JP3165973U - 板状体収納容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 板状体の移動を制限する移動制限部材の着脱が容易な板状体収納容器を提供する。
【解決手段】 板状体収納容器は,板状体を載置する板状体載置部材と,前記板状体載置部材を載置する台座と,前記板状体の移動を制限する移動制限部材と,前記移動制限部材を前記板状体載置部材の側板に脱着可能に連結する連結機構と,を具備し,前記側板が,連通する第1開口領域と第2開口領域を有する開口部を備え,前記第1開口領域の幅よりも第2開口領域の幅が短いものであり,前記連結機構が,一端を前記移動制限部材に固定され,かつ前記第1開口領域および第2開口領域を通過可能な軸部と,前記軸部に接続され,前記第1開口領域を通過可能で,前記第2開口領域を通過不可能である頭部と,を備える。
【選択図】図1

Description

本考案は,板状体,特に,液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等のフラットパネルディスプレイ(FPD)で使用されるガラス板が収納される板状体収納容器に関する。
ガラス板等の板状体を包装して搬送するため,板状体収納容器が用いられている。切断あるいは加工されたガラス板は,ロボットや専用機などにより,1枚ずつ吸着保持されて搬送され,板状体収納容器(パレット)に載置(収納)される。その後,板状体収納容器が,フォークリフト等により搬送され,ガラス板が取り出され(採板),次工程に投入(供給)される。
ここで,板状体収納容器上での板状体の移動の制限が必要となる場合がある。例えば,特許文献1には,板状体収納容器に積載されたガラス板を押え部材によって押さえ,移動(ずれ)を防ぐ技術が開示されている。この押え部材は容器本体に脱着可能にネジ止めされている。
特開2009−154960号公報,段落0033
しかしながら,ネジの取り付け,取り外しは手間を要し,特許文献1に示される押え部材の着脱は必ずしも容易でない。
上記に鑑み,本考案は板状体の移動を制限する移動制限部材の着脱が容易な板状体収納容器を提供することを目的とする。
(1)本考案の一態様に係る板状体収納容器は,板状体を載置する板状体載置部材と,前記板状体載置部材を載置する台座と,前記板状体の移動を制限する移動制限部材と,前記移動制限部材を前記板状体載置部材の側板に脱着可能に連結する連結機構と,を具備し,前記側板が,連通する第1開口領域と第2開口領域を有する開口部を備え,前記第1開口領域の幅よりも第2開口領域の幅が短いものであり,前記連結機構が,一端を前記移動制限部材に固定され,かつ前記第1開口領域および第2開口領域を通過可能な軸部と,前記軸部に接続され,前記第1開口領域を通過可能で,前記第2開口領域を通過不可能である頭部と,を備える。
(2)本考案の一態様に係る板状体収納容器は,板状体を載置する板状体載置部材と,前記板状体載置部材を載置する台座と,前記板状体の移動を制限する移動制限部材と,前記移動制限部材を前記板状体載置部材の側板に脱着可能に連結する連結機構と,を具備し,前記移動制限部材が,連通する第1開口領域と第2開口領域を有する開口部を備え,前記第1開口領域の幅よりも第2開口領域の幅が短いものであり,前記連結機構が,一端を側板に固定され,かつ前記第1開口領域および第2開口領域を通過可能な軸部と,前記軸部に接続され,前記第1開口領域を通過可能で,前記第2開口領域を通過不可能である頭部と,を備える。
(1)の板状体収納容器において,前記移動制限部材に突出部材,をさらに具備し,前記側板が,補助開口部を有し,前記突出部材が前記補助開口部に挿入されて,前記第1開口領域と第2開口領域を結ぶ方向に沿って移動可能であり,かつ前記頭部が前記第1開口領域に対応するように,前記突出部材が係止されても良い。
(2)の板状体収納容器において,前記側板に突出部材,をさらに具備し,前記移動制限部材が,補助開口部を有し,前記突出部材が前記補助開口部に挿入されて,前記第1開口領域と第2開口領域を結ぶ方向に沿って移動可能であり,かつ前記頭部が前記第1開口領域に対応するように,前記突出部材が係止されても良い。
板状体収納容器が,連結機構を複数具備しても良い。
板状体収納容器が,移動制限部材の外側に接触し,移動制限部材の移動を制限する補助的移動制限部材を有しても良い。
本考案によれば,板状体の移動を制限する移動制限部材の着脱が容易な板状体収納容器を提供できる。
本考案の第1実施形態に係る板状体収納容器を表す斜視図である。 本考案の第1実施形態に係る移動制限部材と板状体載置部材間の連結状態を表す一部断面図である。 本考案の第1実施形態に係る移動制限部材と板状体載置部材間の連結状態を表す分解斜視図である。 本考案の第2実施形態に係る板状体収納容器を表す斜視図である。 本考案の第2実施形態に係る移動制限部材と板状体載置部材間の連結状態を表す一部断面図である。 本考案の第2実施形態に係る移動制限部材と板状体載置部材間の連結状態を表す分解斜視図である。
以下,図面を参照して,本考案の実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本考案の第1実施形態に係る板状体収納容器100を表す斜視図である。
板状体収納容器100は,板状体載置部材10,台座20,支柱30,移動制限部材40,補助的移動制限部材50を有し,板状体,特に,液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等のフラットパネルディスプレイ(FPD)で使用されるガラス板が載置される。
板状体載置部材10は,箱形形状(略直方体形状)を有し,その上面(上板12上)に板状体Gが積層して載置される。板状体載置部材10は,側板11および上板12を有する。後述のように,側板11は,移動制限部材40の連結機構60および突出部材71にそれぞれ対応する,貫通孔15,16を有する。
台座20は,箱形形状(略直方体形状)を有し,その上面に板状体載置部材10を載置,保持する。台座20を棒状角柱,角パイプや形鋼などの枠材を縦横に複数組み立てて製作された格子状の枠体から構成できる。
台座20は,その下面の4隅に支柱30の先端と嵌合する支柱受け25を有する。
必要に応じて,板状体載置部材10と台座20の間に,振動を吸収する緩衝部材を配置できる。
支柱30は,台座20の上面の4隅に配置される。既述のように,この支柱30の先端は,台座20の支柱受け25と嵌合可能な形状である。この嵌合を利用して,複数の板状体収納容器100を積み重ねることができる。即ち,下段の板状体収納容器100の4角の支柱30の上に,上段の板状体収納容器100の4角の支柱受け25を位置合わせして,複数の板状体収納容器100を段積みし,効率的に板状体を収納できる。
移動制限部材40は,板状体載置部材10上での板状体Gの移動を制限するための部材であり,板状体載置部材10の4つの側面それぞれに2つずつ配置される。
移動制限部材40は,移動制限部材側板41,移動制限部材上板42を有する。移動制限部材側板41によって,板状体載置部材10の上面からの板状体の落下が防止される。移動制限部材上板42は,積層した板状体Gの上面を押さえるために用いることができる。
移動制限部材40は,後述の連結機構60により,板状体載置部材10と連結される。
補助的移動制限部材50は,台座20の上面に脱着可能に固定され,移動制限部材40の外側に接触し,移動制限部材40の移動を制限する。台座20への補助的移動制限部材50の固定は,例えば,ネジ止めを利用できる。
図2,図3は,移動制限部材40と板状体載置部材10間の連結状態を表す一部断面図および分解斜視図である。
板状体載置部材10の側板11は,貫通孔15,16を有する。貫通孔15の開口部は,縦長の形状を有し,連通して上下に配置される第1開口領域A1,第2開口領域A2に区分される。
第1開口領域A1は,後述の連結機構60の頭部62が通過可能な形状,例えば,略円形の形状を有する。第2開口領域A2は,後述の連結機構60の軸部61が通過可能な形状,例えば,略矩形と略半円形を組み合わせた,上下に長い形状を有する。第2開口領域A2が上下に長い形状を有するのは,第2開口領域A2内で軸部61の上下の移動を可能とするためである。
第1開口領域A1の幅d1は,第2開口領域A2の幅d2より大きい。この結果,第2開口領域A2は連結機構60の頭部62が通過不可能となっている。即ち,第2開口領域A2は連結機構60の軸部61のみが通過不可能となっている。一方,第1開口領域A1は連結機構60の軸部61,頭部62の双方が通過可能である。
第1開口領域A1の幅d1および第2開口領域A2の幅d2は,軸部61の移動可能方向(上下方向)に垂直な方向での幅として規定される。
移動制限部材側板41に,連結機構60および突出部材71が固定されている。
連結機構60は,軸部61と頭部62を有する。軸部61は,略円柱形状を有し,その一端が移動制限部材側板41に固定される。軸部61は,第1開口領域A1,第2開口領域A2の双方を通過可能である。頭部62は,略円柱形状を有し,軸部61の他端に固定される。頭部62の径は,軸部61の径より大きく,第1開口領域A1は通過可能であるが,第2開口領域A2は通過不可能である。
突出部材71は,略円柱形状を有し,貫通孔16の開口部を通過可能である。また,突出部材71の長さは,連結機構60の長さより大きい。また,突出部材71は連結機構60に対応して次のように配置される。即ち,突出部材71が貫通孔16を通過し,かつ突出部材71が貫通孔16の上端で係止されるとき,連結機構60の頭部62が貫通孔15の第1開口領域A1に対応した位置に配置される。
このように,突出部材71は貫通孔16と組み合わされて,連結機構60の頭部62を貫通孔15の第1開口領域A1に位置合わせするためのガイドとして機能する。
(移動制限部材40の取り付け)
次のように,移動制限部材40が板状体載置部材10に取り付けられる。このとき,補助的移動制限部材50は,台座20から取り外された状態であるとする。
(1)貫通孔16への突出部材71の挿入
突出部材71を貫通孔16に通過させる。このとき,連結機構60は貫通孔15を通過しないものとする。突出部材71の長さは連結機構60の長さより大きいことから,突出部材71のみを貫通孔16に通過させることが可能である。
(2)連結機構60の位置決め
突出部材71を貫通孔16の上端に係止させる。移動制限部材40を上方へ持ち上げることで,突出部材71の側面が貫通孔16の上端の内壁に接触し,係止される。このとき,連結機構60の頭部62が貫通孔15の第1開口領域A1に対応する位置に配置される。
(3)貫通孔15への連結機構60の挿入
連結機構60の頭部62を貫通孔15の第1開口領域A1に通過させる。頭部62は第1開口領域A1と対応する形状を有し,移動制限部材40と板状体載置部材10の側板11の距離を接近,接触させることで,頭部62が第1開口領域A1を通過し,貫通孔15から飛び出す。即ち,貫通孔15内には軸部61が配置される。
(4)連結機構60の係止
板状体載置部材10に接触した状態で,移動制限部材40を下方に移動させる。この結果,連結機構60の軸部61が開口領域A1から開口領域A2に移動させる。即ち,連結機構60の軸部61の側面が貫通孔15の下端の内壁に接触し,係止される。その後,移動制限部材40の自重により,板状体載置部材10は貫通孔15の下端に保持された状態が維持される。連結機構60の頭部62が開口領域A2を通過できないことから,移動制限部材40が板状体載置部材10から外れることは無い。
(5)補助的移動制限部材50の取り付け
補助的移動制限部材50を台座20に取り付け,板状体載置部材10の保持をより確実にする。
以上の手順(1)〜(4)によって,移動制限部材40を板状体載置部材10に簡便に取り付けることができる。また,手順(1)〜(4)を逆に実行することで,移動制限部材40を板状体載置部材10から簡便に取り外すことができる。
本実施形態では,軸部61および頭部62を有する連結機構60,頭部62および軸部61それぞれに対応する第1開口領域および第2開口領域を有する貫通孔15を用いて,移動制限部材40を板状体載置部材10に簡便に脱着できる。また,突出部材71と貫通孔15の組み合わせをガイドとして,頭部62と第1開口領域A1の位置合わせが可能であり,板状体載置部材10への移動制限部材40の取り付けがより容易となる。
(第2の実施の形態)
図4は本考案の第2実施形態に係る板状体収納容器200を表す斜視図である。
板状体収納容器200は,板状体載置部材10a,台座20,支柱30,移動制限部材40a,補助的移動制限部材50aを有する。
図5,図6は,移動制限部材40aと板状体載置部材10a間の連結状態を表す一部断面図および分解斜視図である。
板状体収納容器100では,板状体載置部材10の側板11が貫通孔15,16を有し,移動制限部材40に連結機構60および突出部材71が固定されていた。これに対して,板状体収納容器200では,板状体載置部材10aの側板11に連結機構60および突出部材71が固定され,移動制限部材40aの移動制限部材側板41aが貫通孔45,46を有する。即ち,連結機構60と貫通孔45の配置が逆の部材に配置される。
また,貫通孔45の第1領域A1,第2の領域A2の配置が,板状体収納容器100の場合と上下逆となっている。移動制限部材40a側に貫通孔45が配置されており,第1領域A1を下にした方が連結機構60の係止が安定となるからである。
さらに,補助的移動制限部材50aは,連結機構60および突出部材71を収納する凹部55を有する。
(その他の実施形態)
本考案の実施形態は上記の実施形態に限られず拡張,変更可能であり,拡張,変更した実施形態も本考案の技術的範囲に含まれる。
上記実施形態では,1の移動制限部材40に2つの連結機構60,および突出部材71が用いられている。これに対して,連結機構60の数を1つのみ,あるいは3つ以上としても良い。また,突出部材71を用いずに,移動制限部材40を板状体載置部材10に取り付けても良い。
100 板状体収納容器
10 板状体載置部材
11 側板
12 上板
15,16 貫通孔
20 台座
25 台座受け
30 支柱
40 移動制限部材
41 移動制限部材側板
42 移動制限部材上板
50 補助的移動制限部材
60 連結機構
61 軸部
62 頭部
71 突出部材

Claims (6)

  1. 板状体を載置する板状体載置部材と,
    前記板状体載置部材を載置する台座と,
    前記板状体の移動を制限する移動制限部材と,
    前記移動制限部材を前記板状体載置部材の側板に脱着可能に連結する連結機構と,を具備し,
    前記側板が,連通する第1開口領域と第2開口領域を有する開口部を備え,前記第1開口領域の幅よりも第2開口領域の幅が短いものであり,
    前記連結機構が,
    一端を前記移動制限部材に固定され,かつ前記第1開口領域および第2開口領域を通過可能な軸部と,
    前記軸部に接続され,前記第1開口領域を通過可能で,前記第2開口領域を通過不可能である頭部と,を備える
    ことを特徴とする板状体の収納容器。
  2. 板状体を載置する板状体載置部材と,
    前記板状体載置部材を載置する台座と,
    前記板状体の移動を制限する移動制限部材と,
    前記移動制限部材を前記板状体載置部材の側板に脱着可能に連結する連結機構と,を具備し,
    前記移動制限部材が,連通する第1開口領域と第2開口領域を有する開口部を備え,前記第1開口領域の幅よりも第2開口領域の幅が短いものであり,
    前記連結機構が,
    一端を側板に固定され,かつ前記第1開口領域および第2開口領域を通過可能な軸部と,
    前記軸部に接続され,前記第1開口領域を通過可能で,前記第2開口領域を通過不可能である頭部と,を備える
    ことを特徴とする板状体の収納容器。
  3. 前記移動制限部材に突出部材,をさらに具備し,
    前記側板が,補助開口部を有し,前記突出部材が前記補助開口部に挿入されて,前記第1開口領域と第2開口領域を結ぶ方向に沿って移動可能であり,かつ前記頭部が前記第1開口領域に対応するように,前記突出部材が係止される,
    ことを特徴とする請求項1記載の板状体の収納容器。
  4. 前記側板に突出部材,をさらに具備し,
    前記移動制限部材が,補助開口部を有し,前記突出部材が前記補助開口部に挿入されて,前記第1開口領域と第2開口領域を結ぶ方向に沿って移動可能であり,かつ前記頭部が前記第1開口領域に対応するように,前記突出部材が係止される,
    ことを特徴とする請求項2記載の板状体の収納容器。
  5. 前記連結機構を複数具備する,
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の板状体収納容器。
  6. 前記移動制限部材の外側に接触し,移動制限部材の移動を制限する補助的移動制限部材を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の板状体収納容器。
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