JP2007223561A - ワイパ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で確実に摺動面の被水を防止できるワイパ装置を提供する。
【解決手段】ワイパ装置1は、第1のピボットホルダ20に第1ピボット軸21の周囲を覆う防水カバー23が装着されている。防水カバー23は、第1ピボット軸21を軸支するシャフト支持部22を貫通させる貫通孔76が形成されており、防水カバー23に溜まった雨水を排出する排水口73が形成されている。貫通孔76から侵入する雨水は、第1のピボットホルダ20に凹設された排水受部30に滴下し、排水受部30に連なる排水口32から排出される。
【選択図】図9

Description

本発明は、車両のガラス面などを払拭するために用いられるワイパ装置に関する。
車両に用いられるワイパ装置としては、ワイパモータの回転によって回動するピボット軸を有し、ピボット軸に取り付けたワイパアームを揺動させ、ワイパアームの先端のワイパブレードでガラス面を払拭するように構成されている。
ここで、ワイパ装置が多量の雨水に晒されたときには、ピボット軸を支持するシャフト支持部の周囲に雨水が滞留し、その一部がピボット軸とシャフト支持部の間に流入して摺動面に塗布されたグリスを洗い流してしまうことがある。そこで、従来のワイパ装置には、ピボット軸の支持する筒状の本体を有するピボットホルダに防水カバーを装着したものがある。防水カバーは、ピボットホルダの本体に形成された先細のテーパ部に係合される筒部を有し、筒部からは径方向外側に延びる傘部が一体に形成されている(例えば、特許文献1参照)。防水カバーは、ピボットホルダに密着し、雨水は傘部を伝ってワイパ装置外に排水される。
実開平6−25224号公報
ところで、防水カバーとピボットホルダとの間から雨水がピボットホルダ側に入り込んだときには、雨水がピボットホルダを伝って裏面側でピボット軸を潤滑支持するグリス部分に侵入することがある。しかしながら、防水カバーとピボットホルダとの間に完全な水密構造を形成するためには、厳しい寸法精度の管理が必要であり、生産性を低下させる原因になると共に、コストを増大させる原因になっていた。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で確実に摺動面の被水を防止することを主な目的とする。
上記の課題を解決する本発明の請求項1に係る発明は、ワイパアームが固定されるピボット軸をピボットホルダに設けられたシャフト支持部に回動自在に支持し、モータの回転をリンク機構に伝達することで前記ピボット軸を回動させてガラス面を払拭するワイパ装置であって、前記ピボットホルダに前記シャフト支持部を囲む凹部を設け、前記凹部の一端部に前記凹部に溜まった水を前記ピボットホルダ外に排出するホルダ側排水口を形成したことを特徴とするワイパ装置とした。
このワイパ装置では、シャフト支持部の周囲の水が凹部の形状に沿ってホルダ側排水口に導かれ、ホルダ側排水口から排出される。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のワイパ装置において、前記ピボットホルダを覆うカバーを備え、前記カバーは、前記シャフト支持部を挿通可能な貫通孔と、前記ピボットホルダ外に水を排出するカバー側排水口と、前記カバー側排水口に水を案内するように立設されたガイド壁とを有することを特徴とする。
このワイパ装置では、カバーに滴下した水がガイド壁によってカバー側排水口に案内され、カバー側排水口から排水される。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載のワイパ装置において、前記カバーにおいて前記ピボットホルダに臨む面には、前記貫通孔を囲むように凸部が前記凹部に向けて突出して形成されており、凸部が、前記ピボットホルダの前記凹部内に配置されていることを特徴とする。
このワイパ装置では、カバーの貫通孔を伝ってカバーの裏面(ピボットホルダに臨む面)側に侵入した水は、貫通孔を囲む凸部に集まる。さらに、水は、凸部からピボットホルダ側の凹部に滴下して、凹部に集められる。
請求項4に係る発明は、請求項2又は請求項3に記載のワイパ装置において、前記カバーには、前記カバー側排水口に連なり、前記ピボットホルダを避けるように水を滴下するための廂状のガイド部が延設されていることを特徴とする。
このワイパ装置では、カバー側排水口から排出される水が廂状のガイド部を伝って流れ落ちる。ガイド部は、ピボットホルダを避けるように突出しているので、ガイド部から流れ落ちる水がピボットホルダを被水させることはない。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載のワイパ装置において、前記ガイド部の端部の一部が水の排出方向と略一致する方向に突出していることを特徴とする。
このワイパ装置では、突出する端部に水が集まり易いので、水を確実に排出できる。
請求項6に係る発明は、請求項2から請求項5のいずれか一項に記載のワイパ装置において、前記カバー側排水口は、前記ホルダ側排水口に対して外側に位置していると共に、車体に対して傾斜して取付けられている。
このワイパ装置では、カバー側排水口から排出される水がピボットホルダにかからないので、水を確実に排出できる。
本発明によれば、ピボットホルダ側に設けた凹部に侵入した水は、ホルダ側排水口から排出されるので、水がピボットホルダの表面を伝って摺動部を被水させることがなくなる。このため、摺動部の劣化を防止でき、ワイパ装置の寿命を向上できる。また、カバーを併用する場合、カバーとシャフト支持部との間に高精度の水密構造を形成する必要がなくなるので、製造が容易になる。
発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1及び図2にワイパ装置の構成を示す。ワイパ装置1は、ガラス面に略沿って配置される細長のフレーム2を有する。フレーム2は、ブラケットユニット3にフレームパイプ4をネジで固定して形成されているが、一体構造であっても良い。
図2、図3及び図4に示すように、ブラケットユニット3は、一端部に車体に固定される取付脚部5が設けられている。取付脚部5には、弾性部材からなる防振ゴム6が取り付けられている。防振ゴム6には、略円筒状のカラー部材7が圧入されており、カラー部材7にボルトを通して車体に固定する。取付脚部5よりも他端部側は、減速機10及びワイパモータ11が固定されるモータブラケット13になっている。モータブラケット13には、減速機10の出力軸である駆動軸14がワイパモータ11の回転子の軸線と略直交するように配置されている。駆動軸14の基端部は、モータブラケット13の貫通孔15を通して、ワイパ装置1の裏面側に引き出されている。
モータブラケット13よりもさらに他端部側には、車体に固定される取付脚部16が延設された第1のピボットホルダ20になっている。取付脚部16は、弾性部材からなる防振ゴム6が取り付けられており、防振ゴム6に圧入された略円筒状のカラー部材7にボルトを通して車体に固定する。
図1及び図3に示すように、第1のピボットホルダ20は、第1ピボット軸21を回動自在に支持するシャフト支持部22が突設されており、シャフト支持部22を囲むように防水カバー23が装着されている。シャフト支持部22は、第1ピボット軸21の軸線L1が駆動軸14の軸線L2と略平行になるように支持する貫通孔24を有し、貫通孔24内に第1ピボット軸21を潤滑しつつ摺設するグリス部が設けられている。第1ピボット軸21の先端部21aは、シャフト支持部22から突出しており、ここにワイパアームが固定される。第1ピボット軸21において第1のピボットホルダ20の裏面側に突出する基端部には、第1駆動レバー25が固定される。第1駆動レバー25は、第1ピボット軸21の軸線L1に略直交する向きに延びている。
シャフト支持部22の外周には、防水カバー23を位置決めするための突条26が2つ軸線L1方向に略沿って配置されている。さらに、図3及び図4に示すように、第1のピボットホルダ20の表面20a側で、シャフト支持部22の周囲には、排水受部30(凹部)が凹設されている。排水受部30は、突条26を含むシャフト支持部22の外形よりも大きく形成されており、取付脚部16の延設方向に対して逆方向になる第1のピボットホルダ20の一方の側部20b側が開放されている。開放端は、側部20bに突設された一対のリブ31によって区画された排水口32(ホルダ側排水口)になっている。一対のリブ31は、第1のピボットホルダ20の裏面20cまで延びており、第1のピボットホルダ20の側部20bに雨水の流路となるガイド部33を形成している。このガイド部33は、第1のピボットホルダ20の側部20bよりも突出している。さらに、リブ31の端部31aは、第1のピボットホルダ20の裏面20cよりも突出している。
また、第1のピボットホルダ20の側部20bには、一対のリブ31を挟んで一端部側と他端部側とのそれぞれに係合爪35a,35bが1つずつ設けられている。また、他端部側の係合爪35bの位置に合わせて、第1のピボットホルダ20の反対側の側部20dに係合爪36bが設けられている。さらに、取付脚部16にも係合爪36aが設けられている。これら係合爪35a,35b,36a,36bは、防水カバー23を固定するために用いられる。なお、取付脚部16の他端部側の表面から第1のピボットホルダ20の側部20dにかけて略L字形のリブ37が立設されている。このリブ37には、防水カバー23を下側から支持するために用いられる。
図4に示すように、フレームパイプ4は、その一端部がブラケットユニット3の他端部に形成された凹部に挿入され、ブラケットユニット3と当て板38とに挟み込まれるようにしてボルトで固定されている。フレームパイプ4の反対側の他端部には、第2のピボットホルダ40が取り付けられている。なお、第2のピボットホルダ40は、フレームパイプ4に一体に製造されても良い。
図1及び図3に示すように、第2のピボットホルダ40は、第2ピボット軸41を回動自在に支持するシャフト支持部42が突設されており、シャフト支持部42を囲むように防水カバー43が装着されている。シャフト支持部42は、第2ピボット軸41の軸線L3が駆動軸14の軸線L2及び第1ピボット軸21の軸線L1と略平行になるように支持する貫通孔44を有し、貫通孔44内に第2ピボット軸41を潤滑しつつ摺設するグリス部が設けられている。第2ピボット軸41は、先端部42aにワイパアームが固定される。第2ピボット軸41において第2のピボットホルダ40の裏面側に突出する基端部には、第2駆動レバー45が固定される。第2駆動レバー45は、第2ピボット軸41の軸線L3に略直交する向きに延びている。また、第2のピボットホルダ40の他端部には、2つの取付脚部46,47が延設されている。取付脚部46,47は、車体の形状に合わせて屈曲させられており、各々の先端部には防振ゴム6が取り付けられ、防振ゴム6に圧入された略円筒状のカラー部材7にボルトを通して車体に固定する。
さらに、図3及び図4に示すように、第2のピボットホルダ40の表面40a側で、シャフト支持部42の周囲には、凹部である排水受部50が形成されている。排水受部50は、シャフト支持部42の外形よりも大きく形成されており、第2のピボットホルダ40の一方の側部40b側が開放されている。この開放端は、側部40bに突設された一対のリブ51によって区画された排水口52(ホルダ側排水口)になっており、第1のピボットホルダ20の排水受部30の開放端と同じ側部に配置されている。
排水口52を区画する一対のリブ51は、第2のピボットホルダ40の裏面40cまで延びており、第2のピボットホルダ40の側部40bに雨水の流路となるガイド部53を形成している。このガイド部53は、第2のピボットホルダ40の側部40bよりも突出しつつ、第2のピボットホルダ40の裏面40cよりも下方に延びている。
また、第2のピボットホルダ40の側部40bには、一対のリブ51を挟んで一端部側と他端部側とのそれぞれに係合爪56a,56bが1つずつ設けられている。また、一端側の係合爪56aの位置に合わせて、第2のピボットホルダ40の反対側の側部40dに係合爪56aが設けられている。さらに、取付脚部47には係合爪56bが突設されている。これら係合爪55a,55b,56a,56bは、防水カバー43を固定するために用いられる。なお、取付脚部46の屈曲部分には、リブ578が立設されている。このリブ57は、防水カバー43を支持する際に用いられる。
ここで、図1及び図2に示すように、駆動軸14には、モータブラケット13の表面に突出する駆動軸14の先端部にクランクアーム60が固定されている。クランクアーム60は、駆動軸14の軸線L2に略直交する方向に延び、その先端部には、ボールジョイント62を介してコネクティングロッド61の一端部が回動自在に連結されている。コネクティングロッド61は、ブラケットユニット3の湾曲部分に交差するように延びる細長形状を有し、その他端部は、ボールジョイント63を介して第2駆動レバー45の他端部に回動自在に連結されている。第2駆動レバー35の他端部には、ボールジョイント65を介してリンクロッド64の一端部が回動自在に連結されている。リンクロッド64は、細長形状を有し、その他端部は、ボールジョイント66を介して第1駆動レバー25の他端部に回動自在に連結されている。このように、各駆動レバー25,35及びリンクロッド65でリンク機構である平行リンクが形成されている。
次に、防水カバー23,43について説明する。図1、図5及び図6に示すように、防水カバー23は、カバー本体71の外周縁の表面71a側を立設させてガイド壁72を形成してあり、ガイド壁72が立設されていない部分が排水口73(カバー側排水口)になっている。排水口73を区画するガイド壁72の縁部は、側方に突出するリブ74になっている。一対のリブ74及びリブ74の間の壁部は、雨水が流れ落ちるガイド部75になっており、カバー本体71から側方に突出している。リブ74及びガイド部75は、カバー本体71の裏面を越えて下方に延びている。リブ74の下端部74aは、ガイド部75の下端よりもさらに下方に延びている。
排水口73の近傍には、貫通孔76が形成されている。貫通孔76の形状は、シャフト支持部22及び突条26の形状に合わせてある。さらに、カバー本体71の表面71aには、貫通孔76からみて排水口73の形成位置と反対側の位置に、リブ77が立設されている。リブ77は、貫通孔76を中心にする円周状に所定の間隔で配置されている。
カバー本体71の裏面71bには、複数の脚部78,79,80が配設されている。各脚部78〜80は、第1のピボットホルダ20に当接させられるもので、貫通孔76の周囲の脚部79,80は、貫通孔76からガイド部75(排水口73)に向かう方向を避けるように設けられている。さらに、貫通孔76の裏面側の周縁部は、下向きの凸部81が環状に形成されている。凸部81の外径は、前記した第1のピボットホルダ20側の排水受部30の外形よりも小さい。
なお、カバー本体71の外周には、複数の係合片82a,82b,82c,82dが第1のピボットホルダ20側の係合爪35a,35b,36a,36bに係合可能に延設されている。また、キャップ本体71において、貫通孔76の近傍から係合部82dにかけては緩やかに落ち込む湾曲部83になっている。
ブラケットユニット3の各係合爪35a,35b,36a,36bに防水カバー23の係合片82a〜82dを係合させると、カバー本体71の裏面71bの脚部78〜80がブラケットユニット3に当接し、カバー本体71の裏面71bと第1のピボットホルダ20の排水受部30との間に空間が形成される。このとき、排水口73は、第1のピボットホルダ20側の排水口32と略一致する位置で、かつ排水口32よりも外側に突出した位置に配置される。防水カバー23側の排水口73の長さは、排水口32よりも長く、側面視では排水口32の両端部は、排水口73内の両端の間に配置される。カバー本体71の湾曲部83は、取付脚部16及び裏面側の第1駆動レバー25を隠すように延びる。
図1及び図7、図8に示すように、防水カバー43は、カバー本体91の外周に係合片92a,92b,92c,92dが第1のピボットホルダ40側の各係合爪55a,55b,56a,56dに係合可能な位置に延設されている。カバー本体91は、表面91a側の外周縁を立設させてガイド壁93を形成してあり、ガイド壁93が立設されていない部分が排水口94(カバー側排水口)になっている。排水口94からカバー本体91の裏面91bに至る側壁は、裏面91b側が突出するように斜めに形成されたガイド部95になっている。ガイド部95の裏面91b側の端部は、カバー本体91の裏面91cよりも下方に延設されている。排水口94の近傍には、貫通孔96が形成されている。貫通孔96の形状は、シャフト支持部42の形状に合わせてある。カバー本体91の表面91aには、貫通孔96を中心にして排水口94の形成位置とは反対側の位置にリブ97が立設されている。リブ97は、貫通孔96を中心にした円周状に配置されている。
また、リブ97から先は緩やかに落ち込む湾曲部98になっている。カバー本体91の裏面91bには、複数の脚部100,101が配設されている。各脚部100,101は、第2のピボットホルダ40や取付脚部46,47に当接させられるもので、貫通孔96の周囲の脚部101は、貫通孔96からガイド部95(排水口94)に向かう方向を避けるように、貫通孔96を中心とする円周上に間隔をおいて複数設けられている。
裏面91b側の貫通孔96の周縁部は、下向きの凸部102が環状に形成されている。凸部102の外径は、前記した第2のピボットホルダ40側の排水受部50の外径よりも小さい。また、湾曲部98の裏面には、係合溝103が取付脚部46側のリブ57(図3参照)に対応して形成されている。
第2のピボットホルダ40の各係合爪55a,55b,56a,56bに防水カバー43の係合片92a〜92dを係合させると、カバー本体91の脚部100,101が第2のピボットホルダ40に当接する。カバー本体91の係合溝103には、取付脚部46のリブ57が入り込んで嵌合する。脚部100,101によって、カバー本体91の裏面91bと第2のピボットホルダ40の排水受部50との間に空間が形成される。このとき、排水口94が第2のピボットホルダ40側の排水口52と略一致する位置で、かつ排水口52よりも外側に突出した位置に配置される。防水カバー43側の排水口94の長さは、排水口52よりも長く、側面視では排水口52の両端部は、排水口94内の両端の間に配置される。カバー本体71の湾曲部98は、取付脚部46及び裏面側の第2駆動レバー45を隠すように延びる。
ワイパ装置1を不図示の車体に固定するときには、車体側に形成された複数の取付孔を用いる。モータブラケット13側は、取付脚部5の防振ゴム6を介して車体にボルトで固定される。同様に、第1、第2のピボットホルダ20,40側の取付脚部16,46,47は、防振ゴム6を介して車体にボルトで固定される。このようにしてワイパ装置1を車体に固定すると、第1ピボット軸21が車体の幅方向の中央付近に配置され、第2ピボット軸41が車体の幅方向の中央よりも運転席寄りの位置に配置される。ワイパ装置1は、フレーム2の軸線回りに傾斜して配置されるので、各排水口32,52,73,94が下側に配置される。各防水カバー23,43の湾曲部83,98は、排水口73,94に向かって斜めに下る勾配を形成する。
図9に示すように、風防ガラス110とカウル111の間に突出するピボット軸21の先端部21aには、ワイパアーム112が固定される。ワイパアーム112は、円筒状のスカート部112aが第1ピボット軸21及びシャフト支持部22の外周を囲むように延びている。ワイパアーム112を伝う雨水は、防水カバー23に滴下する。また、風防ガラス110やカウル111を伝ったり、直接に入り込む雨水も防水カバー23に滴下する。防水カバー23上では、雨水がガイド壁72に案内されることで、周縁からこぼれ落ちずに、傾斜方向の下側に向かって流れて排水口73に導かれる。排水口73に連なるガイド部75が廂の役割を果し、雨水は、フレーム2に接触することなく滴下する。なお、防水カバー23の湾曲部83は、平行リンクを覆うように延びており、この部分に滴下する雨水は、第1駆動レバー25に到達することなく、防水カバー23によって排水口73から排出される。ガイド部75では、端部に突設されるリブ74の端部74aに雨水が集められ易くなっており、雨水の量が少ないときなどでも端部74aから雨水が確実に排出される。
また、防水カバー23の貫通孔76とシャフト支持部22との間から、雨水が第1のピボットホルダ20側に侵入することがある。シャフト支持部22を伝う雨水は、そのまま第1のピボットホルダ20の排水受部30に流入する。防水カバー23側を伝う雨水は、凸部81に集まる。凸部81の外径は、排水受部30の外径よりも小さいので、雨水は凸部81から排水受部30に滴下する。排水受部30は、排水口32に向かって傾斜しているので、雨水は排水受部30の周囲にあふれ出る前に排水口32から排水される。排水口32に連なるガイド部33は、廂状に設けられているので、雨水が第1のピボットホルダ20に伝って第1ピボット軸21の他端21b側に流れることが防止される。
同様に、第2ピボット軸41側でも、雨水が防水カバー43の排水口94に導かれ、廂状のガイド部95から排出される。防水カバー43の貫通孔96から第2ピボットホルダ40側に侵入した雨水は、シャフト支持部42を伝って排水受部50に集められる。また、防水カバー43側では、貫通孔96を通って裏面91bに侵入した雨水は凸部102に集められる。凸部102の外径は、排水受部30の外径よりも小さいので、雨水は凸部102から排水受部30に滴下する。そして、雨水は、排水受部50から溢れ出す前に排水口52に導かれ、排水口52に連なる廂状のガイド部53から排出される。防水カバー43の湾曲部98は、平行リンクの第2駆動レバー45を覆うように延びており、この部分に滴下する雨水は、平行リンクに到達することなく防水カバー43によって排水口94から排出される。
この実施の形態によれば、ピボットホルダ20,40を覆う防水カバー23,43を設けたので、リンク機構などに雨水が滴下することが防止される。ピボット軸を摺動させるためにグリスが注入された部分(例えば、図9の部分120)や、リンク機構を駆動させるためにグリスが注入された部分(例えば、図9の部分130)でグリスが雨水によって流出することを防止できるので、摺動部の潤滑不良を防止できる。
防水カバー23,43は、下向きに配置される排水口73,94をそれぞれに有し、排水口73,94にピボットホルダ20,40を避けるように延びる廂状のガイド部75,95を設けたので、防水カバー23,43から排出される雨水が再びピボットホルダ20,40に戻ることがなくなり、グリスの流出による摺動部の潤滑不良を防止できる。廂状のガイド部75の長さ方向の端部74aを突出させて雨水が集まり易くしたので、雨水を確実に滴下することができる。
ピボットホルダ20,40に凹形状の排水受部30,50を設け、ピボットホルダ20,40側に形成した排水口32,52から雨水を排出するようにしたので、防水カバー23,43の貫通孔76,96とシャフト支持部22,42の間から流入した雨水を排出することが可能になる。このため、防水カバー23,43の貫通孔76,96とシャフト支持部22と間に高い寸法精度が要求されなくなるので、ワイパ装置1や防水カバー23,43の生産性が向上し、コストを低減できる。
排水口32,52に連なるガイド部33,53を廂状に設けたので、防水カバー23,43から排出される雨水が再びピボットホルダ20,40に戻ることがなくなり、グリスの流出による摺動部の潤滑不良を防止できる。防水カバー23,43の裏面に貫通孔76,96を囲むように凸部81,102を設け、凸部81,102から雨水を排水受部30,50に滴下するようにしたので、貫通孔76,96を伝って防水カバー23,43の裏面に入り込んだ雨水を確実に排水受部30,50に集めることができる。
なお、本発明は、前記した実施の形態に限定されずに広く応用することができる。
例えば、防水カバー23のリブ74の端部74aは必須の構成要素ではない。端部74aの配設位置は、ガイド部75の長さ方向の両端に限定されずに、途中に設けても良い。端部の数は、1つでも良いし、3つ以上でも良い。
本発明の実施の形態に係るワイパ装置の構成を示す表面図である。 ワイパ装置の構成を示す側面図である。 ワイパ装置のフレームの平面図である。 フレームの側面図である。 第1のピボットホルダ側の防水カバーの平面図である。 第1のピボットホルダ側の防水カバーの背面図である。 第2のピボットホルダ側の防水カバーの平面図である。 第2のピボットホルダ側の防水カバーの背面図である。 ワイパ装置の使用状態を説明する図であって、第1のピボットホルダ近傍を示す図である。
符号の説明
1 ワイパ装置
2 フレーム
11 ワイパモータ
20 第1のピボットホルダ
21 第1ピボット軸
22 シャフト支持部
23,43 防水カバー
25 第1駆動レバー(リンク機構)
30 排水受部(凹部)
32,52 排水口(ホルダ側排水口)
40 第2のピボットホルダ
41 第2ピボット軸
42 シャフト支持部
45 第2駆動レバー(リンク機構)
50 排水受部(凹部)
64 リンクロッド(リンク機構)
72,93 ガイド壁
73,94 排水口(カバー側排水口)
74a 下端部(ガイド部の端部)
75,95 ガイド部
76,96 貫通孔
81,102 凸部

Claims (6)

  1. ワイパアームが固定されるピボット軸をピボットホルダに設けられたシャフト支持部に回動自在に支持し、モータの回転をリンク機構に伝達することで前記ピボット軸を回動させてガラス面を払拭するワイパ装置であって、
    前記ピボットホルダに前記シャフト支持部を囲む凹部を設け、前記凹部の一端部に前記凹部に溜まった水を前記ピボットホルダ外に排出するホルダ側排水口を形成したことを特徴とするワイパ装置。
  2. 前記ピボットホルダを覆うカバーを備え、前記カバーは、前記シャフト支持部を挿通可能な貫通孔と、前記ピボットホルダ外に水を排出するカバー側排水口と、前記カバー側排水口に水を案内するように立設されたガイド壁とを有することを特徴とする請求項1に記載のワイパ装置。
  3. 前記カバーにおいて前記ピボットホルダに臨む面には、前記貫通孔を囲むように凸部が前記凹部に向けて突出して形成されており、凸部が、前記ピボットホルダの前記凹部内に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のワイパ装置。
  4. 前記カバーには、前記カバー側排水口に連なり、前記ピボットホルダを避けるように水を滴下するための廂状のガイド部が延設されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のワイパ装置。
  5. 前記ガイド部の端部の一部が水の排出方向と略一致する方向に突出していることを特徴とする請求項4に記載のワイパ装置。
  6. 前記カバー側排水口は、前記ホルダ側排水口に対して外側に位置していると共に、車体に対して傾斜して取り付けられていることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか一項に記載のワイパ装置。

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