JP2014076698A - 車両用ドアミラー - Google Patents

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宏亨 大田垣
Sadaharu Nishimoto
貞治 西本
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Abstract

【課題】位置決めピン及びシール材押圧用凸部をベースに設ける場合に、位置決めピン及びシール材押圧用凸部の一体成形によってベースの意匠面にヒケが発生しないようにするとともに、位置決めピン及びシール部材押圧用凸部の各々の機能を十分に満足できるようにする。
【解決手段】ベース4には、表面が意匠面を構成する意匠面構成壁部11が設けられている。意匠面構成壁部11の裏側には、位置決めピン40と、シール材押圧用凸部41と、位置決めピン40及びシール材押圧用凸部41が一体成形される成形用板部42とが設けられている。成形用板部42は、意匠面構成壁部11から車体側部材に接近する方向に離れている。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両の側部に取り付けられる車両用ドアミラーに関するものである。
一般に、この種の車両用ドアミラーは、後方確認用のミラーを有するバイザーと、バイザーが取り付けられるベースとを備え、ベースをドア等の車体側部材に取り付けるように構成されている。
例えば、特許文献1、2に開示されている車両用ドアミラーのベースには、ドアミラーを車体側部材に位置決めするための位置決めピンが設けられている。この位置決めピンを車体側部材に形成された孔部に挿入することでドアミラーの車体側部材に対する位置決めを行った後、締結部材等を用いてベースを車体側部材に締結固定するようにしている。
また、例えば、特許文献3に開示されれている車両用ドアミラーのベースには、ベースと車体側部材との間をシールするためのシール材が設けられている。さらに、このベースには、シール材を車体側部材に押し付けるための凸部も設けられている。ベースを車体側部材に取り付けた状態で、ベースの凸部がシール材を車体側部材に押し付けることによってシール性の向上が図られている。
実開平6−25038号公報 特開平7−223490号公報 実開平1−126837号公報
ところで、車両用ドアミラーのベースは、車外から見える意匠面を構成する部分を有している。一方、位置決めピンやシール材押圧用凸部を設ける位置は、車体側の要求やドアミラーの構造上の要求によって決定されることが多く、ベースにおける意匠面を構成する部分の裏側に設けなければならない場合がある。
通常、ベースは樹脂成形品であることから、位置決めピンやシール材押圧用凸部をベースの本体部分に一体成形することが行われるが、上述のように位置決めピンやシール材押圧用凸部を、ベースの意匠面を構成する部分の裏側に一体成形した場合には、位置決めピン及びシール材押圧用凸部の形成部位に対応して意匠面にヒケが発生し、ひいては、車両用ドアミラーの見栄え悪化を招くことになる。
特にベースの形状や車体側部材の形状によっては、位置決めピンやシール材押圧用凸部の突出高さを高くしなければならないことがある。この場合、型抜き性を考慮すると、位置決めピンや凸部の基部側の断面積が大きくなるように、基部に近づくほど太く成形する必要があり、このことは意匠面のヒケの発生を助長させてしまう。
さらに、位置決めピンの突出高さが高くなると高精度な成形が難しくなり、位置決め性が悪化してしまうことが考えられる。また、シール材押圧用凸部の突出高さが高くなると、シール材を押圧した際にシール材押圧用凸部が倒れ変形してシール性を満足できないことが考えられる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、位置決めピン及びシール材押圧用凸部を車両用ドアミラーのベースに設ける場合に、位置決めピン及びシール材押圧用凸部をベースに一体成形する際にベースの意匠面にヒケが発生しないようにするとともに、位置決めピン及びシール部材押圧用凸部の各々の機能を十分に満足できるようにすることにある。
本発明は上記目的を達成するために、位置決めピン及びシール材押圧用凸部を、ベースの意匠面を構成する部分から車体側部材に接近する側に離して設けるようにした。
第1の発明は、後方確認用のミラーを有するバイザーと、
上記バイザーが取り付けられるベースと、
上記ベース及び車体側部材の間に配置されるシール材とを備え、
上記ベースが上記車体側部材に取り付けられる車両用ドアミラーにおいて、
上記ベースには、表面が意匠面を構成する意匠面構成壁部が設けられ、
上記意匠面構成壁部には、上記ベースを上記車体側部材に位置決めするための位置決めピンと、上記シール材を上記車体側部材に押圧するためのシール材押圧用凸部と、該位置決めピン及びシール材押圧用凸部が上記車体側部材に向けて突出するように一体成形される成形用板部とが設けられ、
上記成形用板部は、上記意匠面構成壁部から上記車体側部材に接近する方向に離れて設けられていることを特徴とするものである。
この構成によれば、位置決めピン及びシール材押圧用凸部を、ベースの意匠面構成壁部から離れている成形用板部に一体成形したので、位置決めピン及びシール材押圧用凸部を一体成形することによるヒケの発生を未然に防止することが可能になる。
そして、成形用板部は、ベースの意匠面構成壁部から車体側部材に接近する方向に離れているので、その離れている分、位置決めピン及びシール材押圧用凸部の突出高さを低くすることが可能になる。これにより、位置決めピン及びシール材押圧用凸部を高精度に成形することが可能になるとともに、両者の位置精度も向上し、さらに、変形も抑制される。よって、位置決めピンによる位置決め性が良好になるとともに、シール材押圧用凸部によってシール材を狙い通りに押圧してシール性が良好になる。
第2の発明は、第1の発明において、
上記意匠面構成壁部は、上記車体側部材から車体外方へ離れるように形成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、車両用ドアミラーの構造や車体側部材の構造によって意匠面構成壁部が車体側部材から車体外方へ離れる形状となっていることがあり、この場合に、第1の発明、即ち、成形用板部を、ベースの意匠面構成壁部から車体側部材に接近する方向に離す構成による作用効果がより一層顕著なものとなる。
第3の発明は、第2の発明において、
上記意匠面構成壁部は、上記車体側部材から車体外方へ離れるように形成された外側壁部を備え、
上記外側壁部に対応して上記成形用板部が配置され、
上記外側壁部には、上記成形用板部の一縁部を支持する第1支持部と、上記成形用板部の他縁部を支持する第2支持部とが上記車体側部材に接近する方向に突出するように設けられていることを特徴とするものである。
この構成によれば、ベースの意匠面構成壁部が、車体外方の外側壁部を備えている場合に、成形用板部の一縁部及び他縁部を外側壁部に対して第1支持部及び第2支持部を介して支持することで、外側壁部、成形用板部、第1支持部及び第2支持部によって閉断面構造を形成することが可能になる。よって、ベースの剛性が高まる。
第4の発明は、第1から3のいずれか1つの発明において、
上記シール材押圧用凸部は、上記成形用板部から上記ベースの成形用板部以外の部分まで連続して延びるリブであることを特徴とするものである。
この構成によれば、ベースの成形用板部と、成形用板部以外の部分とがシール材押圧用凸部によって連続して一体化するので、成形用板部の剛性が高まる。
第1の発明によれば、ベースの意匠面構成壁部から車体側部材に接近する方向に離れた成形用板部に位置決めピン及びシール材押圧用凸部を一体成形するようにしたので、ベースの意匠面構成壁部の表面にヒケが発生しないようにすることができる。さらに、位置決めピン及びシール部材押圧用凸部の成形精度及び位置精度を向上させることができるとともに、それらの変形も抑制できるので、位置決めピン及びシール部材押圧用凸部の機能を十分に満足できる。
第2の発明によれば、ベースの意匠面構成壁部が車体側部材から車体外方へ離れるように形成されている場合に、本発明の作用効果をより一層顕著なものとすることができる。
第3の発明によれば、ベースの外側壁部、成形用板部、第1支持部及び第2支持部によって閉断面構造を形成することができるので、ベースの剛性を高めることができる。
第4の発明によれば、シール材押圧用凸部が成形用板部からベースの成形用板部以外の部分まで連続して延びるリブであるので、成形用板部の剛性を高めることができる。
実施形態に係る車両用ドアミラーの分解斜視図である。 ベースとシール材の斜視図である。 ベースにシール材を取り付けた状態を車体内側から見た図である。 ベースの前部を車体内側かつ前方から見た斜視図である。 図3のV−V線断面図である。 図3のVI−VI線断面図である。 図3のVII−VII線断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用ドアミラー1の分解斜視図である。車両用ドアミラー1は、自動車の左側のフロントドア(車体側部材)Aに取り付けられ、運転者の後方確認のために用いられるものである。尚、図示しないが、自動車の右側のドアミラーは左側のドアミラーと左右対称構造であるだけなので、左側のドアミラーと同様に本発明を適用することができる。
この実施形態の説明では、説明の便宜を図るために、車両前側を単に「前」といい、車両後側を単に「後」といい、車両左側を単に「左」といい、車両右側を単に「右」というものとする。
車両用ドアミラー1の構造を説明する前にフロントドアAの構造について説明する。フロントドアAは、ドア本体100の上部にサッシュ101が設けられている。サッシュ101の前部には前側窓102が設けられている。前側窓102の下には、車両用ドアミラー1が取り付けられる取付板部103が設けられている。取付板部103は、例えばドア本体100を構成する鋼板等からなるものである。取付板部103には、車両用ドアミラー1を締結固定するための3つの締結孔103a,103a,103aと、後述する位置決めピン40を挿入するための位置決め孔103bとが形成されている。位置決め孔103bは、3つの締結孔103a,103a,103aよりも前側に位置している。
車両用ドアミラー1は、後方確認用のミラー2(図1に示す)と、ミラー2が取り付けられるバイザー3と、バイザー3をフロントドアAに固定するためのベース4と、シール材5とを備えている。バイザー3は、樹脂材を成形してなるものであり、上下方向の寸法よりも左右方向の寸法が長い形状となっている。バイザー3の後面には、ミラー2を収容するためのミラー収容凹部(図示せず)が前側へ窪むように形成されている。ミラー収容凹部内には、図示しないが、ミラー2の他に、ミラー2が両面テープによって貼り付けられるミラーホルダと、ミラー2の角度を調整する角度調整ユニットも収容される。
また、バイザー3の右端部には、図示しない電動格納ユニットが設けられている。この電動格納ユニットは、バイザー3を、上下方向に延びる回動軸(図示せず)によりベース4に対して回動可能に支持し、内蔵する電動モータ(図示せず)によってバイザー3を回動軸周りに回動させて通常使用状態と格納状態とに切り替えることができるように構成されている。
ベース4は、樹脂材を成形してなるものであり、フロントドアAの取付板部103に沿って延びる上側壁部10と、上側壁部10の下部と連続して下方へ延びる下側壁部11と、下側壁部11の後側から車体外方(左側)へ突出するバイザー支持部12とを備えている。図2や図3に示すように、ベース4を車体内方から見ると前側へ行くに従って上下方向の寸法が短くなるように形成されている。
ベース4の上側壁部10及び下側壁部11の表面は、車両用ドアミラー1の意匠面を構成しており、本発明の意匠面構成壁部である。バイザー支持部12は、水平に延びる板状をなしている。このバイザー支持部12の上面にバイザー3が取り付けられる。
下側壁部11は、フロントドアAの取付板部103から車体外方へ離れるように形成されており、本発明の外側壁部である。一方、上側壁部10は、下側壁部11よりも車体内方に位置するように形成されている。このように上側壁部10が車体内側に位置し、下側壁部11が車体外側に位置しているのは、フロントドアAの形状に対応しているためである。すなわち、フロントドアAは、取付板部103がドア本体100の外板部材よりも車体内側に位置するように構成されており、ベース4の下部で、ドア本体100の外板部材の上部を覆うようにするために、下側壁部11を上側壁部10よりも車体外方に位置付けている。下側壁部11を上側壁部10よりも車体外方に位置付けることで、ベース4の外面には、図2に示すように上下方向の中間部に外側段差15が形成され、内面には、図6に示すように外側段差15に対応して内側段差16が形成されることになる。
図2に示すように、ベース4の裏面(車体内側の面)には、第1〜第3ボス21〜23が形成されている。第1〜第3ボス21〜23は、車体内方へ向けて突出する円筒形状をなしており、内方の孔部に締結部材としてのビス等(図示せず)が螺合するようになっている。第1ボス21は、ベース4の前部近傍において下側壁部11に設けられている。第2ボス22は、ベース4の後部近傍において上側壁部10に設けられている。第3ボス23は、ベース4の後部近傍において下側壁部11に設けられている。
ベース4の裏面には、第1〜第3ボス21〜23に連なる環状リブ24が車体内方へ突出するように設けられている。環状リブ24は、第1〜第3ボス21〜23を外側から囲むように、車体内方から見て第1〜第3ボス21〜23近傍を頂点とする三角形に近い形状となっている。環状リブ24は、ベース4の上側壁部10から下側壁部11に亘って形成されている。環状リブ24のベース4裏面からの突出高さは、第1〜第3ボス21〜23の突出高さよりも若干低めに設定されている。環状リブ24で第1〜第3ボス21〜23が一体化することにより、第1〜第3ボス21〜23の強度を高めることができる。
ベース4の裏面には、環状リブ24の内方に、水平リブ26、屈曲リブ27、第1縦リブ28、第2縦リブ29、第1連結リブ30及び第2連結リブ31が車体内方へ突出するように設けられている。水平リブ26は、環状リブ24の後部において上下方向中央部近傍に連なり、前方へ向けて延びている。屈曲リブ27は、水平リブ26の前縁に連なり、上方へ延びた後、前側へ屈曲して延びている。第1縦リブ28は、屈曲リブ27の前縁に連なり、下側へ向かって斜め後方に延びている。第2縦リブ29は、第1縦リブ28よりも前側に配置され、環状リブ24の上部に連なり、第1縦リブ28と略平行に延びている。第1連結リブ30は、屈曲リブ27の下側と第1縦リブ28の下側とを連結している。また、第2連結リブ31は、第1縦リブ28の下側と第2縦リブ29の下側とを連結している。このように、環状リブ24の内方に複数のリブ26〜31を一体的に設けることで、ベース4の剛性を向上させることができる。
また、ベース4裏面の上側壁部10の上縁部近傍には、シール材5をフロントドアAの取付板部103に押し付けるための上部押圧リブ35が車体内方へ突出するように設けられている。上部押圧リブ35は、上側壁部10の上縁部に沿い、該上側壁部10の前端から後端に亘って前後方向に延びている。
ベース4裏面の後縁部近傍には、シール材5をフロントドアAの取付板部103に押し付けるための後部押圧リブ36が車体内方へ突出するように設けられている。この後部押圧リブ36の上部は上記上部押圧リブ35の後端部に連なっている。後部押圧リブ36の下部は下側壁部11の下部近傍まで延びている。
図4にも示すように、ベース4の裏面の前側には、ベース4をフロントドアAの取付板部103に位置決めするための位置決めピン40と、シール材5を取付板部103に押圧するための前部押圧リブ(シール材押圧用凸部)41と、位置決めピン40及び前部押圧リブ41が一体成形される成形用板部42とが設けられている。
成形用板部42は、下側壁部11に対応するように配置されており、図6や図7にも示すように、該下側壁部11から車体内方に離れている。下側壁部11の裏面の下部には、成形用板部42の下縁部(一縁部)を支持する下側支持板部(第1支持部)45が車体内方へ向かって突出するように形成されている。下側支持板部45は、前後方向に延びている。また、下側支持板部45の基端部には、溝45aが形成されており、下側支持板部45を下側壁部11に一体成形しても、意匠面である下側壁部11の表面にヒケが発生しないようになっている。
下側壁部11の裏面の上部には、成形用板部42の上縁部(他縁部)を支持する上側支持板部(第2支持部)46が車体内方へ向かって突出するように形成されている。上側支持板部46は、下側支持板部45と同様に前後方向に延びている。また、上側支持板部46の基端部には、溝46aが形成されており、下側壁部11の表面にヒケが発生しないようになっている。
さらに、図7に示すように、下側壁部11の裏面には、成形用板部42の後縁部を支持する後側支持板部47が車体内方へ向かって突出するように形成されている。後側支持板部47は、上下方向に延びており、上端及び下端がそれぞれ下側支持板部45及び上側支持板部46に連なっている。また、後側支持板部47の基端部には、溝47aが形成されており、下側壁部11の表面にヒケが発生しないようになっている。
成形用板部42を下側支持板部45、上側支持板部46及び後側支持板部47によって支持することで、図6や図7に示すように成形用板部42と下側壁部11との間に空間Rを形成することができる。また、図6に示すように、ベース4の縦断面を見たとき、成形用板部42、下側支持板部45及び上側支持板部46によって閉断面を形成できる。
位置決めピン40は、成形用板部42の後側寄りの部位からフロントドアAの取付板部103に向けて突出しており、全体として円柱状に形成されている。図2に示すように、位置決めピン40の先端は、第1〜第3ボス21〜23の先端よりも車体内方に位置している。位置決めピン40の基端部から先端側の所定範囲には、径方向に突出する4枚の突出板部40a,40a,…が設けられている。これら突出板部40a,40a,…は、成形用板部42に連なっている。また、突出板部40a,40a,…は位置決めピン40の周方向に略等間隔に配置されている。位置決めピン40を成形用板部42に一体成形したことにより、位置決めピン40の太さを太くしても、位置決めピン40の成形によるヒケはベース4の下側壁部11の表面に発生することはない。
さらに、ベース4の下側壁部11が上側壁部10に比べて車体外側に位置していて、位置決めピン40が下側壁部11に対応する部位に設けられているので、位置決めピン40の先端と下側壁部11の裏面との離間距離が長くなるが、この実施形態では、成形用板部42を下側壁部11から車体内方に離して配置し、この成形用板部42に位置決めピン40を設けたので、位置決めピン40の長さを、成形用板部42と下側壁部11との離間距離だけ短くすることができる。これにより、位置決めピン40を高精度に成形することができるとともに、位置精度も向上し、さらに、位置決めピン40の変形も抑制できる。
また、前部押圧リブ41は、成形用板部42における位置決めピン40よりも前側に位置している。前部押圧リブ41は、成形用板部42からベース4の成形用板部42以外の部分(上側壁部10)まで連続して延びている。この前部押圧リブ41により、成形用板部42と上側壁部10とを連結することができるので、ベース4の剛性をより一層向上させることができる。また、前部押圧リブ41の成形によるヒケはベース4の下側壁部11の表面に発生することはない。
ベース4の下側壁部11が上側壁部10に比べて車体外側に位置していて、前部押圧リブ41が下側壁部11に対応する部位に設けられているので、前部押圧リブ41の先端と下側壁部11の裏面との離間距離が長くなるが、この実施形態では、成形用板部42を下側壁部11から車体内方に離して配置し、この成形用板部42に前部押圧リブ41を設けたので、前部押圧リブ41の突出高さを、成形用板部42と下側壁部11との離間距離だけ短くすることができる。これにより、前部押圧リブ41を高精度に成形することができるとともに、位置精度も向上し、さらに、前部押圧リブ41の倒れ変形も抑制できる。
上記したように成形用板部42に位置決めピン40と前部押圧リブ41とをそれぞれ高精度に一体成形できるので、位置決めピン40と前部押圧リブ41との相対位置関係も高精度に保つことができる。
シール材5は、例えばゴム等の弾性部材からなる板状部材で構成されている。図2や図3に示すように、シール材5は、ベース4の裏面の略全体を覆うように形成されている。シール材5には、ベース4の第1〜第3ボス21〜23に対応する部位に、第1〜第3貫通孔51〜53が形成されている。図3に示すように、第1〜第3貫通孔51〜53内に第1〜第3ボス21〜23の先端面が臨むようになっている。
図2に示すように、シール材5の前部には、位置決めピン40が挿通する挿通孔54が形成されている。挿通孔54は、前後方向に長い長穴となっており、位置決めピン40の先端側のみが挿通するようになっている。すなわち、図6や図7に示すように、位置決めピン40の突出板部40aの先端がシール材5の挿通孔54の周縁部に対して該シール材5の車体外側から接触し、この突出板部40aは、挿通孔54からシール材5の車体内側には出ないようになっている。言い換えると、シール材5の挿通孔54の周縁部は、位置決めピン40の突出板部40aによって車体外側から支持される。
また、図6に示すように、シール材5の車体外方の面の上縁部には、上部押圧リブ35が嵌る上部溝55が設けられている。さらに、図5に示すように、シール材5の車体外方の面の前縁部には、前部押圧リブ41が嵌る前部溝56が設けられている。
また、シール材5には、環状リブ24が嵌る凹部59(図2に示す)が形成されている。この凹部59に環状リブ24が嵌ることで、環状リブ24外面と凹部59内面との間がシールされる。
次に、上記のように構成された車両用ドアミラー1を車両に取り付ける要領について説明する。まず、ベース4にバイザー3及びシール材5を取り付ける。シール材5をベース4に取り付ける際には、シール材5の挿通孔54にベース4の位置決めピン40を挿入するとともに、シール材5の上部溝55及び前部溝56にそれぞれ上部押圧リブ35及び前部押圧リブ41を嵌める。これにより、シール材5がベース4に仮固定された状態となる。
その後、ベース4の位置決めピン40をフロントドアAの取付板部103の位置決め孔103bに挿入して車両用ドアミラー1をフロントドアAに対して位置決めする。このとき、上述のように位置決めピン40の形状及び位置の精度が高く、しかも、変形しにくいので、車両用ドアミラー1を正確に位置決めできる。
位置決めピン40を位置決め孔103bに挿入した後、ベース4の第1〜第3ボス21〜23を、取付板部103の締結孔103a,103a,103aと合わせる。そして、締結孔103a,103a,103aに締結部材を挿入して第1〜第3ボス21〜23に螺合することで、車両用ドアミラー1がフロントドアAに取り付けられる。
車両用ドアミラー1がフロントドアAに取り付けられた状態では、シール材5がベース4の上部押圧リブ35、後部押圧リブ36及び前部押圧リブ41によって取付板部103に押し付けられ、これにより、シール性を確保することができる。このとき、前部押圧リブ41の形状及び位置の精度が高く、しかも、倒れ変形しにくいので、高いシール性を長期間に亘って確保できる。
以上説明したように、この実施形態に係る車両用ドアミラー1によれば、ベース4の意匠面を構成する下側壁部11からフロントドアAの取付板部103に接近する方向に離れた成形用板部42に位置決めピン40及び前部押圧リブ41を一体成形するようにしたので、ベース4の下側壁部11の表面にヒケが発生しないようにすることができ、見栄えを良好にすることができる。さらに、位置決めピン40及び前部押圧リブ41の成形精度及び位置精度を向上させることができるとともに、それらの変形も抑制できるので、位置決めピン40による位置決め精度を高めることができ、また、前部押圧リブ41によるシール性の向上を図ることができる。
また、図6に示すようにベース4の下側壁部11、成形用板部42、下側支持板部45及び上側支持板部46によって閉断面構造を形成することができるので、ベース4の剛性を高めることができる。
さらに、前部押圧リブ41が成形用板部42からベース4の成形用板部42以外の部分まで連続して延びているので、成形用板部42の剛性を高めることができる。
尚、上記実施形態では、シール材押圧用凸部をリブ形状としているが、これに限らず、長さの短い凸部であってもよい。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る車両用ドアミラーは、例えば自動車のフロントドアに取り付けて使用することができる。
1 車両用ドアミラー
2 ミラー
3 バイザー
4 ベース
5 シール材
10 上側壁部(内側壁部、意匠面構成壁部)
11 下側壁部(外側壁部、意匠面構成壁部)
21〜23 第1〜第3ボス
24 環状リブ
40 位置決めピン
41 前部押圧リブ(シール材押圧用凸部)
42 成形用板部
45 下側支持板部(第1支持部)
46 上側支持板部(第2支持部)
51〜53 第1〜第3貫通孔
103 取付板部
A フロントドア(車体側部材)

Claims (4)

  1. 後方確認用のミラーを有するバイザーと、
    上記バイザーが取り付けられるベースと、
    上記ベース及び車体側部材の間に配置されるシール材とを備え、
    上記ベースが上記車体側部材に取り付けられる車両用ドアミラーにおいて、
    上記ベースには、表面が意匠面を構成する意匠面構成壁部が設けられ、
    上記意匠面構成壁部には、上記ベースを上記車体側部材に位置決めするための位置決めピンと、上記シール材を上記車体側部材に押圧するためのシール材押圧用凸部と、該位置決めピン及びシール材押圧用凸部が上記車体側部材に向けて突出するように一体成形される成形用板部とが設けられ、
    上記成形用板部は、上記意匠面構成壁部から上記車体側部材に接近する方向に離れて設けられていることを特徴とする車両用ドアミラー。
  2. 請求項1に記載の車両用ドアミラーにおいて、
    上記意匠面構成壁部は、上記車体側部材から車体外方へ離れるように形成されていることを特徴とする車両用ドアミラー。
  3. 請求項2に記載の車両用ドアミラーにおいて、
    上記意匠面構成壁部は、上記車体側部材から車体外方へ離れるように形成された外側壁部を備え、
    上記外側壁部に対応して上記成形用板部が配置され、
    上記外側壁部には、上記成形用板部の一縁部を支持する第1支持部と、上記成形用板部の他縁部を支持する第2支持部とが上記車体側部材に接近する方向に突出するように設けられていることを特徴とする車両用ドアミラー。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の車両用ドアミラーにおいて、
    上記シール材押圧用凸部は、上記成形用板部から上記ベースの成形用板部以外の部分まで連続して延びるリブであることを特徴とする車両用ドアミラー。
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WO2023053253A1 (ja) * 2021-09-29 2023-04-06 トヨタ車体株式会社 車両のドア

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