角筒部材5のもう一方の角部寄り及び外側角筒部材7のもう一方の角部寄りに位置する、内側角筒部材5と外側角筒部材7との間に位置する上部デッキ1領域に形成された水抜き孔である。上述したように、ICタグホルダー挿入開口8を、内側角筒部材5の一方の角部寄り及び外側角筒部材7の一方の角部寄りに位置する上部デッキ1領域に形成することにより、内側角筒部材5のもう一方の角部寄り及び外側角筒部材7のもう一方の角部寄りには、大きなスペースが形成されるので、水抜き孔9を大きくすることができる。
ICタグホルダー挿入開口8を構成する周状内周面8’には、環状突条10が形成されており、環状突条10は、上部デッキ1の上面1aから一段下がった位置に形成されており、従って、周状内周面8’と環状突条10の上端面10’とにより、段差部11が形成されている。環状突条10は、ICタグホルダー挿入開口8の相対する長辺側壁8aに沿った相対する長辺突条部10aとICタグホルダー挿入開口8の相対する短辺側壁8bに沿った相対する短辺突条部10bとから構成されている。
次に、図6及び図7を用いて、ICタグホルダーHについて説明する。
ICタグホルダーHは、長方形状の水平嵌合板部材H1を有しており、水平嵌合板部材H1の下面H1’には、ICタグ保持部材H2が垂設されている。
ICタグ保持部材H2は、水平嵌合板部材H1の下面H1’から垂下された縦長の板状部h1と板状部h1の周縁に沿って形成された周状リブh2とを有しており、板状部h1は、周状リブh2の幅方向の中央部に配設されている。また、板状部h1の一方の側面h1a及びもう一方の側面h1bには、周状リブh2の相対する垂直部h2aの上部を連結する水平連結リブh3が形成されており、板状部h1の両側面h1a、h1bに形成されている水平連結リブh3の板状部h1と平行な端面h3aと、周状リブh2の板状部h1と平行な端面h2’とは、面一となるように形成されている。
h4は、一方の側面h1a側に位置する水平嵌合板部材H1と水平連結リブh3とを連結するとともに、所定の間隔を置いて形成された一対の側部当接垂直リブであり、一対の側部当接垂直リブh4の板状部h1と平行な側面h4aは、板状部h1の一方の側面h1aに形成されている水平連結リブh3の板状部h1と平行な端面h3a及び周状リブh2の板状部h1と平行な端面h2’と面一となるように形成されている。
h5は、もう一方の側面h1b側に位置する水平嵌合板部材H1と水平連結リブh3とを連結するとともに、板状部h1の中央部に形成された1つの中央当接垂直リブであり、中央当接垂直リブh5の板状部h1と平行な側面h5aは、板状部h1のもう一方の側面h1bに形成されている水平連結リブh3の板状部h1と平行な端面h3a及び周状リブh2の板状部h1と平行な端面h2’と面一となるように形成されている。
h6は、板状部h1の一方の側面h1a側に位置する周状リブh2の相対する垂直部h2aに、所定の間隔を置いて、且つ、板状部h1と平行に形成されたICタグ保持板であり、IC保持板h6と板状部h1との間には、後述するICタグTが挿入可能な間隙が形成されている。
h7は、弾性舌片であり、弾性舌片h7は、板状部h1の下端部に、略U字状のスリットh8を穿設することにより形成されている。また、板状部h1の一方の側面h1a側に位置する弾性舌片h7の自由端部付近には、水平状突条h7aが突設されている。
h9は、板状部h1のもう一方の側面h1bに形成された中央縦リブであり、中央縦リブh9は、板状部h1のもう一方の側面h1bに形成された水平連結リブh3から、板状部h1のもう一方の側面h1b側に位置する弾性舌片h7の自由端部付まで延在している。h10は、板状部h1のもう一方の側面h1b側に位置する周状リブh2の相対する垂直部h2aを連結する複数の水平交差リブであり、中央縦リブh9の板状部h1と平行な端面h9a及び水平交差リブh10の板状部h1と平行な端面h10aは、周状リブh2の板状部h1と平行な端面h2’と面一となるように形成されている。
h11は、水平嵌合板部材H1と水平連結リブh3との間に位置する周状リブh2の相対する垂直部h2aの外面に突設された係止突部であり、係止突部h11の下面は、係止突部h11の垂直側面h11aから周状リブh2に向かって、下方に傾斜した傾斜下面h11bとして形成されているとともに、その上面は、水平上面11cとして形成されている。
h12は、弾性舌片h7の自由端部付近に形成された水平状突条h7aの上方に位置する水平嵌合板部材H1の側面に形成された凹部である。このように、凹部h12は、弾性舌片h7の自由端部付近に形成された水平状突条h7aの上方に位置する水平嵌合板部材H1の側面に形成されており、換言すれば、凹部h12は、IC保持板h6と板状部h1との間に形成された間隙に挿入されたICタグTの上方に位置する水平嵌合板部材H1の側面に形成されている。
次に、図8及び図9を用いて、ICタグホルダーHへのICタグTの取り付けについて説明する。
本実施例においては、ICタグTは、長方形状の板材として形成されている。ICタグTをICタグホルダーHに取り付ける際には、水平状突条h7aが突設されている側から弾性舌片h7の下端部を押して、図8に示されているように、弾性舌片h7を湾曲変形させる。次いで、ICタグTの上端t1が、ICタグホルダーHの下方に位置するように配置し、その後、ICタグTを上動させることにより、ICタグTの上端t1から、順次、ICタグTの両側部t2を、IC保持板h6と板状部h1との間に形成されている間隙に挿入し、ICタグTの下端t3が、弾性舌片h7に形成されている水平状突条h7aを越えて上方に位置した時点で、湾曲変形している弾性舌片h7から手を離して、弾性舌片h7を、その弾性復元力により、板状部h1と面一な元の状態に戻すことにより、図9に示されているように、ICタグTの下端t3を、弾性舌片h7の水平状突条h7aにより支持し、ICタグTが下方に移動しないように構成されている。
上述したように、ICタグTを、ICタグホルダーHに取り付ける際には、水平状突条h7aが突設されている側から弾性舌片h7を押して、弾性舌片h7を湾曲変形させた後、ICタグホルダーHの下方から、ICタグTの両側部t2を、IC保持板h6と板状部h1との間に形成されている間隙に挿入するように構成したので、ICタグTを変形させることなく、平坦なままで、ICタグホルダーHに取り付けることができるので、ICタグTが損傷するようなことを防止することができる。
次に、図10〜図12を用いて、ICタグTが配設されたICタグホルダーH(以下、単に、ICタグ付きICタグホルダーHという。)のパレットPへの取り付けについて説明する。
ICタグ付きICタグホルダーHを、パレットPに取り付けるには、ICタグ付きICタグホルダーHを、図10に示されているように、ICタグホルダー挿入開口8の上方に配置し、その後、ICタグ付きICタグホルダーHを、その下端部から、ICタグホルダー挿入開口8に挿入する。この際、水平嵌合板部材H1の側面に形成された凹部h12が、ICタグ視認用及び/又はバーコード読取部材挿入用の開口6側に位置するようにする。従って、ICタグホルダーHに取り付けられたICタグTは、確実に、ICタグ視認用及び/又はバーコード読取部材挿入用の開口6側に位置することになる。
その後、更に、ICタグ付きICタグホルダーHを下動させると、ICタグ付きICタグホルダーHの周状リブh2の相対する垂直部h2aに突設された係止突部h11の傾斜下面h11bが、ICタグホルダー挿入開口8の周状内周面8’に突設された環状突条10の短辺突条部10bに当接することになる。その後、更に、強制的に、ICタグ付きICタグホルダーHを下動させると、係止突部h11の傾斜下面h11bが、環状突条10の短辺突条部10bに案内されながら、係止突部h11が、環状突条10の短辺突条部10bを越えることになり、係止突部h11が、環状突条10の短辺突条部10bを越えた瞬間に、図11に示されているように、環状突条10の短辺突条部10bが、ICタグ付きICタグホルダーHの周状リブh2の相対する垂直部h2aに突設された係止突部h11の水平上面11cとICタグ付きICタグホルダーHの水平嵌合板部材H1の下面H1’とにより挟持されるとともに、ICタグ付きICタグホルダーHの水平嵌合板部材H1が、段差部11の嵌合されることになる。
上述したようにして、ICタグ付きICタグホルダーHが、パレットPに取り付けられることになる。なお、ICタグ付きICタグホルダーHが、パレットPに取り付けられた際には、ICタグ付きICタグホルダーHの水平嵌合板部材H1の上面H1”と上部デッキ1の上面1aとが、略面一となるように構成されている。
上述したようにして、ICタグ付きICタグホルダーHが、パレットPに取り付けられた際には、ICタグ付きICタグホルダーHの一方の側面h1a側に形成された一対の側部当接垂直リブh4が、ICタグホルダー挿入開口8の周状内周面8’に突設された環状突条10の相対する長辺突条部10aのうち、ICタグ視認用及び/又はバーコード読取部材挿入用の開口6側に位置する長辺突条部10aの垂直側面10a1に当接、或いは、該垂直側面10a1に近接するように構成されており、また、ICタグ付きICタグホルダーHのもう一方の側面h1b側に形成された中央当接垂直リブh5が、ICタグホルダー挿入開口8の周状内周面8’に突設された環状突条10の相対する長辺突条部10aのうち、ICタグ視認用及び/又はバーコード読取部材挿入用の開口6から遠い側に位置する長辺突条部10aの垂直側面10a2に当接、或いは、該垂直側面10a2に近接するように構成されている。
上述したように、ICタグ付きICタグホルダーHが、パレットPに取り付けられた際には、ICタグ付きICタグホルダーHの一方の側面h1a側に形成された一対の側部当接垂直リブh4が、ICタグホルダー挿入開口8の周状内周面8’に突設された環状突条10の相対する長辺突条部10aのうち、ICタグ視認用及び/又はバーコード読取部材挿入用の開口6側に位置する長辺突条部10aの垂直側面10a1に当接、或いは、該垂直側面10a1に近接するように構成されており、また、ICタグ付きICタグホルダーHのもう一方の側面h1b側に形成された中央当接垂直リブh5が、ICタグホルダー挿入開口8の周状内周面8’に突設された環状突条10の相対する長辺突条部10aのうち、ICタグ視認用及び/又はバーコード読取部材挿入用の開口6から遠い側に位置する長辺突条部10aの垂直側面10a2に当接、或いは、該垂直側面10a2に近接するように構成されているので、ICタグホルダー挿入開口8の周状内周面8’に突設された環状突条10の短辺突条部10bが、ICタグ付きICタグホルダーHの周状リブh2の相対する垂直部h2aに突設された係止突部h11の水平上面11cとICタグ付きICタグホルダーHの水平嵌合板部材H1の下面H1’とにより挟持されている構成と相まって、ICタグ付きICタグホルダーHのふらつきを防止することができ、ひいては、ICタグに読み込まれた情報の読み取りやICタグへの新たな情報の書き込み等に誤動作を防止することができる。
また、上述したように、ICタグ付きICタグホルダーHのふらつきがないので、ICタグ付きICタグホルダーHのパレットPへの取り付け部分が損傷したり、或いは、ICタグ付きICタグホルダーHのパレットPからの離脱を防止することができる。
更に、ICタグ付きICタグホルダーHを、パレットPに取り付ける際には、水平嵌合板部材H1の側面に形成された凹部h12を目印として、凹部h12が、ICタグ視認用及び/又はバーコード読取部材挿入用の開口6側に位置するように、ICタグ付きICタグホルダーHを、ICタグホルダー挿入開口8に挿入することにより、ICタグホルダーHに取り付けられたICタグTを、確実に、ICタグ視認用及び/又はバーコード読取部材挿入用の開口6側に位置させることができ、従って、ICタグホルダーHに、ICタグTが取り付けられているか否かを、上部デッキ1の上方から、ICタグ視認用及び/又はバーコード読取部材挿入用の開口6を通して、確実に、且つ、容易に、視認することができる。このように、ICタグホルダーHに、ICタグTが取り付けられているか否かを、上部デッキ1の上方から、ICタグ視認用及び/又はバーコード読取部材挿入用の開口6を通して視認することができるようにするために、上部デッキ1の裏面に垂下された内側角筒部材5の長さ(上部デッキ1の裏面から内側角筒部材5の下端までの距離)を、適宜、設定し、内側角筒部材5が、ICタグホルダーHに取り付けられているICタグTの視認の邪魔にならないように構成されている。
また、パレットPに取り付けられたICタグホルダーHを取り外す際には、ICタグホルダーHの水平嵌合板部材H1の側面に形成された凹部h12に、マイナスドライバー等の偏平状の棒材を挿入し、その後、偏平状の棒材を傾動させることにより、ICタグホルダーHを、パレットPから取り外すことができる。
更に、本実施例には、ICタグ視認用及び/又はバーコード読取部材挿入用の開口6の周辺に、4個のICタグホルダー挿入開口8が形成されている例が示されているが、ICタグホルダーHのパレットPへの取り付けだけである場合には、ICタグ視認用及び/又はバーコード読取部材挿入用の開口6は不要であるので、図1に8”で示したように、ICタグホルダー挿入開口を、ICタグ視認用及び/又はバーコード読取部材挿入用の開口6付近に形成する必要はない。
図13に示されているICタグTは、その一側面に、バックアップ用バーコードBが形成されているICタグTである。以下、このようなICタグを、バックアップ用バーコード付きICタグと称し、符号T’が付されている。バックアップ用バーコードBには、ICタグTのタイプ、例えば、ICタグTが、パッシブ型であるのか、セミパッシブ型であるのか、アクティブ型であるのか等の情報や、ICタグTのサイズや、ICタグTの利用周波数等のICタグTに関する種々の情報が含まれている。
バックアップ用バーコード付きICタグT’が取り付けられたICタグホルダーHは、バックアップ用バーコードBが形成されている側面が、ICタグ視認用及び/又はバーコード読取部材挿入用の開口6側に位置するように、パレットPに取り付けられるように構成されている。
バックアップ用バーコード付きICタグT’から情報が読み取れなっかたり、或いは、バックアップ用バーコード付きICタグT’に情報を書き込むことができなかったり等のトラブルが発生した際には、ICタグ視認用及び/又はバーコード読取部材挿入用の開口6に、バーコード読取部材を挿入し、ICタグホルダーHに取り付けられたICタグTが、どのようなものであるかを読み取り、所望のICタグTを、容易に確認することができるので、従って、ICタグTの取り替え作業の作業性が向上する。
図1は、本発明のICタグホルダー付きパレットの斜視図である。 図2は、図1に示されているICタグホルダー付きパレットの部分斜視図である。 図3は、垂直断面を含むICタグホルダー付きパレットの部分斜視図である。 図4は、図3と同様の垂直断面を含むICタグホルダー付きパレットの部分斜視図である。 図5は、図3に示されている垂直断面を含むICタグホルダー付きパレットの部分斜視図の更なる部分拡大斜視図である。 図6は、本発明のICタグホルダー付きパレットを構成するICタグホルダーの斜視図である。 図7は、図6に示されているICタグホルダーを、別の側面から見たICタグホルダーの斜視図である。 図8は、図6に示されているICタグホルダーへのICタグの取り付けを説明するためのICタグホルダーの斜視図である。 図9は、ICタグが取り付けられた状態のICタグホルダーの斜視図である。 図10は、パレットへのICタグホルダーの取り付けを説明するための斜視図である。 図11は、ICタグホルダーが取り付けられた状態の垂直断面を含むICタグホルダー付きパレットの部分斜視図である。 図12は、同じく、ICタグホルダーが取り付けられた状態の垂直断面を含むICタグホルダー付きパレットの部分斜視図である。 図13は、別の実施例のICタグが取り付けられた状態のICタグホルダーの斜視図である。
符号の説明
B・・・・・・・・・・・・・・・・バックアップ用バーコード
H・・・・・・・・・・・・・・・・ICタグホルダー
h2・・・・・・・・・・・・・・・周状リブ
h11・・・・・・・・・・・・・・係止突部
h12・・・・・・・・・・・・・・凹部
P・・・・・・・・・・・・・・・・パレット
T・・・・・・・・・・・・・・・・ICタグ
1・・・・・・・・・・・・・・・・上部デッキ
2・・・・・・・・・・・・・・・・下部デッキ
5・・・・・・・・・・・・・・・・内側角筒部材
6・・・・・・・・・・・・・・・・開口
7・・・・・・・・・・・・・・・・外側角筒部材
8・・・・・・・・・・・・・・・・ICタグホルダー挿入開口
10・・・・・・・・・・・・・・・環状突条

Claims (1)

  1. パレットのデッキに形成されたICタグホルダー挿入開口に、ICタグホルダーを挿入することにより、ICタグホルダーが取り付けられるように構成されたICタグホルダー付きパレットにおいて、ICタグホルダーが、長方形状の水平嵌合板部材と、該水平嵌合板部材の下面に垂設された、縦長の板状部と該板状部の周縁に沿って形成された周状リブとからなるICタグ保持部材とを有しているとともに、ICタグ保持部材の板状部の一方の側面側に位置する周状リブの相対する垂直部には、所定の間隔を置いて、且つ、板状部と平行に、ICタグ保持板が、該IC保持板と板状部との間に、ICタグが挿入可能な間隙を有するように形成されており、また、ICタグ保持部材の板状部の一方の側面及びもう一方の側面には、周状リブの相対する垂直部の上部を連結する水平連結リブが形成されているとともに、ICタグ保持部材には、水平嵌合板部材と水平連結リブとを連結する当接垂直リブが形成されており、更に、水平嵌合板部材と水平連結リブとの間に位置する周状リブの相対する垂直部の外面には、係止突部が突設されており、更にまた、ICタグホルダーの板状部の下端部には、自由端部付近に水平状突条が突設された弾性舌片が形成されており、ICタグを、ICタグホルダーに取り付ける際には、水平状突条が突設されている側から弾性舌片を押して、弾性舌片を湾曲変形させた後、ICタグホルダーの下方から、ICタグの両側部を、ICタグホルダーのIC保持板と板状部との間に形成された間隙に挿入し、ICタグの下端が、弾性舌片の水平状突条を越えて上方に位置した時点で、弾性舌片が、その弾性復元力により、ICタグの下端が、弾性舌片の水平状突条により支持されるように構成されており、ICタグが取り付けられたICタグホルダーが、パレットのデッキに形成されたICタグホルダー挿入開口に挿入され取り付けられた際には、ICタグホルダー挿入開口を構成する周状内周面に形成された環状突条が、ICタグホルダーの水平嵌合板部材とICタグホルダーの周状リブの相対する垂直部に突設された係止突部とにより挟持されるように構成されているとともに、ICタグ保持部材の板状部の一方の側面及びもう一方の側面に形成された当接垂直リブが、ICタグホルダー挿入開口を構成する周状内周面に形成された環状突条の垂直側面に当接、或いは、近接するように構成されていることを特徴とするICタグホルダー付きパレット。
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