JP4868447B2 - パレット - Google Patents
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Description
請求項1〜5のパレットによれば、識別タグを内部に収容した識別タグホルダーをパレットに装着するときには、パレット本体に設けられたホルダー収納凹部(又はホルダー収納孔)に対し、その開口側から識別タグホルダーを垂直に挿入する。挿入の過程で、ホルダー収納凹部(又はホルダー収納孔)の内壁面のパレット側係合部及び識別タグホルダーの外壁面のホルダー側係合部のうちの係合突起として形成されている一方を、弾性係合片として形成されている他方が弾性変形しながら乗り越えることで、識別タグホルダーの挿入が完了する。挿入完了によってパレット側係合部に対しホルダー側係合部が係合する結果、識別タグホルダーのホルダー収納凹部(又はホルダー収納孔)からの離脱が防止された状態で、識別タグホルダーがホルダー収納凹部(又はホルダー収納孔)内に収納保持される。このように本発明によれば、識別タグホルダーをパレット本体のホルダー収納凹部(又はホルダー収納孔)に垂直に挿入するという単純な操作で、識別タグをパレット本体に簡単に装着することができる。また、弾性係合片を押圧し係合突起との係合を解除した状態のまま識別タグホルダーをホルダー収納凹部(又はホルダー収納孔)から垂直に引き抜くという操作で、識別タグをパレット本体から簡単に取り外すことができる。
図1に示すように、パレット本体10は、平面形状が正方形状の上部デッキボード1と、同じく正方形状の下部デッキボード2と、上部及び下部デッキボード1,2を連結する複数種類の桁部3,4及び5とを備えている。桁部としては、上部及び下部デッキボード1,2の四隅同士を連結する合計4つの隅桁3、上部及び下部デッキボード1,2の各辺部の中間部同士を連結する合計4つの中間桁4、並びに、上部及び下部デッキボード1,2の中央部同士を連結する唯1つの中央桁5の三種類が存在する。なお、隅桁3、中間桁4及び中央桁5の各々は、垂直に立設された桁壁で囲まれることにより筒形状(又は中空なブロック形状)に形成されている。そして、この平面視正方形状のパレット本体10には、隅桁3と中間桁4との間および中間桁4と中央桁5との間において、リフトフォークを挿入可能なリフトフォーク挿入通路6が形成され、その結果、このパレットは四方差しタイプのパレットとなっている。
上記ホルダー収納孔20に収納保持される識別タグホルダー30は、図3及び図6に示すような柱状部材であり、図5に示すような合成樹脂製の識別タグホルダー用半割り構成部品30’を二個連結してなるものである。
次に、パレット本体10のホルダー収納孔20に、識別タグユニット40を収容した識別タグホルダー30を装着する手順について説明する。装着に際しては、図3に示すように、ホルダー収納孔20の4つの内壁面21と識別タグホルダー30の4つの外壁面32とが互いに平行に対面し得るように、ホルダー収納孔20の上方に識別タグホルダー30を配置する。そして、ホルダー収納孔20内に向けて識別タグホルダー30を上から下に差し込む。すると最初に、識別タグホルダー30の下弾性係合片34B群がホルダー収納孔20の上端部開口域に進入するが、ホルダー収納孔20の4つの上係合突起22Aが右方向旋回状に配列されているのに対し、識別タグホルダー30の4つの下弾性係合片34Bは左方向旋回状に配列されているので、各下弾性係合片34Bは各上係合突起22Aの横を素通りし、4つの下弾性係合片34Bと4つの上係合突起22Aとは互いに干渉(衝突)しない。従って図7示すように、ホルダー収納孔20の奥深くまで識別タグホルダー30を何ら支障なく挿入することができる。
これまでは、パレット本体10と識別タグホルダー30とをセットで使用することにより、パレット本体中央部のホルダー収納孔20内にアクティブ方式の識別タグユニット40を装着可能としたが、識別タグホルダー30を併用することなくパレット本体10単独でも識別タグ付きパレットとして使用することができる。例えば図10に示すように、パレット本体10の中央部を上下に貫通する横断面正方形状の貫通孔20(上記ホルダー収納孔20と等価な孔)を構成する4つの内壁面21のうちのいずれか一つに対し、比較的薄型のパッシブ方式の識別タグ45を単に貼着してもよい。貼着方法としては、例えば両面粘着テープを使って識別タグ45を内壁面21に貼り付けることがあげられる。なお、4つの内壁面21はいずれも、垂立し、且つ平面視状態でパレット本体10の側辺に対して45度(°)の角度をなしている。それ故、4つの内壁面21のうちのいずれか一つに貼着される識別タグ45もパレット本体10の側辺に対して45度の角度をなした状態でパレット本体10内に設置される。従って、識別タグ45をパレット本体10の隣り合う二側辺に対しほぼ均等に対面させることができ、識別タグ45が無線通信について一定の指向性を有する場合でも、その指向性の影響を緩和することができる。
Claims (6)
- 平面視矩形状のパレット本体と、そのパレット本体の中央部に設けられたホルダー収納凹部に収納保持される識別タグホルダーとを備えたパレットであって、
前記ホルダー収納凹部は、垂立する複数の内壁面を有してなる、前記パレット本体の上面及び下面のうちの少なくとも一方に開口した横断面多角形状の凹部として構成され、
前記複数の内壁面には、複数のパレット側係合部が設けられており、
前記識別タグホルダーは、その内部に識別タグの収容室を備えると共に、垂立する複数の外壁面を有してなる、前記ホルダー収納凹部に収納可能な多角柱状に形成され、
前記複数の外壁面には、前記複数のパレット側係合部と係合可能な複数のホルダー側係合部が設けられており、
前記複数のパレット側係合部及び前記複数のホルダー側係合部のうちの一方が複数の係合突起として、他方が複数の弾性変形可能な弾性係合片として形成されており、
前記複数の係合突起と前記複数の弾性係合片とを係合させることにより、前記識別タグホルダーが前記ホルダー収納凹部から離脱するのを防止しつつ、前記複数の弾性係合片によって前記ホルダー収納凹部の内面全体から前記識別タグホルダーの浮かせた状態で収納保持したことを特徴とするパレット。 - 平面視矩形状のパレット本体と、そのパレット本体の中央部に設けられたホルダー収納孔に収納保持される識別タグホルダーとを備えたパレットであって、
前記ホルダー収納孔は、垂立する4つの内壁面を有してなる、前記パレット本体を上下に貫通する横断面四角形状の貫通孔として構成され、
前記4つの内壁面の各々には、各内壁面の上端寄り位置及び下端寄り位置において、上下一対のパレット側係合部が設けられており、
前記識別タグホルダーは、その内部に識別タグの収容室を備えると共に、垂立する4つの外壁面を有してなる、前記ホルダー収納孔に収納可能な四角柱状に形成され、
前記4つの外壁面の各々には、各外壁面の上端寄り位置及び下端寄り位置において、前記上下一対のパレット側係合部とそれぞれに係合可能な上下一対のホルダー側係合部が設けられており、
互いに係合し得る前記パレット側係合部及び前記ホルダー側係合部のうちの一方が係合突起として、他方が弾性変形可能な弾性係合片として形成されており、
前記ホルダー収納孔の各内壁面の下端寄り位置に設けられた合計4つの下パレット側係合部に対し、前記識別タグホルダーの各外壁面の下端寄り位置に設けられた合計4つの下ホルダー側係合部をそれぞれ係合させると共に、前記ホルダー収納孔の各内壁面の上端寄り位置に設けられた合計4つの上パレット側係合部に対し、前記識別タグホルダーの各外壁面の上端寄り位置に設けられた合計4つの上ホルダー側係合部をそれぞれ係合させることにより、前記識別タグホルダーが前記ホルダー収納孔から上及び下に離脱するのを防止しつつ、複数の前記弾性係合片によって前記ホルダー収納孔の内面全体から前記識別タグホルダーの浮かせた状態で収納保持したことを特徴とするパレット。 - 前記ホルダー収納孔において、前記4つの上パレット側係合部及び前記4つの下パレット側係合部は、前記パレット本体を上下に二分割する仮想中心面から上又は下に等距離(h)だけ離れた二つの高さ位置に相当する前記上端寄り位置及び前記下端寄り位置にそれぞれ設けられており、
前記上端寄り位置の4つの上パレット側係合部は、各々が当該ホルダー収納孔の各内壁面においてその左右幅方向のうちの特定の一方の側に片寄って配置されることで、平面視で一方向旋回状に配列され、且つ、前記下端寄り位置の4つの下パレット側係合部は、各々が当該ホルダー収納孔の各内壁面においてその左右幅方向のうちの前記特定の一方の側と反対側に片寄って配置されることで、平面視で逆方向旋回状に配列されており、
前記識別タグホルダーにおいて、前記4つの上パレット側係合部に対応する前記4つの上ホルダー側係合部は、各々が当該識別タグホルダーの各外壁面においてその左右幅方向のうちの特定の一方の側に片寄って配置されることで、平面視で一方向旋回状に配列され、且つ、前記4つの下パレット側係合部に対応する前記4つの下ホルダー側係合部は、各々が当該識別タグホルダーの各外壁面においてその左右幅方向のうちの前記特定の一方の側と反対側に片寄って配置されることで、平面視で逆方向旋回状に配列され、
前記識別タグホルダーを、前記ホルダー収納孔に対して上方から挿入したときには、上側の前記弾性係合片のみが上側の前記係合突起に摺接して弾性変形した後に復元して前記係合突起と係合し、前記識別タグホルダーを、前記ホルダー収納孔に対して下方から挿入したときには、下側の前記弾性係合片のみが下側の前記係合突起に摺接して弾性変形した後に復元して前記係合突起と係合するように構成したことを特徴とする請求項2に記載のパレット。 - 前記ホルダー収納孔を構成する前記4つの内壁面の各々は、平面視状態で前記パレット本体の側辺に対して45度の角度をなすように設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載のパレット。
- 前記識別タグホルダーの内部の収容室には、アクティブ方式の識別タグユニットが収容可能であることを特徴とする請求項1,2,3又は5に記載のパレット。
- 前記ホルダー収納凹部は、前記パレット本体の上面及び下面の両方に開口し、
前記パレット側係合部は、前記ホルダー収納凹部の前記内壁面の各々の上端寄り位置と下端寄り位置とに設けられると共に、前記上端寄り位置の前記パレット側係合部と前記下端寄り位置の前記パレット側係合部とが上下方向で重ならないように前記内側壁の横方向の一端側と他端側とに分けて配置され、
前記ホルダー側係合部は、前記識別タグホルダーの外壁面の各々の上端寄り位置と下端寄り位置とに設けられると共に、前記上端寄り位置の前記ホルダー側係合部と前記下端寄り位置の前記ホルダー側係合部とが上下方向で重ならないように前記内側壁の横方向の一端側と他端側とに分けて配置され、
前記識別タグホルダーを、前記ホルダー収納凹部に対して上方から挿入したときには、上側の前記弾性係合片のみが上側の前記係合突起に摺接して弾性変形した後に復元して前記係合突起と係合し、前記識別タグホルダーを、前記ホルダー収納凹部に対して下方から挿入したときには、下側の前記弾性係合片のみが下側の前記係合突起に摺接して弾性変形した後に復元して前記係合突起と係合するように構成したことを特徴とする請求項1に記載のパレット。
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