JP2008223160A - ポリオレフィン系繊維用処理剤、ポリオレフィン系繊維の処理方法及び親水性ポリオレフィン系繊維 - Google Patents

ポリオレフィン系繊維用処理剤、ポリオレフィン系繊維の処理方法及び親水性ポリオレフィン系繊維 Download PDF

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Abstract

【課題】ポリオレフィン系繊維に優れた制電性及び風合いを付与でき、しかも優れた透水性、耐久親水性及びリウェット防止性を同時に付与できる処理剤、該処理剤を用いるポリオレフィン系繊維の処理方法及び該処理方法によって得られる親水性ポリオレフィン系繊維を提供する。
【解決手段】ポリオレフィン系繊維用の処理剤として、特定の脂肪族エステル化合物と特定のポリオキシアルキレン誘導体と特定の非イオン界面活性剤とを所定割合で含有するものを用いた。
【選択図】なし

Description

本発明は、ポリオレフィン系繊維用処理剤(以下、単に処理剤という)、ポリオレフィン系繊維の処理方法(以下、単に処理方法という)及び親水性ポリオレフィン系繊維に関し、更に詳しくは、ポリオレフィン系繊維に対して優れた親水性を付与する処理剤、該処理剤を用いるポリオレフィン系繊維の処理方法及び該処理方法によって得られる親水性ポリオレフィン系繊維に関する。
ポリオレフィン系繊維はその優れた物性、加工性及び経済性等から多岐にわたり利用されているが、もともと疎水性であるため、紙おむつや生理ナプキン等の親水性が求められる分野で用いる場合には、処理剤による親水化処理がなされている。従来、ポリオレフィン系繊維に親水性を付与する処理剤として、1)第2級脂肪族アルコールのエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイド付加物と、オクタデカン酸エステルのエチレンオキサイドの付加物とを含有するもの(例えば、特許文献1参照)、2)ポリエーテル化合物と、ポリエーテル変性シリコーンとを含有するもの(例えば、特許文献2及び3参照)、3)ポリエーテル化合物と、ポリグリセリン脂肪族エステルとを含有するもの(例えば、特許文献4参照)等が提案されている。
しかし、前記のような従来の処理剤には、これらにより親水化処理したポリオレフィン系繊維に求められるところの制電性、風合い、透水性、耐久親水性及びリウェット防止性のなかで、制電性及び風合いについては相応に満足できるものがあるものの、透水性、耐久親水性及びリウェット防止性についてはこれらの全てを同時に満足する上で未だ不充分という問題がある。
特開平8−302568号公報 特開平9−296373号公報 特開平10−5275号公報 特開2001−89976号公報
本発明が解決しようとする課題は、ポリオレフィン系繊維に優れた制電性及び風合いを付与でき、しかも優れた透水性、耐久親水性及びリウェット防止性を同時に付与できる処理剤、該処理剤を用いる処理方法及び該処理方法によって得られる親水性ポリオレフィン系繊維を提供する処にある。
本発明者らは、前記の課題を解決するべく研究した結果、処理剤として、特定の脂肪族エステル化合物と特定のポリオキシアルキレン誘導体と特定の非イオン界面活性剤とを所定割合で含有するものを用いるのが正しく好適であることを見出した。
すなわち本発明は、下記のA成分、B成分及びC成分を含有して成る処理剤であって、A成分を全体の30〜88質量%、B成分を全体の10〜60質量%及びC成分を全体の2〜40質量%の割合で含有し、且つこれらの3成分を合計で全体の60質量%以上となるよう含有して成ることを特徴とする処理剤に係る。
A成分:下記の化1で示される脂肪族エステル化合物、下記の化2で示される脂肪族エステル化合物及び下記の化3で示される脂肪族エステル化合物から選ばれる一つまたは二つ以上
Figure 2008223160
Figure 2008223160
Figure 2008223160
化1、化2及び化3において、
,R,R:炭素数5〜25の脂肪族炭化水素基又は炭素数5〜25の脂肪族アシル基
,R,R,R:炭素数5〜25の脂肪族アシル基
:炭素数1〜8のアルキレン基又は炭素数2〜8のアルケニレン基
,A,A,A,A,A:合計1〜30個のオキシエチレン単位及び/又はオキシプロピレン単位で構成された(ポリ)オキシアルキレン基を有する(ポリ)アルキレングリコールから全ての水酸基を除いた残基
B成分:下記の化4で示されるポリオキシアルキレン誘導体
Figure 2008223160
化4において、
:水素原子,炭素数1〜6の脂肪族炭化水素基又は炭素数1〜6の脂肪族アシル基
:合計30〜300個のオキシエチレン単位及び/又はオキシプロピレン単位で構成されたポリオキシアルキレン基を有するポリアルキレングリコールから全ての水酸基を除いた残基
C成分:下記の化5で示される非イオン界面活性剤
Figure 2008223160
化5において、
10:炭素数7〜25の脂肪族炭化水素基又は炭素数7〜25の脂肪族アシル基
:合計1〜30個のオキシエチレン単位及び/又はオキシプロピレン単位で構成された(ポリ)オキシアルキレン基を有する(ポリ)アルキレングリコールから全ての水酸基を除いた残基
また本発明は、前記した本発明に係る処理剤をポリオレフィン系繊維に対し該処理剤として0.05〜3質量%となるように付着させることを特徴とするポリオレフィン系繊維の処理方法に係る。
更に本発明は、前記した本発明に係る処理方法によって得られる親水性ポリオレフィン系繊維に係る。
先ず、本発明に係る処理剤について説明する。本発明に係る処理剤は、A成分、B成分及びC成分を含有するものである。
本発明に係る処理剤に供するA成分は、1)化1で示される脂肪族エステル化合物、2)化2で示される脂肪族エステル化合物、3)化3で示される脂肪族エステル化合物、又は4)これらの任意の混合物である。
化1で示される脂肪族エステル化合物において、化1中のRは炭素数5〜25の脂肪族炭化水素基又は炭素数5〜25の脂肪族アシル基である。かかる炭素数5〜25の脂肪族炭化水素基としては、1)ペンチル基、ヘキシル基、2−メチル−ペンチル基、ヘプチル基、1−メチルヘキシル基、3−メチルヘキシル基、4−メチルヘキシル基、5−メチルヘキシル基、1−エチルペンチル基、1−(n−プロピル)ブチル基、1,1−ジメチルペンチル基、1,4−ジメチルペンチル基、1,1−ジエチルプロピル基、1,3,3−トリメチルブチル基、1−エチル−2,2−ジメチルプロピル基、1−イソプロピル−1,2−ジメチルプロピル基、オクチル基、イソオクチル基、1−メチルヘプチル基、5−メチルヘプチル基、1−エチルヘキシル基、2−エチルヘキシル基、1−プロピルペンチル基、2−プロピルペンチル基、1,1−ジメチルヘキシル基、1,4−ジメチルヘキシル基、1,5−ジメチルヘキシル基、1−エチル−1−メチルペンチル基、1−エチル−4−メチルペンチル基、1,1,4−トリメチルペンチル基、2,4,4−トリメチルペンチル基、2−エチル−ヘキシル基、2−プロピル−ヘプチル基、ノニル基、1−メチルオクチル基、6−メチルオクチル基、1−エチルヘプチル基、1−(n−ブチル)ペンチル基、4−メチル−1−(n−プロピル)ペンチル基、1,5,5−トリメチルヘキシル基、1,1,5−トリメチルヘキシル基、デシル基、1−メチルノニル基、1−エチルオクチル基、1−(n−ブチル)ヘキシル基、1,1−ジメチルオクチル基、3,7−ジメチルオクチル基、ウンデシル基、1−メチルデシル基、1−エチルノニル基、ドデシル基、2−ブチル−オクチル基、1−メチルウンデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、2−ペンチル−ノニル基、1−メチルトリデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、2−ヘキシル−デシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、2−ヘプチル−ウンデシル基、ノナデシル基、イコシル基、ヘンイコシル基、2−オクチル−トリデシル基、ドコシル基、2−ノニル−トリデシル基、トリコシル基、2−デシル−テトラデシル基、テトラコシル基、ペンタコシル基等の炭素数5〜25のアルキル基、2)ペンテニル基、ヘキセニル基、ヘプテニル基、1−メチル−2−ヘプテニル基、オクテニル基、3,7−ジメチル−6−オクテニル基、2,7−オクタジエニル基、1,1−ジ(2−プロペニル)エチル基、ノネニル基、2,6−ノナジエニル基、デセニル基、3,7−ジメチル−2,6−オクタジエニル基、ウンデセニル基、2,4−ウンデカジエニル基、ドデセニル基、テトラデセニル基、3,7,11−トリメチル−2,6,10−ドデカトリエニル基、1,5,9−トリメチル−1−ビニル−4,8−デカジエニル基、3,7,11,15−テトラメチル−2−ヘキサデセニル基、ウンデセニル基、オクタデセニル基、9c,12c−オクタデカジエニル基、9c,12c,15c−オクタデカトリエニル基、イコセニル基、5,8,11,14−イコサテトラエニル基、ドコセニル基、3,7,11,15−テトラメチル−2,6,10,14−ヘキサドデカテトラエニル基等の炭素数5〜25のアルケニル基が挙げられる。また炭素数5〜25の脂肪族アシル基としては、1)ペンタノイル基、ヘキサノイル基、ヘプタノイル基、オクタノイル基、ノナノイル基、デカノイル基、ウンデカノイル基、ドデカノイル基、トリデカノイル基、テトラデカノイル基、ペンタデカノイル基、ヘキサデカノイル基、ヘプタデカノイル基、オクタデカノイル基、ノナデカノイル基、イコサノイル基、ヘンイコサノイル基、ドコサノイル基、トリコサノイル基、テトラコサノイル基、ペンタコサノイル基等の炭素数5〜25のアルカノイル基、2)ペンテノイル基、ヘキセノイル基、ヘプテノイル基、オクテノイル基、ノネノイル基、デセノイル基、ウンデセノイル基、ドデセノイル基、トリデセノイル基、テトラデセノイル基、ペンタデセノイル基、ヘキサデセノイル基、ヘプタデセノイル基、オクタデセノイル基、ノナデセノイル基、イコセノイル基、ヘンイコセノイル基、ドコセノイル基、トリコセノイル基、テトラコセノイル基、ペンタコセノイル基等の炭素数5〜25のアルケノイル基が挙げられる。なかでもRとしては、炭素数7〜23の脂肪族炭化水素基、炭素数7〜23の脂肪族アシル基が好ましい。
化1で示される脂肪族エステル化合物において、化1中のRは炭素数5〜25の脂肪族アシル基である。これについては、Rについて前記したことと同じである。
化1で示される脂肪族エステル化合物において、化1中のAは、合計1〜30個のオキシエチレン単位及び/又はオキシプロピレン単位で構成された(ポリ)オキシアルキレン基を有する(ポリ)アルキレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である。Aを形成することとなる(ポリ)アルキレングリコール中の(ポリ)オキシアルキレン基は、オキシエチレン単位及び/又はオキシプロピレン単位の単独重合系又は共重合系であり、共重合系において結合様式はブロック型でもランダム型でもよい。したがってAとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリ(オキシエチレン=オキシプロピレン)等の(ポリ)アルキレングリコールから全ての水酸基を除いた残基が挙げられるが、なかでも合計3〜15個のオキシエチレン単位及び/又はオキシプロピレン単位で構成された(ポリ)オキシアルキレン基を有する(ポリ)アルキレングリコールから全ての水酸基を除いた残基が好ましい。
以上説明した化1で示される脂肪族エステル化合物は、公知の方法により得ることができる。例えば、酸又はアルカリ触媒存在下で、脂肪族アルコール又は脂肪酸にアルキレンオキシドを付加重合させ、得られた付加重合物に更に脂肪酸を反応させることにより得ることができる。
化2で示される脂肪族エステル化合物において、化2中のR及びRは炭素数5〜25の脂肪族炭化水素基又は炭素数5〜25の脂肪族アシル基である。これらは、Rについて前記したことと同じである。
化2で示される脂肪族エステル化合物において、化2中のRは炭素数1〜8のアルキレン基又は炭素数2〜8のアルケニレン基である。Rとしては、1)メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基、ヘプチレン基、オクチレン基等の炭素数1〜8のアルキレン基、2)エテニレン基、プロペニレン基、ブテニレン基、ペンテニレン基、ヘキセニレン基、ヘプテニレン基、オクテニレン基等の炭素数2〜8のアルケニレン基が挙げられるが、なかでも炭素数2〜6のアルキレン基、炭素数2〜6のアルケニレン基が好ましい。
化2で示される脂肪族エステル化合物において、化2中のA及びAは、合計1〜30個のオキシエチレン単位及び/又はオキシプロピレン単位で構成された(ポリ)オキシアルキレン基を有する(ポリ)アルキレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である。これらは、Aについて前記したことと同じである。
化2で示される脂肪族エステル化合物は、公知の方法により得ることができる。例えば、酸又はアルカリ触媒存在下で、脂肪族アルコール又は脂肪酸にアルキレンオキシドを付加重合させ、得られた付加重合物に更に脂肪族二塩基酸を反応させることにより得ることができる。
化3で示される脂肪族エステル化合物において、化3中のR、R及びRは炭素数5〜25の脂肪族アシル基である。これらは、Rについて前記したことと同じである。
化3で示される脂肪族エステル化合物において、化3中のA、A及びAは、合計1〜30個のオキシエチレン単位及び/又はオキシプロピレン単位で構成された(ポリ)オキシアルキレン基を有する(ポリ)アルキレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である。これらは、Aについて前記したことと同じである。
化3で示される脂肪族エステル化合物は、公知の方法により得ることができる。例えば、酸又はアルカリ触媒存在下で、グリセリンにアルキレンオキシドを付加重合させ、得られた付加重合物である(ポリ)エーテル化合物に更に脂肪酸を反応させることにより得ることができる。
本発明に係る処理剤に供するB成分は、化4で示されるポリオキシアルキレン誘導体である。化4で示されるポリオキシアルキレン誘導体において、化4中のRは、水素原子、炭素数1〜6の脂肪族炭化水素基又は炭素数1〜6の脂肪族アシル基である。かかる炭素数1〜6の脂肪族炭化水素基としては、1)メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、s−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基等の炭素数1〜6のアルキル基、2)エテニル基、プロペニル基、イソプロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、イソブテニル基、t−ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基等の炭素数2〜6のアルケニル基が挙げられる。また炭素数1〜6の脂肪族アシル基としては、1)メタノイル基、エタノイル基、プロパノイル基、ブタノイル基、ペンタノイル基、ヘキサノイル基等の炭素数1〜6のアルカノイル基、2)エテノイル基、プロペノイル基、イソプロペノイル基、1−ブテノイル基、2−ブテノイル基、イソブテノイル基、t−ブテノイル基、ペンテノイル基、ヘキセノイル基等のアルケノイル基が挙げられる。なかでもRとしては、水素原子、炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基、炭素数1〜4の脂肪族アシル基が好ましい。
化4で示されるポリオキシアルキレン誘導体において、化4中のAは、合計30〜300個のオキシエチレン単位及び/又はオキシプロピレン単位で構成されたポリオキシアルキレン基を有するポリアルキレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である。Aを形成することとなるポリアルキレングリコール中のポリオキシアルキレン基は、オキシエチレン単位及び/又はオキシプロピレン単位の単独重合系又は共重合系であり、共重合系において結合様式はブロック型でもランダム型でもよい。したがってAとしては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレンポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコールから全ての水酸基を除いた残基が挙げられるが、なかでも合計40〜150個のオキシエチレン単位及び/又はオキシプロピレン単位から構成されたポリオキシアルキレン基を有するポリアルキレングリコールから全ての水酸基を除いた残基が好ましい。
化4で示されるポリオキシアルキレン誘導体は、公知の方法により得ることができる。例えば、酸又はアルカリ触媒存在下で、脂肪族アルコール又は脂肪酸にアルキレンオキシドを付加重合させることにより得ることができる。
本発明に係る処理剤に供するC成分は、化5で示される非イオン界面活性剤である。化5で示される非イオン界面活性剤において、化5中のR10は炭素数7〜25の脂肪族炭化水素基又は炭素数7〜25の脂肪族アシル基である。かかる炭素数7〜25の脂肪族炭化水素基としては、1)1−イソプロピル−1,2−ジメチルプロピル基、ヘプチル基、オクチル基、イソオクチル基、1−メチルヘプチル基、5−メチルヘプチル基、1−エチルヘキシル基、2−エチルヘキシル基、1−プロピルペンチル基、2−プロピルペンチル基、1,1−ジメチルヘキシル基、1,4−ジメチルヘキシル基、1,5−ジメチルヘキシル基、1−エチル−1−メチルペンチル基、1−エチル−4−メチルペンチル基、1,1,4−トリメチルペンチル基、2,4,4−トリメチルペンチル基、2−エチル−ヘキシル基、2−プロピル−ヘプチル基、ノニル基、1−メチルオクチル基、6−メチルオクチル基、1−エチルヘプチル基、1−(n−ブチル)ペンチル基、4−メチル−1−(n−プロピル)ペンチル基、1,5,5−トリメチルヘキシル基、1,1,5−トリメチルヘキシル基、デシル基、1−メチルノニル基、1−エチルオクチル基、1−(n−ブチル)ヘキシル基、1,1−ジメチルオクチル基、3,7−ジメチルオクチル基、ウンデシル基、1−メチルデシル基、1−エチルノニル基、ドデシル基、2−ブチル−オクチル基、1−メチルウンデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、2−ペンチル−ノニル基、1−メチルトリデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、2−ヘキシル−デシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、2−ヘプチル−ウンデシル基、ノナデシル基、イコシル基、ヘンイコシル基、2−オクチル−トリデシル基、ドコシル基、2−ノニル−トリデシル基、トリコシル基、2−デシル−テトラデシル基、テトラコシル基等の炭素数7〜25のアルキル基、2)ヘプテニル基、オクテニル基、3,7−ジメチル−6−オクテニル基、2,7−オクタジエニル基、1,1−ジ(2−プロペニル)エチル基、ノネニル基、2,6−ノナジエニル基、デセニル基、3,7−ジメチル−2,6−オクタジエニル基、ウンデセニル基、2,4−ウンデカジエニル基、ドデセニル基、テトラデセニル基、3,7,11−トリメチル−2,6,10−ドデカトリエニル基、1,5,9−トリメチル−1−ビニル−4,8−デカジエニル基、3,7,11,15−テトラメチル−2−ヘキサデセニル基、ウンデセニル基、オクタデセニル基、9c,12c−オクタデカジエニル基、9c,12c,15c−オクタデカトリエニル基、イコセニル基、5,8,11,14−イコサテトラエニル基、ドコセニル基、3,7,11,15−テトラメチル−2,6,10,14−ヘキサドデカテトラエニル基等の炭素数7〜25のアルケニル基が挙げられる。また炭素数7〜25の脂肪族アシル基としては、1)ヘプタノイル基、オクタノイル基、ノナノイル基、デカノイル基、ウンデカノイル基、ドデカノイル基、トリデカノイル基、テトラデカノイル基、ペンタデカノイル基、ヘキサデカノイル基、ヘプタデカノイル基、オクタデカノイル基、ノナデカノイル基、イコサノイル基、ヘンイコサノイル基、ドコサノイル基、トリコサノイル基、テトラコサノイル基等の炭素数7〜25のアルカノイル基、2)ヘプテノイル基、オクテノイル基、ノネノイル基、デセノイル基、ウンデセノイル基、ドデセノイル基、トリデセノイル基、テトラデセノイル基、ペンタデセノイル基、ヘキサデセノイル基、ヘプタデセノイル基、オクタデセノイル基、ノナデセノイル基、イコセノイル基、ヘンイコセノイル基、ドコセノイル基、トリコセノイル基、テトラコセノイル基等の炭素数7〜25のアルケノイル基が挙げられる。なかでもR10としては、炭素数9〜23の脂肪族炭化水素基、炭素数9〜23の脂肪族アシル基が好ましい。
化5で示される非イオン界面活性剤において、化5中のAは、合計1〜30個のオキシエチレン単位及び/又はオキシプロピレン単位で構成された(ポリ)オキシアルキレン基を有する(ポリ)アルキレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である。これは、Aについて前記したことと同じである。
化5で示される非イオン界面活性剤は、公知の方法により得ることができる。例えば、酸又はアルカリ触媒存在下で、脂肪族アルコール又は脂肪酸にアルキレンオキシドを付加重合させることにより得ることができる。
本発明に係る処理剤は、以上説明したA成分の脂肪族エステル化合物とB成分のポリオキシアルキレン誘導体とC成分の非イオン界面活性剤とを特定の割合で含有しており、A成分を全体の30〜88質量%、B成分を全体の10〜60質量%及びC成分を全体の2〜40質量%の割合で含有し、且つこれらの3成分を合計で全体の60質量%以上、好ましくは100質量%となるよう含有して成るものである。
本発明に係る処理剤は、更に下記のD成分を含有することができる。
D成分:スルホン酸塩型アニオン界面活性剤、硫酸塩型アニオン界面活性剤、リン酸塩型アニオン界面活性剤及びカルボン酸塩型アニオン界面活性剤から選ばれる一つ又は二つ以上
前記のスルホン酸塩型アニオン界面活性剤としては、ヘプチルスルホン酸ナトリウム塩、2−エチルヘキシルスルホン酸ナトリウム塩、オクチルスルホン酸ナトリウム塩、ノニルスルホン酸ナトリウム塩、デシルスルホン酸ナトリウム塩、ウンデシルスルホン酸ナトリウム塩、ドデシルスルホン酸ナトリウム塩、トリデシルスルホン酸ナトリウム塩、デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、ウンデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、トリデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、テトラデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、ペンタデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、ヘキサデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、ヘキサデシルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム塩、スルホコハク酸ジ−2−エチルヘキシルナトリウム塩、スルホコハク酸ジ−2−エチルヘキシルカリウム塩、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム塩、ジオクチルスルホコハク酸カリウム塩、スルホコハク酸ジドデシルナトリウム塩、スルホコハク酸ジドデシルカリウム塩、スルホコハク酸ジヘキサデシルナトリウム塩、スルホコハク酸ジヘキサデシルカリウム塩等が挙げられる。また前記の硫酸塩型アニオン界面活性剤としては、4−メチルペンチル硫酸ナトリウム塩、オクチル硫酸ナトリウム塩、オクチル硫酸カリウム塩、2−エチルヘキシル硫酸ナトリウム塩、イソノニル硫酸ナトリウム塩、デシル硫酸ナトリウム塩、デシル硫酸カリウム塩、1−メチルノニル硫酸ナトリウム塩、イソデシル硫酸ナトリウム塩、ドデシル硫酸ナトリウム塩、ドデシル硫酸カリウム塩、2−ブチルオクチル硫酸ナトリウム塩、テトラデシル硫酸ナトリウム塩、ペンタデシル硫酸ナトリウム塩、ペンタデシル硫酸カリウム塩、ヘキサデシル硫酸ナトリウム塩、ヘキサデシル硫酸カリウム塩、ヘプタデシル硫酸ナトリウム塩、3,9−ジエチルトリデカン−6−イル硫酸ナトリウム塩、オクタデシル硫酸ナトリウム塩、オクタデシル硫酸カリウム塩、ポリオキシエチレンドデシル硫酸ナトリウム塩、ポリオキシエチレンドデシル硫酸トリエタノールアミン塩、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル硫酸ナトリウム塩、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル硫酸カリウム塩、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル硫酸アンモニウム塩、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウム塩、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸カリウム塩、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸アンモニウム塩等が挙げられる。更に前記のリン酸塩型アニオン界面活性剤としては、オクチルリン酸カリウム塩、ノニルリン酸カリウム塩、ノニルリン酸二カリウム塩、デシルリン酸ナトリウム塩、イソデシルリン酸二カリウム塩、ドデシルリン酸カリウム塩、ドデシルリン酸二カリウム塩、ドデシルリン酸ナトリウム塩、ドデシルリン酸二ナトリウム塩、イソブチルオクチルリン酸ナトリウム塩、ペンタデシルリン酸二カリウム塩、ヘキサデシルリン酸カリウム塩、ヘキサデシルリン酸二カリウム塩、ビス−(2−エチルヘキシル)リン酸カリウム塩、ビス−(2−エチルヘキシル)リン酸ナトリウム塩、ジオクチルリン酸カリウム塩、ジオクチルリン酸ナトリウム塩、ジイソノニルリン酸ナトリウム塩、ジドデシルリン酸カリウム塩、ジイソトリデシルリン酸カリウム塩、ジヘキサデシルリン酸カリウム塩、ジオクタデシルリン酸ナトリウム塩、ジオクタデシルリン酸二ナトリウム塩等が挙げられる。更にまた前記のカルボン酸塩型アニオン界面活性剤としては、ヘプタン酸ナトリウム塩、ヘプタン酸カリウム塩、オクタン酸ナトリウム塩、オクタン酸カリウム塩、2−エチルヘキサン酸ナトリウム塩、イソオクタン酸カリウム塩、ノナン酸ナトリウム塩、ノナン酸ナトリウム塩、3,5,5−トリメチルヘキサン酸ナトリウム塩、デカン酸ナトリウム塩、ウンデカン酸ナトリウム塩、ドデカン酸ナトリウム塩、ドデカン酸カリウム塩、テトラデカン酸ナトリウム塩、テトラデカン酸カリウム塩、テトラデカン酸リチウム塩、テトラデセン酸ナトリウム塩、テトラデセン酸カリウム塩、ペンタデカン酸ナトリウム塩、ペンタデカン酸カリウム塩、ペンタデカン酸リチウム塩、ヘキサデカン酸ナトリウム塩、ヘキサデカン酸カリウム塩、ヘキサデカン酸リチウム塩、2−ヘキシルデカン酸ナトリウム塩、2−ヘキサデカン酸カリウム塩、ヘプタデカン酸ナトリウム塩、ヘプタデカン酸カリウム塩、オクタデカン酸ナトリウム塩、オクタデカン酸カリウム塩、オクタデカン酸リチウム塩、オクタデカ−9,12−ジエン酸ナトリウム塩、9,11−オクタデカジエン酸ナトリウム塩、オクタデセン酸ナトリウム塩、オクタデセン酸カリウム塩、ドデセニルコハク酸カリウム塩等が挙げられる。
D成分を含有する場合、本発明に係る処理剤は、A成分を全体の40〜70質量%、B成分を全体の25〜50質量%、C成分を全体の2〜12質量%及びD成分を全体の0.1〜20質量%、好ましくは0.5〜10質量%の割合で含有し、且つこれらの4成分を合計で全体の70質量%以上、好ましくは100質量%となるよう含有して成るものである。
本発明に係る処理剤は、合目的的に他の成分、例えば上記以外の界面活性剤、親水性付与剤、潤滑剤、潤滑補助剤、酸化防止剤、耐熱向上剤、油膜強化剤、防腐剤、消泡剤、湿潤剤等を併用することもできるが、その併用量は可及的に少量とすることが好ましい。
次に、本発明に係る処理方法について説明する。本発明の処理方法は、以上説明したような本発明に係る処理剤を、ポリオレフィン系繊維に対し、該処理剤として0.05〜3質量%となるように付着させる方法である。
本発明に係る処理剤をポリオレフィン系繊維に付着させる手順は特に限定されない。通常は本発明に係る処理剤を水性液とし、該水性液をポリオレフィン系繊維に付着させるが、場合によっては、処理剤の各成分を一つずつ個別に付着させて全体で本発明に係る処理剤の構成に見合うように付着させることもできる。本発明に係る処理方法では、本発明に係る処理剤を繊維ウェブ製造前のポリオレフィン系繊維の単繊維に付着させることもできるし、繊維ウェブや不織布とした後に付着させることもできる。また必要に応じて繊維ウェブや不織布の表裏に付着量の差をつけることもできる。
本発明に係る処理剤をポリオレフィン系繊維の単繊維に付着させる方法としては、浸漬法、スプレー法、ローラー給油法、又は計量ポンプを用いたガイド給油法等、それ自体は公知の給油法を適用できる。ポリオレフィン系繊維より製造された繊維ウェブや不織布に付着させる方法としては、浸漬法、噴霧法、又はロールコーター、グラビアコーター、ダイコーター、又はカーテンコーター等、これもまたそれ自体は公知の給油法や塗工法を適用できる。
本発明に係る処理剤をポリオレフィン系繊維に付着させるときは、本発明に係る処理剤を水性溶媒で希釈して濃度0.5〜20質量%、好ましくは1.0〜10質量%の水性液として使用することが好ましく、該水性液をポリオレフィン系繊維に対し処理剤として0.05〜3質量%、好ましくは0.1〜1.0質量%となるように付着させる。
最後に、本発明に係る親水性ポリオレフィン系繊維について説明する。本発明に係る親水性ポリオレフィン系繊維は、以上説明したような本発明に係る処理方法によって得られるものである。
本発明に係る親水性ポリオレフィン系繊維に供するポリオレフィン系繊維としては、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリブテン繊維等のポリオレフィン系繊維、芯鞘構造の複合繊維であって芯、鞘部のいずれか又は両者がポリオレフィン系繊維である複合繊維、例えば鞘部がポリエチレン繊維であるポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維、ポリエチレン/ポリエステル複合繊維等が挙げられる。またポリオレフィン系繊維には通常の円形繊維のみでなく、捲縮繊維、異形繊維等の特殊形態の繊維も含まれ、ウェブや不織布の形態であってもよい。更に表面層をポリオレフィン系繊維からなるウェブとし表面層以外をポリオレフィン系繊維以外の材質にした不織布形態であってもよい。ポリオレフィン系繊維の形態としては、繊維ウェブや不織布製造前のポリオレフィン系繊維の単繊維、繊維ウェブ及び不織布の形態が挙げられる。
ウェブや不織不の製造方法としては、公知の製造方法が利用できる。ウェブ形成方法としては、湿式抄紙法、短繊維をカード機等でウェブ化するカーディング法やエアレイド法等の乾式法、スパンボンド法、メルトブロー法、フラッシュ紡糸法等の紡糸直結法が挙げられ、また不織不の製造方法としては、ケミカルボンド法、サーマルボンド法、ニードルパンチ法、スパンレース法、スパンボンド法、メルトブロー法等が挙げられる。特にスパンボンド法においては、紡糸工程にて本発明に係る処理剤を付着させることにより、処理剤の付着と不織布の製造とが同時にできるという利点がある。
以上説明した本発明には、ポリオレフィン系繊維に優れた制電性及び風合いを付与でき、しかも優れた透水性、耐久親水性及びリウェット防止性を同時に付与できるという効果がある。
以下、本発明の構成及び効果をより具体的にするため、実施例等を挙げるが、本発明がこれらの実施例に限定されるというものではない。尚、以下の実施例及び比較例においては、別に記載しない限り、部は質量部を、また%は質量%を意味する。
試験区分1
・化1で示される脂肪族エステル化合物(A−1)の合成
1−ヘキサデカノール242g(1モル)及び触媒として水酸化ナトリウム2gをオートクレーブに仕込み、窒素ガスでパージ後、120℃に加温し、エチレンオキサイド224g(5.1モル)とプロピレンオキサイド296g(5.1モル)との混合物を3時間かけて圧入し、反応させた。1時間の熟成反応後、リン酸で中和した。得られた反応物の分析結果は、オキシエチレン単位/オキシプロピレン単位=50/50(モル比、NMR分析法、以下同じ)の共重合比率であり、水酸基価73.1、数平均分子量750(GPC法、ポリスチレン換算、以下同じ)のポリエーテル化合物であった。得られたポリエーテル化合物152g(0.2モル)、ドデカン酸48g(0.24モル)及び触媒として濃硫酸0.9gをフラスコに仕込み、攪拌しながら反応温度を100〜110℃とし、減圧下に脱水してエステル化反応を行った。反応終了後、冷却しながら、濃硫酸と未反応ドデカン酸とを48%水酸化カリウム5gで中和した。次いで生成水を減圧下に留去した。副生した無機塩を濾別して脂肪族エステル化合物(A−1)を得た。その分析結果は、ポリオキシアルキレン基がオキシエチレン単位/オキシプロピレン単位=50/50(モル%)の共重合比率のものであり、数平均分子量940の脂肪族エステル化合物であった。
・化1で示される脂肪族エステル化合物(A−2)〜(A−19)及び比較のための脂肪族エステル化合物(a−1)〜(a−6)の合成
脂肪族エステル化合物(A−1)と同様にして、表1に記載の脂肪族エステル化合物(A−2)〜(A−19)及び(a−1)〜(a−6)を合成した。
・化2で示される脂肪族エステル化合物(A−20)の合成
1−オクタデカノール270g(1モル)及び触媒として水酸化ナトリウム2gを2Lオートクレーブに仕込み、窒素ガスでパージ後、120℃に加温し、エチレンオキサイド180g(4.1モル)とプロピレンオキサイド180g(3.1モル)との混合物を3時間かけて圧入し、反応させた。1時間の熟成反応後、リン酸で中和した。得られた反応物の分析結果は、オキシエチレン単位/オキシプロピレン単位=57/43(モル比)の共重合比率であり、水酸基価85.2、数平均分子量622のポリエーテル化合物であった。得られたポリエーテル化合物252g(0.4モル)、ヘキサン二酸35g(0.24モル)及び触媒として濃硫酸0.9gをフラスコに仕込み、攪拌しながら反応温度を100〜110℃とし、減圧下に脱水してエステル化反応を行った。反応終了後、冷却しながら、濃硫酸と未反応ヘキサン二酸とを48%水酸化カリウム5gで中和した。次いで生成水を減圧下に留去した。副生した無機塩を濾別して脂肪族エステル化合物(A−20)を得た。その分析結果は、ポリオキシアルキレン基がオキシエチレン単位/オキシプロピレン単位=57/43(モル%)の共重合比率のものであり、数平均分子量1368の脂肪族エステル化合物であった。
・化2で示される脂肪族エステル化合物(A−21)〜(A−34)及び比較のための脂肪族エステル化合物(a−7)〜(a−12)の合成
脂肪族エステル化合物(A−20)と同様にして、表2に記載の脂肪族エステル化合物(A−21)〜(A−34)及び(a−7)〜(a−12)を合成した。
・化3で示される脂肪族エステル化合物(A−35)の合成
グリセリン92g(1モル)及び触媒として水酸化ナトリウム2gをオートクレーブに仕込み、窒素ガスでパージ後、120℃に加温し、エチレンオキサイド400g(9.1モル)とプロピレンオキサイド876g(15.1モル)との混合物を3時間かけて圧入し、反応させた。1時間の熟成反応後、リン酸で中和した。得られた反応物の分析結果は、オキシエチレン単位/オキシプロピレン単位=38/62(モル比)の共重合比率であり、水酸基価120.6、数平均分子量1345のポリエーテル化合物であった。得られたポリエーテル化合物269g(0.2モル)、オクタデカン酸182g(0.64モル)及び触媒として濃硫酸0.9gをフラスコに仕込み、攪拌しながら反応温度を100〜110℃とし、減圧下に脱水してエステル化反応を行った。反応終了後、冷却しながら、濃硫酸と未反応オクタデカン酸とを48%水酸化カリウム5gで中和した。次いで生成水を減圧下に留去した。副生した無機塩を濾別して脂肪族エステル化合物(A−35)を得た。その分析結果は、ポリオキシアルキレン基がオキシエチレン単位/ポリオキシプロピレン単位=38/62(モル%)の共重合比率のものであり、数平均分子量1869の脂肪族エステル化合物であった。
・化3で示される脂肪族エステル化合物(A−36)〜(A−47)及び比較のための脂肪族エステル化合物(a−13)〜(a−16)の合成
脂肪族エステル化合物(A−35)と同様にして、表3に記載の脂肪族エステル化合物(A−36)〜(A−47)及び(a−13)〜(a−16)を合成した。
・化4で示されるポリオキシアルキレン誘導体(B−1)の合成
エチレングリコール62g(1モル)及び触媒として水酸化ナトリウム2gをオートクレーブに仕込み、窒素ガスでパージ後、120℃に加温し、エチレンオキサイド444g(10.1モル)とプロピレンオキサイド4066g(70.1モル)との混合物を3時間かけて圧入し、反応させた。1時間の熟成反応後、リン酸で中和した。得られた反応物の分析結果は、オキシエチレン単位/オキシプロピレン単位=12/88(モル比)の共重合比率であり、水酸基価23.1、数平均分子量4484のポリオキシアルキレン誘導体であった。
・化4で示されるポリオキシアルキレン誘導体(B−2)〜(B−11)及び比較のためのポリオキシアルキレン誘導体(b−1)〜(b−3)の合成
ポリオキシアルキレン誘導体(B−1)と同様にして、表4に記載のポリオキシアルキレン誘導体(B−2)〜(B−11)及び(b−1)〜(b−3)を合成した。
・化5で示される非イオン界面活性剤(C−1)の合成
1−オクタデカノール270g(1モル)及び触媒として水酸化ナトリウム2gをオートクレーブに仕込み、窒素ガスでパージ後、120℃に加温し、プロピレンオキサイド586g(10.1モル)を3時間かけて圧入し、反応させた。1時間の熟成反応後、リン酸で中和した。得られた反応物の分析結果は、水酸基価65.0、数平均分子量824の非イオン界面活性剤であった。
・化5で示される非イオン界面活性剤(C−2)〜(C−13)及び比較のための非イオン界面活性剤(c−1)〜(c−4)の合成
非イオン界面活性剤(C−1)と同様にして、表5に記載の非イオン界面活性剤(C−2)〜(C−13)及び(c−1)〜(c−4)を合成した。





















Figure 2008223160






















Figure 2008223160























Figure 2008223160
















Figure 2008223160
Figure 2008223160
表1〜表5において、
EO数:オキシエチレン単位の個数
PO数:オキシプロピレン単位の個数
合計数:オキシエチレン単位とオキシプロピレン単位の合計個数
本発明で使用したD成分としてのアニオン界面活性剤を表6に示した。




Figure 2008223160
表6において、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウム塩のオキシエチレン単位の繰返し数は25である。
試験区分2(処理剤の水性液の調製)
・実施例1:処理剤(T−1)の20質量%水性液の調製
A成分として脂肪族エステル化合物(A−1)54g、B成分としてポリオキシアルキレン誘導体(B−1)36g、C成分として非イオン界面活性剤(C−1)7g及びD成分としてアニオン界面活性剤(D−1)3gを混合し、400gの水を加え、更に混合して水性分散液とした後、圧力25MPaの条件下でホモジナイザー処理して、処理剤(T−1)の20質量%水性液を得た。
・実施例2〜68及び比較例1〜31
同様に処理剤(T−2)〜(T−68)及び(R−1)〜(R−31)の10質量%水性液を調製した。各例の処理剤の内容を表7〜表9にまとめて示した。

















Figure 2008223160










Figure 2008223160













Figure 2008223160
表7〜表9において、
M:オクチルアルコール
N:温度40℃の粘度が10.0×10−6/sの鉱物油
試験区分3(スパンボンド不織布への処理剤の付着とその評価)
・スパンボンド不織布への処理剤の付着
試験区分2で調製した処理剤の水性液を更に水で希釈して表10〜表12記載の濃度の水性液とした。かかる水性液を用いて処理浴(浴温25℃、浴比1:30)を準備し、この処理浴に、ポリプロピレンスパンボンド不織布(目付け20g/m)を5分間浸漬して取り出し、規定付着量となるようにマングルにて絞り率を調整して絞った後、60℃×60分間送風乾燥して下記評価用の処理不織布とした。尚、処理不織布への処理剤の付着量は、該処理不織布をソックスレー抽出機を用いてメタノール/キシレン(50/50容量比)混合溶剤で抽出することにより測定した。評価結果及び測定結果を表10〜表12にまとめて示した。
・制電性の評価
前記の処理不織布から10cm×10cmの小片を裁断し、この小片を20℃×45%RHの恒温室内で24時間調湿した後、表面抵抗(Ω)を表面抵抗値測定装置を用いて測定し、下記の判断基準で判断した。
・・制電性の判断基準
◎:表面抵抗が1.0×1011Ω未満
〇:表面抵抗が1.0×1011Ω以上1.0×1012Ω未満
×:表面抵抗が1.0×1012Ω以上
・風合いの評価
前記の処理不織布のべたつきの有無と肌さわり感を指触により確認し、風合いについて、下記の判断基準で判断した。
・・風合いの判断基準
◎:べたつかず、肌さわり感が良い
〇:ややべたつくが、肌さわり感は良い
×:べたつきがあり、肌さわり感は悪い
・透水性の評価
前記の処理不織布から10cm×10cmの小片を裁断し、この小片を20℃×60%RHの恒温室内で24時間調湿した後、45度に傾斜させた板上におき、その上にビューレットを用いて10mmの高さから0.4mlの水滴を落下させ、その水滴が落下位置から吸収されるまでの長さを測定し、下記の評価基準で評価した。
・・透水性の評価基準
◎:吸収されるまでの距離が30mm未満
〇:吸収されるまでの距離が30mm以上50mm未満
×:吸収されるまでの距離が50mm以上
・耐久親水性の評価
前記の処理不織布から10cm×10cmの小片を裁断し、この小片を20℃×60%RHの恒温室内で24時間調湿した後、濾紙5枚の上に調湿した不織布を置き、更にその上の中央に両端が開放された内径1cmの円筒を垂直に立て、この円筒にイオン交換水5mlを注入し、このイオン交換水が不織布に完全に吸収されるまでの時間を測定した。その後、不織布を取り出し、40℃×90分間送風乾燥して、再度同じことを行なうという操作を合計5回繰り返して、5回目にイオン交換水が不織布に完全に吸収されるまでの時間を測定し、下記の評価基準で評価した。
・・耐久親水性の評価基準
◎:イオン交換水が吸収されるまでに要する時間が3秒未満
〇:イオン交換水が吸収されるまでに要する時間が3秒以上5秒未満
×:イオン交換水が吸収されるまでに要する時間が5秒以上
・リウェット防止性の評価
前記の処理不織布から10cm×10cmの小片を裁断し、この小片を20℃×60%RHの恒温室内で24時間調湿した。別に、市販紙おむつの最外部の不織布素材から10cm×10cmの不織布片を切除し、その切除部に調湿した前記の小片を取り付けて、リウェット防止性評価試料とした。取り付けた小片が上向きになるようにリウェット防止性評価試料を水平に置き、該小片の中央に両端が開放された内径6cmの円筒を垂直に立て、この円筒に水80mlを注入し、5分間静置して、紙おむつ内部に水を吸収させた。次に、取り付けた小片上に10cm×10cmの濾紙を15枚重ねたものを載せ、更にその上に10cm×10cmで質量が2.8kgの錘板を載せて、2分間荷重した後、15枚重ねた濾紙の総質量を測量し、その質量の増加率を算出して、下記の評価基準で評価した。
・・リウェット防止性の評価基準
◎:質量増加率が1%未満
〇:質量増加率が1%以上2%未満
×:質量増加率が2%以上
Figure 2008223160









Figure 2008223160



















Figure 2008223160
表10〜表12において、
付着量:スパンボンド不織布に対する処理剤の付着量(質量%)

Claims (10)

  1. 下記のA成分、B成分及びC成分を含有して成るポリオレフィン系繊維用処理剤であって、A成分を全体の30〜88質量%、B成分を全体の10〜60質量%及びC成分を全体の2〜40質量%の割合で含有し、且つこれらの3成分を合計で全体の60質量%以上となるよう含有して成ることを特徴とするポリオレフィン系繊維用処理剤。
    A成分:下記の化1で示される脂肪族エステル化合物、下記の化2で示される脂肪族エステル化合物及び下記の化3で示される脂肪族エステル化合物から選ばれる一つまたは二つ以上
    Figure 2008223160
    Figure 2008223160
    Figure 2008223160
    (化1、化2及び化3において、
    ,R,R:炭素数5〜25の脂肪族炭化水素基又は炭素数5〜25の脂肪族アシル基
    ,R,R,R:炭素数5〜25の脂肪族アシル基
    :炭素数1〜8のアルキレン基又は炭素数2〜8のアルケニレン基
    ,A,A,A,A,A:合計1〜30個のオキシエチレン単位及び/又はオキシプロピレン単位で構成された(ポリ)オキシアルキレン基を有する(ポリ)アルキレングリコールから全ての水酸基を除いた残基)
    B成分:下記の化4で示されるポリオキシアルキレン誘導体
    Figure 2008223160
    (化4において、
    :水素原子,炭素数1〜6の脂肪族炭化水素基又は炭素数1〜6の脂肪族アシル基
    :合計30〜300個のオキシエチレン単位及び/又はオキシプロピレン単位で構成されたポリオキシアルキレン基を有するポリアルキレングリコールから全ての水酸基を除いた残基)
    C成分:下記の化5で示される非イオン界面活性剤
    Figure 2008223160
    (化5において、
    10:炭素数7〜25の脂肪族炭化水素基又は炭素数7〜25の脂肪族アシル基
    :合計1〜30個のオキシエチレン単位及び/又はオキシプロピレン単位で構成された(ポリ)オキシアルキレン基を有する(ポリ)アルキレングリコールから全ての水酸基を除いた残基)
  2. A成分が、化1中のA、化2中のA及びA、化3中のA、A及びAがいずれも合計3〜15個のオキシエチレン単位及び/又はオキシプロピレン単位で構成されたポリオキシアルキレン基を有するポリアルキレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である場合のものである請求項1記載のポリオレフィン系繊維用処理剤。
  3. B成分が、化4中のAが合計40〜150個のオキシエチレン単位及び/又はオキシプロピレン単位で構成されたポリオキシアルキレン基を有するポリアルキレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である場合のものである請求項1又は2記載のポリオレフィン系繊維用処理剤。
  4. C成分が、化5中のAが合計3〜15個のオキシエチレン単位及び/又はオキシプロピレン単位で構成されたポリオキシアルキレン基を有するポリアルキレングリコールから全ての水酸基を除いた残基である場合のものである請求項1〜3のいずれか一つの項記載のポリオレフィン系繊維用処理剤。
  5. A成分を全体の30〜88質量%、B成分を全体の10〜60質量%及びC成分を全体の2〜40質量%の割合で含有し、且つこれらの3成分を合計で100質量%となるよう含有して成る請求項1〜4のいずれか一つの項記載のポリオレフィン系繊維用処理剤。
  6. 更に下記のD成分を含有しており、A成分を全体の40〜70質量%、B成分を全体の25〜50質量%、C成分を全体の2〜12質量%及びD成分を全体の0.1〜20質量%の割合で含有し、且つこれらの4成分を合計で全体の70質量%以上となるよう含有して成る請求項1〜5のいずれか一つの項記載のポリオレフィン系繊維用処理剤。
    D成分:スルホン酸塩型アニオン界面活性剤、硫酸塩型アニオン界面活性剤、リン酸塩型アニオン界面活性剤及びカルボン酸塩型アニオン界面活性剤から選ばれる一つ又は二つ以上
  7. A成分を全体の40〜70質量%、B成分を全体の25〜50質量%、C成分を全体の2〜12質量%及びD成分を全体の0.5〜10質量%の割合で含有し、且つこれらの4成分を合計で100質量%となるよう含有して成る請求項6記載のポリオレフィン系繊維用処理剤。
  8. 請求項1〜7のいずれか一つの項記載のポリオレフィン系繊維用処理剤を、ポリオレフィン系繊維に対し該ポリオレフィン系繊維用処理剤として0.05〜3質量%となるよう付着させることを特徴とするポリオレフィン系繊維の処理方法。
  9. ポリオレフィン系繊維用処理剤を水性溶媒で希釈して濃度0.5〜20質量%の水性液となし、該水性液をポリオレフィン系繊維に対しポリオレフィン系繊維用処理剤として0.1〜1.0質量%となるよう付着させる請求項8記載のポリオレフィン系繊維の処理方法。
  10. 請求項8又は9記載のポリオレフィン系繊維の処理方法によって得られる親水性ポリオレフィン系繊維。
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