JP2008282950A - 回路基板固定構造 - Google Patents

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Hitoshi Suzuki
仁 鈴木
Fumihiro Okazaki
文洋 岡崎
Kazuhiko Horikoshi
和彦 堀越
Takeshi Anzai
岳士 安在
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Abstract

【課題】主に、回路基板のガタ付きを防止し得るようにする。
【解決手段】内部に回路基板2を収容保持した状態で取付土台部3に取付可能なケース部4が設けられ、ケース部4が、取付土台部3の表面5に当接可能な底面部8と、底面部8の両側部から立上がる側壁部9と、底面部8および側壁部9の内側に形成される回路基板収容空間11に設けられた回路基板保持部12とを有し、回路基板保持部12が、側壁部9の先端側内面に設けられて、回路基板2の外面縁部を係止保持可能な係止保持爪部15と、側壁部9と底面部8とのコーナー部分またはその近傍に設けられて、回路基板2の内面縁部を遊び17を有して仮受可能な仮受部16とを有する回路基板固定構造であって、ケース部4の底面部8に、取付土台部3の表面5に押されて回路基板2側へ移動することによって、回路基板2を押圧保持可能な可動押圧部25を設けるようにしている。
【選択図】図4

Description

この発明は、回路基板固定構造に関するものである。
自動車などの車両には、車室内の前部にインストルメントパネルが設けられている。このインストルメントパネルの内部には、ほぼ車幅方向へ延びて左右の車体パネル間を連結する車体強度部材が設けられている。そして、この車体強度部材に沿うようにして、ハーネスが配索されている。このハーネスは、いわゆるメインハーネスなどと呼ばれる電線の束である。
そして、近年、このハーネスをモジュール化してハーネスモジュールとすることが行われている(例えば、特許文献1参照)。
このようなハーネスモジュール1は、図12に示すように、少なくとも、回路基板2と、内部に回路基板2を収容保持した状態で取付土台部3(車体強度部材)に取付可能なケース部4とを備えている。
このケース部4は、図13に示すように、少なくとも、取付土台部3の表面5に当接可能な底面部8と、この底面部8の両側部から立上がる側壁部9と、底面部8および側壁部9の内側に形成される回路基板収容空間11と、この回路基板収容空間11に設けられた回路基板保持部12とを有している。ケース部4は、少なくとも、底面部8と反対側の面が開放されている。
そして、回路基板保持部12は、側壁部9の先端側内面に設けられて、回路基板2の外面縁部(図では上面縁部となっている)を係止保持可能な係止保持爪部15と、側壁部9と底面部8とのコーナー部分またはその近傍に設けられて、回路基板2の内面縁部(図では下面縁部となっている)を仮受可能な仮受部16とを有している。
なお、仮受部16は、回路基板2の内面縁部に対し、若干の遊び17を有するものとされる。
このような構成によれば、ケース部4の回路基板収容空間11へ回路基板2を収容し、回路基板保持部12を構成する係止保持爪部15と仮受部16とによって、回路基板2の両面縁部をほぼ挟持した状態にして、ケース部4を取付土台部3に取付けることにより、ハーネスモジュール1が車体強度部材に設置・固定される。
特開2006−44587
しかしながら、回路基板固定構造では、係止保持爪部15と仮受部16とで、回路基板2の両面をほぼ挟持するようにしているが、仮受部16には或る程度の遊び17が必要となるので、この遊び17によって回路基板2にガタ付きが生じるという問題があった。
そこで、回路基板2のガタ付きをなくすために、図14に示すように、仮受部16の代りに、遊び17のない本受部18を設けると、回路基板2の外面縁部を係止保持爪部15でうまく係止することができなくなるおそれが生じる。即ち、係止保持爪部15がかからなくなるおそれがある。
また、ハーネスモジュール1などのように、長尺物の場合には、回路基板2とケース部4との長手方向の熱膨張差が大きくなるため、図15に示すように、ケース部4の長手方向の端壁部21に対して、係止保持爪部15と同様の係止保持爪部22を設けようとすると、係止保持爪部22が長大なものとなってしまう。
そこで、ハーネスモジュール1では、図16に示すように、端壁部21ではなく、側壁部9の端部近傍に係止保持爪部15または仮受部16を設けるようにしているが、係止保持爪部15と仮受部16とを図中直上下位置に設けてしまうと、図14と同様に、回路基板2の外面縁部を係止保持爪部15でうまく係止することができなくなるおそれが生じるため、係止保持爪部15と仮受部16とは、ある程度離して設置する必要がある。この場合には、係止保持爪部15と仮受部16とは、ケース部4の長手方向に離して設けられることとなる。
しかし、係止保持爪部15と仮受部16とを離して設置すると、図17に示すように、回路基板2の端部が片支持となるので、回路基板2の端部が振動して、係止保持爪部15または仮受部16に当ることなどにより、音を発生するという問題があった。
なお、長尺物のケース部4には、側壁部9と端壁部21とによって周壁部が形成されるものと、側壁部9のみで端壁部21のないものとが存在している。
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明では、内部に回路基板を収容保持した状態で取付土台部に取付可能なケース部が設けられ、該ケース部が、取付土台部の表面に当接可能な底面部と、該底面部の両側部から立上がる側壁部と、底面部および側壁部の内側に形成される回路基板収容空間に設けられた回路基板保持部とを有し、該回路基板保持部が、側壁部の先端側内面に設けられて、回路基板の外面縁部を係止保持可能な係止保持爪部と、側壁部と底面部とのコーナー部分またはその近傍に設けられて、回路基板の内面縁部を遊びを有して仮受可能な仮受部とを有する回路基板固定構造において、前記ケース部の底面部に、取付土台部の表面に押されて回路基板側へ移動することによって、回路基板を押圧保持可能な可動押圧部を設けたことを特徴としている。
請求項2に記載された発明では、前記可動押圧部が、ケース部の底面部に設けられた、薄肉の樹脂ヒンジ部と、底面部の面外へ張出状態で待機されると共に、樹脂ヒンジ部に連結された面外張出部とを備えた請求項1記載の回路基板固定構造を特徴としている。
請求項3に記載された発明では、前記面外張出部が、弾性変形可能な弾性構造体とされた請求項2記載の回路基板固定構造を特徴としている。
請求項4に記載された発明では、前記可動押圧部が、ケース部の底面部に一体形成された請求項1ないし3のいずれか1項に記載の回路基板固定構造を特徴としている。
請求項5に記載された発明では、ケース部が、長尺体とされると共に、係止保持爪部および可動押圧部が、長尺体であるケース部の長手方向の端部近傍に設けられた請求項1ないし4のいずれか1項に記載の回路基板固定構造を特徴としている。
請求項1の発明によれば、内部に回路基板を収容保持した状態で取付土台部に取付可能なケース部が設けられ、該ケース部が、取付土台部の表面に当接可能な底面部と、該底面部の両側部から立上がる側壁部と、底面部および側壁部の内側に形成される回路基板収容空間に設けられた回路基板保持部とを有し、該回路基板保持部が、側壁部の先端側内面に設けられて、回路基板の外面縁部を係止保持可能な係止保持爪部と、側壁部と底面部とのコーナー部分またはその近傍に設けられて、回路基板の内面縁部を遊びを有して仮受可能な仮受部とを有する回路基板固定構造において、前記ケース部の底面部に、取付土台部の表面に押されて回路基板側へ移動することによって、回路基板を押圧保持可能な可動押圧部を設けたことにより、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、ケース部の回路基板収容空間へ回路基板を収容して、係止保持爪部で回路基板の外面縁部を係止させた状態としておき、その後、ケース部の底面部を取付土台部の表面に当接させるようにすると、可動押圧部が、取付土台部の表面に押されて回路基板側へ移動することによって回路基板を押圧保持する。これにより、遊びのない状態で回路基板を挟持することが可能となるので、回路基板のガタ付きを防止することが可能となる。この可動押圧部は、可動することによって回路基板を受けるようなものであるため、固定構造の仮受部よりも精度要求が低くて済み、以て、製造コストの上昇を招くことがほとんどないない。また、可動押圧部は、係止保持爪部の邪魔になることがないので、係止保持爪部に近付けて設けることができ、以て、回路基板の両面をよりしっかり挟持することが可能となる。また、可動押圧部は、ケース部の底面部を取付土台部の表面に当接させるだけで、自発的に可動されるので、特段の操作や調整が不要となり、取扱いに面倒がない。
請求項2の発明によれば、前記可動押圧部が、ケース部の底面部に設けられた、薄肉の樹脂ヒンジ部と、底面部の面外へ張出状態で待機されると共に、樹脂ヒンジ部に連結された面外張出部とを備えたことにより、面外張出部が、取付土台部の表面により押されて回路基板を押圧保持するように機能するので、回路基板に対する保持性を向上させることができる。
請求項3に記載された発明では、前記面外張出部が、弾性変形可能な弾性構造体とされたことにより、弾性構造体である面外張出部が弾性変形して回路基板に対する押圧力を調整するように機能するので、回路基板の負担を減少することができる。
請求項4の発明によれば、前記可動押圧部が、ケース部の底面部に一体形成されたことにより、部品点数や組付工数を減らしてコスト削減を図ることが可能となる。
請求項5の発明によれば、ケース部が、長尺体とされると共に、係止保持爪部および可動押圧部が、長尺体であるケース部の長手方向の端部近傍に設けられたことにより、長尺体であっても、熱膨張の影響が大きい回路基板の端部を両支持とすることができるので、回路基板の端部の振動による音発生を防止することができる。
以下、本発明を具体化した実施例について、図示例と共に説明する。
図1〜図5は、この発明の実施例を示すものである。また、図6〜図11はその変形例である。
まず、構成について説明する。
なお、ハーネスモジュールなどの構成については、図12を用いて説明したものと基本的にほぼ同様なので、必要に応じてこの図面を参照すると共に、これに対する記載を以てこの実施例の説明とすることができる。この際、同一ないし均等な部分については、同一の符号を付すようにしている。但し、構成の異なる部分については、図1〜図5に拠るものとする。
自動車などの車両には、車室内の前部にインストルメントパネルが設けられている。このインストルメントパネルの内部には、ほぼ車幅方向へ延びて左右の車体パネル間を連結する車体強度部材が設けられている。そして、この車体強度部材に沿うようにして、ハーネスが配索されている。このハーネスは、いわゆるメインハーネスなどと呼ばれる電線の束である。
そして、近年、このハーネスをモジュール化してハーネスモジュールとすることが行われている。
このようなハーネスモジュール1は、図12に示すように、少なくとも、回路基板2と、内部に回路基板2を収容保持した状態で取付土台部3(車体強度部材)に取付可能なケース部4とを備えている。
このケース部4は、図1〜図5(主に図4参照)に示すように、少なくとも、取付土台部3の表面5に当接可能な底面部8と、この底面部8の両側部から立上がる側壁部9と、底面部8および側壁部9の内側に形成される回路基板収容空間11と、この回路基板収容空間11に設けられた回路基板保持部12とを有している。ケース部4は、少なくとも、底面部8と反対側の面が開放されている。
ここで、取付土台部3の表面5は、車体強度部材の上部に形成された平坦面な取付面などとされている。ケース部4は、底面部8および側壁部9が、それぞれほぼ均一の肉厚(t)などとされている。側壁部9は、底面部8からほぼ面直に立上げられる。ケース部4からは、取付土台部3の表面5に取付けるための取付片4aが外方へ向けて突設されている。この取付片4aは、ケース部4の適宜の位置に、底面部8とほぼ平行に設けられている。取付片4aには、取付用のネジ孔4bが形成されている。取付けには、ボルト・ナットなどの締結具が用いられる。なお、取付片4aと側壁部9の外面との間に対し、補強リブなどを設けるようにすることもできる。
また、ハーネスモジュール1の場合には、ケース部4が長尺物となるが、この場合には、側壁部9と端壁部21(図5参照。以下同様)とによって周壁部が形成されるものと、側壁部9のみで端壁部21のないものとのどちらであっても良い。
そして、回路基板保持部12は、側壁部9の先端側内面に設けられて、回路基板2の外面縁部(図では上面縁部となっている)を係止保持可能な係止保持爪部15と、側壁部9と底面部8とのコーナー部分またはその近傍に設けられて、回路基板2の内面縁部(図では下面縁部となっている)を仮受可能な仮受部16とを有している。なお、仮受部16は、回路基板2の内面縁部に対し、若干の遊び17を有するものとされる。即ち、係止保持爪部15と仮受部16とによって、回路基板2の両面縁部を、遊び17を有して挟持させ得るように(遊挟状態に保持し得るように)構成する。
ここで、係止保持爪部15は、側壁部9に対して内方へ突設される。係止保持爪部15は、その入側に導入テーパ部15aを有すると共に、その奥側に回路基板2の外面縁部に対する係止面15bを有している。導入テーパ部15aは、奥側(底面部8の側)へ進むに従い内方へ向かう傾斜面などとされている。係止面15bは、回路基板2とほぼ平行な面とされる。係止保持爪部15は、側壁部9の縁部全域に設けるようにしても良いが、側壁部9に対して部分的に設けるようにするのが好ましい。この場合には、側壁部9の両端部近傍と、その間の数箇所の位置に設けるなどする。仮受部16は、ケース部4の長手方向に対して部分的なものとするのが好ましい。なお、仮受部16は、ケース部4の長手方向に延びるものとすることも可能ではあるが、この場合には、遊び17をより大きくするなどの対応が必要になる。仮受部16は、係止保持爪部15とほぼ対応せて設けられる。仮受部16は、係止保持爪部15から(ケース部4の長手方向に)或る程度離れた位置に設定される。仮受部16は、回路基板2と対向する部分に、回路基板2とほぼ平行な仮受面を有している。遊び17は、係止保持爪部15の係止面15bと、仮受部16の対向する支持面(図中上面)との間隔を、回路基板2の縁部の肉厚よりも若干大きくする程度の余裕代とされる。
なお、以上の構成は、上記した従来例のものとほぼ同様である。
そして、以上のような基本構成に対し、この実施例のものでは、ケース部4の底面部8に、取付土台部3の表面5に押されて回路基板2側へ移動することによって、回路基板2を押圧保持可能な可動押圧部25を設けるようにする。
この可動押圧部25は、係止保持爪部15との間で回路基板2を挟着保持するように機能するものとされる。即ち、上記した回路基板保持部12とは別に、係止保持爪部15と可動押圧部25との間に、別の回路基板保持部が構成される。この可動押圧部25は、少なくとも、上記遊び17をなくす程度の移動量を有するか、或いは、回路基板2を係止保持爪部15側へ若干押上げる程度の移動量を有するものとする。この可動押圧部25は、係止保持爪部15の係止後に可動されるものとされる。可動押圧部25は、好ましくは、係止保持爪部15の近傍(ケース部4の長手方向および幅方向共に近傍となるよう)に設けるようにする。
具体的には、可動押圧部25が、ケース部4の底面部8に設けられた、薄肉の樹脂ヒンジ部26と、底面部8の面外へ(少なくとも一部が)張出状態で待機されると共に、樹脂ヒンジ部26に連結された面外張出部27とを備えたものなどとする。
そして、面外張出部27が、弾性変形可能な弾性構造体28となるようにする。そのために、例えば、面外張出部27の肉厚t1を、底面部8の肉厚tよりも薄く、且つ、樹脂ヒンジ部26の肉厚t2よりも厚くなるようにする(t2<t1<t)。
更に、可動押圧部25が、ケース部4の底面部8に一体形成されるようにする(一体型可動押圧部29)。即ち、可動押圧部25は、ケース部4と一体成形が可能な形状・構造を有するものにする。
また、上記したように、ハーネスモジュール1では、ケース部4が、長尺体とされる(長尺ケース部31)と共に、係止保持爪部15および可動押圧部25が、長尺体であるケース部4の長手方向の端部近傍に設けられるようにする(図5参照)。
例えば、図1〜図5の実施例の場合、可動押圧部25(一体型可動押圧部29)は、ケース部4の幅方向に対しては、その中央部に1箇所設けられている。ケース部4の長手方向に対しては、可動押圧部25は、係止保持爪部15とほぼ対応する位置に設けられている。この可動押圧部25は、閉ループ状(この場合には円形となっている)の樹脂ヒンジ部26と、この円形の樹脂ヒンジ部26の内部領域に形成された御腕型(或いは部分球面形状)の面外張出部27とを有するものとされている。この御腕型の面外張出部27は、弾性構造体28とされている。特に、この弾性構造体28は、弾性力によって突出形状が表裏反転可能な反転子32とされている。また、樹脂ヒンジ部26および面外張出部27は、ケース部4と一体成形されている。
そして、この御腕型の面外張出部27は、その頂部で回路基板2の内面側などを直接押圧するようにしても良いが、この場合には、面外張出部27には、回路基板2の内面側を押圧するなどのための押部材33が設けられている。この押部材33は、この場合、押圧ピン34とされている。この押圧ピン34は、面外張出部27の頂部の位置(中心位置)から、ケース部4の底面部8とほぼ面直な両方向へ向けて貫通状態で突出形成されている。この押圧ピン34は、所要の長さとされている。この押圧ピン34は、図中下端部が取付土台部3の表面5に押される部位となり、図中上端部が回路基板2を直接押圧保持する部位となる。押圧ピン34の周囲と面外張出部27との間に対し、樹脂ヒンジを設けるようにしても良い。なお、この押圧ピン34の位置は、ケース部4の幅方向に対して、係止保持爪部15に近付く程、ガタを少なくすることが可能なものとなるものである。このように、部分的な押圧ピン34とすることにより、回路基板2の最小限必要な部分のみをピンポイントで適格に押えることが可能なものとなる。また、回路基板2やハーネスモジュール1の取付けが、全体として比較的容易なものになる。
また、例えば、図6〜図8の変形例の場合、可動押圧部25(一体型可動押圧部29)は、ケース部4の幅方向に対し、2箇所設けられている。これ以外については、図1〜図5のものと同様である。なお、この可動押圧部25は、ケース部4の幅寸法が大きい場合には、幅方向に対して、3箇所以上設けるようにすることもできるが、1箇所または2箇所程度とするのが好ましい。幅方向に対する可動押圧部25の設置個数が多くなる場合には、これに応じて、各可動押圧部25を小型化するようなことも可能である。
更に、図9の変形例の場合、可動押圧部25(一体型可動押圧部29)を、ケース部4の長手方向へ延びる平行な一対の樹脂ヒンジ部26と、この平行な一対の樹脂ヒンジ部26の間に形成された細長い面外張出部27とを有するものとしている。この場合、面外張出部27は、部分円筒面形状などとされる。この部分円筒面形状の面外張出部27は、弾性構造体28とされている。特に、この弾性構造体28は、弾性力によって突出形状が表裏反転可能な反転子32とされている。また、樹脂ヒンジ部26および面外張出部27は、ケース部4と一体成形されている。また、押部材33は、設けても、設けなくても良い。押部材33を設ける場合には、複数本の押圧ピン34とすることもできるが、押部材33を、面外張出部27の頂部からケース部4の長手方向へ延びる長い押圧リブ35とすることも可能である。この押圧リブ35は、ケース部4の長手方向へ延びる点以外については、押圧ピン34とほぼ同様のものとなる。押圧リブ35は、連続線状や不連続線状などとすることができる。この押圧リブ35は、図中下端部が取付土台部3の表面5に押される部位となり、図中上端部が回路基板2を直接押圧保持する部位となる。押圧リブ35の両側部と面外張出部27との間に対し、樹脂ヒンジを設けるようにしても良い。このように、長い押圧リブ35とすることにより、回路基板2全体をほぼ均等に線で押えることが可能なものとなる。これ以外については、図1〜図5または、図6〜図8のものと同様である。
そして、図10の変形例の場合、可動押圧部25(一体型可動押圧部29)を、樹脂ヒンジ部26と、側面視ほぼ「く」字状の面外張出部27とを有する切起片36などとしている。この側面視ほぼ「く」字状の面外張出部27は、折板バネとしての機能を有することのできる弾性構造体28とされている。但し、この弾性構造体28は、反転子32ではない。この切起片36は、部分的なものとすることも、ケース部4の長手方向へ延びる長尺物とすることもできる。この切起片36および樹脂ヒンジ部26は、ケース部4の底面部8に形成された穴部に設置される。この切起片36は、樹脂ヒンジ部26と反対側の先端部が取付土台部3の表面5に押される部位となり、中間の屈曲部が回路基板2を直接押圧保持する部位となる。この切起片36は、先端側の一部分が面外に張出されるタイプの面外張出部27となる。これ以外については、図1〜図5または、図6〜図8のものと同様である。
また、図11の場合、可動押圧部25(一体型可動押圧部29)を、樹脂ヒンジ部26と、側面視ほぼ半円弧状の面外張出部27とを有する切起片37などとしている。この側面視ほぼ半円弧状の面外張出部27は、弾性構造体28とされている。この側面視ほぼ半円弧状の弾性構造体28は、側面視ほぼ「く」字状の弾性構造体28と比べて、柔らかい特性を持たせることができる。但し、この弾性構造体28は、反転子32ではない。この切起片37は、部分的なものとすることも、ケース部4の長手方向へ延びる長尺物とすることもできる。この切起片37および樹脂ヒンジ部26は、ケース部4の底面部8に形成された穴部に設置される。この切起片37は、樹脂ヒンジ部26と反対側の先端部が取付土台部3の表面5に押される部位となり、中間の頂部となる部分が回路基板2を直接押圧保持する部位となる。この切起片37は、先端側の一部分が部分的に面外に張出されるタイプの面外張出部27となる。これ以外については、図1〜図5または、図6〜図8のものと同様である。
次に、この実施例の作用について説明する。
ケース部4の回路基板収容空間11へ回路基板2を収容し、回路基板保持部12を構成する係止保持爪部15と仮受部16とによって、回路基板2の両面縁部をほぼ挟持した状態(遊挟状態、仮保持状態)にして、ケース部4を取付土台部3に取付けることにより、ハーネスモジュール1が車体強度部材に設置・固定される。
この実施例によれば、内部に回路基板2を収容保持した状態で取付土台部3に取付可能なケース部4が設けられ、ケース部4が、取付土台部3の表面5に当接可能な底面部8と、底面部8の両側部から立上がる側壁部9と、底面部8および側壁部9の内側に形成される回路基板収容空間11に設けられた回路基板保持部12とを有し、回路基板保持部12が、側壁部9の先端側内面に設けられて、回路基板2の外面縁部を係止保持可能な係止保持爪部15と、側壁部9と底面部8とのコーナー部分またはその近傍に設けられて、回路基板2の内面縁部を遊び17を有して仮受可能な仮受部16とを有する回路基板固定構造において、ケース部4の底面部8に、取付土台部3の表面5に押されて回路基板2側へ移動することによって、回路基板2を押圧保持可能な可動押圧部25を設けたことにより、以下のような作用効果を得ることができる。
即ち、ケース部4の回路基板収容空間11へ回路基板2を収容して、係止保持爪部15で回路基板2の外面縁部を係止させた状態としておき、その後、ケース部4の底面部8を取付土台部3の表面5に当接させるようにすると、可動押圧部25が、取付土台部3の表面5に押されて回路基板2側へ移動することによって(係止保持爪部15との間で)回路基板2を押圧保持する。
これにより、遊び17のない状態で回路基板2を挟持することが可能となるので、回路基板2のガタ付きを防止することが可能となる。
この可動押圧部25は、可動することによって回路基板2を受けるようなものであるため、固定構造の仮受部16よりも精度要求が低くて済み、以て、製造コストの上昇を招くことがほとんどない。
また、可動押圧部25は、係止保持爪部15よりも後から可動されるため、係止保持爪部15の邪魔になることがないので、係止保持爪部15に近付けて設けることができ、以て、回路基板2の両面をよりしっかり挟持することが可能となる。
また、可動押圧部25は、ケース部4の底面部8を取付土台部3の表面5に当接させるだけで、自発的に可動されるので、特段の操作や調整が不要となり、取扱いに面倒がない。
そして、可動押圧部25が、ケース部4の底面部8に設けられた、薄肉の樹脂ヒンジ部26と、底面部8の面外へ張出状態で待機されると共に、樹脂ヒンジ部26に連結された面外張出部27とを備えたことにより、面外張出部27が、ケース部4の底面部8により押されて回路基板2を押圧保持するように機能するので、回路基板2に対する保持性を向上させることができる。
更に、面外張出部27が、弾性変形可能な弾性構造体28とされたことにより、弾性構造体28である面外張出部27が弾性変形して回路基板2に対する押圧力を調整するように機能するので(弾接保持)、回路基板2の負担を減少することができる。
加えて、可動押圧部25が、ケース部4の底面部8に一体形成されたことにより、部品点数や組付工数を減らしてコスト削減を図ることが可能となる。
そして、ケース部4が、長尺体とされると共に、係止保持爪部15および可動押圧部25が、長尺体であるケース部4の長手方向の端部近傍に設けられたことにより、長尺体であっても、熱膨張の影響が大きい回路基板2の端部を両支持とすることができるので、回路基板2の端部の振動による音発生を防止することができる。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、例えば、各実施例に複数の構成が含まれている場合には、特に記載がなくとも、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、複数の実施例や変形例が示されている場合には、特に記載がなくとも、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。また、図面に描かれている構成については、特に記載がなくとも、含まれることは勿論である。
本発明の実施例にかかる回路基板固定構造の破断した斜視図である。 図1の横断面図である。 図2の作動図である。 図3に続く作動図である。 ケース部の側壁部の端部近傍に、回路基板保持部を設けた状態を示す部分断面図である。 図1の変形例を示す横断面図である。 図6の作動図である。 図7に続く作動図である。 図1の他の変形例を示す破断した斜視図である。 図1の別の変形例を示す破断した斜視図である。 図1の更に他の変形例を示す破断した斜視図である。 従来例にかかる回路基板固定構造の全体斜視図である。 図12の横断面図である。 図13の実際の様子を示す横断面図である。 ケース部の端壁部に係止保持爪部を設けた状態を示す部分断面図である。 ケース部の側壁部の端部近傍に、係止保持爪部と仮受部とを、直上下位置となるように設けた状態を示す部分断面図である。 ケース部の側壁部の端部近傍に、係止保持爪部と仮受部とを、離して設けた状態を示す部分断面図である。
符号の説明
2 回路基板
3 取付土台部
4 ケース部
5 表面
8 底面部
9 側壁部
11 回路基板収容空間
12 回路基板保持部
15 係止保持爪部
16 仮受部
17 遊び
25 可動押圧部
26 樹脂ヒンジ部
27 面外張出部
28 弾性構造体

Claims (5)

  1. 内部に回路基板を収容保持した状態で取付土台部に取付可能なケース部が設けられ、
    該ケース部が、取付土台部の表面に当接可能な底面部と、該底面部の両側部から立上がる側壁部と、底面部および側壁部の内側に形成される回路基板収容空間に設けられた回路基板保持部とを有し、
    該回路基板保持部が、側壁部の先端側内面に設けられて、回路基板の外面縁部を係止保持可能な係止保持爪部と、側壁部と底面部とのコーナー部分またはその近傍に設けられて、回路基板の内面縁部を遊びを有して仮受可能な仮受部とを有する回路基板固定構造において、
    前記ケース部の底面部に、取付土台部の表面に押されて回路基板側へ移動することによって、回路基板を押圧保持可能な可動押圧部を設けたことを特徴とする回路基板固定構造。
  2. 前記可動押圧部が、ケース部の底面部に設けられた、薄肉の樹脂ヒンジ部と、底面部の面外へ張出状態で待機されると共に、樹脂ヒンジ部に連結された面外張出部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の回路基板固定構造。
  3. 前記面外張出部が、弾性変形可能な弾性構造体とされたことを特徴とする請求項2記載の回路基板固定構造。
  4. 前記可動押圧部が、ケース部の底面部に一体形成されたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の回路基板固定構造。
  5. ケース部が、長尺体とされると共に、係止保持爪部および可動押圧部が、長尺体であるケース部の長手方向の端部近傍に設けられたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の回路基板固定構造。
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