JP2007331651A - ワイパピボット孔構造および車体パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】ピボット孔から浸入する雨水等によってワイパ装置の駆動源やリンク機構の連結部分が被水しないように、雨水等をピボットホルダ側の防水機構で確実に受止め可能に排出して、電気的トラブルやグリス切れ等の不具合の発生を防止することができるワイパピボット孔構造および車体パネルを提供する。
【解決手段】ワイパ装置1のピボット軸31をカウルトップパネル70の内側から外側に向けて突出させて配置するためのワイパピボット孔構造であって、カウルトップパネル70に開口形成されピボット軸31が挿通されるピボット孔72と、ピボット孔72の周縁からカウルトップパネル70の内側へ向けて筒状に形成された周壁部73と、を備え、周壁部73は、その先端部に周方向に沿って凹凸形状となる凹凸壁部74が形成された。
【選択図】図2

Description

本発明はワイパピボット孔構造および車体パネルに係り、特に車両のピボット軸を車両内部から車両外部へ突出させるためのワイパピボット孔構造および車体パネルに関する。
従来、カウルトップパネルやカウルトップガーニッシュ等の車体パネルには、車両内外を連通するピボット孔が形成されている。車体パネルにはさらにピボット孔の周縁から車両内側へ筒状の周壁部が延出形成されている。車両用ワイパ装置は、ピボットホルダによってピボット軸を回動自在に支持しており、このピボット軸が周壁部およびピボット孔に挿通され、ピボット軸を車両内部から車両外部へ突出させた状態で車両内部に配置されている。
このように車両パネルにはピボット軸を挿通させるためのピボット孔が形成されているので、雨天時や洗車時にピボット孔から塵や泥を含む雨水や洗浄水等が車両内部へ浸入する。このため、ワイパ装置の駆動源であるモータや、ピボット軸を往復回動させるリンク機構のボールジョイント部等の連結部分が、車両内部へ浸入した雨水等によって被水すると、電気的トラブルやグリス切れ等の不具合が発生するおそれがある。
そこで、このようなピボット孔から浸入する雨水等に起因して発生する不具合防止のために、防水機構をピボットホルダ側に配設する技術が知られている。この防水機構は、ワイパ装置の駆動源やリンク機構の連結部分へ雨水等が伝わってしまうのを防止するためのものであり、このような防水機構として、鍔状の防水キャップをピボットホルダに取付ける技術(特許文献1参照)や、ピボットホルダ自体に鍔状部位を形成する技術(特許文献2参照)が提案されている。
特許文献1の防水キャップは、ピボットホルダに装着すると、ピボット孔に対向して近接配置されるように構成されており、ピボット孔から浸入した雨水等を受け止めて所定の位置へ排水可能となっている。また、特許文献2のピボットホルダは、浸入した雨水等を鍔状部位で受け止めて、鍔状部位に連続して形成された雨水誘導部を通過させて所定位置へ排水可能となっている。
特開2002−127874号公報 実開平6−25063号公報
しかしながら、上記技術では、何れもピボット孔から浸入した雨水等を防水機構によって受け止めて所定位置へ排水可能ではあるが、ウインドウガラス面からピボット孔へ雨水等が勢いよく流れ込んできた場合には、雨水等は、ピボット孔の周縁から延出形成された周壁部の内周面をそのまま勢いよく伝わり、鍔状の防水キャップやピボットホルダの鍔状部位を越えて、所定の排水部位ではない箇所から車両内部へ向けて排出されるおそれがあった。
このように、雨水等が防水キャップやピボットホルダの鍔状部位を越えて、所定の排水部位以外から車両内部へ向けて排出されると、上述の如く、雨水等がワイパ装置の駆動源やリンク機構の連結部分に伝わり、上述の電気的トラブルやグリス切れ等の不具合を発生させるおそれがあるため、防水キャップやピボットホルダの鍔状部位を大型のものとする必要があった。
本発明の目的は、上記課題に鑑み、ピボット孔から浸入する雨水等によってワイパ装置の駆動源やリンク機構の連結部分が被水しないように、雨水等をピボットホルダ側の防水機構で確実に受止め可能に排出して、電気的トラブルやグリス切れ等の不具合の発生を防止することができるワイパピボット孔構造および車体パネルを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、ワイパ装置のピボット軸を車体パネルの内側から外側に向けて突出させて配置するためのワイパピボット孔構造であって、前記車体パネルに開口形成されピボット軸が挿通されるピボット孔と、該ピボット孔の周縁から前記車体パネルの内側へ向けて筒状に形成された周壁部と、を備え、前記周壁部は、その先端部に周方向に沿って凹凸形状となる凹凸壁部が形成されたことを特徴としている。
このように本発明では、ピボット孔の周縁から車体パネルの内側へ向けて筒状に形成された周壁部は、その先端部に、周方向に沿って凹凸形状となる凹凸壁部が形成されている。これにより、車体パネルの外面から雨水等がピボット孔内に勢いよく流れ込み、周壁部内面をそのまま勢いよく伝ってきた場合であっても、雨水等は、先端部の凹凸壁部で凸部から凸部へと伝わる際にエネルギーが消費される。このように、本発明では、雨水等の勢いを凹凸壁部で抑制して下方へ滴下させることができるので、ピボットホルダ側に配設される防水キャップや鍔状部位等の防水機構によって確実に車体パネル内に浸入した雨水等を受止めることが可能となる。また、これにより、防水キャップや鍔状部位を小型化しても、雨水等を確実に受止めることが可能であるので、ピボットホルダ側の構成を小型・軽量で安価なものとすることができる。
また、本発明は、ワイパ装置のピボット軸を車体パネルの内側から外側に向けて突出させて配置するためのワイパピボット孔構造であって、前記車体パネルに開口形成されピボット軸が挿通されるピボット孔と、該ピボット孔の周縁から前記車体パネルの内側へ向けて筒状に形成された周壁部と、を備え、前記周壁部は、その内周面に凹凸部が形成されたことを特徴としている。
このように本発明では、ピボット孔の周縁から車体パネルの内側へ向けて筒状に形成された周壁部は、その内周面に凹凸部が形成されている。これにより、車体パネルの外面から雨水等がピボット孔内に勢いよく流れ込んだ場合であっても、雨水等は、内周面の凹凸部を伝っていく際にエネルギーが消費される。このように、本発明では、雨水等の勢いを抑制して下方へ滴下させることができるので、ピボットホルダ側に配設される防水キャップや鍔状部位等の防水機構によって確実に車体パネル内に浸入した雨水等を受止めることが可能となる。また、これにより、防水キャップや鍔状部位を小型化しても、雨水等を確実に受止めることが可能であるので、ピボットホルダ側の構成を小型軽量で安価なものとすることができる。
また、前記周壁部の内周面に形成された凹凸部は、複数の凸条であることを特徴とする。このように構成すると、周壁部に流れ込んだ雨水等は、凸条の延出方向に整流されつつ、複数の凸条を横切って内周面上を伝わる際にエネルギーが消費される。これにより、効率的に雨水等の勢いを抑制して下方へ滴下させることができる。
また、前記複数の凸条は、前記周壁部の延出方向に沿って形成されたことを特徴とする。このように構成すると、周壁部に流れ込んだ雨水等は、周壁部の延出方向に沿って下方へ整流されつつ、内周面上を周方向へ伝わる際に凸条によってエネルギーが消費される。これにより、効率的に雨水等の勢いを抑制して下方へ滴下させることができる。
また、上記目的を達成するために本発明は、車両のウインドシールド下端部のカウルボックスをカバーする車体パネルであって、上記ワイパピボット孔構造を備えたことを特徴とする。
一般に、車両ではウインドシールド下端部付近に設けられたカウルボックス内にワイパ装置が配設され、このカウルボックスを覆う車体パネル(カウルトップパネル,カウルトップガーニッシュ)に上記ワイパピボット孔構造を適用することができる。このような車体パネルに上記ワイパピボット孔構造を適用しても、上記効果を得ることができる。
本発明によれば、ピボット孔から浸入した雨水等をピボット孔周縁から車内側へ延出する周壁部内で、その勢いを低下させて下方へ排出することにより、ピボットホルダ側の防水機構では、ワイパ装置の駆動源やリンク機構の連結部分が被水しないように雨水等を確実に受止め可能となり、これにより電気的トラブルやグリス切れ等の不具合の発生を防止することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
図1〜図4は本発明の一実施形態に係るものであり、図1はワイパ装置の説明図、図2は図1のワイパピボット孔構造の断面説明図、図3は図1のカウルトップパネルのピボット孔付近の説明図、図4は図1のワイパピボット孔構造における雨水等の流れの説明図である。図5は比較例に係るワイパピボット孔構造の断面説明図である。
図6〜図9は本発明の他の実施形態に係るものであり、図6はカウルトップパネルのピボット孔付近の説明図、図7は図6のワイパピボット孔構造における雨水等の流れの説明図、図8はカウルトップパネルのピボット孔付近の説明図、図9は図8のワイパピボット孔構造における雨水等の流れの説明図である。
図1に示すように、一実施形態に係る車両用のモジュール型のワイパ装置1は、ワイパモータ10と、ワイパモータ10によって駆動されるリンク機構20と、一対のピボット部30,40を主要構成要素としている。
ワイパ装置1は、車両のウインドシールド2下端部のカウルボックス3内に取付けられている(図2参照)。カウルボックス3の車両上部は、車両幅方向に延出する薄板状の車体パネルであるカウルトップパネル(又はカウルトップガーニッシュ)70によって覆われている。
図2に示すように、カウルトップパネル70は、ウインドシールド2の下端部とフロントフード4の後端部との間に配設されている。カウルトップパネル70は、ウインドシールド2の下端部の形状に合わせて所定幅を有するように湾曲して形成された薄板略円弧状の本体部71を有している。カウルトップパネル70が車両に配設されると、本体部71は、車両前方側ほど下方に位置するように傾斜した状態となる。この本体部71にはピボット孔72が2箇所に形成されている。
図1に示すように、ピボット孔72は、ピボット部30,40に回転自在に支承されているピボット軸31,41を挿通させるためのものであり、本体部71を貫通して形成されている。すなわち、カウルトップパネル70に形成されたピボット孔72は、カウルボックス3の内外を連通している。
ワイパ装置1は、これらのピボット軸31,41をピボット孔72から外部へ突出させた状態でカウルボックス3内に取付けられる。ワイパ装置1がカウルボックス3内に取付けられると、ピボット軸31,41は先端側を車両前方へ所定角度傾斜させた状態に保持される。そして、ピボット軸31,41の先端部には、それぞれワイパアーム50が固定され、さらにワイパアーム50の先端部にワイパブレード60が連結される。
本例のワイパモータ10は、モータ部11と、モータ部11の回転出力を減速するギヤ部12を備えており、ギヤ部12はブラケット13に取付けられている。このブラケット13は、一対のピボット部30,40を連結する金属製のパイプフレーム28の中間部位に取付けられている。
ワイパモータ10の出力軸は、ブラケット13の下方へ突出しており、その先端にリンク機構20のクランクアーム(不図示)が取付けられている。
本例のリンク機構20は、クランクアームにボールジョイントを介してそれぞれ一端が連結されたリンクロッド21,22と、ピボットレバー23,24を備えている。リンクロッド21,22の他端は、それぞれピボットレバー23,24の先端側にボールジョイント25,26を介して連結されている。
ピボットレバー23,24は、それぞれ基端部がピボット軸31,41の下端に固定されており、ピボット軸31,41を回動中心としてこれらと共に一体に揺動可能となっている。
本例のピボット部30,40は、それぞれピボット軸31,41と、アルミニウム合金によってダイカスト成形されたピボットホルダ32,42を備えている。
ピボットホルダ32は、ピボット軸31を回動可能に支承する円筒状の筒部33と、筒部33の外周壁から径方向外側へ張り出すように設けられた鍔部34と、鍔部34からさらに側方へ延出する車両への取付部37と、鍔部34から他方のピボットホルダ42側へ突出する連結部38を備えている。
一方、ピボットホルダ42は、ピボット軸41を回動可能に支承する円筒状の筒部43と、筒部43の外周壁から径方向外側へ張り出すように設けられた鍔部44と、鍔部44からさらに側方へ延出する車両への取付部47と、鍔部44から他方のピボットホルダ32側へ突出する連結部48を備えている。
鍔部34,44は、それぞれ筒部33,43から径方向外側へ略環状に延出しており、その外側縁部には筒部33,43を囲むように囲繞壁35,45が上方に向けて立設されている。囲繞壁35,45には、周方向の所定部位に切欠きが設けてあり、この切欠部位が排水部36,46となっている。
すなわち、鍔部34,44は、後述するようにカウルトップパネル70に形成されたピボット孔72に対向して配置され、ピボット孔72から車両内側へ浸入した雨水等を受止め、排水部36,46から車両下方へ排水するようになっている。排水部36,46は、それぞれピボットレバー23,24の往復回動範囲以外に雨水等を排水可能な位置に形成されているので、ボールジョイント25,26等の連結部分やワイパモータ10は、浸入してきた雨水等によって被水しないようになっている。これにより、本例では、電気的トラブルやグリス切れ等の不具合の発生が防止されている。
連結部38,48は、それぞれ所定長さの断面略円形の中実シャフト(むく軸)である。ピボット部30,40は、それぞれ連結部38,48がパイプフレーム28の各端部に挿入され、挿入部分がかしめられることにより一体に連結されている。
本例のワイパ装置1は、上記のようにピボット軸31,41を回動可能に支承するピボットホルダ32,42がパイプフレーム28によって互いに連結固定され、また、パイプフレーム28の中間部にはブラケット13を介してワイパモータ10が固定され、全体としてアッセンブリ化されている。ワイパ装置1は、このアッセンブリ状態で、ピボットホルダ32,42の取付部37,47が締結手段(取付ボルト)によって締結されることにより、カウルボックス3内に固定される。
本例では、ワイパモータ10が作動しクランクアームが回転すると、リンクロッド21,22が連動してピボットレバー23,24に駆動力を伝達する。これにより、ピボットレバー23,24の基端部にそれぞれ固定され、筒部33,43に回動自在に保持されたピボット軸31,41が往復回動する。そして、ピボット軸31,41が往復回動することによって、ピボット軸31,41の先端に固定されたワイパアーム50およびワイパブレード60が揺動して、ワイパブレード60がウインドシールド2表面の雨滴等を往復払拭するようになっている。
次に、図2〜図4に基づいて本例のカウルトップパネル70に形成されたワイパピボット孔構造についてさらに説明する。本例では、一対のピボット部30,40におけるワイパピボット孔構造は略同一であるので、ピボット部30側の構造についてのみ説明し、ピボット部40側の構造についての説明は省略する。なお、図2ではワイパアーム50およびワイパブレード60の図示を省略している。
本例のカウルトップパネル70に形成されたピボット孔72は、平面視略円形であり、周縁から裏面側(カウルボックス3側)へ向けて円筒状の周壁部73が延出形成されている。周壁部73は、その延出方向がピボット軸31の軸線方向(X方向)に沿うように形成されている。ピボット軸31および筒部33は、この周壁部73およびピボット孔72にカウルボックス3の内側から外側へ向けて挿入され、先端部分が外部に突出した状態に保持されている。
X方向からの平面視において、鍔部34は、周壁部73よりも径寸法が大きく設定されている。本例では、X方向において、周壁部73の下端部は、囲繞壁35の先端部よりも上方に位置している。
したがって、雨水等が本体部71表面を伝ってピボット孔72内へ浸入したときには、雨水等は、周壁部73に案内されて下方に位置する鍔部34に滴下するようになっている。鍔部34に滴下した雨水等は、上述のように排水部36からワイパモータ10やボールジョイント25等を回避した位置に排水される。
図3(A)は周壁部73の側面図、図3(B)はA−A線断面図である。図3に示すように、本例では、周壁部73の先端部分には、凹凸壁部74が形成されている。この凹凸壁部74は、周方向に沿って所定周方向幅を有する凸部74aと凹部74bが交互に形成され凹凸形状をなすものである。すなわち、凸部74aは、凹部74bよりも先端側へ突出するように形成されている。本例では、凸部74aと凹部74bは、それぞれ9つずつ形成されており、各周方向幅が略20度に設定されている。
なお、本例では、側面視で凸部74a,凹部74bはそれぞれ略矩形状に形成されているが、これに限らず、凹凸形状であれば略台形状,略三角形状等の各種形状に形成してもよい。
本例のカウルトップパネル70は、このようにワイパピボット孔構造を有しているため、図4に示すように、雨水等(矢印でその流れを示す)が本体部71表面を伝ってピボット孔72内へ浸入すると、雨水等は、周壁部73の内周面を伝って先端の凹凸壁部74側へ移動していく。凹凸壁部74は、凹部74bが形成されることによって内周面積が略半分に減少しており、また、周壁部73が前傾して配設されているので、雨水等の一部は凸部74aから凸部74aへと周方向に重力に従って移動していく。この過程で、雨水等の移動エネルギーが消費されることにより勢いが減少され、雨水等の移動速度が低下する。
また、凸部74aは雨水等が周壁部73から離脱し易い位置となるため、勢いが減少した雨水等は、周壁部73の先端部で凸部74aから重力方向に沿って落下する。このように、凹凸壁部74は、雨水等の勢いを減少させると共に、落下するきっかけを与えることができる。
したがって、雨水等がウインドシールド2表面を伝って、勢いよくピボット孔72内に流入した場合であっても、周壁部73内で凹凸壁部74によってその勢いが低減されると共に重力方向に沿って排出されるので、周壁部73の先端部(凹凸壁部74)から勢いよく車両前方へ向けて雨水等が排出されてしまうことが防止される。これにより、本例のワイパピボット孔構造では、ピボット孔72に流入した雨水等が、ピボット孔72下方に位置するピボット部30の囲繞壁35を越えて下方へ排水されてしまうことなく、雨水等を確実に鍔部34に滴下させ(図2で矢印によって雨水等の流れを示す)、排水部36から車両下方へ排水させることができる。これにより、上述の電気的トラブルやグリス切れ等の不具合を防止することができる。
また、本例のワイパピボット孔構造では、勢いを減少させて雨水等を周壁部73下方へ滴下させることができるので、鍔部34を小型化しても雨水等を確実に受止めることが可能である。したがって、ピボットホルダ32の鍔部34等を小型化して軽量・安価なものとすることができる。
図5に比較例に係るワイパピボット孔構造を示す。図5の例では、ピボット部30は上記実施形態と同一である。しかしながら、図5の例では、ピボット孔72周縁から延出形成された周壁部173に凹凸壁部74が形成されていない点で、上記実施形態と相違する。
このような従来型の構成であると、ウインドシールド2表面を伝って、勢いよくピボット孔72内に流入した雨水等は、周壁部173の内周面を伝って下方へ導かれるが、凹凸壁部74が形成されていないため、雨水等の移動速度が低減されず、そのままの勢いで周壁部173の先端部から下方へ排出されてしまう。
これにより、勢いよく排出された雨水等は、排出角度によっては囲繞壁35を直接越えたり、鍔部34表面で跳ね返って囲繞壁35を越えたりして、下方へ排水されてしまうおそれがある(図5で矢印によって雨水等の流れを示す)。このように、周壁部173の先端部に凹凸壁部74を設けないと、雨水等の勢いが低減されず、上記電気的トラブルやグリス切れ等の不具合が発生してしまうおそれがある。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。なお、上記実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
図6,図7は、周壁部73の内周面に複数の凸条75を設け、周方向に沿って凹凸形状をなす凹凸部を形成した例である。本例では、この凹凸部によってピボット孔72に浸入した雨水等の勢いを低下させて下方へ排出するものである。図6(A)は周壁部73の側面図、図6(B)はB−B線断面図である。詳しくは、図6の例では、周壁部73の内周面には、径方向内側へ突出するように16つの凸条75が周方向に略角度等間隔で形成されている。凸条75は、周壁部73の先端から本体部71付近まで軸線方向に沿って形成されている。
なお、図6の例では、凸条75は断面略矩形であるが、これに限らず、断面略台形状,断面略半円状,断面略三角形状等であってもよい。
図7に示すように、雨水等(矢印でその流れを示す)が本体部71表面を伝って、勢いよくピボット孔72内へ浸入すると、雨水等は、隣り合う凸条75によって形成される溝によって下方へ案内され整流されると共に、一部が凸条75を周方向に横切るように移動する。これにより、雨水等は移動エネルギーが消費されて勢いが減少され、移動速度が低下する。
したがって、図7のワイパピボット孔構造においても、ピボット孔72に流入した雨水等が、ピボット孔72下方に位置するピボット部30の囲繞壁35を越えて下方へ排水されてしまうことなく、雨水等を確実に鍔部34に滴下させ、排水部36から車両下方へ排水させることができる。これにより、上記実施形態と同様に、上述の電気的トラブルやグリス切れ等の不具合を防止することができる。
図8,図9は、周壁部73の内周面に複数の凸部76によって周方向に沿って凹凸形状をなす凹凸部を形成した例である。図8(A)は周壁部73の側面図、図8(B)はC−C線断面図である。詳しくは、図8の例では、周壁部73の内周面には、周方向に凸部76が所定角度間隔離間して円環状に複数配設された凹凸部76Aと、さらにこの凹凸部76Aと周壁部73の延出方向に所定の間隔をあけて凹凸部76Aと同様の凹凸部76Bとが形成され、環状の凹凸部が周壁部73の延出方向に2段に形成された構成となっている。なお、本例では環状の凹凸部が2段に形成された構成であるが、3段以上の複数段に構成してもよい。
凹凸部76A,76Bは、位相が周方向に互いにずらされて形成されており、凹凸部76Aの凸部76が凹凸部76Bの隣接する凸部76間に位置するように設定されている。凹凸部76Bの凸部76の下端部と、周壁部73の下端部とは、周壁部73の延出方向位置において略一致している。
図9に示すように、雨水等(矢印でその流れを示す)が本体部71表面を伝って、勢いよくピボット孔72内へ浸入すると、雨水等は、まず凹凸部76Aの凸部76と衝突して凹凸部76Aの隣り合う凸部76間を通過し、次に凹凸部76Bの凸部76と衝突して流下方向が変更された後、凹凸部76Bの隣り合う凸部76間をさらに通過して周壁部73の下端部に到達する。
また、凹凸部76Bの凸部76と衝突して流下方向が変更された雨水等のうち一部は、凹凸部76Aと凹凸部76B間を周方向に移動していく。
このように凹凸部76A,76Bによって整流されると共に、凸部76との衝突による流下方向の変更により、雨水等は移動エネルギーが消費され勢いが減少されて移動速度が低下する。
これにより、図9のワイパピボット孔構造においても、ピボット孔72に流入した雨水等が、ピボット孔72下方に位置するピボット部30の囲繞壁35を越えて下方へ排水されてしまうことなく、雨水等を確実に鍔部34に滴下させ、排水部36から車両下方へ排水させることができる。これにより、上記実施形態と同様に、上述の電気的トラブルやグリス切れ等の不具合を防止することができる。
本発明の一実施形態に係るワイパ装置の説明図である。 図1のワイパピボット孔構造の断面説明図である。 図1のカウルトップパネルのピボット孔付近の説明図である。 図1のワイパピボット孔構造における雨水等の流れの説明図である。 比較例に係るワイパピボット孔構造の断面説明図である。 本発明の他の実施形態に係るカウルトップパネルのピボット孔付近の説明図である。 図6のワイパピボット孔構造における雨水等の流れの説明図である。 本発明の他の実施形態に係るカウルトップパネルのピボット孔付近の説明図である。 図8のワイパピボット孔構造における雨水等の流れの説明図である。
符号の説明
1‥ワイパ装置、2‥ウインドシールド、3‥カウルボックス、
4‥フロントフード、10‥ワイパモータ、11‥モータ部、12‥ギヤ部、
13‥ブラケット、20‥リンク機構、21,22‥リンクロッド、
23,24‥ピボットレバー、25,26‥ボールジョイント、
28‥パイプフレーム、30,40‥ピボット部、31,41‥ピボット軸、
32,42‥ピボットホルダ、33,43‥筒部、34,44‥鍔部、
35,45‥囲繞壁、36,46‥排水部、37,47‥取付部、
38,48‥連結部、50‥ワイパアーム、60‥ワイパブレード、
70‥カウルトップパネル、71‥本体部、72‥ピボット孔、
73‥周壁部、74‥凹凸壁部、74a‥凸部、74b‥凹部、
75‥凸条、76‥凸部、76A,76B‥凹凸部、173‥周壁部

Claims (5)

  1. ワイパ装置のピボット軸を車体パネルの内側から外側に向けて突出させて配置するためのワイパピボット孔構造であって、
    前記車体パネルに開口形成されピボット軸が挿通されるピボット孔と、
    該ピボット孔の周縁から前記車体パネルの内側へ向けて筒状に形成された周壁部と、を備え、
    前記周壁部は、その先端部に周方向に沿って凹凸形状となる凹凸壁部が形成されたことを特徴とするワイパピボット孔構造。
  2. ワイパ装置のピボット軸を車体パネルの内側から外側に向けて突出させて配置するためのワイパピボット孔構造であって、
    前記車体パネルに開口形成されピボット軸が挿通されるピボット孔と、
    該ピボット孔の周縁から前記車体パネルの内側へ向けて筒状に形成された周壁部と、を備え、
    前記周壁部は、その内周面に凹凸部が形成されたことを特徴とするワイパピボット孔構造。
  3. 前記周壁部の内周面に形成された凹凸部は、複数の凸条であることを特徴とする請求項2に記載のワイパピボット孔構造。
  4. 前記複数の凸条は、前記周壁部の延出方向に沿って形成されたことを特徴とする請求項3に記載のワイパピボット孔構造。
  5. 車両のウインドシールド下端部のカウルボックスをカバーする車体パネルであって、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のワイパピボット孔構造を備えたことを特徴とする車体パネル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009227108A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Mitsuba Corp ワイパ装置
JP2013256155A (ja) * 2012-06-11 2013-12-26 Mitsuba Corp ワイパ装置
JP2015089800A (ja) * 2013-11-07 2015-05-11 本田技研工業株式会社 ワイパ装置付き車体構造

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