JP2008079494A - 防滴プレート - Google Patents

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Abstract

【課題】カバーが振動しても器具配置部の配線器具に水が掛かることはなく、また、ボディおよびカバーの成形に従来構成ほど高い精度を必要としない防滴プレートを提供する。
【解決手段】ボディ4は、カバー5に覆われる位置であって器具配置部3の上方から突出し器具配置部3を覆うようにボディ4前面に沿って延長された庇部16を有する。庇部16は、左右両端部を除いて閉塞位置にあるカバー5との隙間がパッキン41で埋められており、上面とボディ4の前面とカバー5とで囲まれた部位に水の通り道となる通水路45を形成するとともに、通水路45を通った水がカバー5のうちの左右各側壁の内側面に伝うように左右各端部を前記側壁の内側面に隙間を介して突き合わせている。
【選択図】図1

Description

本発明は、造営物の外壁等の施工面に取り付けられ、配線器具を雨滴などの水滴から保護する防滴プレートに関するものである。
従来から、造営物の外壁等の施工面に配線器具を設置する際には、配線器具を雨滴などの水滴から保護する防滴プレートが用いられている。
防滴プレート1は、図19(a)に示すように、前面の一部に配線器具2が前面を露出させるように配置される器具配置部3が形成されたボディ4と、後面開口の箱状であって器具配置部3を覆う閉塞位置と器具配置部3を開放する開放位置との間で開閉自在となるようにボディ4前面に取り付けられるカバー5とを備えている。ボディ4は配線器具2と共に施工面に取り付けられるものであって、施工面に取り付けられた状態では背面を施工面に対向させる(たとえば特許文献1参照)。
ところで、この種の防滴プレート1では、閉塞位置にあるカバー5とボディ4との間からボディ4およびカバー5に囲まれた保護空間内に水が浸入することがある。特に、特許文献1に記載の防滴プレート1においては、カバー5はボディ4の上端縁に沿って配置された回転軸33を用いてボディ4に軸着されており、カバー5をボディ4に対して回動可能とするために閉塞位置にあるカバー5の上端部とボディ4との間に隙間が形成されているので、この隙間から水が浸入する。ここで、浸入した水が充電部(配線器具2)に付着することを防止するために、ボディ4の前面のうちカバー5に覆われる部位であって器具配置部3の周囲には周リブ53が突設されている。
周リブ53は器具配置部3を全周に亘って包囲しており、カバー4とボディ5との間から浸入した水は器具配置部3に到達する前に周リブ53で遮られる。周リブ53で遮られた水は、器具配置部3の側方を通って保護空間の下部(排水孔31)から保護空間外に排出される。その結果、器具配置部3に配置された配線器具2は、雨滴などから保護される。
ここにおいて、図19(b)に示すように、周リブ53の先端部とカバー5の前壁背面との間には隙間が形成されており、周リブ53で遮られた水の一部はこの隙間を通る。ただし、周リブ53とカバー5の前壁背面との隙間を通った水は、カバー5の前壁背面を伝って流れるので、通常、器具配置部3を濡らすことはない。
また、他の例として、周リブ53の形状に対応した環状のパッキンをカバー5の前壁背面に取着し、パッキンにより周リブ53とカバー5の前壁背面との隙間が埋められた防滴プレートも考えられている(たとえば特許文献2参照)。
特開2000−312418号公報(第5頁) 実開昭56−75485号公報
しかし、特許文献1の防滴プレートでは、上述したように周リブ53とカバー5との隙間を通して流れた水がカバー5の前壁背面に付着している状態で、たとえば豪雨時などに雨滴が防滴プレート1に当たった衝撃によりカバー5が振動すると、カバー5の前壁背面のうち器具配置部3との対向部位に付着した水が飛散し、器具配置部3の配線器具2に水が掛かる可能性がある。
また、特許文献2の防滴プレートでは、カバー5の前壁背面のうち器具配置部3との対向部位には水が付着しないので、カバー5が振動しても配線器具2に水が掛かることはないものの、器具配置部3の全周に亘って水密性を確保できるようにボディ4およびカバー5の成形に高い精度が要求され、低コスト化が難しいという問題がある。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであって、カバーが振動しても器具配置部の配線器具に水が掛かることはなく、また、ボディおよびカバーの成形に従来構成ほど高い精度を必要としない防滴プレートを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、上下方向に沿った施工面に取り付けられる配線器具を覆う防滴プレートであって、施工面に背面を対向させるように取り付けられるとともに前面の一部に配線器具が前面を露出させるように配置される器具配置部が形成されたボディと、後面開口の箱状であって器具配置部を覆う閉塞位置と開放する開放位置との間で開閉自在となるようにボディの前面に取り付けられるカバーとを備え、ボディは、カバーに覆われる位置であって器具配置部の上方から突出し器具配置部を覆うようにボディの前面に沿って左右に延長された庇部を有し、閉塞位置にあるカバーの上端部との間からカバーに囲まれた保護空間内に浸入する水を庇部で遮ることにより器具配置部の側方を通して保護空間の下部から保護空間外に排出し、庇部は、左右両端部を除いて閉塞位置にあるカバーとの隙間が埋められており、上面とボディの前面とカバーとで囲まれた部位に水の通り道となる通水路を形成するとともに、通水路を通った水がカバーのうちの左右各側壁の内側面に伝うように左右各端部を前記側壁の内側面に隙間を介して突き合わせていることを特徴とする。
この構成によれば、ボディは、カバーに覆われる位置であって器具配置部の上方から突出し器具配置部を覆うようにボディの前面に沿って延長された庇部を有し、閉塞位置にあるカバーの上端部との間からカバーに囲まれた保護空間内に浸入する水を庇部で遮ることにより器具配置部の側方を通して保護空間の下部から保護空間外に排出するので、保護空間内に水が浸入した場合でも、この水は器具配置部の側方を通って保護空間の下部から保護空間外に排出されることとなる。しかも、庇部は、左右両端部を除いて閉塞位置にあるカバーとの隙間が埋められており、上面とボディの前面とカバーとで囲まれた部位に水の通り道となる通水路を形成しているので、庇部で遮られた水は、通水路を通して器具配置部の側方に流れ、カバーにおける器具配置部との対向部位には付着しない。したがって、たとえば豪雨時などに雨滴が防滴プレートに当たった衝撃によりカバーが振動することがあっても、器具配置部に配置された配線器具に水が掛かることはない。また、通水路を通った水は、庇部の左右各端部からカバーの側壁の内側面に伝って当該側壁の内側面に沿って流れ、カバーの内側面から離れて自由に落下する場合より落下速度が小さくなるので、落下した水が跳ね返って配線器具やカバーの内側面に付着することを防止できる。しかも、器具配置部の上方に設けられている庇部についてのみ、カバーとの隙間が埋められていればよいので、器具配置部の全周に亘って水密性を確保する場合に比べて、ボディおよびカバーの成形に要求される精度は低くなり、低コスト化が可能となる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記ボディが、前記庇部の左右各端部から前記カバーの左右各側壁の内側面に沿ってそれぞれ下方に延出されたガイド部を有することを特徴とする。
この構成によれば、通水路を通った水は、庇部の左右両端部からガイド部に沿って下方に流れることにより、カバーの側壁の内側面に伝い易くなる。そのため、庇部から水が落下して跳ね返ることを確実に防止することができる。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記ガイド部が、下面が前後方向において前記ボディの前面に近い方の端部をボディの前面から遠い方の端部よりも低くするように傾斜していることを特徴とする。
この構成によれば、ガイド部に沿ってガイド部の下面に到達した水は、ガイド部の下面の傾斜によりボディの前面に伝い、ボディの前面に沿って下方に流れるので、閉塞位置にあるカバーの前壁背面に付着することなく保護空間外に排出されることになる。その結果、たとえば豪雨時などに雨滴が防滴プレートに当たった衝撃によりカバーが振動することがあっても、器具配置部に配置された配線器具に水が掛かることを確実に防止できる。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明において、前記庇部が、前記通水路の底面となる部位に左右両端部を中央部よりも低くした勾配が付与されていることを特徴とする。
この構成によれば、通水路に侵入した水は、勾配により庇部の左右両端部に流れることになるので、庇部上に水が溜まることを防止できる。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかの発明において、前記庇部が、前記通水路の底面となる部位に先端側を基端側よりも高くした勾配が付与されていることを特徴とする。
この構成によれば、通水路に浸入した水は、庇部の基端寄りに集められることになり、少量の水であれば庇部の左右各端部からボディの前面に伝い、ボディの前面に沿って下方に流れるので、閉塞位置にあるカバーの前壁背面に付着することなく保護空間外に排出されることとなる。その結果、たとえば豪雨時などに雨滴が防滴プレートに当たった衝撃によりカバーが振動することがあっても、器具配置部に配置された配線器具に水が掛かることを確実に防止できる。
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかの発明において、前記庇部が、前記通水路の底面となる部位の前後方向の中間部に、前記カバーには接触しない高さで突出し左右に延長された仕切りリブが立設されていることを特徴とする。
この構成によれば、通水路に浸入した水が多量のときには水は仕切りリブを乗り越えて通水路の全幅を使って流れるが、水が少量のときには水は仕切りリブより庇部の基端側のみを流れる。そのため、少量の水であれば庇部の左右各端部からボディの前面に伝い、ボディの前面に沿って下方に流れるので、閉塞位置にあるカバーの前壁背面に付着することなく保護空間外に排出されることとなる。その結果、たとえば豪雨時などに雨滴が防滴プレートに当たった衝撃によりカバーが振動することがあっても、器具配置部に配置された配線器具に水が掛かることを確実に防止できる。
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかの発明において、前記ボディの前面には、前記庇部と共に前記器具配置部を全周に亘って包囲する水切壁が立設され、水切壁が、庇部の左右方向の寸法内に納まるように形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、ボディの前面には、庇部と共に器具配置部を全周に亘って包囲する水切壁が立設されているから、水切壁がない場合に比べて器具配置部の防水性能を高めることができる。ここで、水切壁は庇部の左右方向の寸法内に納まるので、庇部で遮られて通水路を通して器具配置部の側方に流れた水が、水切壁で囲まれた器具配置部に浸入することを回避できる。また、水切壁は、ボディの補強用のリブとしても機能し、ボディの剛性を高めてボディの変形を防止することができる。
請求項8の発明は、請求項7の発明において、前記ボディが、埋込型の配線器具を取り付けるために前記施工面に形成される埋込孔に対応した形状の器具用窓が前記器具配置部に貫設されており、器具配置部には、ボディと共に施工面に取り付けられ配線器具を保持する取付部材と、取付部材に係着され配線器具の前面の周囲を覆う化粧プレートとが配置され、化粧プレートが、外周面に形成された切欠部に治具を差し込んでボディの前面との距離を広げるように力が加えられることで取付部材から取り外されるものであって、前記水切壁が、化粧プレートの外周面に沿って立設され、化粧プレートの切欠部に対応する部位には前記治具を通す透孔が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、水切壁は、化粧プレートの外周面に沿って立設され、化粧プレートの切欠部に対応する部位には前記治具を通す透孔が形成されているので、透孔に治具を通すことにより、治具による化粧プレートの取り外しが容易になる。
請求項9の発明は、請求項1ないし請求項8のいずれかの発明において、前記ボディが、埋込型の配線器具を取り付けるために前記施工面に形成される埋込孔に対応した形状の器具用窓が前記器具配置部に貫設されており、器具配置部には、ボディと共に施工面に取り付けられ配線器具を保持する取付部材と、取付部材に係着され配線器具の前面の周囲を覆う化粧プレートとが配置されるとともに、取付部材の外周面に四方から当接する位置決めリブが立設されていることを特徴とする。
この構成によれば、器具配置部には、取付部材の外周面に四方から当接する位置決めリブが立設されているので、ボディと取付部材との相対的な位置を合わせることができる。したがって、ボディと取付部材との相対的な位置がずれることにより、化粧プレートがボディに対して傾いて取り付けられ見映えが悪くなったり、化粧プレートを取り付けられなくなったりすることを回避できる。
請求項10の発明は、請求項1ないし請求項8のいずれかの発明において、前記ボディが、埋込型の配線器具を取り付けるために前記施工面に形成される埋込孔に対応した形状の器具用窓が前記器具配置部に貫設されており、器具配置部には、ボディと共に施工面に取り付けられ配線器具を保持する取付部材と、取付部材に係着され配線器具の前面の周囲を覆う化粧プレートとが配置され、取付部材が、それぞれ共通する凹部が背面に複数ずつ設けられるとともに互いに外周形状が異なる複数種類の中から択一的に選択され、ボディの前面において、前記複数の凹部に対応する位置には、各凹部にそれぞれ挿入される複数の位置決め突起が突設されていることを特徴とする。
この構成によれば、ボディの前面には、取付部材の背面に設けられた複数の凹部にそれぞれ挿入される複数の位置決め突起が突設されているから、ボディと取付部材との相対的な位置を合わせることができる。したがって、ボディと取付部材との相対的な位置がずれることにより、化粧プレートがボディに対して傾いて取り付けられ見映えが悪くなったり、化粧プレートを取り付けられなくなったりすることを回避できる。しかも、位置決め突起が挿入される凹部は、外周形状が異なる複数種類の取付部材に共通して設けられているので、位置決め突起はこれら複数種類の取付部材に対応することができる。
請求項11の発明は、請求項10の発明において、前記取付部材が、一対の取付片の両端部同士を一対の器具保持片でそれぞれ連結することで矩形枠状に形成されており、前記位置決め突起が、取付片の幅方向における各端面であって互いに離れる向きに凸となる曲面からなる第1曲面および第2曲面と、取付片の長手方向における各端面であって第1曲面および第2曲面を連結する一対の連結面とを有し、第1曲面と第2曲面とにおける前記ボディの前面に沿った断面が、それぞれ取付片の幅方向における位置決め突起の寸法よりも大きな直径を有し互いに中心が異なる一対の円弧の各一部をそれぞれ成し、各連結面には、取付片の長手方向における位置決め突起の寸法を第1曲面側よりも第2曲面側で小さくする段差が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、位置決め突起は、第1曲面および第2曲面を有するから、取付片の幅方向における凹部の間隔が比較的狭い場合には、各凹部に対して取付片の幅方向における外側寄りの位置にそれぞれ挿入され、一方の凹部の内周面に第1曲面を当接させ、他方の凹部の内周面には第2曲面を当接させることで取付部材を位置決めすることができる。また、取付片の幅方向における凹部の間隔が比較的広い場合には、各凹部に対して取付片の幅方向における内側寄りの位置にそれぞれ挿入され、前記一方の凹部の内周面に第2曲面を当接させ、前記他方の凹部の内周面には第1曲面を当接させることで取付部材を位置決めすることができる。したがって、取付片の幅方向における凹部の間隔が取付部材の種類によって異なる場合でも、位置決め突起により取付部材を位置決めすることができる。しかも、位置決め突起は連結面に段差が形成されているので、凹部が取付片の幅方向に長いだるま孔からなる場合には、段差よりも第2曲面寄りの部分をだるま孔の長孔部に挿入することで取付部材を位置決めすることもできる。
請求項12の発明は、請求項1ないし請求項11のいずれかの発明において、前記庇部が、左右両端部を除いて閉塞位置にある前記カバーとの隙間が、カバーとの間に介装されるパッキンによって埋められていることを特徴とする。
この構成によれば、庇部およびカバーの寸法合わせに高い精度を必要とすることなく、庇部と閉塞位置にあるカバーとの隙間を、パッキンにより確実に埋めることができる。
請求項13の発明は、請求項12の発明において、前記パッキンが、前記庇部と前記カバーとのいずれか一方に形成されたパッキン取付溝内に嵌入されて保持されることを特徴とする。
この構成によれば、パッキンが庇部とカバーとのいずれかに保持されるので、パッキンの位置決めを容易に行うことができる。また、パッキンはパッキン取付溝内に嵌入されて保持されるので、パッキンを保持可能とするためにパッキンに複雑な構成を採用する必要はない。
請求項14の発明は、請求項1ないし請求項13のいずれかの発明において、前記ボディが、前記庇部の上方において前後に貫通する通水孔を有し、通水孔は下端縁が庇部の上面と同じ高さに位置することを特徴とする。
この構成によれば、ボディと閉塞位置にあるカバーの上端部との間からボディおよびカバーに囲まれた保護空間内に水が浸入した場合でも、庇部で遮られた水の一部は、通水孔を通してボディの背面側に流れるので、保護空間内を通る水の量を減らすことができる。
請求項15の発明は、請求項1ないし請求項14のいずかの発明において、前記ボディが、前記カバーの下壁の上方において前後に貫通する排水孔を有し、排水孔は下端縁がカバーの下壁の上面と同じ高さに位置することを特徴とする。
この構成によれば、保護空間内に水が浸入した場合でも、この水は、排水孔を通してボディの背面側に排水されるので、ボディおよびカバーに囲まれた保護空間内に水が溜まることを防止できる。
請求項16の発明は、請求項15の発明において、前記ボディが、背面の全周から突出し先端部を前記施工面に当接させる裏面リブが立設されており、裏面リブの下部において前記排水孔の真下以外の所定部位に、施工面に沿って貫通する水抜き孔が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、裏面リブの下部において排水孔の真下以外の所定部位に、施工面に沿って貫通する水抜き孔が形成されているので、排水孔を通してボディの背面側に排水された水を水抜き孔を通して裏面リブの外側に排水しながらも、水抜き孔を通して裏面リブ内に浸入した水が排水孔を通してボディの前面側に浸入することは防止できる。
請求項17の発明は、請求項1ないし請求項16のいずれかの発明において、前記ボディが、埋込型の配線器具が挿通される器具用窓が貫設されており、背面のうち器具用窓の周囲と前記施工面との間に裏面パッキンが介装されており、裏面パッキンは、器具用窓を囲む内側パッキンと内側パッキンを囲む外側パッキンとを有することを特徴とする。
この構成によれば、ボディの背面において器具用窓が内側パッキンと外側パッキンとによって2重に囲まれることとなるので、ボディと施工面との間に浸入した水が配線器具に付着することを確実に防止できる。
請求項18の発明は、請求項17の発明において、前記内側パッキンと前記外側パッキンとが、一体に成形されていることを特徴とする。
この構成によれば、内側パッキンと外側パッキンとの位置合わせが簡単になるので、防滴プレートの組立作業が簡単になるという利点がある。また、内側パッキンと外側パッキンとが相対的に位置ずれしにくくなり、内側パッキンおよび外側パッキンによる防水性能を適性に保つことができる。
本発明では、庇部は、左右両端部を除いて閉塞位置にあるカバーとの隙間が埋められており、上面とボディの前面とカバーとで囲まれた部位に水の通り道となる通水路を形成しているので、庇部で遮られた水は、通水路を通して器具配置部の側方に流れ、カバーにおける器具配置部との対向部位には付着しない。したがって、たとえば豪雨時などに雨滴が防滴プレートに当たった衝撃によりカバーが振動することがあっても、器具配置部に配置された配線器具に水が掛かることはない。また、通水路を通った水は、庇部の左右各端部からカバーの側壁の内側面に伝って当該側壁の内側面に沿って流れ、カバーの内側面から離れて自由に落下する場合より落下速度が小さくなるので、落下した水が跳ね返って配線器具やカバーの内側面に付着することも防止できる。しかも、器具配置部の上方に設けられている庇部についてのみカバーとの隙間が埋められていればよいので、器具配置部の全周に亘って水密性を確保する場合に比べて、ボディおよびカバーの成形に要求される精度は低くなる。
(実施形態1)
以下では、防滴プレートを施工面に取り付けた状態を示す図7の上下左右を上下左右として説明する。
本実施形態の防滴プレート1は、図2に示すように、前面の一部に配線器具2が前面を露出させるように配置される器具配置部3が形成されたボディ4と、後面開口の箱状であって器具配置部3を覆う閉塞位置(図3(a)参照)と器具配置部3を開放する開放位置(図3(b)参照)との間で開閉自在となるようにボディ4前面に取り付けられるカバー5とを備えている。ボディ4は配線器具2と共に施工面(外壁等)に取り付けられるものであって、施工面に取り付けられた状態では背面を施工面に対向させる。
ここでは、埋込型の配線器具2を用いており、ボディ4の器具配置部3には、配線器具2を取り付けるために施工面に形成される埋込孔(図示せず)に対応した形状の器具用窓6が貫設されている。配線器具2は器具用窓6内に挿入された状態で器具配置部3に配置される。なお、本実施形態では配線器具2としてコンセントを例示しており、配線器具2は、栓刃が挿入される栓刃挿入口を設けた機能面を前面として器具配置部3に配置される。そして、通常時はカバー5を閉塞位置に位置させることにより配線器具2を水滴から保護し、配線器具2を使用する際にはカバー5を開放位置に位置させることにより配線器具2の機能面を露出させる。
ところで、本実施形態の配線器具2は、化粧プレート7が着脱自在に係着される取付部材としての取付プレート8を用いて施工面に取り付けられる。取付プレート8は、一対の取付片8a(図4参照)の両端部同士を一対の器具保持片8b(図4参照)でそれぞれ連結することで矩形枠状に形成されており、配線器具2を保持するとともに施工面に設けた埋込孔の開口周部を覆う形で施工面に取付可能であって、施工面に取り付けられた後、化粧プレート7で覆われる。この取付プレート8は、一般に配線器具を施工面に取り付ける際に用いる取付枠(図示せず)に、埋込孔の開口周部を覆うとともに化粧プレート7が係着されるプレート枠(図示せず)の機能を持たせたものである。すなわち、本実施形態で採用する配線器具2は、取付部材として取付枠を用いても取付可能である。
取付プレート8における各取付片8aには、施工面に埋設された埋込ボックス(図示せず)に取付プレート8を取り付けるためのボックス用ねじ(図示せず)を挿通する長孔9、および取付プレート8を施工面に直付けするためのねじ(図示せず)を挿通する円形開口のねじ挿通孔10がそれぞれ形成されている。取付プレート8の四隅には、化粧プレート7の背面に突設された係止突起52(図1参照)が挿入される係止孔11が設けられている。なお、取付プレート8の下端縁には、左右方向に並ぶ2個の受け片12が突設され、化粧プレート7において各受け片12に対応する部位には切欠部13がそれぞれ形成される。取付プレート8に化粧プレート7が取り付けられた状態では、受け片12と切欠部13との間に治具(マイナスドライバの先端部等)を差し込んで受け片12と切欠部13との隙間を広げるように力を加えることにより、取付プレート8から化粧プレート7を取り外すことができる。
ボディ4において長孔9に対応する位置には長孔9と同形状の固定用孔14が形成される。しかして、配線器具2を保持した取付プレート8を器具配置部3に配置し、ボックス用ねじを取付プレート8の長孔9とボディ4の固定用孔14との両方を通すことにより、取付プレート8とボディ4との両方が施工面(埋込ボックス)に取り付けられる。つまり、ボディ4は施工面に取り付けられた状態で取付プレート8と施工面との間に挟装される。化粧プレート7は、取付プレート8がボディ4と共に施工面に取り付けられた後で取付プレート8に装着され、器具配置部3において配線器具2の前面の周囲を覆う。
ここで、ボディ4の器具配置部3において取付プレート8のねじ挿通孔10に対応する位置にはねじ挿通孔10に挿入される位置決め突起15が突設されている。この位置決め突起15は、先端部が切り落とされた円錐状であって、基端部の外径がねじ挿通孔10の内径と略同一に形成されることで、ねじ挿通孔10に嵌合する。これにより、取付プレート8とボディ4とを施工面に取り付ける際に、ねじ挿通孔10に位置決め突起15を挿入することで、ボディ4と取付プレート8との相対的な位置合わせが為されることになる。したがって、ボディ4と取付プレート8との間に位置ずれが生じることにより、化粧プレート7がボディ4に対して傾いて取り付けられ見映えが悪くなったり、あるいは化粧プレート7を取り付けられなくなったりするという不具合を回避できる。位置決め突起15は、図2の例では略対角線上に位置するねじ挿通孔10に対応する位置に設けられているが、これに限るものではなく、たとえば図4に示すように左右方向に並ぶ一対のねじ挿通孔10に対応して設けられていてもよい。なお、位置決め突起15が挿入される対象はねじ挿通孔10に限らず、取付プレート7の背面側に形成された複数の凹部であればよく、たとえば取付プレート8が合成樹脂の成形品からなる場合には一般的に補強用のリブが背面側に形成される(図19(b)参照)ので、このリブ間に生じる凹部に対応する位置に位置決め突起15を形成してもよい。
また、ボディ4と取付プレート8との相対的な位置合わせを行う手段として、位置決め突起15に代えて、図5に示すようにボディ4の器具配置部3の四隅に立設され取付プレート8の外周面に四方から当接する位置決めリブ54を採用してもよい。位置決めリブ54は、取付プレート8の外周面に四方から当接するものであればよく、たとえば取付プレート8の上下左右の各辺に沿って設けられたものであってもよい。ただし、位置決めリブ54は取付プレート8の外周形状に応じて形成されるので、外周形状が異なる複数種類の取付プレート8には対応できない。これに対して、位置決め突起15を採用した本実施形態では、外周形状の異なる複数種類の取付プレート8の背面に共通して形成された凹部(ねじ挿通孔10等)に対応する位置に位置決め突起15を形成することにより、これら複数種類の取付プレート8にも対応することができる。したがって、本実施形態で使用する取付プレート8は、それぞれ共通する凹部が背面に複数ずつ設けられるとともに互いに外周形状が異なる複数種類の中から択一的に選択することができる。
ところで、ボディ4の前面には、図3(b)に示すように器具配置部3の上方から突出し器具配置部3を覆うようにボディ4の前面に沿って延長された庇部16が立設されている。庇部16は、上方に凸となる湾曲形状に形成されることにより左右方向(長手方向)の両端部を中央部よりも低くする勾配が上面に付与されている。さらに、ボディ4の前面には、庇部16と共に器具配置部3を全周に亘って包囲する水切壁17が化粧プレート7の外周面に沿って立設されている。ここで、水切壁17は、庇部16の左右方向の寸法内に納まるように形成されている。つまり、庇部16は水切壁17の左右両端縁からそれぞれ左右方向に突出する寸法に形成される。
図6に示すように水切壁17を省略した構成としてもよいが、前記水切壁17は、庇部16と共に器具配置部3を全周に亘って包囲することで器具配置部3の防水性能を高めるとともにボディ4の補強用のリブとして機能するものであって、本実施形態では水切壁17を設けたことにより、防水性能の向上、およびボディ4の剛性を高めてボックス用ねじによる取付時のボディ4の変形を防止するという効果が期待できる。
水切壁17の左右各側壁には透孔18が複数個(ここでは3個)ずつ形成されており、水切壁17の下壁にも透孔19が複数個(ここでは2個)形成されている。下壁の各透孔19は、それぞれ化粧プレート7の切欠部13に対応する各部位に形成されており、これにより、取付プレート8から化粧プレート7を取り外す際には、透孔19を通して受け片12と切欠部13との間に上記治具(マイナスドライバの先端部等)を差し込むことで、化粧プレート7の取り外しを容易に行うことができる。
また、本実施形態の防滴プレート1には、上述した取付プレート8に代えて、左右方向の一端縁に上下方向に並ぶ複数個の受け片が突設された取付プレート(図示せず)を取付可能であり、この種の取付プレートには、各受け片に対応する部位(左右方向の一端縁)に切欠部がそれぞれ形成された化粧プレート(図示せず)が係着される。水切壁17の左右各側壁の透孔18は、左右方向の一端縁に切欠部が形成されたこの種の化粧プレートの切欠部に対応する各部位に形成されたものであって、これにより、この種の化粧プレートにおいても治具による取り外しを容易に行うことができる。
ここにおいて、ボディ4の前面を伝う水がこれらの透孔18,19を通して水切壁17に囲まれた器具配置部3に浸入することがないように、ボディ4の前面における水切壁17の外側であって各透孔18,19に対応する位置には、水切壁17よりも突出寸法の小さい突片20,21がそれぞれ立設されている。ボディ4の前面における各突片20に対して器具配置部3とは反対側には、庇部16の左右各端部から下方に延出された後述のガイド部46に連続し、水切壁17よりも突出寸法の小さい水切リブ22がそれぞれ立設されている。水切リブ22は、水切壁17の左右各側壁に沿って上下方向に延長されている。また、ボディ4の前面の上端部には後述する一対の軸受台23が左右方向に並設されている。
ボディ4と施工面との間には、図2のようにボディ4の器具用窓6を囲む枠状の裏面パッキン24が介装されており、裏面パッキン24によって施工面とボディ4との間を通して配線器具2に水が流れ着くことを防止している。ここでは、ボディ4の背面において上記各透孔18,19に対応する位置および軸受台23に対応する位置に取付穴(図示せず)がそれぞれ形成され、裏面パッキン24の前面には各取付穴に対応する位置にそれぞれ取付突起25が突設されており、取付穴に取付突起25を差し込むことにより裏面パッキン24がボディ4に取り付けられる。施工時には、ボディ4に裏面パッキン24を取り付けた状態でボディ4を施工面に取り付けることにより、ボディ4と施工面との間に裏面パッキン24が介装されることとなる。
この裏面パッキン24は、器具用窓6を囲む内側パッキン26と内側パッキン26を囲む外側パッキン27とが連結部28によって一体に連結されたものであって、器具用窓6を内側パッキン26と外側パッキン27とで2重に囲むことにより器具用窓6への水の浸入を確実に防止する。なお、外側パッキン27の下端部には2箇所の切欠29が設けられており、外側パッキン27を越えて内側パッキン26と外側パッキン27との間に水が浸入することがあっても、この水は切欠29を通して外側パッキン27外に排水されることとなる。
また、ボディ4の背面には、全周から突出し先端部を施工面に当接させる裏面リブ30が立設されており、裏面パッキン24は裏面リブ30に囲まれた部位に配置される。ここで、裏面パッキン24のうち内側パッキン26および外側パッキン27となる部位には、それぞれ裏面リブ30よりも後方に突出するフィン部が形成されており、防滴プレート1を施工面に取り付けた状態でフィン部を撓ませて裏面パッキン24が施工面に弾接することにより、ボディ4の背面と施工面との間の水密性が確保される。
ボディ4の下端部には、図7に示すように、前後方向に貫通する排水孔31が形成されている。排水孔31の下端縁は、閉塞位置にあるカバー5の下壁の上面と同じ高さに位置する。排水孔31は、裏面パッキン24の外側、つまり外側パッキン27のさらに外側となる位置に形成されている。さらに、裏面リブ30の下部には上下方向に貫通する水抜き孔32が形成されている。本実施形態では、図8に示すように、排水孔31をボディ4の左右各端部にそれぞれ形成しているのに対し、水抜き孔32についてはボディ4の左右方向の中央部に形成しているが、図9に示すように、水抜き孔32もボディ4の左右各端部にそれぞれ形成してもよい。ただし、図9の構成では、排水孔31の真下に水抜き孔32が位置するので、水抜き孔32を通して裏面リブ30に囲まれた空間内に浸入した水が、排水孔31を通してボディ4の前面側に浸入する可能性があるので、図8の構成を採用することが望ましい。
一方、カバー5は、正面視がボディ4と略等しい外周形状を有しており、閉塞位置においてボディ4前面の庇部16および水切壁17を覆うようにボディ4の前面に取り付けられる。本実施形態では、カバー5は、ボディ4の上端縁に沿って配置された回転軸33によってボディ4に対して軸着される。回転軸33は上述したボディ4の軸受台23に挿通されることによりボディ4に支持され、カバー5の上端部に設けた軸受部34に挿通される。これにより、カバー5はボディ4に対して回転軸33を中心として、図3(a)の閉塞位置と図3(b)の開放位置との間で回動自在になる。
ここにおいて、本実施形態では図1に示すように、ボディ4の前面における一対の軸受台23の間には凹所35が凹設されており、この凹所35内に、凹所35の前面を覆う摺動板36と摺動板36を前方に付勢する板ばね37とが収納される。
カバー5は、後端部を除いて前端側ほど上下寸法が小さくなるように、上端面が第1傾斜面38として傾斜している。また、カバー5の後端部のうち摺動板36に対応する部位には、閉塞位置において先端部を摺動板36に当接させる摺動突起39が後方に突設されており、摺動突起39は、先端側ほど上下寸法が小さくなるように、上面が第2傾斜面40として傾斜している。
しかして、カバー5が閉塞位置にあるときには、摺動突起39の先端部が摺動板36によって前方に付勢されカバー5は図1の反時計回りに付勢される。ここで、カバー5を開放位置に向けて回動させていくと摺動突起39の先端部が摺動板36に対して摺動し、摺動突起39の先端部が回転軸33の中心よりも下方に移動した時点で、摺動突起39の先端部が前方に付勢されることによりカバー5は図1の時計回りに付勢される。そして、摺動板36が第1傾斜面38と第2傾斜面40との間の角部を乗り越え、第1傾斜面38と摺動板36とが平行になると、図3(b)のようにカバー5が開放位置に保持されることとなる。
ところで、本実施形態では、カバー5をボディ4に対して回動可能とするために閉塞位置にあるカバー5の上端部とボディ4との間に隙間が形成されているので、この隙間からカバー5およびボディ4に囲まれる保護空間内に水が浸入することが考えられる。そのため、保護空間において以下の構成を採用することにより、カバー5とボディ4との隙間から浸入した水が充電部(配線器具2)に付着することを防止している。
すなわち、ボディ4の前面における器具配置部3の上方には、上述したように庇部16が立設されており、この庇部16によってカバー5の上端部とボディ4との間から浸入した水は遮られることとなる。庇部16で遮られた水は、庇部16の上面に付与されている勾配によって庇部16の左右両端部に流れる。庇部16の各端部に到達した水は、水切壁17で囲まれた器具配置部3の側方を通ってカバー5の下壁に流れ着く。カバー5の下壁に流れ着いた水は排水孔31を通してボディ4の背面側に排水され、さらに水抜き孔32を通して裏面リブ30で囲まれた空間の外側に排出される。
このように庇部16で遮られた水は、水切壁17で囲まれた器具配置部3の側方を通って保護空間の下部から保護空間外に排出される。その結果、器具配置部3に配置された配線器具2は、雨滴などから保護されることとなる。
ここにおいて、本実施形態の防滴プレート1は、庇部16とカバー5との間にパッキン41を設けることにより、庇部16と閉塞位置にあるカバー5との隙間を埋めている。パッキン41は、庇部16の左右両端部を除いて庇部16とカバー5との隙間を埋めるように、庇部16の長手方向に沿って延長されている。この例では、パッキン41は、後方に開放された嵌入溝42が長手方向の全長に亘って形成されることにより断面コ字状に形成され、庇部16の先端部が嵌入溝42に嵌入されることにより庇部16に取り付けられる。
本実施形態のパッキン41は、図1に示すように、庇部16の上面側における後端部から上斜め前方に延設された突出片43を有する。カバー5の前壁背面には、庇部16の上面に対して突出片43を押し付ける押えリブ44が突設されており、突出片43が庇部16の上面と押えリブ44の下面との間に挟まれることにより庇部16とカバー5との隙間が埋まるようになっている。ここで、庇部16は上方に凸となる湾曲形状に形成されているので、押えリブ44の下面を庇部16の上面に沿って湾曲した形状とすることにより庇部16の上面と押えリブ44の下面との間の隙間を庇部16の長手方向(左右方向)の全長に亘って一定にしている(図3(a)参照)。さらに、パッキン41は、たとえば合成ゴムなどの弾性を有する材料から形成され、庇部16とカバー5との間の水密性を確保する。
一方、庇部16の上面とボディ4の前面とカバー5の内側面とで囲まれた部位には、水の通り道となる通水路45が形成される。本実施形態では、パッキン41の突出片43により庇部16の上面とカバー5の上壁下面との隙間が閉塞されているから、突出片43よりも庇部16の基端側の部位に通水路45が確保されることとなる。
この構成によれば、庇部16で遮られた水は、通水路45を通して庇部16の左右両端部に流れる。庇部16の両端部においてはパッキン41が設けられていないので、庇部16の左右両端部に流れた水は庇部16とカバー5との隙間を通して器具配置部3の側方に流れる。そのため、カバー5における器具配置部3との対向部位に水が流れ着くことはない。結果的に、カバー5における器具配置部3との対向部位に水が付着することはないので、たとえば豪雨時などに雨滴が防滴プレート1に当たった衝撃によりカバー5が振動することがあっても、器具配置部3に配置された配線器具2に水が掛かることはない。
また、本実施形態では、通水路45を通った水がカバー5の左右各側壁の内側面に伝うように、庇部16の左右各端部を図10(b)のようにカバー5の各側壁の内側面に近接させている。すなわち、庇部16の左右各端部は、カバー5の左右各側壁の内側面に対し所定の隙間を介して突き合わされており、当該隙間は、水滴が庇部16とカバー5の内側面との両方に接触した状態で通過する寸法に設定される。さらに、ここでは、図10(a)に示すように庇部16の左右各端部からカバー5の左右各側壁の内側面に沿ってそれぞれ下方に延出されたガイド部46を設けてある。そのため、通水路45を通って庇部16の左右各端部に到達した水は、ガイド部46に沿って下方に流れることによりカバー5の側壁の内側面に伝い易くなる。このように通水路45を通した水がカバー5の側壁に伝って流れると、庇部16から水が落下することを防止できるので、庇部16から落下した水がカバー5の下壁上面で跳ね返ることを回避できる。したがって、跳ね返った水が配線器具2、あるいはカバー5における器具配置部3との対向部位に付着することを防止でき、配線器具2への水の飛散が確実に防止される。ここで、毛細管現象により通水路45からガイド部46とカバー5の側壁との間に水が引き込まれ易くなるように、ガイド部46とカバー5の側壁との隙間を狭めてもよい。
一方、図11(a)に示すように、ガイド部46を省略してもよく、この構成であっても、図11(b)に示すように庇部16の左右各端部をカバー5の各側壁の内側面に近接させることにより、通水路45を通った水はカバー5の各側壁に伝うこととなる。
ところで、上記実施形態においては、先端部が切り落とされた円錐状の位置決め突起15を例示したが、これに代えて図12(a)に示す形状の位置決め突起15を採用してもよい。すなわち、図12に示す位置決め突起15は、図12(b)に示すように左右方向(取付片8aの幅方向)の各端面を、互いに離れる向きに凸となる曲面からなる第1曲面15aおよび第2曲面15bとし、且つ、上下方向(取付片8aの長手方向)の各端面を、第1曲面15aと第2曲面15bとを連結する一対の連結面15cとしてある。ここでは、位置決め突起15の左側端面を第1曲面15aとし、右側端面を第2曲面15bとする。第1曲面15aと第2曲面15bとの断面は、それぞれ左右方向における位置決め突起15の寸法W1よりも大きな直径を有し且つ互いに中心が異なる一対の円弧の各一部をそれぞれ成している。各連結面15cには、上下方向における位置決め突起15の寸法H1,H2を第1曲面側(左側)H1よりも第2曲面側(右側)H2で小さくする(つまり、H1>H2)ような段差15dがそれぞれ形成されている。
一方、位置決め突起15が挿入されるねじ挿通孔10は取付プレート8の種類によって配置や形状が異なる場合があり、たとえば図13(a)〜(d)に示すようなねじ挿通孔10を有する取付プレート8が知られている。すなわち、図13(a)に示すものは、取付片8aの幅方向における一対のねじ挿通孔10の間隔が比較的狭く(たとえば中心間距離L1が97mm)設定され、図13(b)に示すものは、取付片8aの幅方向における一対のねじ挿通孔10の間隔が比較的広く(たとえば中心間距離L2が101mm)設定されている。また、図13(c)に示すものは、各ねじ挿通孔10の形状が図13(a)、(b)のような円形開口の丸孔とは異なり、丸孔部10aと、丸孔部10aから右方に延設された長孔部10bとを有するだるま孔からなるものであって、丸孔部10aの中心間距離L3が図13(b)の中心間距離L2と同一(たとえば101mm)に設定されている。図13(d)に示すものは、だるま孔からなるねじ挿通孔10の間隔が比較的広く(たとえば丸孔部10aの中心間距離L4が102mm)設定されている。
図12に示す位置決め突起15は、第1曲面15aおよび第2曲面15bの各曲率半径がいずれも図13(a)、(b)に示すねじ挿通孔10の半径に一致するとともに図13(c)、(d)に示すねじ挿通孔10の丸孔部10aの半径に一致するように寸法設定される。さらに、この位置決め突起15は、第1曲面15a側の上下寸法H1が図13(c)、(d)に示すねじ挿通孔10における長孔部10bの上下寸法より大きく、且つ第2曲面15b側の上下寸法H2が長孔部10bの上下寸法よりやや小さくなるように寸法設定される。
以上説明した位置決め突起15の構成によれば、図13(a)に示すねじ挿通孔10に位置決め突起15を挿入する場合、位置決め突起15は、各ねじ挿通孔10に対して左右方向の外側寄りの各位置にそれぞれ挿入され、左方のねじ挿通孔10の内周面に第1曲面15aを当接させ、右方のねじ挿通孔10の内周面には第2曲面15bを当接させることで取付プレート8を確実に位置決めする。また、図13(b)に示すねじ挿通孔10に位置決め突起15を挿入する場合、位置決め突起15は、各ねじ挿通孔10に対して左右方向の内側寄りの各位置にそれぞれ挿入され、左方のねじ挿通孔10の内周面に第2曲面15bを当接させ、右方のねじ挿通孔10の内周面には第1曲面15aを当接させることで取付プレート8を確実に位置決めする。
さらに、図13(c)のねじ挿通孔10に位置決め突起15を挿入する場合、位置決め突起15は、各ねじ挿通孔10の丸孔部10aに対して左右方向の内側寄りの各位置にそれぞれ挿入され、左方のねじ挿通孔10の内周面の延長線上に第2曲面15bを合わせ、右方のねじ挿通孔10の内周面に第1曲面15aを当接させることで取付プレート8を位置決めする。図13(d)のねじ挿通孔10に位置決め突起15を挿入する場合、位置決め突起15は、各ねじ挿通孔10の丸孔部10aに対して左右方向の内側寄りの各位置にそれぞれ挿入され、左方のねじ挿通孔10では段差15dよりも第2曲面15b寄りの部分を長孔部10bに挿入し、右方のねじ挿通孔10の内周面には第1曲面15aを当接させることで取付プレート8を確実に位置決めする。すなわち、図12に示す構成の位置決め突起15は、ねじ挿通孔10の配置や形状が異なる場合でも取付プレート8を位置決めすることができる。
また、上述の実施形態では、パッキン41に嵌入溝42を設けて庇部16の先端部が嵌入溝42に嵌入されることによりパッキン41が庇部16に取り付けられる例を示したが、パッキン41が嵌入されるパッキン取付溝を庇部16あるいはカバー5に形成してもよい。図14の例では、カバー5の前壁背面にパッキン取付溝47を形成しており、パッキン取付溝47にパッキン41を嵌入することによりカバー5にパッキン41を取り付けている。そして、庇部16の先端縁をパッキン41に弾接させることにより、庇部16の先端縁とカバー5の前壁背面との隙間をパッキン41で埋めている。この場合には、パッキン41に嵌入溝42を設ける必要がなく、パッキン41の形状を単純化できるという利点がある。
なお、上記実施形態では、防滴プレート1を使用する配線器具2としてコンセントを例示したが、その他の配線器具2に防滴プレート1を使用することもでき、たとえば図15に示すように配線器具2はスイッチであってもよい。この場合には、通常時はカバー5を閉塞位置に位置させ、スイッチを操作する際にはカバー5を開放位置に位置させることによりスイッチ5の機能面となるスイッチハンドルを露出させる。また、ここでは器具配置部3に対して配線器具2を横長となる向きに配置する例を示したが、配線器具2を縦長となる向きに配置してもよい。
(実施形態2)
本実施形態の防滴プレート1は、庇部16とカバー5との隙間を埋めるためにパッキン41を用いていない点が実施形態1の防滴プレート1とは相違する。その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
ここでは、図16(a)に示すように、庇部16の突出寸法(前後方向の寸法)を実施形態1の防滴プレート1に比べて大きくし、庇部16の先端縁をカバー5の前壁背面に当接させることにより、庇部16自身で庇部16とカバー5との隙間を埋めている。本実施形態の構成では、パッキン41を用いる構成と比べて、防滴プレート1を構成する部品点数が少なくなり、防滴プレート1の組立作業が簡単になるという利点がある。
本実施形態の他の例として、図16(b)に示すように、カバー5の前壁背面に突設された押えリブ44の下面を庇部16の上面に当接させることにより、カバー5自身で庇部16とカバー5との隙間を埋めるようにしてもよい。図16(b)の構成では、押えリブ44の下面に、後端部が庇部16の上面から離れるように段差部48を設けることにより、押えリブ44と庇部16との間に通水路45を確保している。
また、さらに他の例として、図17に示すように庇部16の上面の一部を押えリブ44の下面に当接させることにより、庇部16とカバー5との隙間を閉塞するようにしてもよい。
図17(a)に示す例では、庇部16の上面のうち通水路45の底面となる部位に、先端側を基端側よりも高くした勾配が付与されており、これにより、通水路45を通る水は庇部16の基端側に集められることになり、少量の水であれば庇部16の左右各端部からボディ4の前面に伝い、ボディ4の前面に沿って下方に流れることとなる。なお、図17(a)では、庇部16の突出方向(前後方向)の中間部よりも先端側のみに勾配を設けているが、通水路45の全幅に亘って勾配を付与してもよい。
図17(b)に示す例では、庇部16の上面のうち通水路45の底面となる部位の前後方向の中間部に、カバー5には接触しない高さで突出した仕切りリブ49が立設されている。仕切りリブ49は、庇部16の長手方向の全長に亘って連続して設けられている。これにより、通水路45を通る水が多量のときには水は仕切りリブ49を乗り越えて通水路45の全幅に広がって流れるのに対し、通水路45を通る水が少量のときには水は仕切りリブ49よりも庇部16の基端側のみを流れることとなる。
図17(a),(b)の構成によれば、通水路45を通る水は、少量であれば閉塞位置にあるカバー5の前壁背面に付着することなく保護空間外に排水されるので、たとえば豪雨時などに雨滴が防滴プレート1に当たった衝撃によりカバー5が振動することがあっても、配線器具2に水が掛かることを確実に防止できるという利点がある。
(実施形態3)
本実施形態の防滴プレート1は、ボディ4における庇部16の上方となる部位に、図18(a)に示すように前後方向に貫通する通水孔50が形成されている点が実施形態1の防滴プレート1とは相違する。その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
通水孔50は、下端縁が庇部16の上面と同じ高さに位置するように形成されており、庇部16上の水は一部が通水孔50を通してボディ4の背面側に流れることとなる。本実施形態の通水孔50は、庇部16の上面に沿って延長された長孔状であって、庇部16における左右各端部寄りの位置にそれぞれ形成されている。
また、通水孔50は、裏面パッキン24において外側パッキン27と内側パッキン26との間に対応する位置に形成されており、外側パッキン27と内側パッキン26とを連結する連結部28には、通水孔50に連続する孔51が形成されている。そのため、通水孔50を通してボディ4の背面側に排出された水は、外側パッキン27と内側パッキン26との間に浸入し、外側パッキン27の下端部に形成された切欠29から外側パッキン27外に排出されることとなる。
本実施形態の構成によれば、ボディ4と閉塞位置にあるカバー5の上端部との間から保護空間内に水が浸入した場合でも、庇部16で遮られた水の一部は、通水孔50および孔51を通してボディ4の背面側に流れることになるので、保護空間内を通る水の量を減らすことができる。
本発明の実施形態1の構成を示す断面図である。 同上の分解斜視図である。 (a)同上のカバーを閉じた状態を示す斜視図、(b)同上のカバーを開いた状態を示す斜視図である。 同上の他の構成を示すボディおよび取付プレートの分解斜視図である。 同上のさらに他の構成を示す斜視図である。 同上のさらに他の構成を示すカバーを開いた状態の斜視図である。 同上の正面図である。 同上の構成を示し、(a)は前面側からみた斜視図、(b)は背面側からみた斜視図である。 同上の他の構成を示し、(a)は前面側からみた斜視図、(b)は背面側からみた斜視図である。 同上の構成を示し、(a)はカバーを外した状態の斜視図、(b)は要部の断面図である。 同上のさらに他の構成を示し、(a)はカバーを外した状態の斜視図、(b)は一部破断した斜視図である。 同上のさらに他の構成を示し、(a)はカバーを開いた状態の斜視図、(b)は位置決め突起の断面図である。 同上の位置決め突起とねじ挿通孔との関係を示す説明図である。 同上のさらに他の構成を示す要部の斜視図である。 同上のさらに他の構成を示すカバーを外した状態の斜視図である。 本発明の実施形態2の構成を示す一部破断した斜視図である。 同上の他の構成を示す一部破断した斜視図である。 本発明の実施形態3の構成を示し、(a)はカバーを外した状態の斜視図、(b)はカバーを閉じた状態の斜視図である。 従来例を示し、(a)は斜視図、(b)は一部破断した斜視図である。
符号の説明
1 防滴プレート
2 配線器具
3 器具配置部
4 ボディ
5 カバー
6 器具用窓
7 化粧プレート
8 取付プレート(取付部材)
8a 取付片
8b 器具保持片
10 ねじ挿通孔(凹部)
13 切欠部
15 位置決め突起
15a 第1曲面
15b 第2曲面
15c 連結面
15d 段差
16 庇部
17 水切壁
18,19 透孔
24 裏面パッキン
26 内側パッキン
27 外側パッキン
28 連結部
30 裏面リブ
31 排水孔
32 水抜き孔
41 パッキン
45 通水路
46 ガイド部
47 パッキン取付溝
49 仕切りリブ
50 通水孔
54 位置決めリブ

Claims (18)

  1. 上下方向に沿った施工面に取り付けられる配線器具を覆う防滴プレートであって、施工面に背面を対向させるように取り付けられるとともに前面の一部に配線器具が前面を露出させるように配置される器具配置部が形成されたボディと、後面開口の箱状であって器具配置部を覆う閉塞位置と開放する開放位置との間で開閉自在となるようにボディの前面に取り付けられるカバーとを備え、ボディは、カバーに覆われる位置であって器具配置部の上方から突出し器具配置部を覆うようにボディの前面に沿って左右に延長された庇部を有し、閉塞位置にあるカバーの上端部との間からカバーに囲まれた保護空間内に浸入する水を庇部で遮ることにより器具配置部の側方を通して保護空間の下部から保護空間外に排出し、庇部は、左右両端部を除いて閉塞位置にあるカバーとの隙間が埋められており、上面とボディの前面とカバーとで囲まれた部位に水の通り道となる通水路を形成するとともに、通水路を通った水がカバーのうちの左右各側壁の内側面に伝うように左右各端部を前記側壁の内側面に隙間を介して突き合わせていることを特徴とする防滴プレート。
  2. 前記ボディは、前記庇部の左右各端部から前記カバーの左右各側壁の内側面に沿ってそれぞれ下方に延出されたガイド部を有することを特徴とする請求項1記載の防滴プレート。
  3. 前記ガイド部は、下面が前後方向において前記ボディの前面に近い方の端部をボディの前面から遠い方の端部よりも低くするように傾斜していることを特徴とする請求項2記載の防滴プレート。
  4. 前記庇部は、前記通水路の底面となる部位に左右両端部を中央部よりも低くした勾配が付与されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の防滴プレート。
  5. 前記庇部は、前記通水路の底面となる部位に先端側を基端側よりも高くした勾配が付与されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の防滴プレート。
  6. 前記庇部は、前記通水路の底面となる部位の前後方向の中間部に、前記カバーには接触しない高さで突出し左右に延長された仕切りリブが立設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の防滴プレート。
  7. 前記ボディの前面には、前記庇部と共に前記器具配置部を全周に亘って包囲する水切壁が立設され、水切壁は、庇部の左右方向の寸法内に納まるように形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の防滴プレート。
  8. 前記ボディは、埋込型の配線器具を取り付けるために前記施工面に形成される埋込孔に対応した形状の器具用窓が前記器具配置部に貫設されており、器具配置部には、ボディと共に施工面に取り付けられ配線器具を保持する取付部材と、取付部材に係着され配線器具の前面の周囲を覆う化粧プレートとが配置され、化粧プレートは、外周面に形成された切欠部に治具を差し込んでボディの前面との距離を広げるように力が加えられることで取付部材から取り外されるものであって、前記水切壁は、化粧プレートの外周面に沿って立設され、化粧プレートの切欠部に対応する部位には前記治具を通す透孔が形成されていることを特徴とする請求項7記載の防滴プレート。
  9. 前記ボディは、埋込型の配線器具を取り付けるために前記施工面に形成される埋込孔に対応した形状の器具用窓が前記器具配置部に貫設されており、器具配置部には、ボディと共に施工面に取り付けられ配線器具を保持する取付部材と、取付部材に係着され配線器具の前面の周囲を覆う化粧プレートとが配置されるとともに、取付部材の外周面に四方から当接する位置決めリブが立設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の防滴プレート。
  10. 前記ボディは、埋込型の配線器具を取り付けるために前記施工面に形成される埋込孔に対応した形状の器具用窓が前記器具配置部に貫設されており、器具配置部には、ボディと共に施工面に取り付けられ配線器具を保持する取付部材と、取付部材に係着され配線器具の前面の周囲を覆う化粧プレートとが配置され、取付部材は、それぞれ共通する凹部が背面に複数ずつ設けられるとともに互いに外周形状が異なる複数種類の中から択一的に選択され、ボディの前面において、前記複数の凹部に対応する位置には、各凹部にそれぞれ挿入される複数の位置決め突起が突設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の防滴プレート。
  11. 前記取付部材は、一対の取付片の両端部同士を一対の器具保持片でそれぞれ連結することで矩形枠状に形成されており、前記位置決め突起は、取付片の幅方向における各端面であって互いに離れる向きに凸となる曲面からなる第1曲面および第2曲面と、取付片の長手方向における各端面であって第1曲面および第2曲面を連結する一対の連結面とを有し、第1曲面と第2曲面とにおける前記ボディの前面に沿った断面は、それぞれ取付片の幅方向における位置決め突起の寸法よりも大きな直径を有し互いに中心が異なる一対の円弧の各一部をそれぞれ成し、各連結面には、取付片の長手方向における位置決め突起の寸法を第1曲面側よりも第2曲面側で小さくする段差が形成されていることを特徴とする請求項10記載の防滴プレート。
  12. 前記庇部は、左右両端部を除いて閉塞位置にある前記カバーとの隙間が、カバーとの間に介装されるパッキンによって埋められていることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載の防滴プレート。
  13. 前記パッキンは、前記庇部と前記カバーとのいずれか一方に形成されたパッキン取付溝内に嵌入されて保持されることを特徴とする請求項12記載の防滴プレート。
  14. 前記ボディは、前記庇部の上方において前後に貫通する通水孔を有し、通水孔は下端縁が庇部の上面と同じ高さに位置することを特徴とする請求項1ないし請求項13のいずれか1項に記載の防滴プレート。
  15. 前記ボディは、前記カバーの下壁の上方位置において前後に貫通する排水孔を有し、排水孔は下端縁がカバーの下壁の上面と同じ高さに位置することを特徴とする請求項1ないし請求項14のいずか1項に記載の防滴プレート。
  16. 前記ボディは、背面の全周から突出し先端部を前記施工面に当接させる裏面リブが立設されており、裏面リブの下部において前記排水孔の真下以外の所定部位に、施工面に沿って貫通する水抜き孔が形成されていることを特徴とする請求項15記載の防滴プレート。
  17. 前記ボディは、埋込型の配線器具が挿通される器具用窓が貫設されており、背面のうち器具用窓の周囲と前記施工面との間に裏面パッキンが介装されており、裏面パッキンは、器具用窓を囲む内側パッキンと内側パッキンを囲む外側パッキンとを有することを特徴とする請求項1ないし請求項16のいずれか1項に記載の防滴プレート。
  18. 前記内側パッキンと前記外側パッキンとは、一体に成形されていることを特徴とする請求項17記載の防滴プレート。
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