JP4868447B2 - パレット - Google Patents

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Description

本発明は、フォークリフトトラック等で運搬可能なパレットに関し、特に、無線でデータ通信可能な識別タグ(IDタグ)を取り付け可能なパレットに関するものである。
外部のデータ通信機器(例えばリーダーやライター)と無線でデータ通信可能な識別タグ(IDタグ)を個々のパレットに装着し、パレットとそれに載置された物品の流通を管理することが行われている。識別タグをパレットに装着する際の課題として、識別タグの指向性(つまり無線信号を授受可能な方向の範囲制限)や通信限界距離の問題があり、種々の対策が提案されている。
例えば、特許文献1は、合成樹脂製パレットの内部であって当該パレットの角部近傍に直方体状の識別タグを設置した識別タグ付きパレットを開示する。このパレットでは、隣り合って連続するパレットの二側面の各々に対して45度の角度となるように識別タグを設置することにより、上記二側面の両方向(即ち同文献の図1のL方向及びW方向)からのデータ通信を可能として、識別タグの指向性に関する問題を解決している(同文献の第0070段落参照)。また、パレットの角部に識別タグを設置することで、L方向でもW方向でも通信可能距離以内に読み取り又は書き込み装置を近づけ可能として、識別タグの通信限界距離の問題を解決している(同文献の第0020段落参照)。
特許文献2は、矩形の荷載置部のほぼ中央部で且つその荷載置部の載置面よりも内側にIDタグを取り付けたIDタグ付きパレットを開示する。このパレットでは、IDタグを荷載置部のほぼ中央部に配置することで、IDタグからの情報読み取りの指向性を緩和している(同文献の第0019段落参照)。なお、このパレットは、上下二つのパレット構成体(上下スキッド)を熱溶着等で接続することにより形成されるものであるが、パレット構成体の接続前に、第1のパレット構成体の荷載置部の中央に一対のアルミ製ブラケット(9)を合成樹脂製ブラインドリベット(11)で固着した後、当該ブラケットのブラケット片(9a)間にIDタグ(10)を配置し、合成樹脂製リベット(12)で固定してから、当該第1のパレット構成体と、第2のパレット構成体とを接続してパレットを形成している(同文献の第0026〜0029段落参照)。
特開2003−95270号公報 特開平8−244773号公報
しかしながら、特許文献1の識別タグ付きパレットにも問題がある。一般にパレットの角部(コーナー部)は、例えばリフトフォーク(爪)の衝突などの機械的衝撃を受け易い部分であり、パレット角部の耐久性能評価のためにパレットコーナー落下試験(JIS−Z0606参照)が定められているほど、機械的衝撃に対する注意が必要な部位である。それ故、このような破損の危険にさらされ易いコーナー部に識別タグを設置するのは、識別タグを保護する上で得策とは言い難い。
この点、特許文献2のようにIDタグをパレットの中央部に配置することは、IDタグを機械的衝撃から極力遠ざけるという意味では好ましいと言える。しかしながら、特許文献2のパレットは、上下二つのパレット構成体(上下スキッド)を熱溶着等で接続する前に、一方のパレット構成体にIDタグ取付用の金属製ブラケットをリベット固定し、更に当該金属製ブラケットに対してIDタグをリベット固定するという組み付け手順を必要とするものであるため、IDタグの取り付け作業が非常に煩雑であった。また、パレットからIDタグを取り外したい場合もその作業は困難を極めた。
本発明の目的は、識別タグを機械的衝撃から可能な限り遠ざけて破損の危険から極力保護することができるパレットを提供することにある。また、識別タグの取り付け及び取り外しが簡単で識別タグの装着や交換が容易なパレットを提供することにある。
請求項1の発明は、平面視矩形状のパレット本体と、そのパレット本体の中央部に設けられたホルダー収納凹部に収納保持される識別タグホルダーとを備えたパレットであって、前記ホルダー収納凹部は、垂立する複数の内壁面を有してなる、前記パレット本体の上面及び下面のうちの少なくとも一方に開口した横断面多角形状の凹部として構成され、前記複数の内壁面には、複数のパレット側係合部が設けられており、前記識別タグホルダーは、その内部に識別タグの収容室を備えると共に、垂立する複数の外壁面を有してなる、前記ホルダー収納凹部に収納可能な多角柱状に形成され、前記複数の外壁面には、前記複数のパレット側係合部と係合可能な複数のホルダー側係合部が設けられており、前記複数のパレット側係合部及び前記複数のホルダー側係合部のうちの一方が複数の係合突起として、他方が複数の弾性変形可能な弾性係合片として形成されており、前記複数の係合突起と前記複数の弾性係合片とを係合させることにより、前記識別タグホルダーが前記ホルダー収納凹部から離脱するのを防止しつつ、前記複数の弾性係合片によって前記ホルダー収納凹部の内面全体から前記識別タグホルダーの浮かせた状態で収納保持したことを特徴とするパレットである。
請求項2の発明は、平面視矩形状のパレット本体と、そのパレット本体の中央部に設けられたホルダー収納孔に収納保持される識別タグホルダーとを備えたパレットであって、前記ホルダー収納孔は、垂立する4つの内壁面を有してなる、前記パレット本体を上下に貫通する横断面四角形状の貫通孔として構成され、前記4つの内壁面の各々には、各内壁面の上端寄り位置及び下端寄り位置において、上下一対のパレット側係合部が設けられており、前記識別タグホルダーは、その内部に識別タグの収容室を備えると共に、垂立する4つの外壁面を有してなる、前記ホルダー収納孔に収納可能な四角柱状に形成され、前記4つの外壁面の各々には、各外壁面の上端寄り位置及び下端寄り位置において、前記上下一対のパレット側係合部とそれぞれに係合可能な上下一対のホルダー側係合部が設けられており、互いに係合し得る前記パレット側係合部及び前記ホルダー側係合部のうちの一方が係合突起として、他方が弾性変形可能な弾性係合片として形成されており、前記ホルダー収納孔の各内壁面の下端寄り位置に設けられた合計4つの下パレット側係合部に対し、前記識別タグホルダーの各外壁面の下端寄り位置に設けられた合計4つの下ホルダー側係合部をそれぞれ係合させると共に、前記ホルダー収納孔の各内壁面の上端寄り位置に設けられた合計4つの上パレット側係合部に対し、前記識別タグホルダーの各外壁面の上端寄り位置に設けられた合計4つの上ホルダー側係合部をそれぞれ係合させることにより、前記識別タグホルダーが前記ホルダー収納孔から上及び下に離脱するのを防止しつつ、複数の前記弾性係合片によって前記ホルダー収納孔の内面全体から前記識別タグホルダーの浮かせた状態で収納保持したことを特徴とするパレットである。
請求項3の発明は、請求項2に記載のパレットにおいて、前記ホルダー収納孔において、前記4つの上パレット側係合部及び前記4つの下パレット側係合部は、前記パレット本体を上下に二分割する仮想中心面から上又は下に等距離(h)だけ離れた二つの高さ位置に相当する前記上端寄り位置及び前記下端寄り位置にそれぞれ設けられており、前記上端寄り位置の4つの上パレット側係合部は、各々が当該ホルダー収納孔の各内壁面においてその左右幅方向のうちの特定の一方の側に片寄って配置されることで、平面視で一方向旋回状に配列され、且つ、前記下端寄り位置の4つの下パレット側係合部は、各々が当該ホルダー収納孔の各内壁面においてその左右幅方向のうちの前記特定の一方の側と反対側に片寄って配置されることで、平面視で逆方向旋回状に配列されており、前記識別タグホルダーにおいて、前記4つの上パレット側係合部に対応する前記4つの上ホルダー側係合部は、各々が当該識別タグホルダーの各外壁面においてその左右幅方向のうちの特定の一方の側に片寄って配置されることで、平面視で一方向旋回状に配列され、且つ、前記4つの下パレット側係合部に対応する前記4つの下ホルダー側係合部は、各々が当該識別タグホルダーの各外壁面においてその左右幅方向のうちの前記特定の一方の側と反対側に片寄って配置されることで、平面視で逆方向旋回状に配列されて、前記識別タグホルダーを、前記ホルダー収納孔に対して上方から挿入したときには、上側の前記弾性係合片のみが上側の前記係合突起に摺接して弾性変形した後に復元して前記係合突起と係合し、前記識別タグホルダーを、前記ホルダー収納孔に対して下方から挿入したときには、下側の前記弾性係合片のみが下側の前記係合突起に摺接して弾性変形した後に復元して前記係合突起と係合するように構成したことを特徴とするパレットである。
請求項4の発明は、請求項2又は3に記載のパレットにおいて、前記ホルダー収納孔を構成する前記4つの内壁面の各々は、平面視状態で前記パレット本体の側辺に対して45度の角度をなすように設けられていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1,2,3又は4に記載のパレットにおいて、前記識別タグホルダーの内部の収容室には、アクティブ方式の識別タグユニットが収容可能であることを特徴とする。
請求項6の発明は、前記ホルダー収納凹部は、前記パレット本体の上面及び下面の両方に開口し、前記パレット側係合部は、前記ホルダー収納凹部の前記内壁面の各々の上端寄り位置と下端寄り位置とに設けられると共に、前記上端寄り位置の前記パレット側係合部と前記下端寄り位置の前記パレット側係合部とが上下方向で重ならないように前記内側壁の横方向の一端側と他端側とに分けて配置され、前記ホルダー側係合部は、前記識別タグホルダーの外壁面の各々の上端寄り位置と下端寄り位置とに設けられると共に、前記上端寄り位置の前記ホルダー側係合部と前記下端寄り位置の前記ホルダー側係合部とが上下方向で重ならないように前記内側壁の横方向の一端側と他端側とに分けて配置され、前記識別タグホルダーを、前記ホルダー収納凹部に対して上方から挿入したときには、上側の前記弾性係合片のみが上側の前記係合突起に摺接して弾性変形した後に復元して前記係合突起と係合し、前記識別タグホルダーを、前記ホルダー収納凹部に対して下方から挿入したときには、下側の前記弾性係合片のみが下側の前記係合突起に摺接して弾性変形した後に復元して前記係合突起と係合するように構成したことを特徴とする請求項1に記載のパレット。
[作用]
請求項1〜5のパレットによれば、識別タグを内部に収容した識別タグホルダーをパレットに装着するときには、パレット本体に設けられたホルダー収納凹部(又はホルダー収納孔)に対し、その開口側から識別タグホルダーを垂直に挿入する。挿入の過程で、ホルダー収納凹部(又はホルダー収納孔)の内壁面のパレット側係合部及び識別タグホルダーの外壁面のホルダー側係合部のうちの係合突起として形成されている一方を、弾性係合片として形成されている他方が弾性変形しながら乗り越えることで、識別タグホルダーの挿入が完了する。挿入完了によってパレット側係合部に対しホルダー側係合部が係合する結果、識別タグホルダーのホルダー収納凹部(又はホルダー収納孔)からの離脱が防止された状態で、識別タグホルダーがホルダー収納凹部(又はホルダー収納孔)内に収納保持される。このように本発明によれば、識別タグホルダーをパレット本体のホルダー収納凹部(又はホルダー収納孔)に垂直に挿入するという単純な操作で、識別タグをパレット本体に簡単に装着することができる。また、弾性係合片を押圧し係合突起との係合を解除した状態のまま識別タグホルダーをホルダー収納凹部(又はホルダー収納孔)から垂直に引き抜くという操作で、識別タグをパレット本体から簡単に取り外すことができる。
また、識別タグホルダーを収納保持するホルダー収納凹部(又はホルダー収納孔)が、パレットにおいて機械的衝撃を受け易い4つのコーナー部の全てから均等に最も遠い位置であるパレット本体中央部に設けられているので、パレットが機械的衝撃を受けた場合でも、識別タグホルダーに収容された識別タグに機械的衝撃が伝わりにくい。加えて、ホルダー収納凹部(又はホルダー収納孔)の内壁面のパレット側係合部及び識別タグホルダーの外壁面のホルダー側係合部のうちの一方が係合突起として、他方が弾性変形可能な弾性係合片として形成されており、複数の弾性係合片によってホルダー収納凹部の内面全体から識別タグホルダーの浮かせた状態で保持されるので、パレットが機械的衝撃を受けた場合でもその衝撃が弾性係合片によって吸収・緩和される。このように、識別タグホルダーの中央配置構成と弾性係合片による弾性連結構成との相乗効果により、識別タグは破損の危険から極力保護される。
請求項2のパレットによれば、ホルダー収納孔はパレット本体を上下に貫通する貫通孔として構成されているので、水等の異物が進入したとしても、ホルダー収納孔内に水等の異物が溜まるおそれがない。従って、水等の異物によって識別タグの機能が損なわれる心配がない。
請求項3のパレットによれば、ホルダー収納孔の内壁面においては、一群の上パレット側係合部が平面視で一方向旋回状に配列される一方で、一群の下パレット側係合部が平面視で逆方向旋回状に配列され、且つ、識別タグホルダーの外壁面においては、一群の上ホルダー側係合部が平面視で一方向旋回状に配列される一方で、一群の下ホルダー側係合部が平面視で逆方向旋回状に配列されている。このため、パレット本体を上下に貫通する貫通孔として構成されたホルダー収納孔の上側開口又は下側開口のいずれの側からでも当該ホルダー収納孔に対して識別タグホルダーを垂直に挿入することができる。ここで、識別タグホルダーを、ホルダー収納孔に対して上方から挿入したときには、上側の弾性係合片のみの弾性変形を経るだけで各弾性係合辺と係合突起と係合させることができ、識別タグホルダーを、ホルダー収納孔に対して下方から挿入したときには、下側の弾性係合片のみの弾性変形を経るたけで各弾性係合辺と係合突起と係合させて、識別タグホルダーがホルダー収納孔から上及び下に離脱するのを防止しつつ、識別タグホルダーをホルダー収納孔内に収納保持することができる。また、請求項6のパレットに関しても同様に、識別タグホルダーを、ホルダー収納凹部に対して上方から挿入したときには、上側の弾性係合片のみの弾性変形を経るだけで各弾性係合辺と係合突起と係合させることができ、識別タグホルダーを、ホルダー収納凹部に対して下方から挿入したときには、下側の弾性係合片のみの弾性変形を経るたけで各弾性係合辺と係合突起と係合させて、識別タグホルダーがホルダー収納孔から上及び下に離脱するのを防止しつつ、識別タグホルダーをホルダー収納孔内に収納保持することができる。
また、請求項3のパレットによれば、ホルダー収納孔における一群の上パレット側係合部及び一群の下パレット側係合部が、パレット本体を上下に二分割する仮想中心面から等距離(h)だけ離れた二つの高さ位置(即ち上端寄り位置及び下端寄り位置)にそれぞれ設けられているので、識別タグホルダーをパレット本体の上面又は下面のいずれの側からホルダー収納孔に挿入したときでも、識別タグホルダーをパレット本体の中央部で且つパレット本体の上下方向中心位置に正確に収納保持することができる。従って、パレット本体の上下面を逆さまにして用いた場合でも、識別タグの保持位置又は保持高さに変化は無く、パレットの上下両面を均等なものとして使用することができる。
請求項4のパレットによれば、ホルダー収納孔を構成する4つの内壁面の各々が平面視状態でパレット本体の側辺に対して45度の角度をなす結果、ホルダー収納孔に収納保持された識別タグホルダー内の識別タグもパレット本体の側辺に対して45度の角度をなした状態でパレット本体内に設置され得る。このため、識別タグをパレット本体の隣り合う二側辺に対しほぼ均等に対面させることができ、識別タグが無線通信について一定の指向性を有する場合でも、その指向性の影響を緩和することができる。
請求項5のパレットによれば、識別タグホルダーの内部に十分な広さの識別タグ収容室を確保可能であるので、パッシブ方式の識別タグに比べて一般に小型化が困難なアクティブ方式の識別タグユニットを識別タグホルダー内に収容することができる。なお、「アクティブ方式の識別タグユニット」とは、電子回路部と電源部とを備え、電源部からの給電を受けて能動的にデータ通信可能な識別タグをいう。
請求項1〜のパレットによれば、識別タグを収容した識別タグホルダーの取り付け及び取り外しが簡単で識別タグの装着や交換を容易に行うことができる。また、識別タグを収容した識別タグホルダーを機械的衝撃から可能な限り遠ざけ、破損の危険から極力保護することができる。
以下、本発明の一実施形態である合成樹脂製パレットを図面を参照しつつ説明する。
[パレット本体]
図1に示すように、パレット本体10は、平面形状が正方形状の上部デッキボード1と、同じく正方形状の下部デッキボード2と、上部及び下部デッキボード1,2を連結する複数種類の桁部3,4及び5とを備えている。桁部としては、上部及び下部デッキボード1,2の四隅同士を連結する合計4つの隅桁3、上部及び下部デッキボード1,2の各辺部の中間部同士を連結する合計4つの中間桁4、並びに、上部及び下部デッキボード1,2の中央部同士を連結する唯1つの中央桁5の三種類が存在する。なお、隅桁3、中間桁4及び中央桁5の各々は、垂直に立設された桁壁で囲まれることにより筒形状(又は中空なブロック形状)に形成されている。そして、この平面視正方形状のパレット本体10には、隅桁3と中間桁4との間および中間桁4と中央桁5との間において、リフトフォークを挿入可能なリフトフォーク挿入通路6が形成され、その結果、このパレットは四方差しタイプのパレットとなっている。
本実施形態のパレット本体10は、それを上下に二分割した半割り品としての上部スキッドS1と下部スキッドS2とをそれぞれ対向する桁構成部で相互溶着することにより、両スキッドS1,S2の一体化物として形成されている。上部スキッドS1と下部スキッドS2とは同一寸法同一形状の完全な互換品であり、これらを溶着して得られるパレット本体10は本質的に上下の区別がないものである。従って、本実施形態のパレットは、上部デッキボード1及び下部デッキボード2のいずれをも物品載置面とすることができる両面使用可能なパレットとなっている。
図1及び図2に示すように、パレット本体10の中央部(より具体的にはパレット本体中央に位置する中央桁5の中心位置)には、識別タグホルダー30を収納保持するためのホルダー収納凹部としてのホルダー収納孔20が設けられている。
図3及び図4に示すように、ホルダー収納孔20は、垂直に立設された4つの等価な内壁面21を有している。4つの内壁面21は平面視で正方形状に配置されると共に(図4(A)及び(C)参照)、上部デッキボード1と下部デッキボード2とをつなぐようにパレット本体10の高さ方向全体にわたり垂立している。このため、ホルダー収納孔20は、上部及び下部デッキボード1,2の各表面に対し開口すると共に、パレット本体10を上下に貫通する横断面正方形状の貫通孔として構成されている。なお、図2に示すように、ホルダー収納孔20を構成する4つの内壁面21はいずれも、パレット本体10の四側面に対し非平行に、より正確には、平面視状態でパレット本体10の各側辺に対し45度(°)の角度をなすように設けられている。
図3及び図4に示すように、ホルダー収納孔20の4つの内壁面21の各々には、各内壁面21の上端寄り位置及び下端寄り位置において、上下一対のパレット側係合部としての係合突起22A,22Bが設けられている。即ち、ホルダー収納孔20における一群の内壁面21の上端寄り位置には、4つの上パレット側係合部としての上係合突起22Aからなる上係合突起群が設けられている。他方、ホルダー収納孔20における一群の内壁面21の下端寄り位置には、4つの下パレット側係合部としての下係合突起22Bからなる下係合突起群が設けられている。なお、図4(A)の平面図では、4つの上係合突起22Aの配置状況をわかり易くするために、本来ならば図示されるべき4つの下係合突起22Bを省略している。
ちなみに、上係合突起22A群が設けられた上端寄り位置、及び、下係合突起22B群が設けられた下端寄り位置は、パレット本体10を上下に二分割する仮想中心面(つまり上部及び下部スキッドS1,S2の溶着による接合境界面)から上又は下に等距離hだけ離れた二つの高さ位置にそれぞれ設定されている(図3参照)。このため、パレット本体10を上下逆さまに配置した場合でも、上係合突起22A群及び下係合突起22B群は常に、基準面(例えばパレットの設置面)からそれぞれ同じ高さに位置する。
図4(A)及び(B)に示すように、ホルダー収納孔20の上端寄り位置にある上係合突起群にあっては、上係合突起22Aの各々が、各々に対応する内壁面21においてその左右幅方向のうちの特定の一方の側(図4(B)の正面に現れた上係合突起22Aについて言えば、内壁面21の中心線よりも右側)に片寄って配置されている。4つの上係合突起22Aの全てについて、各内壁面21での配置の片寄り方(片寄りの規則性)は同じである。それ故、上係合突起群を平面視観察すると、平面視正方形状の四内壁面21に沿って配置された4つの上係合突起22Aは、右方向(時計回り方向)に旋回する4枚羽風車の羽のごとく、右方向旋回状に規則的に配列されている。
同じく図4(B)及び(C)に示すように、ホルダー収納孔20の下端寄り位置にある下係合突起群にあっては、下係合突起22Bの各々が、各々に対応する内壁面21においてその左右幅方向のうちの前記特定の一方の側と反対側(図4(B)の正面に現れた下係合突起22Bについて言えば、内壁面21の中心線よりも左側)に片寄って配置されている。4つの下係合突起22Bの全てについて、各内壁面21での配置の片寄り方(片寄りの規則性)は同じである。それ故、下係合突起群を平面視観察すると、平面視正方形状の四内壁面21に沿って配置された4つの下係合突起22Bは、左方向(反時計回り方向)に旋回する4枚羽風車の羽のごとく、左方向旋回状に規則的に配列されている。
このように、上係合突起22A群は右方向旋回状に配列されているのに対し、下係合突起22B群は左方向旋回状に配列されており、4つの内壁面21の各々において上下一対をなす上係合突起22Aと下係合突起22Bとは、お互いに幅方向位置が反対側にずれている。それ故、上下の係合突起22A,22Bは、垂直方向において上下に向き合う関係にはない。
なお、上係合突起22A及び下係合突起22Bの各々にあっては、各々にとって直近のホルダー収納孔開口端に面する側において傾斜したガイド面23が形成され、又、各々にとって遠い方のホルダー収納孔開口端に面する側において内壁面21に対し直交する係止面24が形成されている。
[識別タグホルダー]
上記ホルダー収納孔20に収納保持される識別タグホルダー30は、図3及び図6に示すような柱状部材であり、図5に示すような合成樹脂製の識別タグホルダー用半割り構成部品30’を二個連結してなるものである。
図5(A)〜(C)に示すように、識別タグホルダー用半割り構成部品30’は、無底有天の中空な正四角柱状の部品として形成され、平面視正方形状の天井壁31と、4つの縦長な長方形状の側壁(32)とを有している。この半割り構成部品30’の開口した下端部は、もう一つの半割り構成部品との接合端部33となるものである。
4つの側壁の外壁面32の各々には、天井壁31寄りの上端部近傍位置において、ホルダー側係合部としての弾性係合片34が突設されている。合計4つの弾性係合片34の各々は、各々に対応する側壁の外壁面32においてその左右幅方向のうちの特定の一方の側(図5(B)の正面に現れた弾性係合片34について言えば、外壁面32の中心線よりも左側)に片寄って配置されている。4つの弾性係合片34の全てについて、各外壁面32での配置の片寄り方(片寄りの規則性)は同じである。それ故、これら4つの弾性係合片34を平面視観察すると、平面視正方形状の四外壁面32に沿って配置された4つの弾性係合片34は、右方向(時計回り方向)に旋回する4枚羽風車の羽のごとく、右方向旋回状に規則的に配列されている。
弾性係合片34の各々は、その基端部が側壁の外壁面32に連結されると共に、その基端部から天井壁31の方へ斜め外向きに延びており、側壁の外壁面32に対して接近又は離間する方向に弾性変形可能な弾性片となっている。そして、各弾性係合片34の先端部は、前記係合突起22A,22Bの係止面24に係合可能な係止端35として形成されている。また、各弾性係合片34の本体部の外側には、前記係合突起22A,22Bのガイド面23と符合するように傾斜したガイド面36が形成されている。なお、図5(B)に示すように、背中合わせの位置関係にある2つの外壁面32に設けられた2つの弾性係合片34の最外端間の距離wは、前記ホルダー収納孔20の相対向する2つの内壁面21間の距離w(図4(B)参照)にほぼ等しくなるように設定されている。
上記半割り構成部品30’を2個準備し、それぞれの接合端部33同士を接合して一体連結することにより、図6に示すような識別タグホルダー30を得ることができる。2個の半割り構成部品30’の連結手法としては、接着剤による接着、粘着テープの巻き付けによる連結、又は連結用止め具類の使用による連結を例示することができる。
図6に示すように、識別タグホルダー30は、垂直に立設された4つの等価な外壁面32を有するところの、前記ホルダー収納孔20に収納可能な正四角柱状の部材である。この識別タグホルダー30は中空な部材であり、その内部には識別タグの収容室37が確保されている。
なお、識別タグホルダー30の収容室37に収容される識別タグは、パッシブ方式の識別タグ又はアクティブ方式の識別タグのいずれでもよいが、本実施形態の識別タグホルダー30は、収容室37の容積を比較的大きく確保できるので、アクティブ方式の識別タグを楽々と収容することができる。アクティブ方式の識別タグとしては、例えば図9に示すような、電子回路部41と二本の乾電池からなる電源部42とを連結ケース43に収めてなる識別タグユニット40を例示することができる。本実施形態の識別タグホルダー30は、図9のような識別タグユニット40を収容保持することを想定したものである。
図3及び図6に示すように、識別タグホルダー30の4つの外壁面32の各々には、各外壁面32の上端寄り位置及び下端寄り位置において、上下一対のホルダー側係合部としての弾性係合片34A,34Bが設けられている。即ち、識別タグホルダー30における一群の外壁面32の上端寄り位置には、4つの上ホルダー側係合部としての上弾性係合片34Aからなる上弾性係合片群が設けられている。他方、識別タグホルダー30における一群の外壁面32の下端寄り位置には、4つの下ホルダー側係合部としての下弾性係合片34Bからなる下弾性係合片群が設けられている。
なお、識別タグホルダー30のホルダー収納孔20への収納時には、4つの上弾性係合片34Aは4つの上係合突起22Aにそれぞれ係合すると共に、4つの下弾性係合片34Bは4つの下係合突起22Bにそれぞれ係合する。ちなみに図3に示すように、識別タグホルダー30を上下に二分割する仮想中心面(つまり2個の半割り構成部品30’の接合境界面)から上又は下の弾性係合片34A,34Bの先端部(係止端35)までの距離hは、パレット本体10の接合境界から上又は下の係合突起22A,22Bまでの距離hに等しくなるように設定されている。
図6(A)及び(B)に示すように、識別タグホルダー30の上端寄り位置にある上弾性係合片群にあっては、上弾性係合片34Aの各々が、各々に対応する外壁面32においてその左右幅方向のうちの特定の一方の側(図6(B)の正面に現れた上弾性係合片34Aについて言えば、外壁面32の中心線よりも左側)に片寄って配置されている。4つの上弾性係合片34Aの全てについて、各外壁面32での配置の片寄り方(片寄りの規則性)は同じである。それ故、上弾性係合片群を平面視観察すると、平面視正方形状の四外壁面32に沿って配置された4つの上弾性係合片34Aは、右方向(時計回り方向)に旋回する4枚羽風車の羽のごとく、右方向旋回状に規則的に配列されている。
同じく図6(B)及び(D)に示すように、識別タグホルダー30の下端寄り位置にある下弾性係合片群にあっては、下弾性係合片34Bの各々が、各々に対応する外壁面32においてその左右幅方向のうちの前記特定の一方の側と反対側(図6(B)の正面に現れた下弾性係合片34Bについて言えば、外壁面32の中心線よりも右側)に片寄って配置されている。4つの下弾性係合片34Bの全てについて、各外壁面32での配置の片寄り方(片寄りの規則性)は同じである。それ故、下弾性係合片群を平面視観察すると、平面視正方形状の四外壁面32に沿って配置された4つの下弾性係合片34Bは、左方向(反時計回り方向)に旋回する4枚羽風車の羽のごとく、左方向旋回状に規則的に配列されている。
このように、上弾性係合片34A群は右方向旋回状に配列されているのに対し、下弾性係合片34B群は左方向旋回状に配列されており、4つの外壁面32の各々において上下一対をなす上弾性係合片34Aと下弾性係合片34Bとは、お互いに幅方向位置が反対側にずれている。それ故、上下の弾性係合片34A,34Bは、垂直方向において上下に向き合う関係にはない。
[実施形態の作用及び効果]
次に、パレット本体10のホルダー収納孔20に、識別タグユニット40を収容した識別タグホルダー30を装着する手順について説明する。装着に際しては、図3に示すように、ホルダー収納孔20の4つの内壁面21と識別タグホルダー30の4つの外壁面32とが互いに平行に対面し得るように、ホルダー収納孔20の上方に識別タグホルダー30を配置する。そして、ホルダー収納孔20内に向けて識別タグホルダー30を上から下に差し込む。すると最初に、識別タグホルダー30の下弾性係合片34B群がホルダー収納孔20の上端部開口域に進入するが、ホルダー収納孔20の4つの上係合突起22Aが右方向旋回状に配列されているのに対し、識別タグホルダー30の4つの下弾性係合片34Bは左方向旋回状に配列されているので、各下弾性係合片34Bは各上係合突起22Aの横を素通りし、4つの下弾性係合片34Bと4つの上係合突起22Aとは互いに干渉(衝突)しない。従って図7示すように、ホルダー収納孔20の奥深くまで識別タグホルダー30を何ら支障なく挿入することができる。
識別タグホルダー30を深く差し込んでいくと、右方向旋回状に配列された4つの上係合突起22Aの各ガイド面23に対し、同じく右方向旋回状に配列された識別タグホルダー30の4つの上弾性係合片34Aの各ガイド面36が接触する。係合突起側のガイド面23と弾性係合片側のガイド面36との傾斜角度は符合しているため、識別タグホルダー30の下向き移動に伴い、両ガイド面23,36の相互ガイド関係に基づいて、上弾性係合片34Aが識別タグホルダー30の外壁面32に接近する方向に徐々に弾性変形させられる。そして、上弾性係合片34Aが上係合突起22Aを乗り越えると、上係合突起22Aのガイド面23による上弾性係合片34Aの押圧が解除され、上弾性係合片34Aが弾性変形させられる前の元の状態に戻る。すると、上弾性係合片34Aの係止端35が上係合突起22Aの係止面24に対向し、4つの上係合突起22Aに対して4つの上弾性係合片34Aが係合する。また、それと同時に、下弾性係合片34Bの係止端35が下係合突起22Bの係止面24に対向接触し、左方向旋回状に配列された4つの下係合突起22Bに対し、同じく左方向旋回状に配列された4つの下弾性係合片34Bが係合する。
識別タグホルダー30の挿入完了により、図8(A)及び(B)に示すように、ホルダー収納孔20の4つの下係合突起22Bの上に識別タグホルダー30が支持される形で、識別タグホルダー30がホルダー収納孔20内に収納保持される。この状態では、下係合突起22Bの係止面24に対して下弾性係合片34Bの係止端35が係止されることで、ホルダー収納孔20からの識別タグホルダー30の下向き離脱が防止される。また、上係合突起22Aの係止面24に対して上弾性係合片34Aの係止端35が係止されることで、ホルダー収納孔20からの識別タグホルダー30の上向き離脱が防止される。更にこの状態では、上弾性係合片34A及び下弾性係合片34Bの各先端部がホルダー収納孔20の内壁面21に当接するか又は近接配置されるため、識別タグホルダー30の水平方向移動が実質的に規制される。このように挿入完了時には、識別タグホルダー30は垂直方向及び水平方向への移動をほぼ規制された状態でホルダー収納孔20内に保持される。
ホルダー収納孔20から識別タグホルダー30を取り外すには、特殊な治具(図示略)を用いて、4つの上弾性係合片34Aを同時に押圧し(弾性変形させ)て上係合突起22Aとの係合状態を同時に解除し、その解除状態を維持したまま識別タグホルダー30を上に引き抜けばよい。なお、識別タグホルダー30をパレット本体10の上面側からホルダー収納孔20に差し込む場合を説明したが、全く同様の手順で、識別タグホルダー30をパレット本体10の下面側からホルダー収納孔20に垂直に(下から上に)差し込むことで、識別タグホルダー30をパレット本体10に装着できることは言うまでもない。
このように本実施形態によれば、識別タグホルダー30をパレット本体10のホルダー収納孔20に垂直に挿入するという単純な操作で、識別タグユニット40をパレット本体10の中央部に簡単に装着することができる。また、弾性係合片34A(又は34B)を押圧して係合突起22A(又は22B)との係合を解除した状態で識別タグホルダー30をホルダー収納孔20から垂直に引き抜くという操作により、識別タグホルダー30ごと識別タグユニット40をパレット本体10から簡単に取り外すことができる。
本実施形態によれば、ホルダー収納孔20が、パレットにおいて機械的衝撃を受け易い4つのコーナー部の全てから均等に最も遠い位置であるパレット本体中央部に設けられているので、識別タグホルダー30に収容された識別タグユニット40に機械的衝撃が伝わりにくい。加えて、ホルダー収納孔20の係合突起22A,22Bに対し、識別タグホルダー30の弾性係合片34A,34Bを係合させる結果、これらを介して識別タグホルダー30がホルダー収納孔20内に弾性連結状態で保持されるので、パレットが機械的衝撃を受けた場合でもその衝撃が弾性係合片34A,34Bによって吸収・緩和される。それ故、本実施形態によれば、識別タグホルダー30の中央配置構成と、弾性係合片34A,34Bによる弾性連結構成との相乗効果により、識別タグユニット40を破損の危険から極力保護することができる。
本実施形態によれば、ホルダー収納孔20の上側開口又は下側開口のいずれの側からでも当該ホルダー収納孔20に対して識別タグホルダー30を垂直に挿入することができ、作業性に優れる。また、ホルダー収納孔20はパレット本体10を上下に貫通する貫通孔として構成されているので、水等が進入したとしても、ホルダー収納孔20内に水等が溜まるおそれがない。それ故、水等が原因となって識別タグユニット40が故障(回路ショート等)する心配がない。
本実施形態によれば、ホルダー収納孔20を構成する4つの内壁面21の各々が平面視状態でパレット本体10の側辺に対して45度の角度をなす結果(図2参照)、ホルダー収納孔20に収納保持された識別タグホルダー30内の識別タグ(上記識別タグユニット40以外のものも含む)もパレット本体10の側辺に対して45度の角度をなした状態でパレット本体10内に設置され得る。このため、識別タグをパレット本体10の隣り合う二側辺に対しほぼ均等に対面させることができ、識別タグが無線通信について一定の指向性を有する場合でも、その指向性の影響を緩和することができる。
[パレット本体10単独での使用例]
これまでは、パレット本体10と識別タグホルダー30とをセットで使用することにより、パレット本体中央部のホルダー収納孔20内にアクティブ方式の識別タグユニット40を装着可能としたが、識別タグホルダー30を併用することなくパレット本体10単独でも識別タグ付きパレットとして使用することができる。例えば図10に示すように、パレット本体10の中央部を上下に貫通する横断面正方形状の貫通孔20(上記ホルダー収納孔20と等価な孔)を構成する4つの内壁面21のうちのいずれか一つに対し、比較的薄型のパッシブ方式の識別タグ45を単に貼着してもよい。貼着方法としては、例えば両面粘着テープを使って識別タグ45を内壁面21に貼り付けることがあげられる。なお、4つの内壁面21はいずれも、垂立し、且つ平面視状態でパレット本体10の側辺に対して45度(°)の角度をなしている。それ故、4つの内壁面21のうちのいずれか一つに貼着される識別タグ45もパレット本体10の側辺に対して45度の角度をなした状態でパレット本体10内に設置される。従って、識別タグ45をパレット本体10の隣り合う二側辺に対しほぼ均等に対面させることができ、識別タグ45が無線通信について一定の指向性を有する場合でも、その指向性の影響を緩和することができる。
[変更例]上記実施形態では、パレット側係合部を係合突起22A,22Bとし、ホルダー側係合部を弾性係合片34A,34Bとしたが、これに代えて、パレット側係合部を弾性係合片とし、ホルダー側係合部を係合突起としてもよい。
本発明の一実施形態に従うパレットの全体を示す斜視図。 図1のパレットを左右に二分割したときの半割り片を示す斜視図。 ホルダー収納孔と識別タグホルダーとの概略を示す斜視図。 ホルダー収納孔を示し、(A)はその平面図、(B)はB−B線での縦断面図、(C)はC−C線での横断面図。 識別タグホルダー用半割り構成部品を示し、(A)はその平面図、(B)はその一側面図、(C)はP−P線での縦断面図。 識別タグホルダーを示し、(A)はその平面図、(B)はその一側面図、(C)はQ−Q線での縦断面図、(D)はR−R線での横断面図。 識別タグホルダーのホルダー収納孔への挿入途中の状態を示す斜視図。 識別タグホルダーのホルダー収納孔への挿入完了状態を示し、(A)はその斜視図、(B)はその縦断面図。 アクティブ方式の識別タグの一例を示す斜視図。 パレット本体の貫通孔の内壁面に識別タグを貼着する一例を示す斜視図。
符号の説明
10…パレット本体、20…ホルダー収納孔(ホルダー収納凹部)又は貫通孔、21…内壁面、22A…上係合突起(上パレット側係合部)、22B…下係合突起(下パレット側係合部)、30…識別タグホルダー、32…外壁面、34…弾性係合片(ホルダー側係合部)、34A…上弾性係合片(上ホルダー側係合部)、34B…下弾性係合片(下ホルダー側係合部)、37…識別タグの収容室、40…アクティブ方式の識別タグユニット、45…パッシブ方式の識別タグ。

Claims (6)

  1. 平面視矩形状のパレット本体と、そのパレット本体の中央部に設けられたホルダー収納凹部に収納保持される識別タグホルダーとを備えたパレットであって、
    前記ホルダー収納凹部は、垂立する複数の内壁面を有してなる、前記パレット本体の上面及び下面のうちの少なくとも一方に開口した横断面多角形状の凹部として構成され、
    前記複数の内壁面には、複数のパレット側係合部が設けられており、
    前記識別タグホルダーは、その内部に識別タグの収容室を備えると共に、垂立する複数の外壁面を有してなる、前記ホルダー収納凹部に収納可能な多角柱状に形成され、
    前記複数の外壁面には、前記複数のパレット側係合部と係合可能な複数のホルダー側係合部が設けられており、
    前記複数のパレット側係合部及び前記複数のホルダー側係合部のうちの一方が複数の係合突起として、他方が複数の弾性変形可能な弾性係合片として形成されており、
    前記複数の係合突起と前記複数の弾性係合片とを係合させることにより、前記識別タグホルダーが前記ホルダー収納凹部から離脱するのを防止しつつ、前記複数の弾性係合片によって前記ホルダー収納凹部の内面全体から前記識別タグホルダーの浮かせた状態で収納保持したことを特徴とするパレット。
  2. 平面視矩形状のパレット本体と、そのパレット本体の中央部に設けられたホルダー収納孔に収納保持される識別タグホルダーとを備えたパレットであって、
    前記ホルダー収納孔は、垂立する4つの内壁面を有してなる、前記パレット本体を上下に貫通する横断面四角形状の貫通孔として構成され、
    前記4つの内壁面の各々には、各内壁面の上端寄り位置及び下端寄り位置において、上下一対のパレット側係合部が設けられており、
    前記識別タグホルダーは、その内部に識別タグの収容室を備えると共に、垂立する4つの外壁面を有してなる、前記ホルダー収納孔に収納可能な四角柱状に形成され、
    前記4つの外壁面の各々には、各外壁面の上端寄り位置及び下端寄り位置において、前記上下一対のパレット側係合部とそれぞれに係合可能な上下一対のホルダー側係合部が設けられており、
    互いに係合し得る前記パレット側係合部及び前記ホルダー側係合部のうちの一方が係合突起として、他方が弾性変形可能な弾性係合片として形成されており、
    前記ホルダー収納孔の各内壁面の下端寄り位置に設けられた合計4つの下パレット側係合部に対し、前記識別タグホルダーの各外壁面の下端寄り位置に設けられた合計4つの下ホルダー側係合部をそれぞれ係合させると共に、前記ホルダー収納孔の各内壁面の上端寄り位置に設けられた合計4つの上パレット側係合部に対し、前記識別タグホルダーの各外壁面の上端寄り位置に設けられた合計4つの上ホルダー側係合部をそれぞれ係合させることにより、前記識別タグホルダーが前記ホルダー収納孔から上及び下に離脱するのを防止しつつ、複数の前記弾性係合片によって前記ホルダー収納孔の内面全体から前記識別タグホルダーの浮かせた状態で収納保持したことを特徴とするパレット。
  3. 前記ホルダー収納孔において、前記4つの上パレット側係合部及び前記4つの下パレット側係合部は、前記パレット本体を上下に二分割する仮想中心面から上又は下に等距離(h)だけ離れた二つの高さ位置に相当する前記上端寄り位置及び前記下端寄り位置にそれぞれ設けられており、
    前記上端寄り位置の4つの上パレット側係合部は、各々が当該ホルダー収納孔の各内壁面においてその左右幅方向のうちの特定の一方の側に片寄って配置されることで、平面視で一方向旋回状に配列され、且つ、前記下端寄り位置の4つの下パレット側係合部は、各々が当該ホルダー収納孔の各内壁面においてその左右幅方向のうちの前記特定の一方の側と反対側に片寄って配置されることで、平面視で逆方向旋回状に配列されており、
    前記識別タグホルダーにおいて、前記4つの上パレット側係合部に対応する前記4つの上ホルダー側係合部は、各々が当該識別タグホルダーの各外壁面においてその左右幅方向のうちの特定の一方の側に片寄って配置されることで、平面視で一方向旋回状に配列され、且つ、前記4つの下パレット側係合部に対応する前記4つの下ホルダー側係合部は、各々が当該識別タグホルダーの各外壁面においてその左右幅方向のうちの前記特定の一方の側と反対側に片寄って配置されることで、平面視で逆方向旋回状に配列され
    前記識別タグホルダーを、前記ホルダー収納孔に対して上方から挿入したときには、上側の前記弾性係合片のみが上側の前記係合突起に摺接して弾性変形した後に復元して前記係合突起と係合し、前記識別タグホルダーを、前記ホルダー収納孔に対して下方から挿入したときには、下側の前記弾性係合片のみが下側の前記係合突起に摺接して弾性変形した後に復元して前記係合突起と係合するように構成したことを特徴とする請求項2に記載のパレット。
  4. 前記ホルダー収納孔を構成する前記4つの内壁面の各々は、平面視状態で前記パレット本体の側辺に対して45度の角度をなすように設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載のパレット。
  5. 前記識別タグホルダーの内部の収容室には、アクティブ方式の識別タグユニットが収容可能であることを特徴とする請求項1,2,3又は5に記載のパレット。
  6. 前記ホルダー収納凹部は、前記パレット本体の上面及び下面の両方に開口し、
    前記パレット側係合部は、前記ホルダー収納凹部の前記内壁面の各々の上端寄り位置と下端寄り位置とに設けられると共に、前記上端寄り位置の前記パレット側係合部と前記下端寄り位置の前記パレット側係合部とが上下方向で重ならないように前記内側壁の横方向の一端側と他端側とに分けて配置され、
    前記ホルダー側係合部は、前記識別タグホルダーの外壁面の各々の上端寄り位置と下端寄り位置とに設けられると共に、前記上端寄り位置の前記ホルダー側係合部と前記下端寄り位置の前記ホルダー側係合部とが上下方向で重ならないように前記内側壁の横方向の一端側と他端側とに分けて配置され、
    前記識別タグホルダーを、前記ホルダー収納凹部に対して上方から挿入したときには、上側の前記弾性係合片のみが上側の前記係合突起に摺接して弾性変形した後に復元して前記係合突起と係合し、前記識別タグホルダーを、前記ホルダー収納凹部に対して下方から挿入したときには、下側の前記弾性係合片のみが下側の前記係合突起に摺接して弾性変形した後に復元して前記係合突起と係合するように構成したことを特徴とする請求項1に記載のパレット。
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