JP2008100702A - 梱包ケース - Google Patents
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Abstract
【課題】薄型画像表示装置が表示部本体とスタンドとに分離して梱包されている場合に、表示部本体にスタンドを取り付ける作業を容易にする。
【解決手段】表示部本体40を第1及び第2の底パット22a,22bに保持した状態で、第1及び第2の天パット20a,20bを下部パッキンケース18の長手方向両端部下に配置する。このとき、第1及び第2の天パット20a,20b間の距離は、少なくともベースプレート45の幅よりも長い。また第1及び第2の天パット20a,20bの高さは、スタンド43の高さ以上である。さらにまた、表示部本体40の下側中央部分に設けられた支柱挿入孔を下部パッキンケース18の外部に開放するように、下部パッキンケース18には所望の形状及び大きさの開口16が形成される。
【選択図】図3
【解決手段】表示部本体40を第1及び第2の底パット22a,22bに保持した状態で、第1及び第2の天パット20a,20bを下部パッキンケース18の長手方向両端部下に配置する。このとき、第1及び第2の天パット20a,20b間の距離は、少なくともベースプレート45の幅よりも長い。また第1及び第2の天パット20a,20bの高さは、スタンド43の高さ以上である。さらにまた、表示部本体40の下側中央部分に設けられた支柱挿入孔を下部パッキンケース18の外部に開放するように、下部パッキンケース18には所望の形状及び大きさの開口16が形成される。
【選択図】図3
Description
本発明は、薄型画像表示装置の梱包ケースに係り、特に表示部本体とスタンドとに分離されて梱包されている薄型画像表示装置の組立作業を支援する機能を有する梱包ケースに関する。
家庭電化製品等では、梱包状態において複数の部品に分離されており、ユーザや販売店等の作業者がその製品を設置する際に、梱包を解いてそれら部品を組み上げることがある。例えば、液晶テレビやプラズマテレビ等では、表示部本体とスタンドとが分離して梱包されており、作業者が設置の際に表示部本体にスタンドを取り付けることがある。
ところが、液晶テレビ等の薄型画像表示装置の大型化が進み、表示部本体にスタンドを取り付ける作業が、従来以上に労力を必要とするようになっている。特に、近年では、サイズが40型(インチ)を超えるような大型液晶テレビの販売が伸張する状況にあり、そのようなサイズの液晶テレビを組み立てることは、かなり手間になるケースがある。
図7に示すように、例えば、液晶テレビ90において表示部本体56にスタンド74を取り付ける場合、まず梱包ケース(図示しない)から表示部本体56を取り出し、適当な平面の台80の上にパネル面(前面)を下に向けて寝かした状態に置く。つづいて、表示部本体56の支柱挿入孔70に、スタンド74の支柱72を挿入する。このとき、支柱72に設けられたビス穴76と表示部本体56に設けられたビス穴68が一致しており、それら一致したビス穴68,76にビス64を通して所定の工具66で固定する。固定が終了した後、作業者は、液晶テレビ90を起こして所望の場所に設置する。
ところが、大型液晶テレビ等においては、質量及びサイズが大きくなったことにより、複数の作業者が必要となった。また、組立時に液晶テレビを寝かす適当な平面を確保するのが難しくなった。そのため、大型液晶テレビ等では、作業者の組立作業が困難になった。
このような組み立て作業において、作業者の負担を低減することを目的に、本出願人は、梱包をほとんど解かず、かつ表示部本体を立てた状態でスタンドを取り付ける技術を開示している(特許文献1参照)。特許文献1に開示の技術では、梱包ケースにスタンドを取付可能な所望の開口部を設けた。これにより、表示部本体を梱包ケース内で立てた状態で、スタンドを取り付けることを実現した。
特開2006−160335号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、液晶テレビ等において、背面のキャビネットにスタンドを横からビス固定する構成が必要とされた。また、図6に示すように、支柱72を表示部本体56に設けられた支柱挿入孔70に下から挿入する構成の場合、液晶テレビ等を立てたまま組み立てるためには、表示部本体56を持ち上げる必要があり、特許文献1の技術では対応できなかった。したがって、支柱72を表示部本体56に設けられた支柱挿入孔70に挿入する構成であっても適応可能な、組立作業の支援技術が求められた。
本発明は、この様な背景に鑑みなされたものであって、その目的は、複数に分離して梱包されている製品において、組み立てる作業を支援する技術を提供することにある。特に、薄型画像表示装置が表示部本体とスタンドとに分離して梱包されている場合に、表示部本体にスタンドを取り付ける作業を支援する技術を提供することにある。
本発明に係る梱包ケースは、薄型画像表示装置を表示部本体とスタンドとに分けて収納する梱包ケースであって、前記表示部本体の底部の両端を保持する底パットと、前記表示部本体の底部の両端を前記底パットにより保持した状態において、前記底パットを収納可能な下ケースと、前記下ケースの底部両端に設置し前記下ケースを所定の高さに支持可能な支持補助手段とを有し、前記底パットは、前記底パットが前記表示部本体の底部の両端を保持した状態において、前記表示部本体の底部に設けられたスタンド挿入孔に前記スタンドの支柱を挿入可能な空間を確保する形状を有し、前記下ケースは、前記スタンドの前記支柱を前記スタンド挿入孔に挿入可能な開口を形成可能とした分離手段を有する。
また、前記支持補助手段は、該梱包ケースを開封前の状態において、内部で前記表示部本体の上部の両端を保持する二つの天パットであってもよい。
前記開口は、前記下ケースの底面において、前記表示部本体の底部に設けられたスタンド挿入孔に対向する部分に、前記スタンド挿入孔以上の大きさで形成される底面開口と、該底面開口から前記下ケースの広側面に連続して形成されるとともに前記広側面の下部から上部にわたって形成される側面開口と、から構成されてもよい。
また、前記分離手段は、前記下ケースを中央及び左右に3分割し、中央の部分が、前記開口を形成してもよい。また、前記分離手段は、前記下ケースに設けられたミシン目であってもよい。
また、前記所定の高さは、前記支持補助手段により前記下ケースを支持した状態で、前記支柱を前記スタンド挿入孔に挿入可能とする高さであってもよい。
また、前記下ケースの高さは、前記支柱が前記表示部本体の底部に固定された際に、前記表示部本体の底部から前記スタンドのベースプレートまでの距離より低くてもよい。
また、前記支持補助手段は、該梱包ケースを開封前の状態において、内部で前記表示部本体の上部の両端を保持する二つの天パットであってもよい。
前記開口は、前記下ケースの底面において、前記表示部本体の底部に設けられたスタンド挿入孔に対向する部分に、前記スタンド挿入孔以上の大きさで形成される底面開口と、該底面開口から前記下ケースの広側面に連続して形成されるとともに前記広側面の下部から上部にわたって形成される側面開口と、から構成されてもよい。
また、前記分離手段は、前記下ケースを中央及び左右に3分割し、中央の部分が、前記開口を形成してもよい。また、前記分離手段は、前記下ケースに設けられたミシン目であってもよい。
また、前記所定の高さは、前記支持補助手段により前記下ケースを支持した状態で、前記支柱を前記スタンド挿入孔に挿入可能とする高さであってもよい。
また、前記下ケースの高さは、前記支柱が前記表示部本体の底部に固定された際に、前記表示部本体の底部から前記スタンドのベースプレートまでの距離より低くてもよい。
本発明によれば、薄型画像表示装置において表示部本体にスタンドを取り付ける作業を容易にする技術を提供できる。
本発明を実施するための最良の形態(以下、単に「実施形態」という)を、図面を参照して具体的に説明する。本実施形態では、薄型画像表示装置が表示部本体とスタンドとに分離して梱包ケースに梱包されており、その梱包を解いて液晶テレビを組み立てる。
まず、本実施形態に係る薄型画像表示装置の梱包ケースの構造について説明し、つづいて、梱包ケースを用いて表示部本体にスタンドを組み付ける工程について説明する。図1は、梱包ケース10による薄型画像表示装置50の梱包に関して、理解の容易のために梱包を解いた状態を示した分解斜視図である。
梱包ケース10は、薄型画像表示装置50を表示部本体40とスタンド43とに分けて収納する。なお、スタンド43は、更に複数の部品に分離されてスタンドキット収納ケース42内部に収納されている。梱包ケース10は、外側を覆う収納部分として下側の下部パッキンケース18(「下ケース」ともいう)と、上側の外装ケース11(「上ケース」ともいう)と、を備える。なお、外装ケース11及び下部パッキンケース18は、例えば段ボールにより形成される。
外装ケース11は、直方体であり、かつ底面が開口であり、内部が空洞となっている。また、外装ケース11は、薄型画像表示装置50を梱包可能な高さを有している。
さらに、下部パッキンケース18も、直方体であり、上面が開口であり、内部が空洞となっている。また、下部パッキンケース18の外形は、外装ケース11の開口内に嵌合する形状及び寸法となっている。
また、図2に示すように、下部パッキンケース18の底面52及び手前側で横方向に広く形成されている側面54(「広側面」ともいう)には、ミシン目21が設けられている。このミシン目21に沿って切片24が切り取られることにより、開口16が形成される。具体的には、下部パッキンケース18には、底面52の長手方向中央部分において短手方向の図中左奥側に一部を残して矩形の底面開口25が形成される。さらに、その底面開口25に連続して、図中右側手前の側面54に下から上にわたって垂直に側面開口26が形成される。つまり、下部パッキンケース18において、底面52から、表示部本体40の背面側にあたる側面54の上部迄にわたって開口16(底面開口25,側面開口26)が形成される。
図1に戻り、梱包ケース10は、第1及び第2の底パット22a,22bと第1及び第2の天パット20a,20bを備え、表示部本体40及びスタンドキット収納ケース42を保持する。なお、第1の底パット22aは表示部本体40の右下端に、第2の底パット22bは表示部本体40の左下端に取り付けられる。同様に、第1の天パット20aは表示部本体40の右上端に、第2の天パット20bは表示部本体40の左上端に取り付けられる。以下、「第1及び第2の底パット22a,22b」を区別しないときは、単に「底パット22」と称する。同様に、「第1及び第2の天パット20a,20b」を区別しないときは、単に「天パット20」と称する。ここで、底パット22及び天パット20は、例えばポリスチレンフォーム(発泡スチロール)から形成され、梱包の際に、上述の通り表示部本体40の四隅を保持することで、緩衝材として機能するとともに、位置決め手段として機能する。
つぎに、表示部本体40を保持する構造について説明する。
第1及び第2の底パット22a,22bはそれぞれ、表示部本体40の底部両端を挿入する第1及び第2の表示部保持孔23a,23bを備える。ここでは第1及び第2の表示部保持孔23a,23bは、第1及び第2の底パット22a,22bの略中央に形成された六面体の凹状となっている。さらに、第1及び第2の底パット22a,22bが下部パッキンケース18に設置された際に、上方及び内側側方の二方向に連続した開口を有する。梱包が解かれる前(開封前)において、第1及び第2の表示部保持孔23a,23bが表示部本体40の底部両端に挿入された状態で、下部パッキンケース18に設置される。このとき、第1及び第2の底パット22a,22bは、下部パッキンケース18の長手方向の両端に位置する。これにより、表示部本体40は直立した状態で下部パッキンケース18に保持される。
第1及び第2の底パット22a,22bはそれぞれ、表示部本体40の底部両端を挿入する第1及び第2の表示部保持孔23a,23bを備える。ここでは第1及び第2の表示部保持孔23a,23bは、第1及び第2の底パット22a,22bの略中央に形成された六面体の凹状となっている。さらに、第1及び第2の底パット22a,22bが下部パッキンケース18に設置された際に、上方及び内側側方の二方向に連続した開口を有する。梱包が解かれる前(開封前)において、第1及び第2の表示部保持孔23a,23bが表示部本体40の底部両端に挿入された状態で、下部パッキンケース18に設置される。このとき、第1及び第2の底パット22a,22bは、下部パッキンケース18の長手方向の両端に位置する。これにより、表示部本体40は直立した状態で下部パッキンケース18に保持される。
同様に、第1及び第2の天パット20a,20bはそれぞれ、表示部本体40の上部両端を挿入する第3及び第4の表示部保持孔23c,23dを備える。ここでは第3及び第4の表示部保持孔23c,23dは、第1及び第2の天パット20a,20bの略中央に形成された六面体の凹状となっている。さらに、第1及び第2の天パット20a,20bが外装ケース11内に設置された際に、下方及び内側側方の二方向に連続した開口を有する。梱包が解かれる前において、第3及び第4の表示部保持孔23c,23dが表示部本体40の上部両端に挿入された状態で、外装ケース11が被さる。このとき、第1及び第2の天パット20a,20bは、外装ケース11の長手方向の両端に位置する。
上述のように、表示部本体40は、その四隅に、第1及び第2の底パット22a,22b、第1及び第2の天パット20a,20bの4個のパットを取り付けた状態で梱包ケース10に梱包される。
つぎに、スタンドキット収納ケース42を保持する構造について説明する。
第1及び第2の底パット22a,22bは、スタンドキット収納ケース42を保持するため、それぞれ第1及び第2のスタンドキット保持孔27a,27bを有する。第1及び第2のスタンドキット保持孔27a,27bの形状は、それぞれ第1及び第2の底パット22a,22bが下部パッキンケース18に設置された際に上部奥側の頂部に六面体の凹状となっており、上方、内側側方、及び図1中において奥側側方の三方向に開口を有する。
第1及び第2の底パット22a,22bは、スタンドキット収納ケース42を保持するため、それぞれ第1及び第2のスタンドキット保持孔27a,27bを有する。第1及び第2のスタンドキット保持孔27a,27bの形状は、それぞれ第1及び第2の底パット22a,22bが下部パッキンケース18に設置された際に上部奥側の頂部に六面体の凹状となっており、上方、内側側方、及び図1中において奥側側方の三方向に開口を有する。
同様に、第1及び第2の天パット20a,20bは、第3及び第4のスタンドキット保持孔27c,27dを有する。第3及び第4のスタンドキット保持孔27c,27dの形状は、第1及び第2の天パット20a,20bが外装ケース11に設置された際に下部奥側の頂部に六面体の凹状となっており、下方、内側側方、及び図1中の奥側の三方向に開口を有する。
ここで表示部本体40の四隅に、底パット22及び天パット20の4個のパットが挿入された状態のとき、第1から第4のスタンドキット保持孔27a〜27dにより、表示部本体40の本図奥側にスタンドキット収納ケース42を挿入可能な大きさの六面体の凹形状が形成される。
また、表示部本体40の下側中央部分に設けられた支柱挿入孔を下部パッキンケース18の外部に開放するように、下部パッキンケース18には上述の通り所望の形状及び大きさの開口16が形成される。
つづいて、作業者が上述の構成を用いて、表示部本体40にスタンド43を取り付ける作業について、図3を用いて説明する。
まず、梱包ケース10から外装ケース11と第1及び第2の天パット20a,20bと、を取り外す。このときスタンドキット収納ケース42も、取り外される。
つぎに、スタンドキット収納ケース42に収納されているベースプレート45に支柱44を取り出し、スタンド43を組み上げる。
つづいて、表示部本体40を第1及び第2の底パット22a,22bに保持した状態で、第1及び第2の天パット20a,20bを下部パッキンケース18の長手方向両端部下に配置する。したがって、第1及び第2の天パット20a,20bの上には、下部パッキンケース18を介して第1及び第2の底パット22a,22bが設置されている。
このとき、第1の天パット20aと第2の天パット20bとの間の距離は、少なくともベースプレート45の幅よりも長くする。また、下部パッキンケース18の下に設置された状態の第1及び第2の天パット20a,20bの高さは、スタンド43の高さ以上になっている。これにより、表示部本体40の姿勢を変化させずに、表示部本体40の底部に設けられた支柱挿入孔(図示せず)に支柱44を容易に挿入できる。なお、第1及び第2の天パット20a,20bの高さが、スタンド43の高さより低くしてもよいが、その場合、取付の際に、表示部本体40の姿勢を傾ける必要がある。
さらに、下部パッキンケース18に設けられたミシン目21に沿って切片24を切り取る。これによって、下部パッキンケース18の底面52及び側面54に開口16が形成される。
つづいて、図4に移る。図4は、スタンド43を表示部本体40に取り付ける直前の状態を示している。なお、理解を容易にするために符号を一部省略している。
表示部本体40は、下部パッキンケース18に収納された状態にあり、支柱挿入孔の下に支柱44が位置するようにスタンド43を配置する。このとき、上述の通り、下部パッキンケース18の長手方向の両端を第1及び第2の天パット20で支持した状態で、下部パッキンケース18に形成された開口16により、支柱挿入孔が下側外部に開放されている。
つづいて、表示部本体40底部の支柱挿入孔にスタンド43の支柱44を挿入する。支柱44を挿入した後、支柱44を下から支えながら、スタンドビス孔48と本体ビス孔49の位置をあわせ、表示部本体40をビス46で固定する。なお、このビス固定は、この段階では仮止め程度にしてもよいし、後の工程においてなされてもよい。また、ビス固定の際にスタンド43を所望の高さに保持する補助材(図示しない)を梱包ケース10に含ませておいてもよい。
また、第1及び第2の天パット20a,20bは、下部パッキンケース18の両端下側に配置され下部パッキンケース18を支持する際に、スタンド43を挿入可能な空間を形成する高さとなる。なお、下部パッキンケース18を支持するために、第1及び第2の天パット20a,20bを用いたが、別途専用の部材を設けてもよい。第1及び第2の天パット20a,20bを用いる場合、使用する部材を低減でき、コスト削減及び環境に対する配慮の観点で好ましい。また、別途専用の部材を利用する場合、梱包ケース10の設計の自由度が向上する。
このようにして支柱44の挿入及びビス固定が終了したら、第1及び第2の底パット22a,22bを取り除く。これにより、薄型画像表示装置50が下におり、スタンド43のベースプレート45が接地する。下部パッキンケース18を下に移動させ、さらに、表示部本体40の前方(図2中、左斜め上方向)に移動させることで、下部パッキンケース18を梱包状態から取り除く。つづいて、第1及び第2の底パット22a,22bと外側に引き抜くことで、薄型画像表示装置50の梱包が解かれる。尚、第1及び第2の底パット22a,22bは、下部パッキンケース18と一体で取り除かれてもよい。
本実施形態によれば、薄型画像表示装置50の表示部本体40を容易に取り付けられる。例えば、薄型画像表示装置50が、40型(インチ)を超えるようなテレビの場合、表示部本体40を寝かす又は起こす際に、複数の作業者が必要とされることが多く、組み立て作業が大変であった。しかしながら、本実施形態で示したように、立てたまま組み立てることができるため、作業者の数を少なくできる。また、表示部本体40を寝かす場所を確保しなくてもよい。したがって、テレビの設置場所と組立場所とを接近させること、または一致させることが可能となる。また、表示部本体40を寝かす必要がないため、パネル面を傷つける恐れがない。
なお、図5に示すように、下部パッキンケース18の底部に設けられるミシン目21は、下部パッキンケース18を中央及び左右に3分割し、中央の切片24が切り取られることで開口を形成する構成としてもよい。このような構成とすることで、下部パッキンケース18を表示部本体40から取り除く際の自由度が向上する。つまり、上述の実施形態では、下部パッキンケース18を手前方向(図2中左斜め上方)へ引き抜く構成であったが、例えば下におろさず、そのまま外側(矢印A,B方向)に引き抜くことが可能となる。その結果、薄型画像表示装置50の設置位置の制限を受けず、梱包を解くことができる。
また、本実施形態では、下部パッキンケース18の側面に設けられた側面開口26は、表示部本体40の背面側に位置する側面であった。しかしこれに限らず、表示部本体40の正面側であってもよい。その場合、下部パッキンケース18は、表示部本体40の正面側から手前に引き抜くことになる。例えば、薄型画像表示装置50を設置する場所に配置後、梱包ケース10を開封する場合、下部パッキンケース18を背面側に引きにくい状況があり、その様な状況において効果的である。なお、スタンド43と表示部本体40とのビス固定位置が、下部パッキンケース18に隠れる場合、下部パッキンケース18を取り除いてから、ビス固定をすればよい。そのため、例えば、スタンド43と表示部本体40とを仮止めする手段を設ければよい。また、薄型画像表示装置50が、支柱44を支柱挿入孔に挿入した際に、所望の力で嵌合する構造であれば、仮止め手段を別途用意する必要はない。また、ビス固定用の開口が下部パッキンケース18に設けられてもよい。
また、天パットは、図1に示すように二つのパット20a,20bで構成されていたが、例えば図6に示すように、一体で構成されてもよい。この天パット56は、第1の天パット20aに相当する右天パット部56aと第2の天パット20bに相当する左天パット部56bとが、連結部58で繋がり一体に形成されている。したがって、天パット56は、下部パッキンケース18の底部の両端を支持している。同様に、底パット22も、二つのパット22a,22bで構成されていたが、一体で構成されてもよい。それぞれ二つのパットで構成されていた天パットや底パットを、それぞれ一つのパットとすることで、例えば、梱包ケース10に梱包した際に、表示部本体40の確実な位置決め及び保持が実現できる。
以上、本発明を実施形態をもとに説明した。この実施形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明は、薄型画像表示装置の梱包ケースに広く利用できる。特に、薄型画像表示装置を表示部本体とスタンドとに分離して梱包し、開封後に表示部本体にスタンドを取り付け、薄型画像表示装置を組み上げる製品を梱包する梱包ケースに広く利用できる。
10・・・梱包ケース、 11・・・外装ケース、 16・・・開口、 18・・・下部パッキンケース(下ケース)、 20・・・天パット(支持補助手段)、 20a・・・第1の天パット(支持補助手段)、 20b・・・第2の天パット(支持補助手段)、21・・・ミシン目、 22・・・底パット、 22a・・・第1の底パット、 22b・・・第2の底パット、 23・・・表示部保持孔、 23a・・・第1の表示部保持孔、 23b・・・第2の表示部保持孔、 23c・・・第3の表示部保持孔、 23d・・・第2の表示部保持孔、24・・・切片、 25・・・底面開口、 26・・・側面開口、 27・・・スタンドキット保持孔、 27a・・・第1のスタンドキット保持孔、 27b・・・第2のスタンドキット保持孔、 27c・・・第3のスタンドキット保持孔、 27d・・・第4のスタンドキット保持孔、 40・・・表示部本体、 42・・・スタンドキット収納ケース、 43・・・スタンド、 44・・・支柱、 45・・・ベースプレート、 46・・・ビス、 48・・・スタンドビス孔、 49・・・49本体ビス孔、 50 薄型画像表示装置、 52・・・底面、 54・・・側面、 56・・・天パット(支持補助手段)、 56a 右天パット部、 56b・・・左天パット部、 58・・・連結部。
Claims (7)
- 薄型画像表示装置を表示部本体とスタンドとに分けて収納する梱包ケースであって、
前記表示部本体の底部の両端を保持する底パットと、
前記表示部本体の底部の両端を前記底パットにより保持した状態において、前記底パットを収納可能な下ケースと、
前記下ケースの底部両端に設置し前記下ケースを所定の高さに支持可能な支持補助手段とを有し、
前記底パットは、前記底パットが前記表示部本体の底部の両端を保持した状態において、前記表示部本体の底部に設けられたスタンド挿入孔に前記スタンドの支柱を挿入可能な空間を確保する形状を有し、
前記下ケースは、前記スタンドの前記支柱を前記スタンド挿入孔に挿入可能な開口を形成可能とした分離手段を有する
ことを特徴とする梱包ケース。 - 前記支持補助手段は、該梱包ケースを開封前の状態において、内部で前記表示部本体の上部の両端を保持する二つの天パットであることを特徴とする請求項1に記載の梱包ケース。
- 前記開口は、前記下ケースの底面において、前記表示部本体の底部に設けられた前記スタンド挿入孔に対向する部分に、前記スタンド挿入孔以上の大きさで形成される底面開口と、該底面開口から前記下ケースの広側面に連続して形成されるとともに前記広側面の下部から上部にわたって形成される側面開口と、から構成される
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の梱包ケース。 - 前記分離手段は、前記下ケースを中央及び左右に3分割し、中央の部分が、前記開口を形成することを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の梱包ケース。
- 前記分離手段は、前記下ケースに設けられたミシン目であることを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載の梱包ケース。
- 前記所定の高さは、前記支持補助手段により前記下ケースを支持した状態で、前記支柱を前記スタンド挿入孔に挿入可能とする高さであることを特徴とする請求項1から5までのいずれかに記載の梱包ケース。
- 前記下ケースの高さは、前記支柱が前記表示部本体の底部に固定された際に、前記表示部本体の底部から前記スタンドのベースプレートまでの距離より低いことを特徴とする請求項1から6までのいずれかに記載の梱包ケース。
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JP2006282941A Pending JP2008100702A (ja) | 2006-10-17 | 2006-10-17 | 梱包ケース |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008100702A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012117674A1 (ja) * | 2011-02-28 | 2012-09-07 | パナソニック株式会社 | 梱包箱、緩衝材、表示装置、および表示装置の梱包方法 |
JP2015160618A (ja) * | 2014-02-26 | 2015-09-07 | 三菱電機株式会社 | 表示装置の梱包構造 |
-
2006
- 2006-10-17 JP JP2006282941A patent/JP2008100702A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012117674A1 (ja) * | 2011-02-28 | 2012-09-07 | パナソニック株式会社 | 梱包箱、緩衝材、表示装置、および表示装置の梱包方法 |
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