JP4906163B2 - 合成樹脂パレット - Google Patents

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Description

本発明は、カード形のICタグを取り付け可能な合成樹脂パレットに関する。
図10(A)に示した従来の合成樹脂パレットは、外側面にICタグ取付部を備えている。そのICタグ取付部は、上下方向に延びた1対のタグ貫通突部1,1と、それらの両側に配置されて上下方向に延びた1対の抜け止め突部2,2とを備えてなる。各タグ貫通突部1には、スリット1Sが左右方向に貫通形成され、ここにカード形のICタグ3が挿入される。その挿入過程においてICタグ3は抜け止め突部2を避けるために湾曲形状に弾性変形され、挿入が完了するとICタグ3が弾性復元する。そして、図10(B)に示すように、ICタグ3の中間部がタグ貫通突部1,1に保持されかつ両端部が抜け止め突部2,2に付き合わされた状態になる。なお、この合成樹脂パレットを製造するための成形金型のうちスリット1Sを成形するスリット成形部は、例えば細長い帯板状をなし、合成樹脂パレットを下面側からスリット1S内へと延ばした構造になっている(例えば、特許文献1参照)。
また、別の従来の合成樹脂パレットとして、合成樹脂パレットとは別部品のホルダを備え、そのホルダにICタグを保持させて合成樹脂パレットの上面開口又は下面開口の奥部に装着するものも知られている(例えば、特許文献2,3参照)
特開2004−175420号公報([0013]、第2〜4図、第6図) 特開平9−254983号公報(第2,3図) 特開平11−1230号公報(第6,7図)
しかしながら、上記したホルダを有した従来の合成樹脂パレットは、そのホルダの製造コストが余分にかかる。一方、上記したスリット1Sを有した従来の合成樹脂パレットは、ICタグ取付部が外側面に配置されているので、他の合成樹脂パレットやフォークリフト等との衝突によりICタグ3が損傷する事態が生じ得る。これに対し、スリット1Sを有したICタグ取付部を合成樹脂パレットの上面開口の奥部に配置すると、ICタグ3の取り付けが困難になる。そこで、スリット1Sの開口が上下方向を向くようにICタグ取付部を90度旋回させて上面開口の奥部に配置すると、上記成形金型のスリット成形部を、合成樹脂パレットに対して横方向に進退させる必要が生じ、金型構造が繁雑になって金型製作費が増す。このため、ホルダを廃止しても製造コストを削減することができなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ICタグを合成樹脂パレットの内部に取り付けることができかつ、製造コストを抑えることが可能な合成樹脂パレットの提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る合成樹脂製パレットは、カード形のICタグを取り付け可能な合成樹脂製パレットにおいて、合成樹脂製パレットの上面又は下面に開放し、ICタグを受容可能なタグ受容開口と、タグ受容開口の奥側に形成されてタグ受容開口の開口縁と直交し、ICタグが重ねられる内部側壁と、内部側壁に重ねられたICタグを両側方から挟むと共に、そのICタグの両側縁部を内部側壁との間で挟んでICタグの移動を規制する1対の側縁係合壁と、タグ受容開口と反対側からICタグに対向してそのICタグを上下方向の一方側から位置決め可能な奥側位置決め部と、各側縁係合壁をタグ受容開口より奥側に離して配置しかつ、各側縁係合壁と内部側壁との間の空間をタグ受容開口に向けて開放してなるタグ側縁挿入口と、内部側壁のうちタグ側縁挿入口よりタグ受容開口側の領域で1対の側縁係合壁の間に突出形成されると共に、奥側位置決め部に対して内部側壁の幅方向でずれた位置に配置され、その奥側位置決め部との間でICタグを上下方向で挟んで保持する抜け止め突部とを備えたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の合成樹脂製パレットにおいて、1対の側縁係合壁は、内部側壁から互いに接近する方向に斜めに突出した平板状の縦リブ構造をなしたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1に記載の合成樹脂製パレットにおいて、内部側壁をタグ受容開口の奥側に複数設けて互いに交差させると共に、側縁係合壁を平板状の縦リブ構造にして隣り合った内部側壁間の角部を2分する位置に配置し、それら隣り合った内部側壁の間で側縁係合壁を共有させたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載の合成樹脂製パレットにおいて、タグ受容開口を多角形にすると共に、その多角形に対応させて内部側壁を複数設けて断面多角形の角筒体を構成し、全ての隣り合った内部側壁間の角部を2分するように側縁係合壁を設けたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載の合成樹脂製パレットにおいて、奥側位置決め部は、ICタグの幅方向の中間部に配置され、奥側位置決め部には、内部側壁との間でICタグを挟持可能な浮き上がり防止突部が形成されたところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の合成樹脂パレットにICタグを取り付けるには、ICタグを上下方向で湾曲した形状に弾性変形させてその一端部を、タグ受容開口奥側の内部側壁におけるタグ側縁挿入口と抜け止め突部との間に押し付け、内部側壁を案内にしてタグ側縁挿入口から側縁係合壁と内部側壁との間に挿入する。すると、ICタグは抜け止め突部に摺接して湾曲形状を維持し、ICタグの一端部が奥側位置決め部に当接したところで、ICタグが抜け止め突部を通過して弾性復元する。これにより、ICタグの他端部が抜け止め突部に突き合わされて、ICタグが抜け止めされる。ここで、本発明では、抜け止め突部が、1対の側縁係合壁の間に配置されると共に奥側位置決め部に対して内部側壁の幅方向でずれた位置に配置されているので、これら抜け止め突部と側縁係合壁と奥側位置決め部とが上下方向で干渉することがない。これにより、本発明では、合成樹脂パレットの上下方向に型開きされる成形金型のみで、合成樹脂パレットにおけるICタグの取り付け部分を成形することができる。
このように本発明の合成樹脂パレットによれば、タグ受容開口を通して合成樹脂パレットの内部にICタグを取り付けることができるので、ICタグを他の合成樹脂パレットやフォークリフトとの衝突から保護することが可能になる。また、ホルダを用いないので、そのホルダ分の製造費を抑えることができる。さらには、合成樹脂パレットの上下方向に型開きされる成形金型のみで、合成樹脂パレットにおけるICタグの取り付け部分を成形することができるので、金型製作費も抑えられる。これらにより、合成樹脂パレットの製造コストを抑えることができる。
[請求項2の発明]
1対の側縁係合壁は、内部側壁から直立しかつ途中でICタグ側に直角曲げした断面L字構造にしてもよいし、請求項2の構成のように、内部側壁から互いに接近する方向に斜めに突出した平板状の縦リブ構造にしてもよい。請求項2の構成にすれば、側縁係合壁を断面L字構造にした場合より、側縁係合壁の構造が簡素化されて、製造コストを抑えられる。
[請求項3の発明]
請求項3の構成によれば、複数の内部側壁のうちからICタグを取り付ける内部側壁を選択することができると共に、必要に応じて複数のICタグを取り付けることができ、ICタグの取り付けの自由度が増す。また、隣り合った内部側壁同士の角部に側縁係合壁を設けて、その側縁係合壁を隣り合った内部側壁の間で共有させたので、それら内部側壁毎に1対ずつの側縁係合壁を別々に設けた場合に比べて構造が簡素化される。
[請求項4の発明]
請求項4の構成によれば、角筒体によってICタグが周囲全体を覆われるので、ICタグの保護が厚くなる。
[請求項5の発明]
請求項5の構成によれば、奥側位置決め部に形成した浮き上がり防止突部により、ICタグの幅方向における湾曲変形が抑えられ、ICタグが安定する。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。図1に示した本実施形態の合成樹脂パレット10(以下、単に「パレット10」という)は、平面略正方形のデッキボード11の下面に複数の桁部20を備え、それら桁部20同士の間がフォーク挿入空間14になっている。
なお、パレット10は、合成樹脂を図示しない成形金型で射出成形して製造され、その成形金型は、パレット10の上下方向に型開き可能な構造になっている。そして、以下説明する全ての部位に関しては、成形金型のうち型開き方向に突出又は陥没した凹凸のみによって成形され、その型開き方向と交差する方向に可動する所謂スライドピンは不要な構造になっている。
上記デッキボード11には、その外縁部と縦横の中心線とに沿った部位に、比較的強度が高い上面強化梁12が備えられ、デッキボード11全体で上面強化梁12が「田」の字形状になっている。そして、上面強化梁12に囲まれた四角形の4つの領域がそれぞれ荷受盤13にて塞がれている。また、それら上面強化梁12及び荷受盤13は共にメッシュ構造(桟構造)をなし、そのメッシュ構造の網目は上下に貫通している。
桁部20は、デッキボード11のうち上面強化梁12同士の交差位置に配置されている。即ち、桁部20は、デッキボード11の四隅と、デッキボード11の各外縁部における各中央部と、デッキボード11の平面形状における図心との計9箇所に配置されている。また、縦横の何れかの方向で隣合った桁部20,20の下端部の間にも、上面強化梁12と同様の下面強化梁(図示せず)が差し渡され、その下面強化梁も全体が「田」の字形状になっている。なお、下面強化梁に囲まれた四角形の4つの領域には、荷受盤13に相当する構造体はなく、単なる空間になっている。
図2には、デッキボード11の図心に配置された桁部20が拡大して示されている。以下、特記しない限り、「桁部20」とはデッキボード11の図心の桁部20を指すものとする。その桁部20は、外殻部分に断面略長方形の桁部外殻壁21を有している。桁部外殻壁21を構成する縦横4つの側部壁21Aは、パレット10の縦横4つの外側面と並行になっている。そして、桁部外殻壁21の各側部壁21Aの外面に前記した各上面強化梁12(図1参照)がそれぞれ直交した状態で接続されている。
桁部外殻壁21の上面開口は、複数の上部帯状壁22によって部分的に覆われている。それら各上部帯状壁22は、パレット10の縦横4つの外側面に対して45度の傾斜した方向に延びている。そして、一部の上部帯状壁22が、桁部外殻壁21の上面開口の各角部を跨いで隣り合った側部壁21A,21Aの間に差し渡されている。また、他の一部の上部帯状壁22が互いに接続されて正方形の枠壁22Wを構成し、その枠壁22Wが桁部外殻壁21の上面開口の中央に配置されている。さらに、各側部壁21Aの幅方向の中央からは内側に向かって縦リブ23がそれぞれ突出しており、それら縦リブ23が枠壁22Wを下面側から支持している。なお、縦リブ23は、側部壁21Aの上下方向に全体に亘って延びている。
枠壁22Wの内側の開口は、本発明に係るタグ受容開口30になっている。タグ受容開口30の開口縁からは、断面形状がタグ受容開口30の開口形状と同じ正方形の角筒体31が垂下されている。
なお、枠壁22Wの外縁部と、桁部外殻壁21の各角部の上部帯状壁22における両側縁部からは、下方に向けて補強リブ22Lが垂下されている。また、図5(A)に示すように、桁部外殻壁21の下面開口には、上部帯状壁22と上下方向で重ならない位置に下部帯状壁32が形成され、各下部帯状壁32における側縁部から上方に向けて補強リブ32Lが起立している。
図5(A)及び図6(A)に示すように、角筒体31は、下端部を底壁33によって閉塞され、パレット10全体と略同一の高さになっている。また、角筒体31の4つの側面は、それぞれ本発明に係る内部側壁24によって構成されている。そして、図5(B)及び図6(B)に示すように、4つの内部側壁24のうち何れかの内部側壁24の内面にICタグ90が重ね合わされた状態に取り付けられる。
本実施形態のICタグ90は、図2に全体が示されており、RFID(Radio Frequency Identification)とも呼ばれ、情報と共に電力を無線で受け、それに対して情報を無線返信する。また、ICタグ90は、可撓性に富んだ四角形のフィルム回路基盤91に、例えば、コイルアンテナ92とICチップ93と実装して樹脂フィルム94でラミネートしてなり、全体が縦長のカード形状になっている。内部側壁24は、このICタグ90より縦長かつ若干幅広になっている。
角筒体31の内側角部には、それぞれ側縁係合壁26が設けられている。図4に示すように、側縁係合壁26は、隣り合った内部側壁24,24同士の間の角部を2等分する平板状の縦リブ構造をなしている。また、図5(A)に示すように、各側縁係合壁26の上端部は、タグ受容開口30の開口縁から奥側に離して配置されている。さらに、各側縁係合壁26と内部側壁24との間の空間は、側縁係合壁26の上端部でタグ受容開口30側に向かって開放し、本発明に係るタグ側縁挿入口26Kになっている。そして、ICタグ90の両側縁部が、タグ側縁挿入口26K,26Kから各側縁係合壁26と内部側壁24との間の空間内に挿入される。
内部側壁24のうちタグ側縁挿入口26Kよりタグ受容開口30側の領域には、内部側壁24の幅方向の中央に抜け止め突部25が突出形成されている。抜け止め突部25は、側面形状が略三角形になっており、下方に向かうに従って内部側壁24からの突出量が徐々に増し、下端部には内部側壁24と直交した水平面が備えられている。
内部側壁24には、抜け止め突部25より下側部分を切除して縦溝24Aが形成されている。縦溝24Aは、上端部が抜け止め突部25と同じ幅をなし、下方に向かうに従って徐々に幅が広がっている。また、図6(A)に示すように、底壁33には、縦溝24Aに連通した矩形窓33Aが形成されている。その矩形窓33Aの幅は、縦溝24Aの下端部と同じ幅になっている。
縦溝24Aの下端部における両開口縁には、1対の奥側位置決め部27,27が形成されている。各奥側位置決め部27は、平板状をなして縦溝24Aの両開口縁に沿って延び、奥側位置決め部27の下端部は矩形窓33Aの開口縁における1対の直線部分に接続されている。また、図4に示すように、抜け止め突部25と1対の奥側位置決め部27,27とは、内部側壁24の幅方向で互いにずれた配置になっている。
各奥側位置決め部27の上面は水平面になっており、ここにICタグ90の下端部が当接して位置決めされる。また、各奥側位置決め部27の上面のうち内部側壁24から離れた部分を段付き状に上方に突出させて、本発明に係る浮き上がり防止突部28が形成されている。
本実施形態のパレット10の構成に関する説明は以上である。次に、本実施形態のパレット10の作用効果について説明する。パレット10にICタグ90を取り付けるには、タグ受容開口30内の4つの内部側壁24のうち何れかを選択する。そして、その内部側壁24の上下方向における抜け止め突部25と側縁係合壁26(タグ側縁挿入口26K)との間の領域にICタグ90の下端部を押し付け、このとき抜け止め突部25とICタグ90との干渉を避けるために、ICタグ90を上下方向で湾曲した形状に弾性変形させる。この状態でICタグ90を押し下げると、ICタグ90は内部側壁24に案内されて、タグ側縁挿入口26Kから各側縁係合壁26と内部側壁24との間に挿入されていく。このとき、ICタグ90の幅方向の中間部が抜け止め突部25に摺接し、ICタグ90は湾曲形状に維持される。
図3及び図5(B)に示すように、ICタグ90がタグ受容開口30の奥側に挿入されると、やがてICタグ90の下端部が奥側位置決め部27に当接して位置決めされると共に、ICタグ90の上端部が抜け止め突部25を通過して弾性復元し、その抜け止め突部25に突き合わされた状態になる。これにより、ICタグ90がタグ受容開口30内に抜け止めされる。また、図6(B)に示すように、ICタグ90の下端縁の中間部は、奥側位置決め部27に形成した浮き上がり防止突部28と内部側壁24に挟まれて、内部側壁24から離れる側への変形が防がれる。
以上によりICタグ90の取り付けが完了する。ところで、本実施形態のパレット10では、抜け止め突部25が、1対の側縁係合壁26,26の間に配置されると共に1対の奥側位置決め部27,27に対して内部側壁24の幅方向でずれた位置に配置されているので、これら抜け止め突部25と側縁係合壁26と奥側位置決め部27とが上下方向で干渉することがない。これにより、本実施形態のパレット10は、その上下方向に型開きされる成形金型のみで、パレット10におけるICタグ90の取り付け部分を成形することができる。
このように本実施形態のパレット10によれば、タグ受容開口30を通してパレット10の内部にICタグ90を取り付けることができるので、ICタグ90を他のパレットやフォークリフト等との衝突から保護することが可能になる。また、ホルダを用いないので、そのホルダ分の製造費を抑えることができる。さらには、パレット10の上下方向に型開きされる成形金型のみで、パレット10におけるICタグ90の取り付け部分を成形することができるので、金型製作費も抑えられる。これらにより、パレット10の製造コストを抑えることができる。
また、本実施形態のパレット10では、タグ受容開口30の奥側の複数の内部側壁24からICタグ90の取り付ける内部側壁24を選ぶことができると共に必要に応じて複数のICタグ90を取り付けることができ、ICタグ90の取り付けの自由度が高い。さらに、ICタグ90が角筒体31に収容されて周囲全体を覆われるのでICタグ90の保護が厚くなる。しかも、角筒体31の各角部に側縁係合壁26を設けて、その側縁係合壁26を隣り合った内部側壁24の間で共有させたので、それら内部側壁24毎に1対ずつの側縁係合壁26を別々に設けた場合に比べて構造が簡素化される。また、浮き上がり防止突部28によってICタグ90の幅方向の湾曲変形が防がれ、ICタグ90が安定する。
なお、ICタグ90との間で無線を送受するタグリーダーライター(図示せず)は、そのICタグ90が取り付けられたパレット10の側面に対峙した状態で取り扱われる場合が多く、その側面はパレット10の縦横の何れの側面の場合もあり得る。これに対し、本実施形態では、ICタグ90がパレット10の縦横の側面に対して45度の角度で傾斜した状態に取り付けられるので、タグリーダーライターがパレット10の縦横の何れの側面に対峙した状態で扱われても、そのタグリーダーライターに対してICタグ90が完全に横向きになることがない。即ち、ICタグ90のコイルアンテナ92の軸方向と、タグリーダーライターからの無線の送信方向とが直交することがなくなり、ICタグ90は無線を良好な状態で送受信することができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態では、タグ受容開口30がパレット10の上面に形成されていたが、タグ受容開口は、パレットの下面に形成してもよいし、上面と下面の両方に形成してもよい。
(2)前記実施形態のパレット10は、上面及び下面がメッシュ構造になっていたが、上面及び下面を平板構造にしてもよい。この場合、その平板構造の上面壁及び下面壁にタグ受容開口を貫通形成すればよい。
(3)前記実施形態の角筒体31は断面正方形になっていたが、図7に示すように、角筒体31を断面長方形にして幅が異なる2種類の内部側壁24を設け、2種類のサイズのICタグ90A,90Bをタグ受容開口30内に取り付け可能な構成にしてもよい。
(4)前記実施形態の角筒体31は、断面四角形であったが、本発明に係る角筒体は、断面四角形以外の多角形であってもよい。
(5)前記実施形態の側縁係合壁26は、内部側壁24から互いに接近する方向に斜めに突出した平板状の縦リブ構造であったが、図8に示すように、例えば、角筒体31の4つの内部側壁のうち対向した1対の第1内部側壁24X,24Xのみに抜け止め突部25,25を形成し、残りの1対の第2内部側壁24Y,24Yの両側縁部から第1内部側壁24Xと平行に縦リブ構造の側縁係合壁26Vをそれぞれ突出させて、それら側縁係合壁26Vと各第1内部側壁24Xとの間にICタグ90の両側縁部を挿入してもよい。
(6)また、図9に示した1対の側縁係合壁26W,26Wのように、内部側壁24から直立しかつ途中でICタグ90側に直角曲げした断面L字構造にしてもよい。
本発明の一実施形態に係る合成樹脂パレットの斜視図 合成樹脂パレットにおける桁部の斜視図 合成樹脂パレットにおける桁部の斜視図 合成樹脂パレットにおける桁部の平断面図 合成樹脂パレットにおける桁部の破断斜視図 合成樹脂パレットにおける桁部の破断斜視図 本発明に係る合成樹脂パレットの変形例の断面図 本発明に係る合成樹脂パレットの変形例の断面図 本発明に係る合成樹脂パレットの変形例の断面図 従来の合成樹脂パレットの斜視図
符号の説明
10 パレット
24 内部側壁
24A 縦溝
24X 第1内部側壁
24Y 第2内部側壁
25 抜け止め突部
26,26V,26W 側縁係合壁
26K タグ側縁挿入口
27 奥側位置決め部
28 浮き上がり防止突部
30 タグ受容開口
31 角筒体
90,90A,90B ICタグ

Claims (5)

  1. カード形のICタグを取り付け可能な合成樹脂製パレットにおいて、
    前記合成樹脂製パレットの上面又は下面に開放し、前記ICタグを受容可能なタグ受容開口と、
    前記タグ受容開口の奥側に形成されて前記タグ受容開口の開口縁と直交し、前記ICタグが重ねられる内部側壁と、
    前記内部側壁に重ねられた前記ICタグを両側方から挟むと共に、そのICタグの両側縁部を前記内部側壁との間で挟んで前記ICタグの移動を規制する1対の側縁係合壁と、
    前記タグ受容開口と反対側から前記ICタグに対向してそのICタグを上下方向の一方側から位置決め可能な奥側位置決め部と、
    前記各側縁係合壁を前記タグ受容開口より奥側に離して配置しかつ、前記各側縁係合壁と前記内部側壁との間の空間を前記タグ受容開口に向けて開放してなるタグ側縁挿入口と、
    前記内部側壁のうち前記タグ側縁挿入口より前記タグ受容開口側の領域で前記1対の側縁係合壁の間に突出形成されると共に、前記奥側位置決め部に対して前記内部側壁の幅方向でずれた位置に配置され、その奥側位置決め部との間で前記ICタグを上下方向で挟んで保持する抜け止め突部とを備えたことを特徴とする合成樹脂製パレット。
  2. 前記1対の側縁係合壁は、前記内部側壁から互いに接近する方向に斜めに突出した平板状の縦リブ構造をなしたことを特徴とする請求項1に記載の合成樹脂製パレット。
  3. 前記内部側壁を前記タグ受容開口の奥側に複数設けて互いに交差させると共に、前記側縁係合壁を平板状の縦リブ構造にして隣り合った前記内部側壁間の角部を2分する位置に配置し、それら隣り合った前記内部側壁の間で前記側縁係合壁を共有させたことを特徴とする請求項1に記載の合成樹脂製パレット。
  4. 前記タグ受容開口を多角形にすると共に、その多角形に対応させて前記内部側壁を複数設けて断面多角形の角筒体を構成し、全ての隣り合った前記内部側壁間の角部を2分するように前記側縁係合壁を設けたことを特徴とする請求項3に記載の合成樹脂製パレット。
  5. 前記奥側位置決め部は、前記ICタグの幅方向の中間部に配置され、前記奥側位置決め部には、前記内部側壁との間で前記ICタグを挟持可能な浮き上がり防止突部が形成されたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の合成樹脂製パレット。
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