JP2006232139A - モータ装置用防水カバー及びワイパモータ - Google Patents

モータ装置用防水カバー及びワイパモータ Download PDF

Info

Publication number
JP2006232139A
JP2006232139A JP2005050975A JP2005050975A JP2006232139A JP 2006232139 A JP2006232139 A JP 2006232139A JP 2005050975 A JP2005050975 A JP 2005050975A JP 2005050975 A JP2005050975 A JP 2005050975A JP 2006232139 A JP2006232139 A JP 2006232139A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
waterproof cover
peripheral wall
cover
wiper motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005050975A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Kiyama
茂 木山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asmo Co Ltd filed Critical Asmo Co Ltd
Priority to JP2005050975A priority Critical patent/JP2006232139A/ja
Publication of JP2006232139A publication Critical patent/JP2006232139A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

【課題】 防水カバーを伝って滴下される雨水等によって、ワイパモータの出力軸に連結されるリンク部の摺動連結部に塗布される潤滑油が流出してしまうことを防止して、連結部の摩耗や異音の発生を防止することができるモータ装置用防水カバー及び該防水カバーを用いたワイパモータを提供する。
【解決手段】 モータ部11と、出力軸14の一端がハウジング13aから突出するように配設された減速部13と、少なくとも減速部13を覆う防水カバー20と、を備えたワイパモータ10において、防水カバー20は、減速部13の外郭にほぼ対応すると共に上面部22と周壁23とで上面部22と反対側が開放された形状に形成されたカバー部21と、周壁23の周方向の少なくとも一部に周壁23の外方に張り出して溝状に形成された樋部26,27と、を備え、樋部26,27には、少なくとも所定の1箇所に排水口26c,27cが形成された。
【選択図】 図5

Description

本発明はモータ装置用防水カバー及びワイパモータに係り、特にカバー表面を伝って滴下される雨水等によって、モータに連結されるリンク等が被水してしまうことを防止することができるモータ装置用防水カバー及び該モータ装置用防水カバーを用いたワイパモータに関する。
車両のカウル内にワイパモータが配置されている場合、カウルトップパネル(カウルトップグリル)の空調装置への空気取り入れ用のエア導入孔からカウル内に浸入した雨水や洗車水が、空気流によってワイパモータ配置部位に誘導され、雨水や洗車水がワイパモータの電気装置部分へ浸入してしまう懸念があった。
そこで、従来、ワイパモータの特に電気装置部分が配設される減速部に防水カバーを装着して、雨水が電気装置部分に掛かるのを防止する対策がとられている(例えば、特許文献1参照)。
この防水カバーは、重力方向下方側が開放されており、その開放側からワイパモータの出力軸を突出させ、その出力軸先端部にリンクロッドが連結されるクランクアームが固定されている。このような防水カバーによってワイパモータの電気装置部分への被水が防止される。
特開2000−217299号公報(第4−5頁、図1)
ところが、防水カバーに掛かった雨水や洗車水が防水カバーの表面を伝って防水カバーの開放側の開口縁から滴下すると、ワイパモータの減速部から突出する出力軸に連結されたクランクアームが滴下した雨水等によって被水するおそれがあった。そして、クランクアームが被水すると、雨水等はクランクアームの回転により遠心力で先端のリンクロッドとの連結部(ボールジョイント)に押しやられ、この雨水等によって連結部の潤滑油が流出してしまい、これにより異常摩耗や異音が発生するおそれがあった。
本発明の目的は、上記課題に鑑み、防水カバーを伝って滴下される雨水等によって、モータの出力軸に連結されるリンク部の摺動連結部に塗布される潤滑油が流出してしまうことを防止して、連結部の摩耗や異音の発生を防止することができるモータ装置用防水カバー及び該防水カバーを用いたワイパモータを提供することにある。
前記課題は、本発明によれば、減速機構が内蔵されたハウジングにモータ部が組み付けられ、該モータ部の回転を減速して出力する出力軸の一端が前記ハウジングから突出するように配設された減速部に装着されるモータ装置用防水カバーであって、前記減速部の外郭にほぼ対応すると共に上面部と周壁とで上面部と反対側が開放された形状に形成されたカバー部と、前記周壁の周方向の少なくとも一部に前記周壁の外方に張り出して溝状に形成された樋部と、を備え、該樋部には、少なくとも所定の1箇所に排水口が形成されていることにより解決される。
このように、本発明のモータ装置用防水カバーは、減速部の外郭にほぼ対応すると共に上面部と周壁とで上面部と反対側が開放された形状に形成されたカバー部と、周壁の周方向の少なくとも一部に周壁の外方に張り出して溝状に形成された樋部とを備えているので、カバー部に掛かった雨水や洗車水は、カバー部の上面部及び周壁の表面を伝っていくと、周壁に形成された樋部に受け止められる。そして、この樋部で受け止められた雨水等は、ワイパモータの出力軸に固定されたクランクアーム等への被水の心配のない所定の位置に少なくとも1箇所形成された排水口から排水される。このように、本発明では、カバー部の周縁の不特定の位置から雨水等が滴下するのではなく、所定の位置に形成された排水口から雨水等が下方へ排水されるので、出力軸に固定されたクランクアーム等の部材が被水してしまうことを防止することができる。これにより、例えば、クランクアーム等の部材の連結部に塗布される潤滑油の流出が防止され、連結部の摩耗や異音の発生を防止することができる。
また、前記カバー部は、前記出力軸側が開放されていると好適である。このように構成すると、カバー部の上面部に出力軸を突出させるための穴を形成する必要がなく、上面部と反対側の開口からカバー部の外部へ出力軸を突出させることができる。
また、前記樋部は、前記周壁の開放側の開口縁から前記周壁の外方向に張り出すように構成すると好適である。このように構成すると、周壁の開放側の開口縁から雨水等が滴下してしまうおそれがなくなるので、クランクアーム等への被水を抑止することができる。
また、前記樋部は、前記排水口に向けて下り勾配の溝形状であると好適である。このように樋部が排水口に向けて下り勾配となっていると、樋部で受け止められた雨水等が溝内に滞留することなく排水口へ向かうので、雨水等をスムーズに排水することができる。
また、前記課題は、本発明によれば、モータ部と、減速機構が内蔵されたハウジングに前記モータ部が組み付けられ前記モータ部の回転を減速して出力する出力軸の一端が前記ハウジングから突出するように配設された減速部と、少なくとも該減速部を覆う防水カバーと、を備えたワイパモータにおいて、前記防水カバーは、前記減速部の外郭にほぼ対応すると共に上面部と周壁とで上面部と反対側が開放された形状に形成されたカバー部と、前記周壁の周方向の少なくとも一部に前記周壁の外方に張り出して溝状に形成された樋部と、を備え、該樋部には、少なくとも所定の1箇所に排水口が形成されていることにより解決される。
このように、本発明のワイパモータは、減速部の外郭にほぼ対応すると共に上面部と周壁とで上面部と反対側が開放された形状に形成されたカバー部,周壁の周方向の少なくとも一部に周壁の外方に張り出して溝状に形成された樋部,を備えた防水カバーによって少なくとも減速部が覆われているので、カバー部に掛かった雨水や洗車水は、カバー部の上面部及び周壁の表面を伝っていくと、周壁に形成された樋部に受け止められる。そして、この樋部で受け止められた雨水等は、ワイパモータの出力軸に固定されたクランクアーム等への被水の心配のない所定の位置に少なくとも1箇所形成された排水口から排水される。このように、本発明では、カバー部の周縁の不特定の位置から雨水等が滴下するのではなく、所定の位置に形成された排水口から雨水等が下方へ排水されるので、出力軸に固定されたクランクアーム等の部材が被水してしまうことを防止することができる。これにより、例えば、クランクアーム等の部材の連結部に塗布される潤滑油の流出が防止され、連結部の摩耗や異音の発生を防止することができる。
また、前記カバー部は、前記出力軸側が開放されていると好適である。このように構成すると、カバー部の上面部に出力軸を突出させるための穴を形成する必要がなく、上面部と反対側の開口からカバー部の外部へ出力軸を突出させることができる。
また、前記樋部は、前記周壁の開放側の開口縁から前記周壁の外方向に張り出すように構成すると好適である。このように構成すると、周壁の開放側の開口縁から雨水等が滴下してしまうおそれがなくなるので、より確実にクランクアーム等への被水を防止することができる。
また、前記樋部は、前記排水口に向けて下り勾配の溝形状であると好適である。このように樋部が排水口に向けて下り勾配となっていると、樋部で受け止められた雨水等が溝内に滞留することなく排水口へ向かうので、雨水等をスムーズに排水することができる。
また、前記出力軸の先端部には、一端にリンクロッドが連結されるクランクアームの他端が固定され、前記リンクロッドと前記クランクアームとの連結部には潤滑油が塗布される構成とすることができる。本発明では、出力軸に固定されたクランクアームへの被水を防止することができるので、クランクアームとリンクロッドとの連結部に塗布された潤滑油が流出されるのを防止することができる。これにより、連結部の摩耗や異音の発生を防止することができる。
本発明によれば、上記構成により、モータに連結されるリンク部等にカバー表面を伝って落下する雨水等が直接掛かってしまうことを防止することができる。また、リンク部以外のモータ下方に配設される部材を避けて排水口から雨水等を排水することができるので、これら部材の被水による悪影響を低減することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
図1〜図8は本発明の一実施形態に係るものであり、図1はワイパ装置の構成図、図2はボールジョイントの断面説明図、図3はワイパモータを下側から見た斜視図、図4は防水カバーを下側から見た斜視図、図5,図6はワイパモータを上側から見た斜視図、図7はワイパモータの側面図、図8はワイパモータを車両に取り付けた状態の概略説明図である。
図1にワイパ装置Sの全体構成図を示す。本例のワイパ装置Sは、ワイパモータ10と、ワイパモータ10の駆動力を伝達するリンク部30と、リンク部30に連結されたピボット部50を主要構成要素としている。
ワイパモータ10は、モータ部11と、モータ部11が組み付けられた減速部13と、防水カバー20を有している。減速部13は減速機構を内蔵しており、モータ部11の回転出力を減速して、下向き(重力方向下方)に突出する出力軸14から出力する。防水カバー20は、モータ部11の一部と減速部13の上面(天側)及び側面を覆うように外嵌されている。
リンク部30は、一端が出力軸14に固定されたクランクアーム31と、クランクアーム31の他端とボールジョイント40を介して一端が連結されたリンクロッド32,33とを備えている。なお、クランクアーム31の他端上面に配設されたボールジョイント40を介してリンクロッド32とクランクアーム31とが連結され、クランクアーム31の先端の下面に配設されたボールジョイント40を介してリンクロッド33とクランクアーム31とが連結されている。
リンクロッド32,33の他端は、それぞれボールジョイント40を介してピボット部50のピボットレバー55と連結されている。
ピボット部50は、フレーム57の両端側にそれぞれ連結されたピボットホルダ51と、ピボットホルダ51に回動可能に支持されるピボットシャフト53と、ピボットシャフト53の基端部に連結されたピボットレバー55とを備えている。
このような構成により、ワイパ装置Sは、ワイパモータ10が作動すると、出力軸14に連結されたクランクアーム31が回転し、この駆動力がボールジョイント40を介してリンクロッド32、33に伝達される。リンクロッド32、33に伝達された駆動力は、ボールジョイント40を介して左右のピボットレバー55を往復揺動させる。このピボットレバー55の往復揺動により、左右のピボットシャフト53がそれぞれ同期して往復回動し、ピボットシャフト53に連結されたワイパアーム及びワイパブレード(不図示)が払拭面上を往復払拭動する。
ボールジョイント40は、クランクアーム31とリンクロッド、リンクロッドとピボットレバー55を転動可能に連結しており、図2には、クランクアーム31とリンクロッド33とを連結するものを例示している。本例のボールジョイント40は、クランクアーム31に固定されたボールピン41と、リンクロッド33に設けられたジョイントケース43と、ボールピン41の軸部41bに取り付けられると共にジョイントケース43に摺接してボールピン41とジョイントケース43との間をシールするブーツ47とを備えている。ボールジョイント40は、ボールピン41にジョイントケース43が装着されることにより、リンクロッド33とクランクアーム31とを連結している。
ジョイントケース43は、合成樹脂製であり、ボールピン41が装着される装着凹部43aと、この装着凹部43aの下端から下方に延出するリップ部43bと、リンクロッド33を上下で挟持する環状の固定部43cと、固定部43cから下方に突出して形成され装着凹部43a及びリップ部43bを囲繞するシール壁43dとを備えている。
ボールピン41の球状部41aがリップ部43bに押し当てられると、リップ部43bはその周方向の複数箇所に形成されたスリットにより外側に弾性的に拡がり、球状部41aを装着凹部43a内に挿入させることができる。これにより、ボールピン41は、ジョイントケース43内に弾性的に嵌合装着された状態となる。
ボールピン41にジョイントケース43が装着された状態では、ゴム材やエラストマー等の弾性材料で形成されたブーツ47の先端部に形成された摺接部47aは、シール壁43dと当接した状態となる。
また、ブーツ47内において、球状部41aと装着凹部43aには潤滑油49が塗布されている。この潤滑油49によって、球状部41aと装着凹部43aとの摩耗が防止され、球状部41aが装着凹部43aの内面とスムーズに摺動できるようになっている。
図3に本例のワイパモータ10を下側から見た斜視図を示す。本例のワイパモータ10は、上述のように減速機構が内蔵された減速部13のハウジング13aにモータ部11が組み付けられた構成となっている。モータ部11は、有底円筒状のヨーク11aが露出した状態でハウジング13aに組み付けられている。モータ部11には直流モータが使用されている。なお、以下に示す図では、クランクアーム31の下側の面に配設されるボールジョイント40のみ図示し、上側の面に配設されるボールジョイント40の図示を省略している。
減速部13に内蔵された減速機構は、モータ部11のヨーク11a内に配設された回転子(不図示)の回転シャフトに形成されたウォームと、このウォームと噛合するウォームホイールから構成されており、従来公知のものである。ウォームホイールの中心部にはウォームと直交する方向に延びる出力軸14が一体回転可能に固定されている。出力軸14は、一端がハウジング13aから突出するように配設されている。また、ハウジング13aには、ワイパモータ10を車両に取り付けるための取付用ブラケットに固定するねじ孔13bが複数形成されている。
また、減速部13には、モータ部11の組み付け位置とは反対側にコネクタ15がハウジング13aから突出するように形成されている。このコネクタ15に車両側のコネクタが接続され、ワイパモータ10へ電源供給が行われる。
そして、本例の減速部13には、出力軸14が突出する側とは反対側の面(天面)および側面を覆うように樹脂製の防水カバー20が着脱可能に取り付けられている。
図4に防水カバー20を下側から見た斜視図を示す。本例の防水カバー20は、減速部13の外郭にほぼ対応した形状を有するカバー部21と、樋部26,27とを備えている。カバー部21は、上面部22と周壁23とで上面部22と反対側が開放された形状に形成されている。周壁23には、ヨーク11aに対応してヨーク11aを側方に突出させるための略半円状の切欠部23aが形成されており、この切欠部23aの縁部から壁部が外側へ延出するように係合部24が形成されている。係合部24は、防水カバー20をモータ部11に取り付けるためのものであり、防水カバー20をモータ部11及び減速部13に装着したときに、ヨーク11aと嵌合状態となる。また、周壁23には、コネクタ15を側方に突出させるための切欠部23bが形成されている。
なお、防水カバー20をモータ部11や減速部13に係止させるための係合部を、切欠部23b側や、切欠部23aと切欠部23bの間の所定位置にさらに形成してもよい。
本例の樋部26,27は、周壁23の開口側の縁部のうち切欠部23a,23bが形成された部分を除いた所定部分から外方に張り出して溝状に形成されたものである。樋部26は、切欠部23a,23bで2つに分断された周壁23の開口側の縁部の一方に形成され、樋部27は、他方に形成されている。樋部26は、周壁23の開口側の縁部から外方向に張り出す底部26aと、底部26aの外側端部から上方向(天方向)に延出する側壁部26bとによって溝状に形成されている。また、樋部27は、周壁23の開口側の縁部から外方向に張り出す底部27aと、底部27aの外側端部から上方向(天方向)に延出する側壁部27bとによって溝状に形成されている。
また、樋部26,27は、その長さ方向の一端側では側壁部26b,27bの端部が周壁23に連繋して閉じているが、他方側では側壁部26b,27bの端部が周壁23に連繋せずに外方向に開放されており、それぞれ排水口26c,27cが形成されている。なお、本例では、樋部26の排水口26cは切欠部23a側に形成され、樋部27の排水口27cは切欠部23b側に形成されているが、これに限定されることなく、排水させたい位置に排水口を形成すればよい。例えば、樋部26,27の端部に限らず、途中の位置に排水口を形成してもよいし、その形状も側壁部26b,27bを外方向に開放させることに限らず、底部26a,27aに下方へ連通する連通孔を設けるようにしてもよい。また、排水口の数も1箇所に限らず、複数箇所に排水口を設けてもよい。このように、樋部26,27が周壁23の開口側の縁部に沿って形成されることにより、周壁23の開口側の縁部から下方へ水滴が無秩序に滴下してしまうことを防止して、リンク部30等が滴下した水滴によって被水することを低減することができる。
なお、本例では樋部26,27は、周壁23の開口側の縁部から延出するように形成されているが、これに限らず、周壁23の高さ方向の途中から外方向に延出するように形成してもよい。このようにすれば、周壁23の高さを周方向の各箇所において任意に設定することができ、また、周壁23の高さに関係なく後述する樋部の傾斜等を設定することができる。
また、樋部26,27は、周壁23に沿って形成したが、周壁23に沿って形成された樋部26,27の一部に連通してさらに外方に延出形成するように形成してもよい。こうすることにより、排水口を周壁23に沿って形成すると被水を回避した位置に排水することが困難な場合でも、周壁23沿いに限定することなく所望の被水を回避した位置に排水することができる。
図5,図6は本例のワイパモータ10を上側から見た斜視図である。これらに図示されるように、防水カバー20は、モータ部11の一部と減速部13の上部側を覆って、雨水や洗車水等が直接、電気装置部分に掛かってしまうことを防止することができる。なお、係合部24の端部から係合部24とヨーク11aとの間に雨水等が浸入して、減速部13側へ雨水等が入り込んでしまわないように、係合部24とヨーク11aとを密着させるようにするとよい。例えば、これらを密着させるために、係合部24とヨーク11aとの間にシール部材を介在させるとよい。
図7は本例のワイパモータ10の樋部26側の部分側面図である。図7に示すように、防水カバー20を減速部13に装着して、出力軸14が重力方向に沿うようにワイパモータ10の姿勢を保持すると、防水カバー20の樋部26は、排水口26c側が下側に位置するように傾斜した状態となる。車両に組み付けられるときには、ワイパモータ10は、出力軸14が必ずしも厳密に重力方向に沿うように配置されるわけではなく、後述するようにモータ部11の回転子の軸方向周りに所定角度回動した状態に配置されるが、この状態においても排水口26c側が下側に位置するように傾斜した状態となる。
このように、樋部26が傾斜し下り勾配がつけられ、かつ、排水口26cが下側に位置するので、カバー部21に掛かった雨水等は、上面部22,周壁23の表面を伝って樋部26に落ち、樋部26の傾斜に沿って流れ落ちて排水口26cから外部へ排水される。これにより、雨水等は樋部26に溜まってしまうことがなく、スムーズに排水される。
図8に示すように、ワイパモータ10は、車両のフロントガラス1の下方に設けられたカウルトップパネル2の下側に取り付けられる。ワイパモータ10は、防水カバー20の上面部22が上側(天方向)に位置し、出力軸14が下側(地方向)となり、モータ部11の回転子の軸方向が車両幅方向に略沿うように取り付けられる。そして、出力軸14に固定されたクランクアーム31がボールジョイント40を介してリンク部30のリンクロッド32,33に連結される。カウルトップパネル2には、不図示の空調装置への空気取り入れ用のエア導入孔2aが形成されている。また、ワイパモータ10の取付位置より車両後方には空気取り入れ口(不図示)が配設されている。
空調装置が作動されると、エア導入孔2aから空気取り入れ口に向かって空気流が生じ、ワイパモータ10は空気流に晒された状態となる。雨天の際は、雨水がエア導入孔2aからワイパモータ10側へ浸入し、一部が空気流と共にワイパモータ10に掛かる。雨水は、ワイパモータ10の防水カバー20あるいはヨーク11aに掛かる。防水カバー20に掛かった雨水は上面部22、周壁23を伝って樋部26,27に落下し、これらに形成されている排水口26c,27cから下方へ排水される。排水口26c,27cは、樋部26,27の形成領域のうち、雨水等を排水しても下方に配設された部材に悪影響を与えないような所定の位置に形成されている。
また、防水カバー20に掛かった雨水等は、主に樋部26,27を経由して排水口26c,27cから排水されるので、防水カバー20を伝ってクランクアーム31に落下する雨水等は極めて少なくなる。この結果、クランクアーム31の端部に配設されたボールジョイント40に導かれる雨水等も少なくなり、ボールジョイント40に塗布された潤滑油を流出させてしまうことが低減される。これにより、リンク部30の摺動連結部における摩耗が低減され、異音の発生を防止することができる。
上記実施形態では、防水カバー20を上側から見て全周にわたっては樋部が形成されていないが、これに限らず、切欠部23a,23bの部分を含めて全周に樋部を設けると共に樋部の所定位置に排水口を設けるとよい。このように全周に樋部を設けることにより、防水カバー20に掛かった雨水等は、確実に下方に配設された部材に悪影響を与えることなく排水することができる。
また、防水カバー20の上面部22や周壁23に樋部26,27へ雨水等を導くための案内溝を形成してもよい。このように案内溝を形成することにより、効果的に雨水等を樋部26,27へ導くことができる。
本発明の一実施形態に係るワイパ装置の構成図である。 図1のワイパ装置のボールジョイントの断面説明図である。 本発明の一実施形態に係るワイパモータを下側から見た斜視図である。 図3のワイパモータの防水カバーを下側から見た斜視図である。 図3のワイパモータを上側から見た斜視図である。 図3のワイパモータを上側から見た斜視図である。 図3のワイパモータの側面図である。 図3のワイパモータを車両に取り付けた状態の概略説明図である。
符号の説明
1‥フロントガラス、2‥カウルトップパネル、2a‥エア導入孔、
10‥ワイパモータ、11‥モータ部、11a‥ヨーク、13‥減速部、
13a‥ハウジング、14‥出力軸、15‥コネクタ、20‥防水カバー、
21‥カバー部、22‥上面部、23‥周壁、23a,23b‥切欠部、
24‥係合部、26,27‥樋部、26a,27a‥底部、26b,27b‥側壁部、
26c,27c‥排水口、30‥リンク部、31‥クランクアーム、
32,33‥リンクロッド、40‥ボールジョイント、41‥ボールピン、
43‥ジョイントケース、47‥ブーツ、49‥潤滑油、50‥ピボット部、
S‥ワイパ装置

Claims (9)

  1. 減速機構が内蔵されたハウジングにモータ部が組み付けられ、該モータ部の回転を減速して出力する出力軸の一端が前記ハウジングから突出するように配設された減速部に装着されるモータ装置用防水カバーであって、
    前記減速部の外郭にほぼ対応すると共に上面部と周壁とで上面部と反対側が開放された形状に形成されたカバー部と、
    前記周壁の周方向の少なくとも一部に前記周壁の外方に張り出して溝状に形成された樋部と、を備え、
    該樋部には、少なくとも所定の1箇所に排水口が形成されていることを特徴とするモータ装置用防水カバー。
  2. 前記カバー部は、前記出力軸側が開放されていることを特徴とする請求項1に記載のモータ装置用防水カバー。
  3. 前記樋部は、前記周壁の開放側の開口縁から前記周壁の外方向に張り出していることを特徴とする請求項1又は2に記載のモータ装置用防水カバー。
  4. 前記樋部は、前記排水口に向けて下り勾配の溝形状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータ装置用防水カバー。
  5. モータ部と、減速機構が内蔵されたハウジングに前記モータ部が組み付けられ前記モータ部の回転を減速して出力する出力軸の一端が前記ハウジングから突出するように配設された減速部と、少なくとも該減速部を覆う防水カバーと、を備えたワイパモータにおいて、
    前記防水カバーは、前記減速部の外郭にほぼ対応すると共に上面部と周壁とで上面部と反対側が開放された形状に形成されたカバー部と、前記周壁の周方向の少なくとも一部に前記周壁の外方に張り出して溝状に形成された樋部と、を備え、
    該樋部には、少なくとも所定の1箇所に排水口が形成されていることを特徴とするワイパモータ。
  6. 前記カバー部は、前記出力軸側が開放されていることを特徴とする請求項5に記載のワイパモータ。
  7. 前記樋部は、前記周壁の開放側の開口縁から前記周壁の外方向に張り出していることを特徴とする請求項5又は6に記載のワイパモータ。
  8. 前記樋部は、前記排水口に向けて下り勾配の溝形状であることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載のワイパモータ。
  9. 前記出力軸の先端部には、一端にリンクロッドが連結されるクランクアームの他端が固定され、前記リンクロッドと前記クランクアームとの連結部には潤滑油が塗布されていることを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載のワイパモータ。
JP2005050975A 2005-02-25 2005-02-25 モータ装置用防水カバー及びワイパモータ Pending JP2006232139A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005050975A JP2006232139A (ja) 2005-02-25 2005-02-25 モータ装置用防水カバー及びワイパモータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005050975A JP2006232139A (ja) 2005-02-25 2005-02-25 モータ装置用防水カバー及びワイパモータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006232139A true JP2006232139A (ja) 2006-09-07

Family

ID=37040254

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005050975A Pending JP2006232139A (ja) 2005-02-25 2005-02-25 モータ装置用防水カバー及びワイパモータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006232139A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009133001A1 (de) * 2008-04-28 2009-11-05 Robert Bosch Gmbh Wischermotor, insbesondere heckwischermotor, und box für einen wischermotor

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009133001A1 (de) * 2008-04-28 2009-11-05 Robert Bosch Gmbh Wischermotor, insbesondere heckwischermotor, und box für einen wischermotor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007223561A (ja) ワイパ装置
JP5108445B2 (ja) ワイパ装置
JP2006290300A (ja) ワイパピボット
US11015700B2 (en) Lubricating structure for transmission
JP2013230711A (ja) ワイパピボット装置
JP2006232139A (ja) モータ装置用防水カバー及びワイパモータ
JP2008206374A (ja) 減速機構付電動モータ
JP2007118652A (ja) 車両用ワイパ装置
JP2000085541A (ja) ワイパー装置におけるピボットキャップの排水構造
JP2008148388A (ja) モータ
JPS6246744A (ja) ワイパ−モ−タ
JP2005324710A (ja) ワイパピボットおよびモジュール型ワイパ装置
JP4217228B2 (ja) ワイパ装置
JP2004017894A (ja) ワイパピボット装置
US20140250621A1 (en) Windshield wiper assembly
JP2007237942A (ja) 車両用ワイパ装置
JP2007331651A (ja) ワイパピボット孔構造および車体パネル
JP2002127874A (ja) ワイパピボットの防水構造及び防水キャップ
JP2006297969A (ja) ワイパピボット
JP4848728B2 (ja) ワイパモータの防水構造
JP5878426B2 (ja) 車両用ワイパ装置
JP2002145021A (ja) ワイパ装置
JP2008290654A (ja) ワイパモータ及びワイパ装置
JP2003170814A (ja) ワイパピボット及びワイパピボットに用いる防水部材
JP6385785B2 (ja) ピボットカバー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090303

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090707