JP2014076699A - 車両用ドアミラーのハーネス組付構造 - Google Patents

車両用ドアミラーのハーネス組付構造 Download PDF

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宏亨 大田垣
Sadaharu Nishimoto
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【課題】ハーネスの取り回しが複雑であっても、ハーネスの組付作業性を良好にする。
【解決手段】ベース4には、ハーネス6の取り回し経路Sが設定されるとともに、取り回し経路S上に配置されたハーネス6の中途部をベース4に固定するための固定部材23と、固定前のハーネス6を取り回し経路S上から逃がすためのハーネス逃がし部28bとが設けられている。ハーネス逃がし部28bに逃がした状態のハーネス6を固定部材32で固定してハーネス6を取り回し経路Sに配置することができるようになっている。
【選択図】図7

Description

本発明は、車両に取り付けられる車両用ドアミラーのハーネス組付構造に関するものである。
一般に、この種の車両用ドアミラーは、後方確認用のミラーを有するバイザーと、バイザーが取り付けられるベースとを備えている。ベースには、ミラーの角度を車室から調整可能にする電動角度調整ユニット、バイザーを格納位置と通常使用位置とに切り替える電動格納ユニット、ミラーの曇りを晴らすためのヒーターユニット、方向指示器ユニット、車両の側部を視認するためのカメラユニット等の様々な電気式ユニットが組み込まれるようになっている。
上記のような電気式ユニットをバイザーに組み込む場合には、各ユニットから延びる電気配線からなるハーネスを車体側のハーネスに接続する必要がある。ドアミラー側のハーネスについては、例えば、特許文献1、2に開示されているようにベースを貫通させて該ベース内を取り回し、部分的にベースに固定しておくことが行われている。
特許文献1では、ベースの裏面にリブやボスが設けられている。ベースを貫通したハーネスはリブとボスの間に通され、この状態でボスにスクリューをねじ込んでスクリューの頭の部分でハーネスをベースに押し付けてリブとボスとの間から抜けないように固定している。
また、特許文献2では、クリップを用いてハーネスをベースに固定するようにしている。
特開2004−203149号公報 特開2005−53406号公報
ところで、近年、車両用ドアミラーには上述のように様々なユニットが組み付けられるようになっているので、ベースの内部構造が複雑化しており、ハーネスの取り回しが難しくなってきている。また、車両用ドアミラーのデザインや内部のリブの配置等によってもハーネスの取り回しが難しくなることがある。
ハーネスを取り回す際には、リブの配置等に合うようにハーネスを曲げる必要があるが、元の形状に戻ろうとする力(復元力)が働くことから、ハーネスを所定の組付位置にセットしているのに、その位置から外れ易い状態となる。このため、作業者はハーネスを押さえながら、スクリュー等の固定部材を組み付けていかなければならず、組付作業性が悪化するという問題がある。このことは特に太いハーネスにおいて顕著に現れる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ハーネスの取り回しが複雑であっても、ハーネスの組付作業性を良好にすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、組付途中のハーネスをハーネスの取り回し経路から一旦逃がすことでハーネスの復元力を弱め、この状態でハーネスを固定してから、取り回し経路に配置するようにした。
第1の発明は、後方確認用のミラーを有するバイザーと、
上記バイザーが取り付けられるベースと、
ハーネスとを備え、
上記ハーネスを上記ベースに組み付ける車両用ドアミラーのハーネス組付構造において、
上記ベースには、上記ハーネスの取り回し経路が設定されるとともに、該取り回し経路上に配置された上記ハーネスの中途部を該ベースに固定するための固定部と、固定前の上記ハーネスを上記取り回し経路上から逃がすためのハーネス逃がし部とが設けられ、
上記ハーネス逃がし部に逃がした状態のハーネスを上記固定部で固定し、該ハーネスを上記取り回し経路に配置するように構成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、ハーネスを取り回し経路に配置する際、固定部に固定する前に、ハーネスをハーネス逃がし部に一旦逃がして取り回し経路から外しておくことにより、ハーネスの復元力を弱めておくことが可能になる。復元力が弱まった状態のハーネスは、所定位置から外れにくくなり、この状態のハーネスを固定部で固定することが可能になるので、作業性が良好になる。
そして、固定部で固定したハーネスを取り回し経路に配置することで、復元力が強くてもハーネスが既に固定部に固定されていることにより、所定位置から外れることはなく、作業性が良好になる。
第2の発明は、第1の発明において、
上記ベースには、リブが形成されており、該リブに形成された欠損部によって上記ハーネス逃がし部が構成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、ベースにリブが設けられていて、ハーネスの取り回しが複雑化する場合に、そのリブの欠損部をハーネス逃がし部としたことで、ハーネス逃がし部を簡単な構成で設けることが可能になる。
第3の発明は、第1または2に記載の車両用ドアミラーのハーネス組付構造において、
上記ベースには、該ベースが取り付けられる車体側部材と該ベースとの間に配置されるシール材が組み付けられ、
上記ベースは、上記シール材に嵌合する環状の止水壁を備え、
上記止水壁の内方に上記ハーネスが取り回されるとともに、上記ハーネス逃がし部が設けられていることを特徴とするものである。
この構成によれば、ベースの止水壁がシール材に嵌合した際、この止水壁が環状であるので、その内方に位置するハーネスに雨水等が付着するのを抑制することが可能になる。この場合に、止水壁の内方でハーネス取り回し経路を設定する必要があることからハーネス取り回し経路の設定自由度が低下することになるが、本発明では、ハーネス逃がし部を止水壁の内方に設けていることから、ハーネスの組付作業性の悪化を回避することが可能になる。
第4の発明は、第1から3のいずれか1つの発明において、
上記固定部は、上記ハーネスを上記ベースの基板部との間で挟むようにして固定するものであり、
上記ハーネス取り回し経路は、上記固定部と上記基板部との間から上記固定部における基板部とは反対側に回り込むように設定されることを特徴とするものである。
この構成によれば、ハーネスをベースの基板部と固定部とで挟んで固定することが可能になる。そして、ハーネス取り回し経路が、固定部と基板部との間から固定部における基板部とは反対側に回り込むように設定されているので、固定部によるハーネスの固定を行う際に、ハーネス取り回し経路上のハーネスが邪魔になることがあるが、本発明では、ハーネス取り回し経路上のハーネスを逃がすことができるので、上記のようなハーネス取り回し経路であっても、ハーネスの組付作業性が良好になる。
第1の発明によれば、ハーネスを取り回し経路上から逃がすためのハーネス逃がし部を設けたので、ハーネス逃がし部に逃がした状態のハーネスを固定部で固定してから、取り回し経路に配置することができる。これにより、ハーネスの取り回しが複雑であっても、ハーネスを固定部で固定する際の復元力を弱めることができるので、ハーネスの組付作業性を良好にすることができる。
第2の発明によれば、ベースに形成されたリブの欠損部をハーネス逃がし部としたので、簡単な構成とすることができ、コストも低減できる。
第3の発明によれば、シール材に嵌合する環状の止水壁をベースに設けて、その止水壁の内方にハーネスを取り回すようにしたので、ハーネスへの雨水等の付着を防止できる。そして、止水壁の内方にハーネス逃がし部を設けているので、ハーネスの組付作業性の悪化を回避できる。
第4の発明によれば、ハーネスを固定部とベースの基板部との間で挟むようにして固定することができる。そして、ハーネス取り回し経路が、固定部と基板部との間から固定部における基板部とは反対側に回り込むように設定されている場合に、ハーネスをハーネス取り回し経路から逃がして固定することができるので、組付作業性を良好にすることができる。
実施形態に係る車両用ドアミラーの分解斜視図である。 ベースを車体内方から見た斜視図である。 ベースを車体内方から見た側面図である。 ハーネスをハーネス挿通孔に挿通した状態の図2相当図である。 ハーネスを取り回し経路上から逃がした状態の図3相当図である。 ハーネスを固定部材で固定した状態の図3相当図である。 固定部材で固定したハーネスを取り回し経路上に配置した状態の図2相当図である。 ベースにシール材を取り付けた状態を車体内方から見た斜視図である。 実施形態の変形例に係る図2相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用ドアミラー1の分解斜視図である。車両用ドアミラー1は、自動車の左側のフロントドア(車体側部材)Aに取り付けられ、運転者の後方確認のために用いられるものである。尚、図示しないが、自動車の右側のドアミラーは左側のドアミラーと左右対称構造であるだけなので、左側のドアミラーと同様に本発明を適用することができる。
この実施形態の説明では、説明の便宜を図るために、車両前側を単に「前」といい、車両後側を単に「後」といい、車両左側を単に「左」といい、車両右側を単に「右」というものとする。
車両用ドアミラー1の構造を説明する前にフロントドアAの構造について説明する。フロントドアAは、ドア本体100の上部にサッシュ101が設けられている。サッシュ101の前部には前側窓102が設けられている。前側窓102の下には、車両用ドアミラー1が取り付けられる取付板部103が設けられている。取付板部103は、例えばドア本体100を構成する鋼板等からなるものである。取付板部103には、車両用ドアミラー1を締結固定するための3つの締結孔103a,103a,103aと、後述する位置決めピン40を挿入するための位置決め孔103bとが形成されている。位置決め孔103bは、3つの締結孔103a,103a,103aよりも前側に位置している。
車両用ドアミラー1は、後方確認用のミラー2(図1に示す)と、ミラー2が取り付けられるバイザー3と、バイザー3をフロントドアAに固定するためのベース4と、シール材5と、ハーネス6とを備えている。
バイザー3は、樹脂材を成形してなるものであり、上下方向の寸法よりも左右方向の寸法が長い形状となっている。バイザー3の後面には、ミラー2を収容するためのミラー収容凹部(図示せず)が前側へ窪むように形成されている。ミラー収容凹部内には、図示しないが、ミラー2の他に、ミラー2が両面テープによって貼り付けられるミラーホルダと、ミラー2の角度を調整する電動角度調整ユニットも収容される。
また、バイザー3の右端部には、図示しない電動格納ユニットが設けられている。この電動格納ユニットは、バイザー3を、上下方向に延びる回動軸(図示せず)によりベース4に対して回動可能に支持し、内蔵する電動モータ(図示せず)によってバイザー3を回動軸周りに回動させて通常使用状態と格納状態とに切り替えることができるように構成されている。
バイザー3には、電動角度調整ユニットや電動格納ユニットの他にも、例えば、ミラーの曇りを晴らすためのヒーターユニット、方向指示器ユニット、車両の側部を視認するためのカメラユニット等の様々な電気式ユニットを組み込むようにしてもよい。
ベース4は、樹脂材を成形してなるものであり、フロントドアAの取付板部103に沿って延びる上側基板10と、上側基板10の下部と連続して下方へ延びる下側基板部11と、下側基板部11の後側から車体外方(左側)へ突出するバイザー支持部12とを備えている。図2や図3に示すように、ベース4を車体内方から見ると前側へ行くに従って上下方向の寸法が短くなるように形成されている。
ベース4の上側基板10及び下側基板部11の表面は、車両用ドアミラー1の意匠面を構成している。バイザー支持部12は、水平に延びる板状をなしている。このバイザー支持部12の上面にバイザー3が取り付けられる。
下側基板部11は、フロントドアAの取付板部103から車体外方へ離れるように形成されている。一方、上側基板10は、下側基板部11よりも車体内方に位置するように形成されている。このように上側基板10が車体内側に位置し、下側基板部11が車体外側に位置しているのは、フロントドアAの形状に対応しているためである。すなわち、フロントドアAは、取付板部103がドア本体100の外板部材よりも車体内側に位置するように構成されており、ベース4の下部で、ドア本体100の外板部材の上部を覆うようにするために、下側基板部11を上側基板10よりも車体外方に位置付けている。
図2に示すように、ベース4の裏面(車体内側の面)には、第1〜第3ボス21〜23が形成されている。第1〜第3ボス21〜23は、車体内方へ向けて突出する円筒形状をなしており、内方の孔部に締結部材としてのビス等(図示せず)が螺合するようになっている。第1ボス21は、ベース4の前部近傍において下側基板部11に設けられている。第2ボス22は、ベース4の後部近傍において上側基板10に設けられている。第3ボス23は、ベース4の後部近傍において下側基板部11に設けられている。
ベース4の裏面には、第1〜第3ボス21〜23に連なる環状の止水壁24が車体内方へ突出するように設けられている。止水壁24は、第1〜第3ボス21〜23を外側から囲むように、車体内方から見て第1〜第3ボス21〜23近傍を頂点とする三角形に近い形状となっている。止水壁24は、ベース4の上側基板10から下側基板部11に亘って形成されている。止水壁24のベース4裏面からの突出高さは、第1〜第3ボス21〜23の突出高さよりも若干低めに設定されている。止水壁24で第1〜第3ボス21〜23が一体化することにより、第1〜第3ボス21〜23の強度を高めることができる。
ベース4の裏面には、止水壁24の内方に、水平リブ26、第1屈曲リブ27及び第2屈曲リブ28が車体内方へ突出するように設けられている。水平リブ26は、止水壁24の後辺において上下方向中央部近傍に連なり、前方へ向けて延びている。第1屈曲リブ27は、水平リブ26の前縁に連なり、上方へ延びた後、前側へ屈曲して延びている。第2屈曲リブ28は、第1屈曲リブ27の前縁に連なり、下方に延びた後、後側へ屈曲して延びている。第2屈曲リブ28の上縁部は、止水壁24の上辺において前後方向中央部近傍に連なっている。第2屈曲リブ28の下部は、第1屈曲リブ27の下部において水平リブ26に対応する部位に連なっている。このように、止水壁24の内方に複数のリブ26〜28を一体的に設けることで、ベース4の剛性を向上させることができるとともに、止水壁24の変形も抑制できる。
また、水平リブ26、第1屈曲リブ27及び第2屈曲リブ28は、シール材5をフロントドアAの取付板部103に押し付ける高さとされている。
図3や図4にも示すように、ベース4の下側基板部11には、ハーネス挿通孔30が形成されている。ハーネス挿通孔30は、バイザー3の電気式ユニットから延びる電気配線からなるハーネス6を、ベース4の車体外側(バイザー3側)から車体内方(シール材5側)に通すための貫通孔である。ハーネス挿通孔30の形成位置は、バイザー3の構造やベース4の構造等によって設定されるものであり、この実施形態では、第3ボス23の前側に隣接するように設定されている。ハーネス挿通孔30は、ハーネス6の挿通が十分に可能な程度の開口面積を有している。この実施形態では、ハーネス挿通孔30は円形としているが、形状は円形に限られるものではない。
ハーネス挿通孔30の周縁部には、下側基板部11の内面から車体内方へ突出する周壁部30aが形成されている。周壁部30aの突出高さは、止水壁24の突出高さよりも低く設定されている。周壁部30aは、第1屈曲リブ27の下端部と連なっている。
また、ベース4の下側基板部11には、ハーネス6の中途部をベース4に固定するための固定部材32が取り付けられる固定部材取付部33が設けられている。固定部材取付部33は、第2屈曲リブ28と一体化しており、下側基板部11の裏面から車体内方へ向けて突出する円柱状をなしている。固定部材取付部33の突出高さは、第2屈曲リブ28の突出高さよりも高く、かつ、第1〜第3ボス21〜23よりも低く設定されている。固定部材取付部33の先端側には、固定部材32の離脱を防止するストッパ部33aが該固定部材取付部33の外周面から突出するように形成されている。
固定部材32は、例えば金属板等を成形してなる円板状のものである。固定部材32の中心孔32aに固定部材取付部33の先端側を嵌入した状態で、ストッパ部33aが中心孔32aの周縁部に係合した状態となって固定部材32の抜けが阻止されるようになっている。
第2屈曲リブ28の固定部材取付部33よりも後側には、後側切欠部28aが形成されている。この後側切欠部28aは、第2屈曲リブ28を突出方向の先端縁から基端側の所定範囲に亘って切り欠くことによって形成されている。後側切欠部28aは、ハーネス挿通孔30の周縁部に接近している。
第2屈曲リブ28の上下方向に延びる部分には、固定部材取付部33よりも上側において上側切欠部28bが形成されている。この上側切欠部28bは、後側切欠部28aと同様に第2屈曲リブ28を先端縁から基端側の所定範囲に亘って切り欠くことによって形成されたものであり、第2屈曲リブ28の欠損部となっている。後側切欠部28aは、詳細は後述するが、ハーネス6の組付時に該ハーネス6を取り回し経路S(図7に示す)から一旦逃がしておくためのハーネス逃がし部である。
また、ベース4裏面の上側基板10の上縁部近傍には、シール材5をフロントドアAの取付板部103に押し付けるための上部押圧リブ35が車体内方へ突出するように設けられている。上部押圧リブ35は、上側基板10の上縁部に沿い、該上側基板10の前端から後端に亘って前後方向に延びている。
ベース4裏面の後縁部近傍には、シール材5をフロントドアAの取付板部103に押し付けるための後部押圧リブ36が車体内方へ突出するように設けられている。この後部押圧リブ36の上部は上記上部押圧リブ35の後端部に連なっている。後部押圧リブ36の下部は下側基板部11の下部近傍まで延びている。
図4にも示すように、ベース4の裏面の前側には、ベース4をフロントドアAの取付板部103に位置決めするための位置決めピン40と、シール材5を取付板部103に押圧するための前部押圧リブ41と、位置決めピン40及び前部押圧リブ41が一体成形される成形用板部42とが設けられている。
成形用板部42は、下側基板部11に対応するように配置されており、該下側基板部11から車体内方に離れている。
位置決めピン40は、成形用板部42の後側寄りの部位からフロントドアAの取付板部103に向けて突出しており、全体として円柱状に形成されている。位置決めピン40の先端は、第1〜第3ボス21〜23の先端よりも車体内方に位置している。位置決めピン40の基端部から先端側の所定範囲には、径方向に突出する4枚の突出板部40a,40a,…が設けられている。これら突出板部40a,40a,…は、成形用板部42に連なっている。また、突出板部40a,40a,…は位置決めピン40の周方向に略等間隔に配置されている。位置決めピン40を成形用板部42に一体成形したことにより、位置決めピン40の成形によるヒケはベース4の下側基板部11の表面に発生することはない。
また、前部押圧リブ41は、成形用板部42における位置決めピン40よりも前側に位置している。前部押圧リブ41の成形によるヒケはベース4の下側基板部11の表面に発生することはない。
上記したように成形用板部42に位置決めピン40と前部押圧リブ41とをそれぞれ高精度に一体成形できるので、位置決めピン40と前部押圧リブ41との相対位置関係も高精度に保つことができる。
シール材5は、例えばゴム等の弾性部材からなる板状部材で構成されている。図8に示すように、シール材5は、ベース4の裏面の略全体を覆うように形成されている。シール材5には、ベース4の第1〜第3ボス21〜23に対応する部位に、第1〜第3貫通孔51〜53が形成されている。第1〜第3貫通孔51〜53内に第1〜第3ボス21〜23の先端面が臨むようになっている。
シール材5の前部には、位置決めピン40が挿通する挿通孔54が形成されている。挿通孔54は、前後方向に長い長穴となっており、位置決めピン40の先端側のみが挿通するようになっている。すなわち、位置決めピン40の突出板部40aの先端がシール材5の挿通孔54の周縁部に対して該シール材5の車体外側から接触し、この突出板部40aは、挿通孔54からシール材5の車体内側には出ないようになっている。言い換えると、シール材5の挿通孔54の周縁部は、位置決めピン40の突出板部40aによって車体外側から支持される。
シール材5には、ハーネス6を取り出すためのハーネス取り出し孔58が形成されている。ハーネス取り出し孔58は、シール材5をベース4に取り付けた状態で、ベース4のハーネス挿通孔30よりも上方に位置している。具体的には、ハーネス取り出し孔58は、ベース4の第1屈曲リブ27と第2屈曲リブ28とで囲まれた空間R(図2等に示す)に対応するように位置している。
また、シール材5には、止水壁24が嵌る凹部59(図1に示す)が形成されている。この凹部59に止水壁24が嵌ることで、止水壁24外面と凹部59内面との間がシールされる。
ベース4の車体内側には、ハーネス6の取り回し経路S(図7に一点鎖線で示す)が設定されている。取り回し経路Sは、ベース4のハーネス挿通孔30から第2屈曲リブ28の後側切欠部28aを通るとともに、下側基板部11と固定部材32との間を通り、第1屈曲リブ27と第2屈曲リブ28とで囲まれた空間R内に入り、シール材5のハーネス取り出し孔58の開口位置に達した後、車体内方へ屈曲してハーネス取り出し孔58を通り、さらに、固定部材32の下側基板部11とは反対側に回り込むように設定されている。
この実施形態では、ハーネス6の組付途中でハーネス6を取り回し経路S上から逃がすことができるようになっている。このための構成が第2屈曲リブ28の上側切欠部28bである。この上側切欠部28bの形成により、第1屈曲リブ27と第2屈曲リブ28とで囲まれた空間Rにあるハーネス6を上側切欠部28bを通して空間Rの外方へ持っていくことが可能となる。
次に、ハーネス6の組付要領について具体的に説明する。図4に示すように、ベース4にシール材5を取り付ける前に、バイザー3から延びるハーネス6をベース4のハーネス挿通孔30に車体外方から内方に通して周壁部30aから車体内方へ引っ張り出す。そして、取り回し経路Sに沿うようにハーネス6を第2屈曲リブ28の後側切欠部28aに挿入して第1屈曲リブ27と第2屈曲リブ28とで囲まれた空間R内に押し込む。ここまでは取り回し経路Sに沿っている。
その後、図5に示すように、固定部材32で固定する前に、ハーネス6を取り回し経路Sから一旦逃がす。すなわち、第1屈曲リブ27と第2屈曲リブ28とで囲まれた空間R内にあるハーネス6を第2屈曲リブ28の上側切欠部28bからベース4の前側へ向けて空間Rの外側へ延ばす。これにより、ハーネス6を車体内方へ屈曲させる前の状態にすることが可能になるので、ハーネス6の復元力は弱くなる。
しかる後、図6に示すように、固定部材32を固定部材取付部33に取り付ける。このとき、固定部材取付部33が固定部材32の中心孔32aに嵌入するように固定部材32を移動させていくと、固定部材32とベース4の下側基板部11とでハーネス6の中途部が挟まれて固定される。このとき、ハーネス6の復元力が弱いので、固定部材32による固定を容易に行うことが可能である。固定部材32は、中心孔32aの周縁部が固定部材取付部33のストッパ部33aに係合することによって固定部材取付部33に固定される。この状態では、ハーネス6は、第1屈曲リブ27によって側方から支持されるので、固定部材32と下側基板部11との間からの抜けが抑制される。
尚、固定部材32は、例えば、特許文献1に開示されるようなスクリュー等であってもよいし、特許文献2に開示されているようなクリップ等であってもよい。
図7に示すように、固定部材32によってハーネス6を固定した後、ベース4の前側へ延びているハーネス6を後側に向けて第1屈曲リブ27と第2屈曲リブ28とで囲まれた空間R内に戻す。そして、シール材5のハーネス取り出し孔58の開口位置に対応する部位まで延ばした後、車体内方へ屈曲させる。このとき、ハーネス6が固定部材32で固定されているので、屈曲させる作業が容易に行える。
次いで、図8に示すように、ハーネス6をシール材5のハーネス取り出し孔58に挿入してシール材5の車体内方へ取り出す。シール材5の車体内方へ取り出したハーネス6は、下側へ屈曲させておく。
以上説明したように、この実施形態に係る車両用ドアミラー1のハーネス6組付構造によれば、ハーネス6を取り回し経路S上から一旦逃がすことができるようにしたので、取り回し経路S上から逃がした状態のハーネス6を固定部材32で固定してから、取り回し経路Sに戻すことができる。これにより、ハーネス6の取り回しが複雑であっても、ハーネス6を固定部材32で固定する際の復元力を弱めることができるので、ハーネス6の組付作業性を良好にすることができる。
また、ベース4に形成された第2屈曲リブ28の欠損部である切欠部28bをハーネス逃がし部としたので、ハーネス逃がし部を簡単な構成とすることができ、コストも低減できる。
また、シール材5に嵌合する環状の止水壁24をベース4に設けて、その止水壁24の内方にハーネス6を取り回すようにしたので、ハーネス6への雨水等の付着を防止できる。そして、止水壁24の内方でハーネス6を逃がすことができるようにしているので、ハーネス6の組付作業性の悪化を回避できる。
また、ハーネス6を固定部材32とベース4の下側基板部11との間で挟むようにして固定することができる。そして、ハーネス取り回し経路Sが、固定部材32と下側基板部11との間から固定部材32における下側基板部11とは反対側に回り込むように設定されている場合に、ハーネス6をハーネス取り回し経路Sから逃がして固定することができるので、組付作業性を良好にすることができる。
また、図9に示す変形例のように、ベース4の止水壁24の内方に設けるリブを変更してもよい。この変形例では、第1屈曲リブ27の前縁部が第2屈曲リブ28から後方に離れており、さらに、止水壁24の内方に縦リブ29が設けられている。縦リブ29は、第1屈曲リブ27の前縁部に連なって下方へ延びており、下縁部は第2屈曲リブ28に連なっている。この縦リブ29には、欠損部としての切欠部29aが形成されている。縦リブ29の切欠部29aは、第2屈曲リブ28の上側切欠部28bに対応するように位置している。固定部材32で固定される前のハーネス6は、縦リブ29の切欠部29a及び第2屈曲リブ28の上側切欠部28bを通してハーネス取り回し経路Sから逃がすことができるので、上記実施形態と同様にハーネス6の組付作業性を良好にすることができる。
尚、止水壁24の内方に設けるリブの数や形状は任意に設定することができる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る車両用ドアミラーのハーネス組付構造は、例えば自動車のフロントドアに取り付けて使用することができる。
1 車両用ドアミラー
2 ミラー
3 バイザー
4 ベース
5 シール材
6 ハーネス
10 上側基板部
11 下側基板部
21〜23 第1〜第3ボス
24 止水壁
28 第2屈曲リブ
28b 上側切欠部(ハーネス逃がし部)
32 固定部材(固定部)
40 位置決めピン
41 前部押圧リブ
42 成形用板部
51〜53 第1〜第3貫通孔
103 取付板部
A フロントドア(車体側部材)
R 空間
S ハーネス取り回し経路

Claims (4)

  1. 後方確認用のミラーを有するバイザーと、
    上記バイザーが取り付けられるベースと、
    ハーネスとを備え、
    上記ハーネスを上記ベースに組み付ける車両用ドアミラーのハーネス組付構造において、
    上記ベースには、上記ハーネスの取り回し経路が設定されるとともに、該取り回し経路上に配置された上記ハーネスの中途部を該ベースに固定するための固定部と、固定前の上記ハーネスを上記取り回し経路上から逃がすためのハーネス逃がし部とが設けられ、
    上記ハーネス逃がし部に逃がした状態のハーネスを上記固定部で固定し、該ハーネスを上記取り回し経路に配置するように構成されていることを特徴とする車両用ドアミラーのハーネス組付構造。
  2. 請求項1に記載の車両用ドアミラーのハーネス組付構造において、
    上記ベースには、リブが形成されており、該リブに形成された欠損部によって上記ハーネス逃がし部が構成されていることを特徴とする車両用ドアミラーのハーネス組付構造。
  3. 請求項1または2に記載の車両用ドアミラーのハーネス組付構造において、
    上記ベースには、該ベースが取り付けられる車体側部材と該ベースとの間に配置されるシール材が組み付けられ、
    上記ベースは、上記シール材に嵌合する環状の止水壁を備え、
    上記止水壁の内方に上記ハーネスが取り回されるとともに、上記ハーネス逃がし部が設けられていることを特徴とする車両用ドアミラーのハーネス組付構造。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の車両用ドアミラーのハーネス組付構造において、
    上記固定部は、上記ハーネスを上記ベースの基板部との間で挟むようにして固定するものであり、
    上記ハーネス取り回し経路は、上記固定部と上記基板部との間から上記固定部における基板部とは反対側に回り込むように設定されることを特徴とする車両用ドアミラーのハーネス組付構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014210450A (ja) * 2013-04-17 2014-11-13 株式会社石▲崎▼本店 車両用ドアミラー
JP2016059154A (ja) * 2014-09-09 2016-04-21 トヨタ自動車株式会社 ワイヤーハーネスの固定構造
US11479164B2 (en) 2018-07-02 2022-10-25 Motherson Innovations Company Limited Sealing means, base assembly with such a sealing means and rear view device with such a base assembly

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