JP6353708B2 - 車両用サイドミラー - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車等の側部に配設される車両用サイドミラーに関するものである。
自動車の側部に配設される車両用サイドミラーとしては、ミラーが取り付けられるハウジングと、ハウジングを車体のドアに対して支持するためのミラーベースとを備えたものが知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1のミラーベースは、ドアのサッシュ前端部に沿って上下方向に延びて該サッシュに取り付けられる取付部と、取付部の下部から車体外方へ延びてハウジングを支持するハウジング支持部とを有しており、取付部とハウジング支持部とは樹脂材によって一体成形されている。ミラーベースのハウジング支持部の下面には、開放部が形成されており、この開放部の形成により、ハウジングを支持する支軸の下部を下方からハウジング支持部に締結することができるようになっている。開放部は、ミラーベースのハウジング支持部に着脱可能に取り付けられるロアカバーによって覆われている。
特開2013−63686号公報
ところで、特許文献1のミラーベースは、取付部とハウジング支持部とが互いに異なる方向に延びている。このようなミラーベースを樹脂材によって一体成形する場合、通常、成形型のゲートの位置は、取付部とハウジング支持部との境界部分に対応するように、取付部の下部に設定し、そこから射出した溶融樹脂を取付部側及びハウジング支持部側に流動させてミラーベースを成形する。このようにした場合、成形後のミラーベースには、取付部の下部にゲートの跡が残ることになる。
一方、ミラーベースの取付部と車体のドアのサッシュとの間には弾性材からなるシール部材が設けられており、このシール部材は、取付部の下部を含んで外周部を覆うように形成されている。上述のように成形時のゲートの跡が取付部の下部に残ると、ゲートの跡に対応する部分においてシール部材を狙い通りに密着させることができず、シール性が悪化する懸念がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ミラーベースのシール部材が取り付けられる部分にゲートの跡が残っていてもシール部材を狙い通りに密着させることができるようにして十分なシール性を確保することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、ミラーベースにロアカバーが設けられていることに着目し、このロアカバーを利用することにより、ミラーベースのゲートの跡がシール部材の形状に悪影響を与えないようにした。
第1の発明は、
ミラーが取り付けられるハウジングと、
上記ハウジングを車両の側部に支持するための樹脂製ミラーベースとを備えた車両用サイドミラーにおいて、
上記ミラーベースは、上下方向に延びるように形成されて車体に取り付けられる取付部と、該取付部の下部から車体外方へ延びるように形成されて上記ハウジングを支持するハウジング支持部とを有するとともに、上記取付部の下部に成形時のゲートの跡が残るように一体成形され、
上記ミラーベースには、上記取付部の周縁部に接触して該取付部と車体との間に配設されるシール部材と、上記ハウジング支持部の下面に形成された開放部を覆うロアカバーとが設けられ、
上記ロアカバーには、上記ゲートの跡と上記シール部材の間に位置し、かつ、上記シール部材に接触するシール部材接触部が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、ロアカバーのシール部材接触部が、ミラーベースを成形する際にできたゲートの跡と、シール部材との間に位置するとともに、シール部材に接触する。これにより、ゲートの跡が残っていてもそれがシール部材に接触することはないので、ゲートの跡がシール部材の形状に悪影響を及ぼすことはない。よって、シール部材が狙い通りの形状でミラーベース及び車体に密着する。
第2の発明は、第1の発明において、
上記ロアカバーの上記シール部材接触部は、上記ミラーベースの上記取付部の周縁部と連続するように形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、ロアカバーのシール部材接触部とミラーベースの取付部の周縁部とが連続することでシール部材とミラーベースとの間のシール性が高まる。
第3の発明は、第1または2の発明において、
上記ミラーベースの上記取付部の下部には、車体側へ突出する突条部が設けられ、該突条部にゲートの跡が残っており、
上記ロアカバーの上記シール部材接触部は、上記突条部に引っ掛かるように形成された引っ掛け部を有していることを特徴とする。
この構成によれば、ロアカバーの引っ掛け部がミラーベースの突条部に引っ掛かって係合することで突条部を利用してロアカバーをミラーベースに取り付けることが可能になる。
第4の発明は、第3の発明において、
上記ミラーベースの上記ハウジング支持部には、係合孔が設けられ、
上記ロアカバーには、上記係合孔に係合する係合爪部が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、ロアカバーをミラーベースに取り付ける際、ロアカバーの引っ掛け部をミラーベースの突条部に引っ掛けた状態としてからロアカバーをミラーベースに接近させてロアカバーの係合爪部をミラーベースの係合孔に係合させることでロアカバーの取付作業性が良好になる。
第1の発明によれば、ミラーベースのゲートの跡とシール部材の間にロアカバーのシール部材接触部が位置し、このシール部材接触部がシール部材に接触するので、シール部材を狙い通りの形状でミラーベース及び車体に密着させることができ、十分なシール性を確保することができる。
第2の発明によれば、ロアカバーのシール部材接触部がミラーベースの取付部の周縁部と連続するように形成されているので、シール部材とミラーベースとの間のシール性を高めることができる。
第3の発明によれば、ミラーベースの取付部の下部に設けられた突条部にゲートの跡が残っており、この突条部に引っ掛かる引っ掛け部をロアカバーのシール部材接触部が有しているので、ゲートの跡がシール部材に接触するのを確実に防止しながら、突条部を利用してロアカバーをミラーベースに取り付けることができる。
第4の発明によれば、ミラーベースの係合孔に係合する係合爪部をロアカバーに設けたのでロアカバーの取付作業性を良好にすることができる。
実施形態に係る左用の車両用サイドミラーを前側から見た図である。 ミラーベースの分解図である。 ミラーベースの平面図である。 ロアカバーを取り外した状態のミラーベースを右側から見た斜視図である。 ロアカバーを取り付けた状態の図4相当図である。 図3におけるVI−VI線断面図である。 図3におけるVII−VII線断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用サイドミラー1を車両前側から見た図である。図1に示す車両用サイドミラー1は、車両左側に配設されるドア(図示せず)の前端部に取り付けられて乗員が後方を確認する場合に使用される、いわゆるドアミラーである。
尚、この実施形態の説明では、車両前側を単に「前」といい、また車両後側を単に「後」といい、また車両左側を単に「左」といい、また車両右側を単に「右」というものとする。
左用の車両用サイドミラー1は、後方確認用のミラー2(図1に破線で示す)と、ミラー2が取り付けられるハウジング3と、ハウジング3を使用状態と格納状態とに切り替えるための格納ユニット4(図2に示す)と、ミラーベース5とを備えている。さらに、車両用サイドミラー1は、ミラーベース5に設けられるシール部材Sも備えている。
ミラー2は、ハウジング3が図1に示す使用状態にあるときに左右方向に長い形状となっている。このミラー2には、図示しないがヒーター等を設けることができる。ミラー2の裏面には、図示しないミラーホルダーが貼り付けられている。ミラーホルダーは、図示しないがピボットを介して角度調整ユニットに連結されており、角度調整ユニットによって上下方向及び左右方向に角度調整が可能となっている。
ハウジング3は、ミラー2の形状に対応して左右方向に長い形状となっている。ハウジング3の後面には、ミラー2やミラーホルダー、角度調整ユニットを収容する凹部(図示せず)が形成されている。角度調整ユニットは、ハウジング3の凹部内に配置され、凹部の内面に固定されている。また、ハウジング3の凹部内には、格納ユニット4も配置され、格納ユニット4の一部を構成しているハウジング側部材40(図2に示す)がハウジング3の凹部の内面に固定されている。
図2に示すように、格納ユニット4は、樹脂製のハウジング側部材40の他に、ミラーベース5に固定される支軸41も有している。ハウジング側部材40の外壁部分は、その外壁部分の上側を構成する上側ケース40aと、下側を構成する下側ケース40bとを組み合わせて構成されている。さらにハウジング側部材40は、図示しないが、電動モーターや、電動モーターの回転を減速して出力する減速歯車等を備えており、これらは上側ケース40a及び下側ケース40bの内部に収容されている。また、ハウジング側部材40の外部には、ハウジング3に締結される締結部40cが設けられている。
図2に示すように、支軸41は、上下方向に延びる筒状の軸部41aと、軸部41aの下端部(基端部)に設けられた大径部41bとを有している。軸部41aは、ハウジング側部材40の内部に挿入されている。この軸部41aの上下両側は上側ケース40a及び下側ケース40bを貫通してそれぞれ上下に突出しており、上側及び下側ケース40a、40bに対して回動可能に支持されている。従って、ケース40a、40b及び電動モーターや減速歯車は、軸部41aの中心線周りに回動可能となる。
そして、図示しないが軸部41aの外周面には、周方向に並ぶ歯を持った歯車が設けられており、この軸部41aの歯車と、上記減速歯車の出力歯車とが噛み合うようになっている。支軸41を固定して上記電動モーターを回転させると、ケース40a、40bが軸部41a周りに回動する。上記電動モーターの回転方向を変更することで、ハウジング3が軸部41a周りに両方に回動することになり、図1に示す使用状態と、図示しないがミラー2が前後方向に延びる姿勢状態である格納状態とに切り替えられる。
支軸41の大径部41bは軸部41aと同心状に形成された円板部であり、軸部41aの外周面から径方向外方へ延出している。大径部41bの上面は、下側ケース40bの下端面に対向するように配置されている。大径部41bの下面には、上方へ窪むように形成された3つの第1凹部41cが周方向に互いに間隔をあけて形成されている。第1凹部41cは大径部41bの外周側に位置しており、周方向に長い形状となっている。さらに、第1凹部41cの内面には、上方へ窪むように形成された第2凹部41dが形成されている。第2凹部41dの大径部41b周方向の寸法は、第1凹部41cの大径部41b周方向の寸法よりも短く設定されている。
また、支軸41の大径部41bには、第1凹部41cの形成箇所よりも中心線に近い内方において後述するネジAが螺合する3つの螺合孔(図示せず)が形成されている。これら螺合孔は、支軸41の中心線周りに略等間隔に配置され、大径部41bの下面に開口して支軸41の中心線に沿って上方へ延びている。
図1及び図2に示すように、ミラーベース5は、上下方向に延びる縦板部(取付部)50と、縦板部50の下端部から左側へ延びる下板部(ハウジング支持部)51とを有しており、前後方向から見たときに、L字に近い形状となっている。縦板部50は車両のドアのサッシュ前端部に沿って延びるように形成され、後述する締結部材によってサッシュ前端部に締結固定される。縦板部50は上部へ行くほど前後方向の寸法が短くなるように形成されている。
図4に示すように、縦板部50の右側面(車体側の面)には、第1〜第3締結部80〜82が右側へ突出するように形成されている。第1締結部80は縦板部50の上下方向中央部近傍に配置されている。第2及び第3締結部81、82は縦板部50の下部近傍に配置されている。これら第1〜第3締結部80〜82には、図示しないビス等からなる締結部材がサッシュ側から挿入されて螺合するようになっている。また、縦板部50の右側面には、位置決めピン83も設けられている。位置決めピン83はサッシュに形成された位置決め孔に挿入される。さらに、縦板部50の右側面には、第1〜第3締結部80〜82及び位置決めピン83を繋ぐように延びるリブ84が設けられている。
縦板部50の下部には、第2及び第3締結部81、82よりも下方へ延びる下板部85が設けられている。下板部85は、上下寸法よりも前後寸法の方が長い形状となっている。下板部85の右側面には、上下方向に延びる2つの下側リブ85a、85aが前後方向に間隔をあけて形成されている。下側リブ85a、85aの上端部は、リブ84の下部に連なっている。図6にも示すように、下板部85の下端部には、右側へ突出して前後方向に直線状に延びる突条部85bが形成されている。突条部58bは、縦板部50の周縁部50よりも左側に位置しており、シール部材Sから左側に離れるようになっている。
ここで、縦板部50及び下板部51は樹脂材により一体成形されている。すなわち、図示しないが、ミラーベース5は、成形金型のキャビティに溶融樹脂材を射出して成形金型により溶融樹脂材を成形することによって得られた射出成形品である。成形金型には、溶融樹脂材をキャビティに射出するためのゲート(図示せず)が設けられている。この実施形態では、ゲートが、縦板部50と下板部51との境界部分に対応するように縦板部50の下部に位置するように設定されている。具体的には、ゲートが縦板部50の突条部85bの前後方向中間部に位置するようなっており、従って、成形後のミラーベース5の突条部85bには、図4に符号Gで示すようにゲートの跡が残ることになる。このように、ゲートを縦板部50と下板部51との境界部分に対応するように位置付けることで、溶融樹脂材をキャビティの縦板部50側と下板部51側の両方へ流動させることができる。
シール部材Sは、ミラーベース5に設けられるものである。シール部材Sは、縦板部50の周縁部50aに接触して該縦板部50とサッシュ(車体)との間に配設され、例えばゴム材等の弾性材で構成されている。シール部材Sの外形状は、縦板部50の右側面の外形状と略相似な形状となっている。また、シール部材Sは、リブ84も覆うように形成されている。シール部材Sの下部は、ミラーベース5の縦板部50の下部まで延びている。
ミラーベース5の下板部51は内部が中空状に形成されている。図3に示すように、下板部51の右端部は、縦板部50の前後寸法が最も長い部位に一体化している。下板部51の前後寸法は、左側へ行くほど短くなるように設定されている。下板部51の左側においてハウジング3の右側が支持されるようになっている。
図6にも示すように、下板部51の上面には、上方に開放するように上側窪み部52が形成されている。上側窪み部52は、図3に示す平面視で大略前後方向に長い形状とされて、全体として前側へ行くほど右に位置するように若干傾いている。また、上側窪み部52の左右方向の寸法は、後側へ行くほど短くなるように設定されている。
上側窪み部52の底面52aの前側には前側係合孔54が、後側には後側係合孔55がそれぞれ上下に貫通するように形成されている。さらに、上側窪み部52の底面52aには、支軸41の大径部41bを締結するための第1〜第3締結ボス61〜63が上方へ突出するように形成されている。
第1〜第3締結ボス61〜63の形成位置は、支軸40の3つの螺合孔の形成位置と対応するように互いに周方向に等間隔に配置されている。第1締結ボス61は、上側窪み部52内において左側に位置している。第2締結ボス62は、上側窪み部52内において右側に位置している。第3締結ボス63は、第1及び第2締結ボス61、62よりも後側に位置している。第1〜第3締結ボス61〜63の肉厚(上下寸法)は、上側窪み部52におけるボス61〜53の周辺部の肉厚よりも厚く設定されている。
第1〜第3締結ボス61〜63には、それぞれ、ネジAが下方から挿通する挿通孔61a、62a、63aが上下方向に貫通するように形成されている。これら挿通孔61a、62a、63aの開口と、支軸40の3つの螺合孔の開口とが一致するようになっている。第1〜第3締結ボス61〜63の上面における挿通孔61a、62a、63aの周囲は、支軸40の大径部41bの下面に当接するようになっている。さらに、上側窪み部52の底面52aには、第1〜第3締結ボス61〜63によって囲まれた部分に上下方向に貫通する略円形の開口部64が形成されている。
ミラーベース5には、上側窪み部52の第1〜第3締結ボス61〜63の周囲を覆うように形成されたアッパーカバー70(図2に示す)が設けられている。アッパーカバー70は樹脂材を成形してなるものであり、外形状は平面視における上側窪み部52の外形状に対応している。アッパーカバー70の周縁部は、全周に亘って上側窪み部52の開口に嵌まるようになっている。アッパーカバー70の周縁部が上側窪み部52の開口に嵌まった状態では、アッパーカバー70の上面の周縁部とミラーベース5の下板部51の上面とが略同じ高さとなる。
アッパーカバー70には、支軸40の大径部41bが挿入される貫通孔(図示せず)が形成されている。この貫通孔は略円形であり、支軸41の中心線と同心状となるように形成されている。図2にも示すように、アッパーカバー70の貫通孔の周縁部は上方へ突出して周方向に環状に延びる突条部72で構成されていて、この突条部72の内方に支軸40の大径部41bが挿入される。突条部72の上端面には、上方へ突出する突出部72aが形成されている。突出部72aは、突条部72の後部から右側にかけて円弧状に延びている。この突出部72aの内側面と支軸41の大径部41bの外周面とが対向するようになっている。ハウジング3が支軸41周りに回動して回動限界となったときに、突出部72aの周方向の両端部に格納ユニット4の一部が当接することによってハウジング3がそれ以上回動しないようになる。つまり、突出部72aはストッパとして機能する。
図6及び図7に示すように、ミラーベース5の下板部51の下面には、下方に開放する開放部としての下側窪み部59が形成されている。下側窪み部59は、下板部51の右端部近傍まで形成されている。下側窪み部59には、前側係合孔54及び後側係合孔55が連通している。下側窪み部59は、支軸40の大径部41bを下板部51の下方から締結するために形成された部分である。
下側窪み部59は、ミラーベース5に設けられたロアカバー90によって下方から閉塞される。図2に示すロアカバー90は、樹脂材を成形してなるものであり、ミラーベース5の下板部51に着脱可能に取り付けられる。ロアカバー90の前縁部、後縁部及び左縁部は、下側窪み部59の周縁部に嵌まるように形成されている。
ロアカバー90の左側の上面には、上方へ突出する2つの係合爪部91、91が前後方向に互いに間隔をあけて設けられている。これら係合爪部91、91は、下板部51の前側係合孔54及び後側係合孔55に挿入された状態で、上側窪み部52の底面52aから上方へ突出し、前側係合孔54及び後側係合孔55の周縁部にそれぞれ上方から引っ掛かるようにして係合する。尚、係合爪部91の数は2つに限られるものではない。
また、図6に示すように、ロアカバー90の右縁部は、該ロアカバー90を下板部51に取り付けた状態で、ゲートの跡Gとシール部材Sとの間に位置し、かつ、シール部材Sに対して裏側(左側)から接触するシール部材接触部92である。シール部材Sがゲートの跡G及びその近傍に接触するのをシール部材接触部92が防止するようになっている。
シール部材接触部92は、縦板部50の突条部85bよりも右側へ突出しており、突条部85bの右端面を覆うように上方へ屈曲した後、左側へ屈曲するように形成された複数の屈曲部92a、92a、…を有している。図2にも示すように、これら屈曲部92a、92a、…は、シール部材接触部92の前後方向に互いに間隔をあけて配置されている。屈曲部92aは、突条部85bに対してその右側から引っ掛かるように形成されたフック状の引っ掛け部である。
上記のように構成されたミラーベース5に格納ユニット4を取り付ける際には、はじめにミラーベース5の下板部51にアッパーカバー70を取り付け、その後、格納ユニット4の支軸40の大径部41bをアッパーカバー70の貫通孔に挿入する。そして、ネジAを、ミラーベース5の下板部51の下側窪み部59の下方から該下側窪み部59に差し込み、第1〜第3締結ボス61〜63の挿通孔61a、62a、63aに挿通して支軸40の大径部41bに螺合させる。これにより、格納ユニット4がミラーベース5に取り付けられる。
しかる後、ロアカバー90をミラーベース5の下板部51に取り付ける。まず、ロアカバー90の屈曲部92aの内方に下板部51の突条部85bを差し込んで屈曲部92aを突条部85bに引っ掛ける。このとき、図6に仮想線で示すように、ロアカバー90を、該ロアカバー90の左側が屈曲部92aよりも下に位置するように傾いた姿勢状態としておき、係合爪部91、91は係合させないでおく。次いで、ロアカバー90を、屈曲部92a近傍を回動中心として左側が上方へ移動するように回動させる。そして、係合爪部91、91を前側係合孔54及び後側係合孔55に挿入して係合させる。このようにロアカバー90を突条部85bに引っ掛けた状態で回動動作させることによって下板部51に取り付けることができるので、作業者によるロアカバー90の取付作業性は良好である。
そしてシール部材Sをミラーベース5に取り付ける。シール部材Sの下端部は、図6に示すようにロアカバー90のシール部材接触部92に右側から接触する。シール部材接触部92には、ミラーベース5のゲートの跡Gのような凹凸がないので、シール部材Sの形状は所期の形状となる。これにより、ミラーベース5にゲートの跡Gが残っていてもそれがシール部材Sの形状に悪影響を及ぼすことはなく、よって、シール部材Sが狙い通りの形状でミラーベース5及びサッシュに密着することになる。
以上説明したように、この実施形態に係る車両用サイドミラー1によれば、ミラーベース5のゲートの跡Gとシール部材Sの間にロアカバー90のシール部材接触部92が位置し、このシール部材接触部92がシール部材Sに接触するようにしたので、シール部材Sを狙い通りの形状でミラーベース5及びサッシュに密着させることができ、十分なシール性を確保することができる。
また、ロアカバー90のシール部材接触部92がミラーベース5の縦板部50の周縁部50aと連続するように形成されている。これにより、シール部材Sとミラーベース5との間のシール性を高めることができる。
また、ミラーベース5の縦板部50の下部に設けられた突条部85bに引っ掛かる屈曲部92aをロアカバー90のシール部材接触部92が有しているので、ゲートの跡Gがシール部材Sに接触するのを確実に防止しながら、突条部85bを利用してロアカバー90をミラーベース51に取り付けることができる。
また、ミラーベース5の前側係合孔54及び後側係合孔55に係合する係合爪部91、91をロアカバー90に設けたのでロアカバー90の取付作業性を良好することができる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る車両用サイドミラーは、例えば自動車の側部に配設するドアミラーとして使用することができる。
1 車両用サイドミラー
2 ミラー
3 ハウジング
4 格納ユニット
5 ミラーベース
50 縦板部(取付部)
51 下板部(ハウジング支持部)
59 下側窪み部(開放部)
85a 突条部
90 ロアカバー
91 係合爪部
92 シール部材接触部
92a 屈曲部(引っ掛け部)
G ゲートの跡

Claims (4)

  1. ミラーが取り付けられるハウジングと、
    上記ハウジングを車両の側部に支持するための樹脂製ミラーベースとを備えた車両用サイドミラーにおいて、
    上記ミラーベースは、上下方向に延びるように形成されて車体に取り付けられる取付部と、該取付部の下部から車体外方へ延びるように形成されて上記ハウジングを支持するハウジング支持部とを有するとともに、上記取付部の下部に成形時のゲートの跡が残るように一体成形され、
    上記ミラーベースには、上記取付部の周縁部に接触して該取付部と車体との間に配設されるシール部材と、上記ハウジング支持部の下面に形成された開放部を覆うロアカバーとが設けられ、
    上記ロアカバーには、上記ゲートの跡と上記シール部材の間に位置し、かつ、上記シール部材に接触するシール部材接触部が設けられていることを特徴とする車両用サイドミラー。
  2. 請求項1に記載の車両用サイドミラーにおいて、
    上記ロアカバーの上記シール部材接触部は、上記ミラーベースの上記取付部の周縁部と連続するように形成されていることを特徴とする車両用サイドミラー。
  3. 請求項1または2に記載の車両用サイドミラーにおいて、
    上記ミラーベースの上記取付部の下部には、車体側へ突出する突条部が設けられ、該突条部にゲートの跡が残っており、
    上記ロアカバーの上記シール部材接触部は、上記突条部に引っ掛かるように形成された引っ掛け部を有していることを特徴とする車両用サイドミラー。
  4. 請求項3に記載の車両用サイドミラーにおいて、
    上記ミラーベースの上記ハウジング支持部には、係合孔が設けられ、
    上記ロアカバーには、上記係合孔に係合する係合爪部が設けられていることを特徴とする車両用サイドミラー。
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