JP2008293719A - ゲル状電解質二次電池 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ゲル状電解質二次電池は、正極と結着剤を含む負極合剤を含有する負極とゲル状の非水電解質とを備えたゲル状電解質電池である。結着剤が、ポリフッ化ビニリデンとポリアクリロニトリル又はスチレンブタジエンゴムとを含む。ゲル状の非水電解質が、マトリクス高分子を含有し、マトリクス高分子が、ポリフッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体、ポリフッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとモノクロロトリフルオロエチレンとの共重合体、又はポリフッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとモノメチルマレイン酸エステルとの共重合体を含む。
【選択図】なし
Description
図1は、本発明のゲル状電解質二次電池の一実施形態であって、ラミネート型二次電池の一例を示す分解斜視図である。
同図に示すように、この二次電池は、負極端子11と正極端子12が取り付けられた電池素子20をフィルム状の外装部材30の内部に封入して構成されている。負極端子11及び正極端子12は、外装部材30の内部から外部に向かって、例えば同一方向にそれぞれ導出されている。負極端子11及び正極端子12は、例えばアルミニウム(Al)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)又はステンレス(SUS)などの金属材料によりそれぞれ構成される。
外装部材30と負極端子11及び正極端子12との間には、外気の侵入を防止するための密着フィルム31が挿入されている。密着フィルム31は、負極端子11及び正極端子12に対して密着性を有する材料により構成され、例えば負極端子11及び正極端子12が上述した金属材料から構成される場合には、ポリエチレン、ポリプロピレン、変性ポリエチレン又は変性ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂により構成されることが好ましい。
ここで、外装部材の一般的な構成は、外装層/金属箔/シーラント層の積層構造で表すことができ(但し、外装層及びシーラント層は複数層で構成されることがある。)、上記の例では、ナイロンフィルムが外装層、アルミニウム箔が金属箔、ポリエチレンフィルムがシーラント層に相当する。
なお、金属箔としては、耐透湿性のバリア膜として機能すれば十分であり、アルミニウム箔のみならず、ステンレス箔、ニッケル箔及びメッキを施した鉄箔などを使用することができるが、薄く軽量で加工性に優れるアルミニウム箔を好適に用いることができる。
ここで、負極21は、例えば対向する一対の面を有する負極集電体21Aの両面又は片面に負極合剤層21Bが設けられた構造を有している。負極集電体21Aには、長手方向における一方の端部に負極合剤層21Bが設けられず露出している部分があり、この露出部分に負極端子11が取り付けられている。
負極集電体21Aは、例えば銅箔、ニッケル箔又はステンレス箔などの金属箔により構成される。
上述のポリフッ化ビニリデンとしては、例えば固有粘度が1.5〜10.0dl/gのものなどを使用することが好ましいが、これに限定されるものではない。また、上述のポリアクリロニトリルとしては、例えば分子内にアルコール性水酸基、カルボキシル基、またはニトリル基などの官能基を有するポリアクリロニトリルが好ましいが、これに限定されるものではない。
なお、ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニリデントリフルオライド等を混合して用いてもよい。
一方、正極22は、負極21と同様に、例えば対向する一対の面を有する正極集電体22Aの両面又は片面に正極合剤層22Bが被覆された構造を有している。正極集電体22Aには、長手方向における一方の端部に正極合剤層22Bが被覆されずに露出している部分があり、この露出部分に正極端子12が取り付けられている。
正極集電体22Aは、例えばアルミニウム箔などの金属箔により構成される。
ここで、正極活物質、導電剤及び結着剤は均一に分散していればよく、その混合比は問わない。
(式中、M1は、コバルト(Co)、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、ホウ素(B)、チタン(Ti)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、鉄(Fe)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、ジルコニウム(Zr)、モリブデン(Mo)、スズ(Sn)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)及びタングステン(W)からなる群のうちの少なくとも1種を表す。f、g、h、j及びkは、0.8≦f≦1.2、0<g<0.5、0≦h≦0.5、g+h<1、−0.1≦j≦0.2、0≦k≦0.1の範囲内の値である。なお、リチウムの組成は充放電の状態によって異なり、fの値は完全放電状態における値を表している。)
(式中、M2は、コバルト(Co)、マンガン(Mn)、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、ホウ素(B)、チタン(Ti)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、鉄(Fe)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、モリブデン(Mo)、スズ(Sn)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)及びタングステン(W)からなる群のうちの少なくとも1種を表す。m、n、p及びqは、0.8≦m≦1.2、0.005≦n≦0.5、−0.1≦p≦0.2、0≦q≦0.1の範囲内の値である。なお、リチウムの組成は充放電の状態によって異なり、mの値は完全放電状態における値を表している。)
(式中、M3は、ニッケル(Ni)、マンガン(Mn)、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、ホウ素(B)、チタン(Ti)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、鉄(Fe)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、モリブデン(Mo)、スズ(Sn)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)及びタングステン(W)からなる群のうちの少なくとも1種を表す。r、s、t及びuは、0.8≦r≦1.2、0≦s<0.5、−0.1≦t≦0.2、0≦u≦0.1の範囲内の値である。なお、リチウムの組成は充放電の状態によって異なり、rの値は完全放電状態における値を表している。)
(式中、M4は、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、ホウ素(B)、チタン(Ti)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、鉄(Fe)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、モリブデン(Mo)、スズ(Sn)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)及びタングステン(W)からなる群のうちの少なくとも1種を表す。v、w、xおよびyは、0.9≦v≦1.1、0≦w≦0.6、3.7≦x≦4.1、0≦y≦0.1の範囲内の値である。なお、リチウムの組成は充放電の状態によって異なり、vの値は完全放電状態における値を表している。)
(式中、M5は、コバルト(Co)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、ホウ素(B)、チタン(Ti)、バナジウム(V)、ニオブ(Nb)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、モリブデン(Mo)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、タングステン(W)及びジルコニウム(Zr)からなる群のうちの少なくとも1種を表す。zは、0.9≦z≦1.1の範囲内の値である。なお、リチウムの組成は充放電の状態によって異なり、zの値は完全放電状態における値を表している。)
ゲル状非水電解質層23を形成するゲル状の非水電解質は、非水電解液をマトリクス高分子でゲル化して成る。
ゲル状の非水電解質は、非水電解液が、マトリクス高分子に含浸ないしは保持されるようになっている。かかるマトリクス高分子の膨潤やゲル化ないしは非流動化により、得られる電池で非水電解質の漏液が起こるのを効果的に抑制することができる。
非水電解液としてはリチウムイオン二次電池に一般的に使用されるものを用いることができる。このような非水電解液としては、非水溶媒に電解質塩を溶解させたものを用いることができる。
リチウム塩を溶解する濃度として、上記非水溶媒に対して0.4mol/kg以上、2.0mol/kg以下の範囲であることが好ましい。
酸化安定性の観点からLiPF6、LiBF4を用いることが望ましい。中でも、LiPF6は高いイオン伝導性を得ることができると共に、サイクル特性を向上させることができるので好ましい。
具体的には、ポリフッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体や、ポリフッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとモノクロロトリフルオロエチレンとの共重合体、ポリフッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとモノメチルマレイン酸エステルとの共重合体などを挙げることができる。
このようなポリマーは、1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。
また、セパレータ24は、例えばポリプロピレン若しくはポリエチレンなどのポリオレフィン系の有機樹脂から成る多孔質膜、又はセラミック製の不織布などの無機材料から成る多孔質膜など、イオン透過度が大きく、所定の機械的強度を有する絶縁性の薄膜から構成されており、これら2種以上の多孔質膜を積層した構造としてもよい。特に、ポリオレフィン系の多孔質膜を含むものは、負極21と正極22との分離性に優れ、内部短絡や開回路電圧の低下をいっそう低減できるので好適である。
上記ラミネート型二次電池は、以下のようにして製造することができる。
まず、負極21を作製する。例えば粒子状の負極活物質を用いる場合には、負極活物質と上述した結着剤と必要に応じて導電剤を混合して負極合剤を調製し、N‐メチル‐2‐ピロリドンなどの分散媒に分散させて負極合剤スラリーを作製する。
次いで、この負極合剤スラリーを負極集電体21Aに塗布し乾燥させ、圧縮成型して負極合剤層21Bを形成する。
例えば、完成された電池素子を外装部材で包装するのではなく、負極21及び正極22の上、又はセパレータ24に上述したポリフッ化ビニリデン等のマトリクス高分子のモノマー又はポリマーを塗布して巻回して巻回電極体を作製し、外装部材30の内部に収納した後に上述した非水電解液を注入するようにしてゲル状非水電解質層23を形成してもよい。但し、外装部材30の内部でモノマーを重合させるようにした方がゲル状非水電解質層23とセパレータ24との接合性が向上し、内部抵抗を低くすることができるので好ましい。また、外装部材30の内部に非水電解液を注入してゲル状の非水電解質を形成するようにした方が、少ない工程で簡単に製造することができるので好ましい。
<負極の作製>
まず、負極活物質として天然黒鉛99.0重量部と、結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVdF)(固有粘度:約2dl/g)を0.050重量部、及びポリアクリロニトリル(PAN)(カルボキシル基を含むPAN系樹脂)を0.950重量部とを均質に混合し、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)を添加して、負極合剤スラリーを得た。
次いで、得られた負極合剤スラリーを、厚み12μmの銅箔より成る負極集電体の両面に均一に塗布し、乾燥し、ロールプレスにより圧縮成形して、負極合剤層(厚み:100μm、結着剤含有量:1%)を形成し、幅44mmに切り出して、負極を作製した。その後、負極にニッケルより成る負極端子を取り付けた。
次に、正極活物質としてコバルト酸リチウム(LiCoO2)を90重量部と、導電剤としてカーボンブラックを4重量部と、結着剤としてポリフッ化ビニリデン(PVdF)(固有粘度:約2dl/g)を6重量部とを均質に混合し、NMPを添加して、正極合剤スラリーを得た。次いで、得られた正極合剤スラリーを、厚み15μmのアルミニウム箔より成る正極集電体の両面に均一に塗布し、乾燥し、ロールプレス機で圧縮成形して、正極合剤層(厚み:105μm)を形成し、幅42.5mmに切り出して、正極を作製した。その後、正極にアルミニウムより成る正極端子を取り付けた。
エチレンカーボネート(EC):プロピレンカーボネート(PC)=4:6(重量比)の割合で混合して得られた非水溶媒に、電解質塩としての六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)を1mol/kgとなるように溶解させて、電解液を作製した。
マトリクス高分子としてヘキサフルオロプロピレンとポリフッ化ビニリデンの共重合体(ヘキサフルオロプロピレン含有量:7%)を用い、マトリクス高分子:電解液=1:6(重量比)の割合で混合し、溶剤としてジメチルカーボネート(DMC)を用いてゾル状の非水電解質を作製した。
得られたゾル状の非水電解質を、得られた負極及び正極の両面に均一に塗布し、溶剤を揮発させて、負極及び正極にゲル状の非水電解質層(厚み:5μm)を形成した。
このゲル状の非水電解質層を形成した負極及び正極を、厚み12μmの多孔質ポリエチレンから成るセパレータを介して積層し、巻回して電池素子を作製し、外装部材であるアルミニウムラミネートフィルムによってこれを包装して、本例のゲル状電解質二次電池を得た。
なお、一対の正極及び負極当たりの完全充填状態(標準の充電器で充電して使用する際の満充電状態)における開回路電圧が4.20Vになるように調整した。また、標準充電とは、23℃において、所定の電圧、電流1Cで充電時間の総計が2.5時間に達するまでの定電流定電圧充電のことを言う。更に、1Cとは、電池の定格容量を1時間で放電させる電流値のことであり、0.2C、0.5C、2Cとは電池の定格容量をそれぞれ5時間、2時間、30分間で放電させる電流値のことである。
負極の結着剤におけるPVdFとPANの配合割合を表1に示すように変えたこと以外は、実施例1−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表1に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として天然黒鉛98.0重量部と、結着剤としてPVdFを0.100重量部、及びPANを1.900重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用いたこと以外は、実施例1−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を得た。
負極の結着剤におけるPVdFとPANの配合割合を表2に示すように変えたこと以外は、実施例2−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表2に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として天然黒鉛96.5重量部と、結着剤としてPVdFを0.175重量部、及びPANを3.325重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用いたこと以外は、実施例1−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を得た。
負極の結着剤におけるPVdFとPANの配合割合を表3に示すように変えたこと以外は、実施例3−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表3に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として天然黒鉛95.0重量部と、結着剤としてPVdFを0.250重量部、及びPANを4.750重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用いたこと以外は、実施例1−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を得た。
負極の結着剤におけるPVdFとPANの配合割合を表4に示すように変えたこと以外は、実施例4−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表4に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として天然黒鉛93.5重量部と、結着剤としてPVdFを0.325重量部、及びPANを6.175重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用いたこと以外は、実施例1−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を得た。
負極の結着剤におけるPVdFとPANの配合割合を表5に示すように変えたこと以外は、実施例5−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表5に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として天然黒鉛92.0重量部と、結着剤としてPVdFを0.400重量部、及びPANを7.600重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用いたこと以外は、実施例1−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を得た。
負極の結着剤におけるPVdFとPANの配合割合を表6に示すように変えたこと以外は、実施例6−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表6に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として人造黒鉛99.0重量部と、結着剤としてPVdFを0.050重量部、及びPANを0.950重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用いたこと以外は、実施例1−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を得た。
負極の結着剤におけるPVdFとPANの配合割合を表7に示すように変えたこと以外は、実施例7−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表7に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として人造黒鉛98.0重量部と、結着剤としてPVdFを0.100重量部、及びPANを1.900重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用いたこと以外は、実施例1−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を得た。
負極の結着剤におけるPVdFとPANの配合割合を表8に示すように変えたこと以外は、実施例8−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表8に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として人造黒鉛97.5重量部と、結着剤としてPVdFを0.125重量部、及びPANを2.375重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用いたこと以外は、実施例1−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を得た。
負極の結着剤におけるPVdFとPANの配合割合を表9に示すように変えたこと以外は、実施例9−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表9に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として人造黒鉛96.0重量部と、結着剤としてPVdFを0.200重量部、及びPANを3.800重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用いたこと以外は、実施例1−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を得た。
負極の結着剤におけるPVdFとPANの配合割合を表10に示すように変えたこと以外は、実施例10−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表10に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として人造黒鉛94.5重量部と、結着剤としてPVdFを0.275重量部、及びPANを5.225重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用いたこと以外は、実施例1−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を得た。
負極の結着剤におけるPVdFとPANの配合割合を表11に示すように変えたこと以外は、実施例11−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表11に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として人造黒鉛92.0重量部と、結着剤としてPVdFを0.400重量部、及びPANを7.600重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用いたこと以外は、実施例1−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を得た。
負極の結着剤におけるPVdFとPANの配合割合を表12に示すように変えたこと以外は、実施例12−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表12に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として天然黒鉛99.0重量部と、結着剤としてPVdFを0.200重量部、及びPANを0.800重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用い、更に、ゲル状の非水電解質の作製に当たり、EC:PC=4:6(重量比)の割合で混合して得られた非水溶媒に、電解質塩としてのLiPF6を1mol/kgとなるように溶解させて、電解液を作製し、マトリクス高分子としてヘキサフルオロプロピレンとモノクロロトリフルオロエチレンとポリフッ化ビニリデンの共重合体(ヘキサフルオロプロピレン及びモノクロロトリフルオロエチレン合計含有量:7%)を用い、マトリクス高分子:電解液=1:6(重量比)の割合で混合し、溶剤としてDMCを用いて得られたゾル状の非水電解質を用いたこと以外は、実施例1−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を作製した。
負極の結着剤におけるPVdFとPANの配合割合を表13に示すように変えたこと以外は、実施例13−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表13に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として天然黒鉛98.0重量部と、結着剤としてPVdFを0.400重量部、及びPANを1.600重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用いたこと以外は、実施例13−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を作製した。
負極の結着剤におけるPVdFとPANの配合割合を表14に示すように変えたこと以外は、実施例14−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表14に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として天然黒鉛96.5重量部と、結着剤としてPVdFを0.700重量部、及びPANを2.800重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用いたこと以外は、実施例13−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を作製した。
負極の結着剤におけるPVdFとPANの配合割合を表15に示すように変えたこと以外は、実施例15−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表15に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として天然黒鉛95.0重量部と、結着剤としてPVdFを1.000重量部、及びPANを4.000重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用いたこと以外は、実施例13−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を作製した。
負極の結着剤におけるPVdFとPANの配合割合を表16に示すように変えたこと以外は、実施例16−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表16に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として天然黒鉛93.5重量部と、結着剤としてPVdFを1.300重量部、及びPANを5.200重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用いたこと以外は、実施例13−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を作製した。
負極の結着剤におけるPVdFとPANの配合割合を表17に示すように変えたこと以外は、実施例17−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表17に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として天然黒鉛92.0重量部と、結着剤としてPVdFを1.600重量部、及びPANを6.400重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用いたこと以外は、実施例13−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を作製した。
負極の結着剤におけるPVdFとPANの配合割合を表18に示すように変えたこと以外は、実施例18−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表18に示す。
ゲル状の非水電解質の作製に当たり、EC:PC=4:6(重量比)の割合で混合して得られた非水溶媒に、電解質塩としてのLiPF6を1mol/kgとなるように溶解させて、電解液を作製し、マトリクス高分子としてヘキサフルオロプロピレンとモノメチルマレイン酸エステルとポリフッ化ビニリデンの共重合体(ヘキサフルオロプロピレン及びモノメチルマレイン酸エステル合計含有量:7%)を用い、マトリクス高分子:電解液=1:6(重量比)の割合で混合し、溶剤としてDMCを用いて得られたゾル状の非水電解質を用いたこと以外は、実施例13−1〜実施例13−3、比較例13−1及び比較例13−2のそれぞれと同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を作製した。上記各例の仕様を表19に示す。
ゲル状の非水電解質の作製に当たり、EC:PC=4:6(重量比)の割合で混合して得られた非水溶媒に、電解質塩としてのLiPF6を1mol/kgとなるように溶解させて、電解液を作製し、マトリクス高分子としてヘキサフルオロプロピレンとモノメチルマレイン酸エステルとポリフッ化ビニリデンの共重合体(ヘキサフルオロプロピレン及びモノメチルマレイン酸エステル合計含有量:7%)を用い、マトリクス高分子:電解液=1:6(重量比)の割合で混合し、溶剤としてDMCを用いて得られたゾル状の非水電解質を用いたこと以外は、実施例14−1〜実施例14−3、比較例14−1及び比較例14−2のそれぞれと同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を作製した。上記各例の仕様を表20に示す。
ゲル状の非水電解質の作製に当たり、EC:PC=4:6(重量比)の割合で混合して得られた非水溶媒に、電解質塩としてのLiPF6を1mol/kgとなるように溶解させて、電解液を作製し、マトリクス高分子としてヘキサフルオロプロピレンとモノメチルマレイン酸エステルとポリフッ化ビニリデンの共重合体(ヘキサフルオロプロピレン及びモノメチルマレイン酸エステル合計含有量:7%)を用い、マトリクス高分子:電解液=1:6(重量比)の割合で混合し、溶剤としてDMCを用いて得られたゾル状の非水電解質を用いたこと以外は、実施例15−1〜実施例15−3、比較例15−1及び比較例15−2のそれぞれと同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を作製した。上記各例の仕様を表21に示す。
ゲル状の非水電解質の作製に当たり、EC:PC=4:6(重量比)の割合で混合して得られた非水溶媒に、電解質塩としてのLiPF6を1mol/kgとなるように溶解させて、電解液を作製し、マトリクス高分子としてヘキサフルオロプロピレンとモノメチルマレイン酸エステルとポリフッ化ビニリデンの共重合体(ヘキサフルオロプロピレン及びモノメチルマレイン酸エステル合計含有量:7%)を用い、マトリクス高分子:電解液=1:6(重量比)の割合で混合し、溶剤としてDMCを用いて得られたゾル状の非水電解質を用いたこと以外は、実施例16−1〜実施例16−3、比較例16−1及び比較例16−2のそれぞれと同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を作製した。上記各例の仕様を表22に示す。
ゲル状の非水電解質の作製に当たり、EC:PC=4:6(重量比)の割合で混合して得られた非水溶媒に、電解質塩としてのLiPF6を1mol/kgとなるように溶解させて、電解液を作製し、マトリクス高分子としてヘキサフルオロプロピレンとモノメチルマレイン酸エステルとポリフッ化ビニリデンの共重合体(ヘキサフルオロプロピレン及びモノメチルマレイン酸エステル合計含有量:7%)を用い、マトリクス高分子:電解液=1:6(重量比)の割合で混合し、溶剤としてDMCを用いて得られたゾル状の非水電解質を用いたこと以外は、実施例17−1〜実施例17−3、比較例17−1及び比較例17−2のそれぞれと同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を作製した。上記各例の仕様を表23に示す。
ゲル状の非水電解質の作製に当たり、EC:PC=4:6(重量比)の割合で混合して得られた非水溶媒に、電解質塩としてのLiPF6を1mol/kgとなるように溶解させて、電解液を作製し、マトリクス高分子としてヘキサフルオロプロピレンとモノメチルマレイン酸エステルとポリフッ化ビニリデンの共重合体(ヘキサフルオロプロピレン及びモノメチルマレイン酸エステル合計含有量:7%)を用い、マトリクス高分子:電解液=1:6(重量比)の割合で混合し、溶剤としてDMCを用いて得られたゾル状の非水電解質を用いたこと以外は、実施例18−1〜実施例18−3、比較例18−1及び比較例18−2のそれぞれと同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を作製した。上記各例の仕様を表24に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として人造黒鉛99.0重量部と、結着剤としてPVdFを0.200重量部、及びPANを0.800重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用い、更に、ゲル状の非水電解質の作製に当たり、EC:PC=4:6(重量比)の割合で混合して得られた非水溶媒に、電解質塩としてのLiPF6を1mol/kgとなるように溶解させて、電解液を作製し、マトリクス高分子としてヘキサフルオロプロピレンとモノクロロトリフルオロエチレンとポリフッ化ビニリデンの共重合体(ヘキサフルオロプロピレン及びモノクロロトリフルオロエチレン合計含有量:7%)を用い、マトリクス高分子:電解液=1:6(重量比)の割合で混合し、溶剤としてDMCを用いて得られたゾル状の非水電解質を用いたこと以外は、実施例13−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を作製した。
負極の結着剤におけるPVdFとPANの配合割合を表25に示すように変えたこと以外は、実施例25−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表25に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として人造黒鉛98.0重量部と、結着剤としてPVdFを0.400重量部、及びPANを1.600重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用いたこと以外は、実施例25−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を作製した。
負極の結着剤におけるPVdFとPANの配合割合を表26に示すように変えたこと以外は、実施例26−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表26に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として人造黒鉛97.5重量部と、結着剤としてPVdFを0.500重量部、及びPANを2.000重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用いたこと以外は、実施例25−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を作製した。
負極の結着剤におけるPVdFとPANの配合割合を表27に示すように変えたこと以外は、実施例27−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表27に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として人造黒鉛96.0重量部と、結着剤としてPVdFを0.800重量部、及びPANを3.200重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用いたこと以外は、実施例25−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を作製した。
負極の結着剤におけるPVdFとPANの配合割合を表28に示すように変えたこと以外は、実施例28−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表28に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として人造黒鉛94.5重量部と、結着剤としてPVdFを1.100重量部、及びPANを4.400重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用いたこと以外は、実施例25−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を作製した。
負極の結着剤におけるPVdFとPANの配合割合を表29に示すように変えたこと以外は、実施例29−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表29に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として人造黒鉛92.0重量部と、結着剤としてPVdFを1.600重量部、及びPANを6.400重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用いたこと以外は、実施例25−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を作製した。
負極の結着剤におけるPVdFとPANの配合割合を表30に示すように変えたこと以外は、実施例30−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表30に示す。
ゲル状の非水電解質の作製に当たり、EC:PC=4:6(重量比)の割合で混合して得られた非水溶媒に、電解質塩としてのLiPF6を1mol/kgとなるように溶解させて、電解液を作製し、マトリクス高分子としてヘキサフルオロプロピレンとモノメチルマレイン酸エステルとポリフッ化ビニリデンの共重合体(ヘキサフルオロプロピレン及びモノメチルマレイン酸エステル合計含有量:7%)を用い、マトリクス高分子:電解液=1:6(重量比)の割合で混合し、溶剤としてDMCを用いて得られたゾル状の非水電解質を用いたこと以外は、実施例25−1〜実施例25−3、比較例25−1及び比較例25−2のそれぞれと同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を作製した。上記各例の仕様を表31に示す。
ゲル状の非水電解質の作製に当たり、EC:PC=4:6(重量比)の割合で混合して得られた非水溶媒に、電解質塩としてのLiPF6を1mol/kgとなるように溶解させて、電解液を作製し、マトリクス高分子としてヘキサフルオロプロピレンとモノメチルマレイン酸エステルとポリフッ化ビニリデンの共重合体(ヘキサフルオロプロピレン及びモノメチルマレイン酸エステル合計含有量:7%)を用い、マトリクス高分子:電解液=1:6(重量比)の割合で混合し、溶剤としてDMCを用いて得られたゾル状の非水電解質を用いたこと以外は、実施例26−1〜実施例26−3、比較例26−1及び比較例26−2のそれぞれと同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を作製した。上記各例の仕様を表32に示す。
ゲル状の非水電解質の作製に当たり、EC:PC=4:6(重量比)の割合で混合して得られた非水溶媒に、電解質塩としてのLiPF6を1mol/kgとなるように溶解させて、電解液を作製し、マトリクス高分子としてヘキサフルオロプロピレンとモノメチルマレイン酸エステルとポリフッ化ビニリデンの共重合体(ヘキサフルオロプロピレン及びモノメチルマレイン酸エステル合計含有量:7%)を用い、マトリクス高分子:電解液=1:6(重量比)の割合で混合し、溶剤としてDMCを用いて得られたゾル状の非水電解質を用いたこと以外は、実施例27−1〜実施例27−3、比較例27−1及び比較例27−2のそれぞれと同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を作製した。上記各例の仕様を表33に示す。
ゲル状の非水電解質の作製に当たり、EC:PC=4:6(重量比)の割合で混合して得られた非水溶媒に、電解質塩としてのLiPF6を1mol/kgとなるように溶解させて、電解液を作製し、マトリクス高分子としてヘキサフルオロプロピレンとモノメチルマレイン酸エステルとポリフッ化ビニリデンの共重合体(ヘキサフルオロプロピレン及びモノメチルマレイン酸エステル合計含有量:7%)を用い、マトリクス高分子:電解液=1:6(重量比)の割合で混合し、溶剤としてDMCを用いて得られたゾル状の非水電解質を用いたこと以外は、実施例28−1〜実施例28−3、比較例28−1及び比較例28−2のそれぞれと同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を作製した。上記各例の仕様を表34に示す。
ゲル状の非水電解質の作製に当たり、EC:PC=4:6(重量比)の割合で混合して得られた非水溶媒に、電解質塩としてのLiPF6を1mol/kgとなるように溶解させて、電解液を作製し、マトリクス高分子としてヘキサフルオロプロピレンとモノメチルマレイン酸エステルとポリフッ化ビニリデンの共重合体(ヘキサフルオロプロピレン及びモノメチルマレイン酸エステル合計含有量:7%)を用い、マトリクス高分子:電解液=1:6(重量比)の割合で混合し、溶剤としてDMCを用いて得られたゾル状の非水電解質を用いたこと以外は、実施例29−1〜実施例29−3、比較例29−1及び比較例29−2のそれぞれと同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を作製した。上記各例の仕様を表35に示す。
ゲル状の非水電解質の作製に当たり、EC:PC=4:6(重量比)の割合で混合して得られた非水溶媒に、電解質塩としてのLiPF6を1mol/kgとなるように溶解させて、電解液を作製し、マトリクス高分子としてヘキサフルオロプロピレンとモノメチルマレイン酸エステルとポリフッ化ビニリデンの共重合体(ヘキサフルオロプロピレン及びモノメチルマレイン酸エステル合計含有量:7%)を用い、マトリクス高分子:電解液=1:6(重量比)の割合で混合し、溶剤としてDMCを用いて得られたゾル状の非水電解質を用いたこと以外は、実施例30−1〜実施例30−3、比較例30−1及び比較例30−2のそれぞれと同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を作製した。上記各例の仕様を表36に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として天然黒鉛99.0重量部と、結着剤としてPVdFを0.10重量部、及びスチレンブタジエンゴム(SBR)を0.90重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用いたこと以外は、実施例1−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を得た。
負極の結着剤におけるPVdFとSBRの配合割合を表37に示すように変えたこと以外は、実施例37−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表37に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として天然黒鉛98.0重量部と、結着剤としてPVdFを0.20重量部、及びSRBを1.80重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用いたこと以外は、実施例37−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を得た。
負極の結着剤におけるPVdFとSBRの配合割合を表38に示すように変えたこと以外は、実施例38−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表38に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として天然黒鉛96.5重量部と、結着剤としてPVdFを0.35重量部、及びSRBを3.15重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用いたこと以外は、実施例37−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を得た。
負極の結着剤におけるPVdFとSBRの配合割合を表39に示すように変えたこと以外は、実施例39−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表39に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として天然黒鉛95.0重量部と、結着剤としてPVdFを0.50重量部、及びSBRを4.50重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用いたこと以外は、実施例37−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を得た。
負極の結着剤におけるPVdFとSBRの配合割合を表40に示すように変えたこと以外は、実施例40−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表40に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として天然黒鉛93.5重量部と、結着剤としてPVdFを0.65重量部、及びSBRを5.85重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用いたこと以外は、実施例37−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を得た。
負極の結着剤におけるPVdFとSBRの配合割合を表41に示すように変えたこと以外は、実施例41−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表41に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として天然黒鉛92.0重量部と、結着剤としてPVdFを0.80重量部、及びSBRを7.20重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用いたこと以外は、実施例37−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を得た。
負極の結着剤におけるPVdFとSBRの配合割合を表42に示すように変えたこと以外は、実施例42−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表42に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として人造黒鉛99.0重量部と、結着剤としてPVdFを0.10重量部、及びSBRを0.90重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用いたこと以外は、実施例37−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を得た。
負極の結着剤におけるPVdFとSBRの配合割合を表43に示すように変えたこと以外は、実施例43−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表43に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として人造黒鉛98.0重量部と、結着剤としてPVdFを0.20重量部、及びSBRを1.80重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用いたこと以外は、実施例37−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を得た。
負極の結着剤におけるPVdFとSBRの配合割合を表44に示すように変えたこと以外は、実施例44−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表44に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として人造黒鉛97.5重量部と、結着剤としてPVdFを0.25重量部、及びSBRを2.25重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用いたこと以外は、実施例37−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を得た。
負極の結着剤におけるPVdFとSBRの配合割合を表45に示すように変えたこと以外は、実施例45−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表45に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として人造黒鉛96.0重量部と、結着剤としてPVdFを0.40重量部、及びSBRを3.60重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用いたこと以外は、実施例37−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を得た。
負極の結着剤におけるPVdFとSBRの配合割合を表46に示すように変えたこと以外は、実施例46−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表46に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として人造黒鉛94.5重量部と、結着剤としてPVdFを0.55重量部、及びSBRを4.95重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用いたこと以外は、実施例37−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を得た。
負極の結着剤におけるPVdFとSBRの配合割合を表47に示すように変えたこと以外は、実施例47−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表47に示す。
負極の作製に当たり、負極活物質として人造黒鉛92.0重量部と、結着剤としてPVdFを0.80重量部、及びSBRを7.20重量部とを均質に混合し、NMPを添加して得られた負極合剤スラリーを用いたこと以外は、実施例37−1と同様の操作を繰り返し、本例のゲル状電解質二次電池を得た。
負極の結着剤におけるPVdFとSBRの配合割合を表48に示すように変えたこと以外は、実施例48−1と同様の操作を繰り返し、各例のゲル状電解質二次電池を得た。上記各例の仕様を表48に示す。
上記各例のゲル状電解質二次電池のサンプルを以下の測定法で評価した。なお、サンプルは各試験、各水準において5個ずつ測定を行い、その平均をとって評価した。また、各例のゲル状電解質二次電池のサンプルの実測容量は785〜841mAhであったので、定格容量を800mAhとした。定格容量が800mAhの場合、0.2C=160mA、1C=800mA、2C=1.6Aとなる。
組立直後の初回充電は、0.15C(=120mA)、4.2Vの所定の満充電電圧まで定電流定電圧充電を行った。充電終了は12時間又は電流値が0.002C(=1.6mA)まで減衰するかのいずれか早い方とし、その電気量を充電容量とした。初回放電は0.2Cで3Vまで定電流放電を行い、その電気量を電池容量として評価した。得られた結果を表1〜48に併記する。
室温での2Cの放電容量と、0.2Cの放電容量とを測定し、次の式[1]から負荷特性値を算出した。得られた結果を表1〜48に併記する。
負荷特性(%)=(2C放電容量)/(0.2C放電容量)×100(%)…[1]
所定の電圧4.2Vで、1Cの定電流定電圧充電を行うとともに、1Cの定電流条件で放電を行い、放電カットオフ2.5Vで充放電試験を繰り返した。
このサイクル毎に得られた放電容量の経時変化を測定し、次の式[2]からサイクル特性値を算出した。得られた結果を表1〜48に併記する。この値が90%以上である場合を良品とした。
サイクル特性(%)=(200サイクル目の放電容量)/(5サイクル目の放電容量)×100(%)…[2]
200サイクル後の電池を所定の標準充電でその電池の設計仕様の電圧(4.20V)まで満充電し、200サイクル後の電池厚み増加量を測定した。得られた結果を表1〜36に併記する。
電池容量が高く、負荷特性及びサイクル特性に優れるという観点からは、PVdFとPANの合計含有量が2.0〜6.5%であることが好ましく、PVdF:PAN=5〜95:95〜5(重量比)であることが好ましい。
例えば、負極結着剤量が1.0%未満の場合、負極合剤層強度が弱く、サイクル中に合剤層が剥がれ、サイクル劣化を引き起こしてしまうことがある。一方、負極結着剤量が8.0%を超える場合、容量低下や負荷特性の劣化、サイクル劣化を引き起こしてしまうことがある。
また、サイクル後の厚み増加量の低減という観点からは、PVdFとPANの合計含有量が2.0〜6.5%であることが好ましく、PVdF:PAN=5〜50:95〜50(重量比)であることが好ましい。
PANのみの場合には、負極とゲル状の非水電解質との親和性が低下したため、サイクル特性が低下した。また、リチウムの析出により、サイクル後の厚み増加量も増加した。
PVdFのみの場合には、サイクル中に電極の膨潤が起こり、サイクル特性が低下した。また、サイクル後の厚み増加量も大きく増加した。
電池容量が高く、負荷特性及びサイクル特性に優れるという観点からは、PVdFとSBRの合計含有量が2.5〜6.5%であることが好ましく、PVdF:SBR=90〜30:10〜70(重量比)であることが好ましい。
例えば、負極結着剤量が1.0%未満の場合、負極合剤層強度が弱く、サイクル中に合剤層が剥がれ、サイクル劣化を引き起こしてしまうことがある。一方、負極結着剤量が8.0%を超える場合、電池反応に必要な活性種が結着剤によって、反応面積を低下させるため、容量低下や負荷特性の劣化、サイクル劣化を引き起こしてしまうことがある。
SBRのみの場合には、負極とゲル状の非水電解質との親和性が低下したため、サイクル特性が低下した。また、リチウムの析出により、サイクル後の厚み増加量も大きく増加した。
PVdFのみの場合には、サイクル中に電極の膨潤が起こり、サイクル特性が低下した。
例えば、上記の実施形態では、負極21及び正極22を積層して巻回した電池素子20を備える場合について説明したが、一対の正極と負極とを積層した平板状の電池素子、又は複数の正極と負極とを積層した積層型の電池素子を備える場合についても、本発明を適用することができる。
また、上記の実施形態では、フィルム状の外装部材30を用いる場合について説明したが、外装部材に缶を用いたいわゆる円筒型、角型、コイン型、ボタン型などの他の形状を有する電池についても同様に本発明を適用することができる。更に、二次電池に限らず一次電池についても適用可能である。
Claims (4)
- 正極と、結着剤を含む負極合剤を含有する負極と、ゲル状の非水電解質と、を備えたゲル状電解質二次電池であって、
上記結着剤が、ポリフッ化ビニリデンと、
ポリアクリロニトリル又はスチレンブタジエンゴムと、
を含む、
ことを特徴とするゲル状電解質二次電池。 - 上記ゲル状の非水電解質が、マトリクス高分子を含有し、
上記マトリクス高分子が、ポリフッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体、ポリフッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとモノクロロトリフルオロエチレンとの共重合体、及びポリフッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとモノメチルマレイン酸エステルとの共重合体から成る群より選ばれた少なくとも1種のものを含む、ことを特徴とする請求項1に記載のゲル状電解質二次電池。 - 上記結着剤が、ポリフッ化ビニリデンとポリアクリロニトリルとを含み、
上記ポリフッ化ビニリデン及び上記ポリアクリロニトリルの合計含有量が、上記負極合剤の全含有量を基準として2.0〜6.5%であり、
上記ポリフッ化ビニリデンと上記ポリアクリロニトリルとの比が、重量比で5〜95:95〜5である、ことを特徴とする請求項1に記載のゲル状電解質二次電池。 - 上記結着剤が、ポリフッ化ビニリデンとスチレンブタジエンゴムとを含み、
上記ポリフッ化ビニリデン及び上記スチレンブタジエンゴムの合計含有量が、上記負極合剤の全含有量を基準として2.5〜6.5%であり、
上記ポリフッ化ビニリデンと上記スチレンブタジエンゴムとの比が、重量比で90〜30:10〜70である、ことを特徴とする請求項1に記載のゲル状電解質二次電池。
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