JPH04311488A - 板ガラス輸送用コンテナ - Google Patents

板ガラス輸送用コンテナ

Info

Publication number
JPH04311488A
JPH04311488A JP3099487A JP9948791A JPH04311488A JP H04311488 A JPH04311488 A JP H04311488A JP 3099487 A JP3099487 A JP 3099487A JP 9948791 A JP9948791 A JP 9948791A JP H04311488 A JPH04311488 A JP H04311488A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate glass
container
support member
glass
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3099487A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigenobu Furukawa
重信 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP3099487A priority Critical patent/JPH04311488A/ja
Publication of JPH04311488A publication Critical patent/JPH04311488A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は板ガラス輸送用コンテ
ナに関し、さらに詳細にいえば、大判の板ガラスであっ
ても多数枚積重状態のままで割れ、結露等を生じさせる
ことなく種々の輸送機関を用いて輸送できる新規な板ガ
ラス輸送用コンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から板ガラスを輸送するための方法
として、板ガラス製造工場において多数枚の板ガラスを
パレット上に積重して固縛することにより一体化し、ト
ラック、一般貨物船、貨物列車等に収容した状態で目的
地まで輸送する方法が一般的に採用されている。また、
場合によっては、上記のようにして一体化された板ガラ
スを国際規格に準拠したドライコンテナに収容するよう
にしている。
【0003】また、最終ユーザ向けの板ガラス輸送方法
として断面形状がほぼA字形のラックに複数枚の板ガラ
スを支承して固縛し、この状態でトラックによる輸送を
行なう方法も採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、ビルの窓の大型
化が一般的になりつつあり、この影響を受けて板ガラス
の最大サイズも大型化している。また、ビルの窓のサイ
ズの多様化、自動車、列車の窓のサイズの多様化の影響
を受けて板ガラスの高品質化、多品種化等が顕著になり
、これら大型化し、あるいは高品質化した板ガラスを割
れ、結露等を排除した状態で輸送するための方策が模索
されている。
【0005】ところで、多数枚の板ガラスをパレット上
に積重して固縛する方法を採用した場合には、板ガラス
が非常に割れ易いのであるから、トラック、一般貨物船
、貨物列車に対する積み付け、積みおろしを細心の注意
を払いながら行なわなければならず、著しく作業能率を
低下させてしまうことになるという不都合がある。そし
て、板ガラス製造工場から目的地までの間において輸送
機関を複数回変更することが一般的であることを考慮す
れば、積み付け、積みおろしを行なう設備を有していな
い箇所でこれらの作業を行なわなければならなくなる可
能性が高く、これらの不都合が一層顕著になってしまう
【0006】また、多品種化に伴なってある程度の枚数
の板ガラスをディーラ等に輸送した後に板ガラスをその
まま保管しておかなければならなくなる可能性が高く、
しかもガラスは長時間濡れたままにしておくと曇りを生
じてしまい、商品価値を著しく低下させることになるの
であるから、このような不都合を生じることのない保管
施設が必要になる。また、保管施設内における板ガラス
の保管に当っては、板ガラスの割れを防止しなければな
らないのであるから、パレット上に固縛された状態の板
ガラスを複数段積重することは許されず、保管施設の面
積が著しく大きくなってしまうという不都合がある。さ
らに、パレット上に固縛された板ガラスをドライコンテ
ナに収容する場合には、板ガラスの最大サイズがドライ
コンテナの平面サイズを越えない場合にのみ適用可能で
あり、適用可能な板ガラスの最大サイズが制約されてし
まうという不都合がある。
【0007】また、断面形状がほぼA字形のラックに複
数枚の板ガラスを支承して固縛する方法を採用した場合
には、ラック自体が鋼材で形成されている関係上、支承
する板ガラスの重量が大きくなれば当然に変形を生じる
。もちろん、板ガラスにも変形が生じる。しかし、ラッ
ク自体と板ガラスとは線膨脹率(前者が11×10−6
/℃、後者が8.5〜9×10−6/℃)、ヤング率(
前者が2,100,000kg/cm2、後者が720
,000kg/cm2等が大巾に異なるためにラック自
体が板ガラスを前面にわたって安定に支承することはあ
り得ず、最も変形が大きいラックの中央部において板ガ
ラスに割れを生じさせる変形量になり、板ガラスに割れ
を生じてしまうという不都合がある。したがって、A字
形のラックを用いる板ガラスの輸送は、小さいサイズの
板ガラスに適用されているだけであり、大きいサイズの
板ガラスには適用されていない。
【0008】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、割れが生じやすいサイズの板ガラスであ
っても割れを生じさせることなく輸送でき、しかも輸送
、保管中における結露を防止できるとともに、複数段積
重した状態での保管を可能とする新規な板ガラス輸送用
コンテナを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの、請求項1の板ガラス輸送用コンテナは、少なくと
も上部部材が取外し可能な箱形コンテナの内部に板ガラ
スを複数枚積重状態で支承可能なほぼL字形の金属製の
板ガラス支承部材を取り出し可能に収容しているととも
に、板ガラス支承部材を所定角度傾倒状態で支持する支
持部材および板ガラス支承部材の基部の上方移動を規制
する基部規制部材を有しており、しかも、板ガラス支承
部材が、所定間隔毎に上下方向に延びる吸湿性の緩衝部
材を板ガラスと正対する面に有しているとともに、中央
部の緩衝部材の厚みが端縁部の緩衝部材の厚みよりも大
きくなるように各緩衝部材の厚みが設定されている。
【0010】請求項2の板ガラス輸送用コンテナは、各
緩衝部材の厚みが、板ガラス支承部材を所定角度傾倒さ
せた状態において緩衝部材の板ガラス支承面がほぼ面一
状になるように設定されている。請求項3の板ガラス輸
送用コンテナは、板ガラス支承部材が、板ガラスの端縁
部を支承する面にも吸湿性の緩衝部材を有している。
【0011】請求項4の板ガラス輸送用コンテナは、吸
湿性の緩衝部材が乾燥砂を充填したサンドバッグである
。請求項5の板ガラス輸送用コンテナは、板ガラス支承
部材が、L字形の曲折部下面に転動ローラを有している
とともに、板ガラスと正対する部分の背面所定位置およ
び板ガラスの端縁部を支承する部分の底面所定位置に係
合突部を有しており、支持部材が、板ガラスと正対する
部分の背面の係合突部と係合する回動可能な係合部材を
有している。
【0012】請求項6の板ガラス輸送用コンテナは、箱
形コンテナの上部部材が幅方向中央部が上方に突出した
断面ほぼ弧状の部材であり、箱形コンテナの4隅部に上
部部材より低くない高さの傾倒可能な補助主柱部材を有
している。
【0013】
【作用】請求項1の板ガラス輸送用コンテナであれば、
箱形コンテナの上部部材を取外した状態で、複数枚の板
ガラスを積重状態で支承した板ガラス支承部材を収容し
、所定角度傾倒させた状態で支持部材および基部規制部
材により板ガラス支承部材を安定に保持する。したがっ
て、板ガラス支承部材に板ガラスを固縛するとともに、
上部部材を箱形コンテナに装着した状態で通常のコンテ
ナ貨物と同様の取扱いを行なうことにより板ガラスの輸
送および保管を達成できる。また、クレーン等により板
ガラス支承部材を吊下げて箱形コンテナに収容するに当
って板ガラス支承部材がやや傾倒され、積重されている
板ガラスの自重等により湾曲されることになるのである
が、この湾曲を考慮して各厚みが設定されている緩衝部
材により板ガラスに余り大きな変形を生じない状態にで
き、箱形コンテナに収容するまでの間に板ガラスが割れ
るという不都合を解消できる。さらに、箱形コンテナに
板ガラス支承部材が収容された状態においては、支持部
材により板ガラス支承部材を変形が少ない状態で支持で
きるので板ガラスの割れを確実に防止できる。そして、
緩衝部材の吸湿性により板ガラスの結露を防止でき、し
かも箱形コンテナを積重することにより、結果的に板ガ
ラスを積重状態で保管でき、保管に必要な面積を低減で
きる。
【0014】請求項2の板ガラス輸送用コンテナであれ
ば、各緩衝部材の厚みが、板ガラス支承部材を所定角度
傾倒させた状態において緩衝部材の板ガラス支承面がほ
ぼ面一状になるように設定されているのであるから、板
ガラス支承部材の傾倒角度の増加に伴なって板ガラスの
変形量が減少し、最終的に安定な支承状態を達成できる
【0015】請求項3の板ガラス輸送用コンテナであれ
ば、板ガラス支承部材が、板ガラスの端縁部を支承する
面にも吸湿性の緩衝部材を有しているのであるから、板
ガラスの端縁部に局部的に集中荷重が加えられることを
防止して安定な支承状態を達成できる。請求項4の板ガ
ラス輸送用コンテナであれば、吸湿性の緩衝部材が乾燥
砂を充填したサンドバッグであるから、緩衝部材の損傷
等を殆ど考慮する必要がなく、しかも吸湿性が低下した
場合にも、砂を高温で加熱することにより再び吸湿性を
持たせることができ、緩衝部材の反復使用により省資源
を達成できる。
【0016】請求項5の板ガラス輸送用コンテナであれ
ば、板ガラス支承部材が、L字形の曲折部下面に転動ロ
ーラを有しているとともに、板ガラスと正対する部分の
背面所定位置および板ガラスの端縁部を支承する部分の
底面所定位置に係合突部を有しており、支持部材が、板
ガラスと正対する部分の背面の係合突部と係合する回動
可能な係合部材を有しているのであるから、板ガラス支
承部材を箱形コンテナの内部に収容した状態での傾倒作
業をスムーズに達成でき、しかも所定角度傾倒された状
態を安定に保持し続けることができる。
【0017】請求項6の板ガラス輸送用コンテナであれ
ば、箱形コンテナの上部部材が幅方向中央部が上方に突
出した断面ほぼ弧状の部材であり、箱形コンテナの4隅
部に上部部材より低くない高さの傾倒可能な補助主柱部
材を有しているのであるから、板ガラス支承部材の傾倒
角度を小さくすることにより収容可能な板ガラスのサイ
ズを大きくできるとともに、貨物列車による輸送を行な
う場合におけるトンネル等の限界線の制約をクリアでき
、しかも補助主柱部材を立設しておくことによりコンテ
ナの段積みに対処できる。
【0018】
【実施例】以下、実施例を示す添付図面によって詳細に
説明する。図1はこの発明の板ガラス輸送用コンテナの
一実施例を示す一部切欠斜視図であり、上部部材を取外
し、かつ板ガラス支承部材を吊下げた状態を示している
。長方形の底部部材11の4隅角部に立設した主柱部材
12間に側部部材13および観音開き状の扉部材14が
設けられており、これら各部材13,14の上縁部と係
合し、連結金具15により主柱部材12に連結される上
部部材16を有する箱形コンテナ1の底部部材11の所
定位置に複数個の支持部材2を配置しているとともに、
各支持部材2とほぼ正対する所定位置に基部規制部材3
を配置している。上記支持部材2は所定位置に板ガラス
支承部材4を傾倒状態で支承するテーパ面21を有して
いるとともに、上部所定位置に受け部材22および回動
可能なロック部材23を有している。そして、全ての支
持部材2のロック部材23を同時に回動させる連動機構
24が設けられている。上記基部規制部材3は受け部材
32および回動可能なロック部材33を有しており、し
かも、全ての基部規制部材3のロック部材33を同時に
回動させる連動機構34をも有している。
【0019】板ガラス支承部材4は、図2から図4にも
示すように、断面形状がほぼL字状の部材であり、板ガ
ラスの平面形状に適合する受け部41の背面所定位置に
ロック部材23と係合可能な係合部材42を突出形成し
ている。そして、積重した板ガラスの端縁部と適合する
基部43の下面所定位置にロック部材33と係合可能な
係合部材44を突出形成している。また、受け部41の
板ガラスと正対する面に所定間隔毎に乾燥砂を充填して
なるサンドバッグ45を配置し、しかも各サンドバッグ
45の受け部41と直角な方向の高さを、中央部のサン
ドバッグ45が高く、端縁部のサンドバッグが低くなる
ように設定している。尚、46は回動可能な板ガラス収
納ラックであり、47は板ガラス押圧部材であり、48
はスプレッダ吊り具である。
【0020】上記構成の板ガラス輸送用コンテナの作用
は次のとおりである。板ガラス支承部材4を受け部41
がほぼ水平になるように配置しておいて、製造ラインで
順次製造される板ガラスを積重する。そして、所定枚数
の板ガラスが積重されれば、板ガラス収納ラック46を
起立させ、板ガラス押圧部材47を装着することにより
板ガラスを一体化する。その後、板ガラス支承部材4の
受け部41の上縁部所定位置および基部43の先部所定
位置をワイヤロープ48aを介してスプレッダ吊り具4
8と連結し、図示しないクレーン等により吊り上げて箱
形コンテナ1の直上まで移動させる(図1参照)。尚、
この吊り上げ状態においては、大きいサイズの板ガラス
であっても箱形コンテナ1の内部に収容しなければなら
ないのであるから、板ガラス支承部材4を所定角度だけ
傾倒させることにより平面サイズを箱形コンテナの平面
サイズよりも小さくする。また、傾倒時に自重および板
ガラスの重みにより受け部41が大きく変形し、板ガラ
スが部分的にのみ受け部41に支承され、割れが生じる
状態になるように思われるが、サンドバッグ45の高さ
が、中央部ほど高くなるように設定してあるので、板ガ
ラスを余り変形させない状態でほぼ全面的に支承でき、
割れの発生を確実に防止できる。
【0021】その後、板ガラス支承部材を箱形コンテナ
1の内部に収容し、受け部41の背面を支持部材2のテ
ーパ面21に支持させ、係合部材42を受け部材22に
係合させるとともに、係合部材44を受け部材32に係
合させる。そして、連動機構24により全てのロック部
材23を回動させて係合部材42の係合状態を確保する
とともに、連動機構34により全てのロック部材33を
回動させて係合部材44の係合状態を確保する(図5参
照)。この状態においては、支持部材2により板ガラス
支承部材4の受け部41が直接支持されるので、受け部
41の変形量が吊り下げ時よりも小さくなり、輸送途中
における衝撃の発生に拘らず板ガラスを安全に保持でき
る。
【0022】そして、最後に箱形コンテナ1の上部部材
を装着することにより内部を密閉状態にでき、しかも緩
衝部材45が吸湿性を有しているのであるから、結露の
発生を確実に防止でき、板ガラスを箱形コンテナ1に収
容したままの状態で野積み保管を行なうことができるの
で、特別な板ガラス保管施設を準備しておく必要がなく
なる。
【0023】また、緩衝部材45としての乾燥砂の量は
、国際規格に準拠した20フィートコンテナの場合に約
300kgあれば十分である。
【0024】
【実施例2】図6はこの発明の板ガラス輸送用コンテナ
の他の実施例の要部を示す概略斜視図であり、図1の実
施例と異なる点は、サンドバッグ45により直接板ガラ
スを受けさせる代わりに、サンドバッグ45と板ガラス
との間にゴム等からなるクッション層49を介在させた
点のみである。
【0025】したがって、この実施例の場合には、サン
ドバッグ45の高さが図1の実施例に示すように設定さ
れていることとクッション層49による緩衝支持とによ
り板ガラスに不本意な局部的集中荷重が加えられること
を一層確実に防止でき、板ガラスを一層安全に輸送でき
ることになる。
【0026】
【実施例3】図7はこの発明の板ガラス輸送用コンテナ
のさらに他の実施例の要部を示す概略斜視図であり、図
1の実施例と異なる点は、板ガラス支承部材4の基部4
3にも乾燥砂を充填したサンドバッグ45aを設けた点
のみである。したがって、この実施例の場合には、板ガ
ラスの端縁部をも安定に支承できるのみならず、貨物列
車による輸送等の場合における発車、停車時等に生じる
衝撃をも確実に吸収でき、板ガラスを一層安全に輸送で
きることになる。
【0027】
【実施例4】図8はこの発明の板ガラス輸送用コンテナ
のさらに他の実施例の要部を示す概略側面図であり、図
1の実施例と異なる点は、板ガラス支承部材4の折曲部
下部にローラ40を設け、支持部材2の受け部材22に
よる支承位置を高くし、テーパ面21の下端部にもロー
ラ20を設け、さらに基部規制部材3として位置および
姿勢が固定されたロック部材33を受け部材32と一体
に設けた点のみである。
【0028】したがって、この実施例の場合には、板ガ
ラス支承部材4をやや起立させた状態で箱形コンテナ1
の内部に収容した後、基部規制部材3側にスライドさせ
るとともに、受け部41の背面がテーパ面21に支承さ
れるように傾倒することにより係合部材44を基部部材
3と係合させることができ、その後、ロック部材23を
回動させて係合部材42と係合させることにより板ガラ
ス支承部材4を安定に支持できる。即ち、吊り下げ状態
の板ガラス支承部材4の落下点の位置が一般的にばらつ
くのであるが、両ローラ20,40により位置調節を簡
単に達成できるのであるから、全体としての作業性を高
めることができる。
【0029】
【実施例5】図9はこの発明の板ガラス輸送用コンテナ
のさらに他の実施例の要部を示す概略斜視図であり、図
1の実施例と異なる点は、板ガラス押圧部材47として
板ガラス収納ラック46および板ガラス支承部材4の基
部43に回動可能に連結された棒状または筒状のゴム部
材を用い、対向する板ガラス押圧部材同士をベルトスリ
ング47aで連結した点のみである。
【0030】したがって、この実施例の場合には、板ガ
ラスの押圧をゴム部材により達成でき、板ガラスに不本
意な衝撃が加えられることに起因する割れを確実に防止
できる。
【0031】
【実施例6】図10はこの発明の板ガラス輸送用コンテ
ナのさらに他の実施例を示す概略斜視図であり、図1の
実施例と異なる点は、箱形コンテナ1の上部部材として
中央部が上方に湾曲した断面弧状の部材を用い、主柱部
材12の上端部に、上部枠部材よりも低くない高さの補
助主柱部材17を傾倒可能に連結した点のみである。
【0032】したがって、この実施例の場合には、図1
の板ガラス輸送用コンテナでは収容できない大きさの板
ガラスを収容でき、しかも日本の鉄道路線における第3
車両限界線をクリアでき、貨物列車による輸送を何ら不
都合なく達成できる。尚、輸送時には補助主柱部材17
を傾倒させておくことはもちろんである。そして、輸送
の前後において板ガラスを収容したコンテナを段積みし
ておく場合には、補助主柱部材17を起立させておけば
よく、通常のコンテナと同様に所望段の段積みを達成で
きる。
【0033】図11はさらに他の構成例を示す一部切欠
分解斜視図、図12は縦断正面図であり、1対の板ガラ
ス支承部材4を背中合せに一体化した点において上記実
施例と異なっている。さらに詳細に説明すると、各板ガ
ラス支承部材4の受け部41の背面所定位置同士を連結
部材41aにより一体的に連結しているとともに、基部
43の下面に支脚部材43aを介して板状のベース部材
43bを一体的に設けている。そして、支脚部材43a
の下部に回転式締め金具受け入れ穴43cを形成してい
るとともに、箱形コンテナ1の底面所定位置にも回転式
締め金具受け入れ穴43dを形成している。
【0034】この構成例の場合には、板ガラス支承部材
4に設けたサンドバッグ45により板ガラスを安全に支
承でき、しかも一体化された1対の板ガラス支承部材4
を回転式締め金具5により箱形コンテナ1の所定位置に
強固に固定できる。この結果、板ガラスの安全な輸送、
保管を達成できるとともに、輸送、保管中における結露
をも防止できる。
【0035】尚、この発明は上記の実施例に限定される
ものではなく、例えば、箱形コンテナ1の底部にある程
度の乾燥砂を収容しておくことにより板ガラス支承部材
4を緩衝支持することが可能であるほか、乾燥砂に代え
てシリカゲル等の吸湿性を有する緩衝材料を採用するこ
とが可能であり、その他、この発明の要旨を変更しない
範囲内において種々の設計変更を施すことが可能である
【0036】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明は、クレー
ン等により板ガラス支承部材を吊下げて箱形コンテナに
収容するに当って板ガラスに余り大きな変形を生じない
状態にでき、箱形コンテナに収容するまでの間に板ガラ
スが割れるという不都合を解消でき、箱形コンテナに板
ガラス支承部材が収容された状態においては、支持部材
により板ガラス支承部材を変形が少ない状態で支持でき
るので板ガラスの割れを確実に防止でき、緩衝部材の吸
湿性により板ガラスの結露を防止でき、しかも箱形コン
テナを積重することにより、結果的に板ガラスを積重状
態で保管でき、保管に必要な面積を低減できるという特
有の効果を奏する。
【0037】請求項2の発明は、板ガラス支承部材の傾
倒角度の増加に伴なって板ガラスの変形量が減少し、最
終的に安定な支承状態を達成できるという特有の効果を
奏する。請求項3の発明は、板ガラスの端縁部に局部的
に集中荷重が加えられることを防止して安定な支承状態
を達成できるという特有の効果を奏する。
【0038】請求項4の発明は、緩衝部材の損傷等を殆
ど考慮する必要がなく、しかも吸湿性が低下した場合に
も、砂を高温で加熱することにより再び吸湿性を持たせ
ることができ、緩衝部材の反復使用により省資源を達成
できるという特有の効果を奏する。請求項5の発明は、
板ガラス支承部材を箱形コンテナの内部に収容した状態
での傾倒作業をスムーズに達成でき、しかも所定角度傾
倒された状態を安定に保持し続けることができるという
特有の効果を奏する。
【0039】請求項6の発明は、板ガラス支承部材の傾
倒角度を小さくすることにより収容可能な板ガラスのサ
イズを大きくできるとともに、貨物列車による輸送を行
なう場合におけるトンネル等の限界線の制約をクリアで
き、しかも補助主柱を立設しておくことによりコンテナ
の段積みに対処できるという特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の板ガラス輸送用コンテナの一実施例
を示す一部切欠斜視図である。
【図2】板ガラス支承部材吊り下げ状態を示す斜視図で
ある。
【図3】板ガラス支承部材の要部横断面図である。
【図4】サンドバッグの装着状態を示す斜視図である。
【図5】板ガラス支承部材固定状態を示す側面図である
【図6】この発明の板ガラス輸送用コンテナの他の実施
例の要部を示す概略斜視図である。
【図7】この発明の板ガラス輸送用コンテナのさらに他
の実施例の要部を示す概略斜視図である。
【図8】この発明の板ガラス輸送用コンテナのさらに他
の実施例の要部を示す概略側面図である。
【図9】この発明の板ガラス輸送用コンテナのさらに他
の実施例の要部を示す概略斜視図である。
【図10】この発明の板ガラス輸送用コンテナのさらに
他の実施例を示す概略斜視図である。
【図11】さらに他の構成例を示す一部切欠分解斜視図
である。
【図12】縦断正面図である。
【符号の説明】
1  箱形コンテナ    2  支持部材    3
  基部規制部材 4  板ガラス支承部材    16  上部部材  
  41  受け部    43  基部 45,45a  サンドバッグ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  少なくとも上部部材(16)が取外し
    可能な箱形コンテナ(1)の内部に板ガラスを複数枚積
    重状態で支承可能なほぼL字形の金属製の板ガラス支承
    部材(4)を取り出し可能に収容しているとともに、板
    ガラス支承部材(4)を所定角度傾倒状態で支持する支
    持部材(2)および板ガラス支承部材(4)の基部(4
    3)の上方移動を規制する基部規制部材(3)を有して
    おり、しかも、板ガラス支承部材(4)が、所定間隔毎
    に上下方向に延びる吸湿性の緩衝部材(45)を板ガラ
    スと正対する面(41)に有しているとともに、中央部
    の緩衝部材(45)の厚みが端縁部の緩衝部材(45)
    の厚みよりも大きくなるように各緩衝部材(45)の厚
    みが設定されていることを特徴とする板ガラス輸送用コ
    ンテナ。
  2. 【請求項2】  各緩衝部材(45)の厚みが、板ガラ
    ス支承部材(4)を所定角度傾倒させた状態において緩
    衝部材(45)の板ガラス支承面がほぼ面一状になるよ
    うに設定されている請求項1に記載の板ガラス輸送用コ
    ンテナ。
  3. 【請求項3】  板ガラス支承部材(4)が、板ガラス
    の端縁部を支承する面にも吸湿性の緩衝部材(45a)
    を有している請求項1または請求項2に記載の板ガラス
    輸送用コンテナ。
  4. 【請求項4】  吸湿性の緩衝部材(45,45a)が
    乾燥砂を充填したサンドバッグである請求項1から請求
    項3の何れかに記載の板ガラス輸送用コンテナ。
  5. 【請求項5】  板ガラス支承部材(4)が、L字形の
    曲折部下面に転動ローラ(40)を有しているとともに
    、板ガラスと正対する部分(41)の背面所定位置およ
    び板ガラスの端縁部を支承する部分(43)の底面所定
    位置に係合突部(42,44)を有しており、支持部材
    (2)が、板ガラスと正対する部分の背面の係合突部(
    42)と係合する回動可能な係合部材(23)を有して
    いる請求項1から請求項4の何れかに記載の板ガラス輸
    送用コンテナ。
  6. 【請求項6】  箱形コンテナ(1)の上部部材(16
    )が幅方向中央部が上方に突出した断面ほぼ弧状の部材
    であり、箱形コンテナ(1)の4隅部に上部部材(16
    )より低くない高さの傾倒可能な補助主柱部材(17)
    を有している請求項1から請求項5の何れかに記載の板
    ガラス輸送用コンテナ。
JP3099487A 1991-04-04 1991-04-04 板ガラス輸送用コンテナ Pending JPH04311488A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3099487A JPH04311488A (ja) 1991-04-04 1991-04-04 板ガラス輸送用コンテナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3099487A JPH04311488A (ja) 1991-04-04 1991-04-04 板ガラス輸送用コンテナ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04311488A true JPH04311488A (ja) 1992-11-04

Family

ID=14248665

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3099487A Pending JPH04311488A (ja) 1991-04-04 1991-04-04 板ガラス輸送用コンテナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04311488A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6290064B1 (en) * 1998-09-24 2001-09-18 Ppg Industries Ohio, Inc. Collapsible shipping container having a walk-in base
WO2005035394A1 (ja) * 2003-10-09 2005-04-21 Asahi Glass Company, Limited ガラス板梱包箱、梱包方法及び開梱方法
JP2005132490A (ja) * 2003-10-09 2005-05-26 Asahi Glass Co Ltd ガラス板梱包箱、梱包方法及び開梱方法
JP2005298062A (ja) * 2003-12-05 2005-10-27 Asahi Glass Co Ltd ガラス板梱包箱とガラス板梱包方法及びガラス板開梱方法並びにガラス板開梱装置
WO2009113539A1 (ja) * 2008-03-10 2009-09-17 旭硝子株式会社 板状貨物の輸送用ウイング式コンテナ及びそれを積載するトレーラ
JP2011063274A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Asahi Glass Co Ltd ガラス板梱包体
KR200475812Y1 (ko) * 2010-12-20 2015-01-05 아사히 가라스 가부시키가이샤 판 형상체 수납 용기
KR200475813Y1 (ko) * 2010-12-02 2015-01-05 아사히 가라스 가부시키가이샤 판 형상체 수납 용기
CN115057243A (zh) * 2022-07-15 2022-09-16 中国建筑第五工程局有限公司 一种pc叠合楼板堆码装置
WO2023149222A1 (ja) * 2022-02-02 2023-08-10 日本電気硝子株式会社 輸送用梱包体

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6290064B1 (en) * 1998-09-24 2001-09-18 Ppg Industries Ohio, Inc. Collapsible shipping container having a walk-in base
WO2005035394A1 (ja) * 2003-10-09 2005-04-21 Asahi Glass Company, Limited ガラス板梱包箱、梱包方法及び開梱方法
JP2005132490A (ja) * 2003-10-09 2005-05-26 Asahi Glass Co Ltd ガラス板梱包箱、梱包方法及び開梱方法
CN100402393C (zh) * 2003-10-09 2008-07-16 旭硝子株式会社 玻璃板包装箱
KR101097077B1 (ko) * 2003-10-09 2011-12-22 아사히 가라스 가부시키가이샤 유리판 곤포 상자, 곤포 방법 및 개곤 방법
JP2005298062A (ja) * 2003-12-05 2005-10-27 Asahi Glass Co Ltd ガラス板梱包箱とガラス板梱包方法及びガラス板開梱方法並びにガラス板開梱装置
JP2009214673A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Asahi Glass Co Ltd 板状貨物の輸送用ウイング式コンテナ及びそれを積載するトレーラ
WO2009113539A1 (ja) * 2008-03-10 2009-09-17 旭硝子株式会社 板状貨物の輸送用ウイング式コンテナ及びそれを積載するトレーラ
JP2011063274A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Asahi Glass Co Ltd ガラス板梱包体
KR200475813Y1 (ko) * 2010-12-02 2015-01-05 아사히 가라스 가부시키가이샤 판 형상체 수납 용기
KR200475812Y1 (ko) * 2010-12-20 2015-01-05 아사히 가라스 가부시키가이샤 판 형상체 수납 용기
WO2023149222A1 (ja) * 2022-02-02 2023-08-10 日本電気硝子株式会社 輸送用梱包体
CN115057243A (zh) * 2022-07-15 2022-09-16 中国建筑第五工程局有限公司 一种pc叠合楼板堆码装置
CN115057243B (zh) * 2022-07-15 2024-02-20 中国建筑第五工程局有限公司 一种pc叠合楼板堆码装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2433366T3 (es) Contenedor de transporte con carga y método de estibación de carga en un contenedor de transporte
EP1967466A1 (en) Freight container suitable for carrying coils
JPH04311488A (ja) 板ガラス輸送用コンテナ
US4834000A (en) Load and roll pallet
CN210140139U (zh) 运输架
US6425558B1 (en) Cargo extension frame
JPH05330555A (ja) 貨物輸送用コンテナ
JPH0542981A (ja) 板ガラス輸送装置
JP5348609B2 (ja) 板状体の積載装置及び運搬車両
US6926482B2 (en) Container and method for transporting cargo on a flatbed vehicle
JPH05193655A (ja) 板ガラス収容装置
JP2002160793A (ja) 可変容積コンテナ及び同コンテナを用いた輸送方法
JPH10236581A (ja) 貨物運搬用コンテナのアダプタ
WO2002090199A1 (en) Seafreight loading chassis
JPH0733192A (ja) コンテナ
JPH06100075A (ja) ロール貨物輸送用コンテナ
CN211337239U (zh) 集装箱
EP0482273B1 (en) Reusable crate for handling heavy rolls of sheet material
US3580411A (en) Container having moveable wall
JPH0339435Y2 (ja)
JPH0912120A (ja) 貨物搬送補助装置
JP4154489B2 (ja) ボックスパレット
JPH0753059A (ja) コンテナ内へのロール貨物積み付け保持装置
JPH0230935B2 (ja)
JPS6318510Y2 (ja)